JPH0830343B2 - 打込み式型枠およびそれを用いた壁の防水方法 - Google Patents
打込み式型枠およびそれを用いた壁の防水方法Info
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- JPH0830343B2 JPH0830343B2 JP3085404A JP8540491A JPH0830343B2 JP H0830343 B2 JPH0830343 B2 JP H0830343B2 JP 3085404 A JP3085404 A JP 3085404A JP 8540491 A JP8540491 A JP 8540491A JP H0830343 B2 JPH0830343 B2 JP H0830343B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート打設後の
未固化のコンクリートの余剰水を排出し、コンクリート
の防水性能を向上させる機能およびコンクリートの固化
後の外壁からの漏水を防ぐ機能を持つ打込み式型枠およ
びそれを用いた壁の防水方法に関する。
未固化のコンクリートの余剰水を排出し、コンクリート
の防水性能を向上させる機能およびコンクリートの固化
後の外壁からの漏水を防ぐ機能を持つ打込み式型枠およ
びそれを用いた壁の防水方法に関する。
【0002】
【従来の技術】地下外壁の防水方法は、基本的には3つ
の方法に分類できる。第1の方法は、打設するコンクリ
ートの性質を向上させるコンクリート躯体防水と呼ばれ
る方法であり、吸水・透水型枠を用いてフレッシュコン
クリートの余剰水を排出させコンクリートを緻密にする
方法や、コンクリートの中に撥水性の混和剤を入れるこ
とによりコンクリートの防水性能を向上させる方法など
がある。第2の方法は土留め壁と躯体コンクリートの間
に防水処理を行う外防水と呼ばれる方法であり、防水性
のモルタルを土留め壁に塗付ける方法、シートを土留め
壁に固定する方法などがある。第3の方法は、躯体コン
クリートの部屋側に防水処理を行う内防水と呼ばれる方
法であり、防水性のモルタルを躯体コンクリートに塗付
ける方法、防水性の膜を躯体コンクリートに形成する方
法、地下の壁を2重構造にして地下の空間として利用す
る部屋側への漏水を止める方法などがある。
の方法に分類できる。第1の方法は、打設するコンクリ
ートの性質を向上させるコンクリート躯体防水と呼ばれ
る方法であり、吸水・透水型枠を用いてフレッシュコン
クリートの余剰水を排出させコンクリートを緻密にする
方法や、コンクリートの中に撥水性の混和剤を入れるこ
とによりコンクリートの防水性能を向上させる方法など
がある。第2の方法は土留め壁と躯体コンクリートの間
に防水処理を行う外防水と呼ばれる方法であり、防水性
のモルタルを土留め壁に塗付ける方法、シートを土留め
壁に固定する方法などがある。第3の方法は、躯体コン
クリートの部屋側に防水処理を行う内防水と呼ばれる方
法であり、防水性のモルタルを躯体コンクリートに塗付
ける方法、防水性の膜を躯体コンクリートに形成する方
法、地下の壁を2重構造にして地下の空間として利用す
る部屋側への漏水を止める方法などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の第1の方法は、
コンクリートに発生するクラックやセパレータなど防水
上の弱点に対する防水性能が充分でない。第2の方法
は、防水性能としては信頼できるが、工事工程が長くな
る、工事費が高い、作業スペースが取れない場合に採用
できないなどの欠点がある。第3の方法においては、防
水モルタルを躯体コンクリートに塗付ける方法と防水性
の膜を躯体コンクリートに形成する方法は信頼性に問題
があり、一方地下壁を2重にする方法は防水の信頼性は
高いが、2重壁の施工に伴うブロック積み作業や2重壁
の空間下部の水路の防水モルタル仕上げ作業などを行う
必要があり、特殊技能者と多くの日数が必要となる。
コンクリートに発生するクラックやセパレータなど防水
上の弱点に対する防水性能が充分でない。第2の方法
は、防水性能としては信頼できるが、工事工程が長くな
る、工事費が高い、作業スペースが取れない場合に採用
できないなどの欠点がある。第3の方法においては、防
水モルタルを躯体コンクリートに塗付ける方法と防水性
の膜を躯体コンクリートに形成する方法は信頼性に問題
があり、一方地下壁を2重にする方法は防水の信頼性は
高いが、2重壁の施工に伴うブロック積み作業や2重壁
の空間下部の水路の防水モルタル仕上げ作業などを行う
必要があり、特殊技能者と多くの日数が必要となる。
【0004】上述の問題を解決する他の先行技術では、
非透水性の合成樹脂から成る型枠基板のコンクリート打
設面側に排水マットが貼り付けられ、この排水マットに
は前記コンクリート打設面側に突出するエアーキャップ
が千鳥状に形成され、各エアーキャップには透水不織布
が貼着される透水型枠が周知である。
非透水性の合成樹脂から成る型枠基板のコンクリート打
設面側に排水マットが貼り付けられ、この排水マットに
は前記コンクリート打設面側に突出するエアーキャップ
が千鳥状に形成され、各エアーキャップには透水不織布
が貼着される透水型枠が周知である。
【0005】この先行技術では、打設時の流動状のコン
クリートを基板によって支持するように構成されている
ため、排水マットの剛性が低く、強度的に弱い。しかも
この排水マットに形成される各エアーキャップの突出量
は、強度上の限界があるため、むやみに大きくすること
ができず、型枠に排水のための広い空間を確保すること
ができない。そのためコンクリートのひび割れなどによ
って生じた隙間を介して多量の漏水が生じても、円滑か
つ確実に排水することができず、排水性が悪いという問
題がある。
クリートを基板によって支持するように構成されている
ため、排水マットの剛性が低く、強度的に弱い。しかも
この排水マットに形成される各エアーキャップの突出量
は、強度上の限界があるため、むやみに大きくすること
ができず、型枠に排水のための広い空間を確保すること
ができない。そのためコンクリートのひび割れなどによ
って生じた隙間を介して多量の漏水が生じても、円滑か
つ確実に排水することができず、排水性が悪いという問
題がある。
【0006】またこの先行技術では、排水マットにエア
ーキャップが千鳥状に形成されており、排水マットの強
度が低く、しかも各エアーキャップの剛性も低いため、
たとえばコンクリート打設時の衝撃などによってエアー
キャップが損傷して開口を生じ易く、この開口から排水
されるべき水が漏れて、防水性が低下してしまうという
問題がある。しかも千鳥状に配置される複数のエアーキ
ャップに前記透水不織布を介して流れ出た水滴が落下す
るため、各エアーキャップが水の流れの障害となり、排
水性が低下してしまうという問題がある。
ーキャップが千鳥状に形成されており、排水マットの強
度が低く、しかも各エアーキャップの剛性も低いため、
たとえばコンクリート打設時の衝撃などによってエアー
キャップが損傷して開口を生じ易く、この開口から排水
されるべき水が漏れて、防水性が低下してしまうという
問題がある。しかも千鳥状に配置される複数のエアーキ
ャップに前記透水不織布を介して流れ出た水滴が落下す
るため、各エアーキャップが水の流れの障害となり、排
水性が低下してしまうという問題がある。
【0007】したがって本発明の目的は、高い剛性を有
し、かつ防水性および排水性を向上することができる打
込み式型枠およびそれを用いた壁の防水方法を提供する
ことである。
し、かつ防水性および排水性を向上することができる打
込み式型枠およびそれを用いた壁の防水方法を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上下に延びる
複数の突条が横方向に間隔をあけて板体に立設して形成
され、突条の端部に突条相互間の第1の空間を覆う透水
性緩衝層を設けたことを特徴とする打込み式型枠であ
る。また本発明は、板体には、上下に延びる第2の空間
が形成されることを特徴とする。さらに本発明は、壁側
に開放しかつ大略的に上下に延びる第1の空間を形成す
る突起を、隔壁に形成し、隔壁と、隔壁に関して前記壁
とは反対側に配置される基板とを連結部で連結して、隔
壁と基板との間に、大略的に上下に延びる第2の空間を
形成し、突起の端部に前記第1の空間を覆う透水性緩衝
層を設けたことを特徴とする打込み式型枠である。さら
に本発明は、上下に延びる複数の突条が横方向に間隔を
あけて板体に立設して形成され、突条の端部に突条相互
間の第1の空間を覆う透水性緩衝層を設けた型枠を用い
て壁を形成するためのコンクリートを打設し、前記型枠
を撤去せずに、打設したコンクリートと前記型枠とによ
り壁を構成することを特徴とする打込み式型枠を用いた
壁の防水方法である。さらに本発明は、壁側に開放しか
つ大略的に上下に延びる第1の空間を形成する突起を、
隔壁に形成し、隔壁と、隔壁に関して前記壁とは反対側
に配置される基板とを連結部で連結して、隔壁と基板と
の間に、大略的に上下に延びる第2の空間を形成し、突
起の端部に前記第1の空間を覆う透水性緩衝層を設けた
型枠を用いて壁を形成するためのコンクリートを打設
し、前記型枠を撤去せずに、打設したコンクリートと前
記型枠とにより壁を構成することを特徴とする打込み式
型枠を用いた壁の防水方法である。
複数の突条が横方向に間隔をあけて板体に立設して形成
され、突条の端部に突条相互間の第1の空間を覆う透水
性緩衝層を設けたことを特徴とする打込み式型枠であ
る。また本発明は、板体には、上下に延びる第2の空間
が形成されることを特徴とする。さらに本発明は、壁側
に開放しかつ大略的に上下に延びる第1の空間を形成す
る突起を、隔壁に形成し、隔壁と、隔壁に関して前記壁
とは反対側に配置される基板とを連結部で連結して、隔
壁と基板との間に、大略的に上下に延びる第2の空間を
形成し、突起の端部に前記第1の空間を覆う透水性緩衝
層を設けたことを特徴とする打込み式型枠である。さら
に本発明は、上下に延びる複数の突条が横方向に間隔を
あけて板体に立設して形成され、突条の端部に突条相互
間の第1の空間を覆う透水性緩衝層を設けた型枠を用い
て壁を形成するためのコンクリートを打設し、前記型枠
を撤去せずに、打設したコンクリートと前記型枠とによ
り壁を構成することを特徴とする打込み式型枠を用いた
壁の防水方法である。さらに本発明は、壁側に開放しか
つ大略的に上下に延びる第1の空間を形成する突起を、
隔壁に形成し、隔壁と、隔壁に関して前記壁とは反対側
に配置される基板とを連結部で連結して、隔壁と基板と
の間に、大略的に上下に延びる第2の空間を形成し、突
起の端部に前記第1の空間を覆う透水性緩衝層を設けた
型枠を用いて壁を形成するためのコンクリートを打設
し、前記型枠を撤去せずに、打設したコンクリートと前
記型枠とにより壁を構成することを特徴とする打込み式
型枠を用いた壁の防水方法である。
【0009】
【作用】本発明に従えば、板体に複数の突条が横方向に
間隔をあけて上下に延びて形成され、各突条間には第1
の空間が形成され、各突条の端部には防水性緩衝層が設
けられる。このような構成によって、軽量で剛性の高い
型枠を実現することができ、打設されたコンクリートに
対して大きな強度で抗することができる。また透水性緩
衝層を介して流れ出た水は、その流れが害されることな
しに第1の空間内を落下し、円滑に排水することができ
る。このように本発明によれば、型枠基板と導水機能を
もつ空間とを一体化し、いわば導水空間をもつ型枠とす
ることにより剛性を高めることができるため、排水量の
増大に対処するための導水空間の確保が自由に行える。
間隔をあけて上下に延びて形成され、各突条間には第1
の空間が形成され、各突条の端部には防水性緩衝層が設
けられる。このような構成によって、軽量で剛性の高い
型枠を実現することができ、打設されたコンクリートに
対して大きな強度で抗することができる。また透水性緩
衝層を介して流れ出た水は、その流れが害されることな
しに第1の空間内を落下し、円滑に排水することができ
る。このように本発明によれば、型枠基板と導水機能を
もつ空間とを一体化し、いわば導水空間をもつ型枠とす
ることにより剛性を高めることができるため、排水量の
増大に対処するための導水空間の確保が自由に行える。
【0010】また本発明に従えば、前記板体には、上下
に延びる第2の空間が形成される。このような第2の空
間によって、たとえば板体に損傷を生じて前記第1の空
間で排水できなかった水を、前記第2の空間によって確
実に排出することができ、前記板体に関して導水性緩衝
層とは反対側の領域に漏水することが防がれ、防水性が
向上される。
に延びる第2の空間が形成される。このような第2の空
間によって、たとえば板体に損傷を生じて前記第1の空
間で排水できなかった水を、前記第2の空間によって確
実に排出することができ、前記板体に関して導水性緩衝
層とは反対側の領域に漏水することが防がれ、防水性が
向上される。
【0011】さらに本発明に従えば、隔壁に形成される
突起によって、壁側に開放しかつ大略的に上下に延びる
第1の空間が形成され、この隔壁には、隔壁に関して前
記壁とは反対側に連結部によって連結される基板によっ
て大略的に上下に延びる第2の空間が形成され、前記突
起の端部には、透水性緩衝層が設けられる。この透水性
緩衝層によって、前記第1の空間が覆われる。このよう
な構成によって、軽量で剛性の高い型枠を実現すること
ができ、コンクリート打設時の衝撃などに対して大きな
強度で抗することができる。また前記透水性緩衝層を介
して流れ出た水は、まず第1の空間内を落下して排水さ
れ、この第1の空間によって排水することができなかっ
た水は第2の空間内を落下して排水される。このように
第1および第2の空間を有する型枠によって、多量の漏
水や隔壁の損傷が生じても、確実に排水し、高度の排水
性を達成することができる。
突起によって、壁側に開放しかつ大略的に上下に延びる
第1の空間が形成され、この隔壁には、隔壁に関して前
記壁とは反対側に連結部によって連結される基板によっ
て大略的に上下に延びる第2の空間が形成され、前記突
起の端部には、透水性緩衝層が設けられる。この透水性
緩衝層によって、前記第1の空間が覆われる。このよう
な構成によって、軽量で剛性の高い型枠を実現すること
ができ、コンクリート打設時の衝撃などに対して大きな
強度で抗することができる。また前記透水性緩衝層を介
して流れ出た水は、まず第1の空間内を落下して排水さ
れ、この第1の空間によって排水することができなかっ
た水は第2の空間内を落下して排水される。このように
第1および第2の空間を有する型枠によって、多量の漏
水や隔壁の損傷が生じても、確実に排水し、高度の排水
性を達成することができる。
【0012】このように本発明によれば、型枠基板と導
水機能をもつ空間とを一体化し、いわば導水空間をもつ
型枠とすることにより剛性を高めることができるため、
排水量の増大に対処するための導水空間の確保が自由に
できる。
水機能をもつ空間とを一体化し、いわば導水空間をもつ
型枠とすることにより剛性を高めることができるため、
排水量の増大に対処するための導水空間の確保が自由に
できる。
【0013】さらに本発明に従えば、前述の上下に延び
る複数の突条が横方向に間隔をあけて板体に形成される
型枠を用いてコンクリートを打設し、壁を構成すること
ができるので、コンクリートの湧水を排水するための防
水工と、前記流動状のコンクリートを支持するための型
枠工とを別途に施工する必要がなく、前記型枠を撤去せ
ずに壁を形成することができるので、施工性を格段に向
上することができる。
る複数の突条が横方向に間隔をあけて板体に形成される
型枠を用いてコンクリートを打設し、壁を構成すること
ができるので、コンクリートの湧水を排水するための防
水工と、前記流動状のコンクリートを支持するための型
枠工とを別途に施工する必要がなく、前記型枠を撤去せ
ずに壁を形成することができるので、施工性を格段に向
上することができる。
【0014】さらに本発明に従えば、前述の隔壁に設け
られる突起によって壁側に開放する大略的に上下に延び
る第1の空間と、隔壁に連結部を介して連結される基板
によって大略的に上下に延びる第2の空間とが形成され
る型枠を用いてコンクリートを打設し、前記型枠を撤去
せずに壁を構成することができるので、コンクリートの
湧水を確実に排水することができるとともに、流動状の
コンクリートを大きな強度で支持し、防水工と型枠工と
を同時に行うことができるので、施工性を格段に向上す
ることができる。
られる突起によって壁側に開放する大略的に上下に延び
る第1の空間と、隔壁に連結部を介して連結される基板
によって大略的に上下に延びる第2の空間とが形成され
る型枠を用いてコンクリートを打設し、前記型枠を撤去
せずに壁を構成することができるので、コンクリートの
湧水を確実に排水することができるとともに、流動状の
コンクリートを大きな強度で支持し、防水工と型枠工と
を同時に行うことができるので、施工性を格段に向上す
ることができる。
【0015】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の打込み式型枠を
地下外壁に用いた状態を示す切欠き斜視図である。
地下外壁に用いた状態を示す切欠き斜視図である。
【0016】打込み式型枠4は、塩化ビニルなどから成
る板体である導水層3と、それに接着された不織布など
の透水性材料から成る緩衝層2とによって構成されてい
る。導水層3は、横方向である水平方向に間隔をあけて
配置され、躯体コンクリート1に臨むフランジ部3a1
を有する断面形状が略T字状の複数の突条または突起で
ある支持片3aと、各支持片3aを水平方向に連結する
偏平な隔壁3bと、隔壁3bと間隔をあけて平行に設け
られる偏平な基板である内壁3cとを有する。上下また
は大略的に上下方向である鉛直方向に延びる複数の導水
孔3dは、後述の第1および第2の空間3d1,3d2
を含んで形成される。
る板体である導水層3と、それに接着された不織布など
の透水性材料から成る緩衝層2とによって構成されてい
る。導水層3は、横方向である水平方向に間隔をあけて
配置され、躯体コンクリート1に臨むフランジ部3a1
を有する断面形状が略T字状の複数の突条または突起で
ある支持片3aと、各支持片3aを水平方向に連結する
偏平な隔壁3bと、隔壁3bと間隔をあけて平行に設け
られる偏平な基板である内壁3cとを有する。上下また
は大略的に上下方向である鉛直方向に延びる複数の導水
孔3dは、後述の第1および第2の空間3d1,3d2
を含んで形成される。
【0017】前記隔壁3bと内壁3cとは、各支持片3
a毎に対応して設けられる複数の連結部であるリブ3e
によって、前記隔壁3bに関して躯体コンクリート1と
は反対側で連結される。各支持片3a間には、前記躯体
コンクリート1側に臨んで開放しかつ上下にあるいは大
略的に上下方向に延びる複数の第1の空間3d1が形成
される。また隔壁3bおよび内壁3c間でかつ各リブ3
e間には、上下または大略的に上下方向に延びる複数の
第2の空間3d2が形成される。壁である地下外壁は、
前記躯体コンクリート1と打込み式型枠4とによって構
成される。また前記導水層3は、図1に明らかに示され
るように一体的に形成されている。
a毎に対応して設けられる複数の連結部であるリブ3e
によって、前記隔壁3bに関して躯体コンクリート1と
は反対側で連結される。各支持片3a間には、前記躯体
コンクリート1側に臨んで開放しかつ上下にあるいは大
略的に上下方向に延びる複数の第1の空間3d1が形成
される。また隔壁3bおよび内壁3c間でかつ各リブ3
e間には、上下または大略的に上下方向に延びる複数の
第2の空間3d2が形成される。壁である地下外壁は、
前記躯体コンクリート1と打込み式型枠4とによって構
成される。また前記導水層3は、図1に明らかに示され
るように一体的に形成されている。
【0018】図2は、地下に湧水層を設ける場合の施工
例を示す一部の鉛直断面図である。まず湧水層および底
版コンクリート8を構築し、次に排水路設置用箱抜き部
6bに排水路6aを設置し、打込み式型枠4を組立て、
土留め壁5と打込み式型枠4との間に躯体コンクリート
1を流し込む。このあと、打込み式型枠4を組立てると
きに用いた支え用の鋼管類を撤去し、セパレータの穴
や、図3に示される打込み式型枠の横方向のジョイント
部の止水材注入用スペース14に、必要に応じて止水用
の注入材14aを流し込む。なお、打込み式型枠の縦方
向のジョイント部は、導水層3に図4に示される漏水防
止切欠き15を形成することにより漏水を防止する。ま
た、図5に示されるセパレータ13aは導水層3の中空
部分で切断できるようにセパレータ切断切欠き13bを
形成し、躯体コンクリート1の流し込みが完了し、コン
クリートが固化した後、セパレータ切断用切欠き13b
の部分より切断する。
例を示す一部の鉛直断面図である。まず湧水層および底
版コンクリート8を構築し、次に排水路設置用箱抜き部
6bに排水路6aを設置し、打込み式型枠4を組立て、
土留め壁5と打込み式型枠4との間に躯体コンクリート
1を流し込む。このあと、打込み式型枠4を組立てると
きに用いた支え用の鋼管類を撤去し、セパレータの穴
や、図3に示される打込み式型枠の横方向のジョイント
部の止水材注入用スペース14に、必要に応じて止水用
の注入材14aを流し込む。なお、打込み式型枠の縦方
向のジョイント部は、導水層3に図4に示される漏水防
止切欠き15を形成することにより漏水を防止する。ま
た、図5に示されるセパレータ13aは導水層3の中空
部分で切断できるようにセパレータ切断切欠き13bを
形成し、躯体コンクリート1の流し込みが完了し、コン
クリートが固化した後、セパレータ切断用切欠き13b
の部分より切断する。
【0019】図6は、本発明の他の実施例の地下に湧水
層を設けない場合の施工例を示す鉛直断面図である。ま
ず耐圧版コンクリート12を構築し、次に排水用の湧水
パネル11と打込み式型枠4との連結部分となる中空の
半割りブロック10を設置し、打込み式型枠4を組立
て、躯体コンクリート1および底版コンクリート9を流
し込む。コンクリートが固化した後、打込み式型枠4を
組立てるときに用いた支え用の鋼管類を撤去する。本実
施例における打込み式型枠4の横方向および縦方向の各
ジョイント部の漏水に対する対策およびセパレータの処
置は、上記の地下に湧水層を設ける場合と同様である。
層を設けない場合の施工例を示す鉛直断面図である。ま
ず耐圧版コンクリート12を構築し、次に排水用の湧水
パネル11と打込み式型枠4との連結部分となる中空の
半割りブロック10を設置し、打込み式型枠4を組立
て、躯体コンクリート1および底版コンクリート9を流
し込む。コンクリートが固化した後、打込み式型枠4を
組立てるときに用いた支え用の鋼管類を撤去する。本実
施例における打込み式型枠4の横方向および縦方向の各
ジョイント部の漏水に対する対策およびセパレータの処
置は、上記の地下に湧水層を設ける場合と同様である。
【0020】本発明によれば、躯体壁の施工で組立てら
れる型枠を高機能化することにより、従来、職人による
作業が必要であったブロック積み作業や、二重壁背面水
路の防水モルタル仕上げ作業を省略できる。また、通常
の作業で必要であった型枠の解体撤去作業も鋼管バタの
みの撤去ですみ大幅に省略化できる。特に、あらゆる状
況のもとで、長年にわたって漏水の原因となる水みちや
クラック等の欠陥が発生しないような鉄筋コンクリート
を施工することは非常に困難であり、防水性の仕上げ材
によって止水する場合でも長期間にわたっての性能維持
はなかなか難しい。このように「水を止める」というこ
とに関して完全な壁を施工することが困難な状況では、
「水を導く」という二重壁は確実で有効な方法である。
れる型枠を高機能化することにより、従来、職人による
作業が必要であったブロック積み作業や、二重壁背面水
路の防水モルタル仕上げ作業を省略できる。また、通常
の作業で必要であった型枠の解体撤去作業も鋼管バタの
みの撤去ですみ大幅に省略化できる。特に、あらゆる状
況のもとで、長年にわたって漏水の原因となる水みちや
クラック等の欠陥が発生しないような鉄筋コンクリート
を施工することは非常に困難であり、防水性の仕上げ材
によって止水する場合でも長期間にわたっての性能維持
はなかなか難しい。このように「水を止める」というこ
とに関して完全な壁を施工することが困難な状況では、
「水を導く」という二重壁は確実で有効な方法である。
【0021】このように本発明によれば、型枠基板と導
水機能をもつ空間とを一体化し、いわば導水空間をもつ
型枠とすることにより剛性を高めることができるため、
排水量の増大に対処するための導水空間の確保が自由に
できる。しかも本発明の打込み式型枠は、二重壁の機能
を継承させ、確実な防水性能を達成することができる。
水機能をもつ空間とを一体化し、いわば導水空間をもつ
型枠とすることにより剛性を高めることができるため、
排水量の増大に対処するための導水空間の確保が自由に
できる。しかも本発明の打込み式型枠は、二重壁の機能
を継承させ、確実な防水性能を達成することができる。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、板体に設
けられる複数の突条によって第1の空間が形成されるの
で、強度および剛性が高く、排水性が良好であり、確実
な防水性を備える軽量で信頼性の高い防水型枠を、たと
えば一体成型で安価に実現することができる。
けられる複数の突条によって第1の空間が形成されるの
で、強度および剛性が高く、排水性が良好であり、確実
な防水性を備える軽量で信頼性の高い防水型枠を、たと
えば一体成型で安価に実現することができる。
【0023】また本発明によれば、前記板体に第2の空
間が形成されるので、第1の空間によって排水されずに
流出した水を、第2の空間によって確実に排水すること
ができ、これによって防水性をより一層向上することが
できる。
間が形成されるので、第1の空間によって排水されずに
流出した水を、第2の空間によって確実に排水すること
ができ、これによって防水性をより一層向上することが
できる。
【0024】さらに本発明によれば、隔壁に設けられる
突起によって第1の空間が形成され、かつ前記隔壁に連
結部を介して連結される基板によって第2の空間が形成
される。型枠基板と導水機能をもつ空間とを一体化し、
いわば導水空間をもつ型枠とすることにより剛性を高め
ることができるため、排水量の増大に対処するための導
水空間の確保が自由にできる。しかも第1および第2の
空間によって確実かつ円滑に排水することができるの
で、第1の空間によって排水されずに流出した水を、第
2の空間によって確実に排水することができ、これによ
って防水性をより一層向上することができる。
突起によって第1の空間が形成され、かつ前記隔壁に連
結部を介して連結される基板によって第2の空間が形成
される。型枠基板と導水機能をもつ空間とを一体化し、
いわば導水空間をもつ型枠とすることにより剛性を高め
ることができるため、排水量の増大に対処するための導
水空間の確保が自由にできる。しかも第1および第2の
空間によって確実かつ円滑に排水することができるの
で、第1の空間によって排水されずに流出した水を、第
2の空間によって確実に排水することができ、これによ
って防水性をより一層向上することができる。
【0025】本発明によれば、前述の板体に複数の突条
が形成される型枠、または隔壁に設けられる突起によっ
て形成される第1の空間と前記隔壁に連結される基板に
よって形成される第2の空間とを有する型枠を用いて、
コンクリートを打設し、壁を構成することができるの
で、防水工と型枠工とを別途に行う必要がなく、施工性
を格段に向上することができる。
が形成される型枠、または隔壁に設けられる突起によっ
て形成される第1の空間と前記隔壁に連結される基板に
よって形成される第2の空間とを有する型枠を用いて、
コンクリートを打設し、壁を構成することができるの
で、防水工と型枠工とを別途に行う必要がなく、施工性
を格段に向上することができる。
【図1】本発明の一実施例の打込み式型枠を地下外壁の
防水工事に用いた場合における躯体コンクリートと打込
み式型枠との相互関係を示す切欠き斜視図である。
防水工事に用いた場合における躯体コンクリートと打込
み式型枠との相互関係を示す切欠き斜視図である。
【図2】打込み式型枠を地下湧水層がある場合に用いた
施工状態を示す一部の鉛直断面図である。
施工状態を示す一部の鉛直断面図である。
【図3】打込み式型枠の横方向のジョイント部の構成を
説明するための水平断面図である。
説明するための水平断面図である。
【図4】打込み式型枠の縦方向のジョイント部の構成を
説明するための一部の斜視図である。
説明するための一部の斜視図である。
【図5】打込み式型枠におけるセパレータの構成を説明
するための水平断面図である。
するための水平断面図である。
【図6】本発明の他の実施例の打込み式型枠を地下湧水
層がない場合に用いた施工状態を示す鉛直断面図であ
る。
層がない場合に用いた施工状態を示す鉛直断面図であ
る。
1 躯体コンクリート 2 緩衝層 3 導水層 3d 導水孔 3d1,3d2 第1および第2の空間 4 打込み式型枠 5 土留め壁 6a 排水路 6b 排水路設置用箱抜き部 7 湧水層 8 湧水層および底版コンクリート 9 底版コンクリート 15 漏水防止切欠き
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩竹 秀昭 大阪府大阪市天王寺区四天王寺1−5−43 村本建設株式会社大阪本社内 (72)発明者 竹迫 涼一 大阪府大阪市天王寺区四天王寺1−5−43 村本建設株式会社大阪本社内 (56)参考文献 特開 平4−70467(JP,A)
Claims (4)
- 【請求項1】 上下に延びる複数の突条が横方向に間隔
をあけて板体に立設して形成され、 突条の端部に突条相互間の第1の空間を覆う透水性緩衝
層を設けたことを特徴とする打込み式型枠。 - 【請求項2】 板体には、上下に延びる第2の空間が形
成されることを特徴とする請求項1記載の打込み式型
枠。 - 【請求項3】 壁側に開放しかつ大略的に上下に延びる
第1の空間を形成する突起を、隔壁に形成し、 隔壁と、隔壁に関して前記壁とは反対側に配置される基
板とを連結部で連結して、隔壁と基板との間に、大略的
に上下に延びる第2の空間を形成し、 突起の端部に前記第1の空間を覆う透水性緩衝層を設け
たことを特徴とする打込み式型枠。 - 【請求項4】 請求項1または3記載の型枠を用いてコ
ンクリートを打設し、 前記型枠を撤去せずに、打設したコンクリートと前記型
枠とにより壁を構成することを特徴とする打込み式型枠
を用いた壁の防水方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3085404A JPH0830343B2 (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | 打込み式型枠およびそれを用いた壁の防水方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3085404A JPH0830343B2 (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | 打込み式型枠およびそれを用いた壁の防水方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0665933A JPH0665933A (ja) | 1994-03-08 |
| JPH0830343B2 true JPH0830343B2 (ja) | 1996-03-27 |
Family
ID=13857856
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3085404A Expired - Lifetime JPH0830343B2 (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | 打込み式型枠およびそれを用いた壁の防水方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0830343B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2579419Y2 (ja) * | 1992-10-16 | 1998-08-27 | 村本建設株式会社 | 地下壁用打込式コンクリート型枠 |
| KR100945680B1 (ko) * | 2007-11-29 | 2010-03-08 | 광동철강 주식회사 | 복합패널을 이용한 지하 이중벽의 설치구조 및 방법 |
| JP6630542B2 (ja) * | 2015-11-19 | 2020-01-15 | 株式会社竹中工務店 | 漏水抑制コンクリート硬化体 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0470467A (ja) * | 1990-07-10 | 1992-03-05 | Shimizu Corp | 透水型枠 |
-
1991
- 1991-04-17 JP JP3085404A patent/JPH0830343B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0665933A (ja) | 1994-03-08 |
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