JPH08309940A - 制電性フイルム - Google Patents

制電性フイルム

Info

Publication number
JPH08309940A
JPH08309940A JP7082577A JP8257795A JPH08309940A JP H08309940 A JPH08309940 A JP H08309940A JP 7082577 A JP7082577 A JP 7082577A JP 8257795 A JP8257795 A JP 8257795A JP H08309940 A JPH08309940 A JP H08309940A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
mol
antistatic
group
copolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7082577A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadami Miura
定美 三浦
Satoshi Kitazawa
諭 北澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP7082577A priority Critical patent/JPH08309940A/ja
Publication of JPH08309940A publication Critical patent/JPH08309940A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯電防止性、背面転写性、回収性、耐ブロッ
キング性に優れた磁気記録材料等に有用な制電性フイル
ムを提供する。 【構成】 ポリエステルフイルムの少なくとも片面に、
エチレン系構成単位10〜99モル%、アクリル酸系構
成単位0〜80モル%及び側鎖にカチオン窒素基を有す
る構成単位1〜40モル%の共重合体からなる帯電防止
剤を含む水性塗液を塗布し、乾燥、延伸してつくられた
制電性塗膜が設けられている制電性フイルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は制電性フイルムに関し、
更に詳しくは帯電防止性、背面転写性、耐削れ性、耐ブ
ロッキング性、回収性に優れた、磁気カード(例えばテ
レホンカード、プリペイドカード)、電子材料、グラフ
ィック材料、製版フイルム、OHPフイルム、磁気記録
材料(例えばオーディオテープ、ビデオテープ等の磁気
テープやフロッピーディスク等の磁気ディスク)等に有
用な、特に磁気カード用に有用な制電性フイルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレートやポリエチ
レンナフタレート等のポリエステルからなるフイルムは
磁気カード用として、また包装材料、写真材料、グラフ
ィック材料等の一般工業材料用や磁気テープ等の磁気記
録材料用として広く使用されている。しかしながら、か
かるポリエステルフイルムは表面固有抵抗が大きく、摩
擦等で帯電し易いという欠点を有している。フイルムが
帯電すると、フイルム表面にゴミやほこりが付着し、こ
れらによるトラブルが生じる。また、加工工程で放電が
起こり、有機溶剤を用いている場合には引火の危険が生
じる。
【0003】このような帯電によるトラブルを防ぐ方法
の一つとして、フイルム表面に制電性塗膜を形成する方
法が種々提案され、かつ実用化されている。この制電性
塗膜に含有させる帯電防止剤としては低分子型のものや
高分子型のものが知られているが、それぞれ長短を有す
る。そこで、帯電防止剤はその特性を用途に合わせて使
い分けられている。
【0004】例えば低分子型の帯電防止剤としては、ス
ルホン酸塩基を有する長鎖アルキル化合物(特開平4―
28728号)等のような界面活性剤型のアニオン系帯
電防止剤が知られており、また高分子型の帯電防止剤と
しては、主鎖にイオン化された窒素元素を有するポリマ
ー(特開平3−255139号、特開平4−28812
7号、特開平6−172562号)や、スルホン酸塩変
性ポリスチレン(特開平5−320390号)等が知ら
れている。
【0005】しかし、低分子型の帯電防止剤を用いた制
電性塗膜では、帯電防止剤の一部が塗膜中を移動して界
面に集積しフイルムの反対面等に移行することによる問
題や、帯電防止性(制電性)が経時的に悪化するという
問題がある。一方、高分子型の帯電防止剤を用いた制電
性塗膜では、良好な制電性を得るために多量の帯電防止
剤の配合が必要であったり、膜厚の厚い制電性塗膜を形
成させることが必要であるため経済的でない。また、製
品とならない屑フイルム(例えば製品から切断除去した
フイルム端部等)を回収し、フイルム製造用の再生材料
として使用すると、溶融製膜の際に再生材料中に含まれ
る塗膜成分が熱劣化し、得られたフイルムが著しく着色
し実用性に欠ける(回収性が劣る)ものとなる等の問題
がある。更に、フイルム同志が剥離し難い(ブロッキン
グ)欠点や塗膜が削れ易い欠点等がありその解決が望ま
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る従来技術の問題点を解消し、帯電防止性、背面転写
性、回収性、耐削れ性、耐ブロッキング性に優れた制電
性フイルムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、本発明
によれば、ポリエステルフイルムの少なくとも片面に、
下記式(I)で示される構成単位(i)10〜99モル
%、下記式(II)で示される構成単位(ii)0〜80モ
ル%及び下記式(III)で示される構成単位(iii)1〜4
0モル%の共重合体(A−1)を主成分とする帯電防止
剤(A)を含む水性塗液を塗布し、乾燥、延伸してつく
られた制電性塗膜が設けられている制電性フイルムによ
り達成される。
【0008】
【化4】
【0009】
【化5】
【0010】[式(II)中、R1 、R2 はH又はCH3
XはH、炭素数が1〜10の飽和炭化水素基又はHの一
部が水酸基、アルコキシ基若しくはグリシジル基で置換
された炭素数が1〜10の飽和炭化水素基を示す]
【0011】
【化6】
【0012】[式(III)中、R1 、R2 はH又はC
3 ;R3 は炭素数が2〜10アルキレン基;R4 、R
5 、R6 は炭素数が1〜15の飽和炭化水素基又はHの
一部が水酸基、アルコキシ基若しくはグリシジル基で置
換された炭素数が1〜15の飽和炭化水素基;Y- はハ
ロゲンイオン、モノ若しくはポリハロゲン化アルキルイ
オン、ナイトレートイオン、サルフェートイオン、アル
キルサルフェートイオン、スルホネートイオン又はアル
キルスルホネートイオンを示す] 以下、本発明について詳細に説明する。
【0013】[ベースフイルム]本発明においてベース
フイルムはポリエステルフイルムであるが、該フイルム
を構成するポリエステルは、ジカルボン酸成分とグリコ
ール成分からなる線状ポリエステルである。
【0014】このジカルボン酸成分としては、例えばテ
レフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカル
ボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、4,4´−ジフェ
ニルジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカン
ジカルボン酸等を挙げることができ、特にテレフタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸が好ましい。
【0015】また、グリコール成分としては、例えばエ
チレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレン
グリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサ
ンジメタノール、ポリエチレングリコール、ポリテトラ
メチレングリコール等を挙げることができ、特にエチレ
ングリコールが好ましい。
【0016】かかるポリエステルとしては、ポリエチレ
ンテレフタレート或いはポリエチレン―2,6―ナフタ
レートが高ヤング率である等の機械的特性に優れ、耐熱
寸法安定性がよい等の熱的特性等に優れるたフイルムが
得られるため好ましい。
【0017】上記のポリエステルは、上記ジカルボン酸
成分或いはグリコール成分等を共重合したポリエステル
であってもよく、三官能以上の多価カルボン酸成分或い
はポリオール成分をポリエステルが実質的に線状となる
範囲(例えば5モル%以下)で少量共重合したポリエス
テルであってもよい。
【0018】かかるポリエステルは常法によりつくるこ
とができ、ポリエステルの固有粘度が0.45以上であ
るとフイルムの剛性が大きい等の機械的特性が良好とな
るため好ましい。
【0019】上記のポリエステルには、フイルムの滑り
性を良好なものとするため、滑剤として平均粒径が0.
01〜20μm程度の有機や無機の微粒子を、例えば
0.001〜5重量%の配合割合で含有させることがで
きる。かかる微粒子の具体例として、シリカ、アルミ
ナ、カオリン、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、酸化
チタン、グラファイト、カーボンブラック、酸化亜鉛、
炭化珪素、酸化錫、架橋アクリル樹脂粒子、架橋ポリス
チレン樹脂粒子、メラミン樹脂粒子、架橋シリコーン樹
脂粒子等を好ましく挙げることができる。
【0020】前記微粒子以外にも着色剤、公知の帯電防
止剤、酸化防止剤、有機滑剤(滑り剤)、触媒、蛍光増
白剤、可塑剤、架橋剤、紫外線吸収剤、他の樹脂等を必
要に応じて添加することができる。
【0021】本発明におけるベースフイルムには、制電
性フイルムの用途によって透明ポリエステルフイルムや
白色ポリエステルフイルムを用いることができる。この
透明ポリエステルフイルムとは、延伸後の光線透過率が
60%以上のものであり、特に80%以上のものが好ま
しい。また、白色ポリエステルフイルムとは、ポリエス
テルに例えば酸化チタン、硫酸バリウム、酸化珪素等を
5〜30重量%配合したものであり、延伸後の光線透過
率が60%未満のもの、特に30%以下のものが好まし
い。白色ポリエステルフイルムをベースフイルムに用い
た白色の制電性フイルムは特に磁気カード用に好ましく
用いられる。
【0022】本発明におけるポリエステルフイルムは、
従来から知られている方法で製造することができる。例
えば、前記ポリエステルを溶融し冷却ドラム上にキャス
トして未延伸フイルムとし、該未延伸フイルムを縦方
向、次いで横方向に逐次二軸延伸する方法、或いは縦方
向と横方向に同時二軸延伸する方法で製造できる。更に
縦方向及び/又は横方向に再度延伸することもできる。
延伸処理はポリエステルの二次転移点(Tg)より高い
温度で、夫々の方向に2倍以上、さらには3倍以上延伸
することで行うのが好ましい。その際、面積延伸倍率は
8倍以上、さらには9倍以上とするのが望ましい。面積
延伸倍率の上限は、フイルムの用途にもよるが、35
倍、さらには30倍とするのが好ましい。延伸後に熱処
理して配向結晶化を完結させることが好ましい。
【0023】[帯電防止剤(A)]本発明において、制
電性塗膜は、ポリエステルフイルムの少なくとも片面
に、共重合体(A−1)を主成分とする帯電防止剤
(A)を含む水性塗液を塗布し、乾燥、延伸してつくら
れる。
【0024】[共重合体(A−1)]本発明における共
重合体(A−1)は、前記の構成単位(i)、(ii)及
び(iii)からなる共重合体であり、下記の方法等により
得ることができる。
【0025】例えば、共重合体(A−1)に構成単位
(i)を導入するには単量体としてエチレンを用い、構
成単位(ii)を導入するには単量体としてアクリル酸エチ
ル、アクリル酸、アクリル酸ブチル、アクリル酸ソ−
ダ、アクリル酸アンモニウム、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸、メタクリル酸ブチル等を用いることがで
き、構成単位(iii) を導入するには、例えば下記の方法
を用いることができる。
【0026】即ち、重量平均分子量が10,000〜5
00,000のエチレン・アクリル酸エステル(エチル
エステル、メチルエステル、プロピルエステル等)共重
合体に水を加えてオートクレーブ内にて加圧高温下で反
応させ分解減成を行って、重量平均分子量が2,000
〜100,000のエチレン・アクリル酸・アクリル酸
エステル共重合体を生成させる。次いで、このエチレン
・アクリル酸・アクリル酸エステル共重合体と、N,N
−ジアルキルアミノアルキルアミン(例えば、N,N−
ジメチルアミノプロピルアミン、N,N−ジエチルアミ
ノプロピルアミン等)とを反応させてアミド化し、最後
に4級アルキル化反応をおこなわせて4級カチオンイオ
ン対を導入することができる。
【0027】尚、構成単位(iii) は前記の式(III)で示
される構造であり、式(III)で、R 1 、R2 はH又はC
3 ;R3 は炭素数が2〜10アルキレン基;R4 、R
5 、R6 は炭素数が1〜15の飽和炭化水素基又はHの
一部が水酸基、アルコキシ基若しくはグリシジル基で置
換された炭素数が1〜15の飽和炭化水素基;Y- はハ
ロゲンイオン(Cl- 、Br- 等)、モノ若しくはポリ
ハロゲン化アルキルイオン(CH2 Cl- 、CHCl2
- 、CH2 CH2 Cl- 等)、ナイトレートイオン(N
3 - )、サルフェートイオン(HOSO3 - )、アル
キルサルフェートイオン(CH3 OSO3 - 等)、スル
ホネートイオン(HSO3 - )又はアルキルスルホネー
トイオン(CH3 SO3 - 等)を示す。
【0028】共重合体(A−1)には、この他にアクリ
ルアミド、N−メトキシメチルアクリルアミド、スチレ
ン、塩化ビニル、メタリル酸ソーダ等の他の単量体成分
も少量であれば共重合することができる。
【0029】共重合体(A−1)の共重合割合は、構成
単位(i)が10〜99モル%、構成単位(ii)が0〜
80モル%及び構成単位(iii)が1〜40モル%であ
り、更に好ましい共重合割合は、構成単位(i)が30
〜97モル%、構成単位(ii)が0〜70モル%及び構
成単位(iii)が2〜25モル%である。
【0030】構成単位(i)の割合が10モル%未満で
は制電性塗膜の耐熱性が不足するため回収性が劣り、9
9モル%を越えると塗膜とベースフイルムとの接着性が
低下する。また、構成単位(ii)が80モル%を越える
と制電性塗膜の制電性、耐熱性が不足する。更に構成単
位(iii)が1モル%未満では制電性塗膜の制電性が不足
し、40モル%を越えると制電性塗膜の耐熱性が不足す
る。
【0031】尚、共重合体(A−1)の共重合割合が、
構成単位(i)50〜96モル%、構成単位(ii)0〜
25モル%及び構成単位(iii)4〜25モル%からな
り、前記式(III)中のY- が、R7 SO3 - で示される
アルキルスルホネートイオン(但しR7 は炭素数が1〜
5の飽和炭化水素基)であると、塗膜とベースフイルム
との接着性、塗膜の制電性が優れ、特に塗膜の耐熱性が
良好であるため回収性が極めて優れたものになるため好
ましい。
【0032】共重合体(A−1)の平均分子量(数平均
分子量)は任意であるが、1,000〜300,000
であることがが好ましい。この平均分子量が1,000
未満であると帯電防止剤(A)の背面転写性が悪化する
傾向があり、平均分子量が500,000を越えると水
性塗液の粘度が高くなりすぎフイルムに均一に塗布し難
くなるため好ましくない。
【0033】[共重合体(A−2)]帯電防止剤(A)
は、共重合体(A−1)と共重合体(A−2)を成分と
して含むものであることが制電性が良好となるため好ま
しい。共重合体(A−2)の割合は共重合体(A−1)
を超えないものであることが好ましい。
【0034】この共重合体(A−2)は分子内にリン酸
塩基及び/若しくはスルホン酸塩基を有する共重合体で
ある。かかる共重合体(A−2)は、例えば分子内に不
飽和二重結合を有し、かつ分子内にリン酸塩基及び/若
しくはスルホン酸塩基を有する単量体を重合することに
より得られる。
【0035】分子内に不飽和二重結合を有し、かつ分子
内にリン酸塩基を有する単量体としては、例えば下記の
化合物を挙げることができる。
【0036】
【化7】CH2 =CHOR9 OP(=O)(OM)2 CH2 =CHOR9 OP(=O)(OM)(OR9 ) CH2 =CHCONH(CH2 3 OP(=O)(O
M)2 CH2 =CHCONH(CH2 3 OP(=O)(O
M)(OR9 ) [ここで、R8 は炭素数が2〜10アルキレン基又はフ
ェニレン基;R9 は炭素数1〜4のアルキル基又はポリ
アルキレンオキシド基;Mは1価の金属元素、アンモニ
ウム基又は第1級〜第4級アンモニウム基を示す]
【0037】また、分子内に不飽和二重結合を有し、か
つスルホン酸塩基を有する単量体としては、例えば下記
の化合物を挙げることができる。
【0038】
【化8】CH2 =CHSO3 M CH2 =CHR10SO3 M [ここで、Mは1価の金属元素、アンモニウム基又は第
1級〜第4級アンモニウム基;R10は−C6 4 −(o
−フェニレン基、m−フェニレン基又はp−フェニレン
基)を示す]
【0039】[4級アミン塩を有する化合物(A−
3)]また、帯電防止剤(A)は、共重合体(A−1)
と4級アミン塩を有する化合物(A−3)を成分として
含むものであることが制電性塗膜の制電性が良好となる
ため好ましい。4級アミン塩を有する化合物(A−3)
の割合は共重合体(A−1)を超えないものであること
が好ましい。この4級アミン塩を有する化合物(A−
3)とは、下記の一般式で示される化合物である。
【0040】
【化9】
【0041】[上記の一般式で、R11、R12、R13、R
14は炭素数が1〜30のアルキル基、アリール基、アラ
ルキル基、脂環族基、水酸基を有するアルキル基または
ポリアルキレンオキシド基;Z- はNO3 - 、R15OS
3 - 、R15SO3 - 、Cl - またはR15COO- (但
し、R15は炭素数が1〜12のアルキル基、アリール
基、アラルキル基または脂環族基)である。] かかる化合物の具体例として、下記の化合物を挙げるこ
とができる
【0042】
【化10】
【0043】[バインダー樹脂(B)]本発明における
制電性塗膜には、塗膜とベースフイルムとの接着をより
強固なものとするため、帯電防止剤(A)とバインダー
樹脂(B)とが含まれることが好ましい。このバインダ
ー樹脂としてはポリエステル樹脂(B−1)、アクリル
樹脂(B−2)、アクリル変性ポリエステル樹脂(B−
3)等を例示することができ、これらの樹脂から選ばれ
る1種以上の樹脂を用いることが好ましい。特にポリエ
ステル樹脂(B−1)またはアクリル樹脂(B−2)を
用いると、制電性塗膜とベースフイルムとの接着性が良
好になるため好ましく、ポリエステル樹脂(B−1)と
アクリル樹脂(B−2)とを併用すると接着性が良好
で、かつ制電性フイルムを回収し再使用する際に再生フ
イルムの着色を抑制できるため好ましい。ポリエステル
樹脂(B−1)とアクリル樹脂(B−2)とを併用する
場合は、ポリエステル樹脂(B−1)をアクリル樹脂
(B−2)よりも多い量用いることが好ましい。
【0044】[ポリエステル樹脂(B−1)]ポリエス
テル樹脂(B−1)は、ジカルボン酸成分とグリコール
成分とを構成成分とする線状ポリエステルである。
【0045】このジカルボン酸成分としてはテレフタル
酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、4,4´
−ジフエニルジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、
ドデカンジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸等を
好ましく例示することができる。
【0046】また、グリコール成分としてはエチレング
リコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ジプロピレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ビスフェノールA−アル
キレンオキシド付加体、水添ビスフェノールA−アルキ
レンオキシド付加体、1,4−シクロヘキサンジメタノ
ール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレング
リコール等を好ましく例示することができる。
【0047】このポリエステル樹脂(B−1)には親水
性を付与するためにスルホン酸塩基を有する成分を共重
合することができる。ポリエステル樹脂(B−1)に親
水性を付与すると、水性塗液中での分散性が良好とな
る。かかる成分としては、例えば5−Naスルホイソフ
タル酸、5−Kスルホイソフタル酸等を挙げることがで
きる。
【0048】ポリエステル樹脂(B−1)は、三官能以
上の多価化合物を実質的に線状のポリマーとなる範囲で
少量(例えば5モル%以下)共重合したものであっても
よい。かかる三官能以上の多価化合物としては、トリメ
リット酸、ピロメリット酸、ジメチロールプロピオン
酸、グリセリン、トリメチロールプロパン等を例示する
ことができる。
【0049】[アクリル樹脂(B−2)]アクリル樹脂
(B−2)は、アクリル酸エチル、アクリル酸メチル、
アクリル酸、アクリル酸ブチル、アクリル酸ソーダ、ア
クリル酸アンモニウム、メタクリル酸エチル、メタクリ
ル酸メチル、メタクリル酸、メタクリル酸ブチル、メタ
クリル酸グリシジル、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メトキシ
メチルアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド
等で例示されるアクリル系単量体を主成分とする重合体
或いは共重合体であり、例えばスチレン、α−メチルス
チレン、スチレンスルホン酸ソーダ、塩化ビニル、塩化
ビニリデン、酢酸ビニル、ビニルエーテル、ビニルスル
ホン酸ソーダ、メタリル酸ソーダ等の共重合成分を共重
合した共重合体であってもよい。
【0050】[アクリル変性ポリエステル樹脂(B−
3)]アクリル変性ポリエステル樹脂(B−3)は、前
記ポリエステル樹脂の存在下でアクリル酸エチル、アク
リル酸メチル、アクリル酸、アクリル酸ブチル、アクリ
ル酸ソーダ、アクリル酸アンモニウム、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸、メタクリル
酸ブチル、メタクリル酸グリシジル、2−ヒドロキシエ
チルアクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、N−メトキシメチルアクリルアミド、N−メチロー
ルアクリルアミド等で例示されるアクリル系単量体を重
合させてつくられたグラフト共重合体であり、スチレ
ン、α−メチルスチレン、スチレンスルホン酸ソーダ、
塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、ビニルエー
テル、ビニルスルホン酸ソーダ、メタリル酸ソーダ等の
単量体を共重合成分として含むものであってもよい。
【0051】[その他のバインダー樹脂]制電性塗膜に
は塗膜とベースフイルムとの接着性を調節するため上記
以外のバインダー樹脂を配合することができ、かかる樹
脂としては、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ビニル
樹脂、ポリエーテル樹脂、水溶性樹脂等を挙げることが
できる。
【0052】[界面活性剤(C)]本発明における制電
性塗膜には、塗膜とベースフイルムとの接着を強固なも
のとし、制電性フイルムの耐ブロッキング性を良好なも
のとするため、界面活性剤(C)を配合することができ
る。かかる界面活性剤(C)としては、例えばアルキレ
ンオキサイド単独重合体、アルキレンオキサイド共重合
体、脂肪族アルコール・アルキレンオキサイド付加物、
長鎖脂肪族置換フェノール・アルキレンオキサイド付加
重合物、多価アルコール脂肪酸エステル、長鎖脂肪族ア
ミドアルコール等のノニオン系界面活性剤、4級アンモ
ニウム塩を有する化合物、アルキルピリジニウム塩を有
する化合物、スルホン酸塩を有する化合物等のカチオン
系又はアニオン系界面活性剤等を挙げることができ、特
にノニオン界面活性剤が塗膜とベースフイルムとの接着
性や制電性フイルムの耐ブロッキング性に対する効果が
優れるため好ましい。
【0053】[制電性塗膜]本発明における制電性塗膜
は、前記の帯電防止剤(A)を含む塗膜であるが、更に
バインダー樹脂(B)を含む組成物からなる塗膜である
ことが好ましい。制電性塗膜に含まれる帯電防止剤
(A)の割合は、制電性を良好なものにするため5重量
%以上であることが好ましく、10重量%以上であるこ
とが更に好ましい。帯電防止剤(A)の割合が5重量%
未満であると制電性が不足する。
【0054】本発明における制電性塗膜は、前記の帯電
防止剤(A)10〜80重量%、バインダー樹脂(B)
20〜80重量%並びに界面活性剤(C)25重量%以
下を含む組成物からなり、帯電防止剤(A)が、前記式
(I)で示される構成単位(i)60〜95モル%、前
記式(II)(但し、式(II)中、R1 、R2 はH又はCH
3 ;XはH、炭素数が1〜6の飽和炭化水素基)で示さ
れる構成単位(ii)0〜25モル%及び前記式(III)
(但し式(III)中、R1 、R2 はH又はCH3 ;R3
炭素数が2〜10のアルキレン基;R4 、R5 、R6
炭素数が1〜5の飽和炭化水素基;Y- がR7 SO3 -
で示されるアルキルスルホネートイオン、R7 は炭素数
が1〜5の飽和炭化水素基)で示される構成単位(iii)
5〜15モル%からなる共重合体(以下『共重合体A−
1−1』という)であり、バインダー樹脂(B)が、二
次転移点20〜100℃のアクリル樹脂(B−2)(以
下『アクリル樹脂(B−2−1)という)であって、制
電性塗膜の表面エネルギーが37〜73dyne/cm
かつ水接触角が40〜110度であることが、制電性フ
イルムを例えば磁気カード用に用いた際に塗膜とベース
フイルムとの接着性や制電性フイルムの耐ブロッキング
性、耐熱性、低湿度における制電性が優れるため特に好
ましい。
【0055】上記の制電性塗膜において、帯電防止剤
(A)が10〜80重量%の範囲であると塗膜とベース
フイルムとの接着性および制電性が良好であり、バイン
ダー樹脂(B)が20〜80重量%の範囲であると制電
性および塗膜とベースフイルムとの接着性が良好であ
り、界面活性剤(C)が25重量%以下であると塗膜と
ベースフイルムとの接着性および制電性フイルムの耐ブ
ロッキング性が良好なものとなる。
【0056】上記の制電性塗膜に用いる共重合体(A−
1−1)は、前記式(II)がメタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチルから導かれる構造であり、前記式
(III)中のY- がCH3 SO3 - 、C2 5 SO3 -
たはC3 7 SO3 - であることが好ましい。
【0057】また、上記の制電性塗膜に用いるアクリル
樹脂(B−2−1)は二次転移点が20〜100℃であ
って、アクリル酸エステル系モノマーを主成分とする不
飽和モノマーの共重合体であることが好ましく、例えば
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル
酸ブチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸ブチル、クロトン酸エチル、メタクリル酸グリシ
ジル、アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、アクリル酸
−2−エチルヘキシル、アクリルアミド、メタクリルア
ミド、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸ソーダ、
メタクリル酸カリ、アクリル酸アンモニウム、N−メチ
ロールアクリルアミド、N−メトキシメチルアクリルア
ミド等の単量体を主成分とし、必要であれば塩化ビニ
ル、酢酸ビニル、スチレン、ビニルエーテル、ブタジエ
ン、イソプレン、ビニルスルホン酸ソーダ等を共重合成
分に用いて得られる共重合体を挙げることができる。ア
クリル樹脂(B−2−1)の二次転移温度が20℃未満
であると耐ブロッキング性が劣りことがあり、100℃
を超えると耐削れ性が低下することがある。
【0058】ここで耐ブロッキング性とは、長尺フイル
ムをロール状に巻いて保管した際にフイルム同士の粘着
(ブロッキング)が生じ難い特性のことであり、耐削れ
性とは塗膜を塗設したフイルムが加工工程においてロー
ル類により摩擦を受けたり加圧を受けたりした際に、塗
膜がベースフイルムから脱離(削れ)し難い特性のこと
である。
【0059】また共重合体(A−1−1)の平均分子量
は3,000〜1,000,000であることが好まし
い。
【0060】更に、制電性塗膜の表面エネルギーが37
〜73dyne/cmかつ水接触角が40〜110度で
あると制電性や紫外線硬化性インキとの接着性が優れた
ものになるため好ましい。表面エネルギー及び水接触角
が上記の範囲となる制電性塗膜は、共重合体(A−1−
1)、アクリル樹脂(B−2−1)および界面活性剤
(C)の組成割合を前記の範囲内で組合わせることによ
り得ることができる。
【0061】例えば、共重合体(A−1−1)は制電性
塗膜の表面エネルギーを高める方向に作用するのでアク
リル樹脂(B−2−1)を配合し、更に必要に応じて界
面活性剤(C)を加えて上記の範囲内に調整することが
できる。また、共重合体(A−1−1)は制電性塗膜の
水接触角を大きくする方向に作用するのでアクリル樹脂
(B−2−1)を配合し、更に必要に応じて界面活性剤
(C)を加えて上記の範囲内に調整することができる。
【0062】[水性塗液]本発明においては、前記帯電
防止剤(A)を含む水性塗液を用いて制電性塗膜を塗設
するが、この水性塗液には制電性塗膜表面の滑り性を良
好なものとし、フイルムの耐ブロッキング性を良好なも
のとするため滑剤を添加することができる。かかる滑剤
としては、例えばポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、メ
ラミン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、尿素樹脂、
ベンゾグアナミン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル
樹脂等の微粒子を挙げることができる。これらの樹脂の
微粒子は、制電性塗膜に微粒子状で含まれるものであれ
ば熱可塑性であっても熱硬化性のものであってもよい。
【0063】水性塗液には、更にその他の成分として界
面活性剤、酸化防止剤、帯電防止剤(A)以外の帯電防
止剤、着色剤、顔料、蛍光増白剤、可塑剤、架橋剤、滑
り剤(ワックス等の滑り性付与剤)、紫外線吸収剤等を
配合することができる。
【0064】水性塗液の固形分濃度は、1〜30重量%
が好ましく、特に2〜20重量%が好ましい。固形分濃
度がこの範囲にあると水性塗液の粘度が塗布に適したも
のになる。本発明に用いる水性塗液は、水溶液、水分散
液、乳化液等任意の形態で用いることができる。また、
水性塗液には少量の溶剤が含まれていてもよい。
【0065】水性塗液には、更にその他の成分として界
面活性剤、酸化防止剤、帯電防止剤(A)以外の帯電防
止剤、着色剤、顔料、蛍光増白剤、可塑剤、架橋剤、滑
り剤(ワックス等の滑り性付与剤)、紫外線吸収剤等を
配合することができる。
【0066】水性塗液の固形分濃度は、1〜30重量%
が好ましく、特に2〜20重量%が好ましい。固形分濃
度がこの範囲にあると水性塗液の粘度が塗布に適したも
のになる。本発明に用いる水性塗液は、水溶液、水分散
液、乳化液等任意の形態で用いることができる。また、
水性塗液には少量の溶剤が含まれていてもよい。
【0067】[制電性塗膜の塗設]本発明においては、
ポリエステルフイルムの少なくとも片面に、前記水性塗
液を塗布し、加熱乾燥、延伸することにより制電性塗膜
を塗設するが、水性塗液の塗布方法としては、公知の任
意の塗工法が適用でき、例えばグラビアコート法、リバ
ースロールコート法、ダイコート法、キスコート法、リ
バースキスコート法、オフセットグラビアコート法、マ
イヤーバーコート法、ロールブラッシュ法、スプレーコ
ート法、エアーナイフコート法、含浸法、カーテンコー
ト法等を単独または組み合わせて適用することができ
る。水性塗液のWET塗布量は走行しているフイルム1
2 当り1〜20g、特に2〜12gが好ましい。塗布
量がこの範囲であると乾燥が容易になり、かつ塗布斑が
生じ難いので好ましい。
【0068】本発明で水性塗液を塗布するポリエステル
フイルムとは、延伸可能なポリエステルフイルムであ
り、例えばポリエステルを熱溶融せしめ、そのままフイ
ルム状とした未延伸フイルム;未延伸フイルムを縦方向
(長手方向)または横方向(幅方向)の何れか一方に延
伸せしめた一軸延伸フイルム;縦方向或いは横方向の一
軸延伸フイルムを横方向或いは縦方向に逐次延伸せしめ
た(更に延伸可能な)二軸延伸フイルム、または未延伸
フイルムを縦方向および横方向の二方向に同時延伸せし
めた(更に延伸可能な)二軸延伸フイルムを挙げること
ができる。かかる延伸後のポリエステルフイルムの厚さ
は、1〜300μmが好ましい。
【0069】水性塗液は前記延伸可能なポリエステルフ
イルムのうち一軸延伸フイルム、特に縦方向の一軸延伸
フイルムに塗布することが、制電性塗膜の接着性が強固
なものになり、かつ効率良く制電性フイルムを製造でき
るため好ましい。例えば、ポリエステルを熱溶融し、シ
ート状に押出し冷却して未延伸フイルムとし、この未延
伸フイルムを縦方向に延伸して一軸延伸フイルムとした
後、水性塗液を塗布し、乾燥しつつ横方向に延伸し、必
要なら更に縦や横に再延伸した後熱処理して制電性塗膜
を塗設した制電性フイルムがつくられる。
【0070】本発明において水性塗液を塗布した後、乾
燥させる温度は80〜160℃とすることが塗液を迅速
に乾燥させることができるため好ましい。この乾燥のた
めの加熱はポリエステルフイルムを延伸する過程の加熱
を兼ねことができる。また、ポリエステルフイルムを熱
処理する温度は180〜250℃とすることができる。
【0071】塗設した制電性塗膜の厚さは0.005〜
3μm、特に0.015〜1μmが好ましい。塗膜の厚
さが0.005μmよりも薄いと制電性が不足すること
があり、1μmを超えると塗膜が削れ易くなることがあ
るため好ましくない。
【0072】[磁気カード]本発明の制電性フイルムは
磁気カード用として有用であり、白色ポリエステルフイ
ルムをベースフイルムに用いた白色の制電性フイルムは
特に磁気カード用に好ましく用いられる。尚、ここでい
う磁気カードとは、例えば制電性フイルムの片面に磁気
記録層(磁性層)を設け、もう一方の面にUVインキ等
により印刷層を設けたカードのことである。この磁性層
は、例えば磁性酸化鉄、変性塩化ビニル樹脂、ポリウレ
タン樹脂、ポリイソシアネート、分散剤等からなる磁気
塗料をベースフイルムに塗布し乾燥することにより塗設
することができ、磁気カードとして使用するには磁性層
の上に更に保護層を設けて用いることができる。また、
UVインキ等による印刷層は、例えば末端にアクリル基
を有するポリウレタンオリゴマーや末端にアクリル基を
有するビニルポリマー等に光増感剤、着色剤等を配合し
たインキをベースフイルムの制電性塗膜塗設面に印刷
し、紫外線を照射して硬化させることにより設けること
ができる。
【0073】磁気カードに用いる制電性フイルムの厚み
は、例えば50〜300μm、特に150〜250μm
のものがカードの剛性が良好となるため好ましい。
【0074】[透明制電性フイルム]また、透明ポリエ
ステルフイルムをベースフイルムに用いた透明制電性フ
イルムは磁気テープ、磁気ディスク等の磁気記録材料や
電子材料、グラフィックフイルム、製版フイルム、OH
Pフイルム用に好ましく用いられ、フイルムの厚みは用
途により変わるが、例えば15〜160μm、特に25
〜100μmのものが好ましく用いられる。
【0075】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。各特性値は下記の方法で測定した。尚、例中の
平均分子量は数平均分子量を意味する。
【0076】1.表面固有抵抗 サンプルフイルムを21℃×52%RHで19時間保持
した後、フイルム塗布面の表面固有抵抗を振動容量型電
位差測定器TR―84M型(タケダ理研社製)を用いて
測定した。尚、印加電圧は100Voltとした。
【0077】2.背面転写性 サンプルフイルムの水性液塗布面と非塗布面とを重ねて
6Kg/cm2 の荷重を加え、50℃×70%RHの条
件で8時間放置した後、非塗布面の水接触角(θ:背面
転写性の代用特性)を測定し、下記の基準により評価し
た。 A: θ≧55° ……背面転写性良好 B:55°>θ≧48° ……背面転写性やや良好 C:48°>θ ……背面転写性不良 水接触角は上記サンプルフイルムを、水性液非塗布面を
上にして接触角測定装置(エルマ社製)にセットし、温
度23℃の条件にて水滴を落下させてから1分後の接触
角を読み取ることにより測定した。尚、背面転写が全く
無いフイルムの水接触角は60〜75°であり、背面転
写性良好なフイルムの水接触角は55°以上であり、背
面転写が著しい(背面転写性不良)フイルムの水接触角
は48°未満である。
【0078】3.再生フィルムの着色度(回収性) 塗膜を設けないフイルムを粉砕し、押出機にて約300
℃にて溶融しチップ化した。次いで、得られたチップを
用いて溶融製膜し、ブランクフイルムを作成した。この
フイルムの着色度をブランクとした。一方、塗膜を設け
たサンプルフイルムを粉砕し、押出機にて約300℃に
て溶融しチップ化した。次いで、得られたチップを用い
て溶融製膜し、再生フイルムを作成した。このフイルム
の着色度を下記の基準により評価した。
【0079】 ランクA:着色度がブランクフイルム並み ランクB:フイルムがやや着色している ランクC:フイルムの着色度が大で実用性に欠ける
【0080】4.飽和帯電圧 22℃×44%RHで10時間保持したサンプルフイル
ムの塗膜塗設面に印加電圧10KVoltを加えた後、
塗設面の帯電圧を経時的に測定し、帯電圧の変化が認め
られなくなった際の帯電圧を飽和帯電圧とした。尚、飽
和帯電圧の測定値より下記の基準により評価した。
【0081】 ランクA:1KV≧飽和帯電圧 (実用上問題とならない) ランクB:2KV≧飽和帯電圧>1KV(実用上やや問題となる) ランクC: 飽和帯電圧>2KV(実用上問題となる)
【0082】5.インキ接着性 サンプルフイルムの塗膜塗設面に紫外線硬化インキ(ビ
スアクリルポリウレタンオリゴマー、光重合開始剤、光
増感剤及び紅色着色剤の混合物)を8μmの厚みで塗布
し、紫外線を照射して硬化させた後、硬化インキ層表面
にセロテープを貼付し、セロテープに剥離力を加えた際
の各層間の剥離状態を観察し下記のとおり評価した。
【0083】ランクA:セロテープとインキ層間が剥離
した(インキ接着性良好) ランクB:塗膜とインキ層間が部分的に凝集破壊状に剥
離した(インキ接着性やや良好) ランクC:塗膜とインキ層間が層状に剥離した(インキ
接着性不良)
【0084】6.耐熱性 塗膜を設けたサンプルフイルム12gを窒素雰囲気下に
て300℃に加熱して溶融し15分間保持した後急冷し
て円板状サンプルをつくり着色度を観察した。別途、塗
膜を設けないフイルムを用いて同様の条件にて円板状サ
ンプルをつくりブランクとした。ブランクとの着色度の
比較により下記のとおり評価した ランクA:着色度がブランクとほぼ同等の極淡黄色(耐
熱性良好) ランクB:着色度がブランクよりやや淡黄色に着色(耐
熱性やや不良) ランクC:着色度がブランクより著しく、黄色に着色
(耐熱性不良)
【0085】7.耐ブロッキング性 10mm幅に切断したフイルムサンプルを用い、フイル
ムの塗膜塗設面と非塗設面とを重ね合わせて50kg/
cm2 の荷重を加え、50℃にて10時間保持した後、
塗設面と非塗設面との剥離力を測定し、耐ブロッキング
性を下記のとおり評価した。
【0086】ランクA: 剥離力≦7g (耐ブロ
ッキング性良好) ランクB: 7<剥離力≦10g(耐ブロッキング性や
や不良) ランクC:10≦剥離力 (耐ブロッキング性不
良)
【0087】8.耐削れ性 20mm幅に切断したフイルムサンプルを用い、フイル
ムの塗膜塗設面を直径10mmの円柱状ステンレス製固
定バーに当てて200gの荷重を加えた状態で80m走
行させた後、バーに付着した塗膜の白粉を観察し、耐削
れ性を下記のとおり評価した。
【0088】 ランクA:バーに白粉の付着が無い(耐削れ性良好) ランクB:バーに白粉がやや付着 (耐削れやや不良) ランクC:バーに白粉が多量付着 (耐削れ不良)
【0089】[実施例1]固有粘度0.63のポリエチ
レンテレフタレートを溶融して冷却ドラム上にキャスト
し、次いで92℃にて縦方向に3.6倍延伸して一軸延
伸フイルムとした。この一軸延伸フイルムの片面に、エ
チレン成分76モル%、アクリル酸エチル成分11モル
%、メタクリル酸エチル成分4モル%及び下記式(III-
1) で示される成分(−[CH2 CHCONH(C
2 3 + (CH3 3 ][CH3 OSO3 - ]−)
9モル%共重合体(a−1)70重量%、ジカルボン酸
成分がテレフタル酸(54モル%)及びイソフタル酸
(46モル%)、グリコール成分がエチレングリコール
(42モル%)、ジエチレングリコール(12モル
%)、ネオペンチルグリコール(41モル%)及びポリ
エチレングリコール(5モル%)の共重合体(平均分子
量:19,700)であるポリエステル樹脂(b−1)
18重量%並びにポリオキシエチレンノニルフェニルエ
−テル(ポリオキシエチレンの繰り返し単位数=9)
(c−1)12重量%からなる組成物の5重量%水性液
をグラビアコーターで塗布した。次いで塗布フイルムを
98℃で乾燥後、105℃で横方向に3.8倍延伸し、
熱処理して制電性塗膜を塗設した厚さ75μmのフイル
ムをつくった。フイルムの制電性塗膜の厚さは0.34
μm、光透過率は84%であった。このフイルムの特性
を表1に示す。
【0090】
【化11】
【0091】[比較例1]水性液を塗布しない以外は実
施例1と同様にして得たフイルムの特性を表1に示す。
【0092】[実施例2〜7および比較例2〜3]塗液
の組成、塗布厚さを表1に記載のように変更した以外は
実施例1と同様にして得たフイルムの特性を表1に示
す。
【0093】[実施例8]酸化チタンを12重量%含む
固有粘度0.65のポリエチレンテレフタレートを使用
し、フイルム厚みを150μmとし、塗液の組成、塗布
厚さを表1に記載のように変更した以外は実施例1と同
様にして光線透過率が2%のフイルムを得た。このフイ
ルムの特性を表1に示す。
【0094】[実施例9〜11]塗液の組成、塗布厚さ
を表1に記載のように変更した以外は実施例1と同様に
して得たフイルムの特性を表1に示す。
【0095】
【表1】
【0096】表1の制電性塗膜組成において帯電防止剤
[a−1]、[a−2]、[a−3]、[a−4]、
[a−5]、バインダー樹脂[b−1]、[b−2]、
[b−3]およびその他の成分[c−1]はそれぞれ下
記の共重合体、化合物あるいは混合物である。
【0097】[a−1]:エチレン成分76モル%、ア
クリル酸エチル成分11モル%、メタクリル酸エチル成
分4モル%及び前記式(III-1) で示される成分(−[C
2CHCONH(CH2 3 + (CH3 3 ][C
3 OSO3 - ]−)9モル%の共重合体(平均分子
量:7,200) [a−2]:エチレン成分86モル%、アクリル酸エチ
ル成分7モル%、メタクリル酸エチル成分2モル%及び
下記式(III-2) で示される成分(−[CH2 CHCON
H(CH2 3 + (CH3 2 2 5 ][C2 5
OSO3 - ]−)5モル%の共重合体((平均分子量:
6,400)
【0098】
【化12】
【0099】[a−3]:スチレン成分45モル%、ス
チレンスルホン酸ソ−ダ成分42モル%、アクリル酸メ
チル成分6モル%及び2−ヒドロキシエチルアクリレ−
ト成分7モル%の共重合体(平均分子量:54,60
0) [a−4]:エチレン成分79モル%及び前記式(III-
1) で示される成分(−[CH2 CHCONH(C
2 3 + (CH3 3 ][CH3 OSO3 - ]−)
21モル%の共重合体(平均分子量:7,700) [a−5]:オクチル硫酸ソーダ82重量%及びデシル
ベンゼンスルホン酸カウム18重量%の混合物。
【0100】[b−1]:ジカルボン酸成分がテレフタ
ル酸(54モル%)及びイソフタル酸(46モル%)、
グリコール成分がエチレングリコール(42モル%)、
ジエチレングリコール(12モル%)、ネオペンチルグ
リコール(41モル%)及びポリエチレングリコール
(5モル%)の共重合体(平均分子量:19,700) [b−2]:ポリエステル[b−1]61重量%とアク
リル酸エチル成分16モル%、アクリル酸カリウム成分
4モル%、メタクリル酸メチル成分53モル%、メタク
リル酸グリシジル成分12モル%、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート成分7モル%及びN−メトキシメチルア
クリルアミド成分8モル%の共重合体39重量%の混合
物 [b−3]:ポリエステル[b−1]58重量%に対し
てアクリル酸メチル(19モル%)、アクリル酸アンモ
ニウム(8モル%)、メタクリル酸エチル(62モル
%)及びメタクリル酸グリシジル(11モル%)42重
量%をグラフト重合した共重合体(平均分子量:41,
500) [c−1]:ポリオキシエチレンノニルフェニルエ−テ
ル(ポリオキシエチレンの繰り返し単位数=9)
【0101】[実施例12]固有粘度0.62のポリエ
チレンテレフタレートを溶融して冷却ドラム上にキャス
トし、次いで93℃にて縦方向に3.4倍延伸して一軸
延伸フイルムを得た。この一軸延伸フイルムの片面に、
エチレン成分86モル%、アクリル酸エチル成分8モル
%及び下記式(III-3) で示される成分(−[CH2 CH
CONH(CH2 3 + (CH3 3 ][CH3 SO
3 - ]−)6モル%の共重合体(a−6:平均分子量
5,500)38重量%、ジカルボン酸成分がテレフタ
ル酸(56モル%)及びイソフタル酸(44モル%)、
グリコール成分がエチレングリコール(72モル%)、
ジエチレングリコール(10モル%)、ネオペンチルグ
リコール(12モル%)及びポリエチレングリコール
(6モル%)の共重合体(平均分子量:18,500)
であるポリエステル樹脂(b−4)9重量%、メタクリ
ル酸メチル成分51モル%、アクリル酸エチル成分39
モル%、アクリル酸ヒドロキシエチル成分4モル%及び
N−メチロールアクリルアミド成分6モル%の共重合体
(平均分子量:45,500)であるアクリル樹脂(b
−5)43重量%並びにポリオキシエチレンノニルフェ
ニルエーテル(ポリオキシエチレンの繰り返し単位数=
9:c−1)10重量%からなる組成の5重量%水性液
をグラビアコーターで塗布した。次いで塗布フイルムを
102℃で乾燥後、105℃で横方向に3.9倍延伸
し、225℃で熱処理して制電性塗膜を塗設した厚さ7
5μmの塗布フイルムをつくった。このフイルムの制電
性塗膜厚さは0.13μm、光線透過率は88%であっ
た。このフイルムの特性を表2に示す。
【0102】
【化13】
【0103】[比較例4]水性液を塗布しない以外は実
施例12と同様にして得たフイルムの特性を表2に示
す。
【0104】[実施例13〜18、比較例5]塗液の組
成、塗布厚さを表2に記載のように変更した以外は実施
例12と同様にして得たフイルムの特性を表2に示す。
【0105】[実施例19]酸化チタンを11重量%含
む固有粘度0.62のポリエチレンテレフタレートをベ
ースフイルムに使用し、フイルム厚みを180μmと
し、塗液の組成、塗布厚さを表2に記載のように変更し
た以外は実施例12と同様にして光線透過率が1%のフ
イルムを得た。このフイルムの特性を表2に示す。
【0106】[実施例20]実施例12で得たフイルム
を粉砕し、チップ化した材料を用いた以外は実施例12
と同様にして制電性塗膜を塗設したフイルムを得た。得
られたフイルムは着色が少なく色相が良好なものであっ
た。
【0107】[比較例6][a−7]の代りに[a−
8]を用いた以外は比較例5と同様にして得たフイルム
の塗膜塗設面の表面固有抵抗値は4.6×1011Ωであ
った。このフイルムを粉砕し、チップ化した材料を用い
た以外は実施例12と同様にして制電性塗膜を塗設した
フイルムを得た。得られたフイルムは淡黄色に着色した
色相が不良なものであった。
【0108】
【表2】
【0109】表2の制電性塗膜組成において帯電防止剤
[a−6]、[a−7]、[a−8]、バインダー樹脂
[b−4]、[b−5]およびその他の成分[c−2]
はそれぞれ下記の共重合体、化合物あるいは混合物であ
る。
【0110】[a−6]:エチレン成分86モル%、ア
クリル酸エチル成分8モル%及び前記式(III-1) で示さ
れる成分(−[CH2 CHCONH(CH2 3
+ (CH 3 3 ][CH3 SO3 - ]−)6モル%の共
重合体(平均分子量:5,500) [a−7]:スチレン成分56モル%、スチレンスルホ
ン酸ソーダ成分35モル%、アクリル酸メチル成分7モ
ル%及び2−ヒドロキシエチルアクリレート成分2モル
%の共重合体(平均分子量:26,800)
【0111】
【化14】
【0112】[b−4]:ジカルボン酸成分がテレフタ
ル酸(56モル%)及びイソフタル酸(44モル%)、
グリコール成分がエチレングリコール(72モル%)、
ジエチレングリコール(10モル%)、ネオペンチルグ
リコール(12モル%)及びポリエチレングリコール
(6モル%)の共重合体(平均分子量:18,500) [b−5]:メタクリル酸メチル成分51モル%、アク
リル酸エチル成分39モル%、アクリル酸ヒドロキシエ
チル成分4モル%及びN−メチロールアクリルアミド成
分6モル%の共重合体(平均分子量:45,500) [c−1]:ポリオキシエチレンノニルフェニルエ−テ
ル(ポリオキシエチレンの繰り返し単位数=9)
【0113】[実施例21]酸化チタンを13重量%含
む固有粘度0.63のポリエチレンテレフタレートを溶
融して冷却ドラム上にキャストし、注いで℃にて縦方向
に3.4倍延伸して一軸延伸フイルムとした。この一軸
延伸フイルムの片面に、エチレン成分84モル%、アク
リル酸メチル成分9モル%及び前記式(III-3) で示され
る成分(−[CH2 CHCONH(CH2 3 + (C
3 3 ][CH3 SO3 - ]−)7モル%の共重合体
(a−9:平均分子量5,870)32重量%、メタク
リル酸メチル成分30モル%、メタクリル酸エチル成分
42モル%、アクリル酸メチル成分3モル%、アクリル
酸エチル成分11モル%、アクリル酸成分1モル%、メ
タクリル酸グリシジル成分5モル%、アクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル成分3モル%、アクリルアミド成分2モ
ル%及びN−メトキシメチルアクリルアミド成分3モル
%の共重合体(b−6:平均分子量46,500、Tg
=56℃)58重量%並びにエチレンオキサイド・プロ
ピレンオキサイド・ブロック共重合体(c−2:平均分
子量4,050)10重量%からなる組成の5重量%水
性液をグラビアコーターで塗布した。次いで塗布フイル
ムを104℃で乾燥後、108℃で横方向に3.9倍延
伸し、222℃で熱処理して制電性塗膜を塗設した厚さ
195μmの塗布フイルムをつくった。このフイルムの
制電性塗膜厚さは0.12μm、光線透過率は0%であ
った。フイルムの特性を表3に示す。尚、このフイルム
の耐ブロッキング性、耐削れ性の評価結果はいづれもA
であった。
【0114】[実施例22〜30、比較例7]塗液の組
成、塗布厚さを表3に記載のように変更した以外は実施
例21同様にして得たフイルムの塗膜特性の結果を表3
に示す。また、このフイルムの耐ブロッキング性、耐削
れ性、インキ接着性及び耐熱性の評価結果を表4に示
す。
【0115】
【表3】
【0116】
【表4】
【0117】表3の制電性塗膜組成において帯電防止剤
[a−9]及び[a−10]、バインダー樹脂[b−
6]、[b−7]、[b−8]及び[b−9]、界面活
性剤[c−2]、[c−3]及び[c−4]はそれぞれ
下記の共重合体である。
【0118】[a−9]:エチレン成分84モル%、ア
クリル酸メチル成分9モル%及び前記式(III-3) で示さ
れる成分(−[CH2 CHCONH(CH2 3
+ (CH 3 3 ][CH3 SO3 - ]−)7モル%の共
重合体(平均分子量:5,870) [a−10]:エチレン成分89モル%、アクリル酸エチ
ル成分5モル%及び下記式(III-4) で示される成分(−
[CH2 CHCONH(CH2 3 + (CH 3 2
2 5 ][C2 5 SO3 - ]−)6モル%の共重合体
(平均分子量:5,750)
【0119】
【化15】
【0120】[b−6]メタクリル酸メチル成分30モ
ル%、メタクリル酸エチル成分42モル%、アクリル酸
メチル成分3モル%、アクリル酸エチル成分11モル
%、アクリル酸成分1モル%、メタクリル酸グリシジル
成分5モル%、アクリル酸2−ヒドロキシエチル成分3
モル%、アクリルアミド成分2モル%及びN−メトキシ
メチルアクリルアミド成分3モル%の共重合体(平均分
子量46,500、Tg=56℃) [bー7]:メタクリル酸エチル成分78モル%、アク
リル酸メチル成分8モル%、アクリル酸ブチル成分1モ
ル%、アクリル酸成分1モル%、メタクリル酸グリシジ
ル成分5モル%、アクリル酸−2−ヒドロキシエチル成
分3モル%、アクリルアミド成分1モル%及びN−メチ
ロールアクリルアミド成分3モル%の共重合体(平均分
子量:29,600、Tg=66℃) [bー8]:共重合体[b−7]32重量部に水酸基を
有するポリジメチルシロキサン(酸価67)68重量部
を共重合せしめたブロック共重合体。(平均分子量:4
4,500) [b−9]:ジカルボン酸成分がイソフタル酸(14モ
ル%)、アジピン酸(5モル%)及び5−Kスルホイソ
フタル酸(81モル%)、グリコール成分がジエチレン
グリコール(93モル%)及び1,4−ブタンジオール
(7モル%)の共重合体(平均分子量:14,200) [c−2]:エチレンオキサイド・プロピレンオキサイ
ドブロック共重合体(平均分子量:4,050) [c−3]:エチレンオキサイド・プロピレンオキサイ
ドブロック共重合体(平均分子量:6,560) [cー4]:エチレンオキサイド・プロピレンオキサイ
ドブロック共重合体(平均分子量:4,710)
【0121】[実施例31]実施例21で得た塗布フイ
ルムの制電性塗膜非塗設面に磁性酸化鉄を含む磁性層を
塗設し、更に保護層を塗設した後、反対面(制電性塗膜
塗設面)に紫外線硬化型インキをオフセット印刷し、紫
外線照射して硬化させた。このフイルムを裁断してカー
ドを作製したが、工程上トラブルもなく、カードの取り
扱い性や磁性層、インキ層の密着性も実用上問題なかっ
た。
【0122】
【発明の効果】本発明の制電性フイルムは、特定構造の
帯電防止剤を用いるので帯電防止剤の背面転写性に優
れ、かつ比較的薄い制電性塗膜でも高い制電性が得られ
るため磁気カードや包装材料、写真材料、グラフィック
材料、製版フイルム、OHPフイルム、磁気記録媒体等
に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/08 B32B 27/08 27/18 27/18 D C08J 7/04 CFD C08J 7/04 CFDD

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルフイルムの少なくとも片面
    に、下記式(I)で示される構成単位(i)10〜99
    モル%、下記式(II)で示される構成単位(ii)0〜8
    0モル%及び下記式(III)で示される構成単位(iii)1
    〜40モル%の共重合体(A−1)を主成分とする帯電
    防止剤(A)を含む水性塗液を塗布し、乾燥、延伸して
    つくられた制電性塗膜が設けられている制電性フイル
    ム。 【化1】 【化2】 [式(II)中、R1 、R2 はH又はCH3 ;XはH、炭素
    数が1〜10の飽和炭化水素基又はHの一部が水酸基、
    アルコキシ基若しくはグリシジル基で置換された炭素数
    が1〜10の飽和炭化水素基を示す] 【化3】 [式(III)中、R1 、R2 はH又はCH3 ;R3 は炭素
    数が2〜10アルキレン基;R4 、R5 、R6 は炭素数
    が1〜15の飽和炭化水素基又はHの一部が水酸基、ア
    ルコキシ基若しくはグリシジル基で置換された炭素数が
    1〜15の飽和炭化水素基;Y- はハロゲンイオン、モ
    ノ若しくはポリハロゲン化アルキルイオン、ナイトレー
    トイオン、サルフェートイオン、アルキルサルフェート
    イオン、スルホネートイオン又はアルキルスルホネート
    イオンを示す]
  2. 【請求項2】 共重合体(A−1)が、上記式(I)で
    示される構成単位(i)50〜96モル%、上記式(I
    I)で示される構成単位(ii)0〜25モル%及び上記
    式(III)で示される構成単位(iii)4〜25モル%の共
    重合体であり、式(III)中のY- が、R7 SO3 - で示
    されるアルキルスルホネートイオン(但しR7 は炭素数
    が1〜5の飽和炭化水素基)である請求項1記載の制電
    性フイルム。
  3. 【請求項3】 帯電防止剤(A)が、共重合体(A−
    1)並びに分子内にリン酸塩基及び/若しくはスルホン
    酸塩基を有する共重合体(A−2)又は分子内に4級ア
    ミン塩を有する化合物(A−3)を成分として含む請求
    項1記載の制電性フイルム。
  4. 【請求項4】 水性塗液が、帯電防止剤(A)5〜10
    0重量%と、ポリエステル樹脂(B−1)、アクリル樹
    脂(B−2)及びアクリル変性ポリエステル樹脂(B−
    3)からなる群から選ばれた少なくとも1種のバインダ
    ー樹脂(B)0〜95重量%の組成物を含む請求項1記
    載の制電性フイルム。
  5. 【請求項5】 共重合体(A−1)が、上記式(I)で
    示される構成単位(i)60〜95モル%、上記式(I
    I)(但し、式(II)中、R1 、R2 はH又はCH3 ;X
    はHまたは炭素数が1〜6の飽和炭化水素基)で示され
    る構成単位(ii)0〜25モル%及び上記式(III)(但
    し式(III)中、R1 、R2 はH又はCH 3 ;R3 は炭素
    数が2〜10のアルキレン基;R4 、R5 、R6 は炭素
    数が1〜5の飽和炭化水素基;Y- はR7 SO3 - で示
    されるアルキルスルホネートイオン、R7 は炭素数が1
    〜5の飽和炭化水素基)で示される構成単位(iii)5〜
    15モル%であり、アクリル樹脂(B−2)が二次転移
    点20〜100℃のアクリル系樹脂であって、制電性塗
    膜が帯電防止剤(A)10〜80重量%、バインダー樹
    脂(B)20〜80重量%並びに界面活性剤(C)0〜
    25重量%からなる組成物を含む水性塗液を塗布し、乾
    燥、延伸してつくられ、表面エネルギーが37〜73d
    yne/cmかつ水接触角が40〜110度である磁気
    カードに用いる請求項4記載の制電性フイルム。
  6. 【請求項6】 ポリエステルフイルムが磁気カード用白
    色ポリエステルフイルムである請求項1記載の制電性フ
    イルム。
  7. 【請求項7】 ポリエステルフイルムが透明ポリエステ
    ルフイルムである請求項1記載の制電性フイルム。
  8. 【請求項8】 ポリエステルフイルムの少なくとも片面
    に制電性塗膜を設けた制電性フイルムの片面に磁性層を
    積層した磁気カードに用いる請求項1記載の制電性フイ
    ルム。
  9. 【請求項9】 磁性層を積層した反対の面に、紫外線硬
    化インキ層を設けた請求項8記載の制電性フイルム。
JP7082577A 1994-12-19 1995-04-07 制電性フイルム Pending JPH08309940A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7082577A JPH08309940A (ja) 1994-12-19 1995-04-07 制電性フイルム

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31465694 1994-12-19
JP5577295 1995-03-15
JP6-314656 1995-03-15
JP7-55772 1995-03-15
JP7082577A JPH08309940A (ja) 1994-12-19 1995-04-07 制電性フイルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08309940A true JPH08309940A (ja) 1996-11-26

Family

ID=27295703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7082577A Pending JPH08309940A (ja) 1994-12-19 1995-04-07 制電性フイルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08309940A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004085524A1 (ja) * 2003-03-25 2004-10-07 Teijin Dupont Films Japan Limited 帯電防止性積層ポリエステルフィルム
JP2007099984A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Denki Kagaku Kogyo Kk 粘着シート及びそれを用いた電子部品製造方法。
WO2007066553A1 (ja) * 2005-12-07 2007-06-14 Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha 粘着シート及びそれを用いた電子部品製造方法
JP2018051921A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 ユニチカ株式会社 帯電防止性ポリエステルフィルム
US11845842B2 (en) 2019-09-30 2023-12-19 Sk Innovation Co., Ltd. Window cover film and flexible display panel including the same
US11970592B2 (en) 2019-09-30 2024-04-30 Sk Innovation Co., Ltd. Window cover film and flexible display panel including the same

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004085524A1 (ja) * 2003-03-25 2004-10-07 Teijin Dupont Films Japan Limited 帯電防止性積層ポリエステルフィルム
US7211309B2 (en) 2003-03-25 2007-05-01 Teijin Dupont Films Japan Limited Antistatic laminated polyester film
JP2007099984A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Denki Kagaku Kogyo Kk 粘着シート及びそれを用いた電子部品製造方法。
WO2007066553A1 (ja) * 2005-12-07 2007-06-14 Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha 粘着シート及びそれを用いた電子部品製造方法
JP2009013183A (ja) * 2005-12-07 2009-01-22 Denki Kagaku Kogyo Kk 粘着シート及びそれを用いた電子部品製造方法。
US8236416B2 (en) 2005-12-07 2012-08-07 Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Adhesive sheet and process for producing electric components using the sheet
JP2018051921A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 ユニチカ株式会社 帯電防止性ポリエステルフィルム
US11845842B2 (en) 2019-09-30 2023-12-19 Sk Innovation Co., Ltd. Window cover film and flexible display panel including the same
US11970592B2 (en) 2019-09-30 2024-04-30 Sk Innovation Co., Ltd. Window cover film and flexible display panel including the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3193300B2 (ja) 制電性ポリエステルフイルム
JPH08309940A (ja) 制電性フイルム
JP3737740B2 (ja) 帯電防止性積層ポリエステルフィルム
JP2000108286A (ja) 帯電防止性易接着ポリエステルフィルム
JP3210211B2 (ja) 制電性フイルム
JP4101602B2 (ja) 帯電防止性ポリエステルフィルム
JP2002079617A (ja) 帯電防止性積層ポリエステルフィルム
JPH08157626A (ja) 制電性フイルム
JP3241576B2 (ja) 制電性フイルム
JP3279974B2 (ja) 帯電防止性ポリエステルフィルム
JP2004082369A (ja) プリペードカード用積層ポリエステルフィルム
JP3210212B2 (ja) 制電性フイルム
JPH09141804A (ja) 制電性フイルム
JPH09141798A (ja) 積層フイルム
JP3279966B2 (ja) プリペードカード用ポリエステルフィルム
JPH08134245A (ja) 制電性フイルム
JPH09141803A (ja) 制電性フイルム
JPH08143691A (ja) 制電性フイルム
JPH08134244A (ja) 制電性フイルム
JP3212833B2 (ja) 制電性フイルム
JP2001060315A (ja) 磁気カード用積層フィルム
JP3068421B2 (ja) 制電性フイルム
JPH09141807A (ja) 制電性フイルム
JP2002265763A (ja) 再生ポリエステルフィルムおよびその製造方法
JP2002088180A (ja) 帯電防止性積層ポリエステルフィルム