JPH0833031B2 - 建築物の構築方法 - Google Patents

建築物の構築方法

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JPH0833031B2
JPH0833031B2 JP2215226A JP21522690A JPH0833031B2 JP H0833031 B2 JPH0833031 B2 JP H0833031B2 JP 2215226 A JP2215226 A JP 2215226A JP 21522690 A JP21522690 A JP 21522690A JP H0833031 B2 JPH0833031 B2 JP H0833031B2
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成 坂本
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は建築物の構築方法に関し、特に作業用構台
兼用移動梁をコンクリート等からなるコア部に沿ってリ
フトアップしながら、この移動梁を利用して各階の躯体
部を下から上に順次構築する。
〔従来の技術〕
高層建築物においてコア壁をRC造とし、外周フレーム
を鉄骨造とする構造形式は、省力構法として米国で広く
行われている。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記構造形式を我が国に導入するにあたっては耐震構
造としなければならず、そのためコア壁と外周フレーム
とを緊結するハット梁を最上階に設ける必要がある。し
かし、このハット梁は通常鉄骨のトラスで構成され複雑
な仕口と大重量の鉄骨が用いられ、高層建物の最上階の
施行となることで難工事となるという問題点があった。
この発明は、このような従来技術の問題点に着目して
なされたものであって、前記ハット梁となる梁を地組し
たうえコア壁に沿わせてリフトアップさせるとともに、
この梁をリフトアップの行程で各階の躯体構築のため
に、作業用構台兼用移動梁として使用することにしたも
のであり、そのリフトアップのための具体的な方法を提
供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
この発明の建築物の構築方法は、建築物のコア部を、
コア部用クレーンにより資材を吊上げつつ先行して構築
し、次いで、地組され且つ揚重装置が備えられた作業用
構台兼用移動梁を前記コア部に沿ってリフトアップし、
この状態で、前記移動梁に付設した揚重装置を用いて移
動梁のある階より下の階の資材を搬入してその階の躯体
部を構築し、その後、前記移動梁を同様にリフトアップ
して、その上の階の躯体部を同様に構築することを繰り
返して、建築物を下から上に順次構築する方法であっ
て、前記移動梁の端部から張出部を水平方向に突設する
ことにより前記張出部を下方の躯体より張り出させて、
前記揚重装置を移動梁から張出部まで移動させることに
より、前記揚重装置により躯体の外側から前記移動梁の
下の階に資材を吊り上げてその階の躯体部を構築すると
ともに、前記移動梁に上下に伸縮するジャッキを設置
し、このジャッキの上部と下部に、前記コア部に向けて
進退する突起を夫々備え、さらに前記コア部には前記ジ
ャッキの上下の突起が係合する係合部を上下方向に適宜
の間隔で設けておいて、前記上下の突起の進退と前記ジ
ャッキの伸縮とにより、前記移動梁の荷重を前記コア部
に負荷しつつ前記移動梁をリフトアップするものであ
る。
〔作用〕
この発明では、コア部用クレーンにより吊上げられた
資材を用いて先行して構築されたコア部をガイドとし
て、作業用構台兼用移動梁をリフトアップしながら、下
から上の各階ごとに、前記移動梁に装架した揚重装置を
介して資材を揚重,搬入するとともに、梁,床,壁,天
井等の各介の躯体を構築する。前記移動梁には端部から
張出部が突設されていて、この張出部まで前記揚重装置
を移動させることにより、躯体の外側から資材を吊り上
げて、この資材により躯体部を構築することができる。
また前記移動梁のリフトアップには、前記移動梁に設置
されたジャッキの上下の突起を、コア部に形成された係
合部に対して進退させて係合,離脱動作させるととも
に、前記ジャッキを伸縮することにより、ジャッキを尺
取り虫のように上昇させて移動梁を順次リフトアップす
る。このとき、1階分のリフトアップのために、ジャッ
キを1回伸縮するようにしてもよいし、またジャッキを
複数回伸縮させることにより1階分のリフトアップをす
るようにしてもよい。このとき作業用構台兼用移動梁の
自重及びこの移動梁に負荷される重量は、ジャッキの前
記突起を介して前記コア部に支持される。このため、前
記移動梁により成る階において躯体の構築作業中には、
ジャッキにおける上下の突起をいずれもコア壁の係合部
に係合させておくことが、移動梁をコア壁に安定して支
持させるために好適である。
〔実施例〕
第1図(a)〜(f)は建築物の構築手順を示す説明
図であって、同図(a)は基礎の上にコンクリートによ
りコア部1を先行して構築する。コア部1は、この実施
例では建築物の平面中央に構築されて、エレベータや設
備機械室や便所等を設置するためにコンクリートにより
構成されるものである。このコア部1を構築するための
資材コア部1上部に架設されたタワークレーン2により
行い、その揚重はコア部1内部を経由して行われる。ま
たコア部1の構築に並行して1階部分の床が施行され
る。
コア部1が所定の階まで構築されると、第1図(b)
に示すように1階部分の床上で作業用構台兼用移動梁3
を地組するとともに、この移動梁3の下面に天井走行型
揚重装置を取付ける。移動梁3には張出部3aが水平方向
に突設されている。またこのとき移動梁3に後述のジャ
ッキも取付ける。さらにこのときから地下1階の躯体
を、所謂逆打工法により地盤を掘削して構築する。
第1図(c)は、移動梁3の下面に取付けられた天井
走行型揚重装置4を利用して10階の躯体5の構築が進行
している状態を示しており、すでに構築された9階まで
の躯体5の外側から、揚重装置4を利用して第10階を構
築する資材を揚重,搬入し、構築作業を行っている。こ
こで、コア部1に対して移動梁3を支持しているのがジ
ャッキ6であり、このジャッキ6はコア部1に対して移
動梁3をリフトアップする作用もする。かかるジャッキ
6の構造と動作については後述する。なお、この実施例
では、構築した躯体5の上部と移動梁3との間には2つ
以上の階に相当する高さ空間をおいて作業していること
が理解できる。
第1図(d)は20階の躯体5を構築中の状態であり、
ここでは地下2階の躯体を前記地下1階と同様に構築し
ている。また、第1図(e)は30階の躯体5を構築中の
状態である。
同図(f)は34階の躯体5が構築され、この階を構築
するために34階の床面から2階分の空間をおいて上にあ
った移動梁3を1階分降下させて、移動梁3を35階の高
さにした状態である。この段階ではコア部1はすでに構
築が終了しているためにタワークレーン2は撤去されて
いる。また、前記のように移動梁3を1階分降下させる
前に、移動梁3に取付けられていた揚重装置4と、移動
梁3から横方向に突出していた張出部3aとが撤去されて
いる。この1階分の降下の後に、移動梁3に取付けられ
ていたジャッキ6も撤去する。したがって前記降下のと
きにジャッキ6が当たる部分については、34階のうちコ
ア部1周囲の一部分はジャッキ6の撤去までは構築せ
ず、ジャッキ6の撤去後に34階の残部を仕上げることに
なる。
ここで、移動梁3はハット梁として建築物の最上階自
体及びその屋根を構成するとともに、コア部1とその周
囲の構築物との間の連結強度を向上させることができる
が、この移動梁3に建築物を管理するための機器類を設
置することもできるし、他の用途として使用してもよ
い。
第2図は、構築中の建築物の斜視図であり、移動梁3
がコア部1を囲んでいる様子が理解できるし、コア部1
を形成するためのジャンプフォーム7も示されている。
なお、ここではタワークレーン2は省略している。コア
部1の構造としては、RC造,PC造,S造等いずれの構造物
でも適用できるし、この実施例ではコア部1を壁状とし
たが柱状のものであってもよい。
第3図は前記ジャッキ6の説明図であり、移動梁3に
おける、コア部1を取り囲む位置にジャッキ6が設置さ
れている。このジャッキ6は、液圧又は空気圧で駆動さ
れるシリンダ装置6aと、そのピストンロッド上端に固定
される上ブロック6bと、シリンダ装置6aのチューブ下端
に枠6cを介して固定される下ブロック6dと、枠6cに固定
されたブラケット6eと、移動梁3に設置されて前記ブラ
ケット6eに連結されるウィンチ6fとからなる。
移動梁3の内側の縁と枠6cとはコア部1を囲んでお
り、平面四角形のコア部1に沿って複数のジャッキ6が
第4図に示すようにコア部1を囲むように配置される。
なお第4図では移動梁3を構成する主要な構造材のみが
図示される。
ジャッキ6の上下のブロック6b,6dには、液圧又は空
気圧で駆動される進退駆動装置8,9が夫々設置され、こ
れらにはコア部1に向けて進退する突起8a,9aが夫々保
持されている。また、コア部1には前記突起8a,9aが係
合する穴11が、上下方向に適宜の間隔をおき、且つ水平
方向にはジャッキ6の数と位置に対応して形成されて突
起8a,9aの係合部をなす。この穴11の上下のピッチは、
躯体5の1階分に相当するピッチ、又はその半分のピッ
チ等、1回又は複数回のジャッキ6の伸縮により移動梁
3を1階分リフトアップできるようにしてある。なお、
ジャッキ6と進退駆動装置8,9に液圧又は空気圧を供給
する回路及びこれらを制御する弁類は省略してある。
そして、第3図により移動梁3のリフトアップの例を
説明すると、先ず進退駆動装置9を駆動させて突起9aを
後退させ、突起8aのみで移動梁3をコア部1に支持させ
る。次いでウィンチ6fを巻上げ且つシリンダ装置6aの圧
力を解除してジャッキ6を収縮させることにより、枠6c
と下ブロック6dを、進退駆動装置9と突起9aとともに引
き上げる。
ここで、所定寸法だけ引き上げると、突起9aが1つ上
の穴11と同一高さになり、この状態で突起9aを前進さ
せ、その穴11に係合させた後、上の突起8aを後退させ
て、下の突起9aのみで移動梁3をコア部1に支持させて
ジャッキ6を伸長させるとともにウィンチ6fを巻戻す。
ジャッキ6を所定長さに伸長すると、同一寸法だけ移動
梁3は上昇し、且つ上の突起8aが前回係合していた穴の
上の穴11と同一高さになり、この状態で突起8aを前進さ
せて穴11に係合させる。これがジャッキ6の1ピッチの
上昇であるが、1階分の上昇のためには、穴11の上下の
ピッチとジャッキ6が伸縮する寸法との関連で、ジャッ
キ6のピッチ数が決定される。
なお、前記説明では、ジャッキ6の収縮をウィンチ6f
により行ったが、シリンダ6aを複動型にすれば流体圧に
より伸縮するためウィンチ6fは不要になる。また突起8
a,9aに関しては、前記の進退のように短い距離の進退で
あってバネと磁力との組合せで進退する周知の進退機構
を採用することもできる。また、前記動作はコア部1を
囲む各ジャッキ6において同時に行われることは勿論で
ある。さらに、第3図においては、移動梁3を構成する
上下の梁間隔は小さく図示されているし、また上下の梁
の間のトラスは表示されていない。
第5図はコア壁部の上端に継ぎ梁12を構築し、これに
上昇させた移動梁3を接続した例を示している。12aは
そのジョイント部である。この場合には、前記のように
最上階の構築後に移動梁3を降下させないで、移動梁3
は継ぎ梁12と同一高さにした状態で、最上階又はその屋
根部分を構築する。
第6図(a)(b)(c)(d)は、コア部1と移動
梁3との関係を示す平面概略図であり、ここに図示され
る移動梁3には、コア壁部に対向する位置に複数のジャ
ッキ6が前記同様に備えられている。なお、コア壁部と
移動梁3との関係はここに例示した他の態様についても
この発明を適用することができることは勿論である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明にあっては、建築物の
最上階まで上昇させる作業用構台兼用移動梁を地組する
から、そのための高所作業がなくなるとともに、この移
動梁をリフトアップしながら下から上への各階の躯体
を、前記移動梁を利用しながら構築するものであるた
め、コア部以外の部分の構築に大スパンのクレーンを使
用する必要がないし、外周部にクレーンが走行する必要
がないため、敷地に余裕のない場合であっも施行が容易
となる。
また、建築物のコア部はコア部用クレーンにより資材
を吊上げつつ構築する一方、躯体部は、移動梁の端部か
ら水平方向に突設された張出部まで揚重装置を移動させ
ることにより躯体の外側から前記移動梁の下の階に資材
を吊り上げて構築するから、資材の吊上げはコア部用と
躯体部用とで経路が相違するため、両者の吊上げを並行
して独立に行うことができ、コア部用と躯体部用との資
材の吊上げが干渉することがない。
さらに、作業用構台兼用移動梁にジャッキを取付け
て、これによりコア壁に沿って作業用構台兼用移動梁を
尺取り虫式にリフトアップする具体的な工法としたため
に、作業用構台兼用移動梁のリフトアップ手段が具体化
した。
さらに、作業用構台兼用移動梁は最終的にコア部に固
定して建築物のハット梁とすることができるために、構
造体として建築物の強度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(f)はこの発明に係る建築物の構築手
順の一例を示す正面図、第2図は構築中の建築物の斜視
図、第3図はジャッキとコア部との関係を示す断面図、
第4図はコア部と移動梁とジャッキとの配置を示す説明
図、第5図はコア部上端に継ぎ梁を設置した場合の説明
図、第6図(a)〜(d)はコア部と移動梁とジャッキ
の配置の例を示す平面図である。 1……コア部、3……移動梁、3a……張出部、5……躯
体、6……ジャッキ、6a……シリンダ装置、8,9……進
退駆動装置、8a,9a……突起、11……穴(係合部)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物のコア部を、コア部用クレーンによ
    り資材を吊上げつつ先行して構築し、次いで、地組され
    且つ揚重装置が備えられた作業用構台兼用移動梁を前記
    コア部に沿ってリフトアップし、この状態で、前記移動
    梁に付設した揚重装置を用いて移動梁のある階より下の
    階の資材を搬入してその階の躯体部を構築し、その後、
    前記移動梁を同様にリフトアップして、その上の階の躯
    体部を同様に構築することを繰り返して、建築物を下か
    ら上に順次構築する方法であって、前記移動梁の端部か
    ら張出部を水平方向に突設することにより前記張出部を
    下方の躯体より張り出させて、前記揚重装置を移動梁か
    ら張出部まで移動させることにより、前記揚重装置によ
    り躯体の外側から前記移動梁の下の階に資材を吊り上げ
    てその階の躯体部を構築するとともに、前記移動梁に上
    下に伸縮するジャッキを設置し、このジャッキの上部と
    下部に、前記コア部に向けて進退する突起を夫々備え、
    さらに前記コア部には前記ジャッキの上下の突起が係合
    する係合部を上下方向に適宜の間隔を設けておいて、前
    記上下の突起の進退と前記ジャッキの伸縮とにより、前
    記移動梁の荷重を前記コア部に負荷しつつ前記移動梁を
    リフトアップすることを特徴とする建築物の構築方法。
JP2215226A 1990-08-14 1990-08-14 建築物の構築方法 Expired - Lifetime JPH0833031B2 (ja)

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