JPH0832810B2 - プラスチゾル組成物及び下塗り剤 - Google Patents

プラスチゾル組成物及び下塗り剤

Info

Publication number
JPH0832810B2
JPH0832810B2 JP63311662A JP31166288A JPH0832810B2 JP H0832810 B2 JPH0832810 B2 JP H0832810B2 JP 63311662 A JP63311662 A JP 63311662A JP 31166288 A JP31166288 A JP 31166288A JP H0832810 B2 JPH0832810 B2 JP H0832810B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plastisol composition
acid
glycol
plasticizer
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63311662A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02158649A (ja
Inventor
郷 杉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP63311662A priority Critical patent/JPH0832810B2/ja
Publication of JPH02158649A publication Critical patent/JPH02158649A/ja
Publication of JPH0832810B2 publication Critical patent/JPH0832810B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動車工業をはじめ、各種工業の下地固め
塗料(シーラー)または下塗り(アンダーコート)用塗
料として有用な、低温で溶融しかつ可塑剤が移行し難い
塩化ビニルプラスチゾル組成物に係る。
[従来の技術] 塩化ビニル系樹脂には、それに柔軟性を付与するため
にジオクチルフタレート等のフタル酸エステルやジオク
チルアジペート等の脂肪酸エステルが可塑剤として汎用
されている。しかしながら、これらモノメリック可塑剤
は、それを配合した塩化ビニル系樹脂を成形した成形品
の内部から表面へ移行する性質が大きく、また溶剤によ
って抽出され易いという基本的な欠点がある。例えば、
塩化ビニルプラスチゾルを自動車車体の下塗り剤に適用
し、ウエット−オン−ウエット加工(プラスチゾル塗布
後、それをゲル化する前に上塗り塗料を塗装して加熱し
てゲル化と同時に焼付ける方法)で上塗り塗料を施すと
その加工工程で可塑剤が塗料溶剤に移行し、上塗り表面
の平滑性及び光沢を阻害するという問題が生ずる。非移
行性を目的としてアジピン酸にエチレングリコール、1,
3−ブタンジオール等の2価アルコールを反応させて得
られた液状ポリエステル可塑剤を単独で、または汎用可
塑剤と混合して使用することが試みられているが、これ
ら可塑剤を使用した塩化ビニルプラスチゾルまたは該プ
ラスチゾルから製造された成形品の可塑剤移行性は改良
されるものの、高温で溶融しない限り機械的物性のすぐ
れたものは得られ難く、また高温溶融の場合、成形品の
劣化を生じ易く、成形作業にも危険が伴うなどの欠点が
あった。また、上記可塑剤は、高価なアジピン酸を原料
としているため、経済的にも不利は免がれ得ない。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明者は、塩化ビニルプラスチゾル中の可塑剤の塗
料等に含有される溶剤に対する移行性または塗膜あるい
は他のプラスチック成形品への移行性を従来のポリエス
テル可塑剤と同等またはそれ以上に保ち、かつプラスチ
ゾルを低温溶融成形してもその成形品が機械的物性に優
れたものとなるようなプラスチゾルを得ることを目的と
して鋭意検討した結果、プラスチゾルの可塑剤として二
塩基酸成分にフタル酸を用いた分子量が600〜750のポリ
エステル可塑剤を使用することによって上述の目的を達
成しうることを見い出し本発明を完成するに到った。
[問題点を解決するための手段] すなわち、本発明の要旨とするところは、塩化ビニル
ペーストレジン及び次の一般式で示される分子量が600
〜750のフタル酸系ポリエステル可塑剤 AP−GnP−A (式中、Pは、o−フタル酸、イソフタル酸またはテ
レフタル酸の残基 Gは、エチレングリコール、ジエチレングリコール、
1,2−プロピレングリコール、1,2−ブチレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオー
ル、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサ
ンジオールから選ばれる1種または2種以上のアルコー
ルの残基 Aは、炭素原子数4〜13の1価アルコールの残基で、
それぞれ−COO−の基で結合している。
nは、平均重(縮)合度であり、1〜2の範囲の正数
である。)を主成分とするプラスチゾル組成物または該
組成物に接着性付与剤を含有せしめたプラスチゾル組成
物にある。
本発明を詳細に説明するに、本発明に使用するプラス
チゾル組成物の主成分である塩化ビニルペーストレジン
は、塩化ビニルまたは塩化ビニルとそれに共重合可能な
コモノマーとの混合物とを乳化剤及び水溶性重合開始剤
の存在下に乳化重合して製造されるか、または分散剤及
び油溶性重合開始剤の存在下、塩化ビニルまたは塩化ビ
ニルとそれに共重合可能なコモノマーとの混合物の全量
または一部を機械的に微分散した後重合する微細懸濁重
合法によって製造される。また、通常の懸濁重合によっ
て製造された粒径の大きな塩化ビニル樹脂をペーストゾ
ルの粘度、流動性、加工性等に悪影響を及ぼさない範囲
で併用しても差支えない。塩化ビニル共重合可能なコモ
ノマーとしては、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、ラウリン酸ビニル等のビニルエステル類、メチルア
クリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シプロピルアクリレート、3−ヒドロキシブチルアクリ
レート等のアクリル酸エステル類、メチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメ
タクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメ
タクリレート等のメタクリル酸エステル類、ジブチルマ
レエート、ジエチルマレエート等のマレイン酸エステル
類、ジブチルフマレート、ジエチルフマレート等のフマ
ール酸エステル類、ビニルメチルエーテル、ビニルブチ
ルエーテル、ビニルオクチルエーテル等のビニルエーテ
ル類、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシア
ン化ビニル類、エチレン、プロピレン等のα−オレフィ
ン類、塩化ビニリデン、臭化ビニル等の塩化ビニル以外
のハロゲン化ビニリデンまたはハロゲン化ビニル類が挙
げられ、これらの1種以上が30重量%以下、好ましくは
20重量%以下の範囲で用いられる。
本発明組成物の一方の主成分である分子量が600〜750
のフタル酸系ポリエステル可塑剤(以下、「フタル酸系
ポリエステル可塑剤」という)は、次の一般式で示され
る化学構造を有している。
AP−GnP−A (式中、Pは、o−フタル酸、イソフタル酸またはテ
レフタル酸の残基 Gは、エチレングリコール、ジエチレングリコール、
1,2−プロピレングリコール、1,2−ブチレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオー
ル、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサ
ンジオールから選ばれる1種または2種以上のアルコー
ルの残基 Aは、炭素原子数4〜13の1価アルコールの残基 で、それぞれ−COO−の基で結合している。
nは、平均重(縮)合度であり、1〜2の範囲の正数
である。) このフタル酸系ポリエステル可塑剤は、通常フタル酸
類、2価アルコール及び1価アルコールの必要量をテト
ライソプロピルチタネート、ジブチルスズオキサイド、
パラトルエンスルホン酸、硫酸等の触媒の存在下または
不存在下100〜250℃の温度で加熱して反応生成水を除去
しながらエステル化反応をすることによって製造され
る。1価アルコールは分子量調節剤の作用をなし、多量
に加えると平均重合度は小さくなり、少量であると高く
なる。従って、主に1価アルコールの添加量によって平
均重合度nが1〜2の範囲にするのが好ましい。また、
1価アルコールを任意の割合で添加し、エステル化後低
沸点部分を除去し平均重合度n=1〜2の範囲にするこ
ともできる。
フタル酸系ポリエステル可塑剤は、活性水素の少ない
ことが望ましく、例えば水酸基価及び酸価がそれぞれ5m
gKOH/g以下及び0.5mgKOH/g以下の値であるのが好まし
い。
フタル酸系ポリエステル可塑剤に使用するフタル酸と
しては特に無水フタル酸を原料とするのが最も好まし
い。
また、2価アルコールとしては、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、1,2−プロピレングリコー
ル、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル、1,4−ブチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオールから選ばれる1種
または2種以上を用いる。
1価アルコールとしては、ブタノール、ペンタール、
ヘキサノール、ヘプタノール、n−オクタノール、2−
エチルヘキサノール、ノナノール、デカノール、ウンデ
カノール、ドデカノール、トリデカノール等の炭素原子
数4〜13の範囲のアルコールを使用する。
本発明のプラスチゾル組成物は、塩化ビニルペースト
レジンと上述の可塑剤とを主成分として均一に混合して
調製される。
フタル酸系ポリエステル可塑剤はそれ単独では粘度が
高くなる傾向があり、プラスチゾル組成物の流動性、塩
化ビニルペーストレジンの可塑化効率、成形品の柔軟性
を満足させる目的でフタル酸系ポリエステル可塑剤の一
部を他の可塑剤で置き換えて併用することも行なわれ
る。この場合、本発明の非移行性を満足させる目的から
は少量の併用に押えるのが望ましい。使用可能な併用可
塑剤としては塩化ビニルペーストレジンに用いられるも
のなら特に制限されるものではないが、例えば、フタル
酸ジ−n−ブチル(DBP)、フタル酸ジ−n−オクチ
ル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル(DOP)、フタル
酸ジイソオクチル、フタル酸オクチルデシル、フタル酸
ジイソデシル、フタル酸ブチルベンジル、フタル酸オク
チルベンジル、イソフタル酸ジ−2−エチルヘキシル等
のフタル酸系可塑剤、トリオクチルトリメリテート等の
トリメリット酸系可塑剤、アジピン酸ジ−2−エチルヘ
キシル(DOA)、アジピン酸ジ−n−デシル、アジピン
酸ジイソデシル、アゼライン酸ジ−2−エチルヘキシ
ル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘ
キシル等の脂肪酸エステル系可塑剤、リン酸トリブチ
ル、リン酸トリ−2−エチルヘキシル、リン酸−2−エ
チルヘキシルジフェニル、リン酸トリクレジル等のリン
酸エステル系可塑剤、エポキシ化大豆油、エポキシ化ア
マニ油、エポキシ化トール油脂肪酸−2−エチルヘキシ
ル、ビスフェノールAジグリシジルエーテル等のエポキ
シ系可塑剤及び樹脂等があげられ、これらの1種または
2種以上を混合して使用してもよい。
可塑剤の使用量はプラスチゾル組成物の所望する固形
分濃度、流動性、その他によって適宜選択されるが、具
体的にはペーストレジン等塩化ビニル系樹脂100重量部
に対して30〜400重量部、好ましくは50〜200重量部の範
囲から選択される。
フタル酸系ポリエステル可塑剤と汎用可塑剤とを併用
する場合、フタル酸系ポリエステル可塑剤の使用割合が
可塑剤全重量の30%以上であるのが好ましく、フタル酸
系ポリエステル可塑剤の使用量が30%未満では非移行性
能が不充分になり易い。
本発明のプラスチゾル組成物は、該プラスチゾル組成
物に接着性を与えるために、または接着剤として使用で
きるように、接着性付与剤としてポリイソシアネート系
化合物、ポリイソシアネート重合物、ポリアミノアミド
系化合物、エポキシ系化合物、アクリル系化合物、ジア
リル系化合物等が混合される。この内でもポリイソシア
ネート化合物及びポリイソシアネート重合物が最も有用
である。しかして、ポリイソシアネート系化合物は、例
えばヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシ
アネート等の脂肪酸ジイソシアネート、水添ジフェニル
メタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、水添トリレンジイソシアネート等の脂環式ジイソシ
アネート、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、ナフチレンジイソシアネート、キ
シレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート等
が挙げられる。この内でも芳香族ジイソシアネート、特
にトリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソ
シアネートであるのが好ましい。また、ポリイソシアネ
ート重合物は、上述のポリイソシアネート系化合物を例
えば酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチル、メチルエチ
ルケトン、ジオキサン、クロルベンゼン等の不活性化溶
液中もしくはフタル酸エステル、リン酸エステル、アジ
ピン酸エステルまたはトリメリット酸エステル等可塑剤
中で、周知の触媒、例えば3級アミン、マンニッヒ塩基
脂肪酸のアルカリ金属、アルコラート等を使用して既知
方法で重合して得られる。
本発明で使用するポリイソシアネート重合物としてポ
リイソシアネート系化合物の重合によって得られるイソ
シアヌレート環を含有するものを用いるのが特に好まし
い。イソシアヌレート環を含有するものは上述の方法に
従って製造される。勿論、ポリイソシアネート重合物
は、ポリイソシアネートと活性水素化合物の反応により
得られる、所謂イソシアネート基末端のポリウレタン、
ポリウレア等も使用可能である。しかして、これらポリ
イソシアネート化合物及びポリイソシアネート重合物の
−NCOは、通常フェノール等のブロック化剤でブロック
化されているものが使用されるが、低温でも架橋反応が
進むようにフリーのNCOが含有されていてもよい。接着
性付与剤の添加量は塩化ビニル系重合体100重量部当
り、1〜25重量部の範囲であるのが好ましく、プラスチ
ゾル組成物中の有効NCOが0.03〜1重量%、好ましくは
0.03〜0.6重量%、特に0.05〜0.5重量%の範囲で存在さ
せるのが望ましい。
ポリアミド系化合物としては、市販品、例えば商品名
オイルテック505、オイルテック506(シェリング社
製)、エポキシ系化合物としては、同様に商品名エピコ
ート828(シェル化学製)、アクリル系化合物として
は、トリメチロールプロパントリメタクリレートが若干
量の過酸化物とともに、ジアリル系化合物としてはジア
リルフタレート等が使用される。これらの接着性付与剤
は、下塗り剤としての適性、ポリエステルフィルム等被
接着物との接着性を勘案し適宜量使用される。
本発明のプラスチゾル組成物には、一般に安定剤が添
加される。使用しうる安定剤としては、鉛白、塩基性ケ
イ酸鉛、三塩基性硫酸鉛、三塩基性亜リン酸鉛、シリカ
ゲル共沈ケイ酸鉛、亜鉛華等の無機金属化合物、ラウリ
ン酸、ステアリン酸、リシノール酸、ナフテン酸、サリ
チル酸、2−エチルヘキソイン酸脂肪酸または樹脂酸等
のカドミウム、バリウム、カルシウム、亜鉛、鉛、錫ま
たはマグネシウム等の金属塩などの有機化合物が挙げら
れ、さらにオクチル酸亜鉛、ジブチルスズラウレート、
ジオクチルスズマレート、ジブチルスズメルカプチド等
が挙げられる。また、通常塩化ビニル樹脂の安定剤とし
て市販されているカルシウム−亜鉛系、バリウム−亜鉛
系、マグネシウム−亜鉛系、カドミウム−バリウム−亜
鉛系等の有機酸液状複合安定剤も用いることができる。
しかして、その添加量は特に限定されないが、普通塩化
ビニルペーストレジン100重量部に対し、0.5〜10重量
部、好ましくは1〜5重量部でその目的を達成すること
ができる。
本発明のプラスチゾル組成物には、上記成分のほか
に、種々の他の添加剤、例えば充填剤、増粘剤、希釈
剤、着色剤、解離促進剤等を添加することができる。勿
論、他の添加剤はこれらに限定されるものではない。充
填剤としては、軽質または重質炭酸カルシウム、タル
ク、ケイソウ土、カオリン、クレーなどの無機充填剤ま
たはセルロース粉、ニトリルブタジエン等の液状または
粉末ゴム、再生ゴムなどの有機系充填剤を挙げることが
でき、増粘剤としては、無水シリカ、有機ベントナイ
ト、金属石けん類が挙げられる。希釈剤としては、ミネ
ラルスピリット、テキサノールイソブチレート、ドデシ
ルベンゼン、あるいは、トルエン、キシレン等の有機溶
剤が使用可能であり、ペーストゾルの所望する固形分濃
度、流動性に応じて適宜添加量を決定する。
本発明のプラスチゾル組成物は、塩化ビニルペースト
レジン、フタル酸系ポリエステル可塑剤及び必要に応じ
接着性付与剤、並びにその他の添加剤をそれぞれ所定
量、通常の方法により均一に混合することによって製造
される。
本発明のプラスチゾル組成物は、各種工業の下塗り
剤、下地固め剤、接着剤等として使用される。
本発明のプラスチゾル組成物からなる下塗り剤は、例
えば自動車工業においてカチオン電着塗装が施された自
動車車体に上塗り塗料が施される前に、カチオン電着塗
装面に防錆を目的としてまたは飛小石等の接触の際の緩
衝を目的として、さらにはピンホール等の目止めを目的
として塗布される。下塗り剤が塗布された後は、下塗り
剤がカチオン電着塗装面に固着する前に、例えばポリエ
ステル樹脂塗料、アルキッド樹脂塗料、メラミンアルキ
ッド塗料、エポキシ樹脂塗料、アクリル樹脂塗料等の上
塗り塗料が施こされ、次いで加熱して下塗り剤及び上塗
り塗料が同時に固化、固定、焼付けされる。
また、本発明のプラスチゾル組成物は、ナイロン系繊
維または織布、ポリエステル系繊維または織布、天然皮
革、ナイロン、ポリエステルをはじめとする合成樹脂シ
ートまたはフィルム、金属板または金属箔等の接着剤と
して有効に使用しうる。
下塗り剤、接着剤の基材への塗布は、例えばリバース
ロール、ナイフコーター、スプレー、カーテンフロー、
ディップコーティング、ロータリースクリーン、フラッ
トスクリーン、フレキソ、グラビアプリンティング、ガ
ン吐出方式、ハケ塗り、流し込み等各種方法が採用され
る。
[発明の効果] 本発明のプラスチゾル組成物は、トリメリット酸エス
テル系可塑剤またはアジピン酸系ポリエステル可塑剤を
使用したプラスチゾル組成物に比較し、低温溶融性が優
れ、耐油性も同等ないしそれ以上であり、ゾル粘度の貯
蔵安定性にも優れている。
したがって、本発明のプラスチゾル組成物を各種工業
分野における繁雑な加工工程、特に上塗り塗料の塗装工
程が加わる加工分野に使用すれば、上塗り塗料へ可塑剤
が移行せず、プラスチゾル組成物自体も低温で溶融ゲル
化するので、プラスチゾル組成物及び上塗り塗料を同時
に固着することができ、工程の短縮に寄与する。例え
ば、プラスチゾル組成物を自動車車体の下塗り剤として
適用すれば、ウエット−オン−ウエット加工時の上塗り
塗料の仕上がり(例えば平滑性、光沢)が良好で、低温
溶融条件にもかかわらず高物性の下塗り層が得られる。
また、本発明のプラスチゾル組成物は、剥離強度、引
張り強度等にすぐれ、フレキシブルプリントサーキット
の導電体を被覆するレジストまたはマスキングストリッ
パブル用材料等の積層用樹脂として、また手袋成形用原
料としての利用価値が高い。
[実施例] 次に本発明を実施例にて説明するが本発明はその要旨
を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではな
い。
なお、実施例におけるプラスチゾル組成物または成形
品の評価方法は次の通りである。
(1) プラスチゾル組成物の粘度、貯蔵安定性 初期:東京計器製B8H型粘度計(#6又は#7ロータ
ー)を使用し、ゾル温度23±1℃における5r.p.m.の粘
度を測定した。
熟成後:ゾル組成物を40℃恒温槽中で7日間放置した
後、23±1℃の室温で1日間放置し、粘度測定2時間前
に、1分間かるく撹拌棒を用いて撹拌したものを初期粘
度測定法と同様にして測定した。
貯蔵安定性:初期粘度に対する熟成後の粘度の上昇割合
(熟成後/初期)でもって示した。
(2) 溶融物性試験 プラスチゾル組成物を離形紙(特種型紙製、S-KLPG4B
-T)上にナイフコーターで約1.0mm厚に塗布した後、循
環式乾燥機で120℃、140℃及び160℃のそれぞれの温度
で10分間加熱し、成形シートを得た。
該成形シートをJIS K-6723に準拠し引張り試験を行っ
た。
(3) 耐(界面活性剤、溶剤)抽出性試験 プラスチゾル組成物を離形紙上に約1.0mm厚でコーテ
ィングした後、140℃、30分間加熱して成形シートを
得、40mm×40mm大の試験片に切断した。
該試験片を試験前に23℃のデシケーター内で24時間放
置し、初期重量を測定後別表に記す抽出液中に23℃、24
時間浸漬した。
取り出し後表面をかるく拭き、80℃、4時間乾燥器中
で乾燥し、吸収されている抽出液を除去した。
次いでデシケーター内で23℃まで冷却し再度秤量し
て、抽出液によって抽出された可塑剤損失量(%)を求
めた。
実施例−1 (フタル酸系ポリエステル可塑剤の製造−1) 撹拌機、温度計、分留管、冷却管、ガス導入管を備え
た1の四つ口フラスコに無水フタル酸2.0モル、1,4−
ブチレングリコール1.1モル、2−エチルヘキサノール
2.4モル、触媒としてジブチルスズオキサイド0.3grを添
加した。
反応系をN2で置換し、220℃まで6時間で昇温し、こ
の温度で生成水を系外に留去しながら更に2時間反応を
続けた。この間反応を促進すべく系内を減圧にし、減圧
度を徐々に高め最終的に5mmHgに至らしめ、その後3時
間反応を行なった。この間に過剰の構成成分を留去し
た。
100℃に冷却した後、Mg(OH)2、0.5grを添加し30分間
撹拌した後過した。分子量610(n≒1)、25℃下の
溶液粘度約950c.p.s.、酸価=0.12mgKOH/gr.水酸基価=
1.3mgKOH/gr.のフタル酸系ポリエステルを得た。
(プラスチゾル組成物−1の調製) 上記で得られたフタル酸系ポリエステル可塑剤を用
い、以下の標準配合でプラスチゾル組成物−1を調製し
評価を実施した。
ペーストレジン 100重量部 (P−540、平均重合度1500、Homo-polymer(三菱化
成ビニル(株)製)) フタル酸系ポリエステル可塑剤 60 〃 オクチルスズメルカプタイド 2 〃 (安定剤) プラスチゾル組成物−1の調製は、ホバートミキサー
(N−50)を用い、23℃、50%RHの恒温恒湿下で秤量、
配合した。
評価結果を表−1に示す。
実施例−2 (フタル酸系ポリエステル可塑剤の製造−2) 撹拌機、温度計、分留管、冷却管、ガス導入管を備え
た1四つ口フラスコに無水フタル酸2.0モル、1,4−ブ
チレングリコール1.3モル、イソノニルアルコール2.2モ
ル、触媒としてテトライソプロピルチタネート0.05mlを
添加した。
以下、実施例−1と同様にして分子量748(n≒1.5)
25℃下の溶液粘度約2000c.p.s.、酸価=0.10mgKOH/gr.
水酸基価=1.6mgKOH/gr.のフタル酸系ポリエステルを得
た。
(プラスチゾル組成物−2の調製) 得られたフタル酸系ポリエステルを用い、実施例−1
と同様の標準配合でプラスチゾル組成物−2を調製し
た。
評価結果を表−1に併記した。
比較例−1、−2、−3、−5、−6 実施例−1のプラスチゾル組成物の配合成分中、フタ
ル酸系ポリエステル可塑剤を市販のジ−2−エチルヘキ
シルフタレート(DOP)、トリオクチルトリメリテート
(TOTM)、アジピン酸系ポリエステル〔三菱化成ビニル
(株)製D−621〕及び実施例1と同様にして得られた
分子量455(n≒0.3)、1000(n≒2.8)のフタル酸系
ポリエステル可塑剤に置き換え、実施例と同様に評価し
た結果を各々表−1に併記した。
表−1の結果から、フタル酸系ポリエステル可塑剤を
用いたプラスチゾル組成物は、DOP、TOTM系可塑剤及び
分子量が600〜750以外のフタル酸系ポリエステル可塑剤
に比べ、ゾル粘度の貯蔵安定性、低温成形時の引張物
性、耐溶剤性に優れることが判る。又、アジピン酸系ポ
リエステル可塑剤のD−621を用いた比較例3は、低温
成形時の引張物性が極端に劣り、140℃以下の成形又は
焼付け条件下では実用的機械物性が満足されないことが
判る。
実施例3、4、比較例4、7、8 次の組成のプラスチゾル組成物を調製し、下塗り剤と
しての性能を上塗り塗料を施して評価した。
比較例7、8 フタル酸系ポリエステル可塑剤として分子量455(比
較例5において使用したもの;比較例7)、分子量1,00
0(比較例6において使用したもの;比較例8)を使用
したこと以外は配合等を実施例4と同様にして、評価し
た。
〈上塗り塗装の評価方法〉 カチオン電着板上にプラスチゾル組成物を1.0mm厚で
ナイフコートし、その上にメラミンアルキッド樹脂系溶
剤型塗料を厚さ約30μmでスプレー上塗り塗装(ウエッ
ト−オン−ウエット塗装)した。次いで雰囲気温度140
℃で20分間焼付け乾燥し、上塗り塗料の塗装性、光沢及
び膜の硬化状態を判定し、プラスチゾル組成物の下塗り
剤としての適否を評価した。
塗装性:上塗り塗料のむら、ハヂキ(上塗り塗料のない
所)の有無を目視判定 光沢:上塗り塗装面の光沢むらの有無を目視判定 膜硬さ:上塗り塗料膜を指、爪で触わり、硬さを判定 フタル酸系ポリエステル可塑剤とDOPとを併用したプ
ラスチゾル組成物を下塗り剤とした実施例3及び4は、
DOP単独使用または分子量455のフタル酸系ポリエステル
可塑剤使用のプラスチゾル組成物を下塗り剤とした比較
例4または比較例7に比べて上塗り塗装性能が極めて優
れていることが認められ、ウエット−オン−ウエット塗
装法に直接使用することができ、例えば自動車用の下塗
り剤として好適であることが判る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/29 KHJ C09D 5/00 PPF 127/06 PFE

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩化ビニルペーストレジン及び次の一般式
    で示される分子量が600〜750のフタル酸系ポリエステル
    可塑剤を主成分とするプラスチゾル組成物。 AP−GnP−A (式中、Pは、o−フタル酸、イソフタル酸またはテレ
    フタル酸の残基 Gは、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,
    2−プロピレングリコール、1,2−ブチレングリコール、
    1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、
    ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオール、3
    −メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
    ールから選ばれる1種または2種以上のアルコールの残
    基 Aは、炭素原子数4〜13の1価アルコールの残基で、そ
    れぞれ−COO−の基で結合している。 nは、平均重(縮)合度であり、1〜2の範囲の正数で
    ある。)
  2. 【請求項2】ポリイソシアネート系化合物、ポリイソシ
    アネート重合物、ポリアミド系化合物、エポキシ系化合
    物、アクリル系化合物またはジアリル系化合物を含有せ
    しめた特許請求の範囲第1項記載のプラスチゾル組成
    物。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項または第2項記載の
    プラスチゾル組成物からなる下塗り剤。
JP63311662A 1988-12-09 1988-12-09 プラスチゾル組成物及び下塗り剤 Expired - Lifetime JPH0832810B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63311662A JPH0832810B2 (ja) 1988-12-09 1988-12-09 プラスチゾル組成物及び下塗り剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63311662A JPH0832810B2 (ja) 1988-12-09 1988-12-09 プラスチゾル組成物及び下塗り剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02158649A JPH02158649A (ja) 1990-06-19
JPH0832810B2 true JPH0832810B2 (ja) 1996-03-29

Family

ID=18019976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63311662A Expired - Lifetime JPH0832810B2 (ja) 1988-12-09 1988-12-09 プラスチゾル組成物及び下塗り剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0832810B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100828725B1 (ko) * 2006-06-12 2008-05-09 주식회사 엘지화학 염화비닐계 수지 플라스티졸, 상기 플라스티졸의 제조 방법및 이를 이용한 딥핑 또는 샤워링 성형 장갑

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3325962B2 (ja) * 1993-08-06 2002-09-17 旭電化工業株式会社 プラスチゾル組成物
JP5436034B2 (ja) * 2009-05-11 2014-03-05 アイシン化工株式会社 層間耐チッピング材組成物
KR102794225B1 (ko) * 2020-12-30 2025-04-11 한화솔루션 주식회사 에스테르계 가소제 조성물 및 이의 용도

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59100152A (ja) * 1982-11-30 1984-06-09 Toyoda Gosei Co Ltd 塩化ビニル樹脂組成物
JPS59131668A (ja) * 1983-01-17 1984-07-28 Takeda Chem Ind Ltd 塩化ビニル樹脂系プラスチゾル組成物
IT1180214B (it) * 1984-08-02 1987-09-23 Chem Plast Spa Promotori d'adesione per plastisols in grado di mantenere stabile il colore dei plastisols all'effetto del trattamento termico d'applicazione
JPS62190267A (ja) * 1986-02-17 1987-08-20 Mitsubishi Kasei Vinyl Co 下塗り剤
JPH0819308B2 (ja) * 1987-04-08 1996-02-28 三菱化学株式会社 接着性プラスチゾル組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100828725B1 (ko) * 2006-06-12 2008-05-09 주식회사 엘지화학 염화비닐계 수지 플라스티졸, 상기 플라스티졸의 제조 방법및 이를 이용한 딥핑 또는 샤워링 성형 장갑

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02158649A (ja) 1990-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3849160A (en) Coating with pulverulent mixtures of hydroxy containing polymers and {68 -caprolactam masked polyisocyanates
EP0583377B1 (en) One package polyurethane/thermoplast plastisol composition
JP4454495B2 (ja) アクリルゾル組成物
JP2999577B2 (ja) ポリ塩化ビニルプラスチゾル系シーラー組成物
EP0522648B1 (en) Binder composition for powder coatings
JPH0832810B2 (ja) プラスチゾル組成物及び下塗り剤
EP0214495B1 (en) Plastisol composition, undercoating and blocked polyisocyanurate
JP6741172B2 (ja) 水性樹脂組成物、コーティング剤、及び物品
JPH0819308B2 (ja) 接着性プラスチゾル組成物
JP2005082740A (ja) アクリルゾル組成物
JP3477755B2 (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物
JP3023974B2 (ja) 塩化ビニルプラスチゾル組成物
JPH059355A (ja) プラスチゾル組成物
JP3939287B2 (ja) アクリルゾル組成物
JPH0125515B2 (ja)
JP2018150421A (ja) 熱硬化型ウレタン樹脂組成物、フィルム及び物品
JP3142345B2 (ja) 塩化ビニルプラスチゾル組成物
JP2000093892A (ja) 塗膜形成方法
JPH085945B2 (ja) ブロック化ポリイソシアヌレートおよびそれを含有する塩化ビニル系プラスチゾル組成物
JPH0625322B2 (ja) 塩化ビニルプラスチゾル組成物
JPS5945008B2 (ja) 二液型ウレタン組成物
JP3051769B2 (ja) 塩化ビニルプラスチゾル組成物
JP4233368B2 (ja) アクリルゾル組成物
JP2000290495A (ja) 重合体組成物及びそれを用いるシーリング材
JPH1112529A (ja) ポリ塩化ビニル−ポリウレタン複合体用組成物

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090329

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090329

Year of fee payment: 13