JPH08320068A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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Publication number
JPH08320068A
JPH08320068A JP12818095A JP12818095A JPH08320068A JP H08320068 A JPH08320068 A JP H08320068A JP 12818095 A JP12818095 A JP 12818095A JP 12818095 A JP12818095 A JP 12818095A JP H08320068 A JPH08320068 A JP H08320068A
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JP
Japan
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pressure
shift
valve
port
clutch
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Application number
JP12818095A
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English (en)
Inventor
Masaru Sakakibara
賢 榊原
Shunichi Oshitari
俊一 忍足
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 摩擦要素の個々の作動圧電子制御と、摩擦要
素の切り換え制御とを、相関関係なく行う構成にし、変
速応答とショック軽減を高次元で両立させる。 【構成】 ソレノイドSOL1,SOL2のON,OF
Fにより決定されるシフト弁6,7のシフト位置の組み
合わせで、クラッチC3,C2およびブレーキB2のい
ずれに油路116のDレンジ圧を供給するかを切り換え
制御して変速を行わせ、Dレンジ圧を供給されることと
なったクラッチ、ブレーキの作動圧を、個々のデューテ
ィソレノイドSOL3,SOL4,SOL5に応動する
制御弁8,9,10により調圧する。よって、クラッチ
C3,C2およびブレーキB2の作動切り換えと、個々
の作動圧電子制御とを、相関関係なく行うことができる
ことなり、変速応答とショック軽減を高次元で両立させ
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機の変速制御
装置、特に変速段を決定する複数の摩擦要素に係わる作
動圧を個々に制御するようにした自動変速機の変速制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機は複数の摩擦要素(摩擦クラ
ッチや、摩擦ブレーキ)の選択的油圧作動(締結)によ
り対応変速段を選択し、作動する摩擦要素の変更により
他の変速段への変速を行うよう構成する。
【0003】そして、当該自動変速機の変速を司る変速
制御装置として従来、特開平1−299351号公報に
記載されているように、複数の摩擦要素の作動圧を個々
に電子制御することで所定の変速を行わせるようにした
変速制御装置が提案されている。この種変速制御装置
は、油圧回路の構成を簡単にすることができるほか、あ
らゆる走行条件に対して好適となるようなきめ細かな摩
擦要素の作動圧制御が可能となる点で有利である。
【0004】なお自動変速機においては、その歯車変速
機構を機械的にロック状態(インターロック状態)にし
てしまうような摩擦要素の作動組み合わせが存在するの
を免れず、かかる組み合わせの摩擦要素が同時に作動さ
れるのを絶対に防止する必要がある。上記型式の変速制
御装置にあっても当然、そのための対策がなされてお
り、この対策は図6に示す以下の如きものであった。
【0005】同図において、クラッチC−1は第1速〜
第3速において作動されるべきもので、クラッチC−0
は第3速および第4速において作動されるべきものであ
る。これらクラッチC−1およびC−0の作動圧はマニ
ュアル弁M/Vからの前進走行レンジ圧を元圧とし、個
々のソレノイド弁S−1およびS−0でデューティ制御
される。更にブレーキB−1は、マニュアル弁M/Vか
らの前進走行レンジ圧をソレノイド弁S−3で電子制御
により調圧した圧力を、またサーボレリーズ室S/Rに
リレー弁R/Vからの圧力をそれぞれ供給され、サーボ
アプライ室S/Aのみに圧力を供給されるとき非作動状
態から作動(締結)状態にされ、サーボレリーズ室S/
Rにも圧力を供給されるときサーボアプライ室S/Aの
圧力にもかかわらず非作動状態にされるもので、第2速
および第4速で作動されるべきものとする。
【0006】ここで、ブレーキB−1を作動させるべき
第2速および第4速は勿論であるが、これを非作動にす
べき第2速でも油圧制御の都合上、サーボアプライ室S
/Aに圧力を供給することにし、従ってサーボアプライ
室S/Aには第2速から第4速の間、圧力を供給し続け
るものとする。
【0007】かようにソレノイド弁S−3がブレーキB
−1のサーボアプライ室S/Aに圧力を供給し続ける第
2速〜第4速の変速作用を説明するに、第2速ではソレ
ノイド弁S−1がクラッチC−1に圧力を供給してこれ
を作動させ、ソレノイド弁S−0がクラッチC−0に圧
力を供給せず、これを非作動にする。この時リレー弁R
/Vは下半部図示の右行位置になってサーボレリーズ室
S/Rを、圧力が供給されていないクラッチC−0に通
じ、ブレーキB−1を作動状態にする。よって、クラッ
チC−1の作動と、ブレーキB−1の作動とで第2速を
得ることができる。
【0008】また第2速から第3速への変速に際して
は、ソレノイド弁S−1がクラッチC−1に圧力を供給
してこれを作動させ続けた状態で、ソレノイド弁S−0
がクラッチC−0に圧力を供給してこれを作動させるよ
うになる。この時リレー弁R/Vは、両端に同じ圧力を
受けるためストローク位置が決まらないが、クラッチC
−1およびC−0の双方に圧力が供給されているため、
何れか一方の圧力がリレー弁R/Vを経てブレーキB−
1のサーボレリーズ室S/Rに至り、これを確実に非作
動にする。よって、クラッチC−1およびC−0の作動
により第3速を得ることができる。
【0009】また第3速から第4速への変速に際して
は、ソレノイド弁S−0がクラッチC−0に圧力を供給
してこれを作動させ続けた状態で、ソレノイド弁S−1
がクラッチC−1に圧力を供給しなくなってこれを非作
動にする。この時リレー弁R/Vは上半部図示の左行位
置になってサーボレリーズ室S/Rを、圧力が供給され
なくなったクラッチC−1に通じ、ブレーキB−1を作
動状態にする。よって、クラッチC−0の作動と、ブレ
ーキB−1の作動とで第4速を得ることができる。
【0010】以上によりリレー弁R/Vは、クラッチC
−1およびC−0の双方が作動される第3速で、サーボ
レリーズ室S/Rへ確実に圧力を供給してブレーキB−
1の非作動を保証するよう機能することとなり、クラッ
チC−1,C−0、およびブレーキB−1の3者が同時
に作動されて、自動変速機が機械的にロック状態になる
のを確実に防止することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかして、このような
従来のインターロック防止対策ではリレー弁R/Vが、
変速時において掛けかえるべき摩擦要素間の作動、非作
動の切り換えタイミングを取る用もなし、この切り換え
タイミングがソレノイド弁S−1,S−0によるクラッ
チC−1,C−0の作動圧上昇、低下制御に依存するこ
とから、これら切り換えタイミングと、作動圧上昇、低
下制御とが相関し合うこととなり、以下の問題があるこ
とを確かめた。
【0012】つまり、変速時において掛けかえるべき摩
擦要素間の作動、非作動切り換えを速やかに行わせて変
速の応答性を重視し、これを満足させるようなソレノイ
ド弁S−1,S−0のデューティ比変化にすると、当該
変速時において作動されることとなった摩擦要素の締結
が急速に過ぎることから、大きな変速ショックを生ず
る。かと言って、この変速ショック対策のために摩擦要
素の作動圧回路に周知のアキュムレータを接続し、作動
圧の上昇を滑らかに行わせようとすると、リレー弁R/
Vの切り換えが遅れて摩擦要素間の作動、非作動切り換
えの遅れを惹起し、変速の間延びを生ずる。
【0013】逆に、大きな変速ショックを生じないよう
にすることを狙って、ソレノイド弁S−1,S−0のデ
ューティ比を滑らかに変化させると、今度は、変速時に
おいて掛けかえるべき摩擦要素間の作動、非作動切り換
えが速やかに行われず、変速の応答性が低下する。
【0014】従って、上記従来のようにリレー弁を付加
して自動変速機のインターロックが絶対に生じないよう
にする対策では、いかようにソレノイド弁デューティ比
変化割合を決定しようとも、変速の応答性と変速ショッ
クの軽減とを高次元に両立させることが困難であった。
【0015】また従来のインターロック対策では、その
ために付加するリレー弁が、摩擦要素の作動圧を個々に
制御するソレノイド弁の下流に設置されないと、所定の
インターロック防止作用を行い得ないことから、リレー
弁を経て供給される摩擦要素作動圧がソレノイド弁によ
る上昇制御当初において未だ低いため、リレー弁による
抵抗の影響を大きく受けることになり、この点でも変速
応答性の悪化を免れない。
【0016】本発明は、従来のように個々に電子制御さ
れた摩擦要素の作動圧に応動する弁により摩擦要素の作
動、非作動切り換えを行うのではなく、当該切り換えを
単独で行うようにすることで、上述の問題を生ずること
のないようにした自動変速機の変速制御装置を提案する
ことを主たる目的とし、上記摩擦要素の作動、非作動切
り換えを行う機能部分に、自動変速機のインターロック
防止機能をも持たせるようにして、インターロック防止
対策を実現することを従たる目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の主たる目的のため
第1発明による自動変速機の変速制御装置は、複数の摩
擦要素を選択的に流体圧で作動させることにより、変速
歯車機構の選択変速段を決定するようにした自動変速機
において、前記流体圧の圧力源および複数の摩擦要素間
に、該摩擦要素のうち、どの摩擦要素へ流体圧を向かわ
せるかを決定する複数の切り換え弁と、前記複数の摩擦
要素の作動圧を個々に電子制御する作動圧電子制御弁と
を介装し、前記切り換え弁を選択変速段に応じ個々に、
該選択変速段を達成するための摩擦要素へ流体圧が向か
うよう切り換え制御する切り換え弁電子制御手段を設け
たことを特徴とするものである。
【0018】また第2発明による自動変速機の変速制御
装置は、上記の従たる目的のために、上記複数の切り換
え弁を、如何なる切り換え位置の組み合わせによっても
前記変速歯車機構の機械的なロック状態を生ずる組み合
わせの摩擦要素に流体圧を向かわせることのないよう構
成したことを特徴とするものである。
【0019】更に第3発明による自動変速機の変速制御
装置は、上記作動圧電子制御手段を、前記複数の切り換
え弁よりも摩擦要素に近い下流側に配置したことを特徴
とするものである。
【0020】
【作用】第1発明において自動変速機は、複数の摩擦要
素を選択的に流体圧で作動させることにより、変速歯車
機構の選択変速段を決定する。ところで当該変速に際し
ては、複数の切り換え弁が個々の切り換え弁電子制御手
段による電子制御のもと、上記複数の摩擦要素のうち、
選択変速段を達成するための摩擦要素へ流体圧を向かわ
せ、該摩擦要素の流体圧作動により選択変速段を達成す
ることができる。一方で、この際作動圧電子制御弁は、
前記複数の摩擦要素の作動圧を個々に電子制御する。
【0021】よって、作動圧電子制御弁による複数の摩
擦要素作動圧の個別制御と、複数の切り換え弁による摩
擦要素の作動、非作動切り換えとを、相関関係なしに単
独で行い得ることとなり、前者による変速ショックの軽
減と、後者による変速応答性とを高次元で両立させるこ
とができる。
【0022】第2発明による自動変速機の変速制御装置
においては、上記複数の切り換え弁を、如何なる切り換
え位置の組み合わせによっても前記変速歯車機構の機械
的なロック状態を生ずる組み合わせの摩擦要素に流体圧
を向かわせることのないよう構成したことから、如何な
る故障を生じようとも、従って複数の切り換え弁が如何
なる切り換え位置になったままにされる故障時も、変速
歯車機構の機械的なロック状態を生ずることがなく、第
1発明による作用効果に加えてインターロック防止の作
用効果をも達成することができる。
【0023】第3発明による自動変速機の変速制御装置
においては、上記作動圧電子制御手段を、前記複数の切
り換え弁よりも摩擦要素に近い下流側に配置したことか
ら、当該複数の切り換え弁を通過した後の流体圧が作動
圧電子制御弁により制御されて摩擦要素への作動圧とな
り、従って摩擦要素に向かう作動圧が切り換え弁による
抵抗の影響を受けることがなくなり、当該切り換え弁の
ために変速応答性が悪化するといった弊害を解消するこ
とができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は、本発明の一実施例になる変速制御装
置を適用した自動変速機の動力伝達列を成す変速歯車機
構を示し、図2は、当該動力伝達列における複数の摩擦
要素の締結論理表を示す。図1に示す変速歯車機構の伝
動列は、本願出願人が開発して実用中で、「NISSA
Nマキシマ新型車解説書J30型系車変更点の紹介」1
991年8月発行(FOO7671)に記載されたもの
に類似のものとし、トルクコンバータT/Cを介しエン
ジンENGのクランクシャフトC/Sから回転動力を伝
達される入力軸I/S、およびこれに同軸に配置した出
力軸O/Sを具え、これら入出力軸上に同軸に設けた第
1遊星歯車組G1および第2遊星歯車組G2と、後述の
各種摩擦要素とで構成する。
【0025】なお、トルクコンバータT/Cはロックア
ップクラッチL/Cを有し、トルクコンバータT/Cに
作動流体を通流させるに際しこの作動流体をアプライ室
APからレリーズ室REへと通流させる時ロックアップ
クラッチL/Cの締結でトルクコンバータT/Cが入出
力要素間を直結されたロックアップ状態となり、作動流
体を逆向きに通流させる時ロックアップクラッチL/C
の解放でトルクコンバータT/Cが入出力要素間の直結
を解かれたコンバータ状態になるものとする。
【0026】第1遊星歯車組G1はサンギヤS1、リン
グギヤR1、これらに噛合するピニオンP1およびピニ
オンP1を回転自在に支持するピニオンキャリアPC1
よりなる通常の単純遊星歯車組とし、第2遊星歯車組G
2もサンギヤS2、リングギヤR2、ピニオンP2およ
びピニオンキャリアPC2よりなる単純遊星歯車組とす
る。
【0027】次に、変速制御を司る各種摩擦要素である
第1〜第3クラッチC1,C2,C3、第1および第2
ブレーキB1,B2、およびワンウエイクラッチOWC
を説明する。キャリアPC1は第2クラッチC2を介し
て入力軸I/Sに適宜結合可能とし、サンギヤS1は第
2ブレーキB2により適宜固定可能とする他、第1クラ
ッチC1により入力軸I/Sに適宜結合可能とする。キ
ャリアPC1は更に第1ブレーキB1により適宜固定可
能にすると共に、ワンウェイクラッチOWCを介して逆
転(エンジンと逆方向の回転)を阻止する。リングギヤ
R1はキャリアPC2に一体結合して出力軸O/Sに駆
動結合し、サンギヤS2を入力軸I/Sに結着する。リ
ングギヤR2は第3クラッチC3を介して適宜キャリア
PC1に結合可能とする.
【0028】第1〜第3クラッチC1,C2,C3と、
第1および第2ブレーキB1,B2は夫々、油圧の供給
により作動されて前記の適宜結合及び固定を行うもので
あるが、図1の動力伝達列は、第1〜第3クラッチC
1,C2,C3と、第1および第2ブレーキB1,B2
を図2の表中に示す如く種々の組合せで作動(○印で示
す)させることにより、ワンウエイクラッチOWCの適
宜作動(係合)と相俟って、遊星歯車組G1,G2を構
成する要素の回転状態を変え、これにより入力軸I/S
の回転速度に対する出力軸O/Sの回転速度比を変えて
前進4速、後退1速の変速段をそれぞれ得ることができ
る。なお、第1速で第1ブレーキB1を作動させるの
は、当該第1速でエンジンブレーキが必要な場合で、第
1ブレーキB1を作動させない場合は、ワンウエイクラ
ッチOWCが反力受けとなって第1速を実現するも、エ
ンジンブレーキはワンウエイクラッチOWCの空転によ
り不能である。
【0029】図2に示すような第1〜第3クラッチC
1,C2,C3の作動、非作動と、第1および第2ブレ
ーキB1,B2の作動、非作動とを実行して、所定の変
速段を選択する変速制御装置を本例では図3および図4
に示す構成とする。ここで図3および図4は紙面の制約
上、本例における変速制御装置の油圧回路を油路部分
A.B,C,Dにおいて分断して示す。この変速制御装
置は、オイルポンプO/Pと、プレッシャーレギュレー
タ弁1と、マニュアル弁2と、トルクコンバータリリー
フ弁3と、ロックアップ制御弁4と、パイロット弁5
と、本発明における複数の切り換え弁を成す第1シフト
弁6および第2シフト弁7と、本発明における作動圧電
子制御弁を成す第3クラッチ制御弁8、第2ブレーキ制
御弁9、および第2クラッチ制御弁10と、Lレンジ減
圧弁11と、本発明における切り換え弁電子制御手段を
成す第1シフトソレノイドSOL1、および第2シフト
ソレノイドSOL2と、第3クラッチソレノイドSOL
3と、第2ブレーキソレノイドSOL4と、第2クラッ
チソレノイドSOL5と、ライン圧ソレノイドSOL6
と、ロックアップソレノイドSOL7と、アキュムレー
タACCとを具え、これらを第1〜第3クラッチC1,
C2,C3、第1および第2ブレーキB1,B2、トル
クコンバータT/Cに対し図示の如くに接続して構成す
る。
【0030】オイルポンプO/Pは、吐出油を油路10
1を経てプレッシャーレギュレータ弁1のポート201
に供給する。ここでプレッシャーレギュレータ弁1は、
スプール301をレギュレータスプリング302により
図示の上限位置にされており、ポート201をポート2
05,206のいずれにも通じず、油路101からポー
ト201への作動油を圧力上昇させ、ライン圧PL を発
生させる。このライン圧PL は油路102を経てポート
202にフィードバックされ、スプール301に設定し
たランド301a,301b間の受圧面積差に作用して
スプール301を、ライン圧PL の上昇につれ下降させ
る。これによりポート201がポート205に通じてラ
イン圧PL の上昇を減じ、更なるライン圧PL の上昇に
対しては、ポート201がポート206にも通じること
で、当該ライン圧PL の上昇を防止する。よって、プレ
ッシャーレギュレータ弁1はライン圧PL をレギュレー
タスプリング302のばね力に対応した値に調圧する。
【0031】ところで、レギュレータスプリング302
がプラグ303に着座しており、また当該プラグ303
のストローク位置が、ライン圧ソレノイドSOL6から
回路103を経てポート203へ供給されるライン圧制
御用のソレノイド圧により、またマニュアル弁2から油
路104を経てポート204へ供給される後退走行レン
ジ圧により決定されるため、ライン圧PL はライン圧ソ
レノイドSOL6を介し運転状態に応じて任意に制御す
ることができると共に、後退走行時において特別な値に
することができる。ここで後退走行時は、ポート204
への後退走行レンジ圧がプラグ303に設定したランド
303a,303b間の受圧面積差に作用してプラグ3
03を図中上方にストロークさせ、レギュレータスプリ
ング302のばね力を増大するため、ライン圧PL は後
退走行時、特に高くされる。
【0032】パイロット弁5は、スプール310をばね
311で図示位置に弾支されて具え、このスプール位置
で入力ポート220を出力ポート221に通じている。
よって、油路105からポート220に入力されたライ
ン圧PL で、ポート221から油路106への出力圧で
あるパイロット圧Pp が上昇する。このパイロット圧P
p は油路107を経て回路222にフィードバックさ
れ、パイロット圧Pp の上昇につれてスプール310を
ばね311に抗し図中下降させ、遂には出力ポート22
1をドレンポートに通じる。よってパイロット弁5は、
パイロット圧Ppをばね311のばね力に対応した一定
値に制御する。
【0033】このパイロット圧Pp は、油路108を経
てロックアップソレノイドSOL7に、また油路10
9,110を経て第1シフトソレノイドSOL1に、更
に油路109,111を経て第2シフトソレノイドSO
L2に、また油路109,112を経て第3クラッチソ
レノイドSOL3に、更に油路109,113を経て第
3ブレーキソレノイドSOL4に、また油路109,1
14を経て第2クラッチソレノイドSOL5に達する
他、油路115を経てライン圧ソレノイドSOL7に達
する。
【0034】ライン圧ソレノイドSOL7は、上記の油
路115を経て入力される一定のパイロット圧Pp を駆
動デューティに応じ減圧してライン圧制御用のソレノイ
ド圧を作りだし、これを油路103を介しプレッシャー
レギュレータ弁1に供給して前記したライン圧PL の制
御に資する。よって、ライン圧ソレノイドSOL7のデ
ューティ制御により、運転状態に合ったライン圧PL
油路101に発生させることができ、これをマニュアル
弁2の入力ポート210に供給すると共に、アキュムレ
ータACCにその背圧として供給する。
【0035】前記したプレッシャーレギュレータ弁1に
よるライン圧PL の調圧中、そのポート205より排出
された余剰油は油路120を介してトルクコンバータリ
リーフ弁3のポート230に流入し、この余剰油はトル
クコンバータリリーフ弁のスプール320に設けられた
油路121を介して、トルクコンバータリリーフ弁3の
端部室231に流入する。この室231に流入した油
は、スプール320の対応端面に作用してスプール32
0をばね321に抗して図中上方に押し上げ、ばね32
1の反力で加圧される。これにより生ずる油圧は、ポー
ト232から油路122に出力され、当該圧力の上昇に
つれスプール320を図中上昇させる。そしてスプール
320がポート230をドレンポート233に通じると
き、ポート232から油路122に出力される油圧は、
それ以上高くなり得ず、当該油圧はこの時のばね321
のばね力に対応した一定値に調圧される。
【0036】ここで油路122への一定油圧は、トルク
コンバータT/Cが破壊されることのない値に設定され
ており、トルクコンバータリリーフ弁3はトルクコンバ
ータT/Cの破壊防止機能を持つ。かようにトルクコン
バータリリーフ弁3で調圧された油路122への一定油
圧はロックアップ制御弁4に供給する。
【0037】次に、トルクコンバータT/Cのロックア
ップ制御系を説明するに、このロックアップ制御は、ロ
ックアップソレノイドSOL7によりロックアップ制御
弁4を介して以下の如くに行う。
【0038】ロックアップソレノイドSOL7は前述し
たように、油路108を介してパイロット弁5より一定
のパイロット圧Pp を供給されており、このパイロット
圧P p を走行状態に応じた駆動デューティにより調圧し
て、油路123からロックアップ制御弁4の端部室24
0に供給する。ロックアップ制御弁4はバルブスプール
330を有し、このスプール330を端部室240への
ソレノイド圧により図中左方向に付勢する。一方、油路
122に導入された油圧は、油路124および125を
介してロックアップ制御弁4のポート241に導入さ
れ、このポート241を介して導入された油は、スプー
ル330のランド330aおよび330b間における受
圧面積差に作用し、スプール330をやはり図中左方向
に付勢する。
【0039】なお、逆にロックアップ制御弁スプール3
30を図中右方向に付勢する力としては、ロックアップ
制御弁4内のスプリング331によるばね力と、前記の
油路122から油路126を介してロックアップ制御弁
4のポート242に導入された油圧が、ロックアップ制
御弁4内にスプール330と対向するよう配置されたプ
ラグ332のランド332aおよび332b間に作用し
て生ずる力との2つがある。
【0040】走行状態よりトルクコンバータT/Cをロ
ックアップ状態にすべきであると判定してロックアップ
指令が発せられると、ロックアップソレノイドSOL7
から油路123へのソレノイド圧が最大にされる。この
時バルブスプール330およびプラグ332を図中左方
向に付勢する力が、これらを逆に右方向に付勢する力に
打ち勝って、ロックアップ制御弁4内のスプール330
およびプラグ332を図中左方向にシフトする。従って
トルクコンバータT/Cのレリーズ室REが、油路12
7およびロックアップ制御弁4のポート244およびド
レンポート243を介して大気開放にされ、トルクコン
バータT/Cのアプライ室APが、油路128およびロ
ックアップ制御弁4のポート245を経てポート242
に通じる。よって、トルクコンバータリリーフ弁3から
油路122,126に導入された油は、ポート242お
よび245を介し、更に油路128を介してトルクコン
バータアプライ室APに供給される。
【0041】この時トルクコンバータT/Cは、作動流
体をアプライ室APからレリーズ室REへと通流される
こととなり、図1に示すロックアップクラッチL/Cを
締結されたロックアップ状態で動力伝達を行うことがで
きる。
【0042】なお、油路128を通る途中で作動油は、
油路129およびオリフィスを介して動力伝達機構の後
部潤滑部およびディファレンシャルギヤ装置に供給され
て、これらの潤滑に供され、その他図示しなかったが、
動力伝達機構の前部潤滑部にも供給されるものとする。
【0043】次に、走行状態よりトルクコンバータT/
Cをコンバータ状態にすべきであると判定してロックア
ップ指令を消失させると、ロックアップソレノイドSO
L7から油路123へのソレノイド圧が最小にされる。
この時バルブスプール330およびプラグ332を図中
左方向に付勢する力が減じられることとなり、その結
果、バルブスプール330およびプラグ332を右方向
に付勢する力が左方向に付勢する力に打ち勝って、バル
ブスプール330およびプラグ332を図中右方向にシ
フトする。この時、トルクコンバータT/Cのレリーズ
室REが油路127およびポート244,241を経て
油路125に通じ、またトルクコンバータアプライ室A
Pが油路128およびポート245,246を経て油路
130に通じる。
【0044】この時トルクコンバータT/Cは、作動流
体をレリーズ室REからアプライ室APへと通流される
こととなり、図1に示すロックアップクラッチL/Cを
解放されたコンバータ状態で動力伝達を行うことができ
る。
【0045】なお、トルクコンバータに通流した後、油
路130に達した作動油は、オリフィスを介して動力伝
達機構の後部潤滑部およびディファレンシャルギヤ装置
に供給されて、これらの潤滑に供され、その他図示しな
かったが、動力伝達機構の前部潤滑部にも供給されるも
のとする。
【0046】マニアル弁2は、図示しないセレクトレバ
ーとシフトリンケージを介して運転者が希望する走行形
態に応じ手動操作するもので、当該選択可能な走行形態
として、駐車(P)レンジ、後退走行(R)レンジ、停
車(N)レンジ、前進自動変速走行(D)レンジ、1速
エンジンブレーキ(L)レンジを設定する。一方でマニ
ュアル弁2は前述したように、プレッシャーレギュレー
タ弁1で調圧された油路101のライン圧PL を入力ポ
ート210に導入されており、選択レンジに応じ入力ポ
ート210へのライン圧PL を出力ポート2D,2L,
2Rに選択的に導き、ライン圧PL を供給されない出力
ポートを全てドレンするものとする。
【0047】マニュアル弁2のP,Nレンジにおいて
は、全ての出力ポート2D,2L,2Rをドレンに通
じ、Dレンジにおいては、ポート210のライン圧PL
をポート2DにDレンジ圧として供給し、Lレンジにお
いては、ポート210のライン圧PL をポート2Dおよ
び2LにLレンジ圧として供給し、Rレンジにおいて
は、ポート210のライン圧PL をポート2RにRレン
ジ圧として供給するものとする。
【0048】ここで、マニュアル弁出力ポート2Rは、
前記プレッシャーレギュレータ弁1からの油路104に
接続すると共に、油路118,119を介しワンウエイ
オリフィス212およびアキュムレータACCを経て第
1クラッチC1に接続する他、油路118およびシャト
ル弁211を経て第1ブレーキB1に接続する。また、
マニュアル弁出力ポート2Dは、油路116を経て第2
シフト弁7のポート281に接続すると共に、油路11
6から分岐した油路132,133を経て第1シフト弁
6のポート261,262にも接続する。更に、マニュ
アル弁出力ポート2Lは、油路117を経てLレンジ減
圧弁11の入力ポート250に接続する。
【0049】Lレンジ減圧弁11は、マニュアル弁2の
Lレンジでポート2Lから出力されるLレンジ圧を入力
ポート250に供給される。ここで、Lレンジ減圧弁1
1のスプール340は、スプリング341のばね力によ
り図の下方向に押し下げられているため、上記入力ポー
ト250と出力ポート251とを連通させており、ポー
ト250へのLレンジ圧は、出力ポート251に接続し
た油路130の出力圧を上昇させる。そして油路130
の出力圧は、油路131を介してLレンジ減圧弁11の
端部室252にフィードバックされ、スプール340を
出力圧の上昇につれて図の上方へストロークさせる。油
路130の出力圧がスプリング341のばね力に対応し
た値になったところでスプール340は、出力ポート2
51をドレンポート253に通じ、それ以上は油路13
0の出力圧を上昇させない。よってLレンジ減圧弁11
は、マニュアル弁2のLレンジでポート2Lから出力さ
れるLレンジ圧(ライン圧PL と同じ値)を、スプリン
グ341のばね力に対応した値に減圧して油路130に
出力し、これを油路130を介して第1シフト弁6のポ
ート263に供給する。
【0050】次に、第1シフト弁6、および第2シフト
弁7について説明するに、これらシフト弁には、マニュ
アル弁2のDレンジでポート2Dから出力されたDレン
ジ圧が以下のように供給される。つまりDレンジ圧は、
油路116,132を経て、また油路116,133を
経て、第1シフト弁6のポート261,262に導入さ
れ、加えて、油路116を経て第2シフト弁7のポート
281にも導入される。更に、マニアル弁2のLレンジ
でポート2Lから油路117へLレンジ圧が出力される
場合は、第1シフト弁6および第2シフト弁7に対して
上記したと同様にDレンジ圧が導入されるのに加えて、
油路117のLレンジ圧をLレンジ減圧弁11で減圧し
て得られる油路130の圧力が第1シフト弁6のポート
263へ付加的に導入される。
【0051】第1シフト弁6は、スプール350をスプ
リング351で図示位置に弾支して具え、第1シフトソ
レノイドSOL1のON(閉)で油路110のパイロッ
ト圧Pp を油路134を介し端部室264へソレノイド
圧として出力する時、このソレノイド圧によりスプール
350をスプリング351に抗して逆のストローク位置
に切り換えられるものとする。また第2シフト弁7は、
スプール360をスプリング361で図示位置に弾支し
て具え、第2シフトソレノイドSOL2のON(閉)で
油路111のパイロット圧Pp を油路135を介し端部
室282へソレノイド圧として出力する時、このソレノ
イド圧によりスプール360をスプリング361に抗し
て逆のストローク位置に切り換えられるものとする。
【0052】ここで、シフトソレノイドSOL1,SO
L2は、図5に示す論理に基づきON,OFFすること
により希望の変速段を選択するものとし、これらシフト
ソレノイドのON,OFFをマイクロコンピュータ等で
電子制御することとする。つまり当該マイクロコンピュ
ータ等は、車速およびスロットル開度から走行状態を判
定してこの走行状態に適切な変速段を演算し、この変速
段が達成されるようシフトソレノイドSOL1,SOL
2をON,OFF制御するものとする。
【0053】第1シフト弁6は、スプール350がスプ
リング351で図示位置にされている時、ポート26
2,265間、ドレンポート267およびポート268
間、ポート261および閉じ込めポート266間、ポー
ト263,269間をそれぞれ連通させ、スプール35
0が端部室264へのソレノイド圧によりスプリング3
51に抗して図示位置から逆の位置にストロークされて
いる時、ポート265およびドレンポート267間、ポ
ート261,268間、ポート263,266間、ポー
ト269およびドレンポート270間をそれぞれ連通さ
せる構成にする。
【0054】また第2シフト弁7は、スプール360が
スプリング361で図示位置にされている時、ポート2
83,284間、ポート281,285間、ドレンポー
ト286およびポート288間をそれぞれ連通させ、ス
プール360が端部室282へのソレノイド圧によりス
プリング361に抗して図示位置から逆の位置にストロ
ークされている時、ポート281,284間、ドレンポ
ート286およびポート285間、ポート287,28
8間をそれぞれ連通させる構成にする。
【0055】ここで第1シフト弁6および第2シフト弁
7間は、ポート265,283間を油路136により接
続すると共に、ポート269,287間を油路140に
より接続する。そして、第1シフト弁6のポート268
を油路137により第2ブレーキ制御弁9の入力ポート
401に接続し、第2シフト弁7のポート284を油路
138により第3クラッチ制御弁8の入力ポート291
に接続し、第2シフト弁7のポート285を油路139
により第2クラッチ制御弁10の入力ポート411に接
続し、第2シフト弁7のポート287を油路141によ
りシャトル弁211の入力ポートに接続する。
【0056】第3クラッチ制御弁8は、第3クラッチソ
レノイドSOL3の出力油路141から端部室292に
供給されるソレノイド圧に応じ、ポート291への入力
圧を制御下にポート293へ第3クラッチ圧として出力
するもので、上記端部室292におけるソレノイド圧に
応動するスプール370を具え、当該スプール370
に、上記のソレノイド圧と対向する向きにばね371を
作用させる。ここで、ポート293からの第3クラッチ
圧は、一方で油路142を経てばね371が収容された
端部室294にフィードバックし、他方で油路143を
経て第3クラッチC3に供給する。
【0057】第3クラッチソレノイドSOL3は、油路
112からのパイロット圧Pp を元圧として、駆動デュ
ーティに応じたソレノイド圧を油路141から第3クラ
ッチ制御弁8の端部室292に供給するもので、駆動デ
ューティは、走行状態に応じて任意にマイクロコンピュ
ータで決定するものとする。第3クラッチ制御弁8は、
端部室292へのソレノイド圧の上昇によりスプール3
70を図示位置からばね371に抗してストロークさ
れ、ポート293をソレノイド圧の上昇につれ大きくポ
ート291に通じさせて、ポート293からの第3クラ
ッチ圧を上昇させる。この第3クラッチ圧は、端部室2
94にフィードバックされることから、その上昇につれ
スプール370を押し戻してポート293をドレンポー
ト295に通じさせ、従って第3クラッチ圧は端部室2
92へのソレノイド圧に対応した値以上には上昇せず、
第3クラッチ圧を第3クラッチソレノイドSOL3の駆
動デューティにより任意に制御することができる。
【0058】第2ブレーキ制御弁9は、第2ブレーキソ
レノイドSOL4の出力油路144から端部室402に
供給されるソレノイド圧に応じ、ポート401への入力
圧を制御下にポート403へ第2ブレーキ圧として出力
するもので、上記端部室402におけるソレノイド圧に
応動するスプール380を具え、当該スプール380
に、上記のソレノイド圧と対向する向きにばね381を
作用させる。ここで、ポート403からの第2ブレーキ
圧は、一方で油路145を経てばね381が収容された
端部室404にフィードバックし、他方で油路146を
経て第2ブレーキB2に供給する。
【0059】第2ブレーキソレノイドSOL4は、油路
113からのパイロット圧Pp を元圧として、駆動デュ
ーティに応じたソレノイド圧を油路144から第2ブレ
ーキ制御弁9の端部室402に供給するもので、駆動デ
ューティは、走行状態に応じて任意にマイクロコンピュ
ータで決定するものとする。第2ブレーキ制御弁9は、
端部室402へのソレノイド圧の上昇によりスプール3
80を図示位置からばね381に抗してストロークさ
れ、ポート403をソレノイド圧の上昇につれ大きくポ
ート401に通じさせて、ポート403からの第2ブレ
ーキ圧を上昇させる。この第2ブレーキ圧は、端部室4
04にフィードバックされることから、その上昇につれ
スプール380を押し戻してポート403をドレンポー
ト405に通じさせ、従って第2ブレーキ圧は端部室4
02へのソレノイド圧に対応した値以上には上昇せず、
第2ブレーキ圧を第2ブレーキソレノイドSOL4の駆
動デューティにより任意に制御することができる。
【0060】第2クラッチ制御弁10は、第2クラッチ
ソレノイドSOL5の出力油路147から端部室412
に供給されるソレノイド圧に応じ、ポート411への入
力圧を制御下にポート413へ第2クラッチ圧として出
力するもので、上記端部室412におけるソレノイド圧
に応動するスプール390を具え、当該スプール390
に、上記のソレノイド圧と対向する向きにばね391を
作用させる。ここで、ポート413からの第2クラッチ
圧は、一方で油路148を経てばね391が収容された
端部室414にフィードバックし、他方で油路149を
経て第2クラッチC2に供給する。
【0061】第2クラッチソレノイドSOL5は、油路
114からのパイロット圧Pp を元圧として、駆動デュ
ーティに応じたソレノイド圧を油路147から第2クラ
ッチ制御弁10の端部室412に供給するもので、駆動
デューティは、走行状態に応じて任意にマイクロコンピ
ュータで決定するものとする。第2クラッチ制御弁10
は、端部室412へのソレノイド圧の上昇によりスプー
ル390を図示位置からばね391に抗してストローク
され、ポート413をソレノイド圧の上昇につれ大きく
ポート411に通じさせて、ポート413からの第2ク
ラッチ圧を上昇させる。この第2クラッチ圧は、端部室
414にフィードバックされることから、その上昇につ
れスプール390を押し戻してポート413をドレンポ
ート415に通じさせ、従って第2クラッチ圧は端部室
412へのソレノイド圧に対応した値以上には上昇せ
ず、第2クラッチ圧を第2クラッチソレノイドSOL5
の駆動デューティにより任意に制御することができる。
【0062】上記実施例の変速作用を次に説明する。 (P,Nレンジ)運転者が駐車または停車を希望して、
マニュアル弁2をPレンジまたはNレンジにする時、当
該マニュアル弁2は入力ポート210のライン圧PL
何れの出力ポート2L,2D,2Rにも供給せず、これ
ら出力ポート2L,2D,2Rを全てドレンする。よっ
て図3および図4の油圧回路上、マニュアル弁出力ポー
ト2L,2D,2Rからの圧力を作動油圧とする全ての
摩擦要素C1,C2,C3,B1,B2が非作動にされ
ることとなり、図1の歯車伝動機構は動力伝達を行わな
い中立状態となって、駐車または停車を可能にする。
【0063】(Dレンジ)運転者が前進自動変速走行を
希望して、マニュアル弁2をDレンジにする時、当該マ
ニュアル弁2は入力ポート210のライン圧PL をポー
ト2DにDレンジ圧として出力し、このDレンジ圧を第
1および第2シフト弁6,7の対応ポートに供給してい
る。
【0064】Dレンジ第1速 マイクロコンピュータは走行条件から、第1速を選択す
べきと判定する時、図5に示すように第1シフトソレノ
イドSOL1をOFFし、第2シフトソレノイドSOL
2をONする。従って、SOL1のソレノイド圧は発生
せず、SOL2のソレノイド圧が発生する。このとき、
第1シフト弁スプール350はばね351のスプリング
力により図中上方向に押し上げられた図示位置にあり、
第2シフト弁スプール360は、SOL2から油路13
5を経て端部室282に供給されるソレノイド圧により
ばね361のスプリング力に抗して図の下方向に押し下
げられた位置にある。
【0065】この結果、第1シフト弁6のポート262
と265は連通状態となり、油路133を経てポート2
62に導入されたDレンジ圧はポート265を介して油
路136に導入され、更に第2シフト弁のポート283
に導入される。しかし、第2シフト弁スプール360は
下方向にシフトし、ポート283を遮断しているため、
当該経路からのDレンジ圧が変速に関与することがな
い。一方、油路132を経て第1シフト弁6のポート2
61に導入されたDレンジ圧は封じ込めポート266に
達するが、このポート266自体がどの油路にも接続さ
れていないため、当該経路からのDレンジ圧が変速に関
与することもない。更に、第1シフト弁6のドレンポー
ト268はドレンポート267と連通し、第2ブレーキ
制御弁9の元圧を消失させていることから、第2ブレー
キB2の作動圧を発生させることもない。
【0066】これに対し、油路116を経て第2シフト
弁7のポート281に導入されたDレンジ圧は、該第2
シフト弁7のスプール360が下方向にシフトし、ポー
ト281,284間を連通していることから、これらポ
ート281,284を介して油路138へと導入され、
更に第3クラッチ制御弁8の入力ポート291へ導入さ
れる。第3クラッチ制御弁8は、前述したように第3ク
ラッチC3が締結するための第3クラッチ圧を、ソレノ
イドSOL3からのソレノイド圧によって制御可能で、
当該制御下で、第1速時には第3クラッチC3を締結さ
せることができる。一方、第2シフト弁7のスプール3
60が下方向にシフトされていることにより、該第2シ
フト弁7のポート285はドレンポート286に連通す
ることとなり、ポート285に通じた第2クラッチ制御
弁10の元圧が存在しないことになる。よって、第2ク
ラッチC2の締結作動圧が発生せず、この結果として第
1速では第2クラッチC2が締結作動しない。
【0067】以上により、第1速の選択に際しては摩擦
要素のうち第3クラッチC3のみが締結されることにな
り、他のクラッチおよびブレーキは何れも締結されな
い。よって、図2から明らかなように要求通り、第1速
選択状態を得ることができる。なおこの場合、図2にお
いてB1(OWC)の欄における○印は、ワンウエイク
ラッチOWCの作動を意味し、従って当該Dレンジ第1
速ではエンジンブレーキが効かない。
【0068】Dレンジ第2速 マイクロコンピュータは走行条件から、第2速を選択す
べきと判定する時、図5に示すように第1シフトソレノ
イドSOL1をONし、第2シフトソレノイドSOL2
をONする。従って、SOL1のソレノイド圧が発生
し、SOL2のソレノイド圧も発生する。このとき第1
シフト弁スプール350は、SOL1から油路134を
経て端部室264に供給されるソレノイド圧により、ば
ね351のスプリング力に抗して図中下方向にシフトさ
れ、また第2シフト弁スプール360も上記した第1速
時と同じように図中下方向にシフトされた位置にある。
【0069】この結果、第1速の時には遮断されていた
第1シフト弁6のポート261と268が連通状態とな
り、油路132を経て導入されたDレンジ圧はこれらポ
ート261,268および油路137を経て、第2ブレ
ーキB2の締結油圧を制御する第2ブレーキ制御弁の入
力ポート401へ導入される。第2ブレーキ制御弁9
は、前述のように第2ブレーキB2の締結作動圧をソレ
ノイドSOL4のデューティ制御により任意に決定する
ことができるものであり、第2速時においては第2ブレ
ーキB2を締結作動させることができる。
【0070】また、第2シフト弁7のスプール360が
第1速の時と同じ下方向ストローク位置にあることか
ら、油路116を経て第2シフト弁7のポート281に
導入されたDレンジ圧がポート284、油路138を介
し第3クラッチ制御弁8の入力ポート291へ導入さ
れ、第3クラッチC3の締結作動に供される。一方、第
2シフト弁7のスプール360が第1速の時と同じ下方
向ストローク位置にあることから、該第2シフト弁7の
ポート285とドレンポート286が連通し、この結果
として第2速の選択時も第2クラッチC2へDレンジ圧
が供給されることはなく、第2クラッチC2の締結はな
い。
【0071】従って、第3クラッチC3が締結作動され
ると共に、第2ブレーキB2が締結作動され、他のクラ
ッチおよびブレーキは締結しないこととなり、図2から
明らかなように要求通り、第2速選択状態を得ることが
できる。
【0072】Dレンジ第3速 マイクロコンピュータは走行条件から、第3速を選択す
べきと判定する時、図5に示すように第1シフトソレノ
イドSOL1および第2シフトソレノイドSOL2を共
にOFFする。従って、SOL1のソレノイド圧は発生
せず、SOL2のソレノイド圧も発生しない。このと
き、第1シフト弁スプール350はばね351のスプリ
ング力により図中上方向に押し上げられた図示位置にあ
り、第2シフト弁スプール360も、ばね361のスプ
リング力により図中上方向に押し上げられた図示位置に
ある。
【0073】この結果、第1シフト弁6はポート262
と265が連通状態となり、油路133を経て導入され
たDレンジ圧は、これらポート262,265および油
路136を介して第2シフト弁7のポート283に導入
される。ところで第2シフト弁スプール360が上方向
にシフトし、ポート283,284間を連通させている
ため、ポート283へのDレンジ圧はポート284およ
び油路138を経て第3クラッチ制御弁8のポート29
1に導入され、第3クラッチC3の締結作動を可能なら
しめる。
【0074】一方、油路132を経て第1シフト弁6の
ポート261に導入されたDレンジ圧は、第1シフト弁
スプール350の上方向シフト位置に起因して、第1シ
フト弁6のポート266に至るが、ポート266自体は
どの油路にも接続されていないため、当該経路からのD
レンジ圧が変速に関与することはない。更に第1シフト
弁スプール350の上方向シフト位置に起因して、第1
シフト弁6のポート268はドレンポート267に通
じ、第2ブレーキ制御弁9の入力ポート401をドレン
して、第2ブレーキB2の締結作動を禁止する。
【0075】これに対し、油路116を経て第2シフト
弁7のポート281に導入されたDレンジ圧は、第2シ
フト弁スプール360の上方向シフトに起因して、ポー
ト281,285および油路139を介し、第2クラッ
チ制御弁10の入力ポート411へ導入され、第2クラ
ッチC2の締結作動を可能にする。一方、第2シフト弁
スプール360の上方向シフトに起因して、第2シフト
弁7のポート288がドレンポート286に連通するこ
ととなり、当該ポート288に通じた第1ブレーキB1
の作動圧油路141をドレンするため、結果として第1
ブレーキB1の締結作動を禁じている。
【0076】従って、第3速の選択に当たっては、第3
クラッチC3および第2クラッチC2のみが締結し、他
のクラッチおよびブレーキが締結しないこととなり、図
2から明らかなように要求通り第3速選択状態を得るこ
とができる。
【0077】Dレンジ第4速 マイクロコンピュータは走行条件から、第4速を選択す
べきと判定する時、図5に示すように第1シフトソレノ
イドSOL1をONし、第2シフトソレノイドSOL2
をOFFする。従って、SOL1のソレノイド圧が発生
し、SOL2のソレノイド圧が発生しない。このとき第
1シフト弁スプール350は、SOL1から油路134
を経て端部室264に供給されるソレノイド圧により、
ばね351のスプリング力に抗して図中下方向にシフト
され、また第2シフト弁スプール360はばね361の
スプリング力により図中上方向にシフトされた位置にあ
る。
【0078】この結果、第1シフト弁6のポート26
1,268間が連通状態となり、油路132を経て導入
されたDレンジ圧は、これらポート261,268およ
び油路137を介して第2ブレーキ制御弁9の入力ポー
ト401に供給される。よって、ソレノイドSOL4に
よるデューティ制御のもと第2ブレーキB2の締結作動
圧を発生させることがせき、第2ブレーキB2の締結作
動を可能ならしめる。
【0079】また、第1シフト弁スプール350の下方
向シフトに起因して、ポート265がドレンポート26
7に連通されることとなり、更に、第2シフト弁スプー
ル360の上方向シフトに起因して、ポート283,2
84間が連通されることとなり、これらにより第3クラ
ッチ制御弁8の入力ポート291をドレンする結果、第
3クラッチC3の締結作動を禁ずることができる。一
方、第2シフト弁スプール360の上方向シフトに起因
して、第2シフト弁7のポート281,285間が連通
される。これにより、油路116を介して当該ポート2
81に導入されたDレンジ圧は、ポート285および油
路139を介して第2クラッチ制御弁10の入力ポート
411へ導入されることとなり、第2クラッチC2を締
結作動させることができる。
【0080】従って、第4速の選択に当たっては、第2
クラッチC2および第2ブレーキB2のみが締結し、他
のクラッチおよびブレーキが締結しないこととなり、図
2から明らかなように要求通り第4速選択状態を得るこ
とができる。
【0081】(Lレンジ)運転者が第1速でのエンジン
ブレーキ走行を希望して、マニュアル弁2をLレンジに
すると、マニュアル弁2はポート210へのライン圧P
L を、Dレンジの場合と同じくポート2Dへ出力するの
に加えて、ポート2Lにもポート210のライン圧PL
をLレンジ圧として出力する。ポート2Lから出力され
るLレンジ圧は、油路117よりLレンジ減圧弁11に
達して所定圧に減圧された後、油路130により第1シ
フト弁6のポート263に供給される。
【0082】当該Lレンジにおいてマイクロコンピュー
タは、前記したDレンジ第1速の場合と同じく、第1シ
フトソレノイドSOL1をOFFし、第2シフトソレノ
イドSOL2をONする。よってDレンジ第1速の場合
と同様に、第1シフト弁6はスプール350を図の上方
位置にストロークされ、第2シフト弁7はスプール36
0を図の下方位置にストロークされ、これらにより第3
クラッチC3を締結作動させて第1速選択状態を達成す
ることができる。
【0083】同時に、第1シフト弁スプール350の上
方ストローク位置がポート263,269間を通じ、ま
た第2シフト弁スプール360の下方ストローク位置が
ポート287,288間を通じることから、Lレンジ減
圧弁11により減圧された圧力はポート263,26
9,287,288、および油路141、更にはシャト
ル弁211を経て第1ブレーキB1に供給され、この第
1ブレーキB1を締結作動させることができる。
【0084】よってLレンジにおいては、Dレンジ第1
速の場合と同様に、第3クラッチC3を締結作動させる
のに加えて第1ブレーキB1を締結作動させることとな
り、第1速でのエンジンブレーキ走行を可能ならしめ
る。
【0085】(Rレンジ)運転者が後退走行を希望し
て、マニュアル弁2をRレンジにすると、マニュアル弁
2はポート210へのライン圧PL をポート2Rのみへ
Rレンジ圧として出力し、他の出力ぽート2D,2Lを
全てドレンする。ポート2RからのRレンジ圧は、一方
で油路118およびシャトル弁211を介し第1ブレー
キB1に至ってこれを締結作動させ、他方で油路11
8,119、およびワンウエイオリフィス212、並び
にアキュムレータACCを介し第1クラッチC1に供給
されて、これを締結作動させる。かように第1クラッチ
C1および第1ブレーキB1が締結されることで、図1
の歯車伝動機構は図2から明らかなように要求通り後退
変速段選択状態になり得る。
【0086】(インターロック防止機能)図1に示す歯
車伝動機構が決して機械的なロック状態になることのな
いようにするインターロック防止機能を次に説明する。
【0087】ソレノイドSOL1,SOL2自身、若し
くはその制御系の故障や、シフト弁6,7のスティック
で、第1シフト弁6が図4の上方シフト位置のままにさ
れ、第2シフト弁7が図4の下方シフト位置のままにさ
れる故障時は、第1速選択時と同じ状態で第3クラッチ
C3が締結される。この時、第1シフト弁6はポート2
68をドレンポート267に通じて、ポート268に係
わる第2ブレーキB2の作動圧系を機械的にドレンし、
第2ブレーキB2を決して締結させることがない。また
第2シフト弁7はポート285をドレンポート286に
通じて、ポート285に係わる第2クラッチC2の作動
圧系を機械的にドレンし、第2クラッチC2を決して締
結させることがない。よって、第3クラッチC3が締結
されている時に第2ブレーキB2や第2クラッチC2が
締結されることはなく、歯車伝動機構のインターロック
を防止することができる。
【0088】なお第1クラッチC1については、マニュ
アル弁2が出力ポート2Rをドレンしているため、これ
が締結されることもなく、上記インターロック防止作用
を実現させることができる。また第1ブレーキB1につ
いては、Lレンジでマニュアル弁2のポート2LからL
レンジ圧が出力されているとこのLレンジ圧により締結
されるが、第3クラッチC3の締結時に第1ブレーキB
1が締結されたところで、歯車伝動機構がインターロッ
ク状態になることはなく何等支障はない。
【0089】ソレノイドSOL1,SOL2自身、若し
くはその制御系の故障や、シフト弁6,7のスティック
で、第1シフト弁6が図4の下方シフト位置のままにさ
れ、第2シフト弁7も図4の下方シフト位置のままにさ
れる故障時は、第2速選択時と同じ状態で第3クラッチ
C3および第2ブレーキB2が締結される。この時、第
2シフト弁7はポート285をドレンポート286に通
じて、ポート285に係わる第2クラッチC2の作動圧
系を機械的にドレンし、第2クラッチC2を決して締結
させることがない。
【0090】またLレンジでマニュアル弁2のポート2
LからLレンジ圧が出力されていても、このLレンジ圧
を第1シフト弁6が図4の下方シフト位置によりポート
266に封じ込めて、第1ブレーキB1に向かわせない
ことから、第1ブレーキB1が締結されることもない。
よって、第3クラッチC3および第2ブレーキB2が締
結されている時に第2クラッチC2や第1ブレーキB1
が締結されることはなく、歯車伝動機構のインターロッ
クを防止することができる。
【0091】ソレノイドSOL1,SOL2自身、若し
くはその制御系の故障や、シフト弁6,7のスティック
で、第1シフト弁6が図4の上方シフト位置のままにさ
れ、第2シフト弁7も図4の上方シフト位置のままにさ
れる故障時は、第3速選択時と同じ状態で第3クラッチ
C3および第2クラッチC2が締結される。この時、第
1シフト弁6が図4の上方シフト位置によりポート26
8をドレンポート267に通じて、第2ブレーキB2の
作動圧系を機械的にドレンすることから、決して第1ブ
レーキB2が締結されることはない。また第2シフト弁
7はポート288をドレンポート286に通じて、ポー
ト288に係わる第1ブレーキB1の作動圧系を機械的
にドレンし、Lレンジでマニュアル弁2のポート2Lか
らLレンジ圧が出力されていても、第1ブレーキB1を
決して作動させることがない。よって、第3クラッチC
3および第2クラッチC2が締結されている時に第2ブ
レーキB2や第1ブレーキB1が締結されることはな
く、歯車伝動機構のインターロックを防止することがで
きる。
【0092】ソレノイドSOL1,SOL2自身、若し
くはその制御系の故障や、シフト弁6,7のスティック
で、第1シフト弁6が図4の下方シフト位置のままにさ
れ、第2シフト弁7が図4の上方シフト位置のままにさ
れる故障時は、第4速選択時と同じ状態で第2クラッチ
C2および第2ブレーキB2が締結される。この時、第
1シフト弁6が図4の下方シフト位置によりポート26
5をドレンポート267に通じ、また第2シフト弁7が
図4の上方シフト位置によりポート283,284間を
通じることから、第3クラッチC3の作動圧系をこれら
ポート284,283,265,267を経て機械的に
ドレンし、決して第3クラッチC3を締結させることが
ない。
【0093】また第2シフト弁7は図4の下方シフト位
置によりポート288をドレンポート286に通じて、
ポート288に係わる第1ブレーキB1の作動圧系を機
械的にドレンし、Lレンジでマニュアル弁2のポート2
LからLレンジ圧が出力されていても、第1ブレーキB
1を決して作動させることがない。よって、第2クラッ
チC2および第2ブレーキB2が締結されている時に第
3クラッチC3や第1ブレーキB1が締結されることは
なく、歯車伝動機構のインターロックを防止することが
できる。
【0094】以上のように本例においては、シフト弁
6,7が如何なるシフト位置の組み合わせのままになる
故障時も、歯車伝動機構のインターロックを生ずる組み
合わせで複数の摩擦要素を同時締結させることがない。
【0095】(実施例の利点)以上、本例における変速
作用およびインターロック防止作用について説明してき
たが、本例のように変速時に各摩擦要素、つまり第3ク
ラッチC3、第2ブレーキB2、第2クラッチC2のう
ち、どの摩擦要素へ作動圧を向かわせるかを決定するに
際し、第1および第2シフトソレノイドSOL1,SO
L2に応動する第1および第2シフト弁6,7により当
該決定を行うよう構成し、また変速時に第3クラッチC
3、第2ブレーキB2、第2クラッチC2の締結作動圧
を、個々のデューティソレノイドSOL3,SOL4,
SOL5により個々の制御弁8,9,10を介して個別
に制御する構成にしたことで、以下の作用効果を達成す
ることができる。
【0096】つまり、かかる本例のような構成の場合、
シフトソレノイドSOL1,SOL2のON,OFFに
よる摩擦要素への作動圧の切り換えと、ソレノイドSO
L3,SOL4,SOL5のデューティ制御による摩擦
要素の作動圧制御とを、独立して行わせることが可能で
ある。従って、変速時において或るクラッチ(もしくは
ブレーキ)を締結し、別のクラッチ(もしくはブレー
キ)を解放するといった、摩擦要素の掛け代え制御を行
なう場合、特に環境条件のばらつき(油温、電圧等)に
対してクラッチの締結・解放のタイミング取りと、変速
ショックの両立が難しい領域においても、本例の構成に
よれば走行条件や環境状態に応じた高次元の当該両立を
実現させることができる。
【0097】さらに、本実施例においては、前記作動圧
切り換え用の第1および第2シフト弁6,7を作動圧制
御弁8,9,10の上流に設置したことから、特に摩擦
要素の締結・解放直前における作動圧を制御する場合の
ように作動圧が低い間においても作動油の通流抵抗を減
らし、締結・解放応答性を向上させることが可能とな
り、変速性能が向上する。
【0098】
【発明の効果】かくして第1発明による自動変速機の変
速制御装置は、請求項1に記載の如く、複数の摩擦要素
を選択的に流体圧で作動させることにより、変速歯車機
構の選択変速段を決定するに際し、複数の切り換え弁に
より、個々の切り換え弁電子制御手段による電子制御の
もと、上記複数の摩擦要素のうち、選択変速段を達成す
るための摩擦要素へ流体圧を向かわせるようにし、一方
で、この際作動圧電子制御弁により、前記複数の摩擦要
素の作動圧を個々に電子制御する構成にしたから、作動
圧電子制御弁による複数の摩擦要素作動圧の個別制御
と、複数の切り換え弁による摩擦要素の作動、非作動切
り換えとを、相関関係なしに単独で行い得ることとな
り、前者による変速ショックの軽減と、後者による変速
応答性とを高次元で両立させることができる。
【0099】第2発明による自動変速機の変速制御装置
は、請求項2に記載の如く、上記複数の切り換え弁を、
如何なる切り換え位置の組み合わせによっても変速歯車
機構の機械的なロック状態を生ずる組み合わせの摩擦要
素に流体圧を向かわせることのないような構成にしたか
ら、如何なる故障を生じようとも、従って複数の切り換
え弁が如何なる切り換え位置になったままにされる故障
時も、変速歯車機構の機械的なロック状態を生ずること
がなく、第1発明による作用効果に加えてインターロッ
ク防止の作用効果をも達成することができる。
【0100】第3発明による自動変速機の変速制御装置
は、請求項3に記載の如く、上記作動圧電子制御手段
を、前記複数の切り換え弁よりも摩擦要素に近い下流側
に配置したことから、当該複数の切り換え弁を通過した
後の流体圧が作動圧電子制御弁により制御されて摩擦要
素への作動圧となり、従って摩擦要素に向かう作動圧が
切り換え弁による抵抗の影響を受けることがなくなり、
当該切り換え弁のために変速応答性が悪化するといった
弊害を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施の態様になる変速制御装置を適用
した自動変速機の動力伝達列を示すスケルトン図であ
る。
【図2】図1に示す動力伝達列における各種摩擦要素の
締結論理表と、選択変速段との関係を示す説明図であ
る。
【図3】図1に示す伝動列に適用した変速制御油圧回路
の一部を示す油圧回路図である。
【図4】同変速制御油圧回路の残部を示す油圧回路図で
ある。
【図5】同変速制御油圧回路中におけるシフトソレノイ
ドのON,OFFと選択変速段との関係を示す説明図で
ある。
【図6】従来の自動変速機における変速制御油圧回路
を、要部のみについて示す回路図である。
【符号の説明】
T/C トルクコンバータ I/S 入力軸 O/S 出力軸 G1 第1遊星歯車組 G2 第2遊星歯車組 C1 第1クラッチ(摩擦要素) C2 第2クラッチ(摩擦要素) C3 第3クラッチ(摩擦要素) B1 第1ブレーキ(摩擦要素) B2 第1ブレーキ(摩擦要素) OWC ワンウエイクラッチ 1 プレッシャーレギュレータ弁 2 マニュアル弁 3 トルクコンバータリリーフ弁 4 ロックアップ制御弁 5 パイロット弁 6 第1シフト弁(切り換え弁) 7 第2シフト弁(切り換え弁) 8 第3クラッチ制御弁(作動圧電子制御弁) 9 第2ブレーキ制御弁(作動圧電子制御弁) 10 第2クラッチ制御弁(作動圧電子制御弁) 11 Lレンジ減圧弁 SOL1第1シフトソレノイド(切り換え弁電子制御手段) SOL2第2シフトソレノイド(切り換え弁電子制御手段) SOL3第3クラッチソレノイド SOL4第2ブレーキソレノイド SOL5第2クラッチソレノイド SOL6ライン圧ソレノイド SOL7ロックアップソレノイド ACC アキュムレータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の摩擦要素を選択的に流体圧で作動
    させることにより、変速歯車機構の選択変速段を決定す
    るようにした自動変速機において、 前記流体圧の圧力源および複数の摩擦要素間に、 該摩擦要素のうち、どの摩擦要素へ流体圧を向かわせる
    かを決定する複数の切り換え弁と、 前記複数の摩擦要素の作動圧を個々に電子制御する作動
    圧電子制御弁とを介装し、 前記切り換え弁を選択変速段に応じ個々に、該選択変速
    段を達成するための摩擦要素へ流体圧が向かうよう切り
    換え制御する切り換え弁電子制御手段を設けたことを特
    徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記複数の切り換え
    弁を、如何なる切り換え位置の組み合わせによっても前
    記変速歯車機構の機械的なロック状態を生ずる組み合わ
    せの摩擦要素に流体圧を向かわせることのないよう構成
    したことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記作動圧
    電子制御手段を、前記複数の切り換え弁よりも摩擦要素
    に近い下流側に配置したことを特徴とする自動変速機の
    変速制御装置。
JP12818095A 1995-05-26 1995-05-26 自動変速機の変速制御装置 Pending JPH08320068A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001200925A (ja) * 1999-12-15 2001-07-27 Hyundai Motor Co Ltd 車両用自動変速機のパワートレイン及び油圧制御システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001200925A (ja) * 1999-12-15 2001-07-27 Hyundai Motor Co Ltd 車両用自動変速機のパワートレイン及び油圧制御システム

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