JPH08310941A - 日焼け止め用水中油型乳化化粧料 - Google Patents

日焼け止め用水中油型乳化化粧料

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JPH08310941A
JPH08310941A JP14812195A JP14812195A JPH08310941A JP H08310941 A JPH08310941 A JP H08310941A JP 14812195 A JP14812195 A JP 14812195A JP 14812195 A JP14812195 A JP 14812195A JP H08310941 A JPH08310941 A JP H08310941A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 親水性の界面活性剤を用いずに、弱酸性で皮
膚に対する刺激性が低く、さらに耐水性が高く、化粧持
続性の良い日焼け止め用水中油型乳化化粧料を得る。 【構成】 (A)高級脂肪酸、(B)高級アルコール、(C)脂
肪酸モノグリセリド,モノアルキルグリセリルエーテル
及びモノアルケニルグリセリルエーテルより選択した1
種又は2種以上、(D)紫外線吸収剤及び/又は(E)酸化チ
タン,酸化亜鉛及び酸化ジルコニウムより選択した1種
又は2種以上を含有し、pHを5.0〜7.0として成
る。(A)の高級脂肪酸としては炭素数11〜22の脂肪
酸が好ましく、(B)の高級アルコールとしては炭素数1
2〜22の脂肪族炭化水素鎖を有するものが好ましい。
さらに(A)/(B)を0.1〜1.0、[(A)+(B)]/(C)を
1〜10とすることが好ましい。それにより、皮膚に対
する刺激性が極めて低く、耐水性,化粧持続性に優れ、
微細で均一且つ安定な上記化粧料を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、親水性の界面活性剤を
含有せず、弱酸性で且つ皮膚に対して安全で、良好な使
用感を有し、さらに耐水性が高く、化粧持続性の高い日
焼け止め用水中油型乳化化粧料に関する。さらに詳細に
は、(A)高級脂肪酸、(B)高級アルコール及び(C)脂肪酸
モノグリセリド,モノアルキルグリセリルエーテル及び
モノアルケニルグリセリルエーテルより選択した1種又
は2種以上を特定の重量比で配合し、さらに(D)紫外線
吸収剤及び/又は(E)酸化チタン,酸化亜鉛及び酸化ジ
ルコニウムより選択した1種又は2種以上を配合して成
り、他に親水性の界面活性剤を配合しない日焼け止め用
水中油型乳化化粧料を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、紫外線による皮膚の炎症を防
止するため、日焼け防止用の化粧料が多く提供されてき
た。その中でも、乳液やクリーム等乳化型の剤形がよく
用いられる。特に、水中油型乳化化粧料は、しっとりし
て且つべたつかない使用感を有し、日焼け止め用化粧料
として好ましい。かかる水中油型乳化組成物は、通常脂
肪酸セッケンや種々の親水性界面活性剤により安定に調
製される。また近年は、皮膚に対して温和な乳化組成物
を得るため、皮膚表面のpHに近い弱酸性のものが好ま
れる傾向も認められる。
【0003】しかしながら、脂肪酸セッケンを用いた場
合は弱酸性の乳化組成物は得られず、一方、界面活性剤
の皮膚に対する刺激性や眼粘膜刺激性が問題となってい
る。そこで、なるべくそれらの配合量を低減する試みが
なされており、HLB値の異なる界面活性剤を少量ずつ
組み合わせたり、高級アルコール等の乳化助剤を配合し
たり、一般的な界面活性剤ではないが、両親媒性を有す
る物質を補助的に添加したりする方法が検討されてい
る。特開平5−262619においては、炭素数18以
上の高級アルコールを2種組み合わせて配合し、特開昭
53−113787,特開昭55−59106,特開昭
56−154408及び特開平4−15289において
は、α-モノアルキルグリセリルエーテルや他のα,β
位にヒドロキシル基を有するジオール化合物といった両
親媒性物質を、長鎖アシル酸性アミノ酸或いはその塩,
高級脂肪酸塩や親水性界面活性剤等と組み合わせて配合
している。
【0004】高級アルコールは水中油型乳化組成物の連
続相中に界面活性剤とともにラメラ型液晶又はゲル構造
を形成し、分散された油滴を安定化するが、この乳化安
定化においては、界面活性剤の存在が不可欠である。ま
た上記の発明で用いられているモノアルキルグリセリル
エーテルは、両親媒性物質ではあるが親油性が強く、こ
れのみでは十分な界面活性を有さず、他の界面活性剤と
組み合わせて、乳化助剤的に使用されているのが現状で
あった。さらに高級アルコールを併用しても、油滴を十
分分散安定化することができなかった。モノアルキルグ
リセリルエーテルとして、α-モノ(メチル分岐アルキ
ル)グリセリルエーテルといった特殊な分岐グリセリル
エーテルを用いて乳化組成物を調製する試みがなされて
いる(特開昭56−39033)に過ぎない。
【0005】また、日焼け止め用化粧料は、主として高
温,高湿となる夏季に戸外で使用されるため、汗や水に
対して落ちにくいという耐水性が特に要求される。しか
しながら、親水性界面活性剤を使用した水中油型乳化化
粧料においては、十分な耐水性を得ることはできなかっ
た。水不溶性のシリコーン樹脂等の皮膜形成剤を配合す
ることにより、生成される化粧皮膜の耐水性向上を図る
試みもなされているが、この場合皮膜感が強く、自然な
仕上がりが得られにくい。一方、油中水型の乳化系とす
ることにより耐水性は改善されるが、逆に伸びが重く、
べたつきのある使用感となり、経時的な安定性を確保す
ることも困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、上記
したような従来の日焼け止め用の乳化化粧料における問
題点を解決し、親水性の界面活性剤を配合しなくても優
れた保存安定性を有し、しかも弱酸性で皮膚に対する刺
激性が低く、さらに良好な外観及び使用感と十分な紫外
線吸収効果及び化粧持続性を有する日焼け止め用水中油
型乳化化粧料を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め種々検討を行った結果、本発明者らは、従来より用い
られる脂肪酸モノグリセリド,モノアルキルグリセリル
エーテル及びモノアルケニルグリセリルエーテルより選
択した1種又は2種以上と、高級脂肪酸及び高級アルコ
ールとを一定範囲の重量比で組み合わせて配合して成る
基剤中に、紫外線吸収剤や酸化チタン,酸化亜鉛,酸化
ジルコニウム等の紫外線散乱剤を配合することにより、
一般的な親水性界面活性剤を用いなくても安定な弱酸性
の日焼け止め用の水中油型乳化化粧料が得られることを
見い出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】すなわち、本発明においては(A)高級脂肪
酸、(B)高級アルコール、(C)脂肪酸モノグリセリド,モ
ノアルキルグリセリルエーテル及びモノアルケニルグリ
セリルエーテルの1種又は2種以上、(D)紫外線吸収剤
及び/又は(E)酸化チタン,酸化亜鉛及び酸化ジルコニ
ウムより選択した1種又は2種以上を必須成分とし、こ
れに水及び油を加えて日焼け止め用の水中油型乳化化粧
料とする。
【0009】(A)の高級脂肪酸としては、ウンデシル
酸,ラウリン酸,トリデシル酸,ミリスチン酸,ペンタ
デシル酸,パルミチン酸,ヘプタデシル酸,ステアリン
酸,ノナデカン酸,アラキン酸,ベヘン酸といった直鎖
飽和脂肪酸、ウンデシレン酸,オレイン酸,エライジン
酸,セトレイン酸,エルカ酸,リノール酸,リノレン酸
といった直鎖不飽和脂肪酸、イソミリスチン酸,イソパ
ルミチン酸,イソステアリン酸等の分岐鎖を有する脂肪
酸、12-ヒドロキシ脂肪酸等の炭化水素鎖以外の置換基
を有するもの、ラノリン脂肪酸のような高級脂肪酸の混
合物などが挙げられるが、特に炭素数11〜22のもの
が好ましい。
【0010】(B)の高級アルコールとしては、ラウリル
アルコール,トリデシルアルコール,ミリスチルアルコ
ール,ペンタデシルアルコール,セチルアルコール,ヘ
プタデシルアルコール,ステアリルアルコールといった
直鎖脂肪族飽和アルコール、オレイルアルコール,リノ
レイルアルコール,リノレニルアルコールといった直鎖
不飽和脂肪族アルコール、ヘキシルドデカノール,イソ
ステアリルアルコール,オクチルドデカノール等の分岐
鎖脂肪族アルコール、セトステアリルアルコール,ラノ
リンアルコール等の脂肪族高級アルコールの混合物など
が挙げられ、特に炭素数12〜22の脂肪族炭化水素鎖
を有するものが好ましい。
【0011】(C)の脂肪酸モノグリセリドとしては、モ
ノミリスチン酸グリセリル,モノパルミチン酸グリセリ
ル,モノステアリン酸グリセリル,モノイソステアリン
酸グリセリル,モノオレイン酸グリセリル等が、モノア
ルキルグリセリルエーテルとしては、モノパルミチルグ
リセリルエーテル(キミルアルコール),モノステアリ
ルグリセリルエーテル(バチルアルコール)等が、モノ
アルケニルグリセリルエーテルとしては、モノオレイル
グリセリルエーテル(セラキルアルコール)等が挙げら
れる。
【0012】安定な水中油型乳化化粧料を得る上で適切
な上記各成分の組成は、図1において斜線を付した領域
の範囲内にある。(A),(B)及び(C)の配合比は、それぞ
れこれらの総量のほぼ5.3〜45.1重量%、24.
7〜80.7重量%、及び10.0〜50.0重量%が
適切である。また、(A)/(B)の重量比が0.1〜1.0
で、且つ(A)及び(B)の合計量と(C)との重量比[(A)+
(B)]/(C)が1〜10であることが特に好ましい。
【0013】(D)の紫外線吸収剤としては、パラアミノ
安息香酸エチル,パラジメチルアミノ安息香酸エチルヘ
キシル等のパラアミノ安息香酸エステル類、シノキサー
ト,パラメトキシ桂皮酸エチルヘキシル等のパラメトキ
シ桂皮酸エステル類といった中波長域紫外線(UVB)
吸収剤、4-t-ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン等
のジベンゾイルメタン類、2-ヒドロキシ-4-メトキシベ
ンゾフェノン等のオキシベンゾン類といった長波長域紫
外線(UVA)吸収剤を用いることができる。
【0014】さらに(E)成分として、酸化チタン,酸化
亜鉛,酸化ジルコニウムといった紫外線散乱剤を配合す
ることができる。これら紫外線散乱剤としては、微粒子
状のものや疎水化処理等を行ったものも使用できる。な
お、(D)及び(E)成分はこれらをそれぞれ単独で用いて
も、併用してもよい。
【0015】本発明に係る日焼け止め用水中油型乳化化
粧料においては、(A)の高級脂肪酸及び(B)の高級アルコ
ールの他に、スクワラン,流動パラフィン等の炭化水素
油、ミリスチン酸イソプロピル,ミリスチン酸オクチル
ドデシル,パルミチン酸イソプロピル等のエステル油、
アボカド油,オリーブ油,大豆油,ヒマシ油等の植物
油、ミンク油,タートル油等の動物油、ミツロウ,ラノ
リン等の動物性ロウ類、ホホバ油,カルナウバロウ,キ
ャンデリラロウ等の植物性ロウ類、ジメチルポリシロキ
サン,メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油
など、化粧料に用いられる一般的な油性原料であれば、
特に制限なく使用することができる。
【0016】また本発明に係る日焼け止め用水中油型乳
化化粧料のpHは、クエン酸緩衝液等の緩衝液、水酸化
カリウム,水酸化ナトリウム,アルギニン等の塩基性物
質、乳酸ナトリウム,ピロリドンカルボン酸ナトリウム
等の弱酸と強塩基との塩類などを用いて調整することが
できる。皮膚に対する刺激性を緩和するには、pHは
5.0〜7.0であることが好ましい。
【0017】さらに本発明に係る日焼け止め用水中油型
乳化化粧料には、多価アルコール,糖類,アミノ酸等の
保湿剤、ビタミン類,核酸類,動植物抽出物等の生理活
性成分、防腐剤、色素等を、必要に応じて配合すること
もできる。
【0018】そして本発明に係る日焼け止め用乳化化粧
料は、上記の(A),(B),(C),(D)の各成分と、他の油性
成分とを混合,加熱して均一とし、これを水溶性成分を
溶解させ加熱した水相に攪拌しながら添加し、ホモミキ
サー等の乳化機で乳化して得ることができる。さらに強
力な高圧ホモジナイザーや超音波乳化機を用いることに
より、安定性をより向上させることができる。なお、
(E)成分については通常は水相に添加し分散させるが、
疎水化処理を行ったものを用いる場合は油相に分散させ
て添加する。
【0019】
【作用】本発明に係る日焼け止め用水中油型乳化化粧料
においては、親水性の界面活性剤を用いないにもかかわ
らず油性成分を安定に乳化することができ、微細なエマ
ルションが得られる。しかも耐水性が高く、水や汗によ
る流れ落ちに対し抵抗性を示し、優れた化粧持続性を有
する。従って、化粧料中に含有される紫外線吸収剤や紫
外線散乱性粉体の作用を長時間持続させることができ
る。また、水中油型乳化化粧料に特有の良好な外観と、
伸びの良いさっぱりした清涼感のある使用感が得られ、
薄く均一に塗布することができる。さらに、弱酸性であ
り、pHや界面活性剤に由来する皮膚刺激性や感作性も
ない。
【0020】
【実施例】さらに本発明の特徴について、実施例により
詳細に説明する。
【0021】まず、本発明の実施例1及び実施例2に係
る日焼け止め用乳液の処方を、比較例1〜比較例3、及
び比較例4〜比較例6とともに表1及び表2に示した。
表1においては、(7),(8),(10)を70℃に加熱し混
合,溶解し、(6)を添加して均一に分散させたものに、
あらかじめ混合し、80℃に加熱して均一化した(1)〜
(5)を攪拌しながら添加し、70℃においてホモミキサ
ーにて攪拌乳化し、冷却後(9)を添加して調製する。一
方表2においては、(6)を油相に分散させ、その他は同
様に乳化を行わせて調製する。
【表1】
【表2】
【0022】実施例1及び実施例2について、pHの測
定と乳化状態及び40℃における保存安定性の観察を行
った。結果は表3にまとめて示した。
【0023】
【表3】 表3において明らかなように、実施例1及び実施例2の
日焼け止め用乳化化粧料は、粒子径1〜10μmの均一
で微細なエマルション粒子を有しており、pHは6.2
の弱酸性で、40℃で1カ月間保存しても安定であっ
た。これに対し、本発明の構成成分(A)に該当するステ
アリン酸を含有しない比較例1と、本発明の構成成分
(C)に該当するモノステアリン酸グリセリル又はモノス
テアリルグリセリルエーテルを含有しない比較例2及び
比較例5においては、乳化組成物を得ることができなか
った。また、本発明の構成成分(A)と構成成分(B)との重
量比(A)/(B)が3.0である比較例3、本発明の構成成
分(B)に該当するステアリルアルコールを含有しない比
較例4、及び本発明の構成成分(A)及び構成成分(B)と構
成成分(C)との重量比[(A)+(B)]/(C)が11.7である
比較例6においては、乳化組成物は得られるものの、エ
マルションの粒子径は10μm以上で大きく、さらに不
均一であった。そして乳化安定性が悪く、調製した翌日
にはクリーミングと油相の分離が見られた。
【0024】次に、本発明の実施例3及び実施例4に係
る日焼け止め用クリームの処方を、比較例7及び比較例
8とともにそれぞれ表4及び表5に示した。ここで、比
較例7は脂肪酸セッケン及び非イオン性界面活性剤によ
り乳化したものであり、比較例8は親水性の界面活性剤
と親油性の界面活性剤を併用して乳化したものである。
表4中、(7)〜(9)及び(11)の水相を混合,加熱し、これ
に(6)の粉体を分散させたものに、混合,加熱した(1)〜
(5)の油相を加え、70℃で攪拌乳化して40℃にて(1
0)の香料を加えて調製する。一方表5においては、(8)
を(1)〜(7)の油相に分散させる他は同様に乳化させて調
製する。
【表4】
【表5】
【0025】上記の実施例3及び実施例4の日焼け止め
用クリームについて、皮膚刺激性を比較例7及び比較例
8とともに評価した。皮膚刺激性は、各試料につき30
名のパネラーを用いて48時間のクローズドパッチテス
トを行い、結果を表6に示す判定基準により評価し、3
0名の皮膚刺激指数の平均値にて表7に各試料のpH値
とともに表した。
【表6】
【0026】
【表7】 表7において明らかなように、本発明の実施例3及び実
施例4の化粧クリームはいずれもpHが5.9及び6.
0と弱酸性を示し、皮膚刺激指数もそれぞれ0.05及
び0.06と非常に低い値であった。これに対し、脂肪
酸セッケンと非イオン性界面活性剤を併用して乳化した
比較例7は8.4とややアルカリ性を示し、皮膚刺激指
数は1.51と弱い刺激性を示した。また、親水性及び
親油性の非イオン性界面活性剤を用いて乳化した比較例
8については、pHは5.3と弱酸性であったが、2.
72と中程度に近い皮膚刺激指数を示し、若干の皮膚刺
激性を認めた。
【0027】次に、本発明に係る日焼け止め用水中油型
乳化化粧料の耐水性を評価した。本発明の実施例1〜実
施例4と比較例7及び比較例8について、まず背部に2
mg/平方cmの割合で20平方cmの部分に塗布して
Sun Protection Factor(SP
F)を測定した。その後隣接する部位に再度これら試料
を塗布して十分に乾燥させた後、屋内プールで20分間
水泳等の水中運動を行わせ、20分間の休憩をはさんで
再び20分間水中運動を行わせ、ついでタオルを使わず
に乾燥させた後、再びSPFを測定した。なおSPF
は、光源としてキセノンアークソーラーシミュレーター
を用い、スキンタイプI〜IIIの成人男子20名を被験
者とし、あらかじめ試料未塗布部の最小紅斑量(ME
D)を求めた後、試料の予想SPF値以上の照射を公比
1.3で5段階で行い、試料塗布部のMEDを求め、試
料塗布部の値を試料未塗布部の値で除してSPFを算出
し、各被験者の平均値により表した。結果を表8に示
す。
【0028】
【表8】 表8より、本発明の実施例においてはいずれも良好な耐
水性が認められ、水泳等を行った後でも良好なSPF値
を示していた。これに対し、比較例7及び比較例8で
は、水泳等の水中運動により流れてしまい、皮膚上に残
存する日焼け止め化粧料が少なくなってしまうため、S
PF値は大幅に低下していた。
【0029】続いて、本発明の実施例に係る日焼け止め
用水中油型乳化化粧料の処方を以下に示す。
【0030】 [実施例5] 日焼け止め用乳液(UVB防止用) (1)パルミチン酸 0.4 (重量%) (2)セチルアルコール 1.5 (3)ラノリンアルコール 2.0 (4)ワセリン 3.0 (5)アボカド油 10.0 (6)モノパルミチルグリセリルエーテル 2.0 (7)パラメトキシ桂皮酸エチルヘキシル 4.0 (8)酸化チタン 8.0 (9)グリセリン 3.0 (10)乳酸ナトリウム 2.0 (11)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (12)香料 0.1 (13)精製水 63.9 製法:(9)〜(11)を(13)に溶解して70℃に加熱し、(8)
を添加して均一に分散させた後、これにあらかじめ混
合,溶解して80℃に加熱した(1)〜(7)を添加した後、
ホモミキサーにて乳化し、冷却して40℃にて(12)を加
える。
【0031】 [実施例6] 日焼け止め用乳液(UVA防止用) (1)ミリスチン酸 0.7 (重量%) (2)12-ヒドロキシステアリン酸 0.5 (3)オレイルアルコール 5.0 (4)ベヘニルアルコール 1.2 (5)ホホバ油 15.0 (6)モノオレイルグリセリルエーテル 0.8 (7)酢酸トコフェロール 0.5 (8)4-t-ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン 6.0 (9)1,3-ブタンジオール 5.0 (10)アルギニン 2.0 (11)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (12)香料 0.1 (13)精製水 63.1 製法:(9)〜(11)を(13)に溶解して70℃に加熱し、こ
れにあらかじめ混合,溶解して80℃に加熱した(1)〜
(8)を添加した後、ホモミキサーにて乳化し、冷却して
40℃にて(12)を加える。
【0032】 [実施例7] 日焼け止め用乳剤型ローション(UVA,UVB防止用) (1)リノール酸 0.5 (重量%) (2)セトステアリルアルコール 5.0 (3)スクワラン 10.0 (4)ワセリン 6.0 (5)モノステアリルグリセリルエーテル 0.8 (6)モノオレイン酸グリセリル 0.2 (7)酢酸トコフェロール 0.2 (8)オキシベンゾン 2.0 (9)パラメトキシ桂皮酸エチルヘキシル 2.0 (10)シリコーン処理酸化ジルコニウム 5.0 (12)プロピレングリコール 10.0 (13)クエン酸ナトリウム 3.0 (14)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (15)精製水 55.2 製法:(12)〜(14)を(15)に溶解して70℃に加熱したも
のに、あらかじめ混合,溶解して80℃に加熱した(1)
〜(9)に(10)を添加,分散したものを加え、ホモミキサ
ーにて乳化し、冷却する。
【0033】上記の実施例5及び実施例6の日焼け止め
用乳液、さらに実施例7の日焼け止め用乳剤型ローショ
ンは、いずれも粒子径1〜10μmの均一で細かいエマ
ルション粒子を有しており、5℃及び40℃保存で1カ
月間以上安定であった。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により親水
性の界面活性剤を用いなくても、安定で良好な日焼け止
め用の水中油型乳化化粧料を得ることができた。さらに
本発明による日焼け止め用水中油型乳化化粧料は弱酸性
であり、皮膚に対する刺激性も極めて低く、耐水性が高
く、汗や水に対して良好な抵抗性を示し、高温,多湿と
なる夏季においても、運動時においても、良好な化粧持
続性を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における構成成分(A),(B)及び(C)の適
切な組成を示す図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)高級脂肪酸、(B)高級アルコール、
    (C)脂肪酸モノグリセリド,モノアルキルグリセリルエ
    ーテル及びモノアルケニルグリセリルエーテルより選択
    した1種又は2種以上、(D)紫外線吸収剤及び/又は(E)
    酸化チタン,酸化亜鉛及び酸化ジルコニウムより選択し
    た1種又は2種以上を含有し、且つpHが5.0〜7.
    0であることを特徴とする、日焼け止め用水中油型乳化
    化粧料。
  2. 【請求項2】 (A)の高級脂肪酸が、炭素数11〜22
    の脂肪酸であることを特徴とする、請求項1に記載の日
    焼け止め用水中油型乳化化粧料。
  3. 【請求項3】 (B)の高級アルコールが、炭素数12〜
    22の脂肪族炭化水素鎖を有するものであることを特徴
    とする、請求項1又は請求項2に記載の日焼け止め用水
    中油型乳化化粧料。
  4. 【請求項4】 高級脂肪酸:高級アルコールの重量比
    (A)/(B)が0.1〜1.0であり、且つ高級脂肪酸と高
    級アルコールの合計量と、脂肪酸モノグリセリド,モノ
    アルキルグリセリルエーテル及びモノアルケニルグリセ
    リルエーテルより選択した1種又は2種以上との重量比
    [(A)+(B)]/(C)が1〜10である、請求項1乃至請
    求項3に記載の日焼け止め用水中油型乳化化粧料。
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