JPH08329456A - 磁気シートの製造方法 - Google Patents

磁気シートの製造方法

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JPH08329456A
JPH08329456A JP13076395A JP13076395A JPH08329456A JP H08329456 A JPH08329456 A JP H08329456A JP 13076395 A JP13076395 A JP 13076395A JP 13076395 A JP13076395 A JP 13076395A JP H08329456 A JPH08329456 A JP H08329456A
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magnetic
ink
base sheet
sheet
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English (en)
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Kengo Hiruta
健吾 昼田
Eisei Kin
永生 金
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベースシートの表面に100μm程度の厚い
磁性層を印刷することが可能な磁気シートの製造方法の
提供を目的とする。 【構成】 印刷原版11をベースシート10に磁力によ
り吸着させた状態で、印刷原版11に対して磁性体イン
ク14を擦り付け、かつベースシート10上へ磁性層1
2を印刷したので、印刷原版11とベースシート10と
のずれを防止しつつ、ベースシート10上に印刷原版1
1に応じた肉厚の磁性層12を印刷する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷原版を用いて、ベ
ースシートの表面に磁性層を印刷することが可能な磁気
シートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、ベースシートの表面に磁性材
を塗布した磁気シートが広く使われている。例えば、こ
のような磁気シートは、鉄道等の輸送機関で使用される
切符、定期券、回数券に使用される他、テレホンカー
ド、オレンジカードといったプリペイドカードにも広く
使用されている。またこれ以外では、上記磁気シート
は、フロッピーディスクのように、各種データを書き込
み消去することができるレコーダとしても使用すること
が可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な磁気シートは、例えば磁性材が付着されているローラ
のローラ面にベースシートを接触させることにより、該
ベースシート上に磁性材を塗布した後、該ベースシート
上の磁性材を一定厚となるように掻き落とすことよって
製造されるが、このような磁気シートの製造方法では、
ベースシート上に塗布される磁性層が薄いものとなり、
これによって磁性層に記録可能な情報量が限られてしま
うという不具合が生じ、また、ベースシートの一部に磁
性層を印刷することはできず、画一的な磁気シートしか
製造することができないという不具合があった。
【0004】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、ベースシートの表面の任意の部分に、10
0μm程度の厚い磁性層を印刷することが可能な磁気シ
ートの製造方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の磁気シートの製造方法では、貫通孔が
インク浸透部として形成されている印刷原版を、被印刷
物であるベースシートの表面に重ね合わせ、該印刷原版
をベースシートの裏側から磁力で吸着してベースシート
表面に密着させる第1の工程と、磁性材を含むインクを
前記印刷原版に擦り付けることにより前記インク浸透部
を通じて前記ベースシートに印刷する第2の工程と、ベ
ースシートに印刷したインクを固化させることにより、
該ベースシート上に磁性層を形成する第3の工程と、を
有する特徴とする。
【0006】請求項2記載の磁気シートの製造方法で
は、請求項1に示す第2の工程において、インクの擦り
付けが印刷原版表面を摺動するスクイージの往復動によ
りなされることを特徴とする。
【0007】請求項3記載の磁気シートの製造方法で
は、請求項1又は2において、前記第3の工程はインク
に遠赤外線を照射する工程であることを特徴とする。
【0008】請求項4記載の磁気シートの製造方法で
は、請求項1又は2において、前記インクは紫外線硬化
性物質を含有し、前記第3の工程は、インクに紫外線を
照射して前記紫外線硬化性物質を硬化させる工程である
ことを特徴とする。
【0009】請求項5記載の磁気シートの製造方法で
は、請求項1〜4のいずれかにおいて、前記第3の工程
において固化したインクの上に、第1の工程〜第3の工
程によってインクを積層して印刷することを特徴とす
る。
【0010】請求項6記載の磁気シートの製造方法で
は、請求項1〜5のいずれかにおいて、前記ベースシー
トは紙によって構成されていることを特徴とする。
【0011】請求項7記載の磁気シートの製造方法で
は、請求項1〜5のいずれかにおいて、前記ベースシー
トはプラスチックシートによって構成されていることを
特徴とする。
【0012】請求項8記載の磁気シートの製造方法で
は、請求項1〜5のいずれかにおいて、前記ベースシー
トはプラスチックで強化された紙によって構成されてい
ることを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1に記載された磁気シートの製造方法で
は、印刷原版をベースシートに磁力により吸着させた状
態で、印刷原版に対してインクを擦り付け、かつベース
シート上へインクを印刷したので、印刷原版とベースシ
ートとのずれを防止しつつ、ベースシート上に印刷原版
に応じた肉厚の磁性層を印刷することが可能となり、そ
の結果、磁性層に対して多くの情報を記録できる磁気シ
ートを製造することができる。また、印刷原版のインク
浸透部の位置を適宜調整することにより、ベースシート
の任意の位置に、多くの情報を記録可能な肉厚の磁性層
を印刷することができ、これによって従来の磁気シート
と比較して、利用範囲が広がりその汎用性が拡大された
磁気シートを製造することができる。
【0014】請求項2記載の磁気シートの製造方法によ
れば、印刷原版に対するスクイージの往復動により、ベ
ースシートへのインクの印刷が確実になされ、また、こ
のように印刷原版に対してスクイージを往復動させた場
合であっても、上述した印刷原版はベースシートに圧着
された状態で重なり合っているので、スクイージの往復
動の際に印刷原版とベースシートとの間の面方向のずれ
が防止され、上述した肉厚の磁性層を確実に印刷するこ
とができる。
【0015】請求項3記載の磁気シートの製造方法によ
れば、遠赤外線の照射によってインクを固化するので、
インクの表層および内部が均等に加熱・固化され、磁性
層内部に応力の残留が少なく品質が安定する。また、イ
ンクの加熱と同時にベースシートも加熱されるので、イ
ンク内の成分とベースシートとがインクの固化とともに
容易かつ確実に一体化がなされ、その結果、ベースシー
トから磁性層が容易に剥がれることが防止される。
【0016】請求項4記載の磁気シートの製造方法によ
れば、紫外線硬化物質の硬化によってインクが固化され
るので、インクおよびベースシートの入熱が少なく、入
熱や冷却による歪みや変形、変質等の心配が無く、磁性
層の形成精度が一層向上する。
【0017】請求項5記載の磁気シートの製造方法によ
れば、先に印刷したインク上にインクを積層して印刷す
ることによって、多層の磁気層を有しかつ該磁気層内に
種々の信号を記録可能な磁気シートを製造することがで
きる。
【0018】請求項6〜8記載の磁気シートの製造方法
によれば、ベースシートとして、紙、プラスチックシー
ト又はプラスチックで強化された紙を使用することによ
って、これら各ベースシートの上面に従来の数倍の厚さ
の磁性層を印刷することができ、これによってデータ記
録量が多い切符、定期券、プリペイドカードのようなカ
ード類、データが記録可能なデータ記録シートを簡易に
作成することができる。また、ベースシートとして紙、
プラスチックで強化された紙を使用した場合には、紙を
構成する繊維材の内部に、上述した磁性層を形成するイ
ンクが入り込んで固化することになるので、該磁性層と
ベースシートとが強固に連結され、その結果、ベースシ
ートから磁性層が容易に剥がれることが防止される。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係る磁気シート20の製造方
法の一実施例を図1〜図4を参照して説明する。なお、
以下の実施例では、ベースシート10として、全体とし
て可撓性を有する薄厚の紙を使用する場合を例に挙げて
説明する。
【0020】このベースシート10の表面に重ね合わさ
れる印刷原版11は、厚さ数100μm程度の薄板材で
あって、前記ベースシート10表面に形成すべき磁性層
12の形状をなす溝状のインク浸透部13がその厚さ方
向に貫通されている。印刷原版11としては、(1)強
磁性体粉を結合材中に分散固定して形成された印刷原版
11、あるいは(2)強磁性体からなる薄板にインク浸
透部13を形成した印刷原版11、などが使用可能であ
る。
【0021】なお、(1)強磁性体粉を結合材中に分散
固定したものとしては、ナイロンやポリエステル等の合
成繊維、またはステンレス等の金属細線などで織ったメ
ッシュスクリーンの、印刷パターンをなすインク浸透部
13以外の部分に、強磁性体粉を添加した樹脂層を形成
したものなどが使用可能である。この場合、前記樹脂層
の形成方法としては、周知のフォトレジストに強磁性体
粉末を添加したものを前記スクリーンに塗布し、これを
印刷パターンの反転形状に露光した後、不要な部分を除
去してインク浸透部13を形成する方法が好適である。
強磁性体としては、鉄,コバルト,ニッケルまたはこれ
らの合金、酸化物系磁性材料、化合物系磁性材料など、
従来周知の強磁性体はいずれも使用可能である。なお、
樹脂層のみにより十分な引っ張り強度を得ることができ
れば、前記メッシュスクリーンを省いて、金属粉を添加
した樹脂(いわゆるゴム磁石、プラスチック磁石を含
む)のみから印刷原版11を形成してもよい。その場合
には、印刷原版11をエッチングまたは機械加工し、印
刷パターンをなす開口部(インク浸透部)を形成する。
また、メッシュスクリーンを強磁性体で形成してもよ
い。
【0022】(2)強磁性金属薄板にインク浸透部13
を形成したものとしては、軟鉄、コバルト合金、ニッケ
ル合金等の強磁性金属の薄板を打ち抜き、レーザー加
工、エッチングなどの手法により加工し、印刷パターン
をなすインク浸透部13を形成したものが使用できる。
インク浸透部13を形成した金属薄板に、補強用のメッ
シュスクリーンを張り合わせて使用しても良い。
【0023】そして、以上のような印刷原版11を使用
して、該印刷原版11上に磁性体インク14を刷り込む
ことによって、ベースシート10上には、インク浸透部
13と同一形状の磁性層12が、当該磁性体インク14
によって印刷される(後述する)。なお、この磁性体イ
ンク14の成分としては、例えば接着剤を基材とし、こ
の接着剤中に磁性粉を含有させているものであって、こ
の磁性粉としては、例えばガンマヘマタイト(γーFe
23)といった強磁性酸化鉄、二酸化クロム(CrO
2 )の粉末、酸化鉄にコバルト化合物を添加したものが
使用される。
【0024】以下本発明の磁気シート20の製造方法を
説明する。当該磁気シート20の製造方法は、概略いわ
ゆるスクリーン印刷の手法によって突出寸法数100μ
mの磁性層12をベースシート10面上に形成させるも
のであって、以下の工程によって行われる。 《第1の工程》まず、図1に示すように、印刷原版11
をベースシート10の表面に重ね合わせ、該印刷原版1
1をベースシートの裏側から電磁石15の磁力で吸着し
てベースシート10表面に密着させる。この際、前記電
磁石15は、図示しない電流供給手段において、電流を
調整することにより印刷原版11の吸着力が制御されて
いる。
【0025】《第2の工程》次に、図2に示すように、
印刷原版11上面上を摩擦・摺動可能に設けられたスク
イージ16の最初の移動方向(図中矢印方向)前側に磁
性体インク14を供給し、スクイージ16を動かすこと
により磁性体インク14を前記印刷原版11に擦り付
け、前記インク浸透部13を通じて前記ベースシート1
0に印刷する。前記磁性体インク14の擦り込みは、印
刷原版11の上面上をスクイージ16を摩擦・摺動を一
往復させることにより、磁性体インク14をインク浸透
部13においてベースシート10表面に押しつける。こ
の工程においては、電磁石15の吸着力によって印刷原
版11の全面がベースシート10表面に圧接状態にあっ
て隙間等の発生が防止され、面方向に十分な摩擦力が生
じるのでスクイージ16が印刷原版11表面を摩擦しつ
つ往復動する際にも印刷原版11のずれを効果的に防止
でき、精度を高めることができる。
【0026】《第3の工程》次に、電磁石15の通電を
解除し、ベースシート10から印刷原版11を離脱した
後、ベースシート10に印刷した磁性体インク14を固
化させ、これによって図3に示すようにベースシート1
0の上面に、印刷原版11の対応した厚さの肉厚の磁性
層12を印刷する。
【0027】ここで、磁性体インク14の固化は以下の
ようにして行う。 磁性体インク14の接着剤として熱可塑性樹脂等の
樹脂材料を使用している場合には、この樹脂材料を加熱
溶融させた状態にて、ベースシート10上に磁性体イン
ク14を印刷し、その後、該磁性体インク14を例えば
自然冷却させることによって、該磁性体インク14を固
化させる。 磁性体インク14の接着剤として、樹脂を溶媒に溶
解させて流動状態にしているものを使用している場合に
は、加熱、乾燥させることによって磁性体インク14中
の溶媒を揮発させて該磁性体インク14を固化させる。
なお、このようなの磁性体インク14を使用している
場合に、該磁性体インク14の乾燥に遠赤外線を利用す
ることも可能である。そして、このような遠赤外線を利
用した場合には、インクの表層および内部が均等に加熱
・固化されるので、磁性層12内部に応力の残留が少な
く品質が安定する。また、磁性体インク14の加熱と同
時にベースシート10も加熱されるので、該磁性体イン
ク14の成分とベースシート10とが、該磁性体インク
14の固化とともに容易かつ確実に一体化がなされ、か
つ固化時間の短縮も可能である。
【0028】 磁性体インク14の接着剤として紫外
線硬化性物質を使用している場合には、磁性体インク1
4を印刷後に紫外線を照射することによって、流動状態
にある磁性体インク14中の紫外線硬化樹脂を固化させ
ることができる。この磁気シート20の製造方法によれ
ば、インクおよびベースシート10の入熱が少なく、入
熱や冷却による歪みや変形等の心配が無く、磁性層12
の形成精度が一層向上する。なお、磁性体インク14に
プロテインを含有させている場合には、このプロテイン
の含有によって磁性体インク14を印刷した際の体積収
縮を少なくさせることができ、更に目的の形状を維持さ
せることが可能となる。
【0029】前述した電磁石15の通電解除は、電磁石
15をベースシート10から遠ざけることにかえてもよ
い。印刷原版11のベースシート10から離脱する方法
としては、印刷原版11をその上面から磁力で吸着する
ことが適している。この方法によれば、印刷原版11の
広い範囲にわたって吸着力が作用し、印刷原版11に歪
み等を生じさせることなく安定に離脱を行なうことがで
きる。また、この離脱作業にあっては、印刷原版11を
磁性層12の高さ方向に沿って正確に移動することがで
きるので、磁性層12形状に影響を与えることが無い。
【0030】ベースシート10から離脱後の印刷原版1
1は、該ベースシート10を新たなものと交換した後
で、再度、印刷に使用される。なお、電磁石15にかえ
て永久磁石で印刷原版11を吸着することも可能であ
る。この場合、印刷原版11の吸着力の調整を、永久磁
石をベースシート10に対して接近離間させることによ
り行なう。
【0031】以上詳細に説明したように本実施例に示さ
れる磁気シート20の製造方法によれば、印刷原版11
をベースシート10に磁力により吸着させた状態で、印
刷原版11に対して磁性体インク14を擦り付け、かつ
ベースシート10上へ磁性層12を印刷したので、印刷
原版11とベースシート10とのずれを防止しつつ、ベ
ースシート10上に印刷原版11に応じた肉厚の磁性層
12を印刷することが可能となり、その結果、磁性層1
2に対して多くの情報を記録できる磁気シート20(例
えば、切符、定期券、プリペイドカードのようなカード
類、レコーダに適用できるデータ記録シート)を製造す
ることが可能となる。また、上記磁気シート20の製造
方法によれば、印刷原版11に対するスクイージ16の
往復動により、ベースシート10への磁性体インク14
の印刷が確実になされ、また、このように印刷原版11
に対してスクイージ16を往復動させた場合であって
も、上述した印刷原版11はベースシート10に圧着さ
れた状態で重なり合っているので、スクイージ16の往
復動の際に印刷原版11とベースシート10との間の面
方向のずれが防止され、上述した肉厚の磁性層12を確
実に印刷することができる。
【0032】なお、上記磁気シート20の製造方法で
は、印刷原版11に形成されたインク浸透部13によっ
て、ベースシート10上面の一部に磁性体インク14を
印刷して、磁性層12を形成するようにしているが、こ
のような一部の印刷であっても、磁性層12のデータ記
憶量が大きいので、ベースシート10の全面に印刷した
場合と同等のデータ記憶量を得ることも可能である。ま
た、上記磁気シート20の製造方法では、印刷原版11
のインク浸透部13の位置を適宜調整することにより、
ベースシート10の任意の位置に、多くの情報を記録可
能な肉厚の磁性層12を印刷することができ、これによ
って従来の磁気シートの製造方法と比較して、利用範囲
が広がりかつその汎用性が拡大した磁気シート20を得
ることができる。また、このとき印刷原版11における
インク浸透部13を適宜に調整することによって、磁性
層12の形状、間隔等も自在に設定することができる。
【0033】また、上記磁気シート20の製造方法で
は、ベースシート10として紙を使用しているので、磁
性体インク14の擦り付け時に、該磁性体インク14の
一部が紙を構成している繊維の中に入り込み、これによ
って磁性体インク14が紙に対して強固に固定されるこ
とになる。一般のスクリーン印刷では、ベースシート1
0に柔軟性のある紙を選択した場合には、印刷時におい
て、ベースシート10と印刷原版11とのずれが生じ易
いが、本実施例では、ベースシート10を電磁石15の
吸着力によって印刷原版11に対して強く密着させるこ
とができるので、ベースシート10と印刷原版11との
ずれが生じることも無く、ベースシート10上に磁性体
インク14の印刷を鮮明に行うことが可能となる。ま
た、上記製造方法によって製造された磁気シート20
は、そのままの状態で使用しても、ベースシート10の
不要部分を切り落とすことによって使用しても良く、そ
の使用法は任意に選択できるものとする。
【0034】上記実施例は以下のように変形しても良
い。 (一) 上記実施例では、ベースシート10に紙を選択
したが、これに限定されずに、プラスチックシート又は
プラスチックで強化された紙によって構成しても良い。
そして、このようなプラスチックシート又はプラスチッ
クで強化された紙を使用することによっても、上述した
ような切符、定期券、プリペイドカードのようなカード
類、レコーダに適用できるデータ記録シートを作成する
ことが可能となる。また、線状のプラスチックシートを
ベースシート10として使用した場合には、上記工程に
よって磁気テープも作成することが可能となる。 (二) 上述した磁気シート20の製造方法では、一回
の印刷処理によって一つの磁性層12を印刷する場合に
ついて説明したが、同一のベースシート10の異なる各
箇所にて印刷処理を行うようにし、該ベースシート10
に多数の磁性層12を印刷しても良く、また、複数のイ
ンク浸透部13を有する印刷原版11を使用することに
よって、一回の印刷処理によって同一のベースシート1
0上に複数の磁性層12を印刷するようにしても良い。
【0035】(三) 上述した磁気シート20の製造方
法では、一回の印刷処理によって磁性層12を印刷する
場合について説明したが、同一のベースシート10の同
一箇所にて複数回の印刷処理を行うようにし、これによ
って図4に示すように多層の磁性層12(図4では上層
12Aと下層12Bとからなる2層の磁性層12)を作
成しても良い。このように磁性層12を多層にすること
によって、種々の信号を記録可能な磁気シート20を製
造することができる。なお、上記(三)において2回目
以降の印刷を行う場合、先に印刷した磁性体インク14
が固化してから行うようにする。また、このように磁性
体インク14を塗り重ねた場合であっても、電磁石15
の吸着力によって印刷原版11に対して柔軟なベースシ
ート10を強く密着させることができるので、ベースシ
ート10と印刷原版11とのずれが生じることも無く、
ベースシート10の所定位置に磁性体インク14を確実
に印刷することが可能となる。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように請求項1に記
載された磁気シートの製造方法では、印刷原版をベース
シートに磁力により吸着させた状態で、印刷原版に対し
てインクを擦り付け、かつベースシート上へインクを印
刷したので、印刷原版とベースシートとのずれを防止し
つつ、ベースシート上に印刷原版に応じた肉厚の磁性層
を印刷することが可能となり、その結果、磁性層に対し
て多くの情報を記録できる磁気シートを製造することが
可能となる。また、印刷原版のインク浸透部の位置を適
宜調整することにより、ベースシートの任意の位置に、
多くの情報を記録可能な肉厚の磁性層を印刷することが
でき、これによって従来の磁気シートと比較して、利用
範囲が広がりその汎用性が拡大された磁気シートを製造
することができる。
【0037】請求項2記載の磁気シートの製造方法によ
れば、印刷原版に対するスクイージの往復動により、ベ
ースシートへのインクの印刷が確実になされ、また、こ
のように印刷原版に対してスクイージを往復動させた場
合であっても、上述した印刷原版はベースシートに圧着
された状態で重なり合っているので、スクイージの往復
動の際に印刷原版とベースシートとの間の面方向のずれ
が防止され、上述した肉厚の磁性層を確実に印刷するこ
とができる。
【0038】請求項3記載の磁気シートの製造方法によ
れば、遠赤外線の照射によってインクを固化するので、
インクの表層および内部が均等に加熱・固化され、磁性
層内部に応力の残留が少なく品質が安定する。また、イ
ンクの加熱と同時にベースシートも加熱されるので、イ
ンク内の成分とベースシートとがインクの固化とともに
容易かつ確実に一体化がなされ、その結果、ベースシー
トから磁性層が容易に剥がれることが防止される。
【0039】請求項4記載の磁気シートの製造方法によ
れば、紫外線硬化物質の硬化によってインクが固化され
るので、インクおよびベースシートの入熱が少なく、入
熱や冷却による歪みや変形、変質等の心配が無く、磁性
層の形成精度が一層向上する。
【0040】請求項5記載の磁気シートの製造方法によ
れば、先に印刷したインク上にインクを積層して印刷す
ることによって、多層の磁気層を有しかつ該磁気層内に
種々の信号を記録可能な磁気シートを製造することがで
きる。
【0041】請求項6〜8記載の磁気シートの製造方法
によれば、ベースシートとして、紙、プラスチックシー
ト又はプラスチックで強化された紙を使用することによ
って、これら各ベースシートの上面に従来の数倍の厚さ
の磁性層を印刷することができ、これによってデータ記
録量が多い切符、定期券、プリペイドカードのようなカ
ード類、携帯用レコーダを簡易に作成することが可能と
なる。また、ベースシートとして紙、プラスチックで強
化された紙を使用した場合には、紙を構成する繊維材の
内部に、上述した磁性層を形成するインクが入り込んで
固化することになるので、該磁性層とベースシートとが
強固に連結され、その結果、ベースシートから磁性層が
容易に剥がれることが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気シートの製造方法の一実施例
を示す図であって、ベースシート10の表面に印刷原版
11を吸着する工程(第1の工程)を示す側断面図であ
る。
【図2】同実施例における、インクのインク浸透部への
擦り込み工程を(第2の工程)を示す側断面図である。
【図3】同実施例にて作成された磁気シートの斜視図。
【図4】同実施例にて作成された磁性層12が多層な磁
気シートの斜視図。
【符号の説明】
10 ベースシート 11 印刷原版 12 磁性層 13 インク浸透部 14 磁性体インク 15 電磁石 20 磁気シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金 永生 大韓民国ソウル特別市東大門区典農洞206 −138

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性材を含有する磁性層が印刷された磁
    気シートの製造方法であって、 貫通孔がインク浸透部として形成されている印刷原版
    を、被印刷物であるベースシートの表面に重ね合わせ、
    該印刷原版をベースシートの裏側から磁力で吸着してベ
    ースシート表面に密着させる第1の工程と、 磁性材を含むインクを前記印刷原版に擦り付けることに
    より前記インク浸透部を通じて前記ベースシートに印刷
    する第2の工程と、 ベースシートに印刷したインクを固化させることによ
    り、該ベースシート上に磁性層を形成する第3の工程
    と、を有する特徴とする磁気シートの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第2の工程において、インクの擦り
    付けが印刷原版表面を摺動するスクイージの往復動によ
    りなされることを特徴とする請求項1記載の磁気シート
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第3の工程はインクに遠赤外線を照
    射する工程であることを特徴とする請求項1又は2のい
    ずれかに記載の磁気シートの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記インクは紫外線硬化性物質を含有
    し、前記第3の工程は、インクに紫外線を照射して前記
    紫外線硬化性物質を硬化させる工程であることを特徴と
    する請求項1又は2のいずれかに記載の磁気シートの製
    造方法。
  5. 【請求項5】 前記第3の工程において固化したインク
    の上に、第1の工程〜第3の工程によってインクを積層
    して印刷することを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載の磁気シートの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ベースシートは紙によって構成され
    ていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
    の磁気シートの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ベースシートはプラスチックシート
    によって構成されていることを特徴とする請求項1〜5
    のいずれかに記載の磁気シートの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記ベースシートはプラスチックで強化
    された紙によって構成されていることを特徴とする請求
    項1〜5のいずれかに記載の磁気シートの製造方法。
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