JPH08318345A - 内歯車、底付き内歯車の鍛造金型及び内歯車の矯正金型 - Google Patents
内歯車、底付き内歯車の鍛造金型及び内歯車の矯正金型Info
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- JPH08318345A JPH08318345A JP12865495A JP12865495A JPH08318345A JP H08318345 A JPH08318345 A JP H08318345A JP 12865495 A JP12865495 A JP 12865495A JP 12865495 A JP12865495 A JP 12865495A JP H08318345 A JPH08318345 A JP H08318345A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】内歯に従来のクラウニングを施したと同様の作
用を発揮する新規な内歯車を提供する。また、所望の内
径の内歯をもつ内歯車を提供する。 【構成・作用】底付き内歯車を寄せ肉前方押し出し法に
より鍛造する鍛造金型において、歯形マンドレル1は外
径収縮率が軸方向で異なる。これにより得られる底付き
内歯車8では、内歯5の歯面10及び歯先面9は歯スジ
方向の中央部が両端部より内方に突出している。
用を発揮する新規な内歯車を提供する。また、所望の内
径の内歯をもつ内歯車を提供する。 【構成・作用】底付き内歯車を寄せ肉前方押し出し法に
より鍛造する鍛造金型において、歯形マンドレル1は外
径収縮率が軸方向で異なる。これにより得られる底付き
内歯車8では、内歯5の歯面10及び歯先面9は歯スジ
方向の中央部が両端部より内方に突出している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内歯車と、底付き内歯
車の鍛造金型と、内歯車の矯正金型とに関する。
車の鍛造金型と、内歯車の矯正金型とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊星歯車装置等においては、図1
2(A)及び(B)に示すように、外歯車80の外歯8
1にクラウニングを施し、内歯車90の内歯91にはク
ラウニングを施していない。つまり、内歯車90では、
図12(A)に示すように、内歯91の歯面92及び歯
先面93が歯スジ方向に直線状に延在されたままであ
る。また、外歯車80では、図12(B)に示すよう
に、外歯81の歯面82は歯スジ方向の中央部が両端部
より歯厚方向に突出し、歯先面83は歯スジ方向に直線
状に延在されたままである。こうして外歯車80の外歯
81にクラウニングを施し、内歯車90の内歯91にク
ラウニングを施さないのは、まずかかるクラウニングが
一般にホブ切り等により形成した歯部にシェービング加
工を施すことにより形成されるものであり、内歯車90
の場合には、他の内歯がシェービングカッタ等と干渉し
やすいため、その歯面92にシェービング加工を施すこ
とが困難だからである。また、図13に示すように、外
歯車84における外歯85の歯面86も歯スジ方向に直
線状に延在されているならば、歯面86の両端部86
a、86bに応力が集中しやすいため、偏摩耗が発生
し、歯車装置の寿命の低下を生じるからである。
2(A)及び(B)に示すように、外歯車80の外歯8
1にクラウニングを施し、内歯車90の内歯91にはク
ラウニングを施していない。つまり、内歯車90では、
図12(A)に示すように、内歯91の歯面92及び歯
先面93が歯スジ方向に直線状に延在されたままであ
る。また、外歯車80では、図12(B)に示すよう
に、外歯81の歯面82は歯スジ方向の中央部が両端部
より歯厚方向に突出し、歯先面83は歯スジ方向に直線
状に延在されたままである。こうして外歯車80の外歯
81にクラウニングを施し、内歯車90の内歯91にク
ラウニングを施さないのは、まずかかるクラウニングが
一般にホブ切り等により形成した歯部にシェービング加
工を施すことにより形成されるものであり、内歯車90
の場合には、他の内歯がシェービングカッタ等と干渉し
やすいため、その歯面92にシェービング加工を施すこ
とが困難だからである。また、図13に示すように、外
歯車84における外歯85の歯面86も歯スジ方向に直
線状に延在されているならば、歯面86の両端部86
a、86bに応力が集中しやすいため、偏摩耗が発生
し、歯車装置の寿命の低下を生じるからである。
【0003】また、遊星歯車装置等においては、図14
に示すように、内歯94を有する円筒部95と、この円
筒部95の一端に内フランジ状に形成された底部96と
をもつ底付き内歯車97が採用され得る。かかる底付き
内歯車97は、従来、図15に示す歯形マンドレル70
を用いた図16に示す鍛造金型で寄せ肉前方押し出し法
により冷間鍛造された後、図19に示す矯正金型で矯正
されて完成品とされていた。
に示すように、内歯94を有する円筒部95と、この円
筒部95の一端に内フランジ状に形成された底部96と
をもつ底付き内歯車97が採用され得る。かかる底付き
内歯車97は、従来、図15に示す歯形マンドレル70
を用いた図16に示す鍛造金型で寄せ肉前方押し出し法
により冷間鍛造された後、図19に示す矯正金型で矯正
されて完成品とされていた。
【0004】ここで、図16に示す鍛造金型では、鍛造
ダイス71の内周面に上方から順次大径部71aと、こ
の大径部71aと連続し、内径の小さくなるテーパ部7
1bと、このテーパ部71bと連続する小径部71cと
が形成され、この鍛造ダイス71内に図15に示す歯形
マンドレル70が設けられている。歯形マンドレル70
の外周面には軸方向に延在する内歯賦形部70aが形成
され、円柱状の貫通孔70bで中心がくり抜かれてい
る。また、図16に示すように、歯形マンドレル70の
下端面は下パンチ72の上端面と当接され、歯形マンド
レル70の上端面は所定の間隔を隔てて上パンチ73の
下端面と対面されている。
ダイス71の内周面に上方から順次大径部71aと、こ
の大径部71aと連続し、内径の小さくなるテーパ部7
1bと、このテーパ部71bと連続する小径部71cと
が形成され、この鍛造ダイス71内に図15に示す歯形
マンドレル70が設けられている。歯形マンドレル70
の外周面には軸方向に延在する内歯賦形部70aが形成
され、円柱状の貫通孔70bで中心がくり抜かれてい
る。また、図16に示すように、歯形マンドレル70の
下端面は下パンチ72の上端面と当接され、歯形マンド
レル70の上端面は所定の間隔を隔てて上パンチ73の
下端面と対面されている。
【0005】この鍛造金型により、有底円筒状の粗形材
60から上記底付き内歯車97に近似する底付き粗内歯
車を鍛造せんとする場合、まず図16(A)に示すよう
に、粗形材60を鍛造ダイス71の大径部71a内にお
いて歯形マンドレル70の上端面に載置する。そして、
図16(B)に示すように、上パンチ73を下降させ
る。このとき、粗形材60には上パンチ73から下方向
の鍛造圧力が作用し、歯形マンドレル70及び下パンチ
72が上方向の背圧を維持して下降する。このため、粗
形材60の肉が大径部71a側からテーパ部71bを経
て小径部71cに流され、小径部71cと内歯賦形部7
0aとにより構成される空間内に押し込まれるため、底
付き粗内歯車61として粗円筒部62に粗内歯63が賦
形される。
60から上記底付き内歯車97に近似する底付き粗内歯
車を鍛造せんとする場合、まず図16(A)に示すよう
に、粗形材60を鍛造ダイス71の大径部71a内にお
いて歯形マンドレル70の上端面に載置する。そして、
図16(B)に示すように、上パンチ73を下降させ
る。このとき、粗形材60には上パンチ73から下方向
の鍛造圧力が作用し、歯形マンドレル70及び下パンチ
72が上方向の背圧を維持して下降する。このため、粗
形材60の肉が大径部71a側からテーパ部71bを経
て小径部71cに流され、小径部71cと内歯賦形部7
0aとにより構成される空間内に押し込まれるため、底
付き粗内歯車61として粗円筒部62に粗内歯63が賦
形される。
【0006】しかし、こうして得られた底付き粗内歯車
61のBBD(between bal diamet
er)変化率(%)を測定すれば、図17に示すように
なる。すなわち、上記鍛造金型により鍛造したままの底
付き粗内歯車61は、図18に極端に示すように、その
内歯63の内径が底側位置A、中央位置B及び開口側位
置Cへと順次大きくなってしまっている。かかる変化は
底無しの内歯車では生じず、底付きの内歯車特有のもの
である。この底付き粗内歯車61のまま外歯車と噛合さ
せるとすれば、例え図12(B)に示す外歯車80の外
歯81の歯面82にクラウニングを施していたとして
も、上述のように外歯車80の歯面82の一端部に応力
が集中して好ましくない。
61のBBD(between bal diamet
er)変化率(%)を測定すれば、図17に示すように
なる。すなわち、上記鍛造金型により鍛造したままの底
付き粗内歯車61は、図18に極端に示すように、その
内歯63の内径が底側位置A、中央位置B及び開口側位
置Cへと順次大きくなってしまっている。かかる変化は
底無しの内歯車では生じず、底付きの内歯車特有のもの
である。この底付き粗内歯車61のまま外歯車と噛合さ
せるとすれば、例え図12(B)に示す外歯車80の外
歯81の歯面82にクラウニングを施していたとして
も、上述のように外歯車80の歯面82の一端部に応力
が集中して好ましくない。
【0007】このため、図16の鍛造金型で得られる底
付き粗内歯車61の外形の一部を切削した後、図19に
示す矯正金型で矯正する。この矯正金型は、矯正ダイス
75に上方から下方に内径の小さくなるテーパ面75a
が形成されたものである。この矯正金型により、底付き
粗内歯車61を矯正して図14に示す底付き内歯車97
を成形せんとする場合、まず図19(A)に示すよう
に、矯正ダイス75のテーパ面75a内に底付き粗内歯
車61を上方から挿入し、図19(B)に示すように、
底付き粗内歯車61を下方向の成形圧力で下降させる。
これにより、底付き粗内歯車61の円筒部62の下端部
(開口側位置C)を縮径し、完成品とする。
付き粗内歯車61の外形の一部を切削した後、図19に
示す矯正金型で矯正する。この矯正金型は、矯正ダイス
75に上方から下方に内径の小さくなるテーパ面75a
が形成されたものである。この矯正金型により、底付き
粗内歯車61を矯正して図14に示す底付き内歯車97
を成形せんとする場合、まず図19(A)に示すよう
に、矯正ダイス75のテーパ面75a内に底付き粗内歯
車61を上方から挿入し、図19(B)に示すように、
底付き粗内歯車61を下方向の成形圧力で下降させる。
これにより、底付き粗内歯車61の円筒部62の下端部
(開口側位置C)を縮径し、完成品とする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記シェービ
ング加工は、例えそれが外歯の歯面に施すものであって
も、工程が面倒であり、製造コストの高騰を生じてしま
う。また、上記鍛造金型及び矯正金型により完成品とさ
れる底付き内歯車は、そのBBD変化率(%)が図20
に示すものとなっており、その内歯63の内径が底側位
置A、中央位置B及び開口側位置Cへと円弧を描いてし
まっている。このため、かかる底付き内歯車と噛合する
外歯車における外歯の歯面の両端への応力の集中を確実
に防止すべく、外歯車における外歯の歯面に大きなクラ
ウニングを施さなければならない。このため、面倒なシ
ェービング加工をより時間をかけて行わなければなら
ず、さらなる製造コストの高騰を生じてしまう。
ング加工は、例えそれが外歯の歯面に施すものであって
も、工程が面倒であり、製造コストの高騰を生じてしま
う。また、上記鍛造金型及び矯正金型により完成品とさ
れる底付き内歯車は、そのBBD変化率(%)が図20
に示すものとなっており、その内歯63の内径が底側位
置A、中央位置B及び開口側位置Cへと円弧を描いてし
まっている。このため、かかる底付き内歯車と噛合する
外歯車における外歯の歯面の両端への応力の集中を確実
に防止すべく、外歯車における外歯の歯面に大きなクラ
ウニングを施さなければならない。このため、面倒なシ
ェービング加工をより時間をかけて行わなければなら
ず、さらなる製造コストの高騰を生じてしまう。
【0009】本発明の第1の課題は、内歯に従来のクラ
ウニングを施したと同様の作用を発揮する新規な内歯車
を提供することにある。本発明の第2の課題は、所望の
内径の内歯をもつ内歯車を提供することにある。
ウニングを施したと同様の作用を発揮する新規な内歯車
を提供することにある。本発明の第2の課題は、所望の
内径の内歯をもつ内歯車を提供することにある。
【0010】
(1)請求項1の内歯車は、内歯の歯面及び歯先面は歯
スジ方向の中央部が両端部より内方に突出していること
を特徴とする。 (2)請求項2の底付き内歯車の鍛造金型は、内周面に
軸方向に順次大径部と、該大径部と連続し、内径の小さ
くなるテーパ部と、該テーパ部と連続する小径部とをも
つ鍛造ダイスと、該鍛造ダイス内に設けられ、外周面に
該軸方向に延在する内歯賦形部をもつ歯形マンドレル
と、該軸方向で対向して設けられ、該小径部と該内歯賦
形部とにより構成される空間内に該大径部側から有底円
筒状の粗形材を押し込む一対のパンチと、を有し、該粗
形材から、内歯を有する円筒部と、該円筒部の一端に内
フランジ状に形成された底部とをもつ底付き内歯車を寄
せ肉前方押し出し法により鍛造する底付き内歯車の鍛造
金型であって、前記歯形マンドレルは外径収縮率が前記
軸方向で異なるものであることを特徴とする。
スジ方向の中央部が両端部より内方に突出していること
を特徴とする。 (2)請求項2の底付き内歯車の鍛造金型は、内周面に
軸方向に順次大径部と、該大径部と連続し、内径の小さ
くなるテーパ部と、該テーパ部と連続する小径部とをも
つ鍛造ダイスと、該鍛造ダイス内に設けられ、外周面に
該軸方向に延在する内歯賦形部をもつ歯形マンドレル
と、該軸方向で対向して設けられ、該小径部と該内歯賦
形部とにより構成される空間内に該大径部側から有底円
筒状の粗形材を押し込む一対のパンチと、を有し、該粗
形材から、内歯を有する円筒部と、該円筒部の一端に内
フランジ状に形成された底部とをもつ底付き内歯車を寄
せ肉前方押し出し法により鍛造する底付き内歯車の鍛造
金型であって、前記歯形マンドレルは外径収縮率が前記
軸方向で異なるものであることを特徴とする。
【0011】(3)請求項3の内歯車の矯正金型は、粗
内歯を有する粗円筒部をもつ粗内歯車を用い、該粗円筒
部を矯正して内歯車を成形する内歯車の矯正金型であっ
て、放射方向に分割され、互いに対向する内面に軸方向
の中央部が両端部より径内方向に突出する押圧面をもつ
複数の矯正ダイスと、各該矯正ダイス内に該軸方向に延
在して設けられ、外周面に該軸方向の一端部又は両端部
が他端部及び中央部又は中央部より径外方向に突設され
た当接部をもつ支持マンドレルと、各該矯正ダイスを径
内方向に駆動し、該当接部に前記粗円筒部の一端部又は
両端部を当接させた状態で該粗円筒部の中央部に各該押
圧面を押圧する駆動手段と、を有することを特徴とす
る。
内歯を有する粗円筒部をもつ粗内歯車を用い、該粗円筒
部を矯正して内歯車を成形する内歯車の矯正金型であっ
て、放射方向に分割され、互いに対向する内面に軸方向
の中央部が両端部より径内方向に突出する押圧面をもつ
複数の矯正ダイスと、各該矯正ダイス内に該軸方向に延
在して設けられ、外周面に該軸方向の一端部又は両端部
が他端部及び中央部又は中央部より径外方向に突設され
た当接部をもつ支持マンドレルと、各該矯正ダイスを径
内方向に駆動し、該当接部に前記粗円筒部の一端部又は
両端部を当接させた状態で該粗円筒部の中央部に各該押
圧面を押圧する駆動手段と、を有することを特徴とす
る。
【0012】
【作用】本発明者らは、上記従来の実情に鑑みて鋭意研
究を重ねた結果、底付き内歯車を成形する場合の上記従
来の鍛造金型において、図15及び図16に示すよう
に、歯形マンドレル70が単に円柱状の貫通孔70bを
くり抜いたままとしていることに上記不具合の要因があ
ることを見出し、各請求項の発明を完成した。
究を重ねた結果、底付き内歯車を成形する場合の上記従
来の鍛造金型において、図15及び図16に示すよう
に、歯形マンドレル70が単に円柱状の貫通孔70bを
くり抜いたままとしていることに上記不具合の要因があ
ることを見出し、各請求項の発明を完成した。
【0013】すなわち、本発明者らは、図15に示すよ
うに、従来の歯形マンドレル70の外径をφD、内径を
φd、鍛造時に外周に半径方向で作用する圧縮応力をP
とした場合の外径変化率εを求めた。これを数1に示
す。
うに、従来の歯形マンドレル70の外径をφD、内径を
φd、鍛造時に外周に半径方向で作用する圧縮応力をP
とした場合の外径変化率εを求めた。これを数1に示
す。
【0014】
【数1】
【0015】ここで、Eは歯形マンドレルのヤング率、
νは歯形マンドレルのポアソン比である。なお、歯形マ
ンドレルの外径φDは製品精度で決定される。そして、
ΔD=D−εとし、内径φd(mm)と外径収縮率ΔD
/D(%)との関係をP=30(kg/mm2 )、40
(kg/mm2 )及び50(kg/mm2 )において求
めたところ、図21を得た。
νは歯形マンドレルのポアソン比である。なお、歯形マ
ンドレルの外径φDは製品精度で決定される。そして、
ΔD=D−εとし、内径φd(mm)と外径収縮率ΔD
/D(%)との関係をP=30(kg/mm2 )、40
(kg/mm2 )及び50(kg/mm2 )において求
めたところ、図21を得た。
【0016】図21より、歯形マンドレルの内径φdと
外径収縮率ΔD/Dとが一定の関係を有していることが
わかる。すなわち、請求項2の底付き内歯車の鍛造金型
では、外径収縮率が軸方向で異なる歯形マンドレルを採
用しているため、有底円筒状の粗形材を寄せ肉前方押し
出し法により鍛造する際、歯形マンドレルの軸方向で異
なる外径収縮率に応じて円筒部の内歯が賦形される。こ
うして所望の内歯をもつ底付き内歯車が得られる。
外径収縮率ΔD/Dとが一定の関係を有していることが
わかる。すなわち、請求項2の底付き内歯車の鍛造金型
では、外径収縮率が軸方向で異なる歯形マンドレルを採
用しているため、有底円筒状の粗形材を寄せ肉前方押し
出し法により鍛造する際、歯形マンドレルの軸方向で異
なる外径収縮率に応じて円筒部の内歯が賦形される。こ
うして所望の内歯をもつ底付き内歯車が得られる。
【0017】所望により、この底付き内歯車の内歯で
は、歯先面の歯スジ方向の中央部が両端部より内方に突
出され、この突出と同時に歯面の歯スジ方向の中央部も
両端部より内方に突出されるため、結果的に歯面の歯ス
ジ方向の中央部が両端部より歯厚方向に突出した従来の
クラウニングと同様のものとなる。この形状は内歯自体
に係るものであるため、本発明者らは、この形状を底無
しの内歯車を含めて請求項1の内歯車に記載している。
は、歯先面の歯スジ方向の中央部が両端部より内方に突
出され、この突出と同時に歯面の歯スジ方向の中央部も
両端部より内方に突出されるため、結果的に歯面の歯ス
ジ方向の中央部が両端部より歯厚方向に突出した従来の
クラウニングと同様のものとなる。この形状は内歯自体
に係るものであるため、本発明者らは、この形状を底無
しの内歯車を含めて請求項1の内歯車に記載している。
【0018】また、内径が軸方向で等しい粗内歯車(底
付き、底無しを問わず)又は内径が底側位置、中央位置
及び開口側位置へと順次大きくなる従来の底付きの粗内
歯車であっても、請求項1の形状に内歯を変形すれば、
内歯にクラウニングを施したと同様のものとなる。この
ため、本発明者らは、粗内歯車をこの形状に矯正可能な
矯正金型を請求項3に記載している。
付き、底無しを問わず)又は内径が底側位置、中央位置
及び開口側位置へと順次大きくなる従来の底付きの粗内
歯車であっても、請求項1の形状に内歯を変形すれば、
内歯にクラウニングを施したと同様のものとなる。この
ため、本発明者らは、粗内歯車をこの形状に矯正可能な
矯正金型を請求項3に記載している。
【0019】すなわち、請求項3の内歯車の矯正金型に
より、粗内歯車を矯正してこの形状の内歯車を成形せん
とする場合、まず放射方向に分割された複数の矯正ダイ
スの各押圧面内に粗内歯車を挿入する。そして、駆動手
段により各矯正ダイスを径内方向に駆動する。これによ
り、支持マンドレルの当接部に粗内歯車における粗円筒
部の一端部又は両端部を当接させた状態としつつ、粗円
筒部の他端部及び中央部又は中央部が各押圧面に押圧さ
れる。このため、粗円筒部の中央部のみが縮径される。
こうして、粗内歯車の粗円筒部が上記形状に矯正され
る。
より、粗内歯車を矯正してこの形状の内歯車を成形せん
とする場合、まず放射方向に分割された複数の矯正ダイ
スの各押圧面内に粗内歯車を挿入する。そして、駆動手
段により各矯正ダイスを径内方向に駆動する。これによ
り、支持マンドレルの当接部に粗内歯車における粗円筒
部の一端部又は両端部を当接させた状態としつつ、粗円
筒部の他端部及び中央部又は中央部が各押圧面に押圧さ
れる。このため、粗円筒部の中央部のみが縮径される。
こうして、粗内歯車の粗円筒部が上記形状に矯正され
る。
【0020】
【実施例】以下、請求項1〜3の発明を具体化した実施
例を図面を参照しつつ説明する。 (実施例1)実施例1では、請求項2に係る底付き内歯
車の鍛造金型により請求項1に係る底付き内歯車を鍛造
している。
例を図面を参照しつつ説明する。 (実施例1)実施例1では、請求項2に係る底付き内歯
車の鍛造金型により請求項1に係る底付き内歯車を鍛造
している。
【0021】すなわち、この鍛造金型では、図2に示す
ように、図1に示す歯形マンドレル1を用いている点を
除き、図16の鍛造金型と同一の構成を採用している。
したがって、同一の構成については同一の符合を付し、
詳説は省略する。歯形マンドレル1は、図1及び図2に
示すように、その外周面に軸方向に延在して歯スジ方向
も軸方向の内歯賦形部1aが形成され、鼓形状の貫通孔
1bで中心がくり抜かれている。
ように、図1に示す歯形マンドレル1を用いている点を
除き、図16の鍛造金型と同一の構成を採用している。
したがって、同一の構成については同一の符合を付し、
詳説は省略する。歯形マンドレル1は、図1及び図2に
示すように、その外周面に軸方向に延在して歯スジ方向
も軸方向の内歯賦形部1aが形成され、鼓形状の貫通孔
1bで中心がくり抜かれている。
【0022】かかる鼓形状の貫通孔1bは、底付き内歯
車97の内歯94(図14参照)が所望の形状になる軸
方向の内径φd(x)を有している。すなわち、この内
径φd(x)により、上記数1で外径変化率εを算出
し、この外径変化率εから外径収縮率ΔD/D(%)を
算出している。この鍛造金型により、従来と同様、有底
円筒状の粗形材60を寄せ肉前方押し出し法により鍛造
する際、歯形マンドレル1の軸方向で異なる外径収縮率
ΔD/D(%)に応じて円筒部3の内歯4が賦形され
る。この底付き粗内歯車2の外形の一部を切削し、内歯
5を有する円筒部6と、この円筒部6の一端に内フラン
ジ状に形成された底部7とをもつ完成品たる底付き内歯
車8となる。
車97の内歯94(図14参照)が所望の形状になる軸
方向の内径φd(x)を有している。すなわち、この内
径φd(x)により、上記数1で外径変化率εを算出
し、この外径変化率εから外径収縮率ΔD/D(%)を
算出している。この鍛造金型により、従来と同様、有底
円筒状の粗形材60を寄せ肉前方押し出し法により鍛造
する際、歯形マンドレル1の軸方向で異なる外径収縮率
ΔD/D(%)に応じて円筒部3の内歯4が賦形され
る。この底付き粗内歯車2の外形の一部を切削し、内歯
5を有する円筒部6と、この円筒部6の一端に内フラン
ジ状に形成された底部7とをもつ完成品たる底付き内歯
車8となる。
【0023】こうして得られた底付き内歯車8のBBD
変化率(%)を測定したところ、図3に示すようになっ
た。すなわち、この鍛造金型により鍛造した底付き内歯
車8は、その内歯5の内径が底側位置A、中央位置B及
び開口側位置Cへと図20とは逆の円弧を描いている。
このため、図4(B)に示すクラウニング無しの外歯車
84を用意し、この底付き内歯車8と外歯車84とを噛
合させる。ここで、底付き内歯車8では、図4(A)に
示すように、歯先面9の歯スジ方向の中央部が両端部よ
り内方に突出され、この突出と同時に歯面10の歯スジ
方向の中央部も両端部より内方に突出されるため、結果
的に歯面10の歯スジ方向の中央部が両端部より歯厚方
向に突出した従来のクラウニングと同様のものとなる。
なお、図4(B)に示す外歯車84では、外歯85の歯
面86及び歯先面87が歯スジ方向に直線状に延在され
たままである。このため、この歯車装置では、図5に示
すように、外歯車84がクラウニング無しのものであっ
ても、歯面86の中央部で応力を受けて偏摩耗が発生し
ない。
変化率(%)を測定したところ、図3に示すようになっ
た。すなわち、この鍛造金型により鍛造した底付き内歯
車8は、その内歯5の内径が底側位置A、中央位置B及
び開口側位置Cへと図20とは逆の円弧を描いている。
このため、図4(B)に示すクラウニング無しの外歯車
84を用意し、この底付き内歯車8と外歯車84とを噛
合させる。ここで、底付き内歯車8では、図4(A)に
示すように、歯先面9の歯スジ方向の中央部が両端部よ
り内方に突出され、この突出と同時に歯面10の歯スジ
方向の中央部も両端部より内方に突出されるため、結果
的に歯面10の歯スジ方向の中央部が両端部より歯厚方
向に突出した従来のクラウニングと同様のものとなる。
なお、図4(B)に示す外歯車84では、外歯85の歯
面86及び歯先面87が歯スジ方向に直線状に延在され
たままである。このため、この歯車装置では、図5に示
すように、外歯車84がクラウニング無しのものであっ
ても、歯面86の中央部で応力を受けて偏摩耗が発生し
ない。
【0024】したがって、実施例1によれば、底付き内
歯車8の採用により、外歯車84に面倒なクラウニング
を必要とせず、かつ矯正金型をも必要としないため、低
い製造コストで寿命の長い歯車装置を組付けることがで
きる。 (実施例2)実施例2では、歯形マンドレルのみを実施
例1と異ならせ、請求項1に係る底付き内歯車を鍛造し
ている。したがって、同一の構成については詳説を省略
する。
歯車8の採用により、外歯車84に面倒なクラウニング
を必要とせず、かつ矯正金型をも必要としないため、低
い製造コストで寿命の長い歯車装置を組付けることがで
きる。 (実施例2)実施例2では、歯形マンドレルのみを実施
例1と異ならせ、請求項1に係る底付き内歯車を鍛造し
ている。したがって、同一の構成については詳説を省略
する。
【0025】図6に示す歯形マンドレル11は、軸方向
の中央部が細いインナーマンドレル12と、このインナ
ーマンドレル12を圧入させた円筒状のアウターマンド
レル13とからなり、インナーマンドレル12とアウタ
ーマンドレル13との間にはそれらの中央部にリング状
の空隙14が存在している。また、アウターマンドレル
13の外周面には実施例1と同様に内歯賦形部13aが
形成されている。
の中央部が細いインナーマンドレル12と、このインナ
ーマンドレル12を圧入させた円筒状のアウターマンド
レル13とからなり、インナーマンドレル12とアウタ
ーマンドレル13との間にはそれらの中央部にリング状
の空隙14が存在している。また、アウターマンドレル
13の外周面には実施例1と同様に内歯賦形部13aが
形成されている。
【0026】インナーマンドレル12の材質及び形状
と、アウターマンドレル13の材質及び形状と、これら
によって形成される空隙14の形状とは、実施例1と同
様、底付き内歯車97の内歯94(図14参照)が所望
の形状になるように外径収縮率ΔD/D(%)が異なら
せてある。この鍛造金型によっても、実施例1と同様の
底付き内歯車8が得られるため、実施例1と同様の効果
を奏することができる。
と、アウターマンドレル13の材質及び形状と、これら
によって形成される空隙14の形状とは、実施例1と同
様、底付き内歯車97の内歯94(図14参照)が所望
の形状になるように外径収縮率ΔD/D(%)が異なら
せてある。この鍛造金型によっても、実施例1と同様の
底付き内歯車8が得られるため、実施例1と同様の効果
を奏することができる。
【0027】また、この鍛造金型では、インナーマンド
レル12とアウターマンドレル13との組み合わせを変
えることで種々の底付き内歯車を製造することができ
る。 (実施例3)実施例3では、歯形マンドレルのみを実施
例1と異ならせ、内歯の内径が底側位置、中央位置及び
開口側位置で直線状の底付き内歯車を鍛造している。し
たがって、同一の構成については詳説を省略する。
レル12とアウターマンドレル13との組み合わせを変
えることで種々の底付き内歯車を製造することができ
る。 (実施例3)実施例3では、歯形マンドレルのみを実施
例1と異ならせ、内歯の内径が底側位置、中央位置及び
開口側位置で直線状の底付き内歯車を鍛造している。し
たがって、同一の構成については詳説を省略する。
【0028】図7に示す歯形マンドレル15は、その外
周面に実施例1と同様に内歯賦形部15aが形成され、
逆テーパ状の貫通孔15bで中心がくり抜かれている。
かかる逆テーパ状の貫通孔15bは、その内径φd
(y)により底付き内歯車97の内歯94(図14参
照)が所望の形状になるように外径収縮率ΔD/D
(%)が異ならせてある。
周面に実施例1と同様に内歯賦形部15aが形成され、
逆テーパ状の貫通孔15bで中心がくり抜かれている。
かかる逆テーパ状の貫通孔15bは、その内径φd
(y)により底付き内歯車97の内歯94(図14参
照)が所望の形状になるように外径収縮率ΔD/D
(%)が異ならせてある。
【0029】この鍛造金型によって得られた底付き内歯
車のBBD変化率(%)を測定したところ、図8に示す
ようになった。すなわち、この鍛造金型により鍛造した
底付き内歯車は、その内歯の内径が底側位置A、中央位
置B及び開口側位置Cで直線状になっている。この底付
き内歯車は、図12(B)に示す一般的なクラウニング
有りの外歯車80と噛合させることにより、延命化が可
能である。この場合、外歯車80にはクラウニングを要
することから、実施例1、2よりも若干コストアップと
なるものの、クラウニングが浅いもので足りることと、
従来の矯正金型を要しないこととから、従来よりもコス
トダウンが可能である。 (実施例4)実施例4では、従来の鍛造金型で得られる
内径が底側位置、中央位置及び開口側位置へと順次大き
くなる底付きの粗内歯車を用い、請求項1に係る底付き
内歯車に矯正している。
車のBBD変化率(%)を測定したところ、図8に示す
ようになった。すなわち、この鍛造金型により鍛造した
底付き内歯車は、その内歯の内径が底側位置A、中央位
置B及び開口側位置Cで直線状になっている。この底付
き内歯車は、図12(B)に示す一般的なクラウニング
有りの外歯車80と噛合させることにより、延命化が可
能である。この場合、外歯車80にはクラウニングを要
することから、実施例1、2よりも若干コストアップと
なるものの、クラウニングが浅いもので足りることと、
従来の矯正金型を要しないこととから、従来よりもコス
トダウンが可能である。 (実施例4)実施例4では、従来の鍛造金型で得られる
内径が底側位置、中央位置及び開口側位置へと順次大き
くなる底付きの粗内歯車を用い、請求項1に係る底付き
内歯車に矯正している。
【0030】実施例4の矯正金型では、図9及び図10
に示すように、ダイスホルダ16にテーパ状の案内面1
6aが凹設されており、この案内面16aには円柱状の
部材を放射方向に4分割した4個の矯正ダイス17〜2
0が案内面16aと同一傾斜角の被案内面17a〜20
aにより案内されている。これらダイスホルダ16の案
内面16a及び各矯正ダイス17〜20の被案内面17
a〜17a並びに図示しない加圧装置が駆動手段であ
る。各矯正ダイス17〜20の下端面にはそれぞれコイ
ルばね21が設けられており、これらにより各矯正ダイ
ス17〜20はフローティング支持されている。各矯正
ダイス17〜20の互いに対向する内面には、軸方向の
中央部が上端部及び下端部より径内方向に突出する押圧
面17b〜20bが形成されている。
に示すように、ダイスホルダ16にテーパ状の案内面1
6aが凹設されており、この案内面16aには円柱状の
部材を放射方向に4分割した4個の矯正ダイス17〜2
0が案内面16aと同一傾斜角の被案内面17a〜20
aにより案内されている。これらダイスホルダ16の案
内面16a及び各矯正ダイス17〜20の被案内面17
a〜17a並びに図示しない加圧装置が駆動手段であ
る。各矯正ダイス17〜20の下端面にはそれぞれコイ
ルばね21が設けられており、これらにより各矯正ダイ
ス17〜20はフローティング支持されている。各矯正
ダイス17〜20の互いに対向する内面には、軸方向の
中央部が上端部及び下端部より径内方向に突出する押圧
面17b〜20bが形成されている。
【0031】各矯正ダイス17〜20内には軸方向に延
在する支持マンドレル22が設けられ、この支持マンド
レル22の下端部には上端部及び中央部より径外方向に
突設するフランジ状の当接部22aが突設されている。
この当接部22aは、図16に示す上記従来の鍛造金型
により鍛造したままの底付き粗内歯車61の粗円筒部6
2の下端部(開口側位置)と数mm程度当接可能な高さ
に設定されている。
在する支持マンドレル22が設けられ、この支持マンド
レル22の下端部には上端部及び中央部より径外方向に
突設するフランジ状の当接部22aが突設されている。
この当接部22aは、図16に示す上記従来の鍛造金型
により鍛造したままの底付き粗内歯車61の粗円筒部6
2の下端部(開口側位置)と数mm程度当接可能な高さ
に設定されている。
【0032】この矯正金型により、底付き粗内歯車61
を矯正する場合、まず図9(A)及び図10(A)に示
すように、矯正ダイス17〜20の押圧面17b〜20
b内に底付き粗内歯車61を上方から挿入する。そし
て、図9(B)及び図10(B)に示すように、加圧装
置で底付き粗内歯車61を下方向に各コイルばね21に
抗して押圧することにより、各矯正ダイス17〜20を
案内面16aに沿って下降させ、各矯正ダイス17〜2
0を径内方向に駆動する。これにより、支持マンドレル
22の当接部22aに底付き粗内歯車61における粗円
筒部62の下端部を当接させた状態としつつ、粗円筒部
62の中央部が各押圧面13a〜16aに押圧される。
このため、粗円筒部62は、当接部22aと当接した下
端部では縮径されず、中央部のみが縮径される。こうし
て、底付き粗内歯車61の粗円筒部62が実施例1の底
付き内歯車8と同様に矯正される。なお、支持マンドレ
ル22の当接部22aと当接した粗円筒部62の下端部
は完成品とする前に切削される。
を矯正する場合、まず図9(A)及び図10(A)に示
すように、矯正ダイス17〜20の押圧面17b〜20
b内に底付き粗内歯車61を上方から挿入する。そし
て、図9(B)及び図10(B)に示すように、加圧装
置で底付き粗内歯車61を下方向に各コイルばね21に
抗して押圧することにより、各矯正ダイス17〜20を
案内面16aに沿って下降させ、各矯正ダイス17〜2
0を径内方向に駆動する。これにより、支持マンドレル
22の当接部22aに底付き粗内歯車61における粗円
筒部62の下端部を当接させた状態としつつ、粗円筒部
62の中央部が各押圧面13a〜16aに押圧される。
このため、粗円筒部62は、当接部22aと当接した下
端部では縮径されず、中央部のみが縮径される。こうし
て、底付き粗内歯車61の粗円筒部62が実施例1の底
付き内歯車8と同様に矯正される。なお、支持マンドレ
ル22の当接部22aと当接した粗円筒部62の下端部
は完成品とする前に切削される。
【0033】したがって、こうして矯正された底付き内
歯車においては、かかる矯正金型による作業は必要とす
るものの、実施例1と同様の効果を奏することができ
る。 (実施例5)実施例5では、内径が軸方向で等しい底無
しの粗内歯車を用い、請求項1に係る底付き内歯車に矯
正している。
歯車においては、かかる矯正金型による作業は必要とす
るものの、実施例1と同様の効果を奏することができ
る。 (実施例5)実施例5では、内径が軸方向で等しい底無
しの粗内歯車を用い、請求項1に係る底付き内歯車に矯
正している。
【0034】実施例5の矯正金型では、図11に示すよ
うに、2本の上下支持マンドレル23、24を採用して
いる。他の構成は実施例4と同一であるため、同一の構
成については同一符合を付し、詳説を省略する。下支持
マンドレル23は案内面16aの下方に上端23aを位
置させており、上支持マンドレル24は案内面16aの
上方に下端24aを位置させている。上端23a及び下
端24a間は所定の間隔が維持され、これにより上端2
3a及び下端24aがこれらの間より径外方向に突設す
る当接部を構成している。
うに、2本の上下支持マンドレル23、24を採用して
いる。他の構成は実施例4と同一であるため、同一の構
成については同一符合を付し、詳説を省略する。下支持
マンドレル23は案内面16aの下方に上端23aを位
置させており、上支持マンドレル24は案内面16aの
上方に下端24aを位置させている。上端23a及び下
端24a間は所定の間隔が維持され、これにより上端2
3a及び下端24aがこれらの間より径外方向に突設す
る当接部を構成している。
【0035】この矯正金型により、内径が軸方向で等し
い底無しの粗内歯車25を矯正し、実施例1の底付き内
歯車8の内歯5と同様の形状の内歯27をもつ内歯車を
成形せんとする場合、実施例4と同様、図11(A)に
示すように、粗内歯車25を上方から挿入し、図11
(B)に示すように、粗内歯車25を下方向に各コイル
ばね21に抗して押圧する。これにより、上下支持マン
ドレル23、24の上端23a及び下端24aに粗内歯
車25における粗円筒部26の下端部及び上端部を当接
させた状態としつつ、粗円筒部26の中央部が各押圧面
17b〜20bに押圧される。このため、粗円筒部26
の中央部のみが縮径される。こうして、粗内歯車25の
粗円筒部26が実施例1の底付き内歯車8と同様に矯正
される。
い底無しの粗内歯車25を矯正し、実施例1の底付き内
歯車8の内歯5と同様の形状の内歯27をもつ内歯車を
成形せんとする場合、実施例4と同様、図11(A)に
示すように、粗内歯車25を上方から挿入し、図11
(B)に示すように、粗内歯車25を下方向に各コイル
ばね21に抗して押圧する。これにより、上下支持マン
ドレル23、24の上端23a及び下端24aに粗内歯
車25における粗円筒部26の下端部及び上端部を当接
させた状態としつつ、粗円筒部26の中央部が各押圧面
17b〜20bに押圧される。このため、粗円筒部26
の中央部のみが縮径される。こうして、粗内歯車25の
粗円筒部26が実施例1の底付き内歯車8と同様に矯正
される。
【0036】したがって、こうして矯正された内歯車に
おいては、かかる矯正金型による作業は必要とするもの
の、困難なクラウニングを内歯に形成する必要がないた
め、実施例1と同様の効果を奏することができる。
おいては、かかる矯正金型による作業は必要とするもの
の、困難なクラウニングを内歯に形成する必要がないた
め、実施例1と同様の効果を奏することができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜3の発
明は、各請求項記載の構成により、以下のような優れた
効果を奏することができる。 (1)請求項1の内歯車は、内歯に従来のクラウニング
を施したと同様の作用を発揮することができる。
明は、各請求項記載の構成により、以下のような優れた
効果を奏することができる。 (1)請求項1の内歯車は、内歯に従来のクラウニング
を施したと同様の作用を発揮することができる。
【0038】(2)請求項2の内歯車の成形金型は、所
望の内径の内歯をもつ底付き内歯車を鍛造することがで
きる。 (3)請求項3の内歯車の矯正金型は、底付き、底無し
を問わず、クラウニングを施したと同様の内歯をもつ内
歯車に矯正することができる。 したがって、これらに係る内歯車を採用すれば、面倒な
クラウニングを要しないことから、低い製造コストで寿
命の長い歯車装置を組付けることができる。
望の内径の内歯をもつ底付き内歯車を鍛造することがで
きる。 (3)請求項3の内歯車の矯正金型は、底付き、底無し
を問わず、クラウニングを施したと同様の内歯をもつ内
歯車に矯正することができる。 したがって、これらに係る内歯車を採用すれば、面倒な
クラウニングを要しないことから、低い製造コストで寿
命の長い歯車装置を組付けることができる。
【図1】実施例1に係り、歯形マンドレルの断面図であ
る。
る。
【図2】実施例1に係り、(A)は鍛造前、(B)は鍛
造後の鍛造金型の断面図である。
造後の鍛造金型の断面図である。
【図3】実施例1により得られた底付き内歯車のBBD
変化率を示すグラフである。
変化率を示すグラフである。
【図4】(A)は実施例1により得られた底付き内歯車
の模式斜視図、(B)はこの底付き内歯車と噛合するク
ラウニング無しの外歯車の模式斜視図である。
の模式斜視図、(B)はこの底付き内歯車と噛合するク
ラウニング無しの外歯車の模式斜視図である。
【図5】実施例1により得られた底付き内歯車とクラウ
ニング無しの外歯車との一部断面図である。
ニング無しの外歯車との一部断面図である。
【図6】実施例2に係り、歯形マンドレルの断面図であ
る。
る。
【図7】実施例3に係り、歯形マンドレルの断面図であ
る。
る。
【図8】実施例3により得られた底付き内歯車のBBD
変化率を示すグラフである。
変化率を示すグラフである。
【図9】実施例4に係り、(A)は矯正前、(B)は矯
正後の矯正金型の断面図である。
正後の矯正金型の断面図である。
【図10】実施例4に係り、(A)は矯正前、(B)は
矯正後の矯正金型の図9におけるX−X矢視断面図であ
る。
矯正後の矯正金型の図9におけるX−X矢視断面図であ
る。
【図11】実施例5に係り、(A)は矯正前、(B)は
矯正後の矯正金型の断面図である。
矯正後の矯正金型の断面図である。
【図12】(A)は従来の内歯車の模式斜視図、(B)
はこの内歯車と噛合するクラウニング有りの外歯車の模
式斜視図である。
はこの内歯車と噛合するクラウニング有りの外歯車の模
式斜視図である。
【図13】従来の内歯車とクラウニング無しの外歯車と
の一部断面図である。
の一部断面図である。
【図14】製造せんとする底付き内歯車の断面図であ
る。
る。
【図15】従来の歯形マンドレルの断面図である。
【図16】従来に係り、(A)は鍛造前、(B)は鍛造
後の鍛造金型の断面図である。
後の鍛造金型の断面図である。
【図17】従来の鍛造金型により得られた底付き粗内歯
車のBBD変化率を示すグラフである。
車のBBD変化率を示すグラフである。
【図18】従来の鍛造金型により得られた底付き粗粗内
歯車の断面図である。
歯車の断面図である。
【図19】従来に係り、(A)は矯正前、(B)は矯正
後の矯正金型の断面図である。
後の矯正金型の断面図である。
【図20】従来の矯正金型により得られた底付き内歯車
のBBD変化率を示すグラフである。
のBBD変化率を示すグラフである。
【図21】歯形マンドレルの内径と外径収縮率との関係
を示すグラフである。
を示すグラフである。
8…底付き内歯車 5…内歯 10
…歯面 9…歯先面 71…鍛造ダイス 71
a…大径部 71b…テーパ部 71c…小径部 1、11、15…歯形マンドレル 1a、13a、1
5a…内歯賦形部 60…有底円筒状の粗形材 72、73…パン
チ 3、6、95…円筒部 7、96…底部 6
3、27…粗内歯 62、26…粗円筒部 61、25…粗内歯車 17
〜20…矯正ダイス 17b〜20b…押圧面 22、23、24
…支持マンドレル 22a、23a、24a…当接部(23a…上端、24
a…下端) 16a、17a〜20a…駆動手段(16a…案内面、
17a〜20a…被案内面)
…歯面 9…歯先面 71…鍛造ダイス 71
a…大径部 71b…テーパ部 71c…小径部 1、11、15…歯形マンドレル 1a、13a、1
5a…内歯賦形部 60…有底円筒状の粗形材 72、73…パン
チ 3、6、95…円筒部 7、96…底部 6
3、27…粗内歯 62、26…粗円筒部 61、25…粗内歯車 17
〜20…矯正ダイス 17b〜20b…押圧面 22、23、24
…支持マンドレル 22a、23a、24a…当接部(23a…上端、24
a…下端) 16a、17a〜20a…駆動手段(16a…案内面、
17a〜20a…被案内面)
Claims (3)
- 【請求項1】内歯の歯面及び歯先面は歯スジ方向の中央
部が両端部より内方に突出していることを特徴とする内
歯車。 - 【請求項2】内周面に軸方向に順次大径部と、該大径部
と連続し、内径の小さくなるテーパ部と、該テーパ部と
連続する小径部とをもつ鍛造ダイスと、該鍛造ダイス内
に設けられ、外周面に該軸方向に延在する内歯賦形部を
もつ歯形マンドレルと、該軸方向で対向して設けられ、
該小径部と該内歯賦形部とにより構成される空間内に該
大径部側から有底円筒状の粗形材を押し込む一対のパン
チと、を有し、該粗形材から、内歯を有する円筒部と、
該円筒部の一端に内フランジ状に形成された底部とをも
つ底付き内歯車を寄せ肉前方押し出し法により鍛造する
底付き内歯車の鍛造金型であって、 前記歯形マンドレルは外径収縮率が前記軸方向で異なる
ものであることを特徴とする底付き内歯車の鍛造金型。 - 【請求項3】粗内歯を有する粗円筒部をもつ粗内歯車を
用い、該粗円筒部を矯正して内歯車を成形する内歯車の
矯正金型であって、 放射方向に分割され、互いに対向する内面に軸方向の中
央部が両端部より径内方向に突出する押圧面をもつ複数
の矯正ダイスと、各該矯正ダイス内に該軸方向に延在し
て設けられ、外周面に該軸方向の一端部又は両端部が他
端部及び中央部又は中央部より径外方向に突設された当
接部をもつ支持マンドレルと、各該矯正ダイスを径内方
向に駆動し、該当接部に前記粗円筒部の一端部又は両端
部を当接させた状態で該粗円筒部の中央部に各該押圧面
を押圧する駆動手段と、を有することを特徴とする内歯
車の矯正金型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12865495A JP3264140B2 (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 内歯車の製造方法及び内歯車の矯正金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12865495A JP3264140B2 (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 内歯車の製造方法及び内歯車の矯正金型 |
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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|---|---|---|---|---|
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-
1995
- 1995-05-26 JP JP12865495A patent/JP3264140B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002089583A (ja) * | 2000-09-13 | 2002-03-27 | Ntn Corp | 等速自在継手およびその内輪の製造方法 |
| JP2003071632A (ja) * | 2001-08-31 | 2003-03-12 | Toyota Motor Corp | 歯車の製造方法 |
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