JPH08329236A - 輪郭データ簡略化方法 - Google Patents

輪郭データ簡略化方法

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JPH08329236A
JPH08329236A JP13041595A JP13041595A JPH08329236A JP H08329236 A JPH08329236 A JP H08329236A JP 13041595 A JP13041595 A JP 13041595A JP 13041595 A JP13041595 A JP 13041595A JP H08329236 A JPH08329236 A JP H08329236A
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data
contour
vertex
vertices
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JP13041595A
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Yasuhiro Kawakita
泰広 川北
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原輪郭データにおける概略輪郭形状を簡略化
処理後にも忠実に維持し、複数の輪郭が近傍にあっても
それらが重なったり交差したりすることを防止できるよ
うにする。 【構成】 輪郭形状における局所的な小さな凹凸部分を
検出し(101)、局所的な凹凸部分に係る頂点座標デ
ータを除去することにより(103)、原輪郭データを
簡略化した輪郭データに変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は輪郭データ簡略化方法に
関し、例えば、3次元地形のデータ及びその地形上の区
画形状のデータを実時間で更新しながら表示出力するこ
とが求められるフライトシミュレーション装置等に適用
し得るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、フライトシミュレーション装置
は、3次元地形やその地形上の区画形状等を表示させる
と共に、ユーザの操縦指令に応じて、実時間で視点位置
や視線方向が変更された3次元地形や地形上の区画形状
に更新し、表示し直すことを繰返すものである。
【0003】このように3次元で地形図を表示させるた
めの1つの原データとしては、グリッドベースの地形デ
ータ(標高データ)が使用されている。これは、図2
(A)に示すように、東西、南北を各辺とする長方形又
は正方形の表示可能領域を、東西及び南北方向について
一定のピッチで等分して、長方形又は正方形形状の複数
の領域(それぞれをメッシュと呼ぶ)3に分割し、各格
子点1上の標高(海抜)を、図2(B)に示すように数
値で表したデータ2である。
【0004】このグリッドベースの地形データを基に3
次元地形表示する際には、メッシュが基本要素となり、
メッシュの4つの頂点に記録されているそれぞれの座標
値に基づいて、図2(C)に示すように、メッシュを2
個の三角形(このような描画単位の平面をポリゴンと呼
ぶ)4、5に分けて表示する。これら2個のポリゴン
は、それぞれ標高差に応じた面の向きをもつため、メッ
シュの表面に凹凸が生じ、これらのメッシュを個々に全
て表示することによって、土地の傾きや山の尾根などの
形状を再現することができる。
【0005】このようにして表示された3次元地形の上
に、建物単体、又は、複数の建物の集合が位置する区画
形状の情報(以下、単に区画情報と呼ぶ)を表示する。
区画情報は、国土地理院等で入手可能な既存のデータで
あり、図3(A)に示すように、連続する折れ線でなる
輪郭形状において、始点から終点への順における、始
点、複数の曲点、終点のある基準点(一般的には原点)
に対する3次元座標データ(ベクトルデータ)の集合で
なっている。従って、これら座標点を順に線で結ぶこと
により、市街地等の区画の様子が3次元的に表現でき、
図3(B)に示すように、標高データによる3次元地形
の起伏の上に、土地利用や街並の様子を表すことができ
る。
【0006】3次元地形の上に区画情報を重ねた景観を
表現する場合、膨大な量の画像要素を表示する必要性が
ある。表示する画像要素の数を増やせば増やすほど、生
成される画像は質の高いものとなるが、生成時間が長く
なる。この生成時間の長期化は、3次元地形図の画像を
実時間でインタラクティブに更新していく上で大きな問
題となっている。
【0007】文献『岡崎彰夫、加藤伸子共著、「形状簡
略化に基づく3次元オブジェクト空間の最適高速表
示」、電子情報通信学会論文誌、D−II、Vol.J
76−D−II、No.8、pp.1712−172
1、1993年8月』 ところで、上記文献は、建物等のオブジェクトを付加し
た3次元地形図を表示する際、画像の質をある程度維持
したまま仮想空間内を実時間でインタラクティブに動き
回るために、オブジェクトの間引きや削除、オブジェク
トの形の簡略化等を行なうことを提案している。建物等
のように水平断面が比較的単純で個々に独立なオブジェ
クトとして扱える場合には、オブジェクトの形状を、例
えば6角柱のものを、断面上の1又は2程度の頂点を省
略して5角柱や4角柱にするような簡略化を行なってい
る。そして、いくつかのレベルで簡略化したオブジェク
トの形状を階層的に複数準備し、視点位置からの距離に
応じて、簡略化したオブジェクトを段階的に変更して描
画することで、画像の更新の高速化を可能としている。
【0008】この文献記載の方法は、区画情報の簡略化
にも適用可能であり、3次元地形に区画情報を重ねて表
示する際にも適用可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記文
献記載の簡略化方法では、図4(A)に示す3個の建物
(オブジェクト)でなる原形状が、簡略化を行なった後
には、図4(B)に示すように、隣合う建物同士が結合
してしまうような状態が生じる。扱うオブジェクトを区
画として、上記文献記載の簡略化方法を適用した場合に
は、図5(A)に示すように、区画と区画との間にある
道路が、簡略化処理後には、図5(B)に示すように、
区画同士の接続や交差のために道路と認識できないもの
となり、不自然な画像が生成されてしまう。
【0010】そのため、区画等の輪郭データを、表示画
像に違和感がない自然な画像に実時間で簡略化できる輪
郭データ簡略化方法が求められている。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明は、輪郭形状上を所定回りに順次位置する各
頂点の座標データの集合でなる原輪郭データのデータ量
を減少させた輪郭データを得るる輪郭データ簡略化方法
において、原輪郭データが表す輪郭形状における局所的
な凹凸部分を検出する局所凹凸検出処理と、検出された
局所的な凹凸部分に係る頂点座標データを原輪郭データ
から除去する局所凹凸除去処理とでなることを特徴とす
る。
【0012】
【作用】本発明の輪郭データ簡略化方法においては、輪
郭形状における局所的な小さな凹凸部分を検出し、局所
的な凹凸部分に係る頂点座標データを原輪郭データから
除去することにより、原輪郭データを簡略化した輪郭デ
ータに変換する。
【0013】その結果、原輪郭データにおける概略輪郭
形状は、簡略化処理後にも忠実に維持でき、複数の輪郭
が近傍にあっても、それらが重なったり交差したりする
ことを防止することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明による輪郭データ簡略化方法
を、区画データの簡略化表示を伴う3次元地形表示シス
テムに適用した一実施例を図面を参照しながら詳述す
る。
【0015】この実施例に係る3次元地形表示システム
は、ハードウェア的には、例えば図6に示すような複数
の構成要素を備えた、コンピュータグラフィックス用の
ワークステーションによって実現される。すなわち、中
央処理ユニット(CPU:主メモリやワーキングメモリ
を含んだものとする)23及び表示用画像が描画される
画像メモリ24とでなるワークステーション本体25
と、入力装置としての3次元又は2次元マウス20及び
キーボード21と、出力装置としてのCRTディスプレ
イ22と、後述する区画データや各区画の総頂点数を記
憶している外部記憶装置26とでなるワークステーショ
ンによって実行される。
【0016】ここでは、CPU23によるソフトウェア
処理によって区画データの簡略化が実行されることを想
定しており、従って、図1は、区画データ簡略化方法
(輪郭データ簡略化方法)の処理手順を示したフローチ
ャートと見ることもできる。また、図6では示していな
いが、所定の処理を専用の画像処理ボードで実行させる
こともでき、この場合には、図1を機能ブロック図と見
ることもできる。
【0017】この実施例の場合、区画描画を高速にでき
るようにするための簡略化は、簡略化後の区画形状が他
の区画との関係からも不自然になることがないように、
『区画の概略形状』を忠実に維持すると共に、『区画の
内部方向への局所的なくぼみ形状(以下、袋小路と呼
ぶ)』を除去することで行なう。
【0018】すなわち、図7(A)に示す区画KA0に
ついては、簡略化処理によって、袋小路HA及びHBを
除去した図7(B)に示す区画データKA1に変更し、
図7(A)に示す区画KB0については、袋小路が存在
しないので簡略化処理後も図7(B)に示すようにその
区画データKB1を維持するように、簡略化処理を行な
う。
【0019】このような袋小路の簡略化処理を伴う区画
の表示手順は、図1に示す処理手順で実行される。
【0020】3次元地形データに対する描画メモリ24
への描画処理が終了したときには、CPU23は、図1
に示す処理ルーチンを開始し、まず、処理対象区画を規
定する区画パラメータkを初期値0に設定する(ステッ
プ100)。そして、処理対象区画kに対する袋小路検
出処理を行ない(ステップ101)、袋小路が検出され
たか否かを判定する(ステップ102)。袋小路が検出
されれば袋小路の除去処理を実行して(ステップ10
3)、袋小路の検出処理に戻る。
【0021】なお、ステップ101の袋小路の検出処理
の詳細は図8に示しており、後で詳述するが、袋小路を
検出した場合にはフラグflgを「yes」に設定し、
袋小路を検出しない場合にはフラグflgを「no」に
設定するようになされており、従って、ステップ102
の判定は、フラグflagが「yes」か「no」かに
基づいて実行される。また、ステップ103の袋小路の
除去処理の詳細は図9に示しており、後で詳述する。
【0022】ここで、袋小路の検出、除去に供する区画
データは、外部記憶装置26に格納されており、これを
読出して用いる。また、袋小路除去後の区画データも、
外部記憶装置26に格納する。さらに、区画データは、
上述したように、連続する折れ線でなる輪郭形状におい
て、始点から終点への順における、始点、複数の曲点、
終点(以下、これらを全て頂点と呼ぶ)のある基準点
(一般的には原点)に対する3次元座標データ(ベクト
ルデータ)の集合でなっている。
【0023】以上のようなステップ101〜103を繰
返すことにより処理対象区画kに存在する袋小路が全て
除去され、処理対象区画kに袋小路がなくなると(当初
からない場合を含む)、区画パラメータkを1インクリ
メントして次の区画を指示するものに変更し(ステップ
104)、そのインクリメントされた区画パラメータk
を区画総数Nと比較することにより、全ての区画に対す
る袋小路の検出及び除去処理が行なわれたか否かを判定
する(ステップ105)。
【0024】N個の全区画に対する処理が終了していな
ければ、上述したステップ101に戻って、インクリメ
ントされた区画パラメータkが指示する新たな区画に対
する袋小路の検出及び除去処理を実行する。
【0025】このようにして袋小路の検出、除去が全て
の区画に対して終了すると、区画の描画処理に進み(ス
テップ106)、現在の視点位置、視線方向で画面上に
表示される領域(可視領域)を計算し、その領域に含ま
れる、袋小路の除去がなされた区画データだけを画像メ
モリ24に描画する。また、視点位置や視線方向等が変
更されて再描画の命令が与えられたか否かを判定し(ス
テップ107)、その命令が与えられた場合には、ステ
ップ106に戻って、新たな視点位置や視線方向等に応
じた描画処理を行なう。再描画の命令が与えられない場
合には、一連の区画表示処理を終了する。
【0026】次に、ステップ101の袋小路の検出処理
について、図8のフローチャートを参照しながら詳述す
る。
【0027】まず、図8の処理手順を説明する前に、図
8の処理手順を採用した考え方について、簡単に説明す
る。なお、区画データが頂点(始点、曲点、終点)の3
次元座標(又は2次元座標)の順番のデータでなってい
ることを前提としている。
【0028】(1) 上記図7(A)の区画KA0及びKB
0の比較から明らかなように、袋小路HA及びHBを有
する区画KA0の総頂点数は多くなっており、袋小路を
有しない区画KB0の総頂点数は少なくなっている。言
い換えると、対象区画kが、総頂点数Mkが少ない3角
形や4角形等の単純な形状の場合には袋小路は存在せ
ず、総頂点数によって袋小路の存在の有無を判定でき
る。
【0029】(2) 図7(A)に示すように、袋小路への
入口を規定する2頂点間の距離Lは短く、2個の頂点間
の距離によって、袋小路への入口になっているか否かを
判定できる。
【0030】(3) 袋小路の入口から中に入った袋小路部
分での頂点数はある程度の範囲内の数であり(袋小路H
Aの場合2、袋小路HBの場合6)、言い換えると、入
口か否かを判定する2頂点の順番差はある程度の範囲
(start〜end)内の値であり、距離を算出する
2頂点の組み合わせは限定される。例えば、区画データ
で順番が連続する2頂点が袋小路の入口を規定する2頂
点となっていることはなく、それらの距離算出は不要で
ある。
【0031】おおむねこのような考え方に従っている図
8に示す処理ルーチンに入ると、CPU23は、まず、
現在の処理対象区画kの総頂点数Mkを単純形状判定用
閾値Uと大小比較する(ステップ200)。総頂点数M
kが単純形状判定用閾値U以下であると、袋小路が存在
しないほどの単純形状であるので、検出フラグflag
を「no」として図1に示したメインルーチンのステッ
プ102に進む(ステップ211)。
【0032】総頂点数Mkからは袋小路の存在の可能性
があると判定されると(ステップ200で肯定結果)、
基準入口頂点パラメータmを区画データの最初の頂点を
規定する初期値0に設定すると共に(ステップ20
1)、基準入口頂点からの頂点の順番差を表す基準頂点
偏差パラメータnを値startに設定する(ステップ
202)。後者の設定は、言い換えると、m番目の頂点
である基準入口頂点p[m]から値start先の頂点
を、基準入口頂点p[m]に対向する入口頂点の可能性
を判定する参照頂点に設定したことを意味する。
【0033】なお、表記p[m]はm番目の頂点である
基準入口頂点の座標データを意味しており、後述する表
記p[m+n]はm+n番目の頂点である参照頂点の座
標データを意味している。
【0034】そして、両パラメータm、nの和m+nが
最終順番の頂点番号(Mk−1)を越えていないことを
確認して、言い換えると、基準入口頂点p[m]に対す
る参照頂点p[m+n]が実存することを確認して、両
頂点のxy平面上での距離Lを算出し(ステップ20
4)、その距離Lが袋小路の入口距離要件を満たしてい
るか否かを距離閾値Tと大小比較することで判定する
(ステップ205)。
【0035】距離Lが袋小路の入口距離要件を満たして
いない場合には、基準入口頂点からの参照頂点への順番
差を表す基準頂点偏差パラメータnを1インクリメント
した後(ステップ206)、新たなパラメータnの値が
基準入口頂点p[m]から考慮する最終の順番差end
−1以下であるか否かを判定する(ステップ207)。
パラメータnが現在の基準入口頂点p[m]に対向する
参照頂点までの順番偏差としてまだ考慮するものである
と、上述したステップ203に戻る。
【0036】このように入口距離要件を満たす参照頂点
p[m+n]が検索されなければ、参照頂点の変更がな
され、ステップ203〜207でなる処理ループが入口
距離要件を満たす参照頂点が見つかるまで、若しくは、
参照頂点の可変範囲の限界頂点まで繰返される。そし
て、現在の基準入口頂点p[m]に対する処理すべき各
参照頂点p[m+n](但しm+nはm+start〜
m+end又はMk−1)との距離が全て、袋小路の入
口距離要件を満たしていない場合には(ステップ203
で否定結果、又は、ステップ207で否定結果)、基準
入口頂点パラメータmを1インクリメントして基準入口
頂点を次のものに変更し(ステップ208)、新たなパ
ラメータm+startと総頂点数Mkとを大小比較す
ることを通じて、このパラメータmが規定する基準入口
頂点に対する考慮すべき参照頂点が実在することを確認
して、上記ステップ202に戻る(ステップ209)。
【0037】なお、パラメータmが規定する新たな基準
入口頂点に対する考慮すべき参照頂点が実在しない場合
には、入口距離要件を満たす2頂点の組み合わせが1個
もないので、検出フラグflagを「no」として図1
に示したメインルーチンのステップ102に進む(ステ
ップ211)。
【0038】パラメータmが規定する現在の基準入口頂
点p[m]と、それよりn個先の参照頂点p[m+n]
との距離Lが入口距離要件を満たす場合には(ステップ
205で肯定結果)、今回検出された袋小路を除去した
後の区画形状があまりにも単純になるか(区画がなくな
ることを含む)否かを、値Mk−n+1(除去後の総頂
点数を表している)と除去後形状頂点数閾値Vとを大小
比較して判定する(ステップ210)。除去後の区画形
状があまりにも単純になる場合には、除去を禁止するた
め、検出フラグflagを「no」として図1に示した
メインルーチンのステップ102に進む(ステップ21
1)。一方、除去後の区画形状が許容し得る頂点数でな
る形状であると(ステップ210で否定結果)、検出フ
ラグflagを「yes」として図1に示したメインル
ーチンのステップ102に進む(ステップ212)。
【0039】以上のような処理により、袋小路の入口距
離に着目して1回の一連の処理で1個の袋小路を検出す
る。
【0040】次に、ステップ103の袋小路の除去処理
について、図9のフローチャートを参照しながら詳述す
る。
【0041】CPU23は、当該処理ルーチンに入る
と、上記袋小路検出処理で認識された袋小路の入口の両
頂点p[m]及びp[m+n]間の全ての頂点p[m+
1]、…、p[m+n−1]のデータを外部記憶装置2
6から除去し(ステップ300)、その後、総頂点数M
kも除去された頂点数n−1個だけ少なく更新して除去
処理を終了する(ステップ301)。
【0042】次に、図10を用いて、袋小路の検出処理
及び除去処理の具体例を説明する。ここでは、閾値Uが
6、パラメータstartが3、パラメータendが
4、閾値Vが4として説明する。また、距離閾値Tは頂
点v2及びv5間の距離より僅かに大きいとする。
【0043】図10(A)に示す原区画形状の総頂点数
Mkが10であって、単純形状判定用閾値Uより大きい
ので、入口距離Lに基づいた袋小路の検出に進む。
【0044】まず、最初に頂点v0が基準入口頂点p
[m]となったとする。パラメータstartが3であ
るので頂点v3を参照頂点とし、両頂点v0及びv3の
距離が求められるが、距離閾値Tより算出距離Lが大き
いので、参照頂点を頂点v4とする。この場合の両頂点
v0及びv4の距離も距離閾値Tより大きい。今回の参
照頂点v4は、パラメータendに係る頂点であるの
で、頂点v0を入口頂点とする袋小路がないとして、基
準入口頂点p[m]を今までのm番目(0番目)より1
大きい1番目の頂点v1とする。
【0045】パラメータstart及びendが3及び
4であるため、この入口基準頂点v1に対しては、頂点
v4及びv5との距離が順次求められて判定されるが、
距離が大きいため袋小路の検出は否定される。
【0046】次に、頂点v2が基準入口頂点p[m]と
なったとする。この場合、最初にはパラメータstar
t(=3)に係る頂点v5が参照頂点となるが、これら
両頂点v2及びv5の距離は距離閾値Tより小さいの
で、除去後の頂点数が求められるが、除去後の頂点数が
8であって除去後形状頂点数閾値V(=4)以上である
ので、フラグflagに「yes」がセットされ、かか
る検出処理後の最初の袋小路除去処理によって、頂点v
3及びv4のデータが除去され、すなわち、図10
(B)に示すように、頂点v2及びv5を入口とする袋
小路部分が除去される。また、このとき、総頂点数Mk
も10−2=8に更新される。
【0047】図1のステップ101〜103に示したよ
うに、1個の袋小路を除去しても同一区画kの袋小路の
検出処理が実行される。
【0048】今度は、図10(B)に示す区画データが
対象となるが、総頂点数Mkが8であって、単純形状判
定用閾値Uより大きいので、入口距離Lに基づいた袋小
路の検出に進む。最初に頂点v0が基準入口頂点p
[m]となったときには、パラメータstart及びe
ndが3及び4であるため、この入口基準頂点v1に対
しては、3個及び4個先の頂点v5及びv6との距離が
順次求められて判定されるが、算出距離が閾値Tより大
きいので、袋小路の検出は否定される。
【0049】そこで次に、頂点v1が基準入口頂点p
[m]になるが、この場合、パラメータstart(=
3)に係る最初の参照頂点v6との距離が距離閾値Tよ
り小さいので、除去後の頂点数が求められる。除去後の
頂点数は6であって除去後形状頂点数閾値V(=4)以
上であるので、フラグflagに「yes」がセットさ
れる。これにより、かかる検出処理後の最初の袋小路除
去処理によって、頂点v2及びv5のデータが除去さ
れ、すなわち、図10(C)に示すように、頂点v1及
びv6を入口とする袋小路部分が除去される。また、こ
のとき、総頂点数Mkも8−2=6に更新される。
【0050】除去処理が実行されたので、区画kに対す
る袋小路の検出処理が再度実行される。図10(C)に
示す区画データが対象となっても、総頂点数Mkが6で
あって、単純形状判定用閾値Uより大きいので、入口距
離Lに基づいた袋小路の検出に進む。頂点v0、v1及
びv6が基準入口頂点に順になるがこれら頂点が基準入
口頂点になったときには、入口距離要件を満たす参照頂
点がないので、やがて頂点v7が基準入口頂点になる。
このときには、パラメータstartが3であるため、
参照頂点になる頂点自体が存在しないので、距離の算出
を実行することなく、フラグflagに「no」がセッ
トされる。その結果、袋小路の除去処理は実行されず、
区画パラメータkが次の区画を示すものに更新され、今
まで処理対象であった区画の袋小路の検出、除去が完了
する。
【0051】次に、袋小路の検出処理におけるパラメー
タstart、endや閾値U、T、Vの機能について
説明する。
【0052】パラメータstart及びendは共に、
上述したように、基準入口頂点p[m]に対する参照頂
点の可変範囲を規定するものである。
【0053】パラメータstartは直接的には順番的
に最も基準入口頂点p[m]に近い参照頂点を規定する
ものである。言い換えると、パラメータstartは、
除去対象の袋小路の最少頂点数を規定しているものであ
り、この値が小さいほど浅い袋小路(内部で折れ曲った
りしていない袋小路)も除去でき、この値が大きいほど
ある程度深い袋小路から除去を始めることになる。パラ
メータstartが2であれば図11(A)〜(C)に
示す全ての袋小路が検出されて除去されるが、パラメー
タstartが3であれば図11(B)及び(C)に示
す袋小路が検出されて除去され、パラメータstart
が4であれば図11(C)に示す袋小路だけが検出され
て除去される。このように、パラメータstartは除
去対象の袋小路の形状の簡単側を規定している。
【0054】パラメータendは直接的には順番的に最
も基準入口頂点p[m]に遠い参照頂点を規定するもの
である。言い換えると、パラメータendは、除去対象
の袋小路の最多頂点数を規定しているものであり、この
値が小さいほど1回で除去できる袋小路が小さくなり、
この値が大きいほど1回で除去できる袋小路が深く大き
なものとなる。パラメータendが7であれば図12
(A)〜(C)に示す全ての袋小路が検出されて除去さ
れるが、パラメータendが6であれば図12(A)及
び(B)に示す袋小路が検出されて除去され、パラメー
タendが5であれば図12(A)に示す袋小路だけが
検出されて除去される。このように、パラメータend
は除去対象の袋小路の形状の複雑側を規定している。
【0055】このパラメータendを大きくすれば1回
の処理で大きな袋小路を検出できるが、内部に大きな表
示に値する空間領域を有する区画のその内部領域も除去
する恐れが高いので、このパラメータendを小さく押
さえて、袋小路を部分的かつ再帰的に除去することが実
際的である。
【0056】図13は、パラメータendを小さく押さ
えて再帰的な処理を繰返すことにより、頂点数が多い袋
小路を除去した様子を示している。
【0057】単純形状判定用閾値Uは、上述したよう
に、袋小路の検出処理を行なう区画形状の複雑さを規定
しているものである。この値Uが小さいほど、簡単な形
状でも距離に基づく袋小路の検出を行なうことになる。
閾値Uが5であれば図14(A)〜(F)に示す全ての
区画について距離に基づく袋小路の検出処理が実行さ
れ、閾値Uが6であれば図14(C)〜(F)に示す区
画について距離に基づく袋小路の検出処理が実行され、
閾値Uが7であれば図14(E)及び(F)に示す区画
について距離に基づく袋小路の検出処理が実行される。
【0058】距離閾値Tは、上述したように、袋小路の
入口と認められる入口の両頂点間の距離の最大値を規定
するものである。この値Tが大きいほど、幅広い袋小路
も検出し得るが、図15(C)に示す袋小路以外の部分
NAを袋小路と検出する恐れも大きくなる。閾値TがL
3以上であれば図15(A)〜(C)に示す全ての袋小
路の検出、排除が実行され、閾値TがL3未満L2以上
であれば図15(A)及び(B)に示す袋小路の検出、
排除が実行され、閾値TがL2未満L1以上であれば図
15(A)に示す袋小路の検出、排除が実行される。
【0059】除去後形状頂点数閾値Vは、除去後の形状
として表示にある程度絶えられるものを確保するための
閾値である。また、かかる閾値Vを用いた判定によっ
て、距離からは誤って袋小路と判定された部分の除去を
禁止する機能をも担っている。例えば、図16に示すよ
うに、2頂点の距離判定からは全体の区画形状が袋小路
と判定されることもあり、これを防ぐ機能を担ってい
る。なお、この値Vを非常に小さい値にすることによ
り、除去後の形状を判定に反映しなくすることもでき
る。
【0060】以上のようなパラメータや閾値は適宜選定
すれば良い。例えば、視点位置からの距離を階層的に別
けて、各階層によってこれらパラメータや閾値の値を変
更するようにしても良い。図17は、これらパラメータ
等の選定によって原区画データが同じであっても(図1
7(A1)及び(B1))、最終的に得られる区画デー
タが図17(A2)及び(B2)に示すように異なるよ
うになることを示したものである。
【0061】上記実施例によれば、区画形状の袋小路を
検出して除去するという簡略化を行なっているので、区
画形状の概略輪郭を忠実に維持したまま区画形状を簡略
化することができ、他の区画形状と重なったり交差した
りすることを防止することができる。その結果、3次元
地形に区画を重畳表示したとしても良好な表示品質を達
成することができる。
【0062】しかも、袋小路の検出に必要な演算は、大
半が頂点数の加減算と大小比較であり、複雑な演算は距
離演算だけであるので、高速に区画形状の簡略化を実行
することができる。
【0063】なお、上記実施例においては、基準入口頂
点にパラメータn又はstartを加算した値の参照頂
点が区画データの最終頂点を越えた場合には距離算出の
対象にしないものを示したが(ステップ203やステッ
プ209参照)、このときにはその加算値から総頂点数
を減算した値に対応する始点側の頂点を参照頂点として
距離算出に供するようにしても良い。
【0064】また、上記実施例においては、袋小路を除
去した際に、その入口の領域頂点のデータを区画データ
に残すものを示したが、その両頂点の袋小路側でない隣
合う2個の頂点を結ぶ線分上に入口の両頂点が存在する
かを確認して、線分上にある場合にはその入口の両頂点
のデータも削除するようにしても良い。
【0065】さらに、上記実施例においては、袋小路の
検出処理後にフラグ判定してから袋小路の排除処理に進
むものを示したが、袋小路の検出したときに直ちに排除
処理し、その後、再帰処理を行なうか次の区画に進むか
をフラグ判定するようにしても良い。
【0066】さらにまた、上記実施例においては、簡略
化の対象となる輪郭データが区画データであるものを示
したが、座標を表すベクトルデータの集合でなる、水域
データや等高線データや温度分布データ等の他の輪郭デ
ータの簡略化に本発明を適用することができる。
【0067】なお、区画データの場合には、局所的な凸
部分はほとんど考えられず、上記処理によって袋小路
(凹部分)だけが除去されると考えられる。しかし、図
8及び図9に示した方法では、輪郭形状における局所的
な凸部分も除去することができ、水域データや等高線デ
ータや温度分布データ等においては局所的な凸部分の除
去が好ましいこともある。
【0068】また、輪郭データの各頂点を規定するベク
トルデータは、3次元ベクトルデータに限定されず、2
次元ベクトルデータであっても良い。
【0069】
【発明の効果】以上のように、本発明の輪郭データ簡略
化方法によれば、輪郭形状における局所的な凹凸部分を
検出し、局所的な凹凸部分に係る頂点座標データを除去
することにより、原輪郭データを簡略化した輪郭データ
に変換するようにしたので、原輪郭データにおける概略
輪郭形状は、簡略化処理後にも忠実に維持でき、複数の
輪郭が近傍にあっても、それらが重なったり交差したり
することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の全体処理を示すフローチャートであ
る。
【図2】3次元地形表示の説明図である。
【図3】区画データの説明図である。
【図4】従来の簡略化方法の欠点説明図(その1)であ
る。
【図5】従来の簡略化方法の欠点説明図(その2)であ
る。
【図6】実施例に係るハードウェア構成を示すブロック
図である。
【図7】実施例の簡略化方法の原理的考え方の説明図で
ある。
【図8】実施例の袋小路の検出処理を示すフローチャー
トである。
【図9】実施例の袋小路の排除処理を示すフローチャー
トである。
【図10】実施例の袋小路の検出、排除の具体的な様子
を示す説明図である。
【図11】実施例のパラメータstartの意味説明図
である。
【図12】実施例のパラメータendの意味説明図であ
る。
【図13】実施例の袋小路の再帰的な除去の様子の説明
図である。
【図14】実施例の閾値Uの意味説明図である。
【図15】実施例の閾値Tの意味説明図である。
【図16】実施例の閾値Vの意味説明図である。
【図17】実施例のパラメータ等の違いによる簡略化後
区画データの相違を示す説明図である。
【符号の説明】
20…マウス、21…キーボード、22…CRTディス
プレイ、23…中央処理ユニット(CPU)、24…画
像メモリ、25…ワークステーション本体、26…外部
記憶装置。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輪郭形状上を所定回りに順次位置する各
    頂点の座標データの集合でなる原輪郭データのデータ量
    を減少させた輪郭データを得る輪郭データ簡略化方法に
    おいて、 上記原輪郭データが表す輪郭形状における局所的な凹凸
    部分を検出する局所凹凸検出処理と、 検出された局所的な凹凸部分に係る頂点座標データを原
    輪郭データから除去する局所凹凸除去処理とでなること
    を特徴とする輪郭データ簡略化方法。
  2. 【請求項2】 上記局所凹凸検出処理は、原輪郭データ
    の総頂点数が所定数より少ない場合には、局所的な凹凸
    部分が存在しないと判定することを特徴とする請求項1
    に記載の輪郭データ簡略化方法。
  3. 【請求項3】 上記局所凹凸検出処理は、任意の2個の
    頂点座標データの距離が所定値より短く、それら2個の
    頂点座標データ間に介在する輪郭上の他の頂点座標デー
    タの個数が所定個数範囲に属するときに、それら2個の
    頂点座標データ間の輪郭部分を局所的な凹凸部分として
    検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の輪郭
    データ簡略化方法。
  4. 【請求項4】 上記局所凹凸検出処理は、任意の2個の
    頂点座標データの距離が所定値より短く、それら2個の
    頂点座標データ間に介在する輪郭上の他の頂点座標デー
    タの個数が所定個数範囲に属しても、その局所的な凹凸
    部分に係る頂点座標データを除去したと仮定した場合の
    総頂点数が所定個数より少ない場合には、それら2個の
    頂点座標データ間の輪郭部分を局所的な凹凸部分と認定
    することを禁止することを特徴とする請求項3に記載の
    輪郭データ簡略化方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005283687A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Zenrin Co Ltd 簡略地図作製装置
JP2014170388A (ja) * 2013-03-04 2014-09-18 Mitsubishi Electric Corp 画像描画装置

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