JPH08314462A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH08314462A
JPH08314462A JP8123992A JP12399296A JPH08314462A JP H08314462 A JPH08314462 A JP H08314462A JP 8123992 A JP8123992 A JP 8123992A JP 12399296 A JP12399296 A JP 12399296A JP H08314462 A JPH08314462 A JP H08314462A
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JP
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performance
basic
performance information
storage means
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JP8123992A
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English (en)
Inventor
Yoichi Nagashima
洋一 長嶋
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Kawai Musical Instruments Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instruments Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偶然性・身体性といった音楽の重要な要素の
分野において、空間的効果・時間的効果・残響効果・反
響効果・音楽構成要素の複雑化などの表現力の拡大と、
基本的な素材に対応した新たな音列・旋律・和声のリア
ルタイム発生などの音楽的可能性の拡大とを実現する。 【解決手段】 人間の身体的表現(パフォーマンス)に
よって発生された演奏動作情報中から基本情報検出回路
3によって抽出されるパラメータ設定情報、すなわち基
本演奏情報に対する音源系列情報、音色情報、相対的時
間情報をそれぞれの記憶回路4、5、6に複数個ずつ格
納するようにし、これらの複数個のパラメータ設定情報
を用いて演奏情報発生回路15において複数種類の演奏
情報を発生するようにすることにより、入力された1つ
の基本演奏情報から複数種類の新たな演奏情報をリアル
タイムに発生して出力できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人間の身体的表現
(パフォーマンス)によって発生された単純な演奏情報
をもとに音楽的効果の大きい複数の要素をもつ演奏情報
を新たに発生することで、音楽演奏および音楽表現を拡
大する電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、声楽を除く音楽の演奏においては
楽器が必須のものであり、それぞれの楽器がその物理的
特性によって個々に改良されて進歩するとともに、作曲
家によって創造される音楽作品もまた、その時代に存在
する楽器の範囲内という制約のもとに創作されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、楽器を扱う演
奏者にとっては、個々の楽器に特有の演奏方法があり、
また人間の肉体的および運動能力的な限界によって、音
楽発生という面では種々の制約を受けていた。
【0004】例えば、フルート・トラッペット・尺八な
どの管楽器は、両手を指使いおよび楽器の保持に使用す
るために、基本的に単音楽器という条件のもとで音楽の
素材とされてきた。また、ギター・ハープ・ピアノなど
の複音楽器についても、個々の楽音に別々に微妙な変化
を付加するのは困難なために、一群の楽音を和音として
一括して演奏されてきた。
【0005】また、電子オルガン・シンセサイザー・サ
ンプラーなどの電子楽器においては複数の音色系列を電
子的に同時に扱えるが、人間の操作としては従来からの
鍵盤が使用されるために、実際には音色を切り替えるこ
とと演奏することとが分離していた。また、自動演奏装
置・シーケンサーなどのコンピューターを使用した自動
演奏システムにおいては、あらかじめ演奏データを作成
・編集する段階で個々に微妙なニュアンスを持つ楽音を
群細に記述することが可能になったが、リアルタイムな
演奏との相互作用や、偶然性・即興性という音楽の重要
な要素が欠落する欠点があった。
【0006】また、新しい楽器として、人間の手足の動
きや角度を各種のセンサで検出して発振器などの音源の
パラメーターとして反映させるような電子楽器も各種提
案されているが、従来の楽器のような表現力を持たない
ために、十分に音楽の素材として採用されてこなかっ
た。
【0007】本発明は上記のような欠点に鑑みてなされ
たもので、人間の身体的な表現(パフォーマンス)を検
出することによって単純な構成の演奏情報を得るととも
に、これを基本的な素材として活用しながら、従来の楽
器では困難であったような、空間的効果・時間的効果・
残響効果・反響効果・音楽構成要素の複雑化などの表現
力の拡大と、さらに基本的な素材に対応した新たな音列
・旋律・和声のリアルタイム発生などの音楽的可能性の
拡大とを実現する可能性を持った、音楽性豊かな電子楽
器を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、演奏動作情報発生手段と、通信
情報出力手段と、基本情報検出手段と、音源系列情報記
憶手段と、音色情報記憶手段と、相対時間情報記憶手段
と、オンオフ情報記憶手段と、基準時間計数手段と、開
始点検出手段と、相対時間計数手段と、演奏情報発生手
段と、パラメーター書き込み手段とによって構成され、
パフォーマンスを素材とした基本的な演奏情報に対応し
た複数種類の新たな演奏情報をリアルタイムに発生して
出力するようにしたものである。
【0009】また、本発明の他の特徴とするところは、
演奏動作情報発生手段と、通信情報出力手段と、基本情
報検出手段と、音源系列情報記憶手段と、音色情報記憶
手段と、相対音程情報記憶手段と、オンオフ情報記憶手
段と、音程計算手段と、演奏情報発生手段と、パラメー
ター書き込み手段とによって構成され、パフォーマンス
を素材とした基本的な演奏情報に対応した複数種類の新
たな演奏情報をリアルタイムに発生して出力するように
したものである。
【0010】本発明は上記のように構成したので、偶然
性・身体性といった音楽の重要な要素の分野において、
従来の楽器を越える表現要素を持つような、複数種類の
音楽要素を同時に演奏する楽器システムや、従来の楽器
では困難であったような複雑な音楽要素を持つ新たな楽
音発生を行う楽器システムや、従来の楽器による音楽で
は困難であったような新たな可能性を持つ音楽形式・音
楽表現の創造が可能になるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
とともに詳細に説明する。図1は、本実施形態による電
子楽器の動作を説明するための構成図であり、1は演奏
動作情報発生回路、2は通信情報出力回路、3は基本情
報検出回路、4は音源系列情報記憶回路、5は音色情報
記憶回路、6は相対時間情報記憶回路、7は相対音程情
報記憶回路、8は相対音量情報記憶回路、9はオンオフ
情報記憶回路、10は基準時間計数回路、11は開始点
検出回路、12は相対時間計数回路、13は音程計算回
路、14は音量計算回路、15は演奏情報発生回路、1
6はパラメーター書き込み回路である。
【0012】なお、演奏動作情報発生回路1および通信
情報出力回路2を除く上記の各回路については、ここで
は説明のために独立した回路として個々に記述されてい
るが、マイクロプロセッサを利用したコンピュータシス
テム上のソフトウェアとして、個々の回路に対応した動
作をプログラムとして記述することで、全体として本実
施形態による電子楽器を実現することも可能である。ま
たここでは、各回路の間を結ぶ信号線の矢印の方向につ
いては、基本的に情報の流れに従った矢印を記述してあ
るが、実際の動作においては、ある情報を供給してもら
うための要求信号のような、図面に示された情報の流れ
とは逆方向の制御信号も並行して存在する場合がある。
【0013】図1において、演奏者のパフォーマンスが
演奏動作情報発生回路1の入力となる。この方法の一例
としては、パフォーマーの動きをCCDカメラで撮像
し、そのシルエットをリアルタイムにパターン認識し
て、あるポーズの時にはある音程の楽音情報を発生さ
せ、またあるポーズの時にはある音楽的制御情報(たと
えばクレシェンドとかリタルダンド等)を発生させるこ
とが考えられる。
【0014】また別の方法の一例としては、パフォーマ
ーが舞台を走り回る速度と位置を近接センサや反射型超
音波センサで検出し、ある位置ではある音色の楽音情報
を発生させ、またある速度では楽音をグライドさせるよ
うな制御情報を発生させることが考えられる。また別の
方法の一例としては、パフォーマーが制御バトンを手に
持ち、そのバトンの空間的位置をレーザーで検出し、バ
トンの運動状態を加速度センサで検出し、バトンの回転
方向をねじりセンサで検出して、あるバトン操作では伴
奏の音楽が開始するような制御情報を発生させ、あるバ
トン操作ではある音程の楽音を消すような楽音情報を発
生させることが考えられる。
【0015】また別の方法の一例としては、パフォーマ
ーが数多くのボタンスイッチを仕込んだチョッキを着
て、体を叩くと複数のスイッチが押されることを検出し
て、ある組み合わせの時にはあるシステムパラメーター
が変更・設定されるような制御情報が発生されて、ある
組み合わせの時には音色を切り替えるような制御情報を
発生させることが考えられる。また別の方法の一例とし
ては、パフォーマーがマイクを持って歩き回りながらス
テージのあちこちをマイクで叩いたり擦ったりして、そ
のマイクからの雑音のレベルとスペクトルパターンを検
出して、あるノイズの時には低音の演奏情報を発生さ
せ、あるノイズの時には高音の演奏情報を発生させるこ
とが考えられる。
【0016】このようなパフォーマーによる身体的表現
の特性としては、歴史に裏付けられた種々の楽器のよう
な精密な演奏技法というものがないために、何らかの表
現を検出することはできても、そこから音楽的な演奏情
報として充実したものを得ることが難しかった。しか
し、本実施形態による電子楽器の場合には、この演奏動
作情報発生回路1から発生される演奏情報はごく単純な
ものでも十分である、というところに特徴があり、個々
のセンサに応じた精度での検出で十分である。
【0017】ところで、これらの演奏情報・制御情報と
しては、種々のセンサの検出方法による複雑さを回避す
るために、共通の情報フォーマットとして表現されるこ
とが望ましい。また、これらの演奏情報・制御情報を内
部で使用するばかりでなく、外部の電子楽器に通信転送
する場合には、さらに特定の通信フォーマットを規定し
て、個々の電子楽器の内部動作のタイミングと切り離さ
れた規約とすることが有効である。
【0018】図2は、このような通信信号フォーマット
の一例を示したもので、本実施形態による電子楽器の出
力信号としても採用され、外部の音源システムへの演奏
情報転送に使用するものである。その内容としては、図
2(A)のように、通信ケーブルを長くしてもノイズに
よる誤動作を避けるために電圧レベルを通常の回路信号
レベルよりも大きく規定したり、図2(B)のように高
速シリアル通信によってリアルタイムに多量の演奏情報
を伝送したり、図2(C)のように1つの情報ブロック
の中に音源系列・音色・音程・音量・オンオフなどの情
報を規定したりするものである。また、簡易的なシステ
ムとしては、MIDIと呼ばれる電子楽器の演奏情報通
信フォーマットなども利用可能である。
【0019】以上のように、演奏動作情報発生回路1に
おいてはパフォーマーの身体動作を種々のセンサを活用
して検出するとともに、図2(C)のようなフォーマッ
トの形式の演奏情報や制御情報やシステムのパラメータ
ーを設定するための情報として、この出力信号が基本情
報検出回路3に供給される。
【0020】また、図1の基本情報検出回路3において
は、入力された演奏情報・制御情報に対して、以下の3
種類の判定・転送処理を実行する。その第1は、入力さ
れた演奏情報・制御情報のうち、所定の処理対象となる
基本演奏情報を抽出する。その第2は、入力された演奏
情報・制御情報のうち、パラメーター書き込み回路16
に必要な情報を抽出して転送するとともに、それ以外の
入力情報を通信情報出力回路2に供給する。その第3
は、抽出された基本演奏情報をさらに判定して、楽音の
オン・オフに関する情報をオンオフ情報記憶回路9に供
給し、演奏の音程に関する情報を音程計算回路13に供
給し、演奏の音量に関する情報を音量計算回路14に供
給し、演奏情報が入力されたという情報を開始点検出回
路11に供給する。
【0021】図3は、この基本情報検出回路3の動作を
示したフローチャートであり、基本情報検出回路3の実
現方法としては、このような動作プログラムを設定した
マイクロプロセッサを独立に用いた回路ブロックとして
構成したり、本実施形態による電子楽器を1つのマイク
ロプロセッサのプログラムとして記述するうちの1ブロ
ックとして構成したり、または実際にこのような動作を
行なうように論理回路の組み合わせによって構成するな
どの方法がある。
【0022】また、図1のパラメーター書き込み回路1
6においては、基本情報検出回路3から供給されたパラ
メーター設定情報に対応して、楽音の音色に関する情報
を音色情報記憶回路5に供給し、音源系列に関する情報
を音源系列情報記憶回路4に供給し、基本演奏情報の音
程と発生される複数の演奏情報の音程との相対的な音程
情報を相対音程情報記憶回路7に供給し、基本演奏情報
の音量と発生され複数のる演奏情報の音量との相対的な
音量情報を相対音量情報記憶回路8に供給し、基本演奏
情報の入力の時点から個々に発生される複数の演奏情報
の開始点までの相対的な時間情報を相対時間情報記憶回
路6に供給する。
【0023】図4は、このパラメーター書き込み回路1
6の動作を示したフローチャートであり、パラメーター
書き込み回路16の実現方法としては、このような動作
プログラムを設定したマイクロプロセッサを独立に用い
た回路ブロックとして構成したり、本実施形態による電
子楽器を1つのマイクロプロセッサのプログラムとして
記述するうちの1ブロックとして構成したり、または実
際にこのような動作を行なうように論理回路の組み合せ
によって構成するなどの方法がある。
【0024】また、図1のオンオフ情報記憶回路9にお
いては、基本情報検出回路3から供給された、個々の基
本演奏情報ごとに対応したオン・オフ情報を順次記憶
し、演奏情報発生回路15の動作に必要とされるたびに
記憶内容が参照される。
【0025】図5は、このオンオフ情報記憶回路9に格
納されるデータを示したもので、図5(1)のように時
間的に次々と入力される基本演奏情報に対応して、オン
オフ情報を格納する記憶領域のアドレスを変化させてい
き、図5(2)のように記憶させる。演奏情報発生回路
15においては、後述するように演奏情報を発生させる
際には、基本演奏情報の特定のためにこのアドレスを利
用する。
【0026】このように次々とアドレスを移行させてい
くと、格納できる演奏情報の総数に限りがあるように思
われるが、実際には演奏情報発生回路15において発生
する複数種類の演奏情報の全部が終了したものについて
は、それ以降の情報の保持の必要がないために、不要と
なったアドレスをFIFO(先入れ先出し)型のバッフ
ァメモリのポインタのように再使用することで、入力さ
れる基本演奏情報の総数の限界はない。
【0027】オンオフ情報記憶回路9の実現方法として
は、このような動作プログラムを設定したマイクロプロ
セッサを独立に用いた回路ブロックとして構成したり、
本実施形態による電子楽器を1つのマイクロプロセッサ
のプログラムとして記述するうちの1ブロックとして構
成したり、または実際にこのような動作を行なうように
論理回路の組み合せによって構成するなどの方法があ
る。
【0028】また、図1の音色情報記憶回路5において
は、パラメーター書き込み回路16から供給された音色
情報として、演奏情報発生回路15において発生する複
数種類の演奏情報の個々に対応したデータが格納され、
演奏情報発生回路15の動作に必要とされるたびに記憶
内容が参照される。
【0029】図6は、この音色情報記憶回路5に格納さ
れるデータを示したもので、演奏情報発生回路15にお
いて発生するA、B、C、等の複数種類の演奏情報の個
々に対応したデータが、それぞれ対応するアドレス0、
1、2、等に格納されている。演奏情報発生回路15に
おいては、後述するように演奏情報を発生させる際に
は、発生させる演奏情報の種類の特定のためにこのアド
レスを利用する。
【0030】音色情報記憶回路5の実現方法としては、
このような動作プログラムを設定したマイクロプロセッ
サを独立に用いた回路ブロックとして構成したり、本実
施形態による電子楽器を1つのマイクロプロセッサのプ
ログラムとして記述するうちの1ブロックとして構成し
たり、または実際にこのような動作を行なうように論理
回路の組み合せによって構成するなどの方法がある。
【0031】また、図1の音源系列情報記憶回路4にお
いては、パラメーター書き込み回路16から供給された
音源系列情報として、演奏情報発生回路15において発
生する複数種類の演奏情報の個々に対応したデータが格
納され、演奏情報発生回路15の動作に必要とされるた
びに記憶内容が参照される。
【0032】図7は、この音源系列情報記憶回路4に格
納されるデータを示したもので、演奏情報発生回路15
において発生するA、B、C、等の複数種類の演奏情報
の個々に対応したデータが、それぞれ対応するアドレス
0、1、2、等に格納されている。演奏情報発生回路1
5においては、後述するように演奏情報を発生させる際
には、発生させる演奏情報の種類の特定のためにこのア
ドレスを利用する。
【0033】音源系列情報記憶回路4の実現方法として
は、このような動作プログラムを設定したマイクロプロ
セッサを独立に用いた回路ブロックとして構成したり、
本実施形態による電子楽器を1つのマイクロプロセッサ
のプログラムとして記述するうちの1ブロックとして構
成したり、または実際にこのような動作を行なうように
論理回路の組み合せによって構成するなどの方法があ
る。
【0034】また、図1の相対音程情報記憶回路7にお
いては、パラメーター書き込み回路16から供給された
相対音程情報として、演奏情報発生回路15において発
生する複数種類の演奏情報の個々に対応したデータが格
納され、演奏情報発生回路15の動作に必要とされるた
びに記憶内容が参照され、音程計算回路13に供給され
る。
【0035】図8は、この相対音程情報記憶回路7に格
納されるデータを示したもので、演奏情報発生回路15
において発生するA、B、C、等の複数種類の演奏情報
の個々に対応したデータが、それぞれ対応するアドレス
0、1、2、等に格納されている。演奏情報発生回路1
5においては、後述するように演奏情報を発生させる際
には、発生させる演奏情報の種類の特定のためにこのア
ドレスを利用する。
【0036】相対音程情報記憶回路7の実現方法として
は、このような動作プログラムを設定したマイクロプロ
セッサを独立に用いた回路ブロックとして構成したり、
本実施形態による電子楽器を1つのマイクロプロセッサ
のプログラムとして記述するうちの1ブロックとして構
成したり、または実際にこのような動作を行なうように
論理回路の組み合せによって構成するなどの方法があ
る。
【0037】また、図1の相対音量情報記憶回路8にお
いては、パラメーター書き込み回路16から供給された
相対音量情報として、演奏情報発生回路15において発
生する複数種類の演奏情報の個々に対応したデータが格
納され、演奏情報発生回路15の動作に必要とされるた
びに記憶内容が参照され、音量計算回路14に供給され
る。
【0038】図9は、この相対音量情報記憶回路7に格
納されるデータを示したもので、演奏情報発生回路15
において発生するA、B、C、等の複数種類の演奏情報
の個々に対応したデータが、それぞれ対応するアドレス
0、1、2、等に格納されている。演奏情報発生回路1
5においては、後述するように演奏情報を発生させる際
には、発生させる演奏情報の種類の特定のためにこのア
ドレスを利用する。
【0039】相対音量情報記憶回路8の実現方法として
は、このような動作プログラムを設定したマイクロプロ
セッサを独立に用いた回路ブロックとして構成したり、
本実施形態による電子楽器を1つのマイクロプロセッサ
のプログラムとして記述するうちの1ブロックとして構
成したり、または実際にこのような動作を行なうように
論理回路の組み合せによって構成するなどの方法があ
る。
【0040】また、図1の相対時間情報記憶回路6にお
いては、パラメーター書き込み回路16から供給された
相対的時間情報として、演奏情報発生回路15において
発生する複数種類の演奏情報の個々に対応したデータが
格納され、相対時間計数回路12の動作に必要とされる
たびに記憶内容が参照される。
【0041】図10は、この相対時間情報記憶回路6に
格納されるデータを示したもので、演奏情報発生回路1
5において発生するA、B、C、等の複数種類の演奏情
報の個々に対応したデータが、ぞれぞれ対応するアドレ
ス0、1、2、等に格納されている。相対時間計数回路
12および演奏情報発生回路15においては、後述する
ように演奏情報を発生させる際には、発生させる演奏情
報の種類の特定のためにこのアドレスを利用する。
【0042】相対時間情報記憶回路6の実現方法として
は、このような動作プログラムを設定したマイクロプロ
セッサを独立に用いた回路ブロックとして構成したり、
本実施形態による電子楽器を1つのマイクロプロセッサ
のプログラムとして記述するうちの1ブロックとして構
成したり、または実際にこのような動作を行なうように
論理回路の組み合せによって構成するなどの方法があ
る。
【0043】また、図1の音程計算回路13において
は、相対音程情報記憶回路7からの複数の相対的音程情
報および基本情報検出回路3からの基本演奏情報の音程
情報とを所定の方法によって計算し、演奏情報発生回路
15において発生する演奏情報のうち音程に関する情報
を供給する。この計算方法としては、基本演奏情報の音
程に対して半音単位で上下させる幅を設定して加減算を
行なうもの、基本演奏情報の音程の周波数に対して設定
値を乗算するもの、基本演奏情報の音程をセント単位で
記述し、これに対するセント単位の増減を計算するもの
などがある。
【0044】音程計算回路13の実現方法としては、こ
のような動作プログラムを設定したマイクロプロセッサ
を独立に用いた回路ブロックとして構成したり、本実施
形態による電子楽器を1つのマイクロプロセッサのプロ
グラムとして記述するうちの1ブロックとして構成した
り、または実際にこのような動作を行なうように論理回
路の組み合せによって構成するなどの方法がある。
【0045】また、図1の音量計算回路14において
は、相対音量情報記憶回路8からの複数の相対的音量情
報および基本情報検出回路3からの基本演奏情報の音量
情報とを所定の方法によって計算し、演奏情報発生回路
15において発生する演奏情報のうち音量に関する情報
を供給する。この計算方法としては、基本演奏情報の音
量データに対して一定の設定値を加減算するもの、基本
演奏情報の音量データに対して設定値を乗算するもの、
基本演奏情報の音量をデシベル単位で記述し、これに対
するデシベル単位の増減を計算するものなどがある。
【0046】音量計算回路14の実現方法としては、こ
のような動作プログラムを設定したマイクロプロセッサ
を独立に用いた回路ブロックとして構成したり、本実施
形態による電子楽器を1つのマイクロプロセッサのプロ
グラムとして記述するうちの1ブロックとして構成した
り、または実際にこのような動作を行なうように論理回
路の組み合せによって構成するなどの方法がある。
【0047】また、図1の基準時間計数回路10におい
ては、基本演奏情報の入力された時点や、演奏情報発生
回路15において発生する複数種類の演奏情報の個々の
発生時点を規定するための基準となる時間データが計数
される。これは、マイクロプロセッサによるシステムに
おいてはソフトウェア的なタイマーや一定周期の割込み
によって容易に実現され、また実際に論理回路の組み合
せによって構成される場合には、システム動作のクロッ
ク信号によって容易に実現される。
【0048】また、図1の開始点検出回路11において
は、基本情報検出回路3から供給された、演奏情報が入
力されたという情報と、基準時間計数回路10からの基
準時間データとによって、基準となる演奏情報の開始点
に対応した時間データが決定され、相対時間計数回路1
2に供給される。
【0049】開始点検出回路11の実現方法としては、
このような動作プログラムを設定したマイクロプロセッ
サを独立に用いた回路ブロックとして構成したり、本実
施形態による電子楽器を1つのマイクロプロセッサのプ
ログラムとして記述するうちの1ブロックとして構成し
たり、または実際にこのような動作を行なうように論理
回路の組み合せによって構成するなどの方法がある。
【0050】また、図1の相対時間計数回路12におい
ては、基準時間計数回路10および開始点検出回路11
および相対時間情報記憶回路6からの情報・データを入
力として、演奏情報発生回路15に必要な時間情報とし
て、演奏情報発生回路15において発生する複数種類の
演奏情報の個々の発生時点を計数する。
【0051】図11は、この相対時間計数回路12の動
作の一例を示したもので、左側の縦軸が時間の経過を意
味している。同図において、時間1100において基本
演奏情報が入力されている。これは、基準時間計数回路
10からの基準時間データが1100の時点で、開始点
検出回路11に基本情報検出回路3からの入力情報が到
達したことを意味する。この演奏情報に対する開始点デ
ータは相対時間計数回路12に供給され、以後の計数処
理の基準として参照される。
【0052】一方、相対時間情報記憶回路6には、前記
入力した基本演奏情報に対応して演奏情報発生回路15
において発生する複数種類の演奏情報の例としてA、
B、C、Dの4種類に対応した相対時間データとして、
同図のように順に300、500、500、750とい
うデータが格納され、相対時間計数回路12から随時参
照されているとする。
【0053】ここで相対時間計数回路12には基準時間
計数回路10からの基準時間データも供給されているの
で、開始点データと相対時間データの合計である時間デ
ータ1400の時点で、発生する演奏情報Aに対応した
相対時間データ300の経過を検出し、これによって演
奏情報発生回路15においてはAに対応した演奏情報を
発生する。以下、時間データ1600およびその直後に
はBおよびCに対応した演奏情報が同様に発生され、さ
らに時間データ1750の時点でDに対応した演奏情報
が発生される。
【0054】また、ここでは開始点データと相対時間デ
ータの和と現在時間データとの比較から発生時点を検出
したが、開始点を検出した時点で相対時間データをメモ
リにロードして、単位時間経過ごとにメモリのデータを
一定値ずつ減ずることで所定の時間経過を検出すること
も容易である。
【0055】相対時間計数回路12の実現方法として
は、このような動作プログラムを設定したマイクロプロ
セッサを独立に用いた回路ブロックとして構成したり、
本実施形態による電子楽器を1つのマイクロプロセッサ
のプログラムとして記述するうちの1ブロックとして構
成したり、または実際にこのような動作を行なうように
論理回路の組み合せによって構成するなどの方法があ
る。
【0056】また、図1の演奏情報発生回路15におい
ては、オンオフ情報記憶回路9および音色情報記憶回路
5および音源系列情報記憶回路4および音程計算回路1
3および音量計算回路14および相対時間計数回路12
からの情報・データを入力として、複数種類の演奏情報
を発生させ、その出力を通信情報出力回路2に供給す
る。
【0057】図12は、この演奏情報発生回路15の動
作の一例を示したもので、図11ではAからDまでの4
種類とした例のうちの1つに対応したものである。ま
ず、基準となる演奏情報として音源系列がA、音色が
C、音程が60(MIDI規格では中央のC)、音量が
100のオン情報として、上段のようなフォーマットの
情報が入力されたとする。ここで、相対時間計数回路1
2によって、前述のように相対時間が計数され、相対時
間情報記憶回路6に設定された相対時間の経過後に、演
奏情報発生回路15の動作によって下段のようなフォー
マットの演奏情報が発生され、通信情報出力回路2に供
給される。
【0058】すなわち、音源系列については音源系列情
報記憶回路4に設定されたデータである音源系列Bに従
い、音色については音色情報記憶回路5に設定されたデ
ータである音色Dに従い、音程については基本演奏情報
の音程60と相対音程情報記憶回路7に設定された相対
音程+2の加減算の結果に従い、音量については基本演
奏情報の音量100と相対音量情報記憶回路8に設定さ
れた相対音量90%の乗算の結果に従い、オンオフにつ
いては基本演奏情報の入力状態を保持したオンオフ情報
記憶回路9から参照して、個々の演奏情報を決定する。
その結果、基本演奏情報の他に発生する演奏情報のうち
の1つとして音源系列がB、音色がD、音程が62、音
量が90のオン情報として、最終的に下段のようなフォ
ーマットの情報が得られることになる。
【0059】演奏情報発生回路15の実現方法として
は、このような動作プログラムを設定したマイクロプロ
セッサを独立に用いた回路ブロックとして構成したり、
本実施形態による電子楽器を1つのマイクロプロセッサ
のプログラムとして記述するうちの1ブロックとして構
成したり、または実際にこのような動作を行なうように
論理回路の組み合せによって構成するなどの方法があ
る。
【0060】また、図1の通信情報出力回路2において
は、基本情報検出回路3および演奏情報発生回路15か
らの供給信号を入力として、外部への演奏情報・制御情
報などが所定の通信信号フォーマットに基づいて出力さ
れる。
【0061】図2は、この通信信号フォーマットの一例
を示したもので、図2(A)のように、通信ケーブルを
長くしてもノイズによる誤動作を避けるために電圧レベ
ルを通常の回路信号レベルよりも大きく規定したり、図
2(B)のように高速シリアル通信によってリアルタイ
ムに多量の演奏情報を伝送したり、図2(C)のように
1つの情報ブロックの中に音源系列・音色・音程・音量
・オンオフなどの情報を規定したりするものである。ま
た、簡易的なシステムとしては、MIDIと呼ばれる電
子楽器の演奏情報通信フォーマットなども利用可能であ
る。
【0062】このような通信信号に対して、通信情報出
力回路2においては、所定の通信信号フォーマットと内
部回路システムとの電圧レベル変換や、シリアル通信と
パラレル処理とのデータ変換や、低速な内部処理からの
出力信号をバッファリングして、より高速なリアルタイ
ムの演奏情報信号として出力するための変換処理などが
実行される。
【0063】図13は、図1に示す構成をもった本実施
形態にかかる電子楽器の、別の動作の一例を示す説明図
であり、本実施形態にかかる電子楽器に接続される複数
の音源システム群および音響再生システム群によって構
成された統合電子楽器システムの全体構成図である。
【0064】同図において、21は本実施形態にかかる
電子楽器、20はパフォーマーによる身体的表現動作、
22は音源系列Aの音源システム、32は音源系列Aの
楽音信号を発生するための増幅・音響変換を行なう音響
再生システム、23は音源系列Bの音源システム、33
は音源系列Bの楽音信号を発音するための増幅・音響変
換を行なう音響再生システム、24は音源系列Cの音源
システム、34は音源系列Cの楽音信号を発音するため
の増幅・音響変換を行なう音響再生システム、25は音
源系列Dの音源システム、35は音源系列Dの楽音信号
を発音するための増幅・音響変換を行なう音響再生シス
テム、26は音源系列Eの音源システム、36は音源系
列Eの楽音信号を発音するための増幅・音響変換を行な
う音響再生システム、27は音源系列Fの音源システ
ム、37は音源系列Fの楽音信号を発音するための増幅
・音響変換を行なう音響再生システムであり、ここでは
32から37までの音響システムは、聴衆をぐるりと取
り囲むように配置されている。
【0065】このような全体構成によって統合電子楽器
システムを構成した上で、音源系列情報記憶回路4に設
定される音源系列情報をAからFまでの音源系列に別々
に割り当てて配置すると、本実施形態にかかる電子楽器
21によって新たに発生された演奏情報に対応した楽音
信号は、聴衆の周囲に空間的に展開されることになる。
これは、従来の形式の楽器による演奏では表現不可能な
音楽的効果を容易に実現できるものであり、楽器として
の可能性を拡大するとともに、このような表現媒体によ
る新たな音楽形式の創造にも寄与するものである。
【0066】図14は、図1に示す構成をもった本実施
形態にかかる電子楽器の、別の動作の一例を示す説明図
である。ここでは、音色情報記憶回路5に設定される音
色情報として音色A、音色B、音色Cの3種類が割り当
てられ、相対時間情報記憶回路6に設定される相対時間
情報としてはすべて<ゼロ>、すなわち基本演奏情報と
ほぼ同時にこの3種類の演奏情報も発生される。なお、
同図の信号は、楽音信号の時間的な振幅変化であるエン
ベロープ特性ばかりでなく、個々の楽音信号の波形や倍
音構成とその時間的変化も意味している。
【0067】このようなシステムに同図最上段のよう
に、パフォーマーの身体的動作に対応した基本的な演奏
情報が入力されると、この楽音特性とは異なる音色A、
音色B、音色Cによる同一音程の演奏も発生されるため
に、従来の楽器に効果回路によって幅をもたせたような
音色の変化よりも非常に複雑・広範に音色の可能性が拡
大される。これは、発生される個々の音色をそれぞれ複
雑な構成の部分音と位置づけた、より微妙な楽音信号を
持った新たな電子楽器として機能するものであり、従来
の電子楽器の欠点である音楽的表現能力の平板さを打破
するとともに、このような表現媒体による新たな音楽形
式の創造にも寄与するものである。
【0068】図15は、図1に示す構成をもった本実施
形態にかかる電子楽器の、別の動作の一例を示す説明図
である。ここでは、相対音量情報記憶回路8および相対
時間情報記憶回路6に設定されるパラメーターとして、
基本演奏情報から一定の時間間隔でA、B、C、Dの4
種類の新たな演奏情報の発生が割り当てられ、相対的な
音量情報としては次第に減少するような値が設定されて
いる。
【0069】このようなシステムに同図上段のように、
パフォーマーの身体的動作に対応した基本的な演奏情報
が入力されると、個々の演奏情報発生においては、一定
時間経過後に音量の次第に減衰したような、いわばエコ
ーマシンのような演奏情報が得られる。オンオフ情報記
憶回路9によって個々のオンオフ情報を別個の演奏情報
として取り扱うために、個々の演奏情報発生の出力が重
複してもなんら影響はない。
【0070】この場合、従来のディジタルリバーブやデ
ィジタルエコーなどの装置においては、音量が減衰する
とともに量子化誤差によるノイズ成分が増大して、特に
音量が小さい部分でのS/N比の悪化が問題となってい
たが、ここでは音源に供給する音量情報が減少していっ
ても、音源側で十分なビット精度の演算を行なっていれ
ばS/N比が劣化しない、という利点を持っている。
【0071】また、単純な減少や単純な増加だけでな
い、任意の時間差と任意の音量変化を設定できるため
に、従来の効果装置による残響・反響の変化よりも非常
に複雑・広範に残響・反響の効果の可能性が拡大され
る。これは、発生される個々の演奏情報をそれぞれ複雑
な構成の残響・反響と位置づけた、より微妙な楽音信号
を持った新たな電子楽器として機能するものであり、従
来の電子楽器の欠点である音楽的表現能力の平板さを打
破するとともに、このような表現媒体による新たな音楽
形式の創造にも寄与するものである。
【0072】図16は、図1に示す構成をもった本実施
形態にかかる電子楽器の、別の動作の一例を示す説明図
である。ここでは、相対音程情報記憶回路7および相対
時間情報記憶回路6に設定されるパラメーターとして、
基本演奏情報から所定の時間間隔で複数種類の新たな演
奏情報の発生が割り当てられ、個々の相対的な音程情報
としては所定の値が設定されることで、基本演奏情報に
対応した新たな音列を発生するようにしている。
【0073】まず、このようなシステムに、パフォーマ
ーの身体的動作に対応した、同図(A)のような基本的
な演奏情報が1音入力されると、個々の演奏情報発生に
おいては、16分音符程度の短い一定時間経過ごとに半
音ずつ音程が上昇したような音列が発生され、12番目
の演奏情報としては基本演奏情報の1オクターブ上の音
程で、ここだけ音量データの大きなアクセントとなった
ような音列が、システム全体として演奏されることにな
る。
【0074】次に、音楽の進行に伴って、演奏者から所
定の形式でパラメーター書き込み回路16を経由して、
個々の相対時間情報および相対音程情報が変更されるよ
うな制御情報が伝達されたとする。ここでパフォーマー
の身体的動作に対応した、同図(B)のような基本的な
演奏情報が1音入力されると、個々の演奏情報発生にお
いては、4分音符経過後に8分音符の時間経過ごとに同
図(B)のような音程関係の音列が発生される。
【0075】これは一種のブルーノートスケールのアド
リブフレーズのようなものとも言え、パフォーマーの身
体動作から検出される音楽情報としては基音に相当する
単純な演奏をするだけで、十分に音楽的内容の豊富な展
開がシステム全体として演奏されることになる。このよ
うに、従来の電子楽器ではROMに多量に格納されて選
択されるだけであった複数種類のフレーズが、パラメー
ター書き込み回路16によって自由に設定できるという
利点を持っている。
【0076】また、単純な等間隔の音符列や単純な半音
単位の音階だけでない、任意の時間差と任意の音程変化
を設定できるために、従来の電子楽器によるオブリガー
ト発生機能よりも非常に複雑・広範に音列生成・旋律生
成の効果の可能性が拡大される。これは、発生される個
々の演奏情報を全体として新たな音楽的要素として付加
した、より多彩な演奏出力を持った新たな電子楽器とし
て機能するものであり、従来の電子楽器の欠点である音
楽的表現能力の平板さを打破するとともに、このような
表現媒体による新たな音楽形式の創造にも寄与するもの
である。
【0077】図17は、図1に示す構成をもった本実施
形態にかかる電子楽器の、別の動作の一例を示す説明図
である。ここでは、相対時間情報記憶回路6に設定され
る相対時間情報としてはすべて<ゼロ>、すなわち基本
演奏情報とほぼ同時に複数の演奏情報が発生され、相対
音程情報記憶回路7に設定されるパラメーターとして、
基本演奏情報の音程から所定の間隔で離れた複数種類の
新たな音程の演奏情報の発生が割り当てられることで、
基本演奏情報に対応した新たな和音を発生するようにし
ている。
【0078】このようなシステムに、パフォーマーの身
体的動作に対応した、同図上段のような基本的な演奏情
報が1音入力されると、個々の演奏情報発生において
は、個々に設定された相対音程に従った演奏情報が発生
され、単音の基本演奏情報から和音構成を持った演奏情
報がシステム全体として演奏される。これは音楽的には
一種のポイシング技法・ハーモナイズ技法のようなもの
とも言え、パフォーマーの身体動作から検出される音楽
情報としては基準音に相当する単純な演奏をするだけ
で、十分に音楽的内容の豊富な展開がシステム全体とし
て演奏されることになる。
【0079】このように、従来の電子楽器ではROMに
多量に格納されて選択されるだけであった複数種類の和
音が、パラメーター書き込み回路16によって自由に設
定できるという利点を持っている。また、単純な半音単
位の音階だけでない任意の音程変化を設定できるため
に、従来の電子楽器によるコード発生機能よりも非常に
複雑・広範に和音生成の効果の可能性が拡大される。
【0080】これは、発生される個々の演奏情報を全体
として新たな音楽的要素として付加した、より多彩な演
奏出力を持った新たな電子楽器として機能するものであ
り、従来の電子楽器の欠点である音楽的表現能力の平板
さを打破するとともに、このような表現媒体による新た
な音楽形式の創造にも寄与するものである。
【0081】図18は、図1に示す演奏動作情報発生回
路1の動作を説明するための構成図である。同図におい
て、40から44はセンサ、45はデータセレクタ、4
6はアナログ−ディジタル変換器、47はROM、48
はRAM、49はポート、50はCPU、51はシステ
ムバスである。すなわち、CPU50はシステムバス5
1によって接続されたROM47のプログラムによって
動作し、必要なパラメーターやデータをRAM48にメ
モリする。
【0082】センサ40〜44はパフォーマーの身体的
動作を検出するためのもので、前述のように種々の物理
量に対応したものの中から、パフォーマンスの形態に即
して適宜選択される。センサ40〜44からの検出信号
はデータセレクタ45によって時分割的に選択され、こ
れと同期したアナログ−ディジタル変換器46によっ
て、CPU50の扱えるディジタルデータに変換され
る。CPU50によって最終的に発生された演奏情報お
よび制御情報およびパラメーター設定情報は、ポート4
9に書き込まれ、必要なタイミングでこの出力は基本情
報検出回路3に取り込まれる。
【0083】図19は、図18に示した構成図の動作を
説明するためのフローチャートである。すなわち、複数
個のうちのあるセンサの状態を検出する場合、まずセン
サの選択を指定することによって、データセレクタ45
が対応したセンサからの信号をアナログ−ディジタル変
換器46に供給する。ここでアナログ−ディジタル変換
出力データをシステムバス51を介して入力すると、こ
れを今回の新データとして、RAM48に格納されてい
た該当するセンサの前回の旧データと比較する。両デー
タが一致していればイベントがなかったということで、
データの更新の必要もないので、この処理を終了して次
の処理に移る。
【0084】一方、新データと旧データとが一致しなか
った場合には、このセンサに関係するパフォーマーの身
体的表現が発生したことになり、この新データの値やセ
ンサの種類に対応した処理に分岐する。たとえばある値
を越えた場合には所定の音程・音量・音色・音源系列の
楽音の発生に対応するとして、所定のフォーマットの演
奏情報を設定し、これをシステムバス51を介してポー
ト49に転送する。また、あるセンサが一定の値を越え
た場合には、ピッチベンド情報として所定のフォーマッ
トの制御情報を設定し、これをシステムバス51を介し
てポート49に転送する。
【0085】また、あるセンサとあるセンサがともに一
定の値に達した場合には、パラメーター書き込み回路1
6を経由して所定のパラメーターを設定する、というよ
うな所定のフォーマットのパラメーター設定情報を設定
し、これをシステムバス51を介してポート49に転送
する。以上の必要な情報発生処理のあとでは、今回の新
データを次回の比較のためにRAM48の所定のアドレ
スに格納し、このセンサに関する処理を終了して次の処
理に移る。
【0086】このようにCPU50のプログラムによっ
てセンサ40〜44の出力状態と演奏情報および制御情
報およびパラメーター設定情報とを対応づけることによ
って、パフォーマーの身体的動作に対する個人差の補正
や、必要に応じたシステムの拡大・簡素化にハードウェ
アの変更を伴わずに対応することが可能になり、システ
ムの自由度が大きく向上する。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる電
子楽器によれば、音楽における偶然性・身体性といった
要素を拡大して、従来の楽器では不可能であったり困難
であったような音楽要素を持つ楽器システムの実現や、
従来の楽器の制約から限定されてきた音楽の創作条件を
越える新たな可能性を持つ音楽形式の創造を可能とする
ものであり、良質の音楽のために貢献するところ大であ
る。
【0088】特に、請求項1の発明によれば、偶然性・
身体性といった音楽の重要な要素の分野において、特別
な反響音作成装置を要することなく、楽器の演奏操作
に、複雑で自由に変更可能な反響効果を付与することが
できるという効果が得られる。また、請求項2の発明に
よれば、同分野において、特別な和音検出/構成装置を
要することなく、楽器の演奏操作に、複雑で自由に変更
可能な和音効果を付与することができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態による電子楽器の構成を説明するた
めの構成概念図である。
【図2】図1の通信情報入力回路に供給される通信信号
フォーマットの一例を示した信号図である。
【図3】図1の基本情報検出回路の動作を示したフロー
チャートである。
【図4】図1のパラメーター書き込み回路の動作を示し
たフローチャートである。
【図5】図1のオンオフ情報記憶回路に格納されるデー
タを示した説明図である。
【図6】図1の音色情報記憶回路に格納されるデータを
示した説明図である。
【図7】図1の音源系列情報記憶回路に格納されるデー
タを示した説明図である。
【図8】図1の相対音程情報記憶回路に格納されるデー
タを示した説明図である。
【図9】図1の相対音量情報記憶回路に格納されるデー
タを示した説明図である。
【図10】図1の相対時間情報記憶回路に格納されるデ
ータを示した説明図である。
【図11】図1の相対時間計数回路の動作の一例を示し
た説明図である。
【図12】図1の演奏情報発生回路の動作の一例を示し
た説明図である。
【図13】本実施形態による電子楽器の別の動作の一例
を示す説明図である。
【図14】本実施形態による電子楽器の別の動作の一例
を示す説明図である。
【図15】本実施形態による電子楽器の別の動作の一例
を示す説明図である。
【図16】本実施形態による電子楽器の別の動作の一例
を示す説明図である。
【図17】本実施形態による電子楽器の別の動作の一例
を示す説明図である。
【図18】図1の演奏動作情報発生回路の動作を説明す
るための構成図である。
【図19】図18に示した構成図の動作を示したフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 演奏動作情報発生回路 2 通信情報出力回路 3 基本情報検出回路 4 音源系列情報記憶回路 5 音色情報記憶回路 6 相対時間情報記憶回路 7 相対音程情報記憶回路 8 相対音量情報記憶回路 9 オンオフ情報記憶回路 10 基準時間計数回路 11 開始点検出回路 12 相対時間計数回路 13 音程計算回路 14 音量計算回路 15 演奏情報発生回路 16 パラメーター書き込み回路 20 パフォーマーによる身体的表現動作 21 本実施形態にかかる電子楽器 22〜27 各音源系列の音源システム 32〜37 各音源系列の音響再生システム 40〜44 センサ 45 データセレクタ 46 アナログ−ディジタル変換器 47 ROM 48 RAM 49 ポート 50 CPU 51 システムバス

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人間の身体的表現による演奏動作を検出
    して演奏情報や制御情報を発生する演奏動作情報発生手
    段と、 演奏情報や制御情報を含む通信信号を出力する通信情報
    出力手段と、 前記演奏動作情報発生手段から所定の処理操作対象とな
    る基本演奏情報として音源系列・音色・オンオフ等の情
    報やパラメーター設定情報を抽出するとともに対象外の
    通信情報および基本演奏情報自身を前記通信情報出力手
    段に供給する基本情報検出手段と、 前記基本情報検出手段からの基本演奏情報に対する音源
    系列情報を複数個格納する音源系列情報記憶手段と、 前記基本情報検出手段からの基本演奏情報に対する音色
    情報を複数個格納する音色情報記憶手段と、 前記基本情報検出手段からの基本演奏情報に対する相対
    的時間情報を複数個格納する相対時間情報記憶手段と、 前記基本情報検出手段からの基本演奏情報に関するオン
    オフ情報を複数個格納するオンオフ情報記憶手段と、 演奏情報処理操作の基準となる時間を計数する基準時間
    計数手段と、 前記基本情報検出手段からの基本演奏情報および前記基
    準時間計数手段からの基準時間に基づいて基本演奏情報
    の時間的開始点を検出する開始点検出手段と、 前記基準時間計数手段からの基準時間および前記開始点
    検出手段からの時間的開始点および前記相対時間情報記
    憶手段からの複数個の相対的時間情報に基づいて複数個
    の相対時間を計測する相対時間計数手段と、 前記音源系列情報記憶手段および前記音色情報記憶手段
    および前記オンオフ情報記憶手段および前記相対時間計
    数手段からの出力情報に基づいて複数種類の新たな演奏
    情報を発生して前記通信情報出力手段に供給する演奏情
    報発生手段と、 前記基本情報検出手段からのパラメーター設定情報に基
    づいて前記音源系列情報記憶手段または前記音色情報記
    憶手段または前記相対時間情報記憶手段のパラメーター
    を設定して記憶させるパラメーター書き込み手段とを具
    備し、 入力された基本演奏情報に対応した複数種類の新たな演
    奏情報を発生するようにしたことを特徴とする電子楽
    器。
  2. 【請求項2】 人間の身体的表現による演奏動作を検出
    して演奏情報や制御情報を発生する演奏動作情報発生手
    段と、 演奏情報や制御情報を含む通信信号を出力する通信情報
    出力手段と、 前記演奏動作情報発生手段から所定の処理操作対象とな
    る基本演奏情報として音源系列・音色・音程・オンオフ
    等の情報やパラメーター設定情報を抽出するとともに対
    象外の通信情報および基本演奏情報自身を前記通信情報
    出力手段に供給する基本情報検出手段と、 前記基本情報検出手段からの基本演奏情報に対する音源
    系列情報を複数個格納する音源系列情報記憶手段と、 前記基本情報検出手段からの基本演奏情報に対する音色
    情報を複数個格納する音色情報記憶手段と、 前記基本情報検出手段からの基本演奏情報に対する相対
    的音程情報を複数個格納する相対音程情報記憶手段と、 前記基本情報検出手段からの基本演奏情報に関するオン
    オフ情報を複数個格納するオンオフ情報記憶手段と、 前記基本情報検出手段からの基本音程情報および前記相
    対音程情報記憶手段からの複数個の相対的音程情報に基
    づいて複数個の出力音程情報を計算する音程計算手段
    と、 前記音源系列情報記憶手段および前記音色情報記憶手段
    および前記音程計算手段および前記オンオフ情報記憶手
    段からの出力情報に基づいて複数種類の新たな演奏情報
    を発生して前記通信情報出力手段に供給する演奏情報発
    生手段と、 前記基本情報検出手段からのパラメーター設定情報に基
    づいて前記音源系列情報記憶手段または前記音色情報記
    憶手段または前記相対音程情報記憶手段のパラメーター
    を設定して記憶させるパラメーター書き込み手段とを具
    備し、 入力された基本演奏情報に対応した複数種類の新たな演
    奏情報を発生するようにしたことを特徴とする電子楽
    器。
  3. 【請求項3】 前記音源系列情報記憶手段に設定される
    複数の音源系列パラメーターが、空間的に配置された複
    数の音源群に対応し、結果として発生される複数の演奏
    情報が空間的な演奏表現に対応するようにしたことを特
    徴とする請求項1または2に記載の電子楽器。
  4. 【請求項4】 前記音色情報記憶手段に設定される複数
    の音色パラメーターが、複雑な成分構成をもつ楽音の複
    数の成分要素に対応し、結果として発生される複数の演
    奏情報が複雑な楽音による演奏表現に対応するようにし
    たことを特徴とする請求項1または2に記載の電子楽
    器。
  5. 【請求項5】 前記相対時間情報記憶手段に設定される
    複数の相対時間パラメーターが、時間的または空間的な
    複数の反響効果に対応し、結果として発生される複数の
    演奏情報が時間的または空間的な反響効果を持った演奏
    表現に対応するようにしたことを特徴とする請求項1に
    記載の電子楽器。
  6. 【請求項6】 前記相対音程情報記憶手段に設定される
    複数の相対音程パラメーターが、全体として新たな和音
    の発生に対応し、結果として発生される複数の演奏情報
    が和音を拡大して付加した演奏表現に対応するようにし
    たことを特徴とする請求項2に記載の電子楽器。
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