JPH08320665A - 電磁障害放射低減方法及びシステム - Google Patents
電磁障害放射低減方法及びシステムInfo
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Abstract
器から放射される電磁障害(EMI)を低減すること。 【解決手段】 本発明によると、周波数fcを有する
出力クロック信号に接続可能な電子機器によって発生さ
れる電磁障害の放射を低減するための方法であって、前
記出力クロック信号のフーリエ変換が少なくともfcの
1次高調波及び3次高調波に隣接する側波帯を含み、前
記隣接する側波帯が標準的なEMI基準バンド幅fmよ
り大きなΔfの周波数幅だけ離隔されるように前記出力
クロック信号を生成する過程を含み、前記fcの1次高
調波及び3次高調波が、それぞれ、周波数fcを有する
同じ振幅の方形波出力クロック信号に関する1次高調波
及び3次高調波の振幅よりも小さい振幅を有することを
特徴とする電磁障害放射低減方法が提供される。
Description
グするクロック信号を用いた電子機器から放射される電
磁障害(electromagnetic inter
ference:EMI)の低減に関する。特に、フラ
ットパネルディスプレーを含むビデオシステムに於いて
放射されるEMIを低減するための方法及びシステムに
関する。
分野(例えばラップトップコンピュータなど)でビデオ
情報を表示するのに用いられている。フラットパネルデ
ィスプレーはコンパクトであるという利点を有するが、
他の多くの電子機器と同様にEMIを発生する。EMI
は、既に混み合ったラジオスペクトル帯に信号を付け加
えてしまうため、EMIの許容値は定められた基準によ
って規制されている。
数に於いて、狭い周波数幅を有する基準窓(refer
ence window)内の放射を測定することによ
って評価される。米国では、米国連邦通信委員会(Fe
deral Communications Comm
ission:FCC)によって、周波数幅120kH
z(即ち、fm=120kHz)の標準的な測定用基準
窓を、約30MHzから1MHzの範囲に渡ってスイー
プしてEMIの測定を行うことが規定されている。測定
には、測定用基準窓内に発生した放射のスペクトルエネ
ルギーの時間積分が含まれる。各周波数の窓に於いて測
定された平均放射量は、刊行されている定められた制限
値と比較され、基準を越えるEMIが放射されていない
かどうかが判定される。基準を越える放射が存在する場
合は、しかるべき処置を取ってシステムが放射するEM
Iが許容範囲内に収まるようにしなければならない。
方法によって低減することが知られている。また、EM
I測定用基準窓のバンド幅内に入るスペクトルエネルギ
ーがより小さくなるような信号の生成方法も知られてい
る。これらの従来技術について、以下に、ビデオディス
プレーシステムに於けるEMIの低減に関連して説明す
る。
0とその表示画像発生システム20と共に、ビデオフラ
ットパネルディスプレーから放射されるEMI30を低
減するべく通常用いられている従来技術が幾つか示され
ている。
を含む。主発信器40の周波数は、通常、水晶制御され
ている。主発信器40の出力信号は、分周器50によっ
て周波数を低下された後、タイミング信号発生器60に
入力信号として加えられる。タイミング信号発生器60
は、更に主発信器クロック信号を分周して、より低い周
波数のパネルクロック信号70を生成する。このパネル
クロック信号70に合わせて、画素の輝度データが、ビ
デオフレームバッファ80からデータバス90を介して
フラットパネルディスプレーに送られる。フレームバッ
ファデータは、単一のビットまたはワードからなり、1
ワードに含まれるビットはクロック信号に合わせて同時
に伝送される。
号100、垂直同期信号110も発生する。これらの同
期信号により、ビデオパネルディスプレー10は、デー
タバス90を介して受信される入力データと、ディスプ
レーパネル上の特定の位置(X,Y)とを整合させるこ
とができる。このようにして、フラットパネルディスプ
レー10は、内部クロックその他の時間に依存した構成
要素を含まず、従って、本質的に時間に依存しない。
は、各画素の表示位置が基準同期信号からのクロックパ
ルスの数によって決定されるようにして、フラットパネ
ルディスプレー10に順次表示される。別の方法とし
て、水平及び垂直同期信号を直接的なアドレスラインで
置き換えて、それによって画素の位置決めをしてもよ
い。そのような方法は、集積回路のランダムアクセスメ
モリに於けるデータアクセスに似ており、データをより
ランダムに表示することが可能である。
号は、典型的には、周期的な一連の方形波パルスであ
り、その周波数fcは約5MHz、立ち上がり及び立ち
下がりの遷移時間は2乃至4nsのオーダーにある。多
くの応用に於いて、フレームバッファ80からの画素デ
ータは、データバス90を介して、パネルクロック信号
の立ち上がりに同期してフラットパネルディスプレー1
0に伝達される。図示されているように、各パネルクロ
ック信号の立ち上がりエッジは、その前の立ち上がりエ
ッジから時間的に等しい距離にある。
ペクトル、即ち、対応する方形波パネルクロック信号の
フーリエ変換を表す周波数領域の図である。パネルクロ
ック信号が比較的速い立ち上がり及び立ち下がり特性を
有するため、対応するスペクトルは、基本周波数fcの
奇数倍を中心として高調波を多く含む。図2Bに於い
て、EMI規制適合テストに用いられる基準窓のバンド
幅は点線で示されている。遷移時間が2乃至4nsと短
いため、図2Aに示されている時間領域の波形は、不都
合なことに、EMIを多く発生する。その結果、標準的
なEMI測定用基準窓を水平方向に(即ち周波数軸に沿
って)前後にスイープしたとき、比較的高次のfcの高
調波(例えば10fc)に於いてスペクトルエネルギー
が存在している。図2Bでは、1fcの近傍に於いて基
準窓によって捕らえられるEMI成分は、A1の振幅を
有している。3次高調波3fcの近傍では、振幅A3の
EMI成分が存在する。より高次の高調波も同様であ
る。
ュール120を設けることが知られている。このEMI
低減モジュール120は、ローパスフィルタ130と/
またはフェライトビーズまたは他のエネルギー吸収部材
140を含む。このようなローパスフィルタ、エネルギ
ー吸収部材は、それぞれ差分モード(differen
tial mode)、共通モード(common m
ode)のEMIを低減するのに有効である。
抵抗、コンデンサ、インダクタのような従来の構成要素
によって実現できる。これらのフィルタは、典型的に
は、基本周波数の約2倍の遮断周波数(即ち、5MHz
のパネルクロック周波数に対しては約10MHz)を有
する。そのようにして、ローパスフィルタは、パネルク
ロック信号及びデータバス信号の高周波成分を低減し
て、EMIが所定の範囲に収まるようにする。
高い全ての周波数成分がローパスフィルタ130によっ
て除去されれば、1fcよりも高い周波数領域を基準窓
がスイープしたとき基準窓のバンド幅内に入るEMIの
エネルギーは比較的小さくなるであろう。しかし、不都
合なことに、そのような過度のフィルタリングは、パネ
ルクロック信号及び画素データ信号を遅くし、フラット
パネルの表示能力を損なってしまう。
ルクロック信号線及び/またはデータパス信号線上に存
在し、システムグランド150上には存在しないような
差分モードにしか有効でない。当業者には知られている
ように、システムグランド150の実効インピーダンス
を小さくすることによって、EMI信号電流から発生す
るEMI電圧降下を小さくすることができる。グランド
のインピーダンスを小さくすることは、EMIを低減す
る非常に効果的な方法となり得る。
る。即ち、EMIは、パネルクロック信号線、データバ
ス信号線、及びグランド上に存在する。本分野ではよく
知られているように、例えばフェライトビーズ140の
ようなエネルギー散逸部材をそのような信号線の近傍に
配置することによって共通モードのEMIを低減するこ
とができる。エネルギー散逸部材は、EMIの電磁エネ
ルギーを吸収して熱に変換する。フェライトビーズ、コ
ア、または他のエネルギー散逸部材を用いることによっ
て、EMIを限られた領域内に効果的に閉じこめること
ができるが、EMIの低減量は比較的少なく、他のEM
I低減技術も用いなければならない。
ド160によって取り囲んで、放射されたEMIを装置
内に閉じこめることも本分野では知られている。シール
ドは効果があるが、コストがかかる上、システムサイズ
の増加につながる。更に、効果的にシールドするため、
例えば換気孔が減少または排除されることにより、シス
テムの冷却が損なわれることもある。
れた方法は、表示画像発生システム内の水晶制御主発振
器40及び分周器50を周波数可変クロック信号ユニッ
ト170で置き換えることである。より詳細に述べる
と、掃引発振器180からの出力信号が電圧制御発振器
(VCO)190の入力に加えられ、VCO190から
の出力がタイミング信号発生器60の入力に加えられ
る。
使用する目的は、タイミング信号発生器60から発生さ
れる周波数を高速に変化させることである。十分に速く
変化させることによって、EMI規制適合テストに用い
られる基準窓のバンド幅内に周波数成分が入る時間を短
くすることができる。EMIの測定はスペクトルエネル
ギーの時間積分を含むため、スペクトル成分が基準バン
ド幅内に入る時間を短くすることによって、それらのE
MIへの寄与を小さくすることができる。
ロック回路が水晶制御回路であり、大きく周波数変化を
させることはできないため、クロック信号ユニット17
0の実現は困難である。一般に、掃引発振器及びVCO
の実現には、カスタマイズされた集積回路が必要であ
り、従って、表示画像発生システムの製造コストを更に
高くしてしまう。
システムに於いてサブモード及び共通モードのEMIを
低減し、表示機能に大きく影響することなくEMIを効
果的に低減し得る技術が必要とされている。このような
技術は、特注でない通常の構成要素を用いて具現され、
ビデオディスプレーシステムの製造コストを上昇させな
いことが望ましい。また、そのような技術は、ビデオデ
ィスプレーシステムのパッケージサイズを大きくするこ
となく、システムの冷却を損なわないことが望ましい。
ることである。
データ信号に関わるEMIは、フラットパネルビデオデ
ィスプレーシステムに於いて、EMIのスペクトルを広
げることによって低減される。これは、パネルクロック
信号を周期的に位相変調して、パネルクロック信号が少
なくとも2つの位相を含むようにすることによって達成
される。これらの位相の間の切り替え頻度(rate)
によって、パネルクロック信号のフーリエ変換に於ける
周波数の拡がりが決定される。標準的なEMI基準窓の
バンド幅(fm)を越える頻度で位相を切り替えること
によって、隣接するスペクトルが測定用窓の外に出るよ
うに十分大きな周波数幅(Δf)だけ離れるようにする
ことができる。
クロック信号を含む高調波と隣接する側波帯に分散す
る。各高調波に関わるトータルのエネルギーは高調波と
側波帯の二乗平均であるため、各高調波の振幅は、従来
の方形波パネルクロック信号に於ける対応する高調波の
振幅よりも小さくなる。従って、従来の方形波パネルク
ロック信号に関わるEMIの振幅に比べて、EMIが低
減される。
ロック信号がクロック信号間引き回路に入力される。入
力された方形波パルスは、M個につき1個の割合で間引
きされる。その結果得られる中間信号は、N分の1分周
器に加えられ、第1の位相と第2の位相とを有する周波
数fcのパネルクロック信号として出力される。
の位相シフトされていないパルスを含み、第2のパネル
クロック信号は、第1のパネルクロック信号に対してφ
だけ位相シフトされたパルスを含む。好適実施例では、
フリップフロップからなる分周器によってN分の1分周
(周波数をN分の1にすること)がなされ、φ=180
°となっているが、Δf>fmとなるような十分な頻度
で位相シフトが行われる限り、位相シフトφは0でない
任意の値とすることができる。
ることによって、十分な頻度で位相を切り替えて、Δf
がfmより大きいようにすることができる。これによっ
て、パネルクロック信号のスペクトルが、Δf=Nfc
/(2M)だけ拡がるようにすることができる。
mの標準的な基準窓によって測定されるEMIは、同じ
電圧振幅の方形波パネルクロック信号によって生成され
るEMI測定値に比べてより小さくなる。このようなク
ロック信号に接続されるフラットパネルディスプレー以
外の電子機器に於いても、放射されるEMIを低減する
ことができる。
を参照しつつ好適実施例について詳細に説明することに
よって明らかになるであろう。
210が主発振器40の出力とN分の1分周器50の入
力との間に直列に接続されていることを除いて、図1に
示したフラットパネルディスプレーシステムと概ね同様
である。クロック信号間引き回路210は、入力される
主発振器パルスをM個につき1個の割合で間引く。ここ
でMは1よりも大きい。図に於いて矢印の大きさで表さ
れているように、本発明に於いて発生されるEMI30
は、図1に示した従来技術のシステムで発生されるEM
Iよりも振幅が小さい。
ライト部材140、及びシールド160が示されている
が、フラットパネルディスプレー10から放射されるE
MIが低減されているため、これらの構成要素のいずれ
かまたは全てを省略することが可能である。
図4及び図5から最もよく理解することができる。典型
的には、Nfc=2×5MHz=10MHzである主発
振器40からの方形波信号は、インバータゲート220
(例えば、7404)とANDゲート260(例えば、
7408)の入力に加えられる。反転された方形波信号
は、4ビットバイナリカウンタ230(例えば7416
1)のクロック入力に入力される。インバータ及びAN
Dゲートを含む論理モジュール(論理回路)240は、
好適実施例では、カウンタ230の0110というバイ
ナリカウント値を認識する。論理回路240の出力は、
フリップフロップ250(例えば、7474)のD入力
に入力される。
振器の波形はノードAに現れ、論理回路240からの出
力は“D”トリガ信号として示されている。この実施例
では、Dトリガ信号は通常0であるが、カウンタ230
がカウント値610(即ち、01102)になったときだ
け1となる。フリップフロップ250の
号のカウント値が710のときのみ、D入力が1となった
のに応じて0にリセットされる。こうして、図5に於い
てノードB上に生成される信号がクロック信号間引き回
路の出力となる。
間引き回路から出力される中間信号では、入力された主
発振器パルスが、M=16個につき1個の割合で間引か
れている。この場合、間引かれるパルスの周期の周波数
fcの周期に対する比は、M=16となる。Mの値は1
6以外であってもよいが、ただし位相が切り替わる頻度
Nfc/(2M)>fmでなければならない。ここでfm
は標準的なEMI基準窓のバンド幅である。
間引き回路の出力信号は、N分の1分周器50に入力さ
れ、N分の1分周器50の出力はタイミング信号発生器
60に接続されている。好適実施例では、N分の1分周
器50は、N=2としてフリップフロップによって実現
されている。理解されるように、N分の1分周器50及
びタイミング信号発生器60は、図1に示した従来技術
の構成で用いられたのと同一であっても良い。
信号は、2つの位相を有し、各位相に於いて周波数fc
を有するものとして特徴付けられる。図5に示されてい
るように、位相1のパルスは通常の方形波パルス信号成
分を表し、位相2のパルスは、位相1のパルスに対して
φだけ位相シフトされたパルスを表す。
つの位相を有するが、別の実施例に於いて3つ以上の位
相を有するようにすることもできる。しかしながら、そ
のようにすることにはあまり利点がない。というのは、
本発明によるスペクトルの拡がりを発生させるのは、位
相の数ではなく、位相が切り替わる頻度(Hz)だから
である。
は、クロック信号間引き回路で間引かれた1パルスまた
は1周期が、周波数が2分の1にされたパネルクロック
信号波形に於いて180°の位相シフトとして現れるた
め、位相シフトφ=180°となっている。分周器50
が周波数を2分の1ではなく10分の1にする場合は、
クロック信号間引き回路によって間引かれた時間は、パ
ネルクロック信号波形に於いて、φ=36°として現れ
る。他の場合も同様である。
プフロップによって実現され、φ=180°となってい
るが、実用に際しては、位相シフトφはφ>0°となる
ような任意の値とすることができる。図6Aを参照する
と、180°以外の0でない位相シフトも、側波帯の相
対的な振幅に影響を与え得る。周波数をN分の1にする
ことなく、所望の位相シフトφを容易に得ることができ
る場合、フリップフロップ50をそのような位相変調回
路で置き換えても良い。そのような場合、主発振器40
から入力される方形波は、Nfcの周波数ではなく、fc
の周波数を有する。しかしながら、Δf=Nfc/(2
M)という式で表されているように、φ>0である限
り、本発明で重要なのは、位相の切り替え頻度であって
位相シフトの大きさではない。
って実現した結果、図5に示されている各位相に於いて
デューティーサイクルが50%となっている。しかし、
2つの位相に於けるデューティーサイクルが同じである
必要はなく、一般に、位相1に於けるデューティーサイ
クルがJ%であり、位相2に於けるデューティーサイク
ルがK%であるようにすることができる。ここで、J+
K=100である。ここでもまた、本発明にとって重要
なのは、2つの位相間の切り替え頻度であり、それらの
デューティーサイクルではない。
は、図2Aに示したのと同様にクロック信号に合わせて
伝送される。即ち、パネルクロック信号の立ち下がりに
合わせて状態変化し、パネルクロック信号の立ち上がり
の間有効である。
は、基準同期信号からのパネルクロック信号パルスの数
によってのみ決定される。フラットパネルディスプレー
に於いて、各画素は、スタティックランダムアクセスメ
モリユニット内のメモリセルと同じように、対応するア
ドレスを有する。各画素位置は、そのアドレス座標を特
定することによって直接参照され得る。別の方法とし
て、開始位置(例えば、ディスプレーの左上部の点)を
指定することによって各画素位置を間接的に参照するこ
ともできる。その場合、各画素位置は、例えば左から右
へスキャンするようにして、順次指定される。
ック信号70に合わせて伝送されるときのみ更新され、
全てのタイミング及びクロック情報はタイミング信号発
生器60から発生される。パネルクロック信号の周期は
広い範囲で変化させることができ、従って、データ信号
の周期も広い範囲で変化させることができる。パネルク
ロック信号がほとんど任意に遅延可能であるとすると、
データも同様に遅延可能である。
ルクロック信号を生成する上での実際的な限界は、スク
リーン情報がリフレッシュされる頻度から生じる。パネ
ルクロック信号が遅延され過ぎると、パネル10に表示
される情報のリフレッシュが遅くなり、ユーザにとって
フリッカ及び/または動きのぶれとなって表れる。しか
しながら、この制約内で、本発明に従ってEMIの放射
が低減されたパネルクロック信号を生成する余地は十分
にある。
Bに示した従来技術のスペクトルが再度図示されてい
る。即ち、図6Aは、従来技術の方形波パネルクロック
信号に関わる、EMIが比較的多いスペクトルを表す。
図6Bによって示されているように、本発明によるパネ
ルクロック信号のフーリエ変換では、EMIエネルギー
含有スペクトルが周波数領域に於いて広がっているとい
う利点がある。図6A及び図6Bに示されているフーリ
エ変換は、パネルクロック信号だけでなく、データ信号
にも当てはめることができることに注意されたい。
ック信号の周波数がfcの場合、fcの高調波に隣接する
側波帯は、Δf=Nfc/(2M)の周波数幅だけ離隔
される。標準的なEMI測定用120kHz基準窓のバ
ンド幅をfmで表すとすると、本発明によれば、Δf>
fmのとき、測定されるEMIが低減される。
6、N=2となっている。従って、パネルクロック信号
の位相の切り替え頻度Δf=Nfc/(2M)=2×5
MHz/2×16=312.5kHzとなる。従って、
隣接するスペクトルは、Δf=312.5kHzだけ離
隔されるが、このΔfの値は測定用窓のバンド幅fm=
120kHzよりも大きい。
てスイープされるとき(図6Bに於いて曲折した矢印で
図示)、この測定用窓によって一度に捕らえられるスペ
クトル成分は比較的少ない。更に、図6Bに示されてい
るように、各高調波の振幅は、図6Aに示した従来技術
によるスペクトル分布に於ける対応する同じ高調波の振
幅よりも小さい。
を有するパネルクロック信号が同じ電圧の振幅(例えば
ピークツーピークで5V)を有すると仮定する。図6A
では、1fcに関するスペクトルエネルギーは、EMI
振幅A1を有する。一方、図6Bでは、A1の大きさの
EMIエネルギーが、1fc±k(Nfc/2M)、即ち
1fc±k(fc/16)に分散している。ここでkは側
波帯を表す整数である(そのうちの4つが、図6Bに於
いて、各高調波に対して示されている)。従って、1f
cに関するEMIエネルギーの最大振幅はA1′であ
り、この値は従来技術に於ける振幅A1よりも小さい。
隣接するスペクトルが、Δf>fmの周波数幅だけ離れ
ているため、1fcに関して測定されるスペクトルエネ
ルギーの最大値はA1′以下である。
次高調波のスペクトルエネルギーはA3であるが、図6
BではA3の大きさのエネルギーが3fcを中心として
3fc±k(Nfc/2M)に分散している。従って、図
6Bに於いては、3fcに関する最大EMIエネルギー
はA3′であり、A3′<A3である。同様に、従来の
方形波パネルクロック信号に対する各高調波に関するス
ペクトルエネルギーは、図6Bに於いては、対応する高
調波を中心として二乗平均的に分散する。この場合もま
た、周波数スペクトルに沿ったEMI基準窓の任意の位
置に於いて捕らえられるEMIエネルギーがより少な
く、従って、存在するEMIがより少ないという結果と
なる。
調波までしか表されていないが、理解されるように、よ
り高次の高調波も存在し得る。また、図6A及び図6B
では、理想化されたパネルクロック信号に対するスペク
トルが示されているが、実際には、パネルクロック信号
の状態変化速度は有限であり、そのフーリエ変換は偶数
次の高調波も含み得る。しかし、偶数次高調波に関する
スペクトルエネルギーも、本発明によれば、ある周波数
範囲に渡って分散する。EMIは、図6Bを参照して奇
数次の高調波に関して説明したのと同様に低減される。
swallowing circuit)に関連して、
好ましい実施態様の具現に関して説明してきた。しかし
ながら、十分なスペクトルの拡がり及びEMIの低減を
実現するような非周期性は、別の方法によっても、パネ
ルクロック信号に於いて実現され得る。例えば、主発振
器の信号を抵抗または遅延ラインを通すことによって、
位相シフトを導くこともできる。その後、遅延された主
発振器信号と遅延されていない主発振器信号とを、例え
ば多重スイッチ(multiplex switch)
を用いることによって組み合わせて、適切なクロック信
号間引き回路の出力信号を得ることが可能である。
のとは異なる頻度で、パネルクロック信号の位相を切り
替えることもできる。重要なことは、図6Bに示したよ
うに、隣接するスペクトルが、標準的なEMI基準窓の
バンド幅fmよりも大きなΔfだけ離隔されるというこ
とである。
ルディスプレーに対し相対的なEMIの測定を行った。
測定されたディスプレーシステムでは、fc=5MH
z、M=8、N=2、φ=180°であり、クロック信
号の間引きはプログラマブルロジックアレイによって行
われた。このシステムでは、位相切り替え頻度Nfc/
(2M)は625kHzであり、測定されたEMIは、
従来の方形波パネルクロック信号を用いた同様のシステ
ムに対する値を0dBとしたとき、それに対し−4dB
であった。
装置または他の位相シフト回路は、特注品でない通常の
構成要素を用いて実現し得る。好適実施例では、比較的
小さな集積回路チップ面積しか必要とせず、消費する動
作電力も比較的少ない標準的な論理集積回路を用いてい
る。
0、及び/またはシールド160を使用してもよいが、
本発明によれば、それらに対する要求レベルを低くする
ことができる。それによって、本発明では、システムの
冷却を損なうことなく、EMIの放射を低減することが
できる。
オディスプレーシステム以外の応用に於いても本発明に
よってEMIを低減することが可能である。例えば、図
7Aには、データバス90を介してメモリユニット31
0に接続されたデータ源300が示されている。データ
は、好ましくは図3に示したパネルクロック信号70と
同様に生成される出力クロック信号70の関数として、
メモリユニット310内に(またはメモリユニット31
0から)クロック信号に合わせて伝送される。その結
果、メモリユニットは、EMI30を放射するが、EM
Iの大きさは、出力クロック信号70が方形波である場
合と較べてより小さくなっている。
320がデータバス90を介してシステムデータを送出
(または受信)している。これらのデータは、好ましく
は図3に示したパネルクロック信号70と同様に生成さ
れる出力システムクロック信号70の関数として伝送さ
れる。CPU320はEMI30を放射するが、EMI
の大きさは、システムクロック信号70が方形波である
場合と較べてより小さくなっている。
が、特許請求の範囲として画定される本発明の主題及び
精神を逸脱することなく可能であろう。
フラットパネルビデオディスプレーシステムのブロック
図である。
によるパネルクロック信号と画素データ信号を時間の関
数として表した図であり、図2Bは、従来技術によるパ
ネルクロック信号及び画素データ信号のスペクトル成分
を表した周波数スペクトルである。
ットパネルビデオディスプレーシステムのブロック図で
ある。
るクロック信号間引き回路の模式図である。
き回路の様々な位置に於ける信号を、データ信号と共に
表した図である。
示した従来技術による周波数スペクトルを再度示したも
のであり、図6Bは、本発明によるパネルクロック信号
及び画素データ信号のスペクトル成分を表した周波数ス
ペクトルである。
従って生成される出力クロック信号に接続されたメモリ
ユニットに於けるEMIの低減を表す図であり、図7B
は、本発明に従って生成されるシステム出力クロック信
号に接続されたCPUに於けるEMIの低減を表す図で
ある。
Claims (20)
- 【請求項1】 周波数fcを有する出力クロック信号
に接続可能な電子機器によって発生される電磁障害の放
射を低減するための方法であって、 前記出力クロック信号のフーリエ変換が少なくともfc
の1次高調波及び3次高調波に隣接する側波帯を含み、
前記隣接する側波帯が標準的なEMI基準バンド幅fm
より大きなΔfの周波数幅だけ離隔されるように前記出
力クロック信号を生成する過程を含み、 前記fcの1次高調波及び3次高調波が、それぞれ、周
波数fcを有する同じ振幅の方形波出力クロック信号に
関する1次高調波及び3次高調波の振幅よりも小さい振
幅を有することを特徴とする電磁障害放射低減方法。 - 【請求項2】 周波数Nfcを有する方形波信号から
前記出力クロック信号を生成する過程と、 前記周波数Nfcの方形波信号から少なくともM個につ
き1個の割合でパルスを間引き、中間クロック信号を生
成する過程と、 前記中間クロック信号をN分の1分周すると共に位相変
調して、第1の位相を含むクロックパルスと第2の位相
を含むクロックパルスとを有する前記出力クロック信号
を生成する過程とを更に含み、 前記第2の位相を含む前記クロックパルスが、前記第1
の位相を含む前記クロックパルスに対してφ>0°とな
るφだけ位相シフトされており、 前記隣接する側波帯がΔf=Nfc/(2M)だけ離隔
されていることを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 前記N分の1分周及び位相変調過程
が、前記中間クロック信号を2分の1分周フリップフロ
ップに入力する過程を含み、 前記出力クロック信号が前記2分の1分周フリップフロ
ップの出力であり、φが180°であることを特徴とす
る請求項2に記載の方法。 - 【請求項4】 前記少なくともM個毎に1個の割合で
パルスを間引く過程が、クロック信号間引き回路によっ
て行われ、該クロック信号間引き回路が、 前記方形波信号を受信するように接続されたカウンタ
と、 Mのカウント値を認識するように前記カウンタの出力に
接続された論理回路と、 前記方形波信号を受信すると共に前記カウンタの出力信
号を受信するように接続されたフリップフロップとを含
み、 前記フリップフロップによって前記中間クロック信号が
出力されることを特徴とする請求項2に記載の方法。 - 【請求項5】 前記電子機器がフラットパネルディス
プレーを含み、前記出力クロック信号がパネルクロック
信号であり、前記フラットパネルディスプレーに入力さ
れるデータは前記パネルクロック信号に合わせて伝送さ
れることを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 【請求項6】 前記電子機器がメモリユニットを含
み、前記メモリユニットとの間で交換されるデータが前
記出力クロック信号に合わせて伝送されることを特徴と
する請求項1に記載の方法。 - 【請求項7】 前記電子機器が中央演算処理装置を含
み、前記出力クロック信号が前記中央演算処理装置に接
続されたシステムクロック信号であることを特徴とする
請求項1に記載の方法。 - 【請求項8】 周波数fcを有するパネルクロック信
号に接続可能なフラットビデオディスプレーによって発
生される電磁障害の放射を低減するための方法であっ
て、 前記パネルクロック信号のフーリエ変換が少なくともf
cの1次高調波及び3次高調波に隣接する側波帯を含
み、前記隣接する側波帯が標準的なEMI基準バンド幅
fmより大きなΔfの周波数幅だけ離隔されるように前
記パネルクロック信号を生成する過程を含み、 前記fcの1次高調波及び3次高調波が、それぞれ、周
波数fcを有する同じ振幅の方形波出力クロック信号に
関する1次高調波及び3次高調波の振幅よりも小さい振
幅を有することを特徴とする電磁障害放射低減方法。 - 【請求項9】 周波数Nfcを有する方形波信号から
前記パネルクロック信号を生成する過程と、 前記周波数Nfcの方形波信号から少なくともM個につ
き1個の割合でパルスを間引き、中間クロック信号を生
成する過程と、 前記中間クロック信号をN分の1分周すると共に位相変
調して、第1の位相を含むクロックパルスと第2の位相
を含むクロックパルスとを有する前記パネルクロック信
号を生成する過程とを更に含み、 前記第2の位相を含む前記クロックパルスが、前記第1
の位相を含む前記クロックパルスに対してφ>0°とな
るφだけ位相シフトされており、 前記隣接する側波帯がΔf=Nfc/(2M)だけ離隔
されていることを特徴とする請求項8に記載の方法。 - 【請求項10】 前記N分の1分周及び位相変調過程
が、前記中間クロック信号を2分の1分周フリップフロ
ップに入力する過程を含み、 前記パネルクロック信号が前記2分の1分周フリップフ
ロップの出力であり、φが180°であることを特徴と
する請求項8に記載の方法。 - 【請求項11】 前記少なくともM個毎に1個の割合
でパルスを間引く過程が、クロック信号間引き回路によ
って行われ、該クロック信号間引き回路が、 前記方形波信号を受信するように接続されたカウンタ
と、 Mのカウント値を認識するように前記カウンタの出力に
接続された論理回路と、 前記方形波信号を受信すると共に前記カウンタの出力信
号を受信するように接続されたフリップフロップとを含
み、 前記フリップフロップによって前記中間クロック信号が
出力されることを特徴とする請求項9に記載の方法。 - 【請求項12】 周波数fcを有する出力クロック信
号に接続可能な電子機器によって発生される電磁障害の
放射を低減するためのシステムであって、 前記出力クロック信号のフーリエ変換が少なくともfc
の1次高調波及び3次高調波に隣接する側波帯を含み、
前記隣接する側波帯が標準的なEMI基準バンド幅fm
より大きなΔfの周波数幅だけ離隔されるように前記出
力クロック信号を生成する出力クロック信号生成器を含
み、 前記fcの1次高調波及び3次高調波が、それぞれ、周
波数fcを有する同じ振幅の方形波出力クロック信号に
関する1次高調波及び3次高調波の振幅よりも小さい振
幅を有することを特徴とする電磁障害放射低減システ
ム。 - 【請求項13】 前記出力クロック信号生成器が、 周波数Nfcを有する方形波信号に接続可能であって、
前記周波数Nfcの方形波信号から少なくともM個につ
き1個の割合でパルスを間引き、中間クロック信号を生
成する手段と、 前記中間クロック信号をN分の1分周すると共に位相変
調して、第1の位相を含むクロックパルスと第2の位相
を含むクロックパルスとを有する前記出力クロック信号
を生成する手段とを含み、 前記第2の位相を含む前記クロックパルスが、前記第1
の位相を含む前記クロックパルスに対してφ>0°とな
るφだけ位相シフトされており、 前記隣接する側波帯がΔf=Nfc/(2M)だけ離隔
されていることを特徴とする請求項12に記載のシステ
ム。 - 【請求項14】 前記N分の1分周及び位相変調手段
がN分の1分周フリップフロップからなり、前記出力ク
ロック信号が前記N分の1分周フリップフロップの出力
であることを特徴とする請求項13に記載のシステム。 - 【請求項15】 前記N分の1分周及び位相変調手段
が2分の1分周フリップフロップからなり、前記出力ク
ロック信号が前記2分の1分周フリップフロップの出力
であり、φが180°であることを特徴とする請求項1
3に記載のシステム。 - 【請求項16】 前記間引き手段がクロック信号間引
き回路を含むことを特徴とする請求項13に記載のシス
テム。 - 【請求項17】 前記クロック信号間引き回路が、 前記方形波信号を受信するように接続されたカウンタ
と、 Mのカウント値を認識するように前記カウンタの出力に
接続された論理回路と、 前記方形波信号を受信すると共に前記カウンタの出力信
号を受信するように接続されたフリップフロップとを含
み、 前記フリップフロップによって前記中間クロック信号が
出力されることを特徴とする請求項16に記載のシステ
ム。 - 【請求項18】 前記電子機器がフラットパネルディ
スプレーを含み、前記出力クロック信号がパネルクロッ
ク信号であり、前記フラットパネルディスプレーに入力
されるデータは前記パネルクロック信号に合わせて伝送
されることを特徴とする請求項13に記載のシステム。 - 【請求項19】 前記電子機器がメモリユニットを含
み、前記メモリユニットとの間で交換されるデータが前
記出力クロック信号に合わせて伝送されることを特徴と
する請求項13に記載のシステム。 - 【請求項20】 前記電子機器が中央演算処理装置を
含み、前記出力クロック信号が前記中央演算処理装置に
接続されたシステムクロック信号であることを特徴とす
る請求項13に記載のシステム。
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| US08/315,599 | 1994-09-30 |
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| JP7278310A Pending JPH08320665A (ja) | 1994-09-30 | 1995-10-02 | 電磁障害放射低減方法及びシステム |
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| DE (1) | DE69530256D1 (ja) |
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