JPH08325629A - 極低炭素鋼の溶製方法 - Google Patents
極低炭素鋼の溶製方法Info
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- JPH08325629A JPH08325629A JP13143395A JP13143395A JPH08325629A JP H08325629 A JPH08325629 A JP H08325629A JP 13143395 A JP13143395 A JP 13143395A JP 13143395 A JP13143395 A JP 13143395A JP H08325629 A JPH08325629 A JP H08325629A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 RH脱炭精錬方法において、上昇管の側壁の
貫通して設けた羽口から、または上昇管直下の取鍋内溶
鋼中に浸漬させたランスから、環流用ガス吹き込み量を
溶鋼環流量1ton当たり30Nl/min・ton以
上吹込む精錬方法である。また処理溶鋼量1ton当た
りの排気量H(kg/Hr・ton)を、脱ガス槽内の
真空度P(torr)に応じて以下に定める範囲に制御
する溶製方法である。P≧300では、100≧H≧7
0、300>P≧200では、80≧H≧40、200
>P≧100では、60≧H≧25、100>P≧50
では、30≧H≧13、50>P≧10では、15≧H
≧8。
貫通して設けた羽口から、または上昇管直下の取鍋内溶
鋼中に浸漬させたランスから、環流用ガス吹き込み量を
溶鋼環流量1ton当たり30Nl/min・ton以
上吹込む精錬方法である。また処理溶鋼量1ton当た
りの排気量H(kg/Hr・ton)を、脱ガス槽内の
真空度P(torr)に応じて以下に定める範囲に制御
する溶製方法である。P≧300では、100≧H≧7
0、300>P≧200では、80≧H≧40、200
>P≧100では、60≧H≧25、100>P≧50
では、30≧H≧13、50>P≧10では、15≧H
≧8。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、RH脱ガス装置を用い
た極低炭素鋼の溶製方法に関する。
た極低炭素鋼の溶製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、冷延鋼板、表面処理鋼板の用途多
様化や材質向上要求に応えるため、連続焼鈍化による極
低炭素鋼の生産比率が増大しており、RH真空脱ガス法
による極低炭素鋼の溶製技術の開発が盛んである。この
際に、脱炭反応を効率良く促進して処理時間の短縮を図
り、脱炭処理後の到達〔C〕濃度の低減を図ることが重
要となる。
様化や材質向上要求に応えるため、連続焼鈍化による極
低炭素鋼の生産比率が増大しており、RH真空脱ガス法
による極低炭素鋼の溶製技術の開発が盛んである。この
際に、脱炭反応を効率良く促進して処理時間の短縮を図
り、脱炭処理後の到達〔C〕濃度の低減を図ることが重
要となる。
【0003】通常、脱炭反応を促進するためには、環流
用ガス吹込み量を増大して鋼浴を強攪拌し、気−液界面
積の増大を図る手段が適用される。この強攪拌技術を脱
炭初期の高炭素溶鋼に適用すると、急激に発生するCO
ガス気泡により鋼浴は大量に飛散して真空脱ガス槽の側
壁に付着する。これが脱炭末期の極低炭素域に溶け出す
ため、到達〔C〕濃度が下がらず処理時間の延長を招
く。
用ガス吹込み量を増大して鋼浴を強攪拌し、気−液界面
積の増大を図る手段が適用される。この強攪拌技術を脱
炭初期の高炭素溶鋼に適用すると、急激に発生するCO
ガス気泡により鋼浴は大量に飛散して真空脱ガス槽の側
壁に付着する。これが脱炭末期の極低炭素域に溶け出す
ため、到達〔C〕濃度が下がらず処理時間の延長を招
く。
【0004】上記問題点を解決する方法として、特開平
2−122012号公報(従来技術1)には、脱炭進行
に伴って変化する(低下する)〔C〕濃度に応じて真空
度を制御し、極低炭素鋼を溶製する技術が開示されてい
る。
2−122012号公報(従来技術1)には、脱炭進行
に伴って変化する(低下する)〔C〕濃度に応じて真空
度を制御し、極低炭素鋼を溶製する技術が開示されてい
る。
【0005】従来技術1は、平衡〔C〕濃度に対して過
度に真空度を下げない方法である。言い換えると、精錬
途中、特に高炭素域(脱炭初期)の〔C〕濃度に対して
真空度を適切な範囲に規制することにより、脱炭速度を
確保しつつ、COガス発生量を抑制し溶鋼スプラッシュ
の飛散量を抑制する方法である。この結果、処理時間は
延長することなく、スプラッシュの溶け出すことがない
ので到達〔C〕濃度の低減が達成され、同時に、過度に
真空度を下げないから減圧のための蒸気エネルギーの削
減も達成出来る。
度に真空度を下げない方法である。言い換えると、精錬
途中、特に高炭素域(脱炭初期)の〔C〕濃度に対して
真空度を適切な範囲に規制することにより、脱炭速度を
確保しつつ、COガス発生量を抑制し溶鋼スプラッシュ
の飛散量を抑制する方法である。この結果、処理時間は
延長することなく、スプラッシュの溶け出すことがない
ので到達〔C〕濃度の低減が達成され、同時に、過度に
真空度を下げないから減圧のための蒸気エネルギーの削
減も達成出来る。
【0006】特開昭63−213617号公報(従来技
術2)には、溶鋼環流量を脱炭処理中の〔C〕濃度に応
じて変化させて、極低炭素鋼を製造する方法が開示され
ている。
術2)には、溶鋼環流量を脱炭処理中の〔C〕濃度に応
じて変化させて、極低炭素鋼を製造する方法が開示され
ている。
【0007】従来技術2は、脱炭開始から〔C〕濃度が
100ppm以上の高炭素域では、溶鋼環流量を低く規
制し、これ以降の低炭素域では、溶鋼環流量を増大させ
て脱炭速度を促進させる方法である。これにより、脱炭
初期では、環流用ガス吹込み量を規制し、攪拌力が抑制
されるので溶鋼スプラッシュの飛散量は抑制され、脱炭
後期では脱炭が促進されて、到達〔C〕濃度の低減と処
理時間の短縮を同時に達成するものである。
100ppm以上の高炭素域では、溶鋼環流量を低く規
制し、これ以降の低炭素域では、溶鋼環流量を増大させ
て脱炭速度を促進させる方法である。これにより、脱炭
初期では、環流用ガス吹込み量を規制し、攪拌力が抑制
されるので溶鋼スプラッシュの飛散量は抑制され、脱炭
後期では脱炭が促進されて、到達〔C〕濃度の低減と処
理時間の短縮を同時に達成するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】現状の技術では、脱炭
処理途中の〔C〕濃度の分析(サンプリングから〔C〕
濃度判明まで)におよそ3〜5分間要する。従って、処
理開始からおよそ10分前後で〔C〕濃度が400pp
mから20ppm前後まで低減するRHの脱炭精錬で
は、サンプリング時点と分析値判明時点の〔C〕濃度は
大きく変化してしまう。
処理途中の〔C〕濃度の分析(サンプリングから〔C〕
濃度判明まで)におよそ3〜5分間要する。従って、処
理開始からおよそ10分前後で〔C〕濃度が400pp
mから20ppm前後まで低減するRHの脱炭精錬で
は、サンプリング時点と分析値判明時点の〔C〕濃度は
大きく変化してしまう。
【0009】このため、従来技術1の方法では、判明時
点の〔C〕濃度を精錬指標として真空度を適切な範囲に
制御する、言い換えると、3〜5分間前の高い〔C〕濃
度に対応して低真空度に制御される。この方法は、過度
に真空度を下げないため、スプラッシュ飛散量は抑制さ
れるものの脱炭速度は低下するので、RHの生産性は低
下してしまう。
点の〔C〕濃度を精錬指標として真空度を適切な範囲に
制御する、言い換えると、3〜5分間前の高い〔C〕濃
度に対応して低真空度に制御される。この方法は、過度
に真空度を下げないため、スプラッシュ飛散量は抑制さ
れるものの脱炭速度は低下するので、RHの生産性は低
下してしまう。
【0010】同様に、従来技術2では、〔C〕濃度を精
錬指標として溶鋼環流量を規制するため、前述の技術と
同様に分析時間が遅れ時間となって、脱炭進行中の
〔C〕濃度に対応した適切な溶鋼環流量が設定出来ず、
槽内地金付着量を抑制できても高脱炭速度は得られな
い。
錬指標として溶鋼環流量を規制するため、前述の技術と
同様に分析時間が遅れ時間となって、脱炭進行中の
〔C〕濃度に対応した適切な溶鋼環流量が設定出来ず、
槽内地金付着量を抑制できても高脱炭速度は得られな
い。
【0011】また、従来技術2では、脱炭後期の低炭素
域程、溶鋼環流量を増大させる必要があり、このため吹
き込みガス量を増大させねばならない。この結果、排気
能力の小さなRH脱ガス設備では、極低炭素鋼の溶製に
必要な高真空を確保できなくなって高脱炭速度が得られ
ない。
域程、溶鋼環流量を増大させる必要があり、このため吹
き込みガス量を増大させねばならない。この結果、排気
能力の小さなRH脱ガス設備では、極低炭素鋼の溶製に
必要な高真空を確保できなくなって高脱炭速度が得られ
ない。
【0012】更に、従来技術2では、溶鋼環流量の絶対
量を規制して、脱炭速度を大きく保ちつつ槽内付着地金
を減少させる溶製方法である。従って、取鍋内径が大き
く、大きな浸漬管径を確保出来るRH脱ガス設備ではこ
の絶対量を確保出来るため、脱炭速度を確保出来るが、
取鍋内径制約から小さな浸漬管径しか確保出来ないRH
脱ガス設備では、吹き込みガス量の増大によりこの絶対
量を確保出来ない場合が生じる。
量を規制して、脱炭速度を大きく保ちつつ槽内付着地金
を減少させる溶製方法である。従って、取鍋内径が大き
く、大きな浸漬管径を確保出来るRH脱ガス設備ではこ
の絶対量を確保出来るため、脱炭速度を確保出来るが、
取鍋内径制約から小さな浸漬管径しか確保出来ないRH
脱ガス設備では、吹き込みガス量の増大によりこの絶対
量を確保出来ない場合が生じる。
【0013】また、従来技術2では、発明者らの提唱す
る指標(詳しくは、後述する)、即ち、溶鋼環流量1ト
ン当たりのガス吹き込み量が、3.21〜10.6Nl
/min・tonと低いため、発明者らの調査研究によ
れば槽内付着地金を減少させることは出来ても、高脱炭
速度は得られない。
る指標(詳しくは、後述する)、即ち、溶鋼環流量1ト
ン当たりのガス吹き込み量が、3.21〜10.6Nl
/min・tonと低いため、発明者らの調査研究によ
れば槽内付着地金を減少させることは出来ても、高脱炭
速度は得られない。
【0014】本発明は、上記問題点を解決するために提
案されたものであって、適切な環流用ガス量を吹き込ん
で、真空度の低下を防止しつつ鋼浴攪拌量を確保し、脱
炭速度を確保すると共に、溶鋼スプラッシュの飛散量を
抑制できる極低炭素鋼の溶製方法を提供する。合わせ
て、遅れ時間の生じない精錬指標を用いて脱炭反応を制
御し、生産性および信頼性の高い極低炭素鋼の溶製方法
を提供するものである。
案されたものであって、適切な環流用ガス量を吹き込ん
で、真空度の低下を防止しつつ鋼浴攪拌量を確保し、脱
炭速度を確保すると共に、溶鋼スプラッシュの飛散量を
抑制できる極低炭素鋼の溶製方法を提供する。合わせ
て、遅れ時間の生じない精錬指標を用いて脱炭反応を制
御し、生産性および信頼性の高い極低炭素鋼の溶製方法
を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、RH脱ガス装
置を用いて真空脱炭精錬して極低炭素鋼を溶製する溶製
方法において、上昇管の側壁に貫通して設けた羽口か
ら、または上昇管直下の取鍋内溶鋼中に浸漬させ、ガス
噴出口が上昇管の開口部に向けて配置したランスから、
不活性ガスを溶鋼環流量1ton当たり30Nl/mi
n・ton以上吹込んで脱炭反応を進行させることを特
徴とする極低炭素鋼の溶製方法である。
置を用いて真空脱炭精錬して極低炭素鋼を溶製する溶製
方法において、上昇管の側壁に貫通して設けた羽口か
ら、または上昇管直下の取鍋内溶鋼中に浸漬させ、ガス
噴出口が上昇管の開口部に向けて配置したランスから、
不活性ガスを溶鋼環流量1ton当たり30Nl/mi
n・ton以上吹込んで脱炭反応を進行させることを特
徴とする極低炭素鋼の溶製方法である。
【0016】また、RH脱ガス装置を用いて真空脱炭精
錬して極低炭素鋼を溶製する溶製方法において、処理溶
鋼量1ton当たりの排気量Hを100kg/Hr・t
on以下に制御して脱炭反応を進行させることを特徴と
する極低炭素鋼の溶製方法である。
錬して極低炭素鋼を溶製する溶製方法において、処理溶
鋼量1ton当たりの排気量Hを100kg/Hr・t
on以下に制御して脱炭反応を進行させることを特徴と
する極低炭素鋼の溶製方法である。
【0017】更に、環流用不活性ガスを溶鋼環流量1t
on当たり30Nl/min・ton以上吹込み、かつ
処理溶鋼量1ton当たりの排気量H(kg/Hr・t
on)を、脱ガス槽内の真空度P(torr)に応じて
以下に定める範囲に制御することを特徴とする極低炭素
鋼の溶製方法である。
on当たり30Nl/min・ton以上吹込み、かつ
処理溶鋼量1ton当たりの排気量H(kg/Hr・t
on)を、脱ガス槽内の真空度P(torr)に応じて
以下に定める範囲に制御することを特徴とする極低炭素
鋼の溶製方法である。
【0018】(1)P≧300では、100≧H≧7
0、(2)300>P≧200では、80≧H≧40、
(3)200>P≧100では、60≧H≧25、
(4)100>P≧50では、30≧H≧13、(5)
50>P≧10では、15≧H≧8。
0、(2)300>P≧200では、80≧H≧40、
(3)200>P≧100では、60≧H≧25、
(4)100>P≧50では、30≧H≧13、(5)
50>P≧10では、15≧H≧8。
【0019】
【作用】本発明では、RH真空脱ガス装置を用いて脱炭
精錬し極低炭素鋼を溶製する際に、環流用ガス吹き込み
手段として、上昇管の側壁に貫通して設けた羽口からA
rガス等の不活性ガスを吹込むか、またはガス噴出口が
上昇管の開口部に向いた上昇管直下の取鍋内溶鋼中に浸
漬させて配置したランスから不活性ガスを吹込む。
精錬し極低炭素鋼を溶製する際に、環流用ガス吹き込み
手段として、上昇管の側壁に貫通して設けた羽口からA
rガス等の不活性ガスを吹込むか、またはガス噴出口が
上昇管の開口部に向いた上昇管直下の取鍋内溶鋼中に浸
漬させて配置したランスから不活性ガスを吹込む。
【0020】このように配置される羽口またはランスよ
り吹込まれるガスは、その全量が上昇管内を浮上して
(上昇して)上向きの駆動力を溶鋼に与ええるので、R
H真空脱ガス装置と取鍋間で溶鋼は環流する。
り吹込まれるガスは、その全量が上昇管内を浮上して
(上昇して)上向きの駆動力を溶鋼に与ええるので、R
H真空脱ガス装置と取鍋間で溶鋼は環流する。
【0021】この際に、減圧下の槽内の溶鋼−ガス界面
では、以下の(1)式による脱炭反応が進行して極低炭
素鋼が溶製される。
では、以下の(1)式による脱炭反応が進行して極低炭
素鋼が溶製される。
【0022】C + O → CO(g) (1) 本発明者らは、上記方法により極低炭素鋼の溶製試験を
鋭意実施し、前述した羽口から吹き込まれる不活性ガス
量(これを環流用ガス吹き込み量という)を変化させ、
脱炭開始から15分経過時点の到達〔C〕濃度に与える
影響を調査した。この結果を図1に示す。
鋭意実施し、前述した羽口から吹き込まれる不活性ガス
量(これを環流用ガス吹き込み量という)を変化させ、
脱炭開始から15分経過時点の到達〔C〕濃度に与える
影響を調査した。この結果を図1に示す。
【0023】図1より、何れの環流用ガス吹き込み量に
おいても、溶鋼環流量の大きい150ton/minの
方が到達〔C〕濃度が低く、またガス吹き込み量が大き
い程、到達〔C〕濃度は低減している。しかし、環流用
ガス吹き込み量をある一定量以上流しても、到達〔C〕
濃度はそれ以上低減しない。
おいても、溶鋼環流量の大きい150ton/minの
方が到達〔C〕濃度が低く、またガス吹き込み量が大き
い程、到達〔C〕濃度は低減している。しかし、環流用
ガス吹き込み量をある一定量以上流しても、到達〔C〕
濃度はそれ以上低減しない。
【0024】なお、上記試験条件として、転炉から25
0トンの未脱酸溶鋼を出鋼し、その溶鋼成分は〔C〕濃
度がおよそ0.04%、可溶性酸素濃度をおよそ500
ppmに調整した。その他の溶鋼成分は表1に示す範囲
とした。
0トンの未脱酸溶鋼を出鋼し、その溶鋼成分は〔C〕濃
度がおよそ0.04%、可溶性酸素濃度をおよそ500
ppmに調整した。その他の溶鋼成分は表1に示す範囲
とした。
【0025】
【表1】
【0026】ここで、溶鋼環流量Q(ton/min)
は、文献1の中で提唱されている真空度を考慮した算出
式(2)式により計算した。(文献1:鉄と鋼、Vo
l.63(1987)p176) Q =11.4×D3/4 ×G1/3 ×〔ln(P1 /P2 )〕1/3 (2) ここで、Dは浸漬管径(m)、Gは環流用ガス吹き込み
量(Nl/min)、P1 は環流ガス吹き込み位置にお
ける圧力(torr)、P2 は真空槽内圧力(tor
r)である。
は、文献1の中で提唱されている真空度を考慮した算出
式(2)式により計算した。(文献1:鉄と鋼、Vo
l.63(1987)p176) Q =11.4×D3/4 ×G1/3 ×〔ln(P1 /P2 )〕1/3 (2) ここで、Dは浸漬管径(m)、Gは環流用ガス吹き込み
量(Nl/min)、P1 は環流ガス吹き込み位置にお
ける圧力(torr)、P2 は真空槽内圧力(tor
r)である。
【0027】また溶鋼環流量を100、150ton/
minの2水準とするため、表2に示すように環流用ガ
ス吹き込み量を1000〜8000Nl/minの範囲
で変化させ、このガス吹き込み量に対応して浸漬管径を
変化させて試験を実施した。また、真空槽内圧力P2 は
1torrとして計算した。
minの2水準とするため、表2に示すように環流用ガ
ス吹き込み量を1000〜8000Nl/minの範囲
で変化させ、このガス吹き込み量に対応して浸漬管径を
変化させて試験を実施した。また、真空槽内圧力P2 は
1torrとして計算した。
【0028】
【表2】
【0029】次に、本発明者らは、図1の環流用ガス吹
き込み量(横軸)を各々の溶鋼環流量で割り、溶鋼環流
量1トン当たりのガス吹き込み量を新しく指標として導
入し図1を整理した。この結果を図2に示す。
き込み量(横軸)を各々の溶鋼環流量で割り、溶鋼環流
量1トン当たりのガス吹き込み量を新しく指標として導
入し図1を整理した。この結果を図2に示す。
【0030】図2より、何れの溶鋼環流量の場合でも、
溶鋼環流量1トン当たりのガス吹き込み量が30Nl/
min・tonで飽和し、これ以上吹き込んでも到達
〔C〕濃度は一定範囲にあって変化しない。言い換える
と、少なくとも30Nl/min・tonのガス吹き込
み量を確保すれば、効率的な脱炭精錬が可能となること
を見出した。
溶鋼環流量1トン当たりのガス吹き込み量が30Nl/
min・tonで飽和し、これ以上吹き込んでも到達
〔C〕濃度は一定範囲にあって変化しない。言い換える
と、少なくとも30Nl/min・tonのガス吹き込
み量を確保すれば、効率的な脱炭精錬が可能となること
を見出した。
【0031】一方、過剰にガスを吹き込むと溶鋼スプラ
ッシュ飛散量の増大により処理時間の延長、地金除去に
伴う生産停止や到達〔C〕濃度の低下を招く。
ッシュ飛散量の増大により処理時間の延長、地金除去に
伴う生産停止や到達〔C〕濃度の低下を招く。
【0032】本発明者らは、処理溶鋼量1トン当たりの
排気量H(これは排気量を1ヒートの取鍋内溶鋼トン数
(処理溶鋼量)で割って得られ、これを排気能力と呼
ぶ)を、100kg/Hr・ton以下に規制すること
により、スプラッシュ飛散量を抑制できる。この結果、
到達〔C〕濃度の低下や生産性の低下を招くことがない
ことを見出した。
排気量H(これは排気量を1ヒートの取鍋内溶鋼トン数
(処理溶鋼量)で割って得られ、これを排気能力と呼
ぶ)を、100kg/Hr・ton以下に規制すること
により、スプラッシュ飛散量を抑制できる。この結果、
到達〔C〕濃度の低下や生産性の低下を招くことがない
ことを見出した。
【0033】ここで、排気量は単位時間当たり槽内より
排気される空気重量であり、1気圧、25℃の標準状態
に換算して計算された値である。
排気される空気重量であり、1気圧、25℃の標準状態
に換算して計算された値である。
【0034】更に、本発明者らは、溶鋼環流量1トン当
たりのガス吹き込み量を30Nl/min・tonと
し、各真空度範囲における排気能力を表3(表の左側)
に示す排気パターンで脱炭精錬し、処理溶鋼1トン当た
りの排気量Hと脱炭速度定数kc との関係を調査した結
果、図3に示すような関係を見出した。
たりのガス吹き込み量を30Nl/min・tonと
し、各真空度範囲における排気能力を表3(表の左側)
に示す排気パターンで脱炭精錬し、処理溶鋼1トン当た
りの排気量Hと脱炭速度定数kc との関係を調査した結
果、図3に示すような関係を見出した。
【0035】
【表3】
【0036】なお、脱炭速度定数kc は、以下の脱炭反
応速度式(3)式により算出される値である。
応速度式(3)式により算出される値である。
【0037】 dC/dt= −kc {〔C〕−〔C〕eq} (3) ここで、(3)式の〔C〕eqは平衡〔C〕濃度であり、
処理中の真空槽内CO分圧、溶鋼中のフリー酸素濃度、
平衡定数Kにより決まる値である。
処理中の真空槽内CO分圧、溶鋼中のフリー酸素濃度、
平衡定数Kにより決まる値である。
【0038】図3より、ヒートNo.1〜No.5で
は、真空度Pが脱炭処理開始から300torr以上、
言い換えると、P≧300の範囲の排気量を15000
〜25000kg/Hr(この排気量を1ヒートの処理
溶鋼量250トンで割り、処理溶鋼量1トン当たりの排
気量Hは60〜100kg/Hr・tonが得られ
る。)の範囲で変化させて脱炭処理した。
は、真空度Pが脱炭処理開始から300torr以上、
言い換えると、P≧300の範囲の排気量を15000
〜25000kg/Hr(この排気量を1ヒートの処理
溶鋼量250トンで割り、処理溶鋼量1トン当たりの排
気量Hは60〜100kg/Hr・tonが得られ
る。)の範囲で変化させて脱炭処理した。
【0039】この結果、排気能力の増加に従い脱炭速度
定数kc は増加するが、70kg/Hr・ton以上に
増加させても脱炭速度定数kc は飽和してしまい、脱炭
速度は増加しないことを見出した。
定数kc は増加するが、70kg/Hr・ton以上に
増加させても脱炭速度定数kc は飽和してしまい、脱炭
速度は増加しないことを見出した。
【0040】ヒートNo.6〜No.11では、真空度
P≧300の排気能力を本発明範囲80kg/Hr・t
onとし、真空度Pが300>P≧200の範囲を排気
能力を30〜80kg/Hr・tonの範囲で変化させ
て処理した。
P≧300の排気能力を本発明範囲80kg/Hr・t
onとし、真空度Pが300>P≧200の範囲を排気
能力を30〜80kg/Hr・tonの範囲で変化させ
て処理した。
【0041】この結果、排気能力の増加に従い、脱炭速
度定数kc は増加するが、40kg/Hr・ton以上
に増加させても脱炭速度定数kc は飽和してしまい、脱
炭速度は増加しないことを見出した。
度定数kc は増加するが、40kg/Hr・ton以上
に増加させても脱炭速度定数kc は飽和してしまい、脱
炭速度は増加しないことを見出した。
【0042】真空度P>200の範囲においても、表3
に示す排気パターンにより脱炭処理した。即ち、真空度
Pが200>P≧100の範囲(ヒートNo.12〜N
o.16)では排気能力を25kg/Hr・ton以
上、真空度Pが100>P≧50の範囲(ヒートNo.
17〜No.21)では排気能力を13kg/Hr・t
on以上、真空度Pが50>P≧10の範囲(ヒートN
o.22〜No.26)では排気能力を8kg/Hr・
ton以上に増加させても脱炭速度定数kc は飽和して
しまい、脱炭速度は増加しないことを見出した。
に示す排気パターンにより脱炭処理した。即ち、真空度
Pが200>P≧100の範囲(ヒートNo.12〜N
o.16)では排気能力を25kg/Hr・ton以
上、真空度Pが100>P≧50の範囲(ヒートNo.
17〜No.21)では排気能力を13kg/Hr・t
on以上、真空度Pが50>P≧10の範囲(ヒートN
o.22〜No.26)では排気能力を8kg/Hr・
ton以上に増加させても脱炭速度定数kc は飽和して
しまい、脱炭速度は増加しないことを見出した。
【0043】また本発明では、真空度P≧300の範囲
(ヒートNo.1〜No.5)では排気能力の上限を1
00kg/Hr・ton以下とする。この範囲は前述し
たように高炭素域にあり、100kg/Hr・tonを
越える排気能力を適用すると、急激な真空度の低下によ
る脱炭促進効果を得られるが、同時にスプラッシュ飛散
量の増大を招き、結果として到達〔C〕濃度を低減出来
ないためである。
(ヒートNo.1〜No.5)では排気能力の上限を1
00kg/Hr・ton以下とする。この範囲は前述し
たように高炭素域にあり、100kg/Hr・tonを
越える排気能力を適用すると、急激な真空度の低下によ
る脱炭促進効果を得られるが、同時にスプラッシュ飛散
量の増大を招き、結果として到達〔C〕濃度を低減出来
ないためである。
【0044】同様に、真空度Pが300>P≧200の
範囲(ヒートNo.1〜No.5)では排気能力の上限
を80kg/Hr・ton以下、真空度Pが200>P
≧100の範囲(ヒートNo.12〜No.16)では
排気能力を60kg/Hr・ton以下、真空度Pが1
00>P≧50の範囲(ヒートNo.17〜No.2
1)では排気能力を30kg/Hr・ton以下、真空
度Pが50>P≧10の範囲(ヒートNo.22〜N
o.26)では排気能力を15kg/Hr・ton以下
とする。この理由は、上記各真空度範囲においてこれ以
上に排気能力を増大しても脱炭速度は増加せず、蒸気エ
ネルギーロスとなるためである。
範囲(ヒートNo.1〜No.5)では排気能力の上限
を80kg/Hr・ton以下、真空度Pが200>P
≧100の範囲(ヒートNo.12〜No.16)では
排気能力を60kg/Hr・ton以下、真空度Pが1
00>P≧50の範囲(ヒートNo.17〜No.2
1)では排気能力を30kg/Hr・ton以下、真空
度Pが50>P≧10の範囲(ヒートNo.22〜N
o.26)では排気能力を15kg/Hr・ton以下
とする。この理由は、上記各真空度範囲においてこれ以
上に排気能力を増大しても脱炭速度は増加せず、蒸気エ
ネルギーロスとなるためである。
【0045】一方、RH脱ガス装置に付設される真空計
により脱炭処理中、真空度は常時測定される。本発明で
は、リアルタイムに測定される真空度を精錬指標として
排気量を制御するので、遅れ時間の少ない、応答性の高
い制御が可能となる。この結果、高脱炭速度を達成しつ
つ溶鋼飛散量を抑制でき、生産性および信頼性の高い極
低炭素鋼の溶製が可能となる。
により脱炭処理中、真空度は常時測定される。本発明で
は、リアルタイムに測定される真空度を精錬指標として
排気量を制御するので、遅れ時間の少ない、応答性の高
い制御が可能となる。この結果、高脱炭速度を達成しつ
つ溶鋼飛散量を抑制でき、生産性および信頼性の高い極
低炭素鋼の溶製が可能となる。
【0046】また、ランスから環流用ガスを吹き込む
と、吹き込まれたガスは上昇管内全体に分散して上昇す
るので、羽口から吹き込む場合と比較してガスによる局
所的な損傷が抑制される。このため、上昇管耐火物内面
は均一に損傷して、上昇管の寿命は増大する。
と、吹き込まれたガスは上昇管内全体に分散して上昇す
るので、羽口から吹き込む場合と比較してガスによる局
所的な損傷が抑制される。このため、上昇管耐火物内面
は均一に損傷して、上昇管の寿命は増大する。
【0047】更に、羽口とランスとの両方から環流用ガ
スを吹き込めば、上昇管耐火物の損傷させることなく、
より多くの環流用ガス量を吹き込める。このため、設備
制約から小口径の上昇管しか設けられない少容量RHで
も、大きな溶鋼環流量が得られ生産性の高い極低炭素鋼
の溶製が可能となる。
スを吹き込めば、上昇管耐火物の損傷させることなく、
より多くの環流用ガス量を吹き込める。このため、設備
制約から小口径の上昇管しか設けられない少容量RHで
も、大きな溶鋼環流量が得られ生産性の高い極低炭素鋼
の溶製が可能となる。
【0048】
確認試験1:環流用ガス吹き込み量の影響調査 図4は、処理容量250トンのRH真空脱炭設備を使用
して真空脱炭精錬を実施し、極低炭素鋼を溶製している
状況を示す。
して真空脱炭精錬を実施し、極低炭素鋼を溶製している
状況を示す。
【0049】ここで、1はRH真空槽、2は上昇管、3
は下降管、4は排気管、5は合金投入口、6は環流用ガ
ス吹き込み羽口、7はガス気泡、8は取鍋、9は溶鋼、
10はスラグ、11は環流用ガス吹き込み管である。
は下降管、4は排気管、5は合金投入口、6は環流用ガ
ス吹き込み羽口、7はガス気泡、8は取鍋、9は溶鋼、
10はスラグ、11は環流用ガス吹き込み管である。
【0050】環流用ガス吹き込み羽口6は上昇管2の側
壁に貫通して設けられており、これよりArガスが吹き
込まれ、ガス気泡7の浮上力により図中の矢印ように溶
鋼は環流して槽内と取鍋間を循環する。
壁に貫通して設けられており、これよりArガスが吹き
込まれ、ガス気泡7の浮上力により図中の矢印ように溶
鋼は環流して槽内と取鍋間を循環する。
【0051】転炉にて1次精錬された250トンの未脱
酸溶鋼の脱炭開始前の成分を前述と同じく表1に示す範
囲とした。
酸溶鋼の脱炭開始前の成分を前述と同じく表1に示す範
囲とした。
【0052】脱炭処理から終了までの排気能力は80k
g/Hr・tonとし、浸漬管径(上昇管2、下降管3
共に同一径とした)および環流用ガス吹き込み量を表4
に示すように変化させ、溶鋼環流量を一律150ton
/minとした。
g/Hr・tonとし、浸漬管径(上昇管2、下降管3
共に同一径とした)および環流用ガス吹き込み量を表4
に示すように変化させ、溶鋼環流量を一律150ton
/minとした。
【0053】
【表4】
【0054】表4には得られた脱炭処理途中3分毎の炭
素濃度を示し、図5はこの炭素濃度および槽内真空度の
推移をグラフに示したものである。
素濃度を示し、図5はこの炭素濃度および槽内真空度の
推移をグラフに示したものである。
【0055】図5の結果より、本発明範囲を満たす実施
例1および実施例2では、脱炭処理時間15分で〔C〕
濃度が10ppm以下の極低炭素鋼が得られたが、本発
明範囲を満たさない比較例1〜比較例3では、〔C〕濃
度が10ppm以下の極低炭素鋼は得られない。
例1および実施例2では、脱炭処理時間15分で〔C〕
濃度が10ppm以下の極低炭素鋼が得られたが、本発
明範囲を満たさない比較例1〜比較例3では、〔C〕濃
度が10ppm以下の極低炭素鋼は得られない。
【0056】確認試験2:排気パターンの影響調査 環流用ガス吹き込み量を6000Nl/min、浸漬管
径を490mm、溶鋼環流量を150ton、溶鋼環流
量1トン当たりのガス吹き込み量を本発明範囲40Nl
/min・tonとし、表5に示す各真空度における排
気能力を得るために各ブースター、各エジェクターの蒸
気流量を変更して脱炭処理を実施し、排気パターンの影
響を調査した。図6にこの結果を示す。
径を490mm、溶鋼環流量を150ton、溶鋼環流
量1トン当たりのガス吹き込み量を本発明範囲40Nl
/min・tonとし、表5に示す各真空度における排
気能力を得るために各ブースター、各エジェクターの蒸
気流量を変更して脱炭処理を実施し、排気パターンの影
響を調査した。図6にこの結果を示す。
【0057】
【表5】
【0058】図6より、実施例3、実施例4では、脱炭
処理時間15分で〔C〕濃度が10ppm以下の極低炭
素鋼が得られたが、本発明範囲を満たさない比較例4〜
比較例9では、〔C〕濃度が10ppm以下の極低炭素
鋼は得られない。
処理時間15分で〔C〕濃度が10ppm以下の極低炭
素鋼が得られたが、本発明範囲を満たさない比較例4〜
比較例9では、〔C〕濃度が10ppm以下の極低炭素
鋼は得られない。
【0059】特に、比較例5では、脱炭開始から真空度
が300torr以上の高炭素域の排気能力を105k
g/Hr・tonとした場合であり、初期の脱炭速度は
最も大きく、脱炭開始から9分で20ppmまで低減し
ている。しかし、これ以降〔C〕濃度の低下は遅くなり
10ppm以下の極低炭素鋼は得られない。この理由
は、高炭素域で100kg/Hr・ton以上としたこ
とにより、溶鋼のスプラッシュ飛散量が増大し、これが
溶け出し、〔C〕濃度がピックアップしたためである。
が300torr以上の高炭素域の排気能力を105k
g/Hr・tonとした場合であり、初期の脱炭速度は
最も大きく、脱炭開始から9分で20ppmまで低減し
ている。しかし、これ以降〔C〕濃度の低下は遅くなり
10ppm以下の極低炭素鋼は得られない。この理由
は、高炭素域で100kg/Hr・ton以上としたこ
とにより、溶鋼のスプラッシュ飛散量が増大し、これが
溶け出し、〔C〕濃度がピックアップしたためである。
【0060】確認試験3:酸素バーナ設置の効果 図7は、脱炭処理中、真空槽内壁に設けた酸素バーナ1
2から酸素ガスを真空槽内に吹き込み、極低炭素鋼を溶
製している状況を示す。
2から酸素ガスを真空槽内に吹き込み、極低炭素鋼を溶
製している状況を示す。
【0061】試験条件は実施例1と同様とした。また真
空度が200torrに達してから、酸素ガス流量20
00Nm3 /Hrを5分間吹き込んだ。これにより、脱
炭反応により発生したCOガスと酸素ガスとは燃焼して
真空槽内は高温に加熱保持され、溶鋼スプラッシュは実
施例1に比較して更に付着しにくくなった。この結果、
15分間で10ppm以下の極低炭素鋼を更に安定して
溶製出来た。
空度が200torrに達してから、酸素ガス流量20
00Nm3 /Hrを5分間吹き込んだ。これにより、脱
炭反応により発生したCOガスと酸素ガスとは燃焼して
真空槽内は高温に加熱保持され、溶鋼スプラッシュは実
施例1に比較して更に付着しにくくなった。この結果、
15分間で10ppm以下の極低炭素鋼を更に安定して
溶製出来た。
【0062】確認試験4:還流用ガスの吹き込み用ラン
スの効果 図8は、本発明の一実施例として、上昇管直下の取鍋内
溶鋼中に環流用ガス吹き込み用ランス13を浸漬して配
置し、このランス13から環流用ガスを吹き込んで真空
脱炭精錬を実施して極低炭素鋼を溶製している状況を示
す。
スの効果 図8は、本発明の一実施例として、上昇管直下の取鍋内
溶鋼中に環流用ガス吹き込み用ランス13を浸漬して配
置し、このランス13から環流用ガスを吹き込んで真空
脱炭精錬を実施して極低炭素鋼を溶製している状況を示
す。
【0063】本実施例で使用したランス13は金属製パ
イプの表面に不定形耐火物を被覆し、図のようにガス噴
出口を上昇管開口部のほぼ中心、かつ出来るだけ近接し
て配置した。この結果、図5の実施例(羽口より環流用
ガスを吹き込んだ場合)と同様にほぼ、吹き込んだ不活
性ガス量は上昇管外に漏れることなく、全量環流用ガス
として作用できた。
イプの表面に不定形耐火物を被覆し、図のようにガス噴
出口を上昇管開口部のほぼ中心、かつ出来るだけ近接し
て配置した。この結果、図5の実施例(羽口より環流用
ガスを吹き込んだ場合)と同様にほぼ、吹き込んだ不活
性ガス量は上昇管外に漏れることなく、全量環流用ガス
として作用できた。
【0064】また、ランス13のパイプ口径を拡大すれ
ば、1本で6000Nl/minを越える大流量の環流
用ガスを吹き込むことが可能であり、上昇管羽口に比べ
大流量が流せる。
ば、1本で6000Nl/minを越える大流量の環流
用ガスを吹き込むことが可能であり、上昇管羽口に比べ
大流量が流せる。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、溶鋼環流量に応じて環
流用ガス吹き込み量を規制し、かつリアルタイムに測定
される真空度を精錬指標として脱炭途中の排気能力を規
制するので、鋼浴攪拌量を確保しつつ、脱炭速度を確保
できると共に、溶鋼スプラッシュの飛散量も抑制でき
る。この結果、生産性および信頼性の高い極低炭素鋼の
溶製方法が可能となる。
流用ガス吹き込み量を規制し、かつリアルタイムに測定
される真空度を精錬指標として脱炭途中の排気能力を規
制するので、鋼浴攪拌量を確保しつつ、脱炭速度を確保
できると共に、溶鋼スプラッシュの飛散量も抑制でき
る。この結果、生産性および信頼性の高い極低炭素鋼の
溶製方法が可能となる。
【図1】環流用ガス吹き込み量が到達〔C〕濃度に及ぼ
す影響を示す図である。
す影響を示す図である。
【図2】溶鋼環流量1トン当たりのガス吹き込み量と到
達〔C〕濃度との関係を示す図である。
達〔C〕濃度との関係を示す図である。
【図3】各真空度における排気能力と脱炭速度定数kc
との関係を示す図である。
との関係を示す図である。
【図4】上昇管羽口から環流用ガスを吹き込んで極低炭
素鋼を溶製している状況を示す断面図である。
素鋼を溶製している状況を示す断面図である。
【図5】本発明方法の効果を確認するため〔C〕濃度推
移に及ぼす環流用ガス吹き込み量の影響を調査した図で
ある。
移に及ぼす環流用ガス吹き込み量の影響を調査した図で
ある。
【図6】本発明方法の効果を確認するため〔C〕濃度推
移に及ぼす排気パターンの影響を調査した図である。
移に及ぼす排気パターンの影響を調査した図である。
【図7】真空槽内壁に設けた酸素バーナから酸素ガスを
真空槽内に吹き込み、極低炭素鋼を溶製している状況を
示す。
真空槽内に吹き込み、極低炭素鋼を溶製している状況を
示す。
【図8】上昇管直下の取鍋内溶鋼中に浸漬したランスか
らガスを吹き込み、極低炭素鋼を溶製している状況を示
す図である。
らガスを吹き込み、極低炭素鋼を溶製している状況を示
す図である。
1 RH真空槽 2 上昇管 3 下降管 6 環流用ガス吹き込み羽口 8 取鍋 9 溶鋼 10 スラグ 11 環流用ガス吹き込み管 12 酸素バーナ 13 環流用ガス吹き込みランス
フロントページの続き (72)発明者 田野 学 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 福味 純一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 山口 隆二 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 松野 英寿 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 村井 剛 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 RH脱ガス装置を用いて真空脱炭精錬し
て極低炭素鋼を溶製する溶製方法において、 上昇管の側壁に貫通して設けた羽口から、または上昇管
直下の取鍋内溶鋼中に浸漬させ、ガス噴出口が上昇管の
開口部に向けて配置したランスから、不活性ガスを溶鋼
環流量1ton当たり30Nl/min・ton以上吹
込んで脱炭反応を進行させることを特徴とする極低炭素
鋼の溶製方法。 - 【請求項2】 RH脱ガス装置を用いて真空脱炭精錬し
て極低炭素鋼を溶製する溶製方法において、 処理溶鋼量1ton当たりの排気量Hを100kg/H
r・ton以下に制御して脱炭反応を進行させることを
特徴とする極低炭素鋼の溶製方法。 - 【請求項3】 処理溶鋼量1ton当たりの排気量H
(kg/Hr・ton)を、脱ガス槽内の真空度P(t
orr)に応じて以下に定める範囲に制御することを特
徴とする請求項1に記載の極低炭素鋼の溶製方法。 (1)P≧300では、100≧H≧70、 (2)300>P≧200では、80≧H≧40、 (3)200>P≧100では、60≧H≧25、 (4)100>P≧50では、30≧H≧13、 (5)50>P≧10では、15≧H≧8。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13143395A JPH08325629A (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | 極低炭素鋼の溶製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13143395A JPH08325629A (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | 極低炭素鋼の溶製方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08325629A true JPH08325629A (ja) | 1996-12-10 |
Family
ID=15057855
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13143395A Pending JPH08325629A (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | 極低炭素鋼の溶製方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08325629A (ja) |
-
1995
- 1995-05-30 JP JP13143395A patent/JPH08325629A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010605 |