JPH0832299B2 - 多孔質膜の親水化方法 - Google Patents
多孔質膜の親水化方法Info
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- JPH0832299B2 JPH0832299B2 JP6874889A JP6874889A JPH0832299B2 JP H0832299 B2 JPH0832299 B2 JP H0832299B2 JP 6874889 A JP6874889 A JP 6874889A JP 6874889 A JP6874889 A JP 6874889A JP H0832299 B2 JPH0832299 B2 JP H0832299B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は多孔質膜の親水化処理に関する。
(従来の技術) 疏水性高分子よりなる多孔質膜には、例えばポリオレ
フィン多孔質膜のように耐水性・耐熱性・耐薬品性に優
れる等の特徴があり、電子工業用純水の製造、飲料水用
浄水器、医薬品製造用原水の徐菌等に広く利用されてい
る。
フィン多孔質膜のように耐水性・耐熱性・耐薬品性に優
れる等の特徴があり、電子工業用純水の製造、飲料水用
浄水器、医薬品製造用原水の徐菌等に広く利用されてい
る。
しかし疎水性多孔質膜はその臨界界面張力が低いため
に、そのままでは表面張力の高い液体、特に水を透過せ
しめることができないという欠点がある。
に、そのままでは表面張力の高い液体、特に水を透過せ
しめることができないという欠点がある。
このため従来は疎水性多孔質膜を使用して水または水
溶液を濾過しようとする場合に、あらかじめアルコール
等の親水性有機溶剤で多孔質膜の微細孔を湿潤処理した
後、該溶剤を水で置換する方法がとられている。しかし
この方法では多孔質膜から水が排除されるとまた疎水性
に戻り、再び水や水溶液を濾過するためには再度親水性
有機溶剤による処理、水置換を行わねばならない。ある
いは乾燥することがないように親水性有機溶剤を水で置
換した後は該多孔質膜を水中に浸漬した状態で保管しな
ければならず、輸送等に不便であること、保管時にバク
テリアが繁殖して水質が汚染され、使用時におこなう該
多孔質膜の洗浄を長時間強いられること等の問題があ
る。そこで、親水性有機溶剤を用いたり水中に保存した
りしなくても水透過性を維持できるように親水化処理さ
れた疎水性高分子より成る多孔質膜の開発が求められて
いる。
溶液を濾過しようとする場合に、あらかじめアルコール
等の親水性有機溶剤で多孔質膜の微細孔を湿潤処理した
後、該溶剤を水で置換する方法がとられている。しかし
この方法では多孔質膜から水が排除されるとまた疎水性
に戻り、再び水や水溶液を濾過するためには再度親水性
有機溶剤による処理、水置換を行わねばならない。ある
いは乾燥することがないように親水性有機溶剤を水で置
換した後は該多孔質膜を水中に浸漬した状態で保管しな
ければならず、輸送等に不便であること、保管時にバク
テリアが繁殖して水質が汚染され、使用時におこなう該
多孔質膜の洗浄を長時間強いられること等の問題があ
る。そこで、親水性有機溶剤を用いたり水中に保存した
りしなくても水透過性を維持できるように親水化処理さ
れた疎水性高分子より成る多孔質膜の開発が求められて
いる。
このような要望に応えるものとして、最近は例えばコ
ロナ放電処理による方法や強酸化性の薬剤で処理する方
法が検討されてきた。また、親水性単量体を多孔質フイ
ルムの表面に保持させた状態で放射線を照射する方法
(特開昭56−38333号)や疎水性樹脂多孔性構造物に水
溶性高分子や界面活性剤を含浸させた状態でプラズマあ
るいは熱処理する方法(特開昭56−157437号、特公昭54
−17978号)等の化学的表面変性法、あるいは炭化水素
部分と炭素原子数8〜30の有機モノ酸の非イオン性エス
テル、例えばソルビタンのカプリン酸、ラウリル酸、ミ
リスチン酸、パルミチン酸及び/又はオレイン酸のモノ
エステルの混合物である商品名スパン20等を多孔質膜に
付着させて親水化する方法(特表昭59−501049号)が提
案されている。
ロナ放電処理による方法や強酸化性の薬剤で処理する方
法が検討されてきた。また、親水性単量体を多孔質フイ
ルムの表面に保持させた状態で放射線を照射する方法
(特開昭56−38333号)や疎水性樹脂多孔性構造物に水
溶性高分子や界面活性剤を含浸させた状態でプラズマあ
るいは熱処理する方法(特開昭56−157437号、特公昭54
−17978号)等の化学的表面変性法、あるいは炭化水素
部分と炭素原子数8〜30の有機モノ酸の非イオン性エス
テル、例えばソルビタンのカプリン酸、ラウリル酸、ミ
リスチン酸、パルミチン酸及び/又はオレイン酸のモノ
エステルの混合物である商品名スパン20等を多孔質膜に
付着させて親水化する方法(特表昭59−501049号)が提
案されている。
(解決しようとする課題) しかしコロナ放電による処理法では、多孔質膜の孔構
造に著しい変化が生じたり、恒久的な親水化ができない
等の問題点がある。また強酸化性薬剤による処理法の場
合には、多孔質膜の基質の損傷が著しい等の欠点があ
る。
造に著しい変化が生じたり、恒久的な親水化ができない
等の問題点がある。また強酸化性薬剤による処理法の場
合には、多孔質膜の基質の損傷が著しい等の欠点があ
る。
また、放射線やプラズマを用いて処理する方法は、改
良の効果は認められるものの、この膜を用いて濾過を行
った際濾液中に水溶性高分子等が大量に溶出し好ましく
ない。
良の効果は認められるものの、この膜を用いて濾過を行
った際濾液中に水溶性高分子等が大量に溶出し好ましく
ない。
更に、スパン20を用いて疎水性多孔質膜を処理した場
合には、親水化処理効果は認められるが、処理された多
孔質膜の臭気が強いためこの処理剤で親水化処理された
多孔質膜からなる濾過材を例出し泡立ち現象が認められ
ることも欠点である。
合には、親水化処理効果は認められるが、処理された多
孔質膜の臭気が強いためこの処理剤で親水化処理された
多孔質膜からなる濾過材を例出し泡立ち現象が認められ
ることも欠点である。
本発明の目的は、孔構造の変化や多孔質膜の基質の損
傷のような欠点がなく、親水化処理後一旦水が多孔質膜
内から排除されてもその親水性を失わず、且つ泡立ちや
臭いなど溶出物のない濾過水を供給する多孔質膜を低コ
ストで提供することにある。
傷のような欠点がなく、親水化処理後一旦水が多孔質膜
内から排除されてもその親水性を失わず、且つ泡立ちや
臭いなど溶出物のない濾過水を供給する多孔質膜を低コ
ストで提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明の要旨は、疎水性高分子を材料とした多孔質膜
の細孔表面に、下記一般式(I)で表される化合物(以
後、化合物(1)と略す)を溶液状態で保持し、次いで
溶液の溶媒を除去しない状態でアルカリ処理して下記化
合物を架橋させることを特徴とする多孔質膜の親水化方
法にある。
の細孔表面に、下記一般式(I)で表される化合物(以
後、化合物(1)と略す)を溶液状態で保持し、次いで
溶液の溶媒を除去しない状態でアルカリ処理して下記化
合物を架橋させることを特徴とする多孔質膜の親水化方
法にある。
一般式(I) X1−SO2−L−SO2−X2 上記一般式中、X1及びX2は−CH=CH2又は、−CH2CH2Y
のいずれかであり、X1及びX2同じであっても異なってい
ても良い。Yは求核性基により置換されるか、塩基によ
ってHYの形で脱離し得る基(例えば、ハロゲン原子、ス
ルホニルオキシ、硝酸モノエステル等)を表す。Lは2
価の連結基であり、置換されていても良い。X1、X2の具
体例としては、例えば次のものを挙げることができる。
のいずれかであり、X1及びX2同じであっても異なってい
ても良い。Yは求核性基により置換されるか、塩基によ
ってHYの形で脱離し得る基(例えば、ハロゲン原子、ス
ルホニルオキシ、硝酸モノエステル等)を表す。Lは2
価の連結基であり、置換されていても良い。X1、X2の具
体例としては、例えば次のものを挙げることができる。
−CH=CH2,−CH2CH2Cl,−CH2CH2Br,−CH2CH2OSO2CH3 −CH2CH2OSO3Na −CH2CH2OSO3K,−CH2CH2OH, −CH2CH2OCOCH3, −CH2CH2OCOCF3, −CH2CH2OCOCHCl2 これらの中でも、特に −CH=CH2,−CH2CH2Cl −CH2CH2Br −CH2CH2OSO2CH3 −CH2CH2OSO3Na が好ましい。
2価の連結基Lは、アルキレン基、アリーレン基又は
これらの基と、−O−、 −CO−、 −SO−、SO2−、SO3−、 −COO−、 で示される結合を1つ或いは複数組み合わせることによ
り形成される2価の基である。R1は水素原子、又は1か
ら15個の炭素原子を有するアルキル基又はアラルキル基
を表す。又、 を2つ以上含む場合、それらのR1同士が結合して環を形
成しても良い。更に、Lは置換基を有しても良く、置換
基としてはヒドロキシ基、アルコキシ基、カルバモイル
基、スルファモイル基、アルキル基、アリール基等が例
として挙げられる。又、その置換基は、1つ以上の、X3
−SO2−で表される基によって更に置換されていても良
い。X3は前述のX1及びX2と同意義である。
これらの基と、−O−、 −CO−、 −SO−、SO2−、SO3−、 −COO−、 で示される結合を1つ或いは複数組み合わせることによ
り形成される2価の基である。R1は水素原子、又は1か
ら15個の炭素原子を有するアルキル基又はアラルキル基
を表す。又、 を2つ以上含む場合、それらのR1同士が結合して環を形
成しても良い。更に、Lは置換基を有しても良く、置換
基としてはヒドロキシ基、アルコキシ基、カルバモイル
基、スルファモイル基、アルキル基、アリール基等が例
として挙げられる。又、その置換基は、1つ以上の、X3
−SO2−で表される基によって更に置換されていても良
い。X3は前述のX1及びX2と同意義である。
Lの代表的な例としては次のものを挙げることができ
る。但し、例中のa〜vは1から6の整数であり、dの
みは0であってもよい。このうち、d、k、l及びpは
1〜3であることが好ましく、a〜vの上記d、k、l
及びp以下のものは、1又は2であることが好ましい。
また、R1は水素原子、又は1〜6個の炭素原子を有する
アルキル基が好ましく、水素原子、メチル基及びエチル
基が特に好ましい。
る。但し、例中のa〜vは1から6の整数であり、dの
みは0であってもよい。このうち、d、k、l及びpは
1〜3であることが好ましく、a〜vの上記d、k、l
及びp以下のものは、1又は2であることが好ましい。
また、R1は水素原子、又は1〜6個の炭素原子を有する
アルキル基が好ましく、水素原子、メチル基及びエチル
基が特に好ましい。
−(CH2)a−O−(CH2)b−、 −(CH2)f−SO2−(CH2)g−、 −(CH2)n−CO2−(CH2)p−OCO−(CH2)q−、 本発明に使用される化合物(1)の合成方法は例え
ば、特公昭50−35807号、同56−48860号、特開昭49−24
435号、同59−18944号等の公報に詳細に記載されてい
る。
ば、特公昭50−35807号、同56−48860号、特開昭49−24
435号、同59−18944号等の公報に詳細に記載されてい
る。
以下に本発明に使用される代表的な化合物の例をあげ
るが、本発明は、これに限定されるものではない。
るが、本発明は、これに限定されるものではない。
化合物例 1.(CH2=CH−SO2−CH2−CONH2 2.(CH2=CH−SO2−CH2−CONH2CH2 3.(CH2=CH−SO2−CH2−CONH−CH2 2 8.(CH2=CH−SO2−CH2−CONH−CH2 2CH2 9.(CH2=CH−SO2−CH2 2O 10.(CH2=CH−SO2−CH2CH2 2O 11.(CH2=CH−SO2−CH2CH2CONH−CH2 2 以下に更に本発明の技術を詳細に説明する。
本発明において使用される疎水性多孔質膜は、ポリ弗
化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリスル
ホン、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリイミド、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリアクリロニトリル、酢酸セルロース等疎水性高
分子より成るものであって、後述する温度・濃度のアル
カリに対し分解・変性等の化学的安定性のない材料でな
ければその種類は限定しない。また、多孔質膜の形態は
中空糸状、チューブ状、フイルム状その他の形態であっ
てよく、特に限定しない。
化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリスル
ホン、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリイミド、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリアクリロニトリル、酢酸セルロース等疎水性高
分子より成るものであって、後述する温度・濃度のアル
カリに対し分解・変性等の化学的安定性のない材料でな
ければその種類は限定しない。また、多孔質膜の形態は
中空糸状、チューブ状、フイルム状その他の形態であっ
てよく、特に限定しない。
多孔質膜の細孔表面に化合物(1)を溶液状態で保持
させる際に用いる溶媒は、該細孔表面を濡らすことがで
きるような低表面張力の液体であるものが好ましい。例
えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、アセ
トンなどが挙げられるがこれらに限定されるものではな
く、低表面張力の液体と高表面張力の液体を一定比率で
混合したもの等でもかまわない。
させる際に用いる溶媒は、該細孔表面を濡らすことがで
きるような低表面張力の液体であるものが好ましい。例
えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、アセ
トンなどが挙げられるがこれらに限定されるものではな
く、低表面張力の液体と高表面張力の液体を一定比率で
混合したもの等でもかまわない。
更に、本発明に用いられるアルカリとしては、あらゆ
るアルカリ−水酸化物が好ましい。即ち水酸化セシウ
ム、水酸化ルビジウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリ
ウム、及び水酸化カリウムが用いられる。中でも水酸化
ナトリウム及び水酸化カリウムが好ましい。
るアルカリ−水酸化物が好ましい。即ち水酸化セシウ
ム、水酸化ルビジウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリ
ウム、及び水酸化カリウムが用いられる。中でも水酸化
ナトリウム及び水酸化カリウムが好ましい。
多孔質膜の細孔表面に、化合物(1)を溶液状態で保
持する方法としては、例えば該溶液に多孔質膜を浸漬す
るのが容易で良い。但し、この場合には該溶液によって
多孔質膜の細孔表面が濡れることが必須条件である。化
合物(1)の中には、前述のような低表面張力の液体に
溶解しないものが存在するが、この場合には、処理する
膜をあらかじめこれら低表面張力の液体で濡らした後、
化合物(1)の溶液と置換して保持する方法が可能であ
る。
持する方法としては、例えば該溶液に多孔質膜を浸漬す
るのが容易で良い。但し、この場合には該溶液によって
多孔質膜の細孔表面が濡れることが必須条件である。化
合物(1)の中には、前述のような低表面張力の液体に
溶解しないものが存在するが、この場合には、処理する
膜をあらかじめこれら低表面張力の液体で濡らした後、
化合物(1)の溶液と置換して保持する方法が可能であ
る。
該溶液中の化合物(1)の濃度は0.1〜10%、好まし
くは0.5〜5%である。また、該溶液の温度は60℃以
下、好ましくは40℃以下である。
くは0.5〜5%である。また、該溶液の温度は60℃以
下、好ましくは40℃以下である。
更に、多孔質膜の細孔表面に化合物(1)を溶液状態
で保持したままアルカリ処理する方法としては、例えば
アルカリ溶液中に膜を浸漬してもよいし、アルカリ溶液
を霧状にして膜に吹きつけてもよい。
で保持したままアルカリ処理する方法としては、例えば
アルカリ溶液中に膜を浸漬してもよいし、アルカリ溶液
を霧状にして膜に吹きつけてもよい。
アルカリ溶液の濃度は、10-6(pH=8)〜10規定濃
度、好ましくは10-4(pH=10)〜1(pH=14)である。
10-6規定濃度未満ではアルカリ性が弱すぎて該化合物を
充分に架橋するに至らず、透水と共に該化合物は流され
てしまい恒久的な親水化は実現しない。また、10規定濃
度以上では、アルカリ性が強すぎて膜の強度低下が起こ
り好ましくない。該アルカリ溶液の温度は60℃以下、好
ましくは40℃以下である。
度、好ましくは10-4(pH=10)〜1(pH=14)である。
10-6規定濃度未満ではアルカリ性が弱すぎて該化合物を
充分に架橋するに至らず、透水と共に該化合物は流され
てしまい恒久的な親水化は実現しない。また、10規定濃
度以上では、アルカリ性が強すぎて膜の強度低下が起こ
り好ましくない。該アルカリ溶液の温度は60℃以下、好
ましくは40℃以下である。
本発明において用いられる強アルカリは、化合物
(1)を架橋させるためのものである。即ち、強アルカ
リと化合物(1)を共存させることによって該化合物同
士が架橋し、強固な親水性皮膜を多孔質膜の細孔表面に
形成することで恒久的親水化が達成される。
(1)を架橋させるためのものである。即ち、強アルカ
リと化合物(1)を共存させることによって該化合物同
士が架橋し、強固な親水性皮膜を多孔質膜の細孔表面に
形成することで恒久的親水化が達成される。
化合物(1)の架橋は、アルカリ処理開始後数秒から
数分で完了する。架橋に必要な時間、膜を放置した後、
不要なアルカリ及び過剰な化合物(1)を除去するた
め、洗浄をおこなうことが好ましい。
数分で完了する。架橋に必要な時間、膜を放置した後、
不要なアルカリ及び過剰な化合物(1)を除去するた
め、洗浄をおこなうことが好ましい。
洗浄に用いる液は通常、水でよい。流水で1〜5分洗
浄する程度で充分である。
浄する程度で充分である。
(実施例) 以下に実施例を用いて本発明を説明する。
実施例1〜5 下記の構造をもつ化合物 CH2=CHSO2CH2CONH(CH2)2NHCOCH2SO2CH=CH2 を4重量%含む溶液(常温)中に表1に示す材料を用い
た疎水性多孔質膜(いずれも公称孔径0.2μm)を30秒
浸漬した後取り出し、次いで1規定の水酸化ナトリウム
水溶液(常温)中に60秒間浸漬した。その後、水洗して
アルカリ及び該化合物の未反応物を除去して親水性多孔
質膜を得た。溶液の溶媒、多孔質膜の素材を変えて実施
した結果を表1に示す。得られた親水性多孔質膜につい
て透水速度を測定しては乾燥する操作を連続10回行っ
た。透水速度の測定には1回当たり1cm2当たり50mlの水
を濾過した。表には1回目と10回目のデータを示した。
いずれの実施例においても透水速度は全く変化しなかっ
た。また上記処理をする前後で、いずれの膜も平均孔径
・孔径分布は変わらず、孔構造の変化や多孔質膜の基質
の損傷は全くみられなかった。濾過された水は泡立ちや
臭いなどの溶出物もなかった。
た疎水性多孔質膜(いずれも公称孔径0.2μm)を30秒
浸漬した後取り出し、次いで1規定の水酸化ナトリウム
水溶液(常温)中に60秒間浸漬した。その後、水洗して
アルカリ及び該化合物の未反応物を除去して親水性多孔
質膜を得た。溶液の溶媒、多孔質膜の素材を変えて実施
した結果を表1に示す。得られた親水性多孔質膜につい
て透水速度を測定しては乾燥する操作を連続10回行っ
た。透水速度の測定には1回当たり1cm2当たり50mlの水
を濾過した。表には1回目と10回目のデータを示した。
いずれの実施例においても透水速度は全く変化しなかっ
た。また上記処理をする前後で、いずれの膜も平均孔径
・孔径分布は変わらず、孔構造の変化や多孔質膜の基質
の損傷は全くみられなかった。濾過された水は泡立ちや
臭いなどの溶出物もなかった。
実施例6〜10 下記の構造をもつ化合物 CH2=CHSO2CH2CONH(CH2)3NHCOCH2SO2CH=CH2 を3重量%含む溶液(常温)中に表2に示す材料を用い
た疎水性多孔質膜(いずれも公称孔径0.45μm)を45秒
浸漬した後取り出し、次いで1規定の水酸化ナトリウム
水溶液(常温)中に60秒間浸漬した。その後、水洗して
アルカリ及び該化合物の未反応物を除去して親水性多孔
質膜を得た。溶液の溶媒、多孔質膜の素材を変えて実施
した結果を表2に示す。上記処理をする前後で、いずれ
の膜も平均孔径・孔径分布は変わらず、孔構造の変化や
多孔質膜の基質の損傷は全くみられなかった。濾過され
た水は泡立ちや臭いなどの溶出物もなかった。
た疎水性多孔質膜(いずれも公称孔径0.45μm)を45秒
浸漬した後取り出し、次いで1規定の水酸化ナトリウム
水溶液(常温)中に60秒間浸漬した。その後、水洗して
アルカリ及び該化合物の未反応物を除去して親水性多孔
質膜を得た。溶液の溶媒、多孔質膜の素材を変えて実施
した結果を表2に示す。上記処理をする前後で、いずれ
の膜も平均孔径・孔径分布は変わらず、孔構造の変化や
多孔質膜の基質の損傷は全くみられなかった。濾過され
た水は泡立ちや臭いなどの溶出物もなかった。
実施例11〜15 あらかじめ表3に示す材料を用いた疎水性多孔質膜
(いずれも公称孔径0.2μm)をメタノールで濡らし、
次いで下記の構造をもつ化合物 CH2=CHSO2CH2CONH(CH2)4NHCOCH2SO2CH=CH2 を4重量%含む溶液(常温)中に該多孔質膜を浸漬し
た。このとき、置換が充分に行われるようにマグネット
スターラーで溶液を撹拌した。3分間浸漬した後、膜を
溶液より取り出し、次いで1規定の水酸化ナトリウムの
メタノール溶液(常温)中に60秒間浸漬した。その後、
水洗してアルカリ及び該化合物の未反応物を除去して親
水性多孔質膜を得た。溶液の溶媒、多孔質膜の素材を変
えて実施した結果を表3に示す。上記処理をする前後
で、いずれの膜も平均孔径・孔径分布は変わらず、孔構
造の変化や多孔質膜の基質の損傷は全くみられなかっ
た。濾過された水は泡立ちや臭いなどの溶出物もなかっ
た。
(いずれも公称孔径0.2μm)をメタノールで濡らし、
次いで下記の構造をもつ化合物 CH2=CHSO2CH2CONH(CH2)4NHCOCH2SO2CH=CH2 を4重量%含む溶液(常温)中に該多孔質膜を浸漬し
た。このとき、置換が充分に行われるようにマグネット
スターラーで溶液を撹拌した。3分間浸漬した後、膜を
溶液より取り出し、次いで1規定の水酸化ナトリウムの
メタノール溶液(常温)中に60秒間浸漬した。その後、
水洗してアルカリ及び該化合物の未反応物を除去して親
水性多孔質膜を得た。溶液の溶媒、多孔質膜の素材を変
えて実施した結果を表3に示す。上記処理をする前後
で、いずれの膜も平均孔径・孔径分布は変わらず、孔構
造の変化や多孔質膜の基質の損傷は全くみられなかっ
た。濾過された水は泡立ちや臭いなどの溶出物もなかっ
た。
比較例 上記親水化処理を施さない膜の透水速度を測定しよう
としたが、圧力1kg/cm2まで水圧をかけても水は濾過し
なかった。
としたが、圧力1kg/cm2まで水圧をかけても水は濾過し
なかった。
(発明の効果) 本発明の方法で親水化された多孔質膜は優れた親水性
を有しており、アルコール等による親水化処理を行わず
とも良好な親水性を示し、濾過中または濾過後に膜が乾
燥しても濾過性能の低下は全く認められない。また、孔
構造の変化や多孔質膜の基質の損傷もみられず、低コス
トで親水化が実現でき、かつ、濾過された水は泡立ちや
臭いなどの溶出物もなく、その実用的効果は極めて大き
い。
を有しており、アルコール等による親水化処理を行わず
とも良好な親水性を示し、濾過中または濾過後に膜が乾
燥しても濾過性能の低下は全く認められない。また、孔
構造の変化や多孔質膜の基質の損傷もみられず、低コス
トで親水化が実現でき、かつ、濾過された水は泡立ちや
臭いなどの溶出物もなく、その実用的効果は極めて大き
い。
Claims (2)
- 【請求項1】多孔質膜の細孔表面に、下記一般式(I)
で表される化合物を溶液状態で保持し、次いで溶液の溶
媒を除去しない状態でアルカリ処理して下記化合物を架
橋させることを特徴とする多孔質膜の親水化方法。 一般式(I) X1−SO2−L−SO2−X2 上記一般式中、X1及びX2は−CH=CH2又は、−CH2CH2Yの
いずれかであり、X1及びX2同じであっても異なっても良
い。Yは求核性基により置換されるか、塩基によってHY
の形で脱離し得る基を表す。Lは2価の連結基であり、
置換されていても良い。 - 【請求項2】連結Lが である請求項1記載の多孔質膜の親水化方法。 但し、記号c〜eは1〜6の整数であり、dのみは0で
あってもよい。また、R1は水素原子または1〜6個の炭
素原子を有するアルキル基を表す。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6874889A JPH0832299B2 (ja) | 1989-03-20 | 1989-03-20 | 多孔質膜の親水化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6874889A JPH0832299B2 (ja) | 1989-03-20 | 1989-03-20 | 多孔質膜の親水化方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02245229A JPH02245229A (ja) | 1990-10-01 |
| JPH0832299B2 true JPH0832299B2 (ja) | 1996-03-29 |
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ID=13382702
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP6874889A Expired - Fee Related JPH0832299B2 (ja) | 1989-03-20 | 1989-03-20 | 多孔質膜の親水化方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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| JP (1) | JPH0832299B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104888630A (zh) * | 2015-06-04 | 2015-09-09 | 湖北中泉环保技术有限公司 | 一种在高浓度碱溶液中使用的膜组件的制造方法 |
-
1989
- 1989-03-20 JP JP6874889A patent/JPH0832299B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104888630A (zh) * | 2015-06-04 | 2015-09-09 | 湖北中泉环保技术有限公司 | 一种在高浓度碱溶液中使用的膜组件的制造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02245229A (ja) | 1990-10-01 |
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