JPH08312682A - 温度感応型流体式ファン・カップリング装置 - Google Patents
温度感応型流体式ファン・カップリング装置Info
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- JPH08312682A JPH08312682A JP14673295A JP14673295A JPH08312682A JP H08312682 A JPH08312682 A JP H08312682A JP 14673295 A JP14673295 A JP 14673295A JP 14673295 A JP14673295 A JP 14673295A JP H08312682 A JPH08312682 A JP H08312682A
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- General Details Of Gearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 密封器匣内を循環する耐熱合成油の早期の劣
化や軸受の劣化を防止するとともに、冷却ファンを駆動
させる際に、継手として作用している高粘度の耐熱合成
油の過度な温度上昇が抑制され、結果として冷却ファン
の安定駆動が保証されたファン・カップリング装置を提
案する。 【構成】 温度感応型流体式ファン・カップリング装置
において、密封器匣のカバー側の前面に、その内部に低
沸点冷却油が注入された冷却副室を形成してなる温度感
応型流体式ファン・カップリング装置。
化や軸受の劣化を防止するとともに、冷却ファンを駆動
させる際に、継手として作用している高粘度の耐熱合成
油の過度な温度上昇が抑制され、結果として冷却ファン
の安定駆動が保証されたファン・カップリング装置を提
案する。 【構成】 温度感応型流体式ファン・カップリング装置
において、密封器匣のカバー側の前面に、その内部に低
沸点冷却油が注入された冷却副室を形成してなる温度感
応型流体式ファン・カップリング装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に、自動車等にお
ける機関冷却用ファンの回転を外部周囲の温度変化に応
じて自動制御し、絶えず走行状態に応じた冷却送風量を
機関に供給する温度感応型流体式ファン・カップリング
装置に関する。
ける機関冷却用ファンの回転を外部周囲の温度変化に応
じて自動制御し、絶えず走行状態に応じた冷却送風量を
機関に供給する温度感応型流体式ファン・カップリング
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のファン・カップリング装
置としては、図3にその一部断面図を示す如く、先端部
に円盤状の駆動デイスク1を固着した回転軸体2上に、
軸受3を介して支承され、かつ、外周部に冷却ファン部
材(図示せず)が取り付けられたケース5とカバー6と
からなる密封器匣7を具備するものである。この密封器
匣7の内部は、耐熱合成油の供給調整孔15を有する仕
切板9により油溜室10と前記の駆動ディスク1を内装
するトルク伝達室11とに区劃され、さらに、油溜室1
0の内部には、前記カバー6の前面に設けられた感温体
12が感知する温度変化に追従して軸方向に変位可能に
連棹13と、この連棹13の変位に連動する板状弁部材
14とが内装され、該板状弁部材14は油溜室10側の
仕切板9の表面にその一端が鋲着され、他端は供給調整
孔15部分に位置して設けられており、該板状弁部材1
4の作動により耐熱合成油の供給孔15が開閉され、こ
の動作に伴って駆動ディスク1とケース5および駆動デ
ィスク1と仕切板9との対向壁面間に設けられたトルク
伝達室16内の耐熱合成油量が増減され、駆動側の回転
軸体2から被駆動側の密封器匣7へ向けて伝達されるト
ルクが制御されるよう構成されている。さらに、回転作
動時の遠心力による駆動ディスク1の外周面に対抗する
密封器匣7の内周面側壁部の一部にはダム16が設けら
れ回転方向の手前に近傍して形成された排出口に連なる
トルク伝達室11側より油溜室10側への排出循環路1
7にポンピング機能をなすもので、また前記の密封器匣
の外側には放熱フィン24が形成されている。このよう
なファン・カップリング装置においては、外部周囲の温
度が設定値を超えた場合には、感温体12の変形動作に
伴う連棹13の作用により、連棹に接して設けられた弁
部材14は仕切板9の供給調整孔15を開放し、一方外
部周囲の温度が設定値以下の場合には逆に供給調整孔1
5を閉塞する動作をなし、この動作により、駆動ディス
ク1と密封器匣7との間に形成されたトルク伝達室11
における油の有効接触面積を増減させ、さらに、弁部材
14の開閉動作に伴って駆動側の回転軸体2から被駆動
側である密封器匣7へのトルク伝達を制御させている。
置としては、図3にその一部断面図を示す如く、先端部
に円盤状の駆動デイスク1を固着した回転軸体2上に、
軸受3を介して支承され、かつ、外周部に冷却ファン部
材(図示せず)が取り付けられたケース5とカバー6と
からなる密封器匣7を具備するものである。この密封器
匣7の内部は、耐熱合成油の供給調整孔15を有する仕
切板9により油溜室10と前記の駆動ディスク1を内装
するトルク伝達室11とに区劃され、さらに、油溜室1
0の内部には、前記カバー6の前面に設けられた感温体
12が感知する温度変化に追従して軸方向に変位可能に
連棹13と、この連棹13の変位に連動する板状弁部材
14とが内装され、該板状弁部材14は油溜室10側の
仕切板9の表面にその一端が鋲着され、他端は供給調整
孔15部分に位置して設けられており、該板状弁部材1
4の作動により耐熱合成油の供給孔15が開閉され、こ
の動作に伴って駆動ディスク1とケース5および駆動デ
ィスク1と仕切板9との対向壁面間に設けられたトルク
伝達室16内の耐熱合成油量が増減され、駆動側の回転
軸体2から被駆動側の密封器匣7へ向けて伝達されるト
ルクが制御されるよう構成されている。さらに、回転作
動時の遠心力による駆動ディスク1の外周面に対抗する
密封器匣7の内周面側壁部の一部にはダム16が設けら
れ回転方向の手前に近傍して形成された排出口に連なる
トルク伝達室11側より油溜室10側への排出循環路1
7にポンピング機能をなすもので、また前記の密封器匣
の外側には放熱フィン24が形成されている。このよう
なファン・カップリング装置においては、外部周囲の温
度が設定値を超えた場合には、感温体12の変形動作に
伴う連棹13の作用により、連棹に接して設けられた弁
部材14は仕切板9の供給調整孔15を開放し、一方外
部周囲の温度が設定値以下の場合には逆に供給調整孔1
5を閉塞する動作をなし、この動作により、駆動ディス
ク1と密封器匣7との間に形成されたトルク伝達室11
における油の有効接触面積を増減させ、さらに、弁部材
14の開閉動作に伴って駆動側の回転軸体2から被駆動
側である密封器匣7へのトルク伝達を制御させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来のファ
ン・カップリング装置においては、トルク伝達の媒体と
して、高粘度の耐熱合成油を使用している。また、従来
のファン・カップリング装置は自動車のエンジンルーム
内に設置されていることに加えて、冷却ファンを駆動す
る際に、継手としての作用を果たしている高粘度の耐熱
合成油が剪断作用を受けることによって、密封器匣内を
循環する耐熱合成油の自己発熱量が大きくなり易く、ま
た、密封器匣の構造によっては発熱と放熱とのバランス
が崩れ易いこともあって、過熱により耐熱合成油の劣化
による粘性の低下や軸受の劣化を招き、冷却ファンの安
定駆動を阻害し、さらには機器の破損が発生する可能性
もあった。
ン・カップリング装置においては、トルク伝達の媒体と
して、高粘度の耐熱合成油を使用している。また、従来
のファン・カップリング装置は自動車のエンジンルーム
内に設置されていることに加えて、冷却ファンを駆動す
る際に、継手としての作用を果たしている高粘度の耐熱
合成油が剪断作用を受けることによって、密封器匣内を
循環する耐熱合成油の自己発熱量が大きくなり易く、ま
た、密封器匣の構造によっては発熱と放熱とのバランス
が崩れ易いこともあって、過熱により耐熱合成油の劣化
による粘性の低下や軸受の劣化を招き、冷却ファンの安
定駆動を阻害し、さらには機器の破損が発生する可能性
もあった。
【0004】本発明は、上記の課題が極めて効果的に解
決され、密封器匣内を循環する耐熱合成油の早期の劣化
が防止されるとともに、冷却ファンを駆動させる際に、
継手として作用している高粘度の耐熱合成油の過度な温
度上昇が抑制され、耐熱合成油の劣化による粘性の低下
や軸受の劣化を防止し、結果として冷却ファンの安定駆
動をもたらしかつ故障が少ないファン・カップリング装
置を提案することを目的とする。
決され、密封器匣内を循環する耐熱合成油の早期の劣化
が防止されるとともに、冷却ファンを駆動させる際に、
継手として作用している高粘度の耐熱合成油の過度な温
度上昇が抑制され、耐熱合成油の劣化による粘性の低下
や軸受の劣化を防止し、結果として冷却ファンの安定駆
動をもたらしかつ故障が少ないファン・カップリング装
置を提案することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の課題
を解決するため、鋭意研究開発を進めた結果、下記の発
明を実施することにより事態の改善が図れることが明ら
かにされた。すなわち、本発明は、先端部に円盤状の駆
動デイスクを固着した回転軸体上に軸受を介して支承さ
れ、かつ外周部に冷却ファン部材を取り付けられたケー
スとカバーとからなる密封器匣の内部が、油の供給孔を
有する仕切板により油溜室と前記の駆動ディスクを内装
するトルク伝達室とに区劃され、さらに油溜室の内部
に、前記カバーの前面に設けた感温体の温度変化に伴う
変形に追従して変位される板状弁部材が内装され、該板
状弁部材の作動により駆動ディスクとケースおよび仕切
板との対向壁面間に設けられたトルク伝達室内の耐熱合
成油量が増減することにより、駆動側の回転軸体から被
駆動側の密封器匣へ伝達される回転トルク力が制御され
るようにしてなるファン・カップリング装置において、
前記カバー側の前面に、その内部に低沸点冷却油が注入
された冷却副室が形成されてなる温度感応型流体式ファ
ン・カップリングを提示する。
を解決するため、鋭意研究開発を進めた結果、下記の発
明を実施することにより事態の改善が図れることが明ら
かにされた。すなわち、本発明は、先端部に円盤状の駆
動デイスクを固着した回転軸体上に軸受を介して支承さ
れ、かつ外周部に冷却ファン部材を取り付けられたケー
スとカバーとからなる密封器匣の内部が、油の供給孔を
有する仕切板により油溜室と前記の駆動ディスクを内装
するトルク伝達室とに区劃され、さらに油溜室の内部
に、前記カバーの前面に設けた感温体の温度変化に伴う
変形に追従して変位される板状弁部材が内装され、該板
状弁部材の作動により駆動ディスクとケースおよび仕切
板との対向壁面間に設けられたトルク伝達室内の耐熱合
成油量が増減することにより、駆動側の回転軸体から被
駆動側の密封器匣へ伝達される回転トルク力が制御され
るようにしてなるファン・カップリング装置において、
前記カバー側の前面に、その内部に低沸点冷却油が注入
された冷却副室が形成されてなる温度感応型流体式ファ
ン・カップリングを提示する。
【0006】この場合、冷却副室に接続して、該冷却副
室に注入された低沸点冷却油が通過させられるフィン付
き冷却管が設けられてなることが好ましい。また、冷却
副室に注入された低沸点冷却油が130℃乃至175℃
の範囲の沸点を有することが好ましい。そして、冷却副
室に注入される低沸点冷却油が、エチレングリコール・
モノエチルエーテルと、3−ヘキサノールと、2.6−
ジメチルピリジンと、2.4−ジメチルピリジンと、ト
ロパンと、エチレングリコール・モノブチルエーテルと
からなる群の中から選ばれた1種であることがより好ま
しい。
室に注入された低沸点冷却油が通過させられるフィン付
き冷却管が設けられてなることが好ましい。また、冷却
副室に注入された低沸点冷却油が130℃乃至175℃
の範囲の沸点を有することが好ましい。そして、冷却副
室に注入される低沸点冷却油が、エチレングリコール・
モノエチルエーテルと、3−ヘキサノールと、2.6−
ジメチルピリジンと、2.4−ジメチルピリジンと、ト
ロパンと、エチレングリコール・モノブチルエーテルと
からなる群の中から選ばれた1種であることがより好ま
しい。
【0007】
【作用】本発明は、カバー側の前面に、低沸点冷却油が
注入された冷却副室が形成されたことにより、密封器匣
を形成するカバーを通じて、密封器匣内を循環する耐熱
合成油の発する気化潜熱を奪い易くする機能を持つ。こ
の冷却副室に注入された低沸点冷却油は、トルク伝達室
において駆動ディスクによる作動油の剪断作用に伴う発
熱で一旦気化され、一方密封器匣のカバー前面に当る冷
却風により冷却されている冷却副室の外壁と接して液化
され、この熱と冷却に伴う気化と液化による循環作用に
より、トルク伝達用耐熱合成油の温度上昇を、低沸点冷
却油の沸騰・冷却作用により該冷却油の沸点近傍までに
抑制できる。また、本発明は冷却副室に接続して、冷却
副室に注入され、一旦気化された低沸点冷却油を通過さ
せその内壁と接して液化され再度次ぎなる冷却処理に利
用される循環作用を示すフィン付き冷却管を設けたこと
により、冷却副室に注入された低沸点冷却油の放熱効果
をより高める作用をなし得る。
注入された冷却副室が形成されたことにより、密封器匣
を形成するカバーを通じて、密封器匣内を循環する耐熱
合成油の発する気化潜熱を奪い易くする機能を持つ。こ
の冷却副室に注入された低沸点冷却油は、トルク伝達室
において駆動ディスクによる作動油の剪断作用に伴う発
熱で一旦気化され、一方密封器匣のカバー前面に当る冷
却風により冷却されている冷却副室の外壁と接して液化
され、この熱と冷却に伴う気化と液化による循環作用に
より、トルク伝達用耐熱合成油の温度上昇を、低沸点冷
却油の沸騰・冷却作用により該冷却油の沸点近傍までに
抑制できる。また、本発明は冷却副室に接続して、冷却
副室に注入され、一旦気化された低沸点冷却油を通過さ
せその内壁と接して液化され再度次ぎなる冷却処理に利
用される循環作用を示すフィン付き冷却管を設けたこと
により、冷却副室に注入された低沸点冷却油の放熱効果
をより高める作用をなし得る。
【0008】さらに、冷却副室に注入される低沸点冷却
油の沸点が130℃乃至175℃の範囲とする低沸点冷
却油に限定されたことにより、過熱された耐熱合成油か
ら熱が放散され耐熱合成油の過熱制御力は高められ、耐
熱合成油の過熱制御動作により気化された冷却油の液化
回帰運動も円滑に行われる。冷却副室に注入される低沸
点冷却油をエチレングリコール・モノエチルエーテル
と、3−ヘキサノールと、2.6−ジメチルピリジン
と、2.4−ジメチルピリジンと、トロパンと、エチレ
ングリコール・モノブチルエーテルとからなる群の中か
ら選ばれた1種とする場合、耐熱合成油の過熱制御処理
と気化した冷却油の液化回帰処理はより円滑に行なわれ
る。
油の沸点が130℃乃至175℃の範囲とする低沸点冷
却油に限定されたことにより、過熱された耐熱合成油か
ら熱が放散され耐熱合成油の過熱制御力は高められ、耐
熱合成油の過熱制御動作により気化された冷却油の液化
回帰運動も円滑に行われる。冷却副室に注入される低沸
点冷却油をエチレングリコール・モノエチルエーテル
と、3−ヘキサノールと、2.6−ジメチルピリジン
と、2.4−ジメチルピリジンと、トロパンと、エチレ
ングリコール・モノブチルエーテルとからなる群の中か
ら選ばれた1種とする場合、耐熱合成油の過熱制御処理
と気化した冷却油の液化回帰処理はより円滑に行なわれ
る。
【0009】
【実施例】本発明の実施例について以下に図面を参照し
ながら詳述する。図1は本発明の実施例を示した断面図
である。図2は本発明の他の実施例を示した断面図であ
る。
ながら詳述する。図1は本発明の実施例を示した断面図
である。図2は本発明の他の実施例を示した断面図であ
る。
【0010】本発明は、図1に示す通り、先端部に円盤
状の駆動デイスク1を固着した回転軸体2上に、軸受3
を介して支承され、かつ、外周部に冷却ファン部材4が
取り付けられたケース5とカバー6とからなる密封器匣
7を具備し、この密封器匣7の内部は、耐熱合成油の供
給調整孔8を有する仕切板9により油溜室10と前記駆
動ディスク1を内装するトルク伝達室11とに区劃さ
れ、さらに、油溜室10の内部には前記カバー6の前面
に設けられた感温体12が感知する温度変化に追従して
軸方向に変位可能に連棹13が設けられ、また、この連
棹13の変位に連動して回動変位される板状弁部材14
が内装されている。該板状弁部材14は油溜室10側の
仕切板9の表面にその一端が鋲着され、他端は供給調整
孔8に位置して設けられており、該板状弁部材14の作
動により耐熱合成油の供給調整8が開閉され、この動作
に伴って駆動ディスク1とケース5および駆動ディスク
1とカバー6との対向壁面間に設けられたトルク伝達室
11内の耐熱合成油量が増減され、駆動側の回転軸体2
から被駆動側の密封器匣7へ向けて伝達されるトルクが
制御されるように構成されている。また回転作動時の遠
心力による駆動ディスク1の外周面に対抗する密封器匣
7の内周面側壁部の一部にはダム16が設けられ回転方
向の手前に近傍して形成された排出口に連なるトルク伝
達室11側より油溜室10側への排出循環路17に対し
てポンピング機能をなすものであり、また前記の密封器
匣の外側には放熱フィン24が形成されている。本発明
では上記の通り構成された温度感応型流体式ファン・カ
ップリング装置において、さらに、前記カバー6の前面
側で、かつトルク伝達室11の外側に、前記トルク伝達
室11の外側壁18が隔壁の一部として共有され、低沸
点冷却油19が注入された冷却副室20が形成されてい
る。この低沸点冷却油19の沸騰・冷却作用により、ト
ルク伝達室11内の耐熱合成油の温度上昇を、該冷却油
の沸点近傍までに抑制できる。そしてこの冷却副室20
の内部に注入される低沸点冷却油19として沸点が13
5℃のエチレングリコール・モノエチルエーテルを用い
た場合、高温の外部温度での長期使用下でも耐熱合成油
の劣化は認められず、良好な結果が示された。なお、図
示の実施例ではカバー6の前面に設けられた感温体12
はカバー6の前面に固定されたブラケット21にその両
端を係支した板状バイメタルにより構成されているが、
従来周知の渦巻状のバイメタルを用いることもできる。
状の駆動デイスク1を固着した回転軸体2上に、軸受3
を介して支承され、かつ、外周部に冷却ファン部材4が
取り付けられたケース5とカバー6とからなる密封器匣
7を具備し、この密封器匣7の内部は、耐熱合成油の供
給調整孔8を有する仕切板9により油溜室10と前記駆
動ディスク1を内装するトルク伝達室11とに区劃さ
れ、さらに、油溜室10の内部には前記カバー6の前面
に設けられた感温体12が感知する温度変化に追従して
軸方向に変位可能に連棹13が設けられ、また、この連
棹13の変位に連動して回動変位される板状弁部材14
が内装されている。該板状弁部材14は油溜室10側の
仕切板9の表面にその一端が鋲着され、他端は供給調整
孔8に位置して設けられており、該板状弁部材14の作
動により耐熱合成油の供給調整8が開閉され、この動作
に伴って駆動ディスク1とケース5および駆動ディスク
1とカバー6との対向壁面間に設けられたトルク伝達室
11内の耐熱合成油量が増減され、駆動側の回転軸体2
から被駆動側の密封器匣7へ向けて伝達されるトルクが
制御されるように構成されている。また回転作動時の遠
心力による駆動ディスク1の外周面に対抗する密封器匣
7の内周面側壁部の一部にはダム16が設けられ回転方
向の手前に近傍して形成された排出口に連なるトルク伝
達室11側より油溜室10側への排出循環路17に対し
てポンピング機能をなすものであり、また前記の密封器
匣の外側には放熱フィン24が形成されている。本発明
では上記の通り構成された温度感応型流体式ファン・カ
ップリング装置において、さらに、前記カバー6の前面
側で、かつトルク伝達室11の外側に、前記トルク伝達
室11の外側壁18が隔壁の一部として共有され、低沸
点冷却油19が注入された冷却副室20が形成されてい
る。この低沸点冷却油19の沸騰・冷却作用により、ト
ルク伝達室11内の耐熱合成油の温度上昇を、該冷却油
の沸点近傍までに抑制できる。そしてこの冷却副室20
の内部に注入される低沸点冷却油19として沸点が13
5℃のエチレングリコール・モノエチルエーテルを用い
た場合、高温の外部温度での長期使用下でも耐熱合成油
の劣化は認められず、良好な結果が示された。なお、図
示の実施例ではカバー6の前面に設けられた感温体12
はカバー6の前面に固定されたブラケット21にその両
端を係支した板状バイメタルにより構成されているが、
従来周知の渦巻状のバイメタルを用いることもできる。
【0011】次に、図2には他の実施例を示すが、この
実施例では冷却副室20に接続して、冷却副室20に注
入された低沸点冷却油19が循環するフィン付き冷却管
22が、半径方向に複数個設けられ、かつ前記冷却副室
20の内部には沸点が171℃のエチレングリコール・
モノブチルエーテルが低沸点冷却油19として注入され
ている。
実施例では冷却副室20に接続して、冷却副室20に注
入された低沸点冷却油19が循環するフィン付き冷却管
22が、半径方向に複数個設けられ、かつ前記冷却副室
20の内部には沸点が171℃のエチレングリコール・
モノブチルエーテルが低沸点冷却油19として注入され
ている。
【0012】上記各実施例において、駆動ディスク1と
密封器匣7カバー6との間のトルク伝達間隙23にはラ
ビリンス機構が設けられているが、この機構は必ずしも
必要でない。
密封器匣7カバー6との間のトルク伝達間隙23にはラ
ビリンス機構が設けられているが、この機構は必ずしも
必要でない。
【0013】なお、冷却副室20に注入された低沸点冷
却油としては、前記したエチレングリコール・モノエチ
ルエーテル、エチレングリコール・モノブチルエーテル
の他、沸点が135℃である3−ヘキサノール、沸点が
144℃である2.6−ジメチルピリジン、沸点が15
7℃である2.4−ジメチルピリジン、沸点が160℃
であるトロパンなどが使用でき、いずれも耐熱合成油の
劣化は認められず、良好な結果が得られた。
却油としては、前記したエチレングリコール・モノエチ
ルエーテル、エチレングリコール・モノブチルエーテル
の他、沸点が135℃である3−ヘキサノール、沸点が
144℃である2.6−ジメチルピリジン、沸点が15
7℃である2.4−ジメチルピリジン、沸点が160℃
であるトロパンなどが使用でき、いずれも耐熱合成油の
劣化は認められず、良好な結果が得られた。
【0014】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明によれば
長時間の走行にあっても、トルク伝達用耐熱合成油の温
度上昇を、低沸点冷却油の沸騰・冷却作用により該冷却
油の沸点近傍までに抑制できるため、安定したファン回
転と制御特性を同時に発揮し得る極めて有用な温度感応
型流体式ファン・カップリング装置を提供し得た。
長時間の走行にあっても、トルク伝達用耐熱合成油の温
度上昇を、低沸点冷却油の沸騰・冷却作用により該冷却
油の沸点近傍までに抑制できるため、安定したファン回
転と制御特性を同時に発揮し得る極めて有用な温度感応
型流体式ファン・カップリング装置を提供し得た。
【図1】本発明の実施例を示した断面図である。
【図2】本発明の他の実施例を示した断面図である。
【図3】従来例を示した断面図である。
1 駆動デイスク 2 回転軸体 3 軸受 4 冷却ファン部材 5 ケース 6 カバー 7 密封器匣 8 供給調整孔 9 仕切板 10 油溜室 11 トルク伝達室 12 感温体 13 連棹 14 板状弁部材 18 外側壁 19 低沸点冷却油 20 冷却副室 21 ブラケット 22 フィン付き冷却管 23 トルク伝達間隙 24 放熱フィン
Claims (4)
- 【請求項1】 先端部に円盤状の駆動デイスクを固着し
た回転軸体上に軸受を介して支承され、かつ外周部に冷
却ファン部材を取り付けたケースとカバーとからなる密
封器匣の内部が、耐熱合成油の供給孔を有する仕切板に
より油溜室と前記の駆動ディスクを内装するトルク伝達
室とに区劃され、さらに油溜室の内部には、前記カバー
の前面に設けられた感温体の温度変化に伴う変形に追従
して変位する板状弁部材が内装され、該板状弁部材の作
動により駆動ディスクとケースおよび仕切板との対向壁
面間に設けられたトルク伝達室内の耐熱合成油量が増減
して、駆動側の回転軸体から被駆動側の密封器匣への回
転トルクの伝達が制御されるようにしてなるファン・カ
ップリング装置において、前記カバー側の前面に、その
内部に低沸点冷却油が注入された冷却副室が形成されて
なることを特徴とする温度感応型流体式ファン・カップ
リング装置。 - 【請求項2】 冷却副室に接続して、該冷却副室に注入
された低沸点冷却油が通過させられるフィン付き冷却管
が設けられたことを特徴とする請求項1記載の温度感応
型流体式ファン・カップリング装置。 - 【請求項3】 冷却副室に注入されてた低沸点冷却油が
その沸点を130℃乃至175℃の範囲の沸点を有する
ことを特徴とする請求項1または2記載の温度感応型流
体式ファン・カップリング装置。 - 【請求項4】 冷却副室に注入された低沸点冷却油がエ
チレングリコール・モノエチルエーテルと、3−ヘキサ
ノールと、2.6−ジメチルピリジンと、2.4−ジメ
チルピリジンと、トロパンと、エチレングリコール・モ
ノブチルエーテルとからなる群の中から選ばれた1種で
あることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記
載の温度感応型流体式ファン・カップリング装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14673295A JPH08312682A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 温度感応型流体式ファン・カップリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14673295A JPH08312682A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 温度感応型流体式ファン・カップリング装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08312682A true JPH08312682A (ja) | 1996-11-26 |
Family
ID=15414337
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14673295A Pending JPH08312682A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 温度感応型流体式ファン・カップリング装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08312682A (ja) |
-
1995
- 1995-05-22 JP JP14673295A patent/JPH08312682A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050419 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050615 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050802 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |