JPH08317672A - 超音波モータ装置 - Google Patents

超音波モータ装置

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JPH08317672A
JPH08317672A JP7118640A JP11864095A JPH08317672A JP H08317672 A JPH08317672 A JP H08317672A JP 7118640 A JP7118640 A JP 7118640A JP 11864095 A JP11864095 A JP 11864095A JP H08317672 A JPH08317672 A JP H08317672A
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JP
Japan
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electrode
self
excited
ultrasonic motor
frequency
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Application number
JP7118640A
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English (en)
Inventor
Motoyasu Yano
元康 谷野
Yoshitaka Takemura
芳孝 竹村
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高効率で駆動するとともに、回路構成を簡素
化することができる超音波モータ装置を提供する。 【構成】 圧電体42の一側面には、励振周波数の4分
の1波長相当の長さの第1の電極5を挟んで、4波長相
当の長さの第1の駆動電極11,12がそれぞれ設けら
れている。各第1の駆動電極11,12の他端側には、
それぞれ4分の1波長相当の長さの第2の電極8及び第
3の電極10がそれぞれ設けられている。第1の電極5
には第1の自励発振部13が接続され、その出力側は第
1の駆動電極11に接続されている。第2の電極8及び
第3の電極10はそれぞれ切換スイッチ14の切換側に
接続され、切換スイッチ14の他端には第2の自励発振
部15が接続されている。その出力側は第2の駆動電極
12に接続されている。第1の自励発振部13及び圧電
駆動体、そして、第2の自励発振部15及び圧電駆動体
によりそれぞれ自励発振回路が構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波モータ装置に係
り、詳しくは、回転型の超音波モータ装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】超音波モータでは、圧電セラミック等の
圧電体を高周波電圧で駆動して弾性体に高周波弾性振動
を発生させ、この高周波弾性振動を摩擦にて動体に伝達
することにより動体を回転運動させてその回転運動を取
り出すようにしている。
【0003】図4は回転型の超音波モータの40の基本
構成を説明するための断面図である。この超音波モータ
40は、円環状に形成された金属等の弾性体41に、同
じく円環状の圧電体42を貼り合わせてステータ43と
し、このステータ43に円環状に形成されたロータ44
を加圧接触させている。そして、弾性体41に時間的及
び空間的に位相が異なる2つの定在波を同時に励振する
ことにより疑似的に進行波を発生させ、この疑似進行波
によりロータ44を回転運動させている。尚、ロータ4
4のステータ43と摺動する側には、スライダ45が貼
着されている。
【0004】上記のようなステータ43には、印加高周
波電圧の周波数に対する感度、即ち、印加高周波電圧値
に対する疑似進行波の振幅が極大になる共振点がある。
従って、ステータ43を駆動する際には、共振点におけ
る周波数(共振周波数)の高周波電圧を供給することに
より、ステータ43を高効率で励振してロータ44から
大きな出力を取り出すようにしている。
【0005】ところが、ステータ43の共振周波数は、
ロータ44がステータ43に加える荷重により変化す
る。従って、ロータ44に加わる負荷によっても変動す
る。又、ステータ43の共振周波数は、ステータ43の
温度によっても変化する。即ち、駆動時の機械的損失に
よりステータ43の温度が上昇すると、共振周波数がシ
フトする。この結果、超音波モータの駆動中に、ステー
タ43の共振周波数が印加高周波電圧の周波数からず
れ、ステータ43の効率が低下する状態が起きる。この
状態では、ロータ44の回転運動が不安定になり、その
出力が低下する。
【0006】このような問題を解消するため、特開平6
−11191号公報では、印加高周波電圧の周波数を、
変化する共振周波数に追従させるようにした超音波モー
タ装置が提案されている。図5は、上記超音波モータ本
体の圧電体50及び圧電体50の各電極に接続された駆
動回路を示している。この超音波モータ装置では、電力
増幅器51により駆動電極52に高周波電圧を印加して
圧電体50を高周波振動させている。そして、この高周
波振動により駆動電極52に励起される交流電圧をバン
ドパスフィルタ増幅器53を介して電力増幅器51に帰
還させている。一方、バンドパスフィルタ増幅器53の
出力電圧をπ/2位相器54に入力して位相を90度ず
らした後、電力増幅器55に入力して駆動電極56に印
加している。即ち、電力増幅器51及び圧電体50にて
自励発振回路を構成し、電力増幅器55、π/2位相器
54及び圧電体50にて自励発振回路を構成している。
バンドパスフィルタ増幅器53は、駆動電極52から入
力する交流電圧の内、圧電駆動体の主共振周波数成分の
みを通過させている。この結果、圧電体50には常に共
振周波数に等しい周波数の駆動交流電圧が印加される。
従って、この超音波モータ装置によれば、駆動中の負
荷、温度等の変化により圧電駆動体の共振周波数がシフ
トしても、圧電駆動体を常に高い効率で励振させること
ができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
超音波モータでは、駆動回路にバンドパスフィルタ増幅
器53、π/2位相器54を備えているため、部品点数
が多く、製造工数が多かった。従って、超音波モータ装
置の価格が高くなるため、その普及の障害になっている
という問題がある。
【0008】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、高効率で駆動するこ
とができるとともに、回路構成を簡素化することができ
る超音波モータ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、円環状の弾性体に円環状
の圧電体を張り合わせてステータとし、圧電体に励振周
波数の波長の4分の1波長だけ位置をずらした第1の駆
動電極及び第2の駆動電極をそれぞれ設け、この両電極
に90度位相がずれた2つの駆動交流電圧をそれぞれ印
加してステータに高周波振動を発生させ、この高周波振
動によりステータ側に付勢されるロータを回転運動させ
るようにした超音波モータ装置において、ステータの高
周波振動により互いに90度位相がずれた発振信号が出
力される第1の電極と第2の電極と、前記第1の電極か
ら出力する発振信号を増幅して前記第1の駆動電極に帰
還させる第1の自励発振部と、前記第2の電極から出力
する発振信号を増幅して前記第2の駆動電極に帰還させ
る第2の自励発振部とを備えた。
【0010】又、請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載の発明において、第1の電極は、励振周波数の4分
の1波長相当の長さに形成され、第2の電極は、前記第
1の電極から励振周波数の2分の1波長の整数倍相当の
長さだけずれた位置に設けられるものとした。
【0011】又、請求項3に記載の発明は、請求項2に
記載の発明において、第2の電極は、励振周波数の4分
の1波長相当の長さに形成されるものとした。又、請求
項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
ステータの高周波振動により第1の電極及び第2の電極
から出力される各発振信号の何れか一方に対して90度
ずれるとともに他方に対して180度ずれた発振信号が
出力される第3の電極と、前記第3の電極から出力され
る発振信号を増幅して前記第2の駆動電極に帰還させる
第3の自励発振部とを備えた。
【0012】又、請求項5に記載の発明は、請求項4に
記載の発明において、第3の電極は、励振周波数の4分
の1波長相当の長さに形成され、前記第1の電極から励
振周波数の2分の1波長の整数倍相当の長さだけずれた
位置に設けられるとともに、前記第2の電極から励振周
波数の4分の1波長相当の長さだけずれた位置に設けら
れるものとした。
【0013】又、請求項6に記載の発明は、請求項5に
記載の発明において、第3の自励発振部を、第2の自励
発振部と同一とし、第2の自励発振部には、第2の電極
又は第3の電極の何れかの発振信号を入力する切換手段
を設けた。
【0014】
【作用】従って、請求項1に記載の発明によれば、第1
の自励発振部が出力する駆動交流電圧によりステータが
共振周波数で高周波振動すると、第1の電極から第1の
自励発振部にその高周波振動と同じ周波数の発振信号が
帰還される。第1の自励発振部が発振信号を増幅した駆
動交流電圧を第1の駆動電極に出力すると、ステータに
はその駆動交流電圧による高周波振動が励振される。従
って、第1の自励発振部及びステータにより自励発振回
路が構成される。又、第2の自励発振部が出力する駆動
交流電圧によりステータが共振周波数で高周波振動する
と、第2の電極から第2の自励発振部にその高周波振動
と同じ周波数で、第1の電極から出力される発振信号に
対して90度位相がずれた発振信号が帰還される。第2
の自励発振部が発振信号を増幅した駆動交流電圧を第2
の駆動電極に出力すると、ステータにはその発振信号に
基づく高周波振動が励振される。この結果、ステータに
は共振周波数に等しい周波数の両高周波振動に基づく疑
似進行波が生成される。
【0015】又、請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載の発明において、励振周波数の4分の1波長相当の
長さに形成される第1の電極から第1の自励発振部に発
振信号が出力され、第1の電極から励振周波数の2分の
1波長の整数倍相当の長さだけずれた位置に設けられる
第2の電極から第2の自励発振部に発振信号が出力され
る。
【0016】又、請求項3に記載の発明は、請求項2に
記載の発明において、励振周波数の4分の1波長相当の
長さに形成される第2の電極から第2の自励発振部に発
振信号が出力される。
【0017】又、請求項4に記載の発明は、請求項1に
記載の発明において、第3の自励発振部が出力する駆動
交流電圧によりステータが共振周波数で高周波振動する
と、第3の電極から第3の自励発振部にその高周波振動
と同じ周波数の発振信号が帰還される。第3の電極が第
2の電極に対して4分の1波長分だけずれた位置に設け
られるため、この発振信号は第1の電極から出力される
発振信号に対して、第2の電極から出力される発振信号
とは逆方向に位相が90度ずれる。そして、第3の自励
発振部が発振信号を増幅した駆動交流電圧を第2の駆動
電極に出力すると、ステータにはその駆動交流電圧によ
る高周波振動が励振される。従って、第2の電極に第2
の自励発振部が出力する駆動交流電圧が印加される場合
と、第3の自励発振部が出力する駆動交流電圧が印加さ
れる場合で、ステータに励起される疑似進行波の進行方
向が反対になる。
【0018】又、請求項5に記載の発明によれば、請求
項4に記載の発明の作用に加えて、励振周波数の4分の
1波長相当の長さに形成され、第1の電極から励振周波
数の2分の1波長の整数倍だけずれた位置に設けられる
とともに、第2の電極から励振周波数の4分の1波長だ
けずれた位置に設けられる第3の電極から第3の自励発
振部に発振信号が出力される。
【0019】又、請求項6に記載の発明によれば、請求
項5に記載の発明の作用に加えて、切換手段により、第
2の電極又は第3の電極から出力される発振信号の何れ
かが選択されて第2の自励発振部に入力される。従っ
て、2個の自励発振部と切換手段で駆動回路が構成され
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1に
従って説明する。尚、本実施例では電極の配置構成と駆
動回路が異なるのみで、超音波モータの基本的構成は図
4に示す構成と基本的に同じであるため、符号を同じに
して超音波モータの基本的構成の説明は省略する。
【0021】図1は、超音波モータ装置1の構成を示し
ている。超音波モータ装置1は、圧電体42と駆動回路
2から構成されている。圧電体42は、その円周方向の
長さが励振周波数の9波長相当の長さに形成されてい
る。尚、図1においては、圧電体42はその下面(図4
における下面、即ち、弾性体41と接しない側)を示し
ている。圧電体42の上面(従って、図4における上
面、即ち、弾性体41に接する側)には、その円周方向
に、励振周波数の2分の1波長相当の長さの小電極3が
8個配列された小電極群4が設けられている。圧電体4
2の下面において、この小電極群4に対応する領域には
第1の駆動電極11が形成されている。又、圧電体42
の下面には、この第1の駆動電極11に隣接して励振周
波数の4分の1波長相当の長さの第1の電極5が設けら
れている。
【0022】さらに、圧電体42の上面において、この
第1の電極5に隣接する位置には再び2分の1波長相当
の長さの小電極6が8個配列された小電極群7が設けら
れている。圧電体42の下面において、この小電極群7
に対応する領域には駆動電極12が形成されている。さ
らに、圧電体42の下面には、この第2の駆動電極12
に隣接して4分の1波長相当の長さの第2の電極8が設
けられている。この第2の電極8に隣接して4分の1波
長相当の長さの間隙9が設けられ、この間隙9に隣接し
て4分の1波長相当の長さの第3の電極10が設けられ
ている。従って、この第3の電極10は、前記第1の駆
動電極11に隣接している。尚、圧電体42の上面及び
下面において、隣合う電極同士は互いに絶縁されてい
る。
【0023】圧電体42において、小電極群4の各小電
極3が対応する領域には、その厚み方向に交互に逆方向
に分極処理された図示しないセグメントがそれぞれ形成
されている。又、小電極群7の各小電極6が対応する領
域にも、同様なセグメントがそれぞれ形成されている。
さらに、各電極5,8,10がそれぞれ対応する領域に
も、同様なセグメントがそれぞれ形成されている。尚、
各セグメントは、小電極群4の領域では前記各小電極3
と第1の駆動電極11を使用して、又、小電極群7の領
域では前記各小電極6と第2の駆動電極12をそれぞれ
使用して分極処理されている。
【0024】前記第1の電極5には第1の自励発振部1
3が接続され、その出力側は前記第1の駆動電極11に
接続されている。そして、第1の自励発振部13は、電
源の投入により第1の駆動電極11に駆動交流電圧を出
力する。又、第1の自励発振部13は第1の電極5から
発振信号を入力し、この発振信号を増幅して第1の駆動
電極11に出力する。
【0025】又、前記第2の電極8及び第3の電極10
は、切換手段としての切換スイッチ14の接点14a,
14bにそれぞれ接続されている。切換スイッチ14の
可動端14cが第2の自励発振部15に接続されてい
る。第2の自励発振部15は前記第2の駆動電極12に
接続されている。そして、第2の自励発振部15は、電
源の投入により、第2の駆動電極12に駆動交流電圧を
出力する。又、第2の自励発振部15は、切換スイッチ
14を介して第2の電極8又は第3の電極10から発振
信号を入力し、この発振信号を増幅して第2の駆動電極
12に出力する。
【0026】ステータ43は、第1の駆動電極11に駆
動交流電圧が印加されると定在波を励起する。又、ステ
ータ43は、第2の駆動電極12に駆動交流電圧が印加
されると定在波を励起する。さらに、ステータ43は、
両駆動電極11,12が励振周波数の4分の1波長だけ
ずれているため、両駆動電極11,12に印加される駆
動交流電圧の位相が90度ずれているときには、励起さ
れる両定在波により疑似進行波を生成する。
【0027】ステータ43が高周波振動すると、逆圧電
効果により第1〜第3の電極5,8,10に交流電圧が
それぞれ生成される。この交流電圧の周波数は、ステー
タ43の共振周波数に等しくなる。第1の電極5は、生
成された交流電圧に基づく発振信号を第1の自励発振部
13に出力する。同様に、第2の電極8及び第3の電極
10は、生成された交流電圧に基づく発振信号をそれぞ
れ出力する。又、第2電極8及び第3の電極10は、第
1の電極5に対して励振周波数の2分の1波長の整数倍
だけそれぞれ位置がずれている。従って、各第2の電極
8及び第3の電極10から出力される発振信号は、第1
の電極5から出力される発振信号に対してその位相が9
0度ずれる。さらに、第2の電極8及び第3の電極10
同士の位置が励振周波数の波長の4分の1ずれているた
め、各第2の電極8及び第3の電極10から出力される
各発振信号は第1の電極5から出力される発振信号に対
して互いに反対方向に90度ずれる。
【0028】従って、前記第1の自励発振部13及びス
テータ43にて自励発振回路が構成され、又、前記第2
の自励発振部15及びステータ43にて自励発振回路が
構成されている。即ち、第1の自励発振部13が作動す
ると、第1の電極5からは共振周波数に等しい周波数の
発振信号が帰還される。第1の自励発振部13は、入力
した発振信号を増幅して出力する。この結果、第1の自
励発振部13及びステータ43からなる自励発振回路が
ステータ43の共振周波数で発振する。同様に、第2の
自励発振部15及びステータ43からなる自励発振回路
も、ステータ43の共振周波数で発振する。
【0029】尚、各第1及び第2の自励発振部13,1
5は、図示しない直流電源に接続されている。又、弾性
体41は接地されている。次に、以上のように構成され
た超音波モータ装置の作用について説明する。
【0030】両第1の自励発振部13,15に直流電源
が投入されると、第1の自励発振部13から出力される
駆動交流電圧によりステータ43に高周波振動が励起さ
れる。すると、この高周波振動による逆圧電効果により
第1の電極5に生成される交流電圧が発振信号として第
1の自励発振部13に入力される。この発振信号の周波
数はステータ43の共振周波数に等しくなるため、第1
の自励発振部13は共振周波数に等しい周波数の駆動交
流電圧を出力する。この結果、ステータ43にはその共
振周波数に等しい周波数の定在波が励起される。
【0031】又、第2の自励発振部15から出力される
駆動交流電圧によりステータ43に高周波振動が励起さ
れる。切換スイッチ14が電極8に切り換えられている
と、この高周波振動による逆圧電効果により第2の電極
8に生成される交流電圧が発振信号として第2の自励発
振部15に入力される。この発振信号は、その周波数が
第1の電極5から出力される発振信号の周波数と同じで
あるが、位相が90度異なる。この発振信号の周波数は
ステータ43の共振周波数に等しくなるため、第2の自
励発振部15は共振周波数に等しい周波数の駆動交流電
圧を出力する。この結果、ステータ43にはその共振周
波数に等しい周波数の定在波が励起される。従って、ス
テータ43には位相が90度ずれた両駆動交流電圧にて
励起される2つの定在波により疑似進行波が生成され
る。
【0032】超音波モータの駆動中にステータ43に加
わる荷重、圧電体の温度等が変化すると、その共振周波
数が変化する。この結果、第1の電極5から出力される
発振信号の周波数が、変化した共振周波数と同じ値に変
化する。従って、自励発振部13からはその周波数の駆
動交流電圧が出力されるため、ステータ43にはその駆
動交流電圧に等しい周波数の定在波が励起される。同様
に、第2の電極8から出力される発振信号の周波数も、
変化した共振周波数と同じ値に変化する。従って、自励
発振部15からは新たな共振周波数に等しい周波数で、
位相が90度ずれた駆動交流電圧が出力される。この結
果、ステータ43には周波数が変化した両駆動交流電圧
にて励起される2つの定在波により疑似進行波が生成さ
れる。
【0033】従って、超音波モータの使用中に共振周波
数が初期の値から変化しても、ステータ43が変化した
後の共振周波数に等しい周波数の駆動交流電圧で励振さ
れるため、超音波モータが効率良く駆動される。
【0034】又、切換スイッチ14を第3の電極10に
切り換えると、ステータ43の高周波振動により第3の
電極10に生成される交流電圧が発振信号として第2の
自励発振部15に入力される。この発振信号は、その位
相が第1の電極5から出力される発振信号に対して第2
の電極8から出力される発振信号とは反対側に90度ず
れる。そして、第1の電極5から出力される発振信号か
ら生成される駆動交流電圧、及び、第3の電極10から
出力される発振信号から生成される駆動交流電圧により
それぞれ定在波が励起される。この結果、両定在波によ
り生成される疑似進行波の進行方向は、切換スイッチ1
4が第2の電極8に接続される場合とは反対になる。
【0035】以上詳述したように、本実施例の超音波モ
ータ装置によれば、第1の自励発振部13とステータ4
3、及び、第2の自励発振部15とステータ43でそれ
ぞれ自励発振回路を構成した。又、第1の自励発振部1
3に発振信号を帰還する第1の電極5と、第2の自励発
振部15に発振信号を帰還する第2の電極8(又は、第
3の電極10)とを、励振周波数の2分の1波長の整数
倍だけずらした位置に設けて両発振信号の位相が90度
ずれるようにした。従って、発振信号の位相を90度ず
らすための位相器を用いることなく、両第1の駆動電極
11,12に対して、周波数が共振周波数に等しく、位
相が90度ずれた駆動交流電圧をそれぞれ印加すること
ができる。この結果、簡単な構成の駆動回路により圧電
駆動体43を共振周波数で駆動することができる。
【0036】又、本実施例によれば、第1の電極5に対
して励振周波数の2分の1波長の整数倍だけずらすとと
もに、互いに同波長の4分の1だけずらした位置に第2
の電極8及び第3の電極10を設けた。この両第2の電
極8及び第3の電極10から、第1の電極5から出力さ
れる発振信号に対して位相が反対方向に90度ずれた2
通りの発振信号を得るようにした。そして、この両発振
信号の何れかを第2の自励発振部15に入力して駆動交
流電圧を得て、この駆動交流電圧と第1の自励発振部1
3から出力される駆動交流電圧とで、圧電駆動体43に
疑似進行波を生成するようにした。従って、第2の自励
発振部15に入力する発振信号を選択することにより、
両進行方向の疑似進行波を生成することができる。この
結果、簡単な回路構成で正転及び逆転を行うことができ
る。
【0037】さらに、本実施例によれば、第2の電極8
及び第3の電極10をそれぞれ切換スイッチ14に接続
し、その切り換え操作により両第2の電極8及び第3の
電極10の何れか一方の発振信号を第2の自励発振部1
5に入力するようにした。従って、第1及び第2の自励
発振部13,15と切換スイッチ14とにより正転及び
逆転可能な駆動回路を構成することができる。
【0038】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、以下のように構成することもできる。 (1) 上記実施例で、図2に示すように、例えば第2
の電極8のみを設けた正転又は逆転専用の超音波モータ
装置としてもよい。
【0039】(2) 上記実施例では、第1の電極5の
発振信号に対して位相が90度反対にずれた発振信号を
出力する2個の第2の電極8及び第3の電極10を設け
た。そして、切換スイッチ14にて何れか一方の電極
8,10の発振信号を第2の自励発振部15に入力する
ことにより、超音波モータを正転又は逆転させるように
した。これを、図3に示すように、第2の電極8に18
0度位相をずらすπ位相器16を接続する。そして、切
換スイッチ14により第2の自励発振部15に入力する
発振信号をπ位相器16を通して180度位相をずらし
た発振信号と、π位相器16を通さずそのまま出力した
発振信号に切り換えることにより、超音波モータを正転
又は逆転させるようにしてもよい。この場合でも、簡単
な回路構成で正転及び逆転を行う駆動回路とすることが
できる。
【0040】(3) 各第2の電極8に第2の自励発振
部15を接続するとともに、第3の電極10に第3の自
励発振部を接続し、両自励発振部が出力する各駆動交流
電圧を選択して駆動電極7に印加するようにしてもよ
い。
【0041】(4) 圧電体42の円周方向の長さは、
励振周波数の9波長相当の長さに限らず、それ以外の長
さであってもよい。 (5) 第1の電極5、第2の電極8及び第3の電極1
0の各長さを励振周波数の4分の1波長相当の長さ以外
としてもよい。
【0042】(6) 第2の電極8及び第3の電極10
の第1の電極5に対するずれをそれぞれ励振周波数の2
分の1波長の整数倍以外としてもよい。 (7) 小電極3,6を圧電体42の下面(即ち、弾性
体41と接しない側)に形成するタイプの超音波モータ
に実施してもよい。即ち、この場合には、圧電体42の
上面(即ち、弾性体41と接する側)に共通電極を形成
するとともに、小電極3,6をそれぞれ駆動電極11,
12で短絡する。
【0043】(8) 各電極5,8,10及び各駆動電
極11,12を弾性体42の上面に設けたタイプの超音
波モータに実施してもよい。 上記実施例から把握できる請求項以外の技術的思想につ
いて、以下にその効果とともに記載する。
【0044】(1) 請求項1に記載の超音波モータ装
置において、第2の電極8から出力する発振信号を18
0度位相をずらすπ位相器16を設け、第2の電極8か
ら出力される発振信号と、π位相器16を介した発振信
号との内の何れか一方を選択して第2の自励発振部15
に入力する切換手段14を設けた。このような構成によ
れば、2個の自励発振部、π位相器及び切換スイッチに
より正転及び逆転を行うことができる。
【0045】(2) 請求項1に記載の超音波モータ装
置において、第1の電極5、第2の電極8、第1の駆動
電極及び第2の駆動電極を、圧電体42の弾性体41と
接しない側面に形成した。このような構成によれば、各
電極5,8及び各駆動電極11,12への接続を容易に
行うことができる。
【0046】(3) 請求項1に記載の超音波モータ装
置において、第1の駆動電極11及び第2の駆動電極1
2に対して、小電極3,4を圧電体42の反対側に設け
た。このような構成によれば、共通電極を形成すること
なく、各駆動電極11,12及び各小電極3,4を使用
してセグメントを形成することができる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜3に記
載の発明によれば、各電極にそれぞれ接続される各自励
発振部がそれぞれ各駆動電極に駆動交流電圧を出力する
ようにしたので、圧電駆動体をその共振周波数で駆動す
ることができる。従って、ステータに加わる荷重が変化
したり、圧電駆動体の温度が変化しても、圧電駆動体が
そのときの共振周波数で駆動される。この結果、圧電駆
動体を高効率で駆動することができるとともに、駆動回
路の構成を簡素化することができるため、超音波モータ
を常時高い効率で安定して駆動することができる。
【0048】又、請求項4〜6に記載の発明によれば、
請求項1に記載の発明の効果に加えて、位相のずれ方向
が互いに反対である発振信号を取り出し、この発振信号
を選択することにより進行方向が逆方向の疑似進行波を
生成するようにした。この結果、発振信号の位相をずら
すための位相器が不要になるため、簡単な回路構成で正
転及び逆点を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 圧電駆動体上の電極構成及び駆動回路の構成
を示す概念図。
【図2】 別例の電極構成及び駆動回路の構成を示す概
念図。
【図3】 同じく電極構成及び駆動回路の構成を示す概
念図。
【図4】 超音波モータの基本的構成を示す模式断面
図。
【図5】 従来形の超音波モータ装置の電気ブロック
図。
【符号の説明】
1…圧電駆動体、5…第1の電極、8…第2の電極、1
0…第3の電極、11…第1の駆動電極、12…第2の
駆動電極、13…第1の自励発振部、14…切換手段と
しての切換スイッチ、15…第2及び第3の自励発振
部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円環状の弾性体に円環状の圧電体を張り
    合わせてステータとし、圧電体に励振周波数の波長の4
    分の1波長だけ位置をずらした第1の駆動電極及び第2
    の駆動電極をそれぞれ設け、この両電極に90度位相が
    ずれた2つの駆動交流電圧をそれぞれ印加してステータ
    に高周波振動を発生させ、この高周波振動によりステー
    タ側に付勢されるロータを回転運動させるようにした超
    音波モータ装置において、 ステータの高周波振動により互いに90度位相がずれた
    発振信号が出力される第1の電極と第2の電極と、 前記第1の電極から出力する発振信号を増幅して前記第
    1の駆動電極に帰還させる第1の自励発振部と、 前記第2の電極から出力する発振信号を増幅して前記第
    2の駆動電極に帰還させる第2の自励発振部とを備えた
    超音波モータ装置。
  2. 【請求項2】 第1の電極は、励振周波数の4分の1波
    長相当の長さに形成され、第2の電極は、前記第1の電
    極から励振周波数の2分の1波長の整数倍相当の長さだ
    けずれた位置に設けられるものである請求項1に記載の
    超音波モータ装置。
  3. 【請求項3】 第2の電極は、励振周波数の4分の1波
    長相当の長さに形成されるものである請求項2に記載の
    超音波モータ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の超音波モータ装置にお
    いて、 ステータの高周波振動により第1の電極及び第2の電極
    から出力される各発振信号の何れか一方に対して90度
    ずれるとともに他方に対して180度ずれた発振信号が
    出力される第3の電極と、 前記第3の電極から出力される発振信号を増幅して前記
    第2の駆動電極に帰還させる第3の自励発振部とを備え
    た超音波モータ装置。
  5. 【請求項5】 第3の電極は、励振周波数の4分の1波
    長相当の長さに形成され、前記第1の電極から励振周波
    数の2分の1波長の整数倍相当の長さだけずれた位置に
    設けられるとともに、前記第2の電極から励振周波数の
    4分の1波長相当の長さだけずれた位置に設けられるも
    のである請求項4に記載の超音波モータ装置。
  6. 【請求項6】 第3の自励発振部は、第2の自励発振部
    と同一であり、 第2の自励発振部には、第2の電極又は第3の電極の何
    れかの発振信号を入力する切換手段を設けた請求項5に
    記載の超音波モータ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006340493A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Canon Inc 振動波アクチュエータ及びその駆動方法
CN103107736A (zh) * 2013-02-01 2013-05-15 东南大学 三电源环形行波超声波电机的正反转移相控制方法

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