JPH08303403A - 油圧作業機の油圧駆動装置 - Google Patents

油圧作業機の油圧駆動装置

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Publication number
JPH08303403A
JPH08303403A JP11334995A JP11334995A JPH08303403A JP H08303403 A JPH08303403 A JP H08303403A JP 11334995 A JP11334995 A JP 11334995A JP 11334995 A JP11334995 A JP 11334995A JP H08303403 A JPH08303403 A JP H08303403A
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JP
Japan
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pressure
air conditioner
tilt angle
switch
hydraulic
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Application number
JP11334995A
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English (en)
Inventor
Fumimasa Saeki
文将 佐伯
Shinichi Sato
晋一 佐藤
Hiroshi Iwashita
弘 岩下
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Airman Corp
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hokuetsu Industries Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空調装置の作動時のエンストの発生やオーバ
ヒートを防止できるとともに、空調装置の非作動時に、
十分なアクチュエータの力及びスピードを確保すること
ができる油圧作業機の油圧駆動装置を提供する。 【構成】 エンジン1によって駆動する可変容量型メイ
ンポンプ2,3と、エンジン1を動力源とするエアコン
13と、駆動状態にあるメインポンプ2,3の傾転角を
強制的に所定角度減少させる傾転角減少制御手段14と
を設け、エアコン13が作動したとき、傾転角減少制御
手段14により、メインポンプ2,3の吐出圧の比較的
高い領域で吐出量をスイッチ15のOFF時の吐出量よ
り所定量減少させる制御と、メインポンプ2,3の吐出
圧の比較的低い領域で最大吐出量をスイッチ15のOF
F時の最大吐出量より所定量減少させる制御とを行な
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミニショベル等の油圧
作業機に備えられ、エンジンを動力源とする空調装置を
有する油圧駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の油圧作業機、例えば馬力が50馬
力以下のミニショベルに備えられる油圧駆動装置として
図5に示すものがある。図5に示す油圧駆動装置は、エ
ンジン1と、このエンジン1によって駆動する可変容量
油圧ポンプ、すなわちメインポンプ2,3と、パイロッ
トポンプ4と、メインポンプ2,3から吐出される圧油
によって駆動するアクチュエータ、すなわち走行モータ
等の油圧モータ6、ブームシリンダ、アームシリンダ、
バケットシリンダ等の油圧シリンダ7と、パイロットポ
ンプ4から吐出されるパイロツト圧によって切り換えら
れ、メインポンプ2,3から油圧モータ6、油圧シリン
ダ7等のアクチュエータに供給される圧油の流れを制御
するコントロールバルブ5と、メインポンプ2,3の傾
転角を制御する傾転制御装置10と、メインポンプ2,
3のそれぞれの吐出圧を制御圧力として傾転制御装置1
0に導く制御管路8,9と、メインポンプ2,3の傾転
角を小さくする方向の復帰力を与えるばね11と、油を
蓄えるタンク12とを備えている。
【0003】このような油圧駆動装置では、エンジン1
を作動させてメインポンプ2,3,パイロットポンプ4
を駆動させると、メインポンプ2,3の吐出圧が制御管
路8,9を介して傾転制御装置10に制御圧力として与
えられる。傾転制御装置10は制御圧力の大きさに応じ
て、ばね11の力に抗してメインポンプ2,3の傾転角
を制御する。このような状態から、図示しないパイロッ
ト操作弁等の操作手段によりコントロールバルブ5を切
り換えると、メインポンプ2,3の圧油がコントロール
バルブ5を介して油圧モータ6あるいは油圧シリンダ7
に供給され、これらのアクチュエータの駆動に伴って図
示しない走行体、あるいはブーム、アーム、バケットが
駆動し、所望の掘削作業などが行なわれる。
【0004】昨今、このような50馬力以下のミニショ
ベルにあっても、エアコンやクーラ等の空調装置を備え
ることが要望されており、このような空調装置を備えた
ものでは、エンジン1を動力源とし、所定のスイツチを
操作することにより当該空調装置を作動させるようにし
ている。なお、この空調装置の作動には通常2,3馬力
が必要になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術で
は、メインポンプ2,3、及びパイロットポンプ4を駆
動するエンジン1を空調装置の動力源としていることに
伴う問題がある。
【0006】すなわち、50馬力以下のエンジン1で
2,3馬力の空調装置を作動させながら、掘削作業等を
行なうために油圧モータ6や油圧シリンダ7等のアクチ
ュエータを駆動すると、基本的に馬力に余裕がないこと
からアクチュエータの負荷圧力が大きくなったときにエ
ンストを生じやすい。このようなエンストが生じると作
業性の低下を招くとともに、運転しずらくなる。
【0007】このようなことから、従来、エンストの発
生を防ぐために、コントロールバルブ5を切り換えるク
ラッキング圧をあらかじめ通常の設定値よりも10〜2
0%程度小さく設定するとか、メインポンプ2,3の傾
転角をあらかじめ所定角度小さくした傾転角にするとか
の対策が講じられている。しかしながら、このようなエ
ンスト対策は、空調装置の作動状態におけるエンスト防
止に対しては有効であるものの、空調装置の非作動状態
では、本来得られるはずのアクチュエータの力、スピー
ドを十分に得ることができないことから、当該アクチュ
エータの力不足、スピード不足を招き、基本的に作業能
率の向上を見込めない問題がある。
【0008】また、別の問題として、上述したように5
0馬力以下のエンジン1で2,3馬力の空調装置を作動
させながらアクチュエータを駆動すると、基本的に馬力
に余裕がないことから、長い坂路を上るときのように走
行時にかなりの負荷が油圧モータ6に連続的にかかる場
合、メインポンプ2,3の入力トルクがエンジン1の出
力トルクを越えないことからエンストは生じないが、メ
インポンプ2,3から最大流量でしかも比較的高い圧力
の圧油が連続的に吐出するため、エンジン1に負荷がか
かる状態が継続してエンジン1の冷却能力を次第に上回
り、オーバーヒートに至るということが懸念される。
【0009】本発明は、上記した従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、空調装置の作動
時のエンストの発生やオーバーヒートを防止できるとと
もに、空調装置の非作動時には、十分なアクチュエータ
の力及びスピードを確保することができる油圧作業機の
油圧駆動装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、図1に示す第1実施例に対応させて述べ
ると、エンジン1と、このエンジン1によって駆動する
可変容量油圧ポンプ、すなわちメインポンプ2,3およ
びパイロットポンプ4と、メインポンプ2,3から吐出
される圧油によって駆動するアクチュエータ、例えば油
圧モータ6および油圧シリンダ7と、エンジン1を動力
源とする空調装置、例えばエアコン13とを備えるとと
もに、駆動状態にあるメインポンプ2,3の傾転角を強
制的に所定角度減少させる傾転角減少制御手段14と、
この傾転角減少制御手段14とエアコン13とを連動さ
せるスイッチ15とを設け、このスイッチ15をON操
作してエアコン13が作動状態にあるとき、傾転角減少
制御手段14により、メインポンプ2,3から油圧モー
タ6および油圧シリンダ7へ供給される圧油の圧力が所
定の圧力よりも高い領域での吐出量をスイッチ15のO
FF時の吐出量より所定量減少させる制御と、メインポ
ンプ2,3から油圧モータ6および油圧シリンダ7へ供
給される圧油の圧力が所定の圧力よりも低い領域での最
大吐出量をスイッチ15のOFF時の最大吐出量より所
定量減少させる制御とを行なう構成にしてある。
【0011】
【作用】上述の構成にした本発明にあっては、エアコン
13の非作動時、すなわちスイツチ15を操作しないと
きには、傾転角減少制御手段14は、空調装置を設けな
いミニショベルにおける通常の傾転制御装置と同等に機
能し、したがって、メインポンプ2,3から油圧モータ
6および油圧シリンダ7へ供給される圧油の圧力が所定
の圧力よりも高い領域で傾転角を該吐出量に応じて所定
の最大傾転角となるまで制御でき、油圧モータ6あるい
は油圧シリンダ7を十分に大きな力で、また十分に速い
スピードで駆動することができる。
【0012】エアコン13の作動時、すなわちスイツチ
15を操作したときには、エアコン13が作動するとと
もに傾転角減少制御手段14が作動し、この傾転角減少
制御手段14により、メインポンプ2,3から油圧モー
タ6および油圧シリンダ7へ供給される圧油の圧力が、
所定の圧力よりも高い領域で傾転角をそれまでに比べて
所定角度減少させる制御と、所定の圧力よりも低い領域
で最大傾転角をそれまでに比べて所定角度減少させる制
御とが実施される。上記した所定の圧力よりも高い領域
で傾転角の減少により吐出量が少なくなるため、メイン
ポンプ2,3の入力トルクが、エアコン13の駆動に伴
って小さくなるように変化したエンジン1の出力トルク
を越えないように制御され、エンストの発生を防止する
ことができる。さらに、上記した所定の圧力よりも低い
領域で最大傾転角の減少により最大吐出量が少なくな
り、エンジン1にかかる負荷が小さくなるため、長い坂
路を上るときのように連続走行する場合であっても、エ
ンジン1にかかる負荷がエンジン1の冷却能力を上回る
ことがなくて済み、オーバーヒートを防止することがで
きる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1はミニショベルに適用した本発明の第1実施例
を示す回路図、図2は図1に示す第1実施例に備えられ
るコントローラの動作を説明するフローチャート、図3
は図1に示す第1実施例で得られる特性を示す図であ
る。本実施例を示す図1は前述した図5に対応させて描
いてあり、図5に示したものと同等のものは同一符号で
示してある。
【0014】すなわち、図1に示す第1実施例にあって
も、エンジン1と、このエンジン1によって駆動する可
変容量油圧ポンプ、すなわちメインポンプ2,3および
パイロットポンプ4と、メインポンプ2,3から吐出さ
れる圧油によって駆動するアクチュエータ、すなわち走
行モータ等の油圧モータ6およびブームシリンダ、アー
ムシリンダ、バケットシリンダ等の油圧シリンダ7と、
これらの油圧モータ6や油圧シリンダ7等のアクチュエ
ータに供給される圧油の流れを制御するコントロールバ
ルブ5と、メインポンプ2,3の傾転角を小さくする方
向の復帰力を与えるばね11と、油を蓄えるタンク12
とを備えている。
【0015】本実施例は特に、駆動状態にあるメインポ
ンプ2,3の傾転角を強制的に所定角度減少させる傾転
角減少制御手段14を備えており、この傾転角減少制御
手段14は、メインポンプ2,3の吐出圧とスイッチ1
5からの出力信号との両方に基づいて電流信号iを出力
するコントローラ16と、パイロットポンプ4から圧油
が供給され、上記電流信号iに応じて開閉する電磁比例
弁17と、この電磁比例弁17を介して供給される圧油
によって駆動し、上記メインポンプ2,3の斜軸2a,
3aの各傾転角を制御するレギュレータ18とを有して
いる。
【0016】上記の傾転角減少制御手段14は、エアコ
ン13の非作動時、すなわちスイッチ15を操作しない
ときには、空調装置を設けないミニショベルにおける通
常の傾転制御装置と同等の機能を有する。つまり、メイ
ンポンプ2,3の吐出圧の大きさにそのまま依存して傾
転角を制御する機能を有する。またエアコン13の作動
時、すなわちスイッチ15を操作したときには、コント
ローラ16から出力される電流信号iに基づいて電磁比
例弁17からレギュレータ18へ比較的高い圧力の圧油
を供給し、該レギュレータ18により、メインポンプ
2,3の吐出圧の比較的高い領域で吐出量をスイッチ1
5のOFF時の吐出量より所定量減少させる制御機能
と、メインポンプ2,3の吐出圧の比較的低い領域で最
大吐出量をスイッチ15のOFF時の最大吐出量より所
定量減少させる制御機能とを有する。
【0017】上記のメインポンプ2,3の吐出圧Pa、
Pbはそれぞれ圧力センサ19により検知されるととも
に、これらの圧力センサ19から各吐出圧Pa、Pbに
対応する検知信号が出力され、この各検知信号はコント
ローラ16に入力される。
【0018】また、本実施例では、空調装置、例えばエ
アコン13を備えるとともに、このエアコン13と傾転
角減少制御手段14とを連動させるスイッチ15と、こ
のスイッチ15の電源21とを備えている。
【0019】この実施例では、図2に示す処理手順にし
たがってメインポンプ2、3の流量制御を行なう。すな
わち、まずエンジン1を作動させてメインポンプ2,
3,パイロットポンプ4を駆動させると、メインポンプ
2,3の吐出圧Pa、Pbが圧力センサ19により検知
され、これらの圧力センサ19から各吐出圧Pa、Pb
に対応する検知信号が出力され、この各検知信号はコン
トローラ16に入力される。コントローラ16は、手順
S1で、吐出圧Pa、Pbのそれぞれに対応する2つの
検知信号とのうちの大きな方を選択し、これを変数Pと
した後、手順S2で、スイッチ15からの出力信号に基
づきエアコン13が起動したかどうかを判定する。その
結果、スイッチ15がOFFであり、したがってエアコ
ン13が起動していないと判定した場合、手順S3で、
あらかじめ記憶された「マップ1」に基づき電流信号i
を選択し、これを電磁比例弁17へ出力する。一方、上
記の手順S2での判定結果、スイッチ15がONであ
り、したがってエアコン13が作動していると判定した
場合、手順S4で、あらかじめ記憶された「マップ2」
に基づき電流信号iを選択し、これを電磁比例弁17へ
出力する。
【0020】例えばスイッチ15がOFF状態にある
と、エアコン13が非作動状態に保たれるとともに、上
記の手順S3でコントローラ16は「マップ1」に基づ
き、ポンプ吐出圧Pの比較的低い領域(所定圧力P1
満)で電流値「0」の電流信号iを出力する。電磁比例
弁17は入力電流が「0」のときには、コイル17aが
消磁状態に保たれ、ばね17bのばね力によりスプール
17cが図1の(イ)に示す位置となる。このため、パ
イロットポンプ4からの圧油が遮られるとともに、レギ
ュレータ18への管路がタンク12と連絡する。その結
果、レギュレータ18には圧油が供給されないため、ば
ね18aのばね力により斜軸2a、3aが最大傾転角と
なり、図3の通常時の入力トルクPQ曲線22で示すよ
うに、メインポンプ2,3の吐出量は最大値Q0とな
る。
【0021】また、エアコン13の非作動時に、ポンプ
吐出圧Pが比較的高い領域(所定圧力P1、P2の間)に
あるときには、「マップ1」に示すような電流信号iが
電磁比例弁17に出力されるため、電磁比例弁17はコ
イル17aの励磁により、図1に示す(イ)の位置から
(ロ)の位置に移動する。そして、スプール17cの位
置に応じた弁開度となるため、パイロットポンプ4から
の供給圧力は、絞り作用によって減圧されてレギュレー
タ18へ供給される。そこで、このレギュレータ18は
供給圧力の大きさに応じて、ばね18aに抗して斜軸2
a、3aを傾斜角が小さくなる方向へ回動させるため、
図3の通常時の入力トルクPQ曲線22に沿ってメイン
ポンプ2,3の吐出量は最大値Q0から次第に減少す
る。
【0022】さらに、エアコン13の非作動時に、ポン
プ吐出圧Pが所定圧力P2を超えると、「マップ1」に
示すように電流信号iが最大値となり、一定電流imax
が電磁比例弁17に出力されるため、電磁比例弁17は
図1に示す(ロ)の位置に完全に切り替わる。このた
め、パイロットポンプ4からの圧油が減圧されず、その
ままレギュレータ18へ供給され、その結果、このレギ
ュレータ18は斜軸2a、3aを最小傾斜角まで回動さ
せるため、図3の通常時の入力トルクPQ曲線22に示
すように、メインポンプ2,3の吐出量は最小値Q1
なる。
【0023】図3に示す上記PQ曲線22は、エアコン
13を作動させないときのメインポンプ2,3の入力ト
ルクが一定となる特性を示し、このPQ曲線22はエン
ジン1の出力トルク特性線(図示せず)より下方の位置
にあるので、エンストを生じることがない。この状態
で、図示しないパイロット操作弁等の操作手段によりコ
ントロールバルブ5を切り換えると、メインポンプ2,
3の圧油がコントロールバルブ5を介して油圧モータ6
あるいは油圧シリンダ7に供給され、これらの油圧モー
タ6あるいは油圧シリンダ7は、上述の最大傾転角に相
応した大きな力、及びスピードを確保可能であり、これ
らのアクチュエータの作動に伴って図示しない走行体、
あるいはブーム、アーム、バケットが駆動し、所望の掘
削作業などが行なわれる。
【0024】一方、OFF状態にあるスイッチ15をO
N操作すると、エアコン13が作動するとともに、上記
の手順S4でコントローラ16は「マップ2」に基づ
き、ポンプ吐出圧Pの比較的低い領域(所定圧力P1
未満)で電流値「i0」の電流信号iを出力する。この
電流値「i0」が電磁比例弁17に出力されると、電磁
比例弁17はコイル17aの励磁により、図1に示す
(イ)の位置から(ロ)の位置に若干移動し、パイロッ
トポンプ4からの供給圧力は絞り作用によって減圧され
てレギュレータ18へ供給される。そこで、上記の電流
値i0に対応する圧油の圧力に応じて、レギュレータ1
8により斜軸2a、3aを傾斜角が小さくなる方向へ回
動させるため、図3のエアコン動作時の入力トルクPQ
曲線23に示すように、メインポンプ2,3の吐出量は
通常時の最大値Q0から減少し、この最大値に比べて1
0〜30%(好ましくは15〜20%)程度小さい最大
値Q0’に規制される。
【0025】また、エアコン13の作動時に、ポンプ吐
出圧Pが比較的高い領域(所定圧力P1’、P2’の間)
にあると、「マップ2」に示すような電流信号iが電磁
比例弁17に出力されるため、電磁比例弁17は図1に
示す(イ)の位置からさらに移動し、パイロットポンプ
4からの供給圧力は、絞り作用によって減圧されてレギ
ュレータ18へ供給される。そこで、このレギュレータ
18は供給される圧油の圧力に応じて、斜軸2a、3a
を傾斜角が小さくなる方向へ回動させるため、図3のエ
アコン動作時の入力トルクPQ曲線23に沿ってメイン
ポンプ2,3の吐出量は最大値Q0’から次第に減少す
る。
【0026】さらに、エアコン13の作動時にポンプ吐
出圧Pが所定圧力P2’を超えると、「マップ2」に示
すように電流信号iが最大値となり、一定電流imaxが
電磁比例弁17に出力されるため、電磁比例弁17は図
1に示す(ロ)の位置に完全に切り替わる。このため、
パイロットポンプ4からの圧油が減圧されず、そのまま
レギュレータ18へ供給され、その結果、斜軸2a、3
aが最小傾斜角まで回動し、図3のエアコン作動時の入
力トルクPQ曲線23に示すように、メインポンプ2,
3の吐出量は最小値Q1となる。
【0027】図3に示す上記PQ曲線23は、エアコン
13を作動させたときのメインポンプ2,3の入力トル
クが一定となる特性を示し、このPQ曲線23では、傾
転角減少制御手段14におけるメインポンプ2,3の強
制的な傾転角の減少制御により、吐出圧Pの比較的低い
領域(所定圧力P1’未満)で最大吐出量Q1’に低下
し、吐出圧Pの比較的高い領域(所定圧力P1’、P2
の間)での吐出量も低下する。したがつて、油圧モータ
6や油圧シリンダ7の力及びスピードは、上述のエアコ
ン13を使用しない場合に比べて僅かに低下するもの
の、入力トルクPQ曲線23は、エアコン駆動時の出力
トルク特性線(図示せず)の下側に位置し、すなわち、
エアコン13の駆動に伴って小さくなるように変化した
エンジン1の出力トルクを越えないように制御され、こ
れによってエンストの発生を防止することができる。ま
た、吐出圧の比較的低い領域では最大吐出量が低下し
て、油圧モータ6や油圧シリンダ7の低負荷時のスピー
ドが上述のエアコン13を使用しない場合に比べて僅か
に低下するものの、油圧入力トルクが減少してエンジン
1への負荷が少なくなる。なお、上記した所定圧力
1,P1’はメインポンプ2,3の最大流量Q0,Q0
と入力トルクPQ曲線22,23との交点である。
【0028】このように上記第1実施例にあっては、エ
アコン13の作動時のエンストの発生を防止できるとと
もに、エアコン13の非作動時には、十分な油圧モータ
6、油圧シリンダ7の力及びスピードを確保することが
でき、作業能率を向上させることができる。また、エア
コン13の作動時にメインポンプ2,3の最大吐出量が
少なくなり、エンジン1にかかる負荷が小さくなるた
め、長い坂路を上るときのように連続走行する場合であ
っても、エンジン1にかかる負荷がエンジン1の冷却能
力を上回ることがなくて済み、オーバーヒートを防止す
ることができる。
【0029】図4はミニショベルに適用した本発明の第
2実施例を示す回路図である。本実施例を示す図4は前
述した図1,図5に対応させて描いてあり、図1,図5
に示したものと同等のものは同一符号で示してある。
【0030】すなわち、図4に示す第2実施例にあって
も、エンジン1と、このエンジン1によって駆動する可
変容量油圧ポンプ、すなわちメインポンプ2,3と、パ
イロットポンプ4と、メインポンプ2,3から吐出され
る圧油によって駆動するアクチュエータ(図示せず)
と、このアクチュエータに供給される圧油の流れを制御
するコントロールバルブ(図示せず)と、メインポンプ
2,3の傾転角を最小にする方向の復帰力を与えるばね
11と、油を蓄えるタンク12とを備えている。
【0031】また、本実施例でも空調装置、例えばエア
コン13を備えるとともに、このエアコン13と傾転角
減少制御手段14とを連動させるスイッチ15と、この
スイッチ15の電源(図示せず)とを備えている。
【0032】本実施例は特に、駆動状態にあるメインポ
ンプ2,3の傾転角を強制的に所定角度減少させる傾転
角減少制御手段24を備えており、この傾転角減少制御
手段24は、メインポンプ2,3から吐出される圧油の
うち、圧力の高い方の圧油P1を選択するシャットルバ
ルブ25と、このシャットルバルブ25を介して圧油P
1が供給され、スイッチ15に連動して切り換えられる
第1電磁切換弁26と、パイロットポンプ4から圧油P
2が供給され、スイッチ15に連動して開く第2電磁切
換弁27と、これらの第1電磁切換弁26および第2電
磁切換弁27の少なくとも一方を介して供給される圧油
によって駆動し、メインポンプ2,3の斜軸2a、3a
の傾転角を制御するレギュレータ28とを有している。
【0033】上記の傾転角減少制御手段24は、エアコ
ン13の非作動時、すなわちスイッチ15を操作しない
ときには、空調装置を設けないミニショベルにおける通
常の傾転制御装置とほぼ同等の機能を有する。つまり、
メインポンプ2,3の吐出圧のうちの高い方の圧油P1
を第1電磁切換弁26で減圧し、この減圧した圧油P
1’に依存して傾転角を制御する機能を有する。またエ
アコン13の作動時、すなわちスイッチ15を操作した
ときには、メインポンプ2,3から吐出される圧油のう
ち、圧力の高い方の圧油P1をそのまま第1電磁切換弁
26を介してレギュレータ28へ供給することにより、
メインポンプ2,3からの吐出圧の比較的高い領域で吐
出量をスイッチ15のOFF時の吐出量より所定量減少
させる制御機能と、パイロットポンプ4からの圧油P2
も第2電磁切換弁27を介してレギュレータ28へ供給
することにより、メインポンプ2,3からの吐出圧の比
較的低い領域で最大吐出量をスイッチ15のOFF時の
最大吐出量より所定量減少させる制御機能とを有する。
【0034】この実施例の動作は以下のとおりである。
エアコン13を作動させず、スイッチ15が操作されな
いときの動作は前述した図5に示す従来技術とほぼ同様
である。すなわち、エンジン1を作動させてメインポン
プ2,3、パイロットポンプ4を駆動させると、メイン
ポンプ2,3から吐出される圧油のうち、圧力の高い方
の圧油P1がシャットルバルブ25を介して第1電磁切
換弁26へ導かれる。このとき、スイッチ15のOFF
状態により、第1電磁切換弁26,第2電磁切換弁27
の各コイル26a,27aはそれぞれ消勢されており、
第1電磁切換弁26のスプール26bは図4に示す
(イ)の位置にあるため、シャットルバルブ25からの
圧油P1が絞り作用で減圧されながら通過し、第2電磁
切換弁27のスプール27bは図4に示す(ハ)の位置
にあるため、パイロットポンプ4からの圧油P2は遮ら
れている。
【0035】次いで、上記の第1電磁切換弁26で減圧
された圧油P1’がレギュレータ28に制御圧力として
与えられると、このレギュレータ28は制御圧力の大き
さに応じて、ばね11,28aの力に抗しながらメイン
ポンプ2,3の斜軸2a,3aの傾転角を制御する。つ
まり、傾転角は、第1電磁切換弁26により与えられる
制御圧力の大きさに依存して制御される。このとき、傾
転角減少制御手段24は、空調装置を備えていないミニ
ショベルに備えられる傾転制御装置における傾転制御機
能と同等に機能し、したがって所定の最大傾転角まで傾
転角を制御することができる。
【0036】このような状態から、図示しないパイロッ
ト操作弁等の操作手段によりコントロールバルブを切り
換えると、メインポンプ2,3の圧油がコントロールバ
ルブを介して前述した図1に示す油圧モータ6あるいは
油圧シリンダ7に供給され、これらの油圧モータ6ある
いは油圧シリンダ7は、上述の最大傾転角に相応した大
きな力、及びスピードを確保可能であり、これらのアク
チュエータの作動に伴って図示しない走行体、あるいは
ブーム,アーム,バケットが駆動し、所望の掘削作業な
どが行なわれる。このとき、図示を省略したが、メイン
ポンプ2,3の入力トルクPQ曲線はエンジン1の出力
トルク特性線の下側に位置し、したがって、エンストを
生じることがない。
【0037】また、スイッチ15が操作されたときは、
エアコン13が作動するとともに、第1電磁切換弁26
のコイル26aが励磁してスプール26bが図4に示す
(ロ)の位置に切換わるため、シャットルバルブ25か
らの圧油P1がそのままレギュレータ28に導かれ、第
2電磁切換弁27のコイル27aも励磁してスプール2
7bが図4に示す(ニ)の位置に切換わるため、パイロ
ットポンプ4からの圧油P2もレギュレータ28に導か
れる。次いで、上記の第1電磁切換弁26からの圧油P
1および第2電磁切換弁27からの圧油P2が制御圧力
としてレギュレータ28に与えられると、このレギュレ
ータ28は制御圧力の大きさに応じて、ばね11,28
aの力に抗しながらメインポンプ2,3の斜軸2a,3
aの傾転角を制御する。つまり、傾転角は、第1電磁切
換弁26および第2電磁切換弁27により与えられる制
御圧力の大きさに依存して制御される。例えば、メイン
ポンプ2,3からの吐出圧の比較的高い領域では、高圧
の圧油P1と一定圧力(30〜50kgf/cm2
度)の圧油P2との和がレギュレータ28が作用するた
め、エアコン13が作動しないときの減圧された圧油P
1’のみが作用する場合と比べて、メインポンプ2,3
からの吐出量がそれまでよりも減少する。また、メイン
ポンプ2,3からの吐出圧の比較的低い領域では圧油P
1は低下し、パイロットポンプ4からの圧油P2は一定
であるため、主にこの一定の圧油P2がレギュレータ2
8が作用してメインポンプ2,3の最大吐出量がそれま
でよりも減少する。
【0038】したがって、図1に示す油圧モータ6や油
圧シリンダ7の力及びスピードは、上述のエアコン13
を使用しない場合に比べて僅かに低下するものの、図示
を省略した入力トルクPQ曲線はエアコン作動時の出力
トルク特性線の下側に位置し、すなわち、エアコン13
の駆動に伴って小さくなるように変化したエンジン1の
出力トルクを越えないように制御され、これによってエ
ンストの発生を防止することができる。また、吐出圧の
比較的低い領域では最大吐出量が低下して、油圧モータ
6や油圧シリンダ7の低負荷時のスピードが上述のエア
コン13を使用しない場合に比べて僅かに低下するもの
の、油圧入力トルクが減少してエンジン1への負荷が少
なくなる。
【0039】このように上記第2実施例にあっても、エ
アコン13の作動時のエンストの発生を防止できるとと
もに、エアコン13の非作動時には、十分な油圧モータ
6、油圧シリンダ7の力及びスピードを確保することが
でき、作業能率を向上させることができる。また、エア
コン13の作動時にメインポンプ2,3の最大吐出量が
少なくなり、エンジン1にかかる負荷が小さくなるた
め、長い坂路を上るときのように連続走行する場合であ
っても、エンジン1にかかる負荷がエンジン1の冷却能
力を上回ることがなくて済み、オーバーヒートを防止す
ることができる。
【0040】なお、上記第1,第2実施例では、空調装
置としてエアコン13を挙げたが、クーラであってもよ
い。
【0041】また、上記第1,第2実施例の構成に加え
て、例えば運転席の近傍に温度センサを設け、エアコン
13の作動中に上記温度センサが所定温度を検出したと
き、自動的にスイッチ15を切り、エアコン13を停止
させるとともに、傾転角減少制御手段14,24の制御
によりメインポンプ2,3の傾転角を所定の最大傾転角
に制御し得るように構成してもよい。
【0042】
【発明の効果】本発明は以上の構成にしてあることか
ら、空調装置の作動時のエンストの発生や連続走行など
に伴うオーバーヒートを防止できるとともに、空調装置
の非作動時に、十分なアクチュエータの力及びスピード
を確保することができ、従来技術に比べて当該油圧駆動
装置が備えられる油圧作業機の作業能率を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ミニショベルに適用した本発明の第1実施例を
示す回路図である。
【図2】図1に示す第1実施例に備えられるコントロー
ラの動作を説明するフローチャートである。
【図3】図1に示す第1実施例で得られる特性を示す図
である。
【図4】ミニショベルに適用した本発明の第2実施例を
示す回路図である。
【図5】従来の油圧作業機の油圧駆動装置の一例を示す
回路図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 メインポンプ(可変容量油圧ポンプ) 3 メインポンプ(可変容量油圧ポンプ) 4 パイロットポンプ 5 コントロールバルブ 6 油圧モータ(アクチュエータ) 7 油圧シリンダ(アクチュエータ) 11 ばね 13 エアコン(空調装置) 14 傾転角減少制御手段 15 スイッチ 16 コントローラ 17 電磁比例弁 18 レギュレータ 19 圧力センサ 24 傾転角減少制御手段 25 シャットルバルブ 26 第1電磁切換弁 27 第2電磁切換弁 28 レギュレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 晋一 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 岩下 弘 茨城県新治郡千代田町新治1828 千代田ハ ウス12−105

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと、このエンジンによって駆動
    する可変容量油圧ポンプおよびパイロットポンプと、上
    記可変容量油圧ポンプから吐出される圧油によって駆動
    するアクチュエータと、上記エンジンを動力源とする空
    調装置とを備えた油圧作業機の油圧駆動装置において、 駆動状態にある上記可変容量油圧ポンプの傾転角を強制
    的に所定角度減少させる傾転角減少制御手段を設けると
    ともに、この傾転角減少制御手段と上記空調装置とを連
    動させるスイッチを設け、 上記傾転角減少制御手段は、上記スイッチをON操作し
    たときに、上記可変容量油圧ポンプから上記アクチュエ
    ータへ供給される圧油の圧力が所定の圧力よりも高い領
    域で吐出量を上記スイッチのOFF時の吐出量より所定
    量減少させる制御と、上記可変容量油圧ポンプから上記
    アクチュエータへ供給される圧油の圧力が所定の圧力よ
    りも低い領域で最大吐出量を上記スイッチのOFF時の
    最大吐出量より所定量減少させる制御とを行なうことを
    特徴とする油圧作業機の油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】 上記傾転角減少制御手段が、上記可変容
    量油圧ポンプから上記アクチュエータへ供給される圧油
    の圧力と上記スイッチからの出力信号との両方に基づい
    て駆動信号を出力するコントローラと、上記パイロット
    ポンプから圧油が供給され、上記駆動信号に応じて開閉
    する電磁比例弁と、この電磁比例弁を介して供給される
    圧油によって駆動し、上記可変容量油圧ポンプの傾転角
    を制御するレギュレータとを有することを特徴とする請
    求項1記載の油圧作業機の油圧駆動装置。
  3. 【請求項3】 上記傾転角減少制御手段が、上記可変容
    量油圧ポンプから圧油が供給され、上記スイッチに連動
    して切り換えられる第1電磁切換弁と、上記パイロット
    ポンプから圧油が供給され、上記スイッチに連動して開
    く第2電磁切換弁と、これらの第1電磁切換弁および第
    2電磁切換弁の少なくとも一方を介して供給される圧油
    によって駆動し、上記可変容量油圧ポンプの傾転角を制
    御するレギュレータとを有することを特徴とする請求項
    1記載の油圧作業機の油圧駆動装置。
JP11334995A 1995-05-11 1995-05-11 油圧作業機の油圧駆動装置 Pending JPH08303403A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7783392B2 (en) * 2005-10-13 2010-08-24 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Traveling apparatus and method of controlling the same
JP2014141859A (ja) * 2013-01-25 2014-08-07 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 建設機械

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7783392B2 (en) * 2005-10-13 2010-08-24 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Traveling apparatus and method of controlling the same
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