JPH08325835A - アクリル系極細繊維およびその製造方法 - Google Patents
アクリル系極細繊維およびその製造方法Info
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- JPH08325835A JPH08325835A JP13833395A JP13833395A JPH08325835A JP H08325835 A JPH08325835 A JP H08325835A JP 13833395 A JP13833395 A JP 13833395A JP 13833395 A JP13833395 A JP 13833395A JP H08325835 A JPH08325835 A JP H08325835A
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- Japan
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- acrylic
- fiber
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- ultrafine fiber
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 染料の繊維中への浸透をアニール緩和により
高めることなく、染料の吸着量が多く見かけ染料濃度を
高めることができ、染色堅牢性が改良され、低温での染
色が可能で、吸湿性に富む、アクリル系極細繊維とその
製造方法を提供することにある。 【構成】 メタリルオキシベンゼンスルホン酸および/
またはその塩を0.4〜1.4モル%共重合し、比粘度
が0.05〜0.5であるアクリロニトリル系重合体を
からなる繊度0.01〜0.5デニールの極細アクリル
繊維である。
高めることなく、染料の吸着量が多く見かけ染料濃度を
高めることができ、染色堅牢性が改良され、低温での染
色が可能で、吸湿性に富む、アクリル系極細繊維とその
製造方法を提供することにある。 【構成】 メタリルオキシベンゼンスルホン酸および/
またはその塩を0.4〜1.4モル%共重合し、比粘度
が0.05〜0.5であるアクリロニトリル系重合体を
からなる繊度0.01〜0.5デニールの極細アクリル
繊維である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアクリル系極細繊維およ
びその製造法に関する。さらに詳しくは、濃色染色性、
低温での染色性、吸湿性に優れたアクリル系極細繊維お
よびその製造法に関する。
びその製造法に関する。さらに詳しくは、濃色染色性、
低温での染色性、吸湿性に優れたアクリル系極細繊維お
よびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】アクリル系繊維は鮮明な発色性と柔軟な
風合いを生かして、衣料、寝装、インテリアなどに広く
用いられてきた。しかし柔軟な風合いを高めるべく繊維
を細くするにしたがって、見かけの染料濃度が小さくな
る。そのため、従来の共重合アクリロニトリル系共重合
体からなるアクリル系極細繊維では、アニール緩和工程
によって繊維中のアクリル系共重合体の配向を緩め、カ
チオン染料の繊維中への浸透を高めることにより見かけ
染料濃度を高め、染色性を発現させている。しかし、極
細繊維では、アニール緩和工程での繊維同士の接着頻度
が太いデニールの繊維に比べて極端に高くなり、工程安
定性を悪くしていた。
風合いを生かして、衣料、寝装、インテリアなどに広く
用いられてきた。しかし柔軟な風合いを高めるべく繊維
を細くするにしたがって、見かけの染料濃度が小さくな
る。そのため、従来の共重合アクリロニトリル系共重合
体からなるアクリル系極細繊維では、アニール緩和工程
によって繊維中のアクリル系共重合体の配向を緩め、カ
チオン染料の繊維中への浸透を高めることにより見かけ
染料濃度を高め、染色性を発現させている。しかし、極
細繊維では、アニール緩和工程での繊維同士の接着頻度
が太いデニールの繊維に比べて極端に高くなり、工程安
定性を悪くしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、染料
の繊維中への浸透をアニール緩和により高めることな
く、染料の吸着量が多く見かけ染料濃度を高めることが
でき(以下、濃色染色性)、染色堅牢性が改良され、低
温での染色が可能で、吸湿性に富む、アクリル系極細繊
維とその製造方法を提供することにある。
の繊維中への浸透をアニール緩和により高めることな
く、染料の吸着量が多く見かけ染料濃度を高めることが
でき(以下、濃色染色性)、染色堅牢性が改良され、低
温での染色が可能で、吸湿性に富む、アクリル系極細繊
維とその製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、上記課題を解決し
得ることを見出し本発明に到達した。
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、上記課題を解決し
得ることを見出し本発明に到達した。
【0005】すなわち、本発明の第1の要旨は、メタリ
ルオキシベンゼンスルホン酸および/またはその塩を
0.4〜1.4モル%共重合した、比粘度が0.05〜
0.5であるアクリロニトリル系共重合体からなる繊度
0.01〜0.5デニールのアクリル系極細繊維にあ
り、第2の要旨は、メタリルオキシベンゼンスルホン酸
および/またはその塩を0.4〜1.4モル%共重合し
た、比粘度が0.05〜0.5であるアクリロニトリル
系共重合体と溶剤とからなる紡糸原液を紡糸口金から吐
出し、凝固した後糸を洗浄延伸し、さらに2次延伸を施
して全延伸倍率を4倍以上とすることを特徴とするアク
リル系極細繊維の製造方法にある。
ルオキシベンゼンスルホン酸および/またはその塩を
0.4〜1.4モル%共重合した、比粘度が0.05〜
0.5であるアクリロニトリル系共重合体からなる繊度
0.01〜0.5デニールのアクリル系極細繊維にあ
り、第2の要旨は、メタリルオキシベンゼンスルホン酸
および/またはその塩を0.4〜1.4モル%共重合し
た、比粘度が0.05〜0.5であるアクリロニトリル
系共重合体と溶剤とからなる紡糸原液を紡糸口金から吐
出し、凝固した後糸を洗浄延伸し、さらに2次延伸を施
して全延伸倍率を4倍以上とすることを特徴とするアク
リル系極細繊維の製造方法にある。
【0006】以下に、本発明を詳細に説明する。本発明
のアクリル系極細繊維は、メタリルオキシベンゼンスル
ホン酸および/またはその塩を0.4〜1.4モル%共
重合したアクリロニトリル系共重合体からなることが、
濃色染色性、低温での染色性、吸湿性等の改善のために
必要である。
のアクリル系極細繊維は、メタリルオキシベンゼンスル
ホン酸および/またはその塩を0.4〜1.4モル%共
重合したアクリロニトリル系共重合体からなることが、
濃色染色性、低温での染色性、吸湿性等の改善のために
必要である。
【0007】メタリルオキシベンゼンスルホン酸および
/またはその塩の共重合率が1.4モル%を越えると染
料を過剰量添加しても染着速度と染料吸着量が飽和する
ため性能の向上が見られないばかりでなく、重合工程に
おいて生成重合体の粒子化が顕著で洗浄の効率や脱水濾
過性が急速に悪化し、重合触媒残渣が多く残留すること
となりひいては、紡糸工程での糸切れ頻度が増加するの
で好ましくない。また、メタリルオキシベンゼンスルホ
ン酸および/またはその塩の共重合率が0.4モル%未
満ではアニール緩和を施さないと染料の吸着量が少なく
見かけ染料濃度を高めることができないので、本発明の
目的からはずれたものとなる。
/またはその塩の共重合率が1.4モル%を越えると染
料を過剰量添加しても染着速度と染料吸着量が飽和する
ため性能の向上が見られないばかりでなく、重合工程に
おいて生成重合体の粒子化が顕著で洗浄の効率や脱水濾
過性が急速に悪化し、重合触媒残渣が多く残留すること
となりひいては、紡糸工程での糸切れ頻度が増加するの
で好ましくない。また、メタリルオキシベンゼンスルホ
ン酸および/またはその塩の共重合率が0.4モル%未
満ではアニール緩和を施さないと染料の吸着量が少なく
見かけ染料濃度を高めることができないので、本発明の
目的からはずれたものとなる。
【0008】上記アクリロニトリル系共重合体の比粘度
は、紡糸延伸性を確保できる0.05〜0.5であるこ
とが必要であり、さらに好ましくは0.1〜0.25で
ある。比粘度が0.05未満の場合は、曳糸性が低下し
て凝固浴での引き取りが困難になる。また0.5を越え
ると、紡糸原液の粘度をを紡糸最適範囲に保つために、
原液固形分を低く保持することが必要となり、紡糸トウ
の膨潤度すなわち水分率が上昇して紡糸トウが白化する
ばかりか乾燥エネルギー負荷が大きくなり好ましくな
い。
は、紡糸延伸性を確保できる0.05〜0.5であるこ
とが必要であり、さらに好ましくは0.1〜0.25で
ある。比粘度が0.05未満の場合は、曳糸性が低下し
て凝固浴での引き取りが困難になる。また0.5を越え
ると、紡糸原液の粘度をを紡糸最適範囲に保つために、
原液固形分を低く保持することが必要となり、紡糸トウ
の膨潤度すなわち水分率が上昇して紡糸トウが白化する
ばかりか乾燥エネルギー負荷が大きくなり好ましくな
い。
【0009】本発明において、比粘度ηspは、アクリロ
ニトリル系共重合体0.1gを100mlのジメチルホ
ルムアミドに溶解したアクリロニトリル系共重合体溶液
の粘度ηと溶媒の粘度η0から次式にて算出した。粘度
測定はいずれもウベローデ型粘度計で、25℃において
行った。 ηsp=(η−η0)/η0
ニトリル系共重合体0.1gを100mlのジメチルホ
ルムアミドに溶解したアクリロニトリル系共重合体溶液
の粘度ηと溶媒の粘度η0から次式にて算出した。粘度
測定はいずれもウベローデ型粘度計で、25℃において
行った。 ηsp=(η−η0)/η0
【0010】本発明のアクリル系極細繊維を構成するア
クリロニトリル系共重合体は、主成分であるアクリロニ
トリルと上記したメタリルオキシベンゼンスルホン酸お
よび/またはその塩のほかに、これらモノマーと共重合
するビニル系単量体を5.0モル%以下で共重合してい
てもよい。
クリロニトリル系共重合体は、主成分であるアクリロニ
トリルと上記したメタリルオキシベンゼンスルホン酸お
よび/またはその塩のほかに、これらモノマーと共重合
するビニル系単量体を5.0モル%以下で共重合してい
てもよい。
【0011】共重合可能なビニル単量体としては、メチ
ル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)ア
クリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート等の(メ
タ)アクリル酸エステル類、塩化ビニル、臭化ビニル、
塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニル類、(メタ)アク
リル酸、イタコン酸、クロトン酸等の酸類およびそれら
の塩類、マレイン酸イミド、フェニルマレイミド、(メ
タ)アクリルアミド、スチレン、α−メチルスチレン、
酢酸ビニルなどが挙げられ、極細アクリル繊維の紡糸性
を向上させることから、アクリル酸メチル、酢酸ビニル
が好ましく、アクリル酸メチルがより好ましい。
ル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)ア
クリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート等の(メ
タ)アクリル酸エステル類、塩化ビニル、臭化ビニル、
塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニル類、(メタ)アク
リル酸、イタコン酸、クロトン酸等の酸類およびそれら
の塩類、マレイン酸イミド、フェニルマレイミド、(メ
タ)アクリルアミド、スチレン、α−メチルスチレン、
酢酸ビニルなどが挙げられ、極細アクリル繊維の紡糸性
を向上させることから、アクリル酸メチル、酢酸ビニル
が好ましく、アクリル酸メチルがより好ましい。
【0012】本発明のアクリル系極細繊維は、上記構成
により繊度が0.01〜0.2デニールの範囲にあって
も濃色染色性、低温での染色性、吸湿性等の向上が図れ
るのである。
により繊度が0.01〜0.2デニールの範囲にあって
も濃色染色性、低温での染色性、吸湿性等の向上が図れ
るのである。
【0013】次に本発明のアクリル系極細繊維の製造方
法について説明する。本発明のアクリロニトリル系共重
合体は、水系懸濁重合、乳化重合、溶液重合など公知の
いずれの方法でも重合することが可能であるが、未反応
モノマーが少なく紡糸の際に未反応モノマーが凝固浴を
汚染しない水系懸濁重合、乳化重合が好ましく、連続生
産が可能で生産効率の高い水系懸濁重合方式がさらに好
ましい。
法について説明する。本発明のアクリロニトリル系共重
合体は、水系懸濁重合、乳化重合、溶液重合など公知の
いずれの方法でも重合することが可能であるが、未反応
モノマーが少なく紡糸の際に未反応モノマーが凝固浴を
汚染しない水系懸濁重合、乳化重合が好ましく、連続生
産が可能で生産効率の高い水系懸濁重合方式がさらに好
ましい。
【0014】アクリロニトリル系共重合体は、公知の洗
浄、脱水、乾燥工程を経由して、これを溶解する溶媒に
溶解して紡糸原液とする。アクリロニトリル系共重合体
を溶解する溶媒としては、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、硝酸水溶
液、ロダン塩水溶液、塩化亜鉛水溶液などの溶剤が使用
できる。
浄、脱水、乾燥工程を経由して、これを溶解する溶媒に
溶解して紡糸原液とする。アクリロニトリル系共重合体
を溶解する溶媒としては、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、硝酸水溶
液、ロダン塩水溶液、塩化亜鉛水溶液などの溶剤が使用
できる。
【0015】本発明のアクリル系極細繊維の紡糸は、湿
式、乾式、半乾湿式紡糸方式のいずれの方式でも実施で
きるが、湿式紡糸方式が好ましい。紡糸口金から紡糸原
液を吐出し、凝固した糸は、洗浄延伸後さらに2次延伸
を施され、全延伸倍率を4倍以上とすることとが0.0
1〜0.2デニールの極細繊維を得る上で重要である。
式、乾式、半乾湿式紡糸方式のいずれの方式でも実施で
きるが、湿式紡糸方式が好ましい。紡糸口金から紡糸原
液を吐出し、凝固した糸は、洗浄延伸後さらに2次延伸
を施され、全延伸倍率を4倍以上とすることとが0.0
1〜0.2デニールの極細繊維を得る上で重要である。
【0016】
【実施例】以下に本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。なお、実施例中において、アクリロニトリル
はAN、アクリル酸メチルはMA、酢酸ビニルはAV、
メタリルオキシベンゼンスルホン酸ソーダはMOBSと
それぞれ表記した。
説明する。なお、実施例中において、アクリロニトリル
はAN、アクリル酸メチルはMA、酢酸ビニルはAV、
メタリルオキシベンゼンスルホン酸ソーダはMOBSと
それぞれ表記した。
【0017】なお、重合率測定、脱水濾過性、比粘度、
極限粘度、紡糸性、収縮率、染料吸着率(濃色染色性評
価)、染色堅牢度、吸湿性および繊度は以下の方法によ
り評価した。
極限粘度、紡糸性、収縮率、染料吸着率(濃色染色性評
価)、染色堅牢度、吸湿性および繊度は以下の方法によ
り評価した。
【0018】(重合率測定)重合釜反応溢流口より採取
した重合体水系分散液を、重合体分を濾別して重合体収
率を重合率とした。
した重合体水系分散液を、重合体分を濾別して重合体収
率を重合率とした。
【0019】(脱水濾過性)オリバー型連続濾過装置に
おける重合スラリーのフィルター付着性を目視にて評価
した。
おける重合スラリーのフィルター付着性を目視にて評価
した。
【0020】(比粘度)比粘度ηspは、アクリロニトリ
ル系共重合体0.1gを100mlのジメチルホルムア
ミドに溶解したアクリロニトリル系共重合体溶液の粘度
ηと溶媒の粘度η0から次式にて算出した。粘度測定は
いずれもウベローデ型粘度計で、25℃において行っ
た。
ル系共重合体0.1gを100mlのジメチルホルムア
ミドに溶解したアクリロニトリル系共重合体溶液の粘度
ηと溶媒の粘度η0から次式にて算出した。粘度測定は
いずれもウベローデ型粘度計で、25℃において行っ
た。
【0021】ηsp=(η−η0)/η0
【0022】(紡糸性)紡糸性については以下の箇所を
肉眼で観測し評価した。 凝固浴 オリフィス口金での糸切れ、凝固浴での延伸性 洗浄延伸 洗浄浴での延伸性、洗浄性 2次延伸 予熱ローラーでの2次延伸性 ○ 工程通過性良好 × 口金での糸切れ、洗浄性不良、ロールへの巻き付
き、延伸性不良、接着繊維の発生など
肉眼で観測し評価した。 凝固浴 オリフィス口金での糸切れ、凝固浴での延伸性 洗浄延伸 洗浄浴での延伸性、洗浄性 2次延伸 予熱ローラーでの2次延伸性 ○ 工程通過性良好 × 口金での糸切れ、洗浄性不良、ロールへの巻き付
き、延伸性不良、接着繊維の発生など
【0023】(収縮率)130℃のアニール緩和での紡
糸トウの収縮率を測定した。
糸トウの収縮率を測定した。
【0024】(染料吸着率−濃色染色性評価)40%ow
fの過剰量のカチオン染料Cathion Blue
K−GLH(保土ヶ谷化学製)、浴比1/50、pH=
4.5の条件になるように染色液を調製し、脱脂したサ
ンプル原綿を30分間で100℃まで昇温、90分間1
00℃で加熱した。染色した綿を流水中で20分間洗浄
して乾燥した後、ジメチルホルムアミドで溶解して、6
00nmの吸光度からあらかじめ作成した検量線から染料
吸着量を求めた。
fの過剰量のカチオン染料Cathion Blue
K−GLH(保土ヶ谷化学製)、浴比1/50、pH=
4.5の条件になるように染色液を調製し、脱脂したサ
ンプル原綿を30分間で100℃まで昇温、90分間1
00℃で加熱した。染色した綿を流水中で20分間洗浄
して乾燥した後、ジメチルホルムアミドで溶解して、6
00nmの吸光度からあらかじめ作成した検量線から染料
吸着量を求めた。
【0025】(染色堅牢度)10%owfのカチオン染料
Cathion Blue K−GLH(保土ヶ谷化学
製)(浴比1/50、pH=4.5、30分間で100
℃まで昇温、90分間100℃で加熱した)で染色した
原綿を、カーボンアーク燈光に48時間曝露させた(J
IS−L−0842法による)。染色堅牢度は染色堅牢
度試験方法に基づき、変退色グレースケール(JIS−
L−0804)により5級から1級までを評価した。
Cathion Blue K−GLH(保土ヶ谷化学
製)(浴比1/50、pH=4.5、30分間で100
℃まで昇温、90分間100℃で加熱した)で染色した
原綿を、カーボンアーク燈光に48時間曝露させた(J
IS−L−0842法による)。染色堅牢度は染色堅牢
度試験方法に基づき、変退色グレースケール(JIS−
L−0804)により5級から1級までを評価した。
【0026】(吸湿性)吸湿性の試験は、105℃で恒
量になるまで乾燥させた繊維を、24℃、55%RH
(相対湿度)の雰囲気下に24時間放置し、その雰囲気
下で重量を測定し、その重量増加分を重量%として算出
した。
量になるまで乾燥させた繊維を、24℃、55%RH
(相対湿度)の雰囲気下に24時間放置し、その雰囲気
下で重量を測定し、その重量増加分を重量%として算出
した。
【0027】(繊度)繊度はJIS−1015に準拠し
て測定した。
て測定した。
【0028】(実施例1) (アクリロニトリル系共重合体の重合)重合釜(攪拌翼
使用)に、脱イオン交換水と所定比のモノマー混合物を
水/モノマー=4.5/1(重量比)で仕込み、モノマ
ー100重量部に対してレドックス重合開始剤過硫酸ア
ンモニウム1.5重量部、亜硫酸水素ナトリウム6.0
重量部、硫酸第一鉄(FeSO4・7H2O)0.000
5重量部、硫酸0.7重量部をそれぞれ脱イオン交換水
に溶解し連続的に供給した。反応液のpHが3になるよ
うに硫酸供給量で調節し、重合反応液温度を60℃に保
ち、十分な攪拌を行い、所定の比粘度が得られる分子量
となるように滞在時間を実験ごとに代え、重合釜反応溢
流口より連続的に重合体水系分散液(重合スラリー)を
取り出した。重合スラリーには、シュウ酸アンモニウム
0.5重量部、重炭酸アンモニウム1.5重量部を10
0重量部の脱イオン交換水に溶解した重合停止剤水溶液
を、重合スラリーpHが5.5〜6.0になるように加
え、オリバー型連続濾過装置で未反応モノマーおよび重
合助剤残渣を重合体から分離した。得られた湿潤重合体
をペレット状に成形した後、通気乾燥機で乾燥して、ア
クリロニトリル系共重合体を得た。
使用)に、脱イオン交換水と所定比のモノマー混合物を
水/モノマー=4.5/1(重量比)で仕込み、モノマ
ー100重量部に対してレドックス重合開始剤過硫酸ア
ンモニウム1.5重量部、亜硫酸水素ナトリウム6.0
重量部、硫酸第一鉄(FeSO4・7H2O)0.000
5重量部、硫酸0.7重量部をそれぞれ脱イオン交換水
に溶解し連続的に供給した。反応液のpHが3になるよ
うに硫酸供給量で調節し、重合反応液温度を60℃に保
ち、十分な攪拌を行い、所定の比粘度が得られる分子量
となるように滞在時間を実験ごとに代え、重合釜反応溢
流口より連続的に重合体水系分散液(重合スラリー)を
取り出した。重合スラリーには、シュウ酸アンモニウム
0.5重量部、重炭酸アンモニウム1.5重量部を10
0重量部の脱イオン交換水に溶解した重合停止剤水溶液
を、重合スラリーpHが5.5〜6.0になるように加
え、オリバー型連続濾過装置で未反応モノマーおよび重
合助剤残渣を重合体から分離した。得られた湿潤重合体
をペレット状に成形した後、通気乾燥機で乾燥して、ア
クリロニトリル系共重合体を得た。
【0029】(紡糸)アクリロニトリル系共重合体を濃
度が20重量%となるようにジメチルアセトミド(以下
DMAC)に溶解して紡糸原液とした。紡糸原液は50
℃に調温した後、濾過精度10μmの燒結金属フィルタ
ーで2段濾過し、孔径50μm、孔数70000の紡糸
口金から、55℃30%DMAC水溶液の凝固浴中に吐
出した。凝固浴での紡糸原液の引き取り速度/吐出線速
度のドラフトを2〜6倍の範囲で調節した。さらに紡糸
トウ中の残存DMAC濃度が0.05%以下になるよう
に沸水中での洗浄延伸倍率を2、2.5倍の範囲で調節
した。洗浄後の紡糸トウに油剤を付与し、130℃の乾
燥ローラーにて乾燥後、180℃の予熱ローラーで1.
25〜2.0倍の2次延伸処理をおこない、クリンプを
付与した。
度が20重量%となるようにジメチルアセトミド(以下
DMAC)に溶解して紡糸原液とした。紡糸原液は50
℃に調温した後、濾過精度10μmの燒結金属フィルタ
ーで2段濾過し、孔径50μm、孔数70000の紡糸
口金から、55℃30%DMAC水溶液の凝固浴中に吐
出した。凝固浴での紡糸原液の引き取り速度/吐出線速
度のドラフトを2〜6倍の範囲で調節した。さらに紡糸
トウ中の残存DMAC濃度が0.05%以下になるよう
に沸水中での洗浄延伸倍率を2、2.5倍の範囲で調節
した。洗浄後の紡糸トウに油剤を付与し、130℃の乾
燥ローラーにて乾燥後、180℃の予熱ローラーで1.
25〜2.0倍の2次延伸処理をおこない、クリンプを
付与した。
【0030】得られた極細アクリル繊維は表1、表2、
表3に示す特性値を有していた。
表3に示す特性値を有していた。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】(実施例2)実施例1と同様の方法で重合
した各種重合体を紡糸し、アニール緩和をかけない紡糸
トウ原綿の80℃および100℃での染着速度を比較し
た。測定方法として、染色液を10%owfのカチオン染
料Cathion Blue K−GLH(保土ヶ谷化
学製)、浴比1/50、pH=4.5の条件になるよう
に調製し、サンプル原綿を120分間80℃で加熱し
た。染色を開始してから10分、20分、40分、60
分、120分の染色液を抜き取って600nmの吸光度を
測定し、あらかじめ作成した検量線により染色液中の染
料濃度を求め、原綿に染着して減少した染料濃度から染
着率を算出した。得られた極細アクリル繊維は表4に示
す特性値を有していた。
した各種重合体を紡糸し、アニール緩和をかけない紡糸
トウ原綿の80℃および100℃での染着速度を比較し
た。測定方法として、染色液を10%owfのカチオン染
料Cathion Blue K−GLH(保土ヶ谷化
学製)、浴比1/50、pH=4.5の条件になるよう
に調製し、サンプル原綿を120分間80℃で加熱し
た。染色を開始してから10分、20分、40分、60
分、120分の染色液を抜き取って600nmの吸光度を
測定し、あらかじめ作成した検量線により染色液中の染
料濃度を求め、原綿に染着して減少した染料濃度から染
着率を算出した。得られた極細アクリル繊維は表4に示
す特性値を有していた。
【0035】
【表4】
【0036】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、アニール
緩和工程を省略しても十分な濃色染色性を有し、低温で
の染色性、染色堅牢性、吸湿性を改善した極細アクリル
系繊維が得られる。また、アニール緩和工程を経ずに極
細繊維の濃色染色性を発現することができるため、紡糸
工程での熱緩和工程を省略あるいは簡略化することが可
能となる。したがって、これまでアクリル系極細繊維の
紡糸緩和工程でトラブルの要因となってきた繊維の接着
を回避しつつ、極細繊維の見かけの染料濃度を高くする
ことが可能となる。
緩和工程を省略しても十分な濃色染色性を有し、低温で
の染色性、染色堅牢性、吸湿性を改善した極細アクリル
系繊維が得られる。また、アニール緩和工程を経ずに極
細繊維の濃色染色性を発現することができるため、紡糸
工程での熱緩和工程を省略あるいは簡略化することが可
能となる。したがって、これまでアクリル系極細繊維の
紡糸緩和工程でトラブルの要因となってきた繊維の接着
を回避しつつ、極細繊維の見かけの染料濃度を高くする
ことが可能となる。
Claims (2)
- 【請求項1】 メタリルオキシベンゼンスルホン酸およ
び/またはその塩を0.4〜1.4モル%共重合した、
比粘度が0.05〜0.5であるアクリロニトリル系共
重合体からなる繊度0.01〜0.5デニールのアクリ
ル系極細繊維。 - 【請求項2】 メタリルオキシベンゼンスルホン酸およ
び/またはその塩を0.4〜1.4モル%共重合した、
比粘度が0.05〜0.5であるアクリロニトリル系共
重合体と溶剤とからなる紡糸原液を紡糸口金から吐出
し、凝固した後糸を洗浄延伸し、さらに2次延伸を施し
て全延伸倍率を4倍以上とすることを特徴とするアクリ
ル系極細繊維の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13833395A JPH08325835A (ja) | 1995-06-05 | 1995-06-05 | アクリル系極細繊維およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13833395A JPH08325835A (ja) | 1995-06-05 | 1995-06-05 | アクリル系極細繊維およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08325835A true JPH08325835A (ja) | 1996-12-10 |
Family
ID=15219462
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13833395A Pending JPH08325835A (ja) | 1995-06-05 | 1995-06-05 | アクリル系極細繊維およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08325835A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003027380A (ja) * | 2001-07-13 | 2003-01-29 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 発色性に優れた黒色着色不織布 |
| KR20210045222A (ko) * | 2019-10-16 | 2021-04-26 | 주식회사 엘지화학 | 아크릴로니트릴계 방사용액 및 이를 이용한 아크릴로니트릴계 방사섬유의 제조방법 |
-
1995
- 1995-06-05 JP JP13833395A patent/JPH08325835A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003027380A (ja) * | 2001-07-13 | 2003-01-29 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 発色性に優れた黒色着色不織布 |
| KR20210045222A (ko) * | 2019-10-16 | 2021-04-26 | 주식회사 엘지화학 | 아크릴로니트릴계 방사용액 및 이를 이용한 아크릴로니트릴계 방사섬유의 제조방법 |
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