JPH08325221A - 尿素製造方法 - Google Patents
尿素製造方法Info
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- JPH08325221A JPH08325221A JP7136498A JP13649895A JPH08325221A JP H08325221 A JPH08325221 A JP H08325221A JP 7136498 A JP7136498 A JP 7136498A JP 13649895 A JP13649895 A JP 13649895A JP H08325221 A JPH08325221 A JP H08325221A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 尿素合成域からの尿素合成液を二酸化炭素ス
トリッピングに付して含有されるアンモニアおよび未反
応アンモニウムカーバメートをアンモニア、二酸化炭素
および水の混合ガスとして分離し、得られた高圧の尿素
水溶液をターボエキスパンダーを通して減圧膨張させて
動力を回収し、その動力によって遠心圧縮機を駆動し、
その遠心圧縮機によって上記混合ガスを昇圧し、昇圧さ
れた混合ガスを凝縮して上記尿素合成域に循環すること
からなる尿素製造法。 【効果】 混合ガスの昇圧を回収動力によって行うこと
により動力を大きく節減することができる。
トリッピングに付して含有されるアンモニアおよび未反
応アンモニウムカーバメートをアンモニア、二酸化炭素
および水の混合ガスとして分離し、得られた高圧の尿素
水溶液をターボエキスパンダーを通して減圧膨張させて
動力を回収し、その動力によって遠心圧縮機を駆動し、
その遠心圧縮機によって上記混合ガスを昇圧し、昇圧さ
れた混合ガスを凝縮して上記尿素合成域に循環すること
からなる尿素製造法。 【効果】 混合ガスの昇圧を回収動力によって行うこと
により動力を大きく節減することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアンモニアと二酸化炭素
とからの改良された循環式尿素合成法に関し、特に尿素
合成液から分離されたガス状未反応アンモニアおよび二
酸化炭素を凝縮工程を経て尿素合成域へ循環するための
改良された方法を含む尿素製造方法に関する。
とからの改良された循環式尿素合成法に関し、特に尿素
合成液から分離されたガス状未反応アンモニアおよび二
酸化炭素を凝縮工程を経て尿素合成域へ循環するための
改良された方法を含む尿素製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アンモニアと二酸化炭素からの尿素合成
は、尿素合成に適した圧力、例えば、ゲージ圧140〜
250kg/cm2 、および温度、例えば、170〜2
10℃においてアンモニア過剰において実施される。こ
のような尿素合成域からの尿素合成液は尿素および水の
他に、過剰に供給されたアンモニアおよび未反応のアン
モニウムカーバメートを含有するので、これらの未反応
物を如何に回収して尿素合成に再利用するかの方法の優
劣が尿素製造法全体の優劣を決めるものである。未反応
物の回収方法として現在広く用いられている方法は尿素
合成域からの尿素合成液を尿素合成圧力とほぼ等しい
か、または若干低い圧力において二酸化炭素によるスト
リッピングに付して未反応物をアンモニア、二酸化炭素
および水の混合ガスとして分離し、この混合ガスを水、
アンモニア水溶液またはアンモニウムカーバメート水溶
液などと接触させて凝縮させ、得られた凝縮液または気
液混合物を尿素合成域に再循環する方法が広く用いられ
ている。
は、尿素合成に適した圧力、例えば、ゲージ圧140〜
250kg/cm2 、および温度、例えば、170〜2
10℃においてアンモニア過剰において実施される。こ
のような尿素合成域からの尿素合成液は尿素および水の
他に、過剰に供給されたアンモニアおよび未反応のアン
モニウムカーバメートを含有するので、これらの未反応
物を如何に回収して尿素合成に再利用するかの方法の優
劣が尿素製造法全体の優劣を決めるものである。未反応
物の回収方法として現在広く用いられている方法は尿素
合成域からの尿素合成液を尿素合成圧力とほぼ等しい
か、または若干低い圧力において二酸化炭素によるスト
リッピングに付して未反応物をアンモニア、二酸化炭素
および水の混合ガスとして分離し、この混合ガスを水、
アンモニア水溶液またはアンモニウムカーバメート水溶
液などと接触させて凝縮させ、得られた凝縮液または気
液混合物を尿素合成域に再循環する方法が広く用いられ
ている。
【0003】この方法を図4を参照して具体的に説明す
る。ライン109からの尿素合成圧に昇圧された液体ア
ンモニア、ならびにライン114からの凝縮器103で
生成したアンモニア、二酸化炭素および水からなる凝縮
液または気液混合物が尿素合成管101に導入され、公
知の条件下に尿素合成に付される。
る。ライン109からの尿素合成圧に昇圧された液体ア
ンモニア、ならびにライン114からの凝縮器103で
生成したアンモニア、二酸化炭素および水からなる凝縮
液または気液混合物が尿素合成管101に導入され、公
知の条件下に尿素合成に付される。
【0004】尿素合成管からライン110を経て尿素、
水、アンモニアおよびアンモニウムカーバメートを含む
尿素合成液が取り出され、ストリッパー102の頂部に
導入され、加熱されながら流下し、その間にライン11
1を経て導入され、圧縮器105により圧縮されてスト
リッパー102に底部から導入される二酸化炭素と接触
し、アンモニアおよびアンモニウムカーバメートの大部
分が尿素合成液からアンモニア、二酸化炭素および水の
混合ガスとして分離される。尿素、水ならびに残留アン
モニアおよびアンモニウムカーバメートを含む尿素水溶
液はストリッパー底部から取り出され、高圧であるがエ
ネルギー回収をすることなく減圧弁106を経て減圧さ
れ、低圧における処理工程に送られ、残留アンモニアお
よびアンモニウムカーバメートが尿素水溶液からアンモ
ニア、二酸化炭素および水からなる混合ガスとして分離
され、水、希アンモニア水、尿素水溶液などの吸収媒体
に吸収されて低圧吸収液として回収され、一方尿素水溶
液から公知の方法で尿素が得られる。
水、アンモニアおよびアンモニウムカーバメートを含む
尿素合成液が取り出され、ストリッパー102の頂部に
導入され、加熱されながら流下し、その間にライン11
1を経て導入され、圧縮器105により圧縮されてスト
リッパー102に底部から導入される二酸化炭素と接触
し、アンモニアおよびアンモニウムカーバメートの大部
分が尿素合成液からアンモニア、二酸化炭素および水の
混合ガスとして分離される。尿素、水ならびに残留アン
モニアおよびアンモニウムカーバメートを含む尿素水溶
液はストリッパー底部から取り出され、高圧であるがエ
ネルギー回収をすることなく減圧弁106を経て減圧さ
れ、低圧における処理工程に送られ、残留アンモニアお
よびアンモニウムカーバメートが尿素水溶液からアンモ
ニア、二酸化炭素および水からなる混合ガスとして分離
され、水、希アンモニア水、尿素水溶液などの吸収媒体
に吸収されて低圧吸収液として回収され、一方尿素水溶
液から公知の方法で尿素が得られる。
【0005】ストリッパー102の頂部から取り出され
る混合ガスはライン112を経てカーバメート凝縮器1
03に導入される。一方、ライン109からの液体アン
モニアおよびライン111からの二酸化炭素中に含有さ
れる不活性ガスは尿素合成管101の頂部において尿素
合成液から分離され、ライン115を経て吸収塔107
に送られ、ライン116から導入される前記低圧吸収液
と尿素合成圧にほぼ等しい圧力において接触し、不活性
ガスに伴われるアンモニアおよび二酸化炭素が吸収され
高圧吸収液が得られる。この高圧吸収液はライン113
を経てカーバメート凝縮器103の頂部に導入され、冷
却下に(スチーム発生により冷却するのが通常である)
ライン112からの混合ガスと接触し、その混合ガスの
少なくとも一部が凝縮吸収されアンモニア、二酸化炭素
および水の凝縮液または気液混合物が生成される。アン
モニアおよび二酸化炭素を分離された不活性ガスは減圧
弁108により減圧されて排出される。
る混合ガスはライン112を経てカーバメート凝縮器1
03に導入される。一方、ライン109からの液体アン
モニアおよびライン111からの二酸化炭素中に含有さ
れる不活性ガスは尿素合成管101の頂部において尿素
合成液から分離され、ライン115を経て吸収塔107
に送られ、ライン116から導入される前記低圧吸収液
と尿素合成圧にほぼ等しい圧力において接触し、不活性
ガスに伴われるアンモニアおよび二酸化炭素が吸収され
高圧吸収液が得られる。この高圧吸収液はライン113
を経てカーバメート凝縮器103の頂部に導入され、冷
却下に(スチーム発生により冷却するのが通常である)
ライン112からの混合ガスと接触し、その混合ガスの
少なくとも一部が凝縮吸収されアンモニア、二酸化炭素
および水の凝縮液または気液混合物が生成される。アン
モニアおよび二酸化炭素を分離された不活性ガスは減圧
弁108により減圧されて排出される。
【0006】この凝縮液または気液混合物を尿素合成管
に導入するためには、この凝縮液または気液混合物の圧
力は尿素合成管の圧力に等しいか、またはそれより高く
なければならず、そのためにはストリッパー102の圧
力はカーバメート凝縮器103よりも高くなければなら
ない。そうすると尿素合成管の圧力はストリッパー10
2の圧力よりも低くなり、尿素合成液を尿素合成管から
ストリッパーに送ることができなくなる。この問題を解
決するために、従来、次の方法が採用されている。
に導入するためには、この凝縮液または気液混合物の圧
力は尿素合成管の圧力に等しいか、またはそれより高く
なければならず、そのためにはストリッパー102の圧
力はカーバメート凝縮器103よりも高くなければなら
ない。そうすると尿素合成管の圧力はストリッパー10
2の圧力よりも低くなり、尿素合成液を尿素合成管から
ストリッパーに送ることができなくなる。この問題を解
決するために、従来、次の方法が採用されている。
【0007】1.尿素合成管およびカーバメート凝縮器
を、地上におかれたストリッパーよりも数十メートル高
い位置に設置し、重力により尿素合成管から、合成管よ
り高い圧力のストリッパーに尿素合成液を流下させる。
を、地上におかれたストリッパーよりも数十メートル高
い位置に設置し、重力により尿素合成管から、合成管よ
り高い圧力のストリッパーに尿素合成液を流下させる。
【0008】2.尿素合成液を圧力差で尿素合成管から
ストリッパーに移動し、ストリッパーからの混合ガスを
圧力差でカーバメート凝縮器に移送する。圧力が尿素合
成圧力よりも低くなったカーバメート凝縮器からの気液
混合物はエジェクターにより吸引し圧力が凝縮器より高
い尿素合成管に移動する。このエジェクターは高圧ポン
プにより尿素合成圧よりもかなり高い圧力に昇圧された
原料液体アンモニアにより駆動される。
ストリッパーに移動し、ストリッパーからの混合ガスを
圧力差でカーバメート凝縮器に移送する。圧力が尿素合
成圧力よりも低くなったカーバメート凝縮器からの気液
混合物はエジェクターにより吸引し圧力が凝縮器より高
い尿素合成管に移動する。このエジェクターは高圧ポン
プにより尿素合成圧よりもかなり高い圧力に昇圧された
原料液体アンモニアにより駆動される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術には、
以下に解決すべき問題がある。
以下に解決すべき問題がある。
【0010】上記1の方法では、重量の大きい尿素合成
管およびカーバメート凝縮器を地上20〜40メートル
の高い位置に、耐震性のある巨大な架台の上に据え付け
る必要があるが、高所に重量物を設置するため建設が大
掛かりとなり、建設後は保全作業の負担が大きい。
管およびカーバメート凝縮器を地上20〜40メートル
の高い位置に、耐震性のある巨大な架台の上に据え付け
る必要があるが、高所に重量物を設置するため建設が大
掛かりとなり、建設後は保全作業の負担が大きい。
【0011】また、上記2の方法ではエジェクターを駆
動させるために効率の低いポンプで液体アンモニアを尿
素合成圧よりもかなり高い圧力に昇圧しなければならな
いが、昇圧により生じた内部エネルギーの多くはエジェ
クターの圧力損失として失われる。
動させるために効率の低いポンプで液体アンモニアを尿
素合成圧よりもかなり高い圧力に昇圧しなければならな
いが、昇圧により生じた内部エネルギーの多くはエジェ
クターの圧力損失として失われる。
【0012】さらに、ストリッパー2の底部の尿素水溶
液は、高圧ゆえに低圧処理系の圧力レベルとの間に大き
な機械的潜在エネルギーを保有しているが、従来、これ
を有効利用する用途がなく、減圧弁106によって単に
減圧膨張させるだけであった。
液は、高圧ゆえに低圧処理系の圧力レベルとの間に大き
な機械的潜在エネルギーを保有しているが、従来、これ
を有効利用する用途がなく、減圧弁106によって単に
減圧膨張させるだけであった。
【0013】したがって、本発明の目的は上記の問題点
を解決し、カーバメート凝縮器からの凝縮液または気液
混合物をストリッパーよりも高い圧力の尿素合成管に容
易に、効率よく移送し、同時にストリッパー底部の高圧
尿素水溶液の保有エネルギーを有効利用するための改良
された方法を包含する尿素製造方法を提供することにあ
る。
を解決し、カーバメート凝縮器からの凝縮液または気液
混合物をストリッパーよりも高い圧力の尿素合成管に容
易に、効率よく移送し、同時にストリッパー底部の高圧
尿素水溶液の保有エネルギーを有効利用するための改良
された方法を包含する尿素製造方法を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による尿素製造方
法は、尿素合成域においてアンモニアと二酸化炭素とを
尿素合成条件下に反応させ、得られた尿素、水、アンモ
ニアおよび未反応アンモニウムカーバメートを含む尿素
合成液を分離域において、加熱下に二酸化炭素と接触さ
せて該アンモニアおよび該未反応アンモニウムカーバメ
ートをアンモニア、二酸化炭素および水の混合ガスとし
て分離して尿素水溶液を得、該混合ガスをカバーメート
凝縮域において吸収媒体と冷却下に接触させて該混合ガ
スの少なくとも一部を凝縮吸収させてアンモニア、二酸
化炭素および水の凝縮液または気液混合物を生成させ、
該凝縮液または気液混合物を該尿素合成域に循環し、一
方該分離域において得られた尿素水溶液から尿素を得る
に当たり、該分離域からの高圧の尿素水溶液をターボエ
キスパンダーを通して減圧膨張させて動力を回収し、そ
の動力によって遠心圧縮機を駆動して該分離域からの混
合ガスを、該凝縮液または該気液混合物を該尿素合成域
に導入するのに充分な高い圧力まで昇圧し、昇圧された
混合ガスを該カーバメート凝縮域に導入することを特徴
とするものである。
法は、尿素合成域においてアンモニアと二酸化炭素とを
尿素合成条件下に反応させ、得られた尿素、水、アンモ
ニアおよび未反応アンモニウムカーバメートを含む尿素
合成液を分離域において、加熱下に二酸化炭素と接触さ
せて該アンモニアおよび該未反応アンモニウムカーバメ
ートをアンモニア、二酸化炭素および水の混合ガスとし
て分離して尿素水溶液を得、該混合ガスをカバーメート
凝縮域において吸収媒体と冷却下に接触させて該混合ガ
スの少なくとも一部を凝縮吸収させてアンモニア、二酸
化炭素および水の凝縮液または気液混合物を生成させ、
該凝縮液または気液混合物を該尿素合成域に循環し、一
方該分離域において得られた尿素水溶液から尿素を得る
に当たり、該分離域からの高圧の尿素水溶液をターボエ
キスパンダーを通して減圧膨張させて動力を回収し、そ
の動力によって遠心圧縮機を駆動して該分離域からの混
合ガスを、該凝縮液または該気液混合物を該尿素合成域
に導入するのに充分な高い圧力まで昇圧し、昇圧された
混合ガスを該カーバメート凝縮域に導入することを特徴
とするものである。
【0015】本発明の尿素製造方法はさらに上記ターボ
エキスパンダーの羽根車と前記遠心圧縮機の羽根車が一
つのケーシング中にありケーシングが外部に貫通する部
分を持たない一つの回転軸上に搭載された構造を有する
エキスパンダー圧縮機を用いて上記混合ガスを昇圧する
方法をも包含する。
エキスパンダーの羽根車と前記遠心圧縮機の羽根車が一
つのケーシング中にありケーシングが外部に貫通する部
分を持たない一つの回転軸上に搭載された構造を有する
エキスパンダー圧縮機を用いて上記混合ガスを昇圧する
方法をも包含する。
【0016】さらに、上記エキスパンダー圧縮機の回転
軸がエキスパンダーに流入する尿素水溶液によって潤滑
される軸受によって支持されている構造を有してもよ
い。
軸がエキスパンダーに流入する尿素水溶液によって潤滑
される軸受によって支持されている構造を有してもよ
い。
【0017】さらに、上記エキスパンダー圧縮機の回転
軸が、ケーシング内部で能動形磁気軸受によって支持さ
れている構造のものでもよい。この場合磁気軸受が停電
などで機能を停止したときに安全に停止できるように、
エキスパンダーに流入する液と同じ液によって潤滑され
る軸受を補助軸受として装備してもよい。
軸が、ケーシング内部で能動形磁気軸受によって支持さ
れている構造のものでもよい。この場合磁気軸受が停電
などで機能を停止したときに安全に停止できるように、
エキスパンダーに流入する液と同じ液によって潤滑され
る軸受を補助軸受として装備してもよい。
【0018】さらに、各羽根車の軸方向推力を根本的に
相殺するために、エキスパンダー羽根車を回転軸の両端
に左右対称の向きで一枚づつ有し、回転軸の中央部分に
両吸込型の圧縮機羽根車を搭載した構造を有していても
よい。
相殺するために、エキスパンダー羽根車を回転軸の両端
に左右対称の向きで一枚づつ有し、回転軸の中央部分に
両吸込型の圧縮機羽根車を搭載した構造を有していても
よい。
【0019】本発明において遠心圧縮機により昇圧され
るべき混合ガスは高温高圧であって腐食性および毒性の
高いガスであるから、軸受部分をケーシング内に設置し
てケーシング外に回転軸を露出しないようにし、また高
圧の尿素水溶液を減圧膨張させる際の回収動力によって
遠心圧縮機を駆動するような構造のエキスパンダー圧縮
機を使用することにより、安全に、経済的に、かつ容易
に混合ガスの昇圧が可能となる。
るべき混合ガスは高温高圧であって腐食性および毒性の
高いガスであるから、軸受部分をケーシング内に設置し
てケーシング外に回転軸を露出しないようにし、また高
圧の尿素水溶液を減圧膨張させる際の回収動力によって
遠心圧縮機を駆動するような構造のエキスパンダー圧縮
機を使用することにより、安全に、経済的に、かつ容易
に混合ガスの昇圧が可能となる。
【0020】以下に本発明を添付図面を参照して具体的
に説明する。
に説明する。
【0021】本発明方法を示すフローシートである図1
を参照して、ライン9から尿素合成圧に昇圧された液体
アンモニアが、またライン14からアンモニア、二酸化
炭素および水の凝縮液または気液混合物が尿素合成管1
に導入され、好ましくは170〜210℃の温度、特に
好ましくは180〜200℃の温度およびアンモニア/
二酸化炭素のモル比が好ましくは3.0〜5.0、特に
好ましくは3.0〜4.0および水/二酸化炭素のモル
比が好ましくは0.2〜1.5、特に好ましくは0.3
〜1.0において尿素合成が行われる。尿素合成温度が
170℃以下では反応速度が低下するので大容量の反応
器が必要となり、また210℃以上では尿素合成液の呈
する平衡圧が大きくなり、反応器の耐圧力を大きくする
必要が生じる。アンモニア/二酸化炭素のモル比が上記
範囲において生成尿素単位当たりの尿素合成液の量が最
小となる。またモル比が3.0より小さいと二酸化炭素
の尿素への転化率が低下し、未反応アンモニウムカーバ
メートをストリップするためのスチーム量が増加する。
モル比が5.0を超えると尿素合成液中のアンモニウム
含有量が大きくなりすぎて、このアンモニアをストリッ
プするためのスチームの消費量が増大する。水/二酸化
炭素のモル比を0.2より小さくすると回収された未反
応アンモニウムカーバメートの尿素合成液の循環が困難
となり、一方1.5を超えると二酸化炭素への転化率が
著しく低下する。尿素合成圧力は温度、アンモニア/二
酸化炭素のモル比その他の条件によって決まるが、原則
的には平衡に達した尿素合成平衡組成物の呈する圧力と
同じか、または若干高い圧力であって、本発明では、好
ましくはゲージ圧130〜250kg/cm2 、特に好
ましくは140〜200kg/cm2 である。
を参照して、ライン9から尿素合成圧に昇圧された液体
アンモニアが、またライン14からアンモニア、二酸化
炭素および水の凝縮液または気液混合物が尿素合成管1
に導入され、好ましくは170〜210℃の温度、特に
好ましくは180〜200℃の温度およびアンモニア/
二酸化炭素のモル比が好ましくは3.0〜5.0、特に
好ましくは3.0〜4.0および水/二酸化炭素のモル
比が好ましくは0.2〜1.5、特に好ましくは0.3
〜1.0において尿素合成が行われる。尿素合成温度が
170℃以下では反応速度が低下するので大容量の反応
器が必要となり、また210℃以上では尿素合成液の呈
する平衡圧が大きくなり、反応器の耐圧力を大きくする
必要が生じる。アンモニア/二酸化炭素のモル比が上記
範囲において生成尿素単位当たりの尿素合成液の量が最
小となる。またモル比が3.0より小さいと二酸化炭素
の尿素への転化率が低下し、未反応アンモニウムカーバ
メートをストリップするためのスチーム量が増加する。
モル比が5.0を超えると尿素合成液中のアンモニウム
含有量が大きくなりすぎて、このアンモニアをストリッ
プするためのスチームの消費量が増大する。水/二酸化
炭素のモル比を0.2より小さくすると回収された未反
応アンモニウムカーバメートの尿素合成液の循環が困難
となり、一方1.5を超えると二酸化炭素への転化率が
著しく低下する。尿素合成圧力は温度、アンモニア/二
酸化炭素のモル比その他の条件によって決まるが、原則
的には平衡に達した尿素合成平衡組成物の呈する圧力と
同じか、または若干高い圧力であって、本発明では、好
ましくはゲージ圧130〜250kg/cm2 、特に好
ましくは140〜200kg/cm2 である。
【0022】尿素合成管1からの尿素合成液はライン1
0を経てストリッパー2の頂部に導入される。この移送
は尿素合成管1とストリッパー2との圧力差により行わ
れる。この圧力差は尿素合成管からストリッパーへ尿素
合成液が流れるのに充分な圧力差であればよい。ストリ
ッパーの圧力は例えば尿素合成管よりも2〜3kg.c
m2 低い圧力とすれば本発明の目的は達成できるが、さ
らにストリッパーでの未反応物の分解を促進するために
は、5〜20kg/cm2 低い圧力であるのが好まし
い。
0を経てストリッパー2の頂部に導入される。この移送
は尿素合成管1とストリッパー2との圧力差により行わ
れる。この圧力差は尿素合成管からストリッパーへ尿素
合成液が流れるのに充分な圧力差であればよい。ストリ
ッパーの圧力は例えば尿素合成管よりも2〜3kg.c
m2 低い圧力とすれば本発明の目的は達成できるが、さ
らにストリッパーでの未反応物の分解を促進するために
は、5〜20kg/cm2 低い圧力であるのが好まし
い。
【0023】ストリッパー2に導入された尿素合成液
は、加熱下に流下しながら、ライン11から導入され、
圧縮機5によりストリッパー2の圧力に等しいか、また
は僅かに高い圧力に圧縮されストリッパー2の底部から
吹き込まれた二酸化炭素と接触し、含有するアンモニア
および二酸化炭素がアンモニア、二酸化炭素および水の
混合ガスとして分離される。なお、ストリッパーの温度
は好ましくは170〜200℃に設定される。ストリッ
パー2の底部からの尿素水溶液の好ましくは50〜10
0%はライン18を経て、後に詳細に説明されるエキス
パンダー圧縮機4のターボエキスパンダー4Aおよび4
Bを通って、好ましくはゲージ圧10〜30kg/cm
2 に減圧膨張せしめられて動力回収が行われた後、図4
を参照して述べた従来の方法と同様にして処理され、尿
素および低圧吸収液が得られる。尿素水溶液の残部は減
圧弁を通してゲージ圧10〜30kg/cm2まで減圧
されてライン19からの尿素水溶液と合流され、上記の
ように処理される。なお、エキスパンダー圧縮機4の軸
受の潤滑に用いられた尿素水溶液はライン20を経てラ
イン19からの尿素水溶液と合流される。
は、加熱下に流下しながら、ライン11から導入され、
圧縮機5によりストリッパー2の圧力に等しいか、また
は僅かに高い圧力に圧縮されストリッパー2の底部から
吹き込まれた二酸化炭素と接触し、含有するアンモニア
および二酸化炭素がアンモニア、二酸化炭素および水の
混合ガスとして分離される。なお、ストリッパーの温度
は好ましくは170〜200℃に設定される。ストリッ
パー2の底部からの尿素水溶液の好ましくは50〜10
0%はライン18を経て、後に詳細に説明されるエキス
パンダー圧縮機4のターボエキスパンダー4Aおよび4
Bを通って、好ましくはゲージ圧10〜30kg/cm
2 に減圧膨張せしめられて動力回収が行われた後、図4
を参照して述べた従来の方法と同様にして処理され、尿
素および低圧吸収液が得られる。尿素水溶液の残部は減
圧弁を通してゲージ圧10〜30kg/cm2まで減圧
されてライン19からの尿素水溶液と合流され、上記の
ように処理される。なお、エキスパンダー圧縮機4の軸
受の潤滑に用いられた尿素水溶液はライン20を経てラ
イン19からの尿素水溶液と合流される。
【0024】ストリッパー2で分離された混合ガスは頂
部から取り出され、ライン12を経てエキスパンダー圧
縮機4の遠心圧縮機4Cに導入され、前記回収動力によ
り好ましくは3〜20kg/cm2 昇圧され、ライン1
3を経てカーバメート凝縮器3に導入される。この昇圧
によりカーバメート凝縮器3で生成するアンモニア、二
酸化炭素および水の凝縮液または気液混合物をライン1
4を経て尿素合成管1に移動することができる。なお、
本発明において用いられる遠心圧縮機4は、後に詳細に
その構造が説明される。
部から取り出され、ライン12を経てエキスパンダー圧
縮機4の遠心圧縮機4Cに導入され、前記回収動力によ
り好ましくは3〜20kg/cm2 昇圧され、ライン1
3を経てカーバメート凝縮器3に導入される。この昇圧
によりカーバメート凝縮器3で生成するアンモニア、二
酸化炭素および水の凝縮液または気液混合物をライン1
4を経て尿素合成管1に移動することができる。なお、
本発明において用いられる遠心圧縮機4は、後に詳細に
その構造が説明される。
【0025】カーバメート凝縮器3の頂部には、図4を
参照して説明した従来の方法におけると同様にして尿素
合成管頂部において分離された不活性ガスを吸収塔7に
おいてライン16からの低圧吸収液と接触させることに
より不活性ガスに伴われるアンモニアおよび二酸化炭素
を吸収して得られる高圧吸収液が導入され、冷却下に
(冷却は通常スチームの発生により行われる)ライン1
3からの混合ガスを凝縮吸収してアンモニア、二酸化炭
素および水の凝縮液または気液混合物を生成する。カー
バメート凝縮器3の温度は170〜190℃が好まし
い。凝縮液または気液混合物はライン14を経て尿素合
成管1に導入される。
参照して説明した従来の方法におけると同様にして尿素
合成管頂部において分離された不活性ガスを吸収塔7に
おいてライン16からの低圧吸収液と接触させることに
より不活性ガスに伴われるアンモニアおよび二酸化炭素
を吸収して得られる高圧吸収液が導入され、冷却下に
(冷却は通常スチームの発生により行われる)ライン1
3からの混合ガスを凝縮吸収してアンモニア、二酸化炭
素および水の凝縮液または気液混合物を生成する。カー
バメート凝縮器3の温度は170〜190℃が好まし
い。凝縮液または気液混合物はライン14を経て尿素合
成管1に導入される。
【0026】次に、本発明において用いられる遠心圧縮
機とターボエキスパンダーについて説明する。この二つ
の機械はカップリングによって連結してもよいが、その
場合、遠心圧縮機もエキスパンダーも軸シールが高温高
圧で厳しい腐食性の流体に曝されるので不利である。そ
こで、本発明においては、好ましくは駆動機であるエキ
スパンダーを圧縮機と共通軸上に搭載し、一つのケーシ
ングの中に収め、軸をケーシングの外部へ貫通させない
構造とすることにより、軸シールを不要とし、かつケー
シング内蔵の電動機を設けることをも不要とした。
機とターボエキスパンダーについて説明する。この二つ
の機械はカップリングによって連結してもよいが、その
場合、遠心圧縮機もエキスパンダーも軸シールが高温高
圧で厳しい腐食性の流体に曝されるので不利である。そ
こで、本発明においては、好ましくは駆動機であるエキ
スパンダーを圧縮機と共通軸上に搭載し、一つのケーシ
ングの中に収め、軸をケーシングの外部へ貫通させない
構造とすることにより、軸シールを不要とし、かつケー
シング内蔵の電動機を設けることをも不要とした。
【0027】さらに好ましくは、流体を取り扱うエキス
パンダー羽根車を回転軸の両端に配列することにより、
回転軸がエキスパンダー中の尿素水溶液によって潤滑で
きる構造とした。さらに、好ましくは回転軸は能動形磁
気軸受によって支持することも可能な構造とした。ま
た、エキスパンダーの羽根車は左右非対称とすることも
可能であるが、高圧による軸推力を互いに打ち消し合う
ように、同一寸法の羽根車を回転軸の両端に左右対称に
なるように設けるのが好ましい。圧縮機羽根車も同様に
左右対称の両吸込形羽根車を回転軸中央部に設けるのが
好ましい。
パンダー羽根車を回転軸の両端に配列することにより、
回転軸がエキスパンダー中の尿素水溶液によって潤滑で
きる構造とした。さらに、好ましくは回転軸は能動形磁
気軸受によって支持することも可能な構造とした。ま
た、エキスパンダーの羽根車は左右非対称とすることも
可能であるが、高圧による軸推力を互いに打ち消し合う
ように、同一寸法の羽根車を回転軸の両端に左右対称に
なるように設けるのが好ましい。圧縮機羽根車も同様に
左右対称の両吸込形羽根車を回転軸中央部に設けるのが
好ましい。
【0028】本発明で用いられるエキスパンダー圧縮機
の回転軸に沿った断面図である図2、図3を参照してこ
のエキスパンダー圧縮機を具体的に説明する。
の回転軸に沿った断面図である図2、図3を参照してこ
のエキスパンダー圧縮機を具体的に説明する。
【0029】図2に示されたエキスパンダー圧縮機は、
液潤滑スリーブ軸受を軸受として用いたものである。ロ
ータ22の中央部に圧縮機羽根車24が固定され、両端
には各々一枚づつエキスパンダー羽根車23が固定され
ている。ロータ22、圧縮機羽根車24およびエキスパ
ンダー羽根車23は全て一つのケーシング21の中に収
納されている。ロータ22の両端近くに、それぞれ一つ
づつ軸受25がケーシング21に固定されている。軸受
25は、エキスパンダー入口28から流入する尿素水溶
液によって潤滑・冷却されながら回転するロータ22を
支持する。
液潤滑スリーブ軸受を軸受として用いたものである。ロ
ータ22の中央部に圧縮機羽根車24が固定され、両端
には各々一枚づつエキスパンダー羽根車23が固定され
ている。ロータ22、圧縮機羽根車24およびエキスパ
ンダー羽根車23は全て一つのケーシング21の中に収
納されている。ロータ22の両端近くに、それぞれ一つ
づつ軸受25がケーシング21に固定されている。軸受
25は、エキスパンダー入口28から流入する尿素水溶
液によって潤滑・冷却されながら回転するロータ22を
支持する。
【0030】軸受摺動部を流れた尿素水溶液は、圧縮機
吸込み部30からラビリンス27を通過して漏れてくる
混合ガスと一緒に軸受排液口32と絞りオリフィス33
を通ってエキスパンダー排出流29に合流する。軸受2
5の材質は、窒化珪素や炭化珪素などのファインセラミ
ックスを用いるのが耐摩耗と摺動摩耗特性に優れ、尿素
水溶液中での摺動運動に耐えられるので好ましい。31
は圧縮機吐出部である。
吸込み部30からラビリンス27を通過して漏れてくる
混合ガスと一緒に軸受排液口32と絞りオリフィス33
を通ってエキスパンダー排出流29に合流する。軸受2
5の材質は、窒化珪素や炭化珪素などのファインセラミ
ックスを用いるのが耐摩耗と摺動摩耗特性に優れ、尿素
水溶液中での摺動運動に耐えられるので好ましい。31
は圧縮機吐出部である。
【0031】図3に示されたエキスパンダー圧縮機は、
軸受に能動形磁気軸受を用いたものである。磁気軸受ス
テータ34がケーシング21の内壁に複数個同一円周上
に固定されて設けられ、ロータ22上には磁気軸受ロー
タスリーブ35が磁気軸受ステータ34に対応して設け
られている。さらにケーシング内壁には磁気軸受が機能
停止した際に一時的にロータを支えるためのスリーブ形
の補助軸受36が固定されている。補助軸受とロータ間
の間隙の大きさは磁気軸受のそれよりも大きく、ラビリ
ンス37のそれよりも小さいのでロータは通常運転時は
磁気軸受で支えられ、磁気軸受が機能停止したときはラ
ビリンスに接触することなく、補助軸受で支えられる。
補助軸受を通った尿素水溶液は補助軸受排出口37と絞
りオリフス33を通してエキスパンダー排出流26と合
流する。羽根車の配列などは図2の場合と同様である。
軸受に能動形磁気軸受を用いたものである。磁気軸受ス
テータ34がケーシング21の内壁に複数個同一円周上
に固定されて設けられ、ロータ22上には磁気軸受ロー
タスリーブ35が磁気軸受ステータ34に対応して設け
られている。さらにケーシング内壁には磁気軸受が機能
停止した際に一時的にロータを支えるためのスリーブ形
の補助軸受36が固定されている。補助軸受とロータ間
の間隙の大きさは磁気軸受のそれよりも大きく、ラビリ
ンス37のそれよりも小さいのでロータは通常運転時は
磁気軸受で支えられ、磁気軸受が機能停止したときはラ
ビリンスに接触することなく、補助軸受で支えられる。
補助軸受を通った尿素水溶液は補助軸受排出口37と絞
りオリフス33を通してエキスパンダー排出流26と合
流する。羽根車の配列などは図2の場合と同様である。
【0032】
【実施例】以下に本発明を尿素生産量1,000t/日
の尿素製造装置に適用した例を示して本発明をさらに具
体的に説明する。 実施例 図1を参照して、ライン9からゲージ圧180kg/c
m2 に昇圧された液体アンモニア23,500kg/h
とカーバメート凝縮器3において得られたアンモニア5
5,000kg/h、二酸化炭素49,500kg/h
および水13,500kg/hからなる凝縮液がライン
14を経て尿素合成管1に導入されて反応せしめられ
た。尿素合成管の反応条件はゲージ圧175kg/cm
2 、温度190℃で、アンモニア/二酸化炭素モル比お
よび水/二酸化炭素のモル比がそれぞれ4.1および
0.64であった。
の尿素製造装置に適用した例を示して本発明をさらに具
体的に説明する。 実施例 図1を参照して、ライン9からゲージ圧180kg/c
m2 に昇圧された液体アンモニア23,500kg/h
とカーバメート凝縮器3において得られたアンモニア5
5,000kg/h、二酸化炭素49,500kg/h
および水13,500kg/hからなる凝縮液がライン
14を経て尿素合成管1に導入されて反応せしめられ
た。尿素合成管の反応条件はゲージ圧175kg/cm
2 、温度190℃で、アンモニア/二酸化炭素モル比お
よび水/二酸化炭素のモル比がそれぞれ4.1および
0.64であった。
【0033】尿素合成管1からライン10を経てストリ
ッパー2に送られる尿素合成液は尿素44,700kg
/h、アンモニア49,300kg/h、二酸化炭素1
5,400kg/hおよび水26,000kg/hを含
有した。尿素合成液は減圧弁によりゲージ圧170kg
/cm2 に減圧されてからストリッパー頂部に導入され
た。ストリッパーでは、尿素合成液は流下しながら、ラ
イン11、圧縮機5を経て底部から導入された二酸化炭
素28,800kgと温度190℃において接触し、ア
ンモニアおよびアンモニウムカーバメートがアンモニ
ア、二酸化炭素および水の混合ガスとして頂部から取り
出された。ストリッパー2の底部から取り出された尿素
水溶液は、その内の69,300kg/hが図2に示し
た構造のエキスパンダー圧縮機4のターボエキスパンダ
ー4Aおよび4Bを通ってゲージ圧30kg/cm2 に
減圧膨張され、110kWに担当する動力が回収され遠
心圧縮機4Cを駆動した。尿素水溶液の残部17,32
6kg/hは減圧弁6でゲージ圧17.5kg/cm2
まで減圧膨張され、その後両尿素水溶液は合流して低圧
処理工程に送られ、残留するアンモニアおよびアンモニ
ウムカーバメートがアンモニア、二酸化炭素および水の
混合ガスとして尿素水溶液から完全に分離され、尿素4
4,700kg/hを含む尿素水溶液が得られた。分離
された混合ガスは希アンモニア水に吸収されて低圧吸収
液として回収された。また、図2に示した構造のエキス
パンダー圧縮機4の軸受25を通った尿素水溶液5,0
00kg/hは図1のライン20を経てエキスパンダー
排出ライン19に合流された。
ッパー2に送られる尿素合成液は尿素44,700kg
/h、アンモニア49,300kg/h、二酸化炭素1
5,400kg/hおよび水26,000kg/hを含
有した。尿素合成液は減圧弁によりゲージ圧170kg
/cm2 に減圧されてからストリッパー頂部に導入され
た。ストリッパーでは、尿素合成液は流下しながら、ラ
イン11、圧縮機5を経て底部から導入された二酸化炭
素28,800kgと温度190℃において接触し、ア
ンモニアおよびアンモニウムカーバメートがアンモニ
ア、二酸化炭素および水の混合ガスとして頂部から取り
出された。ストリッパー2の底部から取り出された尿素
水溶液は、その内の69,300kg/hが図2に示し
た構造のエキスパンダー圧縮機4のターボエキスパンダ
ー4Aおよび4Bを通ってゲージ圧30kg/cm2 に
減圧膨張され、110kWに担当する動力が回収され遠
心圧縮機4Cを駆動した。尿素水溶液の残部17,32
6kg/hは減圧弁6でゲージ圧17.5kg/cm2
まで減圧膨張され、その後両尿素水溶液は合流して低圧
処理工程に送られ、残留するアンモニアおよびアンモニ
ウムカーバメートがアンモニア、二酸化炭素および水の
混合ガスとして尿素水溶液から完全に分離され、尿素4
4,700kg/hを含む尿素水溶液が得られた。分離
された混合ガスは希アンモニア水に吸収されて低圧吸収
液として回収された。また、図2に示した構造のエキス
パンダー圧縮機4の軸受25を通った尿素水溶液5,0
00kg/hは図1のライン20を経てエキスパンダー
排出ライン19に合流された。
【0034】ストリッパー2からの混合ガスはライン1
2を経て図2に示した構造のエキスパンダー圧縮機4の
遠心圧縮機4Cに入り、ゲ−ジ圧175kg/cm2 ま
で昇圧され、ライン13を経てカバーメート凝縮器3に
導入される。一方ゲージ圧175kg/cm2 に昇圧さ
れてライン16から吸収塔7に導入されライン15から
の不活性ガスと接触しその中に含有されるアンモニアお
よび二酸化炭素を吸収した吸収液がライン17を経てカ
バーメート凝縮器3に導入され、ライン13を経て導入
された混合ガスを180℃において吸収してアンモニア
55,000kg/h、二酸化炭素49,500kg/
hおよび水13,500kg/hからなる凝縮液が得ら
れた。この凝縮液は、前記の通りライン14を経て尿素
合成管1に循環された。
2を経て図2に示した構造のエキスパンダー圧縮機4の
遠心圧縮機4Cに入り、ゲ−ジ圧175kg/cm2 ま
で昇圧され、ライン13を経てカバーメート凝縮器3に
導入される。一方ゲージ圧175kg/cm2 に昇圧さ
れてライン16から吸収塔7に導入されライン15から
の不活性ガスと接触しその中に含有されるアンモニアお
よび二酸化炭素を吸収した吸収液がライン17を経てカ
バーメート凝縮器3に導入され、ライン13を経て導入
された混合ガスを180℃において吸収してアンモニア
55,000kg/h、二酸化炭素49,500kg/
hおよび水13,500kg/hからなる凝縮液が得ら
れた。この凝縮液は、前記の通りライン14を経て尿素
合成管1に循環された。
【0035】この尿素合成装置を2ケ月間連続運転させ
たがエキスパンダー圧縮機の異常は認められなかった。
たがエキスパンダー圧縮機の異常は認められなかった。
【0036】
【発明の効果】本発明によればストリッパーからの混合
ガスの昇圧は高圧の尿素水溶液がもつエネルギーを回収
利用して実施されるので、動力が大きく節減される。ま
た、本発明において好ましく用いられるエキスパンダー
圧縮機はターボエキスパンダー羽根車と遠心圧縮機羽根
車とを共通軸に搭載し、この共通軸はケーシング外部に
貫通しない構造をとっているので、高温高圧の腐食性お
よび毒性のある混合ガスを高い信頼性をもって長期間連
続して圧縮することができる。
ガスの昇圧は高圧の尿素水溶液がもつエネルギーを回収
利用して実施されるので、動力が大きく節減される。ま
た、本発明において好ましく用いられるエキスパンダー
圧縮機はターボエキスパンダー羽根車と遠心圧縮機羽根
車とを共通軸に搭載し、この共通軸はケーシング外部に
貫通しない構造をとっているので、高温高圧の腐食性お
よび毒性のある混合ガスを高い信頼性をもって長期間連
続して圧縮することができる。
【0037】また、従来の尿素合成法とは異なり、機器
は地上に設置できるので、耐震性についても従来の方法
におけるような問題もなく、建設費を節減することがで
き、運転、保守も容易になるなどの利益を大きい。
は地上に設置できるので、耐震性についても従来の方法
におけるような問題もなく、建設費を節減することがで
き、運転、保守も容易になるなどの利益を大きい。
【図1】本発明による尿素製造法を示すフローシートで
ある。
ある。
【図2】本発明において用いられる遠心圧縮機の一例
の、回転軸に沿った断面を示す断面図である。
の、回転軸に沿った断面を示す断面図である。
【図3】本発明において用いられる遠心圧縮機の別の例
の、回転軸に沿った断面を示す断面図である。
の、回転軸に沿った断面を示す断面図である。
【図4】従来の二酸化炭素による未反応アンモニウムカ
ーバメートのストリッピングを含む尿素合成法を示すフ
ローシートである。
ーバメートのストリッピングを含む尿素合成法を示すフ
ローシートである。
1,101 尿素合成管 2,102 ストリッパー 3,103 カーバメート凝縮器 4 エキスパンダー圧縮機 4A,4B ターボエキスパンダー 4C 遠心圧縮機 5,105 圧縮機 21 ケーシング 22 ロータ 23 エキスパンダー羽根車 24 圧縮機羽根車 25 軸受 26 スリーブ 27 ラビリンス 28 エキスパンダー入口 29 エクスパンダー排出流 30 圧縮機吸込部 31 圧縮機吐出部 32 軸受排液口 33 絞りオリフィス 34 磁気軸受ステータ 35 磁気軸受ロータスリーブ 36 補助軸受 37 補助軸受排液口
Claims (6)
- 【請求項1】 尿素合成域においてアンモニアと二酸化
炭素とを尿素合成条件下に反応させ、得られた尿素、
水、アンモニアおよび未反応アンモニウムカーバメート
を含む尿素合成液を分離域において、加熱下に二酸化炭
素と接触させて該アンモニアおよび該未反応アンモニウ
ムカーバメートをアンモニア、二酸化炭素および水の混
合ガスとして分離して尿素水溶液を得、該混合ガスをカ
バーメート凝縮域において吸収媒体と冷却下に接触させ
て該混合ガスの少なくとも一部を凝縮吸収させてアンモ
ニア、二酸化炭素および水の凝縮液または気液混合物を
生成させ、該凝縮液または気液混合物を該尿素合成域に
循環し、一方該分離域において得られた尿素水溶液から
尿素を得るに当たり、該分離域からの高圧の尿素水溶液
をターボエキスパンダーを通して減圧膨張させて動力を
回収し、その動力によって遠心圧縮機を駆動して該分離
域からの混合ガスを、該凝縮液または該気液混合物を該
尿素合成域に導入するのに充分な高い圧力まで昇圧し、
昇圧された混合ガスを該カーバメート凝縮域に導入する
ことを特徴とする尿素製造方法。 - 【請求項2】 前記ターボエキスパンダーの羽根車と前
記遠心圧縮機の羽根車が一つのケーシング中にありケー
シング外部に貫通する部分を持たない一つの回転軸上に
搭載された構造を有するエキスパンダー圧縮機を用い前
記混合ガスを昇圧する請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 前記エキスパンダー圧縮機が、回転軸を
前記エキスパンダーに流入する尿素水溶液によって潤滑
される軸受によって支持する構造を有する請求項2に記
載の方法。 - 【請求項4】 前記エキスパンダー圧縮機が、回転軸を
能動形磁気軸受によって支持する構造を有する請求項2
に記載の方法。 - 【請求項5】 前記回転軸が、能動形磁気軸受に加え
て、前記エキスパンダーに流入する尿素水溶液により潤
滑される軸受によって補助的に支持されている請求項4
に記載の方法。 - 【請求項6】 前記回転軸が、両端に左右対称の向きで
エキスパンダー羽根車を1枚ずつ有し、かつ中央部分に
両吸込型の圧縮機羽根車を有する請求項2ないし5のい
ずれかに記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7136498A JPH08325221A (ja) | 1995-06-02 | 1995-06-02 | 尿素製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7136498A JPH08325221A (ja) | 1995-06-02 | 1995-06-02 | 尿素製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08325221A true JPH08325221A (ja) | 1996-12-10 |
Family
ID=15176578
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7136498A Pending JPH08325221A (ja) | 1995-06-02 | 1995-06-02 | 尿素製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08325221A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999031053A1 (en) * | 1997-12-18 | 1999-06-24 | Toyo Engineering Corporation | Improved process for the synthesis of urea and equipment therefor |
| CN104031690A (zh) * | 2014-05-30 | 2014-09-10 | 石家庄德正环保科技有限公司 | 螺杆与多段离心机组压缩输送煤气系统 |
| EP3436430B1 (en) | 2016-03-30 | 2020-09-16 | Stamicarbon B.V. | Urea production with bi-pressurized synthesis |
| WO2024040866A1 (zh) * | 2022-08-26 | 2024-02-29 | 中国五环工程有限公司 | 一种尿素装置用高压尿素溶液减压节能装置及工艺方法 |
-
1995
- 1995-06-02 JP JP7136498A patent/JPH08325221A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999031053A1 (en) * | 1997-12-18 | 1999-06-24 | Toyo Engineering Corporation | Improved process for the synthesis of urea and equipment therefor |
| CN104031690A (zh) * | 2014-05-30 | 2014-09-10 | 石家庄德正环保科技有限公司 | 螺杆与多段离心机组压缩输送煤气系统 |
| EP3436430B1 (en) | 2016-03-30 | 2020-09-16 | Stamicarbon B.V. | Urea production with bi-pressurized synthesis |
| WO2024040866A1 (zh) * | 2022-08-26 | 2024-02-29 | 中国五环工程有限公司 | 一种尿素装置用高压尿素溶液减压节能装置及工艺方法 |
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