JPH08315723A - 電子線発生装置、及び、それを用いた画像形成装置 - Google Patents

電子線発生装置、及び、それを用いた画像形成装置

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JPH08315723A
JPH08315723A JP955596A JP955596A JPH08315723A JP H08315723 A JPH08315723 A JP H08315723A JP 955596 A JP955596 A JP 955596A JP 955596 A JP955596 A JP 955596A JP H08315723 A JPH08315723 A JP H08315723A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導電性支持部材(スペーサ)近傍における
電位分布の乱れによる電子ビームの軌道ずれを防止す
る。 【解決手段】 電子源を構成する半導電性支持部材が接
続されている導電性接続部材の上面と、半導電性支持部
材が配置されていない導体の上面とを実質的に同じ高さ
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、支持部材(スペー
サ)を備えた電子線発生装置およびその応用である表示
装置等の画像形成装置に関し、特に電子放出素子を多数
個備える電子線発生装置および画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子を用いた画像形成装置にお
いては、真空状態を維持する外囲器、電子を放出させる
為の電子源とその駆動回路、電子の衝突により発光する
蛍光体等を有する画像形成部材、そして、電子を画像形
成部材に向けて加速する為の加速電極とその高圧電源等
を必要とする。また、薄型画像表示装置等のように偏平
な外囲器を用いる画像形成装置においては、耐大気圧構
造体として支持部材(スペーサ)を用いる場合もある。
【0003】画像形成装置の電子源に用いられる電子放
出素子としては、従来からCRT等で用いられてきた熱
陰極の他に冷陰極が知られている。冷陰極には電界放出
型(以下FE型と略す)、金属/絶縁層/金属型(以下
MIM型と略す)や表面伝導型放出素子等がある。
【0004】FE型の例としては、W.P.Dyke & W.W.Dol
an、"Field emission"、Advance in Electron Physics、8、
89(1956)あるいはC.A.Spindt,"Physical Properties of
Thin-film Field Emission Cathodes with Molybdeniu
m Cones"、J.Appl.Phys.、47、5248(1976) 等が知られてい
る。
【0005】MIM型の例としてはC.A.Mead、"Operatio
n of tunnel-emission Devices"、J.Appl.Phys.、32、646
(1961)等が知られている。
【0006】表面伝導型電子放出素子の例としては、M.
I.Elinson、Radio Eng.Electron Phys.、10、1290,(1965)
等がある。
【0007】表面伝導型電子放出素子は基板上に形成さ
れた小面積の薄膜に、膜面に平行に電流を流す事によ
り、電子放出が生ずる現象を利用するものである。この
表面伝導型電子放出素子としては、前記エリンソン等に
よるSnO2薄膜を用いたもの、Au薄膜による[G.Dittmer:"
Thin Solid Films"、9、317(1972)]In2O3/SnO2薄膜による
もの[M.Hartwell and C.G.Fonstad:"IEEE Trans.ED Con
f."、519(1975)] 、カーボン薄膜によるもの[荒木久
他:真空、第26巻、第1号、22頁(1983)]等
が報告されている。これらの表面伝導型電子放出素子の
典型的な素子構成として前述のM.ハートウェルの素子
構成を(図20)に示す。同図において3001は絶縁
性基板である。3002は導電性薄膜で、H型形状のパ
ターンに、スパッタで形成された金属酸化物薄膜等から
なり、後述のフォーミングと呼ばれる通電処理により電
子放出部3003が形成される。
【0008】従来、これらの表面伝導型電子放出素子に
おいては、電子放出を行う前に電子放出部形成用薄膜3
002をあらかじめフォーミングと呼ばれる通電処理に
よって電子放出部3003を形成するのが一般的であっ
た。すなわち、フォーミングとは導電性薄膜3002の
両端に電圧を印加通電し、導電性薄膜を局所的に破壊、
変形もしくは変質せしめ、電気的に高抵抗な状態にした
電子放出部3003を形成する事である。尚、電子放出
部3003は電子放出部形成用薄膜3002の一部に亀
裂が発生しその亀裂付近から電子放出が行なわれる。以
下フォーミングにより形成した電子放出部3003を含
む導電性薄膜3002を電子放出部を含む薄膜3004
と呼ぶ。前記フォーミング処理をした表面伝導型電子放
出素子は、電子放出部を含む薄膜3004に電圧を印加
し、素子に電流を流す事により、電子放出部3003よ
り電子を放出せしめるものである。
【0009】多数の表面伝導型電子放出素子を配列形成
した例としては、並列に表面伝導型電子放出素子を配列
し、個々の素子の両端を配線にてそれぞれ結線した行を
多数行配列した電子源が上げられる(例えば、本出願人
の特開昭64−31332号公報)。
【0010】表面伝導型電子放出素子を複数個配置して
なる電子源と、上記電子源より放出された電子によって
発光(可視光)せしめる画像形成部材としての蛍光体と
を組み合わせる事により、種々の画像形成装置、主とし
て表示装置が構成されるが(例えば、本出願人によるUS
P5066883)、大画面の装置でも比較的容易に製造でき、
かつ表示品位に優れた自発光型表示装置である為、CR
Tに変わる画像形成装置として期待されている。
【0011】例えば、本出願人が先に提案した特開平2
−257551号公報等に記載されたような画像形成装
置において、多数形成された表面伝導型電子放出素子の
選択は、上記表面伝導型電子放出素子を並列に配置し結
線した配線(行方向配線)、及び上記行方向配線と直交
する方向に(列方向)、電子源と蛍光体間の空間に、設
置された制御電極に結線した配線(列方向配線)への適
当な駆動信号によるものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、近年
試みられている画像形成装置(平板型CRT)では、冷
陰極素子を電子源として用いられるとともに、耐大気圧
構造体として支持部材(スペーサ)を内蔵することで軽
量化と薄型化を達成してきた。
【0013】しかしながら、こうした平板型CRTにお
いては、支持部材の近傍において表示画像に乱れが生ず
るという問題が発生していた。その主たる原因は、支持
部材が電気的に帯電して電子ビームの軌道に影響を及ぼ
すためだと言われており、支持部材に導電性を付与する
ことで帯電を防止しようとする試みが行われてきた。
【0014】しかしながら、単に支持部材に導電性を付
与するだけでは、表示画像の乱れを完全に解決すること
はできず、依然として支持部材周辺において発光点の位
置ずれ、輝度低下、色ずれといった問題が発生してい
た。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点に鑑
み、導電性を付与された耐大気圧支持部材を内蔵する画
像形成装置において、画面全体にわたり均一な画像を形
成するためになされたもので、とりわけ支持部材周辺に
おける発光点の位置ずれ、輝度低下、色ずれの発生を防
止し得る画像形成装置の提供を目的とするものである。
【0016】本発明者らは鋭意研究した結果、上記課題
となる現象は電子源から放出される電子が主な誘因とな
る事を見いだした。
【0017】以上の目的を達成するための本発明は、電
子放出素子と、該電子放出素子に電圧を印加するための
導体からなる複数の行方向配線と、該電子放出素子に対
向して配置された加速電極と、該配線の一部と該加速電
極との間に配置された半導電性支持部材とを有する電子
線発生装置において、該配線は、導体からなる接続部材
を介して、該支持部材が接続されている配線を有してお
り、前記接続部材の上面の高さと、該支持部材が配置さ
れていない行方向配線における導体の上面の高さが、ほ
ぼ等しいことことを特徴とする。
【0018】また、前記支持部材が接続されている配線
は凹部を有し、前記接続部材が該凹部に配置されてお
り、前記接続部材の上面の高さと、該支持部材が配置さ
れていない配線の上面の高さが、ほぼ等しいことを特徴
とする。
【0019】また、前記支持部材が配置されていない配
線上には、導体が配置されており、該導体の上面の高さ
と、前記接続部材の上面の高さが、ほぼ等しいことを特
徴とする。
【0020】また、前記支持部材が接続されている配線
の厚さと、前記支持部材が配置されていない配線の厚さ
とが、異なっており、前記接続部材の上面の高さと、該
支持部材が配置されていない前記配線の上面の高さが、
ほぼ等しいことを特徴とする。
【0021】また、電子放出素子と、該電子放出素子に
電圧を印加するための導体からなる複数の行方向配線
と、該電子放出素子に対向して配置された加速電極と、
該配線と該加速電極との間に配置された半導体性支持部
材とを有し、且つ、該配線は、導体からなる接続部材を
介して該支持部材が接続されている配線と、該支持部材
が配置されていない配線とを有する電子線発生装置にお
いて、前記支持部材が接続されている配線及び前記支持
部材が配置されていない配線に同電位が印加される場合
に、該支持部材表面の電位分布と、前記支持部材が配置
されていない配線と前記加速電極との間の空間の電位分
布とがほぼ等しくなるように、前記導体の厚さが制御さ
れていることを特徴とする。
【0022】支持部材(スペーサ)が絶縁性部材であっ
た場合、表面には半導電性膜を設ける。これは、上記で
説明した帯電を防止するためのもので、半導電性膜に微
弱電流を流すことにより、帯電を中和する機能を有す
る。なお、支持部材(スペーサ)は半導電性部材であっ
てもよく、この場合は、表面領域を流れる電流が帯電防
止に寄与する。このため、支持部材(スペーサ)自体が
半導電性である場合は必ずしも表面に半導電性膜を付け
る必要はない。
【0023】支持部材(スペーサ)を保持する場合、絶
縁性部材表面の半導電性膜あるいは半導電性部材と配線
とが電気的接続をとれるように、導電性を有する導電性
接続部材を、スペーサと配線の間に挟む。これは、前記
スペーサの表面に微弱電流を流し帯電を中和するためで
ある。ところがスペーサと配線の導電性接続部材が厚い
場合、その周辺に電位の傾斜が生じる。そのため、この
ままでは素子から放出された電子の軌道のずれが生じ
る。
【0024】そこで、上記本発明の構成とした。
【0025】また、本発明の思想によれば、表示用とし
て好適な画像形成装置に限るものでなく、感光性ドラム
と発光ダイオード等で構成された光プリンタの発光ダイ
オード等の代替の発光源として、上述の画像形成装置を
用いる事もできる。またライン状発光源だけでなく、2
次元状の発光源としても応用できる。
【0026】また、本発明の思想によれば、例えば電子
顕微鏡等のように、電子源からの放出電子を利用した、
画像形成部材、電子線発生装置以外の部材である場合に
ついても、本発明は適用できる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の作用・効果について図
1、図11、図12、図13、図24を用いて説明す
る。
【0028】(a)放出電子軌道 図1で、各電子放出素子15には、容器外端子Dox1
ないしDoxm、Doy1ないしDoynを通じて電圧
を印加すると、電子放出部23から電子が放出される。
それと同時にメタルバック8(或は不図示の透明電極)
に高圧端子Hvを通じて数kV以上の高圧を印加して電
子放出部23から放出された電子を加速し、フェースプ
レート3の内面に衝突させる。これにより、蛍光膜7の
蛍光体が励起されて発光し、画像が表示される。
【0029】この様子を図11及び図12に示す。図1
1及び図12は、それぞれ図1に示した画像形成装置に
於ける電子及び後述の散乱粒子の発生状況を説明するた
めの図であり、図11はY方向から見た図、図12はX
方向から見た図である。すなわち図11に示すように、
電子源1の素子電極16、17に電圧Vfを印加する事
により電子放出部23から放出された電子は、フェース
プレート3上の放出部23からの法線に対して、高電位
側の素子電極17のほうにずれて25tで示した放物線
軌跡をとって飛翔する。このため、蛍光膜7の発光部中
心は電子源1の面に対する電子放出部23からの法線上
からずれる事になる。このような放射特性は、電子源1
に平行な面内での電位分布が、電子放出部23に対して
非対称になる事によるものと考えられる。
【0030】(b)放出電子軌道のずれ 表面伝導型電子放出素子を複数個有する電子源を用いた
画像形成装置の検討において、本発明者らは、画像形成
部材をなす蛍光体上の発光位置(電子の衝突位置)や発
光形状が設計値からずれる場合が生ずる事を見いだし
た。特に、カラー画像用の画像形成部材を用いた場合
は、発光位置ずれと合わせて、輝度低下や色ずれの発生
も見られる場合があった。また、本現象は電子源と画像
形成部材間に配置される支持枠または支持部材(スペー
サ)の近傍で起こる事を確認した。
【0031】特に、本発明では、支持部材(スペーサ)
の近傍で起こる上記現象を解釈する。
【0032】ここで、スペーサ5の近傍の電子軌道につ
いて考えると以下のようになる。
【0033】電子源1から放出された電子がフェースプ
レート2の内面に達して蛍光膜7の発光現象が起こる以
外に、蛍光膜7への電子衝突及び確率は低いが真空中の
残留ガスへの電子衝突により、ある確率で散乱粒子(イ
オン、2次電子、中性粒子等)が発生し、例えば図12
中の26tで示すような軌跡で外囲器10内を飛翔する
と考えられる。
【0034】本発明者らは、スペーサ5の近傍に位置す
る蛍光膜7上の発光位置(電子衝突位置)や発光形状が
設計値からずれる場合が生ずる事を見出した。特に、カ
ラー画像用の画像形成部材を用いた場合は、発光位置ず
れと併せて、輝度低下や色ずれの発生も見られる場合が
あった。
【0035】この現象の主な原因として、スペーサ5の
絶縁性基材5aの露出した部分に上記散乱粒子の一部が
衝突し、上記露出部が帯電する事により、上記露出部の
近傍では電場が変化して電子軌道のずれが生じ、蛍光体
の発呼位置や発光形状の変化が引き起こされたものと考
えられる。
【0036】また、上記蛍光体の発光位置、形状の変化
の状況から、上記露出部には主に正電荷が蓄積している
事もわかった。この原因としては、散乱粒子のうちの正
イオンが付着帯電する場合、或は散乱粒子が上記露出部
に衝突する時に発生する2次電子放出により正の帯電が
起きる場合等が考えられる。
【0037】(c)放出電子軌道のずれ対策 本発明者らは、上記の正の帯電を防止するため、スペー
サ表面に半導電性膜を塗布し、正の帯電を中和した。こ
の時、この半導電性膜と、電子源、及びフェースプレー
トとの導電性を保持するために、導電性接続部58を設
ける。しかし、画像形成装置は、導体からなる配線が、
導体からなる導電性接続部材58を介して、支持部材が
接続されている配線と、支持部材が配置されていない配
線とを有するため、導電性接続部58により電場がゆが
んでしまう。そこで、導電性部材70をスペーサの配置
されない行方向配線12に塗布した(図13参照)事に
より、電子放出部から放出される電子線のずれを防止で
きる。即ち、導体からなる配線は、導体からなる導電性
接続部材を介して、支持部材が接続されている配線と、
支持部材が配置されていない配線とを有する画像形成装
置において、本発明は、支持部材が接続されている導電
性接続部材の上面の高さと、支持部材が配置されていな
い導体の上面の高さが、等しいことにより、電子放出部
近傍の電位分布に勾配ができることによる、スペーサ近
傍の電子ビーム軌道のずれを防止する。この効果につい
て図24を用いて説明する。
【0038】以下の説明において、電位分布を等電位線
を用いて表わす。電界シミュレーションを実施した結
果、図24のような電位分布が得られた。
【0039】1は電子源、3はフェースプレート、5は
支持部材(スペーサ)、7は蛍光膜、8はメタルバッ
ク、12は行方向配線、23は電子放出部、25は放出
電子、58は導電性接続部、60は等電位線、70は導
電性部材である。
【0040】図24Aはスペーサのない場合を示してお
り、加速電圧がメタルバック8に印加されると等電位線
60は電子放出部を両側に等価に形成される。電子放出
素子から電子が放出されると、電子は電界に従って画像
形成部材方向である加速電極の方向(蛍光膜7方向へ)
移動するが、後述するように片側の行配線方向に電子軌
道が曲げられることはない。
【0041】図24Bは本発明を適用しない場合の説明
図であり、行方向配線12上に導電性接続部58を形成
しスペーサを保持且つ電気的コンタクトを取った状態を
示す。しかし、導電性接続部58を有するスペーサ近傍
では、導電性接続部58の電位がほぼ行方向配線12と
等しいため、等電位線は図24Bのような形状になり、
電子放出部23の左右でのバランスが崩れる。このた
め、電子軌道は図中に示したようにスペーサ5から反発
する方向に曲げられ、ビームずれを生じる。
【0042】図24C及び図24Dは本発明を適用した
場合であり、図24Cは配線電極の片方の高さを大きく
して、他方の配線電極と導電性接続の合わせた高さと等
しくしたもの、図24Dは導電性接続部58と導電性部
材70を電子放出部23に対して左右対称に形成した場
合を示す。これら本発明の例の様に、導電性接続部材が
配置された配線の上面と、導電性接続部材が配置されて
いない配線の上面を等しい高さとすることにより、電子
放出部23の左右において対称な電位分布を形成させる
ことにより、放出電子25を所望の方向(蛍光体7方
向)へ移動させることができる。
【0043】つまり、電子放出部23近傍の電位分布
が、電子源1表面と垂直な方向に関して、対称になるよ
うに、図24Dのように、スペーサの配置されない行方
向配線12の上に、導電性部材70を形成して、導電性
接続部材58の上面と導電性部材70の上面を、等しい
高さとする。上記本発明の構成をとることにより、電子
放出部23近傍の電位分布に勾配ができることによる、
スペーサ5近傍の電子ビーム軌道のずれは、防止され
る。
【0044】このように、スペーサ近傍の電子ビームず
れは、導電性材料を効果的に利用することにより防止す
ることができる。
【0045】このように、半導体電性部材に微弱電流を
流すことにより帯電を中和させるにはスペーサの上下両
端においてスペーサの半導電部と電気的接続を素子基板
の電極部(または配線部)及び加速電極との間で電気的
接続が必要である。さらに、薄型画像形成装置等におい
て、耐大気圧構造を維持するために用いられる支持部材
(スペーサ)を構造材として強固に保持することが必要
である。
【0046】ここで、上記支持柱(スペーサ)を強固に
接続し、且つ電気的接続を同時に果たすための導電性接
続部の構成材料について説明する。
【0047】支持部材(スペーサ)を強固に接続する目
的では、封着材料を用いる。また、電気的接続は導電性
フィラーを用いる。本発明においては、導電性フィラー
を封着材料に分散させたものを導電性接続材料として用
いた。以下に、封着材料及び導電性フィラーについて説
明する。
【0048】封着材料としては、低融点ガラス(フリッ
トガラス)が用いられ、おおむね400〜550℃で加
熱融着を行う。フリットガラスは結晶性と非結晶性のも
のや成分の違いにより数種類のものがあり封着温度や使
用部材の熱膨張係数に応じて適宜選択することができ
る。フリットガラス単体は粉体なので塗布を行う場合は
有機溶剤と混合させ、ペースト状のフリットガラス混合
体とし、塗布中の作業性を考慮して常温で粘性を有した
ものを用いている。このフリットガラス混合体を以下
『フリットペースト』と称す。
【0049】導電性接続部のもう一つの構成材料である
導電性フィラーは、直径5〜50μmのソーダライムガ
ラスあるいはシリカ等のガラス球表面にメッキ法等によ
り金属膜を形成することにより得ることができる。
【0050】導電性接続部形成時には、上述したフリッ
トペーストと導電性フィラーを混合したペースト状の混
合液をスクリーン印刷やディスペンサーにより塗布し焼
成することにより導電性接続部を形成する。
【0051】ここで、一例としてフリットガラスとして
非結晶性のフリットガラス(日本電気硝子(株)製LS
−3081)を用い、導電性フィラーとしてAuメッキ
を行ったソーダライムガラス球を用いた場合について説
明する。
【0052】導電性フィラーは、平均粒径30μmのソ
ーダライム球を用い、フィラー表面の導電層としては無
電解メッキ法を用いて下地に0.1μmのNi膜、その
上にAu膜を0.05μm順次堆積させて作製した。こ
の導電性フィラーをフリットガラス粉末と混合し、さら
に以下で説明するようにバインダーを加えて塗布用ペー
ストを作製した。 (1)導電性フリットペーストの作成及び塗布、乾燥工
程 導電性フィラーをフリットガラス粉末に対して30重量
%混合し、バインダーであるアクリル樹脂をターピネオ
ールに溶解させたものを混合しペースト状とし(導電性
フリットペースト)、封着部に塗布した後、120℃で
10〜20分乾燥を行う。
【0053】従来フリット塗布方法として、ニードルで
フリットペーストを吐出させるディスペンサーに、吐出
部と被塗布部材との位置を相対的に三次元に高精度で移
動・制御するロボットとを組み合わせたディスペンサー
ロボットが用いられており、本発明で用いた導電性フリ
ットペーストに対しても好適に用いることができる。デ
ィスペンサーロボットは、クリーム半田らの各種ペース
ト状物質の塗布装置として工業的に広く使われており市
販もされている。 (2)仮焼成工程 導電性フリットペースト中のバインダーを除去するため
に、最高温度がバインダーの分解、燃焼温度の320℃
〜380℃になる様に仮焼成を行う。この工程で導電性
フリットは表面が燒結する。 (3)本焼成工程 最高温度が封着温度の410℃になる様に加熱する。こ
の工程で導電フリットは融解した後、冷却により固化し
封着が完了する。
【0054】従って封着には通常2回の加熱工程が必要
となる。
【0055】また、本発明の構成において以下の関係が
成り立つことが望ましい。
【0056】スペーサ部の抵抗>>導電性接続部の抵抗
≒配線電極の抵抗スペーサの抵抗値としては、その表面
抵抗値において10の4乗[Ω/□]以上が上述したよ
うに望ましい。これに対し、導電性接続部及び配線電極
の各々の抵抗値は、スペーサよりも2桁以上小さいこと
が望ましく、好適には4桁以上小さい抵抗値がよい。ま
た、導電性接続部と配線電極の抵抗値の差はスペーサと
の各々の抵抗値差が上述の範囲内である場合にはほとん
ど無視することができる。これは、導電性接続部と配線
電極の大きな抵抗差は電界の乱れを生じる原因となる
が、スペーサ部の抵抗と他の部分の抵抗値の差が大きい
場合には配線電極及び導電接続部近傍での電子軌道に与
える影響が無視できる程小さくなる為である。しかしな
がら、より影響を小さくするため導電性接続部と配線電
極の抵抗差は2桁以下が望ましい。
【0057】実施形態が適用する画像形成装置は、基本
的には、薄型の真空容器内に、基板上に多数の冷陰極素
子を配列して成るマルチ電子源と、電子の照射により画
像を形成する画像形成部材とを対向して備えている。
【0058】冷陰極素子は、例えばフォトリングラフィ
ー・エッチングのような製造技術を用いれば基板上に精
密に位置決めして形成できるため、微小な間隔で多数個
を配列する事が可能である。しかも、従来からCRT等
で用いられてきた熱陰極と比較すると、陰極自身や周辺
部が比較的低温な状態で駆動できるため、より微細な配
列ピッチのマルチ電子源を容易に実現できる。
【0059】本実施形態は、上述した冷陰極素子をマル
チ電子源として用いた画像形成装置にかかわるものであ
る。
【0060】また、冷陰極素子の中でもとりわけ好まし
いのは、表面伝導型電子放出素子である。すなわち、冷
陰極素子のうち、MIM型素子は絶縁層や上部電極の厚
さを比較的精密に制御する必要があり、またFE型素子
は針状の電子放出部の先端形状を精密に制御する必要が
ある。そのため、これらの素子は比較的製造コストが高
くなったり、製造プロセス上の制限から大面積のものを
作成するのが困難となる場合があった。
【0061】これに対して、表面伝導型電子放出素子は
構造が単純で製造が簡単であり、大面積のものも容易に
作成できる。近年、特に大面積で安価な表示装置が求め
られる状況においては、とりわけ好適な冷陰極素子であ
るといえる。
【0062】また、本出願人は、表面伝導型電子放出素
子の中では、電子放出部もしくはその周辺部を微粒子膜
から形成したものが特性上、あるいは大面積化する上で
好ましい事を見出している。
【0063】そこで、以下に述べる本発明の実施形態で
は、微粒子膜を用いて形成した表面伝導型電子放出素子
をマルチ電子源として用いた画像表示装置を、本発明の
画像形成装置の好ましい例として説明する。
【0064】次に、本発明の実施形態について図面を参
照しながら説明する。尚、説明では行方向配線という呼
称を用いているが、これは規則的に配置された配線群で
あって、その一部に支持部材が設けられているものを、
便宜的にこう読んだものである。したがって、これをた
とえば列方向配線というように別の呼称で呼び変えたと
しても、本発明の思想から言って何等問題はない。
【0065】<第1の実施形態> (配線電極上全面に導電性フリットを形成)図1は、本
発明の画像形成装置の実施形態の一部を破断した斜視図
であり、図2は、図1に示した画像形成の要部断面図
(A−A’断面の一部)である。
【0066】図1及び図2において、リアプレート2に
は、複数の表面伝導型電子放出素子(以下電子放出素子
と略す)15がマトリクス上に配置された電子源1が固
定されている。この電子源1に対し、ガラス基板6の内
面に蛍光膜7と加速電極であるメタルパック8が形成さ
れた、画像形成部材としてのフェースプレート3が、絶
縁性材料から成る支持枠4を介して対向配置されてお
り、電子源1とメタルパック8の間には、不図示の電源
により高電圧が印加される。これらリアプレート2、支
持枠4及びフェースプレート3は互いにフリットガラス
等で封着され、リアプレート2と支持枠4とフェースプ
レート3とで外囲器10を構成する。
【0067】また、外囲器10の内部は10の−6乗
torr程度の真空に保持されるので、大気圧や不意の
衝撃等による外囲器10の破壊を防止する目的で、耐大
気圧構造体として、外囲器10の内部には薄板上のスペ
ーサ5が設けられている。スペーサ5は絶縁性基材5a
の表面に半導電性膜5bを成膜した部材から成るもの
で、上記目的を達成するのに必要な数だけ、かつ必要な
間隔を置いて、X方向に平行に配置され、外囲器10の
内面及び電子源1の表面にフリットガラス等で封着され
る。また、半導電性膜5bはフェースプレート3の内面
及び電子源1の表面(後述の行方向配線12)に電気的
に接続されている。
【0068】以下に、上述した各構成要素について詳細
に説明する。
【0069】(1)電子源1 図3は、図1に示した画像形成装置の電子源1の要部平
面図であり、図4は、図3に示した電子源1のB−B’
線断面図である。
【0070】図3及び図4に示すように、ガラス基板等
からなる絶縁性基板11には、m本の行方向配線12と
n本の列方向配線13とが、層間絶縁層14で電気的に
分離されてマトリクス上に配線されている。各行方向配
線12と各列方向配線13との間には、電子放出素子1
5が電気的に接続されている。各電子放出素子15は、
それぞれX方向に間をおいて配置された1対の素子電極
16、17と各素子電極16、17を連絡する導電性薄
膜18とで構成され、1対の素子電極16、17のうち
一方の素子電極16が行方向配線12に電気的に接続さ
れ、他方の素子電極17が、層間絶縁層14に形成され
たコンタクトホール14aを介して列方向配線13に電
気的に接続される。行方向配線12と列方向配線13
は、それぞれ図1に示した外部端子Dox1ないしDo
xmとDoy1ないしDoynとして外因器10の外部
に引き出されている。
【0071】絶縁性基板11としては、石英ガラス、N
a等の不純物含有量を減少したガラス、ソーダライムガ
ラス、ソーダライムガラスにスパッタ法等により形成し
たSio2を積層したガラス基板等の部材及びアルミナ
等のセラミックス部材等が挙げられる。絶縁性基板11
の大きさ及び厚みは、絶縁性基板11に設置される電子
放出素子の個数及び個々の電子放出素子の設計上の形状
や、電子源1自体が外因器10の一部を構成する場合の
真空に保持するための条件等に依存して適宜設定され
る。
【0072】行方向配線12及び列方向配線13は、そ
れぞれ絶縁性基板11上に真空蒸着法、印刷法、スパッ
タ法等により所望のパターンに形成された導電性金属等
からなり、多数の電子放出素子15にできるだけ均等な
電圧が供給されるように材料、膜厚、配線巾が設定され
る。
【0073】層間絶縁層14は、真空蒸着法、印刷法、
スパッタ法等で形成されたSiO2等であり、列方向配
線13を形成した絶縁性基板11の全面あるいは一部に
所望の形状で形成され、特に行方向配線12と列方向配
線13の交差部の電位差に耐え得るように、膜厚、材
料、製法が適宜設定される。
【0074】電子放出素子15の素子電極16、17
は、それぞれ導電性金属等からなるものであり、真空蒸
着法、印刷法、スパッタ法等により所望のパターンに形
成される。
【0075】行方向配線12と列方向配線13と素子電
極16、17の導電性金属は、その構成元素の一部ある
いは全部が同一であっても、またそれぞれ異なっても良
く、Ni,Cr,Au,Mo,W,Pt,Ti,Al,
Cu,Pd等の金属、あるいは合金、及びPd,Ag,
Au,RuO2,Pd−Ag等の金属や金属酸化物とガ
ラス等から構成される印刷導体、或はIn2O2−Sn
O2等の透明導体及びポリシリコン等の半導体材料等よ
り定義選択される。
【0076】導電性薄膜18を構成する材料の具体例と
しては、Pd,Ru,Ag,Au,Ti,In,Cu,
Cr,Fe,Zn,Sn,Ta,W,Pd等の金属、P
dO,SnO2,In2O3,PbO,Sb2O3等の
酸化物、HfB2,HfC,LaB6,CeB6,YB
4,GdB4等の硼化物、TiC,ZrC,HfC,T
aC,SiC,WC等の炭化物、TiN,ZrH,Hf
N等の窒化物、Si,Ge等の半導体、カーボン、A
g,Mg,Ni,Cu,Pb,Sn等であり、微粒子膜
からなる。
【0077】また、行方向配線12には、X方向に配列
する電子放出素子15の行を任意に走査するための走査
信号を印加するための不図示の走査信号発生手段と電気
的に接続されている。一方、列方向配線13には、Y方
向に配列する電子放出素子15の各列を任意に変調する
ための変調信号を印加するための不図示の変調信号発生
手段と電子的に接続されている。個々に於て、各電子放
出素子15に印加される駆動電圧は、当該電子放出素子
に印加される走査信号と変調信号の差電圧として供給さ
れるものである。
【0078】ここで、電子源1の製造方法の一例につい
て図5により工程順に従って具体的に説明する。尚、以
下の工程a〜hは、図5の(a)〜(h)に対応する。
【0079】工程a:清浄化したソーダライムガラス上
に厚さ0.5μmのシリコン酸化膜をスパッタ法で形成
した絶縁性基板11上に、真空蒸着により厚さ50オン
グストロームのCr、厚さ5000オングストロームの
Auを順次積層した後、ホトレジスト(AZ1370、
ヘキスト社製)をスピンナーにより回転塗布、ベークし
た後、ホトマスク像を露光、現像して、列方向配線13
のレジストパターンを形成し、Au/Cr堆積膜をウエ
ットエッチングして、所望の形状の列方向配線13を形
成した。
【0080】工程b:次に、厚さ1.0μmのシリコン
酸化膜からなる層間絶縁層14をRFスパッタ法により
堆積した。
【0081】工程c:工程bで堆積したシリコン酸化膜
にコンタクトホール14aを形成するためのホトレジス
トパターンを作り、これをマスクとして層間絶縁層14
をエッチングしてコンタクトホール14aを形成した。
エッチングはCF4とH2ガスを用いたRIE(Rea
ctive Ion Etching)法を用いた。 工程d:その後、素子電極と素子電極間ギャップとなる
べきパターンをホトレジスト(RD−2000N−41
日立化成社製)で形成し、真空蒸着法により厚さ50
オングストロームのTi、厚さ1000オングストロー
ムのNiを順次堆積した。
【0082】ホトレジストパターンを有機溶剤で溶解
し、Ni/Ti堆積膜をリフトオフし、素子電極間隔L
1(図3参照)が3μm、素子電極幅W1(図3参照)
が300μmである素子電極16、17を形成した。
【0083】工程e:素子電極16、17の上に、行方
向配線12をスクリーン印刷法を用いてAg電極を20
μm厚に形成した。配線電極幅は300μmとした。
【0084】工程f:図6に示すような、素子間電極間
隔L1だけ間をおいて位置する1対の素子電極16、1
7を跨ぐような開口20aを有するマスクを用い、膜厚
1000オングストロームのCr膜21を真空蒸着によ
り堆積・パターニングし、その上に有機Pd溶液(cc
p4230 奥野製薬(株)社製)をスピンナーにより
回転塗布、300℃で10分間の加熱焼成処理をした。
【0085】このようにして形成されたPdを主元素と
する微粒子からなる導電性薄膜18の膜圧は約100オ
ングストローム、シート抵抗値は5×10の4乗 [Ω
/□]であった。尚ここで述べる微粒子膜とは、複数の
微粒子が集合した膜であり、その微細構造として、微粒
子が個々に分散配置した状態のみならず、微粒子が互い
に隣接、或は、重なりあった状態(島状も含む)の膜を
さし、その粒径とは、前記状態で粒子形状が確認可能な
微粒子についての径をいう。
【0086】尚、有機金属溶液(本例では有機Pd溶
液)とは、前記Pd,Ru,Ag,Au,Ti,In,
Cu,Cr,Fe,Zn,Sn,Ta,W,Pd等の金
属を主元素とする有機化合物の溶液である。また、本例
では、導電性薄膜18の製法として、有機金属溶液の塗
布法を用いたが、これに限るものではなく、真空蒸着
法、スパッタ法、化学的気相堆積法、分散塗布法、ディ
ッピング法、スピンナー法等によって形成される場合も
ある。
【0087】工程g:酸エッチャントによりCr膜21
を除去して、所望のパターンを有する導電性薄膜18を
形成した。
【0088】工程h:コンタクトホール14aを部分以
外にレジストを塗布するようなパターンを形成し、真空
蒸着により厚さ50オングストロームのTi、厚さ50
00オングストロームのAuを順次堆積した。リフトオ
フにより不要の部分を除去する事により、コンタクトホ
ール14aを埋め込んだ。
【0089】以上の工程を経て、行方向配線12、列方
向配線13及び導電性薄膜18が絶縁性基板11上に2
次元状にかつ等間隔に形成された。
【0090】そして、電子源1の設置された外囲器10
(図1参照)を不図示の排気管を通じて真空ポンプにて
排気し、十分な真空度に達した後、容器外端子Dox1
ないしDoxmと、Doy1ないしDoynを通じ、素
子電極16、17間に電圧を印加し、導電性薄膜18を
通電処理(フォーミング処理)する事により電子放出部
23を形成した。
【0091】ここで、通電処理(フォーミング処理)に
ついて説明する。図21及び図7は、フォーミング処理
を説明するための図であり、1102、1103は素子
電極を、1104は導電性薄膜、1105は電子放出
部、1110はフォーミング電源、1111は電流計で
ある。
【0092】図21に示すように、フォーミング用電源
1110から素子電極1102と1103の間に適宜の
電圧を印加し、通電フォーミング処理を行って、電子放
出部1105を形成する。
【0093】通電フォーミング処理とは、微粒子膜で作
られた導電性薄膜1104に通電を行って、その一部を
適宜に破壊、変形、もしくは変質せしめ、電子放出を行
うのに好適な構造に変化させる処理のことである。微粒
子膜で作られた導電性薄膜のうち電子放出を行うのに好
適な構造に変化した部分(すなわち電子放出部110
5)においては、薄膜に適当な亀裂が形成されている。
なお、電子放出部1105が形成される前と比較する
と、形成された後は素子電極1102と1103の間で
計測される電気抵抗は大幅に増加する。
【0094】通電方法をより詳しく説明するために、図
7に、フォーミング用電源1110から印加する適宜の
電圧波形の一例を示す。微粒子膜で作られた導電性薄膜
をフォーミングする場合には、パルス状の電圧が好まし
く、本実施形態の場合には同図に示したようにパルス幅
T1の三角波パルスをパルス間隔T2で連続的に印加し
た。その際には三角波パルスの波高値Vpfを順次昇圧
した。
【0095】実施形態においては、たとえば、10のマ
イナス5乗[torr]程度の真空雰囲気下において、
例えばパルス幅T1を1[ミリ秒]、パルス間隔を10
[ミリ秒]とし、波高値Vpfを1パルス毎に0.1
[V]ずつ昇圧した。そして、三角波を5パルス印加す
るたびに1回の割で、モニターパルスPmを挿入した。
フォーミング処理に悪影響を及ぼすことがないように、
モニターパルスの電圧Vpmは0.1[V]に設定し
た。そして、素子電極1102と1103の間の電気抵
抗が1×10の6乗[オーム]になった段階、即ちモニ
ターパルス印加時に電流計1111で計測される電流が
1×10のマイナス7乗[A]以下になった段階で、フ
ォーミング処理に係わる通電を終了した。
【0096】なお、上記の方法は、本実施形態の表面伝
導型放出素子に関する好ましい方法であり、たとえば微
粒子膜の材料や膜厚、あるいは素子電極間隔Lなど表面
伝導型放出素子の設計を変更した場合には、それに応じ
て通電の条件を適宜変更するのが望ましい。
【0097】なお、上記の方法は、本実施形態の表面伝
導型放出素子に関する好ましい方法であり、たとえば微
粒子膜の材料や膜厚、あるいは素子電極間隔Lなど表面
伝導型放出素子の設計を変更した場合には、それに応じ
て通電の条件を適宜変更するのが望ましい。
【0098】次に、活性化処理について説明する。図2
2及び図23は、活性化処理を説明するための図であ
り。1112は活性化用電源、1113は堆積物、11
14はアノード電極、1115は直流高電圧電源、11
16は電流計である。
【0099】図22に示すように、活性化用電源111
2から素子電極1102と1103との間に適宜の電圧
を印加し、通電活性化処理を行って、電子放出特性の改
善を行う。
【0100】通電活性化処理とは、前記通電フォーミン
グ処理により形成された電子放出部1105に適宜の条
件で通電を行って、その近傍に炭素もしくは炭素化合物
を堆積せしめる処理のことである(図においては、炭素
もしくは炭素化合物によりなる堆積物を部材1113と
して模式的に示した)。なお、通電活性化処理を行うこ
とにより、行う前と比較して、同じ印加電圧における放
出電流を典型的には100倍以上に増加させることがで
きる。
【0101】具体的には、10のマイナス4乗ないし1
0のマイナス5乗[torr]の範囲内の真空中で、電
圧パルスを定期的に印加することにより、真空中に存在
する有機化合物を起源とする炭素もしくは炭素化合物を
堆積させる。堆積物1113は、単結晶グラファイト、
多結晶グラファイト、非晶質カーボン、のいずれかか、
もしくはその混合物でり、膜厚は500[オングストロ
ーム]以下、より好ましくは300[オングストロー
ム]以下である。
【0102】通電方法をより詳しく説明するために、図
23(a)に、活性化用電源1112から印加する適宜
の電圧波形の一例を示す。本実施形態においては、一定
電圧の矩形波を定期的に印加して通電活性化処理を行っ
た。具体的には、矩形波の電圧Vacは14[V]、パ
ルス幅T3は1[ミリ秒]、パルス間隔T4は10[ミ
リ秒]とした。なお、上述の通電条件は、本実施形態の
表面伝導型放出素子に関する好ましい条件であり、表面
伝導型放出素子の設計を変更した場合には、それに応じ
て条件を適宜変更するのが望ましい。
【0103】図22に示す1114は該表面伝導型放出
素子から放出される放出電流Ieを捕捉するためのアノ
ード電極で、直流高電圧電源1115および電流計11
16が接続されている(なお、基板1101を、表示パ
ネルの中に組み込んでから活性化処理を行う場合には、
表示パネルの蛍光面をアノード電極1114として用い
る)。
【0104】活性化用電源1112から電圧を印加する
間、電流計1116で放出電流Ieを計測して通電活性
化処理の進行状況をモニターし、活性化用電源1112
の動作を制御する。電流計1116で計測された放出電
流Ieの一例を図23(b)に示すが、活性化電源11
12からパルス電圧を印加しはじめると、時間の経過と
ともに放出電流Ieは増加するが、やがて飽和してほと
んど増加しなくなる。このように、放出電流Ieがほぼ
飽和した時点で活性化用電源1112からの電圧印加を
停止し、通電活性化処理を終了する。
【0105】なお、上述の通電条件は、本実施形態の表
面伝導型放出素子に関する好ましい条件であり、表面伝
導型放出素子の設計を変更した場合には、それに応じて
条件を適宜変更するのが望ましい。
【0106】以上のようにして、平面型の表面伝導型放
出素子を製造した。
【0107】上述のような構成と製造方法によって作成
された本発明の電子放出素子の特性評価について、図8
に示した評価装置の概略構成図を用いて説明する。
【0108】図8は、1個の電子放出素子を形成した電
子源に対応するものであり、図示における11は絶縁性
基板、15は絶縁性基板11上に形成された1個の電子
放出素子全体、16及び17は素子電極、18は電子放
出部を含む薄膜、23は電子放出部を示す。また、31
は素子電極16、17間に素子電圧Vfを印加するため
の電源、30は素子電極16、17間の電子放出部を含
む薄膜18を流れる素子電流Ifを測定するための電流
計、34は電子放出部23より放出される放出電流Ie
を捕捉するためのアノード電極、33はアノード電極3
4に電圧Vaを印加するための高圧電源、32は電子放
出部23より放出される放出電流Ieを測定するための
電流計である。電子放出素子の上記素子電流If、放出
電流Ieの測定に当たっては、素子電極16、17に電
源31と電流系30とを接続し、電子放出素子15の上
方に電源33と電流計32とを接続したアノード電極3
4を配置している。また、電子放出素子15及びアノー
ド電極34は、真空装置内に設置され、その真空装置に
は不図示の排気ポンプ及び真空系等の真空装置に必要な
機器が具備されており、所望の真空下で本素子の測定評
価を行なえるようになっている。
【0109】尚、アノード電極の電圧Vaは1kV〜1
0kV、アノード電極と電子放出素子との距離Hは、3
mm〜8mmの範囲で測定した。
【0110】以下に、本発明者等の見出した本発明の原
理となる特性上の特徴を説明する。図8に示した測定評
価装置により測定された放出電流Ie及び素子電流If
と素子電圧Vfの関係の典型的な例を図9に示す。I
f,Ieは著しくその大きさが異なるため、図9ではそ
れぞれを任意単位で示した。図9からも明らかなよう
に、本発明にかかわる電子放出素子は放出電流Ieに対
する三つの特性を有する。まず第一に、本電子放出素子
はある電圧(しきい値電圧と呼ぶ、図9中のVth)以
上の素子電圧Vfを印加すると急激に放出電流Ieが増
加し、一方しきい値電圧Vth以下では放出電流Ieが
ほとんど検出されない。すなわち、放出電流Ieに対す
る明確なしきい値電圧Vthを待った非線形素子であ
る。また、素子電流Ifは素子電圧Vfに対して単調増
加する(MI特性と呼ぶ)特性を示す。
【0111】第二に、放出電流Ieが素子電圧Vfに依
存するため、放出電流Ieは素子電圧Vfで制御でき
る。
【0112】第3に、アノード電極34に捕捉される放
出電荷は、素子電圧Vfを印加する時間に依存する。す
なわち、アノード電極34に捕捉される電荷量は、素子
電圧Vfを印加する時間により制御できる。
【0113】(2)蛍光膜7 蛍光膜7(図1参照)は、モノクロームの場合は蛍光体
のみからなるが、カラーの場合は、図10(a)に示さ
れるように、蛍光体の配列によりブラックストライプ或
はブラックマトリクス等と呼ばれる黒導電材7bと蛍光
体7aとで構成される。ブラックストライプ、ブラック
マトリクスが設けられる目的は、カラー表示の場合必要
となる三原色蛍光体の各蛍光体7a間の塗り分け部を黒
くする事で混色を目立たなくする事と、蛍光膜7に於け
る外光反射によるコントラストの低下を抑制する事であ
る。黒導電材7bの材料としては、通常良く用いられて
いる黒鉛を主成分とする材料だけでなく、導電性があ
り、光の透過及び反射が少ない材料であれば適用でき
る。また、ガラス基板6に蛍光体7aを塗布する方法は
モノクローム、カラーによらず、沈殿法や印刷法が用い
られる。
【0114】また、3原色の蛍光体の塗り分け方は前記
図10(a)に示したストライプ状の配列に限られるも
のではなく、例えば同図(b)に示すようなデルタ状配
列や、それ以外の配列であってもよい。
【0115】なお、モノクロームの表示パネルを作成す
る場合には、単色の蛍光体材料を蛍光体1008に用い
ればよく、また黒色導電材料は必ずしも用いなくともよ
い。 (3)メタルバック8 メタルバック8(図1参照)の目的は、蛍光体7aから
の発光のうち内面側への光をフェースプレート3側へ鏡
面反射する事により輝度を向上する事、電子ビーム加速
電圧を印加するための加速電極として作用する事、外因
器10内で発生した負イオンの衝突によるダメージから
の蛍光体7aの保護等である。メタルバック8は、蛍光
膜7を作製後、蛍光膜7の内側表面の平滑化処理(通常
フィルミングと呼ばれる)を行ない、その後Alを真空
蒸着等で堆積する事で作製できる。フェースプレート3
には、さらに蛍光膜7の導電性を高めるため、蛍光膜7
とガラス基板6との間にITO等の透明電極(不図示)
を設けても良い。
【0116】(4)外囲器10 外囲器10(参照)は、不図示の排気間を通じ、10の
マイナス6Torr程度の真空度にされた後、封止され
る。そのため、外囲器10を構成するリアプレート2、
フェースプレート3、支持枠4は、外囲器10に加わる
大気圧に耐えて真空雰囲気を維持でき、かつ、電子源1
とメタルバック8間に印加される高電圧に耐えるだけの
絶縁性を有するものを用いる事が好ましい。その材料と
しては、例えば石英ガラス、Na等の不純物含有量を減
少したガラス、ソーダライムガラス、アルミナ等のセラ
ミック部材等が挙げられる。ただし、外囲器を構成する
各部材は、熱膨張率が互いに近いものを組み合わせる事
が好ましい。
【0117】また、カラー画像形成装置において外囲器
10を構成する場合、各色の蛍光体7aは各電子放出素
子15に対応して配置する必要があるので、蛍光体7a
を有するフェースプレート3と電子源1の固定されたリ
アプレート2との位置合わせを精度良く行なわなければ
ならない。
【0118】また、外囲器10の封止後の真空度を維持
するために、ゲッター処理を行なう場合もある。これ
は、外囲器10の封止を行なう直前或は封止後に、抵抗
加熱或は高周波加熱等により、外囲器10内の所定の位
置(不図示)に配置されたゲッターを加熱し、蒸着膜を
形成する処理である。ゲッターは通常Ba等が主成分で
あり、上記蒸着膜の吸着作用により、例えば10-6ない
しは10-7torrの真空度を維持するものである。
【0119】(5)スペーサ5 既に述べたように、スペーサ5は、大気圧を支えるため
の機械的強度と、電子源1とメタルバック8との間に印
加される高電圧を維持するための耐電圧性と、スペーサ
自身の帯電を防止するための導電性とを備えている必要
がある。
【0120】そこで、本実施形態においては、十分な機
械的強度を有する絶縁性基材の表面に、半導電性マーク
を被覆した構造とした。
【0121】図2に、実施形態におけるスペーサ5の構
造を示す。
【0122】スペーサ5の絶縁性基材5aとしては、例
えば石英ガラス、Na等の不純物含有量を減少したガラ
ス、ソーダライムガラス、アルミナ等のセラミック部材
等が挙げられる。尚、絶縁性基材5aはその熱膨張率が
外囲器10及び電子源1の絶縁性基板11をなす部材と
近いものが好ましい。
【0123】本実施形態では、表面に酸化錫からなる半
導電性膜5bを形成したソーダライムガラスを材料とす
るスペーサ5を用いた。スペーサ5の外寸は、高さ5m
m、板厚200μm、長さ20mmとした。
【0124】(半導電性膜)また、半導電性膜5bとし
ては、帯電防止効果の維持及びリーク電流による消費電
力抑制を考慮して、その表面抵抗値が10の5乗から1
0の12乗[Ω/□]の範囲のものである事が好まし
く、その材料としては、例えば、Pt,Au,Ag,R
h,Ir等の貴金属の他、Al,Sb,Sn,Pb,G
a,Zn,In,Cd,Cu,Ni,Co,Rh,F
e,Mn,Cr,V,Ti,Zr,Nb,Mo,W等の
金属及び複数の金属よりなる合金による島状金属膜やS
nO2,ZnO等の導電性酸化物を挙げることができ
る。
【0125】半導電性膜の5bの成膜方法としては、真
空蒸着法、スパッタ法、化学的気相堆積法等の真空成膜
法によるものや有機溶液或は分散溶液をディッピング或
はスピナーを用いて塗布・焼成する工程等からなる塗布
法によるもの、金属化合物とその化合物から化学反応に
より絶縁体表面に金属膜を形成する事ができる無電解め
っき溶液等を挙げることができ、対象となる材料及び生
産性に応じて適宜選択される。
【0126】また、半導電性膜5bは、絶縁性基材5a
の表面のうち、少なくとも外囲器10内の真空中に露出
している面に成膜される。また、半導電性膜5bは、例
えば、フェースプレート3側では黒色導電材7b或はメ
タルバック8に、電子源1側では行方向配線12に電気
的に接続される。
【0127】スペーサ5の構成、設置位置、設置方法、
及びフェースプレート3側や電子源1側との電気的接続
は、上述の場合には限定されず、十分な耐大気圧を有
し、電子源1とメタルバック8間に印加される高電圧に
耐えるだけの絶縁性を有し、かつスペーサ5の表面の帯
電を防止する程度の表面伝導性を有するものであれば、
どのような半導電性膜であっても構わない。
【0128】本実施形態では、イオンプレーティングに
より酸化錫を約1000オングストローム成膜し、半導
体膜とした。この場合の表面抵抗は10の4乗 〜10
の12乗(Ω/□)であった。
【0129】(導電性部材)ここで、上記支持部材(ス
ペーサ)を強固に接続し、かつ電気的接続を同時に果た
すための導電性接続部58ならびに本発明の導電性部材
70について図13を用いて説明する。
【0130】なお、図面の複雑化を防止するため、電子
放出素子については電子放出部23のみを模式的に示し
たが、これらの電子放出素子が行方向配線12と電気的
に接続されているのは言うまでもない。
【0131】本実施形態においては、行方向配線12の
一部に導電性接続部58を介してスペーサ5を設置する
とともに、他の行方向配線の上には導電性部材70を設
けている。そして、導電性接続部58の上面の高さ(図
中h1で示す)と、導電部材70の上面の高さ(図中h
2で示す)とが等しくなるよう寸法が設定されている。
【0132】これにより、スペーサ表面に生じる電位分
布と、スペーサが設置されていない行方向配線の上方空
間における電位分布とを等しくすることができた。すな
わち、ある行方向配線に導電性接続部材58を介してス
ペーサ5を設置したとしても、他の行と同様の電子光学
的特性を実現することができた。
【0133】したがって、いずれの電子放出部23から
放出された電子ビームであっても相似の軌道を描いて飛
翔するため、従来のようにスペーサ5の付近において発
光点のずれ、輝度低下、色ずれといった問題が生じるこ
とはなかった。
【0134】尚、上述の効果を最も大きくするために
は、h1=h2の条件に加えてw1=w2とすることが
最適であるため、本実施形態においてはそのように設定
した。(但し、w1は導電性接続部58の幅、w2は導
電性部材70の幅である) 以下、製造法について更に詳しく説明する。
【0135】本実施形態において、スペーサ5を保持か
つ電気的接続を行なう導電性接続部58は表面にAuメ
ッキを行なったソーダライムガラス球をフィラーとし、
これをフリットガラス中に分散させたペーストをスクリ
ーン印刷により塗布し、焼成することにより形成した。
このとき、ソーダライム球の平均粒径は8μmとした。
また、フィラー表面の導電層形成は、無電解メッキ法を
用い下地に0.1μmのNi膜、その上にAu膜を0.
04μm形成して作製した。この導電性フィラーをフリ
ットガラス粉末に対して30重量%を混合し、さらにバ
インダーを加えて塗布用ペーストを作製した。
【0136】この導電性フリットペーストを電子源1の
行方向配線電極12に行方向配線12と同じ幅になるよ
うにディスペンサーで塗布する。塗布した後、スペーサ
を位置合わせして大気中で400℃から500℃で10
分以上焼成し固定した。フェースプレート3側ではスペ
ーサ5端部にディスペンサーを用いて形成する。黒色導
電材7b(線幅300μm)に合わせて配置した後、大
気中で400℃から500℃で10分以上焼成した。こ
うする事で電子源1及び黒色導電材7bとスペーサ5と
を保持接続し、導電性接続部58の幅は行方向配線と同
じ300μm、厚みは400μmとした。本実施形態の
導電性部材70は、導電性接続部58と同じ材料を用い
た。
【0137】(6)駆動方法 以上説明した画像形成装置の駆動方法について、図15
から図18を用いて説明する。
【0138】図15は、NTSC方式のテレビ信号に基
づいてテレビジョン表示を行なうための駆動回路の概略
構成をブロック図で示したものである。図中、表示パネ
ル1701は前述したように製造され、動作する装置で
ある。また、走査回路1702は表示ラインを操作し、
制御回路1703は走査回路に入力する信号等を生成す
る。シフトレジスタ1704は、1ライン毎のデータを
シフトし、ラインメモリ1705は、シフトレジスタ1
704からの1ライン分のデータを変調信号発生器17
07に入力する。同期信号分離回路1706はNTSC
信号から同期信号を分離する。
【0139】以下、図15の装置各部の機能を詳しく説
明する。
【0140】まず、表示パネル1701は、端子Dox
1ないしDoxm及び端子Doy1ないしDoyn、及
び高圧端子Hvを介して外部の電気信号と接続されてい
る。このうち、端子Dox1ないしDoxmには、表示
パネル1701内に設けられている電子源、すなわちm
行n列の行列状にマトリクス配列された電子放出素子群
を一行(n素子)ずつ順次駆動していくための走査信号
が印加される。
【0141】一方、端子Doy1ないしDoynには、
前記走査信号により選択された1行の電子放出素子の各
素子の出力電子ビームを制御するための変調信号が印加
される。また、高圧端子Hvには、直流電圧源Vaよ
り、例えば5kVの直流電圧が要求されるが、これは電
子放出素子より出力される電子ビームに蛍光体を励起す
るのに十分なエネルギーを付与するための加速電圧であ
る。
【0142】次に走査回路1702について説明する。
【0143】同回路は、内部にm個のスイッチング素子
(図中S1ないしSmで模式的に示されている)を備え
るもので、各スイッチング素子は、直流電圧源Vxの出
力電圧もしくはOV(グランドレベル)いずれか一方を
選択し、表示パネル1701の端子Dox1ないしDo
xmと電気的に接続するものである。S1ないしSmの
各スイッチング素子は、制御回路1703が出力する制
御信号Tscanに基づいて動作するものだが実際には
例えばFETのようなスイッチング素子を組み合わせる
事により容易に構成する事が可能である。
【0144】尚、前記直流電圧源Vxは、本実施形態の
場合には図9に例示した電子放出素子に印加される駆動
電圧が電子放出しきい値Vth電圧以下となるよう、7
Vの一定電圧を出力するよう設定されている。
【0145】また、制御回路1703は、回部より入力
する画像信号に基づいて適切な表示が行なわれるように
各部の動作を整合させる働きを持つものである。次に説
明する同期信号分離回路1706より送られる同期信号
Tsyncに基づいて各部に対してTscan及びTs
ft及びTmryの各制御信号を発生する。
【0146】同期信号分離回路1706は、各部から入
力されるNTSC方式のテレビ信号から、同期信号成分
(フィルタ)回路を用いれば容易に構成できるものであ
る。同期信号分離回路1706により分離された同期信
号は、良く知られるように、垂直同期信号を含むが、こ
こでは説明の便宜上、Tsync信号として図示した。
一方、前記テレビ信号から分離された画像の輝度信号成
分を便宜上DATA信号と表すが、同信号はシフトレジ
スタ1704に入力される。
【0147】シフトレジスタ1704は時系列的にシリ
アルに入力される前記DATA信号を、画像の1ライン
毎にシリアル/パラレル変換するためのもので、前記制
御回路1703より送られる制御信号Tsftに基づい
て動作する。すなわち、制御信号Tsftは、シフトレ
ジスタ1704のシフトロックであると言い換える事も
できる。
【0148】シリアル/パラレル変換された画像1ライ
ン分のデータは、IdlないしIdnのn個のラインメ
モリ1705へ入れる信号として前記シフトレジスタ1
704より出力される。
【0149】ラインメモリ1705は、画像1ライン分
のデータを必要時間だけ記憶するための記憶装置であ
り、制御回路1703より送られる制御信号Tmryの
従って適宜IdlないしIdnの内容を記憶する。記憶
された内容は、I’dlないしI’dnとして出力さ
れ、変調信号発生器1707に入力される。
【0150】変調信号発生器1707は、前記画像デー
タI’dlないしI’dnの各々に応じて、電子放出素
子6の各々を適切に駆動変調するための信号源で、その
出力信号は、端子Doy1ないしDoynを通じて表示
パネル1701内の電子放出素子に印加される。
【0151】図9を用いて説明したように、本発明に係
わる電子放出素子は放出電流Ieに対して以下の基本特
性を有している。すなわち図9のIeのグラフから明か
のように、電子放出には明確なしきい値電圧Vth(本
実施形態の素子では8V)があり、しきい値Vth以上
の電圧を印加された時のみ電子放出が生じる。
【0152】また、電子放出しきい値Vth以上の電圧
に対しては、グラフのように電圧の変化に応じて放出電
流Ieも変化していく。尚、電子放出素子の構成、製造
方法を変える事により、電子放出しきい値電圧Vthの
値や、印加電圧に対する放出電流の変化の度合いが変わ
る場合もあるが、いずれにしても以下のような事がいえ
る。
【0153】すなわち、本素子にパルス上の電圧を印加
する場合、電子放出しきい値である8V以下の電圧を印
加しても電子放出は生じないが、電子放出しきい値(8
V)以上の電圧を印加する場合には電子ビームが出力さ
れる。
【0154】以上、図15に示された各部の機能につい
て述べたが、全体動作の説明に移る前に、図16ないし
図18を用いて前記表示パネル1701の動作について
詳しく説明しておく。
【0155】図示の便宜上、表示パネルの画素数を6×
6(すなわちm=n=6)として説明するが、実際に用
いる表示パネル1701はこれよりもはるかに多数の画
素を備えたものである事はいうまでもない。
【0156】図16に示すのは、6行6列の行列上に電
子放出素子6をマトリクス配線した電子源であり、説明
状、各素子を区別するためにD(1,1),D(1,
2),D(6,6)のように(X,Y)座標で位置を示
している。
【0157】このような電子源を駆動して画像を表示し
ていく際には、X軸と平行な1ラインを単位として、ラ
イン順次に画像を形成していく方法をとっている。画像
の1ラインに対応した電子放出素子6を駆動するには、
Dox1ないしDox6のうち表示ラインに対応する行
の端子に0(V)を、それ以外の端子には7(V)を印
加する。それと同期して、当該ラインの画像パターンに
従って、Doy1ないしDoy6の各端子に変調信号を
印加する。
【0158】例えば、図17に示すような画像パターン
を表示する場合を例にとって説明する。
【0159】図17の画像のうち、例えば第3ライン目
を発光させる期間中を例にとって説明する。図18は、
前記画像の第3ライン目を発光させる間に、端子Dox
1ないしDox6、及び端子Doy1ないしDoy6を
通じて電子源に印加する電圧値を示したものである。同
図から明らかなように、D(2,3),D(3,3),
D(4,3)の各電子放出素子には電子放出のしきい値
電圧8Vを超える14V(図中黒塗りの示す素子)が印
加されて電子ビームが出力される。一方、上記3素子以
外は7V(図中斜線で示す素子)もしくは0V(図中白
抜きで示す素子)が印加されるが、これは電子放出素子
のしきい値電圧8V以下であるため、これらの素子から
の電子ビームは出力されない。
【0160】同様の方法で、他のラインについても図1
7の表示パターンに従って電子源を駆動していくが、第
1ラインから順次1ラインづつ駆動してゆく事により1
画面の表示が行なわれ、これを毎秒60画面の速さで繰
り返す事により、ちらつきのない画像表示が可能であ
る。
【0161】尚、以上の説明では階調の表示に関して触
れていないが、階調表示は例えば、素子に印加する電圧
のパルス幅を変える事によって行なう事ができる。
【0162】図19は、前記説明の表面伝導型放出素子
を電子ビーム源として用いたディスプレイパネルに、例
えばテレビジョン放送をはじめとする種々の画像情報源
より提供される画像情報を表示できるように構成した多
機能表示装置の一例を示すための図である。
【0163】図中、500はディスプレイパネル、50
1はディスプレイパネルの駆動回路、502はディスプ
レイコントローラ、503はマルチプレクサ、504は
デコーダ、505は入出力インターフェース回路、50
6はCPU、507は画像生成回路、508および50
9および510は画像メモリインターフェース回路、5
11は画像入力インターフェース回路、512および5
13はTV信号受信回路、2114は入力部である。
【0164】(なお、本表示装置は、例えばテレビジョ
ン信号のように映像情報と音声情報の両方を含む信号を
受信する場合には、当然映像の表示と同時に音声を再生
するものであるが、本発明の特徴と直接関係しない音声
情報の受信,分離,再生,処理,記憶などに関する回路
やスピーカなどについては説明を省略する。) 以下、画像信号の流れに沿って各部の機能を説明してゆ
く。
【0165】まず、TV信号受信回路513は、例えば
電波や空間光通信などのような無線伝送系を用いて伝送
されるTV画像信号を受信するための回路である。受信
するTV信号の方式は特に限られるものではなく、例え
ば、NTSC方式、PAL方式、SECAM方式などの
処方式でもよい。また、これらよりさらに多数の走査線
よりなるTV信号(例えばMUSE方式をはじめとする
いわゆる高品位TV)は、大面積化や大画素数化に適し
た前記ディスプレイパネルの利点を生かすのに好適な信
号源である。TV信号受信回路513で受信されたTV
信号は、デコーダ504に出力される。
【0166】また、TV信号受信回路512は、例えば
同軸ケーブルや光ファイバーなどのような有線伝送系を
用いて伝送されるTV画像信号を受信するための回路で
ある。前記TV信号受信回路513と同様に、受信する
TV信号の方式は特に限られるものではなく、また本回
路で受信されたTV信号もデコーダ504に出力され
る。
【0167】また、画像入力インターフェース回路51
1は、例えばTVカメラや画像読み取りスキャナなどの
画像入力装置から供給される画像信号を取り込むための
回路で、取り込まれた画像信号はデコーダ504に出力
される。
【0168】また、画像メモリインターフェース回路5
10は、ビデオテープレコーダ(以下VTRと略す)に
記憶されている画像信号を取り込むための回路で、取り
込まれた画像信号はデコーダ504に出力される。
【0169】また、画像メモリインターフェース回路5
09は、ビデオディスクに記憶されている画像信号を取
り込むための回路で、取り込まれた画像信号はデコーダ
504に出力される。
【0170】また、画像メモリインターフェース回路5
08は、いわゆる静止画ディスクのように、静止画像デ
ータを記憶している装置から画像信号を取り込むための
回路で、取り込まれた静止画像データはデコーダ504
に出力される。
【0171】また、入出力インターフェース回路505
は、本表示装置と、外部のコンピュータもしくはコンピ
ュータネットワークもしくはプリンタなどの出力装置と
を接続するための回路である。画像データや文字データ
・図形情報の入出力を行うのはもちろんのこと、場合に
よっては本表示装置の備えるCPU506と外部との間
で制御信号や数値データの入出力などを行うことも可能
である。
【0172】また、画像生成回路507は、前記入出力
インターフェース回路505を介して外部から入力され
る画像データや文字・図形情報や、あるいはCPU50
6より出力される画像データや文字・図形情報に基づき
表示用画像データを生成するための回路である。本回路
の内部には、例えば画像データや文字・図形情報を蓄積
するための書き換え可能メモリや、文字コードに対応す
る画像パターンが記憶されている読みだし専用メモリ
や、画像処理を行うためのプロセッサなどをはじめとし
て画像の生成に必要な回路が組み込まれている。
【0173】本回路により生成された表示用画像データ
は、デコーダ504に出力されるが、場合によっては前
記入出力インターフェース回路505を介して外部のコ
ンピュータネットワークやプリンタ入出力することも可
能である。
【0174】また、CPU506は、主として本表示装
置の動作制御や、表示画像の生成や選択や編集に関わる
作業を行う。
【0175】例えば、マルチプレクサ503に制御信号
を出力し、ディスプレイパネルに表示する画像信号を適
宜選択したり組み合わせたりする。また、その際には表
示する画像信号に応じてディスプレイパネルコントロー
ラ502に対して制御信号を発生し、画面表示周波数や
走査方法(例えばインターレースかノンインターレース
か)や一画面の走査線の数など表示装置の動作を適宜制
御する。
【0176】また、前記画像生成回路507に対して画
像データや文字・図形情報を直接出力したり、あるいは
前記入出力インターフェース回路505を介して外部の
コンピュータやメモリをアクセスして画像データや文字
・図形情報を入力する。
【0177】なお、CPU506は、むろんこれ以外の
目的の作業にも関わるものであっても良い。例えば、パ
ーソナルコンピュータやワードプロセッサなどのよう
に、情報を生成したり処理する機能に直接関わっても良
い。
【0178】あるいは、前述したように入出力インター
フェース回路505を介して外部のコンピュータネット
ワークと接続し、例えば数値計算などの作業を外部機器
と協同して行っても良い。
【0179】また、入力部514は、前記CPU506
に使用者が命令やプログラム、あるいはデータなどを入
力するためのものであり、例えばキーボードやマウスの
ほか、ジョイスティック,バーコードリーダー,音声認
識装置など多様な入力機器を用いる事が可能である。
【0180】また、デコーダ514は、前記507ない
し513より入力される種々の画像信号を3原色信号、
または輝度信号とI信号,Q信号に逆変換するための回
路である。なお、同図中に点線で示すように、デコーダ
504は内部に画像メモリを備えるのが望ましい。これ
は、例えばMUSE方式をはじめとして、逆変換するに
際して画像メモリを必要とするようなテレビ信号を扱う
ためである。また、画像メモリを備えることにより、静
止画の表示が容易になる、あるいは前記画像生成回路5
07およびCPU506と協同して画像の間引き,補
間,拡大,縮小,合成をはじめとする画像処理や編集が
容易に行えるようになるという利点が生まれるからであ
る。
【0181】また、マルチプレクサ503は、前記CP
U506より入力される制御信号に基づき表示画像を適
宜選択するものである。すなわち、マルチプレクサ50
3はデコーダ504から入力される逆変換された画像信
号のうちから所望の画像信号を選択して駆動回路501
に出力する。その場合には、一画面表示時間内で画像信
号を切り替えて選択することにより、いわゆる多画面テ
レビのように、一画面を複数の領域に分けて領域によっ
て異なる画像を表示することも可能である。
【0182】また、ディスプレイパネルコントローラ5
02は、前記CPU506より入力される制御信号に基
づき駆動回路501の動作を制御するための回路であ
る。
【0183】まず、ディスプレイパネルの基本的な動作
にかかわるものとして、例えばディスプレイパネルの駆
動用電源(図示せず)の動作シーケンスを制御するため
の信号を駆動回路501に対して出力する。
【0184】また、ディスプレイパネルの駆動方法に関
わるものとして、例えば画面表示周波数や走査方法(例
えばインターレースかノンインターレースか)を制御す
るための信号を駆動回路501に対して出力する。
【0185】また、場合によっては表示画像の輝度やコ
ントラストや色調やシャープネスといった画質の調整に
関わる制御信号を駆動回路501に対して出力する場合
もある。
【0186】また、駆動回路501は、ディスプレイパ
ネル510に印加する駆動信号を発生するための回路で
あり、前記マルチプレクサ503から入力される画像信
号と、前記ディスプレイパネルコントローラ502より
入力される制御信号に基づいて動作するものである。
【0187】以上、各部の機能を説明したが、図19に
例示した構成により、本表示装置においては多様な画像
情報源より入力される画像情報をディスプレイパネル5
00に表示する事が可能である。
【0188】すなわち、テレビジョン放送をはじめとす
る各種の画像信号はデコーダ504において逆変換され
た後、マルチプレクサ503において適宜選択され、駆
動回路501に入力される。一方、ディスプレイコント
ローラ502は、表示する画像信号に応じて駆動回路5
01の動作を制御するための制御信号を発生する。駆動
回路501は、上記画像信号と制御信号に基づいてディ
スプレイパネル500に駆動信号を印加する。
【0189】これにより、ディスプレイパネル500に
おいて画像が表示される。これらの一連の動作は、CP
U506により統括的に制御される。
【0190】また、本表示装置においては、前記デコー
ダ504に内蔵する画像メモリや、画像生成回路507
およびCPU506が関与することにより、単に複数の
画像情報の中から選択したものを表示するだけでなく、
表示する画像情報に対して、例えば拡大,縮小,回転,
移動,エッジ強調,間引き,補間,色変換,画像の縦横
比変換などをはじめとする画像処理や、合成,消去,接
続,入れ換え,はめ込みなどをはじめとする画像編集を
行う事も可能である。また、本実施形態の説明では特に
触れなかったが、上記画像処理や画像編集と同様に、音
声情報に関しても処理や編集を行うための専用回路を設
けても良い。
【0191】したがって、本表示装置は、テレビジョン
放送の表示機器,テレビ会議の端末機器,静止画像およ
び動画像を扱う画像編集機器,コンピュータの端末機
器,ワードプロセッサをはじめとする事務用端末機器,
ゲーム機などの機能を一台で兼ね備える事が可能で、産
業用あるいは民生用として極めて応用範囲が広い。
【0192】なお、上記図19は、表面伝導型放出素子
を電子ビーム源とするディスプレイパネルを用いた表示
装置の構成の一例を示したにすぎず、これのみに限定さ
れるものではない事は言うまでもない。例えば、図19
の構成要素のうち使用目的上必要のない機能に関わる回
路は省いても差し支えない。またこれとは逆に、使用目
的によってはさらに構成要素を追加しても良い。例え
ば、本表示装置をテレビ電話機として応用する場合に
は、テレビカメラ,音声マイク,照明機,モデムを含む
送受信回路などを構成要素に追加するのが好適である。
【0193】本表示装置においては、とりわけ表面伝導
型放出素子を電子ビーム源とするディスプレイパネルが
容易に薄形化できるため、表示装置全体の奥行きを小さ
くすることが可能である。それに加えて、表面伝導型放
出素子を電子ビーム源とするディスプレイパネルは大画
面化が容易で輝度が高く視野角特性にも優れるため、本
表示装置は臨場感あふれ迫力に富んだ画像を視認性良く
表示する事が可能である。
【0194】尚、以上説明した図19に係る構成は、以
下に示す第2〜8の各実施形態にも適応できることは勿
論である。
【0195】<第2の実施形態>第1の実施形態におい
て配線上の形状を変えた例を第2の実施形態とし、図1
4に示す。図中、12は行方向配線、11は行方向配線
を形成する絶縁性基板である。本実施形態においては、
行方向配線12の幅を400μmとしてある。また、行
方向配線12の厚さは40μmとして形成した。
【0196】本実施形態においても、第1の実施形態と
同様の電子軌道に乱れのない鮮明で色再現性の良いカラ
ー画像表示ができた。
【0197】本実施形態においては、導電性接続部58
を形成する際に、スペーサのある行方向配線12ライン
においてはスペーサと行方向配線12の間、スペーサの
ない行方向配線12のラインにはスペーサのある行方向
配線12の導電性接続部58と等価な形状に導電性部材
70を配置した。
【0198】配線とスペーサの間に配置する導電性接続
部材の塗布量を少なくする事ができ量産に適している。
【0199】<第3の実施形態>また、本発明は、表面
伝導型電子放出素子以外の冷陰極型電子放出素子のう
ち、いずれの電子放出素子に対しても適用できる。具体
例としては、本出願人による特開昭63−274047
号公報に記載されたような対向する一対の電極を電子源
をなす基板面に沿って構成した電界放出型の電子放出素
子がある。
【0200】図25は、FE型の電子源において、導電
性接続部材3108により、導電性のスペーサを行方向
配線3104上に設置する場合を示す平面図である。導
電性接続部材3108により、素子電圧印加方向に垂直
な方向(列方向)における電位面が、電子放出部310
1を含み基板に垂直で行方向配線3107に並行な平面
に対して、非対称になるのを防ぐため3107のような
導電性部材を設けた。なお、導電性部材3107の幅w
2と、導電性接続部材3108の幅w1は等しく設定さ
れている。また、他の実施形態と同様、h1=h2(図
25には示さず)であることは勿論である。また、図中
p1は電子放出素子において電流の流れる方向をしめ
し、p2はスペーサ3109の延伸している方向を示し
ており、これらは並行に設定されている。
【0201】また、本発明は、単純マトリクス型以外の
電子源を用いた画像形成装置に対しても適用できる。例
えば、本出願人による特開平2−257551号公報に
記載されたような制御電極を用いて表面伝導型電子放出
素子の選択を行なう画像形成装置において、上記のよう
な制御電極を用いた場合である。
【0202】また、本発明の思想によれば、表示用とし
て好適な画像形成装置に限るものでなく、感光性ドラム
と発光ダイオード等で構成された光プリンタの発光ダイ
オード等の代替の発光源として、上述の画像形成装置を
用いる事もできる。またこの際、上述のm本の行方向配
線とn本の列方向配線を、適宜選択する事で、ライン上
発光源だけでなく、2次元状の発光源としても応用でき
る。
【0203】また、本発明の思想によれば、例えば電子
顕微鏡等のように、電子源からの放出電子の被照射部材
が、画像形成部材以外の部材である場合についても、本
発明は適用できる。従って、本発明は被照射部材を特定
しない電子線発生装置としての形態もとり得る。
【0204】以上のように本実施形態における画像表示
装置においては、半導電性膜を表面に有するスペーサを
配置し、この半導電性膜と電気的接続を行ないかつスペ
ーサを保持する導電性接続部材3108に高さをもた
せ、かつスペーサの配置されない電極においても等価な
形状導電性部材3107を配置する事で、電子源から放
出される電子ビームが蛍光体に衝突する位置と、本来発
光するべき蛍光体との位置ずれの発生が防止され、隣接
画像へのはみ出しや輝度損失を防ぐ事ができ鮮明な画像
表示が可能となった。
【0205】また、電子被照射体は特定せず、マルチ平
面電子源をなす電子発生装置においても同様の効果を発
揮できる。
【0206】<第4の実施形態>図1は、実施形態の画
像形成装置の一部を破断した斜視図であり、図2は、図
1に示した画像形成装置の要部断面図(A−A’断面の
一部)である。この第4の実施形態は、印刷工程を分割
して行ない、配線上に導電性接続部形成用の凹部を形成
したものである。
【0207】図1及び図2において、リアプレート2に
は、複数の表面伝導型電子放出素子(以下、「電子放出
素子」と略す)15がマトリクス状に配置された電子源
1が固定されている。電子源1には、ガラス基板6の内
面に蛍光膜7と加速電極であるメタルバック8とが形成
されたところの、画像形成部材としてのフェースプレー
ト3が、絶縁性材料からなる支持枠4を介してリアプレ
ート2と対向して配置されており、電子源1とメタルバ
ック8の間には不図示の電源により高電圧が印加され
る。これらリアプレート2、支持枠4及びフェースプレ
ート3は互いにフリットガラス等で封着され、リアプレ
ート2と支持枠4とフェースプレート3とで外囲器10
を構成する。
【0208】また、外囲器10の内部は10の−6乗To
rr程度の真空に保持されるので、大気圧や不意の衝撃な
どによる外囲器10の破壊を防止する目的で、耐大気圧
構造体として、外囲器10の内部には薄板状のスペーサ
5が設けられている。図2に示すように、スペーサ5
は、絶縁性基材5aの表面に半導電性膜5bを成膜した
部材からなるもので、上記の耐大気圧構造としての目的
を達成するのに必要な数だけ、かつ必要な間隔をおい
て、X方向に平行に配置され、外囲器10の内面および
電子源1の表面にフリットガラス等で封着される。ま
た、半導電性膜5bはフェースプレート3の内面及び電
子源1の表面(後述の行方向配線12)に電気的に接続
さている。
【0209】以下に、上述した各構成要素について詳細
に説明する。
【0210】電子源1図3は、図1に示した画像形成装
置の電子源1の要部平面図であり、図4は、図3に示し
た電子源1のB−B’線断面図である。
【0211】図3及び図4に示すように、ガラス基板等
からなる絶縁性基板11には、m本の行方向配線12と
n本の列方向配線13とが、層間絶縁層14(図3では
不図示)で電気的に分離されてマトリクス状に配線され
ている。各行方向配線12と各列方向配線13との間に
は、それぞれ電子放出素子15が電気的に接続されてい
る。各電子放出素子15は、それぞれX方向に間をおい
て配置された1対の素子電極16,17と各素子電極1
6,17を連絡する電子放出部形成用薄膜18とで構成
され、1対の素子電極16,17のうち一方の素子電極
16が行方向配線12に電気的に接続され、他方の素子
電極17が、層間絶縁層14に形成されたコンタクトホ
ール14aを介して列方向配線13に電気的に接続され
る。行方向配線12と列方向配線13は、それぞれ図1
に示した外部端子Dox1〜DoxmとDoy1〜Doyn
として外囲器10の外部に引き出されている。
【0212】絶縁性基板11としては、石英ガラス、N
a等の不純物含有量を減少したガラス、ソーダライムガ
ラス、ソーダライムガラスにスパッタ法等により形成し
たSiO2を積層したガラス基板等のガラス部材、また
はアルミナ等のセラミックス部材等が挙げられる。絶縁
性基板11の大きさ及び厚みは、絶縁性基板11に設置
される電子放出素子の個数及び個々の電子放出素子の設
計上の形状や、電子源1自体が外囲器10の一部を構成
する場合の真空に保持する為の条件等に依存して適宜設
定される。
【0213】行方向配線12及び列方向配線13は、そ
れぞれ絶縁性基板11上に真空蒸着法、印刷法、スパッ
タ法等により所望のパターンに形成された導電性金属等
からなり、多数の電子放出素子15にできるだけ均等な
電圧が供給されるように材料、膜厚、配線巾が設定され
る。また、支持部材の埋め込みを行なう配線において
は、導電性接続部材の埋め込みを行なった後も十分な電
圧供給が行われる膜厚を選択する。
【0214】層間絶縁層14は、真空蒸着法、印刷法、
スパッタ法等で形成されたSiO2等であり、列方向配
線13を形成した絶縁性基板11の全面或は一部に所望
の形状で形成され、特に行方向配線12と列方向配線1
3の交差部の電位差に耐え得るように、膜厚、材料、製
法が適宜設定される。
【0215】電子放出素子15の素子電極16,17
は、それぞれ導電性金属等からなるものであり、真空蒸
着法、印刷法、スパッタ法等により所望のパターンに形
成される。
【0216】行方向配線12と列方向配線13と素子電
極16,17の導電性金属は、その構成元素の一部ある
いは全部が同一であっても、またそれぞれ異なってもよ
く、Ni,Cr,Au,Mo,W,Pt,Ti,Al,
Cu,Pd等の金属、或は合金、及びPd,Ag,A
u,RuO2,Pd−Ag等の金属や金属酸化物とガラ
ス等から構成される印刷導体、或いはIn2O3−SnO
2等の透明導体及びポリシリコン等の半導体材料等より
適宜選択される。
【0217】導電性薄膜18を構成する材料の具体例と
しては、Pd,Ru,Ag,Au,Ti,In,Cu,
Cr,Fe,Zn,Sn,Ta,W,Pd等の金属、P
dO,SnO2,In2O3,PbO,Sb2O3等の酸化
物、HfB2,ZrB2,LaB6,CeB6,YB4,G
dB4等の硼化物、TiC,ZrC,HfC,TaC,
SiC,WC等の炭化物、TiN,ZrN,HfN等の
窒化物、Si,Ge等の半導体、カーボン、AgMg,
NiCu,Pb,Sn等であり、微粒子膜からなる。
【0218】また、行方向配線12には、X方向に配列
する電子放出素子15の行を任意に走査するための走査
信号を印加するための不図示の走査信号発生手段と電気
的に接続されている。一方、列方向配線13には、Y方
向に配列する電子放出素子15の各列を任意に変調する
ための変調信号を印加するための不図示の変調信号発生
手段と電気的に接続されている。ここにおいて、各電子
放出素子15に印加される駆動電圧は、当該電子放出素
子に印加される走査信号と変調信号の差電圧として供給
されるものである。
【0219】ここで、電子源1の製造方法の一例につい
て図5により工程順に従って具体的に説明する。尚、以
下の工程a〜hは、図5の(a)〜(h)に対応する。
【0220】工程a: 清浄化したソーダライムガラス
上に厚さ0.5μmのシリコン酸化膜をスパッタ法で形
成した絶縁性基板11上に、真空蒸着により厚さ50オ
ングストロームのCr、厚さ5000オングストローム
のAuを順次積層した後、ホトレジスト(AZ137
0、ヘキスト社製)をスピンナーにより回転塗布し、さ
らにベークする。ベークした後、ホトマスク像を露光、
現像して、列方向配線13のレジストパターンを形成
し、Au/Cr堆積膜をウェットエッチングして、所望
の形状の列方向配線13を形成する。
【0221】工程b: 次に、厚さ1.0μmのシリコ
ン酸化膜からなる層間絶縁層14をRFスパッタ法によ
り堆積する。
【0222】工程c: 工程bで堆積したシリコン酸化
膜にコンタクトホール14aを形成するためのホトレジ
ストパターンを作り、これをマスクとして層間絶縁層1
4をエッチングしてコンタクトホール14aを形成す
る。エッチングはCF4とH2ガスを用いたRIE(Rea
ctive Ion Etching)法による。
【0223】工程d: その後、素子電極と素子電極間
ギャップとなるべきパターンをホトレジスト(RD−2
000N−41 日立化成社製)で形成し、真空蒸着法
により、厚さ50オングストロームのTi、厚さ100
0オングストロームのNiを順次堆積する。ホトレジス
トパターンを有機溶剤で溶解し、Ni/Ti堆積膜をリ
フトオフし、素子電極間距離L1(図3参照)が3μ
m、素子電極幅W1(図3参照)が300μmである素
子電極16,17を形成する。
【0224】工程e: 素子電極16、17の上に行方
向配線12をスクリーン印刷法を用いてAg電極を20
μm厚に形成した。この時、スクリーン印刷工程は2回
に分け、異なるスクリーンマスクを用いて行方向配線1
2に20μmの導電性接続部58の埋め込み部57を形
成した。
【0225】この工程について、図30を用いて説明す
る。
【0226】図30において、100は電子放出部、1
1は絶縁性基板、121〜122は行方向配線、57は
導電性接続部形成用の行方向配線の埋めこみ部である。
【0227】(a)において、電子放出部100、列方
向配線(図示せず)等が形成された絶縁性基板11に行
方向配線の一部121をスクリーン印刷法を用いて銀ペ
ーストを形成する。この状態で、150℃で30分間仮
焼成を行う。同様の工程を、スペーサを保持しない部分
について実施して、行方向配線の一部122を形成す
る。次に、580℃で15分間焼成し(b)の状態を形
成した。
【0228】本実施形態においては、行方向配線幅は3
00μmとし、埋め込み部57の厚さは20μm、その
他の行方向配線部の厚みは40μmとした。
【0229】工程f: 図6に示すような、素子間電極
間隔L1だけ間をおいて位置する1対の素子電極16,
17を跨ぐような開口20aを有するマスクを用い、膜
厚1000オングストロームのCr膜21を真空蒸着に
より堆積・パターニングし、その上に有機Pd溶液(c
cp4230奥野製薬(株)社製)をスピンナーにより
回転塗布し、300℃で10分間の加熱焼成処理をす
る。
【0230】このようにして形成されたPdを主元素と
する微粒子からなる電子放出部形成用薄膜18の膜厚は
約100オングストローム、シート抵抗値は5×10の
4乗[Ω/□]である。なお、ここで述べる微粒子膜と
は、複数の微粒子が集合した膜であり、その微細構造と
して、微粒子が個々に分散配置した状態のみならず、微
粒子が互いに隣接、あるいは、重なり合った状態(島状
も含む)の膜をさし、その粒径とは、前記状態で粒子形
状が認識可能な微粒子についての径をいう。
【0231】なお、有機金属溶剤(本例では有機Pd溶
剤)とは、前記Pd,Ru,Ag,Au,Ti,In,
Cu,Cr,Fe,Zn,Sn,Ta,W,Pb等の金
属を主元素とする有機化合物の溶液である。また、本例
では、電子放出部形成用薄膜18の製法として、有機金
属溶剤の塗布法を用いたが、これに限るものでなく、真
空蒸着法、スパッタ法、化学的気相堆積法、分散塗布
法、ディッピング法、スピンナー法等によって形成され
る場合もある。
【0232】工程g: 酸エッチャントによりCr膜2
1を除去して、所望のパターンを有する電子放出部形成
用薄膜18を形成する。
【0233】工程h: コンタクトホール14a部分以
外にレジストを塗布するようなパターンを形成し、真空
蒸着により厚さ50オングストロームのTi、厚さ50
00AのAuを順次堆積する。リフトオフにより不要の
部分を除去することにより、コンタクトホール14aを
埋め込む。
【0234】以上の工程を経て、行方向配線12、列方
向配線13及び電子放出素子15が絶縁性基板11上に
2次元状にかつ等間隔に形成配置された。
【0235】本実施形態において、フォーミング処理、
活性化処理、蛍光膜7、メタルバック8、外囲器10に
ついては、第1の実施形態と同様とする。
【0236】(スペーサ5)スペーサ5は、電子源1と
メタルバック8間に印加される高電圧に耐えるだけの絶
縁性を有し、かつ表面には、帯電を防止する程度の表面
電導性を有する半導電膜が形成されている。
【0237】スペーサ5の絶縁性基板5aとしては、例
えば石英ガラス、Na等の不純物含有量を減少したガラ
ス、ソーダライムガラス、アルミナ等のセラミックス部
材等が挙げられる。なお、絶縁性基材5aはその熱膨張
率が外囲器10および電子源1の絶縁性基板11を成す
部材と近いものが好ましい。
【0238】また、半導電性膜5bとしては、帯電防止
効果を維持すること、リーク電流による消費電力を抑制
することを考慮して、その表面抵抗値が10の5乗から
10の12乗[Ω/□]の範囲のものであることが好ま
しく、その材料としては、例えば、Pt,Au,Ag,
Rh,Ir,等の貴金属の他、Al,Sb,Sn,P
b,Ga,Zn,In,Cd,Cu,Ni,Co,R
h,Fe,Mn,Cr,V,Ti,Zr,Nb,Mo,
W等の金属および複数の金属よりなる合金による島状金
属膜やSnO2,ZnO等の導電性酸化物を挙げること
ができる。
【0239】半導電性膜5bの成膜方法としては、真空
蒸着法、スパッタ法、化学的気相堆積法等の真空成膜法
によるものや有機溶液或いは分散溶液をディッピング或
いはスピナーを用いて塗布・焼成する工程等からなる塗
布法によるもの、金属化合物とその化合物から化学反応
により絶縁体表面に金属膜を形成することができる無電
解メッキ溶液等を挙げることができ、対象となる材料お
よび生産性に応じて適宜選択される。
【0240】また、半導電性膜5bは、絶縁性基材5a
の表面のうち、少なくとも外囲器10内の真空中に露出
している面に成膜されればよい。また、図3に示すよう
に、半導電性膜5bは、例えば、フェースプレート3側
において蛍光膜7の黒色導電材7b或いはメタルバック
8に、電子源1側においては行方向配線12に電気的に
接続される。
【0241】スペーサ5の構成、設置位置、設置方法、
およびフェースプレート3側や電子源1側との電気的接
続は、上述の場合には限定されず、十分な耐大気圧を有
し、電子源1とメタルバック8間に印加される高電圧に
耐えるだけの絶縁性を有し、かつスペーサ5の表面への
帯電を防止する程度の導電性を有するものであれば、ど
のような構成であっても構わない。
【0242】ここで、上記部材を強固に接続し、かつ電
気的接続を同時に果たす為の導電性接続部の構成材料に
ついて説明する。
【0243】導電性接続部材の構成材料としては、導電
性フィラーをフリットガラスに分散させバインダーを加
えてペースト状にしたものを好適に用いることができ
る。この時、導電性フィラーには、直径5〜50μmの
ソーダライムガラスあるいはシリカ等のガラス球表面に
メッキ法等により金属膜を形成する事により得ることが
できる。作製次には、このペースト状の混合液をスクリ
ーン印刷やディスペンサーにより塗布し焼成する事によ
り導電性接続部を形成する。
【0244】通常、電子放出素子15の一対の素子電極
16,17間の印加電圧Vfは12〜16V程度、メタ
ルバック8と電子放出素子15との距離dは2mm〜8mm
程度、メタルバック8と電子放出素子15間の電圧Va
は1kV〜10kV程度である。
【0245】以上述べた構成は、画像表示等に用いられ
る好適な画像形成装置を作製する上で必要な概略構成で
あり、例えば各部材の材料や配置等、詳細な部分は上述
内容に限定されるものではなく、画像形成装置の用途に
適するように適宜選択する。本実施形態では、先ず、未
フォーミングの電子源1をリアプレート2に固定した。
次に、酸化錫からなる半導電性膜5bをソーダライムガ
ラスからなる絶縁性基材5aの表面のうち、外囲器10
内に露出する4面に形成したスペーサ5(高さ5mm、
板厚200μm、長さ20mm)を、電子源1側では等
間隔で行方向配線12と平行に、フェースプレート3側
では5mmの黒色導電材7bとに対向して配置し、リア
プレート2、フェースプレート3、支持枠4およびスペ
ーサ5の接合部を固定して画像形成装置の表示部を形成
した。
【0246】ここで、実施形態の特徴である凹部57を
有する行方向配線12とスペーサの接続法について更に
説明する。
【0247】図26は、本実施形態を示す斜視図であ
る。
【0248】本実施形態においては、行方向配線12の
一部に設けた凹部に導電性接続部58を介してスペーサ
5を設置したが、導電性接続部58の上面の高さ(図中
h1で示す)と、他の行方向配線(すなわち、他の導電
部)の上面の高さ(図中h2で示す)とが等しくなるよ
う寸法が設定されている。これにより、スペーサ表面に
生じる電位分布と、スペーサが設置されていない行方向
配線の上方空間における電位分布を等しくすることがで
きた。すなわち、ある行方向配線に導電性接続部材58
を介してスペーサ5を設置したとしても、他の行と同様
の電子光学的特性を実現することができた。したがっ
て、いずれの電子放出部23から放出された電子ビーム
であっても相似の軌道を描いて飛翔するため、従来のよ
うにスペーサ5の付近において発光点のずれ、輝度低
下、色ずれといった問題が生じることはなかった。な
お、上述の効果を最も大きくするには、h1=h2の条
件に加えて、w1=w3とすることが最適であるため、
本実施形態においてはそのように設定した(但し、w1
は導電性接続部58の幅、w3は行方向配線12の幅で
ある)。
【0249】以下、製造方法について更に詳しく説明す
る。
【0250】本実施形態において、スペーサ5を保持か
つ電気的接続を行なう導電性接続部58、59は表面に
Auメッキを行なったソーダライムガラス球をフィラー
とし、これをフリットガラス中に分散させたペーストを
ディスペンサーにより塗布し、焼成することにより形成
した。この時、ソーダライム急の平均粒径は8μmトし
た。また、フィラー表面の導電層形成は、無電解メッキ
法を用いた下地に0.1μmのNi膜、その上にAu膜
を0.04μm形成して作製した。この導電性フィラー
をフリットガラス粉末に対して30重量%混合し、更に
バインダーを加えて塗布用ペーストを作製した。
【0251】次に、この導電性フリットペーストを電子
源1側では、行方向配線電極12の凹部57にディスペ
ンサーで塗布し、フェースプレート3側ではスペーサ5
端部にディスペンサーを用いて塗布し後、電子源1側で
は凹部に、フェースプレート3側では黒色導電材7b
(線幅300μm)に併せて配置し、大気中で400℃
乃至500℃で10分以上焼成することで電子源1およ
び黒色導電材7bとスペーサ5とを保持接続し、かつ電
気的な接続を行なった。本実施形態において、電子源1
側において、導電性接続部58上端と行方向配線12上
端との差は5μm以内に抑えることができた。
【0252】本実施形態においては、導電性接続部58
の導電率と、行方向配線12の材料の導電率がほぼ等し
くなるように材料を選択した。これにより、凹部を設け
た行方向配線と、他の行方向配線の電気的特性を等しく
することができた。
【0253】同時に、スペーサ5の高さ方向の電気抵抗
(行方向配線と加速電極の間の抵抗)が、行方向配線あ
るいは導電性接続部58の高さ方向の抵抗と比較して1
0000倍となるように、スペーサ表面の半導電性膜の
導電率を設定した。
【0254】このように抵抗の比を大きく設定したこと
で、スペーサから流入する電流により導電性接続部や行
方向配線で発生する電圧効果を無視し得るほど小さなも
のにすることができた。言い換えれば、加速電圧を完全
に加速電極と導電性接続部の間に(すなわち、スペーサ
の両端)印加することができた。
【0255】これらの作用があいまって、スペーサ表面
に生じる電位分布と、スペーサが設置されていない行方
向配線の上方空間における電位分布を等しくすることが
できた。すなわち、ある行方向配線に導電性接続部58
を介してスペーサ5を設置したとしても、他の行と同様
の電子光学的特性を実現することができた。したがっ
て、いずれの電子放出部23から放出された電子ビーム
であっても相似の軌道を描いて飛翔するため、従来のよ
うにスペーサ5の付近において発光点のずれ、輝度低
下、色ずれといった問題が生じることはなかった。
【0256】なお、本実施形態においてはスペーサと電
子源1とフェースプレート3の接続を同時に行なった
が、各々分離させて行なうことも可能である。また、導
電性接続部58を形成用ペーストが形成時に大きく変形
することを防ぐ為に、塗布後に焼成温度よりも低い温度
で仮焼成を行なった後、スペーサ5との接続を行なうこ
とも可能である。
【0257】また、本実施形態において、半導電性膜は
清浄化したソーダライムガラスからなる絶縁性基材5a
上に、酸化錫膜5bを真空成膜法により形成した。
【0258】なお、本実施形態で用いた酸化錫膜は、ス
パッタリング装置を用いて酸化錫をターゲットにし、ア
ルゴン/酸素混合雰囲気中でスパッタリングを行なうこ
とにより作製した。なお、スパッタリング時の基板温度
は250℃であり、作製した酸化錫の膜厚はおよそ0.
05μmであり、シート抵抗は1×10の9乗Ω/□で
あった。
【0259】画像形成部材であるところの蛍光膜7は、
図10−(a)に示すように、各色蛍光体7aがY方向
に延びるストライプ形状を採用し、黒色導電材7bとし
ては各色蛍光体7a間だけでなく、Y方向の画素間を分
離しかつスペーサ5を設置する為の部分を加えた形状を
用いた。先に黒色導電材7bを形成し、その間隙部に各
色部に各色蛍光体7aを塗布して、蛍光膜7を作製し
た。ブラックストライプの材料として通常良く用いられ
ている黒鉛を主成分とする材料を用いた。ガラス基板6
に蛍光体7aを塗布する方法はスラリー法を用いた。
【0260】また、蛍光膜7の内面側に設けられるメタ
ルバック8は、蛍光膜7の作製後、蛍光膜7の内面側表
面の平滑化処理(通常フィルミングと呼ばれる)を行な
い、その後、Alを真空蒸着することで作製した。フェ
ースプレート3には、さらに蛍光膜7の導電性を高める
ため、蛍光膜7の外面側に透明電極が設けられる場合も
あるが、本実験例では、メタルバックのみで十分な導電
性が得られたので省略した。
【0261】前述の封着を行う際、各色蛍光体と電子放
出素子とを対応させなくてはいけないため、リアプレー
ト2、フェースプレート3およびスペーサ5は十分な位
置合せを行った。
【0262】以上のようにして完成した外囲器10内の
雰囲気を排気管(不図示)を通じ真空ポンプにて排気
し、十分な真空度に達した後、容器外端子Dox1ない
しDoxmとDoy1ないしDoynを通じ電子放出素
子15の素子電極16,17間に電圧を印加し、導電性
薄膜18を通電処理(フォーミング処理)することによ
り電子放出部23を形成した。フォーミング処理は、図
7に示した波形の電圧を印加することにより行った。
【0263】次に、10のマイナス6乗トール程度の真
空度で、不図示の排気管をガスバーナーで熱することで
溶着し外囲器10の封止を行った。
【0264】最後に、封止後の真空度を維持するため
に、ゲッター処理を行った。
【0265】以上のように完成した画像形成装置におい
て、各電子放出素子15には、容器外端子Dox1ない
しDoxm,Doy1ないしDoynを通じ、走査信号
及び変調信号を不図示の信号発生手段よりそれぞれ印加
することにより電子を放出させ、メタルバック8には、
高圧端子Hvを通じて高圧を印加することにより放出電
子ビームを加速し、蛍光膜7に電子を衝突させ、蛍光体
を励起・発光させることで画像を表示した。なお、高圧
端子Hvへの印加電圧Vaは3kVないし10kV、素
子電極16,17間へ印加電圧Vf波14Vとした。
【0266】このとき、スペーサ5に近い位置にある電
子放出素子15からの放出電子による発光スポットも含
め、2次元状に等間隔の発光スポット列が形成され、鮮
明で色再現性のよいカラー画像表示ができた。このこと
は、スペーサ5を設置しても電子軌道に影響を及ぼすよ
うな電界の乱れは発生しなかったことを示している。な
お、本実施形態においては行方向配線に凹部を形成した
が、その他の電子源上に配置された他の電極部にも必要
に応じて同様に形成することが可能であり、例えば電子
源周辺部に設けた配線引き出し部を設ける場合の配線引
き出し部、半導電性膜を支持枠部4に設け電気的接続を
行なう場合の支持枠体接続用電極部、制御電極を設ける
場合の制御電圧印加用電極部等に適用が可能でありそれ
ぞれ凹部近傍の電子軌道を乱すことなく保持部材を電子
源上に形成することが可能である。
【0267】図31に、本実施形態のもう一つの例とし
て配線電極上の凹部の形成を行方向配線の全長にわたっ
て例を示す。図中、12は行方向配線、58は導電性接
続部、5はスペーサ、15は電子放出素子である。
【0268】導電性接続部58の高さh1、スペーサ5
を設置していない行方向配線の高さをh2としたとき、
h1=h2に設定した。また、導電性接続部58の幅を
w1、スペーサ5を設置しない行方向配線の幅をw2と
したとき、w1=w2に設定した。
【0269】また、電子放出素子において電流の流れる
方向をp1、スペーサ5の延伸する方向(すなわち、行
方向配線の長手方向)をp2としたとき、p1とp2を
並行に設定した。
【0270】本構成においては、配線電極の印刷工程を
3回に分けて行い、スペーサ5の形成しない行方向配線
の高さを30μmとし、スペーサ5の配置する行方向配
線の高さを10μmとした。前記工程e以外は、前記本
実施形態と同様の方法を用いて作製したところ、前記本
実施形態と同様の効果が得られた。
【0271】<第5の実施形態>次に、前記第4の実施
形態を一部変形した実施形態を示す。
【0272】図27は、スペーサを設置する行方向配線
の部分平面図である。本実施形態の特徴は、行方向配線
に設ける凹部の幅w4を、行方向配線の幅w1より小さ
くしたことである。図中、12は行方向配線、57は行
方向配線内に形成した凹部、140は行方向配線を形成
する絶縁性基板である。この第5の実施形態において
は、行方向配線12の幅を400μmとし、凹部57に
おいて両端50μmの幅で行方向配線部を形成してあ
る。また、行方向配線12の厚さは、凹部57で10μ
m他の部分で60μmとして形成した。
【0273】第5実施形態においても、第4の実施形態
同様の電子軌道に乱れのない鮮明で色再性の良いカラー
画像表示ができた。
【0274】第5の実施形態においては、凹部57の周
りを行方向配線で囲んでいる為、導電性接続部を形成す
る際に、導電性接続部58のはみ出しがなくなるという
効果を有する。また、同時にスペーサが行方向配線12
に埋め込まれる為、接続部での機械的強度が増し、少な
いスペーサ数で耐大気圧構造を提供できる利点も有す
る。
【0275】<第6の実施形態>図28は本発明に係る
第6の実施形態を示す。
【0276】図28において、150は絶縁性基板、1
51は電子源基板150に形成した凹部、12は行方向
配線、58は導電性接続部、5はスペーサである。
【0277】この第6の実施形態は、凹部151を絶縁
性基板150に形成した点で、第4、第5の実施形態と
異なる。
【0278】第6の実施形態における凹部151の作製
は、ダイシングソーを用いて機械的に絶縁層基板150
の一部を除去することにより行なった。第6の実施形態
においては、凹部の幅は80μm、深さは80μmとし
た。次に、スクリーン印刷法を用いて銀ペーストを行方
向配線電極のパターンに形成する。更に580℃で15
分間焼成し絶縁基板中に行方向配線電極12を形成し
た。次に、凹部151に第4の実施形態と同様な方法を
用いて導電性接続部58、スペーサ5を形成した。
【0279】第6の実施形態においても、第4の実施形
態と同様に駆動させると2次元状に等間隔の発光スポッ
ト列が形成され、鮮明で色再現性の良いカラー画像表示
ができ、電子軌道に影響を及ぼすような電界の乱れは認
められなかった。
【0280】なお、第4の実施形態においては、凹部1
51以外の行方向配線は絶縁性基板上に形成したが、絶
縁性基板150に行方向配線用の溝を形成することによ
り行方向配線全体を絶縁性基板ないに埋め込むことも可
能である。また、凹部151を一様の厚みに絶縁性基板
150に形成いて行方向配線を作製した後、ダイシング
ソーを用いて凹部151の行方向配線の一部を除去して
導電性接続部の形成部とすることも可能である。
【0281】<第7の実施形態>第7の実施形態は、前
記第4の実施形態において、平面フィールドエミッショ
ン(FE)型電子放出素子を本発明の電子放出素子とし
て用いた例である。
【0282】図29は、平面FE型電子放出電子源の上
面図であり、3101は電子放出部、3102及び31
03は電子放出部3101に電位を与える一対の素子電
極、3104、3105は行方向配線、3106は列方
向配線電極、3109はスペーサである。
【0283】電子放出は、素子電極3102、3103
間に電圧を印加することにより電子放出部3101内の
鋭利な先端部より電子が放出され、電子源と対向して設
けられた加速電圧(図示せず)に電子が引き寄せられて
蛍光体(図示せず)に衝突し蛍光体を発光させる。本実
施形態に於いては、列方向配線3106はダイシングソ
ーを用いて基板に溝(図示せず)を形成し、銀ペースト
をフレードコータを用いて溝中に塗布して焼成すること
により形成した。次に、層間絶縁層(図示せず)を全面
に形成した後、素子電極部3102、3103、電子放
出部3101を形成した後に、第4の実施形態と同様な
スクリーン印刷法を用いて行方向配線3104、310
5に凹部(図示せず)を形成した。以下、第4の実施形
態と同様にして画像形成装置を作製した。第7の実施形
態においては、列方向配線の厚みは50μm,行方向配
線の厚みは凹部で20μmとの部分で60μmとし、3
回の印刷工程により形成した。第4の実施形態と同様に
駆動させたところ、2次元状に等間隔の発光スポット列
が形成され、隣接画素へのビームのはみ出しがなく且つ
高効率で発光する画像形成装置が他の実施形態と同様に
得られた。
【0284】また、本発明は、表面伝導型電子放出素子
以外の冷陰極型電子放出素子のうち、いずれの電子放出
素子に対しても適用できる。具体例としては、本出願人
による特開昭63−274047号公報に記載されたよ
うな対向する一対の電極を電子源をなす基板面に沿って
構成した電界放出型の電子放出素子がある。
【0285】また、本発明は、単純マトリクス等以外の
電子源を用いた画像形成装置に対しても適用できる。例
えば、本出願人による特開平2−257551号公報等
に記載されたような制御電極を用いて表面伝導型電子放
出素子の選択を行う画像形成装置において、上記のよう
な支部部材を用いた場合である。
【0286】また、本発明の思想によれば、表示用とし
て好適な画像形成表示に限るものでなく、感光性ドラム
と発光ダイオード等で構成された光プリンタの発光ダイ
オード等の代替の発光源として、上述の画像形成装置を
用いることもできる。またこの際、上述のm本の行方向
配線とn本の列方向配線を、適宜選択することで、ライ
ン状発光源だけでなく、2次元上の発光源としても応用
できる。
【0287】また、本発明の思想によれば、例えば電子
顕微鏡等のように、電子源からの放出電子の被照射部材
が、画像形成部材以外の部材である場合についても、本
発明は適用できる。従って、本発明は被照射部材を特定
しない電子線発生装置としての形態もとり得る。
【0288】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることはいうまでもない。
【発明の効果】以上説明したように、本発明に於ける電
子線発生装置及び画像形成装置においては、半導電性膜
を表面に有する支持部材(スペーサ)が配置され、前記
半導電性膜と電気的接続を行ない且つ前記支持部材を保
持する導電性接続部を有する。そして、この導電性接続
部により、電子源から放出される電子ビームの軌道は乱
されることはない、例えば、電子線が蛍光体等に衝突す
る位置と、本来発光するべき蛍光体との位置ズレの発生
が防止され、隣接画素へのはみ出しや輝度損失を防ぐこ
とができ鮮明な画像表示が可能となった。
【0289】また、このような画像形成装置は、鮮明な
画像表示を可能とする。
【0290】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態が適応する画像形成装置の一部破断し
て示す構造図である。
【図2】実施形態における画像形成装置に配置されるス
ペーサの構造を示す図である。
【図3】図1に示した画像形成装置の電子源1の要部平
面図である。
【図4】図3に示した電子源1のB−B’線断面図であ
る。
【図5】実施形態の電子源の製造工程を示す図である。
【図6】電子放出素子の前製造段階の状態を示す図であ
る。
【図7】実施形態における電子放出素子形成におけるフ
ォーミング用電圧波形の例を示す図である。
【図8】1個の電子放出素子を形成した電子源の構造及
び動作を説明するための図である。
【図9】測定評価装置により測定された電子放出素子の
放出電流Ie及び素子電流Ifと素子電圧Vfの関係を
示す図である。
【図10】実施形態における蛍光膜7の構造例を示す図
である。
【図11】実施形態における画像形成装置に於ける電子
及び後述の散乱粒子の発生状況を列方向から見た場合を
示す図である。
【図12】実施形態における画像形成装置に於ける電子
及び後述の散乱粒子の発生状況を行方向から見た場合を
示す図である。
【図13】実施形態における支持部材(スペーサ)の配
置方法を示す図である。
【図14】実施形態における支持部材(スペーサ)の他
の配置方法を示す図である。
【図15】実施形態の画像形成装置の駆動回路の概略構
成を示すブロック図である。
【図16】実施形態の画像形成装置における電子放出素
子の単純な配列例を示す図である。
【図17】実施形態における画像形成用のサンプル画像
を示す図である。
【図18】図17、図18における構造及びサンプル画
像における駆動方法を説明するための図である。
【図19】実施形態の表面伝導型放出素子を電子ビーム
源として用いたディスプレイパネルを用いた多機能表示
装置の一例の構成を示す図である。
【図20】表面伝導型電子放出素子の典型的な素子構成
としてのM.ハートウェルの素子構成を示す図である。
【図21】実施形態の通電フォーミングを説明するため
の図である。
【図22】実施形態における活性化処理を説明するため
の図である。
【図23】実施形態における活性化処理で印加される信
号の例を示す図、及び活性化処理量による放出電流の関
係を示す図である。
【図24A】実施形態における電子放出素子から放出さ
れる電子線のずれの発生理由と、改善後の関係を示す図
である。
【図24B】実施形態における電子放出素子から放出さ
れる電子線のずれの発生理由と、改善後の関係を示す図
である。
【図24C】実施形態における電子放出素子から放出さ
れる電子線のずれの発生理由と、改善後の関係を示す図
である。
【図24D】実施形態における電子放出素子から放出さ
れる電子線のずれの発生理由と、改善後の関係を示す図
である。
【図25】第3の実施形態における電子放出素子の構造
平面図である。
【図26】図1に示した画像形成装置の導電性接続部の
構成を示す図である。
【図27】第5の実施形態の凹部の平面図である。
【図28】第6の実施形態の画像形成装置における導電
性接続部の構成説明図である。
【図29】第6の実施形態における素子構成図である。
【図30】第1の実施形態における配線の製造工程を示
す図である。
【図31】第1の実施形態における導電性接続部を示す
図である。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子放出素子と、該電子放出素子に電圧
    を印加するための導体からなる複数の行方向配線と、該
    電子放出素子に対向して配置された加速電極と、該配線
    の一部と該加速電極との間に配置された半導電性支持部
    材とを有する電子線発生装置において、 該配線は、導体からなる接続部材を介して、該支持部材
    が接続されている配線を有しており、 前記接続部材の上面の高さと、該支持部材が配置されて
    いない行方向配線における導体の上面の高さが、ほぼ等
    しいことを特徴とする電子線発生装置。
  2. 【請求項2】 前記支持部材が接続されている配線は凹
    部を有し、前記接続部材が該凹部に配置されており、前
    記接続部材の上面の高さと、該支持部材が配置されてい
    ない配線の上面の高さが、ほぼ等しいことを特徴とする
    請求項1に記載の電子線発生装置。
  3. 【請求項3】 前記支持部材が配置されていない配線上
    には、導体が配置されており、該導体の上面の高さと、
    前記接続部材の上面の高さが、ほぼ等しいことを特徴と
    する請求項1に記載の電子線発生装置。
  4. 【請求項4】 前記支持部材が接続されている配線の厚
    さと、前記支持部材が配置されていない配線の厚さと
    が、異なっており、前記接続部材の上面の高さと、該支
    持部材が配置されていない前記配線の上面の高さが、ほ
    ぼ等しいことを特徴とする請求項1に記載の電子線発生
    装置。
  5. 【請求項5】 前記電子放出素子が配置された基板は凹
    部を有し、前記配線が該凹部に配置されていることを特
    徴とする請求項2記載の電子線発生装置。
  6. 【請求項6】 前記配線には、前記電子放出素子を走査
    するための走査信号が印加されることを特徴とする請求
    項1乃至5のいずれかに記載の電子線発生装置。
  7. 【請求項7】 前記支持部材の表面抵抗値が、10の4
    乗[Ω/□]以上であることを特徴とする請求項1乃至
    6のいずれかに記載の電子線発生装置。
  8. 【請求項8】 前記電子放出素子は、正極、前記電子放
    出部、負極が、基板上に併設されている電子放出素子で
    あることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載
    の電子線発生装置。
  9. 【請求項9】 前記支持部材は板状の支持部材であり、
    前記正極、前記負極間に流れる電流の方向と前記板状の
    支持部材の長手方向とがほぼ平行であることを特徴とす
    る請求項8に記載の電子線発生装置。
  10. 【請求項10】 前記支持部材は、前記絶縁性材料の表
    面が、前記半導電性材料で覆われている部材からなるこ
    とを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の電子
    線発生装置。
  11. 【請求項11】 基板上、互いに、電気的に絶縁された
    複数の前記行方向配線と複数の列方向配線に、前記電子
    放出素子の複数が結線されていることを特徴とする請求
    項1乃至10のいずれかに記載の電子線発生装置。
  12. 【請求項12】 前記電子放出素子は、表面伝導型電子
    放出素子であることを特徴とする請求項1乃至11のい
    ずれかに記載の電子線発生装置。
  13. 【請求項13】 前記電子放出素子は、横型のフィール
    ドエミッション型電子放出素子であることを特徴とする
    請求項1乃至11のいずれかに記載の電子線発生装置。
  14. 【請求項14】 更に、前記電子放出素子に対向して配
    置された画像形成部材を有することを特徴とする請求項
    1乃至13のいずれかに記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 電子放出素子と、該電子放出素子に電
    圧を印加するための導体からなる複数の行方向配線と、
    該電子放出素子に対向して配置された加速電極と、該配
    線と該加速電極との間に配置された半導体性支持部材と
    を有し、且つ、該配線は、導体からなる接続部材を介し
    て該支持部材が接続されている配線と、該支持部材が配
    置されていない配線とを有する電子線発生装置におい
    て、 前記支持部材が接続されている配線及び前記支持部材が
    配置されていない配線に同電位が印加される場合に、該
    支持部材表面の電位分布と、前記支持部材が配置されて
    いない配線と前記加速電極との間の空間の電位分布とが
    ほぼ等しくなるように、前記導体の厚さが制御されてい
    ることを特徴とする電子線発生装置。
  16. 【請求項16】 前記配線には、前記電子放出素子を走
    査するための走査信号が印加されることを特徴とする請
    求項第15項に記載の電子線発生装置。
  17. 【請求項17】 前記支持部材の表面抵抗値が、10の
    4乗[Ω/□]以上であることを特徴とする請求項15
    或いは16のいずれかに記載の電子線発生装置。
  18. 【請求項18】 前記電子放出素子は、正極、前記電子
    放出部、負極が、基板上に並設されている電子放出素子
    であることを特徴とする請求項15乃至17のいずれか
    に記載の電子線発生装置。
  19. 【請求項19】 前記支持部材は板状の支持部材であ
    り、前記正極、前記負極間に流れる電流の方向と前記板
    状の支持部材の長手方向とが並行であることを特徴とす
    る請求項15乃至18のいずれかに記載の電子線発生装
    置。
  20. 【請求項20】 前記支持部材は、前記絶縁性材料の表
    面が、前記半導体性材料で覆われている部材からなるこ
    とを特徴とする請求項15乃至19のいずれかに記載の
    電子線発生装置。
  21. 【請求項21】 基板上に、互いに、電気的に絶縁され
    た複数の前記行方向配線と複数の列方向配線に、前記電
    子放出素子の複数が結線されていることを特徴とする請
    求項15乃至20のいずれかに記載の電子線発生装置。
  22. 【請求項22】 前記電子放出素子は、表面伝導型電子
    放出素子であることを特徴とする請求項15乃至21の
    いずれかに記載の電子線発生装置。
  23. 【請求項23】 前記電子放出素子は、横形のフィール
    ドエミッション型電子放出素子であることを特徴とする
    請求項15乃至21のいずれかに記載の電子線発生装
    置。
  24. 【請求項24】 更に、前記電子放出素子に対向して配
    置された画像形成部材を有することを特徴とする請求項
    15乃至23のいずれかに記載の画像形成装置。
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