JPH083215B2 - 家屋構築工法 - Google Patents

家屋構築工法

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JPH083215B2
JPH083215B2 JP1209159A JP20915989A JPH083215B2 JP H083215 B2 JPH083215 B2 JP H083215B2 JP 1209159 A JP1209159 A JP 1209159A JP 20915989 A JP20915989 A JP 20915989A JP H083215 B2 JPH083215 B2 JP H083215B2
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勝哉 深蔵
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、軸組工法の家屋で用いる梁と、パネル工法
の家屋で用いる梁とを共通とし、かつ軸組工法における
柱とパネル工法における連結金具とのパネル取付部を同
一とすることにより、大型壁パネル間に前記柱が配され
る家屋を構築する家屋構築工法に関する。
〔従来の技術〕
従来、家屋、特に工場等で構築部材が予め生産される
プレハブ家屋を構築する工法として、軸組工法、パネル
工法がある。
軸組工法とは、例えば二階建家屋の場合を第25図に示
すように、通し柱a間に、胴差をなす床梁b、屋根梁c
などを用いて骨組構造体dを組み立てたうえ、この骨組
構造体dに壁パネルe…を取付ける。この軸組工法の家
屋においては、柱a、梁b、cなどは、鋼製の部材であ
って、前記骨組構造体dの強度は大かつ剛性に優れるた
め、該骨組構造体dに取付く壁パネルeは、強度に耐え
ることが一般に必要でなく、従って、軽量化を計りつつ
施工等の取扱い性の向上のために、例えば木製の枠材を
組み合わせた枠組を用いるとともに、その巾も、家屋の
基準長さである基準モジュールMの1倍程度の小幅の小
型壁パネルとして形成される。
又この軸組工法の骨組構造体d自体も、ラーメン構造
のもの、ピン構造のものに大別される。
ラーメン構造とは、第27図に示すように、柱a、梁b
等を剛に接合するものであり、従って水平力が作用した
場合の変形を一点鎖線で示すように、この構造において
は、柱aの剛性を大とする必要がある一方、梁bの剛性
は比較的小になしうるという特徴がある。
又ピン構造とは、第28図に示すように、柱a、梁bを
ピン接合したうえ、水平方向の力を、垂直面、水平面に
斜めに架け渡したブレースfによって補強するものであ
り、水平力をブレースfによって担持させうるため、柱
aの剛性を小としうる特徴がある。
このブレースfは、垂直な壁面においては、第25図に
示すように、ブレースfを壁パネルeに組み込んだ耐力
パネルgとして形成され、梁b、c、基礎hなどに剛に
接合させる。なおこの耐力パネルgは、前記ラーメン構
造の骨組構造体dにも使用することによって、該骨組構
造体dを補強し、全体としてのコスト低下にも役立たせ
る。
他方、パネル工法は、第26図に示すように、壁パネル
eを連結金具iによって連結することにより家屋を組立
てる。又このパネル工法においては、階下の壁パネルe1
には、胴差状の床梁bを、又階上の壁パネルe2には屋根
梁cを載置することによって夫々補強される。
又このパネル工法においては、柱を用いないことを前
提としているため、壁パネルeは、鋼製の枠材を矩形に
配した枠組が用いられ、その縦枠材によって垂直な軸力
を負担させる。又水平力に関しては、枠組の表裏に添設
する面材によって担持させるストレススキン工法の他、
破線で示すブレースfを組み込んだ壁パネルを用いる方
法とがある。なおこのストレススキン方法によるパネル
は、製作が容易であるとはいえ、該壁パネルeに設ける
開口部の位置、寸法に制約を受ける。
なおこのパネル工法は、組立が極めて能率化でき、施
工コストを低減しうるとはいえ、壁パネルの重量が大で
あることにより、クレーン等を使用した機械組施工が前
提となる。他方、この工法では、機械組施工が前提とな
る以上、壁パネルeとして、基準モジュールMの3倍〜
6倍程度の極めて広巾の大型壁パネルが採用される。
従って、軸組工法では、機械組施工が不要であり、敷
地条件を問わないのに比して、パネル工法では、クレー
ン等の使用が必要であること、さらに軸組工法の家屋で
は増改築が容易、パネル工法では増改築を困難にするな
どの相違点も生じることとなる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来、前記した軸組工法、パネル工法
は、夫々独立した系列としてシステム化されており、各
工法の家屋の構築部材を1つの屋根に利用し複合化家屋
を構成することは意図されてはいない。
その結果、 軸組工法におけるバルコニー、ベランダ等を含む各部
の家屋の構築部材と、パネル工法における家屋の構築部
材とは共通性に欠け、夫々別個に設計、生産等をするこ
とが必要であり、物流、在庫管理等にも手間取るなど、
生産性に劣ることとなる。
各工法において、施工主の希望により、基準と異なる
大重量の屋根、階上に重量の大なるコンクリートパネル
などの壁パネルを夫々採用するとき、さらには積雪地等
に建設される家屋などにおいて、基準荷重よりも大なる
荷重が作用するときなど、各工法ごとに夫々内容の異な
る補強施工が必要となり、設計、施工等の一連の作業を
煩雑とすること。
等の解決すべき課題がある。
本発明は、軸組工法、パネル工法における梁、柱、連
結金具を統合化することによって、パネル工法に用いら
れる大型壁パネル間に、軸組工法に用いられる柱が配さ
れた家屋を構築でき、前記課題を解決しうる家屋構築工
法の提供を目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、柱、梁を組み立てた骨組構造体に家屋の基
準長さである1モジュール巾の枠組を有する小型壁パネ
ルを配する軸組工法の家屋に用いられ階上、階下の前記
小型壁パネル間に配される前記梁と、鋼製かつ複数モジ
ュール巾の枠組を有する大型壁パネル間をこの大型壁パ
ネルの上、下端に配される連結金具を用いて結合しかつ
該階上、階下の大型壁パネル間に梁を配するパネル工法
の家屋に用いる前記梁とを共通とするとともに、前記パ
ネル工法の家屋で用いる前記連結金具が前記大型壁パネ
ル間を結合するパネル取付部と、前記軸組工法の家屋で
用いる前記柱が前記小型壁パネルを取付けるパネル取付
部とを同一とすることにより、前記大型壁パネル間に前
記柱が配される家屋を構築する家屋構築工法である。
〔作用〕
軸組工法で用いる梁と、パネル工法で用いる梁とを共
通としている。
一般に、プレハブ工法の家屋においては、寸法設計の
基準として、一定長さのピッチ、即ち基準モジュールM
が採用される。又この基準モジュールMの設定方法とし
て、第29図に示すように、柱a、aの中心間の長さLc
を、前記基準モジュールの整数倍とするいわゆるシング
ルグリッド方式の他、柱a、aの向き合う側面間の長さ
Lを基準モジュールMの整数倍とするダブルグリッド方
式がある。この長さLは、柱a、a間に架け渡す梁長さ
に相当し、従って軸組工法、パネル工法において梁長さ
を共通にするとは、それらをともにダブルグリッド方式
に基づき設定することを意味する。
さらに、前記軸組工法で用いる柱と、パネル工法で用
いる連結金具とのパネル取付部を同一とすることによ
り、要求される仕様に合わせて軸組工法とパネル工法と
を組合わせたいわゆる軸組・パネル工法の家屋を構築で
きる。
これによって家屋の構築部材の共通化、統合化が可能
となり、設計、製作等の手間を大巾に省略し、部材のシ
ステム化、複合化を可能とすることによって、家屋建築
の生産性を高めうる。
〔実施例〕
以下本発明の一実施例を図面に基づき説明する。
第1図は本発明の家屋構築工法によって構築されるい
わゆる軸組・パネル工法の家屋Hの一例を、建込み中の
状態で示す。
軸組・パネル工法の家屋Hは、柱3と、梁4と、大型
壁パネルPLとを含んでいる。
前記大型壁パネルPLは、第2図に示すパネル工法の家
屋HAに使用でき、又柱3は、第3図に示す軸組工法の家
屋HBと共用して使用される。
又梁4も、前記軸組工法、パネル工法の家屋HA、HBに
おいて共通に使用され、そのために軸組・パネル工法の
家屋Hにおいても、第2、3図のパネル工法、軸組工法
の各家屋HA、HBと同様に、第29図に示した柱aの向き合
う側面間の長さLを家屋の基準長さである1モジュール
(以下基準モジュールMという)の整数倍としたダブル
グリッド方式が採用される。
前記柱3は、基礎Dのコーナ部及びその間に立設され
階上にのびる通し柱3Aを用いており、又階下、階上に
は、複数モジュール巾、本例では基準モジュールMの3
倍長さの広巾の大型壁パネルPL3と、基準モジュールM
の4倍長さの大型壁パネルPL4が配される。なお大型壁
パネルPLには、出入り口、窓などの開口部を有するも
の、開口部を有しない盲状のものが適宜選択使用され
る。
又前記梁4は、階上、階下の大型壁パネルPL、PLの間
に配されかつラチス梁からなる胴差状の床梁4Aと、階上
の大型壁パネルPL上面に位置する断面I字状の屋根梁4B
とを含み、夫々該梁4が取付く大型壁パネルPLの巾寸法
と同一長さを有する。
前記柱3は軸組工法の家屋HBと共用される柱であり、
又大型壁パネルPLは、パネル工法の家屋HAで使用され、
又梁4は、軸組工法、パネル工法の家屋HA、HBでともに
共通して採用されうる。
ここでパネル工法、軸組工法の家屋HA、HBについて説
明する(なお、第1〜4図においては、図面の簡略化の
ために、壁パネルを基礎D、梁4に取付けるための各部
材を省略しかつ壁パネルが基礎D、梁4に接するとして
図示している)。
〔パネル工法について〕
パネル工法の家屋HAは、第2図に示すように、大型壁
パネルPL間をこの大型壁パネルPLの上、下端に配される
連結金具6…を用いて結合するとともに、階上、階下の
大型壁パネルPL、PL間に床梁4Aを配し、かつ階上の大型
壁パネルPL上面には屋根梁4Bを取付ける。
床梁4Aは、第5図(a)に示すように、溝部を向き合
わせた溝形材からなる上弦材41、下弦材42間を、両端に
位置する端板43、43、該端板43から基準モジュールMを
隔てて該床梁4Aの側面と面一な向き合う各一対の取付板
44、44、及び端板43と取付板44との間、取付板44、44間
をV字に結ぶラチス45により連結している。なお向き合
う取付板44、44間には、両者を結ぶ補強板47を固着して
いる。
なお上弦材41、下弦材42の水平なウエブは取付片47
A、47Bを形成している。
前記屋根梁4Bは、第5図(b)に示すように、溝形鋼
のウエブを背中合わせに溶着した綴り合わせ梁からなる
基体の両端に垂直な端板43を取付けており、その上、下
のフランジによって、取付片47A、47Bを形成している。
なお端板43、43の端面間の長さは、基準モジュールM
の複数倍に設定される。
前記大型壁パネルPLは、第5図(a)に示すように、
斜材24を有する枠組pLAを有する大型壁パネルPLAと、第
7図に示す斜材を有しない枠組pLBを有する大型壁パネ
ルPLBとを含む。
前記枠組pLAは、溝部を向き合わせた溝形鋼からなる
上枠材21a、下枠材21bの両端に、角鋼管からなる軸力負
担用の縦枠材21c、21cを架け渡した外フレーム22を具え
る。又この外フレーム22内に、溝部を対向した縦枠材2
3、23を配し、該縦枠材23、23と、前記上、下枠材21a、
21bに囲まれる空間に、前記斜材24を菱形形状に配して
いる。
これによって大型壁パネルPLAは、前記縦枠材21c、21
c、23、23が、垂直方向の軸力を負担するとともに、斜
材24によって水平力を担持させる。又第5図(a)に示
す枠組pLAの場合には、一方の縦枠材23を、一端部の縦
枠材21cに接して配するとともに、他端部の開口部形成
用の空間を残して木質材からなる中桟25を設けている。
なお下枠材21bの下方には、該下枠材21bと同長の脚材26
を、両端の縦枠材21c、21c、内方の縦枠材23下方に位置
する継ぎ片27…を介して取付ける。
又この枠組pLAには、第6図に略示するごとく、上枠
材21a、下枠材21bの間において、内装材28A、外装材28B
を添設することにより大型壁パネルPLを形成する。
なお第7図に示す枠組pLBは、前記脚材26を有する外
フレーム22間に、中桟25…を適宜ピッチを隔てて架け渡
し、かつ図示しない前記内装材28A、外装材28Bを添設す
ることにより、開口部のない盲の大型壁パネルPLBを形
成できる。
梁4と、大型壁パネルPLとは継ぎ金具5を用いて結合
される。
継ぎ金具5は、第5図(a)に示すように、上片51、
下片52の両端を側片53、53により結合しかつ一縁に背片
を設けた有奥角筒状をなす。又継ぎ金具5は、前記上片
51を、前記梁4の前記下の取付片47B下面にボルト止め
し、又下片52を、大型壁パネルPLの上枠材21aの上面に
ボルト結合する。
又該継ぎ金具5は、大型壁パネルPLにおいて、縦枠材
21c、23を通る略垂直線上に夫々位置させる。従って、
第5図(a)に示す大型壁パネルPLAの場合には、両端
の縦枠材21c、21cの上方と、内方の縦枠材23の上方に配
される。又第7図に示す大型壁パネルPLBの場合には両
端の縦枠材21c、21cの上方にのみ配される。
この結果、大型壁パネルPLの上面と、その上方に配さ
れる梁4の下面との間に、第6図に示すように間隙G
が、前記継ぎ金具5、5間に夫々形成される。なお継ぎ
金具5は、階下、階上の大型壁パネルPLと床梁4A、屋根
梁4Bとの間において夫々縦枠材21c、23の垂直線上に位
置する。
このように、軸力負担用の縦枠材21c、23の垂直線上
に継ぎ金具5を配することによって、梁4に作用する垂
直の軸力を、該縦枠材21c、23により担持できかつ下方
に円滑に伝達する。
又継ぎ金具5、5間に間隙Gを形成することによっ
て、該継ぎ金具5、5間の梁4の撓みを吸収して、撓み
が大型壁パネルPLに伝達されるのを防ぐ。これにより、
梁4の下面と大型壁パネルPLの上面とが接した場合の大
型壁パネルPLに生じる曲げ、撓みを防ぎ、内装材28A、
外装材28Bに生じる変形、割れ等の損傷を効果的に防止
する。
従って大型壁パネルPLは、軸力を縦枠材21c、23によ
り担持し、又水平力は適宜に配した前記斜材24によって
負担させることとなる。
隣り合う大型壁パネルPL、PLを連結金具6によって結
合する。
大型壁パネルPLは、第2図に示すように、間隙K1を隔
てて横に並列され、又コーナ部に間隙K2を有して直角に
配される。又間隙K1、K2はともに同一(以下間隙Kとい
う)に設定するとともに、前記連結金具6は間隙Kに配
される。
連結金具6は、第2図、第8図に示す横に並列された
大型壁パネルPL、PL間を継ぐ並列接続用の連結金具6A
と、コーナ部連結用の、第2図、第9図に示すコーナ接
続用の連結金具6Bとを含む。
連結金具6Aは、水平かつ前記間隙Kと平面同形である
ことにより該間隙Kに挿入しうる水平な基片61の両側
に、前記大型壁パネルPLの側端面に設ける取付孔29aに
位置合わせされる孔部62aを有する固定片62を前記基片6
1と直角に対設するとともにその一側縁を背片63により
結合しており、又前記基片61にも孔部61aを設けてい
る。前記固定片62は、取付孔29aと位置合わせされる孔
部62aを具えることにより、該固定片62は大型壁パネルP
Lの側端面に取付くパネル取付部Jを構成する。
従って該連結金具6Aは、第10図に示すように、前記固
定片62の孔部62aと、前記大型壁パネルPLの側端面の取
付孔29aとを通るボルト、ナットを用いて両者を結合で
きる。
なお階下の大型壁パネルPL間を、下方で結ぶ連結金具
6Aの基片61は、基礎Dに設けるアンカーボルトDaにボル
ト結合する。
なお上方に位置する連結金具6Aは、基片61を上向けと
し、前記床梁4Aの下の取付孔48aによってその間を下方
で継ぐ同構成の連結金具6Aの基片61にボルト結合され
る。
なお階上の大型壁パネルPL間を下端で継ぐ連結金具6A
の基片61は、床梁4A上端の取付孔48aを用いて取付く連
結金具6Aの基片61にボルト接合する。
さらにコーナ部接続用の連結金具6Bは、第9図に詳示
するように、連結金具6Aの基片61と同一形状の基片61
に、孔部62aを有しかつ直角に交わり前記パネル取付部
Jをなす固定片62、62を形成しており、コーナ部の前記
間隙Kにおいて前記連結金具6Aと同様に大型壁パネルPL
間を接続できる。
パネル工法においては、例えばこのような家屋の構築
部材を用いて家屋HAの主に壁体が形成される。
なお建込みに際しては、第6図に示すように、大型壁
パネルPLと梁4とを、前記継ぎ金具5によって予め連結
しておく。又梁4の上の取付片47Aの両端部近傍に設け
る取付孔48bを通るアイボルト49を用いてクレーン等に
より吊上げつつ建込む。
又階下の大型壁パネルPLは、脚材26に設ける取付孔
を、基礎DのアンカーボルトDaに挿入させボルト止めす
る(第10、11図に示す)。又連結金具6A、6Bを用いて階
下の大型壁パネルPL、床梁4Aを接続したうえ、階上の大
型壁パネルPLを同様に建込む。
これにより順次家屋HAの壁を組み立てるとともに、
床、屋根材等を設けることにより、家屋HAを形成しう
る。
〔軸組工法について〕
次ぎに軸組工法の家屋HBについて説明する。
第3図に示すように、柱3、梁4を組み立てた骨組構
造体Fに小型壁パネルPSを配することを基本とし、又前
記小型壁パネルPSに加えて、水平力、軸力を負担し家屋
剛性を高める耐力パネルPFが併用される。
前記小型壁パネルPSは、第15図(a)に示すように、
ともに木質材からなる上枠材21a、下枠材21bの両端を縦
枠材21c、21cで連結した外フレーム22に、前記上、下枠
材21a、21b間を継ぐ中桟25を架け渡した枠組pSを具え、
又その表裏に内装材28A、外装材28Bを添設している。又
基準モジュールMの1倍程度の小幅に設定されることに
より、軽量化でき、人手による搬送、組立を可能として
いる。
又上枠材21aには、梁4への取付用の取付金具8をボ
ルト止めする。又下枠材21bの下面には、土台金具9が
嵌入する条溝29bを凹設している。
前記取付金具8は、第16図に示すように、静止部8Aと
可動部8Bとからなる。静止部8Aは、前記上枠材21aにボ
ルト止めされる底片81に立片82を介して、内端に挟持片
83を有する内向きの張出し片84を設けている。又可動部
8Bは、前記立片82に沿う垂下片86の上端に、外端に挟持
片88を有する外向きの張出し片87を設けており、前記立
片82、垂下片86を通るボルト89及びナットの締着によっ
て、第23、24図に示すごとく梁4の前記取付片47Bを、
前記狭持片83、88により狭着することにより上端が取付
けられる。
又土台金具9は、第17図に示すように、前記アンカー
ボルトDaを挿通しうる孔部92を有する底片91の内縁に、
L字の折曲げ片93を介して前記孔部92の中央で上向きに
立上る支持片94を設けており、該支持片94を、前記条溝
29bに嵌着させる。なお土台金具9は、前記床梁4Aの上
面の取付片47Aにもボルト止めされることにより、階上
の小型壁パネルPSを取付けうるとともに、L字の折曲げ
片93を具えることによって、基礎Dの上面Dbの中央に植
設された前記アンカーボルトDaによっても固定されう
る。
さらに耐力パネルPFは、第15図(b)に示すように、
ともに溝形鋼からなりかつ溝部を内向きに矩形に配する
上枠材21a、21b、縦枠材21c、21cからなる外フレーム22
内に、斜材24を菱形に配し、又その下方には、脚材26
を、継ぎ片27、27を介して設けた枠組pFを具える。
耐力パネルPFは、前記継ぎ金具5、5を用いて梁4
に、その両端部をボルト接続でき、又脚片26に設ける取
付孔によって、基礎D、床梁4A上端の取付片47Aに固定
できる。
又柱3は、第18図(a)に示す、複数階建の家屋形成
用の通し柱3Aと、第18図(b)に示す、平屋建て部分形
成用の一階柱3Bとを含む。
通し柱3Aは、基礎D上面から前記屋根梁4Bの上端に至
る長さかつ前記連結金具6の基片61と外周面同形の角鋼
管からなる基体31の上下端に水平な固定板32、32を設け
ている。
さらに該柱3Aには、上下の固定板32に設ける孔部32
a、32aに通じる切欠孔33、33を上下に設けるとともに、
パネル工法の家屋HAにも共通して使用するべく、前記大
型壁パネルPLの側端面上下の取付孔29a、梁4側面の孔
部48aに位置合わせしうる孔部31a…を、少なくとも3面
に穿設している。このように、柱3Aは大型壁パネルPLの
取付孔29aに位置合わせされる孔部31aを設けることによ
って、前記連結金具6のパネル取付部Jと同じパネル取
付部Jを具えることとなり、該連結金具6と置換して前
記間隙Kに配して使用しうることとなる。
なお一階柱3Bは、平屋建の場合には階下の小型壁パネ
ルPS上端に前記屋根梁4Bが直接載置されるため、該屋根
梁4Bの上端に達する高さに設定され、又同様にパネル取
付部Jを形成する。
又柱3には、第7図に示す管柱3Cを含ませうる。
管柱3Cはその高さが大型壁パネルPLとほぼ同高さであ
る以外は、前記通し柱3Aと同構成を有し、基体31の上下
に切欠孔33、33を設けるとともに、基体31上端の固定板
32には孔部32aを設け、又基体31には大型壁パネルPLの
側端面に設ける取付孔29aと位置合わせしうる孔部31aを
有するパネル取付部Jが設けられる。従って管柱3Cも連
結金具6にかえて使用でき、その取付け状態を第12図に
示している。又第13図において、上下階に連結金具6…
を使用したときを、第14図において上下階に管柱3Cを用
いたときを、夫々対比して示している。
〔柱強度の説明〕
このように梁4と柱3とは、軸組工法の家屋HBと、軸
組・パネル工法の家屋Hにおいて共用される。
他方、前記連結金具6を用いて形成したパネル工法の
家屋HAと、柱3を用いる軸組工法HBとの建て剛性はほぼ
同一とすることが必要となる。
従って、第19図(a)に示すように、パネル工法にお
いて大型壁パネルPL、PLが間隙Kを隔てて並置された場
合において、該間隙Kを挟む縦枠材21c、21cにより得ら
れる軸方向の剛性を、第19図(b)に示す軸組工法にお
いて柱3が負担する軸方向の剛性Eaと略等しくするため
には、柱3の軸方向の剛性Eaと、前記縦枠材21cの軸方
向の剛性Ebとの比Ea/Ebを1.5以上とする。これによっ
て、2本の縦枠材21c、21cによる軸方向の剛性(2×E
b)と、1本の柱3の軸方向の剛性Eaとがほぼバランス
でき、各工法の家屋の構築部材を混用するときにおい
て、柱3の共用化を可能とする。
なお前記比Ea/Ebは1.8以上かつ6以下が好ましく、さ
らに好ましくは、2以上かつ4以下の範囲である。なお
柱3の軸方向の剛性Eaを向上するためには、該柱3の板
厚を大とするか、内部に適宜のステー(図示せず)を配
するのがよい。
前記比Ea/Ebが6をこえるときには、柱3が過剰品質
となり、又1.5よりも小であるときには、パネル工法の
家屋HAに比して軸組工法の家屋HBの建て剛性を減じる。
なお軸組工法の家屋HBにおいて、前記耐力パネルPFを適
宜散在することによって、前記比Ea/Ebを1.5以上かつ4
以下の範囲における建て剛性の均等化を計ることが可能
となる。
〔高さの共通化〕
さらに軸組・パネル工法の家屋Hにおいては、大型壁
パネルPL、小型壁パネルPSの混用を可能とし、増改築を
便宜とするべく、第21〜24図に示すように、基礎Dの上
面Dbと床梁4Aの下面との間の高さH1及び床梁4Aの上面と
屋根梁4Bの下面との間の高さH2を、大型壁パネルPL、小
型壁パネルPSを用いる場合において、ともに同一とす
る。なお基礎Dの上面Dbには、第21図、第23図に示すよ
うに、床パネルPL取付用の取付金具13が固定され、従っ
て前記高さH1は、該取付金具13の板厚H3分、高さH2より
も高く設定する。これによって、階下、階上に寸法同一
の大型壁パネルPLを用いることができ、又小型壁パネル
PSをも共通して取付けうる。
〔まとめ及び他の実施例〕
このように、パネル工法と軸組工法の家屋HA、HBに用
いる家屋の構築部材において、梁4、及び柱3と連結金
具6とのパネル取付部Jを共通にすることによって、前
記家屋HA、HBに加えて例えば第1図に示す大型壁パネル
PL間に柱3が配される軸組・パネル工法の家屋を構築す
ることが可能となる。
さらに第4図に示すように、前記のごとくシステム
化、統合化された前記家屋の構築部材を、第1図の家屋
Hに比してさらに多種類使用して家屋Hを建築しうる。
第4図に示す家屋Hは、く字状に斜めに傾く複数枚の
壁パネルPを有する膨出部Haを家屋本体Hbから突出させ
る。又家屋本体Hbには、平屋建部分Hcを形成している。
又家屋本体Hbの階下には、図において右方は前記管柱
3C間に、床梁4Aを上面に配する大型壁パネルPLを配設す
ることによって、外壁を形成している。又階上部分は、
図の左方に示すように、通し柱3A、3Aの上端に屋根梁4B
を架け渡した骨組構造体F間に、小型壁パネルPS、PSを
配することにより外壁が形成される。又平屋建部分Hc
は、柱3B、屋根梁4Bからなる骨組構造体Fに小型壁パネ
ルPS…を配している。
又家屋内部においては、耐力パネルPFを使用してい
る。
なお前記膨出部Haは、前記大型壁パネルPL3、小型壁
パネルPS1、PS2を用いかつく字状に斜めに順次傾きかつ
折曲げ部の間隙Nを隔てて並列されるとともに、向き合
う側端面間を、斜め接続用の連結金具を用いて接続し、
又継ぎ梁4a、4b、4cが接続している。
このように、本発明の家屋構築工法は、軸組・パネル
工法の家屋H、パネル工法、軸組工法の家屋HA、HBに共
通に使用される家屋の構築部材を用いている。従って、
それらの家屋の構築部材の内の柱3、梁4、大型壁パネ
ルPLを用いることによって第1図に示す家屋Hを形成し
うる。さらに他の構築部材を利用したときには、第4図
に示す、一階の各部において大型壁パネルPL、小型壁パ
ネルPSを混用した家屋を建築することも可能となる。
〔発明の効果〕
叙上の如く本発明の家屋構築工法は、軸組工法で用い
る梁と、パネル工法で用いる梁とを共通とし、かつ軸組
工法で用いる柱とパネル工法で用いる連結金具とのパネ
ル取付部を同一とすることにより、軸組・パネル工法の
家屋を構築する。従って、家屋の構築部材を統合化で
き、設計、製作等の手間を大巾に省略し、多様な家屋
を、能率的にかつ生産性よく構築しうる。
【図面の簡単な説明】
第1図は軸組・パネル工法の家屋を例示する斜視図、第
2図はパネル工法の家屋を例示する斜視図、第3図は軸
組工法の家屋を例示する斜視図、第4図は他の実施例を
示す斜視図、第5図(a)は床梁と大型壁パネルの枠組
を例示する斜視図、第5図(b)は屋根梁を例示する斜
視図、第6図は床梁と接合した大型壁パネルを例示する
斜視図、第7図は斜材を有しない大型壁パネルを、管
柱、連結金具、床梁とともに示す斜視図、第8、9図は
連結金具を例示する斜視図、第10図は連結金具を用いた
大型壁パネルの連結状態を例示する正面図、第11図はそ
の断面図、第12図は管柱を用いた大型壁パネルの連結状
態を例示する正面図、第13図はパネル工法の家屋を簡略
化して例示する正面図、第14図は管柱を用いた家屋を例
示する正面図、第15図(a)は小型壁パネルを例示する
斜視図、第15図(b)は耐力パネルを例示する斜視図、
第16図は小型壁パネルに用いる取付金具を例示する斜視
図、第17図は小型壁パネルに用いる土台金具を例示する
斜視図、第18図(a)は通し柱を例示する斜視図、第18
図(b)は1階柱を例示する斜視図、第19図(a)は大
型壁パネルの取付状態を例示する断面図、第19図(b)
は小型壁パネルの取付け状態を例示する横断面図、第20
図は大型壁パネルにより形成される入隅部を例示する横
断面図、第21、22図は大型壁パネルの取付状態を例示す
る縦断面図、第23、24図は小型壁パネルの取付状態を例
示する縦断面図、第25図は軸組工法の家屋を略示する正
面図、第26図はパネル工法の家屋を略示する正面図、第
27図はラーメン構造を略示する正面図、第28図はピン構
造を略示する正面図、第29図はダブルグリッド方式を説
明する断面図である。 3……柱、4……梁、6、6A、6B……連結金具、F……
骨組構造体、H……家屋、HA……パネル工法の家屋、HB
……軸組工法の家屋、J……パネル取付部、PL……大型
壁パネル、PS……小型壁パネル、pL、pLA、pLB……大型
壁パネルの枠組、pS……小型壁パネルの枠組。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/56 D 6951−2E 602 K 6951−2E 605 B 6951−2E D 6951−2E E 6951−2E 621 A 6951−2E J 6951−2E 622 H 6951−2E 632 B 6951−2E C 6951−2E J 6951−2E 642 F 6951−2E

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱、梁を組み立てた骨組構造体に家屋の基
    準長さである1モジュール巾の枠組を有する小型壁パネ
    ルを配する軸組工法の家屋に用いられ階上、階下の前記
    小型壁パネル間に配される前記梁と、鋼製かつ複数モジ
    ュール巾の枠組を有する大型壁パネル間をこの大型壁パ
    ネルの上、下端に配される連結金具を用いて結合しかつ
    該階上、階下の大型壁パネル間に梁を配するパネル工法
    の家屋に用いる前記梁とを共通とするとともに、前記パ
    ネル工法の家屋で用いる前記連結金具が前記大型壁パネ
    ル間を結合するパネル取付部と、前記軸組工法の家屋で
    用いる前記柱が前記小型壁パネルを取付けるパネル取付
    部とを同一とすることにより、前記大型壁パネル間に前
    記柱が配される家屋を構築する家屋構築工法。
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