JPH08324087A - スタンプ素材およびスタンプ素材用パッケージ - Google Patents

スタンプ素材およびスタンプ素材用パッケージ

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JPH08324087A
JPH08324087A JP8035242A JP3524296A JPH08324087A JP H08324087 A JPH08324087 A JP H08324087A JP 8035242 A JP8035242 A JP 8035242A JP 3524296 A JP3524296 A JP 3524296A JP H08324087 A JPH08324087 A JP H08324087A
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JP
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stamp
photosensitive resin
base
resin
adhesive strength
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JP8035242A
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Hiroshi Kuriyama
弘 栗山
Kozo Gyoda
幸三 行田
Masahiko Nunokawa
正彦 布川
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/20Exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/2002Exposure; Apparatus therefor with visible light or UV light, through an original having an opaque pattern on a transparent support, e.g. film printing, projection printing; by reflection of visible or UV light from an original such as a printed image
    • G03F7/2012Exposure; Apparatus therefor with visible light or UV light, through an original having an opaque pattern on a transparent support, e.g. film printing, projection printing; by reflection of visible or UV light from an original such as a printed image using liquid photohardening compositions, e.g. for the production of reliefs such as flexographic plates or stamps
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印面作成用に設けたゲル状の感光性樹脂を適
切に保護することができると共に、印面形成後、感光性
樹脂の未硬化部分を簡単に取り除くことができるスタン
プ素材を、またこの種のスタンプ素材の保存に好適なス
タンプ素材用パッケージを提供することを目的とする。 【解決手段】 印面を作成する基材として、受光した光
によりゲルから固体に変化する感光性樹脂80を用いた
スタンプ素材7であって、スタンプ台木71と、スタン
プ台木の印面形成側の面に接着された感光性樹脂と、感
光性樹脂の表面に接着された透光性を有するカバー部材
100とを備え、ゲル状態における感光性樹脂80のス
タンプ台木71との間の接着強度はカバー部材100と
の間の貼着強度よりも小さく、固化状態における感光性
樹脂80のスタンプ台木71との間の粘着強度はカバー
部材100との間の貼着強度よりも大きいものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲル状の感光性樹
脂を露光して、所望の印影の印鑑、スタンプ等を簡単に
得ることができるスタンプ素材に関するものである。ま
た、本発明は、この種のスタンプ素材の保存に適したス
タンプ素材用パッケージに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、印鑑、ゴム判等のスタンプ(本明
細書では、これらを総称して「スタンプ」と呼ぶものと
する。)を、専門家以外でも簡単に作成できる印章作成
機あるいはスタンプ作成機と呼ばれる装置が市販されて
いる。これらの装置に用いられるスタンプ素材は、印面
形成部材とこれを保持するスタンプ台木とから成り、こ
れらは別部材として用意されている。印面形成部材はベ
ース体とベース体に固着した紫外線硬化樹脂とで構成さ
れており、この紫外線硬化樹脂により印面が形成され
る。この紫外線硬化樹脂は、定常状態において、所定の
硬度および脆性を有するが、紫外線の照射により硬度を
増すと共に靱性を帯びる性質を有している。また、この
紫外線硬化樹脂は、定常状態においては水溶性である
が、紫外線の照射により非水溶性となる。
【0003】このスタンプ素材を用いてスタンプを作成
する場合には、予め装置の露光部を利用して所望の印章
画像を写し込んだネガフィルムを形成しておき、このネ
ガフィルムをマスクとして、スタンプ素材の紫外線硬化
樹脂に紫外線を露光する。この露光により、紫外線硬化
樹脂の印章画像に相当する部分が硬化するため、次にブ
ラシなどを用いて、水に浸しながら紫外線硬化樹脂の硬
化していない部分を掻き落とすようにして洗い流す。そ
して好ましくは、再度、紫外線硬化樹脂に紫外線を照射
し、印面を安定させ、その後この印面形成部材をスタン
プ台木に取り付けて、スタンプが完成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のスタンプの作成方法では、紫外線硬化樹脂の未硬化
部分であっても、所定の硬度および脆性を有しているの
で、水により軟化させながら洗い流すようにしても、細
部まで完全に洗い流すためには、時間がかかると共に煩
雑な作業を強いられるものとなっていた。しかも、慣れ
ないと、ブラシなどで強く擦り過ぎて硬化部分を損傷す
ることがあり、またインクが付着する硬化部分の表面の
粗面(インクが弾けないように印面への載りを保つ部
分)を平滑に削ってしまうことがあった。
【0005】かかる場合、紫外線硬化樹脂として未硬化
状態がゲル状のものを用いれば、上記の不具合は解消さ
れると考えられる。しかし、このようにゲル状の紫外線
硬化樹脂を用いると、未硬化状態においてこれを適切に
保護しておく必要がある。また、印面形成後、紫外線硬
化樹脂の未硬化部分の除去に、ゲル状であることを生か
した方法を執ることが望まれる。
【0006】一方、この種の感光性樹脂は、未硬化状態
において、常に酸素に接触(呼吸)していないと、また
高温下に置かれると劣化する性質がある。すなわち、完
全密封した状態で保管しておくと、硬化したり、感光性
が悪化してしまう。
【0007】本発明は、印面作成用に設けたゲル状の感
光性樹脂を適切に保護することができると共に、印面形
成後、感光性樹脂の未硬化部分を簡単に取り除くことが
できるスタンプ素材を、またこの種のスタンプ素材の保
存に好適なスタンプ素材用パッケージを提供することを
その目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1のスタンプ素材
は、印面を作成する基材として、受光した光によりゲル
から固体に変化する感光性樹脂を用いたスタンプ素材で
あって、スタンプ台木と、スタンプ台木の印面形成側の
面に接着された感光性樹脂と、感光性樹脂の表面に接着
された透光性を有するカバー部材とを備え、ゲル状態に
おける感光性樹脂とスタンプ台木との間の接着強度はゲ
ル状態における感光性樹脂とカバー部材との間の接着強
度よりも小さく、固化状態における感光性樹脂とスタン
プ台木との間の接着強度は固化状態における感光性樹脂
とカバー部材との間の接着強度よりも大きいことを特徴
とする。
【0009】この構成によれば、受光した光によりゲル
から固体に変化する感光性樹脂を用いているため、カバ
ー部材を通して印影模様に対応した露光を行うと、露光
部分のみが固化(凝固)し、それ以外の部分はゲルの状
態を維持する。一方、ゲル状態における感光性樹脂のス
タンプ台木との間の接着強度はカバー部材との間の接着
強度よりも小さく、固化状態における感光性樹脂のスタ
ンプ台木との間の接着強度はカバー部材との間の接着強
度よりも大きいため、露光後(印面形成後)において、
感光性樹脂の露光部分はスタンプ台木側に強く接着し、
未露光部分はカバー部材側に強く接着することになる。
このため、印面形成後、カバー部材を引き剥すようにす
ると、感光性樹脂の未露光部分がカバー部材と共にスタ
ンプ台木側から離脱し、感光性樹脂の露光部分はスタン
プ台木側に残る。これにより、不要な感光性樹脂の未露
光部分がカバー部材と共に取り除かれ、感光性樹脂の固
化部分により、スタンプ台木に凸版もしくは凹版のスタ
ンプ面が形成されることになる。なお、この場合の「ゲ
ル」とは、液体と固体の中間状態であって、自己保持可
能なものをいう。また、接着の概念は、接着性における
強弱の問題として粘着をも含む。
【0010】請求項1のスタンプ素材において、カバー
部材は、感光性樹脂側の面に感光性樹脂への接着のため
の接着剤層を有し、接着剤層は受光した光によりその接
着強度が低下することが、好ましい。
【0011】この構成によれば、カバー部材の接着剤層
における露光部分の接着力を、感光性樹脂を露光したと
きに低下させることができる。このため、不要な感光性
樹脂の未露光部分をカバー部材と共に、確実に取り除く
ことができる。
【0012】請求項1または2のスタンプ素材におい
て、スタンプ台木は印面側の面に、更に基部材を備え、
感光性樹脂は基部材を介して前記スタンプ台木に接着さ
れていることが、好ましい。
【0013】この構成によれば、基部材を介して、感光
性樹脂とスタンプ台木とを接着することになり、基部材
として感光性樹脂とのなじみの良い材料を選定すれば、
印面形成前後に亘って、スタンプ台木から感光性樹脂が
離脱するなどの支障を生ずることがなく、かつスタンプ
台木の材質等が制限されることがない。
【0014】請求項3のスタンプ素材において、基部材
は、感光性樹脂側の面に感光性樹脂を接着のための接着
剤層を有し、接着剤層は受光した光によりその接着強度
が向上することが、好ましい。
【0015】この構成によれば、基部材の接着剤層にお
ける露光部分の接着力を、感光性樹脂を露光したときに
向上させることができるため、不要な感光性樹脂の未露
光部分をカバー部材と共に、確実に取り除くことができ
る。
【0016】請求項1ないし4のいずれかのスタンプ素
材において、感光性樹脂は紫外線硬化型の樹脂であるこ
とが、好ましい。
【0017】この構成によれば、材料の入手が容易であ
ると共に、コストも低くて済む。
【0018】請求項5のスタンプ素材において、感光性
樹脂は紫外線硬化型のシリコーン樹脂であることが好ま
しい。
【0019】この構成によれば、アクリル系の紫外線硬
化型のものに比べて、硬化後のゴム弾性特性に優れ、ま
た耐久性も優れており、さらに人体に無害であり、好適
な印面を形成することができる請求項7のスタンプ素材
用パッケージは、印面を作成する基材として感光性樹脂
を備えたスタンプ素材を封入するためのスタンプ素材用
パッケージであって、遮光性、通気性および防水性を有
することを特徴とする。
【0020】この構成によれば、遮光性および防水性に
より、内部に収容された感光性樹脂が感光されることが
なく、また未露光状態において水溶性の感光性樹脂など
では、保管中に溶解してしまうことがない。さらに、通
気性により、内部の無用な温度上昇が抑制され、かつ感
光性樹脂が常に新鮮空気、すなわち酸素と接触するた
め、硬化や感光性の悪化などの感光性樹脂の劣化を防止
することができる。なお、パッケージとしては、いわゆ
る袋状のものおよび容器状のもののいずれであってもよ
い。
【0021】請求項8のスタンプ素材用パッケージは、
印面を作成する基材として感光性樹脂を備えたスタンプ
素材を封入するためのスタンプ素材用パッケージであっ
て、防水性および遮光性を有し、スタンプ素材を収容す
るパッケージ本体と、パッケージ本体の一部に形成され
た通気性および防水性を有する通気部とを備えたことを
特徴とする。
【0022】この構成によれば、全体として、遮光性、
通気性および防水性を備えるため、感光性樹脂の劣化な
どを防止することができ、スタンプ素材を適切に保存す
ることができる。また、部分的に通気部を設けることに
より、コストを削減することができる。
【0023】請求項8のスタンプ素材用パッケージにお
いて、通気部は、パッケージ本体に形成した透孔と、透
孔を封鎖する封鎖部材とを有し、封鎖部材は、四フッ化
エチレン樹脂の多孔質膜を備えていることが、好まし
い。
【0024】この構成によれば、封鎖部材により、一般
的には相反するとされる通気性と防水性とを、1つの部
材に併せ持たせることができ、また構造を単純化できる
と共に、比較的低コストで製造することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
好適な実施形態を説明する。
【0026】図1および図2には、本発明を適用可能な
スタンプ作成装置の外観構成を示している。このスタン
プ作成装置は凸版スタンプを作成するものであり、これ
らの図に示すように、このスタンプ作成装置1は、所望
の文字を入力するためのキー入力部2と、入力された文
字等を表示するための表示部3と、リボンカートリッジ
装着部4とを有している。リボンカートリッジ装着部4
は、開閉蓋4aを備え、これを開けることにより、内部
に形成されている矩形の装着用凹部4bが露出する。そ
して、この装着用凹部4bに矩形のリボンカートリッジ
5が装着できるようになっている。
【0027】リボンカートリッジ5には、図2に示すよ
うに、その中心部に矩形のポケット5aが形成され、こ
のポケット5aには、スタンプ素材であるスタンプ作成
用ユニット7が装着されるようになっている。また、ポ
ケット5aを逃げたリボンカートリッジ5の内部には、
後述するインクリボンおよび印刷紙リボンが内蔵されて
いる。
【0028】次に、図3を参照して、リボンカートリッ
ジ装着部4およびリボンカートリッジ5の構成について
説明する。リボンカートリッジ5は、一定の厚さのカー
トリッジケース51の内部に、インクリボン52を巻き
出す巻出しリール53と、インクリボン52を巻き取る
巻取りリール58とを有し、また印刷紙リボン54を巻
き出す印刷紙リール55を有している。インクリボン5
2は、巻出しリール53から繰り出され、ガイド56等
に案内されて印字位置57に導かれ、さらに露光位置6
0からケース内周壁51bに沿って導かれて、巻取りリ
ール58に巻き取られる。なお、巻取りリール58の駆
動軸は、カートリッジ装着部4の装着用凹部4b側に設
けられており、リボンカートリッジ5をこの装着用凹部
4bに装着することにより、巻取りリール58が駆動軸
に嵌合する。
【0029】一方、印刷紙リボン54は、印刷紙リール
55から繰り出され、インクリボン52に重ね合わされ
た状態で印字位置57に導かれ、さらにカートリッジケ
ース51の側面に形成した排出口51aを通過して外部
に導かれる。この排出口51aの延長上に位置して、装
置本体側にも排出口4cが形成されており、印刷紙リボ
ン54は排出口4cを通過して装置外に送り出される。
排出口4cの近傍には、手動式のカッタ4dが配設され
ており、カッタ4dは隣接した位置に配設したカッタボ
タン4eを押し下げることにより切断動作される。装置
外に送り出されてきた印刷紙リボン54は、このカッタ
4dにより所定の長さに切断される。
【0030】上記の印字位置57には、熱転写式の印字
ヘッド57aと、これに対峙させたプラテンローラ57
bとが配設されている。印字ヘッド57aは、カートリ
ッジ装着部4の装着用凹部4b側に設けられており、リ
ボンカートリッジ5のカートリッジケース51を貫通し
て矩形ケース51内に臨んでいる。また、プラテンロー
ラ57bは、そのローラがカートリッジ5側に取り付け
られる一方、その駆動軸が装着用凹部4b側に設けられ
ている。これにより、カートリッジ5を装着用凹部4b
に装着すると、印字ヘッド57aとプラテンローラ57
bとが、わずかに離間した状態で対峙すると共に、プラ
テンローラ57bがその駆動軸に嵌合して回転可能な状
態になる。
【0031】上記の露光位置60は、カートリッジケー
ス51の内周壁51bの一辺に沿った部分であり、内周
壁51bの両端には一対のガイド61、62が配設され
ている。そして、一対のガイド61、62間に掛け渡さ
れたインクリボン53に対し平行に対峙するように、装
置本体の側には、露光手段としての紫外線照射光源63
が配置されている。また、インクリボン53と紫外線照
射光源63との間には、紫外線透過性のリボン押さえ板
65が、インクリボン53に平行に配置されている。
【0032】このリボン押さえ板65は、例えば、スタ
ンプ作成装置1の装着用凹部4b側に設置されており、
カートリッジ5を装着すると、第3図に示すように、一
対のガイド61、62よりも僅かに紫外線照射光源63
の側の位置するようになっている。このリボン押さえ板
65は、図外の機構によりガイド61、62側に平行移
動可能に構成されており、紫外線露光時には、これらの
ガイド61、62の間に架け渡されているインクリボン
53を、スタンプ作成用ユニット7側に押し付ける。こ
の場合、一対のガイド61、62は、図外のばね等によ
りスタンプ作成用ユニット7側に移動可能に構成されて
おり、リボン押さえ板65の平行移動に倣うように移動
する。
【0033】このように露光時には、リボン押さえ板6
5によってインクリボン53のネガ部分が、後述するス
タンプ作成用ユニット7の透明カバー72に押し付けら
れるので、照射光が必要以外の部分に漏れるおそれがな
い。なお、リボン押さえ板65は、上記のように紫外線
透過性の板の代わりに、インクリボン53のネガ部分に
対応する中央部が矩形の開口となっている矩形枠であっ
てもよい。
【0034】なお、図3に示すように、カートリッジ装
着部4には、その開閉蓋4aの開閉を検出する蓋オープ
ン検出スイッチ66が配置されている。この蓋オープン
検出スイッチ66は、開閉蓋4aの開閉に連動するもの
であり、開閉蓋4aが開くと、紫外線照射光源63を自
動的にオフにする。これにより、紫外線露光時等に、誤
って開閉蓋4bが開けられてしまっても、自動的に紫外
線照射光源63が自動的にオフするので、紫外線が外部
に漏れることが無い。
【0035】次に、図3および図4を参照して、カート
リッジ5に形成した開口5aに装着したスタンプ作成用
ユニット7について説明する。
【0036】スタンプ作成用ユニット7は、全体として
直方体形状を有しており、台木71と、この台木の端面
71aに取り付けられた樹脂保持部72とを有してい
る。この樹脂保持部72は、特定波長の光、本例では紫
外線を照射することによりゲルの状態(液相と固相の中
間状態であって自己保持可能な状態)から固相に変化す
る紫外線硬化型の感光性樹脂を外側から露光できる状態
で保持した構成となっている。
【0037】詳細に説明すると、この樹脂保持部72
は、紫外線硬化型の樹脂であるゲル状のシリコーン樹脂
などから成る樹脂層(感光性樹脂)80と、この樹脂層
80における台木71側の表面に接着固定された基部材
90と、樹脂層80の他方の側の表面に接着固定したカ
バー部材100から成る三層構造となっている。勿論、
台木71の端面71aを、樹脂層80との間で十分に接
着強度が得られるように処理、加工すれば、基部材90
を省略した二層構造とすることもできる。この場合に
は、樹脂層80を支持するための基部材90の役目は、
台木端面71aが担うことになる。
【0038】樹脂層80を形成している紫外線硬化型の
シリコーン樹脂は、アクリル系の紫外線硬化型のものに
比べて、ゴム状に調製し易く、硬化後のゴム弾性特性に
優れ、また耐久性に優れている。従って、凸版スタンプ
面として好適である。
【0039】一方、基部材90は、例えば、ポリエステ
ルフィルム91と、樹脂層80側の第1接着剤層92
と、台木71側の第2接着剤層93から成る三層構造を
しており、第1接着剤層92を介して樹脂層80に接着
固定され、第2接着剤層93を介して台木71に接着固
定されている。具体的には、ポリエステルフィルム91
に第1接着剤層92が作り込まれており、この第1接着
剤層92付きのポリエステルフィルム91が、第2接着
剤層93を介して台木71に接着されている。また、第
1接着剤層92は、紫外線の照射により、ポリエステル
フィルム91と樹脂層80との接着強度を高める性質を
有し、樹脂層80が硬化することと相俟ってこの部分の
接着強度を、カバー部材100と樹脂層80との間の接
着強度より格段に大きくする。
【0040】カバー部材100は、アクリル系樹脂等の
粘着剤層101と、これを保持しているフィルム層10
2とで構成された、いわゆる粘着テープである。このカ
バー部材100は紫外線透過特性を備えていると共に、
紫外線を照射すると、照射された部分の粘着剤層101
の接着(粘着)強度が、初期粘着強度に比べて大幅に低
下する特性を備えたものである。このような粘着テープ
は、一般的にUVシートと呼ばれ、半導体ウェーハのダ
イシング加工用テープとして利用されているものを採用
することができる。なお、上記の第1接着剤層92によ
る樹脂層80とポリエステルフィルム91との間の接着
強度と、この粘着剤層101による樹脂層80とカバー
部材100との間の接着強度とは、露光を行う前におい
ては、後者の方が大きくなるように調整されている。
【0041】次に、このように構成した本実施形態のス
タンプ作成装置1によるスタンプ作成の手順を、図1な
いし図3を参照して説明する。
【0042】まず、スタンプ作成者は、カートリッジ装
着部4の開閉蓋4aを開けて、装着用凹部4bに、リボ
ンカートリッジ5を装着する。さらに、装着したリボン
カートリッジ5の開口5aに、スタンプ作成用ユニット
7を装着し、しかる後に開閉蓋4aを閉じる。
【0043】次に、作成しようとする印影文字(印章画
像)を、キー入力部2を介して入力する。入力された文
字群は表示部3に表示されるので、希望する文字が入力
されたか否かを確認できる。希望する文字群を入力した
後は、キー入力部2を介して印字動作を指示する。これ
により、装置本体に内蔵されているリボン搬送駆動機
構、および印字制御機構が動作して、インクリボン52
および印刷紙リボン53の送りを開始すると共に、印字
ヘッド57aの発熱体を駆動して、印字位置57を通過
するインクリボン52および印刷紙リボン54に対して
印字動作を行う。
【0044】この結果、印字位置57を通過する印刷紙
リボン54には印影文字が印字されるが、インクリボン
52には、印影文字の部分のインクが印刷紙リボン54
に転写して無くなる。すなわち、印刷紙リボン54には
印影文字が印字され、インクリボン52には、印影文字
の部分が紫外線透過性となったネガフィルムが形成され
る。その後、印刷紙リボン54は、排出口51a,4c
を介して装置外部に排出され、カッタ4dにより所定の
長さに切断される。一方、インクリボン52は、更に先
方に送られ、そのネガフィルム形成部分が露光位置60
に達したところで停止する。
【0045】露光位置60にインクリボン52のネガフ
ィルム形成部分が到達すると、まず、リボン押さえ板6
5が平行移動して、一対のガイド61、62の間に架け
渡されているインクリボン52のネガフィルム形成部分
を、スタンプ作成用ユニット7のカバー部材100の表
面に密着させる。しかる後に、紫外線照射光源63が点
灯され、インクリボン52のネガフィルム部分をマスク
として、カバー部材100を介して、スタンプ作成用ユ
ニット7の樹脂保持部72の樹脂層80に所定の時間露
光が行われる。これにより、樹脂層80の露光部分は硬
化して、ゲルから固体に変化すると共に、未露光部分は
ゲルのまま残る。このようにして、樹脂層80の印影文
字に対応した硬化部分により、印面が形成される。そし
て、露光終了後は、リボン押さえ板65は再び初期位置
に後退する。この結果、一対のガイド61、62も初期
位置に戻る。
【0046】その後は、開閉蓋4aを開けて、装着用凹
部4bからスタンプ作成用ユニット7を取り出す。そし
て、スタンプ作成用ユニット7からカバー部材100を
引き剥す。
【0047】カバー部材100(粘着剤層101)は前
述したように、紫外線照射部分の粘着強度が初期強度に
比べて大幅に低下する性質を備えている。したがって、
上記のように露光を行うと、図5(a)に示すように、
樹脂層80の硬化部分80Aに対応した粘着剤層101
の露光部分101Aの接着(粘着)強度が大幅に低下
し、それ以外の未露光部分101Bは初期の接着(粘
着)強度を保持している状態となる。すなわち、樹脂の
硬化部分80Aとカバー部材100との間の接着強度は
小さく、樹脂層80の未硬化部分80Bとカバー部材1
00との接着強度は初期の大きな接着強度のまま保持さ
れる。
【0048】また、樹脂層80と基部材90との間の接
着強度は、露光前の状態においては、樹脂層80とカバ
ー部材100との間の接着強度よりも小さい。しかる
に、露光後においては、第1接着剤層92の露光部分9
2Aは、樹脂層80の硬化と相俟って接着強度は向上
し、未露光部分92Bは初期の接着強度を保持している
状態となる。このため、樹脂層80の硬化部分80A
と、これが接している基部材90の部分との間の接着強
度は向上する。これに対して、樹脂層80の未硬化部分
80Bと、これが接している基部材90の部分との間の
接着強度は初期状態のままに保持される。
【0049】この結果、露光後においては、樹脂層80
の硬化部分80Aは、露光前に比べて、基部材90への
接着力が強化され、カバー部材100への接着力が弱め
られて、基部材90への接着力の方が大幅に大きくな
る。これに対して、樹脂層80の未硬化部分80Bにお
いては、露光前の状態のままであり、基部材90への接
着力に比べてカバー部材100への接着力の方が大き
い。
【0050】したがって、カバー部材100を剥がす
と、カバー部材100は、樹脂層80の硬化部分80A
から簡単に剥がれるので、この硬化部分80Aが台木7
1の側に残る。一方、ゲル状のままの未硬化部分80B
はカバー部材100に接着されたしたまま、硬化部分8
0Aおよび台木71から分離して、このカバー部材10
0と共に剥がれる。
【0051】この結果、スタンプ作成用ユニット7か
ら、所望の印影文字の凸版スタンプ面が形成されたスタ
ンプを得ることができる。なお、スタンプ作成用ユニッ
ト7の印影を表示するために、その台木71の背面に
は、前述の印字工程で得られた印影文字が印刷された印
刷紙リボン54を貼り付ける。
【0052】このように、このスタンプ作成用ユニット
7には、紫外線硬化型のゲル状の樹脂層を露光し硬化さ
せるようにしている。したがって、その硬化部分と未硬
化部分を単に分離するのみでよく、固体状の紫外線硬化
樹脂を利用した場合とは異なり、水等の流体を用いた洗
い出しが不要となる。特に、本例においては、粘着テー
プとしてのカバー部材100として、紫外線照射部分の
粘着力が初期粘着力に比べて低下する性質のものを用い
ているので、硬化した樹脂層80の硬化部分80Aから
樹脂層80の未硬化部分80Bを分離する作業を極めて
簡単に行うことができ、短時間で行うことができる。ま
た、他の方向として液体状の樹脂を用いる場合のよう
に、それを封入しておくための封入部を構成しておく必
要が無いので、その分、部品点数を削減できる。
【0053】さらに、紫外線硬化樹脂としてシリコーン
樹脂を使用しているので、アクリル系の紫外線硬化型樹
脂に比べて、耐熱性、耐寒性に優れており、また、人体
に対しても安全であるという利点がある。これに加え
て、シリコーン樹脂の硬化物はゴム弾性体として優れた
性状を呈するので、例えば、形成された凸版スタンプ面
と台木71の間にクッション材が不要になるといった利
点もある。
【0054】なお、使用する感光性樹脂としては、紫外
線硬化型のシリコーン樹脂以外のゲル状の感光性樹脂を
使用してもよいことは勿論である。
【0055】次に、図6には、このように構成したスタ
ンプ作成用ユニット7を保存するのに適した保存用パッ
ケージの例を示してある。
【0056】この保存用パッケージ200は、流体不透
過性(防水性)の素材から形成された袋体(パッケージ
本体)201であり、この袋体201には、スタンプ作
成用ユニット7を出し入れするための開口202が形成
されている。スタンプ作成用ユニット7は、この開口2
02から袋体201の内部に投入され、その後開口20
2は封止される。また、袋体201の側面には通気部2
03が形成されている。
【0057】図7に示すように、この通気部203は、
袋体201の側面に開けた貫通孔(透孔)210と、こ
の貫通孔210を封鎖している封鎖部材220から構成
されている。この封鎖部材220は、通気性および防水
性を備えた素材から形成されたものである。本例では、
四フッ化エチレン樹脂の多孔質膜221と、この表面に
積層したナイロン製の不織布222から形成され、多孔
質膜221の裏面周囲が粘着剤の層223を介して袋体
201の貫通孔210の周囲に密閉状態で固定されてい
る。
【0058】なお、袋体201の素材は、図7に示すよ
うに、アルミニウム箔205の両面にPETの樹脂フィ
ルム206、207を貼り合わせた三層構造のものを使
用して、遮光性と共に、防水(湿)性を確保している。
【0059】このように構成した保存用パッケージ20
0を用いれば、樹脂層80が常に流通する空気に接触し
て劣化することがなく、スタンプ作成用ユニット7の保
存寿命を延ばすことができる。
【0060】なお、この保存用パッケージは一例を示す
ものである。したがって、例えば、通気部203を設け
る代わりに、袋体201の全体を、通気性および防水性
を備えた素材を用いて形成してもよい。このような素材
としては、ゴアテックス(商品名)等を用いることがで
きる。また、保存用パッケージは容器状のものであって
もよい。
【0061】
【発明の効果】以上のように請求項1のスタンプ素材に
よれば、印面作成用に設けたゲル状の感光性樹脂を適切
に保護することができると共に、印面形成後、感光性樹
脂の未硬化部分を、その性状を利用して簡単に取り除く
ことができる。したがって、感光性樹脂を損傷すること
がなく、取扱い易いものとすることができる。
【0062】また、請求項7のスタンプ素材用パッケー
ジによれば、感光性樹脂の劣化などを防止することがで
き、スタンプ素材をその品質を損なうことなく長期間保
存することができる。したがって、スタンプ素材の保存
に好適なものとすることができる。
【0063】さらに、請求項8のスタンプ素材用パッケ
ージによれば、スタンプ素材の保存に好適なものとする
ことができると共に、低コストで製造することがでる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るスタンプ作成用ユニ
ットを用いてスタンプを作成するためのスタンプ作成装
置の外観斜視図である。
【図2】図1のリボンカートリッジ装着部へのカートリ
ッジおよびスタンプ作成用ユニットの取付け状態を示す
部分分解斜視図である。
【図3】図1のカートリッジ装着部およびそこに装着さ
れたリボンカートリッジの構成を示す拡大平面図であ
る。
【図4】本発明の一実施形態に係るスタンプ作成用ユニ
ットの構造図である。
【図5】図4のユニットの樹脂保持部の部分を拡大して
示す拡大断面図であり、(a)は露光硬化させた状態を
示す拡大断面図であり、(b)はカバー部材をはぎ取る
状態を示す拡大断面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るスタンプ作成用パッ
ケージの外観斜視図である。
【図7】図6のパッケージの通気部の拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 スタンプ作成装置 63 紫外線照射光源 7 スタンプ作成用ユニット 71 台木 72 樹脂保持部 80 樹脂層 80A 硬化部分 80B 未硬化部分 90 基部材 91 ポリエステルフィルム 92 第1接着剤層 92A 露光部分 92B 未露光部分 100 カバー部材 101 粘着剤層 101A 露光部分 101B 未露光部分 102 フィルム層 200 保存用パッケージ 201 袋体 202 開口 203 通気部 210 貫通孔 220 封鎖部材 221 多孔質膜

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印面を作成する基材として、受光した光
    によりゲルから固体に変化する感光性樹脂を用いたスタ
    ンプ素材であって、 スタンプ台木と、当該スタンプ台木の印面形成側の面に
    接着された前記感光性樹脂と、当該感光性樹脂の表面に
    接着された透光性を有するカバー部材とを備え、 ゲル状態における前記感光性樹脂と前記スタンプ台木と
    の間の接着強度はゲル状態における当該感光性樹脂と前
    記カバー部材との間の接着強度よりも小さく、固化状態
    における前記感光性樹脂と前記スタンプ台木との間の接
    着強度は固化状態における当該感光性樹脂と前記カバー
    部材との間の接着強度よりも大きいことを特徴とするス
    タンプ素材。
  2. 【請求項2】 前記カバー部材は、前記感光性樹脂側の
    面に当該感光性樹脂への接着のための接着剤層を有し、
    当該接着剤層は受光した光によりその接着強度が低下す
    ることを特徴とする請求項1に記載のスタンプ素材。
  3. 【請求項3】 前記スタンプ台木は印面側の面に、更に
    基部材を備え、前記感光性樹脂は当該基部材を介して当
    該前記スタンプ台木に接着されていることを特徴とする
    請求項1または2に記載のスタンプ素材。
  4. 【請求項4】 前記基部材は、前記感光性樹脂側の面に
    当該感光性樹脂を接着のための接着剤層を有し、当該接
    着剤層は受光した光によりその接着強度が向上すること
    を特徴とする請求項3に記載のスタンプ素材。
  5. 【請求項5】 前記感光性樹脂は紫外線硬化型の樹脂で
    あることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記
    載のスタンプ素材。
  6. 【請求項6】 前記感光性樹脂は紫外線硬化型のシリコ
    ーン樹脂であることを特徴とする請求項5に記載のスタ
    ンプ素材。
  7. 【請求項7】 印面を作成する基材として感光性樹脂を
    備えたスタンプ素材を封入するためのスタンプ素材用パ
    ッケージであって、 遮光性、通気性および防水性を有することを特徴とする
    スタンプ素材用パッケージ。
  8. 【請求項8】 印面を作成する基材として感光性樹脂を
    備えたスタンプ素材を封入するためのスタンプ素材用パ
    ッケージであって、 防水性および遮光性を有し、前記スタンプ素材を収容す
    るパッケージ本体と、 当該パッケージ本体の一部に形成された通気性および防
    水性を有する通気部とを備えたことを特徴とするスタン
    プ素材用パッケージ。
  9. 【請求項9】 前記通気部は、前記パッケージ本体に形
    成した透孔と、当該透孔を封鎖する封鎖部材とを有し、 当該封鎖部材は、四フッ化エチレン樹脂の多孔質膜を備
    えていることを特徴とする請求項8に記載のスタンプ作
    成用パッケージ。
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US08/623,403 US5915299A (en) 1995-03-30 1996-03-28 Stamp making unit and package therefor
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