JPH0830345B2 - 地中梁変位吸収構造物及びその施工法 - Google Patents
地中梁変位吸収構造物及びその施工法Info
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- JPH0830345B2 JPH0830345B2 JP4161902A JP16190292A JPH0830345B2 JP H0830345 B2 JPH0830345 B2 JP H0830345B2 JP 4161902 A JP4161902 A JP 4161902A JP 16190292 A JP16190292 A JP 16190292A JP H0830345 B2 JPH0830345 B2 JP H0830345B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変位吸収対策と防振対
策が施される地中梁変位吸収構造物及びその施工法に関
するものである。
策が施される地中梁変位吸収構造物及びその施工法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、地下鉄による地中への振動の拡が
りを防止するために、地下鉄のトンネルの壁面に硬質ウ
レタンフォームを設けることが知られている。また、鉄
道軌道の振動が地中に伝達するのを防止するために、軌
道の下にウレタンエラストマーを敷くことが知られてい
る。そして、ウレタンエラストマーが防振材に適してい
ることは知られている(例えば、特開昭61−3631
5号公報参照)。しかし、高速道路の橋脚などを支持す
る地中梁に関しては、交通量の増減に伴って地中梁が大
きく変位する。その変位を吸収するために、地中梁に柔
軟構造を持たせているが、変位吸収対策を施すことは行
われていない。
りを防止するために、地下鉄のトンネルの壁面に硬質ウ
レタンフォームを設けることが知られている。また、鉄
道軌道の振動が地中に伝達するのを防止するために、軌
道の下にウレタンエラストマーを敷くことが知られてい
る。そして、ウレタンエラストマーが防振材に適してい
ることは知られている(例えば、特開昭61−3631
5号公報参照)。しかし、高速道路の橋脚などを支持す
る地中梁に関しては、交通量の増減に伴って地中梁が大
きく変位する。その変位を吸収するために、地中梁に柔
軟構造を持たせているが、変位吸収対策を施すことは行
われていない。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】<イ>高速道路の車
輌走行によって生ずる微小振動の他に、交通量の増減に
伴って、地中梁が大きく変位する。この地中梁の変位が
例えば10mmとなると、地中梁上にある舗装路面が破
損する恐れがある。 <ロ>地中梁の側面の地盤にもこの変位の影響が出る。
地中梁上方の地盤と隣接地盤に断層滑りが生じ、これら
地盤の境界に段差が生ずる。 <ハ>ウレタン注入工法では、従来ウレタン硬化反応に
よる蓄熱発火やスコーチング(こげ、炭化現象)を防止
するために一回に施工可能な厚さが、注入工法では20
0mmである。それ以上の厚さを要する工事では、一回
の施工終了後、ウレタン反応熱の冷却又は放熱を待っ
て、2回目、3回目と施工を行う必要がある。そのた
め、工期が長くかかることに成る。
輌走行によって生ずる微小振動の他に、交通量の増減に
伴って、地中梁が大きく変位する。この地中梁の変位が
例えば10mmとなると、地中梁上にある舗装路面が破
損する恐れがある。 <ロ>地中梁の側面の地盤にもこの変位の影響が出る。
地中梁上方の地盤と隣接地盤に断層滑りが生じ、これら
地盤の境界に段差が生ずる。 <ハ>ウレタン注入工法では、従来ウレタン硬化反応に
よる蓄熱発火やスコーチング(こげ、炭化現象)を防止
するために一回に施工可能な厚さが、注入工法では20
0mmである。それ以上の厚さを要する工事では、一回
の施工終了後、ウレタン反応熱の冷却又は放熱を待っ
て、2回目、3回目と施工を行う必要がある。そのた
め、工期が長くかかることに成る。
【0004】
【本発明の目的】本発明は、防振と共に、地中梁の変位
による地盤への影響を減少させる地中梁変位吸収構造物
及びその施工法を提供することにある。また、地中梁の
変位吸収材を簡単に施工できる方法を提供することにあ
る。
による地盤への影響を減少させる地中梁変位吸収構造物
及びその施工法を提供することにある。また、地中梁の
変位吸収材を簡単に施工できる方法を提供することにあ
る。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明は、上下に変位す
る地中梁の地中梁変位吸収構造物において、地中梁の地
中部分の上面、下面と側面にウレタンエラストマー層と
硬質ウレタンフォーム層のいずれかの層を形成すること
を特徴とする、地中梁変位吸収構造物、又は、地中梁の
地中部分の上面にウレタンエラストマー層を形成し、下
面と側面に硬質ウレタンフォーム層を形成することを特
徴とする、地中梁変位吸収構造物、又は、地中梁の地中
部分の下面と側面に間隔をおいて硬質ウレタンフォーム
のスラブを配置し、該間隔に硬質ウレタンフォーム液を
注入して硬質ウレタンフォーム層を形成し、上面にウレ
タンエラストマーを接着又は注入してウレタンエラスト
マー層を形成することを特徴とする、地中梁変位吸収構
造物の施工法、又は、上下に変位する地中梁の地中梁変
位吸収構造物の施工法において、地中梁の地中部分の下
面及び側面の一部に間隔をおいて硬質ウレタンフォーム
のスラブを配置し、該間隔に硬質ウレタンフォーム液を
注入して硬質ウレタンフォーム層を形成し、下面及び側
面の他の一部に硬質ウレタンフォームを吹き付けて硬質
ウレタンフォーム層を形成し、上面にウレタンエラスト
マーを接着又は注入してウレタンエラストマー層を形成
することを特徴とする、地中梁変位吸収構造物の施工法
にある。
る地中梁の地中梁変位吸収構造物において、地中梁の地
中部分の上面、下面と側面にウレタンエラストマー層と
硬質ウレタンフォーム層のいずれかの層を形成すること
を特徴とする、地中梁変位吸収構造物、又は、地中梁の
地中部分の上面にウレタンエラストマー層を形成し、下
面と側面に硬質ウレタンフォーム層を形成することを特
徴とする、地中梁変位吸収構造物、又は、地中梁の地中
部分の下面と側面に間隔をおいて硬質ウレタンフォーム
のスラブを配置し、該間隔に硬質ウレタンフォーム液を
注入して硬質ウレタンフォーム層を形成し、上面にウレ
タンエラストマーを接着又は注入してウレタンエラスト
マー層を形成することを特徴とする、地中梁変位吸収構
造物の施工法、又は、上下に変位する地中梁の地中梁変
位吸収構造物の施工法において、地中梁の地中部分の下
面及び側面の一部に間隔をおいて硬質ウレタンフォーム
のスラブを配置し、該間隔に硬質ウレタンフォーム液を
注入して硬質ウレタンフォーム層を形成し、下面及び側
面の他の一部に硬質ウレタンフォームを吹き付けて硬質
ウレタンフォーム層を形成し、上面にウレタンエラスト
マーを接着又は注入してウレタンエラストマー層を形成
することを特徴とする、地中梁変位吸収構造物の施工法
にある。
【0006】
【実施例】以下図面を参照しながら実施例について説明
する。図1乃至図2は本発明の実施例である地中梁の構
造を示す図である。 <イ>地中梁1 高速道路などの橋脚5を支持するために、地中に地中梁
1が設けられる。地中梁1を更に固定する胴巻きコンク
リート6と基礎7が、地中梁1の両側に構築される。地
中梁1の上部地表には路面道路10が走っている。ま
た、地中梁1は共同溝8や地下鉄9などの地中構造物を
跨いで設けられる。地中梁1と路面との距離は、地中梁
の使用目的や、立地条件によって変わるが、一例とし
て、400mmから8000mmの間隔である。図2は
図1の一点鎖線QQで切断された断面図である。共同溝
8の上端に地中梁1が設けられ、その上方約400mm
に路面があり、路面道路10が走っている。地中梁1
は、高速道路の車輌の走行によって振動すると共に、高
速道路の車輌の混雑の程度によって変位を受ける。ま
た、地中梁1の上方の路面道路の車輌によっても振動、
変位を受ける。更に、地下鉄の振動などの影響も受け
る。図3は地中梁の他の例である。
する。図1乃至図2は本発明の実施例である地中梁の構
造を示す図である。 <イ>地中梁1 高速道路などの橋脚5を支持するために、地中に地中梁
1が設けられる。地中梁1を更に固定する胴巻きコンク
リート6と基礎7が、地中梁1の両側に構築される。地
中梁1の上部地表には路面道路10が走っている。ま
た、地中梁1は共同溝8や地下鉄9などの地中構造物を
跨いで設けられる。地中梁1と路面との距離は、地中梁
の使用目的や、立地条件によって変わるが、一例とし
て、400mmから8000mmの間隔である。図2は
図1の一点鎖線QQで切断された断面図である。共同溝
8の上端に地中梁1が設けられ、その上方約400mm
に路面があり、路面道路10が走っている。地中梁1
は、高速道路の車輌の走行によって振動すると共に、高
速道路の車輌の混雑の程度によって変位を受ける。ま
た、地中梁1の上方の路面道路の車輌によっても振動、
変位を受ける。更に、地下鉄の振動などの影響も受け
る。図3は地中梁の他の例である。
【0007】<ロ>地中梁の下面変位吸収材2 地中梁1の下面に変位吸収材2を設ける。図4に地中梁
の下面に変位吸収材2を設けた場合と、設けない場合の
地盤変位の違いを示している。変位吸収材を設けない場
合(B)では、地中梁に接している地盤も変位する。そ
れに対し、変位吸収材を設けた場合(C)では、吸収材
が地中梁の変位を吸収し、地盤は変位しない。その結
果、下面変位吸収材2は、下方の地盤の変動を防止し、
地中梁と下方の地盤に生じる間隙の発生を防止できる。
それと共に、各種振動も吸収できる。又、下面での地中
梁1と地盤の滑り・ずれをも吸収できる。下面変位吸収
材2としてウレタンエラストマー又は硬質ウレタンフォ
ーム層が用いられる。ウレタンエラストマー層は一例と
して約95mmの厚さとし、硬質ウレタンフォーム層2
は、約450mmの厚さとする。下面変位吸収材2とし
ては、ウレタンエラストマーは耐衝撃性が優れている
が、交通衝撃が直接及ばない場合は、安価な硬質ウレタ
ンフォームを使用する。
の下面に変位吸収材2を設けた場合と、設けない場合の
地盤変位の違いを示している。変位吸収材を設けない場
合(B)では、地中梁に接している地盤も変位する。そ
れに対し、変位吸収材を設けた場合(C)では、吸収材
が地中梁の変位を吸収し、地盤は変位しない。その結
果、下面変位吸収材2は、下方の地盤の変動を防止し、
地中梁と下方の地盤に生じる間隙の発生を防止できる。
それと共に、各種振動も吸収できる。又、下面での地中
梁1と地盤の滑り・ずれをも吸収できる。下面変位吸収
材2としてウレタンエラストマー又は硬質ウレタンフォ
ーム層が用いられる。ウレタンエラストマー層は一例と
して約95mmの厚さとし、硬質ウレタンフォーム層2
は、約450mmの厚さとする。下面変位吸収材2とし
ては、ウレタンエラストマーは耐衝撃性が優れている
が、交通衝撃が直接及ばない場合は、安価な硬質ウレタ
ンフォームを使用する。
【0008】<ハ>地中梁の側面変位吸収材3 地中梁の側面にも変位吸収材3を設ける。図5に地中梁
の側面に変位吸収材を設けた場合と、設けない場合の地
盤変位の違いを示している。変位吸収材を設けていない
(B)では、地中梁と変位吸収材の境界に断層滑りが生
ずる。それに対し、変位吸収材を設けている場合(C)
では、側面変位吸収材3が緩和ゾーンとなり、境界の断
層滑りを防止している。それと共に、側面からの又側面
への変位を吸収する。及び、振動も吸収できる。側面変
位吸収材3としウレタンエラストマー又は硬質ウレタン
フォーム層が用いられる。ウレタンエラストマー層の厚
さは一例として約95mm、硬質ウレタンフォーム層
は、約450mmの厚さとする。又、硬質ウレタンフォ
ーム層の上側部分にウレタンエラストマーを使用すれば
耐衝撃性の面から好ましい構造となる。
の側面に変位吸収材を設けた場合と、設けない場合の地
盤変位の違いを示している。変位吸収材を設けていない
(B)では、地中梁と変位吸収材の境界に断層滑りが生
ずる。それに対し、変位吸収材を設けている場合(C)
では、側面変位吸収材3が緩和ゾーンとなり、境界の断
層滑りを防止している。それと共に、側面からの又側面
への変位を吸収する。及び、振動も吸収できる。側面変
位吸収材3としウレタンエラストマー又は硬質ウレタン
フォーム層が用いられる。ウレタンエラストマー層の厚
さは一例として約95mm、硬質ウレタンフォーム層
は、約450mmの厚さとする。又、硬質ウレタンフォ
ーム層の上側部分にウレタンエラストマーを使用すれば
耐衝撃性の面から好ましい構造となる。
【0009】<ニ>地中梁の上面変位吸収材4 地中梁の上面にも上面変位吸収材4を設ける。図4に地
中梁の上面に変位吸収材4を設けた場合と、設けない場
合の地盤変位の違いを示している。変位吸収材を設けて
いない場合(B)では、地中梁の上方地盤及び路面も変
位する。それに対し、変位吸収材を設けている場合
(C)では、吸収材が地中梁の変位を吸収し、地盤は変
位しない。その結果、上方変位吸収材4は、地盤の変動
を防止でき、路面の破壊を防止できる。それと共に、上
面からの又上面への振動を吸収する。及び、上面での地
中梁1と地盤の滑り・ずれをも吸収できる。上面変位吸
収材4としてウレタンエラストマー層又は硬質ウレタン
フォーム層が設けられる。ウレタンエラストマー層の厚
さは、一例として約95mm、硬質ウレタンフォーム層
は、約450mmの厚さとする。この上面においては、
輪荷重の衝撃が直接加わる深さの場合は、耐衝撃性の面
からウレタンエラストマー層が好ましい。
中梁の上面に変位吸収材4を設けた場合と、設けない場
合の地盤変位の違いを示している。変位吸収材を設けて
いない場合(B)では、地中梁の上方地盤及び路面も変
位する。それに対し、変位吸収材を設けている場合
(C)では、吸収材が地中梁の変位を吸収し、地盤は変
位しない。その結果、上方変位吸収材4は、地盤の変動
を防止でき、路面の破壊を防止できる。それと共に、上
面からの又上面への振動を吸収する。及び、上面での地
中梁1と地盤の滑り・ずれをも吸収できる。上面変位吸
収材4としてウレタンエラストマー層又は硬質ウレタン
フォーム層が設けられる。ウレタンエラストマー層の厚
さは、一例として約95mm、硬質ウレタンフォーム層
は、約450mmの厚さとする。この上面においては、
輪荷重の衝撃が直接加わる深さの場合は、耐衝撃性の面
からウレタンエラストマー層が好ましい。
【0010】表1に変位吸収材・防振材としてウレタン
エラストマー、硬質ウレタン、ゴム、ポリスチレン及び
ポリエチレンの機能を示している。ここで、ウレタンエ
ラストマーと硬質ウレタンフォームが優れていることが
知れる。特に、ウレタンエラストマーは変位吸収能力、
耐衝撃性と耐大荷重性が優れている。
エラストマー、硬質ウレタン、ゴム、ポリスチレン及び
ポリエチレンの機能を示している。ここで、ウレタンエ
ラストマーと硬質ウレタンフォームが優れていることが
知れる。特に、ウレタンエラストマーは変位吸収能力、
耐衝撃性と耐大荷重性が優れている。
【表1】
【0011】以下に、硬質ウレタンフォームとウレタン
エラストマーの特性を説明する。 <イ>硬質ウレタンフォーム 本実施例で使用された硬質ウレタンフォームは、一例と
して、見掛けの比重が0.03のものを使用している。
硬質ウレタンフォームは、以下の主な特徴を有する。見
掛けの比重は、0.02〜0.15で、好ましくは、0.03〜0.10
である。弾性限界において、圧縮応力は、 0.1〜20kgf/
cm2 で、好ましくは 0.8〜10kgf/cm2 である。又、圧縮
率は、 1〜15% で、好ましくは 3〜10% である。
エラストマーの特性を説明する。 <イ>硬質ウレタンフォーム 本実施例で使用された硬質ウレタンフォームは、一例と
して、見掛けの比重が0.03のものを使用している。
硬質ウレタンフォームは、以下の主な特徴を有する。見
掛けの比重は、0.02〜0.15で、好ましくは、0.03〜0.10
である。弾性限界において、圧縮応力は、 0.1〜20kgf/
cm2 で、好ましくは 0.8〜10kgf/cm2 である。又、圧縮
率は、 1〜15% で、好ましくは 3〜10% である。
【0012】<ロ>硬質ウレタンフォームの圧縮特性 図6に、硬質ウレタンフォーム(見掛け比重0.03)
の圧縮特性の一例を示す。応力と圧縮率の特性曲線は、
比例ゾーンを有し、その上限は弾性限界を示し、弾性限
界値は、応力が1.1kg/cm2 で圧縮率が5.6%
である。下面及び側面変位吸収材2、3としては、ウレ
タンエラストマーが優れているが、地中梁1の下面及び
側面は交通衝撃が直接及ばないので、安価な硬質ウレタ
ンフォームが適している。その厚さは、一例として約4
50mmとする。
の圧縮特性の一例を示す。応力と圧縮率の特性曲線は、
比例ゾーンを有し、その上限は弾性限界を示し、弾性限
界値は、応力が1.1kg/cm2 で圧縮率が5.6%
である。下面及び側面変位吸収材2、3としては、ウレ
タンエラストマーが優れているが、地中梁1の下面及び
側面は交通衝撃が直接及ばないので、安価な硬質ウレタ
ンフォームが適している。その厚さは、一例として約4
50mmとする。
【0013】<ハ>ウレタンエラストマー 本実施例で使用されたウレタンエラストマーは比重が
0.3〜1.1,好ましくは0.5〜0.9の発泡ウレ
タンエラストマーである。ウレタンエラストマーは、以
下の特徴を有している。 (1) 振動吸収特性が良い 表面は緻密構造、内部は気泡構造の3層構造からなり、
気泡構造部で変形するためバネ定数もほとんど変化せず
振動吸収力が大きい。 (2) 耐久性が良好である 圧縮永久歪、耐疲労性、耐水性、耐アルカリ性、耐侯性
に優れている。 (3) 低温特性が良い。 ゴムに比べて低温になっても硬度変化が小さい。 (4) 成形性が良い 一体成型が簡便迅速にでき、且つ、硬化時間が速いた
め、成形サイクルも30分から60分と短く生産性が良
い。 (5) 用途に応じた密度が選べる
0.3〜1.1,好ましくは0.5〜0.9の発泡ウレ
タンエラストマーである。ウレタンエラストマーは、以
下の特徴を有している。 (1) 振動吸収特性が良い 表面は緻密構造、内部は気泡構造の3層構造からなり、
気泡構造部で変形するためバネ定数もほとんど変化せず
振動吸収力が大きい。 (2) 耐久性が良好である 圧縮永久歪、耐疲労性、耐水性、耐アルカリ性、耐侯性
に優れている。 (3) 低温特性が良い。 ゴムに比べて低温になっても硬度変化が小さい。 (4) 成形性が良い 一体成型が簡便迅速にでき、且つ、硬化時間が速いた
め、成形サイクルも30分から60分と短く生産性が良
い。 (5) 用途に応じた密度が選べる
【0014】<ニ>ウレタンエラストマーの圧縮特性 図7にウレタンエラストマー(比重0.64)の圧縮特
性の一例を示す。応力と圧縮率の特性曲線は一次比例ゾ
ーンと二次比例ゾーンを有し、弾性限界は極めて大きこ
とが見出だされた。その弾性限界点は応力が2.4kg
/cm2で圧縮率が20.3%である。又、短時間の衝
撃圧縮応力に対しては、更に3倍に及ぶ弾性限界応力を
有している。ウレタンエラストマーは、各種特性が優れ
ているが、硬質ウレタンフォームより高価である。ウレ
タンエラストマーは、20.3%圧縮しても形状が元に
回復する。そのため、大振動の大きな変位に対しても、
ウレタンエラストマーで吸収することができるという利
点を有している。上面変位吸収材4としては、輪荷重の
ように大きな衝撃荷重がかかる上面の場合は、より耐衝
撃性に優れたウレタンエラストマーが最適である。又、
厚さが薄くても優れた特性が得られるので、地表に近い
箇所の使用にも適している。その厚さは、硬質ウレタン
フォームより薄くでき、一例として約95mmとする。
性の一例を示す。応力と圧縮率の特性曲線は一次比例ゾ
ーンと二次比例ゾーンを有し、弾性限界は極めて大きこ
とが見出だされた。その弾性限界点は応力が2.4kg
/cm2で圧縮率が20.3%である。又、短時間の衝
撃圧縮応力に対しては、更に3倍に及ぶ弾性限界応力を
有している。ウレタンエラストマーは、各種特性が優れ
ているが、硬質ウレタンフォームより高価である。ウレ
タンエラストマーは、20.3%圧縮しても形状が元に
回復する。そのため、大振動の大きな変位に対しても、
ウレタンエラストマーで吸収することができるという利
点を有している。上面変位吸収材4としては、輪荷重の
ように大きな衝撃荷重がかかる上面の場合は、より耐衝
撃性に優れたウレタンエラストマーが最適である。又、
厚さが薄くても優れた特性が得られるので、地表に近い
箇所の使用にも適している。その厚さは、硬質ウレタン
フォームより薄くでき、一例として約95mmとする。
【0015】以下に図8〜9を用いて変位吸収材を取り
付ける施工法を説明する。 <イ>地中梁下面の変位吸収材の施工法 工場で生産され、切断された硬質ウレタンスラブ11を
地中梁下方に間隙を開けて配置する。硬質ウレタンスラ
ブ11の厚さは350mmとし、スラブと地中梁の間隙
を100mmにする。この間隙に硬質ウレタンフォーム
液12を注入して、間隙を硬質ウレタンフォームで充填
する。この施工法により、硬質ウレタンフォームが地中
梁面とスラブに密着して、硬質ウレタンフォーム層が地
中梁と一体化し、現場の寸法に正確に合わせることが簡
単となる。硬質ウレタンフォームを一度に450mmの
厚さに注入すると、反応熱で火災を起こす危険がある
が、100mmの厚さでは、反応熱による火災の恐れが
ない。
付ける施工法を説明する。 <イ>地中梁下面の変位吸収材の施工法 工場で生産され、切断された硬質ウレタンスラブ11を
地中梁下方に間隙を開けて配置する。硬質ウレタンスラ
ブ11の厚さは350mmとし、スラブと地中梁の間隙
を100mmにする。この間隙に硬質ウレタンフォーム
液12を注入して、間隙を硬質ウレタンフォームで充填
する。この施工法により、硬質ウレタンフォームが地中
梁面とスラブに密着して、硬質ウレタンフォーム層が地
中梁と一体化し、現場の寸法に正確に合わせることが簡
単となる。硬質ウレタンフォームを一度に450mmの
厚さに注入すると、反応熱で火災を起こす危険がある
が、100mmの厚さでは、反応熱による火災の恐れが
ない。
【0016】<ロ>地中梁側面の変位吸収材の施工法 地中梁の下面と同様に、地中梁の側面から100mmの
間隙を開けて厚さ350mmの硬質ウレタン・スラブ1
1を型枠の様に地中梁の高さまで配置する。その間隙に
硬質ウレタンフォーム液12を注入して、全体で厚さ4
50mmの硬質ウレタンフォーム層を地中梁と一体に形
成する。又は、他の硬質ウレタンフォームの形成につい
て、スプレー用ガンを地中梁面から1.5m離して、硬
質ウレタンフォームを地中梁に吹き付けて、所定の厚さ
に硬質ウレタンフォーム層を形成することも可能であ
る。このスプレー工法は、以下の利点と欠点を有してい
る。広い面積に均一に能率良く施工できる。また、凹凸
を簡単に平坦にでる。ウレタン反応を観察しながら、施
工できるので、厚さ、形状などの調整が容易である。し
かし、作業スペースが広い必要があり、強風や小雨など
のもとでは施工できない。また、一度に施工できる厚さ
は25mmが限界であり1日では85mmの厚さが限度
である。
間隙を開けて厚さ350mmの硬質ウレタン・スラブ1
1を型枠の様に地中梁の高さまで配置する。その間隙に
硬質ウレタンフォーム液12を注入して、全体で厚さ4
50mmの硬質ウレタンフォーム層を地中梁と一体に形
成する。又は、他の硬質ウレタンフォームの形成につい
て、スプレー用ガンを地中梁面から1.5m離して、硬
質ウレタンフォームを地中梁に吹き付けて、所定の厚さ
に硬質ウレタンフォーム層を形成することも可能であ
る。このスプレー工法は、以下の利点と欠点を有してい
る。広い面積に均一に能率良く施工できる。また、凹凸
を簡単に平坦にでる。ウレタン反応を観察しながら、施
工できるので、厚さ、形状などの調整が容易である。し
かし、作業スペースが広い必要があり、強風や小雨など
のもとでは施工できない。また、一度に施工できる厚さ
は25mmが限界であり1日では85mmの厚さが限度
である。
【0017】<ハ>地中梁上面の変位吸収材の施工法 工場で生産され、厚さ95mmのウレタンエラストマー
板13を地中梁の上面にウレタンシーラントなどのウレ
タン接着剤で接着する。そして、ウレタンエラストマー
の継ぎ目をウレタンシーラントで埋めるか同質のウレタ
ンエラストマーを形成するウレタン液で充填施工する。
又は、別の施工法として、地中梁の上面周囲に型枠を設
け、そこにウレタンエラストマー液を注入して発泡後、
型枠を外す。この場合は、現場に合ったサイズのウレタ
ンエラストマー層4が得られる。
板13を地中梁の上面にウレタンシーラントなどのウレ
タン接着剤で接着する。そして、ウレタンエラストマー
の継ぎ目をウレタンシーラントで埋めるか同質のウレタ
ンエラストマーを形成するウレタン液で充填施工する。
又は、別の施工法として、地中梁の上面周囲に型枠を設
け、そこにウレタンエラストマー液を注入して発泡後、
型枠を外す。この場合は、現場に合ったサイズのウレタ
ンエラストマー層4が得られる。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上説明したように次のような
格別な効果を得ることができる。 <イ>ウレタンエラストマーを地中梁の周囲に使用する
ことにより、地中梁の変位、ずれ、振動を吸収する。 <ロ>ウレタンエラストマーを地中梁の上面に使用し、
硬質ウレタンフォームを下面と側面に使用することによ
り、夫々の特性を有効に活用して最適の効果を得ること
ができる。 <ハ>地中梁と地中の境界に変位吸収材を設けたことに
より、地中梁で保持している振動源、例えば高速道路か
らの振動が地中に伝播することを防止し、又地中の振動
源、例えば地下鉄の振動が地中梁を介して高速道路を振
動することも防ぐことができる。 <ニ>変位吸収材の素材をウレタンにすることにより、
地中という厳しい環境の中でも使用に耐え、施工性も高
いという格別な効果を有する。
格別な効果を得ることができる。 <イ>ウレタンエラストマーを地中梁の周囲に使用する
ことにより、地中梁の変位、ずれ、振動を吸収する。 <ロ>ウレタンエラストマーを地中梁の上面に使用し、
硬質ウレタンフォームを下面と側面に使用することによ
り、夫々の特性を有効に活用して最適の効果を得ること
ができる。 <ハ>地中梁と地中の境界に変位吸収材を設けたことに
より、地中梁で保持している振動源、例えば高速道路か
らの振動が地中に伝播することを防止し、又地中の振動
源、例えば地下鉄の振動が地中梁を介して高速道路を振
動することも防ぐことができる。 <ニ>変位吸収材の素材をウレタンにすることにより、
地中という厳しい環境の中でも使用に耐え、施工性も高
いという格別な効果を有する。
【図1】地中梁の構造図。
【図2】第1図の一点斜線で切断された断面図。
【図3】地中梁の他の例を示す図。
【図4】地中梁の上面と下面変位吸収材の機能図。
【図5】地中梁の側面変位吸収材の機能図。
【図6】硬質ウレタンフォームの圧縮特性図。
【図7】ウレタンエラストマーの圧縮特性図。
【図8】下面硬質ウレタンフォーム層の施工図。
【図9】側面硬質ウレタンフォーム層及び上面ウレタン
エラストマーの施工図。
エラストマーの施工図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−23819(JP,A) 特開 昭52−64113(JP,A) 特開 昭61−36315(JP,A) 特開 昭56−128830(JP,A) 実開 昭52−32937(JP,U) 実開 昭53−62704(JP,U)
Claims (4)
- 【請求項1】上下に変位する地中梁の地中梁変位吸収構
造物において、 地中梁の地中部分の上面、下面と側面にウレタンエラス
トマー層と硬質ウレタンフォーム層のいずれかの層を形
成することを特徴とする、 地中梁変位吸収構造物。 - 【請求項2】上下に変位する地中梁の地中梁変位吸収構
造物において、 地中梁の地中部分の上面にウレタンエラストマー層を形
成し、下面と側面に硬質ウレタンフォーム層を形成する
ことを特徴とする、 地中梁変位吸収構造物。 - 【請求項3】上下に変位する地中梁の地中梁変位吸収構
造物の施工法において、 地中梁の地中部分の下面と側面に間隔をおいて硬質ウレ
タンフォームのスラブを配置し、該間隔に硬質ウレタン
フォーム液を注入して硬質ウレタンフォーム層を形成
し、上面にウレタンエラストマーを接着又は注入してウ
レタンエラストマー層を形成することを特徴とする、 地中梁変位吸収構造物の施工法。 - 【請求項4】上下に変位する地中梁の地中梁変位吸収構
造物の施工法において、 地中梁の地中部分の下面及び側面の一部に間隔をおいて
硬質ウレタンフォームのスラブを配置し、該間隔に硬質
ウレタンフォーム液を注入して硬質ウレタンフォーム層
を形成し、下面及び側面の他の一部に硬質ウレタンフォ
ームを吹き付けて硬質ウレタンフォーム層を形成し、上
面にウレタンエラストマーを接着又は注入してウレタン
エラストマー層を形成することを特徴とする、 地中梁変位吸収構造物の施工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4161902A JPH0830345B2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 地中梁変位吸収構造物及びその施工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4161902A JPH0830345B2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 地中梁変位吸収構造物及びその施工法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0642000A JPH0642000A (ja) | 1994-02-15 |
| JPH0830345B2 true JPH0830345B2 (ja) | 1996-03-27 |
Family
ID=15744193
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4161902A Expired - Lifetime JPH0830345B2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 地中梁変位吸収構造物及びその施工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0830345B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114753231B (zh) * | 2022-05-11 | 2024-01-30 | 宁波市政工程建设集团股份有限公司 | 一种跨地下管线的框架梁格桥结构及其施工方法 |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5232937U (ja) * | 1975-08-29 | 1977-03-08 | ||
| JPS5264113A (en) * | 1975-11-20 | 1977-05-27 | Yasuo Ogawa | Antiiearthquake method |
| JPS5362704U (ja) * | 1976-10-30 | 1978-05-27 | ||
| JPS605738B2 (ja) * | 1980-03-14 | 1985-02-13 | 三洋化成工業株式会社 | 防振工法 |
| JPS5823819A (ja) * | 1981-10-09 | 1983-02-12 | Nisshinbo Ind Inc | 防振材料 |
| JPS6136315A (ja) * | 1984-07-30 | 1986-02-21 | Nisshinbo Ind Inc | 防振材料 |
-
1992
- 1992-05-29 JP JP4161902A patent/JPH0830345B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0642000A (ja) | 1994-02-15 |
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