JPH0831319B2 - リチウムイオン伝導性ポリマー電解質 - Google Patents

リチウムイオン伝導性ポリマー電解質

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JPH0831319B2
JPH0831319B2 JP63175535A JP17553588A JPH0831319B2 JP H0831319 B2 JPH0831319 B2 JP H0831319B2 JP 63175535 A JP63175535 A JP 63175535A JP 17553588 A JP17553588 A JP 17553588A JP H0831319 B2 JPH0831319 B2 JP H0831319B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、リチウム電池、エレクトロクロミックディ
スプレイなどの電解質や、リチウムイオン濃度センサ
ー、リチウムイオン分解膜などの用途に供されるリチウ
ムイオン伝導性ポリマー電解質に関する。
〔従来の技術〕
リチウム電池などのリチウムイオン伝導性固体電解質
として、柔軟性がありフィルム状に成形することが容易
なポリエチレンオキサイド系ポリマー電解質を用いる試
みがなされている〔Fast Ion Transport in Solid P.13
1(1979)〕。
このポリエチレンオキサイド系ポリマー電解質は、ポ
リエチレンオキサイドとリチウム塩との複合体からなる
ものであり、その柔軟でフィルム状に成形することが容
易であるという特性を生かして、これを薄膜化や小型化
が要請されているリチウム電池に適用すれば、電池作製
のための作業性や封止の面で有利となり、また低コスト
化にも役立たさせることができるという利点がある。ま
た、その柔軟性によって、エレクトロクロミックディス
プレイなどの電解質やリチウムイオン濃度センサーなど
としても有用であると考えられる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記ポリエチレンオキサイド系ポリマ
ー電解質は、60℃以上の高温では溶融して比較的良好な
リチウムイオン伝導性を示すものの、25℃程度の室温下
では結晶性が高いためリチウムイオン伝導性が低く、室
温下で用いられることがほとんどのリチウム電池や前述
の各種用途に応用したときに、性能上充分に満足できな
いという問題があった。
したがって、本発明は、ポリマー電解質のポリマー成
分として、上記ポリエチレンオキサイドとは異なるポリ
マーを用いることによって、室温で固体状で、かつ良好
なリチウムイオン伝導性を示すポリマー電解質を提供す
ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究を
重ねた結果、ポリマー電解質を構成させる有機ポリマー
としてエチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重
合体のトリオールエーテルを架橋した架橋ポリマーを用
いるときは、室温で固体状で、かつ良好なリチウムイオ
ン導電性を示すポリマー電解質が得られることを見出
し、本発明を完成するにいたった。
すなわち、本発明は、リチウム塩と有機ポリマーとの
複合体からなるリチウムイオン伝導性ポリマー電解質に
おいて、上記有機ポリマーが下記の式(I)で示される
エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体の
トリオールエーテルを架橋した架橋ポリマーであること
を特徴とするリチウムイオン伝導性ポリマー電解質に関
する。
(式中、RはHまたはCH3であり、χは0.1〜0.5、nは
1〜20である)。
上記式(I)で示されるエチレンオキサイド−プロピ
レンオキサイド共重合体のトリオールエーテルを架橋し
た架橋ポリマーをポリマー成分として用いることによ
り、室温下でも良好なリチウムイオン伝導性を示すよう
になるのは、次のような理由によるものと考えられる。
まず、そのポリマー成分の主要構成部分がエチレンオ
キサイド−プロピレンオキサイド共重合体であり、この
エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体に
おけるプロピレンオキサイドがその側鎖にメチル基を有
しているため、その立体障害によってポリマーの結晶性
が低くなり、結晶性の高いポリエチレンオキサイドをポ
リマー成分として用いていた従来のポリマー電解質に比
べて、より低い温度でも良好なリチウムイオン伝導性を
示すようになる。そして、架橋剤を用いて架橋するの
で、この架橋により液状のものも固体状にすることがで
き、式(I)で示されるエチレンオキサイド−プロピレ
ンオキサイド共重合体のトリオールエーテルとして、リ
チウムイオン伝導性の良好な分子量の低い液状のものも
用いることができる。さらに、エチレンオキサイド−プ
ロピレンオキサイド共重合体をトリオール(グリセリ
ン)と反応させてエーテル化しているので、架橋により
三次元構造にすることができ、エチレンオキサイド−プ
ロピレンオキサイド共重合体を架橋剤だけで架橋する場
合のような直鎖状の鎖延長が生じず、したがって、鎖状
の鎖延長に基づくリチウムイオン伝導度の低下を防止す
ることができる。以上のように、ポリマー成分の主要構
成成分がプロピレンオキサイドを含んでいること、イオ
ン伝導度の高い、分子量の小さいものを用い得ること、
三次元構造にすることができることなどが相乗的に働い
て、高いリチウムイオン伝導性が得られるようになるも
のと考えられる。
ここで、エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド
共重合体のトリオールエーテルを架橋した架橋ポリマー
とリチウム塩との複合体がリチウムイオン伝導性を有す
る理由について述べると、そのポリマー成分におけるエ
チレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体が、
従来使用のポリエチレンオキサイドと同様に、その主鎖
中に誘電率の高いエーテル結合を有しているので、その
エーテル結合を構成する酸素とリチウム塩とが錯体を形
成することによるものである。
エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体
のトリオールエーテルを示す式(I)において、χはエ
チレンオキサイドとプロピレンオキサイドとのモル比を
示すものであり、本発明において、このχを0.1〜0.5に
するが、これはχが0.5より大きくなると、つまりエチ
レンオキサイドが50モル%を超えると、結晶化度が増加
して、室温付近でのリチウムイオン伝導性が低くなり、
またχが0.1より小さい場合、つまりエチレンオキサイ
ドが10モル%より少ない場合は、プロピレンオキサイド
の割合が増加するためにキャリアーイオンの量が少なく
なりイオン伝導度が低下するからである。
また、式(I)におけるnはエチレンオキサイド−プ
ロピレンオキサイド共重合体の重合度を示すものであ
り、本発明において、このnを1〜20にするが、これは
nが20を超えると分子量が大きくなって、リチウムイオ
ン伝導性が低下するからである。
上記式(I)で示されるエチレンオキサイド−プロピ
レンオキサイド共重合体のトリオールエーテルは、リチ
ウムイオン伝導性ポリマー電解質のポリマー成分として
用いるにあたって、架橋剤で架橋して架橋ポリマーにさ
れるが、この架橋に際しては、2官能を有する有機物ま
たは有機過酸化物が用いられる。ただし、2官能を有す
る有機物は式(I)中のRがHの場合のみ用いることが
でき、有機過酸化物は式(I)中のRがHまたはCH3の
いずれでも用いることができる。
2官能を有する有機物は、式(I)で示されるエチレ
ンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体のトリオ
ールエーテルのOH基と付加、縮合反応を行って、架橋体
(つまり、架橋ポリマー)を形成するが、このような2
官能を有する有機物としては、ジイソシアナート〔例え
ば、ヘキサメチレンジイソシアナート、トリレン−2,4
−ジイソシアナート、メチレンビス(4−フェニルイソ
シアナート)、キシリレンジイソシアナートなど〕、ジ
アミン(例えば、エチレンジアミン、プトレシンな
ど)、ジカルボン酸(例えば、シュウ酸、マロン酸、コ
ハク酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸な
ど)、ジカルボン酸塩化物(例えば、塩化スクシネルな
ど)、メチロール化合物(例えば、ジメチル尿素な
ど)、エピクロルヒドリンなどがあげられる。
一方、有機過酸化物は、適当な温度に昇温すると、ラ
ジカルを生じ、このラジカルは式(I)で示されるエチ
レンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体の水素
を引き抜き、該ポリマー中にラジカルを生じさせる。そ
して、そのポリマー中に生じたラジカル同士が結合しポ
リマーの架橋を起こす。このような有機過酸化物として
は、例えば、クメンヒドロパーオキサイド、過酸化ベン
ゾイル、過酸化ラウロイル、過酸化カリウム、t−ブチ
ルヒドロペルオキシド、ジクミルペルオキシド、ジ−t
−ブチルペルオキシドなどがあげられる。
本発明において、式(I)で示されるエチレンオキサ
イド−プロピレンオキサイド共重合体のトリオールエー
テルをリチウムイオン伝導性ポリマー電解質のポリマー
成分として用いるにあたり、架橋剤で架橋するのは、架
橋することによって比較的分子量の小さいものも室温で
固体状にすることができ、高いリチウムイオン伝導性を
有するポリマー電解質を得ることが容易になるからであ
る。すなわち、式(I)で示されるエチレンオキサイド
−プロピレンオキサイド共重合体のトリオールエーテル
のエチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体
部分の重合度が大きくなり、分子量が高くなると、高い
リチウムイオン伝導性が得られにくくなるが、架橋する
ことによって固体状にすることにより、エチレンオキサ
イド−プロピレンオキサイド共重合体部分の重合度の低
いもの、つまり、高いリチウムイオン伝導性が期待でき
るが、分子量が小さいために室温で固体状を保ち得ない
ものを用いることができるようになるからである。
本発明において、式(I)で示されるエチレンオキサ
イド−プロピレンオキサイド共重合体のトリオールエー
テル架橋した架橋ポリマーと共に、リチウムイオン伝導
性ポリマー電解質を構成させるリチウム塩としては、従
来のポリマー電解質に用いられているものがいずれも使
用可能であり、その具体例をあげると、例えば、LiBr、
LiI、LISCN、LiBF4、LiAsF6、LiClO4、LiCF3SO3、LiC6F
12SO3、LiCF3SO2、LiHgI3などがあげられる。これらの
リチウム塩の使用量は前記架橋ポリマーに対して、通常
1〜30重量%の範囲、特に3〜20重量%の範囲が好まし
い。
本発明のリチウムイオン伝導性ポリマー電解質は、上
記の架橋ポリマーとリチウム塩との複合体からなるもの
であるが、この複合体は、例えば、上記の架橋ポリマー
をリチウム塩を溶解した有機溶媒溶液に浸漬し、上記リ
チウム塩溶液を架橋ポリマー中に浸透させてから、有機
溶媒を蒸発除去することによって得ることができる。
上記のように架橋ポリマーをリチウム塩溶液に浸漬す
ることにより、リチウム塩が架橋ポリマー中のエーテル
酸素に錯体を形成して結合し、溶媒除去後も上記結合が
保たれて、架橋ポリマーとリチウム塩との複合体が得ら
れる。
ポリマー電解質の形態は、その用途目的などによって
適宜決められる。例えば、ポリマー電解質をリチウム電
池用の電解質として用い、かつ正負両極間のセパレータ
としての機能を兼ねさせる場合は、ポリマー電解質をシ
ート状に形成すればよい。このシート状のポリマー電解
質を得るには、前記架橋ポリマーをシート状に形成し、
該シート状の架橋ポリマーをリチウム塩の有機溶媒溶液
に浸漬後、有機溶媒を蒸発除去すればよい。上記シート
としては一般にフィルムと呼ばれているようなミクロン
オーダーのきわめて薄いものも作製することができる。
また、本発明のポリマー電解質をリチウム電池の正極
を適用する場合は、一般式(I)で示されるエチレンオ
キサイド−プロピレンオキサイド共重合体のトリオール
エーテル、架橋剤、正極活物質などを所定割合で加え、
上記エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合
体のトリオールエーテルを架橋させた後、成形し、得ら
れた成形体をリチウム塩の有機溶媒溶液に浸漬し、浸漬
後、有機溶媒を蒸発除去すればよい。そうすることによ
って、ポリマー電解質と正極活性物質などとが混在一体
化したものが得られる。
ポリマー電解質を得るにあたって、リチウム塩を溶解
させる有機溶媒としては、リチウム塩を充分に溶解し、
かつポリマーと反応しない有機溶媒、例えば、アセト
ン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジオキソ
ラン、プロピレンカーボネート、アセトニトリル、ジメ
チルフォルムアミドなどが用いられる。
第1図は上記した本発明のポリマー電解質を用いたリ
チウム電池の一例を示すもので、図中、1はステンレス
鋼からなる方形平板状の正極集電板、2は周辺を一面側
へ段状に折曲した主面と同じ向きの平坦状の周辺部2aを
設けたステンレス鋼からなる浅い方形皿状の負極集電
板、3は両極集電板1、2の対向する周辺部1a、2a間を
封止する接着剤層である。
4は両極集電板1、2間に構成された空間5内におい
て正極集電板1側に配された本発明のポリマー電解質と
正極活物質などとを既述した方法にてシート状に成形し
てなる正極、6は空間5内において負極集電板2側に装
填されたリチウムまたはリチウム合金からなる負極、7
は正極4と負極6との間に介在させた前記本発明のリチ
ウムイオン伝導性ポリマー電解質をシート状に成形して
なるセパレータである。
なお、上記正極4は、場合により正極活物質とポリテ
トラフルオロエチレン粉末などの結着剤や電子伝導助剤
とを混合してシート状に成形したものなどであってもよ
い。正極4に用いる正極活物質としては、例えばTiS2、
MoS2、V6O13、V2O5、VSe、NiPS3、ポリアニリン、ポリ
ピロール、ポリチオフェンなどの1種もしくは2種以上
が用いられる。
このように構成されるリチウム電池は、セパレータ7
が前記リチウムイオン伝導性ポリマー電解質からなるシ
ート状物であることにより、また正極4が上記リチウム
イオン伝導性ポリマー電解質を含む同様のシート状物で
あることによって、電池の薄型化や電池作製のための作
業性、封止の信頼性などの向上に寄与させることがで
き、また液体電解質のような漏液の心配が本質的にない
といった種々の利点を有する上に、上記ポリマー電解質
がそのリチウムイオン伝導性にすぐれていることによ
り、一次電池としての放電特性や二次電池としての充放
電サイクル特性に非常にすぐれたものとなる。
〔実施例〕
以下に、本発明の実施例を比較例と対比して説明す
る。
実施例1 ユニルーブ50TG−32(商品名、日本油脂社製で、式
(I)で示されるエチレンオキサイド−プロピレンオキ
サイド共重合体のトリオールエーテルの範囲内に属する
ポリマーであり、そのエチレンオキサイド部分のモル比
は0.5で、数平均分子量2,800である。これを式(I)に
あわせて表示すると、χ=0.5で、n=約9である)4g
と過酸化ベンゾイル20mgを三角フラスコに入れ、マグネ
チックスターラーで撹拌後、得られた粘性溶液をニッケ
ル板上に滴下し、アルゴンガスフロー中、ホットプレー
ト上で70℃に加熱して8時間反応させて架橋し、架橋ポ
リマーを得た。得られた架橋ポリマーをニッケル板から
はがし、アセトン中に浸漬し未反応物をアセトンに溶解
除去した。続いて、架橋ポリマーを3重量%LiBF4アセ
トン溶液中に8時間浸漬し、上記LiBF4アセトン溶液を
架橋ポリマー中に浸透させた後、アセトンを蒸発除去し
て、厚さ0.1mmのシート状のポリマー電解質を得た。
実施例2 H−4540−4(商品名、第一工業薬品社製で、式
(I)で示されるエチレンオキサイド−プロピレンオキ
サイド共重合体のトリオールエーテルの範囲内に属する
ポリマーであり、そのエチレンオキサイド部分のモル比
は0.4で、数平均分子量3,000である。これを式(I)に
あわせて表示すると、χ=0.4で、n=約9である)4g
とヘキサメチレンジイソシアナート0.3gを三角フラスコ
に入れ、マグネチックスターラーで撹拌後、得られた粘
性溶液をニッケル板上に滴下し、アルゴンガスフロー
中、ホットプレート上で100℃に加熱して6時間反応さ
せて架橋し、架橋ポリマーを得た。以後、実施例1と同
様にして厚さ0.1mmのシート状のポリマー電解質を得
た。
比較例1 数平均分子量600,000のポリエチレンオキサイド1gとL
iBF40.326gをアセトニトリル5mlに溶解し、マグネチッ
クスターラーで撹拌して均一に溶解した。得られた粘性
溶液をガラス基板上に滴下し、常温下アルゴンフロー中
で5時間放置した後、真空度1×10-2torr、温度120℃
で10時間処理して、アセトニトリルを蒸発除去し、厚さ
0.1mmのシート状のポリマー電解質を得た。
上記実施例1〜2および比較例1のポリマー電解質の
性能を調べるために、以下のイオン伝導度試験および電
池の内部抵抗試験を行った。
〈イオン伝導度試験〉 実施例1〜2のポリマー電解質はAu(金)板でサンド
イッチ状にはさみ、比較例1のポリマー電解質はその上
にAuくし型電極を蒸着法で形成し、電極間の交流インピ
ーダンス解析を行い、25℃のイオン伝導度を測定した。
結果は第1表に示すとおりである。
また、種々の温度条件下でのイオン伝導度を上記と同
様にして測定した結果は、第2図に示すとおりである。
第2図において、縦軸はイオン伝導度(S/cm)であり、
横軸は絶対温度の逆数103/T(K-1)である。
〈電池の内部抵抗試験〉 実施例1〜2および比較例1のポリマー電解質を用い
た第1図に示す構成の総厚0.5m、一辺の長さ1cmの正方
形薄型リチウム電池を作製した。なお、負極にはリチウ
ムとアルミニウムとの合金を、正極には実施例1〜2お
よび比較例1と同組成のポリマー電解質とTiS2とを含む
シート状成形物をそれぞれ用いた。
これらのリチウム電池について、25℃、60℃、100℃
での内部抵抗を測定した結果を第2表に示す。
以上の試験結果から明らかなように、本発明の実施例
1〜2のポリマー電解質は、25℃で2×10-5〜4×10-5
S/cmの高いイオン伝導度を示したが、ポリエレンオキサ
イドをポリマー成分として用いた比較例1のポリマー電
解質は、25℃でのイオン伝導度が1×10-7S/cmと低く、
本発明の実施例1〜2のポリマー電解質に比べてイオン
伝導性が劣っていた。また第2表に示すように、本発明
の実施例1〜2のポリマー電解質を用いたリチウム電池
の25℃での内部抵抗は250〜500Ωであったが、比較例1
のポリマー電解質を用いたリチウム電池の25℃での内部
抵抗は100,000Ωと非常に大きかった。なお、第2図に
示すように、ポリエチレンオキサイドをポリマー成分と
して用いた比較例1のポリマー電解質は、高温領域(横
軸の値が小さい領域)では、実施例1〜2のポリマー電
解質より、むしろイオン伝導度が高く、イオン伝導性が
すぐれていたが、温度が低くなり、室温付近(第2図の
横軸の値が3.35付近)になると、イオン伝導度が大幅に
低下して実施例1〜2のポリマー電解質よりはるかに低
くなった。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、室温で固体状
で、かつ高いイオン伝導性を示すリチウム伝導性ポリマ
ー電解質を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のリチウムイオン伝導性ポリマー電解質
を用いたリチウム電池の一例を示す縦断面図である。第
2図は本発明および比較用のリチウムイオン伝導性ポリ
マー電解質のイオン伝導度と温度との関係を示す図であ
る。 7……ポリマー電解質からなるセパレータ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01M 10/36 A (72)発明者 梶田 耕三 大阪府茨木市丑寅1丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−55811(JP,A) 特開 昭63−136407(JP,A) 特開 昭60−154248(JP,A) 特開 昭60−217263(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リチウム塩と有機ポリマーとの複合体から
    なるリチウムイオン伝導性ポリマー電解質において、上
    記有機ポリマーが下記式(I)で示されるエチレンオキ
    サイド−プロピレンオキサイド共重合体のトリオールエ
    ーテルを架橋した架橋ポリマーであることを特徴とする
    リチウムイオン伝導性ポリマー電解質。 (式中、RはHまたはCH3であり、χは0.1〜0.5、nは
    1〜20である)。
  2. 【請求項2】式(I)で示されるエチレンオキサイド−
    プロピレンオキサイド共重合体のトリオールエーテル
    (ただし、式(I)中のRはHである)を架橋するため
    の架橋剤が、ジイソシアナート、ジアミン、ジカルボン
    酸、ジカルボン酸塩化物、メチルロール化合物およびエ
    ピクロヒドリンよりなる群から選ばれる少なくとも1種
    の2官能を有する有機物である請求項1記載のリチウム
    イオン伝導性ポリマー電解質。
  3. 【請求項3】式(I)で示されるエチレンオキサイド−
    プロピレンオキサイドのトリオールエーテルを架橋する
    ための架橋剤が、クメンヒドロパーオキサイド、過酸化
    ベンゾイル、過酸化ラウロイル、過酸化カリウム、t−
    ブチルヒドロペルオキシド、ジクミルペルオキシドおよ
    びジ−t−ブチルペルオキシドよりなる群から選ばれる
    少なくとも1種の有機過酸化物である請求項1記載のリ
    チウムイオン伝導性ポリマー電解質。
JP63175535A 1988-07-14 1988-07-14 リチウムイオン伝導性ポリマー電解質 Expired - Fee Related JPH0831319B2 (ja)

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