JPH08315770A - 低圧水銀蒸気放電灯およびこれを用いた照明装置 - Google Patents
低圧水銀蒸気放電灯およびこれを用いた照明装置Info
- Publication number
- JPH08315770A JPH08315770A JP12253495A JP12253495A JPH08315770A JP H08315770 A JPH08315770 A JP H08315770A JP 12253495 A JP12253495 A JP 12253495A JP 12253495 A JP12253495 A JP 12253495A JP H08315770 A JPH08315770 A JP H08315770A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mercury
- bulb
- discharge lamp
- glass tube
- stem
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】バルブ内に水銀を放出した水銀放出金属基体が
バルブに強固に固着される低圧水銀蒸気放電灯およびこ
れを用いた照明装置を提供する。 【構成】バルブ1端部のガラスチューブ1aとステム2
との境界部の近傍に着色部9を形成し、この着色部9に
水銀放出金属基体8を固着したことを特徴とする低圧水
銀蒸気放電灯である。 【作用】水銀放出金属基体がガラスチューブとステムと
の境界部に形成された着色部に固着されているので、水
銀放出金属基体がバルブに強固に固着されるようにな
り、バルブから脱落するのが防止される。
バルブに強固に固着される低圧水銀蒸気放電灯およびこ
れを用いた照明装置を提供する。 【構成】バルブ1端部のガラスチューブ1aとステム2
との境界部の近傍に着色部9を形成し、この着色部9に
水銀放出金属基体8を固着したことを特徴とする低圧水
銀蒸気放電灯である。 【作用】水銀放出金属基体がガラスチューブとステムと
の境界部に形成された着色部に固着されているので、水
銀放出金属基体がバルブに強固に固着されるようにな
り、バルブから脱落するのが防止される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水銀放出金属基体を用
いて水銀を定量封入した螢光ランプなどのような低圧水
銀蒸気放電灯およびこれを用いた照明装置に関する。
いて水銀を定量封入した螢光ランプなどのような低圧水
銀蒸気放電灯およびこれを用いた照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に螢光ランプで代表される水銀蒸気
放電灯は、両端部に電極が封装されるとともに内面に螢
光体層が形成されたバルブ内に、所定量の水銀が封入さ
れて構成されている。バルブ内に水銀を封入する方法と
して、従来は液状の水銀をバルブ端部に接続した排気管
から滴下する方法が一般的であった。しかし、このよう
な封入方法は水銀を定量に封入することが困難である。
これを解決するため水銀を合金の形態にして水銀合金ペ
レットを作り、このに水銀合金ペレットをバルブ内に投
入し、この水銀合金を外部から加熱して水銀を放出させ
る方法が研究および実用化されている。この水銀合金ペ
レットは、例えば亜鉛と水銀との合金からなり、水銀が
過剰状態に溶融されており、バルブ内に投入してこれを
加熱すると過剰分の水銀が放出される。過剰の水銀を放
出した水銀合金ペレットは適正量の水銀が残留した亜鉛
との合金であり、これを水銀放出金属基体と称してい
る。この水銀放出金属基体は、上記のように過剰水銀を
放出した後は、安定した合金状態になり、放出した水銀
を再吸収することは少なく、アマルガムのようにバルブ
内の水銀蒸気圧に影響を及ぼす程に水銀を再吸収しない
性質がある。よって、アマルガムとはその作用が異なる
ものである。
放電灯は、両端部に電極が封装されるとともに内面に螢
光体層が形成されたバルブ内に、所定量の水銀が封入さ
れて構成されている。バルブ内に水銀を封入する方法と
して、従来は液状の水銀をバルブ端部に接続した排気管
から滴下する方法が一般的であった。しかし、このよう
な封入方法は水銀を定量に封入することが困難である。
これを解決するため水銀を合金の形態にして水銀合金ペ
レットを作り、このに水銀合金ペレットをバルブ内に投
入し、この水銀合金を外部から加熱して水銀を放出させ
る方法が研究および実用化されている。この水銀合金ペ
レットは、例えば亜鉛と水銀との合金からなり、水銀が
過剰状態に溶融されており、バルブ内に投入してこれを
加熱すると過剰分の水銀が放出される。過剰の水銀を放
出した水銀合金ペレットは適正量の水銀が残留した亜鉛
との合金であり、これを水銀放出金属基体と称してい
る。この水銀放出金属基体は、上記のように過剰水銀を
放出した後は、安定した合金状態になり、放出した水銀
を再吸収することは少なく、アマルガムのようにバルブ
内の水銀蒸気圧に影響を及ぼす程に水銀を再吸収しない
性質がある。よって、アマルガムとはその作用が異なる
ものである。
【0003】このような水銀合金ペレットであれば、水
銀を合金粒塊の形態で取り扱えるから定量管理が容易で
あり、バルブ内への水銀封入量を高精度に規制すること
ができる。
銀を合金粒塊の形態で取り扱えるから定量管理が容易で
あり、バルブ内への水銀封入量を高精度に規制すること
ができる。
【0004】ところで、前記のような水銀合金ペレット
は、バルブ内に投入された後、これをバルブ内に固定し
ておく必要がある。すなわち、バルブ内で過剰水銀を放
出し終えた水銀放出金属基体が自在に移動すると、この
水銀放出金属基体がバルブの内面に形成した蛍光体層を
剥がしたり、移動時に衝撃音が発生したり、点灯中に微
細な振動による振動異音が発生するなどの不具合があ
る。
は、バルブ内に投入された後、これをバルブ内に固定し
ておく必要がある。すなわち、バルブ内で過剰水銀を放
出し終えた水銀放出金属基体が自在に移動すると、この
水銀放出金属基体がバルブの内面に形成した蛍光体層を
剥がしたり、移動時に衝撃音が発生したり、点灯中に微
細な振動による振動異音が発生するなどの不具合があ
る。
【0005】このような不具合を防止するため、従来の
場合、バルブ内に投入された水銀合金ペレットはバルブ
の端部、すなわちガラスチューブとステムとの封止部に
固着していた。この場合、水銀合金ペレットをガラスチ
ューブとステムとの封止部位に位置させ、バルブの外部
から水銀合金ペレットを加熱して過剰水銀を放出させる
とともに水銀放出金属基体としてに亜鉛を溶融し、この
溶融した水銀放出金属基体をバルブ内面に溶着させるよ
うにしていた。このため水銀放出金属基体は、ランプ動
作時のバルブ壁温度では溶融せず、しかしバルブの軟化
温度未満で溶融する材料であることが必要条件となり、
なおかつ水銀と安定した合金を形成する材料であること
が必要である。このような水銀放出金属基体の条件に合
致する材料として、前記亜鉛が用いられている。
場合、バルブ内に投入された水銀合金ペレットはバルブ
の端部、すなわちガラスチューブとステムとの封止部に
固着していた。この場合、水銀合金ペレットをガラスチ
ューブとステムとの封止部位に位置させ、バルブの外部
から水銀合金ペレットを加熱して過剰水銀を放出させる
とともに水銀放出金属基体としてに亜鉛を溶融し、この
溶融した水銀放出金属基体をバルブ内面に溶着させるよ
うにしていた。このため水銀放出金属基体は、ランプ動
作時のバルブ壁温度では溶融せず、しかしバルブの軟化
温度未満で溶融する材料であることが必要条件となり、
なおかつ水銀と安定した合金を形成する材料であること
が必要である。このような水銀放出金属基体の条件に合
致する材料として、前記亜鉛が用いられている。
【0006】そして、水銀放出金属基体をガラスチュー
ブとステムとの封止部位に固定しておけば、水銀放出金
属基体が移動しないばかりでなく、この固着位置であれ
ば発光の邪魔にならず、しかも水銀放出金属基体を溶着
するための加熱時に蛍光体層などを熱劣化させないなど
の利点がある。
ブとステムとの封止部位に固定しておけば、水銀放出金
属基体が移動しないばかりでなく、この固着位置であれ
ば発光の邪魔にならず、しかも水銀放出金属基体を溶着
するための加熱時に蛍光体層などを熱劣化させないなど
の利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
場合、バルブ端部に固着した水銀放出金属基体がしばし
ば脱落してバルブ内で移動することがあった。水銀放出
金属基体が脱落する理由は固着強度が弱いことにほかな
らないが、この点について本発明者等が研究したとこ
ろ、溶融された水銀放出金属基体とバルブ内面との間の
濡れ性が良くないことが原因するものと推測される。
場合、バルブ端部に固着した水銀放出金属基体がしばし
ば脱落してバルブ内で移動することがあった。水銀放出
金属基体が脱落する理由は固着強度が弱いことにほかな
らないが、この点について本発明者等が研究したとこ
ろ、溶融された水銀放出金属基体とバルブ内面との間の
濡れ性が良くないことが原因するものと推測される。
【0008】したがって、本発明の目的とするところ
は、水銀放出金属基体がバルブに強固に固着され、バル
ブから離脱するのが防止される低圧水銀蒸気放電灯およ
びこれを用いた照明装置を提供しようとするものであ
る。
は、水銀放出金属基体がバルブに強固に固着され、バル
ブから離脱するのが防止される低圧水銀蒸気放電灯およ
びこれを用いた照明装置を提供しようとするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ガラ
スチューブおよびこのガラスチューブの端部を封止した
鉛を含むガラスよりなるステムとを有するバルブと;前
記バルブ内に封入された水銀および希ガスを含む放電媒
体と;前記ステムに取り付けられ前記バルブ内に放電を
発生させる電極と;上記ガラスチューブの端部とステム
との境界部近傍に黄褐色に形成された着色部と;前記着
色部に固着され、ランプ動作時のバルブ壁温度を越えか
つバルブの軟化温度未満で溶融し、前記水銀放出後は実
質的に水銀を再吸収しない亜鉛を主体とする水銀放出金
属基体と;を具備したことを特徴とする低圧水銀蒸気放
電灯である。
スチューブおよびこのガラスチューブの端部を封止した
鉛を含むガラスよりなるステムとを有するバルブと;前
記バルブ内に封入された水銀および希ガスを含む放電媒
体と;前記ステムに取り付けられ前記バルブ内に放電を
発生させる電極と;上記ガラスチューブの端部とステム
との境界部近傍に黄褐色に形成された着色部と;前記着
色部に固着され、ランプ動作時のバルブ壁温度を越えか
つバルブの軟化温度未満で溶融し、前記水銀放出後は実
質的に水銀を再吸収しない亜鉛を主体とする水銀放出金
属基体と;を具備したことを特徴とする低圧水銀蒸気放
電灯である。
【0010】請求項2の発明は、前記着色部は、前記ガ
ラスチューブの端部とステムとの境界部近傍の全周に亘
り形成されていることを特徴とする請求項1に記載の低
圧水銀蒸気放電灯である。
ラスチューブの端部とステムとの境界部近傍の全周に亘
り形成されていることを特徴とする請求項1に記載の低
圧水銀蒸気放電灯である。
【0011】請求項3の発明は、前記ガラスチューブ
は、ソーダライムガラスにより構成されていることを特
徴とする請求項1または請求項2に記載の低圧水銀蒸気
放電灯である。
は、ソーダライムガラスにより構成されていることを特
徴とする請求項1または請求項2に記載の低圧水銀蒸気
放電灯である。
【0012】請求項4の発明は、前記ステムは、鉛を2
0重量%以上含有したガラスにより形成されていること
を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一に記
載の低圧水銀蒸気放電灯である。
0重量%以上含有したガラスにより形成されていること
を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一に記
載の低圧水銀蒸気放電灯である。
【0013】請求項5の発明は、前記バルブは環形であ
り、この環形バルブの端部に小径な節部が形成されてお
り、この節部よりもバルブの端部側に前記着色状態の鉛
析出部が形成されており、この鉛析出部に前記水銀放出
金属基体が固着されていることを特徴とする請求項1な
いし請求項4のいずれか一に記載の低圧水銀蒸気放電灯
である。
り、この環形バルブの端部に小径な節部が形成されてお
り、この節部よりもバルブの端部側に前記着色状態の鉛
析出部が形成されており、この鉛析出部に前記水銀放出
金属基体が固着されていることを特徴とする請求項1な
いし請求項4のいずれか一に記載の低圧水銀蒸気放電灯
である。
【0014】請求項6の発明は、請求項1ないし請求項
5のいずれか一に記載の低圧水銀蒸気放電灯と;この放
電灯を点灯させる点灯回路装置と;これら放電灯および
点灯回路装置が取り付けられた照明器具と;を具備した
ことを特徴とする照明装置である。
5のいずれか一に記載の低圧水銀蒸気放電灯と;この放
電灯を点灯させる点灯回路装置と;これら放電灯および
点灯回路装置が取り付けられた照明器具と;を具備した
ことを特徴とする照明装置である。
【0015】
【作用】本発明者等は水銀放出金属基体とバルブ内面と
の濡れ性について研究したところ、亜鉛からなる水銀放
出金属基体は、ガラスチューブの端部とステムとの境界
部近傍が黄褐色に着色されている方が固着強度が高くな
ることが判った。上記着色は鉄または鉛の析出が原因し
て形成されものと考えられる。すなわち、通常ガラスチ
ューブはソーダライムガラスにより形成され、またこの
ガラスチューブの端部を閉止するステムは、電気絶縁性
が良好なことおよび加工性に優れていること等の理由か
ら鉛を多く含有したガラス(鉛ガラス)を用いている。
このようなソーダライムガラスは鉄Feが析出され、ま
た鉛ガラスからは鉛が析出され、このため前記境界部の
近傍に黄褐色の着色部が形成されるものと推測される。
そして、このような着色部に水銀放出金属基体を溶着す
れば、水銀放出金属基体が強固に固着されることが判っ
た。
の濡れ性について研究したところ、亜鉛からなる水銀放
出金属基体は、ガラスチューブの端部とステムとの境界
部近傍が黄褐色に着色されている方が固着強度が高くな
ることが判った。上記着色は鉄または鉛の析出が原因し
て形成されものと考えられる。すなわち、通常ガラスチ
ューブはソーダライムガラスにより形成され、またこの
ガラスチューブの端部を閉止するステムは、電気絶縁性
が良好なことおよび加工性に優れていること等の理由か
ら鉛を多く含有したガラス(鉛ガラス)を用いている。
このようなソーダライムガラスは鉄Feが析出され、ま
た鉛ガラスからは鉛が析出され、このため前記境界部の
近傍に黄褐色の着色部が形成されるものと推測される。
そして、このような着色部に水銀放出金属基体を溶着す
れば、水銀放出金属基体が強固に固着されることが判っ
た。
【0016】この場合、バルブ端部が黄褐色(黄色ない
し茶褐色)に着色(変色)される程度であれば、良好な
濡れ性が得られ、充分な固着強度が得られる。したがっ
て、請求項1の発明によれば、バルブの端部のガラスチ
ューブとステムとの境界部に着色部を形成し、この着色
部に水銀放出金属基体を溶着したから、水銀放出金属基
体がバルブに強固に固着されるようになり、バルブから
脱落するなどのような不具合が防止される。
し茶褐色)に着色(変色)される程度であれば、良好な
濡れ性が得られ、充分な固着強度が得られる。したがっ
て、請求項1の発明によれば、バルブの端部のガラスチ
ューブとステムとの境界部に着色部を形成し、この着色
部に水銀放出金属基体を溶着したから、水銀放出金属基
体がバルブに強固に固着されるようになり、バルブから
脱落するなどのような不具合が防止される。
【0017】この場合、ガラスチューブはソーダライム
ガラスにより形成され、またステムは鉛を含むガラスで
形成されているから、鉄および鉛が析出されると推定さ
れる。また、着色部というのは、本来、透明であった部
分が着色(変色)して他の透明な部分に比べて光の透過
性が劣っている部分をいう。この着色(変色)具合は、
好ましくは黄色ないし茶褐色程度まで着色しているのが
よい。この程度の着色であれば、濡れ性が向上し、水銀
放出金属基体の固着強度が実用に耐え得る程度まで向上
するものである。
ガラスにより形成され、またステムは鉛を含むガラスで
形成されているから、鉄および鉛が析出されると推定さ
れる。また、着色部というのは、本来、透明であった部
分が着色(変色)して他の透明な部分に比べて光の透過
性が劣っている部分をいう。この着色(変色)具合は、
好ましくは黄色ないし茶褐色程度まで着色しているのが
よい。この程度の着色であれば、濡れ性が向上し、水銀
放出金属基体の固着強度が実用に耐え得る程度まで向上
するものである。
【0018】請求項2の発明によれば、着色部はガラス
チューブの端部とステムとの境界部近傍の全周に亘り形
成されているから、周方向のどこにでも水銀放出金属基
体を固着することができる。
チューブの端部とステムとの境界部近傍の全周に亘り形
成されているから、周方向のどこにでも水銀放出金属基
体を固着することができる。
【0019】請求項3の発明によれば、ガラスチューブ
がソーダライムガラスにより構成されているから、鉄の
析出が期待でき、着色部を容易に形成することができ
る。請求項4の発明によれば、ステムが鉛を20重量%
以上含有したガラスにより形成されているから、鉛の析
出が期待でき、着色部を容易に形成することができる。
がソーダライムガラスにより構成されているから、鉄の
析出が期待でき、着色部を容易に形成することができ
る。請求項4の発明によれば、ステムが鉛を20重量%
以上含有したガラスにより形成されているから、鉛の析
出が期待でき、着色部を容易に形成することができる。
【0020】請求項5の発明によれば、水銀放出金属基
体は環形バルブの端部に形成された節部よりもバルブの
端部側に固着されているから、水銀放出金属基体の固着
接触面積が大きくなり、水銀放出金属基体の脱落が一層
防止される。請求項6の発明によれば、前記放電灯の特
徴を兼ね備えた照明装置を提供することができる。
体は環形バルブの端部に形成された節部よりもバルブの
端部側に固着されているから、水銀放出金属基体の固着
接触面積が大きくなり、水銀放出金属基体の脱落が一層
防止される。請求項6の発明によれば、前記放電灯の特
徴を兼ね備えた照明装置を提供することができる。
【0021】
【実施例】以下本発明について、図1ないし図5に示す
第1の実施例にもとづき説明する。 図において1は環
形螢光ランプのバルブであり、鉛成分を含むソーダライ
ムガラスからなるチューブ1aを略円環形に曲げて形成
されている。この環形ガラスチューブ1aの両端部は互
いに向かい合うように対向されており、これら両端部に
はそれぞれフレアステム2、2が封着されている。これ
らステム2、2は、鉛成分を多量に含むガラス、すなわ
ち鉛ガラスにより形成されている。この鉛ガラスは、例
えば、鉛が20重量%以上含まれるSiO2 −PbO−
K2 O−NaO−Al2 O3 系の鉛ガラスが用いられて
いる。これらステム2、2は周縁部に形成したフレア部
が上記ガラスチューブ1aの開口部に溶着され、これに
よりガラスチューブ1aが閉止されて、よってバルブ1
が構成されている。
第1の実施例にもとづき説明する。 図において1は環
形螢光ランプのバルブであり、鉛成分を含むソーダライ
ムガラスからなるチューブ1aを略円環形に曲げて形成
されている。この環形ガラスチューブ1aの両端部は互
いに向かい合うように対向されており、これら両端部に
はそれぞれフレアステム2、2が封着されている。これ
らステム2、2は、鉛成分を多量に含むガラス、すなわ
ち鉛ガラスにより形成されている。この鉛ガラスは、例
えば、鉛が20重量%以上含まれるSiO2 −PbO−
K2 O−NaO−Al2 O3 系の鉛ガラスが用いられて
いる。これらステム2、2は周縁部に形成したフレア部
が上記ガラスチューブ1aの開口部に溶着され、これに
よりガラスチューブ1aが閉止されて、よってバルブ1
が構成されている。
【0022】これらステム2、2にはそれぞれ排気管
3、3およびウエルズ4、4が気密に貫通されており、
これらウエルズ4、4にはフィラメント電極5が架設さ
れている。電極5はタングステンワイヤを2重コイルま
たは3重コイルに形成して構成されており、図示しない
エミッタが塗布されている。
3、3およびウエルズ4、4が気密に貫通されており、
これらウエルズ4、4にはフィラメント電極5が架設さ
れている。電極5はタングステンワイヤを2重コイルま
たは3重コイルに形成して構成されており、図示しない
エミッタが塗布されている。
【0023】前記バルブ1の端部には、バルブ1を曲げ
加工する場合に曲げ加工機械側のチャックで掴み易くす
るように、モールド成形により縮径加工された節部6
a、6bが形成されている。
加工する場合に曲げ加工機械側のチャックで掴み易くす
るように、モールド成形により縮径加工された節部6
a、6bが形成されている。
【0024】ガラスチューブ1aの内面には蛍光体層7
が形成されている。蛍光体層7は3波長発光形蛍光体ま
たは白色発光蛍光体からなり、ガラスチューブ1aのほ
ぼ内面全体に被着されている。
が形成されている。蛍光体層7は3波長発光形蛍光体ま
たは白色発光蛍光体からなり、ガラスチューブ1aのほ
ぼ内面全体に被着されている。
【0025】バルブ1内には水銀放出金属基体8が収容
されている。この水銀放出金属基体8は、亜鉛Znと水
銀Hgとの合金からなり、バルブ1に投入される前は水
銀が過剰に溶融された水銀合金のペレット状になってお
り、この水銀合金ペレットは水銀濃度が50〜60重量
%とされた粒状に形成されており、直径約1.5mm程度
の大きさの粒となっている。
されている。この水銀放出金属基体8は、亜鉛Znと水
銀Hgとの合金からなり、バルブ1に投入される前は水
銀が過剰に溶融された水銀合金のペレット状になってお
り、この水銀合金ペレットは水銀濃度が50〜60重量
%とされた粒状に形成されており、直径約1.5mm程度
の大きさの粒となっている。
【0026】このような水銀合金ペレットは、未だ封止
切りされずに開口されている一方の排気管3を通じてバ
ルブ1内に投与され、既に封止切りされている他方の排
気管3側のバルブ端部に固着されている。
切りされずに開口されている一方の排気管3を通じてバ
ルブ1内に投与され、既に封止切りされている他方の排
気管3側のバルブ端部に固着されている。
【0027】つまり、バルブ1を封止する場合は、一方
の排気管3は開口し他方の他方の排気管3を封止してお
き、上記開口されている一方の排気管3を通じて水銀合
金ペレットを投与し、この排気管3を通じてバルブ1内
を排気してガス置換し、この後、上記一方の排気管3を
封止切りする。このため、上記開口されている一方の排
気管3を通じてバルブ1内に投入された水銀合金ペレッ
トは、既に封止切りされている他方の排気管3側のバル
ブ端部に移動されており、この端部の節部6bよりもバ
ルブの先端側に位置して、ガラスチューブ1aとステム
2との境界部分に溶着されている。
の排気管3は開口し他方の他方の排気管3を封止してお
き、上記開口されている一方の排気管3を通じて水銀合
金ペレットを投与し、この排気管3を通じてバルブ1内
を排気してガス置換し、この後、上記一方の排気管3を
封止切りする。このため、上記開口されている一方の排
気管3を通じてバルブ1内に投入された水銀合金ペレッ
トは、既に封止切りされている他方の排気管3側のバル
ブ端部に移動されており、この端部の節部6bよりもバ
ルブの先端側に位置して、ガラスチューブ1aとステム
2との境界部分に溶着されている。
【0028】この溶着は、バルブ1の外部から水銀合金
ペレットを加熱することにより行われるが、この加熱に
より水銀合金ペレットに含まれている過剰水銀が放出さ
れ、この放出された水銀によりバルブ1内に発光に寄与
するに必要な所定量の水銀が封入されることになる。ま
た、この加熱により、同時に、上記過剰水銀を放出した
後の合金、つまり適正量の水銀が残留した亜鉛との合金
である水銀放出金属基体8がバルブ壁に溶着される。
ペレットを加熱することにより行われるが、この加熱に
より水銀合金ペレットに含まれている過剰水銀が放出さ
れ、この放出された水銀によりバルブ1内に発光に寄与
するに必要な所定量の水銀が封入されることになる。ま
た、この加熱により、同時に、上記過剰水銀を放出した
後の合金、つまり適正量の水銀が残留した亜鉛との合金
である水銀放出金属基体8がバルブ壁に溶着される。
【0029】このことにより、水銀放出金属基体8は、
蛍光体層7が形成されている領域を避け、蛍光体層7が
存在しないバルブ1の端部に固着されている。また、本
実施例の環形蛍光ランプの場合、水銀放出金属基体8は
バルブ端部に形成された節部6bよりもバルブ端部側に
位置して、ガラスチューブ1aとステム2との境界部分
に溶着されている。この場合、ガラスチューブ1aとス
テム2との境界部分には、図3に斜線で示すような着色
部9が形成されており、上記水銀放出金属基体8はこの
着色部9に溶着されている。この着色部9は、ガラスチ
ューブ1aを構成したソーダライムガラス、およびステ
ム2を構成した鉛ガラスから鉄または鉛が析出されるこ
とにより形成されたもの推定される。
蛍光体層7が形成されている領域を避け、蛍光体層7が
存在しないバルブ1の端部に固着されている。また、本
実施例の環形蛍光ランプの場合、水銀放出金属基体8は
バルブ端部に形成された節部6bよりもバルブ端部側に
位置して、ガラスチューブ1aとステム2との境界部分
に溶着されている。この場合、ガラスチューブ1aとス
テム2との境界部分には、図3に斜線で示すような着色
部9が形成されており、上記水銀放出金属基体8はこの
着色部9に溶着されている。この着色部9は、ガラスチ
ューブ1aを構成したソーダライムガラス、およびステ
ム2を構成した鉛ガラスから鉄または鉛が析出されるこ
とにより形成されたもの推定される。
【0030】ガラスチューブ1aとステム2との境界部
分に形成された着色部9は、以下のようにすれば形成す
ることができる。つまり、ガラスチューブ1aの端部に
鉛ガラスからなるステム2を封着するときは、両者の接
合部予定部を加熱して軟化させて、これらを溶着するよ
うになっているが、このとき、加熱速度や加熱温度など
の加熱条件、酸素の存在条件などのような雰囲気ガス条
件などを制御すれば、ガラスチューブ1aから主として
鉄が、またステム2から主として鉛が析出されると考え
られる。このような鉄および鉛の析出量が多いと、ガラ
スチューブ1aとステム2との境界部分に図3に斜線で
示すように、黄褐色(黄色ないし茶褐色)の着色(変
色)部9が全周に亘り形成される。この着色の濃淡の程
度により析出量を推定することができ、前記水銀放出金
属基体8は上記黄色ないし茶褐色に着色された着色部9
に溶着されているものである。
分に形成された着色部9は、以下のようにすれば形成す
ることができる。つまり、ガラスチューブ1aの端部に
鉛ガラスからなるステム2を封着するときは、両者の接
合部予定部を加熱して軟化させて、これらを溶着するよ
うになっているが、このとき、加熱速度や加熱温度など
の加熱条件、酸素の存在条件などのような雰囲気ガス条
件などを制御すれば、ガラスチューブ1aから主として
鉄が、またステム2から主として鉛が析出されると考え
られる。このような鉄および鉛の析出量が多いと、ガラ
スチューブ1aとステム2との境界部分に図3に斜線で
示すように、黄褐色(黄色ないし茶褐色)の着色(変
色)部9が全周に亘り形成される。この着色の濃淡の程
度により析出量を推定することができ、前記水銀放出金
属基体8は上記黄色ないし茶褐色に着色された着色部9
に溶着されているものである。
【0031】なお、バルブ1内には、上記したように水
銀合金ペレットから蒸発された水銀および、ガス置換に
より封入されたアルゴンなどからなる希ガスを含む可電
離性媒体が封入されている。
銀合金ペレットから蒸発された水銀および、ガス置換に
より封入されたアルゴンなどからなる希ガスを含む可電
離性媒体が封入されている。
【0032】このようなランプは以下のようにして製造
される。直管形のソーダライムガラスからなるチューブ
1aの両端が未だステム2により封止されていない開口
状態の段階で、このガラスチューブ1aをバルブ軸が垂
直方向となるように支持し、上端開口部から蛍光体溶液
を流し、バルブ内面に塗布する。この蛍光体液7が乾燥
すると、外部から加熱してこの蛍光体層7を焼成する。
これにより、バルブ1の内面に蛍光体層7が形成され
る。
される。直管形のソーダライムガラスからなるチューブ
1aの両端が未だステム2により封止されていない開口
状態の段階で、このガラスチューブ1aをバルブ軸が垂
直方向となるように支持し、上端開口部から蛍光体溶液
を流し、バルブ内面に塗布する。この蛍光体液7が乾燥
すると、外部から加熱してこの蛍光体層7を焼成する。
これにより、バルブ1の内面に蛍光体層7が形成され
る。
【0033】このようなガラスチューブ1aの両端部
に、予め電極5および排気管3を備えた鉛ガラスからな
るステム2をそれぞれ封止する。この時は、ガラスチュ
ーブ1aとステム2、2のフレア部との接合部予定部を
加熱して軟化させ、これらを溶着するが、この溶着時に
ソーダライムガラスからなるガラスチューブ1aから鉄
が、または鉛ガラスからなるステム2から鉛が析出さ
れ、この析出された鉛はガラスチューブ1aとステム2
との境界部分を黄色ないし茶褐色に着色(変色)し、よ
って、ガラスチューブ1aとステム2との境界部分に着
色部9が形成されると考えられる。
に、予め電極5および排気管3を備えた鉛ガラスからな
るステム2をそれぞれ封止する。この時は、ガラスチュ
ーブ1aとステム2、2のフレア部との接合部予定部を
加熱して軟化させ、これらを溶着するが、この溶着時に
ソーダライムガラスからなるガラスチューブ1aから鉄
が、または鉛ガラスからなるステム2から鉛が析出さ
れ、この析出された鉛はガラスチューブ1aとステム2
との境界部分を黄色ないし茶褐色に着色(変色)し、よ
って、ガラスチューブ1aとステム2との境界部分に着
色部9が形成されると考えられる。
【0034】なお、前記ステム2を封止するとき、ガラ
スが柔らかいうちにガラスチューブとステム2の境界部
に節部6a,6bをモールド成形する。次に、バルブ1
の上端側に相当する一方の排気管3は開放したままに
し、下端側に相当する他方の排気管3を封止切りする。
そして、上記一方の排気管3側のバルブ端部を上にして
バルブ1を垂直に保持し、上記一方の排気管3を図示し
ない排気マシンに接続するとともに、バルブ1の上端部
の節部6aを排気マシンのチャックで挾持し、かつ下端
部の節部6bを曲げ成形用ドラム側のチャックで挾持す
る。この状態でバルブ全体を加熱して軟化させる。この
軟化後、曲げ成形用ドラムを回転させてこのドラムの外
周に前記軟化したバルブ1を巻き付ける。すると、バル
ブ1は曲げ成形用ドラムの外周に沿って環形に曲げ加工
される。このとき、バルブ1内のガス圧を高めバルブが
潰れないようにし、同時にバルブを引っ張りながらドラ
ムに巻き取るようにしてバルブにしわが発生しないよう
にする。
スが柔らかいうちにガラスチューブとステム2の境界部
に節部6a,6bをモールド成形する。次に、バルブ1
の上端側に相当する一方の排気管3は開放したままに
し、下端側に相当する他方の排気管3を封止切りする。
そして、上記一方の排気管3側のバルブ端部を上にして
バルブ1を垂直に保持し、上記一方の排気管3を図示し
ない排気マシンに接続するとともに、バルブ1の上端部
の節部6aを排気マシンのチャックで挾持し、かつ下端
部の節部6bを曲げ成形用ドラム側のチャックで挾持す
る。この状態でバルブ全体を加熱して軟化させる。この
軟化後、曲げ成形用ドラムを回転させてこのドラムの外
周に前記軟化したバルブ1を巻き付ける。すると、バル
ブ1は曲げ成形用ドラムの外周に沿って環形に曲げ加工
される。このとき、バルブ1内のガス圧を高めバルブが
潰れないようにし、同時にバルブを引っ張りながらドラ
ムに巻き取るようにしてバルブにしわが発生しないよう
にする。
【0035】このような曲げ成形が終わると、ランプ全
体を加熱しながら開放されている排気管3から排気を行
い、希ガスとガス置換する。そして、開放されている排
気管3より水銀合金ペレットをバルブ1内に投与する。
この後、排気管3をチップオフする。
体を加熱しながら開放されている排気管3から排気を行
い、希ガスとガス置換する。そして、開放されている排
気管3より水銀合金ペレットをバルブ1内に投与する。
この後、排気管3をチップオフする。
【0036】次にバルブ1の姿勢を変えて、上記投入し
た水銀合金ペレットを他方の節部6b側の端部に移動さ
せ、この節部6bよりも先端側に位置させ、ガラスチュ
ーブ1aとステム2の境界部に形成した前記着色部9に
接触させる。この状態で、外部から水銀合金ペレットを
加熱する。この時の加熱温度は、ランプ動作時のバルブ
管壁温度を越え、しかしながらガラスの軟化温度未満で
ある。この加熱により水銀合金ペレットは過剰水銀を放
出し、かつ溶融して着色部9に固着される。したがっ
て、過剰水銀が放出された後の水銀放出金属基体8は、
ガラスチューブ1aとステム2のこの境界部、すなわち
図3に示された着色部9に溶融固着される。
た水銀合金ペレットを他方の節部6b側の端部に移動さ
せ、この節部6bよりも先端側に位置させ、ガラスチュ
ーブ1aとステム2の境界部に形成した前記着色部9に
接触させる。この状態で、外部から水銀合金ペレットを
加熱する。この時の加熱温度は、ランプ動作時のバルブ
管壁温度を越え、しかしながらガラスの軟化温度未満で
ある。この加熱により水銀合金ペレットは過剰水銀を放
出し、かつ溶融して着色部9に固着される。したがっ
て、過剰水銀が放出された後の水銀放出金属基体8は、
ガラスチューブ1aとステム2のこの境界部、すなわち
図3に示された着色部9に溶融固着される。
【0037】前記水銀合金ペレットを加熱する場合は、
以下の条件を満足することが望ましい。水銀と亜鉛が5
0重量%:50重量%からなる直径約1.5mmの水銀合
金ペレットの場合、ランプ動作時のバルブ管壁温度を越
え、かつガラスの軟化温度未満の温度、すなわちバルブ
壁の温度が300℃程度になるように加熱し、この状態
を30秒間保つ。これにより水銀合金ペレットは過剰水
銀を放出し、かつ溶融する。この後、水銀合金ペレット
を自然冷却により固化させるが、この固化の際、バルブ
1に0.09〜0.35G程度の微小振動を20秒間与
えて溶融状態の水銀合金ペレットを揺すり、ガラス面に
馴染ませて濡れ性を高める。
以下の条件を満足することが望ましい。水銀と亜鉛が5
0重量%:50重量%からなる直径約1.5mmの水銀合
金ペレットの場合、ランプ動作時のバルブ管壁温度を越
え、かつガラスの軟化温度未満の温度、すなわちバルブ
壁の温度が300℃程度になるように加熱し、この状態
を30秒間保つ。これにより水銀合金ペレットは過剰水
銀を放出し、かつ溶融する。この後、水銀合金ペレット
を自然冷却により固化させるが、この固化の際、バルブ
1に0.09〜0.35G程度の微小振動を20秒間与
えて溶融状態の水銀合金ペレットを揺すり、ガラス面に
馴染ませて濡れ性を高める。
【0038】これにより水銀放出金属基体8が節部6b
より先端側のガラスチューブ1aとステム2の境界部に
形成された着色部9に固着されることになる。このよう
な構成の蛍光ランプは、図5に示されるような照明器具
10に取り付けられて照明装置を構成する。照明器具1
0は反射傘11と、安定器ハウジング12とからなり、
安定器ハウジング12には点灯回路部品としての安定器
13が収容されている。前記照明器具10に取り付けら
れた蛍光ランプは安定器13により点灯が保たれる。
より先端側のガラスチューブ1aとステム2の境界部に
形成された着色部9に固着されることになる。このよう
な構成の蛍光ランプは、図5に示されるような照明器具
10に取り付けられて照明装置を構成する。照明器具1
0は反射傘11と、安定器ハウジング12とからなり、
安定器ハウジング12には点灯回路部品としての安定器
13が収容されている。前記照明器具10に取り付けら
れた蛍光ランプは安定器13により点灯が保たれる。
【0039】このような構成の第1実施例の蛍光ランプ
および照明装置の作用を説明する。ランプを点灯する
と、水銀が電離および励起されて紫外線が放出され、こ
の紫外線は蛍光体層7により可視光に変換されてバルブ
1の外部に放射される。このようなランプから出た光
は、例えば照明器具10の反射傘11を介して反射さ
れ、下方照明として機能する。
および照明装置の作用を説明する。ランプを点灯する
と、水銀が電離および励起されて紫外線が放出され、こ
の紫外線は蛍光体層7により可視光に変換されてバルブ
1の外部に放射される。このようなランプから出た光
は、例えば照明器具10の反射傘11を介して反射さ
れ、下方照明として機能する。
【0040】前記蛍光ランプにおいては、水銀合金ペレ
ットおよびこのペレットから過剰水銀が放出されて残っ
た水銀放出金属基体8は、ガラスチューブ1aとステム
2の境界部に形成された着色部9に溶着されているか
ら、固着強度が高くなる。すなわち、水銀放出金属基体
8が着色部9に溶着されると、図4に模式的に示すよう
に、これらの接合面にPb−O−Znの結合層9aが形
成されるものと考えられ、この結合層0aが水銀放出金
属基体8の濡れ性を高め、よって水銀放出金属基体8の
固着強度が向上する。上記Pb−O−Znの結合層9a
を良好に形成するには、ある程度の鉄または鉛の析出量
が必要であり、この目安となるのが視認可能な着色部9
が形成されていることである。すなわち、ガラスチュー
ブ1aにステム2を溶着した場合、大なり小なり鉄や鉛
が析出されると考えられるが、着色しない場合はこれら
の析出量が少なく、よってPb−O−Znの結合層9a
が良好に形成されず、水銀放出金属基体8の濡れ性が良
くない。着色される程度に析出量があればPb−O−Z
nの結合層9aが良好に形成され、よって水銀放出金属
基体8が強固に固定されるようになる。
ットおよびこのペレットから過剰水銀が放出されて残っ
た水銀放出金属基体8は、ガラスチューブ1aとステム
2の境界部に形成された着色部9に溶着されているか
ら、固着強度が高くなる。すなわち、水銀放出金属基体
8が着色部9に溶着されると、図4に模式的に示すよう
に、これらの接合面にPb−O−Znの結合層9aが形
成されるものと考えられ、この結合層0aが水銀放出金
属基体8の濡れ性を高め、よって水銀放出金属基体8の
固着強度が向上する。上記Pb−O−Znの結合層9a
を良好に形成するには、ある程度の鉄または鉛の析出量
が必要であり、この目安となるのが視認可能な着色部9
が形成されていることである。すなわち、ガラスチュー
ブ1aにステム2を溶着した場合、大なり小なり鉄や鉛
が析出されると考えられるが、着色しない場合はこれら
の析出量が少なく、よってPb−O−Znの結合層9a
が良好に形成されず、水銀放出金属基体8の濡れ性が良
くない。着色される程度に析出量があればPb−O−Z
nの結合層9aが良好に形成され、よって水銀放出金属
基体8が強固に固定されるようになる。
【0041】したがって、本実施例であればバルブ1か
らの水銀放出金属基体8の離脱が防止され、水銀放出金
属基体8がバルブ1内で自在に移動するのが防止され
る。このため、蛍光体層7が剥がされたり、衝撃音や点
灯中の振動異音が発生するなどの不具合を回避すること
ができる。
らの水銀放出金属基体8の離脱が防止され、水銀放出金
属基体8がバルブ1内で自在に移動するのが防止され
る。このため、蛍光体層7が剥がされたり、衝撃音や点
灯中の振動異音が発生するなどの不具合を回避すること
ができる。
【0042】そして、ガラスチューブ1aとステム2の
うち、ガラスチューブ1aはソーダライムガラスにより
形成し、ステム2は、少なくとも鉛が20重量%以上含
まれるガラスにより形成されているから、ガラスチュー
ブ1aにステム2を溶着するときに容易に着色部9を形
成することができる。
うち、ガラスチューブ1aはソーダライムガラスにより
形成し、ステム2は、少なくとも鉛が20重量%以上含
まれるガラスにより形成されているから、ガラスチュー
ブ1aにステム2を溶着するときに容易に着色部9を形
成することができる。
【0043】そして、前記実施例のランプは環形蛍光ラ
ンプであり、この環形蛍光ランプはバルブ1の端部に節
部6a、6bが形成されるから、その一方の節部6bよ
り先端側のガラスチューブ1aとステム2の境界部に水
銀放出金属基体8が固着されているから、水銀放出金属
基体8が着色部9に固着されていることに加えて、節部
6bよりも先端部であれば水銀放出金属基体8とバルブ
1との接触面積が大きくなり、固着強度が大きくなるか
ら一層脱落し難い。
ンプであり、この環形蛍光ランプはバルブ1の端部に節
部6a、6bが形成されるから、その一方の節部6bよ
り先端側のガラスチューブ1aとステム2の境界部に水
銀放出金属基体8が固着されているから、水銀放出金属
基体8が着色部9に固着されていることに加えて、節部
6bよりも先端部であれば水銀放出金属基体8とバルブ
1との接触面積が大きくなり、固着強度が大きくなるか
ら一層脱落し難い。
【0044】そして、さらに水銀放出金属基体8を、ガ
ラスチューブとステム2との境界部分に固着してあるか
ら、この部分は蛍光体被膜7が存在しない位置であり、
水銀合金ペレットから水銀を蒸発飛散させる場合に外部
から加熱しても、蛍光体層7を熱劣化させることはな
い。
ラスチューブとステム2との境界部分に固着してあるか
ら、この部分は蛍光体被膜7が存在しない位置であり、
水銀合金ペレットから水銀を蒸発飛散させる場合に外部
から加熱しても、蛍光体層7を熱劣化させることはな
い。
【0045】そしてまた、水銀放出金属基体7は亜鉛を
主体とする水銀合金により形成されているから、この合
金は300℃程度の温度で30秒間加熱すると過剰水銀
を放出するとともに溶融してバルブ2に固着する。この
加熱温度は、ランプ動作時のバルブ壁温度を越え、しか
しながらバルブの軟化温度未満であるから、バルブが軟
化する心配がなく、熱変形を生じることはない。
主体とする水銀合金により形成されているから、この合
金は300℃程度の温度で30秒間加熱すると過剰水銀
を放出するとともに溶融してバルブ2に固着する。この
加熱温度は、ランプ動作時のバルブ壁温度を越え、しか
しながらバルブの軟化温度未満であるから、バルブが軟
化する心配がなく、熱変形を生じることはない。
【0046】そして、このような蛍光ランプを光源とし
て用いた図5の照明装置であれば、水銀放出金属基体7
の脱落がないので、点灯中の振動による振動音の発生が
防止される。
て用いた図5の照明装置であれば、水銀放出金属基体7
の脱落がないので、点灯中の振動による振動音の発生が
防止される。
【0047】なお、前記実施例では環形蛍光ランプの場
合について説明したが、本発明はこれに限らず、図6に
示す第2の実施例のように、直管形蛍光ランプであって
も実施可能である。直管形蛍光ランプの場合、バルブ1
の一方の端部に、蛍光体層7の領域を避けてガラスチュ
ーブ1aとステム2の境界部に着色部9を形成し、この
着色部9に水銀放出金属基体8が固着されている。これ
により水銀放出金属基体8が着色部9に強固に固着され
ることになる。
合について説明したが、本発明はこれに限らず、図6に
示す第2の実施例のように、直管形蛍光ランプであって
も実施可能である。直管形蛍光ランプの場合、バルブ1
の一方の端部に、蛍光体層7の領域を避けてガラスチュ
ーブ1aとステム2の境界部に着色部9を形成し、この
着色部9に水銀放出金属基体8が固着されている。これ
により水銀放出金属基体8が着色部9に強固に固着され
ることになる。
【0048】また、本発明は前記各実施例に示された蛍
光ランプに限らず、その他、U字、W字、H字、鞍形な
どの屈曲形蛍光ランプ、または要するに水銀合金ペレッ
トを用いてバルブ内に水銀を封入してなる低圧金属蒸気
放電灯には実施可能である。
光ランプに限らず、その他、U字、W字、H字、鞍形な
どの屈曲形蛍光ランプ、または要するに水銀合金ペレッ
トを用いてバルブ内に水銀を封入してなる低圧金属蒸気
放電灯には実施可能である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、水銀放出金属基体がガラスチューブとステムとの
境界部に形成された着色部に固着されているので、水銀
放出金属基体がバルブに強固に固着されるようになり、
バルブから脱落するなどのような不具合が防止される。
よって、水銀放出金属基体がバルブ内で自在に移動する
のが防止され、蛍光体層が剥がされたり、衝撃音や点灯
中の振動異音が発生するなどの不具合を回避することが
できる。
れば、水銀放出金属基体がガラスチューブとステムとの
境界部に形成された着色部に固着されているので、水銀
放出金属基体がバルブに強固に固着されるようになり、
バルブから脱落するなどのような不具合が防止される。
よって、水銀放出金属基体がバルブ内で自在に移動する
のが防止され、蛍光体層が剥がされたり、衝撃音や点灯
中の振動異音が発生するなどの不具合を回避することが
できる。
【0050】請求項2の発明によれば、着色部はガラス
チューブの端部とステムとの境界部近傍の全周に亘り形
成されているから、周方向のどこにでも水銀放出金属基
体を固着することができる。
チューブの端部とステムとの境界部近傍の全周に亘り形
成されているから、周方向のどこにでも水銀放出金属基
体を固着することができる。
【0051】請求項3の発明によれば、ガラスチューブ
がソーダライムガラスにより構成されているから、鉄の
析出が期待でき、着色部を容易に形成することができ
る。請求項4の発明によれば、ステムが鉛を20重量%
以上含有したガラスにより形成されているから、鉛の析
出が期待でき、着色部を容易に形成することができる。
がソーダライムガラスにより構成されているから、鉄の
析出が期待でき、着色部を容易に形成することができ
る。請求項4の発明によれば、ステムが鉛を20重量%
以上含有したガラスにより形成されているから、鉛の析
出が期待でき、着色部を容易に形成することができる。
【0052】請求項5の発明によれば、水銀放出金属基
体は環形バルブの端部に形成された節部よりもバルブの
端部側に固着されているから、水銀放出金属基体の固着
接触面積が大きくなり、水銀放出金属基体の脱落が一層
防止される。請求項6の発明によれば、前記放電灯の特
徴を兼ね備えた照明装置を提供することができる。
体は環形バルブの端部に形成された節部よりもバルブの
端部側に固着されているから、水銀放出金属基体の固着
接触面積が大きくなり、水銀放出金属基体の脱落が一層
防止される。請求項6の発明によれば、前記放電灯の特
徴を兼ね備えた照明装置を提供することができる。
【図1】本発明の第1の実施例を示す環形螢光ランプの
平面図。
平面図。
【図2】同実施例の環形螢光ランプの端部を示す拡大し
た断面図。
た断面図。
【図3】同実施例の環形螢光ランプの端部を示す斜視
図。
図。
【図4】同実施例の水銀放出金属基体の固着状態を模式
的に示す断面図。
的に示す断面図。
【図5】同実施例の環形螢光ランプを光源とした照明装
置の構成を示す図。
置の構成を示す図。
【図6】本発明の第2の実施例を示す直管形螢光ランプ
の断面図。
の断面図。
1…バルブ 1a…ガラスチューブ 2…ステム 5…電極 6a、6b…節部 7…蛍光体層 8…水銀放出金属基体 9…着色部 9a…結合層 10…照明器具 13…安定器
Claims (6)
- 【請求項1】 ガラスチューブおよびこのガラスチュー
ブの端部を封止した鉛を含むガラスよりなるステムを有
するバルブと;前記バルブ内に封入された水銀および希
ガスを含む放電媒体と;前記ステムに取り付けられた電
極と;上記ガラスチューブの端部とステムとの境界部近
傍に黄褐色に形成された着色部と;前記着色部に固着さ
れ、ランプ動作時のバルブ壁温度を越えかつバルブの軟
化温度未満で溶融し、前記水銀放出後は実質的に水銀を
再吸収しない亜鉛を主体とする水銀放出金属基体と;を
具備したことを特徴とする低圧水銀蒸気放電灯。 - 【請求項2】 前記着色部は、前記ガラスチューブの端
部とステムとの境界部近傍の全周に亘り形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の低圧水銀蒸気放電
灯。 - 【請求項3】 前記ガラスチューブは、ソーダライムガ
ラスにより構成されていることを特徴とする請求項1ま
たは請求項2に記載の低圧水銀蒸気放電灯。 - 【請求項4】 前記ステムは、鉛を20重量%以上含有
したガラスにより構成されていることを特徴とする請求
項1ないし請求項3のいずれか一に記載の低圧水銀蒸気
放電灯。 - 【請求項5】 前記バルブは環形であり、この環形バル
ブの端部に小径な節部が形成されており、この節部より
もバルブの端部側に前記着色状態の鉛析出部が形成され
ており、この鉛析出部に前記水銀放出金属基体が固着さ
れていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のい
ずれか一に記載の低圧水銀蒸気放電灯。 - 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれか一に
記載の低圧水銀蒸気放電灯と;この放電灯を点灯させる
点灯回路装置と;これら放電灯および点灯回路装置が取
り付けられた照明器具と;を具備したことを特徴とする
照明装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12253495A JPH08315770A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 低圧水銀蒸気放電灯およびこれを用いた照明装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12253495A JPH08315770A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 低圧水銀蒸気放電灯およびこれを用いた照明装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08315770A true JPH08315770A (ja) | 1996-11-29 |
Family
ID=14838245
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12253495A Pending JPH08315770A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 低圧水銀蒸気放電灯およびこれを用いた照明装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08315770A (ja) |
-
1995
- 1995-05-22 JP JP12253495A patent/JPH08315770A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4145634A (en) | Fluorescent lamp having integral mercury-vapor pressure control means | |
| US4288715A (en) | Low-pressure mercury vapor discharge lamp | |
| US4071288A (en) | Method of implanting an amalgamative metal in a fluorescent lamp during manufacture | |
| JP2783269B2 (ja) | 低圧水銀蒸気放電ランプ | |
| JP3498444B2 (ja) | 低圧水銀蒸気放電ランプおよびその点灯装置ならびに照明装置 | |
| JPH08273600A (ja) | 低圧水銀蒸気放電灯およびこれを用いた照明装置 | |
| JPH05151943A (ja) | 無電極低圧ナトリウム蒸気放電ランプ | |
| US5098326A (en) | Method for applying a protective coating to a high-intensity metal halide discharge lamp | |
| JP3431089B2 (ja) | 低圧水銀蒸気放電ランプの製造方法 | |
| JPS60218757A (ja) | 低圧水銀蒸気放電灯 | |
| JPS6158154A (ja) | 低圧水銀蒸気放電灯 | |
| US3869772A (en) | Method of incorporating amalgam-forming material in a fluorescent lamp | |
| JPH0945281A (ja) | 低圧水銀蒸気放電ランプおよび照明装置 | |
| JPH0216513Y2 (ja) | ||
| JPS6336608Y2 (ja) | ||
| JPH11345592A (ja) | 低圧水銀蒸気放電ランプおよび照明装置 | |
| JPH09223482A (ja) | 電球形蛍光ランプ | |
| JPS593840A (ja) | けい光ランプの製造方法 | |
| JPS60208023A (ja) | 低圧水銀蒸気放電灯の製造方法 | |
| JP3424331B2 (ja) | 水銀蒸気放電ランプおよびこのランプの製造方法ならびに照明装置 | |
| JPH05242861A (ja) | 蛍光ランプ | |
| JPH08321281A (ja) | 蛍光ランプ及びその製造方法 | |
| JP2011091002A (ja) | 蛍光ランプおよび照明器具 | |
| JPH07192689A (ja) | 水銀蒸気放電ランプ、その製造方法ならびに照明装置 | |
| JPS6336611Y2 (ja) |