JPH08308576A - ターゲット遺伝子を捕捉するための新規ベクター及びその使用 - Google Patents
ターゲット遺伝子を捕捉するための新規ベクター及びその使用Info
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Abstract
伝子を有する細胞および微生物を作るための分泌遺伝子
捕捉ベクターおよびこのようなベクターを使う方法を提
供するものである。 【解決手段】 ベクターはII型トランスメンブラン領域
および腔- 感受性指示標識物および場合により選択可能
な標識物とエキソンスプライス受容体部位をコードす
る。遺伝子単離方法は、分泌捕捉ベクターを内因性遺伝
子へ安定的に導入し、これにより得られた融合たんぱく
質の発現が内因性遺伝子がN-末端シグナル配列を提供す
るかどうかにしたがって指示標識物の異なった発現をも
たらす。
Description
ぱく質をコードする標的遺伝子を補足するための新規ベ
クターおよびその使用に関する。
に、おおよそ18-25 個の疎水性アミノ酸のN-末端延長部
( または" シグナル配列" )を有することが特徴的であ
る。このシグナル配列は翻訳生成物を分泌経路へ向かわ
せるものであり、これによりポリペプチドが細胞外へ出
るために細胞膜を通り抜けるようになる。通常、シグナ
ル配列は分泌過程の間にたんぱく質加水分解によりポリ
ペプチドから分解され、これにより最終分泌生成物には
この配列がない。このクラスの分泌たんぱく質には、た
とえばポリペプチドホルモンおよびサイトキンが含まれ
る。
panning proteins)は、一般に、シグナル配列のほか
に、シグナル配列の下流に、しばしば同じサイズの一つ
以上の疎水性配列を含む。トランスメンブラン領域はポ
リペプチドのこれ以上の移動を妨害し、この結果、膜の
間にまたがるたんぱく質が製造される。このクラスのト
ランスメンブランたんぱく質は全てI 型配向を指し、こ
こではたんぱく質のN-末端が細胞の外側に向けられ、そ
してたとえばポリペプチドホルモンのレセプターおよび
サイトキンのレセプターを含む。また、N-末端シグナル
配列のない膜間たんぱく質の少数のクラスがあり、これ
らのたんぱく質はI 型またはII型配向のいずれかで存在
するであろう( ハイ、1992) 。II型膜たんぱく質は、N-
末端が細胞質ゾルに残るように膜に挿入される。これら
のたんぱく質が選ぶ配向は主に内部トランスメンブラン
領域を横切る電位差により決定される( ハートマン、ラ
ッパポルトおよびロディッシュ、1989) 。
って分泌たんぱく質および膜間たんぱく質を同定するた
めに展開されてきた( シモンズ、1993) 。これらの方法
はランダムにcDNAを発現ベクターへクローニングし、そ
してトランスフェクトした細胞を細胞表面の抗原決定基
の出現に関しスクリーニングすることに基づく。この技
術の最近の実施態様、" シグナル配列捕捉" ( タシロ
ら、1993) 、において、N-末端シグナル配列をコードす
るcDNAフラグメントは、一時的にトランスフェクトした
細胞の表面における特異的抗原決定基の出現について分
析することにより同定された。新規分泌または膜間たん
ぱく質を同定するための発現クローニングシステムは、
技術的な要求が多過ぎそして一般には量の多いmRNA種の
検出の方に都合が良い。さらに、これらの方法で単離さ
れた遺伝子の機能および発現プロフィールは、かなり努
力しないと確認できない。
細胞の遺伝子におけるランダムな挿入変異を発生させる
ために発展してきた( コズラーら、1989; ブレナーら、
1989; ケールら、1989;およびフリードリッヒおよびソ
リアノ、1991) 。一般には、このようなベクターは、組
み換え配列を形成するするために転写単位を挿入された
ベクター配列の単離を促進する構造成分および得られた
組み換え配列を同定および/または特性決定させる他の
要素を有する。したがってたとえば、公知ベクターは、
真核構造遺伝子、たとえば全てのエキソンの5'末端に生
じるスプライス受容体部位および最終エキソンの後に通
常は続くポリアデニル化部位と普通は結合する配列を含
む。ベクターが正しい向きでイントロンへ挿入した場
合、スプライス受容体およびポリアデニル化部位を利用
してベクターのレポーター遺伝子配列へスプライスされ
た標的遺伝子の一部分を含む融合RNA 転写物が生じる。
同様な機能を有する他のベクターは、スプライシングに
頼らず単に標的遺伝子のコード配列内での組み換えの結
果としてランダムな組み換えが起こる。
の挿入は、理論的には標的遺伝子の正常なコード配列を
中断して突然変異を起こす挿入を表す。さらに、レポー
ター遺伝子の発現は、標的遺伝子の調節管理下にあり、
したがってレポーター遺伝子の発現は標的遺伝子の発現
パターンを反映すべきものである( スカルネスら、199
2) 。最後に、RNA 融合転写物に含まれる標的遺伝子の
一部は融合転写物からまたは挿入部位の下流のゲノムDN
A から直接クローン化されうる( スカルネスら、1992;
フォンメルヒナーら、1992;チェンら、1994;デグレゴ
リーら、1994) 。マウス胚幹(ES)細胞の遺伝子捕捉はこ
れまで、マウスが成長する間に発現した遺伝子を同定し
そして同時に突然変異化するための迅速であるがしかし
実質的にランダムな方法を提供してきた( スカルネス
ら、1990) 。しかしながら、様々な選択基準に基づいて
標的真核遺伝子を同定および/または単離する必要があ
る。興味のある特定クラスの遺伝子は、分泌および膜間
たんぱく質をコードするものである。
クトシダーゼレポーター遺伝子を含む。β- ガラクトシ
ダーゼ( β- gal)はシグナル配列およびトランスメンブ
ラン領域のない細胞質ゾル酵素である。このレポーター
は、β- gal がその酵素活性に影響を及ぼすことなく大
きなN-末端融合体に順応できるという事実のために細菌
において遺伝子融合体を発現するための特に有用な道具
であった( カサダバン、チョウおよびコーヘン、1980)
。分泌された分子の全てまたは一部を含む融合体を使
用して分泌を開始するN-末端シグナル配列に対する要求
を決めていた( ベンソン、ホールおよびシルハビィ、19
85; シルハビィおよびベックウィズ、1985) 。しかしな
がら、これらの融合体は細胞外に出ず、β- gal が細菌
膜を通過することができないことを示唆する。同様に、
β- gal レポーターは真核細胞において分泌経路と不適
合であることがわかっている。酵母において、インベル
ターゼ酵素のシグナル配列を含むβ- gal 融合体はERの
膜フラクションと結合するがしかしさらに分泌経路に沿
って通ることはできない( エルムら、1984) 。これらの
例では、β- gal 活性は保存される。対照的に、カエノ
ルハビディテス エレガンス( Caenorhabditis elegan
s)では、β- gal 活性は分泌したラミニンのN-末端シ
グナル配列を含む融合体において失われる( ファイア
ー、ハリソンおよびディクソン、1990)。シグナル配列
およびβ- gal の間に予測したI 型( ハートマンら、19
89) トランスメンブラン領域を含むと、多分細胞質ゾル
にβ- gal を維持することにより、融合体たんぱく質に
対する酵素活性が回復した。
概略した問題を解決しそして遺伝子捕捉のプロトコール
に基づいたより一層明確な形の方法を見出した。修飾さ
れた遺伝子捕捉ベクター、分泌捕捉は、β- gal レポー
ター遺伝子の活性がベクター挿入の部位で内因性遺伝子
からのシグナル配列の獲得に依存するように計画され
た。シグナル配列を含まずレポーターを活性化すること
ができない融合体は、かなりの努力をすることなしには
確認することができない。
/または単離するための方法および組成物が提供され
る。本発明の第一の見地によれば、標的真核遺伝子へ挿
入すると、発現時に真核遺伝子の核酸配列によりコード
されるそのアミノ酸配列の第一の部分およびベクターの
核酸配列によりコードされるそのアミノ酸配列の第二の
部分を有するポリペプチドをコードする修飾された遺伝
子を産生する成分を含むベクターであって、該ベクター
が、その結果前記ポリペプチドが宿主細胞の構造成分と
予め決められた空間的関係で位置するようになるアミノ
酸配列をコードする核酸配列の真核遺伝子における存在
と示差的(differentially)に結合し特性をポリペプチ
ドに付与する配列を含むことを特徴とするものである。
群は、ポリペプチドに分泌または膜間たんぱく質と結合
するシグナル配列の真核遺伝子における存在と示差的に
結合する特性を付与する一つ以上の配列を含むベクター
である。アミノ酸配列をコードする核酸配列の標的真核
遺伝子における存在と" 示差的に結合" しその結果キメ
ラポリペプチドが宿主細胞の構造成分と予め決められた
空間的関係に位置することにより、示差的に結合する特
性の存在または不存在は、本発明のベクターが、(1) そ
の結果キメラポリペプチドが宿主細胞の構造成分と予め
決められた空間的関係に位置することになるアミノ酸配
列をコードする核酸配列を有する標的真核遺伝子と、
(2) その結果キメラポリペプチドが宿主細胞の構造成分
と予め決められた空間的関係に位置することになるアミ
ノ酸配列をコードする核酸配列が欠けている標的真核遺
伝子との間の区別をすることができる。本発明の好まし
い実施態様において、本発明のベクターは、(1) シグナ
ル配列を有するたんぱく質たとえば分泌たんぱく質をコ
ードする標的真核遺伝子と(2) シグナル配列を有さない
たんぱく質たとえば非- 分泌たんぱく質をコードする標
的真核遺伝子との間を区別することができる。
えば膜結合たんぱく質の少なくとも一部分を含むことが
できる。この実施態様において、ベクターのレポーター
遺伝子要素によりコードされるたんぱく質生成物は、標
的遺伝子へ組み込まれた時、遺伝子が分泌または膜間た
んぱく質と結合するシグナル配列を含むかどうかにした
がって、二つの立体配置のうちの一つを強制的にとるこ
とができる。すなわちたとえば、遺伝子が分泌または膜
間たんぱく質をコードする場合、ベクター配列の膜結合
たんぱく質要素によりレポーター遺伝子生成物が活性化
されそして検出可能な信号を作るように細胞成分と関係
する立体配置をとる。これに代わり、ベクターを分泌ま
たは膜間たんぱく質をコードしない標的遺伝子へ組み込
んだ場合、ベクター配列の膜結合たんぱく質要素によ
り、レポーター遺伝子生成物が活性化されずしたがって
検出可能なシグナルを生成しないように細胞成分と関係
する立体配置をとるであろう。
質要素は好ましくはII型トランスメンブラン領域すなわ
ち膜間配列および必要ならばぶらさがり配列(flanking
sequence) を含む領域である( 以下参照)。すなわち、
好ましいベクターはレポーター遺伝子およびII型トラン
スメンブラン領域であって好ましくはレポーターのN-末
端に位置するものを含み、それぞれが修飾遺伝子の発現
時にレポーターポリペプチドの検出がシグナル配列を有
する分泌たんぱく質をコードする真核遺伝子に依存し、
そしてレポーターは真核遺伝子が非- 分泌たんぱく質を
コードする場合実質的に検出することができないように
配置している。レポーターは一般に特徴的表現型、たと
えば酵素活性たとえばβ- ガラクトシダーゼ活性を提供
する。本発明のベクターは、好ましくは真核遺伝子への
前記成分の挿入を促進する核酸配列を含む。これらの配
列は、たとえば(a)m RNA からのイントロン配列の排除
に関連する配列たとえばスプライス受容体配列、または
(b)ポリアデニル化シグナル配列である。これに代わ
り、ベクターはスプライス受容体配列がなく、したがっ
て遺伝子のコード配列へ直接挿入されてもよい。
的真核遺伝子へ挿入される結果、形質転換された細胞の
選択および/または同定を可能にする要素を含んでもよ
い。このような選択可能の要素は、示差的に結合する特
性とは別に、形質転換細胞における第二の特性を伝え
る:たとえば、ベクターの成分を標的真核遺伝子へ挿入
してその結果抗生物質耐性または限定した培地において
生き残りおよび/または増幅することができる能力を付
与することからなる細胞の選択ができる特性である。こ
のようなマーカー配列の例は、その結果形質転換された
細胞が抗生物質たとえばG418に対し耐性であるか、また
は様々な程度の増殖因子または栄養依存性を有するよう
になるものである。その結果キメラポリペプチドが示差
的結合特性および顕著な選択可能特性の両方を有するこ
とになる配列を有するベクターが、二つの特性が同じ要
素から得られうるとしても、特に好ましい( たとえば細
胞の構造成分と予め決められた空間的関係にしたがって
示差的に活性である選択可能なマーカー)。前者のベク
ターの例としては、キメラたんぱく質においてβ- ガラ
クトシダーゼ( β- gal)とネオマイシン(neo) ホスホト
ランスフェラーゼ活性の両方を付与する配列を有するも
のである。一つの構築物においてβ- ガラクトシダーゼ
( β- gal)とネオマイシン(neo) ホスホトランスフェラ
ーゼ活性の両方を付与する構築されたβgeo 組合せ配列
が特に好ましい。
配列を獲得しないキメラポリペプチドにおける示差的結
合特性を選択的に不活性化することは、キメラポリペプ
チドをERの膜にII型配向に挿入することによる。好適な
II型トランスメンブラン領域は、好ましくは以下に記載
のように、経験的に特定される。さらに、内部トランス
メンブラン領域( シグナルアンカー配列)を含むがシグ
ナル配列を含まないたんぱく質の配向は、しばしばトラ
ンスメンブラン領域のいずれかの側の15個のアミノ酸に
おいて陽性に帯電したアミノ酸の数から予測される( ハ
ートマン、ラッパポートおよびローディッシュ、1989)
。しかしながら、予測されたI 型配向のたんぱく質
は、N-末端が多くの陽性に帯電したアミノ酸を含む場
合、強制的にII型に配向させられるかもしれない。この
ような配向の陽性を失ったぶらさがり配列は、以下のCD
4 で示すように、直ちに同定される。これらの場合にお
いて、陽性を失ったぶらさがり配列を保持して領域のII
型特性を保つことが必要である。これらの指標を用い
て、公知II型たんぱく質のいずれかからトランスメンブ
ラン領域を新規分泌捕捉ベクターを設計するために選択
してもよい;好適なトランスメンブラン領域はハートマ
ン、ラッパポルトおよびローディッシュ(1989)によりリ
ストされたII型たんぱく質からのもの、たとえばヒトP-
糖たんぱく質、ヒトトランスフェリンレセプターまたは
ラットゴルジ体のシアリルトランスフェラーゼのトラン
スメンブラン領域である。これに代わり、合成またはハ
イブリッドII型トランスメンブラン領域を使用してもよ
い。
を利用して細胞を形質転換し、その結果前記ポリペプチ
ドが宿主細胞の構造成分と予め決められた空間的関係で
位置するようになるアミノ酸配列をコードする核酸配列
の標的真核遺伝子における存在と示差的に結合する特性
を分析することにより形質転換細胞を検出することを含
む宿主細胞の構造成分と予め決められた空間的関係で位
置するたんぱく質をコードする標的真核遺伝子を検出お
よび/または単離する方法を提供するものである。好ま
しい実施態様において、方法は、以下の工程からなる細
胞外たんぱく質をコードする標的真核遺伝子を単離する
方法である;(1) 複数の細胞へII型トランスメンブラン
領域および腔- 感受性指示標識物をコードするベクター
を導入し、その際前記指示標識物は前記II型トランスメ
ンブラン領域に対し3'に配向し、これにより前記ベクタ
ーは前記複数の細胞のゲノムへ安定的に組み込まれて複
数の通過性(transgenic)細胞を形成し、ここで前記多数
の細胞の少なくともひとつの細胞で前記ベクターがN-末
端シグナル配列を有する細胞外たんぱく質をコードする
遺伝子へ安定的に組み込まれ;(2) 前記複数の細胞を、
前記指示標識物が前記細胞または前記細胞の派生物にお
いて前記細胞外たんぱく質のN-末端領域との融合たんぱ
く質として優先的活性形で発現し、そしてN-末端シグナ
ル配列を有する細胞外たんぱく質のN-末端領域との融合
たんぱく質として前記指示標識物を発現しない前記複数
の細胞において発現しないかもしくは優先的に不活性形
で発現する条件下でインキュベートし;(3) 前記細胞ま
たは前記細胞の派生物での活性指示標識物の発現を検出
し;(4) 前記細胞外たんぱく質の少なくともN-末端領域
をコードする核酸を前記細胞または前記細胞の派生物か
ら単離する。
識物、すなわち細胞の分泌腔たとえばER、ゴルジ体、分
泌小胞などに存在しない場合優先的に検出可能である標
識物を含む。たとえば、標識物は、腔において優先的に
不活化されるガラクトシダーゼのような酵素である。本
発明を実施する同様な方法は、腔に存在する場合優先的
に検出可能である標識物を使うことである。重要な特徴
は、標識物が腔の中または外にあるかどうかにしたがっ
て示差的な検出ができることである。標識物が腔の外で
優先的に検出可能である場合、ベクターはまた前記のよ
うにII型トランスメンブラン領域を含む。さらに、ベク
ターは前記のように腔- 感受性標識物と同じまたは異な
った選択可能な標識物を含でもよい。ベクターは常法に
より細胞へ導入される。たとえば、培養物における細胞
では、常法たとえばトランスフェクション( リポフェク
ション、沈降、エレクトロポーション、等)、マイクロ
注入法等が使用される。微生物における細胞に対して
は、導入はウィルス、リポソーム、または他の通常の方
法により仲介される。
ーの標的になることができ、これらは幹細胞、分化可能
の細胞たとえば接合体、胚、ES細胞、他の幹細胞たとえ
ばリンパ様および骨髄幹細胞、神経幹細胞、形質転換細
胞たとえば腫瘍細胞、感染細胞、分化細胞等が含まれ
る。細胞は培養物中またはインビボで標的にされうる。
ベクターは、標的細胞のゲノム( すなわちクロマチン)
へ安定的に組み込まれる。一般には、ベクターは少なく
とも一つの細胞ではなく、多数の細胞のゲノムへランダ
ムに組み込まれ、ベクターは、シグナル配列がベクター
/ 挿入物に対し5'に配向するようにN-末端シグナル配列
を有する内因性細胞外たんぱく質( すなわち、分泌型ま
たはトランスメンブランたんぱく質)をコードする遺伝
子へ組み込まれる。このような細胞は腔- 感受性標識物
およびII型トランスメンブラン領域をコードする対象ベ
クターの少なくとも一部を含む細胞外遺伝子の突然変異
された対立遺伝子を獲得する。
は、細胞外たんぱく質のN-末端領域との融合たんぱく質
として優先的に検出可能な形で発現される、すなわち融
合たんぱく質が、内因性たんぱく質部分が機能的シグナ
ル配列を含む場合標識物を介して優先的に検出可能であ
る条件下でインキュベートされる。インキュベーション
条件は主に細胞の型により決定され、そして最初のトラ
ンフェクトされた細胞の有糸分裂増殖および分化も含
む。優先的に検出可能な形の標識物は常法により検出さ
れうる。しばしば、優先的検出可能性は標識物における
シグナル型の変化または色彩の変化もしくは光学密度の
変化としてもたらされる。シグナルを優先的に発現する
細胞は、内因性シグナル配列を含む融合たんぱく質を含
むことが予測される。このような内因性シグナル配列を
コードする核酸を次いで常法により、代表的には突然変
異ゲノム対立遺伝子またはその転写物をクローニングす
ることにより細胞から単離する。この方法において、公
知および新規細胞外たんぱく質をコードする遺伝子が得
られる。さらに、対象方法を修正して通過性動物、細胞
列、組み換え分泌たんぱく質等のような生成物を得るよ
うにしてもよく、これらの幾つかを以下に記載する。
が、本発明はこれらに限定されるものではない。内因性
遺伝子のN-末端シグナル配列を捕獲して活性β- ガラク
トシダーゼ融合たんぱく質を生成することができる修飾
した遺伝子捕捉ベクター( ここでは" 分泌捕捉" とい
う)を見出した。プロトタイプベクターpGT1.8TM( 図2)
を用いると挿入部が新規カドヘリン(cadherin)、unc-6
関連ラミニン、sek レセプターチロシンキナーゼおよび
二つのレセプター結合たんぱく質チロシンホスファター
ゼ、LAR およびPTPkの細胞外領域において見出され、し
たがってトランスメンブランおよび分泌たんぱく質生成
物をコードする遺伝子における挿入変異を検出する分泌
捕捉ベクターの選択的特性を確認した。分泌捕捉計画
は、lacZをベースとする遺伝子捕捉ベクターから出発し
て発展した( ゴスラーら、1989; ブレナーら、1989;ケ
ールら、1989; フリードリッヒおよびソリアノ、1991;
スカルネス、アウァーバッハおよびジョイナー、1992)
。これらのベクターは、細胞の別々の室へ集まるN-末
端β- ガラクトシダーゼ( βgal)融合生成物を作り出す
ことができ、これは多分シグナルを分類する働きをする
内因性たんぱく質配列の獲得の反映である( スカルネス
ら、1992;ブルンスら、1994) 。ここで、我々はN-末端
シグナル配列をコードする遺伝子、すなわち細胞表面に
発現しそうな遺伝子を捕獲するための手段としてβ- ga
l 融合たんぱく質を示差的に分類することを説明する。
phI フラグメントで遺伝子捕捉ベクターpGT1.8のClaI(l
acZ で唯一)/SphI(neoで唯一) フラグメントを置換する
ことにより得られた( フリードリッヒおよびソリアノ、
1991) 。pGT1.8はpGT4.5( コスラーら、1989) の派生物
であり、3'En2 配列が0.2kbBclI/BamHI SV40ポリA シグ
ナルで置換されている。親ベクターpActβgeo はβgeo/
SV40ポリAカセットと連結した0.5kb ヒトβ- アクチン
プロモーター( ジョイナー、スカルネスおよびロッサ
ン、1989) を含む。βgeo 翻訳の開始点は、次の融合体
発生のためにいずれかの側において唯一のSalIおよびNr
uI部位とともにコザック(Kozak)コンセンサス配列を含
むように処理した。SalI部位をラットCD4cDNA の完全コ
ード領域を含む BalI フラグメントの各末端に位置させ
た( クラークら、1987)。CD4 のN-末端を含む0.45kb Sa
lI/KpnIフラグメントまたは完全CD4 コード領域を含む
1.4kb SalI/NdeI フラグメントを、pActβgeo を消化し
たSalI/ NruIへクローン化し、それぞれpActSSβgeo お
よび pActSSTM βgeo を発生させた。分泌捕捉ベクター
pGT1.8TMは、pGT1.8geo においてβgeo をフレームに挿
入したトランスメンブラン領域(TM)を含むCD4 の0.7kbP
stI/NdeIフラグメントを含む。
ウス129/Ola 系に由来する飼料独立型細胞列( マウント
フォードら、1994))を、0.23% 重炭酸ナトリウム、1X M
EM必須アミノ酸、2mM グルタミン、1mM ピルビン酸塩、
50μM β- メルカプトエタノール、10% 子牛胎児血清(
グローベファーム(Globepharm))および100 単位/ml DI
A/LIF を含むグラスゴウ( Glasgow )MEM/BHK12 培地に
維持した。250 μF/250Vにセットしたバイオラッド遺伝
子パルサー(BioRAd Gene Pulser)を用いてPBS0.8ml容量
中プラスミドDNA100μg を用いて107 個のES細胞をエレ
クトロポレート(electroporating)することにより短期
間でトランスフェクトした細胞を得、これをゼラチン処
理したカバーガラス上で36時間培養した後に分析した。
安定な細胞列を得るために、5 ×107 〜108 個のCGR8 E
S 細胞を直線化プラスミドDNA150μg を用いてエレクト
ロポレート(3μF/80V)し、5 ×106 個の細胞を10cm皿上
に塗布し、コロニーを200 μg/mlゲネチシン(Genetici
n)(ジブコ(GibCo) )において選択した。βgal 酵素活
性およびたんぱく質を分析するために、ES細胞をゼラチ
ン化カバーガラス上で増殖し、X-gal またはポリクロー
ナルウサギα- βgal 抗血清およびFITC- 結合したロバ
α- ウサギIgG(ジャクソン イムノリサーチ(Jackson I
mmunoResearch)) を用いて染色した。膜を通過させるた
めに、細胞を0.5%NP-40 で処理し、その後で抗体染色し
た。
したように行った。すでに使用した5'RACE法( スカルネ
ス、アウァーバッハおよびジョイナー、1992)へ幾つか
の修正を加えた:(1) マイクロダイアリシス(0.025ミク
ロンフィルター、ミリポア)をエタノール沈降に代えて
使用し、(2) 重複PCR(各々30回)をアンカープライマー
およびCD4 に特異的なプライマーを用いて実施し、続い
てアガロースゲルにおいてサイズ選択し、アンカーおよ
びEn-2 256プライマーを用いて二回目のPCR を行い、
(3) クロモスピン400 カラム( クロンテック(Clontec
h))を用いてXbaI/Kpn消化PCR 生成物をサイズ選択し次
いでクローニングした。
下分布により同定されるかどうかを試験するために、ベ
クターを、βgeo 、βgal とネオマイシンホスホトラン
スフェラーゼ活性の両方を有するキメラたんぱく質( フ
リードリッヒおよびソリアノ、1991) と融合したCD4 I
型膜たんぱく質( クラークら、1987) の一部を発現する
ように構築した( 図1)。CD4 のシグナル配列と融合した
βgeo(pActSSβgeo)は、小胞体(ER)に蓄積し、しかしβ
gal 活性はなかった。したがって、ERの腔へのβgeo の
輸送はβgal 酵素機能を停止するようであった。βgal
活性は、たぶん細胞質ゾルにβgal を維持することによ
り、CD4(pActSSTMβgeo)のトランスメンブラン領域を含
むことにより回復した。活性たんぱく質はERと結合し、
複数の細胞質含有物において、ESコロニーではほとんど
観察されないパターンが通常の遺伝子捕捉ベクターで得
られ、これはたぶん膜間たんぱく質をコードする遺伝子
のシグナル配列およびトランスメンブラン領域の両方の
下流の挿入がめったにないからであろう。したがって、
分泌およびI 型膜たんぱく質の両方における挿入部を同
定するために、我々の遺伝子捕捉ベクターpGT1.8geo を
修飾してβgeo の上流にCD4 のトランスメンブラン領域
を含ませた( 図2)。ベクターは、直線化された後、pSA
βgeo のプラスミド骨格( 線で表す)におけるScaI(Sc)
部位またはEn-2イントロンの5'末端におけるHindIII(H)
部位のいずれかでエレクトロポレートされた。G418- 耐
性コロニーの数が二つのエレクトロポレート実験( 実験
1: 5x107個の細胞;実験 2: 108 個の細胞) で得られ、
検出可能なβgal活性を発現する割合を右側に示す。分
泌捕捉ベクターpGT1.8TMでは、βgal 酵素活性はシグナ
ル配列の上流に生じる挿入部のいずれかで回復される。
捉ベクターの相対的効率を、ES細胞へエレクトロポレー
ト後の最初のpSA βgeo と比較した。pSA βgeo は我々
のベクターにはない翻訳の開始点を含んでいるが、pGT
1.8geo と比べてより少数のG418- 耐性コロニーがpSA
βgeo で得られた。さらに重要なことに、pSA βgeo か
ら派生されたほとんどすべてのコロニーで高レベルのβ
gal 活性を示し、一方我々のベクターは広い範囲の染色
強度を示しβgal 陰性コロニーの割合が多い。pSA βge
o ベクターの配列分析はその酵素活性を低めることが知
られているneo で点突然変異を示した( イエノフスキ
ー、フィンおよびペロウ、1991) 。したがって、pSA β
geo ベクターは高レベルで発現された遺伝子に対し予備
選択性であり、我々のベクターにおいてneo 突然変異の
修正により低レベルで発現した遺伝子を入手できる( 以
下参照)。
なβgal 活性を発現しそしてすでに観察されたβgal 染
色の様々な細胞下パターンを示す。これと対照的に、pG
T1.8TMコロニーはわずか20% だけがβgal 活性を発現
し、すべてがpActSSTMβgeo 融合体のβgeo 活性特性の
" 分泌" パターンを示す。pGT1.8TMでトランスフェクト
した安定な細胞列はほとんどの場合分化していないES細
胞において検出可能なβgal 活性を示すが、しかしなが
ら我々は場合により一連の分化した細胞型においてのみ
検出可能なβgal 活性を示すES細胞を見出した。分泌捕
捉ベクターで観察されたβgal 陽性コロニーの割合の低
下およびβgal 染色の珍しいパターンは、βgal 活性が
N-末端シグナル配列を含む融合体でのみ保持され、そし
てneo 活性ではなくβgal 活性がシグナル配列を持たな
いたんぱく質との融合体で失われるということを示して
いる。
シグナル配列の不存在下で、融合たんぱく質はII型膜た
んぱく質としての性質を示し、βgeo がER腔に入り、こ
こでβgal 酵素が不活性になる( ハイ、1992)(図3)。こ
れを確認するために、幾つかのβgal - 陰性細胞列を単
離し、免疫蛍光法で分析した。βgal 陰性細胞列はa-β
gal 抗体およびECL 検出システム( アマーシャム)を用
いて全細胞溶菌液のイムノドットブロットから同定され
た。48個のコロニーのスクリーンから、3 個のβgal 陰
性細胞列を回収し、免疫蛍光法で分析した。これらの列
において、融合たんぱく質は、溶剤通過性の不存在下に
細胞の表面において検出され、βgeo 融合たんぱく質の
II型配向を示した。これと対照的に、溶剤通過性は、I
型膜たんぱく質について予期されるように、βgal 陽性
細胞列において融合たんぱく質を検出するのに必須であ
った。
れた選択活性のモデルを、図3 に示す。シグナル配列を
含む遺伝子におけるpGT1.8TM( 斜線の入った四角形)の
挿入はI 型配置で小胞体の膜に挿入される融合たんぱく
質を作る。ベクターのトランスメンブラン領域は細胞ゾ
ルにおいてβgal を保持し、ここで活性のままである。
シグナル配列のない遺伝子におけるベクターの挿入は、
内部TM領域との融合たんぱく質を作る。これらの融合体
において、トランスメンブラン領域はシグナルアンカー
配列として作用し( ハイ、1992) 、II型配向にβgeo を
置き、ERの腔へβgeo を晒し、ここでβgal 活性が失わ
れる。内因性シグナル配列の獲得における酵素活性のこ
の依存性は、N-末端シグナル配列をコードする遺伝子へ
挿入することについての簡単なスクリーンを提供する。
さらにこのモデルの証拠は幾つかの分泌捕捉挿入部と結
合した幾つかの遺伝子をクローニングすることからもた
らされる。
出可能なβgal 活性を発現する分泌捕捉挿入部と結合す
る内因性遺伝子の一部をクローニングした( 表1)。ノザ
ンおよびRNA ドットブロット分析は、G418- 耐性細胞列
のほぼ1/2(この研究において分析された11のうち5)がス
プライス受容体を正しく利用しておらず、ベクターのイ
ントロン配列とハイブリッド化する融合転写物を生産し
ていることを示した。これらの挿入部は多分正しい遺伝
子捕捉の結果を表さず、したがってこれ以上分析されな
かった。6 個の正しくスプライスした列のノザン法分析
は、各細胞列において独特なサイズのβgal 融合転写物
を検出した。これらの実験において、15μg のES細胞RN
A のノザン法は、lacZ遺伝子とハイブリッド化され、そ
してST534(LAR)挿入部からクローン化されたRACE cDNA
フラグメントで再調査された。少なくとも二つの独立し
たRACE cDNA を各細胞列からクローン化した。ST514 を
除く全ての細胞列から得られたcDNAは、ST534 調査で示
したように全ての細胞列に対し普遍的な融合体転写物お
よび内因性転写物の両方を検出した。ST514 挿入はES細
胞において非常に低いレベルで発現した遺伝子が捕捉さ
れうることを示す。ST514 培養物において、βgal 活性
はわずかに異なった細胞において観察されただけで、し
たがって融合体も内因性転写物のいずれもノザン法では
検出されなかった。
分析により、スプライス受容体の正しい使用およびβge
o とのフレームに一箇所開放したリーディングフレーム
が示された。1 個の挿入部をネトリンに入れ、これはカ
エノルハビディティス エレガンス( イシイら、1992)
のunc-6 遺伝子と類似の分泌ラミニンをニワトリで最近
クローン化したものである( セラフィニら、1994) 。残
りの5 個の挿入部が膜間たんぱく質の細胞外領域を中断
した:ドュロソフィラ(Drosophila)のfat 腫瘍サプレッ
サー遺伝子に非常に近似した新規カドヘリン( マホネイ
ら、1991) 、sek レセプターチロシンキナーゼ( ギラル
ディ- ヘベンストレイトら、1992) 、レセプター結合た
んぱく質チロシンホスファターゼPTPk( ジャングら、19
93) 、および第二のレセプター結合チロシンホスファタ
ーゼLAR における二つの別々の挿入部( ストロウリら、
1988) 。これらの結果により、βgal 活性が挿入部位に
おける内因性遺伝子からのN-末端シグナル配列を獲得す
ることに依存するという予想が支持される。
伝子における挿入部から導かれる胚におけるβgal 発現
のパターンは、マウスsek(ニエトら、1992) およびニワ
トリネトリン( ケネディら、1994) 遺伝子に対し公開さ
れたRNA 自体の結果と非常に類似しており、遺伝子捕捉
ベクターが内因性遺伝子発現のパターンを正確に報告す
るというさらに別の証拠を提供した( スカルネス、アウ
ァーバッハおよびジョイナー、1992) 。これらの実験に
対し、キメラ胚および生殖系列マウスがC57B1/6胚磐胞
の注入により発生した( スカルネス、アウァーバッハお
よびジョイナー、1989) 。適当な段階の胚を切り開き、
固定し、記載のようにX -gal で染色した( ベディント
ンら、1989) 。LAR における両方の挿入物(ST448,534)
は、8.5d胚において弱く拡散した発現を示した。PTPkに
おける挿入物(ST531) は、内胚葉および近軸中胚葉にお
いてβgal 発現を示し、新しく圧縮した体節において最
も高い。LAR およびPTPkにおける成人マウスの有する挿
入物の組織におけるβgal 発現は、mRAN発現の公知位置
と非常に関係する( ジャングら、1993; ロンゴら、199
3) 。βgal 活性の最も高いレベルは、ST534(LAR)マウ
スの肺、乳腺および脳に見られ、そしてST531(PTPk) マ
ウスの脳と肝臓にみられた。
するES細胞列は、マウスの生殖系列へ伝達された。PTPk
およびLAR 挿入部の生殖系列伝達に続いて、繁殖分析に
より、挿入部のいずれかに対するマウス同型接合体が成
熟しそして繁殖能力があることがわかった。LAR および
PTPk遺伝子が効果的に分断されたことを確認するため
に、野性型および同型接合型成人組織からのRNA のノザ
ン法は、各挿入位置の下流領域からのcDNAを用いて証明
された。野性型(+/+) 、異型接合型(+/-) および同型接
合型(-/-)TからのRNA 10μg のノザン法において、成人
マウスST534(LAR)の肺およびST531(PTPk) の腎臓は、挿
入部に対してLAR およびPTPk cDNA 配列3'とともにハイ
ブリッド化され、そして荷重コントロールとしてリボソ
ームS12 遺伝子を用いて再調査された。両方の突然変異
に対し、正常の完全長さの転写物は同型接合型動物では
検出されなかった。
細胞外領域の大部分を含むであろう融合体を発生させる
ので、機能の損失および機能の獲得( すなわち、優勢-
劣性)の両方の突然変異を作ることが可能である。しか
しながら、LAR およびPTPkとのβgeo 融合体はこれらの
たんぱく質の細胞外領域の300 未満のアミノ酸を含むの
で、これらの挿入部は無価値の突然変異を表す。LAR お
よびPTPkは、レセプターPTP 遺伝子のこれまで増加した
一群のメンバーである( サイトー、1993) 。LAR および
PTPk突然変異マウスに明白な表現型が存在しなかったこ
とは、筋原性およびScr-群遺伝子の複数の構成員におけ
る標的突然変異で観察されたように、遺伝子群のメンバ
ー間の機能の重なりのためであろう( ラドニッキら、19
93; スタイン、ボーゲルおよびソリアノ、1994; ロゥエ
ル、ソリアノおよびマルマス、1994) 。
て、分泌捕捉は大きな膜間レセプターを優先させること
を示す。LAR における二つの別々の挿入部の回収は、現
在のベクターの設計が遺伝子の制限されたクラスに近づ
くであろうことを示唆している。遺伝子のイントロンに
おける挿入のための遺伝子捕捉ベクターの必要性は、大
きなイントロン領域からなる遺伝子を検出するのに賛成
する本来的な性質を有し、したがってこのやり方で入手
可能な遺伝子の数が限定されることが予測される。より
大きな遺伝子のプールを入手するために、我々は三つの
可能性のあるリーディングフレームの各々にベクターを
構築した。さらに、僅かのまたは全くイントロンの無い
より小さい転写単位において挿入部を回収するために、
スプライス受容体を欠いたベクターの" エキソン捕捉"
版を見出した。三つのリーディングフレームで処理され
た分泌捕捉ベクターおよびエキソン捕捉ベクターの相対
的効果を図4 に示す。CGR8 ES 細胞のエレクトロポレー
トは前記のように実施された( 実験1: 2X107個の細胞;
実験2: 108個の細胞) 。各ベクターはG418- 耐性コロニ
ーの同程度の数が得られ、同じ割合のβgal 活性の分泌
パターンを示す。ベクターを組合せると、膜レセプター
および分泌リガンドの両方を含むゲノムの代表的サンプ
リングが得られる。
ー遺伝子をN-末端トランスメンブラン領域を有するよう
に修飾することができることを示したことが明らかであ
ろう。N-末端シグナル配列をコードする内因性遺伝子へ
組み込むと、細胞質ゾルにβgal を維持し、ここで機能
的酵素活性を保持するI 型配置を想定する融合たんぱく
質が作られる( 図3(i)参照) 。逆に、修飾したレポータ
ーがシグナル配列をコードしない遺伝子へ組み込まれる
と、疎水性トランスメンブラン領域自体が細胞によりシ
グナルアンカー配列として認識され、II型配向に融合た
んぱく質を置き、その際βgal 酵素が不活化する( 図3
(ii) 参照) 。したがって、βgal またはβgeo が予めN
-末端II型トランスメンブラン領域で固定されている構
築物は特別な性質を有する。構築物がシグナル配列をコ
ードする分泌遺伝子へ組み込まれるならば、βgal は活
性のままである。これが非- 分泌遺伝子へ組み込まれて
いる場合、βgal 活性は遮断される。これにより、分泌
遺伝子への組み込がレポーター遺伝子活性ついての簡単
な検定( たとえば、色彩の変化)により同定されること
ができるようになる。
性遺伝子の同定 βgal 発現 1 転写サイズ(kb) 2 フェノ 細胞列 ES diff 融合 内因性 遺伝子3 タイプ4 ( 重量:het:hom) ──────────────────────────────────── 484 + + 7.5 7.5 LAR(604) NA 497 + +/- 6.5 7 sek(439) ? 514 - +/- ND ND ネクトリン ? (404) 519 - +/- >12 >12 新規カドヘリン NA 531 - +/- 6.1 5.3 PTPk(288) 可変 (36:57:27) 534 + + 6.0 7.5 LAR(228) 可変 (36:79:25) ────────────────────────────────────
胞培養物のX-gal 染色に基づく。(+/-) は差示細胞型の
亜群における発現を示す。2 転写サイズがノザン法から測定された( 図4 およびデ
ータを示さず)。N.D.は検出せず。3 括弧内の数は、ラットLAR(AC L11586)、マウスsek(AC
S51422)、ニワトリネトリンI(AC L34549)およびマウス
PTPk(AC L10106) のアミノ酸配列に基づく内因性の挿入
位置を示す。新規カドヘリンの種子バンク入手番号は、
受け入れられるべきである。4 異型接合型異種交配からの離乳年齢期の同種接合型動
物の回収に基づく。(?)は未知の表現型、成長における
繁殖。NA、適用されず、生殖ではまだ挿入されず。
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-3439(1991)
全ては、各々個々の文献または特許出願が参考として編
入されることを特別にそして個々に示したように、ここ
で参考として編入される。これまでの発明が明確な理解
の目的で説明および実施例により詳細に記載されている
とはいえ、添付の請求の範囲の精神または範囲から逸脱
することなく一定の変化および修正がこれに施されるこ
とも本発明の技術の点で当業者にとって直ちに明らかで
あろう。
デザインされたベクターを示し、一時的トランスフェク
ション実験の要約である。
eo) および第二の捕捉ベクター(pGT1.8TM)のデザインお
よびES細胞の安定なトランスフェクションにおける相対
的効果を示す。pSA βgeo は最小アデノウィルスII型メ
ジャーレイトスプライス受容体(SA;開放ボックス、イン
トロン;影付きボックス、エキソン)およびウシ成長ホ
ルモンポリアデニル化シグナルを含む。pSA βgeo に存
在するneo(* ) における突然変異は、βgeo のClaI(C)/
SphI(S) フラグメントの置換により訂正される。pGT1.8
geo およびpGT1.8TMはマウスEn-2スプライス受容体( ゴ
スラーら、1989) およびSV40ポリアデニル化シグナルを
含むがしかし翻訳開始シグナル(ATG) を含まない。分泌
捕捉ベクターpGT1.8TMは、pGT1.8geo におけるβgeo で
トランスメンブラン領域挿入in-frameを含むCD4 の0.7k
b PstI/NdeI フラグメントを含む。
化の我々のモデルを示す。
ソン捕捉デザインを捕獲するためにデザインされた分泌
捕捉ベクターの相対的効率を示す。各リーディングフレ
ーム(pGT1tm から3tm)におけるベクターは、すべてでは
なくEn-2の30bpのExoIII欠失と続くBg1II リンカーの挿
入により構築された。エキソン捕捉ベクター(pETtm) は
pGT1.8TMからEn-2スプライス受容体を除くことにより作
られた。
Claims (11)
- 【請求項1】 次のもの:標的真核遺伝子へ挿入する
と、発現時に(1) 標的真核遺伝子の核酸配列によりコー
ドされるアミノ酸配列の部分および(2) ベクターの核酸
配列によりコードされるアミノ酸の部分を有するポリペ
プチドをコードする修飾遺伝子を産生する成分を有する
ベクターであって、該ベクターが、その結果前記ポリペ
プチドが宿主細胞の構造成分と予め決められた空間的関
係で位置することになるアミノ酸配列をコードする核酸
配列の標的真核遺伝子における存在と示差的に結合する
特性をポリペプチドに付与する一つ以上の配列を含むこ
とを特徴とするベクター。 - 【請求項2】 標的真核遺伝子における前記成分の検出
を促進する核酸配列、分泌または膜間たんぱく質と結合
するシグナル配列の標的真核遺伝子における存在と示差
的に結合する特性をポリペプチドに付与する一つ以上の
配列、およびベクターの成分が標的真核遺伝子へ挿入さ
れた結果形質転換された細胞の選択および/または同定
を可能にする核酸標識配列を含む請求項1のベクター。 - 【請求項3】 分泌または膜間たんぱく質と結合するシ
グナル配列の標的真核遺伝子における存在と示差的に結
合する特性をポリペプチドにおいて付与する一つ以上の
配列を有するレポーター遺伝子を含み、その際ベクター
のレポーター遺伝子要素によりコードされるたんぱく質
生成物が標的遺伝子が分泌または膜間たんぱく質と結合
するシグナル配列を含むかどうかにしたがって、標的遺
伝子へ組み込み時に、二つの立体配置の一つを強制的に
とることができ、その際前記ポリペプチドが宿主細胞の
構造成分と予め決められた空間的関係に位置することに
なる前記アミノ酸配列がシグナル配列であり、予め決め
られた空間的関係が細胞からの分泌からなる請求項1の
ベクター。 - 【請求項4】 以下の工程: (1) II型トランスメンブラン領域および腔−感受性指
示標識物をコードするベクターを複数の細胞へ導入し、
その際前記指示標識物は前記II型トランスメンブラン領
域の3'へ配向し、これにより前記ベクターは前記複数の
細胞のゲノムへ安定的に組み込まれ複数の通過性(trans
genic)細胞を形成し、前記複数の細胞の少なくとも一つ
の細胞において、前記ベクターは安定的にN-末端シグナ
ル配列を有する細胞外たんぱく質をコードする遺伝子へ
組み込まれ; (2) 前記複数の細胞を、前記細胞または前記細胞の派
生物における前記細胞外たんぱく質のN-末端領域との融
合たんぱく質として優先的活性形で発現し、そしてN-末
端シグナル配列を有する細胞外たんぱく質のN-末端領域
との融合たんぱく質として前記指示標識物発現しない前
記複数の細胞における優先的不活性形で発現しないまた
は発現する条件下でインキュベートし; (3) 前記細胞または前記細胞の派生物で活性指示標識
物の発現を検出し; (4) 前記細胞外たんぱく質の少なくともN-末端領域を
コードする核酸を前記細胞または前記細胞の派生物から
単離することからなる細胞外たんぱく質をコードする標
的真核遺伝子を単離する方法。 - 【請求項5】 前記ベクターがさらに選択性標識物をコ
ードする請求項4の方法。 - 【請求項6】 前記細胞が胚幹細胞である請求項4の方
法。 - 【請求項7】 前記優先的活性形が検出可能な量の触媒
活性であり、前記優先的不活性形が検出不可能な量の触
媒活性である請求項4の方法。 - 【請求項8】 以下の工程: (1) II型トランスメンブラン領域および腔- 感受性指
示標識物をコードするベクターを複数の細胞へ導入し、
その際前記指示標識物は前記II型トランスメンブラン領
域の3'へ配向し、これにより前記ベクターは複数の細胞
のゲノムへ安定的に組み込まれ複数の通過性細胞を形成
し、前記複数の細胞の少なくとも一つの細胞において、
前記ベクターはN-末端シグナル配列を有する細胞外たん
ぱく質をコードする遺伝子へ安定的に組み込まれ; (2) 前記複数の細胞または前記複数の細胞の派生物
を、前記マーカーが前記細胞または前記細胞の派生物に
おける前記細胞外たんぱく質のN-末端領域との融合たん
ぱく質として優先的活性形で発現し、そしてN-末端シグ
ナル配列を有する細胞外たんぱく質のN-末端領域との融
合たんぱく質として前記指示標識物発現しない前記複数
の細胞における優先的不活性形で発現しないまたは発現
する条件下でインキュベートし; (3) 前記細胞または前記細胞の派生物で活性指示標識
物の発現を検出し;その際前記細胞が細胞外たんぱく質
をコードする遺伝子における突然変異を含む通過性細胞
であることからなる細胞外たんぱく質をコードする遺伝
子における突然変異を含む通過性細胞を作る方法。 - 【請求項9】 前記ベクターがさらに選択可能な標識物
をコードする請求項8の方法。 - 【請求項10】 前記細胞が多分化能性細胞である請求
項8の方法。 - 【請求項11】 前記優先的活性形が検出可能な量の触
媒活性であり、前記優先的不活性形が検出不可能な量の
触媒活性である請求項8の方法。
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