JPH08320457A - 眼鏡及びその製造方法 - Google Patents

眼鏡及びその製造方法

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JPH08320457A
JPH08320457A JP7283530A JP28353095A JPH08320457A JP H08320457 A JPH08320457 A JP H08320457A JP 7283530 A JP7283530 A JP 7283530A JP 28353095 A JP28353095 A JP 28353095A JP H08320457 A JPH08320457 A JP H08320457A
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curve
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lenses
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進 萩原
Masato Fukuyama
眞人 福山
Satoshi Kimura
聡 木村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 眼鏡における左右のレンズのレンズカーブ、
レンズ厚およびフレームカーブとレンズカーブとのアン
バランスさに関する問題点をレンズの薄肉化を実現しな
がら解決する。 【解決する手段】左右一対の眼鏡レンズを製造する製造
方法における前記左右レンズのR1面のレンズカーブを
調整する左右レンズのレンズカーブ調整工程において、
処方箋に基づき決定された前記左右レンズのR1面のレ
ンズカーブ(a)、(b)を比較し、レンズカーブが相
対的に大きいレンズの前記R1面のレンズカーブ(a)
をレンズカーブが相対的に小さいレンズの前記R1面の
レンズカーブ(b)に近似させる左右レンズのR1面の
レンズカーブ調整を行い眼鏡レンズを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使用者の処方箋に応じ
て使用者に最適な眼鏡レンズを製造し、供給するための
製造方法、製造システム及びこれにより製造、供給され
る眼鏡レンズに関するものである。
【0002】
【従来技術】一般に、眼鏡に用いるレンズの加工前の形
状は円形であり縁厚は一定である。レンズを眼鏡枠に枠
入れするためには、枠寸法に合わせてレンズを加工しな
ければならない。また、最近は眼鏡の軽量化やレンズの
薄化の要求が高まり、可能な限り薄いレンズを眼鏡枠に
枠入れするための改善が試みられている。そこで、改善
策として外形指定加工という加工方法が用いられてい
る。これは、予め、眼鏡枠を使用者が決定し、その枠に
枠入れ可能なレンズの最小の外径を計り、これを満足す
る外径を有する加工前レンズを選択し、これを枠寸法に
合わせて加工する方法である。図5のように、例えば外
径が65mmの加工前レンズを選択し、その後眼鏡枠の寸
法に合わせてレンズの端部を加工するよりも、枠入れ可
能な最小限の外径である50mmのレンズを選択し、加工
する方が、中心厚、縁厚が共に薄く、重量も軽いレンズ
が得られることになる。一般にこの作業は、眼鏡店舗で
行われていた。また別な加工方法として、ET(Edge T
hining)法により加工する方法もあった。これは、乱視
レンズに対して有効なものである。更に最近では、眼鏡
枠をトレーサーと呼ばれる装置により機械的にトレース
し、これに枠入れするレンズの正確な玉型形状の測定が
可能となった。正確な玉型形状が判れば、最適な性状、
例えばレンズ縁厚、レンズ中心厚等を有するレンズを加
工することが可能となる。この方法は、現在において、
使用者の処方箋に対応した最も薄いレンズを加工するこ
とが可能な方法である(但し、基材の材料として高屈折
率のものを用いた場合を除く)。そして、この機械的に
トレースするトレーサーと呼ばれる装置を眼鏡店舗に設
置し、測定した玉型形状データと使用者の度数等の処方
箋のデータを実際に玉型加工を施す加工業者に送信し、
そこで加工を行い、加工済みのレンズを眼鏡店舗に送り
返すシステムが提案されている。これによれば、従来眼
鏡店舗で行われてきた玉型加工やヤゲンの加工を眼鏡店
舗で行う必要がなくなり、作業者の技術習得などの技術
の養成を省くことができる。
【0003】これらの改善により、使用者の眼の性質に
応じた最適な性状を有するレンズを製造することが可能
になってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した種々の改善に
より使用者に対応したレンズを製造することが可能にな
り、レンズを使用者にとって最適な薄さにすることがで
きるようになった。しかし、使用者によっては左右の眼
の度数などの処方箋が大きく異なる場合がある。この場
合、左右それぞれのレンズを前記の方法により製造する
と、左右のレンズの中心厚、縁厚またはレンズカーブ等
が異なった状態で眼鏡枠に枠入れされることになる。こ
の状態の眼鏡は左右のレンズのバランスが悪く外観が劣
るという問題点が発生した(図7参照)。また、最近、
使用者が増加しているツーポイント枠眼鏡に、このよう
な左右アンバランスなレンズを使用すると、左右レンズ
の縁厚の違いが特に目立ってしまうという問題点も生じ
ていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、使用者の処
方箋に対応して得られた最適なレンズの厚さの測定デー
タを生かし、その上で更にレンズの中心厚、縁厚、レン
ズカーブ等の性状の左右のレンズのバランスを調整する
ことを試みた。そこで、本発明は第1に「左右一対の眼
鏡レンズの製造方法における前記左右レンズのR1面の
レンズカーブを調整する左右レンズのレンズカーブ調整
工程において、処方箋に基づく度数による前記左右レン
ズのR1面のレンズカーブ(a)、(b)を比較し、レ
ンズカーブが相対的に大きいレンズの前記R1面のレン
ズカーブ(a)をレンズカーブが相対的に小さいレンズ
の前記R1面のレンズカーブ(b)に近似させる左右レ
ンズのR1面のレンズカーブ調整を行うことを特徴とす
る眼鏡レンズの製造方法(請求項1)」を提供する。第
2に「左右一対の眼鏡レンズの製造方法において、処方
箋に基づいた左右レンズそれぞれの度数により前記左右
レンズそれぞれのR1面のレンズカーブ(a)、(b)
を決定する工程、前記左右レンズそれぞれのR1面のレ
ンズカーブ(a)、(b)を比較し、R1面のレンズカ
ーブが相対的に大きいレンズの前記R1面のレンズカー
ブ(a)をR1面のレンズカーブが相対的に小さいレン
ズの前記R1面のレンズカーブ(b)に近似させる左右
レンズのR1面のレンズカーブ調整工程、前記度数及び
前記R1面のレンズカーブ調整工程で決定された前記左
右レンズのR1面のレンズカーブに基づき、R2面のレ
ンズカーブを決定する工程、決定されたR2面のレンズ
カーブに基づき前記R2面を加工するR2面の加工工程
を有することを特徴とする眼鏡レンズの製造方法(請求
項2)」を提供する。第3に「左右一対の眼鏡レンズを
製造する製造方法における前記左右レンズ厚さ調整工程
において、前記左右一対のレンズのうち中心厚と縁厚が
相対的に薄い方のレンズの厚さを相対的に厚い方のレン
ズの中心厚と縁厚に近似させることを特徴とする眼鏡レ
ンズの製造方法(請求項3)」を提供する。第4に「左
右一対の眼鏡レンズを有する眼鏡の製造方法におけるレ
ンズカーブとフレームカーブの調整工程において、使用
者が選択したフレームのフレームカーブを測定する工
程、処方箋に基づく度数により決定された前記左右レン
ズそれぞれのR1面およびR2面のレンズカーブから前
記左右レンズのヤゲンカーブを決定する工程、前記左右
レンズそれぞれのヤゲンカーブに基づいて前記左右レン
ズそれぞれのR1面のレンズカーブを決定する工程を有
する左右レンズそれぞれのR1面のレンズカーブとフレ
ームカーブの調整工程を含むことを特徴とする眼鏡の製
造方法(請求項4)」を提供する。第5に「左右一対の
眼鏡レンズを有する眼鏡の製造方法において、使用者が
選択したフレームのフレームカーブを測定する工程、処
方箋に基づく度数により決定された前記左右レンズそれ
ぞれのR1面およびR2面のレンズカーブから前記左右
レンズのヤゲンカーブを決定する工程、前記左右レンズ
それぞれのヤゲンカーブに基づいて前記左右レンズそれ
ぞれのR1面のレンズカーブ(a)、(b)を決定する
工程、前記左右レンズのR1面のレンズカーブ(a)、
(b)を比較し、レンズカーブが相対的に大きいレンズ
の前記R1面のレンズカーブ(a)をレンズカーブが相
対的に小さいレンズの前記R1面のレンズカーブ(b)
に近似させる左右レンズのR1面のレンズカーブ調整工
程、前記度数及び前記R1面のレンズカーブ調整工程で
決定された前記左右レンズのR1面のレンズカーブに基
づき、R2面のレンズカーブを決定する工程、前記左右
レンズのR1面及びR2面のレンズカーブに基づき前記
左右レンズのレンズ厚を決定する工程、前記左右レンズ
のうち中心厚と縁厚が相対的に薄い方のレンズ厚を相対
的に厚いレンズの中心厚と縁厚に近似させる左右レンズ
のレンズ厚さ調整を行うことを特徴とする眼鏡の製造方
法(請求項5)」を提供する。第6に「請求項1乃至4
記載の調整工程を眼鏡使用者の処方箋に基づいて行うこ
とを特徴とする製造方法(請求項6)」を提供する。第
7に「眼鏡を製造するにあたり、眼鏡レンズ及び眼鏡枠
に関する情報の送信側に送信装置を設置し、前記眼鏡レ
ンズの加工側に設置され、前記送信装置と通信回線で接
続された演算装置とからなる眼鏡レンズの供給システム
において、前記送信装置は眼鏡枠情報、処方箋を前記演
算装置に送信する情報送信部を有し、前記演算装置に
は、左右のレンズどうしのレンズカーブ調整手段、左右
のレンズどうしのレンズ厚さ調整手段、レンズカーブと
フレームカーブの調整手段、これらの情報の出力手段を
少なくとも有することを特徴とする眼鏡レンズの供給シ
ステム(請求項7)」を提供する。第8に「眼鏡を製造
するにあたり、眼鏡レンズ及び眼鏡枠に関する情報の送
信側に送信装置を設置し、前記眼鏡レンズの加工側に設
置され、前記送信装置と通信回線で接続された演算装置
とからなる眼鏡レンズの供給システムにおいて、前記送
信装置は眼鏡枠情報、処方箋を前記演算装置に送信する
情報送信部を有し、前記演算装置には、左右のレンズど
うしのレンズカーブ調整手段、左右のレンズどうしのレ
ンズ厚さ調整手段、レンズカーブとフレームカーブの調
整手段を有し、これらの手段と加工機が接続され、前記
演算装置によるデータに基づいて加工される供給システ
ム(請求項8)」を提供する。また、第9に「請求項1
乃至7記載の製造方法及び/または眼鏡レンズの供給シ
ステムにより製造、供給される眼鏡レンズ(請求項
9)」を提供する。
【0006】
【作用】本発明のレンズは、トレーサーによる正確な玉
型形状の測定を基本として左右のレンズのレンズカーブ
及び中心厚、縁厚のバランス調整、更にはフレームカー
ブ(眼鏡枠のカーブ)とレンズカーブのバランス調整を
行うことに特徴がある。トレーサーによる玉型形状の測
定を行えば、使用者の眼鏡枠形状や処方箋に最も敵した
薄いレンズを製造するためのデータを得ることができ
る。本発明は、このトレーサーを用い、従来、左右の眼
鏡レンズを別個に製造し、それぞれのレンズを一方的に
薄化に向かう発想で開発されていたものを、このトレー
サーによる製造可能な最も薄いレンズのデータをもと
に、レンズの薄化を維持しながら、左右のレンズの内、
相対的に薄く形成される方のレンズを相対的に厚い方の
レンズ厚に近づけるという発想に基づくものである。一
方的にレンズの薄化を目的とした従来の発想に反する発
想であるが、相対的に厚く形成されるレンズでも、その
処方箋等に基づき、トレーサーにより測定される最も薄
いレンズ厚を有するものであるので、実質、相対的に薄
い他方のレンズの厚さを厚くしても、従来のレンズより
も薄化を後退させるものではない。従って、従来よりも
レンズ厚を薄くすることができ、さらに左右レンズのレ
ンズカーブやレンズ厚を左右バランス良く製造すること
ができるものでありる。
【0007】
【実施例1】 1)眼鏡枠のトレース 本発明ではまず、従来行われていた方法によりトレーサ
ーを用いフレームの玉型形状の測定が行われる。図1に
トレーサーによる玉型形状(r,θ)とフレームカーブ
(FC)測定の手順を示す。先ずステップ1(S1)と
して、眼鏡枠の玉型形状(r,θ)を測定する。ツーポ
イント枠眼鏡の場合は、型板形状を測定する。また、玉
型の周長、フレームカーブの算出を行う。次に、これら
のデータをもとに、レンズの種類を決定する(S2)。
次に、度数、瞳孔距離、瞳孔中心のフレームに対する高
さ等の処方箋、累進焦点レンズの場合の小玉と遠用中心
の位置等の加工データ、ヤゲン位置、ヤゲンの種類、そ
して左右レンズの度数差がある場合、左右レンズのレン
ズカーブ等のバランス調整実施の有無を指定する(S
3)。これらのデータをもとに、先に測定したr,θを
処方箋から光学中心を考慮したr’,θ’値に変換す
る。これらのデータは、カーブバランス調整手段に入力
される。ここでのカーブバランスには、左右のレンズ同
志のレンズカーブのバランス調整とフレームカーブとレ
ンズカーブとのバランス調整が含まれる。 2)カーブバランス調整 図2のフローチャートを参照し、カーブバランス調整に
ついて説明する。
【0008】先ず、S1〜4において処理されたデータ
をもとに、R1面のレンズカーブ(LCr ,LCl )が
選択される。次にこのレンズカーブデータをもとに左右
のヤゲンカーブが決定される(YCr 、YCl )。次に
このヤゲンカーブデータと、予め入力されている基本と
なるフレームカーブデータ(FC)との差が算出され
る。ここで算出された差の値が規定(例えば1.0 カー
ブ)以内と算出されたら、ヤゲンカーブとフレームカー
ブのバランスの補正は不要との判定となり、次のLCr
とLCl とを比較する処理に移る。しかし、ヤゲンカー
ブの基本となるフレームカーブデータ(FC)との差が
1.0 カーブよりも大きい場合、LCr とLCl のレンズ
カーブを、FCの基本データに近づくようにシフトする
処理が行われる。レンズの種類はレンズカーブが段階的
に変化するように、あるレンズカーブを有する幾つかの
レンズが用意されているが、ここで言うシフトとは、基
本となるフレームカーブに段階的に近づけることを意味
する。このシフトは1回の操作で1シフトのみ行った
後、そのデータは再びヤゲンカーブの算出を行う処理部
に送られ、ヤゲンカーブを算出し、再びFCの基本デー
タとの差を算出する。この操作は差が±1.0 カーブ
(k)以内になるまで繰り返される。また繰り返し回数
に制限を加えることも可能である。また、±1.0 カーブ
(k)という規定を変化させてもよいことは言うまでも
ない。ここまでがヤゲンカーブとフレームカーブのバラ
ンスを調整するための処理となる。
【0009】次に左右レンズのレンズカーブのバランス
調整のための処理を行う。ヤゲンカーブ(YC)とFC
の基本データとの差が規定内になったら、左右のR1面
のレンズカーブ(LCr 、LCl )のカーブ値の差が比
較される。ここでの差が規定内(例えば、1.0 カーブよ
り小さい)ならば、フレームカーブとレンズカーブのバ
ランス調整及び左右のレンズ同志のレンズカーブのバラ
ンス調整は終了し、最適なレンズカーブ、ヤゲンカーブ
の値が出力されることになる。左右レンズのレンズカー
ブのカーブ値の差が規定外(例えば、1.0 カーブ以上)
の場合、左右レンズのそれぞれのシフト量を左玉を基準
として比較する。つまり、左玉をシフトする回数と右玉
をシフトする回数との差を算出する。算出されたflag
(シフト回数)が0よりも大きくなった場合、左玉のレ
ンズカーブの値をシフトさせる方が右玉のレンズカーブ
の値をシフトして左右のバランスを調整を行うよりもシ
フト量が多くなり、またflagが0よりも小さくなった場
合、右玉のシフト量が多くなることを示している。これ
により、左右レンズのレンズカーブのバランス調整とフ
レームカーブとレンズカーブのバランス調整を行う場合
のシフトを行う場合に左右どちらのレンズをシフトさせ
るのが最適であるかが判断され、再度ヤゲンカーブ算出
手段に戻り処理が繰り返される。
【0010】これらの処理によって、左右のレンズ同志
または眼鏡枠とのバランスが調整されたレンズカーブ、
ヤゲンカーブのデータが得られるわけである。その後、
R2面のレンズカーブが決定される(図示せず)。ま
た、別な処理方法として、次のような処理手順を行って
もよい。先ず、使用者の処方箋等のデータに基づき右玉
のR1面のレンズカーブを選択する。次に製造上、収差
等の光学的な問題点が発生しない範囲でフレームカーブ
に最も近いレンズカーブを求める。次に、左玉について
も右玉と同様の処理を行う。そして、左玉と右玉のレン
ズカーブの差を求めれば、フレームカーブとレンズカー
ブのバランス調整が可能である。 3)レンズの薄化 2)の処理の後、左右レンズの中心厚に基づき、玉型形
状データ(r’,θ’)上の左右レンズのET(縁厚)
の算出を行う(S5)。そして、左右レンズの度数毎の
最小のET条件を満たす中心厚を決定する(S6)。次
に、ヤゲン付きであるか否かの判断を行う(S7)。ヤ
ゲンを設ける場合、S6に従い、最小のET条件を満た
す中心厚にすることを決定し、次の左右レンズのレンズ
厚さのバランス調整手段に進む。ヤゲンを設けない場
合、ツーポイント枠であるか否かを判断する(S8)。
ツーポイント枠でない場合は、レンズ端面に溝を形成す
ることになる。このときの最小ETを規定(例えば、2
mm)し、これよりもETが大きいか否かを判断する
(S9)。ETが規定よりも大きい場合、最小ET条件
通りの中心厚に成るようにし、厚さバランス調整の処理
工程に進む。ETが規定よりも小さい場合、規定値通り
(例えば、2mm)となるように決定する。S8におい
て、ツーポイント枠眼鏡であると判断した場合、S10
において、穴あけ位置における最小縁厚(HT)を規定
(例えば、2.5 mm)し、これよりもHTが大きいか否
かを判断する(S10)。HTが規定よりも大きい場
合、最小縁厚HTの条件通りになるようにし、厚さバラ
ンス調整工程に進む。HTが規定のものよりも小さい場
合、規定通り(例えば、2.5 mm)となるように決定す
る。 4)レンズ厚さ調整 次に、このデータと処方箋のデータをもとに、レンズ厚
さバランス調整手段により左右のレンズの厚さに関する
バランス調整が行われる。レンズ厚さバランス調整につ
いて図3を参照し説明する。
【0011】カーブバランス調整手段により得られたレ
ンズカーブと処方箋から、図4に示すような左右それぞ
れのレンズの中心厚(RCT、LCT)、縁厚(Rmax 、L
max及びRmin 、Lmin )が決定される。その値をレン
ズ厚さバランス調整手段に入力し、レンズ厚さ調整手段
により、次式に基づいて調整されるレンズの厚さの値を
算出する。
【0012】
【数1】
【0013】
【数2】
【0014】α:補厚率 +レンズの場合はα=0.8、−レンズの場合はα=
0.41とする。但し、次式の様な場合は、補厚は不要
と判断する。
【0015】
【数3】
【0016】数式3中の0.3という設定は、任意な数
値を自由に設定可能である。このようなカーブバランス
調整手段及びレンズ厚さバランス調整手段による各処理
によって、レンズカーブ、レームカーブ、レンズ厚さ
(中心厚、縁厚)の設定値が出力される。そして、これ
らのデータをもとに、決定されたレンズカーブを有する
セミ材を用い、最初にトレーサーにより測定された玉型
形状に加工し、前記各手段によりえられデータをもとに
加工機によりセミ材を加工し、レンズを得る。この加工
機は、カーブバランス調整手段及びレンズ厚さバランス
調整手段と接続し、そのデータを受け自動的に加工する
システムにしてもよく、各データにより、加工員が加工
機を操作することにより加工を行ってもよい。
【0017】
【実施例2】また、本発明は、図5に示すように眼鏡店
舗1にデータ送信装置を設置し、レンズの加工作業所に
データ受信装置を設置してこの両者を例えば、公衆通信
回線(例えば、VAN)等により接続することも可能で
ある。眼鏡店舗1オンライン用の端末コンピュータ2及
びトレーサーと呼ばれるフレームの形状測定器3が設置
されている。端末コンピュータ2はキーボードによる入
力装置やCRT画面表示装置を備え、かつ公衆通信回線
に接続する。端末コンピュータ2へは、内蔵のキーボー
ド入力装置から眼鏡レンズ情報、処方箋等が入力される
とともに、フレーム形状測定器3から実測され、演算さ
れた眼鏡枠の情報が入力され、それらデータが公衆通信
回線を介して加工工場にオンラインで転送される。
【0018】メインコンピュータ4は、眼鏡レンズ加工
設計プログラム、ヤゲン加工設計プログラム等を備え、
入力されたデータに基づき、ヤゲン形状を含めたレンズ
形状を演算し、その演算結果を公衆通信回線を介して端
末コンピュータ2に戻して、内蔵の画面表示装置に表示
させると共に、その演算結果を工場5の各端末コンピュ
ータ6、7にLANを介して送るようにする。端末コン
ピュータ6には、研磨機8が接続され、いる。端末コン
ピュータ6は、メインコンピュータ4から送られた演算
結果に従い、研磨機8を制御し、予め表面が加工された
レンズの裏面の曲面仕上げを行う。端末コンピュータ7
には、NC制御のレンズ研削装置9が接続され、端末コ
ンピュータ7から送られた演算結果に従い、レンズの縁
摺り加工やヤゲン加工を行う。本発明に係わる、カーブ
調整手段及びレンズ厚さ制御手段は、メインコンピュー
タ内に組み込まれている。以上のような構成のシステム
によって、眼鏡店舗と加工工場とが結ばれる。従って、
眼鏡店舗は、各データを加工工場に送信するだけでレン
ズ工場から左右のレンズ同志のレンズカーブとレンズ
厚、及び眼鏡枠のフレームカーブとレンズのレンズカー
ブのバランスが調整されたレンズを取り寄せることがで
き、それを眼鏡枠に枠入れするだけで眼鏡が製造できる
ことになる。言うまでもないが、工場において、各端末
と加工機を接続せずに、眼鏡店舗から送信された情報を
もとに、人間が加工に携わっても加工可能である。
【0019】本発明のレンズの製造は、左右のレンズど
うしのレンズカーブ調整、左右のレンズどうしのレンズ
厚さ調整及びレンズカーブとフレームカーブの調整をそ
れぞれ別個に行っても良いし、またそれぞれを連動させ
てもよい。
【0020】
【効果】以上の通り本発明によれば、左右のレンズの度
数に差異がある場合でも、左右のレンズのレンズカーブ
と厚さの差異が殆どない、バランスのよい眼鏡が得られ
る。これにより、外観がよい眼鏡が得られる。また、左
右のレンズの厚さのバランスが調整されるため、左右の
レンズの重量の差異も少なくなり、レンズの重量差によ
る眼鏡のずれや眼鏡を装着したときの不快感がなくな
る。特に、縁厚が目立つツーポイント枠眼鏡の場合、左
右のレンズの縁厚の差異がなくなることによる効果は大
きい。更に、本発明のレンズは、最初に正確な玉型形状
が測定され、設計上、最も薄いレンズが製造できる条件
を基本として加工されることから、本発明により加工さ
れるレンズも軽量で薄い眼鏡レンズが得られる。また、
フレームカーブとレンズカーブ、ヤゲンカーブとのバラ
ンスも調整するとから、枠入れ後のレンズに対する負荷
が少なくなり、眼鏡の寿命が延長される。累進レンズを
用いる場合には、眼鏡枠の形状とレイアウトを考慮し
て、最適なプリズムシニング量を加えることで、バラン
スのよい軽量かつ薄いレンズを製造できる。更に、眼鏡
店舗と加工所を通信網等で結べば、店舗では、トレーサ
ーによる玉型形状の測定と使用者の処方箋の測定を行
い、そのデータを加工所に送るだけで、眼鏡店舗では加
工されたレンズを受け取るだけで済む。そのため、眼鏡
店舗での加工はいらなくなり、店舗の負担が大きく軽減
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、眼鏡枠形状を計測する手順を示したフロー
チャートである。
【図2】は、本発明に係わるカーブ調整を行う手順を示
すフローチャートである。
【図3】は、本発明に係わる左右レンズの厚さ調整を行
う手順を示すフローチャートである。
【図4】は、本実施例に係わる左右レンズの厚さ調整を
行うときの測定位置を示す概念図である。
【図5】は、本実施例に係わる眼鏡レンズの供給システ
ムを示す概略図である。
【図6】は、従来の外径指定によるレンズの製造方法を
示す概念図である。
【図7】は、従来の製造方法で製造された左右一対の眼
鏡レンズの水平方向での断面を上方からみた概念図であ
る。 以上

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右一対の眼鏡レンズの製造方法における
    前記左右レンズのR1面のレンズカーブを調整する左右
    レンズのレンズカーブ調整工程において、処方箋に基づ
    く度数による前記左右レンズのR1面のレンズカーブ
    (a)、(b)を比較し、レンズカーブが相対的に大き
    いレンズの前記R1面のレンズカーブ(a)をレンズカ
    ーブが相対的に小さいレンズの前記R1面のレンズカー
    ブ(b)に近似させる左右レンズのR1面のレンズカー
    ブ調整を行うことを特徴とする眼鏡レンズの製造方法。
  2. 【請求項2】左右一対の眼鏡レンズの製造方法におい
    て、処方箋に基づいた左右レンズそれぞれの度数により
    前記左右レンズそれぞれのR1面のレンズカーブ
    (a)、(b)を決定する工程、前記左右レンズそれぞ
    れのR1面のレンズカーブ(a)、(b)を比較し、R
    1面のレンズカーブが相対的に大きいレンズの前記R1
    面のレンズカーブ(a)をR1面のレンズカーブが相対
    的に小さいレンズの前記R1面のレンズカーブ(b)に
    近似させる左右レンズのR1面のレンズカーブ調整工
    程、前記度数及び前記R1面のレンズカーブ調整工程で
    決定された前記左右レンズのR1面のレンズカーブに基
    づき、R2面のレンズカーブを決定する工程、決定され
    たR2面のレンズカーブに基づき前記R2面を加工する
    R2面の加工工程を有することを特徴とする眼鏡レンズ
    の製造方法。
  3. 【請求項3】左右一対の眼鏡レンズを製造する製造方法
    における前記左右レンズ厚さ調整工程において、前記左
    右一対のレンズのうち中心厚と縁厚が相対的に薄い方の
    レンズの厚さを相対的に厚い方のレンズの中心厚と縁厚
    に近似させることを特徴とする眼鏡レンズの製造方法。
  4. 【請求項4】左右一対の眼鏡レンズを有する眼鏡の製造
    方法におけるレンズカーブとフレームカーブの調整工程
    において、使用者が選択したフレームのフレームカーブ
    を測定する工程、処方箋に基づく度数により決定された
    前記左右レンズそれぞれのR1面およびR2面のレンズ
    カーブから前記左右レンズのヤゲンカーブを決定する工
    程、前記左右レンズそれぞれのヤゲンカーブに基づいて
    前記左右レンズそれぞれのR1面のレンズカーブを決定
    する工程を有する左右レンズそれぞれのR1面のレンズ
    カーブとフレームカーブの調整工程を含むことを特徴と
    する眼鏡の製造方法。
  5. 【請求項5】左右一対の眼鏡レンズを有する眼鏡の製造
    方法において、使用者が選択したフレームのフレームカ
    ーブを測定する工程、処方箋に基づく度数により決定さ
    れた前記左右レンズそれぞれのR1面およびR2面のレ
    ンズカーブから前記左右レンズのヤゲンカーブを決定す
    る工程、前記左右レンズそれぞれのヤゲンカーブに基づ
    いて前記左右レンズそれぞれのR1面のレンズカーブ
    (a)、(b)を決定する工程、前記左右レンズのR1
    面のレンズカーブ(a)、(b)を比較し、レンズカー
    ブが相対的に大きいレンズの前記R1面のレンズカーブ
    (a)をレンズカーブが相対的に小さいレンズの前記R
    1面のレンズカーブ(b)に近似させる左右レンズのR
    1面のレンズカーブ調整工程、前記度数及び前記R1面
    のレンズカーブ調整工程で決定された前記左右レンズの
    R1面のレンズカーブに基づき、R2面のレンズカーブ
    を決定する工程、前記左右レンズのR1面及びR2面の
    レンズカーブに基づき前記左右レンズのレンズ厚を決定
    する工程、前記左右レンズのうち中心厚と縁厚が相対的
    に薄い方のレンズ厚を相対的に厚いレンズの中心厚と縁
    厚に近似させる左右レンズのレンズ厚さ調整を行うこと
    を特徴とする眼鏡の製造方法。
  6. 【請求項6】請求項1乃至4記載の調整工程を眼鏡使用
    者の処方箋に基づいて行うことを特徴とする製造方法。
  7. 【請求項7】眼鏡を製造するにあたり、眼鏡レンズ及び
    眼鏡枠に関する情報の送信側に送信装置を設置し、前記
    眼鏡レンズの加工側に設置され、前記送信装置と通信回
    線で接続された演算装置とからなる眼鏡レンズの供給シ
    ステムにおいて、前記送信装置は眼鏡枠情報、処方箋を
    前記演算装置に送信する情報送信部を有し、前記演算装
    置には、左右のレンズどうしのレンズカーブ調整手段、
    左右のレンズどうしのレンズ厚さ調整手段、レンズカー
    ブとフレームカーブの調整手段、これらの情報の出力手
    段を少なくとも有することを特徴とする眼鏡レンズの供
    給システム。
  8. 【請求項8】眼鏡を製造するにあたり、眼鏡レンズ及び
    眼鏡枠に関する情報の送信側に送信装置を設置し、前記
    眼鏡レンズの加工側に設置され、前記送信装置と通信回
    線で接続された演算装置とからなる眼鏡レンズの供給シ
    ステムにおいて、前記送信装置は眼鏡枠情報、処方箋を
    前記演算装置に送信する情報送信部を有し、前記演算装
    置には、左右のレンズどうしのレンズカーブ調整手段、
    左右のレンズどうしのレンズ厚さ調整手段、レンズカー
    ブとフレームカーブの調整手段を有し、これらの手段と
    加工機が接続され、前記演算装置によるデータに基づい
    て加工される供給システム。
  9. 【請求項9】請求項1乃至7記載の製造方法及び/また
    は眼鏡レンズの供給システムにより製造、供給される眼
    鏡レンズ。
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