JPH08316723A - 誘電体1/4波長励振形アンテナを用いた球面波放射誘電体アンテナ装置 - Google Patents

誘電体1/4波長励振形アンテナを用いた球面波放射誘電体アンテナ装置

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JPH08316723A
JPH08316723A JP12190695A JP12190695A JPH08316723A JP H08316723 A JPH08316723 A JP H08316723A JP 12190695 A JP12190695 A JP 12190695A JP 12190695 A JP12190695 A JP 12190695A JP H08316723 A JPH08316723 A JP H08316723A
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dielectric
electrode
conductor
wave
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JP12190695A
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Hiroshi Takemoto
博 竹本
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MIZUTANI PURINTEKUSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 UHF帯〜準ギガ帯の各種の無線機に適した
球面波放射アンテナ装置を提供すること。 【構成】 球面波放射アンテナ装置は、誘電体1/4波
長励振形アンテナANTと、該アンテナが挿入、接合さ
れるスルーホール電極3が形成された貫通穴2を有する
と共に接地用導体5が形成された基板1と、該基板が接
合される整合用導体7とを具備し、誘電体1/4波長励
振形アンテナANTの周囲はアンテナキャップ9によっ
て取り囲まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はUHF帯〜準ギガ帯(8
00MHz〜2.6GHz帯)の各種携帯無線機の筺体
内又は外部に設置するための球面波放射誘電体アンテナ
装置であって、誘電体1/4波長励振形アンテナと、誘
電体セラミック製のアンテナキャップと、スルーホール
電極と、環状共振電極を設けた誘電体セラミック製基
板、及び整合用導体とを具備する球面波放射誘電体アン
テナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の内蔵アンテナとしては、ループア
ンテナ、ヘルカル状アンテナ、及び逆F型アンテナ等が
あり、使用周波数の1/2波長又は1/4波長に共振さ
せたアンテナであるので、その利得を向上させる方法は
限られている。一方、現在のUHF〜準ギガ帯における
各種携帯無線機の外形は極めて小型化され、上記の無線
機に装着されているアンテナは、コネクターによる装着
形、出し入れ自由な収納形、転倒形、固定形等であり、
使用時には何れも筺体からアンテナが外部に突出してい
る。しかし、携帯上及び操作上からは、突出したアンテ
ナは作業時に障害になる。例えば、携帯無線機を操作す
る際、アンテナを引き出して使用するために、アンテナ
部の故障が最多といわれている。
【0003】高誘電率、低損失の誘電体セラミック基板
に、渦巻状、波形状、デジタル状にメタライズしたマイ
クロストリップアンテナは、PHS通信(パーソナルハ
ンディホンシステム。1.9GHz帯を使用)の端末機
には最適なアンテナであるが、筺体内に収納したアンテ
ナを引き出して使用する形態のものであり、GPS通信
(グローバルポジショニングシステム。1.57GHz
を使用)に使用されるアンテナは、完全なマイクロスト
リップアンテナであるので、そのQ値は高く、従って極
めて狭帯域な受信アンテナである。
【0004】しかし、現在のアンテナでは、アンテナを
小型化して各種携帯無線機の筺体内に内蔵した場合、ア
ンテナの下部放射の装置内への回り込みが阻止出来ず、
そのアンテナの指向性及びその整合度は劣化するうえ、
送信部からの放射電力は筺体の材質によって誘電損失を
生じ、放射出力は低下してしまうが、上記の筺体の誘電
損失をカバーするだけのアンテナ利得を得ることはでき
ない。故に、現在のところ、内蔵アンテナを使用してい
るUHF〜準ギガ帯の携帯無線機では、その内蔵アンテ
ナの放射利得が充分でないために、至近距離通信にのみ
有効であり、アンテナを内蔵した携帯無線機は「至近距
離用の端末機である」と言われる所以である。
【0005】又、前述したPHS通信は10mw、特定
小電力通信(データ伝送1.2GHz帯)は10mw、
構内無線(データ伝送1.2GHz帯)は100mwと
各端末機の送信出力は極めて小さく、筺体内に前記した
各種内蔵アンテナを設けた場合、アンテナと送信装置と
の整合のずれが、その放射効率に大きく影響を与える
し、又、筺体を形成している材質によってその指向性が
乱される。
【0006】ところで、出願人は、特願平3−3449
04号(特開平5−102720号公報参照)におい
て、従来の定在波形アンテナとは原理が異なる誘電体1
/4波長励振形アンテナを提案した。図14は、この誘
電体1/4波長励振形アンテナ100の構成を示す。同
図において、誘電体1/4波長励振形アンテナ100は
適当な長さと内・外径を有する誘電体製の筒体101を
備える。筒体101の内周面全体に内周面電極102が
形成され、筒体101の上端面には片端面電極103が
形成される。片端面電極103の内周縁は内周面電極1
02と接続される。一方、筒体101の外周面の一部に
は、片端面電極103と電気的に接続された外周面電極
104が形成される。こうして筒体101の外周面は、
外周面電極104が形成された部分と電極が形成されて
いない部分105とに分けられ、これらの部分の面積比
を適切に選択することにより、所望のアンテナ特性を得
ることが出来る。筒体101の中に適当な直径の給電導
体106を同軸状に挿入すると共に、接続栓107の中
心導体108を給電導体106の下端部と電気的・機械
的に接続する。給電導体106の上端部は、内周面電極
102と電気的に接触する接続部を持つ固定用金具10
9により固定され、給電導体106は、内周面電極10
2と同軸状に保持される。
【0007】しかし、内周面電極102に接触する固定
用金具109の接触の長さを変化させてアンテナの整合
を取る場合、送信部の出力が大きくなると、1次側と2
次側との電極が接続されているので整合回路の均衡が崩
れて不整合が生じ、反射電力が大きくなるという問題が
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上述べた従
来の問題点に鑑みて成されたもので、本発明の目的は、
UHF帯〜準ギガ帯(800MHz〜2.6GHz帯)
の各種無線機の筺体内又は外部に設置するのに適した、
誘電体1/4波長励振形アンテナを用いた球面波放射誘
電体アンテナ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、誘電体1/4波長励振形アンテナと、
前記誘電体1/4波長励振形アンテナの基部を受け入れ
ることができる大きさを有し且つ内面にスルーホール電
極を設けた貫通穴を有する誘電体セラミック製の基板
と、前記基板の一面の前記スルーホール電極から間隔を
保って形成された環状の共振電極と、前記基板に形成さ
れた接地面電極と、前記接地面電極に接合された整合用
導体と、を具備することを特徴とする球面波放射誘電体
アンテナ装置を提供する。
【0010】前記誘電体1/4波長励振形アンテナは、
誘電体製の筒体と、前記筒体の内周面に形成された内周
面電極と、前記筒体の一端面を覆い且つ前記内周面電極
と電気的に接続された片端面電極と、前記筒体の外周面
の一部に形成され且つ前記片端面電極と電気的に接続さ
れた外周面電極と、前記筒体の内部に設けられ、前記内
周面電極と磁界結合する給電導体と、前記給電導体の周
囲に巻回され、一端が前記給電導体に、他端が前記接続
栓の外部導体に接続された絶縁導体からなる整合用コイ
ルと、を備える。
【0011】同時双方向通信システムや融合端末機のた
めのアンテナ装置とするために、動作周波数の異なる複
数個の前記誘電体1/4波長励振形アンテナを設けるよ
うにしてもよい。また、前記誘電体1/4波長励振形ア
ンテナを取り囲むように誘電体セラミック製のアンテナ
キャップを装着するようにしてもよい。
【0012】
【実施例】以下、図1〜図4を参照して、本発明に係る
球面波放射誘電体アンテナ装置の一実施例の構成と動作
とについて説明する。図1は、本発明に係る球面波放射
誘電体アンテナ装置の実施例の斜視図を、図2は、図1
に示すアンテナ装置の誘電体1/4波長励振形アンテナ
以外の部分の断面図を、図3は、図1に示すアンテナ装
置から誘電体1/4波長励振形アンテナとアンテナキャ
ップとを除去したときの上面図を、図4は、図1に示す
誘電体1/4波長励振形アンテナの構造をそれぞれ示し
ている。
【0013】これらの図において、誘電体1/4波長励
振形アンテナANTの基部(接続栓18)は、誘電体セ
ラミック製の基板1に形成され且つ内面にスルーホール
電極3を形成した貫通穴2に挿入、接合される。基板1
の上面に、貫通穴2を取り囲み且つ貫通穴2から適宜な
間隔を保って環状の共振電極4を設け、一方、基板1の
下面に、貫通穴2を取り囲む所定の部分を残して第1の
接地電極を形成し、基板1の側面に第1の接地電極と電
気的に接続された第2の接地電極を形成し、こうして連
続した接地面電極5を設ける。接地面電極5に、誘電体
1/4波長励振形アンテナANTの基部が通るに足る大
きさの貫通穴6を設けた整合用導体7を接合して誘電体
共振部8を構成する。この実施例では、整合用導体7の
両側の部分は下側へ折り曲げられ、折り曲げ辺7′、
7″とされる。更に、必要に応じて、誘電体1/4波長
励振形アンテナANTを囲むように誘電体セラミック製
のアンテナキャップ9が装着される。アンテナキャップ
9を共振電極4の上に装着するには、アンテナキャップ
9の切り口をメタライズし、この部分を参照数字27に
示すように共振電極4に接合すればよい。なお、2つの
導体を接合するには、例えば、クリーム半田を導体に塗
布して熱風によって半田付けし、両導体を電気的、機械
的に接続すればよい。
【0014】誘電体1/4波長励振形アンテナANT
は、従来の定在波励振形アンテナ(例えば、棒状波源で
ある半波長ダイポールアンテナ)とは放射原理を全く異
にするものであって、点波源と見做すことができ、同心
球状の球面波の電波を放射することができる。図4に示
すとおり、誘電体1/4波長励振形アンテナANTは、
誘電率が例えば40〜120の誘電体セラミック製の筒
体10と、筒体10の外周面に形成された外周面電極1
1と、筒体10の上面に外周面電極11と電気的に接続
されるように形成された片端面電極12と、筒体10の
内周面全体に片端面電極12と電気的に接続されるよう
に形成された内周面電極13と、筒体10の外周面電極
11が形成されていない部分である誘電部14とを備え
ている。筒体10の内部には、給電導体15で構成した
バランである整合用コイル16が内周面電極13と同軸
状になるように絶縁体(例えばテフロン)製の固定部1
7によって固定される。これにより整合用コイル16と
内周面電極13とは磁界結合する。接続栓18の中心導
体20は給電導体15と接続されると共に同軸ケーブル
19とも接続される。
【0015】本発明の球面波放射誘電体アンテナ装置に
用いられる誘電体1/4波長励振形アンテナANTは各
電極11、12、13によって圧縮されて1/4波長で
共振(TEMモード)し、この共振エネルギーは誘電部
14から導出される。つまり、筒体10全体が励振さ
れ、筒体10を核にして等位相面の強電界層が形成され
る。この強電界層の共振エネルギーは、筒体10を核に
して同心球状に空間に広がって行く球面波の電波であ
り、上記の圧縮された共振エネルギーのその圧縮が解放
され、波長的な通常の電界になるまでの間は、等位相面
の強電界層と考えられる。
【0016】このように、誘電体1/4波長励振形アン
テナANTは、従来の垂直定在波形アンテナと異なり、
筒体10の外周面に形成された外周面電極11が圧縮さ
れて1/4波長で共振し、筒体10全体が励振される。
外周面電極11、片端面電極12、内周面電極13、誘
電部14は平衡型の2次回路を構成する。従って、誘電
体1/4波長励振形アンテナANTを中心導体20を有
する不平衡回路である接続栓18と結合させるために
は、何等かのバラン(平衡/不平衡整合回路)を用いな
ければならない。そこで図4に図示するように、給電導
体15の直径、給電導体15と一端が接続された絶縁導
線の絶縁体の外径・厚み・材質・外径、該絶縁導線の巻
線間隔・巻回数等を適切に選択して整合用コイル16を
形成し、1次回路を構成する。この絶縁導線の他端は接
続栓18の外部導体と電気的に接続される。上記した各
部を変化させ、目的の周波数付近で自己共振が起るよう
に調整する。こうすると、1次回路が前述したように構
成されているので、周波数帯域幅の広い自己共振が得ら
れる。
【0017】このように、誘電体1/4波長励振形アン
テナANTでは、例えば誘電率100の誘電体セラミッ
ク製の筒体10の片端面電極12上に固定部17によっ
て給電導体15を固定し、筒体10の下部に接続栓18
を介して同軸ケーブル19が接続され、これによってア
ンテナを給電する。この誘電体1/4波長励振形アンテ
ナANTは、誘電体セラミック製の筒体10と、それと
は異質の電極、導体及び誘電体とが合体して形成された
アンテナであるので、強電界層の全方向への球面液の垂
直面内指向性は縦長の8の字型パターンである。即ち、
放射パターンは、その上部及び下部にそれぞれ欠陥があ
り、欠損した以外の放射は同心球状の球面波の電波とな
って全周方向に直接に広がって行く。しかも、実測によ
り、誘電体1/4波長励振形アンテナANTは垂直偏波
とか水平備波といった特定の偏波面を持たないアンテナ
であり、従来の定在波励振形アンテナ(棒状波源)が形
成する8の字型パターンとは、根本的にその放射原理を
異にしている。
【0018】誘電体1/4波長励振形アンテナANTの
独特の特性として、以下の点を挙げることができる。
【0019】(1)所望の中心周波数やQ値を得るに
は、筒体10の誘電率・形状・寸法、及び、筒体10に
設ける外周面電極11と誘電部14との長さの比等を選
択すればよい。
【0020】(2)上記のとおり、誘電体1/4波長励
振形アンテナANTは、その構造上、誘電体セラミック
製の筒体10に設けた各電極11、12、13によっ
て、1/4波長に圧縮された共振(TEMモード)を起
して筒体10全体で励振し、等位相面の強電界層を形成
し、筒体10を核にして同心球状の球面波の電波を放射
するので、誘電体1/4波長励振形アンテナANTに導
体(金属導体・水滴・人体等)が至近距離に近接して
も、アンテナの放射効率や、アンテナインピーダンスへ
の影響は極めて小さい。
【0021】(3)誘電体1/4波長励振形アンテナA
NTは前述したように、1/4波長に圧縮された共振エ
ネルギーが強電界層を形成し、その強電界層の圧縮が解
放されて波長的に通常の電界になるまでの間は、等位相
面の球面波の電波を放射すると考えられ、点波源と見做
すことができるので、上記の強電界層の中に波源即ちア
ンテナANTと極めて至近距離に置かれた金属導体(例
えば、反射器、板状導体、棒状導体、片面を連続接地面
にした誘電体基板等)自体の共振によって、アンテナA
NTの放射を容易に制御するとこができる。つまり、こ
の球面波の電波は、上記の金属導体により抑圧・圧縮・
共振(励振)され、特定周方向が解放された一種の電磁
ホーン(ラッパ)が構成されたと考えてよく、球面波の
電波は直接に空間に放射される。
【0022】(4)誘電体1/4波長励振形アンテナA
NTは、特定した偏波面を持たない球面波放射のアンテ
ナであるので、これらの金属導体を接地面や接続栓に直
結したとき、該金属導体の裏面への回り込みが大きい。
これを阻止するためには、例えば、誘電損・誘電率の小
さいテフロン等の材質の誘電体によって、上記金属導体
を接地から又は接続栓・同軸ケーブル等から浮かして絶
縁保持しなければならない。また、上記金属導体を接地
して保持した場合にも、上記金属導体はアンテナANT
の強電界層に包まれ、上記金属導体の裏面にも強磁界が
誘起されてその直角の方向に電界が放射されるので、無
指向性に近い放射を得ることができる。
【0023】(5)誘電体セラミック製の筒体10に使
用出来る現在の誘電体セラミック材料の誘電率は110
前後であり、筒体10の誘電体材料を変化させると、そ
の共振効率は向上するが、そのアンテナ利得の向上には
限度がある。
【0024】(6)前記したように、この球面波を放射
する誘電体1/4波長励振形アンテナANTは、そのア
ンテナキャップ9の誘電体材質の誘電率を選択するだけ
で容易に任意のアンテナ利得が得られる。
【0025】本発明に係る球面波放射誘電体アンテナを
全天候性とし、誘電体1/4波長励振形アンテナANT
の共振周波数を緩やかに変化させるためには、図1、図
2に図示するように、誘電体1/4波長励振形アンテナ
ANTの各部と適宜な間隔を保った内周面を持つ適当な
長さと内・外径の誘電体製のアンテナキャップ9を装着
するが好ましい。こうすることにより、次のような作用
効果が奏される。
【0026】(1)アンテナキャップ9の内周面が誘電
体1/4波長励振形アンテナANTの各部と適宜な間隔
を保っているため、アンテナANTの全表面から放射さ
れる共振エネルギーはアンテナキャップ9を通して電磁
波となって再放射されるので、アンテナANTに接近し
た物体に因るアンテナの特性インピーダンスへの影響は
極めて小さい。
【0027】(2)アンテナキャップ9を構成する誘電
体により電磁波の放射面積が大きくなり、アンテナキャ
ップ9の全側面のみならず上面からも電磁波が再放射さ
れるので、図1の球面波放射誘電体アンテナの指向性は
従来の垂直定在波励振形アンテナのような8の字型パタ
ーンではなく、縦長の8の字型パターンとなる。アンテ
ナキャップ9の誘電体を高くすると、放射パターンは繭
型となる。従って、本発明に係る球面波放射誘電体アン
テナは水平方向及び垂直方向(上方向)にアンテナ利得
を持つので、小型で効率の高いアンテナを得ることがで
き、UHF帯〜準ギガ帯(800MHz〜2.6GHz
帯)の各種携帯無線機の筺体に設置するのに好適であ
る。
【0028】(3)アンテナキャップ9を構成する誘電
体の材料やその誘電率を選択することによって球面波放
射誘電体アンテナの共振周波数やQ値ばかりでなく、ア
ンテナキャップ9の全表面から再放射される電磁波の共
振電圧つまりアンテナ利得をも任意に選択することがで
きる。例えば、球面波放射誘電体アンテナの共振周波数
やQ値を低くして広帯域な特性にすることができ、アン
テナ利得を変化させることが出来る。
【0029】末尾の表1は、図1に示す球面波放射誘電
体アンテナにおいて同じ形状で誘電体材料が異なるアン
テナキャップ9を装着した場合の共振周波数fo、Q
値、共振出力電圧値及びアンテナの絶対利得Ga値を示
している。上記のとおり、誘電体1/4波長励振形アン
テナANTは、特定した偏波面を持たない等位相面の球
面波を放射するアンテナであり、放射される電波の質が
基準λ/2ダイポールアンテナ(測定用=棒状波源)と
は異なるので、誘電体1/4波長励振形アンテナANT
を基準λ/2ダイポールアンテナと比較することは不都
合である。そこで、誘電率が空気に近く、その誘電損の
極めて小さいテフロン(誘電率2.1)製のアンテナキ
ャップ9を装着した球面波放射誘電体アンテナは仮想の
等方向性アンテナ(Isotorpec Antenn
a)の放射特性に近似していることに着目して、このア
ンテナを絶対利得1.0dBの基準アンテナとし(表1
のNo.3)、各種の誘電体材料により製作したアンテ
ナキャップを装着した時の絶対利得Gaを求めた。
【0030】表1に示すように、アンテナキャップ9を
作る誘電体材料を選択することによって、任意のアンテ
ナ利得を得ることが出来る。例えば、テフロン製のアン
テナキャップ9を、表1のNo.15の誘電体プラスチ
ック(ウルテム)製と交換するだけで、アンテナの絶対
利得Gaは1.17dBに向上し、表1のNo.11の
誘電体セラミック(誘電率40)製のアンテナキャップ
9に交換すれば、そのアンテナの絶対利得Gaは2.0
1dBに向上しする。この値は1/2波長ダイポールア
ンテナの絶対利得1.64dBを上回る。更に表1のN
o.1の誘電体セラミック(誘電率93)製のアンテナ
キャップ9に交換すれば、その絶対利得は4.34dB
という大きな値となり、高利得の球面波放射誘電体アン
テナが得られる。しかも、これらの場合、表1から理解
出来るように、共振周波数fo及びQ値は低下するの
で、広帯域な特性のアンテナとなる。
【0031】ここで、図1〜図4によって説明した本発
明の球面波放射誘電体アンテナ装置に類似した構造のア
ンテナ装置について説明する。まず、図5に図示するよ
うに、誘電体1/4波長励振形アンテナANTの接続栓
18を整合用導体7の中央の貫通穴6に挿入、接合し、
誘電体1/4波長励振形アンテナANTの周囲を囲む誘
電体セラミック製のアンテナキャップ9を装着したアン
テナ装置について考察する。このアンテナ装置において
は、図5の点線で図示するように、整合用導体7の両折
り曲げ辺7′、7″の両端からアンテナANTまでの長
さを調整することによって、高周波数送信部とアンテナ
ANTとの整合をとることができる。しかし、図5に図
示するように、整合用導体7にアンテナANTの接続栓
18が直結して接合されているので、誘電体1/4波長
励振形アンテナANT独自の特性について前述したよう
に、給電導体15に整合用コイル16を巻いて内周面電
極13と同軸状になるように絶縁保持し、電磁結合した
バラン回路を用いた給電がなされ、完全な平衡回路のア
ンテナである。しかも、このアンテナ装置は点波源と見
做され、同位相面の強電界層を形成して特定の偏波面を
持たない球面波を同心球状に放射するので、整合用導体
7は上記の強電界層に包まれる。このため、球面波の電
波は整合用導体7の裏面に回り込み、接続栓18の外周
面上に高周波電流Iが流れるので、図5で図示したよう
に、整合用導体7の折り曲げ辺7′、7″の両端を点線
のように延長してもアンテナANTとの整合を完全に取
ることはできない。
【0032】そこで、図6に図示するように、誘電体セ
ラミック製の基板1に誘電体1/4波長励振形アンテナ
ANTの接続栓18を挿入できる大きさの貫通穴2を穿
ち、貫通穴2の内面にスルーホール電極3を形成し、こ
のスルーホール電極3に誘電体1/4波長励振形アンテ
ナANTの接続栓18を挿入、接合し、更に誘電体1/
4波長励振形アンテナANTの周囲を囲むアンテナキャ
ップ9を装着する。これを中央に大きな(即ち、接続栓
18を通すに足る大きさの)貫通穴6を有する整合用導
体7上に接合、装着する。また、基板1の上面周辺及び
その側面はメタライズし、連続した接地面電極5を形成
する。
【0033】このようにして構成された図6のアンテナ
装置は、例えば、従来の垂直偏波地線導体付きダイポー
ルアンテナ(定在波励振形の棒状波源)の動作原理、即
ち、同軸ケーブルの外周面上に流れる高周波電流の阻止
を目的とする複数本の地線導体が設けられ、該地線導体
上からの電磁波の放射は殆どないという動作原理とは全
く異った原理に基づくアンテナ特性を有している。つま
り、図6に図示するように、アンテナANTは整合用導
体7から誘電体セラミック製の基板1によって絶縁保持
され、図示のアンテナ装置は特定の偏波面を持たない球
面波の共振エネルギー即ち同位相面の強電界層の中に設
けられた整合用導体7の表面上に強磁界が誘起されて整
合用導体7自体が共振し、球面波の電波を上方向に再放
射する。この放射は誘電体1/4波長励振形アンテナA
NTの放射と合成される。
【0034】図6に示すアンテナ装置においては、誘電
体1/4波長励振形アンテナANTから整合用導体7の
両端までの長さを調整することにより、接続栓18の外
周面導体上に高周波電流が流れるのを阻止して完全に近
い整合状態を達成することができ、整合用導体7の両端
付近の放射を強め、アンテナ利得を向上させることがで
きる。しかし、整合用導体7の両端付近からも球面波の
電波が放射するので、このアンテナ装置を携帯無線機に
装着した場合、携帯無線機を保持する手の位置や人体に
よって、整合状態や放射パターンが影響される場合もあ
る。そこで、アンテナANTから整合用導体7の両端ま
での長さをできるだけ短かくしてアンテナの下部放射を
押え、垂直面内指向性をドーム型パターンにする必要が
ある。
【0035】以上の考察に基づいて、本発明の球面波放
射誘電体アンテナ装置に想到するにいたったものであ
る。誘電体1/4波長励振形アンテナANTが放射する
共振エネルギーである1/4波長に圧縮された強電界層
の中に、つまり至近距離に誘電体セラミック製の基板1
が設けられると、基板1を構成している誘電体セラミッ
クの分子又は原子の中で分極電荷の往復運動が生じて基
板1の表面上に電荷が現われることになり、基板1上に
設けられた環状の共振電極4に強磁界が誘起されて共振
電極4が共振を起す。これによって、球面波の電波が基
板1から上方向に再放射され、アンテナANTからの球
面波の放射と合成されるので、その結果、垂直面内指向
性はドーム型パターンとなる。
【0036】また、基板1の下面と接合した整合用導体
7の両端までのアンテナANTからの長さを調整するこ
とによって、給電用の同軸ケーブルとアンテナANTと
の整合を取るようにしているが、上記のとおり、共振電
極4が強磁界を誘起して共振を起し、基板1の全表面で
上方向に球面波を再放射するので、整合用導体7の裏面
への球面波の回り込みは阻止され、整合用導体7のアン
テナから両端までの長さを短縮することが出来る。
【0037】本発明の球面波放射誘電体アンテナ装置に
おける環状の共振電極4の共振周波数は、(1)誘電体
セラミック製の基板1の誘電率及び厚さの選択により、
(2)共振電極4の内周とスルーホール電極3の外周と
の間隔の調整によって容量性リアクタンスを増減させる
ことにより、(3)共振電極4の外周長を変化させて誘
導体リアクタンス分を増減させること、つまり、共振電
極4の面積を調整してインダクタンス分を増減させるこ
とにより、(4)共振電極4上に装着される誘電体セラ
ミック製のアンテナキャップ9の長さ及びアンテナキャ
ップ9を構成する誘導体セラミックの誘電率を選択する
ことによって、調整することができる。
【0038】次に、本発明の球面波放射誘電体アンテナ
装置を携帯無線機に実装した状態について説明する。ま
ず、図7は、1500MHz帯の携帯自動車電話用、M
CA無線用、特定小電力無線用、ワイヤーレス・マイク
用等の端末機の筺体内に、本発明に係る球面波放射誘電
体アンテナ装置を装着した状態を示しており、整合用導
体7の対向する2つの面が筐体24にネジ25によって
固定される。
【0039】図8及び図9は、1.7GHz帯の携帯用
のGPS(グローバルポジショニングシステム)測位機
の筺体内に、本発明に係る球面波放射アンテナ装置を装
着した場合を示しており、測位位置衛星からの電波は円
偏波であるので、整合用導体7は平面型とし、誘電体セ
ラミック製の基板1、環状共振電極4、整合用導体7及
び筺体24は全て円形であり、円形の整合用導体7の端
部は筺体28の内側に挿入固定されている。
【0040】図10は、本発明に係る球面波放射誘電体
アンテナ装置を1.7GHz帯移動体用GPS(グロー
バルポジショニングシステム)測位機用の外部アンテナ
として装着した状態を示しており、整合用導体7の下側
には低雑音増幅器回路用基板30が設けられ、その出力
は同軸ケーブルによって導出されてGPS測位機に供給
される。また、整合用導体7の端部は電波透過性のよい
材料で作られた保護カバー31の内面に固定される。保
護カバー31の下部は固定具32によって適宜の箇所に
取り付けられる。
【0041】図8〜図10に示す球面波放射誘電体アン
テナ装置においても、円板状の整合用導体7の径を変え
ることにより、アンテナと給電用の同軸ケーブルとの整
合を取ることができる。言うまでもなく、図8〜図10
に示す球面波放射誘電体アンテナ装置はGPS通信用ば
かりではなく、テレビ中継用の移動体通信、パラボラア
ンテナの一次放射器、パーソナル無線、1.2GHz帯
のアマチュア無線、MCA通信等の外部用小型アンテナ
としても用いることができる。
【0042】次に、図11〜図13により、本発明に係
る球面波放射誘電体アンテナ装置の他の実施例を説明す
る。この実施例においては、共振周波数の異る2個の誘
電体1/4波長励振形アンテナANT1、ANT2が1つ
の筐体内に設置される。例えば同時双方向通信システム
においては、これらのアンテナの一方は送信アンテナ、
他方は受信アンテナとして動作する。なお、図11〜図
13において、図1〜図10に用いられたと同じ参照数
字は同じ構成要素を指し、下付きの数字1は一方の誘電
体1/4波長励振形アンテナANT1の、下付きの数字
2は他方の誘電体1/4波長励振形アンテナANT2
構成要素であることを示す。
【0043】特に図12に図示すように、誘導体セラミ
ック製の基板1の上面に適当な間隔を保って、それぞれ
外周長の異った環状の共振電極41、42が設けられ、基
板1の裏面には連続した接地面電極5が設けられ、整合
用導体7には、適当な間隔を保って貫通穴61、62が設
けられる。図11から理解されるように、図に向かって
左側のアンテナANT1の動作周波数の方が右側のアン
テナANT2の動作周波数よりも低いので、これらのア
ンテナと給電用の同軸ケーブルとの整合を調整するため
に、整合用導体7の左右の折り曲げ辺7′、7″の長さ
は異なり、アンテナANT1から左側の折り曲げ辺7′
の端縁までの距離の方がアンテナANT2から右側の折
り曲げ辺7″の端縁までの距離よりも長い。それぞれの
アンテナの共振周波数は、給電導体の長さ、整合用コイ
ルの導線の巻き数、誘電体セラミック製の筒体の長さ、
直径、外周面電極と誘電部との長さ、及び、筒体の誘電
率等を選択することによって調整することができる。
【0044】図11に示す球面波方誘電体アンテナ装置
は、同時送受信システムばかりでなく、1500MHz
帯の携帯自動車電話と1.9GHz帯のPHS(パーソ
ナルハンデイホンシステム)通信との融合端末機用のア
ンテナ装置として実現される。左側のアンテナANT1
は1500MHz帯用、右側のアンテナANT2は1.
9GHz帯用である。この他にも、衛星移動体通信(イ
リジウム衛星)と携帯自動車電話との融合端末機用、衛
星移動体通信(イリジウム衛星)とPHS通信との融合
端末機用、800MHz帯の携帯自動車電話用双方向同
時通信システム等にも使用できる。
【0045】この実施例においても、図1に示す球面波
放射誘電体アンテナ装置について説明したと同様に、共
振電極41、42の共振周波数の調整や、誘電体セラミッ
ク製のアンテナキャップ91、92の誘電率の選択による
アンテナのQ値、アンテナの放射利得の調整を行うこと
ができる。
【0046】これらの誘電体1/4波長励振形アンテナ
ANT1、ANT2は特定の偏波面を持たない球面波を放
射する点波源と見做し得、「ある周波数帯域内では共振
するが、その帯域外では共振しない」という誘電体セラ
ミック共振器特有の構造のアンテナであるので、それぞ
れのアンテナに割り当てられた帯域内の周波数の電波に
対しては鋭く共振して送信又は受信の作動をするが、割
り当てられた帯域外の周波数の電波に対しては共振しな
い。つまり、アンテナANT1、ANT2はフィルター動
作を行う。したがって、これらのアンテナを並置して
も、送信波が受信用アンテナへ回り込むことは極めて小
さいことになる。
【0047】
【発明の効果】以上、この発明をその実施例について詳
細に説明したところから明らかなとおり、この発明は以
下の格別な効果を奏する。
【0048】(1)前記したように、本発明に係る球面
波放射誘電体アンテナ装置は、その構造上、誘電体セラ
ミック製の筒体に設けた各電極によって1/4波長に圧
縮された共振(TEMモード)を起して筒体全体で励振
し、等位相面の強電界層を形成して筒体を核にして同心
球状の球面波の電波を放射する点波源のアンテナと見做
し得るので、従来の定在波励振形アンテナ(直線偏波の
棒状波源)の8の字型放射ではなくドーム型の放射パタ
ーンを持ち、例えば高層ビルの谷間等のような偏波面が
複雑に変化する場所での交信に特に有効である。
【0049】(2)誘電体セラミック製の基板上に設け
た環状の共振電極の大きさ及び整合用導体の両端までの
長さをそれぞれ調整することによって、アンテナからの
下部放射を制御し、同軸ケーブルとの完全に近い整合を
得ることができる。
【0050】(3)双方向同時通信用や融合端末機用の
アンテナ装置を構成した場合でも、損失の大きいアンテ
ナ共用器を設ける必要はなく、また、簡単な構成の損失
の小さいバンドパスフイルターやアイソレーター等を介
して送信回路及び受信回路に接続するだけで良いので、
ダイバーシテイ回路は必要としない。更に、個々の誘電
体1/4波長励振形アンテナは、至近距離に併設して
も、それぞれセラミック共振器の形状のアンテナである
ので、相互に回り込む電波は極めて小さい。
【0051】(4)誘電体セラミック製の基板上に設け
た環状の共振電極が誘電体1/4波長励振形アンテナの
下部放射によって上方向に球面波の電波を再放射するの
で、このアンテナからの放射と合成される結果、本発明
に係る球面波放射誘電体アンテナ装置はドーム型の垂直
面内指向性を示し、アンテナ利得は向上する。
【0052】(5)本発明に係る球面波放射誘電体アン
テナ装置は、Q値が高く狭帯域でアンテナの利得の低い
従来の衛星測位機のGPSアンテナとは異なり、所望の
アンテナ利得が得られるので、従来のGPSアンテナに
は必要であった高利得な低雑高増幅器を省略することが
できる。
【0053】(6)本発明のアンテナ装置は、各種通信
の固定局及び基地局用、テレビ中継等の移動体通信用、
各種衛星移動体通信用等の種々の用途のアンテナ装置と
して極めて有効であり、球面波を放射する点波源として
パラボラアンテナの一次放射器に最適である。
【0054】(7)必要によっては誘電体セラミック製
のアンテナキャップを設置し、その誘電率を選択するこ
とによって、アンテナ装置が取り付けられた筺体による
アンテナ損失をカバーするだけのアンテナ利得を得るこ
とができる。
【0055】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】誘電体1/4波長励振形アンテナを用いた本発
明に係る球面波放射誘電体アンテナ装置の一実施例の一
部破断斜視図。
【図2】図1に示す球面波放射誘電体アンテナ装置の一
部断面図。
【図3】図1及び図2に示す球面波放射誘電体アンテナ
装置から誘電体1/4波長励振形アンテナ及びアンテナ
キャップを除去したときの上面図。
【図4】図1の誘電体1/4波長励振形アンテナの断面
図。
【図5】図1に示す球面波放射誘電体アンテナ装置に類
似したプロトタイプのアンテナ装置の断面図。
【図6】図1に示す球面波放射誘電体アンテナ装置に類
似した他のプロトタイプのアンテナ装置の断面図。
【図7】本発明に係る球面波放射誘電体アンテナ装置の
応用例を示す図。
【図8】本発明に係る球面波放射誘電体アンテナ装置の
他の応用例を示す図。
【図9】図8における球面波放射誘電体アンテナ装置の
線9−9に沿う断面図。
【図10】本発明に係る球面波放射誘電体アンテナ装置
の更に他の応用例を示す図。
【図11】本発明に係る球面波放射誘電体アンテナ装置
の他の実施例を示す断面図。
【図12】図11の球面波放射誘電体アンテナ装置にお
ける共振電極の形状を説明するための図。
【図13】図11の球面波放射誘電体アンテナ装置にお
ける整合用導体の形状を説明するための図。
【図14】従来の誘電体1/4波長励振形アンテナの構
成を示す図。
【符号の説明】
1:基板 2:貫通穴 3:スルーホール電極
4:共振電極 5:接地用電極 6:貫通穴
7:整合用導体 8:誘電共振部 9:アンテナキ
ャップ ANT:誘電体1/4波長励振形アンテナ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 誘電体1/4波長励振形アンテナを用
いた球面波放射誘電体アンテナ装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はUHF帯〜準ギガ帯(8
00MHz〜2.6GHz帯)の各種携帯無線機の筺体
内又は外部に設置するための球面波放射誘電体アンテナ
装置であって、誘電体1/4波長励振形アンテナと、誘
電体セラミック製のアンテナキャップと、スルーホール
電極と、環状共振電極を設けた誘電体セラミック製基
板、及び整合用導体とを具備する球面波放射誘電体アン
テナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の内蔵アンテナとしては、ループア
ンテナ、ヘルカル状アンテナ、及び逆F型アンテナ等が
あり、使用周波数の1/2波長又は1/4波長に共振さ
せたアンテナであるので、その利得を向上させる方法は
限られている。一方、現在のUHF〜準ギガ帯における
各種携帯無線機の外形は極めて小型化され、上記の無線
機に装着されているアンテナは、コネクターによる装着
形、出し入れ自由な収納形、転倒形、固定形等であり、
使用時には何れも筺体からアンテナが外部に突出してい
る。しかし、携帯上及び操作上からは、突出したアンテ
ナは作業時に障害になる。例えば、携帯無線機を操作す
る際、アンテナを引き出して使用するために、アンテナ
部の故障が最多といわれている。
【0003】高誘電率、低損失の誘電体セラミック基板
に、渦巻状、波形状、デジタル状にメタライズしたマイ
クロストリップアンテナは、PHS通信(パーソナルハ
ンディホンシステム。1.9GHz帯を使用)の端末機
には最適なアンテナであるが、筺体内に収納したアンテ
ナを引き出して使用する形態のものであり、GPS通信
(グローバルポジショニングシステム。1.57GHz
を使用)に使用されるアンテナは、完全なマイクロスト
リップアンテナであるので、そのQ値は高く、従って極
めて狭帯域な受信アンテナである。
【0004】しかし、現在のアンテナでは、アンテナを
小型化して各種携帯無線機の筺体内に内蔵した場合、ア
ンテナの下部放射の装置内への回り込みが阻止出来ず、
そのアンテナの指向性及びその整合度は劣化するうえ、
送信部からの放射電力は筺体の材質によって誘電損失を
生じ、放射出力は低下してしまうが、上記の筺体の誘電
損失をカバーするだけのアンテナ利得を得ることはでき
ない。故に、現在のところ、内蔵アンテナを使用してい
るUHF〜準ギガ帯の携帯無線機では、その内蔵アンテ
ナの放射利得が充分でないために、至近距離通信にのみ
有効であり、アンテナを内蔵した携帯無線機は「至近距
離用の端末機である」と言われる所以である。
【0005】又、前述したPHS通信は10mw、特定
小電力通信(データ伝送1.2GHz帯)は10mw、
構内無線(データ伝送1.2GHz帯)は100mwと
各端末機の送信出力は極めて小さく、筺体内に前記した
各種内蔵アンテナを設けた場合、アンテナと送信装置と
の整合のずれが、その放射効率に大きく影響を与える
し、又、筺体を形成している材質によってその指向性が
乱される。
【0006】ところで、出願人は、特願平3−3449
04号(特開平5−102720号公報参照)におい
て、従来の定在波形アンテナとは原理が異なる誘電体1
/4波長励振形アンテナを提案した。図14は、この誘
電体1/4波長励振形アンテナ100の構成を示す。同
図において、誘電体1/4波長励振形アンテナ100は
適当な長さと内・外径を有する誘電体製の筒体101を
備える。筒体101の内周面全体に内周面電極102が
形成され、筒体101の上端面には片端面電極103が
形成される。片端面電極103の内周縁は内周面電極1
02と接続される。一方、筒体101の外周面の一部に
は、片端面電極103と電気的に接続された外周面電極
104が形成される。こうして筒体101の外周面は、
外周面電極104が形成された部分と電極が形成されて
いない部分105とに分けられ、これらの部分の面積比
を適切に選択することにより、所望のアンテナ特性を得
ることが出来る。筒体101の中に適当な直径の給電導
体106を同軸状に挿入すると共に、接続栓107の中
心導体108を給電導体106の下端部と電気的・機械
的に接続する。給電導体106の上端部は、内周面電極
102と電気的に接触する接続部を持つ固定用金具10
9により固定され、給電導体106は、内周面電極10
2と同軸状に保持される。
【0007】しかし、内周面電極102に接触する固定
用金具109の接触の長さを変化させてアンテナの整合
を取る場合、送信部の出力が大きくなると、1次側と2
次側との電極が接続されているので整合回路の均衡が崩
れて不整合が生じ、反射電力が大きくなるという問題が
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上述べた従
来の問題点に鑑みて成されたもので、本発明の目的は、
UHF帯〜準ギガ帯(800MHz〜2.6GHz帯)
の各種無線機の筺体内又は外部に設置するのに適した、
誘電体1/4波長励振形アンテナを用いた球面波放射誘
電体アンテナ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、誘電体1/4波長励振形アンテナと、
前記誘電体1/4波長励振形アンテナの基部を受け入れ
ることができる大きさを有し且つ内面にスルーホール電
極を設けた貫通穴を有する誘電体セラミック製の基板
と、前記基板の一面の前記スルーホール電極から間隔を
保って形成された環状の共振電極と、前記基板に形成さ
れた接地面電極と、前記接地面電極に接合された整合用
導体と、を具備することを特徴とする球面波放射誘電体
アンテナ装置を提供する。
【0010】前記誘電体1/4波長励振形アンテナは、
誘電体製の筒体と、前記筒体の内周面に形成された内周
面電極と、前記筒体の一端面を覆い且つ前記内周面電極
と電気的に接続された片端面電極と、前記筒体の外周面
の一部に形成され且つ前記片端面電極と電気的に接続さ
れた外周面電極と、前記筒体の内部に設けられ、前記内
周面電極と磁界結合する給電導体と、前記給電導体の周
囲に巻回され、一端が前記給電導体に、他端が前記接続
栓の外部導体に接続された絶縁導体からなる整合用コイ
ルと、を備える。
【0011】同時双方向通信システムや融合端末機のた
めのアンテナ装置とするために、動作周波数の異なる複
数個の前記誘電体1/4波長励振形アンテナを設けるよ
うにしてもよい。また、前記誘電体1/4波長励振形ア
ンテナを取り囲むように誘電体セラミック製のアンテナ
キャップを装着するようにしてもよい。
【0012】
【実施例】以下、図1〜図4を参照して、本発明に係る
球面波放射誘電体アンテナ装置の一実施例の構成と動作
とについて説明する。図1は、本発明に係る球面波放射
誘電体アンテナ装置の実施例の斜視図を、図2は、図1
に示すアンテナ装置の誘電体1/4波長励振形アンテナ
以外の部分の断面図を、図3は、図1に示すアンテナ装
置から誘電体1/4波長励振形アンテナとアンテナキャ
ップとを除去したときの上面図を、図4は、図1に示す
誘電体1/4波長励振形アンテナの構造をそれぞれ示し
ている。
【0013】これらの図において、誘電体1/4波長励
振形アンテナANTの基部(接続栓18)は、誘電体セ
ラミック製の基板1に形成され且つ内面にスルーホール
電極3を形成した貫通穴2に挿入、接合される。基板1
の上面に、貫通穴2を取り囲み且つ貫通穴2から適宜な
間隔を保って環状の共振電極4を設け、一方、基板1の
下面に、貫通穴2を取り囲む所定の部分を残して第1の
接地電極を形成し、基板1の側面に第1の接地電極と電
気的に接続された第2の接地電極を形成し、こうして連
続した接地面電極5を設ける。接地面電極5に、誘電体
1/4波長励振形アンテナANTの基部が通るに足る大
きさの貫通穴6を設けた整合用導体7を接合して誘電体
共振部8を構成する。この実施例では、整合用導体7の
両側の部分は下側へ折り曲げられ、折り曲げ辺7′、
7″とされる。更に、必要に応じて、誘電体1/4波長
励振形アンテナANTを囲むように誘電体セラミック製
のアンテナキャップ9が装着される。アンテナキャップ
9を共振電極4の上に装着するには、アンテナキャップ
9の切り口をメタライズし、この部分を参照数字27に
示すように共振電極4に接合すればよい。なお、2つの
導体を接合するには、例えば、クリーム半田を導体に塗
布して熱風によって半田付けし、両導体を電気的、機械
的に接続すればよい。
【0014】誘電体1/4波長励振形アンテナANT
は、従来の定在波励振形アンテナ(例えば、棒状波源で
ある半波長ダイポールアンテナ)とは放射原理を全く異
にするものであって、点波源と見做すことができ、同心
球状の球面波の電波を放射することができる。図4に示
すとおり、誘電体1/4波長励振形アンテナANTは、
誘電率が例えば40〜120の誘電体セラミック製の筒
体10と、筒体10の外周面に形成された外周面電極1
1と、筒体10の上面に外周面電極11と電気的に接続
されるように形成された片端面電極12と、筒体10の
内周面全体に片端面電極12と電気的に接続されるよう
に形成された内周面電極13と、筒体10の外周面電極
11が形成されていない部分である誘電部14とを備え
ている。筒体10の内部には、給電導体15で構成した
バランである整合用コイル16が内周面電極13と同軸
状になるように絶縁体(例えばテフロン)製の固定部1
7によって固定される。これにより整合用コイル16と
内周面電極13とは磁界結合する。接続栓18の中心導
体20は給電導体15と接続されると共に同軸ケーブル
19とも接続される。
【0015】本発明の球面波放射誘電体アンテナ装置に
用いられる誘電体1/4波長励振形アンテナANTは各
電極11、12、13によって圧縮されて1/4波長で
共振(TEMモード)し、この共振エネルギーは誘電部
14から導出される。つまり、筒体10全体が励振さ
れ、筒体10を核にして等位相面の強電界層が形成され
る。この強電界層の共振エネルギーは、筒体10を核に
して同心球状に空間に広がって行く球面波の電波であ
り、上記の圧縮された共振エネルギーのその圧縮が解放
され、波長的な通常の電界になるまでの間は、等位相面
の強電界層と考えられる。
【0016】このように、誘電体1/4波長励振形アン
テナANTは、従来の垂直定在波形アンテナと異なり、
筒体10の外周面に形成された外周面電極11が圧縮さ
れて1/4波長で共振し、筒体10全体が励振される。
外周面電極11、片端面電極12、内周面電極13、誘
電部14は平衡型の2次回路を構成する。従って、誘電
体1/4波長励振形アンテナANTを中心導体20を有
する不平衡回路である接続栓18と結合させるために
は、何等かのバラン(平衡/不平衡整合回路)を用いな
ければならない。そこで図4に図示するように、給電導
体15の直径、給電導体15と一端が接続された絶縁導
線の絶縁体の外径・厚み・材質・外径、該絶縁導線の巻
線間隔・巻回数等を適切に選択して整合用コイル16を
形成し、1次回路を構成する。この絶縁導線の他端は接
続栓18の外部導体と電気的に接続される。上記した各
部を変化させ、目的の周波数付近で自己共振が起るよう
に調整する。こうすると、1次回路が前述したように構
成されているので、周波数帯域幅の広い自己共振が得ら
れる。
【0017】このように、誘電体1/4波長励振形アン
テナANTでは、例えば誘電率100の誘電体セラミッ
ク製の筒体10の片端面電極12上に固定部17によっ
て給電導体15を固定し、筒体10の下部に接続栓18
を介して同軸ケーブル19が接続され、これによってア
ンテナを給電する。この誘電体1/4波長励振形アンテ
ナANTは、誘電体セラミック製の筒体10と、それと
は異質の電極、導体及び誘電体とが合体して形成された
アンテナであるので、強電界層の全方向への球面液の垂
直面内指向性は縦長の8の字型パターンである。即ち、
放射パターンは、その上部及び下部にそれぞれ欠陥があ
り、欠損した以外の放射は同心球状の球面波の電波とな
って全周方向に直接に広がって行く。しかも、実測によ
り、誘電体1/4波長励振形アンテナANTは垂直偏波
とか水平偏波といった特定の偏波面を持たないアンテナ
であり、従来の定在波励振形アンテナ(棒状波源)が形
成する8の字型パターンとは、根本的にその放射原理を
異にしている。
【0018】誘電体1/4波長励振形アンテナANTの
独特の特性として、以下の点を挙げることができる。
【0019】(1)所望の中心周波数やQ値を得るに
は、筒体10の誘電率・形状・寸法、及び、筒体10に
設ける外周面電極11と誘電部14との長さの比等を選
択すればよい。
【0020】(2)上記のとおり、誘電体1/4波長励
振形アンテナANTは、その構造上、誘電体セラミック
製の筒体10に設けた各電極11、12、13によっ
て、1/4波長に圧縮された共振(TEMモード)を起
して筒体10全体で励振し、等位相面の強電界層を形成
し、筒体10を核にして同心球状の球面波の電波を放射
するので、誘電体1/4波長励振形アンテナANTに導
体(金属導体・水滴・人体等)が至近距離に近接して
も、アンテナの放射効率や、アンテナインピーダンスへ
の影響は極めて小さい。
【0021】(3)誘電体1/4波長励振形アンテナA
NTは前述したように、1/4波長に圧縮された共振エ
ネルギーが強電界層を形成し、その強電界層の圧縮が解
放されて波長的に通常の電界になるまでの間は、等位相
面の球面波の電波を放射すると考えられ、点波源と見做
すことができるので、上記の強電界層の中に波源即ちア
ンテナANTと極めて至近距離に置かれた金属導体(例
えば、反射器、板状導体、棒状導体、片面を連続接地面
にした誘電体基板等)自体の共振によって、アンテナA
NTの放射を容易に制御するとこができる。つまり、こ
の球面波の電波は、上記の金属導体により抑圧・圧縮・
共振(励振)され、特定周方向が解放された一種の電磁
ホーン(ラッパ)が構成されたと考えてよく、球面波の
電波は直接に空間に放射される。
【0022】(4)誘電体1/4波長励振形アンテナA
NTは、特定した偏波面を持たない球面波放射のアンテ
ナであるので、これらの金属導体を接地面や接続栓に直
結したとき、該金属導体の裏面への回り込みが大きい。
これを阻止するためには、例えば、誘電損・誘電率の小
さいテフロン等の材質の誘電体によって、上記金属導体
を接地から又は接続栓・同軸ケーブル等から浮かして絶
縁保持しなければならない。また、上記金属導体を接地
して保持した場合にも、上記金属導体はアンテナANT
の強電界層に包まれ、上記金属導体の裏面にも強磁界が
誘起されてその直角の方向に電界が放射されるので、無
指向性に近い放射を得ることができる。
【0023】(5)誘電体セラミック製の筒体10に使
用出来る現在の誘電体セラミック材料の誘電率は110
前後であり、筒体10の誘電体材料を変化させると、そ
の共振効率は向上するが、そのアンテナ利得の向上には
限度がある。
【0024】(6)前記したように、この球面波を放射
する誘電体1/4波長励振形アンテナANTは、そのア
ンテナキャップ9の誘電体材質の誘電率を選択するだけ
で容易に任意のアンテナ利得が得られる。
【0025】本発明に係る球面波放射誘電体アンテナを
全天候性とし、誘電体1/4波長励振形アンテナANT
の共振周波数を緩やかに変化させるためには、図1、図
2に図示するように、誘電体1/4波長励振形アンテナ
ANTの各部と適宜な間隔を保った内周面を持つ適当な
長さと内・外径の誘電体製のアンテナキャップ9を装着
するが好ましい。こうすることにより、次のような作用
効果が奏される。
【0026】(1)アンテナキャップ9の内周面が誘電
体1/4波長励振形アンテナANTの各部と適宜な間隔
を保っているため、アンテナANTの全表面から放射さ
れる共振エネルギーはアンテナキャップ9を通して電磁
波となって再放射されるので、アンテナANTに接近し
た物体に因るアンテナの特性インピーダンスへの影響は
極めて小さい。
【0027】(2)アンテナキャップ9を構成する誘電
体により電磁波の放射面積が大きくなり、アンテナキャ
ップ9の全側面のみならず上面からも電磁波が再放射さ
れるので、図1の球面波放射誘電体アンテナの指向性は
従来の垂直定在波励振形アンテナのような8の字型パタ
ーンではなく、縦長の8の字型パターンとなる。アンテ
ナキャップ9の誘電率を高くすると、放射パターンは繭
型となる。従って、本発明に係る球面波放射誘電体アン
テナは水平方向及び垂直方向(上方向)にアンテナ利得
を持つので、小型で効率の高いアンテナを得ることがで
き、UHF帯〜準ギガ帯(800MHz〜2.6GHz
帯)の各種携帯無線機の筺体に設置するのに好適であ
る。
【0028】(3)アンテナキャップ9を構成する誘電
体の材料やその誘電率を選択することによって球面波放
射誘電体アンテナの共振周波数やQ値ばかりでなく、ア
ンテナキャップ9の全表面から再放射される電磁波の共
振電圧つまりアンテナ利得をも任意に選択することがで
きる。例えば、球面波放射誘電体アンテナの共振周波数
やQ値を低くして広帯域な特性にすることができ、アン
テナ利得を変化させることが出来る。
【0029】末尾の表1は、図1に示す球面波放射誘電
体アンテナにおいて同じ形状で誘電体材料が異なるアン
テナキャップ9を装着した場合の共振周波数fo、Q
値、共振出力電圧値及びアンテナの絶対利得Ga値を示
している。上記のとおり、誘電体1/4波長励振形アン
テナANTは、特定した偏波面を持たない等位相面の球
面波を放射するアンテナであり、放射される電波の質が
基準λ/2ダイポールアンテナ(測定用=棒状波源)と
は異なるので、誘電体1/4波長励振形アンテナANT
を基準λ/2ダイポールアンテナと比較することは不都
合である。そこで、誘電率が空気に近く、その誘電損の
極めて小さいテフロン(誘電率2.1)製のアンテナキ
ャップ9を装着した球面波放射誘電体アンテナは仮想の
等方向性アンテナ(Isotropic Antenn
a)の放射特性に近似していることに着目して、このア
ンテナを絶対利得1.0の基準アンテナとし(表1のN
o.3)、各種の誘電体材料により製作したアンテナキ
ャップを装着した時の絶対利得Gaを求めた。
【0030】表1に示すように、アンテナキャップ9を
作る誘電体材料を選択することによって、任意のアンテ
ナ利得を得ることが出来る。例えば、テフロン製のアン
テナキャップ9を、表1のNo.15の誘電体プラスチ
ック(ウルテム)製と交換するだけで、アンテナの絶対
利得Gaは1.17に向上し、表1のNo.11の誘電
体セラミック(誘電率40)製のアンテナキャップ9に
交換すれば、そのアンテナの絶対利得Gaは2.01に
向上しする。この値は1/2波長ダイポールアンテナの
絶対利得1.64を上回る。更に表1のNo.1の誘電
体セラミック(誘電率93)製のアンテナキャップ9に
交換すれば、その絶対利得は4.34という大きな値と
なり、高利得の球面波放射誘電体アンテナが得られる。
しかも、これらの場合、表1から理解出来るように、共
振周波数fo及びQ値は低下するので、広帯域な特性の
アンテナとなる。
【0031】ここで、図1〜図4によって説明した本発
明の球面波放射誘電体アンテナ装置に類似した構造のア
ンテナ装置について説明する。まず、図5に図示するよ
うに、誘電体1/4波長励振形アンテナANTの接続栓
18を整合用導体7の中央の貫通穴6に挿入、接合し、
誘電体1/4波長励振形アンテナANTの周囲を囲む誘
電体セラミック製のアンテナキャップ9を装着したアン
テナ装置について考察する。このアンテナ装置において
は、図5の点線で図示するように、整合用導体7の両折
り曲げ辺7′、7″の両端からアンテナANTまでの長
さを調整することによって、高周波送信部とアンテナA
NTとの整合をとることができる。しかし、図5に図示
するように、整合用導体7にアンテナANTの接続栓1
8が直結して接合されているので、誘電体1/4波長励
振形アンテナANT独自の特性について前述したよう
に、給電導体15に整合用コイル16を巻いて内周面電
極13と同軸状になるように絶縁保持し、電磁結合した
バラン回路を用いた給電がなされ、完全な平衡回路のア
ンテナである。しかも、このアンテナ装置は点波源と見
做され、同位相面の強電界層を形成して特定の偏波面を
持たない球面波を同心球状に放射するので、整合用導体
7は上記の強電界層に包まれる。このため、球面波の電
波は整合用導体7の裏面に回り込み、接続栓18の外周
面上に高周波電流Iが流れるので、図5で図示したよう
に、整合用導体7の折り曲げ辺7′、7″の両端を点線
のように延長してもアンテナANTとの整合を完全に取
ることはできない。
【0032】そこで、図6に図示するように、誘電体セ
ラミック製の基板1に誘電体1/4波長励振形アンテナ
ANTの接続栓18を挿入できる大きさの貫通穴2を穿
ち、貫通穴2の内面にスルーホール電極3を形成し、こ
のスルーホール電極3に誘電体1/4波長励振形アンテ
ナANTの接続栓18を挿入、接合し、更に誘電体1/
4波長励振形アンテナANTの周囲を囲むアンテナキャ
ップ9を装着する。これを中央に大きな(即ち、接続栓
18を通すに足る大きさの)貫通穴6を有する整合用導
体7上に接合、装着する。また、基板1の上面周辺及び
その側面はメタライズし、連続した接地面電極5を形成
する。
【0033】このようにして構成された図6のアンテナ
装置は、例えば、従来の垂直偏波地線導体付きダイポー
ルアンテナ(定在波励振形の棒状波源)の動作原理、即
ち、同軸ケーブルの外周面上に流れる高周波電流の阻止
を目的とする複数本の地線導体が設けられ、該地線導体
上からの電磁波の放射は殆どないという動作原理とは全
く異った原理に基づくアンテナ特性を有している。つま
り、図6に図示するように、アンテナANTは整合用導
体7から誘電体セラミック製の基板1によって絶縁保持
され、図示のアンテナ装置は特定の偏波面を持たない球
面波の共振エネルギー即ち同位相面の強電界層の中に設
けられた整合用導体7の表面上に強磁界が誘起されて整
合用導体7自体が共振し、球面波の電波を上方向に再放
射する。この放射は誘電体1/4波長励振形アンテナA
NTの放射と合成される。
【0034】図6に示すアンテナ装置においては、誘電
体1/4波長励振形アンテナANTから整合用導体7の
両端までの長さを調整することにより、接続栓18の外
周面導体上に高周波電流が流れるのを阻止して完全に近
い整合状態を達成することができ、整合用導体7の両端
付近の放射を強め、アンテナ利得を向上させることがで
きる。しかし、整合用導体7の両端付近からも球面波の
電波が放射するので、このアンテナ装置を携帯無線機に
装着した場合、携帯無線機を保持する手の位置や人体に
よって、整合状態や放射パターンが影響される場合もあ
る。そこで、アンテナANTから整合用導体7の両端ま
での長さをできるだけ短かくしてアンテナの下部放射を
押え、垂直面内指向性をドーム型パターンにする必要が
ある。
【0035】以上の考察に基づいて、本発明の球面波放
射誘電体アンテナ装置に想到するにいたったものであ
る。誘電体1/4波長励振形アンテナANTが放射する
共振エネルギーである1/4波長に圧縮された強電界層
の中に、つまり至近距離に誘電体セラミック製の基板1
が設けられると、基板1を構成している誘電体セラミッ
クの分子又は原子の中で分極電荷の往復運動が生じて基
板1の表面上に電荷が現われることになり、基板1上に
設けられた環状の共振電極4に強磁界が誘起されて共振
電極4が共振を起す。これによって、球面波の電波が基
板1から上方向に再放射され、アンテナANTからの球
面波の放射と合成されるので、その結果、垂直面内指向
性はドーム型パターンとなる。
【0036】また、基板1の下面と接合した整合用導体
7の両端までのアンテナANTからの長さを調整するこ
とによって、給電用の同軸ケーブルとアンテナANTと
の整合を取るようにしているが、上記のとおり、共振電
極4が強磁界を誘起して共振を起し、基板1の全表面で
上方向に球面波を再放射するので、整合用導体7の裏面
への球面波の回り込みは阻止され、整合用導体7のアン
テナから両端までの長さを短縮することが出来る。
【0037】本発明の球面波放射誘電体アンテナ装置に
おける環状の共振電極4の共振周波数は、(1)誘電体
セラミック製の基板1の誘電率及び厚さの選択により、
(2)共振電極4の内周とスルーホール電極3の外周と
の間隔の調整によって容量性リアクタンスを増減させる
ことにより、(3)共振電極4の外周長を変化させて誘
導体リアクタンス分を増減させること、つまり、共振電
極4の面積を調整してインダクタンス分を増減させるこ
とにより、(4)共振電極4上に装着される誘電体セラ
ミック製のアンテナキャップ9の長さ及びアンテナキャ
ップ9を構成する誘導体セラミックの誘電率を選択する
ことによって、調整することができる。
【0038】次に、本発明の球面波放射誘電体アンテナ
装置を携帯無線機に実装した状態について説明する。ま
ず、図7は、1500MHz帯の携帯自動車電話用、M
CA無線用、特定小電力無線用、ワイヤーレス・マイク
用等の端末機の筺体内に、本発明に係る球面波放射誘電
体アンテナ装置を装着した状態を示しており、整合用導
体7の対向する2つの面が筐体24にネジ25によって
固定される。
【0039】図8及び図9は、1.7GHz帯の携帯用
のGPS(グローバルポジショニングシステム)測位機
の筺体内に、本発明に係る球面波放射アンテナ装置を装
着した場合を示しており、測位位置衛星からの電波は円
偏波であるので、整合用導体7は平面型とし、誘電体セ
ラミック製の基板1、環状共振電極4、整合用導体7及
び筺体24は全て円形であり、円形の整合用導体7の端
部は筺体28の内側に挿入固定されている。
【0040】図10は、本発明に係る球面波放射誘電体
アンテナ装置を1.7GHz帯移動体用GPS(グロー
バルポジショニングシステム)測位機用の外部アンテナ
として装着した状態を示しており、整合用導体7の下側
には低雑音増幅器回路用基板30が設けられ、その出力
は同軸ケーブルによって導出されてGPS測位機に供給
される。また、整合用導体7の端部は電波透過性のよい
材料で作られた保護カバー31の内面に固定される。保
護カバー31の下部は固定具32によって適宜の箇所に
取り付けられる。
【0041】図8〜図10に示す球面波放射誘電体アン
テナ装置においても、円板状の整合用導体7の径を変え
ることにより、アンテナと給電用の同軸ケーブルとの整
合を取ることができる。言うまでもなく、図8〜図10
に示す球面波放射誘電体アンテナ装置はGPS通信用ば
かりではなく、テレビ中継用の移動体通信、パラボラア
ンテナの一次放射器、パーソナル無線、1.2GHz帯
のアマチュア無線、MCA通信等の外部用小型アンテナ
としても用いることができる。
【0042】次に、図11〜図13により、本発明に係
る球面波放射誘電体アンテナ装置の他の実施例を説明す
る。この実施例においては、共振周波数の異る2個の誘
電体1/4波長励振形アンテナANT1、ANT2が1つ
の筐体内に設置される。例えば同時双方向通信システム
においては、これらのアンテナの一方は送信アンテナ、
他方は受信アンテナとして動作する。なお、図11〜図
13において、図1〜図10に用いられたと同じ参照数
字は同じ構成要素を指し、下付きの数字1は一方の誘電
体1/4波長励振形アンテナANT1の、下付きの数字
2は他方の誘電体1/4波長励振形アンテナANT2
構成要素であることを示す。
【0043】特に図12に図示すように、誘導体セラミ
ック製の基板1の上面に適当な間隔を保って、それぞれ
外周長の異った環状の共振電極41、42が設けられ、基
板1の裏面には連続した接地面電極5が設けられ、整合
用導体7には、適当な間隔を保って貫通穴61、62が設
けられる。図11から理解されるように、図に向かって
左側のアンテナANT1の動作周波数の方が右側のアン
テナANT2の動作周波数よりも低いので、これらのア
ンテナと給電用の同軸ケーブルとの整合を調整するため
に、整合用導体7の左右の折り曲げ辺7′、7″の長さ
は異なり、アンテナANT1から左側の折り曲げ辺7′
の端縁までの距離の方がアンテナANT2から右側の折
り曲げ辺7″の端縁までの距離よりも長い。それぞれの
アンテナの共振周波数は、給電導体の長さ、整合用コイ
ルの導線の巻き数、誘電体セラミック製の筒体の長さ、
直径、外周面電極と誘電部との長さ、及び、筒体の誘電
率等を選択することによって調整することができる。
【0044】図11に示す球面波放射誘電体アンテナ装
置は、同時送受信システムばかりでなく、1500MH
z帯の携帯自動車電話と1.9GHz帯のPHS(パー
ソナルハンデイホンシステム)通信との融合端末機用の
アンテナ装置として実現される。左側のアンテナANT
1は1500MHz帯用、右側のアンテナANT2は1.
9GHz帯用である。この他にも、衛星移動体通信(イ
リジウム衛星)と携帯自動車電話との融合端末機用、衛
星移動体通信(イリジウム衛星)とPHS通信との融合
端末機用、800MHz帯の携帯自動車電話用双方向同
時通信システム等にも使用できる。
【0045】この実施例においても、図1に示す球面波
放射誘電体アンテナ装置について説明したと同様に、共
振電極41、42の共振周波数の調整や、誘電体セラミッ
ク製のアンテナキャップ91、92の誘電率の選択による
アンテナのQ値、アンテナの放射利得の調整を行うこと
ができる。
【0046】これらの誘電体1/4波長励振形アンテナ
ANT1、ANT2は特定の偏波面を持たない球面波を放
射する点波源と見做し得、「ある周波数帯域内では共振
するが、その帯域外では共振しない」という誘電体セラ
ミック共振器特有の構造のアンテナであるので、それぞ
れのアンテナに割り当てられた帯域内の周波数の電波に
対しては鋭く共振して送信又は受信の作動をするが、割
り当てられた帯域外の周波数の電波に対しては共振しな
い。つまり、アンテナANT1、ANT2はフィルター動
作を行う。したがって、これらのアンテナを並置して
も、送信波が受信用アンテナへ回り込むことは極めて小
さいことになる。
【0047】
【発明の効果】以上、この発明をその実施例について詳
細に説明したところから明らかなとおり、この発明は以
下の格別な効果を奏する。
【0048】(1)前記したように、本発明に係る球面
波放射誘電体アンテナ装置は、その構造上、誘電体セラ
ミック製の筒体に設けた各電極によって1/4波長に圧
縮された共振(TEMモード)を起して筒体全体で励振
し、等位相面の強電界層を形成して筒体を核にして同心
球状の球面波の電波を放射する点波源のアンテナと見做
し得るので、従来の定在波励振形アンテナ(直線偏波の
棒状波源)の8の字型放射ではなくドーム型の放射パタ
ーンを持ち、例えば高層ビルの谷間等のような偏波面が
複雑に変化する場所での交信に特に有効である。
【0049】(2)誘電体セラミック製の基板上に設け
た環状の共振電極の大きさ及び整合用導体の両端までの
長さをそれぞれ調整することによって、アンテナからの
下部放射を制御し、同軸ケーブルとの完全に近い整合を
得ることができる。
【0050】(3)双方向同時通信用や融合端末機用の
アンテナ装置を構成した場合でも、損失の大きいアンテ
ナ共用器を設ける必要はなく、また、簡単な構成の損失
の小さいバンドパスフイルターやアイソレーター等を介
して送信回路及び受信回路に接続するだけで良いので、
ダイバーシテイ回路は必要としない。更に、個々の誘電
体1/4波長励振形アンテナは、至近距離に併設して
も、それぞれセラミック共振器の形状のアンテナである
ので、相互に回り込む電波は極めて小さい。
【0051】(4)誘電体セラミック製の基板上に設け
た環状の共振電極が誘電体1/4波長励振形アンテナの
下部放射によって上方向に球面波の電波を再放射するの
で、このアンテナからの放射と合成される結果、本発明
に係る球面波放射誘電体アンテナ装置はドーム型の垂直
面内指向性を示し、アンテナ利得は向上する。
【0052】(5)本発明に係る球面波放射誘電体アン
テナ装置は、Q値が高く狭帯域でアンテナの利得の低い
従来の衛星測位機のGPSアンテナとは異なり、所望の
アンテナ利得が得られるので、従来のGPSアンテナに
は必要であった高利得な低雑音増幅器を省略することが
できる。
【0053】(6)本発明のアンテナ装置は、各種通信
の固定局及び基地局用、テレビ中継等の移動体通信用、
各種衛星移動体通信用等の種々の用途のアンテナ装置と
して極めて有効であり、球面波を放射する点波源として
パラボラアンテナの一次放射器に最適である。
【0054】(7)必要によっては誘電体セラミック製
のアンテナキャップを設置し、その誘電率を選択するこ
とによって、アンテナ装置が取り付けられた筺体による
アンテナ損失をカバーするだけのアンテナ利得を得るこ
とができる。
【0055】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】誘電体1/4波長励振形アンテナを用いた本発
明に係る球面波放射誘電体アンテナ装置の一実施例の一
部破断斜視図。
【図2】図1に示す球面波放射誘電体アンテナ装置の一
部断面図。
【図3】図1及び図2に示す球面波放射誘電体アンテナ
装置から誘電体1/4波長励振形アンテナ及びアンテナ
キャップを除去したときの上面図。
【図4】図1の誘電体1/4波長励振形アンテナの断面
図。
【図5】図1に示す球面波放射誘電体アンテナ装置に類
似したプロトタイプのアンテナ装置の断面図。
【図6】図1に示す球面波放射誘電体アンテナ装置に類
似した他のプロトタイプのアンテナ装置の断面図。
【図7】本発明に係る球面波放射誘電体アンテナ装置の
応用例を示す図。
【図8】本発明に係る球面波放射誘電体アンテナ装置の
他の応用例を示す図。
【図9】図8における球面波放射誘電体アンテナ装置の
線9−9に沿う断面図。
【図10】本発明に係る球面波放射誘電体アンテナ装置
の更に他の応用例を示す図。
【図11】本発明に係る球面波放射誘電体アンテナ装置
の他の実施例を示す断面図。
【図12】図11の球面波放射誘電体アンテナ装置にお
ける共振電極の形状を説明するための図。
【図13】図11の球面波放射誘電体アンテナ装置にお
ける整合用導体の形状を説明するための図。
【図14】従来の誘電体1/4波長励振形アンテナの構
成を示す図。
【符号の説明】 1:基板 2:貫通穴 3:スルーホール電極
4:共振電極 5:接地用電極 6:貫通穴
7:整合用導体 8:誘電共振部 9:アンテナキ
ャップ ANT:誘電体1/4波長励振形アンテナ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体1/4波長励振形アンテナと、 前記誘電体1/4波長励振形アンテナの基部を受け入れ
    ることができる大きさを有し且つ内面にスルーホール電
    極を設けた貫通穴を有する誘電体セラミック製の基板
    と、 前記基板の一面の前記スルーホール電極から間隔を保っ
    て形成された環状の共振電極と、 前記基板に形成された接地面電極と、 前記接地面電極に接合された整合用導体と、を具備する
    ことを特徴とする球面波放射誘電体アンテナ装置。
  2. 【請求項2】 前記誘電体1/4波長励振形アンテナ
    が、 誘電体製の筒体と、 前記筒体の内周面に形成された内周面電極と、 前記筒体の一端面を覆い且つ前記内周面電極と電気的に
    接続された片端面電極と、 前記筒体の外周面の一部に形成され且つ前記片端面電極
    と電気的に接続された外周面電極と、 前記筒体の内部に設けられ、前記内周面電極と磁界結合
    する給電導体と、 前記給電導体の周囲に巻回され、一端が前記給電導体
    に、他端が前記接続栓の外部導体に接続された絶縁導体
    からなる整合用コイルと、を備えることを特徴とする請
    求項1記載の球面波放射誘電体アンテナ装置。
  3. 【請求項3】 動作周波数の異なる複数個の前記誘電体
    1/4波長励振形アンテナを備えることを特徴とする請
    求項1又は2記載の球面波放射誘電体アンテナ装置。
  4. 【請求項4】 前記誘電体1/4波長励振形アンテナを
    取り囲むように固定された誘電体セラミック製のアンテ
    ナキャップを備えることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか1つに記載の球面波放射誘電体アンテナ装置。
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