JPH08313192A - 耐熱部材の溶射皮膜 - Google Patents

耐熱部材の溶射皮膜

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JPH08313192A
JPH08313192A JP12032295A JP12032295A JPH08313192A JP H08313192 A JPH08313192 A JP H08313192A JP 12032295 A JP12032295 A JP 12032295A JP 12032295 A JP12032295 A JP 12032295A JP H08313192 A JPH08313192 A JP H08313192A
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JP
Japan
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coating layer
heat
zro
nicr
thermal spray
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Pending
Application number
JP12032295A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiro Yamada
勝弘 山田
Masahiro Koyama
正洋 小山
Takao Otsuka
隆夫 大塚
Morihiko Osawa
守彦 大澤
Kazuhiro Toyama
一廣 遠山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanadevia Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
Hitachi Shipbuilding and Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高温強度も高く、熱伝導も良好で、また再溶融
処理が不要で、高温腐食を防止できる溶射皮膜を提供す
る。 【構成】 Fe系管体6の表面に高速火炎溶射された耐
熱溶射皮膜7を、外周に形成されたZrO2 −(25〜
75)NiCr合金よりなる外周皮膜層7Aと、この外周
皮膜層7Aと管体6との間に介在されてNi−Cr合金か
らなる緩衝皮膜層7Bとで構成した。 【効果】 ZrO2 に起因して外周皮膜層に温度むらが
生じても、その熱応力を緩衝皮膜層で吸収して、ひび割
れを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えばごみ焼却炉におけ
る熱交換器の伝熱管やガスタービンブレードなどの耐熱
部材の溶射皮膜に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、都市ごみは高カロリー化しており
その焼却温度も高温化している。そのため、たとえば都
市ごみなどを焼却するごみ焼却炉に配置される熱交換器
の伝熱管などには、その表面にステンレスプロテクタ
ー、セラミックスプロテクターまたはセラミックスキャ
スターなどの塗布や溶射、あるいは自溶合金の溶射を行
い、伝熱管の腐食防止をするものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記ステンレスプロテ
クターは高温強度が低いため肉厚を厚くする必要があ
り、このことにより熱交換率を低下させるという問題が
ある。またセラミックスプロテクターやセラミックスキ
ャスターは熱伝導率が悪く、たとえば伝熱管では全表面
に設けることができないため、部分的な腐食が激しくな
るという問題があった。さらに、自溶合金の溶射の場合
には、溶射後に再溶融処理が必要なため、これにより熱
歪みを受け、これを防止するには大掛かりな拘束治具、
または歪み矯正作業が必要であった。
【0004】本発明は、上記問題点を解決して、高温強
度も高く、熱伝導も良好で、再溶融処理が不要で、高温
腐食を防止できる耐熱部材の溶射皮膜を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明は、Fe系耐熱素材の表面に高速火炎溶射さ
れた耐熱溶射皮膜を、外周に形成されたZrO2 −(2
5wt%〜75wt%)NiCr合金よりなる外周皮膜
層と、この外周皮膜層とFe系耐熱素材との間に介在さ
れたNiCr合金からなる緩衝皮膜層とで構成したもの
である。
【0006】
【作用】上記構成によれば、Fe系耐熱素材上に溶射さ
れて溶射皮膜を形成するZrO 2 −NiCr合金からな
る外周皮膜層と、NiCr合金からなる緩衝皮膜層は、
共に耐高温性、耐食性、耐摩耗性に優れ、高温強度も高
いので、高温腐食による減肉量を大幅に減少させること
ができ、熱伝導率の大幅な低下もなく、再溶融も不要と
なる。またFe系管体と外周皮膜層との間に緩衝皮膜層
を介在させたので、熱伝導率が幾分低いZrO2 に起因
して外周皮膜層に温度むらが生じることがあっても、温
度むらにより生じる熱応力を緩衝皮膜層で吸収させるこ
とができるので、ひび割れを防止することができる。さ
らに、仮に何らかの原因でZrO2−NiCr外周皮膜
層にひび割れが生じたり腐食が生じたりした場合でも、
内側に耐食性を有するNiCr緩衝皮膜層が溶射されて
いるので、これによってFe系耐熱素材の腐食を確実に
防止することができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係るごみ焼却炉の熱交換器に
設けられる伝熱管の溶射皮膜の一実施例を図面に基いて
説明する。
【0008】図2に示すように、都市ごみなどを焼却す
る焼却炉の内部には、煙道を囲む冷却壁1を構成する水
管壁用伝熱管2や、熱交換器3に配設された熱回収用伝
熱管4および過熱用蒸気管5に、本発明に係る溶射皮膜
が形成されている。
【0009】すなわち、図1(a),(b)に示すよう
に、Fe系耐熱素材の一例である水管壁用伝熱管2およ
び熱回収用伝熱管4ならび過熱蒸気管5には、それぞれ
軟鋼製の管体6と、該管体6の外周に固着された耐熱溶
射皮膜7とから構成され、該耐熱溶射皮膜7は、外周側
で燃焼ガスと接触する面に溶射された外周皮膜層7A
と、外周皮膜層7Aと管体6との緩衝を目的として溶射
された緩衝皮膜層7Bとで構成されている。
【0010】前記外周皮膜層7Aは、耐熱および耐高温
腐食を目的として、ZrO2 −NiCr合金を緩衝皮膜
層7B上に爆発溶射(高速火炎溶射の一例)されてたと
えば厚さ0.1mm程度に形成されたものである。Zr
2 −NiCr合金の成分は、(75wt%〜25wt
%)ZrO2 −(25wt%〜75wt%)NiCrの
ものが使用され、さらにここで含有されるNiCr合金
は、80wt%Ni−20wt%Crのものが使用され
る。
【0011】ここで、ZrO2 −NiCr合金のNiC
r含有量が25wt%以下では、図5(a)に示すよう
に、気孔率と関係のあるさびの発生率が2wt%を越え
るためであり、またZrO2 −NiCr合金のNiCr
含有量が75wt%以上となると、図5(b)に示すよ
うに、煤塵の温度むらにより皮膜の付着力が5kgf/
mm2 以下になり、また図5(c)に示すように、固さ
がHv600以下となって煤塵による耐摩耗性が低下す
るからである。なお、図5(a)に示すさびの発生率
は、溶射皮膜を形成したテストピース(10mm角)の
表面に5wt%NaCl水溶液を滴下し、(0.1m
l)デシケータ内に24時間入れた後、取り出して錆び
た面積を計測したものである。また図5(b)に示す皮
膜の付着力は、ピンテスト法により溶射皮膜厚が500
μmの付着強度を計測したものである。
【0012】また緩衝皮膜層7Bは、管体6上に、Ni
が10〜60wt%含有されるNiCr合金、たとえば
50wt%Ni−50wt%Cr合金を爆発溶射(高速
火炎溶射の一例)により厚さ0.3mm程度に溶射形成
されたものである。
【0013】これらZrO2 −NiCr外周皮膜層7A
とNiCr緩衝皮膜層7Bは、共に耐高温性、耐食性、
耐摩耗性に優れているので、高温の燃焼ガス1が接触し
ても管体6の腐食減肉量を大幅に減少させることができ
る。
【0014】ところで、ZrO2 −NiCr合金とNi
Cr合金とは熱膨張率にほとんど差がないが、ZrO2
は幾分熱伝導率が低いという問題がある。これに起因し
てZrO2 を含む外周皮膜層7Aに加熱時や冷却時に温
度むらが生じやすい。このため管体4に直接外周皮膜層
7Aを形成すると、温度むらによる熱膨張差により、外
周皮膜層7Aにひび割れが生じるおそれがある。管体4
にNiCr緩衝皮膜層7Bを介してZrO2 −NiCr
外周皮膜層7Aを設けた理由は、この時の熱応力を緩衝
皮膜層7Bにより吸収することにより、ひび割れを未然
に防止するためである。
【0015】つぎに本発明品と従来品とを比較した試験
結果を説明する。まず表1に示すように、本発明の1種
類のテストピース(本発明品)と、従来例の2種類のテ
ストピース(従来品1、従来品2)を作成した。
【0016】
【表1】
【0017】また試験方法は次の通りである。まず実際
の使用状態に近付けるために、上記各テストピースの表
面に、実際に稼働しているごみ焼却炉から採取した表2
に示す成分の飛灰50%に対しアセトン50%(ともに
wt%)で攪拌して塗料状にしたものを5mg/m2の量だ
け塗布し、自然乾燥後に所定温度に加熱した炉内に装入
した。
【0018】
【表2】
【0019】そして、実際に稼働しているごみ焼却炉の
燃焼ガスに準じた表3に示す成分の模擬燃焼ガスを60
0cc/min 、72hrにわたって通すことにより、各テス
トピースの腐食速度(減肉量)を測定した。なお模擬燃
焼ガスの温度は550℃に設定した。
【0020】
【表3】
【0021】上記試験結果は、図3に示すように、本発
明品の腐食速度が、自溶合金を溶射した従来例1に比べ
て約1/4程度、NiCr合金を溶射した従来例2に比
べて約1/7となり、きわめて高い高温耐蝕性が実証さ
れた。
【0022】また図4は、図2に示すごみ焼却炉の熱交
換器3付近で、排ガス温度が400℃および500℃の
環境下で、本発明品と従来品2による実炉長期試験を行
った結果を示す。この時の飛灰の成分は表4の通りであ
る。
【0023】
【表4】
【0024】上記試験結果によれば、本発明品の腐食減
肉量は、従来品2のNiCr合金の溶射皮膜を施したも
のに比べて、約1/3と少なく、長期の使用にも充分に
耐えられることが確認された。
【0025】上記実施例によれば、ZrO2 −NiCr
外周皮膜層7AとNiCr緩衝皮膜層7Bが、共に耐高
温性、耐食性、耐摩耗性に優れているので、高温腐食減
肉量を大幅に減少させることができる。また熱伝導率を
大幅に低下せさることもなく、再溶融処理も不要であ
る。さらに管体6とZrO2 −NiCr外周皮膜層7A
との間にNiCr緩衝皮膜層7Bを介在させたので、Z
rO2 に起因する温度むらによる熱応力を吸収して、加
熱時や冷却時のひび割れを防止することができる。さら
にまた、仮に何らかの原因でZrO2 −NiCr外周皮
膜層7Aにひび割れが生じたり腐食が生じたりした場合
でも、内側に耐食性を有するNiCr緩衝皮膜層7B皮
膜が溶射されているので、これによって管体6の腐食を
確実に防止することができる。
【0026】なお上記実施例では、ごみ焼却炉の伝熱管
や過熱管に適用した例を示したが、特に腐食性高温ガス
が接触される耐熱素材等に有効で、ガスタービンのブレ
ードなどにも幅広く適用することができる。
【0027】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明の耐熱部材の
溶射皮膜によれば、Fe系耐熱素材上に溶射されて溶射
皮膜を形成するZrO2 −NiCr合金からなる外周皮
膜層と、NiCr合金からなる緩衝皮膜層は、共に耐高
温性、耐食性、耐摩耗性に優れ、高温強度も高いので、
高温腐食による減肉量を大幅に減少させることができ、
熱伝導率の大幅な低下もなく、再溶融も不要となる。ま
たFe系管体と外周皮膜層との間に緩衝皮膜層を介在さ
せたので、熱伝導率が幾分低いZrO2 に起因して外周
皮膜層に温度むらが生じることがあっても、温度むらに
より生じる熱応力を緩衝皮膜層で吸収させることができ
るので、ひび割れを防止することができる。さらに、仮
に何らかの原因でZrO2 −NiCr外周皮膜層にひび
割れが生じたり腐食が生じたりした場合でも、内側に耐
食性を有するNiCr緩衝皮膜層が溶射されているの
で、これによってFe系耐熱素材の腐食を確実に防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る伝熱管の溶射皮膜の一実施例を示
し、(a),(b)はそれぞれ溶射皮膜を示す断面図で
ある。
【図2】同溶射皮膜を形成した管体を使用したごみ焼却
炉の構成図である。
【図3】同溶射皮膜の比較試験結果を示すグラフであ
る。
【図4】同溶射皮膜の実炉長期試験結果を示すグラフで
ある。
【図5】同溶射皮膜のZrO2 −NiCr合金のNiC
rの含有率における性能試験結果を示し、(a)はさび
発生率を示すグラフ、(b)は皮膜の付着力を示すグラ
フ、(c)はマイクロビッカース硬さを示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 冷却壁 2 水管壁用伝熱管 3 熱交換器 4 熱回収用伝熱管 5 過熱用蒸気管 6 管体 7 耐熱溶射皮膜 7A 外周皮膜層 7B 緩衝皮膜層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大澤 守彦 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 遠山 一廣 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Fe系耐熱素材の表面に高速火炎溶射され
    た耐熱溶射皮膜を、 外周に形成されたZrO2 −(25wt%〜75wt
    %)NiCr合金よりなる外周皮膜層と、 この外周皮膜層とFe系耐熱素材との間に介在されてN
    iCr合金からなる緩衝皮膜層とで構成したことを特徴
    とする耐熱部材の溶射皮膜。
JP12032295A 1995-05-19 1995-05-19 耐熱部材の溶射皮膜 Pending JPH08313192A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003286865A (ja) * 2002-03-29 2003-10-10 Hitachi Ltd 改質燃料焚きガスタービン設備及びその油加熱方法
JP2003286858A (ja) * 2002-03-29 2003-10-10 Hitachi Ltd 改質燃料焚きガスタービン設備及びその油加熱方法
CN1991291B (zh) 2005-12-28 2010-06-16 同和控股(集团)有限公司 流动床炉
JP2011226738A (ja) * 2010-04-22 2011-11-10 Toshiba Corp 伝熱媒体及びその製造方法

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