JPH08329889A - メタルハライドランプとその点灯装置および投光装置ならびにプロジェクタ装置 - Google Patents

メタルハライドランプとその点灯装置および投光装置ならびにプロジェクタ装置

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JPH08329889A
JPH08329889A JP8074334A JP7433496A JPH08329889A JP H08329889 A JPH08329889 A JP H08329889A JP 8074334 A JP8074334 A JP 8074334A JP 7433496 A JP7433496 A JP 7433496A JP H08329889 A JPH08329889 A JP H08329889A
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halide
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enclosed
metal halide
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JP8074334A
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English (en)
Inventor
Hiromichi Kawashima
弘道 川島
Yasuhiro Iwato
泰博 岩藤
Mamoru Furuya
守 古谷
Ichirou Tanaka
以知郎 田中
Nanao Murase
七生 村瀬
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アークの安定化を図りつつアークを細くして点
光源に近づけることができるメタルハライドランプとそ
の点灯装置および投光装置ならびにプロジェクタ装置を
提供する。 【解決手段】発光管1内に、希土類金属のハロゲン化物
と、セシウムのハロゲン化物と、およびインジウムのハ
ロゲン化物とを含む金属ハロゲン化物を封入し、上記金
属ハロゲン化物の総封入量を、3.0×10-6モル/cc
以上3.0×10-5モル/cc以下とし、ハロゲン化セシ
ウムと金属ハロゲン化物の封入モル比を、0.01〜
0.20とし、0.005≦ハロゲン化インジウムと金
属ハロゲン化物の封入モル比を、0.05〜0.70と
したことを特徴とするメタルハライドランプである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタルハライドラ
ンプとそのランプの点灯装置およびこのランプを光源と
した投光装置ならびにプロジェクタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ショートア−ク形メタルハライドランプ
は、例えばカラー液晶プロジェクタ装置における投光装
置用の光源として使用されている。カラー液晶プロジェ
クタ装置は、光源であるランプとこのランプから放射さ
れた光を反射するリフレクタとで投光装置を構成してお
り、この投光装置から投射された光を液晶表示パネルに
照射し、この液晶表示パネルを透過した光を光学系によ
り制御してスクリーンに投影するようになっている。こ
の場合、液晶表示パネルは各画素に対応してRGBのカ
ラーフィルタを備えており、液晶表示パネルを透過する
光はこのカラーフィルタによりRGBのいずれかに着色
され、したがってRGBのカラー光線がスクリーンに投
射されることから、スクリーン上には液晶表示パネルで
制御された画像のカラー映像が写し出されることにな
る。
【0003】このようなカラー液晶プロジェクタ装置の
光源としては、光学系における制御の容易さから点光源
に近いことが望まれ、しかも低電力の割りには大光量が
得られて豊富な光を放出し、かつ赤、青、緑の成分を効
率よく放射し、さらには熱の発生が少ない等の条件を満
足し得るランプが必要である。このような条件を満たす
ランプとして、ショートアークメタルハライドランプが
好適する。
【0004】ショートアークメタルハライドランプは、
石英ガラスからなる発光管の両端に電極を設けるととも
に、この発光管の内部に、発光金属として金属ハロゲン
化物と、緩衝金属としての水銀およびアルゴン等の希ガ
スを封入してある。このようなランプは、電極間距離L
が10mm以下、好ましくは3〜7mmとされており、これ
ら電極間に発生するアーク放電が短いことからショート
アークタイプと称されており、点灯中は150W〜25
0Wの電力により管壁負荷(入力電力Wを発光管の内表
面積で除した値)が30〜100W/cm2 程度の大きな
負荷条件で使用される。
【0005】したがって、このようなメタルハライドラ
ンプであればアークが短いことから点光源に近くなり、
しかも低電力の割りには大光量を得ることができる。ま
た、この種のショートアークメタルハライドランプに封
入される金属ハロゲン化物は、ジスプロシウムDy、ネ
オジウムNd、ホルミウムHo、ツリウムTmの中から
選ばれた少なくとも1種の希土類金属のハロゲン化物
と、インジウムIn、タリウムTl、ガリウムGa、亜
鉛Zn、カドミウムCdから選ばれた少なくとも1種の
ハロゲン化物とを選択して使用している。ジスプロシウ
ムDy、ネオジウムNd、ホルミウムHo、ツリウムT
mの中から選ばれた少なくとも1種の希土類金属のハロ
ゲン化物は、可視光全般に亘る連続スペクトルの光出力
を発するため、演色性の向上に有効であり、またインジ
ウムIn、タリウムTl、ガリウムGa、亜鉛Zn、カ
ドミウムCdから選ばれた少なくとも1種のハロゲン化
物は、光の3原色であるRGBの波長域にピーク波長を
有し、これらRGBの光を効率よく放射するのに適して
いる。
【0006】しかしながら、上記希土類金属のハロゲン
化物およびインジウムIn、タリウムTl、ガリウムG
a、亜鉛Zn、カドミウムCdから選ばれたハロゲン化
物を封入したメタルハライドランプはアークが細くなる
ため不安定になり勝ちであり、アークの曲りや揺れを生
じて発光管バルブの過熱を招いたり、ちらつきを発生す
るなどの不具合が生じる。よって、カラー液晶プロジェ
クタ装置に適用した場合は、スクリーンの画像が揺れた
り輝度が変動するなど、いわゆるスクリーンのちらつき
が発生することがある。
【0007】このようなアークの不安定を解消するた
め、特開昭49−100872号公報などには、上記金
属ハロゲン化物に加えて、セシウムCsのハロゲン化物
を封入する提案がなされている。セシウムCsはアーク
を太らせる作用があり、アークが太くなれば対流の影響
を受け難くなるからアークの曲りや揺れが防止され、よ
ってアークが安定するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、最近のカラ
ー液晶プロジェクタ装置は、スクリーンの照度を高くし
たいという要請があり、このためには光源としてのメタ
ルハライドランプの発光量を増やしたり、集光率(スク
リーン面光束/ランプ全光束)を高めるなどの対策がな
されている。ランプの発光量を増やすためには、ランプ
入力を大きくして管壁負荷を30W/cm2 以上に高くし
て点灯するなどの実施がなされている。また、集光率を
高めるためにリフレクタやレンズなどの改良もなされて
いる。
【0009】しかしながら、集光率を高めるために効果
的な一つの対策は、光源を小さくすることである。光源
を小さくすれば光学系による光制御が容易になり、無駄
に拡散される光を少なくすることができる。
【0010】ところが、前記したようにアークの安定化
のためにセシウムCsのハロゲン化物を封入したランプ
は、アークが太くなることによってアークが安定化する
ものであるためアークの発光面積が大きくなる。このた
め、光源が太くなり、できるだけ点光源に近づけたいと
いう要望に反するものである。
【0011】すなわち、前記公報に記載のランプは、ハ
ロゲン化セシウムの封入量を0.2〜3mg/ccの割合で
封入すればよいと提案されているが、本発明者らの研究
によると、上記の封入量であるとアークが太くなってラ
ンプの発光面積が大きくなり、このため集光率が低下す
ることが判った。
【0012】本発明はこのような事情にもとづきなされ
たもので、その目的とするところは、セシウムの封入量
を規制し、アークの安定化を損なうことなくアークを細
くして発光面積を小さくし、これにより点光源に近づけ
ることができ、集光率を高くすることができるメタルハ
ライドランプとその点灯装置および投光装置ならびにプ
ロジェクタ装置を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、気密
容器と; この気密容器内に設けられた一対の電極と;
上記気密容器に封入され、ジスプロシウム、ネオジウ
ム、ホルミウム、ツリウムから選ばれた少なくとも1種
の希土類金属のハロゲン化物と、セシウムのハロゲン化
物と、インジウムのハロゲン化物と、を含み;総封入量
が、3.0×10-6モル/cc以上3.0×10-5モル/
cc以下であり、 この総封入量に対する上記ハロゲン化
セシウムの封入量が、0.01≦ハロゲン化セシウムの
封入量/総封入量≦0.20(モル比) とされ、上記
総封入量に対するハロゲン化インジウムの封入量が、
0.005≦ハロゲン化インジウム封入量/総封入量≦
0.70(モル比)とされた金属ハロゲン化物と; 上
記気密容器に封入された水銀および希ガスと; を具備
したことを特徴とするメタルハライドランプである。
【0014】請求項2の発明は、気密容器と; この気
密容器内に設けられた一対の電極と; 上記気密容器に
封入され、ジスプロシウム、ネオジウム、ホルミウム、
ツリウムから選ばれた少なくとも1種の希土類金属のハ
ロゲン化物と、セシウムのハロゲン化物と、インジウム
のハロゲン化物と、を含み;総封入量が、3.0×10
-6モル/cc以上3.0×10-5モル/cc以下であり、
上記ハロゲン化セシウムの封入量が、0.01mg/cc以
上、0.2mg/cc以下であり、上記総封入量に対するハ
ロゲン化インジウムの封入量が、0.005≦ハロゲン
化インジウム封入量/総封入量≦0.70(モル比)と
された金属ハロゲン化物と; 上記気密容器に封入され
た水銀および希ガスと; を具備したことを特徴とする
メタルハライドランプである。なお、気密容器は発光管
を含む。
【0015】請求項3の発明は、上記金属ハロゲン化物
は、希土類金属のハロゲン化物およびセシウムのハロゲ
ン化物、インジウムのハロゲン化物のほかに、タリウ
ム、ガリウム、亜鉛、カドミウムから選ばれた少なくと
も1種のハロゲン化物を含むことを特徴とする請求項1
ないし請求項2のいずれか一に記載のメタルハライドラ
ンプである。
【0016】請求項4の発明は、金属ハロゲン化物の総
封入量に対するハロゲン化水銀の封入量を、 0.01
≦ハロゲン化水銀の封入量/金属ハロゲン化物の総封入
量≦0.10(モル比) としたことを特徴とする請求
項1ないし請求項3のいずれか一に記載のメタルハライ
ドランプである。
【0017】請求項5の発明は、希土類金属のハロゲン
化物は、ジスプロシウムとネオジウムのハロゲン化物を
含み、ジスプロシウムハロゲン化物の封入量に対するネ
オジウムハロゲン化物の封入量を、0.01≦ネオジウ
ムハロゲン化物の封入量/ジスプロシウムハロゲン化物
の封入量≦0.3(モル比) としたことを特徴とする
請求項1ないし請求項4のいずれか一に記載のメタルハ
ライドランプである。
【0018】請求項6の発明は、電極は電極間距離が1
0mm以下に設定されていることを特徴とする請求項1な
いし請求項5のいずれか一に記載のメタルハライドラン
プである。
【0019】請求項7の発明は、気密容器の内容積は
1.5cc以下としたことを特徴とする請求項1ないし請
求項6のいずれか一に記載のメタルハライドランプであ
る。請求項8の発明は、管壁負荷が30W/cm2 以上で
点灯されることを特徴とする請求項1ないし請求項7の
いずれか一に記載のメタルハライドランプである。
【0020】請求項9の発明は、上記一対の電極は陽極
と陰極とで構成され、直流点灯されることを特徴とする
請求項1ないし請求項8のいずれか一に記載のメタルハ
ライドランプである。
【0021】請求項10の発明は、請求項1ないし請求
項9のいずれか一に記載のメタルハライドランプと;
このメタルハライドランプを直流点灯させる電源手段
と;を備えたことを特徴とする点灯装置である。
【0022】請求項11の発明は、請求項1ないし請求
項9のいずれか一に記載のメタルハライドランプと;
このランプから放射される光を反射するリフレクタと;
を具備したことを特徴とする投光装置である。
【0023】請求項12の発明は、請求項11に記載の
投光装置と; この投光装置から照射される光で投影さ
れる表示装置と; を含むことを特徴とするプロジェク
タ装置である。
【0024】なお、プロジェクタ装置はカラープロジェ
クタ装置を含む。請求項1の発明によれば、ハロゲン化
セシウムの封入量/金属ハロゲン化物の総封入量の関係
を0.01〜0.20モル比に設定したから、アークを
細くすることができ、よって発光面積を小さくして点光
源に近づけることができ、この結果、集光率を高くする
ことができる。つまり、ハロゲン化セシウムの封入量/
金属ハロゲン化物の総封入量の関係を0.01モル比未
満にすると、ハロゲン化セシウムを封入する初期の目的
が達成できず、すなわちアークが著しく不安定になって
曲りや揺れを生じる。また、ハロゲン化セシウムの封入
量/金属ハロゲン化物の総封入量が0.20モル比を越
えると、アークは安定するが、アークが太くなって発光
面積は大きくなり、点光源に近づけることができなくな
る。
【0025】そして、このようにハロゲン化セシウムの
封入量を制限した場合、アークは細くなるが、アークの
曲りや揺らぎが生じることがあるのに対し、本発明で
は、ハロゲン化インジウム封入量/金属ハロゲン化物の
総封入量を、0.005〜0.70(モル比)に設定し
たから、アークが安定化し、集光率が高くなる。すなわ
ち、インジウムはアークを若干太くするが、発光領域が
可視光(セシウムの場合は発光領域は赤外線域)である
から、インジウムの発光がランプの光量の増加に寄与
し、アークが若干太くなっても、集光率を高めるのに有
効となる。ハロゲン化インジウム封入量/金属ハロゲン
化物の総封入量が0.005モル比未満であると、アー
クが不安定になり、またハロゲン化インジウム封入量/
金属ハロゲン化物の総封入量が0.70モル比を越える
と、アークが太くなって望まれる点光源にならず集光率
が低下する。
【0026】したがって、請求項1の発明であれば、ア
ークの安定化を損なうことなくアークが細くなり発光面
積が小さくなり、これにより点光源に近づけることがで
き、集光率を高くすることができる。なお、金属ハロゲ
ン化物の総封入量を、3.0×10-6モル/cc以上3.
0×10-5モル/cc以下に規制するのは、この種のラン
プでは金属ハロゲン化物の総封入量が少なくともこの範
囲を必要とするためである。つまり、金属ハロゲン化物
の総封入量が3.0×10-6モル/cc未満であると、発
光効率が低下し、演色性、光量および寿命特性が低下す
る。また金属ハロゲン化物の総封入量が3.0×10-5
モル/ccを越えると、始動電圧が高くなったり、寿命特
性が低下するなどの不具合が生じる。
【0027】請求項2の発明によれば、ハロゲン化セシ
ウムの封入量を0.01mg/cc以上、0.2mg/cc以下
に規制したから、請求項1の場合と同様に、アークを細
くすることができ、よって発光面積を小さくして点光源
に近づけることができ、この結果、集光率を高くするこ
とができる。つまり、ハロゲン化セシウムの封入量を
0.01mg/cc未満にすると、ハロゲン化セシウムを封
入する初期の目的が達成できず、すなわちアークが著し
く不安定になって曲りや揺れを生じる。また、ハロゲン
化セシウムの封入量が0.2mg/ccを越えると、アーク
は安定するが、アークが太くなって発光面積は大きくな
り、点光源に近づけることができなくなる。
【0028】そして、このようにハロゲン化セシウムの
封入量を制限した場合、アークは細くなるが、アークの
曲りや揺らぎが生じることがあるのに対し本発明では、
請求項1の場合と同様に、ハロゲン化インジウム封入量
/金属ハロゲン化物の総封入量を、0.005〜0.7
0(モル比)に設定したから、アークが安定化し、集光
率が高くなる。
【0029】したがって、請求項2の発明の場合も、ア
ークの安定化を損なうことなくアークが細くなり発光面
積が小さくなり、これにより点光源に近づけることがで
き、集光率を高くすることができる。
【0030】請求項3の発明によれば、金属ハロゲン化
物として、希土類金属のハロゲン化物およびセシウムの
ハロゲン化物、インジウムのハロゲン化物のほかに、タ
リウム、ガリウム、亜鉛、カドミウムから選ばれた少な
くとも1種のハロゲン化物を封入したから、光の3原色
であるRGBの波長域にピーク波長を呈し、これらRG
Bの光を効率よく放射するので、演色性および発光効率
が優れる。
【0031】請求項4の発明によれば、ハロゲン化水銀
の封入量/金属ハロゲン化物の総封入量を0.01〜
0.10モル比にしたから、相対的にハロゲン化水銀の
封入量が多くなり、このためハロゲンが過剰に封入され
ることになる。したがって、電極の細りが抑制され、寿
命特性が向上し、スクリーン照度の維持率を向上させる
ことができる。ハロゲン化水銀の封入量/金属ハロゲン
化物の総封入量を0.01未満にすると、寿命が低下
し、ハロゲン化水銀の封入量/金属ハロゲン化物の総封
入量が0.10を越えると、早期に電極の細りが発生す
る。
【0032】したがって、請求項4の発明によれば、ア
ークの安定化を損なうことなくアークを細がなり発光面
積が小さくなり、これにより点光源に近づけることがで
き、集光率を高くすることができ、加えて寿命特性が向
上する。
【0033】請求項5の発明によれば、希土類金属のハ
ロゲン化物は、ジスプロシウムとネオジウムのハロゲン
化物を含み、ネオジウムハロゲン化物の封入量/ジスプ
ロシウムハロゲン化物の封入量を、0.01〜0.3モ
ル比にしたから、色ずれが少なくなる。すなわち、ネオ
ジウムのハロゲン化物は、500nm付近に発光ピークを
有する連続発光分布をもっており、視感度曲線に近いこ
とから効率がよく、色ずれが少ない。したがって、希土
類金属としてジスプロシウムとネオジウムのハロゲン化
物を用いると有効である。
【0034】しかし、ネオジウムハロゲン化物の封入量
/ジスプロシウムハロゲン化物の封入量が0.01モル
比未満の場合は、効率が低下し、スクリーン上にドーナ
ツ形の赤系の色むらが生じることがある。また、ネオジ
ウムハロゲン化物の封入量/ジスプロシウムハロゲン化
物の封入量が0.1モル比を越えると、効率はよくなる
が、スクリーン全体が緑系の色に近くなり、色度のずれ
が大きくなって白色が得られなくなる。よって、効率と
色度のずれを少なくするには、ネオジウムハロゲン化物
の封入量/ジスプロシウムハロゲン化物の封入量を、
0.01〜0.3モル比にするのがよい。
【0035】したがって、請求項5の発明によれば、ア
ークの安定化を損なうことなくアークが細くなり発光面
積が小さくなり、これにより点光源に近づけることがで
き、集光率を高くすることができ、加えて色度のずれが
抑制される。
【0036】請求項6の発明によれば、電極間距離を1
0mm以下にしたから、アークが小さくなり、点光源に近
づけることができる。請求項7の発明によれば、気密容
器の内容積を1.5cc以下にしたから、気密容器が小さ
くなり、点光源に近づけることができる。
【0037】請求項8の発明によれば、管壁負荷が30
W/cm2 以上の高負荷で点灯されるから、光量が多くな
り、高輝度になる。請求項9の発明によれば、ランプが
直流点灯されるので、金属ハロゲン化物と水銀が陽極と
陰極とに分離され、金属ハロゲン化物がバルブ壁に付着
し難くなって失透を防止することができ、寿命特性が向
上する。
【0038】請求項10の発明によれば、上記ランプの
特性を生かした点灯装置を提供することができる。請求
項11の発明によれば、光源としてのメタルハライドラ
ンプが高輝度で点光源に近いからリフレクタによる反射
制御が容易になり、集光率を高めることができる。請求
項12の発明によれば、請求項11の投光装置を用いる
のでスクリーン面の輝度を高めることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下本発明について、図面に示す
一実施の形態にもとづき説明する。図1は、ショートア
ークメタルハライドランプ1とリフレクタ3と組み合わ
せた投光装置50の構造を示す。上記ショートアークメ
タルハライドランプ1は定格入力250Wであり、石英
ガラスからなる気密容器、すなわち発光管20を備えて
いる。この発光管20は肉厚が1.2mm、長径がほぼ1
3.5mm、短軸がほぼ13mm程度の楕円形の放電空間を
有し、内表面がほぼ4.3cm2 、内容積が1.5cc以
下、具体的にはほぼ0.82ccとなっている。この放電
空間には一対の電極21a、21bが設けられている。
これら電極21a、21bはそれぞれ陽極21aおよび
陰極21bであり、陽極21aは先端部の外径が2.2
mm、陰極21bは線径0.7mmのタングステンからな
り、電極間距離Lが10mm以下、例えば3.0mmに設定
されている。
【0040】これら電極21a,21bは発光管20の
両端部に形成された封止部22、22に封着された金属
箔導体23、23に接続されている。金属箔導体23、
23は厚さ30μm、幅3mm程度のモリブデン箔からな
り、一方の金属箔導体23は図示しない外部リ−ド線を
介して端部に被着された口金24に電気的に接続されて
おり、他方の金属箔導体23は外部リ−ド線25に接続
されている。上記発光管20には、発光金属として金属
ハロゲン化物が封入されているとともに、緩衝金属とし
ての水銀が封入されており、かつアルゴン等の希ガスが
封入されている。
【0041】上記金属ハロゲン化物は、ジスプロシウム
Dy、ネオジウムNd、ホルミウムHo、ツリウムTm
の中から選ばれた少なくとも1種の希土類金属のハロゲ
ン化物と、セシウムCsのハロゲン化物と、少なくとも
インジウムInを含み、その他タリウムTl、ガリウム
Ga、亜鉛Zn、カドミウムCdの中から選ばれた少な
くとも1種のハロゲン化物とを含んでいる。
【0042】Dy,Nd,Ho,Tmの中から選ばれた
少なくとも1種の希土類金属のハロゲン化物はヨウ化物
および臭化物であり、具体的には、DyBr3 が0.8
mg,NdBr3 が0.2mgが封入されている。この場
合、NdBr3 /DyBr3 は0.01〜0.3モル比
とされており、本例では0.26モル比となっている。
【0043】セシウムCsのハロゲン化物はCsIであ
り、封入量が0.01mg/cc以上、0.2mg/cc以下に
規制されており、具体的にはこのCsIは0.15mg、
したがって0.16mg/cc封入されている。CsIをモ
ル数で換算すると、5.8×10-7モルとなっている。
【0044】Inを含むTl、Ga、Zn、Cdの中か
ら選ばれた少なくとも1種のハロゲン化物もヨウ化物お
よび臭化物であり、具体的には、InBrが0.4mg
(2.05×10-6モル)である。
【0045】上記金属ハロゲン化物の総封入量は3.0
×10-6モル/cc以上3.0×10-5モル/cc以下であ
り、本例では金属ハロゲン化物の総封入量を1.55mg
としてあり、モル数で換算すると5.3×10-6モルで
ある。よって、ヨウ化セシウムCsIの封入量と金属ハ
ロゲン化物の総封入量との関係は、0.11:1(モル
比)となっている。そして、水銀Hgは30mg封入され
ており、Arは封入圧が53kPa封入されている。さ
らに、水銀はハロゲン化水銀の状態でも封入されてお
り、具体的にはヨウ化水銀HgI2 の形態で0.2mg
(4.4×10-7モル)封入されている。よって、ヨウ
化水銀封入量/金属ハロゲン化物の総封入量は、0.0
83モル比となっている。
【0046】このようなランプ1は、リフレクタ3に取
り付けられて投光装置50を構成している。リフレクタ
3はガラスまたは金属からなり、回転曲面の内面に反射
特性に優れたTiO2 −SiO2 などの蒸着膜からなる
反射面31を有している。このリフレクタ3の前面投光
部、つまり開口部は径が90〜130mm程度に形成され
ており、背部の頂部には支持筒部32が設けられてい
る。この支持筒部32には上記ランプ1の口金24部分
が、絶縁セメント等の接着剤33により固着されてい
る。これにより、ランプ1のランプ軸O1 −O1 が、リ
フレクタ3の中心軸、つまり光軸O2 −O2 と略一致す
るようにしてこのランプ1がリフレクタ3に取着されて
いる。なお、リフレクタ3には導入孔34が形成され、
この導入孔34に前記ランプ1の外部リ−ド線25が貫
通して背面側に導かれている。
【0047】このようなランプ1は、口金24と外部リ
ード線25が交流・直流変換器などからなる電源手段4
0に接続されて点灯装置を構成している。この電源手段
40は、ランプに150W〜250Wの直流電力を投入
されることにより、ランプを管壁負荷が30〜100W
/cm2 程度の大きな負荷条件で点灯させるようになって
おり、上記ランプ1は、定格入力250Wであり、発光
管の内表面積が4.5cm2 であるから、管壁負荷は56
W/cm2 程度になる。
【0048】上記投光装置50は、例えば図2に示すよ
うなカラープロジェクタ装置に用いられる。図2の61
はカラープロジェクタ装置の本体となるハウジングであ
り、このハウジング61内には、上記投光装置50と、
液晶表示パネル62と、レンズなどの光学系63が設け
られているとともに、上記交流・直流変換器などからな
る電源手段40および液晶駆動装置64が設けられてい
る。電源手段40および液晶駆動装置64は商用電源6
5に接続されている。
【0049】電源手段40からの電源供給によりランプ
1が点灯すると、ランプ1から出た光はリフレクタ3に
より反射されて液晶表示パネル62を照射する。液晶表
示パネル62には各画素に対応して図示しないRGBの
カラーフィルタを備えており、このカラーフィルタが上
記液晶駆動装置64により制御されるようになってい
る。液晶表示パネル62を透過した光はこのカラーフィ
ルタによりRGBのいずれかに着色され、この着色光が
レンズなどの光学系63で集光されてスクリーン66に
投影されるようになっている。したがって、スクリーン
66上には液晶表示パネル62で制御された画像のカラ
ー映像が写し出されるようになる。
【0050】このような短ア−クメタルハライドランプ
1は、金属ハロゲン化物として、Dy,Nd,Ho,T
mの希土類金属の中から選ばれた少なくとも1種のヨウ
化物および臭化物、具体的には、DyBr3 を0.8m
g,NdBr3 を0.2mg封入してあるから、これらD
yBr3 やNdBr3 が可視光全般に亘り連続した発光
スペクトルの光を発し演色性がよい。
【0051】そして、このランプ1は、セシウムCsの
ハロゲン化物、具体的にはCsIを0.15mg(0.1
6mg/cc)封入してあるから、アークが細く絞られるよ
うになる。すなわち、ハロゲン化セシウムは本来的にア
ークを太くして安定化する性質を持っているから、これ
を封入するとアークの安定化に有効である。しかし、こ
のハロゲン化セシウムの封入量を制限することにより、
アークを細くすることができる。
【0052】アークが細くなると、発光面積が小さくな
るのでランプが点光源に近づくことになる。光源が点光
源に近ければ、レフレクタ3による反射制御が容易にな
るとともに、外に漏れる光を少なくするように制御する
こともでき、よって光の有効利用、つまり集光率が向上
する。この結果、ランプ1から出た光を無駄なくスクリ
ーン66上に投射することができ、スクリーン66上の
照度を高くすることができる。
【0053】図3は、ヨウ化セシウムCsIの封入量と
金属ハロゲン化物の総封入量とのモル比を変えた場合に
対するスクリーン照度の変化を測定した特性図である。
この測定結果より、ヨウ化セシウムCsIの封入量/金
属ハロゲン化物の総封入量(モル比)を0.2モル比以
下に規制すれば、スクリーン照度を最高値の80%以上
のレベルに高めることが確認される。したがって、ヨウ
化セシウムCsIの封入量/金属ハロゲン化物の総封入
量を0.20モル比以下に設定すれば、アークが細くな
ってスクリーン照度を高めることができる。
【0054】しかし、ハロゲン化セシウムの封入量/金
属ハロゲン化物の総封入量を0.01モル比未満にする
と、アークが不安定になり、アークの曲りや揺れが生じ
て画面がちらつくなどの不具合が生じる。
【0055】よって、ハロゲン化セシウムの封入量/金
属ハロゲン化物の総封入量は0.01〜0.20モル比
の範囲に設定するのがよい。ところで、ハロゲン化セシ
ウムの封入量/金属ハロゲン化物の総封入量は0.01
〜0.20モル比の範囲に設定、またはハロゲン化セシ
ウムの封入量を0.01mg/cc以上、0.20mg/cc以
下に規制した場合、アークが細くなるが、アークが発光
管内の対流の影響を受けて曲りや揺れを生じることがあ
る。そこで、インジウムを封入した。すなわち、本例で
はInBrを0.4mg(2.05×10-6モル)封入し
たから、このインジウムは若干アークを太くする。ただ
し、インジウムは発光領域が可視光(セシウムの場合は
発光領域は赤外線域)であるから、インジウムの発光が
ランプの光量の増大に寄与し、アークが若干太くなって
も、集光率を高めるのに有効となる。
【0056】したがって、このような実施の形態のラン
プであれば、アークの安定化を損なうことなくアークを
細くして発光面積を小さくし、これにより点光源に近づ
けることができ、集光率を高くすることができる。
【0057】ハロゲン化インジウム封入量/金属ハロゲ
ン化物の総封入量は、0.005〜0.70(モル比)
に設定するのがよい。下記表1はランプの初期点灯時に
おけるアークの安定具合を調べた結果を示すものであ
る。
【0058】
【表1】
【0059】表1から、ハロゲン化セシウムの封入量/
金属ハロゲン化物の総封入量が0.01〜0.20モル
比の範囲であり、しかもハロゲン化インジウム封入量/
金属ハロゲン化物の総封入量が、0.005モル比以上
であれば、アークが安定化することが確認される。ハロ
ゲン化インジウム封入量/金属ハロゲン化物の総封入量
が0.005モル比未満であると、アークが細くなり過
ぎて発光管内の対流の影響を受けるから曲りや揺れなど
を生じて不安定になる。
【0060】なお、ハロゲン化インジウム封入量/金属
ハロゲン化物の総封入量を、0.70モル比以下にする
と集光率を90%以上のレベルに維持できる。これは、
インジウムはアークを太くするが、発光領域が可視光
(セシウムの場合は発光領域は赤外線域)であるため、
インジウムの発光がランプの光量の増大に寄与し、した
がって光学系と組み合わせた場合の光学系から出力され
る発光量が増すから集光率を高めるのに有効となってい
るものと考えられる。
【0061】よって、ハロゲン化セシウムの封入量/金
属ハロゲン化物の総封入量は0.01〜0.20モル比
の範囲に設定、またはハロゲン化セシウムの封入量を
0.01mg/cc以上、0.20mg/cc以下に規制した場
合、ハロゲン化インジウム封入量/金属ハロゲン化物の
総封入量を0.005〜0.70モル比に規制すれば、
アークの安定化を損なうことなくアークを細くして発光
面積を小さくし、これにより点光源に近づけることがで
き、集光率を高くすることができることになる。ただ
し、0.70を越えると発光管全体の発光量(全光束
量)は低下し出し、光学系を通じた明るさが低下する。
【0062】また、インジウムInは、光の3原色であ
るRGBの波長域にピーク波長を有し、よってこれらR
GBの光を効率よく放射する。このため演色性、発光効
率を高めるのに有効である。
【0063】そして、Inに加えて、さらにTl、G
a、Zn、Cdの中から選ばれた少なくとも1種のヨウ
化物および臭化物を封入すれば、これらはRGBの波長
域にピーク波長を有し、これらRGBの光を効率よく放
射するため演色性、発光効率が向上する。
【0064】また、上記実施形態のランプは、水銀がハ
ロゲン化水銀の状態で封入されており、具体的にはヨウ
化水銀HgI2 の形態で0.2mg(4.4×10-7
ル)封入されている。これは相対的にハロゲン化水銀の
封入量が多くなっており、このためハロゲンが過剰に封
入されることになり、光束の維持率がよくなる。つま
り、ハロゲンが過剰に封入されると電極の細りが抑制さ
れ、寿命特性が向上し、スクリーン照度の維持率も向上
する。
【0065】In、Tl、Ga、Zn、Cdの中から選
ばれた少なくとも1種のハロゲン化物を封入せずに過剰
のハロゲンを封入した場合は、数百時間の内に電極の細
りが発生するが、少なくともInを含む上記In、T
l、Ga、Zn、Cdのハロゲン化物を封入して過剰の
ハロゲンを封入した場合は電極の細りが数千時間発生し
なくなる。下記表2は点灯1000時間後における電極
細りの発生具合を調べて結果を示すものである。
【0066】
【表2】
【0067】この表2から、ハロゲン化水銀の封入量/
金属ハロゲン化物の総封入量が0.1モル比を越える
と、ハロゲンが過剰になり過ぎ、ハロゲンサイクルが活
発になって電極の細りが発生することが判る。このた
め、ハロゲン化水銀の封入量/金属ハロゲン化物の総封
入量は0.1モル比以下に抑える必要がある。
【0068】また、図5はスクリーンの照度維持率を調
べたものであり、ハロゲン化水銀の封入量/金属ハロゲ
ン化物の総封入量が0.01モル比未満になると、スク
リーンの照度維持率が急激に低下する。
【0069】このようなことから、ハロゲン化水銀の封
入量/金属ハロゲン化物の総封入量は0.01〜0.1
モル比に設定すれば、電極の細りが抑制され、寿命特性
が向上し、スクリーン照度の維持率を向上させることが
できる。
【0070】したがって、実施形態のランプは、アーク
の安定化を損なうことなくアークを細くして発光面積を
小さくし、これにより点光源に近づけることができ、集
光率を高くすることができ、加えて寿命特性が向上する
ことになる。
【0071】さらに、希土類金属のハロゲン化物は、ジ
スプロシウムとネオジウムのハロゲン化物を含み、ネオ
ジウムハロゲン化物の封入量/ジスプロシウムハロゲン
化物の封入量を、0.01〜0.3モル比にすれば色ず
れが少なくなる。すなわち、ネオジウムのハロゲン化物
は、500nm付近に発光ピークを有する連続発光分布を
もっており、視感度曲線に近いことから効率がよく、色
ずれが少ない。しかし、ネオジウムの封入量が過剰にな
ると、効率はよくなるが、スクリーン全体が緑系の色に
近くなり、色度のずれが大きくなって白色が得られなく
なる。
【0072】つまり、ネオジウムハロゲン化物の封入量
/ジスプロシウムハロゲン化物の封入量が0.01モル
比未満の場合は、効率が低下し、スクリーン上にドーナ
ツ形の赤系の色むらが生じることがある。また、ネオジ
ウムハロゲン化物の封入量/ジスプロシウムハロゲン化
物の封入量が0.1モル比を越えると、効率はよくなる
が、スクリーン全体が緑系の色に近くなり、色度のずれ
が大きくなって白色が得られなくなる。よって、効率と
色度のずれを少なくするには、ネオジウムハロゲン化物
の封入量/ジスプロシウムハロゲン化物の封入量を、
0.01〜0.3モル比にするのがよい。
【0073】さらに、上記ランプ1は、電極間距離が1
0mm以下、好ましくは3mm〜7mmの範囲に設定されるか
ら、アーク長が短くなり、このことも点光源に近づける
ことができる大きな要因である。
【0074】さらに、上記ランプ1は、発光管の内容積
が1.5cc以下であるから、発光面積が小さくなり、点
光源に近づけることができる。また、上記ランプ1は、
管壁負荷が30W/cm2 以上の高負荷で点灯されるか
ら、発光量が多くなり、投光装置50として照射量が増
すとともに、カラープロジェクタ装置としてスクリーン
66の輝度が向上する。
【0075】そしてまた、ランプ1は直流点灯されるの
で、カタホリシス現象により点灯中に金属ハロゲン化物
と水銀とが、陽極と陰極とに分離されるようになり、よ
ってハロゲン化物がバルブ壁に付着し難くなる。このた
め失透を防止することができ、寿命特性が向上する。
【0076】そして、上記実施形態の投光装置50は、
光源としてのメタルハライドランプ1が点光源に近く高
輝度で点灯されるから、リフレクタ3による反射制御が
容易になり、集光率を高めることができる。さらに、本
実施形態のカラープロジェクタ装置によれば、スクリー
ン66面の輝度を高めることができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したとおり請求項1の発明によ
れば、ハロゲン化セシウムの封入量/金属ハロゲン化物
の総封入量の関係を0.01〜0.20モル比に設定し
たから、アークを細くすることができ、よって発光面積
を小さくして点光源に近づけることができる。しかも、
ハロゲン化インジウム封入量/金属ハロゲン化物の総封
入量を、0.005〜0.70(モル比)に設定したか
ら、アークが安定化し、集光率が高くなる。よって、ア
ークの安定化を損なうことなくアークを細くすることが
でき発光面積が小さくなり、これにより点光源に近づけ
ることができ、集光率を高くすることができる。
【0078】請求項2の発明によれば、ハロゲン化セシ
ウムの封入量を0.01mg/cc以上、0.2mg/cc以下
に規制したから、請求項1の場合と同様に、アークを細
くすることができ、よって発光面積を小さくして点光源
に近づけることができる。そかも、この場合も、ハロゲ
ン化インジウム封入量/金属ハロゲン化物の総封入量
を、0.005〜0.70(モル比)に設定したから、
アークが安定化し、集光率が高くなる。よって、アーク
の安定化を損なうことなくアークが細くなり発光面積が
小さくなり、これにより点光源に近づけることができ、
集光率を高くすることができる。
【0079】請求項3の発明によれば、金属ハロゲン化
物として、希土類金属のハロゲン化物およびセシウムの
ハロゲン化物、インジウムのハロゲン化物のほかに、タ
リウム、ガリウム、亜鉛、カドミウムから選ばれた少な
くとも1種のハロゲン化物を封入したから、光の3原色
であるRGBの波長域にピーク波長を呈し、これらRG
Bの光を効率よく放射するので、演色性および発光効率
に優れる。
【0080】請求項4の発明によれば、ハロゲン化水銀
の封入量/金属ハロゲン化物の総封入量を0.01〜
0.10モル比にしたから、ハロゲンが過剰に封入され
ることになり、電極の細りが抑制され、寿命特性が向上
し、スクリーン照度の維持率を向上させることができ
る。よって、アークの安定化を損なうことなくアークが
細くなり発光面積が小さくなり、これにより点光源に近
づけることができ、集光率を高くすることができ、加え
て寿命特性が向上する。
【0081】請求項5の発明によれば、ネオジウムハロ
ゲン化物の封入量/ジスプロシウムハロゲン化物の封入
量を、0.01〜0.3モル比にしたから、色ずれが少
なくなる。したがって、アークの安定化を損なうことな
くアークが細くなり発光面積が小さくなり、これにより
点光源に近づけることができ、集光率を高くすることが
でき、加えて色度のずれが抑制される。
【0082】請求項6の発明によれば、電極間距離を1
0mm以下にしたから、アークが小さくなり、点光源に近
づけることができる。請求項7の発明によれば、気密容
器の内容積を1.5cc以下にしたから、気密容器が小さ
くなり、点光源に近づけることができる。
【0083】請求項8の発明によれば、管壁負荷が30
W/cm2 以上の高負荷で点灯されるから、光量が多くな
り、高輝度になる。請求項9の発明によれば、ランプが
直流点灯されるので、金属ハロゲン化物と水銀が陽極と
陰極とに分離され、金属ハロゲン化物がバルブ壁に付着
し難くなって失透を防止することができ、寿命特性が向
上する。
【0084】請求項10の発明によれば、各ランプの特
性を生かした点灯装置を提供できる。請求項11の発明
によれば、光源としてのメタルハライドランプが高輝度
で点光源に近いからリフレクタによる反射制御が容易に
なり、集光率を高めることができる。請求項12の発明
によれば、請求項11の投光装置を用いるのでスクリー
ン面の輝度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】メタルハライドランプとリフレクタとからなる
投光装置および点灯装置の構成を示す断面図。
【図2】カラー液晶プロジェクタの原理を示す説明図。
【図3】ハロゲン化セシウムと金属ハロゲン化物の封入
モル比とスクリーン上の輝度との関係を示す特性図。
【図4】ハロゲン化セシウムの単位容積当りの封入量と
スクリーン上の輝度との関係を示す特性図。
【図5】ハロゲン化水銀の封入量と点灯時間とスクリー
ン上の照度維持率との関係を示す特性図。
【符号の説明】
1…メタルハライドランプ 3…リフレクタ 20…発光管 21a…陽極 21b…陰極 22…封止部 23…金属箔導体 24…口金 25…外部リ−ド線 31…反射面 40…直流電源手段 50…投光装置 62…液晶表示パネル 63…光学系 64…液晶駆動装置 66…スクリーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 以知郎 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内 (72)発明者 村瀬 七生 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気密容器と;この気密容器内に設けられ
    た一対の電極と;上記気密容器に封入され、ジスプロシ
    ウム、ネオジウム、ホルミウム、ツリウムから選ばれた
    少なくとも1種の希土類金属のハロゲン化物と、セシウ
    ムのハロゲン化物と、インジウムのハロゲン化物と、を
    含み;総封入量が、3.0×10-6モル/cc以上3.0
    ×10-5モル/cc以下であり、 この総封入量に対する上記ハロゲン化セシウムの封入量
    が、 0.01≦ハロゲン化セシウムの封入量/総封入量≦
    0.20(モル比) とされ、 上記総封入量に対するハロゲン化インジウムの封入量
    が、 0.005≦ハロゲン化インジウム封入量/総封入量≦
    0.70(モル比) とされた金属ハロゲン化物と;上記気密容器に封入され
    た水銀および希ガスと;を具備したことを特徴とするメ
    タルハライドランプ。
  2. 【請求項2】 気密容器と;この気密容器内に設けられ
    た一対の電極と;上記気密容器に封入され、ジスプロシ
    ウム、ネオジウム、ホルミウム、ツリウムから選ばれた
    少なくとも1種の希土類金属のハロゲン化物と、セシウ
    ムのハロゲン化物と、インジウムのハロゲン化物と、を
    含み;総封入量が、3.0×10-6モル/cc以上3.0
    ×10-5モル/cc以下であり、 上記ハロゲン化セシウムの封入量が、0.01mg/cc以
    上、0.2mg/cc以下であり、 上記総封入量に対するハロゲン化インジウムの封入量
    が、 0.005≦ハロゲン化インジウム封入量/総封入量≦
    0.70(モル比) とされた金属ハロゲン化物と;上記気密容器に封入され
    た水銀および希ガスと;を具備したことを特徴とするメ
    タルハライドランプ。
  3. 【請求項3】 上記金属ハロゲン化物は、希土類金属の
    ハロゲン化物およびセシウムのハロゲン化物、インジウ
    ムのハロゲン化物のほかに、タリウム、ガリウム、亜
    鉛、カドミウムから選ばれた少なくとも1種のハロゲン
    化物を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項2の
    いずれか一に記載のメタルハライドランプ。
  4. 【請求項4】 金属ハロゲン化物の総封入量に対するハ
    ロゲン化水銀の封入量を、 0.01≦ハロゲン化水銀の封入量/金属ハロゲン化物
    の総封入量≦0.10(モル比) としたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいず
    れか一に記載のメタルハライドランプ。
  5. 【請求項5】 希土類金属のハロゲン化物は、ジスプロ
    シウムとネオジウムのハロゲン化物を含み、ジスプロシ
    ウムハロゲン化物の封入量に対するネオジウムハロゲン
    化物の封入量を、 0.01≦ネオジウムハロゲン化物の封入量/ジスプロ
    シウムハロゲン化物の封入量≦0.3(モル比) としたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいず
    れか一に記載のメタルハライドランプ。
  6. 【請求項6】 上記電極は電極間距離が10mm以下に設
    定されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5
    のいずれか一に記載のメタルハライドランプ。
  7. 【請求項7】 気密容器の内容積は1.5cc以下とした
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一
    に記載のメタルハライドランプ。
  8. 【請求項8】 管壁負荷が30W/cm2 以上で点灯され
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか
    一に記載のメタルハライドランプ。
  9. 【請求項9】 上記一対の電極は陽極と陰極とで構成さ
    れ、直流点灯されることを特徴とする請求項1ないし請
    求項8のいずれか一に記載のメタルハライドランプ。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9のいずれか一
    に記載のメタルハライドランプと;このメタルハライド
    ランプを安定点灯させる電源手段と;を備えたことを特
    徴とする点灯装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし請求項9のいずれか一
    に記載のメタルハライドランプと;このランプから放射
    される光を反射するリフレクタと;を具備したことを特
    徴とする投光装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の投光装置と;この
    投光装置から照射される光で投影される表示装置と;を
    含むことを特徴とするプロジェクタ装置。
JP8074334A 1995-03-31 1996-03-28 メタルハライドランプとその点灯装置および投光装置ならびにプロジェクタ装置 Pending JPH08329889A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6670759B1 (en) * 1999-05-25 2003-12-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Electrodeless discharge lamp

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6670759B1 (en) * 1999-05-25 2003-12-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Electrodeless discharge lamp

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