JPH08316522A - Hemt型光検出部を備えた光検出器 - Google Patents

Hemt型光検出部を備えた光検出器

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JPH08316522A
JPH08316522A JP7145496A JP14549695A JPH08316522A JP H08316522 A JPH08316522 A JP H08316522A JP 7145496 A JP7145496 A JP 7145496A JP 14549695 A JP14549695 A JP 14549695A JP H08316522 A JPH08316522 A JP H08316522A
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JP
Japan
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layer
photodetector
hemt
amplification
photodetection
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JP7145496A
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English (en)
Inventor
Shinsuke Takeuchi
慎介 武内
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光周波数応答特性、光電流特性、時間応答特
性、雑音特性に優れた光検出器である。 【構成】2次元電子ガス層を含むφ−GaAs層5を光
検出層としてソース・ドレイン電極11、12間を流れ
る電流により光を検出するHEMT型光検出部を備えた
光検出器である。光検出部10と、光検出部10の光検
出層5外の領域に生じるホールの吐き出し電極14と、
光検出部10と同一層構成で同一電極材料である信号増
幅用のHEMT20とが同一基板1上にモノリシックに
集積されている。ホール吐き出し電極14と増幅用HE
MT20とは電気的にアイソレートされており、光検出
部10の光電流を1つの増幅用HEMT20のゲート電
極13に印加する。同一層構成の増幅部20を、ホール
吐き出し電極14からの影響を受けないように電気的に
分離することで、増幅部20のチャネルの狭窄を防ぎ増
幅効率を上げると共に消費電力を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信等における光信
号の検出器に関するものであり、更に詳しくはHEMT
構造を用いて光を検出する光検出部と光検出信号の増幅
器の集積化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高速の光検出器としてPINフォ
トダイオード、アバランシェフォトダイオードなどが知
られている。また、HEMT(High Electron Mobility
Transistor; 高電子移動度トランジスタ)構造を用い
た光検出器も、高速動作が期待され、いくつかの報告例
がある(例えば、C.Y.Chen et.al., Appl Phys Lett. 4
1, p1040(1983),馬場他 信学会誌OQE92−43,
p81(1992))。
【0003】図7及び図8は、HEMT構造を有する光
検出器の従来例である。各々を、素子A、素子Bと呼ぶ
ことにする。素子Aは、半絶縁性(以下、SIと記す)
−GaAs基板1001上に、φ−GaAsバッファ層
1002を厚さ1.0μmで、n−Al0.3Ga0.7As
層1003を厚さ0.1μmで、n+−GaAsコンタ
クト層1004を厚さ0.05μmで順次積層し、その
上に、ソース電極1011とドレイン電極1012を設
けた後、n+−GaAsコンタクト層1004をエッチ
ングし、リセス型ゲート1013を設けることで作製さ
れている。素子Aでは、2次元電子ガス(以下2DEG
と記す)層はφ−GaAsバッファ層1002とφ−A
0.3Ga0.7As層1003との界面に形成される。一
方、素子Bは、p−GaAs基板1021上に、p−G
aAsバッファ層1022を厚さ1.0μmで、2DE
G層を含むφ−GaAs層1023を厚さ0.05μm
で、n−Al0.3Ga0.7As層1024を厚さ0.1μ
mで、n+−GaAsコンタクト層1025を厚さ0.
05μmで順次積層し、その上に、ソース電極1031
とドレイン電極1032を設けた後、n+−GaAsコ
ンタクト層1025をエッチングし、リセス型ゲート1
033を設け、更に基板1021裏面にホール吐き出し
電極1034を設けることで作製される。
【0004】以下、各素子の動作について説明する。
【0005】素子Aをバイアス状態とし、φ−GaAs
バッファ層1002とφ−Al0.3Ga0.7As層100
3との界面に形成される2DEG層に電子が存在しない
(ピンチオフ)状態になるようにゲート電圧を設定す
る。この状態で、上面から光を入射すると、φ−GaA
s層1002で吸収された光によりキャリアが生成され
る。ここで生じるキャリアは電子とホール(正孔)であ
り、その量は光強度に依存する。電子は2DEG層を電
子の流れるチャネルとして、電界により直ちにドレイン
電極1012に到達して検出される。一方、2DEG層
直下に生成されるホールは電子が走行するチャネルの幅
を広げ、その結果、光強度に応じた電流IDが流れるよ
うになる。
【0006】素子Bは、基板1021側をp型にし、こ
れにバイアスを掛けることでホールを吐き出すことによ
り応答速度を高めたものである。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】ホールは、電子に
比べ移動速度が非常に遅い。従って、上記従来例の素子
Aでは、2DEG層より基板1001側は電界がほとん
ど掛かっていないので、この領域で生成されたホール
は、高速変調を受けた光信号を受光する場合には、次の
信号を受ける瞬間まで蓄積されてしまい応答速度の劣化
を招く。また、こうした電荷の蓄積は基板1001側電
位を変化させるため、光電流特性を不安定とする要因と
なる。
【0008】これに対し素子Bでは、基板1021側を
p型にしホールを吐き出す機構1034を設けること
で、応答速度と光電流特性を向上させた。しかし、素子
Aで蓄積されるホールのうち2DEG層直下にあるもの
は、先に述べたように2DEGチャネルを基板方向に広
げる働きをしており、これは光電流の増幅作用に直接関
係している。それ故、素子Bでは、p型領域で発生した
ホールが光電流特性に一切関与しないため、光電流は極
めて小さなものになってしまう。結果として、素子Bを
用いるには増幅回路が必要となるが、外付けのものを使
うと全体としての容量や抵抗が大きくなり、結局、応答
特性が悪くなる。また、この構造のままのHEMTを光
の光検出用HEMTと集積し、増幅に用いる場合、増幅
用HEMTの基板側準位が光信号に応じて変動し不安定
とならないようにするには、ホール吐き出し電極に大き
なバイアスが必要である。しかし、その結果、チャネル
は狭まり、ドレインに大きな電圧を掛けねば十分な増幅
が得られなくなる。そのため、消費電力が増加するだけ
でなく素子全体の雑音特性も劣化する。
【0009】従って、本発明の目的は、これらの問題点
を解決した上記両素子の特徴を併せ持った光検出器を提
供する事にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、2
次元電子ガス層を含むφ−GaAs層を光検出層として
ソース・ドレイン電極間を流れる電流により光を検出す
るHEMT型光検出部を備えた光検出器であって、前記
光検出部と、該光検出部の光検出層外の領域に生じるホ
ールを吐き出す手段と、前記光検出部と同一層構成で同
一電極材料である信号を増幅させるための少なくとも1
つの増幅用HEMTとが同一基板上にモノリシックに集
積されており、ホールを吐き出す手段と増幅用HEMT
とは電気的にアイソレートされており、光検出部の光電
流を1つの増幅用HEMTのゲート電極に印加すること
を特徴とする光検出器により達成される。この構成によ
り、作製工程を実質的にほとんど変えることなく、光検
出部単体の光応答特性と光電流特性を向上させると同時
に、検出部と増幅部との間に生ずる浮遊容量・入力容量
を低下させることで、雑音・応答特性を向上し、光検出
部単体の特性をほとんど劣化させることなく光電流出力
を増幅することが可能になっている。また、光検出特性
を向上させ、さらに、同一層構成の増幅部を、ホール吐
き出し電極からの影響を受けないように電気的に分離す
ることで、増幅部のチャネルの狭窄を防ぎ増幅効率を上
げると共に消費電力を低減する。
【0011】
【実施例1】図1に、本発明の第1の実施例を示す。本
実施例においてはIII−V族化合物半導体であるAl
xGa1-xAs/GaAs系にて説明を行う。本素子の光
検出部と光増幅部は、HEMT構成であるため、ソース
電極11、21、ドレイン電極12、22として、Au
/Ni/Au−Geをオーミック接触で用い、また、ゲ
ート電極13、23としてTi/Pt/Auをショット
キー接触で用い、そして、ホール吐き出し用電極14に
はCr/Auをオーミック接触で用いる。光検出用HE
MTの素子サイズとしては、ゲート長1μm、ゲート幅
5μm、ソース・ゲート間隔2μm、ゲート・ドレイン
間隔2μmであり、一方、増幅用HEMTのゲート幅は
150μmで、他は光検出用HEMTの素子サイズと同
サイズであり、また、光検出用HEMT10と増幅用H
EMT20の間隔は150μmとなっている。光検出用
HEMT10と信号増幅用HEMT20とは、ホール吐
き出し電極14以外は層構成、電極材料共に全く同一の
ものとなっている。
【0012】ここで、作成プロセスについて説明する。
SI−GaAs基板1上に、φ−GaAsバッファ層2
を厚さ1.0μmで、p+−GaAsコンタクト層3を
厚さ0.5μmで、p−GaAs層4を厚さ0.5μm
で、2次元電子ガス層を含むφ−GaAs光検出層5を
厚さ0.05μmで、φ−Al0.3Ga0.7Asスペーサ
層6を厚さ0.008μmで、n−Al0.3Ga0.7As
層7を厚さ0.05μmで、n+−GaAsコンタクト
層8を厚さ0.03μmで、MBE法を用いて順次積層
する。まず、フォトリソグラフィ法によりソース電極1
1、21の形成部、ドレイン電極12、22の形成部以
外をレジストで覆い、n+−GaAsコンタクト層8を
エッチング除去する。同じくフォトリソグラフィ法によ
りホール吐き出し電極14の形成部以外をレジストで覆
い、p+−GaAsコンタクト層3までエッチングす
る。ここで、サンプルを加熱し、スパッタリング法によ
り全面に酸化シリコン9を厚さ0.05μmで蒸着した
後、光検出用HEMT10と信号増幅用HEMT20と
の間に電気的分離部30を形成するため、電気的分離部
30以外の部分をフォトリソグラフィ法によりレジスト
で覆い、酸化シリコン9をバッファフッ酸で、半導体ウ
ェハーを硫酸系のエッチング液によりφ−GaAsバッ
ファ層2に達する迄エッチングし、MOCVD法により
φ−As0.3Ga0.7As高抵抗埋め込み層31を形成す
る。
【0013】次いで、ホール吐き出し電極14の形成部
以外をレジストで覆い酸化シリコン9をバッファフッ酸
を用いてエッチングし、Cr/Auを連続蒸着した後、
レジストを剥離剤で除去することで、ホール吐き出し用
電極14をリフトオフ形成する。同様に、ソース電極1
1、12とドレイン電極21、22の部分、カソード電
極41の部分以外をレジストで覆い酸化シリコン9をエ
ッチングし、Au−Ge/Ni/Auを連続蒸着した
後、ソース電極11、21、ドレイン電極12、22、
ドーナツ状のカソード電極41をリフトオフ形成する。
ここで、これまで形成された電極のオーミックコンタク
トをとるためにアロイを行う。次いで、レジストパター
ンを形成後Ti/Auを連続蒸着し、引き出し電極(相
互接続メタル)15をリフトオフ形成する。
【0014】最後に、ゲート電極13、23の部分、ア
ノード電極42の部分以外をレジストマスクで覆い、酸
化シリコン9をバッファフッ酸で、n+−GaAsコン
タクト層6をアンモニア系のエッチング液により選択的
にエッチングし、Ti/Pt/Auを連続蒸着した後、
リフトオフによりゲート電極13、23、円形のアノー
ド電極42を形成する。
【0015】上記プロセスにより容易に集積された光検
出器の動作について説明する。光検出用HEMT10の
ドレイン電極12に、ソース電極11に対して正の電界
Dを印加し、ゲート電極13にソース電極11に対し
て負の電界VGを印加してバイアス状態とする。図2
は、本素子の光検出用HEMT10のゲート電極13下
の半導体層のエネルギーバンド図を示したもので、同図
において、破線はゲート13に電圧を掛けない場合を示
し、実線は後に説明するピンチオフ状態を示したもので
ある。本素子においては、ゲート電極13はn−Al
0.3Ga0.7As層7に対しショットキー接触しており、
ここから基板1側に空乏層が伸びている。負のゲート電
圧VGを印加すればエネルギーバンドは破線のものか
ら、実線の方へと変わって行き、チャネル幅は狭くな
る。その結果、ドレイン電極12とソース11電極間に
流れる電流IDが減少する。いま、VGを変化させ、実線
に示すように2次元電子ガス層に電子が存在しない(ピ
ンチオフ)状態にすると、チャネルが閉じられ、電流I
Dの値は0となる。この状態で、上面から光50を入射
すると、光検出層5で吸収された光は、電流キャリアで
ある電子とホール(正孔)を光強度に応じた量だけ生成
する。電子は、平衡状態時に2次元電子ガス層を形成し
ていた部分に流れ込み、電界により直ちにドレイン電極
12に到達して検出される。その結果、光強度に応じた
電流IDが流れるようになる。本素子においては、n−
Al0.3Ga0.7As層7直下にスペーサ層6をおくこと
で、2次元電子ガス層から染み出して走行する電子の移
動度を高めている。
【0016】一方、ホール吐き出し電極14がソース1
1に対して負の電界を掛けられ逆バイアス状態になって
いるので、ホールは電極14から吐き出され、光検出に
は関与せず、応答特性が高まるが、その反面、電流ID
の値は小さなものとなっている。そこで、このIDを増
幅するために、本実施例では図3に示すようなトランス
インピーダンス型増幅回路を構成する。
【0017】図3中、10aはHEMT光検出部で、2
0a、20b、20cが増幅用のHEMT、40a、4
0bがショットキーダイオード、そして、RFが帰還抵
抗である。本素子ではこれら3つの増幅用HEMTと1
つの光検出用HEMT、および、2つのダイオードがモ
ノリシックに集積されたものである。光検出用HEMT
10aのドレイン電流IDが増幅用HEMT20aのゲ
ートに接続することで増幅回路に信号を入力する。ここ
で、増幅用HEMT20a、20b、20cはホール吐
き出し電極14とは電気的に分離されているため、通常
のHEMTとして動作可能となる。トランスインピーダ
ンス型増幅回路は広いダイナミックレンジで動作するの
で、たとえ入力パワーが大きくかなり大きな光電電流を
発生させる様な場合でも、殆ど全てのバイアス電圧がダ
イオード端に現れる。帰還抵抗RFは熱ノイズを決定す
る。ノイズを最小にし出力電圧を最大にする為には、帰
還抵抗RFは大きくなければならない。
【0018】本実施例においては、ダイオード40a、
40bは電圧を合わせるために2段に接続されている
が、合わせる電圧によって、その数を増源させることは
容易である。こういった回路を構成する場合、電極間を
結ぶための配線容量が問題となるが、本実施例において
は、光検出素子10aと、増幅用の電気素子20a、2
0b、20cとが全く同じ層構成であるために、余分な
層構成を積層する必要もなく、素子間の段差もほとんど
ない。よって、相互接続メタル15の幅も2μm程度に
抑えることができ、容量を低下できる。
【0019】
【実施例2】図3に本発明の第2の実施例を示す。本実
施例においてもIII−V族化合物半導体であるAlx
Ga1-xAs/GaAs系にて説明を行う。本素子の光
検出部は、変調ドープによる2次元電子ガス層をチャネ
ルに用いたpnヘテロ接合ゲートを有するHEMT構成
である。
【0020】SI−GaAs基板1上に、φ−GaAs
バッファ層2を厚さ1.0μmで、p+−GaAsコン
タクト層3を厚さ0.5μmで、p+−Al0.5Ga0.5
As下部クラッド層61を厚さ0.8μmで、φ−Al
0.2Ga0.8As下部光ガイド層62を厚さ0.2μm
で、電子走行層であるφ−GaAs量子井戸層63を厚
さ150Åで、φ−Al0.2Ga0.8Asスペーサ層64
を厚さ30Åで、1×1018Siをドープしたn−Al
0.2Ga0.8As電子供給層65を厚さ500Åで、n−
GaAsエッチストップ層66を厚さ100Åで、p−
Al0.2Ga0.8As上部光ガイド層67を厚さ0.2μ
mで、p−Al0.5Ga0.5As上部クラッド層68を厚
さ0.8μmで、p+−GaAsゲート電極コンタクト
層69を厚さ0.5μmで、MBE法を用いて順次積層
する。層62、63、64、65、66、67が光ガイ
ド層を形成する。フォトリソグラフィ法によりゲート電
極73、83の部分をレジストで覆いn−GaAs活性
層66までエッチングすることで、幅2.3μmのスト
ライプ状のゲート兼リッジを形成し、今度は、ホール吐
き出し電極74を形成する部分以外をレジストで覆いp
+−GaAsコンタクト層3までエッチングし、次い
で、電気的分離部90以外をレジストで覆い、φ−Ga
Asバッファ層2までエッチングすることで電気的分離
部80を形成する。ここで、全面にスパッタリング法に
よりSiO2保護膜91を成膜し、レジストのスピンコ
ート塗布とCF4ガスのドライエッチングを用いたセル
フアラインプロセスによりゲート電極73、83の部分
のSiO2膜91をエッチング除去しCr/Auを連続
蒸着した後、リフトオフによりゲート電極73、83を
形成する。次いで、吐き出し電極74の部分の回りと電
気的分離部90をレジストで覆い、このレジストとゲー
ト電極73、83をマスクとしてSiO2膜91をエッ
チング除去しAu−Ge/Auを連続蒸着し、レジスト
剥離液によりリフトオフすることでソース電極71、8
1及びドレイン電極72、82を形成する。そして、吐
き出し電極74の部分以外をレジストでマスクし、バッ
ファフッ酸によりSiO2膜91をエッチング除去して
Cr/Auを連続蒸着した後、リフトオフにより吐き出
し電極74を形成し、これまで形成された電極全てにつ
いてオーミックコンタクトをとるためにアロイを行う。
【0021】上記プロセスにより集積された光検出器の
動作について説明する。光検出用HEMT70のドレイ
ン電極72に、ソース電極71に対して正の電界VD
印加し、ゲート電極73にソース電極71に対して負の
電界VGを印加してバイアス状態とする。図5は、本素
子の光検出用HEMT70のゲート電極73下の電子走
行層63付近のエネルギーバンド図を示したものであ
る。電子走行層であるφ−GaAs量子井戸層63に
は、図5に示すように、n−Al0.2Ga0.8As電子供
給層65から電子が移り2次元電子ガスを形成する。本
素子においては、ゲート電極73下のp−Al0.2Ga
0.8As67とn−GaAs層66の界面が、第1実施
例におけるゲート電極13、23とn−Al0.3Ga0.7
As層7の界面に相当する。したがって、この界面に掛
かる電圧VGを変化させることで、2次元電子ガスの濃
度は変化し、その結果、ドレイン電極とソース電極間の
電流IDが変化し、ピンチオフ状態を形成できる。本素
子においては、ゲート電極73下のφ−Al0.2Ga0.8
As下部光ガイド層62からp−Al0.2Ga0.8As上
部光ガイド層67を光ガイド層とした3次元導波路構造
となっており、φ−GaAs量子井戸層63では効率良
く電子−正孔対が生成されて光電流に変わる。この時、
電子はすぐに電子走行層63を介してドレイン電極に流
れ込む。本素子では、電子走行層63近傍から基板側の
光侵入領域で生成されたホールは電極14を介して吐き
出され、また、ゲート電極73側の光侵入領域ではゲー
ト電極73によりホールが吸い出されるので、ホールは
光検出に関与せず、応答速度は高いが、光電流IDの値
は小さなものとなっている。そこで、このIDを増幅す
るために、本実施例では図6に示すようなハイインピー
ダンス型増幅回路を構成する。
【0022】図6中、70aがホール吐き出し電極を備
えた光検出用HEMTであり、80a、80b、80c
が増幅用のHEMT、そして、RFが負荷抵抗である。
本素子はこれら3つの増幅用HEMTと光検出用HEM
T1つとが集積されたものである。ハイインピーダンス
型増幅回路では、負荷抵抗RFが大きく増幅器の入力イ
ンピーダンスは大きくなり、熱ノイズは最小になる。し
かし、帯域幅は狭くなるので、高感度(低ノイズ)検出
と狭いダイナミックレンジでよい場合に好適に用いられ
る。
【0023】本実施例においても、光検出素子70a
と、増幅用の電気素子80a、80b、80cとが全く
同じ層構成であるために、余分な層構成を積層する必要
もなく、容量を低下でき、また、集積するために追加さ
れるプロセスも工程数はわずかで、容易なものとなって
いる。特に、本素子のように光を半導体内に導波させる
場合は、光吸収層以外で、光が照射される部分が大き
く、基板側部分が半絶縁性でかつバイアスされていない
時には、格子の欠陥、不純物等が光照射により活性化さ
れたりすることで、フェルミ準位が不安定となり、その
結果、光電流特性や、さらには周波数応答特性にも悪影
響を与える。従って、本実施例のように、光吸収層以外
の光が照射される領域もバイアスを掛けてキャリアが流
れるようにおくことは極めて有効である。また、本素子
では、光検出部にのみホール吐き出し機構を設けている
ため、両素子を電気的に分離せずに、両素子にホール吐
き出し機構を設けた場合に比べ、動作時の消費電力は圧
倒的に少ない。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では以下の
ような効果がある。 1.ホール吐き出しにより、光周波数応答特性が向上す
る。 2.ホールの蓄積による電界が発生しなくなるので、光
検出部全体に渡って電位が安定し光電流特性が向上す
る。 3.光検出部と増幅部が同一層構成となっているので、
層構成による容量を低減でき、時間応答特性、雑音特性
が向上する。 4.ホールを吐き出すことにより微弱になる光電流を、
特性をほとんど劣化させることなく増幅できるので、検
出感度が向上する。 5.集積化するために増えたプロセスはほとんどなく、
またあっても容易なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の断面図。
【図2】本発明の第1の実施例のキャリアの動きを示し
たエネルギーバンド図。
【図3】本発明の第1の実施例の回路図。
【図4】本発明の第2の実施例の断面図。
【図5】本発明の第2の実施例のキャリアの動きを示し
たエネルギーバンド図。
【図6】本発明の第2の実施例の回路図。
【図7】本発明の第1の従来例(素子A)を表す図。
【図8】本発明の第2の従来例(素子B)を表す図。
【符号の説明】
1、1001 半絶縁性GaAs基板 2、1002 φ−GaAsバッファ層 3 p+−GaAsコンタクト層 4 p-−GaAs層 5 φ−GaAs光検出層 6 φ−Al0.3Ga0.7Asスペーサ層 7、1003 n−Al0.3Ga0.7As層 8、1004 n+−GaAsコンタクト層 9、91 酸化シリコン 10、10a 光検出用HEMT 11、21、71、81、1011、1031 ソー
ス電極 12、22、72、82、1012、1032 ドレ
イン電極 13、23、73、83、1013、1033 ゲー
ト電極 14、74、1034 ホール吐き出し電極 15 引き出し電極 20、20a、20b、20c、80、80a、80
b、80c 信号増幅用HEMT 30、90 電気的分離部 31 φ−Al0.3Ga0.7As高抵抗埋め込み層 40、40a、40b ダイオード 41 カソード電極 42 アノード電極 50 入射光 61 p+−Al0.5Ga0.5As下部クラッド層 62 φ−Al0.2Ga0.8As下部光ガイド層 63 φ−GaAs量子井戸層 64 φ−Al0.2Ga0.8Asスペーサ層 65 n−Al0.2Ga0.8As電子供給層 66 n−GaAsエッチストップ層 67 p−Al0.2Ga0.8As上部光ガイド層 68 p −Al0.5Ga0.5As上部クラッド層 69 p+−GaAsゲート電極コンタクト層 70、70a 光検出用HEMT 1021 p−GaAs基板 1022 p−GaAsバッファ層 1023 φ−Ga As層 1024 n−Al0.3Ga0.7As層 1025 n+−GaAsコンタクト層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元電子ガスを含む層を光検出層と
    し、ソース−ドレイン電極間を流れる電流により該光検
    出層に入力される光を検出するHEMT型光検出部を備
    えた光検出器であって、前記光検出部と、該光検出部の
    光検出層外の領域に生じるホールを吐き出す手段と、前
    記光検出部と同一層構成で同一電極材料構成である信号
    を増幅するための少なくとも1つの増幅用HEMTとが
    同一基板上にモノリシックに集積されており、該増幅用
    HEMTは前記ホールを吐き出す手段とは電気的にアイ
    ソレートされており、前記光検出部の光電流が1つの増
    幅用HEMTのゲートに印加されていることを特徴とす
    る光検出器。
  2. 【請求項2】 前記増幅用HEMTで構成される増幅回
    路が、ダイオードを備えたトランスインピーダンス型の
    ものであり、該ダイオードは、HEMTと同一層構成、
    同一電極材料で構成されたショットキーダイオードであ
    ることを特徴とする請求項1記載の光検出器。
  3. 【請求項3】 前記増幅用HEMTで構成される増幅回
    路がハイインピーダンス型のものであることを特徴とす
    る請求項1記載の光検出器。
  4. 【請求項4】 前記光検出層に入力される光は導波光で
    ある様に構成されていることを特徴とする請求項1記載
    の光検出器。
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