JPH0832911B2 - 油脂の製造法 - Google Patents

油脂の製造法

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JPH0832911B2
JPH0832911B2 JP63318199A JP31819988A JPH0832911B2 JP H0832911 B2 JPH0832911 B2 JP H0832911B2 JP 63318199 A JP63318199 A JP 63318199A JP 31819988 A JP31819988 A JP 31819988A JP H0832911 B2 JPH0832911 B2 JP H0832911B2
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    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11CFATTY ACIDS FROM FATS, OILS OR WAXES; CANDLES; FATS, OILS OR FATTY ACIDS BY CHEMICAL MODIFICATION OF FATS, OILS, OR FATTY ACIDS OBTAINED THEREFROM
    • C11C3/00Fats, oils, or fatty acids by chemical modification of fats, oils, or fatty acids obtained therefrom
    • C11C3/04Fats, oils, or fatty acids by chemical modification of fats, oils, or fatty acids obtained therefrom by esterification of fats or fatty oils
    • C11C3/10Ester interchange
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; PREPARATION OR TREATMENT THEREOF
    • A23L27/00Spices; Flavouring agents or condiments; Artificial sweetening agents; Table salts; Dietetic salt substitutes; Preparation or treatment thereof
    • A23L27/60Salad dressings; Mayonnaise; Ketchup

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は油脂の製造法に関するものであり、より詳
しくは、パーム油分画油とラウリン系油脂を主原料とし
て、低温で保存乃至撹拌しても安定な乳化状態を保つ乳
化食品を調製するのに好適な油脂を製造する方法に関す
るものである。
〔従来の技術〕
サラダ油等の主原料に使用される大豆油、菜種油、コ
ーン油、米油、棉実油、紅花油、カポック油、落花生
油、サフラワー油、ヒマワリ油等の液体油は、カカオバ
ター、シアバター、サル脂等の所謂植物バターに比べる
と安価ではあるものの、パーム油及びその分画油に比べ
れば一般により高価である。このため、従来からパーム
油又はその分画油をサラダ油原料の一部に使用すること
により原料油脂のコストを低下させることを意図して、
多くの提案がなされて来ている。
これら提案には、特開昭49−107304号、特開昭53−63
403号、特開昭60−110246号、特開昭61−293389号、特
開昭61−296096号等があるが、特開昭63−198992号明細
書はそれら従前技術の多くについて種々の難点があるこ
とを言及している。
また該特開昭63−198992号明細書自体は、「『パーム
油、パームステアリン、パームオレイン』等の固体脂と
『なたね油、パーム分別液体油』等の液体油の混合物に
1,3選択性を有するリパーゼを触媒として酵素的エステ
ル交換反応を起こさせる液体油の製造法」を提案してお
り、該提案の「キーポイント」として、選択的なエステ
ル交換によって「飽和脂肪酸を2つ以上含むトリグリセ
ライドが減少」即ち「(S/S/S),(S/S/U)という組み
合わせのトリグリセリドが減少し、耐寒性が改善される
はずである」と主張し、エステル交換後は、「従来必要
であった分別操作がほぼ不要になった」と述べている。
このように、パーム油はそれがたとえパームオレイン
といわれる低融点画分であっても固形成分を含んでい
て、液体油製品の一部原料として使用するには、耐寒性
を改善する必要があったが、本発明者の知見では、特開
昭63−198992号の方法でも、低温保存後に生じる「にご
り」の問題は依然解決されていない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
パームオレインを液体油と混合し、これに1,3位に選
択的に作用するエステル交換を実施した油脂について
は、本発明者も従来から種々の検討を行っているが、本
発明者は、パーム油と液体油を配合して1,3位選択的な
エステル交換を実施する方法は、サラダ油を目的物とし
て得る方法としてはあまり適した方法ではないと認識し
ている。その理由は、得られるエステル交換油はどう
しても長時間の低温保存によって「にごり」が生じる他
に、これをあえて使用してマヨネーズの調製をし冷蔵保
存すると、乳化破壊がおこって油分離が生じること、
その原因を調べるために、エステル交換油そのものを、
5℃で1か月程度放置した状態を顕微鏡的レベルで観察
すると、針状の結晶が「毬(いが)栗」の毬のように成
長した粗大な結晶になっているのが確認され、それが界
面を破壊する原因と推認されること、並びに「パーム
オレイン」を使用したエステル交換油の場合ですら、存
在する(S/S/U)(S及びUはグリセリドを構成する飽
和脂肪酸残基及び不飽和脂肪酸残基であって、後掲表中
でSSUと略記する場合と同様、残基の結合位置を特定し
ない表現。S/S/S,S/U/U,U/U/Uなどについても以下同
様)のレベルは決して低くないばかりか、(S/S/S)の
含量はエステル交換後むしろ増大する、等の知見を得て
いるためである。
本発明者は、これらにごりの原因となる結晶化成分の
除去は事後分別でもしない限り不可避であって、コスト
アップの原因となる当該結晶化成分の除去(即ちサラダ
油としての使用)よりも、結晶の改質をはかることによ
ってマヨネーズ等の乳化食品に使用することができ低温
保存でも乳化破壊が避けられるのではないか、と着想
し、この着想に基づく種々の検討を行った。この発明は
その検討の結果到達したものであって、パームオレイン
をラウリン系油脂とエステル交換することによって、結
晶の生成量は必ずしも低下せず却って融点・曇点が上昇
するにもかかわらず、結晶の粗大化を効果的に防止し、
低温に曝す乳化食品に適用して乳化破壊を防げることを
見出し完成されたものである。
この発明は、油脂製造の最後の工程で結晶化成分除去
のための分別作業を必要としないばかりか、冷蔵保存で
生じる結晶が微細な状態にとどまる油脂、換言すれば、
冷蔵保存しても乳化破壊がおこらない乳化食品を製造す
るのに適した安価な油脂を製造することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段及び作用〕
この発明は、沃素価55以上の軟質パーム油とその1/10
〜3/2倍量のラウリン系油脂の合計を70%以上含む混合
油を、1−,3−位を選択的にエステル交換処理すること
を特徴とする油脂の製造法である。
即ちエステル交換する油脂は、軟質パーム油とその1/
10〜3/2倍量のラウリン系油脂の合計を70%以上含む混
合油である。
即ちエステル交換処理する原料油は、軟質パーム油と
その1/10〜3/2倍量のラウリン系油脂とを含む混合油で
ある。
軟質パーム油の沃素価は通常55以上がよく、これより
低すぎると製品油脂の結晶量が多すぎる。市販品として
は俗にパームオレインと呼ばれているものを使用できる
が、一般には、パーム油の高融点部分を分別除去した低
融点画分であり、分別方法は溶剤分別法、界面活性剤に
よる分別法、乾式(無溶剤)分別法のいずれによっても
よい。パーム軟質油は2段以上の分別工程を経たもので
あってもよいが、この発明で用いるパーム軟質油は1段
の分別で得るもので充分である。
ラウリン系油脂は、ラウリン酸含量が30%以上の油脂
であって、パーム核油、ヤシ油、ババス油などを使用で
きるが、結晶量をあまり高くしないためにはそれらを分
画した低融点側画分を用いる方が好ましい。
パームオレインをラウリン系油脂とエステル交換する
ことによって、前者の炭素数16及び18を主体とする脂肪
酸残基と後者の炭素数12を主体とする脂肪酸残基を共に
含む混酸基トリグリセリド分子が生成し、結晶の生成量
は必ずしも低下せず却って融点・曇点が上昇するにもか
かわらず、結晶の粗大化を防ぐものと考えられる。
軟質パーム油とラウリン系油脂の合計を主原料とする
混合油は軟質パーム油に対して1/10以上好ましくは1/5
以上の液体油をさらに含んでいてもよい。液体油の使用
は結晶量を低下させる効果があるが、結晶サイズを低下
させる効果には乏しい。液体油を多く使用するにつれて
コスト低減メリットが低下するので混合油の1/2以下の
範囲で使用すのがよい。液体油脂としては、サラダ油等
の主原料に使用される前述の大豆油、菜種油、コーン
油、米油、棉実油、紅花油、カポック油、落花生油、サ
フラワー油、ヒマワリ油等またはこれらの微水添油が使
用される。
上記混合油は他の異鎖長例えば炭素数20以上の長鎖脂
肪酸を構成脂肪酸として含む油脂をさらに含んでいても
よい。
上記混合油は、1−,3−位選択性のあるエステル交換
処理を施すが、1−,3−位に選択的に作用するリパーゼ
若しくはリパーゼ製剤自体、或いはそれらを用いてエス
テル交換する方法は、例えば特開昭52−104506号、特開
昭55−71797号、特開昭55−84397号、特開昭56−127094
号、特開昭56−163196号、特開昭57−78496号、特表昭5
9−500649号、特開昭60−19495号等に記載されていて公
知であり、反応系中の水は可及的減少した状態で行うの
が副反応物の生成を抑制するために好ましい。
この発明により得られる油脂はサラダ油の用途を目的
としないので、エステル交換反応後は分別は全く必要と
しない。この発明により得られる油脂は、そのまま又は
他の油脂と併用して冷蔵して保存される乳化食品や撹拌
しても乳化破壊しにくい食品素材に利用できる。特にマ
ヨネーズ等ドレッシングや、クリームチーズ様食品等の
酸性水中油型クリーム類を調製するための油脂原料とし
て用いて(この量は目的食品により相違するが、従来全
体として液体油であることが要求されていたマヨネーズ
用油脂の場合でも、エステル交換に供した軟質パーム油
及びラウリン系油脂の合計量に換算した量でマヨネーズ
用油脂中30〜50%程度の量を使用して)も長期の低温保
存や撹拌等による乳化破壊を防止する効果が顕著であ
る。
〔実施例等〕
以下この発明を実施例、比較例、応用例等で説明す
る。
実施例1 市販パームオレイン(不二製油株販売「ユニバー10
0」;沃素価56.5)をパーム核オレイン(不二製油株販
売「PKエース200」沃素価26.0)と種々の割合で調合
し、この1−,3−位を選択的にエステル交換した油脂を
得た。原料調合油とエステル交換油の融点(軟化点),
総量中70%になる量の菜種油(沃素価117)を添加後の
曇点(AOCS法)及び該添加品を5℃,30日保存した後の
顕微鏡観察による目立った結晶サイズの大きさを表−1
に示した。
表−1に明らかなように、液体油(菜種油)と混合後
5℃で保存した状態では、非エステル交換油の場合、1
〜5mm程度の大きさでいずれも裸眼で明瞭に観察される
程の粗大な結晶を呈する。これに対し、パームオレイン
とパーム核オレインのエステル交換油は単なる調合油の
場合に比べて融点及び曇点が上昇するにもかかわらず、
菜種油と調合後5℃,30日保存後の目立つ結晶サイズが1
00μ以下の小ささになり、配合比70/30〜40/60近辺で最
小になった。
実施例2 パームオレイン、パーム核オレインの他に菜種油も種
々の割合で混合してからエステル交換に供する他は実施
例1と同様にしてエステル交換油を得、さらに総量70%
になる量の菜種油残部を添加した油脂の曇点、5℃,30
日保存後の結晶サイズ、並びに固体脂含量(NMRモデルS
FC−900用チューブ中で5℃または10℃で10日保存後の
固体脂含量をNMRで測定)を表−2に示した。
表−2に示される様に、エステル交換に供する原料油
中の菜種油を増大させても結晶サイズに与える影響は比
較的小さいが、固体脂含量は低下させることができた。
応用例1 実施例1の「30/70」の配合比の原料調合油とエステ
ル交換油を使用し、該油脂70%、卵黄液15%、食酢(酸
度5%)、食塩3%、グルタミン酸ソーダ1%、マスタ
ード粉末1%を混合した後、乳化機を通して、マヨネー
ズを製造した。これを200ml容のガラスびんに密封して
から−5℃の室内に1週間保存し、油の分離を判定した
ところ、原料調合油では分離が認められたのに対してエ
ステル交換油を使用したものには分離が認められなかっ
た。
〔効果〕 以上説明のとおり、本発明方法によって得る油脂は、
最後の工程で分別作業を必要としないばかりか、低温に
曝して生じる結晶が微細な状態にとどまる油脂であり、
低温に曝す乳化食品の乳化破壊を防ぐ油脂原料として好
適に使用できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】沃素価55以上の軟質パーム油とその1/10〜
    3/2倍量のラウリン系油脂の合計を70%以上含む混合油
    を、1−,3−位を選択的にエステル交換処理することを
    特徴とする油脂の製造法。
  2. 【請求項2】混合油中に軟質パーム油の1/10〜1/2倍量
    の液体油を含んでいる請求項(1)記載の油脂の製造
    法。
JP63318199A 1988-10-15 1988-12-15 油脂の製造法 Expired - Lifetime JPH0832911B2 (ja)

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