JPH08309791A - 複層成形方法 - Google Patents
複層成形方法Info
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- JPH08309791A JPH08309791A JP12486295A JP12486295A JPH08309791A JP H08309791 A JPH08309791 A JP H08309791A JP 12486295 A JP12486295 A JP 12486295A JP 12486295 A JP12486295 A JP 12486295A JP H08309791 A JPH08309791 A JP H08309791A
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- JP
- Japan
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- resin
- injection
- mold
- cavity
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型でかつ簡単な構造の金型を用いつつ、単
純な成形サイクルで複層成形品を成形する。 【構成】 まず、第1の射出ユニット10から樹脂を射
出してキャビティ39aに樹脂を充填し、一層目の成形
品を得る。次いで、可動型32を後退させて一層目の成
形品と可動型32との間に二層目用のキャビティを形成
する。その後、第2の射出ユニット20から樹脂を射出
して二層目用のキャビティに樹脂を充填し、二層目の成
形品を得る。これにより、一層目の成形品と二層目の成
形品とが一体となった二層成形品が得られる。
純な成形サイクルで複層成形品を成形する。 【構成】 まず、第1の射出ユニット10から樹脂を射
出してキャビティ39aに樹脂を充填し、一層目の成形
品を得る。次いで、可動型32を後退させて一層目の成
形品と可動型32との間に二層目用のキャビティを形成
する。その後、第2の射出ユニット20から樹脂を射出
して二層目用のキャビティに樹脂を充填し、二層目の成
形品を得る。これにより、一層目の成形品と二層目の成
形品とが一体となった二層成形品が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数種類の樹脂が積層
された構造の成形品を得るための複層成形方法に関す
る。
された構造の成形品を得るための複層成形方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、複層成形方法の1種である二層成
形方法としては、スライドプレート方式による方法が知
られている。このスライドプレート方式を用いた二層成
形方法について、図8を参照して説明する。
形方法としては、スライドプレート方式による方法が知
られている。このスライドプレート方式を用いた二層成
形方法について、図8を参照して説明する。
【0003】図8において、スライドプレート140
は、固定型131との間で形成されるキャビティ139
の可動型132側の面に、キャビティ139に対して挿
抜自在に設けられている。スライドプレート140と固
定型131との間には一層目の成形厚分だけのキャビテ
ィ139が形成され、また、スライドプレート140の
厚みは二層目の成形厚と等しい。
は、固定型131との間で形成されるキャビティ139
の可動型132側の面に、キャビティ139に対して挿
抜自在に設けられている。スライドプレート140と固
定型131との間には一層目の成形厚分だけのキャビテ
ィ139が形成され、また、スライドプレート140の
厚みは二層目の成形厚と等しい。
【0004】このような金型130を用いて二層成形す
るには、まず、スライドプレート140をキャビティ1
39内に挿入した状態で、スライドプレート140と固
定型131との間に一層目の樹脂を射出する。この樹脂
を冷却させて、一層目の成形品が得られる。次いで、ス
ライドプレート140を引き抜き、一層目の成形品と可
動型132との間に二層目用のキャビティを形成し、こ
のキャビティに、二層目の樹脂を射出する。これによ
り、二層目の樹脂は一層目の成形品に固着する。そし
て、二層目の樹脂を冷却した後、金型130を開き、成
形品を取り出すと、一層目と二層目とが一体となった二
層成形品が得られる。
るには、まず、スライドプレート140をキャビティ1
39内に挿入した状態で、スライドプレート140と固
定型131との間に一層目の樹脂を射出する。この樹脂
を冷却させて、一層目の成形品が得られる。次いで、ス
ライドプレート140を引き抜き、一層目の成形品と可
動型132との間に二層目用のキャビティを形成し、こ
のキャビティに、二層目の樹脂を射出する。これによ
り、二層目の樹脂は一層目の成形品に固着する。そし
て、二層目の樹脂を冷却した後、金型130を開き、成
形品を取り出すと、一層目と二層目とが一体となった二
層成形品が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スライ
ドプレート方式による二層成形方法では、上述したよう
に、二層目の射出の際にスライドプレートを引き抜かな
ければならない。このため、可動型にスライドプレート
を引き抜くための逃げしろが必要となり、金型が大きく
なってしまうという問題点があった。また、薄物の成形
の場合には、二層目の射出の際に、一旦、型緩めを行わ
ないとスライドプレートを引き抜くことができない場合
があり、成形サイクルが長くなってしまう。さらに、二
層目の射出の際には一層目の成形品と可動型との間に樹
脂を射出しなければならず、標準成形を考えた場合に、
ゲートの配置が困難であった。これが3層以上になる
と、型構造はさらに複雑となってしまう。
ドプレート方式による二層成形方法では、上述したよう
に、二層目の射出の際にスライドプレートを引き抜かな
ければならない。このため、可動型にスライドプレート
を引き抜くための逃げしろが必要となり、金型が大きく
なってしまうという問題点があった。また、薄物の成形
の場合には、二層目の射出の際に、一旦、型緩めを行わ
ないとスライドプレートを引き抜くことができない場合
があり、成形サイクルが長くなってしまう。さらに、二
層目の射出の際には一層目の成形品と可動型との間に樹
脂を射出しなければならず、標準成形を考えた場合に、
ゲートの配置が困難であった。これが3層以上になる
と、型構造はさらに複雑となってしまう。
【0006】そこで本発明は、小型でかつ簡単な構造の
金型を用いつつ、単純な成形サイクルで複層成形品を得
られる複層成形方法を提供することを目的とする。
金型を用いつつ、単純な成形サイクルで複層成形品を得
られる複層成形方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決しようとする手段】上記目的を達成するた
め本発明の複層成形方法は、それぞれ異なる樹脂を射出
する複数の射出ユニットを有する射出成形機を用いた複
層成形方法であって、前記複数の射出ユニットのうち1
つの射出ユニットから金型のキャビティに一層目の樹脂
を射出し、前記一層目の樹脂を冷却して一層目を成形し
た後、前記金型の可動型を次の層の厚みに応じて所定の
距離だけ後退させて前回の射出により形成された層と前
記可動型との間に次の層のためのキャビティを形成し、
前回とは別の射出ユニットから前記次の層のためのキャ
ビティに樹脂を射出し、この樹脂を冷却して次の層を成
形し、前記可動型の後退、樹脂の射出および冷却を最終
層まで繰り返すことを特徴とする。
め本発明の複層成形方法は、それぞれ異なる樹脂を射出
する複数の射出ユニットを有する射出成形機を用いた複
層成形方法であって、前記複数の射出ユニットのうち1
つの射出ユニットから金型のキャビティに一層目の樹脂
を射出し、前記一層目の樹脂を冷却して一層目を成形し
た後、前記金型の可動型を次の層の厚みに応じて所定の
距離だけ後退させて前回の射出により形成された層と前
記可動型との間に次の層のためのキャビティを形成し、
前回とは別の射出ユニットから前記次の層のためのキャ
ビティに樹脂を射出し、この樹脂を冷却して次の層を成
形し、前記可動型の後退、樹脂の射出および冷却を最終
層まで繰り返すことを特徴とする。
【0008】また、 二層目以降の成形の際に、樹脂を
射出後、前記可動型を前進させるものや、二層目以降の
成形の際に、前記可動型を、前記所定の距離に加えさら
に樹脂の射出圧力で後退させ、この樹脂の射出後に、前
記射出圧力で後退した分だけ前進させるものであっても
よい。
射出後、前記可動型を前進させるものや、二層目以降の
成形の際に、前記可動型を、前記所定の距離に加えさら
に樹脂の射出圧力で後退させ、この樹脂の射出後に、前
記射出圧力で後退した分だけ前進させるものであっても
よい。
【0009】さらに、二層目以降の射出の際に、前記キ
ャビティ内での樹脂の流れる方向が前回の射出時の樹脂
の流れる方向とは逆になるように、前記キャビティ内に
樹脂を射出するものであってもよい。
ャビティ内での樹脂の流れる方向が前回の射出時の樹脂
の流れる方向とは逆になるように、前記キャビティ内に
樹脂を射出するものであってもよい。
【0010】
【作用】上記のとおり構成された本発明の複層成形方法
では、二層目以降の形成のためのキャビティを、可動型
を後退させることにより形成させるので、二層目以降の
キャビティは、成形品の厚みに関わらず容易に形成され
る。しかも、スライドプレート等を必要としないので、
金型構造も簡単で、かつ小型のものとなる。
では、二層目以降の形成のためのキャビティを、可動型
を後退させることにより形成させるので、二層目以降の
キャビティは、成形品の厚みに関わらず容易に形成され
る。しかも、スライドプレート等を必要としないので、
金型構造も簡単で、かつ小型のものとなる。
【0011】また、二層目以降の形成の際に、樹脂を射
出後、可動型を前進させたり、あるいは、可動型を、所
定の距離よりもさらに射出圧力で後退させ、射出後にそ
の分だけ前進させることで、二層目以降の層は前回の層
に押し付けられることになる。その結果、二層目以降の
層と前回の層との接合強度が大きくなる。
出後、可動型を前進させたり、あるいは、可動型を、所
定の距離よりもさらに射出圧力で後退させ、射出後にそ
の分だけ前進させることで、二層目以降の層は前回の層
に押し付けられることになる。その結果、二層目以降の
層と前回の層との接合強度が大きくなる。
【0012】さらに、キャビティ内での樹脂の流れる方
向が前回の射出時の樹脂の流れる方向とは逆になるよう
に樹脂を射出することで、二層目以降の層と前回の層と
では、冷却勾配および残留応力勾配が互いに逆になる。
従って、得られる成形品は、そりの少ないものとなる。
また、温度勾配も逆になり、二層目以降の層は前回の層
を加熱する状態で前回の層に固着されるので、両者の接
合強度が大きくなる。
向が前回の射出時の樹脂の流れる方向とは逆になるよう
に樹脂を射出することで、二層目以降の層と前回の層と
では、冷却勾配および残留応力勾配が互いに逆になる。
従って、得られる成形品は、そりの少ないものとなる。
また、温度勾配も逆になり、二層目以降の層は前回の層
を加熱する状態で前回の層に固着されるので、両者の接
合強度が大きくなる。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0014】図1は、本発明の複層成形方法に用いられ
る射出成形機の要部および金型の一例の断面図である。
る射出成形機の要部および金型の一例の断面図である。
【0015】図1に示すように、本実施例に用いられる
射出成形機は、いわゆる2頭射出成形機と呼ばれるもの
で、射出手段として、互いに平行に配置された第1の射
出ユニット10および第2の射出ユニット20を備えて
いる。第1の射出ユニット10からは一層目の樹脂が射
出され、第2の射出ユニット20からは二層目の樹脂が
射出される。この射出成形機の詳細な構成については、
通常の2頭射出成形機と同様であるので、その説明は省
略する。また、各射出ユニット10、20の射出方式と
しては、スクリュ式であってもプランジャ式であっても
よい。
射出成形機は、いわゆる2頭射出成形機と呼ばれるもの
で、射出手段として、互いに平行に配置された第1の射
出ユニット10および第2の射出ユニット20を備えて
いる。第1の射出ユニット10からは一層目の樹脂が射
出され、第2の射出ユニット20からは二層目の樹脂が
射出される。この射出成形機の詳細な構成については、
通常の2頭射出成形機と同様であるので、その説明は省
略する。また、各射出ユニット10、20の射出方式と
しては、スクリュ式であってもプランジャ式であっても
よい。
【0016】一方、金型30は可動型32と固定型31
とからなり、可動型32と固定型31との間にキャビテ
ィ39aが形成される。固定型31には、それぞれ各射
出ユニット10、20のノズル11、21に接合される
2つのスプルー33が設けられている。可動型32に
は、第1の押えプレート36および第2の押えプレート
37が、それぞれ各スプルー33に対向して配置され
る。第1の押えプレート36および第2の押えプレート
37は、それぞれ圧縮コイルばね38により固定型31
側に付勢されつつ、可動型32に対して型の開閉方向に
移動可能に設けられている。
とからなり、可動型32と固定型31との間にキャビテ
ィ39aが形成される。固定型31には、それぞれ各射
出ユニット10、20のノズル11、21に接合される
2つのスプルー33が設けられている。可動型32に
は、第1の押えプレート36および第2の押えプレート
37が、それぞれ各スプルー33に対向して配置され
る。第1の押えプレート36および第2の押えプレート
37は、それぞれ圧縮コイルばね38により固定型31
側に付勢されつつ、可動型32に対して型の開閉方向に
移動可能に設けられている。
【0017】また、第1の射出ユニット10に接続され
るスプルー33と第1の押えプレート36との間には第
1のランナープレート34が構成され、第2の射出ユニ
ット20に接続されるスプルー33と第2の押えプレー
ト37との間には第2のランナープレート35が構成さ
れる。第1のランナープレート34および第2のランナ
ープレート35は、ともにサイドゲート構造のランナー
を有するものである。以下に、その構成について説明す
る。
るスプルー33と第1の押えプレート36との間には第
1のランナープレート34が構成され、第2の射出ユニ
ット20に接続されるスプルー33と第2の押えプレー
ト37との間には第2のランナープレート35が構成さ
れる。第1のランナープレート34および第2のランナ
ープレート35は、ともにサイドゲート構造のランナー
を有するものである。以下に、その構成について説明す
る。
【0018】第1のランナープレート34は、図2に示
すように、第1の押えプレート36にねじ止めされた固
定部材43aにより第1の押えプレート36に固定され
た押えプレート側部材41aと、スプルー33にねじ止
めされたスプルー側部材42aとからなる。これら押え
プレート側部材41aとスプルー側部材42aとの間
で、可動型32と固定型31とを型閉じした状態でのキ
ャビティ39aの一端に開口するゲート46aを有しス
プルー33につながるランナー45aが形成される。
すように、第1の押えプレート36にねじ止めされた固
定部材43aにより第1の押えプレート36に固定され
た押えプレート側部材41aと、スプルー33にねじ止
めされたスプルー側部材42aとからなる。これら押え
プレート側部材41aとスプルー側部材42aとの間
で、可動型32と固定型31とを型閉じした状態でのキ
ャビティ39aの一端に開口するゲート46aを有しス
プルー33につながるランナー45aが形成される。
【0019】第2のランナープレート35は、図3に示
すように、第2の押えプレート37にねじ止めされた固
定部材43bにより第2の押えプレート37に固定され
た押えプレート側部材41bと、スプルー33にねじ止
めされたスプルー側部材42bとからなる。これら押え
プレート側部材41bとスプルー側部材42bとの間
で、スプルー33につながるランナー45bが形成され
る。第2のランナープレート35のゲート46bは、二
層目の成形厚さ分だけ第1のランナープレート34のゲ
ート46aよりも可動型32側に位置している。すなわ
ち、可動型32と固定型31とを型閉じした状態では、
第2のランナープレート35のゲート46bはキャビテ
ィ39bには開口しておらず、可動型32を所定量だけ
開くことによってキャビティ39aの他端に開口する構
造となっている。なお、図3において一点鎖線で示した
のは、二層目の成形時の可動型32のキャビティ面の位
置である。
すように、第2の押えプレート37にねじ止めされた固
定部材43bにより第2の押えプレート37に固定され
た押えプレート側部材41bと、スプルー33にねじ止
めされたスプルー側部材42bとからなる。これら押え
プレート側部材41bとスプルー側部材42bとの間
で、スプルー33につながるランナー45bが形成され
る。第2のランナープレート35のゲート46bは、二
層目の成形厚さ分だけ第1のランナープレート34のゲ
ート46aよりも可動型32側に位置している。すなわ
ち、可動型32と固定型31とを型閉じした状態では、
第2のランナープレート35のゲート46bはキャビテ
ィ39bには開口しておらず、可動型32を所定量だけ
開くことによってキャビティ39aの他端に開口する構
造となっている。なお、図3において一点鎖線で示した
のは、二層目の成形時の可動型32のキャビティ面の位
置である。
【0020】また、図2および図3に示したように、第
1の押えプレート36および第2の押えプレート37
の、可動型32との接触面には、それぞれ凹溝36a、
37aが形成される一方、可動型32には、各凹溝36
a、37aに嵌合する凸部32a、32bが形成されて
いる。これにより、第1の押えプレート36および第2
の押えプレート37の可動型32に対する移動量が規制
される。
1の押えプレート36および第2の押えプレート37
の、可動型32との接触面には、それぞれ凹溝36a、
37aが形成される一方、可動型32には、各凹溝36
a、37aに嵌合する凸部32a、32bが形成されて
いる。これにより、第1の押えプレート36および第2
の押えプレート37の可動型32に対する移動量が規制
される。
【0021】次に、上記2頭射出成形機および金型30
を用いた二層成形手順について説明する。
を用いた二層成形手順について説明する。
【0022】まず、金型30を閉じた状態で、第1の射
出ユニット10から樹脂を射出する。第1の射出ユニッ
ト10から射出された樹脂は、第1のランナープレート
34を通りキャビティ39aに充填される。その後、キ
ャビティ39aに充填された樹脂の冷却時間をおき、キ
ャビティ39a内の樹脂を完全に冷却させる。これによ
り、一層目の成形品50(図4参照)が得られる。
出ユニット10から樹脂を射出する。第1の射出ユニッ
ト10から射出された樹脂は、第1のランナープレート
34を通りキャビティ39aに充填される。その後、キ
ャビティ39aに充填された樹脂の冷却時間をおき、キ
ャビティ39a内の樹脂を完全に冷却させる。これによ
り、一層目の成形品50(図4参照)が得られる。
【0023】一層目の成形品50が得られたら、図4に
示すように、可動型32を二層目の成形品の厚み分だけ
後退させ、一層目の成形品50と可動型32との間に、
二層目用のキャビティ39bを形成する。このとき、一
層目の成形品50が可動型32とともに移動しないよう
にするために、型構造的にテーパーを設けたりZピンを
設ける等、成形品を固定側に残すために従来用いられて
いる方法がとられる。この二層目用のキャビティ39b
を形成するためには、単に可動型32を後退させるだけ
出よいので、成形品の厚みに関わらず、二層目用のキャ
ビティ39bを容易に形成することができる。また、こ
の状態では、第1の押えプレート36および第2の押え
プレート37は、それぞれ圧縮コイルばね38により付
勢されているので、第1のランナープレート34および
第2のランナープレート35の固定型31に対する位置
は、型閉じのときと変わらない。これにより、図5の拡
大図に示すように、第2のランナープレート35のゲー
ト46bは、二層目用のキャビティ39bに開口するこ
とになる。
示すように、可動型32を二層目の成形品の厚み分だけ
後退させ、一層目の成形品50と可動型32との間に、
二層目用のキャビティ39bを形成する。このとき、一
層目の成形品50が可動型32とともに移動しないよう
にするために、型構造的にテーパーを設けたりZピンを
設ける等、成形品を固定側に残すために従来用いられて
いる方法がとられる。この二層目用のキャビティ39b
を形成するためには、単に可動型32を後退させるだけ
出よいので、成形品の厚みに関わらず、二層目用のキャ
ビティ39bを容易に形成することができる。また、こ
の状態では、第1の押えプレート36および第2の押え
プレート37は、それぞれ圧縮コイルばね38により付
勢されているので、第1のランナープレート34および
第2のランナープレート35の固定型31に対する位置
は、型閉じのときと変わらない。これにより、図5の拡
大図に示すように、第2のランナープレート35のゲー
ト46bは、二層目用のキャビティ39bに開口するこ
とになる。
【0024】次いで、第2の射出ユニット20から樹脂
を射出する。第2の射出ユニット20から射出された樹
脂は、第2のランナープレート35を通り二層目用のキ
ャビティ39bに充填される。その後、二層目用のキャ
ビティ39bに充填された樹脂の冷却時間をおき、二層
目用のキャビティ39b内の樹脂を完全に冷却させる。
これにより、図6に示すように、二層目の成形品51が
得られる。二層目の成形品51は、完全に冷却する前に
一層目の成形品50と固着し、一層目の成形品50と一
体化される。
を射出する。第2の射出ユニット20から射出された樹
脂は、第2のランナープレート35を通り二層目用のキ
ャビティ39bに充填される。その後、二層目用のキャ
ビティ39bに充填された樹脂の冷却時間をおき、二層
目用のキャビティ39b内の樹脂を完全に冷却させる。
これにより、図6に示すように、二層目の成形品51が
得られる。二層目の成形品51は、完全に冷却する前に
一層目の成形品50と固着し、一層目の成形品50と一
体化される。
【0025】その後、図7に示すように可動型32をさ
らに後退させて型開きを行う。型開きにより、一層目の
成形品50と二層目の成形品51とが一体となった製品
55は可動型32側に残る。この製品55を、可動型3
2に設けられた突出しピン(不図示)により突き出し
て、可動型32から取り出す。
らに後退させて型開きを行う。型開きにより、一層目の
成形品50と二層目の成形品51とが一体となった製品
55は可動型32側に残る。この製品55を、可動型3
2に設けられた突出しピン(不図示)により突き出し
て、可動型32から取り出す。
【0026】また、第1の押えプレート36および第2
の押えプレート37は、それぞれ図2および図3に示し
たように可動型32の凸部32a、32bが凹溝36
a、37aに嵌合しているので、型開きにより可動型3
2とともに移動し、各押えプレート側部材41a、41
bもそれとともに移動する。一方で、各スプルー側部材
42a、42bはそれぞれスプルー33側に残る。従っ
て、製品55を取り出すことによって、各ランナー45
a、45b内で固化した樹脂も、製品55と一体となっ
て取り出される。この樹脂は、製品55を取り出した
後、製品55から分離される。
の押えプレート37は、それぞれ図2および図3に示し
たように可動型32の凸部32a、32bが凹溝36
a、37aに嵌合しているので、型開きにより可動型3
2とともに移動し、各押えプレート側部材41a、41
bもそれとともに移動する。一方で、各スプルー側部材
42a、42bはそれぞれスプルー33側に残る。従っ
て、製品55を取り出すことによって、各ランナー45
a、45b内で固化した樹脂も、製品55と一体となっ
て取り出される。この樹脂は、製品55を取り出した
後、製品55から分離される。
【0027】以上説明したように、2頭射出成形機を用
い、第1の射出ユニット10から射出した後、可動型3
2を後退させて二層目用のキャビティ39bを形成し、
そのキャビティ39bに第2の射出ユニット20から射
出を行うようにしたことで、成形品の厚みに関わらず単
純な成形サイクルで二層成形品を得ることができる。ま
た、金型30についても、従来のようにスライドプレー
トを必要としないので、構造も簡単であり、しかも小型
のものとすることができる。さらに、一層目と二層目の
ゲート46a、46bの位置をキャビティ39a、39
bの両端に配置したので、冷却勾配および残留応力勾配
が一層目と二層目とで逆になり、そりの少ない製品55
を得ることができる。しかも、樹脂を充填した際の温度
勾配も逆になり二層目の樹脂は一層目の成形品50を加
熱する状態で固着されることになるので、両者の接合強
度が大きくなる。両者の接合強度が大きくなることで、
製品55が一層目の成形品50と二層目の成形品51と
の境界で分離することも防止され、品質のよい製品55
が得られる。
い、第1の射出ユニット10から射出した後、可動型3
2を後退させて二層目用のキャビティ39bを形成し、
そのキャビティ39bに第2の射出ユニット20から射
出を行うようにしたことで、成形品の厚みに関わらず単
純な成形サイクルで二層成形品を得ることができる。ま
た、金型30についても、従来のようにスライドプレー
トを必要としないので、構造も簡単であり、しかも小型
のものとすることができる。さらに、一層目と二層目の
ゲート46a、46bの位置をキャビティ39a、39
bの両端に配置したので、冷却勾配および残留応力勾配
が一層目と二層目とで逆になり、そりの少ない製品55
を得ることができる。しかも、樹脂を充填した際の温度
勾配も逆になり二層目の樹脂は一層目の成形品50を加
熱する状態で固着されることになるので、両者の接合強
度が大きくなる。両者の接合強度が大きくなることで、
製品55が一層目の成形品50と二層目の成形品51と
の境界で分離することも防止され、品質のよい製品55
が得られる。
【0028】上述した実施例では、二層目の成形の際
に、図4に示した状態を維持して二層目の樹脂の射出か
ら冷却までを行った例を示したが、二層目の樹脂の射出
時に、その樹脂の圧力で可動型32を後退させ、後退分
だけ可動型32を前進させてから樹脂を冷却してもよ
い。これにより、二層目の樹脂は一層目の成形品50に
押し付けられ、両者の接合強度をより大きくすることが
できる。
に、図4に示した状態を維持して二層目の樹脂の射出か
ら冷却までを行った例を示したが、二層目の樹脂の射出
時に、その樹脂の圧力で可動型32を後退させ、後退分
だけ可動型32を前進させてから樹脂を冷却してもよ
い。これにより、二層目の樹脂は一層目の成形品50に
押し付けられ、両者の接合強度をより大きくすることが
できる。
【0029】また、本実施例では二層成形の場合につい
て説明したが、3頭以上の射出成形機、および上述した
二層成形の考えを応用した構造の金型を用いれば、三層
以上の成形品を得ることも可能である。
て説明したが、3頭以上の射出成形機、および上述した
二層成形の考えを応用した構造の金型を用いれば、三層
以上の成形品を得ることも可能である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明の複層成形方
法は、二層目以降の形成のためのキャビティを、可動型
を後退させることにより形成させるので、成形品の厚み
に関わらず、二層目以降のキャビティを、成形サイクル
を長くすることなく容易に形成することができる。しか
も、スライドプレート等を必要としないので、金型構造
も簡単で、かつ小型のものとすることができる。
法は、二層目以降の形成のためのキャビティを、可動型
を後退させることにより形成させるので、成形品の厚み
に関わらず、二層目以降のキャビティを、成形サイクル
を長くすることなく容易に形成することができる。しか
も、スライドプレート等を必要としないので、金型構造
も簡単で、かつ小型のものとすることができる。
【0031】また、二層目以降の形成の際に、樹脂を射
出後、可動型を前進させたり、あるいは、可動型を、所
定の距離よりもさらに射出圧力で後退させ、射出後にそ
の分だけ前進させることで、二層目以降の層と前回の層
との接合強度を大きくすることができる。これにより、
複層成形品が層の境界で分離することが防止され、品質
のよい複層成形品を成形することができる。
出後、可動型を前進させたり、あるいは、可動型を、所
定の距離よりもさらに射出圧力で後退させ、射出後にそ
の分だけ前進させることで、二層目以降の層と前回の層
との接合強度を大きくすることができる。これにより、
複層成形品が層の境界で分離することが防止され、品質
のよい複層成形品を成形することができる。
【0032】さらに、キャビティ内での樹脂の流れる方
向が前回の射出時の樹脂の流れる方向とは逆になるよう
に樹脂を射出することで、そりが少なく、かつ、層の境
界での接合強度が大きい複層成形品を得ることができ
る。
向が前回の射出時の樹脂の流れる方向とは逆になるよう
に樹脂を射出することで、そりが少なく、かつ、層の境
界での接合強度が大きい複層成形品を得ることができ
る。
【図1】本発明の複層成形方法に用いられる射出成形機
の要部および金型の一例の断面図である。
の要部および金型の一例の断面図である。
【図2】図1に示した金型の第1のランナープレートの
拡大断面図である。
拡大断面図である。
【図3】図1に示した金型の第2のランナープレートの
拡大断面図である。
拡大断面図である。
【図4】図1に示した射出成形機の要部および金型の、
二層目の成形時の状態を示す断面図である。
二層目の成形時の状態を示す断面図である。
【図5】図4に示した状態での第2のランナープレート
の拡大断面図である。
の拡大断面図である。
【図6】図1に示した射出成形機の要部および金型の、
二層目の成形後の状態を示す断面図である。
二層目の成形後の状態を示す断面図である。
【図7】図1に示した射出成形機の要部および金型の、
型開きの状態を示す断面図である。
型開きの状態を示す断面図である。
【図8】従来の、スライドプレート方式を用いた二層成
形方法を説明するための図である。
形方法を説明するための図である。
10 第1の射出ユニット 11、21 ノズル 20 第2の射出ユニット 30 金型 31 固定型 32 可動型 32a、32b 凸部 33 スプルー 34 第1のランナープレート 35 第2のランナープレート 36 第1の押えプレート 36a、37a 凹溝 37 第2の押えプレート 38 圧縮コイルばね 39a、39b キャビティ 41a、41b 押えプレート側部材 42a、42b スプルー側部材 43a、43b 固定部材 45a、45b ランナー 46a、46b ゲート 50 一層目の成形品 51 二層目の成形品 55 製品
Claims (4)
- 【請求項1】 それぞれ異なる樹脂を射出する複数の射
出ユニット(10、20)を有する射出成形機を用いた
複層成形方法であって、 前記複数の射出ユニット(10、20)のうち1つの射
出ユニット(10)から金型(30)のキャビティ(3
9a)に一層目の樹脂を射出し、前記一層目の樹脂を冷
却して一層目(50)を成形した後、 前記金型(30)の可動型(32)を次の層の厚みに応
じて所定の距離だけ後退させて前回の射出により形成さ
れた層(50)と前記可動型(32)との間に次の層の
ためのキャビティ(39b)を形成し、 前回とは別の射出ユニット(20)から前記次の層のた
めのキャビティ(39b)に樹脂を射出し、この樹脂を
冷却して次の層(51)を成形し、 前記可動型(32)の後退、樹脂の射出および冷却を最
終層まで繰り返すことを特徴とする複層成形方法。 - 【請求項2】 二層目以降の成形の際に、樹脂を射出
後、前記可動型(32)を前進させる請求項1に記載の
複層成形方法。 - 【請求項3】 二層目以降の成形の際に、前記可動型
(32)を、前記所定の距離に加えさらに樹脂の射出圧
力で後退させ、この樹脂の射出後に、前記射出圧力で後
退した分だけ前進させる請求項1に記載の複層成形方
法。 - 【請求項4】 二層目以降の射出の際に、前記キャビテ
ィ(39b)内での樹脂の流れる方向が前回の射出時の
樹脂の流れる方向とは逆になるように、前記キャビティ
(39b)内に樹脂を射出する請求項1、2または3に
記載の複層成形方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12486295A JPH08309791A (ja) | 1995-05-24 | 1995-05-24 | 複層成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12486295A JPH08309791A (ja) | 1995-05-24 | 1995-05-24 | 複層成形方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08309791A true JPH08309791A (ja) | 1996-11-26 |
Family
ID=14895945
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12486295A Pending JPH08309791A (ja) | 1995-05-24 | 1995-05-24 | 複層成形方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08309791A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011025712A (ja) * | 2010-11-12 | 2011-02-10 | Ube Machinery Corporation Ltd | 熱可塑性樹脂の多層成形方法 |
| JP2011098512A (ja) * | 2009-11-06 | 2011-05-19 | Japan Steel Works Ltd:The | 射出成形機用の金型装置および射出成形機 |
| CN111775532A (zh) * | 2019-04-04 | 2020-10-16 | Oppo广东移动通信有限公司 | 显示屏保护膜及电子设备 |
| JP2023113215A (ja) * | 2022-02-03 | 2023-08-16 | 株式会社東芝 | 射出成形装置及び射出成形方法 |
-
1995
- 1995-05-24 JP JP12486295A patent/JPH08309791A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011098512A (ja) * | 2009-11-06 | 2011-05-19 | Japan Steel Works Ltd:The | 射出成形機用の金型装置および射出成形機 |
| JP2011025712A (ja) * | 2010-11-12 | 2011-02-10 | Ube Machinery Corporation Ltd | 熱可塑性樹脂の多層成形方法 |
| CN111775532A (zh) * | 2019-04-04 | 2020-10-16 | Oppo广东移动通信有限公司 | 显示屏保护膜及电子设备 |
| CN111775532B (zh) * | 2019-04-04 | 2022-11-01 | Oppo广东移动通信有限公司 | 显示屏保护膜及电子设备 |
| JP2023113215A (ja) * | 2022-02-03 | 2023-08-16 | 株式会社東芝 | 射出成形装置及び射出成形方法 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040331 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |