JPH08326817A - アブソーバ - Google Patents

アブソーバ

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Publication number
JPH08326817A
JPH08326817A JP13310595A JP13310595A JPH08326817A JP H08326817 A JPH08326817 A JP H08326817A JP 13310595 A JP13310595 A JP 13310595A JP 13310595 A JP13310595 A JP 13310595A JP H08326817 A JPH08326817 A JP H08326817A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
air chamber
parking brake
cylinder body
brake pedal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13310595A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsunari Kawabata
端 光 成 川
Takuya Inaba
葉 卓 也 稲
Kenji Urata
田 研 志 浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP13310595A priority Critical patent/JPH08326817A/ja
Publication of JPH08326817A publication Critical patent/JPH08326817A/ja
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  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポールとセクタギヤとの係合が解消される際
の接触音とシューとアンカピンとが当たる衝撃音を低減
すること。 【構成】 内周面が開口端に向けて拡大形成されたテー
パ形状であるシリンダ本体41と、シリンダ本体41内
に摺動可能に嵌合され第1空気室R1と第2空気室R2
とに区画し第1空気室R1と第2空気室R2とを連通を
可能としオリフィス48を有する連通路Hが設けられた
ピストン43と、ピストン43と結合され且つシリンダ
本体41の開口端からシリンダ本体41外に延在するロ
ッド42と、シリンダ本体41の内周面に抵抗を及ぼし
ながらシリンダ本体41内を摺動するように且つピスト
ン42のテーパ面を呈する溝59の底面に抵抗を及ぼし
ながら溝59内を若干摺動可能に溝59に装着された角
リング46と、シリンダ本体41の開口端に気密的に設
けられたリテーナ44、Oリング47a、47b、カバ
ー45とから構成されるアブソーバ40を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アブソーバに関するも
ので、更に詳細には、足踏み式パーキングブレーキ装置
のブレーキ解除操作時のパーキングブレーキペダルの急
激な初期位置への戻り回動を防止すること等に使用され
るのに好適なシリンダ形アブソーバに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のアブソーバは、実開昭61−16
1065号公報に開示されるようなものが知られてい
る。これは、内周面がストレート面を呈するシリンダ
と、該シリンダ本体に摺動可能に嵌合され同シリンダ本
体の一端を貫通して同シリンダ本体外へ延在するロッド
部を有したピストンと、前記シリンダ本体の他端とこれ
に対向する前記ピストンの一端との間の第1空気室と、
前記シリンダ本体の一端とこれに対向する前記ピストン
の他端との間の第2空気室と、前記シリンダ本体の内面
を摺動するように且つ前記第2空気室から前記第1空気
室への空気流動を阻止するがその逆の空気流動を許容す
るように前記ピストンに装着されたシールカップと、前
記ピストンに設けられ前記第1空気室と前記第2空気室
とを連通可能にする連通路と、該連通路の前記第1空気
室側に配設された多孔質材から成る絞り部材とで構成さ
れたものである。
【0003】上述したアブソーバは、足踏み式パーキン
グブレーキ装置へ組付けた状態においては、ロッドの一
端にブラケットを介してパーキングブレーキペダルが係
合されており、パーキングブレーキペダルが解除状態の
時、初期位置としてピストンはシリンダの第2空気室側
の端部に位置している。パーキングブレーキ操作時に
は、パーキングブレーキペダルを踏み込むとピストンが
初期位置から第1空気室側へ移動する。又、パーキング
ブレーキペダルには、後輪部のブレーキ部に連結される
ワイヤーが結合されており、ブレーキ部が作動する。そ
して、パーキングブレーキペダルを踏み込み位置にて解
除可能にロックするロック機構の一部であるポールがパ
ーキングブレーキペダルの上端部に設けられたセクタギ
ヤと係合し、パーキングブレーキペダルの踏み込み位置
においてパーキングブレーキペダルをロックする。ピス
トンの初期位置から第1空気室側への移動に際しては、
連通路内に設けられた絞り部材と連通路とカップの外周
を通って第1空気室内の空気が第2空気室内に流動する
ため、アブソーバは抵抗とならず、パーキングブレーキ
の操作に何ら支障は無い。
【0004】又、パーキングブレーキ解除時にはレリー
ズレバーを引くことによって、ポールがセクタギヤから
離脱してパーキングブレーキペダルが解除され、ピスト
ン、ひいては、パーキングブレーキペダルがパーキング
ブレーキの反力によって初期位置に戻ろうとする。ピス
トンの初期位置への復帰に際しては、カップによって第
2空気室から第1空気室への空気流動が許容されず、第
2空気室内の空気は連通路と連通路に設けられた絞り部
材のみを通って第1空気室に流動するため、絞り部材に
よって設定される所定の抵抗が与えられ、ピストンが第
2空気室内の空気を圧縮することにより発生する圧力が
ピストンの初期位置への復帰を妨げ、アブソーバは抵抗
として機能し、このアブソーバの抵抗によってパーキン
グブレーキの反力が緩和され、パーキングブレーキペダ
ルの初期位置への戻り回動の回動速度を減速する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たアブソーバは、足踏み式パーキングブレーキ装置へ組
付けた状態において、ピストンが第2空気室内の空気を
圧縮することにより発生する圧力によりパーキングブレ
ーキ解除時のパーキングブレーキの反力を緩和するもの
であるが、ピストンが初期位置近くまで復帰しないと第
2空気室内の空気の圧力を高めることができず、又、第
2空気室から第1空気室への空気の流動を絞り部材によ
って減少させているものの少量の空気の流動によっても
第2空気室内の圧力を低減させてしまうことから、ピス
トンの初期位置への復帰速度を充分に減速することが出
来ず、ひいては、充分にパーキングブレーキの反力を緩
和することが、又、パーキングブレーキペダルが踏み込
まれきった位置でロックされレリーズノブの引張操作に
よりロックが解除された時点においてはパーキングブレ
ーキペダルの回動の加速度が大きくなり、パーキングブ
レーキペダルの初期位置への戻り回動の回動速度を減速
することができないため、ポールとセクタギヤとが係合
を解消する時に生じる接触音は大きくなり、更に、後輪
側のブレーキ部内ではシューとアンカピンとが当たる衝
撃音も大きくなってしまう。
【0006】本発明は、ピストンの初期位置への復帰速
度を充分に減速すること、更に、足踏み式パーキングブ
レーキ操作装置へ組付けた場合においては、充分にパー
キングブレーキの反力を緩和し、又、パーキングブレー
キペダルが踏み込まれきった位置でロックが解除された
場合のパーキングブレーキペダルの回動の加速度を小さ
くし、パーキングブレーキペダルの初期位置への戻り回
動の回動速度を減速することで、ポールとセクタギヤと
が係合を解消する時に生じる接触音とシューとアンカピ
ンとが当たる衝撃音を低減することを、その技術的課題
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、本発明は、相対変位する二部材のうちの一部
材に連結されるシリンダ本体と、該シリンダ本体内に摺
動可能に嵌合され同シリンダ本体内を一端側の第1空気
室と他端側の第2空気室とに区画し同第1空気室と第2
空気室とを連通可能とするオリフィスを有した連通路が
設けられるとともに外周に溝が設けられたピストンと、
該ピストンと結合され前記シリンダ本体の他端から気密
的に且つ摺動可能に貫通して同シリンダ本体外に延在し
前記二部材の内の他部材に連結されるロッドと、前記シ
リンダ本体の内周面に抵抗を及ぼしながらシリンダ本体
内を摺動するように且つ前記ピストンの外周の溝の底面
に抵抗を及ぼしながら前記ピストンの軸方向に同溝を若
干摺動可能に同溝に装着された弾性材から成るリングと
から構成され、前記シリンダ本体の内周面と前記ピスト
ンの外周の溝の底面との内、少なくとも一方がテーパ面
を呈し、前記シリンダ本体の内周面に施されるテーパ面
は前記同シリンダ本体の他端に向けて拡大形成されたテ
ーパ面であり、前記ピストンの外周の溝の底面に施され
るテーパ面は前記シリンダ本体の一端に向けて拡大形成
されたテーパ面であるアブソーバを構成した。
【0008】又、足踏み式ブレーキ装置への組付けにお
いては、前記一部材が車体に設けられた支持部材であ
り、前記他部材がパーキングブレーキペダルであること
が望ましい。
【0009】前記弾性材から成るリングとは、例えば、
ゴム製のOリングや角リング等が考えられる。
【0010】
【作用】本発明の内のシリンダの内周面がストレート面
を呈しピストンの外周の溝の底面がシリンダの一端に向
けて拡大形成されたテーパ面であるアブソーバは、ピス
トンの第2空気室側から第1空気室側への移動において
は、第1空気室内の空気はオリフィスを有する連通路の
みを通って第2空気室に流動するため、オリフィスによ
って設定される所定の抵抗が与えられ、ピストンが第1
空気室内の空気を圧縮することにより発生する圧力がピ
ストン及びロッドの移動を妨げる。更に、弾性材から成
るリングがシリンダ内周面に及ぼす抵抗がピストン及び
ロッドに働く。
【0011】ピストンが第2空気室側から第1空気室側
へ移動しきって静止している状態からピストンが第2空
気室側へ移動し始める時点においては、ピストンの軸方
向でピストンの外周の溝と弾性材から成るリングの前面
との間には隙間が存在し、ピストンの第1空気室側から
第2空気室側への移動に際してピストンはこのピストン
の外周の溝と弾性材から成るリングの前面との間の隙間
分を移動することから、シリンダ内周面とピストンの外
周の溝の底面との間隔は小さくなり、従って、弾性材か
ら成るリングの潰れによりピストンの外周の溝の底面に
抵抗が及ぼされ、ピストン及びロッドには抵抗が働く。
更に、弾性材から成るリングがシリンダ内周面に及ぼす
大きな静止摩擦力がピストン及びロッドの移動に抗して
働く。
【0012】ピストンの第1空気室側から第2空気室側
への移動においては、第2空気室内の空気がオリフィス
を有する連通路のみを通って第1空気室に流動するため
オリフィスによって設定される所定の抵抗が与えられ、
ピストンが第2空気室内の空気を圧縮することにより発
生する圧力がピストン及びロッドの移動を妨げる。更
に、弾性材から成るリングがシリンダ内周面に及ぼす抵
抗がピストン及びロッドに働く。
【0013】ピストンの第2空気室側から第1空気室側
への移動に際して働く抵抗とピストンの第1空気室側か
ら第2空気室側への移動において働く抵抗とでは、ピス
トンの第2空気室側から第1空気室側への移動に際して
生じるリングの潰れはピストンの溝の底面からシリンダ
の内周面までの距離が長い方へ収束し、ピストンの第1
空気室側から第2空気室側への移動に際して生じるリン
グの潰れはピストンの溝の底面からシリンダの内周面ま
での距離が短い方へ収束するため、ピストンが同じ位置
にある場合には、ピストンの第1空気室側から第2空気
室側への移動において働く抵抗の方が大きくなる。
【0014】従って、足踏み式パーキングブレーキ装置
へ組付けた状態においては、パーキングブレーキペダル
を踏み込み操作すると空気の圧力による抵抗とリングが
シリンダ内周面に及ぼす抵抗とがパーキングブレーキペ
ダルに与えられるが、このパーキングブレーキペダルに
与えられる抵抗はパーキングブレーキペダルを踏み込む
踏力に比べて小さいため、踏み込み操作には全く支障は
無く、パーキングブレーキペダルが踏み込まれきった状
態でロックが解除された場合はパーキングブレーキペダ
ルにはリングが溝の底面に及ぼす抵抗とリングがシリン
ダの内周面に及ぼす静止摩擦力による抵抗とからなる大
きな抵抗が与えられ、パーキングブレーキペダルの回動
の加速度は小さくなり、踏み込み位置から初期位置へパ
ーキングブレーキペダルが戻り回動する時には、空気の
圧力による抵抗とリングがシリンダ内周面に及ぼす抵抗
とがパーキングブレーキペダルに与えられ、このパーキ
ングブレーキペダルに与えられる抵抗がパーキングブレ
ーキの反力を緩和し、パーキングブレーキペダルは回動
速度を遅くされて戻り回動する。
【0015】本発明の内のシリンダの内周面がシリンダ
の他端に向けて拡大形成されたテーパ面を呈しピストン
の外周の溝の底面がストレート面を呈するアブソーバ
は、ピストンの第2空気室側から第1空気室側への移動
においては、第1空気室内の空気はオリフィスを有する
連通路のみを通って第2空気室に流動するため、オリフ
ィスによって設定される所定の抵抗が与えられ、ピスト
ンが第1空気室内の空気を圧縮することにより発生する
圧力がピストン及びロッドの移動を妨げる。更に、弾性
材から成るリングがシリンダ内周面を潰れの増加に伴い
抵抗も増大させながら摺動することから、ピストンの移
動に伴い徐々に増大する抵抗がピストン及びロッドに働
く。
【0016】ピストンが第2空気室側から第1空気室側
へ移動しきって静止している状態からピストンが第2空
気室側へ移動し始める時点においては、ピストンの軸方
向でピストンの外周の溝と弾性材から成るリングの前面
との間には隙間が存在し、ピストンの第1空気室側から
第2空気室側への移動に際してピストンはこのピストン
の外周の溝と弾性材から成るリングの前面との間の隙間
分を移動することから、弾性材から成るリングのにより
ピストンの外周の溝の底面に摺動抵抗が及ぼされ、ピス
トン及びロッドには抵抗が働く。更に、弾性材から成る
リングの潰れは最大であり、リングがシリンダ内周面に
及ぼす大きな静止摩擦力がピストン及びロッドの移動に
抗して働き、従って、ピストン及びロッドの移動に抗す
る抵抗は最大となる。
【0017】ピストンの第1空気室側から第2空気室側
への移動においては、第2空気室内の空気はオリフィス
を有する連通路のみを通って第1空気室に流動するた
め、オリフィスによって設定される所定の抵抗が与えら
れ、ピストンが第2空気室内の空気を圧縮することによ
り発生する圧力がピストン及びロッドの移動を妨げる。
【0018】更に、弾性材から成るリングがシリンダ内
周面を潰れの減少に伴い抵抗も減少させながら摺動する
ことから、ピストンの移動に伴い徐々に減少する抵抗が
ピストン及びロッドに働く。
【0019】ピストンの第2空気室側から第1空気室側
への移動に際して働く抵抗とピストンの第1空気室側か
ら第2空気室側への移動において働く抵抗とでは、ピス
トンの第2空気室側から第1空気室側への移動に際して
生じるリングの潰れはピストンの溝の底面からシリンダ
の内周面までの距離が長い方へ収束し、ピストンの第1
空気室側から第2空気室側への移動に際して生じるリン
グの潰れはピストンの溝の底面からシリンダの内周面ま
での距離が短い方へ収束するため、ピストンが同じ位置
にある場合には、ピストンの第1空気室側から第2空気
室側への移動において働く抵抗の方が大きくなる。
【0020】従って、足踏み式パーキングブレーキ装置
へ組付けた状態においては、パーキングブレーキペダル
を踏み込み操作すると空気の圧力による抵抗とリングが
シリンダ内周面に及ぼす抵抗とがパーキングブレーキペ
ダルに与えられるが、このパーキングブレーキペダルに
与えられる抵抗はパーキングブレーキペダルを踏み込む
踏力に比べて小さいため、踏み込み操作には全く支障は
無く、パーキングブレーキペダルが踏み込まれきった状
態でロックが解除された場合はパーキングブレーキペダ
ルにはリングがピストンの外周の溝の底面に及ぼす摺動
抵抗とリングがシリンダの内周面に及ぼす静止摩擦力に
よる大きな抵抗とが与えられ、パーキングブレーキペダ
ルの回動の加速度は小さくなり、踏み込み位置から初期
位置へパーキングブレーキペダルが戻り回動する時に
は、空気の圧力による抵抗とリングがシリンダ内周面に
及ぼす抵抗とがパーキングブレーキペダルに与えられ、
このパーキングブレーキペダルに与えられる抵抗がパー
キングブレーキの反力を緩和し、パーキングブレーキペ
ダルは回動速度を遅くされて戻り回動する。
【0021】本発明の内のシリンダの内周面が他端に向
けて拡大形成されたテーパ面を呈し且つピストンの溝の
底面がシリンダの一端に向けて拡大形成されたテーパ面
を呈するアブソーバは、ピストンの第2空気室側から第
1空気室側への移動においては、第1空気室内の空気は
オリフィスを有する連通路のみを通って第2空気室に流
動するため、オリフィスによって設定される所定の抵抗
が与えられ、ピストンが第1空気室内の空気を圧縮する
ことにより発生する圧力がピストン及びロッドの移動を
妨げる。更に、弾性材から成るリングがシリンダ内周面
を潰れの増加に伴い抵抗も増大させながら摺動すること
から、ピストンの移動に伴い徐々に増大する抵抗がピス
トン及びロッドに働く。
【0022】ピストンが第2空気室側から第1空気室側
へ移動しきって静止している状態からピストンが第2空
気室側へ移動し始める時点においては、ピストンの軸方
向でピストンの外周の溝と弾性材から成るリングの前面
との間には隙間が存在し、ピストンの第1空気室側から
第2空気室側への移動に際してピストンはこのピストン
の外周の溝と弾性材から成るリングの前面との間の隙間
分を移動することから、シリンダ内周面とピストンの外
周の溝の底面との間隔は小さくなり、従って、弾性材か
ら成るリングの潰れによりピストンの外周の溝の底面に
抵抗が及ぼされ、ピストン及びロッドには抵抗が働く。
更に、弾性材から成るリングの潰れは最大であり、リン
グがシリンダ内周面に及ぼす大きな静止摩擦力がピスト
ン及びロッドの移動に抗して働き、従って、ピストン及
びロッドの移動に抗する抵抗は最大となる。
【0023】ピストンの第1空気室側から第2空気室側
への移動においては、第2空気室内の空気はオリフィス
を有する連通路のみを通って第1空気室に流動するた
め、オリフィスによって設定される所定の抵抗が与えら
れ、ピストンが第2空気室内の空気を圧縮することによ
り発生する圧力がピストン及びロッドの移動を妨げる。
【0024】更に、弾性材から成るリングがシリンダ内
周面を潰れの減少に伴い抵抗も減少させながら摺動する
ことから、ピストンの移動に伴い徐々に減少する抵抗が
ピストン及びロッドに働く。
【0025】ピストンの第2空気室側から第1空気室側
への移動に際して働く抵抗とピストンの第1空気室側か
ら第2空気室側への移動において働く抵抗とでは、ピス
トンの第2空気室側から第1空気室側への移動に際して
生じるリングの潰れはピストンの溝の底面からシリンダ
の内周面までの距離が長い方へ収束し、ピストンの第1
空気室側から第2空気室側への移動に際して生じるリン
グの潰れはピストンの溝の底面からシリンダの内周面ま
での距離が短い方へ収束するため、ピストンが同じ位置
にある場合には、ピストンの第1空気室側から第2空気
室側への移動において働く抵抗の方が大きくなる。
【0026】従って、足踏み式パーキングブレーキ装置
へ組付けた状態においては、パーキングブレーキペダル
を踏み込み操作すると空気の圧力による抵抗とリングが
シリンダ内周面に及ぼす抵抗とがパーキングブレーキペ
ダルに与えられるが、このパーキングブレーキペダルに
与えられる抵抗はパーキングブレーキペダルを踏み込む
踏力に比べて小さいため、踏み込み操作には全く支障は
無く、パーキングブレーキペダルが踏み込まれきった状
態でロックが解除された場合はパーキングブレーキペダ
ルにはリングが溝の底面に及ぼす抵抗とリングがシリン
ダの内周面に及ぼす静止摩擦力による抵抗とからなる大
きな抵抗が与えられ、パーキングブレーキペダルの回動
の加速度は小さくなり、踏み込み位置から初期位置へパ
ーキングブレーキペダルが戻り回動する時には、空気の
圧力による抵抗とリングがシリンダ内周面に及ぼす抵抗
とがパーキングブレーキペダルに与えられ、このパーキ
ングブレーキペダルに与えられる抵抗がパーキングブレ
ーキの反力を緩和し、パーキングブレーキペダルは回動
速度を遅くされて戻り回動する。
【0027】又、シリンダの内周面がシリンダの他端に
向けて拡大形成されたテーパ面を呈しピストンの外周の
溝の底面がストレート面を呈するアブソーバと、シリン
ダの内周面が他端に向けて拡大形成されたテーパ面を呈
し且つピストンの溝の底面がシリンダの一端に向けて拡
大形成されたテーパ面を呈するアブソーバとにおいて、
シリンダの内周面が他端に向けて拡大形成されたテーパ
面を呈し且つピストンの溝の底面がシリンダの一端に向
けて拡大形成されたテーパ面を呈するアブソーバの方
が、ピストンの第2空気室側から第1空気室側への移動
に際して働く抵抗とピストンの第1空気室側から第2空
気室側への移動において働く抵抗との差は大きくなる。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0029】(実施例1)図1は、本発明の一つである
シリンダ本体の内周面が他端に向けて拡大形成されたテ
ーパ面を呈し且つピストンの溝の底面がシリンダ本体の
一端に向けて拡大形成されたテーパ面を呈するアブソー
バを取り付けた足踏み式パーキングブレーキ装置を示し
ている。足踏み式パーキングブレーキ装置は、パーキン
グブレーキペダル10、ロック機構20、レリーズ機構
30、及び、アブソーバ40から構成されている。
【0030】パーキングブレーキペダル10は、パーキ
ングブレーキを操作するもので、アーム部11の上端に
セクタギヤ12を備えるとともに下端にペダル部13を
備え、車体に固着したベース51及びベース51に固着
したプレート52間にて段付きボルト14を介して回動
可能に組付けられている。パーキングブレーキペダル1
0はパーキングブレーキケーブル58を介して図示しな
いパーキングブレーキに連結されていて、パーキングブ
レーキのリターンスプリングにより図1中反時計方向へ
付勢されてストツパゴム57に当接し初期位置に位置決
めされており、踏み込み操作によりパーキングブレーキ
ケーブル58を引張してパーキングブレーキを作動状態
とする。なお、ストッパゴム57の側方にはブレーキス
イッチ56が配設されている。
【0031】ロック機構20はポール21とテンション
スプリング22からなるもので、ポール21は一端にセ
クタギヤ12に離脱可能に係合する爪部21aを備えて
いるる。このポール21はベース51およびプレート5
2間にて支持ピン23により回動可能に組付けられてい
て、テンションスプリング22により図1時計方向に付
勢されてパーキングブレーキペダル10の上端に弾撥的
に当接している。ロック機構20においては、パーキン
グブレーキペダル10が初期位置へ復帰している場合
(図1の状態)、ポール21はセクタギヤ12とは非係
合状態にあり、パーキングブレーキペダル10の踏み込
み操作によりセクタギヤ12が回動すると、ポール21
はセクタギヤ12の一部に係合してパーキングブレーキ
ペダル10をその踏み込み位置にてロックする。
【0032】レリーズ機構30はパーキングブレーキペ
ダル10のロックを解除するためのもので、レリーズレ
バー31、レリーズケーブル32、コンプレッションス
プリング33、レリーズノブ34およびレリーズストッ
パ35によって構成されている。レリーズレバー31は
ポール21に係合可能なアーム31aを備えていて、ベ
ース51およびプレート52間にて支持ピン36により
回動可能に組付けられており、コンプレッションスプリ
ング33により図1中時計方向へ付勢されている。レリ
ーズ機構30においては、レリーズノブ34の非操作時
は、レリーズレバー31のアーム31aはポール21か
ら離間していて、レリーズノブ34を引張操作するとレ
リーズレバー31が反時計方向に回動し、アーム31a
をポール21に係合してポール21を反時計方向へ回動
してセクタギヤ12から離脱される。
【0033】アブソーバ40は、パーキングブレーキペ
ダル10の踏み込み位置から図1の初期位置に向けて戻
り回動するときに作動してパーキングブレーキペダル1
0に抵抗を与えて回動速度を遅くするもので、ベース5
1に固着したブラケット53とパーキングブレーキペダ
ル10間に介装されている。
【0034】図2はアブソーバの断面図で、図3は角リ
ング46とシリンダ本体41との接触部分近辺の拡大断
面図であり、図3aはパーキングブレーキペダル10の
踏み込みが深い場合、図3bはパーキングブレーキペダ
ル10の踏み込みが浅い場合である。図2に示すよう
に、アブソーバ40は、シリンダ本体41、ピストン4
3を一体的に備えたロッド42、リテーナ44およびカ
バー45を主要構成部材としていて、図1に示したよう
に、シリンダ本体41の端部41aにてブラケット53
に固着した段付きボルト54にナットを用いて枢着さ
れ、またロッド42の先端42aにてパーキングブレー
キペダル10におけるアーム部11の中間部に固着した
段付きボルト55にナットを用いて枢着されている。図
2、図3に示すように、シリンダ本体41の内周面はテ
ーパ形状であり開口端部側に段部41bを有している。
ピストン43は、ゴム製の角リング46を介してシリン
ダ本体41内に摺動可能に嵌挿されていて、シリンダ本
体41とリテーナ44とによって形成される密封室を第
1空気室R1と第2空気室R2とに区画している。ピス
トン43には第1空気室R1と第2空気室R2とを連通
させオリフィス48を有するT字型の連通路Hが設けら
れ、角リング46が装着されている溝59の底面はシリ
ンダ本体41の閉口端に向けて拡大形成されたテーパ面
を呈し、角リング46は溝59の底面に抵抗を及ぼしな
がらピストン43の軸方向に溝59内を若干摺動可能に
溝59に装着されている。リテーナ44は、リテーナ4
4aとリテーナ44bの2部材から成り、内外周にOリ
ング47a、47bを有し、シリンダ本体41の開口端
部に嵌合されて段部41bに係り、リテーナ44の後端
にカバー45が嵌合されて軸方向移動を規制されて固定
され、シリンダ本体41とリテーナ44間、ロッド42
とリテーナ44間とを気密的に密閉している。
【0035】上述したように構成された足踏み式パーキ
ングブレーキ装置においては、図1、図2、図3に示す
ように、パーキングブレーキペダル10を踏み込み操作
すると、パーキングケーブル58が引張されてパーキン
グブレーキ(図示省略)を作動状態にするとともに、セ
クタギヤ12が回動し、ロック機構20のポール21の
爪部21aがセクタギヤ12の一部に係合してパーキン
グブレーキペダル10はその踏み込み位置にてロックさ
れる。このパーキングブレーキペダル10の踏み込み操
作時には、パーキングブレーキペダル10の回動に伴っ
てアブソーバ40のロッド42とピストン43とがシリ
ンダ本体41内を前進する。
【0036】このロッド42とピストン43の前進時に
は、第1空気室R1内の空気はオリフィス48を有する
連通路Hのみを通って第2空気室R2に流動するため、
オリフィス48によって設定される所定の抵抗が与えら
れ、ピストン43が第1空気室R1内の空気を圧縮する
ことにより発生する圧力がパーキングブレーキペダル1
0の回動を妨げる。更に、角リング46がシリンダ本体
41の内周面を潰れの増加に伴い抵抗も増大させながら
摺動することから、ピストン43の移動に伴い徐々に増
大する抵抗がパーキングブレーキペダル10に与えられ
る。しかしながら、このロッド42とピストン43の前
進時においてパーキングブレーキペダル10に与えられ
る第1空気室R1内の空気の圧力による抵抗と角リング
46のシリンダ本体41の内周面に及ぼす抵抗とはパー
キングブレーキペダル10を踏み込む踏力に比べて小さ
いため踏み込み操作には全く支障はない。
【0037】又、パーキングブレーキペダル10が踏み
込み位置にてロックされた状態においてレリーズ機構3
0のレリーズノブ34を引張操作すると、レリーズレバ
ー31が回動してロック機構20のポール21に係合
し、ポール21を半時計方向へ回動してセクタギヤ12
から爪部21aが離脱し、パーキングブレーキペダル1
0のロックが解除され、パーキングブレーキペダル10
は戻り回動して、ストッパゴム59に弾撥的に当接し初
期位置に位置決めされる。このロック解除時には、パー
キングブレーキペダル10の戻り回動に伴ってアブソー
バ40のロッド42とピストン43がシリンダ本体41
内を後退する。
【0038】このロッド42とピストン43の後退時に
は、第2空気室R2内の空気はオリフィス48を有する
連通路Hのみを通って第1空気室R1に流動するため、
オリフィス48によって設定される所定の抵抗が与えら
れ、ピストン43が第2空気室R2内の空気を圧縮する
ことにより発生する圧力がパーキングブレーキペダル1
0の回動を妨げる。更に、角リング46がシリンダ本体
41の内周面を潰れの減少に伴い抵抗も減少させながら
摺動することから、ピストン43の移動に伴い徐々に減
少する抵抗がパーキングブレーキペダル10に与えられ
る。このロッド42とピストン43の後退時においてパ
ーキングブレーキペダル10に与えられる第2空気室R
2内の空気の圧力による抵抗と角リング46のシリンダ
本体41の内周面に及ぼす抵抗とがパーキングブレーキ
(図示省略)の反力を緩和し、パーキングブレーキペダ
ル10は回動速度を遅くされて戻り回動する。
【0039】又、ピストン43が第2空気室R2側から
第1空気室R1側へ移動しきって静止している状態から
ピストン43が第2空気室R2側へ移動し始める時点に
おいては、ピストン43の軸方向でピストン43の溝5
9と角リング46の前面との間には隙間が存在し、ピス
トンの第1空気室R1側から第2空気室R2側への移動
に際してピストン43は溝59と角リング46の前面と
の間の隙間分を移動することから、シリンダ本体41の
内周面と溝59の底面との間隔は小さくなり、従って、
角リング46の潰れにより溝59の底面に抵抗を及ぼ
し、パーキングブレーキペダル10には抵抗が働く。更
に、角リング46の潰れは最大であり、角リング46が
シリンダ本体41の内周面に及ぼす大きな静止摩擦力が
パーキングブレーキペダル10の回動に抗して働き、従
って、パーキングブレーキペダル10の回動に抗する抵
抗は最大となる。
【0040】ピストン43の第2空気室R2側から第1
空気室R1側への移動に際して働く抵抗とピストン43
の第1空気室R1側から第2空気室R2側への移動にお
いて働く抵抗とでは、ピストン43の第2空気室R2側
から第1空気室R1側への移動に際して生じる角リング
46の潰れはピストン43の溝59の底面からシリンダ
41の内周面までの距離が長い方へ収束し、ピストン4
3の第1空気室R1側から第2空気室R2側への移動に
際して生じる角リング46の潰れはピストン43の溝5
9の底面からシリンダ本体41の内周面までの距離が短
い方へ収束するため、ピストン43が同じ位置にある場
合には、ピストン43の第1空気室R1側から第2空気
室R2側への移動において働く抵抗の方が大きくなる。
【0041】図4はアブソーバ40の特性線図である。
縦軸はパーキングブレーキペダル10が踏み込まれきっ
た位置から初期位置までの回動距離を、横軸は時間を示
している。実線は本実施例のアブソーバ40を示し、破
線は従来のアブソーバの特性を示している。
【0042】図4から明らかなように、従来のアブソー
バは、パーキングブレーキペダルが踏み込まれきった位
置でロックされ、レリーズノブの引張操作によりロック
が解除された時点においては、ピストン及びロッドの移
動に抗する抵抗が最小であるため、パーキングブレーキ
ペダルの回動の加速度は大きくなり、従って、ポールの
爪部とセクタギヤとが係合を解消する際の接触音は大き
くなる。更に、ピストンが初期位置近くまで復帰した時
点で抵抗が最大となるため、パーキングブレーキペダル
の初期位置への戻り回動の速度を充分に減速することが
できず、パーキングブレーキペダルのストッパゴムへの
衝撃は大きくなり、従って、打撃音が発生する。又、後
輪側のブレーキ部内のシューとアンカピンとが当たる衝
撃音も大きくなる。
【0043】本実施例のアブソーバ40においては、パ
ーキングブレーキペダル10が踏み込まれきった位置で
ロックされ、レリーズノブ34の引張操作によりロック
が解除された時点においては、角リング46がシリンダ
本体41の内周面と溝59の底面とに抵抗を及ぼすこと
から、パーキングブレーキペダル10の回動に抗する抵
抗は最大となる。従って、パーキングブレーキペダル1
0の回動の加速度は小さくなり、爪部21aとセクタギ
ヤ12とが係合を解消する際の接触音を低減することが
できる。更に、パーキングペダル10の初期位置への戻
り回動の速度も減少することで、パーキングブレーキペ
ダル10のストッパゴム57への衝撃が小さくなり、打
撃音の発生が抑制される。又、後輪側のブレーキ部内の
シューとアンカピンとが当たる衝撃音も低減できる。
【0044】パーキングブレーキペダル10が踏み込み
量の少ない位置でロックされ、レリーズノブ34の引張
操作によりロックが解除された場合においても、言うま
でもなく爪部21aとセクタギヤ12との接触音を低減
することができ、更に、パーキングペダル10の初期位
置への戻り回動の速度も減少することで、パーキングブ
レーキペダル10のストッパゴム57への衝撃が小さく
なり、打撃音の発生が抑制される。又、後輪側のブレー
キ部内のシューとアンカピンとが当たる衝撃音も低減で
きる。
【0045】パーキングブレーキペダル10の踏み込み
量が少ない場合、パーキングブレーキの反力は小さくな
るが、角リング46の潰れも小さく、従って、パーキン
グブレーキペダル10に与えられる抵抗も小さいためパ
ーキングブレーキペダル10の戻り不良が起こることは
無い。
【0046】本実施例においては、弾性材から成るリン
グとしてゴム材から成る角リング46を用いたが、その
他、ゴム製のOリング等を用いた本発明の内の一つであ
るシリンダの内周面が他端に向けて拡大形成されたテー
パ面を呈し且つピストンの溝の底面がシリンダの一端に
向けて拡大形成されたテーパ面を呈するアブソーバでも
同様の作用効果が得られる。
【0047】(実施例2)実施例2は、本発明の1つで
シリンダ本体の内周面が他端に向けて拡大形成されたテ
ーパ面を呈しピストンの溝の底面がストレート面を呈す
るアブソーバを足踏み式パーキングブレーキ装置に取り
付けた。本実施例の足踏み式パーキングブレーキ装置は
アブソーバ以外は実施例1と同様であるので説明は省略
する。
【0048】図5はアブソーバの断面図で、図6は角リ
ング46とシリンダ本体41との接触部分近辺の拡大断
面図であり、図6aはパーキングブレーキペダル10の
踏み込みが深い場合、図6bはパーキングブレーキペダ
ル10の踏み込みが浅い場合である。図5、図6に示す
ように、アブソーバ60は、シリンダ本体41、ピスト
ン43を一体的に備えたロッド42、リテーナ44およ
びカバー45を主要構成部材としていて、シリンダ本体
41の内周面はテーパ面を呈し開口端部側に段部41b
を有している。ピストン43は、ゴム製の角リング46
を介してシリンダ本体41内に摺動可能に嵌挿されてい
て、シリンダ本体41とリテーナ44とによって形成さ
れる密封室を第1空気室R1と第2空気室R2とに区画
している。ピストン43には第1空気室R1と第2空気
室R2とを連通させオリフィス48を有するT字型の連
通路Hが設けられ、角リング46が装着されている溝6
1の底面はストレート面を呈し、角リング46はピスト
ン43の軸方向に溝61内を若干摺動可能に溝61に装
着されている。角リング46が装着されている溝61の
底面はストレート面を呈している。リテーナ44はリテ
ーナ44aとリテーナ44bの2部材から成り、内外周
にOリング47a、47bを有し、シリンダ本体41の
開口端部に嵌合されて段部41bに係り、リテーナ44
の後端にカバー45が嵌合されて軸方向移動を規制され
て固定され、シリンダ本体41とリテーナ44間、ロッ
ド42とリテーナ44間とを気密的に密閉している。
【0049】作用は実施例1とほぼ同一であるが、実施
例1に比較してピストン43の第2空気室R2側から第
1空気室R1側への移動に際して働く抵抗とピストンの
第1空気室R1側から第2空気室R2側への移動におい
て働く抵抗との差は小さくなり、ピストン43が第2空
気室R2側から第1空気室R1側へ移動しきって静止し
ている状態からピストン43が第2空気室R2側へ移動
し始める時点においての角リング46の潰れ量、ひいて
は、静止摩擦力も又小さくなる。更に、角リング46の
潰れによる溝61の底面への抵抗ではなく、角リング4
6の摺動抵抗が溝61の底面に働く。
【0050】効果は実施例1と同様である。
【0051】パーキングブレーキペダル10の踏み込み
量が少ない場合、パーキングブレーキの反力は小さくな
るが、角リング46の潰れも小さく、従って、パーキン
グブレーキペダル10に与えられる抵抗も小さいためパ
ーキングブレーキペダル10の戻り不良が起こることは
無い。
【0052】本実施例においては、弾性材から成るリン
グとしてゴム材から成る角リング46を用いたが、その
他、ゴム製のOリング等を用いた本実施例のアブソーバ
でも同様の作用効果が得られる。
【0053】(実施例3)実施例3は、本発明の1つ
で、シリンダ本体の内周面がストレート面を呈しピスト
ンの溝の底面がシリンダの一端に向けて拡大形成された
テーパ面を呈するアブソーバを足踏み式パーキングブレ
ーキ装置に取り付けた。本実施例の足踏み式パーキング
ブレーキ装置はアブソーバ以外は実施例1と同様である
ので説明は省略する。
【0054】図7はアブソーバの断面図である。図7に
示すように、アブソーバ62は、シリンダ本体41、ピ
ストン43を一体的に備えたロッド42、リテーナ44
およびカバー45を主要構成部材としていて、シリンダ
本体63の内周面はストレート面を呈し開口端部側に段
部63bを有している。ピストン43は、ゴム製の角リ
ング46を介してシリンダ本体41内に摺動可能に嵌挿
されていて、シリンダ本体63とリテーナ44とによっ
て形成される密封室を第1空気室R1と第2空気室R2
とに区画している。ピストン43には第1空気室R1と
第2空気室R2とを連通させオリフィス48を有するT
字型の連通路Hが設けられ、角リング46が装着されて
いる溝59の底面はシリンダ本体41の閉口端に向けて
拡大形成されたテーパ面を呈し、角リング46は溝59
の底面に抵抗を及ぼしながらピストン43の軸方向に溝
59内を若干摺動可能に溝59に装着されている。リテ
ーナ44はリテーナ44aとリテーナ44bの2部材か
ら成り、内外周にOリング47a、47bを有し、シリ
ンダ本体41の開口端部に嵌合されて段部41bに係
り、リテーナ44の後端にカバー45が嵌合されて軸方
向移動を規制されて固定され、シリンダ本体41とリテ
ーナ44間、ロッド42とリテーナ44間とを気密的に
密閉している。
【0055】上述したように構成された足踏み式パーキ
ングブレーキ装置においては、パーキングブレーキペダ
ル10を踏み込み操作すると、パーキングケーブル58
が引張されてパーキングブレーキ(図示省略)を作動状
態にするとともに、セクタギヤ12が回動し、ロック機
構20のポール21の爪部21aがセクタギヤ12の一
部に係合してパーキングブレーキペダル10はその踏み
込み位置にてロックされる。このパーキングブレーキペ
ダル10の踏み込み操作時には、パーキングブレーキペ
ダル10の回動に伴ってアブソーバ40のロッド42と
ピストン43とがシリンダ本体63内を前進する。
【0056】このロッド42とピストン43の前進時に
は、第1空気室R1内の空気はオリフィス48を有する
連通路Hのみを通って第2空気室R2に流動するため、
オリフィス48によって設定される所定の抵抗が与えら
れ、ピストン43が第1空気室R1内の空気を圧縮する
ことにより発生する圧力がパーキングブレーキペダル1
0の回動を妨げる。更に、角リング46がシリンダ本体
63の内周面に及ぼす抵抗がパーキングブレーキペダル
10に与えられる。しかしながら、このロッド42とピ
ストン43の前進時においてパーキングブレーキペダル
10に与えられる第1空気室R1内の空気の圧力による
抵抗と角リング46のシリンダ本体63の内周面に及ぼ
す抵抗とはパーキングブレーキペダル10を踏み込む踏
力に比べて小さいため踏み込み操作には全く支障はな
い。
【0057】又、パーキングブレーキペダル10が踏み
込み位置にてロックされた状態においてレリーズ機構3
0のレリーズノブ34を引張操作すると、レリーズレバ
ー31が回動してロック機構20のポール21に係合
し、ポール21を半時計方向へ回動してセクタギヤ12
から爪部21aが離脱し、パーキングブレーキペダル1
0のロックが解除され、パーキングブレーキペダル10
は戻り回動して、ストッパゴム59に弾撥的に当接し初
期位置に位置決めされる。このロック解除時には、パー
キングブレーキペダル10の戻り回動に伴ってアブソー
バ40のロッド42とピストン43がシリンダ本体63
内を後退する。
【0058】このロッド42とピストン43の後退時に
は、第2空気室R2内の空気はオリフィス48を有する
連通路Hのみを通って第1空気室R1に流動するため、
オリフィス48によって設定される所定の抵抗が与えら
れ、ピストン43が第2空気室R2内の空気を圧縮する
ことにより発生する圧力がパーキングブレーキペダル1
0の回動を妨げる。更に、角リング46がシリンダ本体
63の内周面に及ぼす抵抗がパーキングブレーキペダル
10に与えられる。このロッド42とピストン43の後
退時においてパーキングブレーキペダル10に与えられ
る第2空気室R2内の空気の圧力による抵抗と角リング
46のシリンダ本体63の内周面に及ぼす抵抗とがパー
キングブレーキ(図示省略)の反力を緩和し、パーキン
グブレーキペダル10は回動速度を遅くされて戻り回動
する。
【0059】又、ピストン43が第2空気室R2側から
第1空気室R1側へ移動しきって静止している状態から
ピストン43が第2空気室R2側へ移動し始める時点に
おいては、ピストン43の軸方向でピストン43の溝5
9と角リング46の前面との間には隙間が存在し、ピス
トン43の第1空気室R1側から第2空気室R2側への
移動に際してピストン43は溝59と角リング46の前
面との間の隙間分を移動することから、シリンダ本体6
3の内周面と溝59の底面との間隔は小さくなり、従っ
て、角リング46の潰れにより溝59の底面に抵抗が及
ぼされ、パーキングブレーキペダル10には抵抗が働
く。更に、角リング46がシリンダ本体63の内周面に
及ぼす大きな静止摩擦力がパーキングブレーキペダル1
0の回動に抗して働く。
【0060】ピストン43の第2空気室R2側から第1
空気室R1側への移動に際して働く抵抗とピストン43
の第1空気室R1側から第2空気室R2側への移動にお
いて働く抵抗とでは、ピストン43の第2空気室R2側
から第1空気室R1側への移動に際して生じる角リング
46の潰れはピストン43の溝59の底面からシリンダ
本体63の内周面までの距離が長い方へ収束し、ピスト
ン43の第1空気室R1側から第2空気室R2側への移
動に際して生じる角リング46の潰れはピストン43の
溝59の底面からシリンダ本体63の内周面までの距離
が短い方へ収束するため、ピストン43が同じ位置にあ
る場合には、ピストン43の第1空気室R1側から第2
空気室R2側への移動において働く抵抗の方が大きくな
る。
【0061】効果は実施例1と同様である。
【0062】パーキングブレーキペダル10の踏み込み
量が少ない場合、パーキングブレーキの反力は小さくな
るが、このパーキングブレーキの反力はパーキングブレ
ーキペダル10を初期位置に復帰させるには充分な反力
である為、パーキングブレーキペダル10の戻り不良が
起こることは無い。
【0063】本実施例においては、弾性材から成るリン
グとしてゴム材から成る角リング46を用いたが、その
他、ゴム製のOリング等を用いた本実施例のアブソーバ
でも同様の作用効果が得られる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ピストンの初期位置への復帰速度を充分に減少するこ
と、そして、足踏み式パーキングブレーキ操作装置へ組
付けた場合には、パーキングブレーキペダルが踏み込ま
れきった位置でロックされレリーズノブの引張操作によ
りロックが解除された時点においては、弾性材から成る
リングがシリンダ本体の内周面とピストンの外周の溝の
底面に抵抗を及ぼし、特にシリンダ本体の内周面に及ぼ
す抵抗が大きいことから、ピストン及びロッドの移動に
抗する抵抗も大きくなるためパーキングブレーキペダル
の回動の加速度は小さくなり、従って、ポールとセクタ
ギヤとの接触音を低減することができる。更に、充分に
パーキングブレーキの反力を緩和し、又、パーキングペ
ダルの初期位置への戻り回動の速度も減少することで、
パーキングブレーキペダルのストッパゴムへの衝撃が小
さくなり、打撃音の発生が抑制される。又、後輪側のブ
レーキ部内のシューとアンカピンとが当たる衝撃音も低
減することを可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の足踏み式パーキングブレーキ装置の
側面図。
【図2】図1のアブソーバの拡大断面図。
【図3】実施例1のアブソーバの角リングとシリンダ本
体との接触部近辺の断面図。
【図4】実施例1のアブソーバの特性線図。
【図5】実施例2のアブソーバの拡大断面図。
【図6】実施例2のアブソーバの角リングとシリンダ本
体との接触部近辺の断面図。
【図7】実施例3のアブソーバの拡大断面図。
【符号の説明】
10 パーキングブレーキペダル 11 アーム部 12 セクタギヤ 13 ペダル部 14 段付ボルト 20 ロック機構 21 ポール 21a 爪部 22 テンションスプリング 23 支持ピン 30 レリーズ機構 31 レリーズレバー 31a アーム 32 レリーズケーブル 33 コンプレッションスプリング 34 レリーズノブ 35 レリーズストッパ 36 支持ピン 40 アブソーバ 41 シリンダ本体 41a 端部 41b 段部 42 ロッド 43 ピストン 44、44a、44b リテーナ 45 カバー 46 角リング 47a、47b Oリング 48 オリフィス 51 ベース 52 プレート 53 ブラケット 54 段付ボルト 55 段付ボルト 56 ブレーキスイッチ 57 ストッパゴム 58 パーキングブレーキケーブル 59 溝 60 アブソーバ 61 溝 62 アブソーバ 63 シリンダ本体 63b 段部 R1 第1空気室 R2 第2空気室 H 連通路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対変位する二部材のうちの一部材に連
    結されるシリンダ本体と、該シリンダ本体内に摺動可能
    に嵌合され同シリンダ本体内を一端側の第1空気室と他
    端側の第2空気室とに区画し同第1空気室と第2空気室
    とを連通可能とするオリフィスを有した連通路が設けら
    れるとともに外周に溝が設けられたピストンと、該ピス
    トンと結合され前記シリンダ本体の他端から気密的に且
    つ摺動可能に貫通して同シリンダ本体外に延在し前記二
    部材の内の他部材に連結されるロッドと、前記シリンダ
    本体の内周面に抵抗を及ぼしながらシリンダ本体内を摺
    動するように且つ前記ピストンの外周の溝の底面に抵抗
    を及ぼしながら前記ピストンの軸方向に同溝を若干摺動
    可能に同溝に装着された弾性材から成るリングとから構
    成され、前記シリンダ本体の内周面と前記ピストンの外
    周の溝の底面との内、少なくとも一方がテーパ面を呈
    し、前記シリンダ本体の内周面に施されるテーパ面は前
    記同シリンダ本体の他端に向けて拡大形成されたテーパ
    面であり、前記ピストンの外周の溝の底面に施されるテ
    ーパ面は前記シリンダ本体の一端に向けて拡大形成され
    たテーパ面であるアブソーバ。
  2. 【請求項2】 足踏み式パーキングブレーキ装置への組
    付けにおいては、前記一部材が車体に設けられた支持部
    材であり、前記他部材がパーキングブレーキペダルであ
    る請求項1のアブソーバ。
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