JPH0830728A - 画像の二値化装置 - Google Patents
画像の二値化装置Info
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- JPH0830728A JPH0830728A JP6182951A JP18295194A JPH0830728A JP H0830728 A JPH0830728 A JP H0830728A JP 6182951 A JP6182951 A JP 6182951A JP 18295194 A JP18295194 A JP 18295194A JP H0830728 A JPH0830728 A JP H0830728A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ノイズやコントラスト等の影響を受けず高精
度に二値化すること。 【構成】 認識処理対象a1を含む画像を撮像すると共
にこの撮像したアナログ画像データを階調のある原画像
データbに変換する原画像入力部10と、当該原画像デ
ータbの二値化用の補正用しきい値cを算出するしきい
値選定部12と、当該補正用しきい値cに基づいて原画
像データbの濃度レベルを補正すると共に当該原画像デ
ータbを正規化することで入力データX1 〜Xnを作成
する入力データ作成部14と、この入力データ作成部1
4が作成した入力データX1 〜Xnをニューラルネット
ワーク処理により二値化して出力データx1 〜xnに変
換するニューラルネットワーク処理部16とを備えた。
度に二値化すること。 【構成】 認識処理対象a1を含む画像を撮像すると共
にこの撮像したアナログ画像データを階調のある原画像
データbに変換する原画像入力部10と、当該原画像デ
ータbの二値化用の補正用しきい値cを算出するしきい
値選定部12と、当該補正用しきい値cに基づいて原画
像データbの濃度レベルを補正すると共に当該原画像デ
ータbを正規化することで入力データX1 〜Xnを作成
する入力データ作成部14と、この入力データ作成部1
4が作成した入力データX1 〜Xnをニューラルネット
ワーク処理により二値化して出力データx1 〜xnに変
換するニューラルネットワーク処理部16とを備えた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力画像中の文字,図
形,記号,色彩等を認識する前処理に用いられる画像の
二値化装置に関し、詳しくは、階調のある画像を濃度が
「0」又は「1」の二階調画像に変換するための画像の
二値化装置に関する。
形,記号,色彩等を認識する前処理に用いられる画像の
二値化装置に関し、詳しくは、階調のある画像を濃度が
「0」又は「1」の二階調画像に変換するための画像の
二値化装置に関する。
【0002】本装置は、例えば、文字を光学的に読み取
る文字認識装置において、入力画像中の文字を認識する
ための前処理として濃淡画像を二値化する二値化装置に
適用される。
る文字認識装置において、入力画像中の文字を認識する
ための前処理として濃淡画像を二値化する二値化装置に
適用される。
【0003】
【従来の技術】従来の画像の二値化装置は、しきい値を
基準に二値化を行うA/D変換器であった。また、階調
のある画像をしきい値を基準に二値化する画像処理も行
われていた。これらのしきい値については、種々の決定
手法が知られている。例えば、アナログ画像や階調のあ
るデジタル画像の濃度ヒストグラムを作成し、そのヒス
トグラムの谷の濃度値をしきい値としている。
基準に二値化を行うA/D変換器であった。また、階調
のある画像をしきい値を基準に二値化する画像処理も行
われていた。これらのしきい値については、種々の決定
手法が知られている。例えば、アナログ画像や階調のあ
るデジタル画像の濃度ヒストグラムを作成し、そのヒス
トグラムの谷の濃度値をしきい値としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来技術では、まず、アナログ画像中の背景部分と認識
対象部分とを適切に分離するしきい値の選定が困難であ
り、しかも、自動的にしきい値を選定する手法では、必
ずしもその精度は認識手段が要求する精度には達してい
なかった。また、原画像にノイズが含まれている場合
に、そのノイズの濃度値がしきい値以上であると、その
ノイズを有効な部分(文字等の認識対象の一部)として
二値化してしまう、という不都合があった。このよう
に、従来技術では、ノイズを除去して高精度に二値化す
ることが困難であった。
従来技術では、まず、アナログ画像中の背景部分と認識
対象部分とを適切に分離するしきい値の選定が困難であ
り、しかも、自動的にしきい値を選定する手法では、必
ずしもその精度は認識手段が要求する精度には達してい
なかった。また、原画像にノイズが含まれている場合
に、そのノイズの濃度値がしきい値以上であると、その
ノイズを有効な部分(文字等の認識対象の一部)として
二値化してしまう、という不都合があった。このよう
に、従来技術では、ノイズを除去して高精度に二値化す
ることが困難であった。
【0005】この不都合を解決しようとする、同一出願
人による特願平6−85519号では、リカレントニュ
ーラルネットワークを用いて濃淡画像を二値化する手法
が提案されている。この手法では、画像認識の前処理と
して原画像の最外周囲部の平均濃度値と各画素との差分
を採り、差分画像としてリカレントニューラルネットワ
ークに入力していた。すると、背景部の濃度レベルを一
定にすることができたため、ニューラルネットワーク処
理によりノイズを除去しつつ二値化することができた。
人による特願平6−85519号では、リカレントニュ
ーラルネットワークを用いて濃淡画像を二値化する手法
が提案されている。この手法では、画像認識の前処理と
して原画像の最外周囲部の平均濃度値と各画素との差分
を採り、差分画像としてリカレントニューラルネットワ
ークに入力していた。すると、背景部の濃度レベルを一
定にすることができたため、ニューラルネットワーク処
理によりノイズを除去しつつ二値化することができた。
【0006】しかしながら、この手法では、二値化の精
度が一定以上向上しない、という不都合があった。特
に、コントラストの高い画像や、コントラストの極端に
低い画像を対象とした場合、精度の高い二値化を行うこ
とができなかった。即ち、コントラストの高い画像を対
象とした場合、この手法では、ニューラルネットワーク
処理の基準値が適切な値に設定されないため、画像の二
値化を精度良く行うことができない、という不都合があ
った。
度が一定以上向上しない、という不都合があった。特
に、コントラストの高い画像や、コントラストの極端に
低い画像を対象とした場合、精度の高い二値化を行うこ
とができなかった。即ち、コントラストの高い画像を対
象とした場合、この手法では、ニューラルネットワーク
処理の基準値が適切な値に設定されないため、画像の二
値化を精度良く行うことができない、という不都合があ
った。
【0007】一方、コントラストの極端に低い画像は、
例えば、エンジンブロック等の金属表面に打たれた刻印
文字を撮像した場合の原画像などがこれに該当する。こ
のような刻印文字の自動認識処理における前処理とし
て、刻印文字を撮像したコントラストの極端に低い画像
の二値化を、認識部が要求する精度で行うことができな
い、という不都合があった。
例えば、エンジンブロック等の金属表面に打たれた刻印
文字を撮像した場合の原画像などがこれに該当する。こ
のような刻印文字の自動認識処理における前処理とし
て、刻印文字を撮像したコントラストの極端に低い画像
の二値化を、認識部が要求する精度で行うことができな
い、という不都合があった。
【0008】
【発明の目的】本発明は、係る従来例の有する不都合を
改善し、特に、ノイズやコントラスト等の影響を受けず
高精度に二値化することのできる画像の二値化装置を提
供することを、その目的とする。
改善し、特に、ノイズやコントラスト等の影響を受けず
高精度に二値化することのできる画像の二値化装置を提
供することを、その目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、認
識処理対象を含む画像を撮像すると共にこの撮像したア
ナログ画像データを階調のある原画像データに変換する
原画像入力部と、当該原画像の二値化用の補正用しきい
値を算出するしきい値選定部と、当該補正用しきい値に
基づいて原画像の濃度レベルを補正すると共に当該原画
像を正規化することで入力データを作成する入力データ
作成部と、この入力データ作成部が作成した入力データ
をニューラルネットワーク処理により二値化して出力す
るニューラルネットワーク処理部とを備えた、という構
成を採っている。これによって前述した目的を達成しよ
うとするものである。
識処理対象を含む画像を撮像すると共にこの撮像したア
ナログ画像データを階調のある原画像データに変換する
原画像入力部と、当該原画像の二値化用の補正用しきい
値を算出するしきい値選定部と、当該補正用しきい値に
基づいて原画像の濃度レベルを補正すると共に当該原画
像を正規化することで入力データを作成する入力データ
作成部と、この入力データ作成部が作成した入力データ
をニューラルネットワーク処理により二値化して出力す
るニューラルネットワーク処理部とを備えた、という構
成を採っている。これによって前述した目的を達成しよ
うとするものである。
【0010】
【作用】本装置の動作中、原画像入力部が、まず、認識
処理対象を含む画像を撮像する。これは、撮像対象から
の反射光を光電変換した電圧変化の波形であるアナログ
画像を生成することで行う。続いて、原画像入力部は、
当該アナログ画像を階調のある原画像データに変換す
る。しきい値選定部では、当該原画像データの二値化用
の補正用しきい値を算出する。次いで、入力データ作成
部では、当該補正用しきい値に基づいて原画像データの
濃度レベルを補正する。そのため、原画像入力部が撮像
したアナログ画像の濃さにかかわらず、また、濃度分布
にかかわらず、補正用しきい値を基準に原画像の濃度レ
ベルが補正される。
処理対象を含む画像を撮像する。これは、撮像対象から
の反射光を光電変換した電圧変化の波形であるアナログ
画像を生成することで行う。続いて、原画像入力部は、
当該アナログ画像を階調のある原画像データに変換す
る。しきい値選定部では、当該原画像データの二値化用
の補正用しきい値を算出する。次いで、入力データ作成
部では、当該補正用しきい値に基づいて原画像データの
濃度レベルを補正する。そのため、原画像入力部が撮像
したアナログ画像の濃さにかかわらず、また、濃度分布
にかかわらず、補正用しきい値を基準に原画像の濃度レ
ベルが補正される。
【0011】さらに、入力データ作成部は、当該濃度レ
ベルを補正した原画像データbを正規化することで入力
データX1 〜Xnを作成する。続いて、この入力データ
は、ニューラルネットワーク処理部によって二値化され
る。二値化された画像データは文字認識装置等に出力さ
れる。
ベルを補正した原画像データbを正規化することで入力
データX1 〜Xnを作成する。続いて、この入力データ
は、ニューラルネットワーク処理部によって二値化され
る。二値化された画像データは文字認識装置等に出力さ
れる。
【0012】このとき、ニューラルネットワーク処理部
では、入力データを的確に認識して二値化できるよう
に、ニューラルネットワークに予め学習させてある。例
えば、しきい値を越える画素であっても、その画素の周
囲との関係からノイズであると判断するように学習させ
る。したがって、ニューラルネットワーク処理部では、
入力データに含まれるノイズを認識して背景と同一の扱
いをしている。
では、入力データを的確に認識して二値化できるよう
に、ニューラルネットワークに予め学習させてある。例
えば、しきい値を越える画素であっても、その画素の周
囲との関係からノイズであると判断するように学習させ
る。したがって、ニューラルネットワーク処理部では、
入力データに含まれるノイズを認識して背景と同一の扱
いをしている。
【0013】
【実施例】次に本発明の一実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本発明による画像の二値化装置の
構成を示すブロック図である。画像の二値化装置は、認
識処理対象a1を含む画像を撮像すると共にこの撮像し
たアナログ画像データを階調のある原画像データbに変
換する原画像入力部10と、当該原画像データbの二値
化用の補正用しきい値cを算出するしきい値選定部12
と、当該補正用しきい値cに基づいて原画像データbの
濃度レベルを補正すると共に当該原画像データbを正規
化することで入力データX1 〜Xnを作成する入力デー
タ作成部14と、この入力データ作成部14が作成した
入力データX1 〜Xnをニューラルネットワーク処理に
より二値化して出力データx1 〜xnに変換するニュー
ラルネットワーク処理部16とを備えている。また、ニ
ューラルネットワーク処理部16には、出力データx1
〜xnを合成することで二値化画像を生成し出力する二
値化画像合成部18が併設されている。
て説明する。図1は、本発明による画像の二値化装置の
構成を示すブロック図である。画像の二値化装置は、認
識処理対象a1を含む画像を撮像すると共にこの撮像し
たアナログ画像データを階調のある原画像データbに変
換する原画像入力部10と、当該原画像データbの二値
化用の補正用しきい値cを算出するしきい値選定部12
と、当該補正用しきい値cに基づいて原画像データbの
濃度レベルを補正すると共に当該原画像データbを正規
化することで入力データX1 〜Xnを作成する入力デー
タ作成部14と、この入力データ作成部14が作成した
入力データX1 〜Xnをニューラルネットワーク処理に
より二値化して出力データx1 〜xnに変換するニュー
ラルネットワーク処理部16とを備えている。また、ニ
ューラルネットワーク処理部16には、出力データx1
〜xnを合成することで二値化画像を生成し出力する二
値化画像合成部18が併設されている。
【0014】これを詳細に説明する。原画像入力部10
は、イメージスキャナやCCDカメラ等などの撮像手段
10Aと、この撮像手段10Aが撮像したアナログ画像
を階調のあるデジタル画像データ(原画像)bにA/D
変換するA/D変換器10Bとから構成され、文字a1
等の認識処理対象を含む画像を光電変換してデジタル値
として出力するものである。ここでは、まず、CCDカ
メラ10Aが、認識処理対象を含む画像の反射光を光電
変換して連続的な電圧の変化量であるアナログ画像を出
力する。次に、A/D変換器10Bは、アナログ画像を
例えば256階調のデジタル画像(原画像)bに変換す
る。
は、イメージスキャナやCCDカメラ等などの撮像手段
10Aと、この撮像手段10Aが撮像したアナログ画像
を階調のあるデジタル画像データ(原画像)bにA/D
変換するA/D変換器10Bとから構成され、文字a1
等の認識処理対象を含む画像を光電変換してデジタル値
として出力するものである。ここでは、まず、CCDカ
メラ10Aが、認識処理対象を含む画像の反射光を光電
変換して連続的な電圧の変化量であるアナログ画像を出
力する。次に、A/D変換器10Bは、アナログ画像を
例えば256階調のデジタル画像(原画像)bに変換す
る。
【0015】しきい値選定部12は、原画像bを二値化
する際のしきい値cを選定する。この補正用しきい値c
は、原画像bの濃度レベルを一定にするために用いられ
る。従って、原画像bの種類によらず自動的に大まかな
しきい値cを求められる手法であれば良く、本実施例で
は、従来から実施されている手法を採用している。この
補正用しきい値cの選定手法には、P−タイル法や、判
別しきい値選定法など種々のものがあり、認識対象の性
格によって良好に作用する以下の手法を採用している。
する際のしきい値cを選定する。この補正用しきい値c
は、原画像bの濃度レベルを一定にするために用いられ
る。従って、原画像bの種類によらず自動的に大まかな
しきい値cを求められる手法であれば良く、本実施例で
は、従来から実施されている手法を採用している。この
補正用しきい値cの選定手法には、P−タイル法や、判
別しきい値選定法など種々のものがあり、認識対象の性
格によって良好に作用する以下の手法を採用している。
【0016】P−タイル法: アナログ画像内で認識対
象が占める部分が予め判っている場合には、このP−タ
イル法を用いると良い。この手法は、濃度ヒストグラム
を用いて濃度値の小さい方からの累積分布がPパーセン
トとなる濃度値を算出し、しきい値cとする手法であ
る。
象が占める部分が予め判っている場合には、このP−タ
イル法を用いると良い。この手法は、濃度ヒストグラム
を用いて濃度値の小さい方からの累積分布がPパーセン
トとなる濃度値を算出し、しきい値cとする手法であ
る。
【0017】モード法: コントラストの高い画像が対
象である場合、濃度ヒストグラムは双峰性を示すため、
背景部分の山と対象部分の山との間の谷を算出してしき
い値cとする手法である。しかしながら、ヒストグラム
がなめらかでない場合や、谷が顕著で無い場合、特に、
コントラストの低い場合、自動的にしきい値cを決定す
ることは困難であった。そのため、本実施例では次の判
別しきい値選定法を採用している。なお、モード法に基
づくしきい値cの自動決定の手法としては、双峰的なヒ
ストグラムを正規分布関数の和で最小2乗誤差近似し、
平均及び分散などの推定値からしきい値cを算出する方
法などがある。
象である場合、濃度ヒストグラムは双峰性を示すため、
背景部分の山と対象部分の山との間の谷を算出してしき
い値cとする手法である。しかしながら、ヒストグラム
がなめらかでない場合や、谷が顕著で無い場合、特に、
コントラストの低い場合、自動的にしきい値cを決定す
ることは困難であった。そのため、本実施例では次の判
別しきい値選定法を採用している。なお、モード法に基
づくしきい値cの自動決定の手法としては、双峰的なヒ
ストグラムを正規分布関数の和で最小2乗誤差近似し、
平均及び分散などの推定値からしきい値cを算出する方
法などがある。
【0018】判別しきい値選定法: 多変量解析におけ
る判別分析の手法に基づくものであり、しきい値cを選
定する対象の原画像bをクラス分けし、クラス間分散と
全分散の関係から対象を最も良く判別する値を選定する
ものである。即ち、クラス分離度η(t)を最大にするし
きい値c(t)を算出する。これは、しきい値c(t)で二値
化した場合のしきい位置の良さを測るために、判別分析
で用いられている次式(1)で示すクラス分離度を導入す
る。
る判別分析の手法に基づくものであり、しきい値cを選
定する対象の原画像bをクラス分けし、クラス間分散と
全分散の関係から対象を最も良く判別する値を選定する
ものである。即ち、クラス分離度η(t)を最大にするし
きい値c(t)を算出する。これは、しきい値c(t)で二値
化した場合のしきい位置の良さを測るために、判別分析
で用いられている次式(1)で示すクラス分離度を導入す
る。
【0019】
【数1】
【0020】ここで、σT2(t),σB2(t)はそれぞれクラ
ス間分散,全分散を表す。そして、η(t)を最大にする
しきい値c(t)を求める。しきい値c(t)に対するクラス
分離度η(t)は、原画像bが二値的である度合いを表し
ていると解釈することができる。この手法は、ヒストグ
ラムが双峰的な場合には前述のモード法として動作し、
モードがなく、従って谷を判別しがたい場合でもしきい
値cが自動的に定まるという特長を備えている。
ス間分散,全分散を表す。そして、η(t)を最大にする
しきい値c(t)を求める。しきい値c(t)に対するクラス
分離度η(t)は、原画像bが二値的である度合いを表し
ていると解釈することができる。この手法は、ヒストグ
ラムが双峰的な場合には前述のモード法として動作し、
モードがなく、従って谷を判別しがたい場合でもしきい
値cが自動的に定まるという特長を備えている。
【0021】これらの手法は公知であり、例えば、画像
処理ハンドブック編集委員会編「画像処理ハンドブッ
ク」平成4年5月20日初版第5刷 pp.278〜280などで
開示されている。また、判別分析法によるしきい値の算
出についての詳細は、大津展之「判別および最小2乗基
準に基づく自動しきい値選定法」電子通信学会論文誌,
Vol. J63-D No. 4,pp.349〜356(昭和55年4月)を
参照されたい。ここでは、濃度ヒストグラムの0,1次
累積モーメントのみに基づく簡単な手続でしきい値を自
動的に算出する手法が開示されている。
処理ハンドブック編集委員会編「画像処理ハンドブッ
ク」平成4年5月20日初版第5刷 pp.278〜280などで
開示されている。また、判別分析法によるしきい値の算
出についての詳細は、大津展之「判別および最小2乗基
準に基づく自動しきい値選定法」電子通信学会論文誌,
Vol. J63-D No. 4,pp.349〜356(昭和55年4月)を
参照されたい。ここでは、濃度ヒストグラムの0,1次
累積モーメントのみに基づく簡単な手続でしきい値を自
動的に算出する手法が開示されている。
【0022】しきい値選定部12は、これらの手法に基
づいて原画像bの補正用しきい値cを算出する。本実施
例では、二値化への処理時間の制約や、また、汎用性の
ある二値化手法を提供するために、この補正用しきい値
cの選定では、エッジ情報を用いてしきい値を算出する
手法や、動的なしきい値選定手法は採用していない。し
かしながら、演算処理装置の性能向上に応じて、判別し
きい値選定法の前処理として2次微分(ラプラシアン)
ヒストグラム法を用いるなどの手法を採用するようにし
ても良い。本実施例では、何らかの手法で求めた補正用
しきい値cを基準に、原画像bの濃度レベルを補正した
後にニューラルネットワークに入力することを課題解決
の為の主要な技術的思想としているため、補正用しきい
値cが求まれば良く、従って、しきい値cの選定手法に
よっては本発明は限定されない。
づいて原画像bの補正用しきい値cを算出する。本実施
例では、二値化への処理時間の制約や、また、汎用性の
ある二値化手法を提供するために、この補正用しきい値
cの選定では、エッジ情報を用いてしきい値を算出する
手法や、動的なしきい値選定手法は採用していない。し
かしながら、演算処理装置の性能向上に応じて、判別し
きい値選定法の前処理として2次微分(ラプラシアン)
ヒストグラム法を用いるなどの手法を採用するようにし
ても良い。本実施例では、何らかの手法で求めた補正用
しきい値cを基準に、原画像bの濃度レベルを補正した
後にニューラルネットワークに入力することを課題解決
の為の主要な技術的思想としているため、補正用しきい
値cが求まれば良く、従って、しきい値cの選定手法に
よっては本発明は限定されない。
【0023】画像や音声等のパターン認識処理技術で
は、ニューラルネットワーク処理を用いることで従来に
ない効果を得ることは自明のことである。そのため、ニ
ューラルネットワーク処理技術では、入力データの生成
手法及びニューラルネットワーク学習の手法が技術的課
題となる。即ち、ニューラルネットワーク処理が潜在的
に有する効果を最大限引き出すように入力データを生成
し、またニューラルネットワークを学習させる手法が、
本実施例の主要な技術的課題である。
は、ニューラルネットワーク処理を用いることで従来に
ない効果を得ることは自明のことである。そのため、ニ
ューラルネットワーク処理技術では、入力データの生成
手法及びニューラルネットワーク学習の手法が技術的課
題となる。即ち、ニューラルネットワーク処理が潜在的
に有する効果を最大限引き出すように入力データを生成
し、またニューラルネットワークを学習させる手法が、
本実施例の主要な技術的課題である。
【0024】そこで、入力データ作成部14は、しきい
値選定部12が選定した補正用しきい値cに基づいて原
画像bの濃度レベルを補正する。この補正には種々の手
法があるが、しきい値cを基準に濃度レベルを補正する
手法であればどのようなものであっても良い。ここで
は、補正用しきい値cを二値化するための中心値として
扱い、原画像bの濃度をこのしきい値cを基準に補正し
ている。即ち、本実施例では、画像の濃度値が256階
調(0〜255)である場合には、このしきい値cが1
28になるように原画像の濃度レベルを補正する。
値選定部12が選定した補正用しきい値cに基づいて原
画像bの濃度レベルを補正する。この補正には種々の手
法があるが、しきい値cを基準に濃度レベルを補正する
手法であればどのようなものであっても良い。ここで
は、補正用しきい値cを二値化するための中心値として
扱い、原画像bの濃度をこのしきい値cを基準に補正し
ている。即ち、本実施例では、画像の濃度値が256階
調(0〜255)である場合には、このしきい値cが1
28になるように原画像の濃度レベルを補正する。
【0025】ここでは、補正用しきい値cと階調の中心
値(例えば、256階調であれば128)との差を取
り、この差の分だけ全ての濃度値を一律にシフトさせて
いる。また、この差を足し合わせることで階調を逸脱す
る部分は、ここでは、二値化の処理速度を確保するた
め、それぞれ最大値及び最小値としている。もちろん、
扱っている階調からはみ出さないように原画像データb
に画像処理を施した上で補正するようにしても良い。
値(例えば、256階調であれば128)との差を取
り、この差の分だけ全ての濃度値を一律にシフトさせて
いる。また、この差を足し合わせることで階調を逸脱す
る部分は、ここでは、二値化の処理速度を確保するた
め、それぞれ最大値及び最小値としている。もちろん、
扱っている階調からはみ出さないように原画像データb
に画像処理を施した上で補正するようにしても良い。
【0026】図2は入力データ作成部14及びニューラ
ルネットワーク処理部16における画像処理を説明する
ための説明図である。入力データ作成部14では、濃度
レベルをシフトさせた画像データを正規化することで、
入力データX1 〜Xn を生成する。濃度レベルをシフト
させた為、例えば、256階調を0.0から1.0に正
規化する場合、補正用しきい値cの濃度は、どのような
原画像bであっても常に0.5となる。さらに、入力デ
ータ作成部14では、原画像bを横方向m個,縦方向n
個に分割し、これを例えば縦方向一列毎にm個づつ出力
することで、ニューラルネットワーク処理部16への入
力データX1 〜Xn としている。
ルネットワーク処理部16における画像処理を説明する
ための説明図である。入力データ作成部14では、濃度
レベルをシフトさせた画像データを正規化することで、
入力データX1 〜Xn を生成する。濃度レベルをシフト
させた為、例えば、256階調を0.0から1.0に正
規化する場合、補正用しきい値cの濃度は、どのような
原画像bであっても常に0.5となる。さらに、入力デ
ータ作成部14では、原画像bを横方向m個,縦方向n
個に分割し、これを例えば縦方向一列毎にm個づつ出力
することで、ニューラルネットワーク処理部16への入
力データX1 〜Xn としている。
【0027】ニューラルネットワーク処理部16は、入
力データ作成部14で作成される入力データX1 〜Xn
の画素数に等しいm個のユニット数からなる入力層20
と、任意のユニット数からなる中間層(隠れ層)22
と、入力層20のユニット数と等しいm個のユニット数
からなる出力層24とを備えている。
力データ作成部14で作成される入力データX1 〜Xn
の画素数に等しいm個のユニット数からなる入力層20
と、任意のユニット数からなる中間層(隠れ層)22
と、入力層20のユニット数と等しいm個のユニット数
からなる出力層24とを備えている。
【0028】また、本実施例では、ニューラルネットワ
ーク処理部16をリカレントニューラルネットワークで
構成している。即ち、入力層20,中間層22,出力層
24の各ユニットは、対称結合又は一方向結合に拘束さ
れない、非対称でリカレントな結合をしている。このよ
うな特徴を有するリカレントニューラルネットワーク
は、ノイズが混入した入力データに対しても、正確な認
識が可能である。なお、リカレントニューラルネットワ
ーク自体は、公知技術であり、例えば「計測と制御」Vo
l.30. No.4 (1991年4月) pp.296-301 等に詳述されて
いる。
ーク処理部16をリカレントニューラルネットワークで
構成している。即ち、入力層20,中間層22,出力層
24の各ユニットは、対称結合又は一方向結合に拘束さ
れない、非対称でリカレントな結合をしている。このよ
うな特徴を有するリカレントニューラルネットワーク
は、ノイズが混入した入力データに対しても、正確な認
識が可能である。なお、リカレントニューラルネットワ
ーク自体は、公知技術であり、例えば「計測と制御」Vo
l.30. No.4 (1991年4月) pp.296-301 等に詳述されて
いる。
【0029】このような構成において、入力層20に入
力される入力データX1 〜Xn と出力層24から出力さ
れる出力データx1 〜xn との関係を得るために、各ユ
ニット間の結合強度をあらかじめ学習によって求める。
すなわち、ある入力データを入力層20に入力したと
き、その入力データにノイズが含まれていればノイズを
除去した出力データを出力層24から出力させように学
習させる。又は、ある入力データを入力層20に入力し
たとき、その入力データが大きな固まり(「1」の集
合)であれば、出力層24から「1」を出力させ、その
入力データが小さな固まりであれば、出力層24から
「0」を出力させるように学習させる。
力される入力データX1 〜Xn と出力層24から出力さ
れる出力データx1 〜xn との関係を得るために、各ユ
ニット間の結合強度をあらかじめ学習によって求める。
すなわち、ある入力データを入力層20に入力したと
き、その入力データにノイズが含まれていればノイズを
除去した出力データを出力層24から出力させように学
習させる。又は、ある入力データを入力層20に入力し
たとき、その入力データが大きな固まり(「1」の集
合)であれば、出力層24から「1」を出力させ、その
入力データが小さな固まりであれば、出力層24から
「0」を出力させるように学習させる。
【0030】このような学習済みのニューラルネットワ
ーク処理部16を使用すれば、入力層20に例えば文字
a1及びノイズa2,a3を含む未知の入力データが与
えられたとき、出力層24からノイズa2,a3を除去
した正確な文字a1の出力データが得られる。ニューラ
ルネットワーク処理部16は、パターンの形状を学習す
るものであるため、入力パターン(本実施例における
「入力データ」)にノイズが混入した場合でも、正しい
パターン認識が可能である。
ーク処理部16を使用すれば、入力層20に例えば文字
a1及びノイズa2,a3を含む未知の入力データが与
えられたとき、出力層24からノイズa2,a3を除去
した正確な文字a1の出力データが得られる。ニューラ
ルネットワーク処理部16は、パターンの形状を学習す
るものであるため、入力パターン(本実施例における
「入力データ」)にノイズが混入した場合でも、正しい
パターン認識が可能である。
【0031】このようにニューラルネットワーク処理部
16から出力された出力データは、二値化画像合成部1
8によって合成され、二値化画像として文字認識装置等
に出力される。
16から出力された出力データは、二値化画像合成部1
8によって合成され、二値化画像として文字認識装置等
に出力される。
【0032】次に、このアナログ画像の二値化装置の動
作を図3のフローチャート及び図4乃至図9を参照して
説明する。
作を図3のフローチャート及び図4乃至図9を参照して
説明する。
【0033】まず、原画像入力部10で原画像bが入力
される(ステップS1)。原画像bの例を図4に示す。
図4は、処理対象としての原画像bの特徴を強調して表
示した説明図であり、原画像bは実際には多数の階調
(濃度)によって表現される画像である。ここで、原画
像A,B,Cは、それぞれ数字の「2」,「6」,
「4」と、濃度をハッチングで表わした数字の背景とか
ら構成されている。また、原画像A,B,Cの下に、ア
ナログ画像A,B,CのそれぞれのA1-A1,B1-B1,C1-C1
線における濃度値(0〜255 )のグラフを示す。原画像
における背景の濃度はB,A,Cの順に濃くなってい
る。原画像A,B,Cをそのまま、ニューラルネットワ
ーク処理部16で学習しようとすれば、情報量が膨大と
なって学習の収束が困難となる。
される(ステップS1)。原画像bの例を図4に示す。
図4は、処理対象としての原画像bの特徴を強調して表
示した説明図であり、原画像bは実際には多数の階調
(濃度)によって表現される画像である。ここで、原画
像A,B,Cは、それぞれ数字の「2」,「6」,
「4」と、濃度をハッチングで表わした数字の背景とか
ら構成されている。また、原画像A,B,Cの下に、ア
ナログ画像A,B,CのそれぞれのA1-A1,B1-B1,C1-C1
線における濃度値(0〜255 )のグラフを示す。原画像
における背景の濃度はB,A,Cの順に濃くなってい
る。原画像A,B,Cをそのまま、ニューラルネットワ
ーク処理部16で学習しようとすれば、情報量が膨大と
なって学習の収束が困難となる。
【0034】そこで、前述した特願平6−85519号
では、差分画像作成部が、原画像A,B,Cについて、
最外周部の濃度値の平均値と各画素の濃度値との差をと
ることにより、図5(B)に示す濃度値の画像を作成し
ていた。このように、原画像A,B,Cにおける背景の
濃度値を一定にしていた。これにより、適切な学習デー
タを得ていたので、ニューラルネットワーク処理部16
で正しく二値化するようになっていた。
では、差分画像作成部が、原画像A,B,Cについて、
最外周部の濃度値の平均値と各画素の濃度値との差をと
ることにより、図5(B)に示す濃度値の画像を作成し
ていた。このように、原画像A,B,Cにおける背景の
濃度値を一定にしていた。これにより、適切な学習デー
タを得ていたので、ニューラルネットワーク処理部16
で正しく二値化するようになっていた。
【0035】しかしながら、この特願平6−85519
号では、コントラストの高低によって二値化の精度の上
昇に限界があることが判明した。即ち、コントラストの
低い画像では良好に二値化するが、コントラストの高い
画像ではノイズの分離が良好にされなかった。即ち、図
5(B)の数字「2」の濃度のグラフで示すように、コ
ントラストの高い画像ではニューラルネットワークの基
準値が原画像の濃度に対して低く設定されてしまうこと
を原因の一つとして、ノイズと認識対象との分離を良好
に行うことができなかった。また、背景レベルを均一化
したため、濃度ヒストグラムが双峰性を示す原画像デー
タであれば良好に背景部分を一定にすることができた
が、認識対象a1と背景部分の濃度差の少ない画像、即
ち、コントラストの極端に低い画像も、精度良く二値化
することができなかった。
号では、コントラストの高低によって二値化の精度の上
昇に限界があることが判明した。即ち、コントラストの
低い画像では良好に二値化するが、コントラストの高い
画像ではノイズの分離が良好にされなかった。即ち、図
5(B)の数字「2」の濃度のグラフで示すように、コ
ントラストの高い画像ではニューラルネットワークの基
準値が原画像の濃度に対して低く設定されてしまうこと
を原因の一つとして、ノイズと認識対象との分離を良好
に行うことができなかった。また、背景レベルを均一化
したため、濃度ヒストグラムが双峰性を示す原画像デー
タであれば良好に背景部分を一定にすることができた
が、認識対象a1と背景部分の濃度差の少ない画像、即
ち、コントラストの極端に低い画像も、精度良く二値化
することができなかった。
【0036】そのため、本実施例では、入力データ作成
部14が、まず、図5(C)に示すように、補正用しき
い値cを選定し(ステップS2)、続いて、図5(D)
に示すように、この補正用しきい値cを基準に原画像デ
ータbの濃度レベルをシフトさせる(ステップS3)。
次に、この画像を正規化することで入力データを生成す
る(ステップS4)。従って、ニューラルネットワーク
処理部16では、常に補正用しきい値cを基準値として
学習するため、原画像データbの特徴を良好に学習する
ことができる。即ち、ニューラルネットワーク処理部1
6は、補正用しきい値cに基づいて自己組織化するた
め、認識対象の特徴及び処理目的に合致する構成を自ら
取ることができる。
部14が、まず、図5(C)に示すように、補正用しき
い値cを選定し(ステップS2)、続いて、図5(D)
に示すように、この補正用しきい値cを基準に原画像デ
ータbの濃度レベルをシフトさせる(ステップS3)。
次に、この画像を正規化することで入力データを生成す
る(ステップS4)。従って、ニューラルネットワーク
処理部16では、常に補正用しきい値cを基準値として
学習するため、原画像データbの特徴を良好に学習する
ことができる。即ち、ニューラルネットワーク処理部1
6は、補正用しきい値cに基づいて自己組織化するた
め、認識対象の特徴及び処理目的に合致する構成を自ら
取ることができる。
【0037】さらに、入力データ作成部14は、図6に
示すように、正規化された原画像bを一列ごとの画素に
分割することにより、入力データX1 〜Xn を作成する
(ステップS5)。
示すように、正規化された原画像bを一列ごとの画素に
分割することにより、入力データX1 〜Xn を作成する
(ステップS5)。
【0038】続いて、ニューラルネットワーク処理部1
6の入力層20に入力データX1 〜Xn を順次入力する
(ステップS6)。すると、入力データX1 〜Xn に対
応した出力データx1 〜xn が出力層24から順次出力
される(ステップS7)。例えば、図7(A)に示すよ
うに入力データX1 に対して出力データx1 、図7
(B)に示すように入力データX2 に対して出力データ
x2 、図7(C)に示すように入力データX3 に対して
出力データx3 がそれぞれ出力される。
6の入力層20に入力データX1 〜Xn を順次入力する
(ステップS6)。すると、入力データX1 〜Xn に対
応した出力データx1 〜xn が出力層24から順次出力
される(ステップS7)。例えば、図7(A)に示すよ
うに入力データX1 に対して出力データx1 、図7
(B)に示すように入力データX2 に対して出力データ
x2 、図7(C)に示すように入力データX3 に対して
出力データx3 がそれぞれ出力される。
【0039】最後に、二値化画像合成部18は、ニュー
ラルネットワーク処理部16で変換された出力データx
1 〜xn を合成して二値化画像dとして出力する(ステ
ップS8)。
ラルネットワーク処理部16で変換された出力データx
1 〜xn を合成して二値化画像dとして出力する(ステ
ップS8)。
【0040】図8及び図9は、二値化画像の例を示す平
面図である。図8は原画像bのコントラストが高い場合
を示し、図9は原画像bのコントラストが低い場合を示
している。また、図8(A)及び図9(A)は原画像,
図8(B)及び図9(B)は判別しきい値選定法による
しきい値で単純に二値化した画像,図8(C)及び図9
(C)は本発明による二値化画像である。この図から明
らかなように、また、上述したように、本発明によれ
ば、従来技術では得られなかった高精度の二値化画像を
得ることができる。
面図である。図8は原画像bのコントラストが高い場合
を示し、図9は原画像bのコントラストが低い場合を示
している。また、図8(A)及び図9(A)は原画像,
図8(B)及び図9(B)は判別しきい値選定法による
しきい値で単純に二値化した画像,図8(C)及び図9
(C)は本発明による二値化画像である。この図から明
らかなように、また、上述したように、本発明によれ
ば、従来技術では得られなかった高精度の二値化画像を
得ることができる。
【0041】なお、ニューラルネットワーク処理部16
は、本実施例のようにリカレントニューラルネットワー
クを用いることが最も望ましいが、これに限定するもの
ではなく、例えばフィードフォワードネットワーク等を
用いてもよい。
は、本実施例のようにリカレントニューラルネットワー
クを用いることが最も望ましいが、これに限定するもの
ではなく、例えばフィードフォワードネットワーク等を
用いてもよい。
【0042】また、入力データ作成部14は、差分画像
cを縦方向にn個に分割することにより入力データを作
成しているが、差分画像cを横方向にm個に分割するこ
とにより入力データを作成してもよい。また、縦横に限
らず斜めに分割してもよく、さらに、一列に限らず二列
以上を一まとめにして分割してもよい。
cを縦方向にn個に分割することにより入力データを作
成しているが、差分画像cを横方向にm個に分割するこ
とにより入力データを作成してもよい。また、縦横に限
らず斜めに分割してもよく、さらに、一列に限らず二列
以上を一まとめにして分割してもよい。
【0043】次に、本発明を適用した刻印文字認識装置
について、図10〜図14を参照して説明する。
について、図10〜図14を参照して説明する。
【0044】自動車の生産工程では、組み付け部品の指
示記号や車体番号として刻印文字が使われている。金属
表面に打たれた刻印文字は、印刷文字と異なり、対環境
性に優れ、経年変化が少ない。しかし、周囲との色差が
小さく、刻印表面の処理方法、油汚れ、傷などにより、
線画としては鮮明でない。
示記号や車体番号として刻印文字が使われている。金属
表面に打たれた刻印文字は、印刷文字と異なり、対環境
性に優れ、経年変化が少ない。しかし、周囲との色差が
小さく、刻印表面の処理方法、油汚れ、傷などにより、
線画としては鮮明でない。
【0045】このような刻印文字を画像処理で認識する
場合には、画像の二値化、ノイズの除去、文字の切り出
しなどの前処理が必要になる。しかし、不鮮明な文字画
像は、コントラストが低く、ノイズも多いため、従来の
二値化手法では文字部と背景部を分離して正確に文字部
だけを抽出する精度の高い二値化が困難である。
場合には、画像の二値化、ノイズの除去、文字の切り出
しなどの前処理が必要になる。しかし、不鮮明な文字画
像は、コントラストが低く、ノイズも多いため、従来の
二値化手法では文字部と背景部を分離して正確に文字部
だけを抽出する精度の高い二値化が困難である。
【0046】これまで、印刷文字などの二値化手法とし
ては、濃度ヒストグラムを用いる方法や、画像の微分
値、エッジ、境界点、輪郭線などの情報を用いる方法が
提案されている。濃度ヒストグラムを用いる方法では、
文字部と背景部のコントラストが極端に低い画像や、文
字部と背景部の面積比が大きい画像では、精度の高い二
値化が困難であった。また、画像の微分値を加味して濃
度ヒストグラムを算出する方法、二値化のしきい値の決
定に画像の境界点とエッジの一致度を用いる方法、文字
の輪郭線の長さと文字の面積の比を用いる方法などは、
それぞれ計算時間の増大、パラメータの設定が複雑、エ
ッジ検出が困難などの問題点がある。
ては、濃度ヒストグラムを用いる方法や、画像の微分
値、エッジ、境界点、輪郭線などの情報を用いる方法が
提案されている。濃度ヒストグラムを用いる方法では、
文字部と背景部のコントラストが極端に低い画像や、文
字部と背景部の面積比が大きい画像では、精度の高い二
値化が困難であった。また、画像の微分値を加味して濃
度ヒストグラムを算出する方法、二値化のしきい値の決
定に画像の境界点とエッジの一致度を用いる方法、文字
の輪郭線の長さと文字の面積の比を用いる方法などは、
それぞれ計算時間の増大、パラメータの設定が複雑、エ
ッジ検出が困難などの問題点がある。
【0047】近年、階層型ニューラルネットワークによ
るパターンの学習及び認識能力を、濃淡画像のエッジ抽
出や二値化などに応用する方法も検討されているが、ネ
ットワークで取り扱うことができるデータが3x3や5
x5の局所領域に限定されているので、充分な二値化の
精度は得られていない。
るパターンの学習及び認識能力を、濃淡画像のエッジ抽
出や二値化などに応用する方法も検討されているが、ネ
ットワークで取り扱うことができるデータが3x3や5
x5の局所領域に限定されているので、充分な二値化の
精度は得られていない。
【0048】一方、静的なパターン変換を行う階層型ニ
ューラルネットワークに対して、自身に内部状態を持た
せたリカレントニューラルネットワーク(以下RNNと
記す)によって、時系列のパターンを学習及び認識させ
る試みが成されている。
ューラルネットワークに対して、自身に内部状態を持た
せたリカレントニューラルネットワーク(以下RNNと
記す)によって、時系列のパターンを学習及び認識させ
る試みが成されている。
【0049】本実施例では、刻印も自画像を横方向また
は縦方向に変化する時系列パターンとして取り扱うこと
によって、RNNを刻印文字画像の二値化に応用してい
る。ここでは、低コントラスト画像の二値化及びノイズ
の判別を、RNNに時系列データとして学習させる。さ
らに、学習済みのRNNに刻印文字画像を横方向または
縦方向の時系列データとして入力することによって二値
化させている。
は縦方向に変化する時系列パターンとして取り扱うこと
によって、RNNを刻印文字画像の二値化に応用してい
る。ここでは、低コントラスト画像の二値化及びノイズ
の判別を、RNNに時系列データとして学習させる。さ
らに、学習済みのRNNに刻印文字画像を横方向または
縦方向の時系列データとして入力することによって二値
化させている。
【0050】エンジンブロックには、数字の「1」,
「2」の二文字を用いた三桁の文字列とアルファベット
の「A」,「B」,「C」の三文字を用いた四桁の文字
列が刻印されている。本実施例では、数字の「1」,
「2」の画像を使用した。
「2」の二文字を用いた三桁の文字列とアルファベット
の「A」,「B」,「C」の三文字を用いた四桁の文字
列が刻印されている。本実施例では、数字の「1」,
「2」の画像を使用した。
【0051】刻印文字認識装置は、図10に示すよう
に、上述した画像の二値化装置と、この二値化装置が出
力する二値化画像から文字を認識する文字認識装置とを
備えている。二値化装置42は、光電変換によってアナ
ログ画像を生成する原画像入力部30と、アナログ画像
をA/D変換して256階調の原画像を生成するA/D
変換部32と、当該原画像を二値化する二値化部34と
を備えている。原画像入力部30は、ここでは、刻印文
字を45度の方向から照射する白熱灯と、この白熱灯の
反対方向に設置され刻印文字を撮像するモノクロCCD
カメラとを備えている。
に、上述した画像の二値化装置と、この二値化装置が出
力する二値化画像から文字を認識する文字認識装置とを
備えている。二値化装置42は、光電変換によってアナ
ログ画像を生成する原画像入力部30と、アナログ画像
をA/D変換して256階調の原画像を生成するA/D
変換部32と、当該原画像を二値化する二値化部34と
を備えている。原画像入力部30は、ここでは、刻印文
字を45度の方向から照射する白熱灯と、この白熱灯の
反対方向に設置され刻印文字を撮像するモノクロCCD
カメラとを備えている。
【0052】また、文字認識装置44は、二値化画像か
ら文字部分を切り出す文字切り出し部36と、この文字
切り出し部36が出力したデータと文字サンプルデータ
とを比較することで文字認識を行う文字認識部38とを
備えている。さらに、これらの二値化装置42及び文字
認識装置44の各部は、制御手段40によってその動作
タイミング及びデータの授受を制御されている。
ら文字部分を切り出す文字切り出し部36と、この文字
切り出し部36が出力したデータと文字サンプルデータ
とを比較することで文字認識を行う文字認識部38とを
備えている。さらに、これらの二値化装置42及び文字
認識装置44の各部は、制御手段40によってその動作
タイミング及びデータの授受を制御されている。
【0053】画像入力部が撮像した原画像は、横640
[ドット]縦400[ドット]の256階調のモノクロ
画像で、1ドットの濃度は0〜255となっている。本
実施例では、取り込まれたこの画像の中から、固定枠で
文字を1文字づつ枠取りし、100x100[ドット]
の文字画像として取り扱っている。
[ドット]縦400[ドット]の256階調のモノクロ
画像で、1ドットの濃度は0〜255となっている。本
実施例では、取り込まれたこの画像の中から、固定枠で
文字を1文字づつ枠取りし、100x100[ドット]
の文字画像として取り扱っている。
【0054】図11に刻印文字画像列と、画像中の1ラ
インの濃度分布を示した。図11(a)及び図11
(b)は背景部の濃度値の平均が190程度、文字部の
濃度値の平均が240程度で、背景部と文字部の濃度差
が50以上有り、コントラストが高くノイズも少ない画
像である。図11(c)及び図11(d)は背景部の濃
度値の平均が230程度、文字部の濃度差が20程度
で、背景部と文字部の濃度値の平均が250程度で、コ
ントラストが低い画像である。
インの濃度分布を示した。図11(a)及び図11
(b)は背景部の濃度値の平均が190程度、文字部の
濃度値の平均が240程度で、背景部と文字部の濃度差
が50以上有り、コントラストが高くノイズも少ない画
像である。図11(c)及び図11(d)は背景部の濃
度値の平均が230程度、文字部の濃度差が20程度
で、背景部と文字部の濃度値の平均が250程度で、コ
ントラストが低い画像である。
【0055】本実施例では、画像を時系列データとして
取り扱い二値化を行っている。図11に示したの画像列
の場合には、グラフで示した1ラインの濃度分布が、画
像を横方向に100分割した時系列データとなる。
取り扱い二値化を行っている。図11に示したの画像列
の場合には、グラフで示した1ラインの濃度分布が、画
像を横方向に100分割した時系列データとなる。
【0056】図12に、刻印文字の認識処理のフローチ
ャートを示す。
ャートを示す。
【0057】刻印文字の認識は、始めに取り込んだ画像
に対して、二値化、切り出し、ノイズ除去等の前処理を
行う。前処理によって、画像中から文字部分のみのデー
タを取りだし、文字の特徴値を抽出して認識を行う。
に対して、二値化、切り出し、ノイズ除去等の前処理を
行う。前処理によって、画像中から文字部分のみのデー
タを取りだし、文字の特徴値を抽出して認識を行う。
【0058】原画像の二値化処理は、上述したように、
まず、入力した画像から判別分析法によってしきい値を
計算する(ステップS21)。次に、得られたしきい値
が濃度分布(ここでは、0から255)の中間値128
になるように、画像全体の濃度値をシフトさせる(ステ
ップS22)。即ち、得られたしきい値と濃度値128
との差を取り、その差を画像の各画素の濃度値に加える
ことで全ての濃度値を一律にシフトさせる。これは、撮
像の対象の状態や撮像の環境などに拘わらず濃度値レベ
ルを一定にするために行われ、後のニューラルネットワ
ーク処理を良好に動作させるための前処理である。次
に、各画素の0から255の濃度値を、0.0から1.
0に正規化してRNNへの入力データとする。作成した
入力データをRNNに入力し、そのときの出力結果で二
値化を行う(ステップS23)。
まず、入力した画像から判別分析法によってしきい値を
計算する(ステップS21)。次に、得られたしきい値
が濃度分布(ここでは、0から255)の中間値128
になるように、画像全体の濃度値をシフトさせる(ステ
ップS22)。即ち、得られたしきい値と濃度値128
との差を取り、その差を画像の各画素の濃度値に加える
ことで全ての濃度値を一律にシフトさせる。これは、撮
像の対象の状態や撮像の環境などに拘わらず濃度値レベ
ルを一定にするために行われ、後のニューラルネットワ
ーク処理を良好に動作させるための前処理である。次
に、各画素の0から255の濃度値を、0.0から1.
0に正規化してRNNへの入力データとする。作成した
入力データをRNNに入力し、そのときの出力結果で二
値化を行う(ステップS23)。
【0059】次に、文字認識処理を行う。文字認識処理
は、まず、二値化画像から文字部分を切り出し(ステッ
プS25)、次いで、この切り出した画像から文字の特
徴値を抽出する(ステップS26)。さらに、この特徴
値に基づいてパターン認識処理を行うことで文字認識を
行う(ステップS27)。
は、まず、二値化画像から文字部分を切り出し(ステッ
プS25)、次いで、この切り出した画像から文字の特
徴値を抽出する(ステップS26)。さらに、この特徴
値に基づいてパターン認識処理を行うことで文字認識を
行う(ステップS27)。
【0060】RNNは、入力層,中間層(隠れ層),及
び出力層とからなる。このネットワーク内での結合は次
の6種類であり、中間層と出力層の層内は全結合であ
る。 入力層から中間層へ 入力層から出力層へ 中間層から出力層へ 中間層から中間層へ 出力層から中間層へ 出力層から出力層へ
び出力層とからなる。このネットワーク内での結合は次
の6種類であり、中間層と出力層の層内は全結合であ
る。 入力層から中間層へ 入力層から出力層へ 中間層から出力層へ 中間層から中間層へ 出力層から中間層へ 出力層から出力層へ
【0061】コンピュータのメモリ容量の制約のため、
本実施例では、入力層、中間層、出力層のユニット数は
それぞれ5個づつとし、学習データのタイムステップは
30とした。タイムステップとは、時系列データの時間
方向に変化するデータの個数である。
本実施例では、入力層、中間層、出力層のユニット数は
それぞれ5個づつとし、学習データのタイムステップは
30とした。タイムステップとは、時系列データの時間
方向に変化するデータの個数である。
【0062】この実験で用いるRNNの各ユニットの動
作は、以下に示す式で表される。ここでは、入力層を
I,中間層をH,出力層をOとしている。 また、Xi(t): ユニットiの外部入力 xi(t): ユニットiの内部状態値 yi(t): ユニットiの出力値 wij : ユニットjからユニットiへの結合荷重 fi : ユニットiの応答関数 Yi(t): ユニットiの教師出力 とすると、i∈Iのとき、 yi(t)=xi(t)=Xi(t) ……式(2)
作は、以下に示す式で表される。ここでは、入力層を
I,中間層をH,出力層をOとしている。 また、Xi(t): ユニットiの外部入力 xi(t): ユニットiの内部状態値 yi(t): ユニットiの出力値 wij : ユニットjからユニットiへの結合荷重 fi : ユニットiの応答関数 Yi(t): ユニットiの教師出力 とすると、i∈Iのとき、 yi(t)=xi(t)=Xi(t) ……式(2)
【0063】i∈H、Oのとき、
【0064】
【数2】
【0065】
【数3】
【0066】で表され、学習時の評価関数は、
【0067】
【数4】
【0068】で表される。
【0069】RNNの教師有り学習則としては、変分法
を用いてE(w)の勾配を求めるBPTT(Back Propagat
ion Through Time)を用いている。ラグランジュの未定
定数をλiとすると、
を用いてE(w)の勾配を求めるBPTT(Back Propagat
ion Through Time)を用いている。ラグランジュの未定
定数をλiとすると、
【0070】
【数5】
【0071】と、境界条件δxi(0)=0,λi(T)=0か
ら、Eのwijに対する勾配は次式となる。
ら、Eのwijに対する勾配は次式となる。
【0072】
【数6】
【0073】従って、各ユニット間の結合荷重は次式に
示す値で更新される。但し、微分方程式は時間に関して
離散化する。
示す値で更新される。但し、微分方程式は時間に関して
離散化する。
【0074】
【数7】
【0075】従来の二値化手法では、しきい値を求めて
各画像を0か1(白か黒)に区分する手法が採られてい
る。このような手法では、二値化しようとする画素とそ
の周囲の画素との関係の情報が用いられないため、二値
化しようとする画素が文字部なのかノイズなのか判らな
いまま二値化されてしまう。
各画像を0か1(白か黒)に区分する手法が採られてい
る。このような手法では、二値化しようとする画素とそ
の周囲の画素との関係の情報が用いられないため、二値
化しようとする画素が文字部なのかノイズなのか判らな
いまま二値化されてしまう。
【0076】本実施例では、二値化しようとする画素
が、文字部かノイズかを二値化に反映させるために、文
字部なら1、背景部なら0、ノイズなら0となるように
RNNに学習させている。ここでは、3ドット以下の塊
まりをノイズ、4ドット以上の塊を文字とする。
が、文字部かノイズかを二値化に反映させるために、文
字部なら1、背景部なら0、ノイズなら0となるように
RNNに学習させている。ここでは、3ドット以下の塊
まりをノイズ、4ドット以上の塊を文字とする。
【0077】図13に学習データ例を示す。上段が入力
データ、下段が教師データである。縦方向はユニットを
表しており、上段が入力層のユニット1〜5に対応し、
下段が出力層のユニット1〜5に対応している。横方向
はタイムステップを表しており、ステップ1〜30に対
応している。各ユニットに与えるデータは面積表示され
ており、最大値が1.0,最小値が0.0である。即
ち、アナログ画像データを濃度シフトさせた後正規化し
た入力データを、ここでは面積表示として扱っている。
データ、下段が教師データである。縦方向はユニットを
表しており、上段が入力層のユニット1〜5に対応し、
下段が出力層のユニット1〜5に対応している。横方向
はタイムステップを表しており、ステップ1〜30に対
応している。各ユニットに与えるデータは面積表示され
ており、最大値が1.0,最小値が0.0である。即
ち、アナログ画像データを濃度シフトさせた後正規化し
た入力データを、ここでは面積表示として扱っている。
【0078】図13(A)は入力層のユニット1への入
力データが0.6以上のとき、出力層のユニット1に
1.0を出力させるための学習データである。ユニット
1に0.6以上のデータが連続して入力されたら、その
データは文字の一部として1.0を出力するように学習
させる。
力データが0.6以上のとき、出力層のユニット1に
1.0を出力させるための学習データである。ユニット
1に0.6以上のデータが連続して入力されたら、その
データは文字の一部として1.0を出力するように学習
させる。
【0079】図13(B)は図13(A)と同様に入力
層のユニット1,2への入力データが0.6以上のと
き、出力層のユニット1に1.0を出力させるための学
習データである。
層のユニット1,2への入力データが0.6以上のと
き、出力層のユニット1に1.0を出力させるための学
習データである。
【0080】図13(C)は入力層のユニット1,2へ
の入力データが0.4以下のとき、出力層のユニット
1,2に0.0を出力させるための学習データである。
0.4以下のデータが連続して入力されたら、その入力
データは文字でないとして0.0を出力するように学習
させる。
の入力データが0.4以下のとき、出力層のユニット
1,2に0.0を出力させるための学習データである。
0.4以下のデータが連続して入力されたら、その入力
データは文字でないとして0.0を出力するように学習
させる。
【0081】図13(D)は入力層への入力データが
0.6以上でも、連続していなければ(3ステップ以
下)その入力データはノイズとして0.0を出力するよ
うに学習させる。0.6の入力に対し1.0を出力する
データを15組、1.0の入力に対し1.0を出力する
データも同様に15組作成した。さらに、ノイズに対し
て0.0を出力するデータを12組作成した。
0.6以上でも、連続していなければ(3ステップ以
下)その入力データはノイズとして0.0を出力するよ
うに学習させる。0.6の入力に対し1.0を出力する
データを15組、1.0の入力に対し1.0を出力する
データも同様に15組作成した。さらに、ノイズに対し
て0.0を出力するデータを12組作成した。
【0082】次に、本実施例による二値化処理の結果に
ついて説明する。本実施例では、合計57個のデータを
学習データとしてRNNに学習させた。学習は、RIS
Cチップを用いているワークステーションで行い、学習
の終了条件は収束誤差0.01以下の時とした。その結
果、学習回数32,085回、学習時間約3時間14分
で終了した。
ついて説明する。本実施例では、合計57個のデータを
学習データとしてRNNに学習させた。学習は、RIS
Cチップを用いているワークステーションで行い、学習
の終了条件は収束誤差0.01以下の時とした。その結
果、学習回数32,085回、学習時間約3時間14分
で終了した。
【0083】刻印文字画像の大きさは100x100ド
ットであるので、画像を縦方向に5x100ドットの大
きさに20分割した。学習が終了したRNNを20個用
意し、分割した画像をそれぞれのRNNに並列に入力
し、その時の出力結果を二値化画像とした。
ットであるので、画像を縦方向に5x100ドットの大
きさに20分割した。学習が終了したRNNを20個用
意し、分割した画像をそれぞれのRNNに並列に入力
し、その時の出力結果を二値化画像とした。
【0084】図8及び図9は本実施例の条件による二値
化の結果例である。
化の結果例である。
【0085】コントラストの高い画像では、判別分析
法、RNNによる二値化と共に文字の輪郭が抽出したい
文字の輪郭と一致しており、精度の高い二値化がされて
いる。判別分析法による画像には面積が1〜5ドット程
度の小さなノイズが残っているが、RNNによる二値化
によってノイズが除去されている。
法、RNNによる二値化と共に文字の輪郭が抽出したい
文字の輪郭と一致しており、精度の高い二値化がされて
いる。判別分析法による画像には面積が1〜5ドット程
度の小さなノイズが残っているが、RNNによる二値化
によってノイズが除去されている。
【0086】コントラストの低い画像では、判別分析法
による画像の文字部及び背景部に、文字の輪郭が確認で
きないほどのノイズが残っており、抽出したい文字の輪
郭と異なった画像となっている。RNNによる二値化画
像では、判別分析法による画像よりもノイズの数及び面
積が減少し、文字の輪郭も抽出したい文字の輪郭に近く
なっている。
による画像の文字部及び背景部に、文字の輪郭が確認で
きないほどのノイズが残っており、抽出したい文字の輪
郭と異なった画像となっている。RNNによる二値化画
像では、判別分析法による画像よりもノイズの数及び面
積が減少し、文字の輪郭も抽出したい文字の輪郭に近く
なっている。
【0087】二値化の精度を比較検討するために、二値
化後の画像を階層型のニューラルネットワークで認識さ
せた。得られた二値画像に対してノイズの除去及び文字
の切り出しを行い、切り出された文字から階層型ネット
ワークに入力するためのデータを作成する。本報告では
ネットワークに認識させるデータとして、切り出した文
字を縦横5x5に分割し各メッシュ内で文字部分の占め
る面積割合を正規化した25次元ベクトルを使用した。
各層のユニット数は入力層を25、中間層を10、出力
層を2とした。ネットワークには、ノイズが無く輪郭が
はっきりしている1と2の文字それぞれ4個づつ計8個
を学習させた。
化後の画像を階層型のニューラルネットワークで認識さ
せた。得られた二値画像に対してノイズの除去及び文字
の切り出しを行い、切り出された文字から階層型ネット
ワークに入力するためのデータを作成する。本報告では
ネットワークに認識させるデータとして、切り出した文
字を縦横5x5に分割し各メッシュ内で文字部分の占め
る面積割合を正規化した25次元ベクトルを使用した。
各層のユニット数は入力層を25、中間層を10、出力
層を2とした。ネットワークには、ノイズが無く輪郭が
はっきりしている1と2の文字それぞれ4個づつ計8個
を学習させた。
【0088】認識には文字1を69個、文字2を81個
の計150文字を使用した。出力層から0.9以上の出
力があった場合を正解とした。
の計150文字を使用した。出力層から0.9以上の出
力があった場合を正解とした。
【0089】図14に認識結果を示す。RNNによる二
値化画像では、150文字のうち認識できなかったのは
2個で、文字「1」が1個、文字「2」が1個であっ
た。この2個の文字は判別分析法による二値化画像でも
認識できていない。判別分析法による二値化画像で認識
できなかった11文字のうち、9文字がRNNによる二
値化を行うことによって、認識できるようになったとい
える。
値化画像では、150文字のうち認識できなかったのは
2個で、文字「1」が1個、文字「2」が1個であっ
た。この2個の文字は判別分析法による二値化画像でも
認識できていない。判別分析法による二値化画像で認識
できなかった11文字のうち、9文字がRNNによる二
値化を行うことによって、認識できるようになったとい
える。
【0090】図15に、RNNによる二値化画像で不正
解となった2個の画像を示す。図15上段の文字「1」
は文字の下側に大きなノイズが残っており、このノイズ
の影響で認識できなかったと考えられる。しかし、RN
Nによる二値化画像は、ノイズは残っているが文字1の
輪郭自体は抽出したい文字に近い。図15下段の文字
「2」は文字の輪郭上にノイズが多く残っており、文字
の輪郭も抽出したい文字とは異なっている。
解となった2個の画像を示す。図15上段の文字「1」
は文字の下側に大きなノイズが残っており、このノイズ
の影響で認識できなかったと考えられる。しかし、RN
Nによる二値化画像は、ノイズは残っているが文字1の
輪郭自体は抽出したい文字に近い。図15下段の文字
「2」は文字の輪郭上にノイズが多く残っており、文字
の輪郭も抽出したい文字とは異なっている。
【0091】コントラストが極端に低い画像を含んだ1
50文字を認識させた結果、RNNによる二値化画像の
正解数が148で認識率が98.7%であったことか
ら、本実施例による二値化手法は、広範囲の入力条件に
対応できる二値化アルゴリズムであるといえる。
50文字を認識させた結果、RNNによる二値化画像の
正解数が148で認識率が98.7%であったことか
ら、本実施例による二値化手法は、広範囲の入力条件に
対応できる二値化アルゴリズムであるといえる。
【0092】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、しきい値選定部が、原画像データ
の二値化用の補正用しきい値を算出し、入力データ作成
部が、当該補正用しきい値に基づいて原画像データの濃
度レベルを補正するため、原画像入力部が撮像したアナ
ログ画像の濃さにかかわらず、また、濃度分布にかかわ
らず、補正用しきい値を基準に原画像の濃度レベルが補
正される。従って、ニューラルネットワーク処理部は、
補正用しきい値を基準値として学習することとなるた
め、認識対象の特徴に良好に合致した自己組織化を行う
ことができる。そのため、従来と比較して精度の高い二
値化が行える。このようにノイズやコントラスト等の影
響を受けず高精度に二値化することのできる従来にない
優れた画像の二値化装置を提供することができる。
ので、これによると、しきい値選定部が、原画像データ
の二値化用の補正用しきい値を算出し、入力データ作成
部が、当該補正用しきい値に基づいて原画像データの濃
度レベルを補正するため、原画像入力部が撮像したアナ
ログ画像の濃さにかかわらず、また、濃度分布にかかわ
らず、補正用しきい値を基準に原画像の濃度レベルが補
正される。従って、ニューラルネットワーク処理部は、
補正用しきい値を基準値として学習することとなるた
め、認識対象の特徴に良好に合致した自己組織化を行う
ことができる。そのため、従来と比較して精度の高い二
値化が行える。このようにノイズやコントラスト等の影
響を受けず高精度に二値化することのできる従来にない
優れた画像の二値化装置を提供することができる。
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図2】図1に示したニューラルネットワーク処理部の
構成及び動作を示す説明図である。
構成及び動作を示す説明図である。
【図3】図1に示した実施例の動作を示すフローチャー
トである。
トである。
【図4】図1に示した実施例における原画像とその一断
面の濃度分布の関係の例を示す説明図である。
面の濃度分布の関係の例を示す説明図である。
【図5】図1に示した実施例における原画像と濃度分布
の関係を示し、図5(A)は原画像を示す平面図であ
り、図5(B)は差分画像を用いた場合の濃度分布図で
あり、図5(C)は補正用しきい値cを示す濃度分布図
であり、図5(D)は濃度レベルを補正した濃度分布図
である。
の関係を示し、図5(A)は原画像を示す平面図であ
り、図5(B)は差分画像を用いた場合の濃度分布図で
あり、図5(C)は補正用しきい値cを示す濃度分布図
であり、図5(D)は濃度レベルを補正した濃度分布図
である。
【図6】図1に示した実施例における入力データ作成部
の動作を示す説明図である。
の動作を示す説明図である。
【図7】本発明の一実施例におけるニューラルネットワ
ーク処理部の動作を示す説明図であり、図7(A)は入
力データX1 に対する出力データx1 、図7(B)は入
力データX2 に対する出力データx2 、図7(C)は入
力データX3 に対する出力データx3 をそれぞれ示す。
ーク処理部の動作を示す説明図であり、図7(A)は入
力データX1 に対する出力データx1 、図7(B)は入
力データX2 に対する出力データx2 、図7(C)は入
力データX3 に対する出力データx3 をそれぞれ示す。
【図8】コントラストの高い原画像とその二値化画像の
例を示す平面図であり、図8(A)が原画像、図8
(B)が従来技術による二値化画像、図8(C)が本発
明による二値化画像である。
例を示す平面図であり、図8(A)が原画像、図8
(B)が従来技術による二値化画像、図8(C)が本発
明による二値化画像である。
【図9】コントラストの低い原画像とその二値化画像の
例を示す平面図であり、図9(A)が原画像、図9
(B)が従来技術による二値化画像、図9(C)が本発
明による二値化画像である。
例を示す平面図であり、図9(A)が原画像、図9
(B)が従来技術による二値化画像、図9(C)が本発
明による二値化画像である。
【図10】本発明を適用した文字認識装置の構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図11】図10に示した実施例における刻印文字と濃
度分布との関係を示す図で、図11(A)はコントラス
トの高い原画像「1」の平面図及びその濃度分布図であ
り、図11(B)はコントラストの高い原画像「2」の
平面図及びその濃度分布図であり、図11(C)はコン
トラストの低い原画像「1」の平面図及びその濃度分布
図であり、図11(D)はコントラストの低い原画像
「2」の平面図及びその濃度分布図である。
度分布との関係を示す図で、図11(A)はコントラス
トの高い原画像「1」の平面図及びその濃度分布図であ
り、図11(B)はコントラストの高い原画像「2」の
平面図及びその濃度分布図であり、図11(C)はコン
トラストの低い原画像「1」の平面図及びその濃度分布
図であり、図11(D)はコントラストの低い原画像
「2」の平面図及びその濃度分布図である。
【図12】図10に示した実施例におけるい動作を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図13】図10に示した実施例におけるニューラルネ
ットワーク処理部の学習例を示す説明図であり、図13
(A)は入力層のユニット1への入力データが0.6以
上の時に出力層のユニット1に1.0を出力させるため
の学習データを示す説明図で、図13(B)は入力層の
ユニット1及び2への入力データが0.6以上の時に出
力層のユニット1及び2に1.0を出力させる学習デー
タを示す説明図であり、図13(C)は入力層のユニッ
ト1及び2への入力データが0.4以下の時、出力層の
ユニット1及び2に0.0を出力させるための学習デー
タを示す説明図であり、図13(D)は入力層への入力
データが0.6以上でも連続していなければ0.0を出
力する学習データを示す説明図である。
ットワーク処理部の学習例を示す説明図であり、図13
(A)は入力層のユニット1への入力データが0.6以
上の時に出力層のユニット1に1.0を出力させるため
の学習データを示す説明図で、図13(B)は入力層の
ユニット1及び2への入力データが0.6以上の時に出
力層のユニット1及び2に1.0を出力させる学習デー
タを示す説明図であり、図13(C)は入力層のユニッ
ト1及び2への入力データが0.4以下の時、出力層の
ユニット1及び2に0.0を出力させるための学習デー
タを示す説明図であり、図13(D)は入力層への入力
データが0.6以上でも連続していなければ0.0を出
力する学習データを示す説明図である。
【図14】図10に示す実施例による文字認識の結果を
示す図表である。
示す図表である。
【図15】図10に示す実施例による不正解画像を示す
平面図である。
平面図である。
10 原画像入力部 12 しきい値選定部 14 入力データ作成部 16 ニューラルネットワーク処理部 18 二値化画像合成部 20 入力層 22 中間層 24 出力層 b,A,B,C 原画像 c 補正用しきい値 X1 〜Xn 入力データ x1 〜xn 出力データ
Claims (1)
- 【請求項1】 認識処理対象を含む画像を撮像すると共
に当該アナログ画像を階調のある原画像に変換する原画
像入力部と、当該原画像の二値化用の補正用しきい値を
算出するしきい値選定部と、当該補正用しきい値に基づ
いて前記原画像の濃度レベルを補正すると共に当該原画
像を正規化することで入力データを作成する入力データ
作成部と、この入力データ作成部が作成した入力データ
をニューラルネットワーク処理により二値化して出力す
るニューラルネットワーク処理部とを備えたことを特徴
とする画像の二値化装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6182951A JPH0830728A (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | 画像の二値化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6182951A JPH0830728A (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | 画像の二値化装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0830728A true JPH0830728A (ja) | 1996-02-02 |
Family
ID=16127209
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6182951A Pending JPH0830728A (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | 画像の二値化装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0830728A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000077718A1 (en) * | 1999-06-15 | 2000-12-21 | Solystic | Image binarization method |
| JP2016024637A (ja) * | 2014-07-19 | 2016-02-08 | 学校法人早稲田大学 | 人工脳システム |
| JP2017059090A (ja) * | 2015-09-18 | 2017-03-23 | ヤフー株式会社 | 生成装置、生成方法、及び生成プログラム |
| JP2017134853A (ja) * | 2017-03-16 | 2017-08-03 | ヤフー株式会社 | 生成装置、生成方法、及び生成プログラム |
| JP2017215859A (ja) * | 2016-06-01 | 2017-12-07 | 日本電信電話株式会社 | 文字列認識装置、方法、及びプログラム |
| JP2021117866A (ja) * | 2020-01-29 | 2021-08-10 | 浜松ホトニクス株式会社 | 画像処理装置および画像処理方法 |
| WO2022269780A1 (ja) * | 2021-06-23 | 2022-12-29 | 三菱電機株式会社 | 連想記憶装置 |
-
1994
- 1994-07-12 JP JP6182951A patent/JPH0830728A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000077718A1 (en) * | 1999-06-15 | 2000-12-21 | Solystic | Image binarization method |
| FR2795205A1 (fr) * | 1999-06-15 | 2000-12-22 | Mannesmann Dematic Postal Automation Sa | Procede pour binariser des images numeriques a plusieurs niveaux de gris |
| JP2016024637A (ja) * | 2014-07-19 | 2016-02-08 | 学校法人早稲田大学 | 人工脳システム |
| JP2017059090A (ja) * | 2015-09-18 | 2017-03-23 | ヤフー株式会社 | 生成装置、生成方法、及び生成プログラム |
| JP2017215859A (ja) * | 2016-06-01 | 2017-12-07 | 日本電信電話株式会社 | 文字列認識装置、方法、及びプログラム |
| JP2017134853A (ja) * | 2017-03-16 | 2017-08-03 | ヤフー株式会社 | 生成装置、生成方法、及び生成プログラム |
| JP2021117866A (ja) * | 2020-01-29 | 2021-08-10 | 浜松ホトニクス株式会社 | 画像処理装置および画像処理方法 |
| US12444098B2 (en) | 2020-01-29 | 2025-10-14 | Hamamatsu Photonics K.K. | Image processing device and image processing method |
| WO2022269780A1 (ja) * | 2021-06-23 | 2022-12-29 | 三菱電機株式会社 | 連想記憶装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020409 |