JPH08313729A - 光学補償フィルムの製造方法および光学補償フィルム - Google Patents
光学補償フィルムの製造方法および光学補償フィルムInfo
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- JPH08313729A JPH08313729A JP7116950A JP11695095A JPH08313729A JP H08313729 A JPH08313729 A JP H08313729A JP 7116950 A JP7116950 A JP 7116950A JP 11695095 A JP11695095 A JP 11695095A JP H08313729 A JPH08313729 A JP H08313729A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】傾斜、ねじれ、超ねじれ配向等、従来からある
高分子フィルム一軸延伸フィルム等では達成困難なより
高度に配向された光学補償フィルムおよび量産性に優れ
たその製造法を得る。 【構成】液晶表示装置に用いられる光学補償フィルムの
製造方法において、アクリレート基および/またはメタ
クリレート基を1つ以上有する1種類以上の混合物で、
かつ少なくとも10〜70℃の温度範囲内の温度におい
てネマチック状態となる重合性液晶を、溶媒に溶解させ
溶液とし、該溶液を配向処理をした支持体上に流延させ
乾燥工程を経た後、ネマチック状態において光により重
合性液晶を硬化させ、さらに透明樹脂フィルム上に該硬
化物を転写させることにより製造する。光学補償フィル
ムとしては、上記製法を用い、ネマチック状態において
光により硬化させた重合性液晶の硬化物に含有される溶
媒量が1重量%以下である。
高分子フィルム一軸延伸フィルム等では達成困難なより
高度に配向された光学補償フィルムおよび量産性に優れ
たその製造法を得る。 【構成】液晶表示装置に用いられる光学補償フィルムの
製造方法において、アクリレート基および/またはメタ
クリレート基を1つ以上有する1種類以上の混合物で、
かつ少なくとも10〜70℃の温度範囲内の温度におい
てネマチック状態となる重合性液晶を、溶媒に溶解させ
溶液とし、該溶液を配向処理をした支持体上に流延させ
乾燥工程を経た後、ネマチック状態において光により重
合性液晶を硬化させ、さらに透明樹脂フィルム上に該硬
化物を転写させることにより製造する。光学補償フィル
ムとしては、上記製法を用い、ネマチック状態において
光により硬化させた重合性液晶の硬化物に含有される溶
媒量が1重量%以下である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置に用いら
れる光学補償フィルムに関する。
れる光学補償フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示素子は、薄型軽量、低消
費電力という大きな利点を持つため、パーソナルコンピ
ュータやワードプロセッサ、携帯型電子手帳等の表示装
置に積極的に用いられている。液晶表示素子の原理は数
多く提案されているが、現在普及している液晶表示素子
のほとんどは、ねじれネマチック型の液晶を用いてい
る。このような液晶を用いた表示方式は、複屈折モード
と旋光モードの2つの方式に大別される。
費電力という大きな利点を持つため、パーソナルコンピ
ュータやワードプロセッサ、携帯型電子手帳等の表示装
置に積極的に用いられている。液晶表示素子の原理は数
多く提案されているが、現在普及している液晶表示素子
のほとんどは、ねじれネマチック型の液晶を用いてい
る。このような液晶を用いた表示方式は、複屈折モード
と旋光モードの2つの方式に大別される。
【0003】複屈折モードであるスーパーツイストネマ
チック(STN)方式は急峻な電気光学特性を持つこと
により、単純マトリックスで駆動できるため、比較的低
価格で市場に供給されているが、かかる方式では偏光板
を介して直線偏光とした入射光が液晶セルによる複屈折
で楕円偏光となり、それを偏光板を介して見た場合には
デイスプレイが着色して見えるといった問題がある。そ
のため、液晶セル透過後の楕円偏光を直線に戻して着色
を防止すべく、液晶セルと偏光板の間に延伸フィルム等
からなる位相差板を介在させるF−STN方式が提案さ
れている。
チック(STN)方式は急峻な電気光学特性を持つこと
により、単純マトリックスで駆動できるため、比較的低
価格で市場に供給されているが、かかる方式では偏光板
を介して直線偏光とした入射光が液晶セルによる複屈折
で楕円偏光となり、それを偏光板を介して見た場合には
デイスプレイが着色して見えるといった問題がある。そ
のため、液晶セル透過後の楕円偏光を直線に戻して着色
を防止すべく、液晶セルと偏光板の間に延伸フィルム等
からなる位相差板を介在させるF−STN方式が提案さ
れている。
【0004】このような位相差板としては、ポリカーボ
ネートフィルム等を一軸延伸した一軸配向フィルムや、
高分子液晶を用いねじれネマチック構造を配向固定した
もの等がすでに提案されている。
ネートフィルム等を一軸延伸した一軸配向フィルムや、
高分子液晶を用いねじれネマチック構造を配向固定した
もの等がすでに提案されている。
【0005】一方、旋光モードであるツイストネマチッ
ク(TN)方式は90゜のねじれネマチック液晶からな
り、応答速度が数十ミリ秒と速く、高いコントラスト比
と良好な階調表示性を示すことから、薄膜トランジスタ
ー等のスイッチング素子を各画素ごとに配備した液晶表
示素子として、液晶テレビ等の高精細、高速性が要求さ
れる用途で使用されている。
ク(TN)方式は90゜のねじれネマチック液晶からな
り、応答速度が数十ミリ秒と速く、高いコントラスト比
と良好な階調表示性を示すことから、薄膜トランジスタ
ー等のスイッチング素子を各画素ごとに配備した液晶表
示素子として、液晶テレビ等の高精細、高速性が要求さ
れる用途で使用されている。
【0006】しかし、このようなスイッチング素子と組
み合わせたTN方式の液晶表示素子でも、見る方向によ
ってはコントラスト比が変化するといった視角依存性を
持つという難点があった。
み合わせたTN方式の液晶表示素子でも、見る方向によ
ってはコントラスト比が変化するといった視角依存性を
持つという難点があった。
【0007】TN方式の液晶表示素子の視角特性を改善
する多くの方法が提案されている。膜厚方向の屈折率が
面内方向の屈折率より小さい光学的に負の2軸性光学補
償フィルムをTN方式に用いることが提案されている。
する多くの方法が提案されている。膜厚方向の屈折率が
面内方向の屈折率より小さい光学的に負の2軸性光学補
償フィルムをTN方式に用いることが提案されている。
【0008】また、かかる負の2軸性光学補償フィルム
についてより具体的に提案している例としては、第16
回液晶討論会講演予稿集P236がある。ここでは2枚
の偏光板の間にTN方式液晶セルと、ポリカーボネート
を材質とした一軸性位相差フィルムを、光学軸が直交す
るように2枚積層されたものを配置することにより、視
角特性を改善する方法を提案している。
についてより具体的に提案している例としては、第16
回液晶討論会講演予稿集P236がある。ここでは2枚
の偏光板の間にTN方式液晶セルと、ポリカーボネート
を材質とした一軸性位相差フィルムを、光学軸が直交す
るように2枚積層されたものを配置することにより、視
角特性を改善する方法を提案している。
【0009】さらに他の方法としては、特開平6−82
779号公報に示されるように、無機層状化合物を用い
る方法が開示されている。
779号公報に示されるように、無機層状化合物を用い
る方法が開示されている。
【0010】また、先述の高分子液晶を用い10数回以
上のねじれネマチック状態を配向固定させた超ねじれ配
向したものを、TN方式における視野角補償板として用
いる方法は、Society for informa
tion displayinternational
symposium, Digest of tec
hnical papers volume XXII
I,p401(1992) に提案されている。この位
相差板は負の2軸性屈折率異方性を有することを特徴と
している。
上のねじれネマチック状態を配向固定させた超ねじれ配
向したものを、TN方式における視野角補償板として用
いる方法は、Society for informa
tion displayinternational
symposium, Digest of tec
hnical papers volume XXII
I,p401(1992) に提案されている。この位
相差板は負の2軸性屈折率異方性を有することを特徴と
している。
【0011】一方、TN方式の光学補償フィルムとして
は他に傾斜配向がより好ましいことが、特開平6−75
116号公報、特開平6−250166号公報に示され
ている。ここではこのような高度に配向制御された光学
補償フィルムの具体的な材料、製法に対しての記載に乏
しい。これら複雑な光学特性を有する光学補償フィルム
を得るために、室温でネマチック状態となるアクリレー
ト液晶を配向処理されたガラスセルの間に挟持し、配向
状態のまま紫外線硬化させ、硬化後にガラスセルの少な
くとも一方を剥がして光学補償フィルムを得るといった
方法が、第20回液晶討論会講演予稿集p216〜p2
19(1994)において報告されている。
は他に傾斜配向がより好ましいことが、特開平6−75
116号公報、特開平6−250166号公報に示され
ている。ここではこのような高度に配向制御された光学
補償フィルムの具体的な材料、製法に対しての記載に乏
しい。これら複雑な光学特性を有する光学補償フィルム
を得るために、室温でネマチック状態となるアクリレー
ト液晶を配向処理されたガラスセルの間に挟持し、配向
状態のまま紫外線硬化させ、硬化後にガラスセルの少な
くとも一方を剥がして光学補償フィルムを得るといった
方法が、第20回液晶討論会講演予稿集p216〜p2
19(1994)において報告されている。
【0012】これら膜厚方向に光学軸を有する位相差板
を用いて視角特性を改善する方式の特徴は、液晶セルに
対して正面から入射した光に液晶セルが与える位相差
と、斜め方向から入射した光に液晶セルが与える位相差
とが、液晶セル中の液晶配向のため異なりこれが視角特
性を決定する原因である点に注目し、位相差板により特
に斜め方向から液晶セルに入射した光の位相差を補償す
るところにある。
を用いて視角特性を改善する方式の特徴は、液晶セルに
対して正面から入射した光に液晶セルが与える位相差
と、斜め方向から入射した光に液晶セルが与える位相差
とが、液晶セル中の液晶配向のため異なりこれが視角特
性を決定する原因である点に注目し、位相差板により特
に斜め方向から液晶セルに入射した光の位相差を補償す
るところにある。
【0013】STN,TN方式液晶表示装置の画質向上
に伴い、すでに述べてきたように位相差フィルムに対し
て、STNの色補償に必要な光学特性である一軸性とい
った単純な光学特性から、傾斜配向、ねじれ、超ねじれ
配向等より複雑な光学特性が要求されるようになってき
ている。STNにおいては旋光分散補償も可能であると
いう点で、ねじれ配向した光学補償フィルムが有効であ
ることはすでに公知である。また、TNにおいては先述
の超ねじれ配向フィルムや負の2軸性フィルム等が視野
角特性向上に有効であることも公知である。このよう
に、液晶表示装置の光学補償フィルムにおいて、好まし
い光学異方性の特性についてはすでにかなりの部分公知
となっているが、それを実際に製造するための材料、製
法の点に問題があり光学特性および量産性の点で満足す
るものは得られていないのが現状であった。
に伴い、すでに述べてきたように位相差フィルムに対し
て、STNの色補償に必要な光学特性である一軸性とい
った単純な光学特性から、傾斜配向、ねじれ、超ねじれ
配向等より複雑な光学特性が要求されるようになってき
ている。STNにおいては旋光分散補償も可能であると
いう点で、ねじれ配向した光学補償フィルムが有効であ
ることはすでに公知である。また、TNにおいては先述
の超ねじれ配向フィルムや負の2軸性フィルム等が視野
角特性向上に有効であることも公知である。このよう
に、液晶表示装置の光学補償フィルムにおいて、好まし
い光学異方性の特性についてはすでにかなりの部分公知
となっているが、それを実際に製造するための材料、製
法の点に問題があり光学特性および量産性の点で満足す
るものは得られていないのが現状であった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】光学補償フィルムの傾
斜、ねじれ、超ねじれ配向等より複雑な光学特性に対し
ては高分子液晶を用いる方法が提案されている。これは
高分子液晶樹脂を適当な溶媒に溶かし、配向処理がして
ある支持体上に製膜後、一度液晶状態となる高温領域ま
で加熱後、冷却することにより液晶状態を配向固定さ
せ、ねじれ配向や一軸配向等を得るといった方法である
が、高温処理が必要なこと、配向固定に時間がかかるこ
と等、生産性の点で課題がある。
斜、ねじれ、超ねじれ配向等より複雑な光学特性に対し
ては高分子液晶を用いる方法が提案されている。これは
高分子液晶樹脂を適当な溶媒に溶かし、配向処理がして
ある支持体上に製膜後、一度液晶状態となる高温領域ま
で加熱後、冷却することにより液晶状態を配向固定さ
せ、ねじれ配向や一軸配向等を得るといった方法である
が、高温処理が必要なこと、配向固定に時間がかかるこ
と等、生産性の点で課題がある。
【0015】また、前述した第20回液晶討論会講演予
稿集p216〜p219(1994)に記載の方法で
は、ガラス等支持体の間にアクリレート液晶を挟持させ
る必要があることから、大面積化が困難であり、さらに
ロールツウロール等連続生産が困難であるといった課題
があった。
稿集p216〜p219(1994)に記載の方法で
は、ガラス等支持体の間にアクリレート液晶を挟持させ
る必要があることから、大面積化が困難であり、さらに
ロールツウロール等連続生産が困難であるといった課題
があった。
【0016】このように従来の光学補償フィルムの製造
法では、傾斜、ねじれ、超ねじれ配向等高度に配向制御
された光学補償フィルムを量産性よく得ることが困難で
あった。本発明はかかる課題を解決して、傾斜、ねじ
れ、超ねじれ配向等、従来からある高分子フィルム一軸
延伸フィルム等では達成困難なより高度に配向された光
学補償フィルムおよび量産性に優れたその製造法の提供
を目的とする。
法では、傾斜、ねじれ、超ねじれ配向等高度に配向制御
された光学補償フィルムを量産性よく得ることが困難で
あった。本発明はかかる課題を解決して、傾斜、ねじ
れ、超ねじれ配向等、従来からある高分子フィルム一軸
延伸フィルム等では達成困難なより高度に配向された光
学補償フィルムおよび量産性に優れたその製造法の提供
を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の光学補償フィル
ムの製造方法は、液晶表示装置に用いられる光学補償フ
ィルムの製造方法において、アクリレート基および/ま
たはメタクリレート基を1つ以上有する1種類以上の混
合物で、かつ少なくとも10〜70℃の温度範囲内の温
度においてネマチック状態となる重合性液晶を、溶媒に
溶解させ溶液とし、該溶液を配向処理をした支持体上に
流延させ乾燥工程を経た後、ネマチック状態において光
により重合性液晶を硬化させ、さらに透明樹脂フィルム
上に該硬化物を転写させることにより製造することを特
徴としている。
ムの製造方法は、液晶表示装置に用いられる光学補償フ
ィルムの製造方法において、アクリレート基および/ま
たはメタクリレート基を1つ以上有する1種類以上の混
合物で、かつ少なくとも10〜70℃の温度範囲内の温
度においてネマチック状態となる重合性液晶を、溶媒に
溶解させ溶液とし、該溶液を配向処理をした支持体上に
流延させ乾燥工程を経た後、ネマチック状態において光
により重合性液晶を硬化させ、さらに透明樹脂フィルム
上に該硬化物を転写させることにより製造することを特
徴としている。
【0018】また本発明の光学補償フィルムの製造方法
は、液晶表示装置に用いられる光学補償フィルムの製造
方法において、アクリレート基および/またはメタクリ
レート基を1つ以上有する1種類以上の混合物で、かつ
少なくとも10〜70℃の温度範囲内の温度においてネ
マチック状態となる重合性液晶を、溶媒に溶解させ溶液
とし、該溶液を配向処理をした透明樹脂フィルムからな
る支持体上に流延させ乾燥工程を経た後、ネマチック状
態において光により重合性液晶を硬化させて製造するこ
とを特徴としている。
は、液晶表示装置に用いられる光学補償フィルムの製造
方法において、アクリレート基および/またはメタクリ
レート基を1つ以上有する1種類以上の混合物で、かつ
少なくとも10〜70℃の温度範囲内の温度においてネ
マチック状態となる重合性液晶を、溶媒に溶解させ溶液
とし、該溶液を配向処理をした透明樹脂フィルムからな
る支持体上に流延させ乾燥工程を経た後、ネマチック状
態において光により重合性液晶を硬化させて製造するこ
とを特徴としている。
【0019】本発明で用いられる重合性液晶において
は、アクリレート基および/またはメタクリレート基を
1つ以上有することが必要である。重合性官能基として
は他にいくつか知られているが、アクリレート基、メタ
クリレート基を有する重合性液晶は、重合に際して脱離
化合物等を発生しない、光重合可能等の特徴を有してい
るので、重合性液晶が配向している状態において硬化さ
せるといった本発明の製造方法においては、特に硬化中
に配向を乱すことが少ないといった優れた特徴を有して
いる。
は、アクリレート基および/またはメタクリレート基を
1つ以上有することが必要である。重合性官能基として
は他にいくつか知られているが、アクリレート基、メタ
クリレート基を有する重合性液晶は、重合に際して脱離
化合物等を発生しない、光重合可能等の特徴を有してい
るので、重合性液晶が配向している状態において硬化さ
せるといった本発明の製造方法においては、特に硬化中
に配向を乱すことが少ないといった優れた特徴を有して
いる。
【0020】また、重合性液晶の1分子中におけるアク
リレート基および/またはメタクリレート基の数は1つ
である必要はなく、また、異なる重合性液晶分子の混合
物であってもよい。また、重合性液晶の構造にも特に限
定はないが、重合性液晶のネマチック状態が少なくとも
10℃から70℃の間において発現することが必要であ
る。ここで少なくとも10〜70℃の温度範囲内の温度
においてネマチック状態となるとは、この温度領域のい
ずれかにおいてネマチック状態となる温度範囲が5℃以
上の幅を持つことである。このネマチック状態の温度範
囲はできるだけ広い方が製造上好ましい。また、ネマチ
ック状態より高い温度領域では等方状態となることが必
要である。ここで言うネマチック状態には、カイラル液
晶を少量含んだカイラルネマチック状態も含む。以下に
好ましいアクリレート基、メタクリレート基を有する重
合性液晶の構造式を次の構造式(1)〜(7)に示す。
リレート基および/またはメタクリレート基の数は1つ
である必要はなく、また、異なる重合性液晶分子の混合
物であってもよい。また、重合性液晶の構造にも特に限
定はないが、重合性液晶のネマチック状態が少なくとも
10℃から70℃の間において発現することが必要であ
る。ここで少なくとも10〜70℃の温度範囲内の温度
においてネマチック状態となるとは、この温度領域のい
ずれかにおいてネマチック状態となる温度範囲が5℃以
上の幅を持つことである。このネマチック状態の温度範
囲はできるだけ広い方が製造上好ましい。また、ネマチ
ック状態より高い温度領域では等方状態となることが必
要である。ここで言うネマチック状態には、カイラル液
晶を少量含んだカイラルネマチック状態も含む。以下に
好ましいアクリレート基、メタクリレート基を有する重
合性液晶の構造式を次の構造式(1)〜(7)に示す。
【0021】
【化1】
【0022】
【化2】
【0023】
【化3】
【0024】
【化4】
【0025】
【化5】
【0026】
【化6】
【0027】
【化7】
【0028】ただし、上記構造式(1)から(7)にお
いて、R1 ,R3 は炭素数8以下の直鎖アルキル基また
は無し、R2 は炭素数10以下のアルキル基、炭素数1
0以下のアルコキシ基、シアノ基、フッ素、塩素または
水素である。また、上記構造式中のAは、次の構造式
(8)あるいは(9)で示されるアクリレート基または
メタクリレート基である。
いて、R1 ,R3 は炭素数8以下の直鎖アルキル基また
は無し、R2 は炭素数10以下のアルキル基、炭素数1
0以下のアルコキシ基、シアノ基、フッ素、塩素または
水素である。また、上記構造式中のAは、次の構造式
(8)あるいは(9)で示されるアクリレート基または
メタクリレート基である。
【0029】
【化8】
【0030】
【化9】
【0031】なお硬化後に測定光400nm〜700n
mの間において透過率80%以上であることが必要であ
りより好ましくは85%以上であるが、本発明はこれら
の構造式に限定されない。これら構造を有するものは上
記特性を有すれば単独でも使用し得るが、そうでない場
合にはブレンドにより最適化される。
mの間において透過率80%以上であることが必要であ
りより好ましくは85%以上であるが、本発明はこれら
の構造式に限定されない。これら構造を有するものは上
記特性を有すれば単独でも使用し得るが、そうでない場
合にはブレンドにより最適化される。
【0032】また、重合性液晶には光開始剤が添加され
てもよい。光開始剤を添加した場合、液晶の配向性に影
響を与え、相転移温度等に影響を与える場合があるの
で、重合性液晶に対して3重量%以下とすることが好ま
しい。開始剤は、硬化させるために用いられる光波長に
おいて効率的に反応を起こし得るものであればよく公知
のものを使用できる。
てもよい。光開始剤を添加した場合、液晶の配向性に影
響を与え、相転移温度等に影響を与える場合があるの
で、重合性液晶に対して3重量%以下とすることが好ま
しい。開始剤は、硬化させるために用いられる光波長に
おいて効率的に反応を起こし得るものであればよく公知
のものを使用できる。
【0033】本発明の製造法では、重合性液晶を溶媒に
溶解させ溶液とし、該溶液を配向処理のしてある支持体
上に流延し乾燥させ溶媒を蒸発させるが、溶媒乾燥後の
支持体上に存在する重合性液晶は、ネマチック状態また
は、等方状態となっていることが好ましい。溶媒蒸発後
に重合性液晶を結晶化させてしまうと、膜厚制御等困難
な場合があり、製造上好ましくない。つまり、ネマチッ
ク状態が70℃より高い温度領域に存在し、かつそれ以
下の温度領域で結晶化するような重合性液晶では、溶媒
蒸発後に70℃より高い温度にしなくてはならない。本
系のような比較的蒸発速度の速い系では、溶媒の選定お
よび蒸発制御という点において非常に困難であり、さら
に、溶媒蒸発過程といった重合性液晶の配向が乱れてい
る状態で熱重合を開始してしまう場合もあることから、
均一な光学特性の光学補償フィルムを得ることが困難で
ある。また、10℃未満でのみネマチック状態となる重
合性液晶は硬化時に冷却装置を必要とする等、これもや
はり製造上困難な点が存在する。
溶解させ溶液とし、該溶液を配向処理のしてある支持体
上に流延し乾燥させ溶媒を蒸発させるが、溶媒乾燥後の
支持体上に存在する重合性液晶は、ネマチック状態また
は、等方状態となっていることが好ましい。溶媒蒸発後
に重合性液晶を結晶化させてしまうと、膜厚制御等困難
な場合があり、製造上好ましくない。つまり、ネマチッ
ク状態が70℃より高い温度領域に存在し、かつそれ以
下の温度領域で結晶化するような重合性液晶では、溶媒
蒸発後に70℃より高い温度にしなくてはならない。本
系のような比較的蒸発速度の速い系では、溶媒の選定お
よび蒸発制御という点において非常に困難であり、さら
に、溶媒蒸発過程といった重合性液晶の配向が乱れてい
る状態で熱重合を開始してしまう場合もあることから、
均一な光学特性の光学補償フィルムを得ることが困難で
ある。また、10℃未満でのみネマチック状態となる重
合性液晶は硬化時に冷却装置を必要とする等、これもや
はり製造上困難な点が存在する。
【0034】溶媒としては特に限定はないが、重合性液
晶との相溶性、製膜温度等を考慮して決定される。硬化
後に残留溶媒量が1重量%以下となり、光学特性に問題
が生じないならば公知の溶媒を使用することができる。
そのような溶媒の例としては、エタノール、メタノー
ル、プロパノール、アセトン、メチレンクロライド、ク
ロロホルム、テトラヒドロフラン、メチルエチルケト
ン、ジオキサン、ジオキソラン等公知の溶媒を用いて製
法を最適化することができるが、好ましくはメチレンク
ロライドである。もちろん、2種類以上の溶媒を混合し
た混合溶媒であっても良い。ただし、配向処理のしてあ
る支持体上に流延するのであるから、配向処理層を溶解
させない溶媒、または、配向性を失わせてしまう溶媒は
使用することはできない。
晶との相溶性、製膜温度等を考慮して決定される。硬化
後に残留溶媒量が1重量%以下となり、光学特性に問題
が生じないならば公知の溶媒を使用することができる。
そのような溶媒の例としては、エタノール、メタノー
ル、プロパノール、アセトン、メチレンクロライド、ク
ロロホルム、テトラヒドロフラン、メチルエチルケト
ン、ジオキサン、ジオキソラン等公知の溶媒を用いて製
法を最適化することができるが、好ましくはメチレンク
ロライドである。もちろん、2種類以上の溶媒を混合し
た混合溶媒であっても良い。ただし、配向処理のしてあ
る支持体上に流延するのであるから、配向処理層を溶解
させない溶媒、または、配向性を失わせてしまう溶媒は
使用することはできない。
【0035】配向処理のしてある支持体上に重合性液晶
を含む溶液を流延する方法としては、特にロールツウロ
ール等連続生産させる場合には、ダイより溶液を吐出さ
せ流延させる方法が好ましい。一般にダイは高分子樹脂
を溶媒に溶解させた溶液や、高分子溶融物を吐出させフ
ィルム化させる方法において、膜厚を均一に製造できる
方法としてすでに公知の技術であるが、本発明の重合性
液晶を含む溶液を流延させる際にも膜厚の均一性という
点で特に有効である。また、ナイフ塗工等で用いられる
アプリケーターを用いて溶液を流延し製膜することも可
能である。
を含む溶液を流延する方法としては、特にロールツウロ
ール等連続生産させる場合には、ダイより溶液を吐出さ
せ流延させる方法が好ましい。一般にダイは高分子樹脂
を溶媒に溶解させた溶液や、高分子溶融物を吐出させフ
ィルム化させる方法において、膜厚を均一に製造できる
方法としてすでに公知の技術であるが、本発明の重合性
液晶を含む溶液を流延させる際にも膜厚の均一性という
点で特に有効である。また、ナイフ塗工等で用いられる
アプリケーターを用いて溶液を流延し製膜することも可
能である。
【0036】支持体としては、透明樹脂フィルムまたは
ステンレス等に配向処理をしたものが用いられる。配向
処理の方法としては、公知の技術である支持体上にポリ
イミド、ポリビニールアルコール等を形成させ、ラビン
グ処理する方法がある。また、SiOx等無機材料を斜
め蒸着するなどして形成させても良い。さらに無機材料
の上にポリイミド等有機材料を塗布するといった等、有
機、無機材料の組み合わせでも構わない。本発明におい
て光学補償フィルムを斜め配向させる方法には、この支
持体における配向処理、すなわち、プレチルト角が高く
なるよう配向材料および配向方法を最適化することが必
要である。これらプレチルト角を高くする方法、材料に
ついては公知のものを利用できる。もちろんこれら配向
処理装置を製造ライン上に設け、流延、硬化の前にそれ
らを行っても良い。
ステンレス等に配向処理をしたものが用いられる。配向
処理の方法としては、公知の技術である支持体上にポリ
イミド、ポリビニールアルコール等を形成させ、ラビン
グ処理する方法がある。また、SiOx等無機材料を斜
め蒸着するなどして形成させても良い。さらに無機材料
の上にポリイミド等有機材料を塗布するといった等、有
機、無機材料の組み合わせでも構わない。本発明におい
て光学補償フィルムを斜め配向させる方法には、この支
持体における配向処理、すなわち、プレチルト角が高く
なるよう配向材料および配向方法を最適化することが必
要である。これらプレチルト角を高くする方法、材料に
ついては公知のものを利用できる。もちろんこれら配向
処理装置を製造ライン上に設け、流延、硬化の前にそれ
らを行っても良い。
【0037】支持体としてステンレス、ガラス等を用い
た場合には、支持体にて重合性液晶を硬化させた後、透
明樹脂フィルムに転写させなくてはならない。これに
は、透明樹脂フィルム上にアクリル系粘着剤を塗布し、
ステンレス上の重合性液晶硬化物と貼り合わせ、その後
引き剥がす方法、または、透明樹脂フィルムとステンレ
ス等支持体上に形成されている重合性液晶硬化物との間
に光硬化性の接着剤を挟み、硬化させ剥がすことにより
透明樹脂フィルム上に転写させるといった方法が好まし
い。ステンレス製ベルトをコンベア方式にて用い支持体
として使用すれば、転写する方法でもロールツウロール
等連続生産が可能である。
た場合には、支持体にて重合性液晶を硬化させた後、透
明樹脂フィルムに転写させなくてはならない。これに
は、透明樹脂フィルム上にアクリル系粘着剤を塗布し、
ステンレス上の重合性液晶硬化物と貼り合わせ、その後
引き剥がす方法、または、透明樹脂フィルムとステンレ
ス等支持体上に形成されている重合性液晶硬化物との間
に光硬化性の接着剤を挟み、硬化させ剥がすことにより
透明樹脂フィルム上に転写させるといった方法が好まし
い。ステンレス製ベルトをコンベア方式にて用い支持体
として使用すれば、転写する方法でもロールツウロール
等連続生産が可能である。
【0038】支持体として透明樹脂フィルムを用いた場
合には、直接フィルム上にラビング処理をするなどして
もよい。また、必要に応じて透明樹脂フィルム上に耐溶
剤層を設け、その上に配向膜を形成させラビングさせて
も良い。これらはすでに公知の技術を用いて形成するこ
とができる。特に、本発明の製造方法で、透明樹脂フィ
ルムを溶解させるような溶媒を用いる際には耐溶剤層が
必要となる。もちろん、耐溶剤層を設けない方がコスト
は低く抑えることが可能であるので、耐溶剤層を設けな
いでも良いような溶媒と透明樹脂フィルムとの組み合わ
せを選択することが好ましい。もちろん耐溶剤層を形成
するにあたっては製造ライン上に耐溶剤層形成工程を、
重合性液晶を含む溶液の流延、硬化の前に設置しても良
い。
合には、直接フィルム上にラビング処理をするなどして
もよい。また、必要に応じて透明樹脂フィルム上に耐溶
剤層を設け、その上に配向膜を形成させラビングさせて
も良い。これらはすでに公知の技術を用いて形成するこ
とができる。特に、本発明の製造方法で、透明樹脂フィ
ルムを溶解させるような溶媒を用いる際には耐溶剤層が
必要となる。もちろん、耐溶剤層を設けない方がコスト
は低く抑えることが可能であるので、耐溶剤層を設けな
いでも良いような溶媒と透明樹脂フィルムとの組み合わ
せを選択することが好ましい。もちろん耐溶剤層を形成
するにあたっては製造ライン上に耐溶剤層形成工程を、
重合性液晶を含む溶液の流延、硬化の前に設置しても良
い。
【0039】重合性液晶を含む溶液を支持体上に流延
後、溶媒を乾燥させるが、乾燥中または乾燥後に一度ア
イソトロピック状態としその後温度を下げてネマチック
状態とした後に、光により硬化させることが好ましい。
溶媒に溶解中は液晶の状態がアイソトロピック状態とな
る場合が多いので、本方式は流動配向等が生じにくい
が、いずれにしても一度はアイソトロピック状態とし、
その後に、ネマチック状態とし光により硬化させる方法
が好ましい。
後、溶媒を乾燥させるが、乾燥中または乾燥後に一度ア
イソトロピック状態としその後温度を下げてネマチック
状態とした後に、光により硬化させることが好ましい。
溶媒に溶解中は液晶の状態がアイソトロピック状態とな
る場合が多いので、本方式は流動配向等が生じにくい
が、いずれにしても一度はアイソトロピック状態とし、
その後に、ネマチック状態とし光により硬化させる方法
が好ましい。
【0040】光による重合性液晶の硬化は、重合性液晶
がネマチック配向状態において行われる。カイラルネマ
チック状態を得るためには、カイラル剤を少量添加する
ことにより得られるが、通常用いられる量は多くても数
重量%以下であるので、これには必ずしもアクリレート
基および/またはメタクリレート基を有している必要は
ない。また硬化に用いられる光は、紫外線であることが
好ましい。これらは公知の紫外線硬化装置等を用いるこ
とができる。
がネマチック配向状態において行われる。カイラルネマ
チック状態を得るためには、カイラル剤を少量添加する
ことにより得られるが、通常用いられる量は多くても数
重量%以下であるので、これには必ずしもアクリレート
基および/またはメタクリレート基を有している必要は
ない。また硬化に用いられる光は、紫外線であることが
好ましい。これらは公知の紫外線硬化装置等を用いるこ
とができる。
【0041】光による重合性液晶の硬化の後、ハードコ
ート性を付与するために重合性液晶硬化物上に、透明な
積層物を設けても良い。このハードコート剤は光学的に
透明かつ等方であればよく、特に限定はないが、接着性
を考慮した場合には、アクリレート系ハードコート剤が
好適に用いられる。さらに好ましくは光硬化性のアクリ
レート系ハードコート剤である。
ート性を付与するために重合性液晶硬化物上に、透明な
積層物を設けても良い。このハードコート剤は光学的に
透明かつ等方であればよく、特に限定はないが、接着性
を考慮した場合には、アクリレート系ハードコート剤が
好適に用いられる。さらに好ましくは光硬化性のアクリ
レート系ハードコート剤である。
【0042】重合性液晶硬化物と積層される透明樹脂フ
ィルムは、測定光400nm〜700nmの範囲で透過
率80%以上であることが必要であり、好ましくは85
%以上である。重合性液晶硬化物のみにより、光学補償
機能を与える場合には、透明樹脂フィルムの光学異方性
はできるだけ小さい方がよい。具体的には測定光590
nmの光で測定して、フィルム面内に平行な方向にある
遅相軸、進相軸方向のリタデーションの差Δnと膜厚d
との積であるリタデーション(Δnd)が10nm以下
であることが好ましい。10nmより大きい範囲では、
フィルム異方性の影響が無視できなくなる。590nm
で定義したが、上記リタデーション範囲は測定光400
nm〜700nmの範囲で成立することが好ましい。一
方、本発明の樹脂フィルムにSTN方式位相差板として
すでに公知の一軸延伸フィルム等を用い、複合位相差フ
ィルムとしてもよい。
ィルムは、測定光400nm〜700nmの範囲で透過
率80%以上であることが必要であり、好ましくは85
%以上である。重合性液晶硬化物のみにより、光学補償
機能を与える場合には、透明樹脂フィルムの光学異方性
はできるだけ小さい方がよい。具体的には測定光590
nmの光で測定して、フィルム面内に平行な方向にある
遅相軸、進相軸方向のリタデーションの差Δnと膜厚d
との積であるリタデーション(Δnd)が10nm以下
であることが好ましい。10nmより大きい範囲では、
フィルム異方性の影響が無視できなくなる。590nm
で定義したが、上記リタデーション範囲は測定光400
nm〜700nmの範囲で成立することが好ましい。一
方、本発明の樹脂フィルムにSTN方式位相差板として
すでに公知の一軸延伸フィルム等を用い、複合位相差フ
ィルムとしてもよい。
【0043】またこうした本発明の製造方法により製造
する光学補償フィルムとしては、重合性液晶硬化物中に
含まれる溶媒が1重量%以下であることが必要である。
この範囲を外れる光学補償フィルムでは、耐熱性が劣
る。さらに耐熱性の点からは、重合性液晶硬化物は13
0℃以下の温度領域において液晶状態とならないものが
より好ましい。
する光学補償フィルムとしては、重合性液晶硬化物中に
含まれる溶媒が1重量%以下であることが必要である。
この範囲を外れる光学補償フィルムでは、耐熱性が劣
る。さらに耐熱性の点からは、重合性液晶硬化物は13
0℃以下の温度領域において液晶状態とならないものが
より好ましい。
【0044】以上のような本発明の光学補償フィルムは
偏光板と貼り合わせたりあるいは、直接光学補償層を偏
光板に形成させても良い。本発明の製造方法により作成
された光学補償フィルムを液晶表示装置において、偏光
板と液晶セルの間に挟むことにより、STN方式では白
黒表示を可能にするだけではなく、視野角特性も向上さ
せることが可能であり、TFT−TN方式においても視
野角特性を向上させることができる。
偏光板と貼り合わせたりあるいは、直接光学補償層を偏
光板に形成させても良い。本発明の製造方法により作成
された光学補償フィルムを液晶表示装置において、偏光
板と液晶セルの間に挟むことにより、STN方式では白
黒表示を可能にするだけではなく、視野角特性も向上さ
せることが可能であり、TFT−TN方式においても視
野角特性を向上させることができる。
【0045】
【実施例1】ポリカーボネート樹脂(帝人化成(株)社
製の商品名「C−1400」)20重量部を塩化メチレ
ンクロライド80重量部に溶解させた後、ガラス板上に
アプリケーターにて流延し、ついで乾燥機中に置き室温
から徐々に昇温した。残留溶媒が13重量%になったと
き、ガラス板より剥離させ、縦横の張力をバランスさせ
ながら120℃にて残留溶媒が0.1重量%以下になる
まで乾燥し、ポリカーボネートフィルムを得た。このフ
ィルムの厚さは90μmであった。
製の商品名「C−1400」)20重量部を塩化メチレ
ンクロライド80重量部に溶解させた後、ガラス板上に
アプリケーターにて流延し、ついで乾燥機中に置き室温
から徐々に昇温した。残留溶媒が13重量%になったと
き、ガラス板より剥離させ、縦横の張力をバランスさせ
ながら120℃にて残留溶媒が0.1重量%以下になる
まで乾燥し、ポリカーボネートフィルムを得た。このフ
ィルムの厚さは90μmであった。
【0046】このフィルム上にシリコーン系硬化性樹脂
をマイヤーバーにて塗布し硬化させ、4μmの耐溶剤層
を形成し、これを耐溶剤層付透明樹脂フィルムとした。
この耐溶剤層付透明樹脂フィルムのリタデーションは測
定光590nmで3nmであり、透過率は86%であっ
た。リタデーション測定は日本分光(株)社製M150
で行った。さらにその上に、配向膜形成法としては公知
の方法であるフレキソ印刷法によりポリイミド配向膜を
形成し、ラビングにより配向処理させた。
をマイヤーバーにて塗布し硬化させ、4μmの耐溶剤層
を形成し、これを耐溶剤層付透明樹脂フィルムとした。
この耐溶剤層付透明樹脂フィルムのリタデーションは測
定光590nmで3nmであり、透過率は86%であっ
た。リタデーション測定は日本分光(株)社製M150
で行った。さらにその上に、配向膜形成法としては公知
の方法であるフレキソ印刷法によりポリイミド配向膜を
形成し、ラビングにより配向処理させた。
【0047】下記の構造式(10)〜(13)で表され
る化合物を、それぞれ順に87:2:10:1で混合さ
せたものを重合性液晶混合物とした。この重合性液晶混
合物は、少なくとも45〜55℃の間でネマチック相を
とる。
る化合物を、それぞれ順に87:2:10:1で混合さ
せたものを重合性液晶混合物とした。この重合性液晶混
合物は、少なくとも45〜55℃の間でネマチック相を
とる。
【0048】
【化10】
【0049】
【化11】
【0050】
【化12】
【0051】
【化13】
【0052】この重合性液晶混合物、光開始剤としては
チバガイギー社製の商品名「イルガキュアー651」と
して市販されている2,2−ジメトキシ−2−フェニル
アセトフェノン、溶媒としてメチレンクロライドを、そ
れぞれ重量比で49.8:0.2:50で混合させ溶液
を作成し、アプリケータを用いて耐溶剤層付透明樹脂フ
ィルム上に流延した。
チバガイギー社製の商品名「イルガキュアー651」と
して市販されている2,2−ジメトキシ−2−フェニル
アセトフェノン、溶媒としてメチレンクロライドを、そ
れぞれ重量比で49.8:0.2:50で混合させ溶液
を作成し、アプリケータを用いて耐溶剤層付透明樹脂フ
ィルム上に流延した。
【0053】そして溶液流延中は25℃とし、その後一
度90℃で加熱乾燥し3分間経過した後、50℃に保
ち、窒素雰囲気下において紫外線ランプにより光強度2
0mW/平方cmで3分間照射し、重合性液晶硬化物層
の膜厚が6.0μmである目的の光学補償フィルムを得
た。
度90℃で加熱乾燥し3分間経過した後、50℃に保
ち、窒素雰囲気下において紫外線ランプにより光強度2
0mW/平方cmで3分間照射し、重合性液晶硬化物層
の膜厚が6.0μmである目的の光学補償フィルムを得
た。
【0054】こうして得られた光学補償フィルムの透過
率は測定光590nmで84%であった。作成した光学
補償フィルムの重合性液晶硬化物を偏光顕微鏡で観察し
たところ、一軸かつモノドメインに配向していることを
確認した。重合性液晶硬化物中に含まれる残留溶媒量は
0.1重量%であった。
率は測定光590nmで84%であった。作成した光学
補償フィルムの重合性液晶硬化物を偏光顕微鏡で観察し
たところ、一軸かつモノドメインに配向していることを
確認した。重合性液晶硬化物中に含まれる残留溶媒量は
0.1重量%であった。
【0055】
【実施例2】実施例1で用いた重合性液晶混合物、BD
H社製にて商品名「CB15」として市販されている構
造式(14)で表されるカイラル液晶、光開始剤として
はチバガイギー社製の商品名「イルガキュアー651」
として市販されている2,2−ジメトキシ−2−フェニ
ルアセトフェノン、そしてメチレンクロライドを、それ
ぞれ重量比で48.3:1.5:0.2:50で混合さ
せ溶液とした以外は、実施例1と同様の条件で製膜し、
重合性液晶硬化物層の膜厚が5.8μmである光学補償
フィルムを得た。
H社製にて商品名「CB15」として市販されている構
造式(14)で表されるカイラル液晶、光開始剤として
はチバガイギー社製の商品名「イルガキュアー651」
として市販されている2,2−ジメトキシ−2−フェニ
ルアセトフェノン、そしてメチレンクロライドを、それ
ぞれ重量比で48.3:1.5:0.2:50で混合さ
せ溶液とした以外は、実施例1と同様の条件で製膜し、
重合性液晶硬化物層の膜厚が5.8μmである光学補償
フィルムを得た。
【0056】
【化14】
【0057】作成した光学補償フィルムの重合性液晶混
合物を偏光顕微鏡で観察したところ、ねじれ配向かつモ
ノドメインに配向していることを確認した。なお重合性
液晶硬化物中に含まれる残留溶媒量は0.1重量%であ
った。
合物を偏光顕微鏡で観察したところ、ねじれ配向かつモ
ノドメインに配向していることを確認した。なお重合性
液晶硬化物中に含まれる残留溶媒量は0.1重量%であ
った。
【0058】
【実施例3】鏡面仕上げしたステンレス基板上に実施例
1と同様の方法で配向膜を形成し、ラビングにより配向
処理を行った。次に、実施例1で用いた溶液を実施例1
と同様の方法で流延し、硬化させた。重合性液晶硬化物
層の膜厚は5.9μmであり、残留溶媒量は0.1重量
%であった。
1と同様の方法で配向膜を形成し、ラビングにより配向
処理を行った。次に、実施例1で用いた溶液を実施例1
と同様の方法で流延し、硬化させた。重合性液晶硬化物
層の膜厚は5.9μmであり、残留溶媒量は0.1重量
%であった。
【0059】一方、実施例1で作成したポリカーボネー
トフィルム上にアクリル系粘着剤を2μm形成させ、重
合性液晶硬化物層と貼り合わせ剥がした。ポリカーボネ
ートフィルム側に液晶硬化物層が転写されていることを
確認した。得られた光学補償フィルムの透過率は、測定
光590nmで84%であった。作成した光学補償フィ
ルムの重合性液晶硬化物を偏光顕微鏡で観察したとこ
ろ、一軸かつモノドメインに配向していることを確認し
た。
トフィルム上にアクリル系粘着剤を2μm形成させ、重
合性液晶硬化物層と貼り合わせ剥がした。ポリカーボネ
ートフィルム側に液晶硬化物層が転写されていることを
確認した。得られた光学補償フィルムの透過率は、測定
光590nmで84%であった。作成した光学補償フィ
ルムの重合性液晶硬化物を偏光顕微鏡で観察したとこ
ろ、一軸かつモノドメインに配向していることを確認し
た。
【0060】
【比較例1】次の構造式(15)で表され、昇温過程で
は105℃から150℃の間でネマチック状態、室温か
ら105℃以下では結晶状態となる重合性液晶、光開始
剤としてはチバガイギー社製の商品名「イルガキュアー
651」として市販されている2,2−ジメトキシ−2
−フェニルアセトフェノン、溶媒としてメチレンクロラ
イドを、それぞれ重量比で49.8:0.2:50で混
合させ溶液を作成し、アプリケータを用いて耐溶剤層付
透明樹脂フィルム上に流延した。
は105℃から150℃の間でネマチック状態、室温か
ら105℃以下では結晶状態となる重合性液晶、光開始
剤としてはチバガイギー社製の商品名「イルガキュアー
651」として市販されている2,2−ジメトキシ−2
−フェニルアセトフェノン、溶媒としてメチレンクロラ
イドを、それぞれ重量比で49.8:0.2:50で混
合させ溶液を作成し、アプリケータを用いて耐溶剤層付
透明樹脂フィルム上に流延した。
【0061】
【化15】
【0062】溶液流延中は100℃とし、その後一度1
60℃に加熱し3分間経過した後、120℃に保ち、窒
素雰囲気下で紫外線ランプにより光強度20mW/平方
cmで3分間照射し、硬化させたが、溶液流延中に急激
に溶媒が蒸発してしまうため、均一な膜質を得ることが
できなかった。
60℃に加熱し3分間経過した後、120℃に保ち、窒
素雰囲気下で紫外線ランプにより光強度20mW/平方
cmで3分間照射し、硬化させたが、溶液流延中に急激
に溶媒が蒸発してしまうため、均一な膜質を得ることが
できなかった。
【0063】
【比較例2】前述の構造式(15)で表され、昇温過程
では105℃から150℃の間でネマチック状態、室温
から105℃以下では結晶状態となる重合性液晶、光開
始剤としては商品名「イルガキュアー651」、溶媒と
してメチレンクロライドを、それぞれ重量比で49.
8:0.2:50で混合させ溶液を作成し、アプリケー
タを用いて耐溶剤層付透明樹脂フィルム上に流延した。
では105℃から150℃の間でネマチック状態、室温
から105℃以下では結晶状態となる重合性液晶、光開
始剤としては商品名「イルガキュアー651」、溶媒と
してメチレンクロライドを、それぞれ重量比で49.
8:0.2:50で混合させ溶液を作成し、アプリケー
タを用いて耐溶剤層付透明樹脂フィルム上に流延した。
【0064】溶液流延中は25℃とし、その後一度16
0℃に加熱し3分間経過した後、120℃に保ち、窒素
雰囲気下にて紫外線ランプにより光強度20mW/平方
cmで3分間照射し、硬化させたが、溶液流延中に溶媒
蒸発に伴い急激に結晶化が進行してしまったため、均一
な膜質を得ることができなかった。
0℃に加熱し3分間経過した後、120℃に保ち、窒素
雰囲気下にて紫外線ランプにより光強度20mW/平方
cmで3分間照射し、硬化させたが、溶液流延中に溶媒
蒸発に伴い急激に結晶化が進行してしまったため、均一
な膜質を得ることができなかった。
【0065】
【発明の効果】本発明は、特定された物性、官能基を有
する重合性液晶を溶媒に溶かして支持体上に流延し、乾
燥後ネマチック状態において光重合するといった新規な
製造方法およびそれにより製膜された光学補償フィルム
に関するものであり、この発明により高品質でかつ生産
性に優れた液晶表示装置用光学補償フィルムを提供する
ことができるといった効果を有する。
する重合性液晶を溶媒に溶かして支持体上に流延し、乾
燥後ネマチック状態において光重合するといった新規な
製造方法およびそれにより製膜された光学補償フィルム
に関するものであり、この発明により高品質でかつ生産
性に優れた液晶表示装置用光学補償フィルムを提供する
ことができるといった効果を有する。
Claims (4)
- 【請求項1】 液晶表示装置に用いられる光学補償フィ
ルムの製造方法において、アクリレート基および/また
はメタクリレート基を1つ以上有する1種類以上の混合
物で、かつ少なくとも10〜70℃の温度範囲内の温度
においてネマチック状態となる重合性液晶を、溶媒に溶
解させ溶液とし、該溶液を配向処理をした支持体上に流
延させ乾燥工程を経た後、ネマチック状態において光に
より重合性液晶を硬化させ、さらに透明樹脂フィルム上
に該硬化物を転写させることにより製造することを特徴
とする光学補償フィルムの製造方法。 - 【請求項2】 液晶表示装置に用いられる光学補償フィ
ルムの製造方法において、アクリレート基および/また
はメタクリレート基を1つ以上有する1種類以上の混合
物で、かつ少なくとも10〜70℃の温度範囲内の温度
においてネマチック状態となる重合性液晶を、溶媒に溶
解させ溶液とし、該溶液を配向処理をした透明樹脂フィ
ルムからなる支持体上に流延させ乾燥工程を経た後、ネ
マチック状態において光により重合性液晶を硬化させて
製造することを特徴とする光学補償フィルムの製造方
法。 - 【請求項3】 透明樹脂フィルムは、リタデーションが
10nm以下であることを特徴とする請求項1または2
のいずれかに記載の光学補償フィルムの製造方法。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の製造方
法を用いて製造し、かつネマチック状態において光によ
り硬化させた重合性液晶の硬化物に含有される溶媒量が
1重量%以下であることを特徴とする光学補償フィル
ム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11695095A JP3808913B2 (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | 光学補償フィルムの製造方法および光学補償フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11695095A JP3808913B2 (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | 光学補償フィルムの製造方法および光学補償フィルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08313729A true JPH08313729A (ja) | 1996-11-29 |
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Family
ID=14699755
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11695095A Expired - Fee Related JP3808913B2 (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | 光学補償フィルムの製造方法および光学補償フィルム |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3808913B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999006501A1 (en) * | 1997-07-31 | 1999-02-11 | Asahi Glass Company Ltd. | Liquid-crystal composition and polymeric liquid crystal obtained by polymerizing the same |
| US6686980B1 (en) | 1999-11-04 | 2004-02-03 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Anisotropic film containing a copolymer including a monomer containing a dichroic dye and liquid crystal display containing the antisotropic film |
| JP2004204190A (ja) * | 2002-12-26 | 2004-07-22 | Chisso Corp | 光重合性液晶組成物および液晶フィルム |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102473674B1 (ko) | 2015-12-23 | 2022-12-01 | 삼성전자주식회사 | 보상 필름 및 그 제조 방법 |
-
1995
- 1995-05-16 JP JP11695095A patent/JP3808913B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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