JPH08324414A - 制動状態検出装置及び車両制御装置 - Google Patents
制動状態検出装置及び車両制御装置Info
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- JPH08324414A JPH08324414A JP7138068A JP13806895A JPH08324414A JP H08324414 A JPH08324414 A JP H08324414A JP 7138068 A JP7138068 A JP 7138068A JP 13806895 A JP13806895 A JP 13806895A JP H08324414 A JPH08324414 A JP H08324414A
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Abstract
を検出することができる制動状態検出装置、及び路面の
最大μの大小によらず路面μの変化の追随性を向上でき
る車両制御装置を提供すること。 【構成】 図2に示す様に、タイヤホイール部で計測さ
れる振動は、タイヤのゴム部の特性により、振動がホイ
ールとタイヤ表面(トレッド)を行き来する共振振動の
揺らぎ現象を示す。この現象は、摩擦特性のμ勾配に代
表されるタイヤ表面と路面との接地状態により異なる特
性を示す。図2は、タイヤを接地した時と浮かした時の
振動特性の代表的な変化を示すものである。本発明の実
施例は、この特性からμ勾配に対応するパラメータを導
出して制動状態を検出する装置、及びABS制御等への
利用を行なう装置に関するものである。
Description
する制動状態検出装置、及びこの制動状態検出装置によ
って検出した制動状態に基づいて、アンチスキッド制御
等の車両の制御を行なう車両制御装置に関する。
例えばブレーキペダルに連結されたマスタシリンダと、
車輪のブレーキ機構に設けられたホイールシリンダと、
ブレーキ油を貯留するリザーバとを、それぞれの管路に
より接続して構成されている。
ッド制御装置としては、例えばマスタシリンダとホイー
ルシリンダとの間の管路に流入弁を設けるとともに、ホ
イールシリンダとリザーバとの間の管路に流出弁を設
け、これらの流入弁および流出弁を切り換え制御するこ
とによりホイールシリンダ内のブレーキ油圧を増減する
ように構成されるものがある。
行なう場合には、油圧回路のポンプや電磁弁の動作によ
って、図17(a)に示す様に、マスタシリンダやリザ
ーバからブレーキ油をステップ的に増圧(△P)してホ
イールシリンダ側に供給し、制動力を高めている。そし
て、その増圧に関する応答である車輪速度の落ち込み度
合を、車輪速度及びその微分値である加速度成分から検
出し、制動状態を判定している。
りスリップ率が小さい領域では、ステップ増圧に対する
車輪速度の落ち込みは、スリップ率の増加につれて路面
制動力が増大するため少ないが、μ勾配変移点よりスリ
ップ率が大きい領域では、わずかな増圧でも路面制動力
とブレーキ力との均衡が崩れ、車輪速度はロックに向か
って落ち込むことになる。
度を一旦落ち込ませなければ検出できないことになる。
この結果、従来のアンチスキッド制御による制御波形
は、図17(c),(d)に示す様に、車輪速度と油圧
(ホイール圧)とが共に波を打つ様な波形となる。
の様に、μ勾配変移点を車輪速度の落ち込みから検出す
るシステムでは、下記,の問題があり、必ずしも好
ましくない。 増圧して車輪速度が落ち込んだ時点で、既に減圧にす
る必要がある状態であり、一定の制動状態に留まること
ができない。
ため、絶えず、増圧→車輪速度の落ち込みの検出→減圧
のパターンを繰り返す必要があり、制動距離や乗り心地
に影響を与えるという問題がある。 また、最大μであるμ勾配変移点が異なる路面に移行
した場合、例えば路面状態が変化して路面μが急に上昇
した場合には、車輪速度が落ち込むまでステップ増圧す
る時間が長くなり、μ勾配変移点の判定の遅れが制動距
離に影響するという問題がある。
れたものであり、車輪速度を落ち込ませることなしに制
動状態を検出することができる制動状態検出装置、及び
路面の最大μの大小によらず路面μの変化の追随性を向
上できる車両制御装置を提供することを目的とする。
に、請求頃1の発明は、図1に例示する様に、請求頃1
の発明は、車両の車輪のタイヤに発生するタイヤ共振振
動の揺らぎを検出する揺らぎ検出手段と、該揺らぎ検出
手段によって検出したタイヤ共振振動の揺らぎに基づい
て、前記車輪の制動状態を検出する制動状態検出手段
と、を備えたことを特徴とする制動状態検出装置を要旨
とする。
が、前記車輪近傍に取り付けられた車輪速度センサ、加
速度センサ、トルクセンサ又はひずみゲージからなる振
動検出手段よって検出された振動状態に基づいて、前記
タイヤ共振振動の揺らぎを検出することを特徴とする前
記請求項1記載の制動状態検出装置を要旨とする。
が、前記タイヤ共振振動の揺らぎを、共振周波数信号成
分の変化から検出することを特徴とする前記請求項1又
は2記載の制動状態検出装置を要旨とする。
が、前記揺らぎ検出手段の異なるタイミングにおける出
力のエネルギー状態に基づいて、前記タイヤ共振振動の
揺らぎを検出することを特徴とする前記請求項1〜3の
いずれか記載の制動状態検出装置を要旨とする。
が、前記車輪の最大制動状態を検出することを特徴とす
る前記請求項1〜4のいずれか記載の制動状態検出装置
を要旨とする。請求頃6の発明は、前記制動状態検出手
段が、前記車輪の制動状態を示す摩擦係数μの変化のμ
勾配を推定することを特徴とする前記請求項1〜5のい
ずれか記載の制動状態検出装置を要旨とする。
づいて、前記最大制動状態を検出することを特徴とする
前記請求項6記載の制動状態検出装置を要旨とする。請
求頃8の発明は、前記制動状態検出手段が、前記タイヤ
共振振動の揺らぎの発生する周波数帯のエネルギー状態
を演算し、該演算値の変化から前記μ勾配を推定するこ
とを特徴とする前記請求項6又は7記載の制動状態検出
装置を要旨とする。
振動源が、前記車輪の制動状態を制御する油圧回路の電
磁弁の切り替えによる油圧脈動であることを特徴とする
前記請求項1〜8のいずれか記載の制動状態検出装置を
要旨とする。
の振動源が、前記車輪のホイールシリンダの油圧を上昇
又は下降させるポンプモータの駆動による油圧脈動であ
ることを特徴とする前記請求項1〜8のいずれか記載の
制動状態検出装置を要旨とする。
の振動源の指令信号から、前記車輪のホイール部に現れ
る油圧脈動のタイミングを推定して、前記タイヤ共振振
動の揺らぎ現象の計測範囲を定めることを特徴とする前
記請求項9又は10記載の制動状態検出装置を要旨とす
る。
油圧脈動の脈動周波数を均一化する様に、前記油圧回路
の体積膨張率を調節することを特徴とする前記請求項9
〜11のいずれか記載の制動状態検出装置を要旨とす
る。
タイヤ共振帯域を合わせる様に、前記油圧回路の体積膨
張率を調節することを特徴とする前記請求項9〜11の
いずれか記載の制動状態検出装置を要旨とする。
節を、前記油圧回路の管の径の調節、オリフィスの有無
を含むオリフィスによる調節、及び管の長さの調節のう
ち少なくとも1種にて行なうことを特徴とする前記請求
項12又は13記載の制動状態検出装置を要旨とする。
ションによる共振の影響を受け難く、且つタイヤ共振ゲ
インの大きい領域の周波数の振動エネルギーを受けるよ
うに、装置構成を設定したことを特徴とする前記請求項
1〜14のいずれか記載の制動状態検出装置を要旨とす
る。
ションとタイヤの共振点とが重ならないように、サスペ
ンション及び/又はタイヤの共振周波数を調整したこと
を特徴とする前記請求項1〜14のいずれか記載の制動
状態検出装置を要旨とする。
以下の場合の制動力を算出し、該制動力と輪荷重とに基
づいて摩擦係数μを算出することを特徴とする前記請求
項6又は7記載の制動状態検出装置を要旨とする。
の制動状態検出装置によって検出された制動状態に基づ
き、前記ホイールシリンダの油圧を調節して車輪の制動
力を制御して車両のアンチスキッド制御を行なうことを
特徴とする車両制御装置を要旨とする。
μの変化を示すμ勾配と車輪速度と車輪加速度とに基づ
き、車両のアンチスキッド制御を行なうことを特徴とす
る前記請求項18記載の車両制御装置を要旨とする。
の制動状態検出装置によって検出された制動状態に基づ
き、前記ホイールシリンダの油圧を調節して左右輪の制
動力を制御して車両のヨー制御を行なうことを特徴とす
る車両制御装置を要旨とする。
μの変化を示すμ勾配と車輪速度と車輪加速度とに基づ
き、車両のヨー制御を行なうことを特徴とする前記請求
項20記載の車両制御装置を要旨とする。
ヤに与えられた振動は、図2に示す様に、タイヤホイー
ル部(車軸側)のイナーシャ(慣性)とタイヤ表面部
(タイヤトレッド面)のイナーシャとの間で、振動エネ
ルギーの行き来する揺らぎ現象を示す。
で、タイヤ回転方向の共振振動が時間遅れを伴って行き
来する現象を、タイヤにおける共振振動の揺らぎ現象と
呼ぶ。このうち、タイヤ表面部の振動は、路面との接地
状態によって変化する。即ち、図2(A)に示す様に、
接地によってタイヤ表面部の振動が抑えられた場合、こ
の接地箇所が固定端となり、振動は固定端で反射され
る。その結果、ホイール部の振動センサGSとタイヤ表
面部の振動センサGtとで検出した振動波形は、図2
(a)に示す様に、ホイール部の振動波形P1と固定端
で反射した振動波形P2を合わせたものになる。
端となり振動が抑えられている状態は、図3に示す摩擦
係数−スリップ率(μ−s)特性のμ勾配が大きな値と
なっている領域と一致する。尚、タイヤ表面部の速度変
化を抑える反力を発生させる成分として、タイヤ表面部
と路面との摩擦係数のスリップ率変化に対する増加の割
合、もしくは路面に対するタイヤ表面部の相対速度で発
生する路面反力を相対速度で微分した値を、μ勾配と呼
ぶ。
タイヤ表面部が開放端となっている場合、上述した固定
端の様な反射は生じない。その結果、ホイール部の振動
センサGSとタイヤ表面部の振動センサGtとで検出した
振動波形は、図2(b)に示す様に、ホイール部の振動
波形P1のみとなる(P2は抑えられ小さな値とな
る)。
向の振動が開放端となっている状態は、タイヤ表面部の
振動が抑えられないμ勾配=0の領域と一致する。つま
り、図3に示す様に、スリップ率が増加し、μ勾配変移
点を過ぎると、μ−s特性上のμ勾配が小さな値とな
り、開放端に近い特性を示す様になる。
間はμ勾配は大きく、(路面によって異なるが)一定ス
リップ率に達するとμ勾配が小さくなる傾向を示す。本
発明は、μ勾配がスリップ率に対し急変する部分をμ勾
配変移点と呼ぶ。また、図3に示す様に、一般にμ勾配
が小さい領域は、路面にとって制動力の高い領域である
(最大制動力状態)。
状態を示し、このμ勾配によりタイヤ共振振動の揺らぎ
が影響を受けることが分かる。従って、タイヤ共振振動
の揺らぎからμ勾配を推定することで、μ勾配小ならば
最大制動力の近傍、μ勾配が大ならばμ勾配変移点前で
あると、制動状態を的確に検出することができる。
られる最大制動力の近傍に到達しているかどうか、言い
替えれば、μ勾配変移点以降の小さなμ勾配で制御を行
なっているかどうかを判定することで制動状態の判定を
行なう手段を採用できる。 b)次に、各請求項毎の作用効果について説明する。
車両の車輪のタイヤに発生するタイヤ共振振動の揺らぎ
を検出し、この揺らぎ検出手段によって検出したタイヤ
共振振動の揺らぎに基づいて、制動状態検出手段によっ
て、車輪の制動状態を検出する。
ヤ表面部との間の振動の揺らぎの状態が、制動状態を示
すものであるので、本発明では、この揺らぎを検出する
ことによって、制動状態を推定することができる。即
ち、従来の様に、車輪速度が低下することによって最大
制動力(最大μ)に到達したことを検出するのではな
く、タイヤ共振振動の揺らぎによって、迅速に制動状態
を推定できる。そのため、例えばアンチスキッド制御を
迅速に行なうことができるので、制動性能を大きく向上
させることができる。
て、車輪近傍に取り付けられた車輪速度センサ又は加速
度センサを採用できる。また、加速度センサのかわりに
トルクセンサ、ひずみゲージなどを用いてもホイール部
にかかる力の変動として加速度成分を取り出すことがで
きる。つまり、この車輪速度センサや加速度センサ等に
よって、ホイール部の振動及びタイヤ表面部からの反射
による振動を検出できるので、この検出した振動状態に
基づいて、揺らぎ検出手段によって、タイヤ共振振動の
揺らぎを検出することができる。
て、タイヤ共振振動の揺らぎを共振周波数信号成分の変
化から検出する手段を採用できる。請求項4の発明で
は、制動状態検出手段が、揺らぎ検出手段の異なるタイ
ミングにおける出力のエネルギー状態に基づいて、タイ
ヤ共振振動の揺らぎを検出することができる。例えば、
ホイール部の振動波形P1と固定端で反射した振動波形
P2とに該当するエネルギー状態の比に基づいて、制動
状態を検出することができる。
して、車輪の制動状態が最大制動状態に到達したことを
検出する手段を採用できる。つまり、振動状態検出手段
によって検出したタイヤ共振振動の揺らぎが、制動状態
に応じて変化するので、この揺らぎに基づいて、制動力
が最大となる最大制動状態を検出できる。
して、μ勾配を推定する手段を採用できる。つまり、振
動状態検出手段によって検出したタイヤ共振振動の揺ら
ぎとμ勾配との間には、前記図3に示す様な関係がある
ので、この関係に基づいて、μ勾配を推定することがで
きる。
配との間には、前記図3に示す様な関係があるので、μ
勾配の変化に基づいて、最大制動状態を検出することが
できる。請求頃8の発明では、タイヤ共振振動の揺らぎ
の発生する周波数帯のエネルギー状態を演算し、この演
算値の変化からμ勾配を推定することができる。
えられエネルギーとそのエネルギーがタイヤ表面部にて
反射したエネルギーとの関係は、揺らぎの状態を示すも
のであるので、このエネルギーの関係から、μ勾配を推
定することができる。請求頃9の発明では、タイヤ共振
振動の振動源として、制動状態を制御する油圧回路の電
磁弁の切り替えによる油圧脈動を採用できる。
イヤ共振振動の周波数と重なる部分が多く、タイヤ共振
振動を強調するものであるので、この油圧脈動を利用し
て、タイヤ共振振動の揺らぎを確実に検出でき、よっ
て、制御状態を好適に把握することができる。
振動源として、車輪のホイールシリンダの油圧を上昇又
は下降させるポンプモータの駆動による油圧脈動を利用
できる。請求頃11の発明では、タイヤ共振振動の振動
源の指令信号から、車輪のホイール部に現れる油圧脈動
のタイミングを推定して、タイヤ共振振動の揺らぎ現象
の計測範囲を定めることができる。
圧脈動の脈動周波数を均一化する様に、油圧回路の体積
膨張率を予め調節しておくので、タイヤ共振振動の揺ら
ぎを確実に検出でき、よって、制動状態を好適に把握で
きる。請求頃13の発明では、各車輪におけるタイヤ共
振帯域を合わせる様に、油圧回路の体積膨張率を予め調
節しておくので、前記請求項9と同様に、タイヤ共振振
動の揺らぎを確実に検出でき、よって、制動状態を好適
に把握できる。
を行なう手段として、油圧回路の管の径の調節を調節す
る手段、(オリフィスの有無を含む)オリフィスによっ
て調節する手段、及び管の長さを調節する手段のうち少
なくとも1種を採用できる。請求頃15の発明では、車
両のサスペンションによる共振の影響を受け難く、且つ
タイヤ共振ゲインの大きい領域の周波数の振動エネルギ
ーを受けるように、装置構成を設定するので、例えば使
用する車輪速度センサの特性,加速度センサの特性,フ
ィルタの特性等を前記の様に適切に設定するので、タイ
ヤ共振振動の揺らぎを容易に検出することができる。
ョンとタイヤの共振点とが重ならないように、サスペン
ション及び/又はタイヤの共振周波数を調整するので、
タイヤ共振振動の揺らぎを容易に検出することができ
る。請求頃17の発明では、μ勾配が最大制動状態の場
合の場合には、例えばマスタシリンダ圧等のブレーキ圧
を用いて制動力を算出することができるので、その制動
力と輪荷重とに基づいて摩擦係数μを算出することがで
きる。よって、この摩擦係数μを用いて、例えば精密な
アンチスキッド制御を行なうことができる。
6の制動状態検出装置によって検出された制動状態に基
づき、ホイールシリンダの油圧を調節して車輪の制動力
を制御して、車両のアンチスキッド制御を行なう。従っ
て、従来の様に、車輪速度の落込みを検出してからアン
チスキッド制御を行なうのではなく、例えばμ勾配によ
って最大制動状態を直接に推定することにより、迅速に
アンチスキッド制御を行なうことができる。また、これ
によって制動状態を迅速に把握できるの、最大制動状態
に維持することも容易になり、制動性能が大きく向上す
る。更に、路面μが異なる状態となっても、迅速且つ確
実にアンチスキッド制御を行なうことができ、その点で
も制動性能が大きく向上するという利点がある。
と車輪加速度とに基づいて、例えばホイールシリンダの
油圧の制御量を求め、この制御量に基づいて増圧や減圧
の制御を行なうので、アンチスキッド制御を好適に行な
うことができる。請求頃20の発明では、前記請求項1
〜16の制動状態検出装置によって検出された制動状態
に基づき、ホイールシリンダの油圧を調節して左右輪の
制動力を制御して車両のヨー制御を行なうので、車両の
好ましくない回転動作を、迅速且つ確実に抑制すること
ができる。
の変化を示すμ勾配と車輪速度と車輪加速度とに基づ
き、例えばホイールシリンダの油圧の制御量を求めるの
で、この制御量に基づいて、好適に車両のヨー制御を行
なうことができる。
する。 (実施例1) [1]図4は、本発明が適用された車両の制御系全体の
構成を表わす概略構成図である。尚、本実施例はフロン
トエンジン・フロントドライブ(FF)の四輪車に本発
明を適用した例である。
L,右前輪FR,左後輪RL,右後輪RR)には、各車
輪FL〜RRに制動力を与えるためのホイールシリンダ
(W/C)2FL,2FR,2RL,2RR、及び各車輪FL〜
RRの回転速度を検出する車輪速度センサ4FL,4FR,
4RL,4RRが夫々設けられている。また、駆動輪である
左右前輪(駆動輪)FL,FRは、変速機6、ディファ
レンシャルギヤ8を介して接続された内燃機関10から
の駆動力を受けて回転するようになっており、この動力
源となる内燃機関10には、その回転速度,吸入空気
量,冷却水温,スロットルバルブの開度(スロットル開
度)等の運転状態を検出するセンサ群が設けられてい
る。
からの検出信号は、アンチスキッド制御用電子制御装置
(ABS用ECU)20に入力される。尚、ABS用E
CU20は、周知のCPU,ROM,RAM等を中心に
構成されたマイクロコンピュータとして構成されてい
る。
ル32の踏込によりブレーキ油を吐出するマスタシリン
ダ(M/C)34から各車輪FL〜RRのW/C2FL〜
2RRに至る油圧経路に設けられた油圧回路40内の各種
電磁弁を制御することにより、車両制動時に車輪に生じ
たスリップを抑制するアンチスキッド制御(ABS制
御)を実行するためのものであり、前記各車輪速度セン
サ4FL〜4RRからの検出信号以外に、ブレーキペダル3
2の操作時にオン(ON)状態となるブレーキスイッチ
(以下ブレーキSWと称す)36や、油圧回路40内に
設けられ、駆動輪FL,FRのW/C2FL,2FR内の油
圧を検出する図示しない圧力センサ等からの検出信号を
受けて動作する。
明する。図5に示す如く、油圧回路40は、M/C34
の2個の油路から圧送されるブレーキ油を、右前輪FR
及び左後輪RLと、左前輪FL及び右後輪RRとに各々
供給するための2系統の油圧経路42,44を備えてい
る。そして、これら各油圧経路42,44の内、従動輪
である左右後輪RL,RRのW/C2RL,2RRに至る油
圧経路42R,44Rには、その経路42R,44Rを
連通する増圧位置とその経路を遮断する保持位置とに切
換可能な保持弁(増圧制御弁)46RL,46RRと、各W
/C2RL,2RR内のブレーキ油を排出するための減圧弁
(減圧制御弁)48RL,48RRとが設けられている。
常、増圧位置となっており、ABS用ECU20からの
通電により保持位置に切り換えられる。また、減圧制御
弁48RL,48RRは、通常、遮断状態になっており、A
BS制御装置20からの通電により連通状態となってW
/C2RL,2RR内のブレーキ油を排出する。
動輪である左右前輪FL,FRのW/C2FL,2FRに至
る油圧経路42F,44Fには、従動輪側の油圧経路4
2R,44Rと同様、前述の制御弁としての増圧制御弁
46FR,46FL及び減圧制御弁48FR,48FLが設けら
れている。
御弁48FL〜48RRから排出されたブレーキ油を一時的
に蓄えるリザーバ56,58が備えられ、更にそのブレ
ーキ油を、M/C34と増圧制御弁46FL〜46RRとの
間の油圧経路に夫々圧送するポンプ60,62が備えら
れている。
行われるABS制御の概要について説明する。尚、AB
S制御を行わない場合は、通常、油圧回路40の全ての
電磁弁はオフ(OFF)となっている。具体的には、例
えば駆動輪側のW/C2FL,2FRの圧力制御弁として、
増圧制御弁46FL,46FR;連通位置、減圧制御弁48
FL,48FR;遮断位置とされている。
キ操作によって、各車輪FL〜RRにスリップが発生す
ると、ABS制御を開始して、モータ80を駆動してポ
ンプ60,62を作動させるとともに、圧力制御弁であ
る増圧制御弁46FL〜46RRと減圧制御弁48FL〜48
RRを夫々ON・OFF(通電・非通電)することによ
り、各車輪FL〜RRのスリップ状態に応じて、各W/
C2FL〜2RR内のブレーキ油圧を、減圧,保持,増圧の
状態に適宜切り替えて制御する。
断すると、圧力制御弁を減圧位置(増圧制御弁ON;遮
断,減圧制御弁ON;連通)に制御して、W/C2FL〜
2RR油圧を減圧し、車輪のロックを防止する。このと
き、W/C2FL〜2RRから減圧された油量は、減圧制御
弁48FL〜48RRを介してリザーバ56,58に排出さ
れ、更にモータ80を駆動することによってリザーバ5
6,58に蓄積された油量を通常のブレーキ系に還流さ
せる。
向が解消したと判断されると、W/C2FL〜2RRの圧力
制御弁を増圧位置(増圧制御弁OFF;連通,減圧制御
弁OFF;遮断)に制御し、W/C油圧を増加させる。
尚、W/C油圧を急激に増加させると、車輪がロック傾
向となるため、圧力制御弁を保持位置(増圧制御弁O
N;遮断,減圧制御弁OFF;遮断)に制御して、W/
C油圧を保持することにより、徐々にW/C油圧を増加
させることによって、車輪のロックを防止し、車両の安
定性を確保する。
行われる制動状態の検出の処理、及びその制動状態に基
づいて行われるABS制御を、図6〜図13,図16に
基づいて説明する。 まず、図6に基づいて、本実施例のμ勾配パラメータ
R.P.による制動状態の検出の原理について簡単に説
明する。
等の低μ路と乾燥した通常の高μ路において、スリップ
率と制動力Fとの関係を調べたところ、図6(a),
(b)の様な関係があることが分かった。このグラフの
縦軸の制動力Fは、摩擦係数μと輪荷重Nとの積(F=
μ・N)で表されるので、輪荷重Nを一定とすると縦軸
はμを示す指標となる。従って、このグラフの傾きがμ
勾配に相当するものである。
るエネルギー状態の比であるR.P.(=Pout/P
in)をとると、そのグラフは図6(c)に示すものと
なる。この図6の関係は、高μ路であっても低μ路であ
っても、μ勾配が小さくなるとR.P.も小さくなるこ
とを示しており、図6(a),(b)にて最大制動力を
示す所定のμ勾配となった場合には、図6(c)の閾値
Rthに至ることになる。
におけるスリップ率と摩擦係数μ又はR.P.との関係
を示すが、この実験結果は、図6の関係を裏付けてい
る。従って、μ勾配パラメータR.P.を算出すること
によって、μ勾配の状態、即ち制動状態を正確に把握す
ることができるのである。
を、図7のフローチャートに基づいて説明する。尚、こ
の処理は、ABS制御開始の条件(例えば所定のスリッ
プ率以上となった場合)が満たされた場合に実行され
る。図7のステップ100にて、車輪速度センサ4FL〜
4RRからの出力に基づいて、車輪速度Vwを算出する。
て車輪速度パルス信号が得られるが、この車輪速度パル
ス信号間の時間△Twを計測し、下記(1)式に基づい
て車輪速度Vwを算出する。 Vw(n)=k1/△Tw(n) …(1) 但し、k1は定数 続くステップ110では、下記の様にしてバンドパスフ
ィルタ処理を行なう。
輪速度のサンプリングデータを時系列データに変換す
る。つまり、あるパルス信号間の時間△Twを用いて前
記(1)式により車輪速度Vwを求めるが、この車輪速
度Vwを各サンプルタイミングにおけるサンプル速度と
して設定して、時系列データを求める。
4RRの出力を用いて、その時系列データを求めたが、加
速度センサの出力を用いて、その時系列データを用いて
もよい。そして、この様にして求めた時系列データに対
して、後述するパワー計測の区間でのエリアス誤差、計
算誤差などを低減するために、図9に示す様なフィルタ
伝達特性を有するバンドパスフィルタにて、バンドパス
フィルタ処理を行なう。
性を示すFIR形フィルタを使用する。また、ここで
は、特定の周波数帯の振動エネルギーを受ける様にフィ
ルタ特性を設定しているが、この様なデジタルフィルタ
特性だけでなく、例えば加速度センサ(Gセンサ)で検
出する場合には、タイヤ共振帯域ピークゲインが得られ
る構成とすることで、デジタルフィルタの演算負荷が低
減できる。また、車輪速度センサは、低速でもタイヤ共
振帯域の信号が検出できる構成が必要であり、センサの
歯数などを考慮して選定する必要がある。
ウインドウ処理を行なう。本実施例で用いる振動エネル
ギー計測は、油圧回路40の電磁弁を駆動した後、バン
ドパス処理後の波形に、最初の振動が現れる箇所と(揺
らぎ現象の結果)タイヤ表面の状況を反映した振動が現
れる箇所との2箇所に周波数を特定したウインドウを当
てて処理する。即ち所定のタイミングにおける振動のみ
を取り出す処理を行なう。
(増減圧に関する)オン信号からi1までのT1時間
と、i1からi2までのT2時間との2箇所を中心に、
△Twの幅で計測を行なっている。尚、VwBPF(n)
はVw(n)をバンドパスフィルタ処理した値であり、
Pinは最初の振動が現れる箇所の振動エネルギー、P
outは揺らぎ現象の結果タイヤ表面の状況を反映した
振動が現れる箇所の振動エネルギーである。
エネルギー計測処理を行なう。振動エネルギーは、ウイ
ンドウ箇所の検出周波数の成分を積算することにより求
める。下記(2)式にウインドウ式を示すが、本実施例
では、一般的なハミングウインドウを使用している。
個数を示すLは、サンプリング周波数fsとウインドウ
幅△Twより、L=△Tw×fsにより求まる。尚、検
出周波数をfdとすると、下記(3)式の値kは、k=
fd×L/fsとして求まる。但しL,kともに整数値
であり、小数点以下の切捨てを行なう。
00Hzとした(fsは1200Hz)。これは、図1
1に示す様に、振動源である油圧脈動と共振要素である
タイヤとの共振周波周波数が、100Hz近傍(±15
Hz)にて一致しており、この100Hz近傍では、油
圧脈動によって強調されたタイヤの振動を検出し易いか
らである。
た図であり、本実施例では、サスペンション系の共振の
影響を受け難く、且つタイヤ系の共振を受け易い周波数
の振動を油圧脈動により与え、タイヤ系のホイール部と
タイヤ表面部との間の共振信号を車輪速度センサにより
検出している。
車輪速度信号列Vwのi番目の振動エネルギーは、下記
式(3)において、P(i,k)より求まる。尚、上述
した様に、T1時間の振動エネルギーをPinとして求
め、T2時間の振動エネルギーをPoutとして求め
る。
(k,m)は、特定周波数に対するウインドウ部分であ
る。続くステップ140では、下記(4)式に基づい
て、μ勾配パラメータR.P.を算出する。
ぎの状態を示す値であり、μ勾配パラメータR.P.と
μ勾配とは、図12に示す関係があるので、勾配パラメ
ータR.P.を求めることによって、実質的にμ勾配も
定まる。
2FL〜2RRからの信号に基づいて、従動輪の回転から、
車体速度VBを算出する。続くステップ160では、下
記(5)式により、車輪速度Vw及び車体速度VBか
ら、加速度項を算出する。
度Vw及び車体速度VBから、速度項を算出する。ここ
で、k3・VBは目標速度である。 速度項=(Vw−k3・VB) …(6) 続くステップ180では、下記(7)式により、加速度
項及び速度項から、速度パラメータW.P.を算出す
る。但し、k1、k2は係数 W.P.=k1・(Vw−k3・VB)+k2・d(Vw−VB)/dt …(7) 続くステップ190では、図13に示す様な、μ勾配パ
ラメータR.P.と速度パラメータW.P.と(W/C
の)増減圧量△Pとのマップから、μ勾配パラメータ
R.P.及び速度パラメータW.P.に基づいて、増減
圧量△Pを求め、一旦本処理を終了する。
(8),(9)式の様になる。 △P=kp1・R.P.+kp2・(k3+R.P.)・W.P.…(8) 但し、W.P>0の場合 △P=kp1・R.P.+kp4/(k5+R.P.)・W.P.…(9) 但し、W.P≦0の場合 尚、前記(8),(9)式において、kp1〜kp5は定
数 この様に、本実施例では、車輪速度センサ4FL〜4RRの
出力に対し、バンドパスフィルタ処理、ウインドウ処
理、エネルギー計算処理、μ勾配パラメータ処理を行な
うことによって、振動エネルギーに対応した値であるμ
勾配を示す指標であるμ勾配パラメータR.Pを求める
ことができる。そして、このμ勾配パラメータR.P.
と速度パラメータW.P.とに基づいて、W/C2FL〜
2RRの増減圧量△Pを求めることができる。つまり、μ
勾配パラメータR.P.を利用して、従来より迅速に制
動状態を検出できるので、迅速且つ確実にABS制御を
行なうことができるという利点がある。 (実施例2)次に、実施例2について説明する。
ップ100にて求めた車輪速度Vwと、ステップ140
にて求めたμ勾配パラメータR.P.とを用いて、制動
力Fや最大制動力Fmaxを求めるものである。尚、本
実施例では、ハード構成や制御処理等前記実施例1と同
様な部分の説明は、省略又は簡略化する。
車輪速度Vwが所定値、即ち(1−Ks)・VBを上回
るか否かを判定する。尚、ここで、dVw/dtの絶対
値がKaを上回るか否かの判定を行なってもよい。但
し、Ksはスリップ率に相当する定数、Kaは加速度に
相当する定数を表している。
り、車輪加速度(減速度を含む)が大きいときには、ホ
イール油圧に発生するブレーキトルクと制動力とのバラ
ンスが崩れた過渡的状態であり、後述する(10)式で
使用するPb,Vwなどのサンプリング精度が保てない
ため、Fの推定をバイパスしている。尚、一般にスリッ
プ率が大きく落ち込んだときには、μ勾配が小さい領域
であり、Fの値に大きな変化はない。また、前記
(5),(6)式により、車輪速度の落込みや加速度は
ABS制御にフィードバックされ抑えられる。ここで肯
定判断されるとステップ210に進み、一方否定判断さ
れるとステップ230に進む。
R.P.が所定の閾値Rthを上回るか否かを判定す
る。つまり、この閾値Rthとは、μ勾配が大から小に
大きく変化する点(μピーク)に対応した値に設定され
ているので、ここで肯定判断されると、まだ最大制動力
に達していないと判断してステップ220に進み、一方
否定判断されるとステップ240に進む。
求める。つまり、推定又は(圧力センサを用いた)実測
により、W/C油圧を求める。続くステップ225で
は、下記(10)式に基づいて、制動力Fを算出する。 F=kt・Pb+Iw・dVw/dt …(10) 但し、Pbはブレーキ油圧(即ちW/C油圧) ktはブレーキトルク変換定数 Iwは車輪慣性モーメント Vwは車輪速度 続くステップ230では、最大制動力に達したことを示
すフラグFをクリアし、一旦本処理を終了する。
れて進むステップ240では、フラグFが0か否か、即
ち今回初めて最大制動力に達したか否かを判定する。こ
こで肯定判断されるとステップ250に進み、一方否定
判断されると一旦本処理を終了する。
いて算出した制動力Fを、最大制動力Fmaxと設定す
る。ステップ260では、最大制動力を輪荷重で割って
μピークを求め、この値をμmaxとする。
ことを示すフラグFを1とセットし、一旦本処理を終了
する。この様に、本実施例では、μ勾配パラメータR.
P.を用いることによって、最大制動力を求めることが
できる。また、最大制動力からピークμを求めることが
できるので、制動状態を的確に把握することができ、安
全な運転に寄与する。
より、最大制動力に達したか否かを迅速に把握できるの
で、最大制動力に長く保つ様にABS制御を行なうこと
が容易になる。 (実施例3)次に、実施例3について説明する。
力を、ヨーコントロールに用いた例である。尚、本実施
例は、ハード構成や制御処理等前記実施例1,2と同様
な部分の説明は、省略又は簡略化する。図15に示す様
に、ステップ300にて、ブレーキ油圧Pbを求める。
つまり、推定又は実測により、W/C油圧を求める。
を用いて、制動力Fを算出する。続くステップ320で
は、各輪の制動力Fのうち、左右輪の制動力Fの差△F
を算出する。続くステップ330では、この左右輪の制
動力差△Fが、判定値DFmaxを上回る程大きいか否
かを判定し、ここで肯定判断されるとステップ340に
進み、一方否定判断されると一旦本処理を終了する。
プの程度が大きい側の車輪のW/C油圧に対する制御油
圧(増減圧量)△Pを0とし、一旦本処理を終了する。
尚、この制御油圧△Pは、前記実施例1のステップ19
0にて、勾配パラメータR.P.等に基づいて算出した
値である。
差△Fに基づいて、制御油圧△Pを調節して、いわゆる
ヨーコントロールを行なっているので、車両の好ましく
ない回転方向の挙動を好適に抑制することができる。
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本
実施例の要旨を逸脱しない範囲内で各種の態様で実施で
きることは勿論である。
ヤ表面部での制動状態を判定することは、ホイール部で
起きた振動がホイール部とタイヤ表面部との間を行き来
する一定時間遅れを伴って再度ホイール部で検出できる
ことがポイントであるので、ホイール部振動の自己相関
関数を用いた発明も本発明に含まれることは勿論であ
る。
2)式を下記に示す。尚、限られたサンプル区間で処理
するため前記(2)式と同様のウインドウを使用する。
周波数に対するポイントi1,i2間の自己相関値R.
R.は、下記(12)式で示される。
R.R.の変化に基づいて、μ勾配パラメータR.P.
と同様な制御マップを用いた制御を行なうことができ
る。
る。
略構成図である。
ある。
理を示す説明図である。
ある。
る。
る。
を示すグラフである。
ある。
グラフである。
である。
である。
R.P.との関係を示すグラフである。
CU) 34…マスタシリンダ(M/C) 40…油圧回路 46FL,46FR,46RL,46RR…増圧制御弁 48FL,48FR,48RL,48RR…減圧制御弁 56,58…リザーバ 60,62…ポンプ
Claims (21)
- 【請求項1】 車両の車輪のタイヤに発生するタイヤ共
振振動の揺らぎを検出する揺らぎ検出手段と、 該揺らぎ検出手段によって検出したタイヤ共振振動の揺
らぎに基づいて、前記車輪の制動状態を検出する制動状
態検出手段と、 を備えたことを特徴とする制動状態検出装置。 - 【請求項2】 前記揺らぎ検出手段が、前記車輪近傍に
取り付けられた車輪速度センサ、加速度センサ、トルク
センサ又はひずみゲージからなる振動検出手段よって検
出された振動状態に基づいて、前記タイヤ共振振動の揺
らぎを検出することを特徴とする前記請求項1記載の制
動状態検出装置。 - 【請求項3】 前記揺らぎ検出手段が、前記タイヤ共振
振動の揺らぎを、共振周波数信号成分の変化から検出す
ることを特徴とする前記請求項1又は2記載の制動状態
検出装置。 - 【請求項4】 前記制動状態検出手段が、前記揺らぎ検
出手段の異なるタイミングにおける出力のエネルギー状
態に基づいて、前記タイヤ共振振動の揺らぎを検出する
ことを特徴とする前記請求項1〜3のいずれか記載の制
動状態検出装置。 - 【請求項5】 前記制動状態検出手段が、前記車輪の最
大制動状態を検出することを特徴とする前記請求項1〜
4のいずれか記載の制動状態検出装置。 - 【請求項6】 前記制動状態検出手段が、前記車輪の制
動状態を示す摩擦係数μの変化のμ勾配を推定すること
を特徴とする前記請求項1〜5のいずれか記載の制動状
態検出装置。 - 【請求項7】 前記μ勾配の変化に基づいて、前記最大
制動状態を検出することを特徴とする前記請求項6記載
の制動状態検出装置。 - 【請求項8】 前記制動状態検出手段が、前記タイヤ共
振振動の揺らぎの発生する周波数帯のエネルギー状態を
演算し、該演算値の変化から前記μ勾配を推定すること
を特徴とする前記請求項6又は7記載の制動状態検出装
置。 - 【請求項9】 前記タイヤ共振振動の振動源が、前記車
輪の制動状態を制御する油圧回路の電磁弁の切り替えに
よる油圧脈動であることを特徴とする前記請求項1〜8
のいずれか記載の制動状態検出装置。 - 【請求項10】 前記タイヤ共振振動の振動源が、前記
車輪のホイールシリンダの油圧を上昇又は下降させるポ
ンプモータの駆動による油圧脈動であることを特徴とす
る前記請求項1〜8のいずれか記載の制動状態検出装
置。 - 【請求項11】 前記タイヤ共振振動の振動源の指令信
号から、前記車輪のホイール部に現れる油圧脈動のタイ
ミングを推定して、前記タイヤ共振振動の揺らぎ現象の
計測範囲を定めることを特徴とする前記請求項9又は1
0記載の制動状態検出装置。 - 【請求項12】 前記各車輪における油圧脈動の脈動周
波数を均一化する様に、前記油圧回路の体積膨張率を調
節することを特徴とする前記請求項9〜11のいずれか
記載の制動状態検出装置。 - 【請求項13】 前記各車輪におけるタイヤ共振帯域を
合わせる様に、前記油圧回路の体積膨張率を調節するこ
とを特徴とする前記請求項9〜11のいずれか記載の制
動状態検出装置。 - 【請求項14】 前記体積膨張率の調節を、前記油圧回
路の管の径の調節、オリフィスの有無を含むオリフィス
による調節、及び管の長さの調節のうち少なくとも1種
にて行なうことを特徴とする前記請求項12又は13記
載の制動状態検出装置。 - 【請求項15】 前記車両のサスペンションによる共振
の影響を受け難く、且つタイヤ共振ゲインの大きい領域
の周波数の振動エネルギーを受けるように、装置構成を
設定したことを特徴とする前記請求項1〜14のいずれ
か記載の制動状態検出装置。 - 【請求項16】 前記車両のサスペンションとタイヤの
共振点とが重ならないように、サスペンション及び/又
はタイヤの共振周波数を調整したことを特徴とする前記
請求項1〜14のいずれか記載の制動状態検出装置。 - 【請求項17】 前記μ勾配が所定値以下の場合の制動
力を算出し、該制動力と輪荷重とに基づいて摩擦係数μ
を算出することを特徴とする前記請求項6又は7記載の
制動状態検出装置。 - 【請求項18】 前記請求項1〜16の制動状態検出装
置によって検出された制動状態に基づき、前記ホイール
シリンダの油圧を調節して車輪の制動力を制御して車両
のアンチスキッド制御を行なうことを特徴とする車両制
御装置。 - 【請求項19】 前記車輪の摩擦係数μの変化を示すμ
勾配と車輪速度と車輪加速度とに基づき、車両のアンチ
スキッド制御を行なうことを特徴とする前記請求項18
記載の車両制御装置。 - 【請求項20】 前記請求項1〜16の制動状態検出装
置によって検出された制動状態に基づき、前記ホイール
シリンダの油圧を調節して左右輪の制動力を制御して車
両のヨー制御を行なうことを特徴とする車両制御装置。 - 【請求項21】 前記車輪の摩擦係数μの変化を示すμ
勾配と車輪速度と車輪加速度とに基づき、車両のヨー制
御を行なうことを特徴とする前記請求項20記載の車両
制御装置。
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| JP13806895A JP3760479B2 (ja) | 1995-06-05 | 1995-06-05 | 制動状態検出装置及び車両制御装置 |
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