JPH08312840A - 防火パイプ - Google Patents

防火パイプ

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JPH08312840A
JPH08312840A JP7116873A JP11687395A JPH08312840A JP H08312840 A JPH08312840 A JP H08312840A JP 7116873 A JP7116873 A JP 7116873A JP 11687395 A JP11687395 A JP 11687395A JP H08312840 A JPH08312840 A JP H08312840A
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JP
Japan
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pipe
refractory material
fire
heat
fire protection
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JP7116873A
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Inventor
Joji Murota
城治 室田
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Furukawa Techno Material Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Techno Material Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 電線などが挿通される金属パイプ13の長手方
向の一部に拡径部15が形成され、その拡径部15の内側に
熱発泡性耐火材17が収納され、熱発泡性耐火材17の内径
が耐火性パイプ13の非拡径部の内径とほぼ同じになって
いる防火パイプ。 【効果】 防火区画部等に設置した後に、電線などを挿
通することができ、挿通後は防火処理を必要としない。
内部に挿通された電線との間に空隙があるので、電線の
交換や増設なども容易に行うことができる。工事現場で
の作業が大幅に軽減され、工事費の低減および工事期間
の短縮に顕著な効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック被覆電線
(ケーブルを含む)、光ファイバケーブル、断熱管(発
泡プラスチック被覆金属管など)、プラスチック管など
の可燃性長尺体の延焼を防止する防火パイプに関するも
のである。
【0002】
【従来技術】建築物の防火区画壁や床などを、プラスチ
ック被覆電線などの可燃性長尺体が貫通する箇所には、
火災の際に、可燃性長尺体の延焼によって火災が広がる
のを防止するため、防火処理が施されている。従来のこ
の種の防火処理部は、防火区画壁等を貫通する可燃性長
尺体の外周を直接、シート状あるいはパテ状の防火材で
覆う構造となっている(実公平5−11422号公報、
特開昭63−92886号公報、実公昭57−1069
2号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の防火処理部は、
可燃性長尺体を布設した後に、現場で組み立てるもので
あるため、現場での手数がかかる。このため工事費が高
くなる、工事期間が長くなる等の問題がある。また、既
設の可燃性長尺体を新しいものと交換する場合とか、可
燃性長尺体の布設本数を増減する場合には、防火処理部
を解体して再組立する必要があり、工事費がかさむとい
う難点がある。
【0004】以上のような従来技術の問題点に鑑み、本
発明の一つの目的は、可燃性長尺体の交換や増減に容易
に対応できる防火パイプを提供することにある。本発明
の他の目的は、可燃性長尺体を布設する前に設置するこ
とができ、可燃性長尺体を布設した後の防火処理作業を
ほとんど必要としない防火パイプを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る防火パイプ
の構成は、可燃性長尺体が挿通される耐火性パイプまた
は通気用の耐火性パイプの長手方向の一部に拡径部が形
成され、その拡径部の内側に熱発泡性耐火材が収納さ
れ、熱発泡性耐火材の内径が耐火性パイプの非拡径部の
内径とほぼ同じかそれより大きくなっていることを特徴
とする(請求項1)。
【0006】本発明に係る防火パイプの他の構成は、可
燃性長尺体が挿通される耐火性パイプまたは通気用の耐
火性パイプの長手方向の一部の区間に多数の穴が形成さ
れ、耐火性パイプの外周に前記穴を覆うように熱発泡性
耐火材が設けられ、その熱発泡性耐火材の外側に熱発泡
性耐火材の膨張を制限する耐火性カバーが設けられてい
ることを特徴とする(請求項5)。
【0007】耐火性パイプとしては、金属パイプを使用
することが好ましいが、必要に応じセラミックパイプ、
コンクリートパイプ等を使用することもできる。また熱
発泡性耐火材は、火災時の熱で発泡、膨張し、発泡後も
耐火性を保持できるものである。また耐火性カバーは金
属で構成することが好ましいが、セラミック等の他の耐
火性材料で構成することもできる。
【0008】
【作用】本発明に係る防火パイプは、防火区画壁や床の
貫通部、電線管の端部や中間部、あるいは配電盤の電線
引出し口などに設置される。設置した後に、その中に電
線等の可燃性長尺体が挿通される。
【0009】請求項1の発明に係る防火パイプは、熱発
泡性耐火材が、耐火性パイプの非拡径部の内周面より内
側に突出していないので、熱発泡性耐火材が可燃性長尺
体の引き込みに障害となることはない。また請求項5の
発明に係る防火パイプは、耐火性パイプの内径が長手方
向に一様であるから、可燃性長尺体の引き込みに障害と
なることはない。防火パイプ内に可燃性長尺体を挿通す
ると、可燃性長尺体は長手方向の一部を熱発泡性耐火材
により包囲された状態となる。したがって可燃性長尺体
を布設した後に従来のような防火処理を施す必要がな
い。
【0010】火災により可燃性長尺体が長手方向に延焼
し、燃焼部が熱発泡性耐火材設置位置に近づくと、その
熱で熱発泡性耐火材が発泡、膨張して、耐火性パイプ内
の空隙を埋める(請求項5の発明に係る防火パイプの場
合は、外側への膨張を制限された熱発泡性耐火材が耐火
性パイプの穴を通って耐火性パイプ内に侵入する)。こ
のため可燃性長尺体の延焼をその位置で阻止することが
できる。
【0011】火災にあわない状態では、防火パイプと、
その中に挿通された可燃性長尺体との間に空隙があるの
で、可燃性長尺体の交換、増設、撤去などは、通常の電
線管と同様に、簡単に行える。
【0012】
【実施例】
〔実施例1〕図1は請求項1の発明の一実施例を示す。
この防火パイプ11は、金属パイプ13の中間部に拡径
部15を形成し、この拡径部15の内側に熱発泡性耐火
材17を収納したものである。金属パイプ13としては
ステンレスパイプ等を使用することが好ましい。拡径部
15は油圧による拡管加工などにより形成することがで
きる。熱発泡性耐火材17は、拡径部15の内側に収納
された状態で、その内径が金属パイプ13の非拡径部の
内径とほぼ同じになっている。
【0013】熱発泡性耐火材17は火災時の温度に加熱
されると発泡して体積が3〜15倍程度に膨張し、かつ
発泡した状態で耐火性を保持するものである。熱発泡性
耐火材は、ポリウレタン、ゴム等の弾性のある高分子化
合物とグラファイト等の発泡材を主成分とするものであ
る。このようなものとしては例えば株式会社古河テクノ
マテリアル製のダンシールD(商品名)などが市販され
ている。
【0014】熱発泡性耐火材17は、厚肉の短冊状のも
のが両端を突き合わせて丸められた状態で拡径部15内
に収納されている。17aは熱発泡性耐火材17の両端
突き合わせ部である。熱発泡性耐火材17を図1のよう
な状態に収納するには、次のようにするとよい。短冊状
に形成した熱発泡性耐火材17を図2のようにゼンマイ
状に巻いて、金属パイプ13の一端から押し込んでい
く。すると熱発泡性耐火材17は拡径部15の所で弾性
復元力により径が拡大して拡径部15内に落ち込むか
ら、その後、両端が突き合わさるように若干の形状修正
を行えばよい。
【0015】熱発泡性耐火材17はゴム弾性を有してい
るため、その長さを拡径部15の内周長とほぼ同じか若
干長めにしておけば、それ自身の弾性反発力で拡径部1
5内に保持され、拡径部15から抜け出すことはない。
また熱発泡性耐火材17は拡径部15内に若干圧縮され
た状態で収納されていてもよい。
【0016】また熱発泡性耐火材17は、予め拡径部1
5内に収納可能な厚肉の短い筒の形態(例えば両端突き
合わせ部17aが接着された状態)に形成しておき、そ
れを適当に屈曲して外径を小さくした状態で金属パイプ
13の一端から押し込み、拡径部15の所で弾性復元力
により径を拡大させて、拡径部15内に収納するように
してもよい。
【0017】以上のようにすれば、拡径部15が金属パ
イプ13の長手方向中間部にあっても、拡径部15内に
容易に熱発泡性耐火材17を収納することができる。こ
の収納方法は以下の実施例2〜5でも同様に適用でき
る。
【0018】図3は本実施例の防火パイプ11の使用状
態の一例を示す。図1と同一部分には同一符号を付して
ある。この例は、電線管19の途中に管継手21を用い
て防火パイプ11を接続し、電線管19と防火パイプ1
1で構成される管路内にプラスチック被覆電線23を引
き込んだものである。このように防火パイプ11を電線
管19の途中に接続しても、管路内への電線23の引き
込みには何ら支障がない。また必要に応じ電線23の交
換なども容易に行える。
【0019】図3の状態で、例えば防火パイプ11の右
方で火災が発生し、電線23が燃焼した場合には、電線
23の延焼が熱発泡性耐火材17付近に達したところ
で、熱発泡性耐火材17が図4のように発泡、膨張し
て、防火パイプ11内の空隙を埋める。このため電線2
3の延焼をそこで阻止することができる。
【0020】なお、この防火パイプ11は電線管等と接
続せずに、例えば防火区画壁や床を貫通する部材とし
て、単独で使用することもできる。
【0021】〔実施例2〕図5は請求項1の発明の他の
実施例を示す。この防火パイプ11は、金属パイプ13
の中間部に2つの拡径部15を形成し、各々の拡径部1
5の内側に熱発泡性耐火材17を収納したものである。
熱発泡性耐火材17の収納形態などは実施例1と同様で
ある。このように拡径部15および熱発泡性耐火材17
を複数箇所に設けると、可燃性長尺体の延焼防止効果が
より確実になる。
【0022】〔実施例3〕図6は請求項1の発明のさら
に他の実施例を示す。この防火パイプ11は、金属パイ
プ13の、両端付近にそれぞれ拡径部15を形成すると
共に、両端にそれぞれ外側へのカール部25を形成し、
両拡径部15の内側に熱発泡性耐火材17を収納したも
のである。熱発泡性耐火材17の収納形態などは実施例
1と同様である。
【0023】この防火パイプ11は、例えば図7のよう
に防火区画壁27(又は床)を貫通する箇所に設置され
る。防火区画壁27に固定された防火パイプ11内には
電線23(又は断熱管など)が挿通される。この状態
で、防火区画壁27の片側で火災が発生し、電線23が
延焼したとすると、火災が発生した側の熱発泡性耐火材
17が図4のように発泡して金属パイプ13内の空隙を
埋める。このため電線23の延焼をそこで阻止できる。
【0024】また火災にあわないうちは、電線23が防
火パイプ11内にゆるく挿通されているだけであるか
ら、必要に応じ、電線の交換、増設などを容易に行うこ
とができる。また防火パイプ11の両端にはカール部2
5が形成されているので、電線23に傷をつけるおそれ
がない。
【0025】〔実施例4〕図8は請求項1の発明のさら
に他の実施例を示す。この防火パイプ11は、金属パイ
プ13の中間部に拡径部15を形成すると共に、一端側
にねじ部29を形成し、前記拡径部15の内側に熱発泡
性耐火材17を収納したものである。熱発泡性耐火材1
7の収納形態などは実施例1と同様である。
【0026】この防火パイプ11は例えば図9のように
使用される。すなわち、防火パイプ11のねじ部29を
配電盤等のケース31の穴に挿入し、そのねじ部29に
ナット33をねじ結合して、ナット33と拡径部15で
ケース31を挟み、防火パイプ11をケース31に固定
する。また防火パイプ11の他端側には管継手21によ
り電線管19を接続する。これでケース31と電線管1
9の間に防火パイプ11が設置された状態となる(電線
管19はない場合もある)。このあと防火パイプ11お
よび電線管19内に電線23を引き込んで、必要な配線
を行う。
【0027】この状態で、例えば配電盤のケース31内
で火災が発生したとすると、電線23が熱発泡性耐火材
17の所まで延焼したところで、熱発泡性耐火材17が
発泡し、それ以上の延焼をストップする。このため配電
盤で火災が発生しても他に火災が広がるのを防止でき
る。また平時においては、電線の交換などを容易に行え
る。また配電盤外の火災時には、電線23を伝わって火
災が配電盤内に延焼することを防止できる。
【0028】なお図9のような使用状態では、防火パイ
プ11の開口部に防火パテ34などを詰める場合もあり
得るが、これは補助的な防火処理である。
【0029】〔実施例5〕図10は請求項1の発明のさ
らに他の実施例を示す。この防火パイプ11は、金属パ
イプ13の中間部に拡径部15を形成すると共に、両端
部にねじ部29を形成し、前記拡径部15の内側に熱発
泡性耐火材17を収納したものである。熱発泡性耐火材
17の収納形態などは実施例1と同様である。このよう
に両端部にねじ部29を形成しておくと、他の部材との
接続に便利である。
【0030】なお以上の各実施例では、金属パイプ13
の拡径部15の両側は非拡径部となっている。このよう
に拡径部15の両側に非拡径部(ねじ部29は非拡径部
とする)を設けておくと、熱発泡性耐火材17が発泡し
て膨張するときに、膨張範囲が金属パイプ13内に制限
され、膨張した熱発泡性耐火材17が金属パイプ13外
に流出してしまうことがない。このため金属パイプ13
内の空隙を効率よく埋めることができ、延焼防止効果を
高めることができる。
【0031】また本発明の防火パイプは、拡径部を周方
向に間欠的に設け、その内側に熱発泡性耐火材を収納し
た構造とすることもできる。
【0032】〔実施例6〕図11は請求項1の発明のさ
らに他の実施例を示す。この防火パイプ11は、波付き
金属パイプ13aの中間部に拡径部15を形成したもの
である。この場合は、熱発泡性耐火材17の内径を波付
き金属パイプ13aの最小内径と同じか、それより大き
くする。波付き金属パイプ13aは可撓性があるので、
現場での配管に便利である。
【0033】なお以上の実施例では、金属パイプ13、
13aは電線等の可燃性長尺物を挿通するものとして説
明したが、金属パイプ13、13aは通気(換気)用の
パイプとして用いられるものであってもよい。
【0034】〔実施例7〕図12は請求項5の発明の一
実施例を示す。この防火パイプ35は、電線などの可燃
性長尺体が挿通される金属パイプ37を備えている。金
属パイプ37は通常の電線管でもよいし、電線管に接続
可能なステンレスパイプでもよい。金属パイプ37の長
手方向の一部の区間には多数の穴39が形成されてい
る。図13は金属パイプ37の、穴39を形成した部分
の展開図である。これらの穴39は、図示のように各穴
39の中心が金属パイプ37の周方向にジグザグ配置と
なるように形成されている。
【0035】また金属パイプ37の外周には、穴39を
覆うように熱発泡性耐火材17が設けられている。熱発
泡性耐火材17は実施例1で使用したものと同じであ
る。さらに熱発泡性耐火材17の外側には、熱発泡性耐
火材17の膨張を制限する金属カバー41が設けられて
いる。この金属カバー41は例えばステンレスの成形体
からなる二つ割のものである。金属カバー41の両端は
金属パイプ37の外周面上に位置している。金属カバー
41の両端はステンレスバンド(例えばホースバンド)
などからなる耐火性バンド43により金属パイプ37に
締付け固定されている。
【0036】なお金属カバー41は、熱発泡性耐火材3
7の外周にステンレスシートを円筒状に巻き、その両端
を耐火性バンド43で絞って金属パイプ37上に固定す
ることにより形成することもできるし、熱発泡性耐火材
37とその両側の金属パイプ37上にステンレステープ
を包帯のように巻いて、両端を適当な耐火性固定部材で
止めることにより形成することもできる。
【0037】この防火パイプ35は実施例1の防火パイ
プ11と同様に使用できる。金属パイプ37は一部の区
間に穴39があいているだけで、内径は一様であるか
ら、通常の電線管と同様に電線の引き込みを行うことが
できる。また電線の交換や増設なども通常の電線管と同
様に対応できる。
【0038】防火パイプ35内に引き込まれた電線が火
災にあうと図14のようになる。すなわち、電線23が
延焼してきて、それが穴39の付近に達すると、熱発泡
性耐火材17が加熱される。しかし熱発泡性耐火材17
は耐火性カバー41によって外側への膨張を制限されて
いるため、発泡により膨張した分は穴39を通って金属
パイプ37内に侵入し、金属パイプ37内の空隙を埋め
る。このため電線23の延焼をそこで阻止することがで
きる。この防火パイプ35は、すでに電線等が挿通され
ている金属パイプを利用して構成することもできるの
で、既設の配線路の防火性能の向上にも寄与できる。
【0039】なお、金属パイプ37に形成する穴39の
形は円形に限られるものではなく、例えば図15に示す
ように金属パイプ37の周方向に長い穴39であっても
よい。この場合も穴39は、各穴39の中心が金属パイ
プ37の周方向にジグザグ配置となるように形成するこ
とが好ましい。穴39を、金属パイプ37の周方向にジ
グザグ配置にしておくと、加熱されたときに熱発泡性耐
火材17が全周から金属パイプ37内に侵入するので、
金属パイプ37内の空隙を全周にわたって満遍なく封止
することができる。
【0040】次に図12に示す防火パイプ35の試作、
試験結果を説明する。内径75mmφ、厚さ0.8m
m、長さ250mmのステンレスパイプ37の一端から
100mmの部位に、直径8mmの穴39を42個形成
した。この穴39の部分を、幅50mm、厚さ10mm
の熱発泡性耐火材(古河テクノマテリアル製 ダンシー
ルD)で覆い、さらにその外側を厚さ0.5mmのステ
ンレスカバー41で覆った。この防火パイプを、ステン
レスカバー41の部分が床下に突出するようにして、厚
さ100mmの床に挿通し、モルタルで固定した。その
後、この防火パイプに、心線径1.2mmのFケーブル
10本を挿通し、JIS A−1304の標準火災曲線
により2時間の加熱を行った。その結果、ケーブルの延
焼は熱発泡性耐火材の発泡により阻止され、確実な延焼
防止効果があることが確認された。この試験では、火災
発生と同時に火災の熱気がステンレスパイプ37内を通
過するが、試験開始後約5分で、火災側からの熱気の通
過は完全に止まり、以後、試験終了までその状態が維持
された。
【0041】なおステンレスカバー41の代わりに、厚
さ30μmのステンレスシートを5層に巻き、その両端
を市販のホースバンドで止めた構造とし、それ以外は上
記と同じ防火パイプについても同じ試験を行ったが、同
じ結果が得られた。
【0042】〔実施例8〕図16は請求項5の発明の他
の実施例を示す。この防火パイプ35は、両端付近に多
数の穴39を形成し、かつ両端に外側へのカール部25
を形成した金属パイプ37を用いている。金属パイプ3
7の外周には、穴39を覆うように熱発泡性耐火材17
が設けられており、熱発泡性耐火材17の外側には、熱
発泡性耐火材17の膨張を制限する耐火性カバー41が
設けられている。この点は実施例7と同じである。この
防火パイプ35は、実施例3の防火パイプ11と同様に
使用され、その作用効果も実施例3の防火パイプ11と
同様である。
【0043】次に図16に示す防火パイプ35の試作、
試験結果を説明する。内径40mmφ、厚さ0.3m
m、長さ220mmのステンレスパイプ37の両端から
それぞれ40mmの部分に、直径7mmの穴39を15
個形成した。この穴39を形成した部分を、幅20m
m、厚さ7mmの熱発泡性耐火材(古河テクノマテリア
ル製 ダンシールD)で覆い、さらにその外側を厚さ
0.3mmのステンレスカバー41で覆った。この防火
パイプ厚さ100mmの床を貫通するようにモルタルで
固定した。その後、この防火パイプに、心線径1.2m
mのFケーブル6本を挿通し、JIS A−1304の
標準火災曲線により2時間の加熱を行った。その結果、
ケーブルの延焼は火災側の熱発泡性耐火材の発泡により
阻止され、確実な延焼防止効果があることが確認され
た。
【0044】〔実施例9〕図17は請求項5の発明のさ
らに他の実施例を示す。この防火パイプ35は、波付き
金属パイプ37aの長手方向の一部の区間に多数の穴3
9を形成し、その外周に熱発泡性耐火材17を巻き、さ
らにその外周を金属カバー41で覆ったものである。金
属カバー41の両端部は耐火性の締付け部材43(例え
ば金属線)により波付き金属パイプ37aに固定されて
いる。このような構造にすると、実施例6と同様な効果
が得られる外、波付き金属パイプ37aを用いているた
め屈曲が可能である。したがって管路設計の自由度が向
上すると共に、施工も容易であり、電線等の引き込みに
要する力を小さくできる等の利点がある。
【0045】このほか、請求項5の発明の防火パイプ
は、金属パイプの一端または両端にねじ部を形成して、
実施例4または実施例5のように使用することもでき
る。また請求項5の発明の防火パイプは、既設の電線管
に穴をあけて熱発泡性耐火材と耐火性カバーを被せるこ
とにより構成することもできる。
【0046】また請求項5の発明の防火パイプの場合
も、実施例7および7で示したように、金属パイプ37
は、穴39を形成した区間の両側に穴のない部分を有す
るものであることが好ましい。このようにすると、熱発
泡性耐火材17が発泡して膨張するときに、膨張範囲が
金属パイプ13内に制限され、金属パイプ13外に流出
することがない。このため金属パイプ13内の空隙を効
率よく埋めることができ、延焼防止効果を高めることが
できる。また請求項5の発明の場合も、金属パイプ1
3、13aは通気(換気)用のパイプとして用いられる
ものであってもよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る防火パ
イプは、防火区画部などに設置した後に、電線や断熱管
などの可燃性長尺体を挿通することができ、挿通後は防
火処理をほとんど必要としない。また内部に挿通された
可燃性長尺体との間に空隙があるので、可燃性長尺体の
交換や増設なども容易に行うことができる。したがって
工事現場での作業が大幅に軽減され、工事費の低減およ
び工事期間の短縮に顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (イ)は請求項1の発明に係る防火パイプの
一実施例を示す半分切開側面図、(ロ)は(イ)のA−
A線における断面図。
【図2】 図1の防火パイプの拡径部内に熱発泡性耐火
材を収納するときの状態を示す正面図。
【図3】 図1の防火パイプの使用状態の一例を示す断
面図。
【図4】 図3の使用状態で、火災が発生した後の状態
を示す断面図。
【図5】 請求項1の発明に係る防火パイプの他の実施
例を示す半分切開側面図。
【図6】 (イ)は請求項1の発明に係る防火パイプの
さらに他の実施例を示す半分切開側面図、(ロ)は
(イ)のB−B線における断面図。
【図7】 図6の防火パイプの使用状態の一例を示す断
面図。
【図8】 請求項1の発明に係る防火パイプのさらに他
の実施例を示す半分切開側面図。
【図9】 図8の防火パイプの使用状態の一例を示す断
面図。
【図10】 請求項1の発明に係る防火パイプのさらに
他の実施例を示す半分切開側面図。
【図11】 請求項1の発明に係る防火パイプのさらに
他の実施例を示す半分切開側面図。
【図12】 (イ)は請求項5の発明に係る防火パイプ
の一実施例を示す半分切開側面図、(ロ)は(イ)のC
−C線における断面図。
【図13】 図12の防火パイプにおける金属パイプの
穴の形状と配置を示す展開図。
【図14】 図12の防火パイプの使用状態で、火災が
発生した後の状態を示す断面図。
【図15】 請求項5の発明における金属パイプの穴の
形状と配置の他の例を示す展開図。
【図16】 請求項5の発明に係る防火パイプの他の実
施例を示す断面図。
【図17】 請求項5の発明に係る防火パイプのさらに
他の実施例を示す断面図。
【符号の説明】
11:防火パイプ 13:金属パイプ 15:拡径部 17:熱発泡性耐火材 17a:端面突き合わせ部 19:電線管 23:電線 27:防火区画壁 29:ねじ部 31:配電盤のケース 33:ナット 35:防火パイプ 37:金属パイプ 39:穴 41:金属カバー 43:耐火性バンド

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐火性パイプ(13)の長手方向の一部に
    拡径部(15)が形成され、その拡径部(15)の内側
    に熱発泡性耐火材(17)が収納され、熱発泡性耐火材
    (17)の内径が耐火性パイプ(13)の非拡径部の内
    径とほぼ同じかそれより大きくなっていることを特徴と
    する防火パイプ。
  2. 【請求項2】耐火性パイプ(13)は拡径部(15)の
    両側に非拡径部を有することを特徴とする請求項1記載
    の防火パイプ。
  3. 【請求項3】拡径部(15)の内側に収納された熱発泡
    性耐火材(17)は、厚肉のシート状のものが両端を突
    き合わせて丸められた状態となっており、それ自身の弾
    性復元力または弾性反発力で拡径部(15)の内側に保
    持されていることを特徴とする請求項1または2記載の
    防火パイプ。
  4. 【請求項4】拡径部(15)の内側に収納された熱発泡
    性耐火材(17)は、厚肉の短い筒の形態であり、それ
    自身の弾性復元力または弾性反発力で拡径部(15)の
    内側に保持されていることを特徴とする請求項1または
    2記載の防火パイプ。
  5. 【請求項5】耐火性パイプ(37)の長手方向の一部の
    区間に多数の穴(39)が形成され、耐火性パイプ(3
    7)の外周に前記穴(39)を覆うように熱発泡性耐火
    材(17)が設けられ、その熱発泡性耐火材(17)の
    外側に熱発泡性耐火材(17)の膨張を制限する耐火性
    カバー(41)が設けられていることを特徴とする防火
    パイプ。
  6. 【請求項6】耐火性パイプ(37)は穴(39)を形成
    した区間の両側に穴のない部分を有することを特徴とす
    る請求項5記載の防火パイプ。
  7. 【請求項7】多数の穴(39)は、穴の中心が周方向に
    ジグザグ配置となるように形成されていることを特徴と
    する請求項5または6記載の防火パイプ。
JP7116873A 1995-05-16 1995-05-16 防火パイプ Pending JPH08312840A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017122793A1 (ja) * 2016-01-13 2017-07-20 積水化学工業株式会社 区画貫通構造
WO2017217472A1 (ja) * 2016-06-17 2017-12-21 積水化学工業株式会社 建築物に区画貫通孔を形成するためのスリーブ

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