JPH08312528A - 斜板式可変容量型コンプレッサ - Google Patents

斜板式可変容量型コンプレッサ

Info

Publication number
JPH08312528A
JPH08312528A JP7122541A JP12254195A JPH08312528A JP H08312528 A JPH08312528 A JP H08312528A JP 7122541 A JP7122541 A JP 7122541A JP 12254195 A JP12254195 A JP 12254195A JP H08312528 A JPH08312528 A JP H08312528A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
swash plate
drive shaft
arm
pressure
pressure chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7122541A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Umemura
幸生 梅村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Calsonic Corp filed Critical Calsonic Corp
Priority to JP7122541A priority Critical patent/JPH08312528A/ja
Publication of JPH08312528A publication Critical patent/JPH08312528A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工が面倒な部品の使用をなくす事で、コス
ト低減を図る。又、著しい摩耗や異音が発生する部分を
なくす事で、耐久性の向上と不快感の低減とを図る。 【構成】 駆動軸13にスリーブ47を、軸方向に亙る
変位自在に外嵌する。このスリーブ47の周囲に支持筒
49を、1対のピン53により揺動自在に支持する。こ
の支持筒49に斜板27Aを固定する。駆動軸13に固
定した駆動腕29と斜板27Aに固定した被駆動腕54
との間に、リンク腕56を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る斜板式可変容量型
コンプレッサは、自動車室内の冷房や除湿を行なう為の
自動車用空気調和装置に組み込み、エバポレータから吸
引した冷媒を圧縮してから、コンデンサに向けて吐出す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車用空気調和装置に組み込まれる蒸
気圧縮式冷凍機は、図5に略示する様に構成される。コ
ンプレッサ1は、吸入ポートから吸引した冷媒蒸気を圧
縮してから吐出ポートより吐出する。このコンプレッサ
1から吐出された冷媒は、コンデンサ2を通過する間に
空気との間で熱交換を行なう事で放熱して凝縮する。こ
のコンデンサ2から吐出された液状の冷媒は、リキッド
タンク3と膨張弁4とを通過してからエバポレータ5内
に送り込まれ、このエバポレータ5内で蒸発する。内部
で冷媒が蒸発する事により、このエバポレータ5の温度
が低下する為、このエバポレータ5を通過する空気を冷
却し、自動車室内の冷房や除湿を行なえる。エバポレー
タ5内で蒸発した冷媒は、上記吸入ポートからコンプレ
ッサ1内に吸入される。
【0003】この様な自動車用空気調和装置に組み込ま
れる蒸気圧縮式冷凍機を構成するコンプレッサ1は、自
動車の走行用エンジンにより、ベルト及びプーリを介し
て駆動される。従って、自動車用空気調和装置の使用時
には、上記走行用エンジンの動力がコンプレッサ1の駆
動に消費され、場合によっては動力性能が不足したり動
力性能が不安定になる事がある。即ち、上記プーリに付
設され、冷房負荷に応じてON、OFFされる電磁クラ
ッチの作動により、上記走行用エンジンの動力のうちで
実際に走行に供される分が大きく変動すると、上述の様
な不都合を生じる。この様な不都合を解消若しくは低減
する為、上記コンプレッサ1として冷媒の吐出量を変化
させる、所謂可変容量型のものを使用する事が、近年多
く行なわれる様になっている。
【0004】可変容量型コンプレッサは従来から、特開
昭59−46378号公報、特公昭64−1668号公
報、特公平2−61627号公報、米国特許第4073
603号明細書、同4425837号明細書等、多数の
刊行物に記載されている。図6〜7は、このうちの特公
昭64−1668号公報に記載された斜板式可変容量型
コンプレッサの1例を示している。尚、図6は容量を最
大とした状態を、図7は同じく最小とした状態を、それ
ぞれ示している。先ず、この図6〜7に示した従来の可
変容量型コンプレッサに就いて説明する。
【0005】コンプレッサ1を構成するケーシング6
は、中央のケーシング本体7をヘッドケース8と端板9
とで軸方向(図6〜7の左右方向)両側から挟持し、更
に複数本の結合ボルト(図示せず)により結合して成
る。このうちのヘッドケース8の内側には、低圧室1
0、10と高圧室11とを設けている。尚、高圧室11
内は勿論、低圧室10内の圧力も陽圧である。又、上記
ケーシング本体7とヘッドケース8との間には平板状の
隔壁板15を挟持している。尚、図6〜7で複数に分割
されている如く表されている低圧室10、10は互いに
連通しており、上記ヘッドケース8の外面に設けられた
単一の吸入ポート12aに通じている。又、上記高圧室
11は、やはり上記ヘッドケース8に設けられた吐出ポ
ート12bに通じている。そして、上記吸入ポート12
aを前記エバポレータ5(図5)の出口に、上記吐出ポ
ート12bを前記コンデンサ2(図5)の入口に、それ
ぞれ通じさせている。
【0006】上記ケーシング6内には駆動軸13を、上
記ケーシング本体7と端板9とに掛け渡す状態で、回転
のみ自在に支持している。即ち、上記駆動軸13の両端
部を1対のラジアルニードル軸受22a、22bによ
り、上記ケーシング本体7と端板9とに支持すると共
に、1対のスラストころ軸受23a、23bにより、こ
の駆動軸13に加わるスラスト荷重を支承自在としてい
る。これら1対のスラストころ軸受23a、23bのう
ち、一方(図6〜7の右方)のスラストころ軸受23a
は、調整ナット24と上記駆動軸13の一端部(図6〜
7の右端部)に形成した段部25との間に設けている。
この調整ナット24は、上記ケーシング本体7の中心孔
26に形成した雌ねじ部に螺合して、軸方向位置を調整
自在である。又、他方(図6〜7の左方)のスラストこ
ろ軸受23bは、後述する支持ブラケット20と上記端
板9との間に設けている。又、上記ケーシング6の内側
で上記駆動軸13の周囲部分には、複数(例えば円周方
向等間隔に5〜6個、図面には1個のみ記載)のシリン
ダ14を形成している。この様にケーシング本体7に形
成した、複数のシリンダ14の内側には、それぞれピス
トン16を、軸方向に亙る変位自在に嵌装している。
【0007】又、上記ケーシング7本体の一部内側で、
上記複数のシリンダ14を形成した部分と前記端板9と
の間は、クランク室18としている。そして、上記駆動
軸13の中間部でこのクランク室18内に位置する部分
に、スリーブ19と支持ブラケット20とを、上記シリ
ンダ14を設けた側から順に設けている。このうちのス
リーブ19は、その外径面19a(外周面)を球状凸面
とし、内径面(内周面)を円筒面としている。そして、
このうちの内径面を、上記駆動軸13に対する摺動を自
在としている。又、上記支持ブラケット20は、上記駆
動軸13に外嵌固定して、この駆動軸13と共に回転す
る様にしている。尚、上記スリーブ19の一端面(図6
〜7の左端面)と上記支持ブラケット20の基端部(図
6〜7の下端部)片側面(図6〜7の右側面)との間に
は圧縮ばね21を設けて、上記スリーブ19にシリンダ
14に近づく方向の弾力を付与している。従って上記ス
リーブ19は、次述する斜板27に力が作用しない限
り、図7に示す様にストップリング28に衝合するまで
上記シリンダ14側に変位し、上記斜板27が上記駆動
軸13に対して起立する(駆動軸13に対する傾斜角度
が大きくなる。言い換えれば、駆動軸13の直交面に対
する斜板27の傾斜角度θが小さくなる。)。
【0008】上記スリーブ19には斜板27の内径部分
を、揺動自在に外嵌している。即ち、この斜板27の内
径面27a(内周面)は、上記スリーブ19の外径面1
9aとほぼ同じ曲率を有する球状凹面とされている。そ
して、上記内径面27aを上記外径面19aに、摺動自
在に外嵌する事で、上記斜板27を上記駆動軸13の周
囲に、軸方向に亙る変位及び傾斜角度の調節自在に支持
している。
【0009】又、上記支持ブラケット20の外周縁(図
6〜7の上縁)には駆動腕29を、直径方向外方に突出
する状態で設けている。そして、この駆動腕29の先端
部に傾斜長孔30を設けている。一方、上記斜板27の
片面(図6〜7の左面)で上記駆動腕29と対向する部
分には、被駆動腕31を固設している。この被駆動腕3
1の先端部にはガイドピン32を、上記駆動軸13に対
し捩れの方向で形成している。このガイドピン32は、
上記傾斜長孔30に遊合する事で上記斜板27を、傾斜
角度の調節自在に枢支している。即ち、上記斜板27
は、上記駆動軸13に対する上記スリーブ19の摺動に
伴って、上記ガイドピン32を中心に揺動する。
【0010】例えば、上記スリーブ19が圧縮ばね21
の弾力に抗して支持ブラケット20に近づいた状態で
は、上記ガイドピン32が、図6に示す様に、上記傾斜
長孔30の(駆動軸13を中心とする直径方向の)外端
部に移動する。そして、この状態では、駆動軸13の直
交面に対する上記斜板27の傾斜角度θが大きくなっ
て、駆動軸13の回転に伴う前記各ピストン16のスト
ロークが長くなり、コンプレッサ1の容量が増大する。
これに対して、上記スリーブ19が圧縮ばね21の弾力
に基づいて支持ブラケット20から遠ざかった状態で
は、上記ガイドピン32が、図7に示す様に、上記傾斜
長孔30の内端部に移動する。そして、この状態では上
記傾斜角度θが小さくなって、駆動軸13の回転に伴う
上記各ピストン16のストロークが短くなり、コンプレ
ッサ1の容量が減少する。
【0011】上述の様にして駆動軸13の周囲に支持さ
れた斜板27の円周方向複数個所と上記各ピストン16
とは、それぞれ1対ずつのスライディングシュー17、
17により連結している。これら各スライディングシュ
ー17、17の内側面(互いに対向する面)は平坦面と
して、上記斜板27の両側面外径寄り部分に摺接させて
いる。又、これら各スライディングシュー17、17の
外側面(相手スライディングシュー17と反対側面)は
球状凸面としている。そして、上記内側面を上記斜板2
7の両側面に当接させた状態で、これら両スライディン
グシュー17、17の外側面を単一球面上に位置させて
いる。一方、上記各ピストン16の後端部(前記隔壁板
15から遠い側の端部で、図6〜7の左端部)には、上
記スライディングシュー17、17と共に伝達部材を構
成する連結腕部34を、各ピストン16と一体に形成し
ており、各連結腕部34に、上記1対のスライディング
シュー17、17を抱持する為の抱持部33を形成して
いる。この抱持部33には、上記各スライディングシュ
ー17、17の外側面と密に摺接する球状凹面35、3
5を、互いに対向させて形成している。
【0012】又、前記ケーシング本体7の一部内周面
で、上記各連結腕部34の外端部に整合する部分には、
各ピストン16毎にそれぞれ1対ずつのガイド面36
を、円周方向に離隔させて形成している。上記各連結腕
部34の外端部の円周方向端縁は、このガイド面36に
案内されて、上記ピストン16の軸方向(図6〜7の左
右方向)に亙る変位のみ自在である。従って、上記ピス
トン16も、前記シリンダ14内に、軸方向に亙る変位
のみ自在(回転不能)に嵌装されている。この結果、上
記各連結腕部34は、上記斜板27の揺動変位に伴って
上記各ピストン16を押し引きし、これら各ピストン1
6を上記シリンダ14内で軸方向に往復移動させる。
【0013】一方、前記低圧室10及び高圧室11と上
記各シリンダ14とを仕切るべく、前記ケーシング本体
7とヘッドケース8との突き合わせ部に挟持している隔
壁板15には、上記低圧室10と上記シリンダ14とを
連通させる吸入口37と、上記高圧室11と上記シリン
ダ14とを連通させる吐出口38とを設けている。そし
て、このうちの吸入口37部分に、上記低圧室10から
上記各シリンダ14に向けてのみ冷媒蒸気を流す吸入弁
39を設けている。又、上記吐出口38部分には、上記
各シリンダ14から上記高圧室11に向けてのみ冷媒蒸
気を流す吐出弁40を設けている。これら吸入弁39及
び吐出弁40は一般的に、図示の様なリード弁が使用さ
れる。
【0014】又、上記低圧室10と前記クランク室18
との間には、これら両室10、18同士を連通させる圧
力調整通路41を設けている。そして、この圧力調整通
路41の途中に圧力調整弁45を設けている。この圧力
調整弁45は、周囲の圧力に応じて軸方向に亙り伸縮す
るベローズ42と、このベローズ42の伸縮に伴って流
通孔43を開閉するニードル44とを含んで構成され
る。そして、冷房負荷の変動に伴って変化する低圧室1
0部分の冷媒圧力に応じて、上記圧力調整通路41の開
閉、或は開度の調整を行なう。尚、上記ベローズ42
は、内部に所定圧力の気体を封入した状態で密閉されて
いる。
【0015】上述の様に構成される従来の可変容量型の
コンプレッサ1の作用は次の通りである。自動車室内の
冷房或は除湿を行なう為、蒸気圧縮式冷凍機を運転する
場合には、前記駆動軸13を回転駆動する。この結果、
前記斜板27が回転して、前記複数のピストン16をそ
れぞれシリンダ14内で往復移動させる。そして、この
様なピストン16の往復移動に伴って、前記吸入ポート
12aに通じる低圧室10内の冷媒蒸気が、前記吸入口
37を通じてシリンダ14内に吸い込まれる。この冷媒
蒸気は、次いでこのシリンダ14内で圧縮されてから、
前記吐出口38を通じて前記高圧室11に送り出され
る。
【0016】冷房負荷が大きく、上記コンプレッサ1で
多量の冷媒蒸気を圧縮する必要がある場合には、前記エ
バポレータ5(図5)から上記低圧室10に送り込まれ
る冷媒蒸気の圧力が高くなり、この低圧室10と通じる
圧力調整通路41内の圧力も高くなる。この状態では、
上記圧力調整弁45を構成するベローズ42が縮み、ニ
ードル44が流通孔43から退避する。この結果、前記
クランク室18が、上記流通孔43、圧力調整通路41
を介して上記低圧室10に通じ、上記クランク室18内
の圧力が低くなる。
【0017】ところで、このクランク室18の圧力は、
上記複数のピストン16の後背面(図6〜7の左面)に
加わる。これに対してこれら各ピストン16の前面(図
6〜7の右面)には、前記シリンダ14の圧縮空間(ピ
ストン16の前面と前記隔壁板15との間の空間)内の
圧力が加わる。従って、これら各ピストン16は、上記
クランク室18内の圧力と圧縮空間内の圧力との差に応
じた力で、圧力が低い側に押される傾向となる。そし
て、各ピストン16に加わるこれらの力の合計が、上記
斜板27の傾斜角度を変化させる方向に加わる。勿論、
上記圧縮空間内の圧力はピストン16の行程により変化
するが、ピストン16の往復は高速で行なわれるので、
上記圧縮空間内の圧力は全行程の平均値として考える事
ができる。従って、上述の様に上記クランク室18内の
圧力を低くした状態では、このクランク室18内の圧力
が上記圧縮空間内の圧力に比べて十分に低くなり、上記
各ピストン16を上記斜板27に向け、図6〜7で左方
に押圧する力が強くなる。一方、前述の様に、この斜板
27を枢支する為の枢軸であるガイドピン32は、駆動
軸13の中心から直径方向外方にずれた位置に設けられ
ている。この為、上記各ピストン16が上記斜板27を
押圧するモーメントは、各ピストン16毎に異なり、上
記ガイドピン32に近いピストン16では小さく、同じ
く遠いピストン16では大きくなる。従って、クランク
室18内の圧力が低い状態では、上記斜板27が図6に
示す様に、上記ガイドピン32から遠い側がシリンダ1
4から離れる方向に大きく傾斜する(前記角度θが大き
くなる)。この結果、この斜板27の回転に伴う上記各
ピストン16のストロークが大きくなり、上記コンプレ
ッサ1の容量が増大する。
【0018】これに対して、冷房負荷が小さく、上記コ
ンプレッサ1から吐出する冷媒蒸気が少なくて済む場合
には、前記エバポレータ5(図5)から上記低圧室10
に送り込まれる冷媒蒸気の圧力が低くなり、この低圧室
10と通じる圧力調整通路41内の圧力も低くなる。こ
の状態では、上記圧力調整弁45を構成するベローズ4
2が伸び、ニードル44の先端部が流通孔43に進入す
る。この結果、前記クランク室18と上記低圧室10と
の連通が断たれる。このクランク室18内には、上記ピ
ストン16の外周面と前記シリンダ14の内周面との間
の隙間から漏れた高圧の冷媒蒸気(ブローバイガス)が
少しずつ進入するので、この様にクランク室18と低圧
室10との連通が断たれた状態では、上記クランク室1
8内の圧力が上昇する。
【0019】この様に上記クランク室18内の圧力が高
くなった状態では、このクランク室18内の圧力が上記
圧縮空間内の圧力に比べて高くなり、上記各ピストン1
6を上記斜板27から遠ざけるべく、図6〜7で右方に
押圧する力が強くなる。従って、上記斜板27が図7に
示す様に、駆動軸13に対して垂直に近くなる(前記角
度θが小さくなる)。この結果、この斜板27の回転に
伴う上記各ピストン16のストロークが小さくなり、上
記コンプレッサ1の容量が減少する。冷房負荷が中間の
場合には、上記圧力調整弁45が上記クランク室18内
の圧力を中間程度に調節し、上記斜板27の傾斜角度を
図6に示した状態と図7に示した状態との中間に規制す
る。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来の斜板式可変容量
型コンプレッサの場合には、駆動軸13の周囲に斜板2
7を支持する構造に起因して、次のの様な解決すべ
き点がある。
【0021】 スリーブ19及び斜板27の加工が面
倒で、これら両部材19、27の製作費及びこれら両部
材19、27を組み込んだ斜板式可変容量型コンプレッ
サ1の製作費が嵩む。即ち、図6〜7に示した従来構造
の場合には、スリーブ19の外径面19aを構成する球
状凸面と斜板27の内径面27aを構成する球状凹面と
を摺動自在に係合させる事で、駆動軸13に対する上記
斜板27の傾斜角度の調節を自在としている。従って、
上記斜板27の傾斜角度調節を、がたつきなく円滑に行
なわせる為には、これら球状凸面及び球状凹面の形状及
び寸法を、規定通り正確に仕上げる必要がある。この様
な作業は面倒で、上記スリーブ19及び斜板27の製作
費を高くする原因となる。
【0022】 傾斜長孔30とガイドピン32との係
合部が摩耗し易く、又、この係合部で金属同士の衝突に
基づく異音が発生し易い。即ち、上記傾斜長孔30の内
側縁とガイドピン32の外周面との接触部には複数のピ
ストン16から大きなスラスト荷重が加わるのに対し
て、この接触部は線接触する。この為、この接触部に大
きな面圧が作用し、傾斜長孔30とガイドピン32との
係合部が摩耗し易い。又、上記傾斜長孔30の内側での
ガイドピン32の変位が円滑に行なわれる様にする必要
上、この傾斜長孔30内側縁とガイドピン32の外周面
との間には隙間を存在させる必要がある。この為、運転
時にこれら内側縁と外周面とがぶつかり合って、上記異
音が発生し易い。
【0023】本発明はこの様な事情に鑑みて、製作費の
低減を図ると同時に、著しい摩耗や不快な異音が発生す
る事のない斜板式可変容量型コンプレッサを提供すべく
発明したものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の斜板式可変容量
型コンプレッサは、前述した従来の斜板式可変容量型コ
ンプレッサと同様に、吸入ポート及び吐出ポートを有す
るケーシングと、このケーシング内に設けられて上記吸
入ポートに通じる低圧室と、上記ケーシング内に設けら
れて上記吐出ポートに通じる高圧室と、上記ケーシング
内に回転自在に支持された駆動軸と、上記ケーシングの
内側でこの駆動軸の周囲部分に、それぞれがこの駆動軸
と略平行に形成された複数のシリンダと、これら各シリ
ンダの内側に軸方向に亙る変位自在に嵌装されたピスト
ンと、上記駆動軸の中間部周囲に、傾斜角度の調節並び
にこの駆動軸と共に回転自在に支持された斜板と、上記
駆動軸の回転に伴うこの斜板の上記駆動軸の軸方向に亙
る変位を上記各ピストンに伝達する伝達部材と、上記低
圧室から上記各シリンダに向けてのみ冷媒蒸気を流す吸
入弁と、上記各シリンダから上記高圧室に向けてのみ冷
媒蒸気を流す吐出弁と、上記ケーシングの内側で上記斜
板が存在するクランク室内の圧力を調整する圧力調整手
段とを備える。
【0025】特に、本発明の斜板式可変容量型コンプレ
ッサに於いては、上記駆動軸の中間部周囲に、少なくと
も軸方向に亙る変位自在に支持されたスリーブと、この
スリーブの直径方向反対位置に設けられて上記斜板の内
径部を枢支する第一枢軸と、上記駆動軸の中間部で上記
スリーブよりも上記各シリンダから離れた部分に固定さ
れてこの駆動軸と共に回転する支持ブラケットと、この
支持ブラケットに固設された駆動腕と、上記斜板の片面
でこの駆動腕と対向する部分に固設された被駆動腕と、
この被駆動腕の先端部と上記駆動腕との間に配置された
リンク腕と、このリンク腕の一端を上記駆動腕の先端部
に枢支する、上記第一枢軸と平行な第二枢軸と、上記リ
ンク腕の他端を上記被駆動腕の先端部に枢支する、上記
第一、第二両枢軸と平行な第三枢軸とを備える。
【0026】
【作用】上述の様に構成される本発明の斜板式可変容量
型コンプレッサにより、吸入ポートから吸入した冷媒を
圧縮し、更に吐出ポートから吐出する作用、並びに駆動
軸が1回転する毎に吸入ポートから吐出ポートに送る冷
媒の量を調節する作用は、前述した従来の斜板式可変容
量型コンプレッサと同様である。
【0027】特に、本発明の斜板式可変容量型コンプレ
ッサの場合には、斜板を駆動軸に対して、傾斜角度自在
に支持する構造を、この斜板の内径部とスリーブとの間
に設けた第一枢軸により行なっている為、このスリーブ
の外径面及び斜板の内径面を球面に加工する必要がな
い。従って、これらスリーブ及び斜板の加工は容易で、
これらスリーブ及び斜板を組み込んだ斜板式可変容量型
コンプレッサの製作費の低廉化を図れる。
【0028】又、駆動腕と被駆動腕とを、第二枢軸及び
第三枢軸とリンク腕とにより連結している為、駆動軸の
回転を斜板に伝達する部分で著しい摩耗が発生しない。
又、この駆動軸の回転を斜板に伝達する部分に遊びを設
ける必要がなく、摩耗による遊びも殆ど発生しない。こ
の為、斜板の回転に伴ってこの斜板に加わる力の方向が
変化した場合でも、上記伝達する部分で異音が発生する
事がない。
【0029】
【実施例】図1〜4は本発明の実施例を示している。
尚、前述した従来の斜板式可変容量型コンプレッサと同
等部分に就いては同一符号を付して重複する説明を省略
若しくは簡略にし、以下、従来構造と異なる点を中心に
説明する。尚、ケーシング6を構成するケーシング本体
7の軸方向(図1の左右方向)両端面と端板9及び隔壁
板15との間、並びにこの隔壁板15とヘッドケース8
との間には、それぞれ気密保持の為のガスケットを挟持
するが、簡略化の為、何れも省略している。
【0030】駆動軸13の一部でクランク室18内に位
置する部分にスリーブ47と支持ブラケット20aと
を、シリンダ14を設けた側から順に設けている。この
うちのスリーブ47は全体を円筒状に形成して、上記駆
動軸13に対する摺動を自在としている。又、このスリ
ーブ47の直径方向反対位置で且つ軸方向反対位置に
は、それぞれ傾斜部48、48を形成している。この傾
斜部48、48は、次述する支持筒49との干渉防止を
図るべく形成している。更に、上記スリーブ47の中間
部に1対の円孔50、50を、互いに同心に形成してい
る。これら各円孔50、50の円周方向に亙る形成位置
は、互いに直径方向反対位置で、且つ、上記各傾斜部4
8、48の形成位置(各傾斜部48、48の中心)とは
円周方向に90度ずれている。又、上記支持ブラケット
20aは、上記駆動軸13に外嵌固定して、この駆動軸
13と共に回転する様にしている。
【0031】上述の様な形状を有するスリーブ47は、
上記各傾斜部48、48部分を除いて単なる円筒面によ
り構成されている為、寸法を正確に仕上げるとしても、
容易に形成できる。又、上記各傾斜部48、48は、単
に支持筒49との干渉防止を図る為に設けており、寸法
精度、形状精度の何れも要求されない(粗くても良
い)。従って、上記スリーブ47の製作費は、前記従来
構造に組み込まれたスリーブ19(図6〜7)に比べて
遥かに安い。
【0032】上記スリーブ47には、斜板27Aの内径
部分に嵌合固定した支持筒49を、揺動自在に枢支して
いる。この支持筒49は、斜板27Aと同じ金属材か、
若しくは同程度の膨張率を有する他の金属材により円筒
状に造られており、上記斜板27Aの内径面に、焼きば
め若しくは冷やしばめにより、嵌合固定している。又、
この支持筒49の一端部(図1〜2の左端部)には外向
フランジ状の鍔部51を形成し、この鍔部51の片面
(図1の右側面)を、上記斜板27Aの内周縁部で上記
支持ブラケット20aに対向する面に当接させている。
従って、前記ピストン16から斜板27Aに加わるスラ
スト荷重は、上記鍔部51を介して上記支持筒49に支
承される。
【0033】本発明の斜板式可変容量型コンプレッサの
場合には、上記斜板27Aの内径面、上記支持筒49の
内径面及び外径面を、何れも単なる円筒面としている。
従って、これら斜板27A及び支持筒49の製作費は安
くて済み、上記スリーブ47の製作費が安い事と合わせ
て、斜板式可変容量型コンプレッサの低廉化に寄与でき
る。尚、上記斜板27Aの内径面と上記支持筒49の外
径面との間には、特に大きな回転方向の力が加わる事は
ない。従って、これら両面同士を嵌合固定するのみで、
十分な実用強度を確保できるが、必要に応じてこれら両
面同士をスプライン係合させても良い。この場合、多少
コストが嵩むが、前記従来構造に比べれば遥かに安くて
済む。
【0034】上記支持筒49の中間部で直径方向反対位
置には1対の円孔52、52を、互いに同心に形成して
いる。そして、これら両円孔52、52と、上記スリー
ブ47に形成した円孔50、50との間に、第一枢軸で
あるピン53、53を掛け渡している。この様に、ピン
53、53により上記斜板27Aを上記スリーブ47に
枢支する事で、この斜板27Aを前記駆動軸13の周囲
に、軸方向に亙る変位及び傾斜角度の調節自在に支持し
ている。
【0035】又、上記支持ブラケット20aの外周縁
(図1の上縁)には駆動腕29を、直径方向外方に突出
する状態で設けている。一方、上記斜板27Aの片面
(図1の左面)でこの駆動腕29と対向する部分に、被
駆動腕54を固設している。図示の実施例の場合には、
この被駆動腕54の基端部(図1〜2の右端部)に形成
した取付フランジ55を、上記斜板27Aにねじ止め若
しくは溶接している。但し、上記被駆動軸54を斜板2
7Aと一体に形成しても良い。そして、この被駆動腕5
4の先端部(図1の左端部)と上記駆動腕29の先端部
(図1の上端部)との間に、1対のリンク腕56、56
を設けている。即ち、これら各リンク腕56、56の一
端(図1の左端)を上記駆動腕29の先端部に、上記第
一枢軸であるピン53と平行な、第二枢軸であるピン5
7により枢支している。又、上記各リンク腕56、56
の他端(図1の右端)を、上記第一、第二枢軸であるピ
ン53、57と平行な、第三枢軸であるピン58によ
り、上記被駆動腕54の先端部に枢支している。この様
なリンク腕56、56を上記駆動腕29と被駆動腕54
との間に設ける事により上記斜板27Aを上記駆動腕2
9に、傾斜角度の調節自在に枢支している。即ち、上記
斜板27Aは、上記駆動軸13に対する上記スリーブ4
7の摺動に伴って上記ピン53、53を中心に揺動す
る。
【0036】例えば、上記スリーブ47が圧縮ばね21
の弾力に抗して支持ブラケット20aに近づいた状態で
は、上記リンク腕56、56が第二枢軸であるピン57
を中心に図1の反時計方向に揺動する。そして、この状
態では、駆動軸13の直交面に対する上記斜板27Aの
傾斜角度θが大きくなって、駆動軸13の回転に伴う前
記各ピストン16のストロークが長くなり、コンプレッ
サの容量が増大する。これに対して、上記スリーブ47
が圧縮ばね21の弾力に基づいて支持ブラケット20a
から遠ざかった状態では、上記リンク腕56、56が上
記ピン57を中心として、図1に示す状態から時計方向
に揺動する。そして、この状態では上記傾斜角度θが小
さくなって、駆動軸13の回転に伴う上記各ピストン1
6のストロークが短くなり、コンプレッサの容量が減少
する。尚、上記スリーブ47が最も図1の右方に移動し
た場合でも(スリーブ47の全ストローク範囲に亙
り)、ピン58はピン57よりも駆動軸13の直径方向
外側に存在する。従って、上記斜板27Aは、上記駆動
軸13に対するスリーブ47の摺動により、確実に揺動
する。
【0037】上記第二、第三枢軸であるピン57、58
の外周面は、上記リンク腕56、56の揺動に伴って相
手面と摺動するが、この摺動部は円筒面同士の面接触に
なる為、摺動部の面圧は小さい。従って、摺動に伴う摩
耗は少なくて済む。又、ピン57、58と相手面との隙
間を大きくしなくても、リンク腕56、56の揺動を円
滑にできる。従って、コンプレッサの運転時に金属同士
の衝突に基づく異音が発生する事がなくなる。
【0038】更に、図示の実施例の場合には、冷房負荷
に応じてコンプレッサの容量を変えるべく、クランク室
18内の圧力を調節する為、このクランク室18と高圧
室11との連通状態を制御する様にしている。この為ヘ
ッドケース8内に、低圧室10内の圧力に応じて上記ク
ランク室18と高圧室11との連通状態を制御する、圧
力調整手段である圧力調整弁59を設けている。又、上
記クランク室18と低圧室10との間には、図示しない
絞り流路を設けて、クランク室18内の圧力を徐々に低
圧室10に逃がす様にしている。但し、上記圧力調整弁
59が開放した状態では、上記高圧室11からクランク
室18内に送り込まれる冷媒蒸気の量が、上記絞り流路
を通じて排出される冷媒蒸気の量を上回り、上記クラン
ク室18内の圧力が上昇する様にしている。
【0039】上記圧力調整弁59は、図4に詳示する様
に、ダイヤフラム式のアクチュエータ60と、このアク
チュエータ60により開閉される開閉弁61とを備え
る。上記アクチュエータ60を構成するケース62の内
部は、ダイヤフラム63により大気圧室64と圧力導入
室65とに分割している。そして、この圧力導入室65
と上記低圧室10の一部10aとを連通させて、この圧
力導入室65内の圧力を低圧室10内の圧力と等しくし
ている。又、上記ダイヤフラム63の中央部にはプッシ
ュプレート66を設けると共に、上記大気圧室64内に
設けた圧縮ばね67によってこのプッシュプレート66
を、上記圧力導入室65に向け弾性的に押圧している。
従ってこのプッシュプレート66は、上記低圧室10内
の圧力が高い場合には、上記圧縮ばね67の弾力に抗し
て上記大気圧室64側に変位し、反対に上記低圧室10
内の圧力が低い場合には、上記圧縮ばね67の弾力に基
づいて上記圧力導入室65側に変位する。
【0040】一方、上記開閉弁61は、弁座68と、こ
の弁座68に対向したボール69と、このボール69を
弁座68に向けて弾性的に押圧する圧縮ばね70とを備
える。この圧縮ばね70の弾力は、上記圧縮ばね67の
弾力に比べれば遥かに弱い。そしてこの開閉弁61は、
上記ボール69が弁座68から離隔した状態では、前記
高圧室11と、上記クランク室18に通じる圧力導入孔
71とを連通させ、上記ボール69が弁座68に当接し
た状態では、これら高圧室11と圧力導入孔71との連
通を断つ。
【0041】上述の様な開閉弁61を前述の様なアクチ
ュエータ60により開閉すべく、上記プッシュプレート
66の中央部には、プッシュロッド72の基端部(図
1、4の下端部)を連結固定している。そして、このプ
ッシュロッド72の先端面(図1、4の上端面)を、上
記ボール69に対向させている。このプッシュロッド7
2は、上記圧力導入室65内の圧力が高く、上記プッシ
ュプレート66が上記大気圧室64側に変位し切った状
態では、上記ボール69を押さず、このボール69は、
圧縮ばね70の弾力に基づいて、上記弁座68に当接し
た状態となる。これに対して、上記低圧室10内の圧力
が低い場合に上記プッシュロッド72は、圧縮ばね67
の弾力に基づくプッシュプレート66の変位により上記
ボール69を押して、このボール69を弁座68から離
隔させる。
【0042】冷房負荷が大きく、コンプレッサで多量の
冷媒蒸気を圧縮する必要がある場合には、上記低圧室1
0に送り込まれる冷媒の圧力が高くなる為、この低圧室
10と通じる圧力導入室65内の圧力も高くなる。この
状態では、上記プッシュロッド72がボール69を押さ
ない。この結果、前記クランク室18に高圧室11内の
冷媒蒸気が送り込まれなくなって、上記クランク室18
内の圧力が低くなる。この状態では、前述した従来構造
の場合と同様の理由で、駆動軸13の直交面に対する前
記斜板27Aの傾斜角度θが大きくなり、ピストン16
のストロークが長くなって、コンプレッサの容量が増大
する。
【0043】反対に、冷房負荷が小さく、上記コンプレ
ッサ1で多量の冷媒蒸気を圧縮する必要がない場合に
は、上記低圧室10に送り込まれる冷媒の圧力が低くな
る為、この低圧室10と通じる圧力導入室65内の圧力
も低くなる。この状態では、上記プッシュロッド72が
ボール69を押す。この結果、前記クランク室18に高
圧室11内の冷媒蒸気が送り込まれて、上記クランク室
18内の圧力が高くなる。そして、前記斜板27Aの傾
斜角度θが小さくなり、ピストン16のストロークが短
くなって、コンプレッサの容量が減少する。
【0044】図示の実施例の場合には、コンプレッサの
容量を変えるべく、クランク室18内に高圧室11内の
圧力を導入する為、前述した従来構造の場合に比べて、
容量変更を迅速且つ確実に行なえる。即ち、前述した従
来構造の場合には、流量の安定しないブローバイガスに
よりクランク室18内の圧力を上昇させる為、コンプレ
ッサの容量を減少させるべくクランク室18内の圧力を
上昇させる為に要する時間が長く、しかも不安定にな
る。これに対して、高圧室11内の圧力をクランク室1
8内に導入する図示の実施例の場合には、クランク室1
8内の圧力を上昇させる為に要する時間が短く、しかも
安定する。この為、次述する様に急加速時等に急に容量
を減少させる場合の応答性が向上する。
【0045】尚、図示は省略したが、上記アクチュエー
タ60と直列に、ソレノイド等の電動式の補助アクチュ
エータを設け、上記圧力導入室65内の圧力と関係な
く、上記プッシャプレート66を変位させる事もでき
る。例えば、急加速時、登坂時等、冷房負荷に拘らずコ
ンプレッサの容量を減少させ、このコンプレッサを駆動
するエンジンの負担を軽減する事が一部で行なわれてい
る。この様な場合には、例えばアクセル開度が大きい場
合に上記補助アクチュエータにより、上記プッシャプレ
ート66を圧力導入室65に向けて押す。
【0046】又、図示の実施例の場合に前記各シリンダ
14の中心軸は、上記駆動軸13と平行に形成されてい
るが、略平行であれば、必ずしも厳密に平行である必要
はない。特に、図示の実施例の様に、斜板27Aとピス
トン16との連結部が1対のスライディングシュー1
7、17により構成される構造の場合には、ヘッドケー
ス8に近づく程各シリンダ14の中心軸が駆動軸13に
近づく方向に、この中心軸を駆動軸13に対し所定角度
(例えば2〜4度程度)傾斜させる事で、シリンダ14
の内周面及びピストン16の外周面が偏摩耗する事を防
止できる場合もある。但し、この点に関しては、特願平
7−28321号に記載されており、本発明の要旨とも
関係しないので、詳しい説明は省略する。何れにして
も、駆動軸13の回転に伴ってピストン16が、シリン
ダ14内で円滑に往復移動できさえすれば、各シリンダ
14の中心軸が上記駆動軸13に対して多少傾斜する事
は差し支えない。
【0047】更に、上記1対のスライディングシュー1
7、17に関しても、必ずしも同大のものを使用する必
要はない。例えば、圧縮空間寄り(図1の右寄り)のス
ライディングシュー17は、この圧縮空間内の圧力に基
づいて上記ピストン16に加わるスラスト荷重を支承す
る必要上、或る程度の大きさを確保する必要がある。こ
れに対して、端板9寄り(図1の左寄り)のスライディ
ングシュー17に加わる荷重は小さい。即ち、この端板
9寄りのスライディングシュー17には、ピストン16
を図1の左方に変位させ、前記低圧室10から上記圧縮
空間内に冷媒蒸気を吸引する際に、斜板27Aから連結
腕部34に力を伝達する事に伴うスラスト荷重が加わる
程度である。このスラスト荷重は、上記圧力に基づいて
圧縮空間寄りのスライディングシュー17に加わるスラ
スト荷重に比べれば遥かに小さい。従って、耐荷重性の
面からは、上記端板9寄りのスライディングシュー17
を上記圧縮空間寄りのスライディングシュー17に比べ
て小さくする事が可能である。
【0048】そこで、上記連結腕部34に形成した抱持
部33と斜板27Aとの少なくとも一方の形状を工夫
し、これら抱持部33と斜板27Aとの干渉を防止すれ
ば、上記端板9寄りのスライディングシュー17を上記
圧縮空間寄りのスライディングシュー17に比べて小さ
くできる。この為に例えば、上記抱持部33を構成する
1対の抱持腕46a、46bのうち、上記端板9寄りの
抱持腕46bを小さくする。又、必要に応じて、図1の
鎖線αよりも先端寄り(図1の下端寄り)部分を省略し
ても良い。更に、上記斜板27Aの片側面(図1の左側
面)で上記抱持腕46bの先端部と干渉する可能性のあ
る部分に凹部を形成する事で、上記抱持部33と斜板2
7Aとの干渉を防止する事もできる。勿論、これらを組
み合わせて干渉防止を図っても良い。
【0049】この様に、上記端板9寄りのスライディン
グシュー17を上記圧縮空間寄りのスライディングシュ
ー17に比べて小さくすれば、斜板式可変容量型コンプ
レッサの小型軽量化を図れる。即ち、上記端板9寄りの
スライディングシュー17を小さくする分だけ、上記抱
持腕46bを含む抱持部33の軸方向寸法を小さくでき
る。抱持部33の軸方向寸法を小さくすれば、その分ピ
ストン16と共に往復移動する部分の小型軽量化を図れ
る。運転時に高速で往復移動するピストン16の小型軽
量化は非常に重要で、少しでも軽くなれば、その分コン
プレッサの高速運転が可能になって、より高性能の斜板
式コンプレッサ(可変容量型に限らず)を実現できる。
更に、上記軸方向寸法の短縮は、前記クランク室18の
軸方向寸法、延てはケーシング6全体の軸方向寸法の短
縮に結び付き、斜板式可変容量型コンプレッサの小型軽
量化を図れる。
【0050】
【発明の効果】本発明の斜板式可変容量型コンプレッサ
は、以上に述べた通り構成され作用するので、次の
の様な効果を得る事ができる。 スリーブ及び斜板の加工が容易で、これらスリーブ
及び斜板の製作費及びこれらスリーブ及び斜板を組み込
んだ斜板式可変容量型コンプレッサの製作費の低廉化を
図れる。 摩耗し易く、しかも異音を発生し易い係合部が存在
しない為、十分な耐久性を得られるだけでなく、運転時
に乗員等に不快感を与える事もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を、吐出量を最大とした状態で
示す断面図。
【図2】斜板の内径部を枢支する部分の分解斜視図。
【図3】駆動軸の回転を斜板に伝達する部分の分解斜視
図。
【図4】図1のA部拡大図。
【図5】自動車用空気調和装置を構成する蒸気圧縮式冷
凍機の回路図。
【図6】従来の可変容量型コンプレッサを、吐出量を最
大とした状態で示す断面図。
【図7】同じく吐出量を最小とした状態で示す断面図。
【符号の説明】
1 コンプレッサ 2 コンデンサ 3 リキッドタンク 4 膨張弁 5 エバポレータ 6 ケーシング 7 ケーシング本体 8 ヘッドケース 9 端板 10 低圧室 10a 一部 11 高圧室 12a 吸入ポート 12b 吐出ポート 13 駆動軸 14 シリンダ 15 隔壁板 16 ピストン 17 スライディングシュー 18 クランク室 19 スリーブ 19a 外径面 20、20a 支持ブラケット 21 圧縮ばね 22a、22b ラジアルニードル軸受 23a、23b スラストころ軸受 24 調整ナット 25 段部 26 中心孔 27、27A 斜板 27a 内径面 28 ストップリング 29 駆動腕 30 傾斜長孔 31 被駆動腕 32 ガイドピン 33 抱持部 34 連結腕部 35 球状凹面 36 ガイド面 37 吸入口 38 吐出口 39 吸入弁 40 吐出弁 41 圧力調整通路 42 ベローズ 43 流通孔 44 ニードル 45 圧力調整弁 46a、46b 抱持腕 47 スリーブ 48 傾斜部 49 支持筒 50 円孔 51 鍔部 52 円孔 53 ピン 54 被駆動腕 55 取付フランジ 56 リンク腕 57、58 ピン 59 圧力調整弁 60 アクチュエータ 61 開閉弁 62 ケース 63 ダイヤフラム 64 大気圧室 65 圧力導入室 66 プッシュプレート 67 圧縮ばね 68 弁座 69 ボール 70 圧縮ばね 71 圧力導入孔 72 プッシュロッド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入ポート及び吐出ポートを有するケー
    シングと、このケーシング内に設けられて上記吸入ポー
    トに通じる低圧室と、上記ケーシング内に設けられて上
    記吐出ポートに通じる高圧室と、上記ケーシング内に回
    転自在に支持された駆動軸と、上記ケーシングの内側で
    この駆動軸の周囲部分に、それぞれがこの駆動軸と略平
    行に形成された複数のシリンダと、これら各シリンダの
    内側に軸方向に亙る変位自在に嵌装されたピストンと、
    上記駆動軸の中間部周囲に、傾斜角度の調節並びにこの
    駆動軸と共に回転自在に支持された斜板と、上記駆動軸
    の回転に伴うこの斜板の上記駆動軸の軸方向に亙る変位
    を上記各ピストンに伝達する伝達部材と、上記低圧室か
    ら上記各シリンダに向けてのみ冷媒蒸気を流す吸入弁
    と、上記各シリンダから上記高圧室に向けてのみ冷媒蒸
    気を流す吐出弁と、上記ケーシングの内側で上記斜板が
    存在するクランク室内の圧力を調整する圧力調整手段と
    を備えた斜板式可変容量型コンプレッサに於いて、上記
    駆動軸の中間部周囲に、少なくとも軸方向に亙る変位自
    在に支持されたスリーブと、このスリーブの直径方向反
    対位置に設けられて上記斜板の内径部を枢支する第一枢
    軸と、上記駆動軸の中間部で上記スリーブよりも上記各
    シリンダから離れた部分に固定されてこの駆動軸と共に
    回転する支持ブラケットと、この支持ブラケットに固設
    された駆動腕と、上記斜板の片面でこの駆動腕と対向す
    る部分に固設された被駆動腕と、この被駆動腕の先端部
    と上記駆動腕との間に配置されたリンク腕と、このリン
    ク腕の一端を上記駆動腕の先端部に枢支する、上記第一
    枢軸と平行な第二枢軸と、上記リンク腕の他端を上記被
    駆動腕の先端部に枢支する、上記第一、第二両枢軸と平
    行な第三枢軸とを備える事を特徴とする斜板式可変容量
    型コンプレッサ。
JP7122541A 1995-05-22 1995-05-22 斜板式可変容量型コンプレッサ Pending JPH08312528A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7122541A JPH08312528A (ja) 1995-05-22 1995-05-22 斜板式可変容量型コンプレッサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7122541A JPH08312528A (ja) 1995-05-22 1995-05-22 斜板式可変容量型コンプレッサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08312528A true JPH08312528A (ja) 1996-11-26

Family

ID=14838432

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7122541A Pending JPH08312528A (ja) 1995-05-22 1995-05-22 斜板式可変容量型コンプレッサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08312528A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005299516A (ja) * 2004-04-12 2005-10-27 Calsonic Kansei Corp リンク機構およびこれを用いた可変容量圧縮機
WO2005100790A1 (ja) 2004-04-12 2005-10-27 Calsonic Kansei Corporation リンク機構およびこれを用いた可変容量圧縮機
KR100700861B1 (ko) * 2004-06-14 2007-03-29 오브리스트 엔지니어링 게엠베하 왕복 운동하는 피스톤 압축기
EP2096307A2 (en) 2008-02-26 2009-09-02 Calsonic Kansei Corporation Tilting plate type compressor

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005299516A (ja) * 2004-04-12 2005-10-27 Calsonic Kansei Corp リンク機構およびこれを用いた可変容量圧縮機
WO2005100790A1 (ja) 2004-04-12 2005-10-27 Calsonic Kansei Corporation リンク機構およびこれを用いた可変容量圧縮機
EP1757808A4 (en) * 2004-04-12 2012-05-16 Calsonic Kansei Corp ASSEMBLY ROD MECHANISM AND VARIABLE DISPLACEMENT COMPRESSOR
KR100700861B1 (ko) * 2004-06-14 2007-03-29 오브리스트 엔지니어링 게엠베하 왕복 운동하는 피스톤 압축기
EP2096307A2 (en) 2008-02-26 2009-09-02 Calsonic Kansei Corporation Tilting plate type compressor
JP2009203832A (ja) * 2008-02-26 2009-09-10 Calsonic Kansei Corp 斜板式圧縮機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08326655A (ja) 斜板式コンプレッサ
US4702677A (en) Variable displacement wobble plate type compressor with improved wobble angle return system
US6142745A (en) Piston type variable displacement compressor
US9429147B2 (en) Variable displacement swash plate compressor
US5529461A (en) Piston type variable displacement compressor
JP3254853B2 (ja) クラッチレス片側ピストン式可変容量圧縮機
US5586870A (en) Bearing structure used in a compressor
US9903352B2 (en) Swash plate type variable displacement compressor
JPS62276279A (ja) 冷凍システム
US20090220356A1 (en) Swash plate type variable displacement compressor
JPH07119631A (ja) 斜板型可変容量圧縮機
US6932582B2 (en) Vibration damping mechanism for piston type compressor
EP1394411B1 (en) Swash plate type variable displacement compressor
JP3152015B2 (ja) クラッチレス片側ピストン式可変容量圧縮機及びその容量制御方法
US6510699B2 (en) Displacement control apparatus for variable displacement compressor
US6076449A (en) Variable displacement compressor
JPH08312528A (ja) 斜板式可変容量型コンプレッサ
JP4046409B2 (ja) 圧力制御弁のシール構造
CN105889017B (zh) 可变排量旋转斜板式压缩机
EP1493923A2 (en) Swash plate compressor
JP3082485B2 (ja) 揺動斜板式可変容量圧縮機
JPH04321779A (ja) 斜板型可変容量圧縮機
CN105649923B (zh) 可变排量旋转斜板式压缩机
JP3606659B2 (ja) 可変容量型コンプレッサを組み込んだ蒸気圧縮式冷凍機
US6979182B2 (en) Vibration damping mechanism for piston type compressor

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050128

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050301