JPH08319271A - 光学活性な2−ピロリジノンの製法 - Google Patents

光学活性な2−ピロリジノンの製法

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JPH08319271A
JPH08319271A JP7334409A JP33440995A JPH08319271A JP H08319271 A JPH08319271 A JP H08319271A JP 7334409 A JP7334409 A JP 7334409A JP 33440995 A JP33440995 A JP 33440995A JP H08319271 A JPH08319271 A JP H08319271A
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ethoxy
pyrrolidinone
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JP7334409A
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English (en)
Inventor
Isao Kawamoto
勲 川本
Osamu Sugano
修 菅野
Katsuya Ishikawa
勝也 石川
Toyonori Takebayashi
▲とよ▼矩 竹林
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2−ピロリジノン化合物(2)の製法を提供す
る。 【解決手段】下記反応式に従った2−ピロリジノン化合
物(2)の製法 【化1】 式中、Xは脱離基;R1 は水素原子若しくは水酸基の保
護基;R2 は水素原子、低級アルキル基若しくはアミノ
基の保護基を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医薬用抗菌剤の中間
体として有用な光学活性な2−ピロリジノン化合物の製
造法に関する。
【0002】
【従来の技術】光学活性な4−ヒドロキシ−2−ピロリ
ジノンについては光学活性なS若しくはR配位の4−ア
ミノ−3−ヒドロキシ酪酸を原料とし縮合剤に高価なヘ
キサメチルジシラザンを用いる方法(Synthesis, 1978,
614)があるが、工業的製法としては不向である。また
光学純度の低い(S)−4−クロロ−3−ヒドロキシ酪
酸を25%アンモニア水で加熱して(S)−4−ヒドロ
キシ−2−ピロリジノンを製造する方法(J. chem. Res
earch(S), 1984,132) があるが、収率も低く、光学純度
も高いものでなく実用的な方法が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】本発明者は、これら従
来の技術の問題点を解決し、効率良く、光学活性な2−
ピロリジノン化合物を得る目的で鋭意検討したところ、
S配位若しくはR配位を有する式(1)を有する化合物
を塩基の存在下閉環反応させ必要に応じて脱保護してS
配位若しくはR配位を有する式(2)が効率良く、得ら
れることを見い出し、本発明を完成させた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はR配位若しくは
S配位を有する式
【0005】
【化5】
【0006】(式中、Xは脱離基を示し、R1 は水素原
子若しくは水酸基の保護基を示し、R2 は水素原子、低
級アルキル基若しくはアミノ基の保護基を示す。)化合
物を塩基の存在下閉環反応させ必要に応じて脱保護する
ことを特徴とするS配位もしくはR配位を有する式
【0007】
【化6】
【0008】(式中、R1 およびR2 は前述したものと
同意義を示す。)で表わされる光学活性な2−ピロリジ
ノン化合物の製造法に関する。
【0009】式(1)の定義中、Xの脱離基は、R3
3 −基(R3 は置換基を有するか若しくは有しない低
級アルキル基、若しくは置換基を有するか若しくは有し
ないアリール基を示す。)、ハロゲン原子などを示し、
3 の置換基を有するか若しくは有しない低級アルキル
基は、メチル、エチル、プロピル、ブチルなどがあげら
れ、置換基としてはフッ素原子等のハロゲン原子があげ
られる。置換基を有するか有しないアリール基はフェニ
ル、ナフチルなどがあげられ、置換基としてはメチル
基、メトキシ基、シアノ基等があげられる。ハロゲン原
子は塩素、臭素、ヨウ素などがあげられる。
【0010】R1 の水酸基の保護基は、たとえばトリメ
チルシリル、トリエチルシリル、tert−ブチルジメチル
シリルなどのシリル基;ベンジル、4−ニトロベンジ
ル、2−ニトロベンジル、4−メトキシベンジルなどの
アラルキル基;テトラヒドロピラニル、メトキシメチ
ル、メトキシエトキシメチル、1−エトキシエチルなど
のエーテル基;アリル、2−クロロアリル、2−メチル
アリル若しくは3,3−ジメチルアリルのようなアルケ
ニル基があげられる。R2 の低級アルキル基はメチル、
エチル、プロピル、ブチルがあげられ、R2 のアミノ基
の保護基は、ベンジル、4−メトキシベンジル、4−ニ
トロベンジル、ジフェニルメチル若しくはトリフェニル
メチルのようなアラルキル基;アリル、2−クロロアリ
ル、2−メチルアリル若しくは3,3−ジメチルアリル
のようなアルケニル基;4−メトキシフェニル、2−メ
トキシフェニル、2,4−ジメトキシフェニルのような
アリール基があげられる。
【0011】式(2)の定義中、R1 およびR2 は前述
したものと同意義を示す。
【0012】S配位若しくはR配位を有する式(1)を
有する化合物を塩基の存在下閉環反応させることによっ
てそれぞれS配位の(1)からはS配位を有する式
(2)を有する化合物、若しくはR配位の(1)からは
R配位を有する式(2)を有する化合物を得ることがで
きる。
【0013】(1)の閉環反応に使用される塩基は、水
素化ナトリウム、水素化カリウムのような水素化アルカ
リ金属;カリウム tert−ブトキシド、ナトリウム te
rt−ブトキシド、ナトリウム n−アミラート、ナトリ
ウム tert−アミラート、カリウム tert−アミラー
ト、ナトリウムエトキシド、ナトリウムメトキシドのよ
うなアルカリ金属アルコキシド;リチウムアミド、ナト
リウムアミド、カリウムアミド、カリウムビストリメチ
ルシリルアミド、ナトリウムビストリメチルシリルアミ
ド、リチウムビストリメチルシリルアミド、リチウムジ
イソプロピルアミドのようなアルカリ金属アミド;1,
5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン(D
BN)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタ
ン(Dabco)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウ
ンデク−7−エン(DBU)、ジイソプロピルエチルア
ミンのような有機アミンがあげられる。
【0014】
【発明の実施の形態】使用される塩基の量は化合物
(1)に対してモル比1〜5倍、好ましくは1〜3倍で
ある。
【0015】(1)の閉環反応に使用される有機溶剤と
してはテトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル
類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素類;ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド
類、ジメチルスルホキシド等のようなスルホキシド類;
メタノール、エタノール、プロパノールのようなアルコ
ール類;酢酸エチル等のエステル類;塩化メチレン、
2,4−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類があ
げられ、好適にはエーテル類、炭化水素類、アミド類が
あげられる。
【0016】反応温度は脱離基や塩基の種類によって異
なるが、通常−78〜50℃で好適には−78℃〜室温
である。反応時間は反応温度によって異なるが通常15
分〜8時間であり、好ましくは30分〜5時間である。
【0017】また用いる溶媒によっては、反応を円滑に
進行させるために18−クラウン−6、15−クラウン
−5、ベンゾ−18−クラウン−6、ジベンゾ−18−
クラウン−6、ジシクロヘキサノ−18−クラウン−6
等のようなクラウンエーテルの存在下で行うのが好適で
あり、特に好適には18−クラウン−6、15−クラウ
ン−5、ジベンゾ−18−クラウン−6である。
【0018】目的とする化合物(2)は常法(たとえば
クロマトグラフィーまたは再結晶等)により精製するこ
とができる。
【0019】化合物(2)において、R1 が水酸基の保
護基およびR2 がアミノ基の保護基の場合、公知の方
法、例えばT.W.Green 等“Protective Group in Organi
c Synthesis"wiley, 1991 およびB.Moreau等Tetrahedor
on Lett.1977,30,2591などにより脱保護を行い、目的と
する化合物(2)においてR1 および若しくはR2 が水
素原子である化合物を得ることができる。
【0020】R1 の水酸基の保護基として、トリメチル
シリル、トリエチルシリル、tert−ブチルジメチルシリ
ルなどのシリル基である場合は、塩酸、硫酸、フッ化水
素酸、臭化水素酸などの鉱酸;酢酸、トリフルオロ酢
酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、トリ
フルオロメタンスルホン酸のような有機酸;三弗化ホウ
素エーテラート、テトラブチルアンモニウムフロライ
ド、フッ化カリ、酸性イオン交換樹脂、フッ化セシウ
ム、トリフェニルカルベニウムテトラフルオロボーレー
ト;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ナトリウムメトキ
シド、ナトリウムエトキシドのような塩基による脱保護
があげられる。
【0021】R1 の水酸基の保護基として、ベンジル、
4−ニトロベンジ4ル、2−ニトロベンジル、4−メト
キシベンジルなどのアラルキル基である場合は、水素の
存在下、パラジウム−炭素、水酸化パラジウム−炭素、
酸化白金、塩化パラジウム触媒を用いる接触還元;ラネ
ーニッケル、液体アンモニア−ナトリウム、液体アンモ
ニア−リチウム、液体アンモニア−カルシウムによる還
元;三弗化ホウ素エーテラート、三塩化ホウ素、トリメ
チルシリルブロマイド、トリメチルシリルヨーダイド、
四塩化スズなどによる脱保護があげられる。
【0022】R1 の水酸基の保護基として、テトラヒド
ロピラニル、メトキシメチル、メトキシエトキシメチ
ル、1−エトキシエチルなどのエーテル基である場合
は、塩酸、硫酸、臭化水素酸、ホウ酸などのような鉱
酸;酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、p−
トルエンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸の
ような有機酸;三弗化ホウ素エーテラート−ベンゼンチ
オール、トリフェニルカルベニウムテトラフルオロボレ
ート、リチウムテトラフルオロボレート、ピリジニウム
p−トルエンスルホネート、ジメチルブロモホウ素、
トリメチルシリルブロマイド、トリメチルシリルヨーダ
イド、トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネー
ト、ビス(トリメチルシリル)スルフェート、酸性イオ
ン交換樹脂、トリフェニルホスフィン臭素、ジメチルア
ルミニウムクロライドによる脱保護があげられる。
【0023】R1 の水酸基の保護基として、アリル、2
−クロロアリル、2−メチルアリル若しくは3,3−ジ
メチルアリルのようなアルケニル基である場合は、ギ
酸、酢酸、2−エチルヘキサン酸のような酸若しくはピ
ロリジン、モロホリンのような塩基の存在下にパラジウ
ム(II)アセテ−ト−トリフェニルホスフィン、テトラ
キス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、トリス
(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)クロライ
ド、ロジウム(III) クロライド、ビス(トリフェニルホ
スフィン)パラジウム(II) クロライド、ロジウム−炭
素、パラジウム−炭素などによる脱保護があげられる。
【0024】R2 のアミノ基の保護基が、ベンジル、4
−メトキシベンジル、4−ニトロベンジル、ジフェニル
メチル若しくはトリフェニルメチルのようなアラルキル
基の場合は、水素の存在下、パラジウム−炭素、酸化白
金、塩化パラジウム触媒を用いる接触還元、ラネーニッ
ケル、液体アンモニア−ナトリウム、液体アンモニア−
リチウム、液体アンモニア−カルシウムによる還元があ
げられる。
【0025】R2 のアミノ基の保護基が、アリル、2−
クロロアリル、2−メチルアリル若しくは3,3−ジメ
チルアリルのようなアルケニル基の場合は、ギ酸、酢
酸、2−エチルヘキサン酸のような酸若しくはピロリジ
ン、モルホリンのような塩基の存在下に、パラジウム
(II) アセテート−トリフェニルホスフィン、テトラキ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、トリス(ト
リフェニルホスフィン)ロジウム(I)クロライド、ロ
ジウム(III)クロライド、ビス(トリフェニルホスフィ
ン)パラジウム(II)クロライド、ロジウム−炭素、パラ
ジウム−炭素などによる脱保護があげられる。
【0026】R2 のアミノ基の保護基が、4−メトキシ
フェニル、2−メトキシフェニル、2,4−ジメトキシ
フェニルのようなアリール基若しくは4−メトキシベン
ジルのようなモノメトキシ置換ベンジル基の場合は、セ
リックアンモニウム ナイトレート、アンモニウムペル
オキソジスルフェート−硝酸銀、電解などによる脱保護
があげられる。
【0027】これらの水酸基の保護基R1 およびアミノ
基の保護基R2 はそれぞれの保護基と脱保護条件を組み
合わせることにより同時に若しくは互いに独立に脱保護
することができる。反応に使用される式(1)を有する
化合物において特に好適なXはメタンスルホニルオキシ
基、エタンスルホニルオキシ基、トリフロロメタンスル
ホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基、ベ
ンゼンスルホニルオキシ基、ヨウ素原子、臭素原子、塩
素原子であり、R1 はtert−ブチルジメチルシリル基、
メトキシエトキシメチル基、メトキシメチル基、1−エ
トキシエチル基、テトラヒドロピラニル基、アリル基、
ベンジル基であり、R2 は水素原子、メチル基、ベンジ
ル基、4−メトキシベンジル基、4−ニトロベンジル
基、ジフェニルメチル基、アリル基、4−メトキシフェ
ニル基、2−メトキシフェニル基、2,4−ジメトキシ
フェニル基があげられる。
【0028】式(2)を有する化合物において特に好適
なR1 は水素原子若しくは式(1)を有する化合物にお
いて示されたR1 と同意義を示す基があげられ、R2
式(1)を有する化合物において示されたR2 と同意義
を示す基があげられる。
【0029】出発原料となるS配位若しくはR配位を有
する化合物(1)は以下に示す経路によって製造され
る。
【0030】
【化7】
【0031】上記式中R1 、R2 、Xは前述したものと
同意義である。
【0032】次に各工程毎に説明する。 第1工程 S配位若しくはR配位を有する市販の化合物(3)の水
酸基に保護基を常法(T.W.Green等 "Protective Group i
n Organic Synthesis" Wiley, 1991など)により導入す
る工程で化合物(4)が得られる。R1 が水素原子の場
合はこの工程は不要である。
【0033】第2工程 化合物(4)をH2 N−R2 で開環する反応で、化合物
(5)が得られる。
【0034】第3工程 化合物(5)の水酸基を脱離基に変える反応で化合物
(1)が得られる。この工程で得られた化合物(1)は
精製することなく、前述した閉環反応を行い、目的化合
物(2)を得ることもできる。
【0035】
【実施例】以下本発明の化合物の製法を実施例および参
考例をあげてさらに具体的に説明するが、本発明はこれ
らに限定されるものではない。尚、実施例および参考例
中の核磁気共鳴スペクトルについては特にことわりがな
い限りテトラメチルシランを内部標準に用いて測定し
た。
【0036】実施例1 (S)−1−ベンジル−4−te
rt−ブチルジメチルシリルオキシ−2−ピロリジノン (1)(S)−N−ベンジル−3−tert−ブチルジメチ
ルシリルオキシ−4−ヒドロキシブチラミド(100mg) 、
トリエチルアミン(47mg)をテトラヒドロフランに溶解
し、氷冷下において塩化メタンスルホニル(46mg)を加え
た。0℃で1時間攪拌した後、副生するトリエチルアミ
ン塩酸塩をろ過により除去し、(S)−N−ベンジル−
3−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−4−メタンス
ルホニルオキシブチラミドをテトラヒドロフラン溶液と
して得た。
【0037】(2)(1)で得られた化合物のテトラヒ
ドロフラン溶液に18−クラウン−6(16mg)を加え、氷
冷下水素化ナトリウム(16mg)を加え、30分攪拌し、さ
らに室温で3時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エ
チルで抽出後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液…ヘ
キサン:酢酸エチル=3:2)により分離精製し、目的
物(95mg,収率91%)を油状物質として得た。 赤外吸収スペクトル(CHCl3)νmax cm-1 : 2957,2932,2
858,1682,1336,1096,1006,838 核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3) δppm : 0.05(6
H,s),0.85(9H,s),2.40(1H,dd,J=3.3,16.9Hz),2.67(1H,d
d,J=6.4,17.0Hz),3.12(1H,dd,J=2.8,10.4Hz),3.45(1H,d
d,J=5.9,10.4Hz),4.37(1H,d,J=15.1Hz),4.41〜4.53(1H,
m),4.59(1H,d,J=15.1Hz), 7.22〜7.39(5H,m)。
【0038】実施例2 (S)−1−ベンジル−4−
(2−メトキシエトキシ)メトキシ−2−ピロリジノン (S)−N−ベンジル−4−ヒドロキシ−3−(2−メ
トキシエトキシ)メトキシブチラミド(150mg),トリエチ
ルアミン(76mg)をテトラヒドロフランに溶解し、氷冷下
において塩化メタンスルホニルを加えた。0℃で約1時
間攪拌し得られる(S)−N−ベンジル−4−メタンス
ルホニルオキシ−3−(2−メトキシエトキシ)メトキ
シブチラミドを単離することなく、そのまま反応液を−
78℃まで冷却し、カリウムビストリメチルシリルアミド
のトルエン溶液(0.5mol/l, 1.5ml) を加えた。−78℃で
約 1.5時間攪拌後、塩化アンモニウムの飽和水溶液を加
え酢酸エチルで抽出後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下で留去した。得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
離液…酢酸エチル)で分離精製し、目的物(93mg,収率66
%)を油状物質として得た。 赤外吸収スペクトル(CHCl3) νmax cm-1 : 2930,2895,1
683,1109,1048 核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3) δppm : 2.53(1
H,dd,J=3.5,17.4Hz),2.73(1H,dd,J=6.9,17.3Hz),3.28(1
H,dd,J=2.9,10.9Hz),3.36(3H,s),3.45〜3.55(3H,m), 3.
61〜3.65(2H,m), 4.34〜4.42(1H,m),4.48(2H,ABq,J=4.
5,14.8Hz),4.72(2H,ABq,J=2.60,7.31Hz),7.23〜7.37(5
H,m)。
【0039】実施例3 (S)−1−ベンジル−4−
(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−2−ピロリ
ジノン (1)−1 (S)−N−ベンジル−4−ヒドロキシ−
3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)ブチラミ
ド(ジアステレオマーA,100mg )とトリエチルアミン
(52mg)をテトラヒドロフランに溶解し、氷冷下におい
て、塩化メタンスルホニル(47mg)を加えた。0℃で1時
間攪拌した後、副生物(トリエチルアミン塩酸塩)をろ
過して、(S)−N−ベンジル−4−メタンスルホニル
オキシ−3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)
ブチラミドをテトラヒドロフラン溶液として得た。
【0040】(1)−2 (1)−1で得た化合物のテ
トラヒドロフラン溶液に18−クラウン−6(18mg)を加
え、氷冷下、水素化ナトリウム(16mg)を加え、室温に戻
し5時間攪拌した。反応液に水を加え酢酸エチルで抽出
後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、さらに硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液…ヘキサ
ン:酢酸エチル=1:5)で分離精製しテトラヒドロピ
ラニル基の2位の配位がR若しくはS配位のいずれか一
方である目的物(79mg,84%)を油状物質として得た。 赤外吸収スペクトル(CHCl3) νmax cm-1 : 2948,1682,1
441,1263,1134,1077,1034 核磁気共鳴スペクトル(400MHz,CDCl3) δppm : 1.46〜
1.67(4H,m), 1.67〜1.82(2H,m),2.50(1H,dd,J=3.7,17.2
Hz),2.68(1H,dd,J=7.0,17.1Hz),3.35(1H,dd,J=3.1,10.8
Hz),3.40〜3.46(1H,m),3.52(1H,dd,J=6.5,10.8Hz),3.69
〜3.75(1H,m),4.40 〜4.45(1H,m),4.46(1H,d,J=15.1H
z),4.51(1H,d,J=14.8Hz),4.63(1H,t,J=3.4Hz),7.23〜7.
35(5H,m)。
【0041】(2)−1 (S)−N−ベンジル−4−
ヒドロキシ−3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキ
シ)ブチラミド(ジアステレオマ−B,100mg)を実施例
3の(1)−1に示した方法と同様の処理により、
(S)−N−ベンジル−4−メタンスルホニルオキシ−
3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)ブチラミ
ドをテトラヒドロフラン溶液として得た。
【0042】(2)−2 (2)−1で得た化合物を実
施例3の(1)−2に示した方法と同様に反応を行い、
同様の後処理、分離精製操作を行い、テトラヒドロピラ
ニル基の2位の配位が(1)−2で得られたものと逆配
位である目的物(62mg,66%)を油状物質として得た。 核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3) δppm : 1.44〜
1.87(6H,m),2.61(1H,dd,J=3.5,17.4Hz),2.76(1H,dd,J=
7.0,17.3Hz),3.22(1H,dd,J=2.8,10.8Hz),3.44(1H,dd,J=
5.9,10.6Hz), 3.43〜3.56(1H,m), 3.76〜3.87(1H,m),
4.36〜4.53(1H,m),4.44(1H,d,J=15.0Hz),4.54(1H,d,J=1
4.9Hz),4.60(1H,t,J=3.8Hz),7.19〜7.37(5H,m)。
【0043】実施例4 (S)−1−ベンジル−4−
(1−エトキシ)エトキシ−2−ピロリジノン (1)(S)−N−ベンジル−3−(1−エトキシ)エ
トキシ−4−ヒドロキシブチラミド(ジアステレオマー
混合物,150mg )とトリエチルアミン(81mg)をテトラヒ
ドロフランに溶解し、氷冷下において塩化メタンスルホ
ニル(73mg)を加えた。0℃で30分攪拌した後、副生物
(トリエチルアミン塩酸塩)をろ過して除去し、(S)
−N−ベンジル−3−(1−エトキシ)エトキシ−4−
メタンスルホニルオキシブチラミドをテトラヒドロフラ
ン溶液として得た。
【0044】(2)(1)で得られたテトラヒドロフラ
ン溶液に18−クラウン−6(28mg)を加え、氷冷下、水
素化ナトリウム(26mg)を加え、室温で4時間攪拌した。
反応液に水を加え酢酸エチルで抽出後、有機層を飽和食
塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶
媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶離液…酢酸エチル)で分離精製し、目
的物(ジアステレオマー混合物、124mg, 88%)を油状物
質として得た。 赤外吸収スペクトル(CHCl3) νmax cm-1 : 2993,2933,
1683,1443,1265,1128 核磁気共鳴スペクトル(400MHz,CDCl3) δppm : 1.14,
1.17(3H,t×2,J=7.0Hz;J=7.0Hz), 1.27,1.28(3H,d×2,J
=5.1Hz;J=4.6Hz),2.50,2.54(1H,dd×2,J=4.0,17.0Hz;J=
3.9,17.0Hz),2.69,2.73(1H,dd×2,J=7.3,17.1Hz;J=7.3,
17.3Hz), 3.19〜3.28(1H,m), 3.35〜3.59(3H,m), 4.38
〜4.54(3H,m), 4.67〜4.74(1H,m), 7.23〜7.35(5H,m)。
【0045】実施例5 (S)−1−アリル−4−(1
−エトキシ)エトキシ−2−ピロリジノン (1)(S)−N−アリル−3−(1−エトキシ)エト
キシ−4−ヒドロキシブチラミド(ジアステレオマー混
合物,100mg)とトリエチルアミン(66mg)をテトラヒドロ
フランに溶解し、氷冷下において、塩化メタンスルホニ
ル(59mg)を加えた。1時間攪拌後、副生するトリエチル
アミン塩酸塩をろ過により除去し、(S)−N−アリル
−3−(1−エトキシ)エトキシ−4−メタンスルホニ
ルオキシブチラミドをテトラヒドロフラン溶液として得
た。
【0046】(2)(1)で得たテトラヒドロフラン溶
液に、18−クラウン−6(23mg)を加え、氷冷下水素化
ナトリウム(21mg)を加え、室温で 3.5時間攪拌した。反
応液に水を加え、酢酸エチルで抽出後、有機層を飽和食
塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧下で溶
媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶離液…酢酸エチル)で分離精製し、目
的物(ジアステレオマー混合物、77mg,84%)を油状物質
として得た。 赤外吸収スペクトル(CHCl3) νmax cm-1 : 2991,2915,
1683,1485,1444,1269,1128 核磁気共鳴スペクトル(400MHz,CDCl3) δppm : 1.20(3
H,t,J=7.2Hz),1.31(3H,d,J=5.4Hz),2.46,2.50(1H, dd×
2,J=4.0,17.3Hz;J=4.0,17.4Hz),2.66,2.70(1H,dd×2,J=
7.3,14.8Hz;J=7.3,15.0Hz), 3.29〜3.36(1H,m), 3.44〜
3.64(3H,m), 3.84〜3.98(2H,m), 4.41〜4.47(1H,m), 4.
73〜4.78(1H,m), 5.18〜5.23(2H,m), 5.68〜5.78(1H,
m)。
【0047】実施例6 (S)−1−(4−メトキシフ
ェニル)−4−(1−エトキシ)エトキシ−2−ピロリ
ジノン (1)N−4−メトキシフェニル−3−(1−エトキ
シ)エトキシ−4−ヒドロキシブチラミド(ジアステレ
オマー混合物、100mg )とトリエチルアミン(51mg)をテ
トラヒドロフランに溶解し、−70℃において、塩化メタ
ンスルホニル(46mg)を加え、0℃まで徐々に昇温した。
約1時間攪拌後、副生するトリエチルアミン塩酸塩をろ
過により除去し、(S)−N−4−メトキシフェニル−
3−(1−エトキシ)エトキシ−4−メタンスルホニル
オキシブチラミドをテトラヒドロフラン溶液として得
た。
【0048】(2)(1)で得たテトラヒドロフラン溶
液に、18−クラウン−6(18mg)と、ジメチルホルムア
ミドをテトラヒドロフラン:ジメチルホルムアミド=
4:1になるように加え、さらに氷冷下水素化ナトリウ
ムを加え2時間攪拌した。反応液に塩化アンモニウムの
飽和水溶液を加え、酢酸エチルで抽出後、有機層を飽和
食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧下で
溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶離液、酢酸エチル)で分離精製し、
目的物(ジアステレオマー混合物、32mg) を油状物質と
して得た。
【0049】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3) δ
ppm :1.21(3H,t,J=7.2Hz),1.34(3H,d,J=5.3Hz),2.63,
2.67(1H, dd×2,J=4.3,17.3,4.4,17.2Hz),2.84,2.87(1
H,dd×2,J=7.2,17.2Hz),3.45〜3.67(2H,m), 3.69〜3.84
(1H,m),3.80(3H,s),3.98〜4.08(1H,m), 4.50〜4.57(1H,
m),4.80,4.82(1H, q×2,J=5.3Hz),6.90(2H,d,J=9.1Hz),
7.48(2H,d,J=9.1Hz) 実施例7 (S)−4−(1−エトキシ)エトキシ−2
−ピロリジノン (S)−1−ベンジル−4−(1−エトキシ)エトキシ
−2−ピロリジノン(ジアステレオマー混合物,250mg)
をテトラヒドロフラン(2ml) とエタノール(0.56ml)に溶
解し、−70℃に冷却した。系内にアンモニアガスを導入
し、液体アンモニアを約10mlためた。−70℃で金属リチ
ウム(52mg)を加え、45分後、エタノール(5ml) と塩化ア
ンモニウム(80.2mg)を加えた。反応液をゆっくりと室温
に戻し、減圧下で溶媒を留去後、残渣をジクロロメタン
で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下
で溶媒を留去し、目的物(ジアステレオマー混合物119m
g,72%)を油状物質として得た。
【0050】赤外吸収スペクトル (CHCl3) νmax cm
-1 : 3444,2991,1702,1131,1082,1056 核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm : 1.21(3
H,t,J=7.2Hz),1.32(3H,d,J=5.3Hz),2.36,2.40(1H,dd×
2,J=4.6,17.2Hz),2.57,2.61(1H, dd×2,J=7.2,17.2Hz),
3.32〜3.69(4H,m), 4.51〜4.59(1H,m),4.76,4.77(1H, q
×2,J=5.3Hz),5.67〜5.75(1H,br) 。
【0051】実施例8 (S)−4−ヒドロキシ−2−
ピロリジノン (S)−4−(1−エトキシ)エトキシ−2−ピロリジ
ノン(20mg)を0.1N HClのメタノール溶液に溶解し、約1
時間後、減圧下溶媒を留去することにより、目的物(14m
g,100%) を白色結晶として得た。 融点 158〜161℃ 施光度[α]D 24−55.2°(C=1.0,H2O) 赤外線吸収スペクトル(KBr) νmax cm-1 : 3247,3145,
1672,1483,1446,1416 核磁気共鳴スペクトル(400MHz,D2O,内部標準トリメチル
シリルプロピオン酸ナトリウム−d4 )δ ppm : 2.28
(1H,dd,J=1.6,17.7Hz),2.77(1H,dd,J=6.7,17.7Hz),3.34
(1H,dd,J=1.0,11.8Hz),3.72(1H,dd,J=5.2,11.8Hz),4.60
-4.64(1H,m)。
【0052】実施例9 (S)−4−ヒドロキシ−2−
ピロリジノン (1)(S)−1−アリル−4−(1−エトキシ)エト
キシ−2−ピロリジノン(150mg) をギ酸:酢酸:水=
1:1:2溶液に溶解し、10%パラジウム−炭酸触媒(1
50mg) を加え、約22時間加熱還流した。触媒をろ過し、
減圧下にて溶媒を留去した後、残渣を水−酢酸エチルに
分配し、水層を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を
分取用逆相HPLC(カラム…コスモシール 5C18-AR 2
0mm ×250mm,溶離液−水)で分離精製し、目的物(20.2m
g,28%)を白色結晶として得た。このものは、融点、施光
度、核磁気共鳴スペクトルにおいて実施例8で得られた
ものと一致した。
【0053】(2)(S)−1−アリル−4−(1−エ
トキシ)エトキシ−2−ピロリジノン(150mg) をギ酸:
酢酸:水=1:1:2溶液に溶解し5%ロジウム−炭酸
触媒(300mg) を加え、約22時間加熱還流した。(1)と
同様の方法で後処理、分離精製を行い、目的物(38mg,5
4%) を白色結晶として得た。このものは、融点、施光
度、核磁気共鳴スペクトルにおいて実施例8で得られた
ものと一致した。
【0054】(3)(S)−1−アリル−4−(1−エ
トキシ)エトキシ−2−ピロリジノン(300mg) を酢酸:
水=1:1溶液に溶解し、5%ロジウム−炭素触媒(600
mg) を加え、約22時間加熱還流した。(1)と同様の方
法で後処理、分離精製を行い、目的物(119mg,84%) を白
色結晶として得た。このものは、融点、施光度、核磁気
共鳴スペクトルにおいて実施例8で得られたものと一致
した。
【0055】(4)(S)−1−アリル−4−(1−エ
トキシ)エトキシ−2−ピロリジノン(200mg) を無水エ
タノールに溶解し、塩化ロジウム(III )三水和物(5m
g) 加え、2時間加熱還流した。減圧下でエタノールを
除去した後、酢酸:水=1:1溶液を加え、約22時間加
熱還流した。反応液を減圧下で濃縮し、残渣をクロロホ
ルムでデカンテーションした。クロロホルム不溶成分を
(1)に示した方法で分取用HPLCで分離精製を行
い、目的物(76mg,80%)を白色結晶として得た。このもの
は、融点、施光度、核磁気共鳴スペクトルにおいて、実
施例8で得られたものと一致した。尚、クロロホルム可
溶成分からは、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで
分離精製することにより、目的物の0−アセチル体であ
る、(S)−4−アセチルオキシ−2−ピロリジノン(8
mg,6%)を白色結晶として得た。
【0056】実施例10 (S)−4−ベンジルオキシ
−2−ピロリジノン (1)(S)−3−ベンジルオキシ−4−ヒドロキシブ
チラミド(100mg) をテトラヒドロフランに溶解し、氷冷
下で塩化メタンスルホニル(60mg)を加えた。約1.5 時間
攪拌後、副生するトリエチルアミン塩酸塩をろ過し、
(S)−3−ベンジルオキシ−4−メタンスルホニルオ
キシブチラミドをテトラヒドロフラン溶液として得た。
【0057】(2)(1)で得られたテトラヒドロフラ
ン溶液に18−クラウン−6(13mg)を加え、−70℃に冷
却し、カリウムビストリメチルシリルアミドのトルエン
溶液(0.5mol/l,1.43ml) を2回にわけて加えた。約1時
間攪拌後、塩化アンモニウムの飽和水溶液を加えた後、
硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下、溶媒を留去した。得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
離液:酢酸エチル:メタノール=97.5:2.5 →95:5) で分
離して目的物を油状物質として得た。
【0058】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3)δpp
m : 2.45(1H,dd,J=4.0,17.2Hz),2.58(1H,dd,J=6.6,17.
2Hz),3.43(1H,dd,J=3.2,10.6Hz),3.61(1H,dd,J=6.6,10.
6Hz),4.34(1H,m),4.53(2H,ABq,J=11.2,17.8Hz),5.88(1
H,br),7.26 〜7.36(5H,m)。 実施例11 (S)−4−ヒドロキシ−2−ピロリジノ
ン (S)−4−ベンジルオキシ−2−ピロリジノン(200m
g) を実施例7に示したものと同様の方法により脱ベン
ジル化を行い、分取用逆相HPLCカラム(コスモシー
ル、5C18-AR,20mm×250mm 溶離液…水)により分離生成
し、目的物を白色結晶として得た。このものの融点、施
光度、核磁気共鳴スペクトルにおいて、実施例8で得ら
れたものと一致した。
【0059】実施例12 (S)−4−(1−エトキ
シ)エトキシ−2−ピロリジノン (1)(S)−3−(1−エトキシ)エトキシ−4−ヒ
ドロキシブチラミド(100mg) をテトラヒドロフランに溶
解し、トリエチルアミン(79mg)を加え、氷冷下で塩化メ
タンスルホニルを加えた。約1時間攪拌した後、副生す
るトリエチルアミン塩酸塩をろ過し、(S)−3−(1
−エトキシ)エトキシ−4−メタンスルホニルオキシブ
チラミドをテトラヒドロフラン溶液として得た。
【0060】(2)(1)で得られたテトラヒドロフラ
ン溶液に18- クラウン−6(14mg)を加え、−78℃に冷
却し、カリウムビストリメチルシリルアミドのトルエン
溶液(0.5mol/l,1.57ml) を2回にわけて加えた。約1.5
時間攪拌後、塩化アンモニウムで乾燥し、減圧下、溶媒
を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶離液、酢酸エチル:メタノール=97.5:
2.5→95:5) で分離精製し、目的物を油状化合物として
得た。このものの赤外吸収スペクトル、核磁気共鳴スペ
クトルにおいては、実施例7で得られたものと一致し
た。
【0061】参考例1 (S)−N−ベンジル−3−te
rt−ブチルジメチルシリルオキシ−4−ヒドロキシブチ
ラミド (1)光学活性な(S)−3−ヒドロキシブチロラクト
ン(光学純度98% ee;市販)(2.0g) と、イミダゾー
ル(10.7g) をジメチルホルムアミドに溶解し、tert−ブ
チルジメチルシリルクロリド(8.9g)を加え、60℃に加熱
して2時間攪拌した。減圧下でジメチルホルムアミドを
留去し、残渣を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩
水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒
を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
で分離精製し、(S)−3−tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシブチロラクトン(4.19g,99%) を白色結晶として
得た。 赤外吸収スペクトル(KBr) νmax cm-1 : 2959,1759,118
1,1094,998 核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3) δppm : 0.09(6
H,s),0.89(9H,s),2.44(1H,dd,J=2.6,17.8Hz), 2.69(1H,
dd,J=5.9,17.8Hz),4.18(1H,dd,J=2.6,9.9Hz),4.38(1H,d
d,J=5.0,9.6Hz), 4.59〜4.62(1H,m)。
【0062】(2)(1)で得られた化合物(500mg) に
ベンジルアミン(980mg) を室温で加え、50℃で2時間攪
拌した。反応物をそのまま、シリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶離液…ヘキサン:酢酸エチル=1:1)
で分離精製し、標記化合物(622mg,83%) を油状物質とし
て得た。 赤外吸収スペクトル(Liquid film) νmax cm-1 : 3306,
2929,1648,1547,1254,1114,837,779 核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3) δppm : 0.08(3
H,s),0.09(3H,s),0.85(9H,s),2.28(1H,t-like,J=5.8H
z),2.49(2H,d,J=5.6Hz),3.45〜3.51(2H,m),4.17 〜4.25
(1H,m),4.34(1H,dd,J=5.3,14.6Hz),4.52(1H,dd,J=6.0,1
4.6Hz),6.15(1H,br), 7.25〜7.37(5H,m)。
【0063】参考例2 (S)−N−ベンジル−4−ヒ
ドロキシ−3−(2−メトキシエトキシ)メトキシブチ
ラミド (1)光学活性な(S)−3−ヒドロキシブチロラクト
ン(2.50g)と、ジイソプロピルエチルアミン(10.1g) を
ジクロロメタンに溶解し、氷冷下において、2−メトキ
シエトキシメチルクロリド(9.3g)を加え、室温で21時
間核攪拌した。酢酸エチルで抽出後、有機層を飽和食塩
水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後減圧下で溶媒を
留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにより分離精製し、(S)−3−(2−メトキ
シエトキシ)メトキシブチロラクトン(3.3g,72%)を油状
物質として得た。 核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3) δppm : 2.62(1
H,dd,J=2.9,17.9Hz), 2.74(1H,dd,J=6.4,18.2Hz),3.40
(3H,s),3.56(2H,t,J=4.5Hz), 3.66〜3.78(2H,m),4.34〜
4.45(2H,m), 4.52〜4.58(1H,m), 4.73〜4.85(2H,m)。
【0064】(2)(1)で得られた化合物(1.0g)にベ
ンジルアミン(2.82g) を室温で加え、50℃で3時間攪拌
した。反応物をそのまま、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶離液…酢酸エチル:アセトニトリル=9
5:5)で分離精製し、標記化合物(954mg,61%) を油状
物質として得た。 赤外吸収スペクトル(CHCl3) νmax cm-1 : 3446,2936,1
668,1522,1107 核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3) δppm : 2.55(2
H,d,J=5.5Hz),3.32(3H,s),3.41〜3.63(4H,m), 3.67〜3.
81(3H,m), 3.99〜4.08(1H,m),4.45(2H,d,J=5.7Hz),4.78
(2H,S-like),6.47(1H,br),7.19〜7.37(5H,m)。
【0065】参考例3 (S)−N−ベンジル−4−ヒ
ドロキシ−3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキ
シ)ブチラミド (1)光学活性な(S)−3−ヒドロキシブチロラクト
ン(2.0g) と、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(2.47
g) をジクロロメタンに溶解し、触媒としてピリジニウ
ムp−トルエンスルホネート(PPTS,246mg)を加え、室温
で4時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液…ヘキサン:
酢酸エチル=1:2)で分離精製し、(S)−3−(テ
トラヒドロピラン−2−イルオキシ)ブチロラクトン
(3.41g,94%) を油状物質として得た。 赤外吸収スペクトル(CHCl3) νmax cm-1 : 2950,1782,1
171,1081,1035 核磁気共鳴スペクトル(400MHz,CDCl3) δppm : 1.51〜
1.68(4H,m), 1.68〜1.86(2H,m), 2.54〜2.79(2H,m), 3.
50〜3.56(1H,m), 3.79〜3.87(1H,m), 4.31〜4.49(2H,
m), 4.57〜4.62(1H,m), 4.65〜4.71 (1H,t×2,J=3.7;3.
4Hz) (2)(1)で得られた化合物(ジアステレオマー混合
物、1.0g) にベンジルアミン(1.15g) を室温で加え、50
℃で 2.5時間攪拌した。反応物をそのまま、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶離液…酢酸エチル)で分
離精製し、標記化合物(ジアステレオマーA(第1溶出
部), 555mg,ジアステレオマーB(第3溶出部),483m
g,およびジアステレオマーA,Bの混合物(第2溶出部
分,328mg) 1.366g(収率87% )をそれぞれ色白固体とし
て得た。
【0066】ジアステレオマーA 赤外吸収スペクトル(KBr) νmax cm-1 : 3474,3300,293
5,1644,1553,994 核磁気共鳴スペクトル(400MHz,CDCl3) δppm : 1.34〜
1.53(4H,m), 1.54〜1.63(1H,m), 1.72〜1.80(1H,m), 2.
33〜2.43(2H,m), 3.49〜3.63(3H,m), 3.79(1H,dd,J=3.
6,8.8Hz),3.94〜3.99(1H,m), 4.11〜4.19(1H,m),4.38(1
H,dd,J=5.6,14.6Hz),4.48〜4.53(2H,m),6.04(1H,br),
7.23〜7.36(5H,m) ジアステレオマーB 赤外吸収スペクトル(KBr) νmax cm-1 : 3412,3351,292
8,1648,1542,1115,1034,984 核磁気共鳴スペクトル(400MHz,CDCl3) δppm : 1.32〜
1.53(4H,m), 1.71〜2.03(2H,m), 2.56〜2.66(3H,m), 3.
41(1H,ddd,J=2.9,3.0,8.8Hz), 3.58〜3.77(3H,m),4.13
(1H,quintet,J=5.3Hz),4.41(1H,dd,J=5.5,14.9Hz),4.47
(1H,dd,J=5.7,14.7Hz),4.65(1H,dd,J=2.2,6.6Hz),6.87
(1H,br),7.23〜7.36(5H,m)。
【0067】参考例4 (S)−N−ベンジル−3−
(1−エトキシ)エトキシ−4−ヒドロキシブチラミド (1)光学活性な(S)−3−ヒドロキシブチロラクト
ン(3.0g) と、エチルビニルエーテル(10.6g) をジクロ
ロメタンに溶解し、触媒としてピリジニウムp−トルエ
ンスルホネート(PPTS,369mg)を加え、室温で15時間攪拌
した。反応液を減圧下で濃縮、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶離液…ヘキサン:酢酸エチル=
1:2)で分離精製し、(S)−3−(1−エトキシ)
エトキシブチロラクトン(ジアステレオマー混合物,5.0
3g, 収率 98%)を得た。
【0068】赤外吸収スペクトル(CHCl3) νmax cm-1 :
2981,1783,1376,1172 核磁気共鳴スペクトル(400MHz,CDCl3) δppm : 1.20(3
H,t,J=7.0Hz),1.32(1H,d×2,J=2.2Hz;J=2.6Hz), 2.54〜
2.62(1H,m), 2.68〜2.77(1H,m), 3.44〜3.53(1H,m), 3.
54〜3.64(1H,m), 4.28〜4.34(1H,m),4.39,4.44(2H,dd×
2,J=5.2,10.1Hz;J=5.4,9.8Hz),4.56〜4.61(1H,m),4.76
(1H,q,J=5.4Hz),4.79(1H,q,J=5.7Hz) (2)(1)で得られた化合物(ジアステレオマー混合
物、1.0g) にベンジルアミン(1.23g) を室温で加え、50
℃で2時間攪拌した。反応液を減圧下で濃縮し、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液…酢酸エ
チル)で分離精製し、標記化合物(1.48g,収率92%)を油
状物質として得た。 赤外吸収スペクトル(CHCl3) νmax cm-1 : 3446,2985,1
668,1518,1054,964 核磁気共鳴スペクトル(400MHz,CDCl3) δppm : 1.13〜
1.32(6H,m), 2.33〜2.58(2H,m), 3.41〜3.69(4H,m), 4.
09〜4.15(1H,m), 4.37〜4.51(2H,m),4.68,4.79(1H, q×
2,J=5.2Hz;J=5.3Hz),6.09,6.60(1H,br),7.26〜7.35(5H,
m)。
【0069】参考例5 (S)−N−アリル−3−(1
−エトキシ)エトキシ−4−ヒドロキシブチラミド 参考例4−(1)で得た化合物(ジアステレオマー混合
物,850mg)に、アリルアミンを室温で加え40℃で4時間
攪拌した。減圧下でアリルアミンを除去した後、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液…酢酸エ
チル:アセトニトリル=3:1)で分離精製し、標記化
合物(1.04g, 収率92%)を油状物質として得た。
【0070】赤外吸収スペクトル(CHCl3) νmax cm-1 :
3450,2989,1668,1519,1127,1093,1054 核磁気共鳴スペクトル(400MHz,CDCl3) δppm : 1.22,
1.23(3H,t×2,J=7.3Hz ×2),1.30,1.35(3H, d×2,J=5.2
Hz;5.3Hz), 2.32〜2.57(2H,m), 3.47〜3.70(4H,m), 3.8
2〜3.96(2H,m), 4.10〜4.15(1H,m),4.72,4.82(1H, q×
2,J= 5.2Hz×2), 5.12〜5.26(2H,m), 5.79〜5.89
(1H,m),5.83,6.34(1H,br) 参考例6 (S)−N−p−メトキシフェニル−3−
(1−エトキシ)エトキシ−4−ヒドロキシブチラミド p−アニシジン(442mg) をジクロロメタンに溶
解しトリメチルアルミニウム(1.05mol/lヘキサン溶液、
3.42ml) を室温で加えた。40分後、参考例4−(1)で
得られた化合物をジクロロメタンに溶解して加え、約1
時間攪拌した。さらに40℃で1時間攪拌し、塩化アンモ
ニウムの飽和水溶液を適当量滴下した。生成する沈殿を
セライトによりろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離
液、酢酸エチル)で分離精製し標記化合物(705mg,83%)
を白色結晶として得た。
【0071】赤外吸収スペクトル(KBr) νmax cm-1 :
3471,3290,2970,1654,1533,1515,1253,1127,1089,826 核磁気共鳴スペクトル(400MHz,CDCl3) δppm : 1.20,
1.23(3H,t×2,J=7.2,7.1Hz),1.31,1.39(3H, d×2,J=5.
2,5.3Hz),2.46 〜2.56(1H,m),2.60(1H,t,6.3Hz),2.58〜
2.70(1H,m), 3.48〜3.74(4H,m),3.79(3H,s), 4.14 〜4.
20(1H,m),4.75,4.86(1H, q×2,J= 5.2Hz×2),6.34 〜6.
87(2H,m), 7.38〜7.45(2H,m)。
【0072】参考例7 (S)−3−ベンジルオキシ−
4−ヒドロキシブチラミド (1)光学活性な(S)−3−ヒドロキシブチロラクト
ン(100mg) をジクロロメタンに溶解し、モレキュラーシ
ーブス4A(160mg) を加えた。さらに臭化ベンジル(251
mg) と酸化銀(I)(159mg)とを加え、室温で約3日間攪拌
した。反応液をセライトを通してろ過した後、減圧下、
溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶離液、ヘキサン:酢酸エチル=2:1
→3:2→1:1)で分離精製し、(S)−3−ベンジ
ルオキシ−ブチロラクトン(135mg)を白色結晶として得
た。 赤外吸収スペクトル(KBr) νmax cm-1 : 2944,1786,117
0,1087,1050,993 核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm : 2.60〜2.
75(2H,m), 4.34〜4.43(3H,m),4.54(2H,ABq,J=11.9Hz),
7.29〜7.41(5H,m)。 (2)(1)で得た化合物(1.0g)をジクロロメタンに溶
解し、トリメチルアルミニウムとアンモニアから別途調
製した。ジメチルアルミニウムアミド(約0.6mol/l,26m
l)を室温で加え、15時間加熱還流した。反応液に塩化ア
ンモニウムの飽和水溶液を必要量加え生成する沈殿をセ
ライトを通してろ過した。ろ液を減圧下、濃縮し、得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離
液、酢酸エチル:メタノール=95:5→90:10 )で分離精
製することにより標記化合物(684mg,63%) を油状物質と
して得た。
【0073】赤外吸収スペクトル(CHCl3) νmax cm-1 :
3528,3411,2934,1682,1591,1391,1048 核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm : 2.48(1H,
dd,J=5.8,14.7Hz),2.55(1H,dd,J=6.5,14.7Hz),2.92(1H,
br),3.61(1H,dd,J=4.3,11.8Hz),3.75(1H,dd,J=4.4,11.8
Hz),3.89〜3.97(1H,m),4.60(2H,s),5.86(1H,br),6.18(1
H,br), 7.25 〜7.37(5H,m)。
【0074】参考例8(S)−3−(1−エトキシ)エ
トキシ−4−ヒドロキシブチラミド 参考例4−(1)で得られた化合物(100mg) をジクロロ
メタンに溶解し、参考例7−(2)と同様に処理するこ
とにより、標記化合物(123mg,75%) を油状物質として得
た。
【0075】
【発明の効果】本発明の製法により効率よく光学活性な
2−ピロリジノン化合物が得られる。ここに得られた光
学活性な2−ピロリジノン化合物は特開平2−4978
3号公報に記載された方法によりすぐれた抗菌剤である
カルバペネム誘導体へ導くことができる。
フロントページの続き (72)発明者 竹林 ▲とよ▼矩 神奈川県平塚市中原上宿173 三共株式会 社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】S配位若しくはR配位を有する式 【化1】 (式中、Xは脱離基を示し、R1 は水素原子若しくは水
    酸基の保護基を示し、R2 は水素原子、低級アルキル基
    若しくはアミノ基の保護基を示す。)化合物を塩基の存
    在下閉環反応させることを特徴とするS配位若しくはR
    配位を有する式 【化2】 (式中、R1 およびR2 は前述したものと同意義を示
    す。)で表わされる光学活性な2−ピロリジノン化合物
    の製造法。
  2. 【請求項2】S配位若しくはR配位を有する式 【化3】 (式中、Xは脱離基を示し、R1 は水素原子若しくは水
    酸基の保護基を示し、R2 は水素原子、低級アルキル基
    若しくはアミノ基の保護基を示す。)化合物を塩基の存
    在下閉環反応させ、ついで脱保護することを特徴とする
    S配位若しくはR配位を有する式 【化4】 (式中、R1 およびR2 は前述したものと同意義を示
    す。ただしR1 、R2 の少なくとも一方は水素原子を示
    す。)で表わされる光学活性な2−ピロリジノン化合物
    の製造法。
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