JPH08312436A - 内燃機関によって駆動される車両の制御装置 - Google Patents

内燃機関によって駆動される車両の制御装置

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JPH08312436A
JPH08312436A JP13995495A JP13995495A JPH08312436A JP H08312436 A JPH08312436 A JP H08312436A JP 13995495 A JP13995495 A JP 13995495A JP 13995495 A JP13995495 A JP 13995495A JP H08312436 A JPH08312436 A JP H08312436A
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throttle valve
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Yoshitaka Hibino
義貴 日比野
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関の潤滑油圧の低下時に適切な措置を
とり、機関の耐久性を向上させることができる車両の制
御装置を提供する。 【構成】 検出した潤滑油圧の平均値(平均油圧)PO
ILAVが機関回転数NEに応じて設定される下限油圧
POILLより低下すると、警告灯が点灯されるととも
に(S105)、油圧補正係数KOILPRが減少方向
に修正される(S106)。だたし、POILAV≦P
OILLとなってから所定時間経過するまでは、警告灯
の点灯及び油圧補正係数KOILPRの減少方向への修
正は行わない。油圧補正係数KOILPRを用いて、ス
ロットル弁開度を減少方向に補正し、機関回転数が低下
する方向にオートマチックトランスミッションのシフト
位置及びロックアップのオン/オフを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関によって駆動
される車両の制御装置に関し、特に機関のスロットル弁
開度及び/又は車両のオートマチックトランスミッショ
ンを制御する制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の潤滑油の圧力を検出し、メー
タに表示するとともに、圧力が所定値より低下したとき
は運転者に警告することは従来より行われている。そし
て、潤滑油圧が低下したときは、運転者は機関の出力を
低減したり、機関を停止し潤滑油の補充を行い、機関の
故障を回避するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、メータ
表示や警告では運転者が見落とすおそれがあり、そのよ
うな場合には機関の耐久性を劣化させる可能性があっ
た。
【0004】本発明はこの点に着目してなされたもので
あり、内燃機関の潤滑油圧の低下時に適切な措置をと
り、機関の耐久性を向上させることができる車両の制御
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、内燃機関によって駆動される車両の制御装置
において、アクセルペダルの操作量に応じてスロットル
弁を電気的に開閉駆動するスロットル弁制御手段と、前
記機関の潤滑油の圧力を検出する油圧検出手段と、該検
出した潤滑油の圧力に応じて前記アクセルペダルの操作
量に応じたスロットル弁の開度を補正する補正手段とを
備え、前記スロットル弁制御手段は、該補正手段の出力
に応じて前記スロットル弁を開閉駆動するようにしたも
のである。
【0006】さらに本発明は、内燃機関によって駆動さ
れ、オートマチックトランスミッションを有する車両の
制御装置において、前記機関の潤滑油の圧力を検出する
油圧検出手段と、該検出した潤滑油の圧力に応じて前記
オートマチックトランスミッションのギヤ位置及びロッ
クアップのオン/オフの少なくとも一方を、前記機関の
回転数が低下する方向に制御する変速制御手段とを設け
るようにしたものである。
【0007】また、当該車両の走行状態を検出する走行
状態検出手段を設け、前記補正手段は、前記スロットル
弁開度補正の実行を所定時間遅延させるとともに、前記
走行状態検出手段により当該車両の旋回状態を検出した
ときは、前記所定時間を前記旋回状態でないときより長
く設定することが望ましい。
【0008】また、当該車両の走行状態を検出する走行
状態検出手段を設け、前記変速制御手段は、前記オート
マチックトランスミッションのギヤ位置及びロックアッ
プのオン/オフの少なくとも一方の制御の実行を所定時
間遅延させるとともに、前記走行状態検出手段により当
該車両の旋回状態を検出したときは、前記所定時間を前
記旋回状態でないときより長く設定することが望まし
い。
【0009】また、前記機関のアイドル回転数を目標回
転数に制御するアイドル回転数制御手段と、前記検出し
た潤滑油の圧力に応じて前記目標回転数を補正する目標
回転数補正手段とをさらに設けることが望ましい。
【0010】また、前記油圧検出手段の出力に応じて運
転者に警告する警告手段と、前記機関の回転数を検出す
る回転数検出手段と、前記警告手段による警告を所定時
間遅延させる遅延手段と、検出した機関回転数に応じて
前記所定時間を設定する設定手段とをさらに設けること
が望ましい。
【0011】
【作用】請求項1の車両の制御装置によれば、機関の潤
滑油の圧力が検出され、該検出した潤滑油の圧力に応じ
てアクセルペダルの操作量に応じたスロットル弁の開度
が補正される。
【0012】請求項2の車両の制御装置によれば、機関
の潤滑油の圧力が検出され、該検出した潤滑油の圧力に
応じてオートマチックトランスミッションのギヤ位置及
びロックアップのオン/オフの少なくとも一方が、前記
機関の回転数が低下する方向に制御される。
【0013】請求項4の車両の制御装置によれば、前記
スロットル弁開度補正の実行が所定時間遅延され、当該
車両の旋回状態を検出したときは、前記所定時間が前記
旋回状態でないときより長く設定される。
【0014】請求項5の車両の制御装置によれば、前記
オートマチックトランスミッションのギヤ位置及びロッ
クアップのオン/オフの少なくとも一方の制御の実行が
所定時間遅延され、当該車両の旋回状態を検出したとき
は、前記所定時間が前記旋回状態でないときより長く設
定される。
【0015】請求項6の車両の制御装置によれば、機関
のアイドル回転数が目標回転数に制御され、検出した潤
滑油の圧力に応じて前記目標回転数が補正される。
【0016】請求項7の車両の制御装置によれば、油圧
検出手段の出力に応じて運転者に警告が行われ、その警
告は検出した機関回転数に応じて設定される所定時間だ
け遅延される。
【0017】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
【0018】図1は本発明の一実施例に係る車両に搭載
された内燃機関(以下「エンジン」という)及びその制
御装置の全体の構成図であり、エンジン1は図示しない
変速機を介して当該車両の駆動輪を駆動するように構成
されている。
【0019】エンジン1の吸気管2の途中にはスロット
ル弁3が配されている。スロットル弁3は、例えばモー
タからなる電動アクチュエータ(以下「スロットルアク
チュエータ」という)20に機械的に接続され、スロッ
トルアクチュエータ20により駆動可能に構成されてい
る。アクチュエータ20は、電子コントロールユニット
(以下「ECU」という)5に電気的に接続されてお
り、ECU5はアクチュエータ20を介してスロットル
弁3の開度を制御する。スロットル弁3にはスロットル
弁開度(θTH)センサ4が連結されており、当該スロ
ットル弁3の開度に応じた電気信号を出力してECU5
に供給する。
【0020】燃料噴射弁6はエンジン1とスロットル弁
3との間且つ吸気管2の図示しない吸気弁の少し上流側
に各気筒毎に設けられており、各噴射弁は図示しない燃
料ポンプに接続されていると共にECU5に電気的に接
続されて当該ECU5からの信号により燃料噴射弁6の
開弁時間が制御される。
【0021】一方、スロットル弁3の直ぐ下流には管7
を介して吸気管内絶対圧(PBA)センサ8が設けられ
ており、この絶対圧センサ8により電気信号に変換され
た絶対圧信号は前記ECU5に供給される。また、その
下流には吸気温(TA)センサ9が取付けられており、
吸気温TAを検出して対応する電気信号を出力してEC
U5に供給する。
【0022】エンジン1の本体に装着されたエンジン水
温(TW)センサ10はサーミスタ等から成り、エンジ
ン水温(冷却水温)TWを検出して対応する温度信号を
出力してECU5に供給する。
【0023】エンジン1の図示しないカム軸周囲又はク
ランク軸周囲には、エンジン回転数(NE)センサ12
及び気筒判別(CYL)センサ13が取り付けられてい
る。エンジン回転数センサ12は、エンジン1の各気筒
の吸入行程開始時の上死点(TDC)に関し所定クラン
ク角度前のクランク角度位置で(4気筒エンジンではク
ランク角180゜毎に)TDC信号パルスを出力し、気
筒判別センサ13は、特定の気筒の所定クランク角度位
置で気筒判別信号パルスを出力するものであり、これら
の各信号パルスはECU5に供給される。
【0024】エンジン1の各気筒には点火プラグ19が
設けられ、ディストリビュータ18を介してECU5に
接続されている。また、本実施例では、変速機は自動変
速機(オートマチックトランスミッション)であり、そ
のシフト位置(ギヤ比)及びロックアップ機構のオン/
オフ(係合/非係合)を変更するための変速アクチュエ
ータ21がECU5に接続されている。
【0025】三元触媒15はエンジン1の排気管14に
配置されており、排気ガス中のHC,CO,NOx等の
成分の浄化を行う。排気管14の三元触媒15の上流側
には、空燃比センサとしての酸素濃度センサ16(以下
「O2センサ16」という)が装着されており、このO2
センサ16は排気ガス中の酸素濃度を検出し、その検出
値に応じた電気信号を出力しECU5に供給する。
【0026】ECU5には、さらにエンジン1の潤滑油
の圧力POILを検出する油圧センサ11、当該車両の
アクセルペダルの踏み込み量ACC(以下「アクセル開
度」という)を検出するアクセル開度センサ22、ブレ
ーキペダル(図示せず)が操作されたときオンするブレ
ーキスイッチ23、車速Vを検出する車速センサ24及
び当該車両のステアリングの回転方向(転舵方向)を検
出する転舵センサ25が接続されており、これらのセン
サの検出信号がECU5に供給される。
【0027】ECU5は各種センサからの入力信号波形
を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ
信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入
力回路5a、中央演算処理回路(以下「CPU」とい
う)5b、CPU5bで実行される各種演算プログラム
及び演算結果等を記憶する記憶手段5c、前記燃料噴射
弁6、点火プラグ19、スロットルアクチュエータ20
及び変速アクチュエータ21に駆動信号を供給する出力
回路5d等から構成される。
【0028】CPU5bは上述の各種エンジンパラメー
タ信号に基づいて、燃料噴射弁6の開弁時間(燃料噴射
時間)TOUT、点火時期、スロットル弁開度指令値θ
THCMD、シフト位置、ロックアップ機構のオン/オ
フを決定し、その演算結果に応じた駆動信号を出力す
る。以下に述べる各処理はいずれもCPU5bで実行さ
れる。
【0029】図2は、優先度の高い処理が実行されてい
ないバックグラウンドで実行される処理の全体構成を示
すフローチャートである。
【0030】このバックグランド処理では、ステアリン
グの舵角θSTRを算出する処理(ステップS1)、舵
角算出値に基づいて当該車両が旋回しているか否かを判
断する処理(ステップS2)、当該車両の加速又は減速
状態を判断する処理(ステップS3)及びエンジン1が
ストールしたときの初期化処理(ステップS4)を行
う。以下、図3〜9を参照してこれらの処理を詳細に説
明する。
【0031】図3及び4は、舵角θSTR算出処理のフ
ローチャートであり、図3のステップS11では、バッ
テリキャンセルがなされたか否か、即ちECU5等に電
力を供給するバッテリ(図示せず)が外されたり、バッ
テリの出力電圧が所定以下に低下し、バックアップRA
Mの記憶内容が失われたか否かを判別し、バッテリキャ
ンセルがされていなければ直ちに、またバッテリキャン
セルがされたときはなまし舵角θSTRI及び舵角θS
TRをそれぞれ、中央値θSTRICNT(例えば80
00H)及びθSTRCNT(例えば80H)に設定し
て(ステップS12)、ステップS13に進む。
【0032】ステップS13では、転舵センサ25の出
力に基づいて右回転中か否かを判別し、右回転中でなけ
れば直ちに図4のステップS18に進む。右回転中のと
きは、舵角の前回値θSTR(n−1)に所定微小値D
STR(例えば01H)を加算して、舵角の今回値θS
TR(n)を算出するとともに、右回転中であることを
「1」で示す右回転フラグFSTRRを「1」に設定す
る(ステップS14)。続くステップS15では、左回
転中であることを「1」で示す左回転フラグFSTRL
が前回「1」であったか否かを判別し、FSTRL=0
であったときは直ちにステップS17に進む。
【0033】ステップS15で前回FSTRL=1であ
ったとき、即ち今回ステアリングの回転方向が反転した
ときは、下記式(1)、(2)により、なまし舵角θS
TRI(n)及び仮右回転角ΔθSTRXRを算出し、
さらに式(3)によりなまし舵角θSTRI(n)と仮
右回転角ΔθSTRXRとの和として、舵角θSTR
(n)を算出する(ステップS16)。
【0034】 θSTRI(n)=θSTR(n)×KθSTRAV/A +(A−2×KθSTRAV)×θSTRI(n−1)/A +θSTRCNT×KθSTRAV/A …(1) ΔθSTRXR=θSTR(n)−θSTRCNT …(2) θSTR(n)=θSTRI(n)+ΔθSTRXR …(3) ここで、Aは例えば100Hに設定される所定値、Kθ
STRAVは図5(a)に示すように車速Vが高くなる
ほど、KθSTRAV値が増加するように設定されるな
まし係数である。同図において、所定値KθSTRAV
1,KθSTRAV2は、例えばそれぞれ10H、50
Hとする。このようにKθSTRAV値を設定するの
は、高車速時にステアリングの回転方向が反転したとき
は、舵角が中央値θSTRCNT近傍である可能性が高
いからである。
【0035】なお、本実施例では右回転中は舵角θST
Rは中心値θSTRCNTより大となり、左回転中は逆
に小となる。
【0036】続くステップS17では、左回転フラグF
STRLを「0」に設定するとともにダウンカウントタ
イマTPULSに所定時間tPULSを設定する。ここ
で、所定時間tPULSは、図5(b)に示すように車
速Vが高くなるほど、tPULS値が減少するように設
定される。
【0037】次に図4のステップS18に進み、転舵セ
ンサ25の出力に基づいて左回転中か否かを判別し、左
回転中でなければ直ちにステップS23に進む。左回転
中のときは、舵角の前回値θSTR(n−1)から所定
微小値DSTRを減算して、舵角の今回値θSTR
(n)を算出するとともに、左回転フラグFSTRLを
「1」に設定する(ステップS19)。続くステップS
20では、右回転フラグFSTRRが前回「1」であっ
たか否かを判別し、FSTRR=0であったときは直ち
にステップS22に進む。
【0038】ステップS20で前回FSTRR=1であ
ったとき、即ち今回ステアリングの回転方向が反転した
ときは、前記式(1)により、なまし舵角θSTRI
(n)を算出し、下記式(4)により仮左回転角ΔθS
TRXLを算出し、さらに下記式(5)によりなまし舵
角θSTRI(n)と仮左回転角ΔθSTRLRとの和
として、舵角θSTR(n)を算出する(ステップS2
1)。
【0039】 ΔθSTRXR=θSTRCNT−θSTR(n) …(4) θSTR(n)=θSTRI(n)+ΔθSTRXL …(5) 続くステップS22では、右回転フラグFSTRRを
「0」に設定するとともにダウンカウントタイマTPU
LSに前記所定時間tPULSを設定する。
【0040】ステップS23では、車速Vが0か否かを
判別し、V>0であるときは直ちに、またV=0である
ときはタイマTPULSに最大時間FFHを設定して、
スタートさせ(ステップS24)、ステップS25に進
む。ステップS25では、タイマTPULSの値が0で
あるか否かを判別し、TPULS>0であるときは直ち
に本処理を終了する。そして、TPULS=0となる
と、下記式(6)により舵角θSTR(n)のなまし演
算を行って(ステップS26)、本処理を終了する。
【0041】 θSTR(n)=θSTRCNT×KθSTR/A +(A−KθSTR)×θSTR(n−1)/A …(6) ここで、KθSTRは、1からAの間の値に設定される
なまし係数である。
【0042】ステップS25、S26により当該車両の
走行中にステアリングの回転方向が長時間反転しないと
きは、直進走行である可能性が高く、θSTR値は中央
値θSTRCNTに近づくようになまし係数が演算が実
行される。
【0043】図6は当該車両が旋回中か否かを判断する
処理のフローチャートであり、先ずステップS31で
は、車速Vに応じて図7に示すテーブルを検索し、右方
向基準値θSTRR及び左方向基準値θSTRLを決定
する。ついで、図3、4の処理で算出した舵角θSTR
が右方向基準値θSTRRより大きいか否かを判別し
(ステップS32)、θSTR≦θSTRRであるとき
はさらに左方向基準値θSTRLより小さいか否かを判
別する(ステップS33)。その結果、θSTR>θS
TRR又はθSTR<θSTRLであるときは、旋回中
であると判断して旋回中であることを「1」で示す旋回
フラグFSIDEGを「1」に設定し(ステップS3
5)、θSTRL≦θSTR≦θSTRRであるとき
は、旋回中でないと判断して旋回フラグFSIDEG=
0として(ステップS34)、本処理を終了する。
【0044】図8は、当該車両の加減速判断を行う処理
のフローチャートであり、先ずステップS41では、
0.5秒毎か否かを判別し、前回ステップS42以下を
実行した時から0.5秒経過していないときは、直ちに
本処理を終了する。
【0045】0.5秒経過したときは、下記式(7)に
より、変化量(加速度)ΔV05を算出する(ステップ
S42)。
【0046】 ΔV05=V−V05+ΔVCNT …(7) ここで、V05は0.5秒前の車速であり、ΔVCNT
は変化量の中央値である。中央値ΔVCNTを加算する
ことにより、本実施例では加速時はΔV05>ΔVCN
Tとなり、減速時はΔV05<ΔVCNTとなる。
【0047】次に、現在の車速Vを0.5秒前の車速V
05として記憶し(ステップS42)、変化量ΔV05
が所定上限値ΔVACDCHより大きいか否かを判別す
る(ステップS43)。そしてΔV05≦ΔVACDC
Hであるときは、さらにΔV05値が所定下限値ΔVA
CDCLより大きいか否かを判別し、ΔV05>ΔVA
CDCHであるときは加速状態、またΔV05≦ΔVA
CDCLであるときは、減速状態と判定し、加減速状態
であることを「1」で示す加減速フラグFVACDCを
「1」に設定して(ステップS46)、ステップS47
に進む。一方、ΔVACDCL<ΔV05≦ΔVACD
CHであるときは、加減速フラグFVACDCを「0」
に設定して(ステップS45)、ステップS47に進
む。
【0048】ステップS47では、車速Vが0か否かを
判別し、V>0であるときは、ブレーキスイッチがオン
されているか否かを判別する(ステップS49)。そし
て、V=0であるとき又はブレーキスイッチがオンのと
きは、直ちに本処理を終了し、V>0且つブレーキスイ
ッチオフのときは、下記式(8)、(9)により、平均
車速VAVE及び平均加速度ΔVAVを算出して(ステ
ップS49)、本処理を終了する。
【0049】 VAVE(n)=V×KVAV/A +(A−KVAV)×VAVE(n−1)/A …(8) ΔVAV(n)=ΔV05×KΔVAV/A +(A−KΔVAV)×ΔVAV(n−1)/A…(9) ここで、KVAV及びKΔVAVは、いずれも1からA
の間の値に設定されるなまし係数である。
【0050】図9はエンジンストール検出時の初期化処
理のフローチャートであり、エンジンストールを検出し
ていないときは、直ちに本処理を終了し、検出したとき
は、潤滑油圧の平均値POILAV(n)を現在の潤滑
油圧POILに設定するとともに、後述する処理で使用
する油圧補正係数KOILPR(n)を所定値KOIL
PRM(例えば0.7)に設定して(ステップS5
2)、本処理を終了する。
【0051】図10はTDC信号パルスの発生毎にこれ
と同期して実行されるTDC処理の全体構成を示すフロ
ーチャートであり、当該車両が登坂又は降坂しているか
否かを判断する処理(ステップS61)、潤滑油圧の平
均値POILAVの算出処理(ステップS62)及び潤
滑油圧POILの低下を判断する処理(ステップS6
3)を行う。以下、図11〜15を参照して、これらの
処理を詳細に説明する。
【0052】図11は図10のステップS61の登降坂
判断処理のフローチャートであり、先ずステップS71
では、次式(10)により燃料噴射量(燃料噴射時間)
TOUTの平均値TIAV(n)を算出する。
【0053】 TIAV(n)=TOUT×KTIAV/A +(A−KTIAV)×TIAV(n−1)/A …(10) ここで、KTIAVは1からAの間の値に設定されるな
まし係数である。
【0054】続くステップS72では、図8のステップ
S49で算出した平均車速VAVE応じて、図12
(a)に示すΔVテーブルを検索し、平坦路における最
大加速度ΔVH及び最小加速度(最大減速度)ΔVLを
算出する。最大加速度ΔVHは、平坦路におけるスロッ
トル弁全開時の加速度に相当し、最小加速度ΔVLは、
平坦路におけるスロットル弁全閉時の加速度に相当す
る。ΔVテーブルは、平均車速VAVEが高くなるほ
ど、加速度が小さくなる一方、減速度は大きくなること
を考慮して設定されている。
【0055】次いで、図12(b)に示すように、上記
最大加速度ΔVHと最小加速度ΔVLとの間で燃料噴射
量の平均値TIAV応じた補間演算を行うことにより、
平坦路における加速度の基準値ΔVBASEを算出する
(ステップS73)。そして、この基準値ΔVBASE
及び図8のステップS49で算出した平均加速度ΔVA
Vを次式(11)に適用して、路面勾配推定値θSLO
PEを算出する(ステップS74)。
【0056】 θSLOPE=ΔVAV(n)×ΔVCNT/ΔVBASE …(11) 続くステップS75では、路面勾配推定値θSLOPE
が所定下限値θSLPLより小さいか否かを判別し、θ
SLOPE≧θSLPLであるときは、さらに上限値θ
SLPHより大きいか否かを判別する(ステップS7
6)。その結果、θSLOPE<θSLPLであるとき
は、登坂中と判断し、θSLOPE>θSLPHである
ときは、降坂中と判断して、登降坂中であることを
「1」で示す登降坂判断フラグFSLOPEを「1」に
設定して(ステップS78)、本処理を終了する。
【0057】また、θSLPL≦θSLOPE≦θSL
PHであるときは、登降坂中でないと判断してフラグF
SLOPEを「0」に設定して(ステップS77)、本
処理を終了する。
【0058】図13は、潤滑油圧POILの平均値(以
下「平均油圧」という)POILAVを算出する処理の
フローチャートであり、先ずステップS81では、エン
ジン回転数NEが所定回転数NECR(例えば450r
pm)より高いか否かを判別し、NE≦NECRである
ときは、ステップS84の演算で使用するなまし係数K
OILAVを第1の所定値KOILAV1(例えば80
H)に設定する一方(ステップS82)、NE>NEC
Rであるときは、なまし係数KOILAVを第2の所定
値KOILAV2(例えば20H)に設定して(ステッ
プS83)、ステップS84に進む。
【0059】ステップS84では、次式(12)により
平均油圧POILAVを算出し、油圧の脈動を平均化し
て本処理を終了する。
【0060】 POILAV(n)=POIL×KOILAV/A +(A−KOILAV)×POILAV(n−1)/A …(12) 図14は、油圧POILの低下を判断する処理のフロー
チャートであり、先ずステップS91では、エンジン回
転数NEに応じて図15(a)に示すPOILLテーブ
ルを検索し、下限油圧POILLを算出する。POIL
Lテーブルは、エンジン回転数NEが上昇するほどPO
ILL値が増加する傾向に設定されており、図15
(a)において、NE1は例えば1000rpm、NE
2は例えば6000rpm、POILL1は例えば0.
5kg/cm2、POILL2は例えば3.5kg/c
2とする。
【0061】続くステップS92では、平均油圧POI
LAVが下限油圧POILLより高いか否かを判別し、
POILAV>POILLであるときは、エンジン回転
数NEに応じて図15(b)に示すtOILNGテーブ
ルを検索し、第1の所定時間tOILNGH及び第2の
所定時間tOILNGLを算出する。tOILNGテー
ブルは、エンジン回転数NEが上昇するほどtOILN
GH値及びtOILNGL値が減少する傾向に設定され
ており、またtOILNGH>tOILNGLなる関係
を有する。なお、図15(b)のtOILNGH1及び
tOILNGH2は、例えばそれぞれ2秒、4秒とす
る。
【0062】続くステップS94では、ステップS93
で算出した第1及び第2の所定時間tOILNGH,t
OILNGLを、第1及び第2のダウンカウントタイマ
TOILNGH,TOILNGLにセットして、これら
のタイマをスタートさせる。
【0063】そしてステップS102に進み、潤滑油圧
POILが警告レベルまで低下したことを「1」で示す
油圧低下フラグFOILPRを「0」に設定し、警告灯
を消灯状態とする。ついで、油圧補正係数の前回値KO
ILPR(n−1)に所定値DKOILPR(例えば
0.02)を加算することにより、油圧補正係数の今回
値KOILPR(n)(=KOILPR(n−1)+D
KOILPR)を算出し(ステップS103)、このよ
うにして算出したKOILPR(n)値の上限リミット
チェックを行って(ステップS104)、本処理を終了
する。
【0064】ステップS104では、具体的にはKOI
LPR値が上限値KOILPRH(例えば1.0)より
大きいときには、KOILPR=KOILPRHとす
る。
【0065】前記ステップS92で、POILAV≦P
OILLであるときはステップS95に進み、前記旋回
フラグFSIDEGが「1」か否かを判別し、FSID
EG=0であるときは、前記加減速フラグFVACDC
が「1」であるか否かを判別し(ステップS96)、F
VACDC=0であるときは、前記登降坂フラグFSL
OPEが「1」か否かを判別する(ステップS97)。
【0066】その結果、ステップS95、S96、S9
7のいずれかの答が肯定(YES)のとき、即ち当該車
両が旋回中又は加減速運転中又は登降坂走行中であると
きは、第3のダウンカウントタイマTOILNGDYに
第3の所定時間tOILNGDY(例えば3秒)を設定
してスタートさせ(ステップS98)、前記第1のタイ
マTOILNGHの値が0か否かを判別する(ステップ
S101)。
【0067】平均油圧POILAVが低下してステップ
S92の答が肯定(YES)から否定(NO)に変わっ
た当初は、TOILNGH>0であるので、前記ステッ
プS102に進み、第1の所定時間tOILNGHが経
過してTOILNGH=0となると、油圧低下フラグF
OILPRを「1」に設定するとともに警告灯を点灯す
る(ステップS105)。次いで、油圧補正係数の前回
値KOILPR(n−1)から所定値DKOILPRを
減算して油圧補正係数の今回値KOIOPR(n)(=
KOILPR(n−1)−DKOILPR)を算出し
(ステップS106)、KOILPR(n)値の下限リ
ミットチェックを行って(ステップS107)、本処理
を終了する。
【0068】ステップS107では、具体的にはKOI
LPR値が下限値KOILPRL(例えば0.5)より
小さいときには、KOILPR=KOILPRLとす
る。
【0069】前記ステップS95、S96及びS97の
答がすべて否定(NO)のときは、第3のタイマTOI
LNGDYの値が0か否かを判別し(ステップS9
9)、TOILNGDY>0であるとき、即ち当該車両
の旋回又は加減速運転又は登降坂走行から復帰後第3の
所定時間tOILNGDY経過前は、前記ステップS1
01に進み、経過後は第2のタイマTOILNGLの値
が0か否かを判別する(ステップS100)。そして、
TOILNGL>0であって、平均油圧POILAVが
低下して下限油圧POILL以下となってから、第2の
所定時間tOILNGL経過前は前記ステップS102
に進み、TOILNGL=0となると、前記ステップS
105に進む。
【0070】以上のように図14の処理によれば、平均
油圧POILAVが下限油圧POILL以下となり、そ
の状態が所定時間tOILNGH又はtOILNGL以
上継続すると、警告灯の点灯及び油圧補正係数KOIL
PRの減少方向への修正(ステップS105、S10
6)が行われ、しかも当該車両の旋回中や加減速運転中
は、第2の所定時間tOILNGLより長い第1の所定
時間tOILNGH継続したとき、ステップS105、
S106を実行するようにしたので、旋回や加減速によ
る潤滑油面の変動の影響を排除して、正確な油圧低下判
断を行うとともに、後述する油圧低下に対する適切な措
置をとることができる。
【0071】図16は、スロットル弁の制御を行う処理
のフローチャートであり、先ずステップS111では、
アクセル開度ACCが所定微小開度より小さい低開度か
否かを判別し、低開度でないときは、後述する図17の
通常制御を実行して、スロットル弁開度指令値θTHC
MDを算出する一方(ステップS112)、低開度のと
きは、後述する図19の低開度時の制御を実行して、ス
ロットル弁開度指令値θTHCMDを算出する(ステッ
プS113)。そして、ステップS112又はS113
で算出したスロットル弁開度指令値θTHCMDに応じ
てスロットル弁を駆動する(ステップS114)。
【0072】図17は、アクセル開度ACCが低開度で
ないときの通常制御のフローチャートである。
【0073】先ずステップS121では、アクセル開度
ACC及びエンジン回転数NEに応じてスロットル弁開
度指令値θTHCMDの基本値θTHBASEを算出す
る。具体的には、先ずアクセル開度ACCに応じて図1
8に示すθTHBASEテーブルを検索して、上限値θ
THBASEH及び下限値θTHBASELを算出し、
次いでエンジン回転数NEに応じてNE値が高いほどθ
THBASE値が大きくなるように補間演算を行うこと
により、基本値θTHBASEを算出する。ただし、エ
ンジン回転数NEが例えば6000rpm以上では、θ
THBASE=θTHBASEHとし、例えば1000
rpm以下ではθTHBASE=θTHBASELとす
る。
【0074】続くステップS122では、図14の処理
で算出される油圧補正係数KOILPR(n)を次式
(13)に適用して、目標スロットル弁開度θTHOB
Jを算出し、次いで目標スロットル弁開度θTHOBJ
と検出したスロットル弁開度θTHとの偏差ΔθTHO
BJ(=θTHOBJ−θTH)を算出する(ステップ
S123)。
【0075】 θTHOBJ=θTHBASE×KOILPR(n) …(13) 続くステップS124では、偏差ΔθTHOBJが所定
偏差DTH0(例えば10度)より大きいか否かを判別
し、ΔθTHOBJ≦DTH0であるときは、ステップ
S127の演算で使用する比例ゲインKθTHP、積分
ゲインKθTHI、微分ゲインKθTHDを、それぞれ
第1の所定値KθTHP1、KθTHI1及びKθTH
D1に設定して(ステップS125)、ステップS12
7に進む。
【0076】一方、ステップS124でΔθTHOBJ
>DTH0であるときは、各ゲインKθTHP,KθT
HI,KθTHDを、それぞれ第2の所定値KθTHP
2,KθTHI2,KθTHD2に設定して(ステップ
S126)、ステップS127に進む。ここで、各所定
値は、KθTHP1<KθTHP2,KθTHI1<K
θTHI2,KθTHD1<KθTHD2なる関係を有
する。
【0077】ステップS127では、スロットル弁開度
θTHが目標スロットル弁開度θTHOBJとなるよう
にスロットル弁開度指令値θTHCMDを決定する処理
を行う。即ち、先ず検出したスロットル弁開度θTHの
変化量ΔθTHD(=θTH(n−1)−θTH
(n))を算出し、この算出値及び前記偏差ΔθTHO
BJを下記式(14)〜(17)に適用して、比例項F
BP(n)、積分項FBI(n)及び微分項FBD
(n)を算出し、これらの和としてフィードバック補正
項θTHFB算出する。
【0078】 FBP(n)=ΔθTHOBJ×KθTHP …(14) FBI(n)=ΔθTHOBJ×KθTHI+FBI(n−1)…(15) FBD(n)=ΔθTHD×KθTHD …(16) θTHFB=FBP(n)+FBI(n)+FBD(n) …(17) そして、次式(18)により目標スロットル弁開度θT
HOBJを補正してスロットル弁開度指令値θTHCM
Dを算出して、本処理を終了する。
【0079】 θTHCMD=θTHOBJ+θTHFB …(18) 図17の処理によれば、ステップS122で油圧補正係
数KOILPRにより基本値θTHBASEを補正する
ようにしたので、油圧低下と判断されたときは(図1
4、ステップS105、S106)、スロットル弁開度
指令値θTHCMDが減少方向に補正されてエンジン出
力が抑制され、エンジンの耐久性を向上させることがで
きる。
【0080】図19は、アクセル開度が低開度時のスロ
ットル弁開度指令値θTHCMD算出処理のフローチャ
ートであり、先ずステップS131では、エンジン水温
TWに応じて図20(a)に示すθTHBASEテーブ
ルを検索し、スロットル弁開度指令値の基本値θTHB
ASEを算出する。θTHBASEテーブルは、エンジ
ン水温TWが上昇するほどθTHBASE値が減少する
ように設定されており、図20(a)のθTHBASE
1,θTHBASE2は、例えばそれぞれ2.5度、8
度とする。
【0081】次にステップS132でエンジン水温TW
に応じて図20(b)に示すNEOBJテーブルを検索
し、目標エンジン回転数NEOBJを算出する。NEO
BJテーブルは、エンジン水温TWが上昇するほどNE
OBJ値が減少するように設定されている。
【0082】続くステップS133では、油圧低下フラ
グFOILPRが「1」か否かを判別し、FOILPR
=0であって油圧低下と判断されていないときは直ち
に、またFOILPRE=1であって油圧低下と判断さ
れているときは、ステップS132で算出した目標エン
ジン回転数NEOBJに所定値DNOILPR(例えば
200rpm)を加算して、増加方向に補正して(ステ
ップS134)、ステップS135に進む。これによ
り、油圧低下と判断された場合には無負荷時においては
エンジン回転数NEを上昇させ、油圧の上昇を促進する
ことができる。
【0083】続くステップS135では、エンジン回転
数NEが目標回転数NEOBJとなるようにスロットル
弁開度指令値θTHCMDを決定する処理を行う。即
ち、先ず目標回転数NEOBJと検出したエンジン回転
数NEとの偏差ΔNE(=NEOBJ−NE)及び検出
したエンジン回転数NEの変化量ΔDNE(=NE(n
−1)−NE(n))を算出し、これらの算出値を下記
式(19)〜(22)に適用して、比例項FBPL
(n)、積分項FBIL(n)及び微分項FBDL
(n)を算出し、これらの和としてフィードバック補正
項NFB算出する。
【0084】 FBPL(n)=ΔNE×KNEP …(19) FBIL(n)=ΔNE×KNEI+FBI(n−1) …(20) FBDL(n)=ΔDNE×KNED …(21) NFB=FBPL(n)+FBIL(n)+FBDL(n) …(22) そして、次式(23)により基本値θTHBASEを補
正してスロットル弁開度指令値θTHCMDを算出す
る。
【0085】 θTHCMD=θTHBASE+NFB …(23) 続くステップS136では、車速Vが低車速か(比較的
小さい所定車速より低いか)否かを判別し、低車速のと
きは直ちに本処理を終了する。低車速でないときは、エ
ンジン回転数NEが所定回転数NDEC(例えば120
0rpm)より高いか否かを判別し(ステップS13
7)、NE≦NDECであるときは、直ちに本処理を終
了する。
【0086】ステップS137でNE>NDECである
ときは、エンジン回転数NEに応じて図20(c)に示
すθTHLテーブルを検索し、所定下限開度θTHLを
算出する(ステップS138)。そして、ステップS1
35で算出したスロットル弁開度指令値θTHCMDが
所定下限開度θTHLより大きいか否かを判別し(ステ
ップS139)、θTHCMD>θTHLであるときは
直ちに、またθTHCMD≦θTHLであるときは、θ
THCMD=θTHLとして(ステップS140)、本
処理を終了する。
【0087】図21〜23は、オートマチックトランス
ミッションの制御、即ちシフト位置(ギヤ比)の選択及
びロックアップ機構のオン/オフ制御処理のフローチャ
ートである。
【0088】図21のステップS151では、図14の
処理で算出した油圧補正係数KOILPRに応じて図2
4(a)に示すKATVテーブルを検索し、車速補正係
数KATVを算出する。KATVテーブルは、KOIL
PR値が減少するほど、KATV値が増加する傾向に設
定されている。
【0089】続くステップS152では、下記式(2
4)により、検出した車速Vに車速補正係数KATVを
乗算して第1補正車速VCR1を算出する。
【0090】 VCR1=V×KATV …(24) これにより、第1補正車速VCR1は、油圧補正係数K
OILPRが小さいほど、より高い値となる。
【0091】そして、検出したスロットル弁開度θTH
及び第1補正車速VCR1に応じて、図24(b)に示
すシフト位置/ロックアップマップを検索し、オートマ
チックトランスミッションのシフト位置及びロックアッ
プ機構のオン/オフを決定する(ステップS153)。
【0092】シフト位置は、θTH値とVCR1値とに
よって決まるマップ上の座標が、図24(b)の実線A
の左側にあるとき1速とされ、実線A,Bの間にあると
き2速とされ、実線B,Cの間にあるとき3速とされ、
実線Cの右側にあるとき4速とされる。また、ロックア
ップ機構は、破線Dの左側にあるときオフ、右側にある
ときオンとされる。
【0093】なお、シフト位置/ロックアップマップ
は、スロットル弁開度θTHと補正車速VCR1に代え
て、アクセル開度ACCと補正車速VCR1に応じて設
定してもよい。
【0094】以上のようにシフト位置及びロックアップ
機構のオン/オフの決定に第1補正車速VCR1を用い
ることにより、油圧低下と判断されたときは、実車速V
を用いるより高速ギヤが選択され、エンジン回転数NE
が低めに設定されるので、エンジンの耐久性を向上させ
ることができる。
【0095】図21に戻りステップS154では、ステ
ップS153で決定した結果がロックアップオフか否か
を判別し、オフでないときは、暫定ロックアップオンと
仮決定してして図22のステップS161に進む。ステ
ップS154でロックアップオフのときは、現在の状態
がロックアップオンか否かを判別し(ステップS15
5)、現状ロックアップオフのときは、直ちにステップ
S159に進んでロックアップオフを確定し、ステップ
S161(図22)に進む。
【0096】ステップS155で、現状ロックアップオ
ンのときは、次式(25)により第2補正車速VCR2
を算出する(ステップS156)。
【0097】 VCR2=VCR1×KV+DV …(25) ここで、KVは例えば1.1に設定される所定係数、D
Vは例えば4km/hに設定される所定車速である。式
(24)により、第2補正車速VCR2は、第1補正車
速VCR1より高い値に補正される。
【0098】ついで、検出したスロットル弁開度θTH
及び第2補正車速VCR2に応じてステップS153と
同様にロックアップのオン/オフの決定を行う。このよ
うに、現状ロックアップオンのときは、第2補正車速V
CR2を用いてロックアップオン/オフの再決定を行う
ことにより、実車速Vを用いる場合に比べて更にロック
アップオフへ移行し難くなり、エンジン回転数NEが低
めに制御されヒステリシスの役目をする。
【0099】続くステップS158では、ステップS1
57で決定した結果がロックアップオフか否かを判別
し、オフのときはロックアップオフ確定とし(ステップ
S159)、オンのときは暫定ロックアップオンと仮決
定して(ステップS160)、図22のステップS16
1に進む。
【0100】ステップS161では、前回のシフト位置
(図23、ステップS182参照)と前記ステップS1
53で決定したシフト位置(今回のシフト位置)とが等
しいか否かを判別し、等しいときは前回のシフト位置保
持として図23のステップS171に進む。
【0101】一方今回のシフト位置が前回と異なるとき
は、シフトダウンの方向か否かを判別し(ステップS1
62)、シフトアップ方向のときは暫定シフトアップと
仮決定し(ステップS168)、ダウンカウントタイマ
TSHFに所定時間tSHF(例えば1秒)を設定して
スタートさせて(ステップS169)、図23のステッ
プS171に進む。
【0102】ステップS162でシフトダウン方向のと
きは、前記ステップS156と同様に第2補正車速VC
R2を算出し(ステップS163)、検出したスロット
ル弁開度θTH及び第2補正車速VCR2に応じて前記
ステップS153と同様にして、シフト位置を決定する
(ステップS164)。このように、ステップS153
で決定したシフト位置がシフトダウン方向のときは、第
2補正車速VCR2を用いてシフト位置の再決定を行う
ことにより、実車速Vを用いる場合に比べて更にシフト
ダウンし難くなり、エンジン回転数NEが低めに制御さ
れヒステリシスの役目をする。
【0103】続くステップS165では、ステップS1
64で決定したシフト位置と前回のシフト位置が等しい
か否かを判別し、等しいときは前記ステップS167に
進む一方、異なるときは暫定シフトダウンと仮決定して
(ステップS166)、前記ステップS169に進む。
【0104】図23のステップS171では、現在のシ
フト位置出力を認識し、次いでロックアップオフが確定
しているか否かを判別する(ステップS172)。その
結果、ロックアップオフ確定のときは、ロックアップオ
フとすべくソレノイドをオフ制御して(ステップS17
6)、ステップS177に進む。
【0105】ステップS172でロックアップオフ確定
でないとき、即ち暫定ロックアップオンときは、スロッ
トル弁開度θTHが所定開度θTHM(例えば全開の5
0%に相当する開度)より大きいか否かを判別し(ステ
ップS173)、θTH≦θTHMのときは、ロックア
ップオン確定として直ちにステップS175に進み、ロ
ックアップオンとすべくソレノイドをオン制御してステ
ップS177に進む。
【0106】ステップS173でθTH>θTHMであ
るときは、前記図22のステップS169でスタートし
たタイマTSHFの値が0か否かを判別し(ステップS
174)、TSHF>0であって所定時間tSHF経過
前であるときは、ロックアップオフを継続又はロックア
ップオン状態でもシフトショック低減のため強制的にt
SHF時間オフする(ステップS176)。そして、T
SHF=0となると前記ステップS175に進んで、ロ
ックアップオンとする。
【0107】ステップS177では、タイマTSHFの
値が所定時間TSD(例えば0.7秒)より小さいか否
かを判別し、TSHF≧TSDであるときは直ちに本処
理を終了する。その後TSHF<TSDとなるとステッ
プS178に進み、暫定シフトダウンの仮決定がされて
いるか否かを判別し、暫定シフトダウンでないときは直
ちに、また暫定シフトダウンであるときは現状よりシフ
トダウンして(ステップS179)、ステップS180
に進む。
【0108】ステップS180では、暫定シフトアップ
の仮決定がされているか否かを判別し、暫定シフトアッ
プでないときは直ちに、また暫定シフトアップであると
きは現状よりシフトアップして(ステップS181)、
ステップS182に進み、最終的に決定した今回のシフ
ト位置を前回シフト位置として記憶して本処理を終了す
る。
【0109】また、潤滑油圧低下と判断したの措置とし
て、スロットル弁開度θTHの補正、シフト位置の補正
及びロックアップオン/オフ制御の補正のうちのいずれ
か1つ又はいずれか2つの組合せを行うようにしてもよ
い。
【0110】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1の車両の制
御装置によれば、機関の潤滑油の圧力が検出され、該検
出した潤滑油の圧力に応じてアクセルペダルの操作量に
応じたスロットル弁の開度が補正されるので、機関の潤
滑油圧の低下時にスロットル弁開度減少方向に制御し
て、機関の出力を抑制し機関の耐久性を向上させること
ができる。
【0111】請求項2の車両の制御装置によれば、機関
の潤滑油の圧力が検出され、該検出した潤滑油の圧力に
応じてオートマチックトランスミッションのギヤ位置及
びロックアップのオン/オフの少なくとも一方が、前記
機関の回転数が低下する方向に制御されるので、機関の
潤滑油圧低下時における機関の出力を抑制し、機関の耐
久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる内燃機関によって駆
動される車両の制御装置の構成を示す図である。
【図2】バックグラウンド処理の全体構成を示す図であ
る。
【図3】ステアリングの舵角算出処理のフローチャート
である。
【図4】ステアリングの舵角算出処理のフローチャート
である。
【図5】図3、4の処理で使用するテーブルを示す図で
ある。
【図6】車両の旋回走行の判断を行う処理のフローチャ
ートである。
【図7】図6の処理で使用するテーブルを示す図であ
る。
【図8】車両の加減速走行の判断を行う処理のフローチ
ャートである。
【図9】エンジンストール時の初期化処理のフローチャ
ートである。
【図10】TDC処理の全体構成を示すフローチャート
である。
【図11】車両の登降坂走行の判断を行う処理のフロー
チャートである。
【図12】図11の処理で使用するテーブルを示す図で
ある。
【図13】潤滑油圧の平均値を算出する処理のフローチ
ャートである。
【図14】潤滑油圧の低下を判断する処理のフローチャ
ートである。
【図15】図14の処理で使用するテーブルを示す図で
ある。
【図16】スロットル弁の開閉駆動制御を行う処理のフ
ローチャートである。
【図17】スロットル弁の開閉駆動制御を行う処理のフ
ローチャートである。
【図18】図17の処理で使用するテーブルを示す図で
ある。
【図19】スロットル弁の開閉駆動制御を行う処理のフ
ローチャートである。
【図20】図19の処理で使用するテーブルを示す図で
ある。
【図21】オートマチックトランスミッションの制御処
理のフローチャートである。
【図22】オートマチックトランスミッションの制御処
理のフローチャートである。
【図23】オートマチックトランスミッションの制御処
理のフローチャートである。
【図24】図21及び22の処理で使用するテーブル及
びマップを示す図である。
【符号の説明】
1 内燃機関 3 スロットル弁 4 スロットル弁開度センサ 5 電子コントロールユニット 11 潤滑油圧センサ 20 スロットルアクチュエータ 21 変速アクチュエータ 22 アクセル開度センサ 24 車速センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 29/00 F02D 29/00 H 41/04 310 41/04 310A F16H 59/24 F16H 59/24 61/02 61/02 // F16H 59:72

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関によって駆動される車両の制御
    装置において、 アクセルペダルの操作量に応じてスロットル弁を電気的
    に開閉駆動するスロットル弁制御手段と、 前記機関の潤滑油の圧力を検出する油圧検出手段と、 該検出した潤滑油の圧力に応じて前記アクセルペダルの
    操作量に応じたスロットル弁の開度を補正する補正手段
    とを備え、 前記スロットル弁制御手段は、該補正手段の出力に応じ
    て前記スロットル弁を開閉駆動することを特徴とする車
    両の制御装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関によって駆動され、オートマチ
    ックトランスミッションを有する車両の制御装置におい
    て、 前記機関の潤滑油の圧力を検出する油圧検出手段と、 該検出した潤滑油の圧力に応じて前記オートマチックト
    ランスミッションのギヤ位置及びロックアップのオン/
    オフの少なくとも一方を、前記機関の回転数が低下する
    方向に制御する変速制御手段とを設けたことを特徴とす
    る車両の制御装置。
  3. 【請求項3】 アクセルペダルの操作量に応じて前記機
    関のスロットル弁を電気的に開閉駆動するスロットル弁
    制御手段と、前記検出した機関温度パラメータに応じて
    前記アクセルペダルの操作量に応じたスロットル弁の開
    度を補正する補正手段とを備え、前記スロットル弁制御
    手段は、該補正手段の出力に応じて前記スロットル弁を
    開閉駆動することを特徴とする請求項2記載の車両の制
    御装置。
  4. 【請求項4】 当該車両の走行状態を検出する走行状態
    検出手段を設け、前記補正手段は、前記スロットル弁開
    度補正の実行を所定時間遅延させるとともに、前記走行
    状態検出手段により当該車両の旋回状態を検出したとき
    は、前記所定時間を前記旋回状態でないときより長く設
    定することを特徴とする請求項1又は3記載の車両の制
    御装置。
  5. 【請求項5】 当該車両の走行状態を検出する走行状態
    検出手段を設け、前記変速制御手段は、前記オートマチ
    ックトランスミッションのギヤ位置及びロックアップの
    オン/オフの少なくとも一方の制御の実行を所定時間遅
    延させるとともに、前記走行状態検出手段により当該車
    両の旋回状態を検出したときは、前記所定時間を前記旋
    回状態でないときより長く設定することを特徴とする請
    求項2又は3記載の車両の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記機関のアイドル回転数を目標回転数
    に制御するアイドル回転数制御手段と、前記検出した潤
    滑油の圧力に応じて前記目標回転数を補正する目標回転
    数補正手段とをさらに設けたことを特徴とする請求項1
    乃至5のいずれかに記載の車両の制御装置。
  7. 【請求項7】 前記油圧検出手段の出力に応じて運転者
    に警告する警告手段と、前記機関の回転数を検出する回
    転数検出手段と、前記警告手段による警告を所定時間遅
    延させる遅延手段と、検出した機関回転数に応じて前記
    所定時間を設定する設定手段とをさらに設けたことを特
    徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の車両の制御
    装置。
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