JPH08331705A - モータ駆動装置および電気自動車 - Google Patents

モータ駆動装置および電気自動車

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JPH08331705A
JPH08331705A JP7160018A JP16001895A JPH08331705A JP H08331705 A JPH08331705 A JP H08331705A JP 7160018 A JP7160018 A JP 7160018A JP 16001895 A JP16001895 A JP 16001895A JP H08331705 A JPH08331705 A JP H08331705A
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正一 佐々木
Nariyuki Kawazu
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 出力特性が異なる2つの直流電源から取り出
し可能な出力範囲に制限を設けずに出力を取り出してモ
ータを駆動する。 【構成】 モータ駆動装置10は、燃料電池12と、燃
料電池12から出力される直流電圧を三相交流電圧に変
換する第1インバータ14と、二次電池22と、二次電
池22から出力される直流電圧を三相交流電圧に変換す
る第2インバータ24と、第1インバータ14に接続さ
れた第1コイル36および第2インバータ24に接続さ
れた第2コイル38をステータの各ティースに捲回して
なるモータ30と、第1インバータ14および第2イン
バータ24の変換を制御する制御装置40とを備える。
各コイルにより独立にモータ30の駆動が可能であり、
各コイルに印加される電源系統も独立であるから、燃料
電池12と二次電池22から独立に出力を取り出してモ
ータ30を駆動することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータ駆動装置および
電気自動車に関し、詳しくは、直流電圧発生手段により
発生した直流電圧を電源としてモータを駆動するモータ
駆動装置、および燃料電池と充放電可能な二次電池とを
備え該燃料電池から生じる電気エネルギにより駆動する
電気自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のモータ駆動装置および電
気自動車としては、図13の従来例のモータ駆動装置1
10に示すように、燃料電池112の出力端子と充放電
可能な二次電池122とをDC/DCコンバータ114
を介して接続し、燃料電池112から見てDC/DCコ
ンバータ114の下流側にDCモータ130を接続する
ものが提案されている(例えば、特開平3−27657
3号公報や特開平2−168802号公報,特開昭63
−48770号公報等)。
【0003】燃料電池112と二次電池122との間に
DC/DCコンバータ114を介在させるのは、燃料電
池112と二次電池122の出力特性が異なることによ
る。図14は、燃料電池112および二次電池122の
出力特性の一例を示したグラフである。グラフ中、直線
Aは燃料電池112の出力特性であり、直線Bは二次電
池122の出力特性である。いま、DC/DCコンバー
タ114がない状態を考える。燃料電池112からの出
力を大きくするために、その電流を値I1から値I2に
すると、燃料電池112の出力端子間電圧は値V1から
値V2に下がる。このとき、燃料電池112と二次電池
122が並列に接続されているから、二次電池122の
出力端子間電圧も値V2となり、その電流値は値I3か
ら値I4となる。グラフから解るように、燃料電池11
2の電流値の変化(値I1と値I2との差)に比して二
次電池122の電流値の変化(値I3と値I4との差)
の方が明らかに大きいから、燃料電池112から大きな
出力を得ようとすると、二次電池からはそれ以上の大き
な出力となってしまう。
【0004】このことは、二次電池122の出力は容易
に大きく変えることができるが、燃料電池112の出力
は容易には大きく変えることができないことを意味す
る。したがって、燃料電池112と二次電池122との
間にDC/DCコンバータ114を備え、これにより燃
料電池112からの出力と二次電池122からの出力と
を調整する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記D
C/DCコンバータを備えるモータ駆動装置およびこの
モータ駆動装置を備える電気自動車では、DC/DCコ
ンバータのエネルギ変換効率が100%でないことか
ら、装置全体としての効率が低くなるという問題があっ
た。また、DC/DCコンバータを設置するスペースも
必要であり、装置をコンパクトにできないという問題も
あった。
【0006】また、DC/DCコンバータは、燃料電池
からの入力電圧の範囲を広げると、その寸法が大きくな
る。したがって、DC/DCコンバータは、通常、入力
電圧範囲を定格入力電圧に対して±20%程度に設計し
ている。このため、DC/DCコンバータを用いても燃
料電池からの出力は制限されてしまう。
【0007】本発明のモータ駆動装置は、こうした問題
を解決し、出力特性が異なる2つの直流電圧発生手段か
ら取り出し可能な出力範囲に制限を設けることなく出力
を取り出してモータを駆動すると共に、装置全体として
のエネルギ効率をより良くすることを目的とし、本発明
の電気自動車は、こうしたモータ駆動装置を搭載した車
両において、モータ駆動装置を車両の運転状態に応じて
より効率よく運転することを目的とする。こうした目的
を達成するために、次の構成を採った。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のモータ駆動装置
は、直流電圧を発生する第1直流電圧発生手段と、該第
1直流電圧発生手段により発生した直流電圧を第1の所
定相数の交番する交流電圧に変換する第1変換手段と、
前記第1直流電圧発生手段と異なる特性を備え、直流電
圧を発生する第2直流電圧発生手段と、該第2直流電圧
発生手段により発生した直流電圧を第2の所定相数の交
番する交流電圧に変換する第2変換手段と、前記第1変
換手段に接続され該第1変換手段から供給される交流電
圧により交番する磁界を発生する第1コイルと、前記第
2変換手段に接続され該第2変換手段から供給される交
流電圧により交番する磁界を発生する第2コイルとを有
するモータと、前記第1変換手段および前記第2変換手
段の変換を制御して前記モータを駆動制御する制御手段
とを備えたことを要旨とする。
【0009】ここで、前記モータ駆動装置において、前
記モータは、前記第2コイルを、前記第1コイルが発生
する磁界により交番する誘導電圧を生じるよう配置して
なり、前記第2直流電圧発生手段は、充放電可能な二次
電池であり、前記第2変換手段は、前記第2直流電圧発
生手段により発生した直流電圧を前記第2の所定相数の
交番する交流電圧に変換する直交変換と、前記第2コイ
ルが生じる前記誘導電圧を所定の直流電圧に変換する交
直変換とを切り換えて行なう手段である構成とすること
もできる。
【0010】本発明の電気自動車は、燃料電池と、充放
電可能な二次電池とを備え、該燃料電池から生じる電気
エネルギにより駆動する電気自動車であって、前記燃料
電池から出力された直流電圧を第1の所定相数の交番す
る交流電圧に変換する第1変換手段と、前記二次電池か
ら出力された直流電圧を第2の所定相数の交番する交流
電圧に変換する直交変換と、該第2の所定相数の交番す
る交流電圧を所定の直流電圧に変換する交直変換とを切
り換えて行なう第2変換手段と、前記第1変換手段に接
続され該第1変換手段から供給される交流電圧により交
番する磁界を発生する第1コイルと、該第1コイルが発
生する磁界により交番する誘導電圧を生じるよう配置さ
れ前記第2変換手段に接続されて該第2変換手段から供
給される交流電圧により交番する磁界を発生可能な第2
コイルとを有するモータと、車両の運転状態を検出する
運転状態検出手段と、該検出された運転状態に基づい
て、前記第1変換手段および前記第2変換手段の変換を
制御して前記モータを駆動制御する制御手段とを備えた
ことを要旨とする。
【0011】前記電気自動車において、前記制御手段
は、前記運転状態検出手段により検出された運転状態に
基づいて前記モータからの出力の目標値を演算する目標
値演算手段と、該演算された目標値の所定時間内の推移
に基づいて、前記燃料電池からの出力の指令値である燃
料電池出力指令値を演算する燃料電池出力指令値演算手
段と、該演算された燃料電池出力指令値と前記目標値と
に基づいて、前記二次電池からの出力の指令値である二
次電池出力指令値を演算する二次電池出力指令値演算手
段と、前記演算された燃料電池出力指令値および二次電
池出力指令値に基づいて前記第1変換手段および前記第
2変換手段の変換を制御する変換制御手段とを備えた構
成とすることもできる。
【0012】また、こうした前記電気自動車において、
前記燃料電池出力指令値演算手段は、前記演算された燃
料電池出力指令値が第1の所定範囲内にないとき、該演
算結果に拘わらず前記第1の所定範囲内の所定値を前記
燃料電池出力指令値とする手段である構成とすることも
できる。あるいは、前記電気自動車において、前記二次
電池出力指令値演算手段は、前記演算された二次電池出
力指令値が第2の所定範囲内にないとき、該演算結果に
拘わらず前記第2の所定範囲内の所定値を前記二次電池
出力指令値とする手段である構成とすることもできる。
【0013】これらの前記電気自動車において、前記燃
料電池の運転状態を検出する燃料電池状態検出手段を備
え、前記燃料電池出力指令値演算手段は、前記燃料電池
状態検出手段により検出された運転状態が第3の所定範
囲内にないとき、前記演算結果に拘わらず第3の所定値
を前記燃料電池出力指令値とする手段である構成とする
こともできる。
【0014】また、前記電気自動車において、前記二次
電池の運転状態を検出する二次電池状態検出手段を備
え、前記二次電池出力指令値演算手段は、前記二次電池
状態検出手段により検出された運転状態が第4の所定範
囲内にないとき、前記演算結果に拘わらず第4の所定値
を前記二次電池出力指令値とする手段である構成とする
こともできる。
【0015】さらに、前記電気自動車において、前記燃
料電池の運転状態を検出する燃料電池状態検出手段を備
え、前記燃料電池出力指令値演算手段は、前記燃料電池
を起動してから前記燃料電池状態検出手段により検出さ
れた運転状態が所定状態になるまで、前記演算結果に拘
わらず第5の所定値を前記燃料電池出力指令値とする手
段である構成とすることもできる。
【0016】
【作用】以上のように構成された本発明のモータ駆動装
置は、第1変換手段が、第1直流電圧発生手段により発
生した直流電圧を第1の所定相数の交番する交流電圧に
変換し、第2変換手段が、第1直流電圧発生手段と異な
る特性を備えた第2直流電圧発生手段により発生した直
流電圧を第2の所定相数の交番する交流電圧に変換す
る。モータは、第1変換手段に接続されこの第1変換手
段から供給される交流電圧により交番する磁界を発生す
る第1コイルと、第2変換手段に接続されこの第2変換
手段から供給される交流電圧により交番する磁界を発生
する第2コイルとがそれぞれ発生する磁界により駆動す
る。制御手段は、第1変換手段および第2変換手段の変
換を制御して第1コイルおよび第2コイルに生じる磁界
により駆動するモータの駆動を制御する。
【0017】こうしたモータ駆動装置において、第2コ
イルを、第1コイルが発生する磁界により交番する誘導
電圧を生じるよう配置し、第2直流電圧発生手段を充放
電可能な二次電池とし、第2変換手段を、第2直流電圧
発生手段により発生した直流電圧を第2の所定相数の交
番する交流電圧に変換する直交変換と、第2コイルが生
じる誘導電圧を所定の直流電圧に変換する交直変換とを
切り換えて行なう手段とすれば、第2コイルに生じる誘
導電圧を第2変換手段で所定の直流電圧に変換して二次
電池を充電することが可能となる。
【0018】本発明の電気自動車は、第1変換手段が、
燃料電池から出力された直流電圧を第1の所定相数の交
番する交流電圧に変換し、第2変換手段が、二次電池か
ら出力された直流電圧を第2の所定相数の交番する交流
電圧に変換する直交変換と、第2の所定相数の交番する
交流電圧を所定の直流電圧に変換する交直変換とを切り
換えて行なう。モータは、第1変換手段に接続されこの
第1変換手段から供給される交流電圧により交番する磁
界を発生する第1コイルと、第1コイルが発生する磁界
により交番する誘導電圧を生じるよう配置され第2変換
手段に接続されてこの第2変換手段から供給される交流
電圧により交番する磁界を発生可能な第2コイルとがそ
れぞれ発生する磁界により駆動する。運転状態検出手段
は、車両の運転状態を検出し、制御手段は、この検出さ
れた運転状態に基づいて、第1変換手段および第2変換
手段の変換を制御してモータを駆動制御する。
【0019】こうした電気自動車において、制御手段
が、目標値演算手段と燃料電池出力指令値演算手段と二
次電池出力指令値演算手段と変換制御手段とを備えれ
ば、目標値演算手段は、運転状態検出手段により検出さ
れた運転状態に基づいてモータからの出力の目標値を演
算する。そして、燃料電池出力指令値演算手段は、この
演算された目標値の所定時間内の推移に基づいて、燃料
電池からの出力の指令値である燃料電池出力指令値を演
算し、二次電池出力指令値演算手段は、この演算された
燃料電池出力指令値と前記目標値とに基づいて、二次電
池からの出力の指令値である二次電池出力指令値を演算
する。変換制御手段は、これら演算された燃料電池出力
指令値および二次電池出力指令値に基づいて第1変換手
段および第2変換手段の変換を制御する。
【0020】また、こうした電気自動車において、燃料
電池出力指令値演算手段を、演算された燃料電池出力指
令値が第1の所定範囲内にないとき、演算結果に拘わら
ず第1の所定範囲内の所定値を燃料電池出力指令値とす
る手段とすれば、燃料電池出力指令値の第1の所定範囲
内での制御が可能となる。ここで、第1の所定範囲内の
所定値は、第1の所定範囲内のある特定の一つの値のみ
に限られるものではなく、例えば、燃料電池出力指令値
が第1の所定範囲の上限を越えたときにはこの上限であ
り燃料電池出力指令値が第1の所定範囲の下限を下回っ
たときにはこの下限である場合のように2以上とした場
合も含まれる。この構成では、例えば、第1の所定範囲
を燃料電池の能力範囲に設定する場合や燃料電池の運転
効率が比較的高い範囲に設定する場合など、所望の燃料
電池の運転範囲として設定される場合も含まれる。
【0021】これら電気自動車において、二次電池出力
指令値演算手段を、演算された二次電池出力指令値が第
2の所定範囲内にないとき、演算結果に拘わらず第2の
所定範囲内の所定値を二次電池出力指令値とする手段と
すれば、二次電池出力指令値の第2の所定範囲内での制
御が可能となる。ここで、第2の所定範囲内の所定値
も、前記第1の所定範囲内の所定値と同様に、第2の所
定範囲内のある特定の一つの値のみに限られるものでは
なく、二次電池出力指令値が第2の所定範囲の上限を越
えたときにはこの上限であり二次電池出力指令値が第2
の所定範囲の下限を下回ったときにはこの下限である場
合のように2以上とした場合も含まれる。また、第2の
所定範囲も、第1の所定範囲と同様に、二次電池の出力
可能範囲に設定する場合や二次電池のある特定の出力範
囲に設定する場合など、所望の出力範囲として設定され
る場合も含まれる。
【0022】こうした電気自動車において、燃料電池状
態検出手段を備え、燃料電池出力指令値演算手段を、燃
料電池状態検出手段により検出された運転状態が第3の
所定範囲内にないとき、演算結果に拘わらず第3の所定
値を燃料電池出力指令値とする手段とすれば、燃料電池
の運転状態が第3の所定範囲内にないときには燃料電池
出力指令値を第3の所定値とする制御、例えば、燃料電
池の運転状態が定常運転状態として許容する範囲内にな
いときには燃料電池出力指令値を値0とする制御等が可
能になる。
【0023】また、これら電気自動車において、二次電
池状態検出手段を備え、二次電池出力指令値演算手段
を、二次電池状態検出手段により検出された運転状態が
第4の所定範囲内にないとき、演算結果に拘わらず第4
の所定値を二次電池出力指令値とする手段とすれば、二
次電池の運転状態が第4の所定範囲内にないときには二
次電池出力指令値を第4の所定値とする制御、例えば、
二次電池の状態が適正な状態として定めた範囲内にない
ときには二次電池出力指令値を値0とするといった制御
等が可能になる。
【0024】さらに、これら電気自動車において、燃料
電池状態検出手段を備え、燃料電池出力指令値演算手段
を、燃料電池を起動してから燃料電池状態検出手段によ
り検出された運転状態が所定状態になるまで、演算結果
に拘わらず第5の所定値を燃料電池出力指令値とする手
段とすれば、燃料電池の起動直後から定常運転状態に至
るまでは、燃料電池出力指令値を第5の所定値とすると
いった制御が可能となる。この結果、燃料電池のより適
正な運転が可能となる。
【0025】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。図1は、本発明の好適な一実施例であるモータ
駆動装置10の概略を示したブロック図である。
【0026】図示するように、モータ駆動装置10は、
水素と酸素とを燃料として電気化学反応により化学エネ
ルギを直接電気エネルギに変換する燃料電池12と、燃
料電池12から出力される直流電圧を三相の交流電圧に
変換する第1インバータ14と、充放電可能な二次電池
22と、二次電池22から出力される直流電圧を三相の
交流電圧に変換する第2インバータ24と、第1インバ
ータ12および第2インバータ24からの三相の交流電
圧の供給を受けて駆動するモータ30と、これらの機器
を駆動制御する制御装置40とを備える。
【0027】燃料電池12は、例えば、固体高分子型の
燃料電池であり、図示しない燃料ガス供給装置および酸
化ガス供給装置から水素を含有する燃料ガスと酸素を含
有する酸化ガスとの供給を受けて、水素と酸素から水を
生成する電気化学反応により物質の持つ化学エネルギを
直接電気エネルギに変換して出力する。燃料電池12に
は、その運転状態を示すセンサ、例えば、燃料電池12
内部の温度を検出する温度センサや出力端子間の電圧を
検出する電圧計などが並設されている。これらのセンサ
は、導電ラインにより制御装置40に接続されている。
【0028】第1インバータ14は、6個のスイッチン
グ素子(例えば、バイポーラ形MOSFET(IGB
T))を主回路素子として構成されており、これらのス
イッチング素子のスイッチング動作により燃料電池12
から供給される直流電圧を任意の振幅および周波数の三
相交流電圧に変換する。第1インバータ14の各スイッ
チング素子は、導電ラインにより制御装置40に接続さ
れており、制御装置40からの信号によりそのスイッチ
ングのタイミングの制御を受ける。
【0029】二次電池22は、充放電可能な二次電池、
例えば鉛蓄電池として構成される。この二次電池22に
は、その状態を検出するセンサ、例えば、二次電池22
に出入りする電流の電流値を検出し積算してその充電状
態を演算する充電容量計や二次電池22の出力端子間の
電圧を検出する電圧計などが並設されている。これらの
センサは、導電ラインにより制御装置40に接続されて
いる。
【0030】第2インバータ24は、第1インバータ1
4と同様に、6個のスイッチング素子(例えば、バイポ
ーラ形MOSFET(IGBT))を主回路素子として
構成されており、これらのスイッチング素子のスイッチ
ング動作により二次電池22から供給される直流電圧を
任意の振幅および周波数の三相交流電圧に変換する。ま
た、第2インバータ24は、逆にモータ30側から供給
される三相交流電圧を所定の直流電圧にも変換する。第
2インバータ24の各スイッチング素子も、導電ライン
により制御装置40に接続されており、制御装置40か
らの信号によりそのスイッチングのタイミングの制御を
受ける。
【0031】図2は、モータ30の構造の概略を示す説
明図である。図示するように、モータ30は、例えば、
パーマネント・マグネット形モータ(PMモータ)であ
り、18個のスロット34(すなわち18個のティース
35)を備えるステータ32と、ステータ32の中央に
嵌挿され複数の図示しない磁石を外周上に取付固定され
たロータ39とから構成される。ステータ32の18個
のティース35の根本側には、第1インバータ14に接
続されるU相,V相およびW相の各々6個(計18個)
の第1コイル36が捲回されており、ティース35の先
端側には、第2インバータ24に接続されるU相,V相
およびW相の各々6個(計18個)の第2コイル38が
第1コイル36のU相,V相およびW相の各コイルと整
合するよう捲回されている。また、モータ30には、そ
の回転数を検出するモータスピードセンサが並設されて
いる。このモータスピードセンサは、導電ラインにより
制御装置40に接続されている。
【0032】制御装置40は、マイクロコンピュータを
中心とした論理回路として構成され、詳しくは、予め設
定された制御プログラムに従って所定の演算などを実行
するCPU42、CPU42で各種演算処理を実行する
のに必要な制御プログラムや制御データ等が予め格納さ
れたROM44、同じくCPU42で各種演算処理を実
行するのに必要な各種データが一時的に読み書きされる
RAM46、燃料電池12の運転状態を検出するセン
サ,二次電池22の状態を検出するセンサおよびモータ
スピードセンサからの検出信号やモータ駆動装置10の
外部から出力されたモータ30のトルク指令信号を入力
すると共に第1インバータ14および第2インバータ2
4に駆動信号を出力する入出力ポート48を備える。ま
た、図示しないが、制御装置40は、定電圧電源回路を
備えており、制御装置40内の各部に必要な電源を供給
している。
【0033】こうして構成された制御装置40は、燃料
電池12の運転状態や二次電池22の状態,モータ30
の回転スピードおよびモータ駆動装置10の外部からの
モータ30のトルク指令信号を入出力ポート48を介し
て入力し、燃料電池12からの出力と二次電池22から
の出力の和が入力したトルク指令と等しくなるよう第1
インバータ14および第2インバータ24の各スイッチ
ング素子のスイッチングを制御して、モータ30を駆動
制御する。
【0034】モータ駆動装置10の動作には、燃料電池
12および二次電池22からの出力によりモータ30を
駆動する動作、燃料電池12からの出力のみによりモー
タ30を駆動する動作、二次電池22からの出力のみに
よりモータ30を駆動する動作、二次電池22の充電動
作がある。以下に各動作について説明する。
【0035】まず、燃料電池12および二次電池22か
らの出力によりモータ30を駆動する動作について説明
する。モータ30のステータ32の各ティース35に
は、第1インバータ14に接続された第1コイル36と
第2インバータ24に接続された第2コイル38との各
相のコイルが整合するよう捲回されているから、第1コ
イル36および第2コイル38に同位相の三相交流電圧
を加えれば、ステータ32の各ティース35には、第1
コイル36が生じる磁界と、この磁界と同方向の第2コ
イル38が生じる磁界とが重畳した磁界が生じ、この重
畳した磁界がロータ39を回転させる。すなわち、第1
インバータ14からの三相交流電圧と第2インバータ2
4からの三相交流電圧とが同位相となるよう第1インバ
ータ14および第2インバータ24のスイッチング素子
のスイッチング動作を制御することにより、燃料電池1
2からの出力と二次電池22からの出力とによりモータ
30を駆動することができる。
【0036】このとき、燃料電池12からの直流電圧と
二次電池22からの直流電圧は、互いに独立に第1イン
バータ14および第2インバータ24により任意の振幅
の三相交流に変換されて第1コイル36および第2コイ
ル38に供給されるから、燃料電池12および二次電池
22からは各々任意の出力を取り出すことができる。し
たがって、燃料電池12を最も運転効率のよい運転条件
で運転することができる。このことについて、図13に
示した従来例のモータ駆動装置110と比較しながらも
う少し述べる。
【0037】図3は、燃料電池と二次電池の出力の関係
を示すグラフである。図中直線Cは、図13に示すモー
タ駆動装置110からDC/DCコンバータ114を取
り除いた構成、すなわち燃料電池112と二次電池12
2とを並列に直接接続した構成のときの燃料電池112
からの出力と二次電池122からの出力との関係を示し
たものである。図13中直線Cを含んでハッチングされ
た領域は、DC/DCコンバータ114を燃料電池11
2と二次電池122とに介在させることにより、出力の
組み合わせとして取ることが可能になる範囲である。上
述したように、DC/DCコンバータ114がない構成
では、燃料電池112からの出力を少し大きくしようと
すると、二次電池122からの出力がそれ以上に大きく
なってしまうが(図14参照)、DC/DCコンバータ
114を備えることで、二次電池122の出力はそのま
まで燃料電池112の出力だけを大きくすることができ
る。こうした燃料電池112からの出力と二次電池12
2からの出力との取りうる組合せの範囲(ハッチングし
た範囲)は、DC/DCコンバータ114の性能によっ
て変わるが、DC/DCコンバータ114の入力電圧範
囲を広げるとその寸法が大きくなることから、通常、定
格入力電圧に対して±20%程度に設計されている。
【0038】一方、実施例のモータ駆動装置10では、
燃料電池12からの出力と二次電池22からの出力はそ
れぞれ独立に取り出すことができるから、燃料電池12
からの出力がその最大値を超えない範囲であって同時に
二次電池22からの出力がその最大値を超えない範囲で
あれば、いかなる組み合わせとしてもよい。ここで、燃
料電池12からの出力の最大値および二次電池22から
の出力の最大値とは、各電池からそれぞれ出力可能な最
大の出力値を意味する。
【0039】燃料電池12からの出力のみによりモータ
30を駆動する動作および二次電池22からの出力のみ
によりモータ30を駆動する動作は、上述の説明により
燃料電池12からの出力と二次電池22からの出力が独
立に扱うことができることから、燃料電池12および二
次電池22からの出力によりモータ30を駆動する動作
のうち、いずれか一方の出力が値0のときという特別な
場合として説明される。すなわち、第1インバータ14
または第2インバータ24のいずれか一方で変換される
三相交流電圧の振幅を値0とすればよい。このように、
燃料電池12と二次電池22のいずれか一方の出力のみ
でもモータ30を駆動することができるから、不慮の事
故等により燃料電池12または二次電池22が故障し動
作しないときでも、出力は低下するもののモータ30を
駆動することができる。
【0040】次に、二次電池22の充電動作について説
明する。二次電池22の充電は、モータ30のステータ
32の各ティース35とこれに捲回された第1コイル3
6および第2コイル38とをトランス(第2コイル38
を二次側のコイルとするトランス)として動作させると
共に第2インバータ24を第2コイル38で生じる誘導
起電力を二次電池22の出力端子間の電圧より高い所定
の電圧の直流電圧に変換する整流器として動作させるこ
とにより行なう。すなわち、ティース35の根本側には
第1コイル36が、先端側には第2コイル38が捲回さ
れているから、第1インバータ14から第1コイル36
に三相交流電圧が加えられると、第1コイル36が生じ
る交番する磁界により第2コイル38には誘導起電力が
生じる。この誘導起電力は、振幅と位相は異なるが第1
インバータ14からの三相交流電圧と同相の交流電圧で
ある。二次電池22は、この誘導された交流電圧を第2
インバータ24により整流すると共に二次電池22の出
力端子間の電圧より高い電圧であって二次電池22がそ
の充電電圧として許容する範囲内の所定電圧に変換する
ことにより充電される。
【0041】二次電池22の充電動作は、上述したよう
にトランス機能を用いるから、燃料電池12からの出力
によりモータ30を駆動しながら、またはモータ30を
停止した状態で行なうことができる。こうした二次電池
22の充電動作と、二次電池22からの出力によるモー
タ30の駆動動作とを組み合わせることにより、例え
ば、燃料電池12からの出力が一定となるよう燃料電池
12および第1インバータ14を運転し、二次電池22
からの出力および二次電池22への充電電圧を第2イン
バータ24で調整することによりモータ30の出力を幅
広く調整するといった制御等が可能となる。
【0042】また、二次電池22の充電は、モータ30
を発電機として動作させたときに生じる電気エネルギ
(回生エネルギ)により行なうこともできる。モータ3
0は、電動機として動作すると共に逆に外部から回転エ
ネルギ(仕事)を受けることにより発電する発電機とし
ても動作する。したがって、モータ30により発生した
電気エネルギを第2コイル38から三相交流電圧として
取り出し、これを第2インバータ24で所定の直流電圧
に変換するば、二次電池22を充電することができる。
こうした回生エネルギからの充電は、上述したトランス
機能に基づく充電と重畳することも可能である。
【0043】以上説明した実施例のモータ駆動装置10
によれば、燃料電池12からの出力と二次電池22から
の出力とによりモータ30を駆動することができる。し
かも、燃料電池12からの出力と二次電池22からの出
力とを独立に扱うことができる。この結果、例えば、燃
料電池12を運転効率のより良い条件で定常運転し、モ
ータ30の出力変動に対しては、二次電池22で対応す
るといった運転や、その逆の運転等の幅の広いモータ3
0への出力制御が可能となる。また、燃料電池12から
出力される直流電圧は任意であるから、燃料電池12の
構成はいかなる構成でもよく、その積層の程度も任意と
なる。したがって、モータ30の出力や二次電池22の
電圧等に拘わらず、より効率の良い燃料電池12を採用
することができる。
【0044】また、実施例のモータ駆動装置10によれ
ば、DC/DCコンバータが不要なので、従来例のDC
/DCコンバータを備えるモータ駆動装置に比してエネ
ルギ効率を高めることができる。
【0045】実施例のモータ駆動装置10によれば、モ
ータ30の各ティース35に第1コイル36と第2コイ
ル38とが捲回されているから、これらがトランスとし
て作用し、燃料電池12からの出力により二次電池22
を充電することができる。しかも、二次電池22の充電
は、燃料電池12からの出力によりモータ30を駆動し
ながら、あるいはモータ30を停止した状態で行なうこ
とができる。この結果、例えば、燃料電池12を運転効
率のより良い条件で定常運転し、モータ30の出力変動
に対しては、二次電池22からの出力および二次電池2
2への充電電圧を調整することより対応するといった運
転も可能となる。
【0046】実施例のモータ駆動装置10によれば、モ
ータ30は外部からエネルギ(仕事)が与えられたとき
には発電機としても動作可能だから、そのエネルギを第
2コイルにより三相交流電圧として取り出し、第2イン
バータ24で所定の直流電圧に変換することにより二次
電池22を充電することができる。しかも、燃料電池1
2からの出力による充電と重畳的に行なうことができ
る。
【0047】実施例のモータ駆動装置10では、燃料電
池12を固体高分子形の燃料電池としたが、リン酸形燃
料電池や溶融炭酸塩形燃料電池等いかなる燃料電池であ
ってもかまわない。同様に、実施例では二次電池22を
鉛蓄電池としたが、二次電池22は、充放電可能な二次
電池であればいかなる電池であってもかまわない。
【0048】実施例のモータ駆動装置10では、直流電
圧を生じる2つの電源手段として燃料電池12と二次電
池22とを用いたが、出力特性の異なる2つの燃料電池
に適用する構成、出力特性の異なる2つの二次電池に適
用する構成、燃料電池や二次電池以外の直流電源に適用
する構成等、いかなる2つの直流電源に適用する構成で
あっても差し支えない。
【0049】実施例のモータ駆動装置10では、ティー
ス35の根本側に第1コイル36を捲回し先端側に第2
コイル38を捲回したが、ティース35の根本側に第2
コイル38を捲回し先端側に第1コイル36を捲回する
構成、ティース35に第1コイル36を捲回しその外側
に第2コイル38を捲回する構成、あるいは逆にティー
ス35に第2コイル38を捲回しその外側に第1コイル
36を捲回する構成、第1コイル36と第2コイル38
とが混在するよう捲回する構成等も好適である。
【0050】実施例のモータ駆動装置10では、各ティ
ース35に第1コイル36および第2コイル38を捲回
したが、第1コイル36または第2コイル38を一部の
ティース35にのみ捲回する構成でも差し支えない。ま
た、実施例のモータ駆動装置10では、第1インバータ
14および第2インバータ24により変換される交流電
圧をいずれも三相交流電圧としたが、いかなる相数の交
流電圧としてもよい。さらに第1インバータ14および
第2インバータ24により変換される交流電圧は、各テ
ィース35に捲回された第1コイル36により生じる磁
界と第2コイル38により生じる磁界が同方向となれ
ば、同相の交流電圧でなくても差し支えない。
【0051】さらに、実施例のモータ駆動装置10で
は、モータ30のステータ32に18個のティース35
(18個のスロット34)を設けたが、ティース35の
数は、第1インバータ14または第2インバータ24に
より変換される交流電圧の相数などにより定められるも
のであり、この数に限られるものでないことは勿論であ
る。
【0052】次に、こうしたモータ駆動装置10の変形
例であるモータ駆動装置10Bを搭載した電気自動車5
について説明する。図4は、本発明の好適な一実施例で
あるモータ駆動装置10Bを搭載した電気自動車5の概
略を示すブロック図である。なお、説明の容易のため、
モータ駆動装置10Bの構成のうち前述のモータ駆動装
置10と同一の構成については同一の符号を付し、その
説明は省略する。
【0053】図示するように、電気自動車5は、モータ
駆動装置10Bと、モータ駆動装置10Bが備える燃料
電池12に水素を含有する燃料ガスを供給する燃料供給
装置50と、同じくモータ駆動装置10Bが備える燃料
電池12に酸化ガスである空気を供給するブロワ52
と、各部の駆動制御を行なう制御装置(ECU)60と
を備える。
【0054】モータ駆動装置10Bは、前述したモータ
駆動装置10と同一の構成の燃料電池12,第1インバ
ータ14,二次電池22,第2インバータ24およびモ
ータ30からなる。燃料電池12には、内部の温度を検
出する温度センサ12Tと、出力端子間の電圧を検出す
る燃料電池電圧計12Vとが並設されている。二次電池
22には、二次電池22の充電状態を検出する充電容量
計22Sと、端子間電圧を検出する二次電池電圧計22
Vとが並設されている。モータ30には、モータスピー
ド(回転スピード)Nmを検出するモータスピードセン
サ30Nが設置されている。これらの各センサは、導電
ラインによりECU60に接続されている。また、第1
インバータ14および第2インバータ24が備える各ス
イッチング素子も導電ラインによりECU60に接続さ
れており、ECU60からの駆動信号によりそのスイッ
チング動作の制御を受ける。
【0055】この他、電気自動車5には、車両の操作の
ためにアクセルペダル53とブレーキペダル55とが設
けられており、アクセルペダル53およびブレーキペダ
ル55には、各々そのポジションを検出するアクセルポ
ジションセンサ54およびブレーキポジションセンサ5
6が取り付けられている。また、電気自動車5には、そ
の車速を検出するスピードセンサ58等の各種センサお
よびモータ駆動装置10Bの状態等を表示する表示装置
59等が設置されている。これらのスピードセンサ58
や表示装置59等は、導電ラインによりECU60に接
続されている。
【0056】図5は、ECU60の電気的な構成の概略
を例示するブロック図である。図示するように、ECU
60は、マイクロコンピュータを中心とした論理回路と
して構成され、詳しくは、予め設定された制御プログラ
ムに従って所定の演算などを実行するCPU62、CP
U62で各種演算処理を実行するのに必要な制御プログ
ラムや制御データ等が予め格納されたROM63、同じ
くCPU62で各種演算処理を実行するのに必要な各種
データが一時的に読み書きされるRAM64、各種セン
サからの検出信号を入力する入力処理回路66、第1イ
ンバータ14,第2インバータ24,表示装置59,燃
料供給装置50およびブロワ52等の各種駆動機器に駆
動信号を出力する出力処理回路67、ECU60内の各
部に必要な定電圧を供給する定電圧電源回路68を備え
る。
【0057】こうして構成されたECU60によりモー
タ30の駆動制御がなされ、電気自動車5は駆動する。
以下に、ECU60によるモータ30の駆動制御につい
て説明する。まず、電気自動車5の通常運転時における
モータ30のトルク制御について、図6および図7に例
示するトルク制御ルーチンに基づき説明する。このトル
ク制御ルーチンは、電気自動車5の運転が開始された直
後から所定時間毎、例えば100msec毎に繰り返し
実行される。
【0058】本ルーチンが実行されると、CPU62
は、まず、アクセルポジションセンサ54により検出さ
れるアクセルペダル53のポジションAPと、ブレーキ
ポジションセンサ56により検出されるブレーキペダル
55のポジションBPと、モータスピードセンサ30N
により検出されるモータスピードNmとを入力処理回路
66を介して読み込む処理を実行する(ステップS10
0)。ここで、アクセルポジションAPおよびブレーキ
ポジションBPは、共に全く踏み込まれていないときに
は値0、完全に踏み込まれたときには値1をとり、中間
の踏み込みのときには、その踏み込みの程度に応じて値
0から値1の間の値をとる。
【0059】次に、読み込んだアクセルポジションAP
からブレーキポジションBPを減じて運転状態指示値C
を算出し(ステップS110)、算出した運転状態指示
値CとステップS100で読み込んだモータスピードN
mとからモータトルク指令値Tmを求める(ステップS
120)。モータトルク指令値Tmは、ROM63に予
め記憶されている運転状態指示値CとモータスピードN
mとモータトルク指令値Tmとの関係を示すマップを用
いて求める。図8に、運転状態指示値Cとモータスピー
ドNmとモータトルク指令値Tmとの関係を表わすマッ
プの一例を示す。なお、運転状態指示値Cとモータスピ
ードNmとモータトルク指令値Tmとの関係は図8に示
す関係に限られるものではなく、モータ30の特性など
によって定められるものである。
【0060】続いて、こうして求めたモータトルク指令
値TmにモータスピードNmを乗じてモータ出力Pmを
算出する(ステップS130)。そして、燃料電池初期
動作判定フラグFSおよび燃料電池異常判定フラグF1
の値を調べる(ステップS140)。ここで、燃料電池
初期動作判定フラグFSは、電気自動車5を駆動した直
後で、まだ燃料電池12が定常運転状態に至っていない
ときに、後述する起動時処理ルーチン(図10)により
値1に設定されるフラグである。また、燃料電池異常判
定フラグF1は、燃料電池12に何らかの異常が検出さ
れたときに、例えば、後述する燃料電池異常チェックル
ーチン(図11)により値1に設定されるフラグであ
る。燃料電池初期動作判定フラグFSおよび燃料電池異
常判定フラグF1は、通常、共に値0がセットされてい
る。
【0061】ステップS140で、燃料電池初期動作判
定フラグFSおよび燃料電池異常判定フラグF1が共に
値0のときには、燃料電池12は正常に定常運転状態に
あると判断し、次のステップS150に進む。ステップ
S150では、本ルーチンが実行される毎にステップS
130で算出されるモータ出力Pmの所定時間(所定回
数n)に亘る平均の出力(移動平均出力)Pmaveを
求める。ここで、所定時間(所定回数n)は、燃料電池
12の応答性能や燃料供給装置50の性能,モータ30
の性能などによって定められるものである。実施例で
は、10秒ないし200秒程度に設定されている。
【0062】こうして移動平均出力Pmaveを求める
と、CPU62は、この移動平均出力Pmaveをモー
タスピードNmで除して燃料電池12からの出力指令値
である燃料電池側トルク指令値Tm1を算出する(ステ
ップS160)。ここで、移動平均出力Pmaveから
まず燃料電池側トルク指令値Tm1を算出するのは、モ
ータトルク指令値Tmのうちなるべく多くを燃料電池1
2からの出力でまかない、二次電池22を補助的に用い
るためである。これは、二次電池22が主に燃料電池1
2からの出力によって充電されており、この充電の際に
エネルギ損失を伴うため、二次電池22からの出力は、
燃料電池12からの出力に比してエネルギ効率が低いも
のとなるからである。また、モータトルク指令値Tmで
はなく移動平均出力Pmaveから燃料電池側トルク指
令値Tm1を求めているのは、燃料電池12は、燃料供
給装置50等と共にシステムとして運転されており、そ
の出力の急変は困難だからである。
【0063】こうして燃料電池側トルク指令値Tm1を
算出すると、この算出した燃料電池側トルク指令値Tm
1が閾値Tr1ないし閾値Tr2の範囲であるかを検討
する(ステップS170,S190)。ここで、閾値T
r1および閾値Tr2は、燃料電池12から出力可能な
最大出力および最小出力として設定されるものである。
燃料電池側トルク指令値Tm1が閾値Tr1ないし閾値
Tr2の範囲内になく、閾値Tr1より大きいときには
燃料電池側トルク指令値Tm1に閾値Tr1を代入し
(ステップS180)、閾値Tr2より小さいときには
燃料電池側トルク指令値Tm1に閾値Tr2を代入する
(ステップS200)。すなわち、ステップS170な
いしS200の処理は、燃料電池側トルク指令値Tm1
を燃料電池12から出力可能な範囲内に補正する処理で
ある。なお、閾値Tr2は、通常、燃料電池12の運転
の停止が許容される場合には値0をとり、燃料電池12
の運転停止が許容されない場合には燃料電池12への燃
料ガスや酸化ガスの最低供給量など燃料供給装置50の
性能等により定められる。
【0064】次に、二次電池異常判定フラグF2の値を
調べる(ステップS230)。二次電池異常判定フラグ
F2は、二次電池22に何らかの異常が検出されたとき
に、例えば、後述する二次電池異常チェックルーチン
(図12)により値1に設定されるフラグである。二次
電池異常判定フラグF2にも、通常、値0がセットされ
ている。
【0065】二次電池異常判定フラグF2が値0のとき
には、二次電池22に異常が生じていないと判断して、
モータトルク指令値Tmから燃料電池側トルク指令値T
m1を減じて二次電池22からの出力指令値である二次
電池側トルク指令値Tm2を算出する(ステップS24
0)。そして、算出した二次電池側トルク指令値Tm2
が閾値Tr3ないし閾値Tr4の範囲内であるかを検討
する。(ステップS250,S270)。ここで、閾値
Tr3および閾値Tr4は、二次電池22から出力可能
な最大出力および最小出力として設定されるものであ
る。二次電池側トルク指令値Tm2が閾値Tr3ないし
閾値Tr4の範囲内になく、閾値Tr3より大きいとき
には二次電池側トルク指令値Tm2に閾値Tr3を代入
し(ステップS260)、閾値Tr4より小さいときに
は、二次電池側トルク指令値Tm2に閾値Tr4を代入
する(ステップS280)。すなわち、ステップS25
0ないしS280の処理は、ステップS170ないしS
200の処理と同様に、二次電池側トルク指令値Tm2
を二次電池22から出力可能な範囲内に補正する処理で
ある。なお、閾値Tr4は、二次電池22が充電可能な
蓄電池であるから負の値である。この閾値Tr4は、二
次電池22の充電可能な最大電流等によって定められ
る。
【0066】こうして、燃料電池側トルク指令値Tm1
および二次電池側トルク指令値Tm2を求めると、CP
U62は、燃料電池12および二次電池22からの出力
がこの燃料電池側トルク指令値Tm1および二次電池側
トルク指令値Tm2に応じた値となるよう第1インバー
タ14および第2インバータ24のスイッチング素子の
スイッチング動作を制御し(ステップS310)、本ル
ーチンを終了する。
【0067】燃料電池側トルク指令値Tm1および二次
電池側トルク指令値Tm2の設定について図9を用いて
更に説明する。図9は、燃料電池側トルク指令値Tm1
および二次電池側トルク指令値Tm2を設定する様子を
説明する説明図である。図中、直線DないしGは、モー
タトルク指令値Tmが値Tαないし値Tδと算出された
ときの「Tm=Tm1+Tm2=一定」となる直線であ
る。また、図中、破線Tm1=Tr1およびTm1=T
R2の直線は燃料電池側トルク指令値Tm1の取りうる
上限値および下限値であり、破線Tm2=Tr3および
Tm2=Tr4の直線は二次電池側トルク指令値Tm2
の取りうる上限値および下限値である。したがって、燃
料電池側トルク指令値Tm1および二次電池側トルク指
令値Tm2の取りうる組合せは、この4つの破線に囲ま
れた領域(組合せ可能領域)内の点として表わされる。
【0068】いま、ステップS120で求めたモータト
ルク指令値Tmが値Tαであるとき(直線D)を考え
る。このモータトルク指令値Tmに対して、ステップS
150およびS160により算出される燃料電池側トル
ク指令値Tm1がモータトルク指令値Tmに等しければ
(Tm1=Tα)、点Tαは組合せ可能領域内にあるか
ら、燃料電池側トルク指令値Tm1および二次電池側ト
ルク指令値Tm2は、点TαのTm1軸座標およびTm
2軸座標で与えられる値(Tα,0)となる。燃料電池
側トルク指令値Tm1が点α1のTm1軸座標で与えら
れる値であれば、同様に燃料電池側トルク指令値Tm1
および二次電池側トルク指令値Tm2は、点α1のTm
1軸座標およびTm2軸座標で与えられる値となる。ま
た、燃料電池側トルク指令値Tm1が点α2のTm1軸
座標で与えられる値であれば、燃料電池側トルク指令値
Tm1および二次電池側トルク指令値Tm2は、点α2
のTm1軸座標およびTm2軸座標で与えられる値とな
る。このとき、二次電池側トルク指令値Tm2は負の値
となるから二次電池22は充電されることになる。
【0069】モータトルク指令値Tmが値Tβとして求
められたとき(直線E)を考える。このとき、燃料電池
側トルク指令値Tm1が点β1のTm1軸座標で与えら
れる値であれば、この値は閾値Tr1より大きいから、
燃料電池側トルク指令値Tm1には閾値Tr1が代入さ
れ(ステップS170,S180)、燃料電池側トルク
指令値Tm1と二次電池側トルク指令値Tm2との取り
うる組合せ点(以降、単に「組合せ点」という)は、直
線E上のTm1軸座標が閾値Tr1となる点β2に移動
する。すなわち、この点β2のTm1軸座標およびTm
2軸座標で与えられる値が燃料電池側トルク指令値Tm
1および二次電池側トルク指令値Tm2となる。
【0070】モータトルク指令値Tmが値Tβより更に
大きな値Tγとして求められたとき(直線F)を考え
る。燃料電池側トルク指令値Tm1が点γ1のTm1軸
座標で与えられる値であれば、この値は閾値Tr1より
大きいから、燃料電池側トルク指令値Tm1には閾値T
r1が代入され(ステップS170,S180)、組合
せ点は直線E上のTm1軸座標が閾値Tr1となる点γ
2に移動する。この点γ2のTm2軸座標で与えられる
値は、閾値Tr3より大きいから、二次電池側トルク指
令値Tm2には閾値Tr3が代入され(ステップS25
0,S260)、組合せ点は、更に直線Tm1=Tr1
上のTm2軸座標が閾値Tr3となる点γ3まで移動す
る。この場合、この点γ3の座標(Tr1,Tr3)が
燃料電池側トルク指令値Tm1および二次電池側トルク
指令値Tm2となる。
【0071】運転状態指示値Cが負の値に急変したと
き、すなわち、アクセルペダル53を離してブレーキペ
ダル55を踏み込んだときには、モータトルク指令値T
mも負の値に急変するが、燃料電池側トルク指令値Tm
1は、モータ出力Pmからでなく移動平均出力Pmav
eから求められるから、直ちに負の値とはならない。こ
の状態(図中では直線Gで表わされる状態)を考える。
モータトルク指令値Tmが値Tδ(負の値)で、燃料電
池側トルク指令値Tm1が点δ1のTm1軸座標で与え
られる値であれば、組合せ点δ1は組合せ可能領域内と
なるから、点δ1のTm1軸座標およびTm2軸座標で
与えられる値が燃料電池側トルク指令値Tm1および二
次電池側トルク指令値Tm2となる。この状態では、二
次電池22は、モータ30からの回生エネルギと燃料電
池12からの出力とによって充電される。燃料電池側ト
ルク指令値Tm1が点δ2のTm1軸座標で与えられる
値であれば、点δ2のTm2軸座標で与えられる値は閾
値Tr4より小さくなるから、二次電池側トルク指令値
Tm2には閾値Tr4が代入され(ステップS270,
S280)、組合せ点は、点δ2からTm2軸に平行に
Tm2軸座標で与えられる値が閾値Tr4となる点δ3
まで移動する。この点δ3のTm1軸座標およびTm2
軸座標で与えられる値が燃料電池側トルク指令値Tm1
および二次電池側トルク指令値Tm2となる。
【0072】図6および図7のトルク制御ルーチンのス
テップS140で、燃料電池初期動作判定フラグFSま
たは燃料電池異常判定フラグF1のいずれかが値1のと
きには、燃料電池12がまだ定常運転状態に至っていな
いか、あるいは燃料電池12に何らかの異常が生じてい
ると判断し、燃料電池12からの出力を値0とするため
燃料電池側トルク指令値Tm1に値0をセットする(ス
テップS210)。そして、燃料電池12の状態をフラ
グに基づいて判断して表示装置59に表示し(ステップ
S220)、ステップS230に進む。
【0073】また、ステップS230で、二次電池異常
判定フラグF2が値1のときには、二次電池22に何ら
かの異常が生じていると判断し、二次電池22からの出
力を値0とするため二次電池側トルク指令値Tm2に値
0をセットする(ステップS290)。そして、二次電
池22に異常が生じていることを表示装置59に表示し
(ステップS300)、ステップS310に進む。
【0074】以上説明した図6および図7のトルク制御
ルーチンをECU60で実行することにより、電気自動
車5ではモータ駆動装置10Bをより高いエネルギ効率
で運転することができる。しかも、燃料電池側トルク指
令値Tm1を滑らかに変化させるので、燃料電池12を
滑らかに運転することができる。
【0075】次に、電気自動車5の起動時におけるモー
タ30のトルク制御について、図10に例示する起動時
処理ルーチンに基づき説明する。このルーチンは、電気
自動車5が起動されてから所定時間(例えば10分間)
あるいは本ルーチンにより燃料電池初期動作判定フラグ
FSに値0がセットされるまで、所定時間毎、例えば1
00msec毎に繰り返し実行される。
【0076】本ルーチンが実行されると、CPU62
は、まず、燃料電池電圧計12Vにより検出される燃料
電池12の出力端子間の電圧(燃料電池電圧VF)と、
温度センサ12Tにより検出される燃料電池12内の温
度(燃料電池温度TF)とを入力処理回路66を介して
読み込む処理を実行する(ステップS400)。そし
て、読み込んだ燃料電池電圧VFおよび燃料電池温度T
Fをそれぞれ閾値VFRおよび閾値TFRと比較する
(ステップS410)。ここで、閾値VFRおよび閾値
TFRは、燃料電池12が、ほぼ定常運転状態となり出
力を取り出してもよい状態であるかを判定するための閾
値で、閾値VFRは燃料電池12が許容する最小電圧程
度の値に定められ、閾値TFRは燃料電池12が許容す
る最低温度程度の値に定められる。この閾値VFRおよ
び閾値TFRは、燃料電池12の種類およびその特性に
応じて定められるものでる。
【0077】ステップS410で、燃料電池電圧VFが
閾値VFRより小さいか、あるいは燃料電池温度TFが
閾値TFRより小さいときには、まだ燃料電池12はま
だ定常運転状態に至っていないと判断し、燃料電池初期
動作判定フラグFSに値1をセットして(ステップS4
20)、本ルーチンを終了する。燃料電池電圧VFが閾
値VFR以上で、かつ燃料電池温度TFが閾値TFR以
上のときには、燃料電池12は、定常運転状態に至った
と判断し、燃料電池初期動作判定フラグFSに値0をセ
ットして(ステップS430)、本ルーチンを終了す
る。
【0078】本ルーチンでは、このように燃料電池12
が定常運転状態に至ったかの結果を燃料電池初期動作判
定フラグFSにセットする。すると、次にトルク制御ル
ーチンが起動されたときに、トルク制御ルーチンのステ
ップS140で燃料電池初期動作判定フラグFSの値が
調べられ、その値に応じた制御(ステップS210等)
がなされる。
【0079】次に燃料電池12に異常が生じているかを
判断する処理について、図11に例示する燃料電池異常
チェックルーチンに基づき説明する。本ルーチンは、燃
料電池12の起動後に定常運転状態に至ったと判断され
た後、すなわち起動されてから所定時間(例えば10分
間)経過した後、あるいは図10にしめす起動処理ルー
チンにより燃料電池初期動作判定フラグFSに値0がセ
ットされた後に、所定時間毎(例えば、100msec
毎)に繰り返し実行される。
【0080】本ルーチンが実行されると、CPU62
は、まず、燃料電池電圧計12Vにより検出される燃料
電池電圧VFと、温度センサ12Tにより検出される燃
料電池温度TFとを入力処理回路66を介して読み込む
処理を実行する(ステップS500)。続いて、読み込
んだ燃料電池電圧VFが閾値VFR1ないし閾値VFR
2内にあるか、および燃料電池温度TFが閾値TFR1
ないし閾値TFR2内にあるかを検討する(ステップS
510)。ここで、閾値VFR1および閾値VFR2
は、定常状態にある燃料電池12の許容される出力端子
電圧の範囲の下限値および上限値であり、燃料電池12
の種類および性能により定められる。また、閾値TFR
1および閾値TFR2は、定常状態にある燃料電池12
の内部について許容される温度範囲の下限値および上限
値であり、燃料電池12の種類および性能により定めら
れる。
【0081】燃料電池電圧VFが閾値VFR1ないし閾
値VFR2内にあり、かつ燃料電池温度TFが閾値TF
R1ないし閾値TFR2内にあるときには、燃料電池1
2は正常な定常運転状態にあると判断して、燃料電池異
常判定フラグF1に値0をセットして(ステップS52
0)、本ルーチンを終了する。一方、燃料電池電圧VF
が閾値VFR1ないし閾値VFR2内にないか、あるい
は燃料電池温度TFが閾値TFR1ないし閾値TFR2
内にないときには、燃料電池12は正常な定常運転状態
になく、何らかの異常が生じていると判断し、燃料電池
異常判定フラグF1に値1をセットして(ステップS5
30)、本ルーチンを終了する。
【0082】本ルーチンでは、このように燃料電池12
に異常が生じているかの結果を燃料電池異常判定フラグ
F1にセットする。すると、次にトルク制御ルーチンが
起動されたときに、トルク制御ルーチンのステップS1
40で燃料電池異常判定フラグF1の値が調べられ、そ
の値に応じた制御(ステップS210等)がなされる。
【0083】次に、二次電池22に異常が生じているか
を判断する処理について、図12に例示する二次電池異
常チェックルーチンに基づき説明する。本ルーチンは、
電気自動車5が起動された直後から所定時間毎(例え
ば、100msec毎)に繰り返し実行される。
【0084】本ルーチンが実行されると、CPU62
は、まず、二次電池電圧計22Vにより検出される二次
電池22の出力端子間の電圧(二次電池電圧VB)と、
充電容量計22Sにより検出される二次電池22の充電
状態(二次電池充電容量SOC)とを入力処理回路66
を介して読み込む処理を実行する(ステップS60
0)。続いて、読み込んだ二次電池電圧VBが閾値VB
R1ないし閾値VBR2内にあるか、および二次電池充
電容量SOCが閾値SR1ないし閾値SR2内にあるか
を検討する(ステップS610)。
【0085】ここで、閾値VBR1および閾値VBR2
は、二次電池22の出力端子電圧の許容範囲の下限値お
よび上限値であり、例えば、定格12Vの二次電池22
の場合には、閾値VBR1には値8、閾値VBR2には
値16が設定される。なお、この閾値VBR1および閾
値VBR2は、二次電池22の特性によって定められる
ものであり、上記の値に限られるものではない。また、
閾値SR1および閾値SR2は、二次電池22の充電状
態として許容される範囲の下限値および上限値であり、
値0のときを完全放電、値1のときを満充電とすれば、
例えば、閾値SR1には値0.2、閾値SR2には通常
満充電の値1が設定される。なお、この閾値SR1およ
び閾値SR2は二次電池22の放充電特性により定めら
れるものであり、上記の値に限られるものではない。
【0086】二次電池電圧VBが閾値VBR1ないし閾
値VBR2内にあり、かつ二次電池充電容量SOCが閾
値SR1ないし閾値SR2内にあるときには、二次電池
22は正常であると判断して、二次電池異常判定フラグ
F2に値0をセットして(ステップS620)、本ルー
チンを終了する。一方、二次電池電圧VBが閾値VBR
1ないし閾値VBR2内にないか、あるいは二次電池充
電容量SOCが閾値SR1ないし閾値SR2内にないと
きには、二次電池22に何らかの異常が生じていると判
断し、二次電池異常判定フラグF2に値1をセットして
(ステップS630)、本ルーチンを終了する。
【0087】本ルーチンでは、このように二次電池22
に異常が生じているかの結果を二次電池異常判定フラグ
F2にセットする。すると、次にトルク制御ルーチンが
起動されたときに、トルク制御ルーチンのステップS2
30で二次電池異常判定フラグF2の値が調べられ、そ
の値に応じた制御(ステップS290等)がなされる。
【0088】以上説明した実施例の電気自動車5によれ
ば、まず燃料電池側トルク指令値Tm1をモータトルク
指令値Tmから算定し、二次電池側トルク指令値Tm2
をモータトルク指令値Tmと燃料電池側トルク指令値T
m1との差として求めるから、モータ30を主として燃
料電池12からの出力により駆動することができる。す
なわち、二次電池22は補助的に用いられるから、モー
タ駆動装置10Bをより高いエネルギ効率で運転するこ
とができる。
【0089】また、実施例の電気自動車5によれば、燃
料電池側トルク指令値Tm1をモータ出力Pmからでな
くその移動平均である移動平均出力Pmaveから求め
るから、燃料電池12からの出力の急変を防止すること
ができる。このため、燃料電池12を滑らかに運転する
ことができ、より運転効率を上げることができる。しか
も、燃料電池12からの出力が許容範囲内になるよう燃
料電池側トルク指令値Tm1を補正するから、より適正
に燃料電池12を運転することができる。また、二次電
池22からの出力が許容範囲内になるよう二次電池側ト
ルク指令値Tm2を補正するから、より適正に二次電池
22を運転することができる。
【0090】実施例の電気自動車5によれば、電気自動
車5の起動直後には、燃料電池12が定常運転状態に至
っているかを検出し、定常運転状態に至っていないとき
には燃料電池12からの出力を値0とする等の調整をす
るから、燃料電池12をより適正に運転することができ
る。
【0091】実施例の電気自動車5によれば、燃料電池
12および二次電池22に異常が生じていないかを検出
することができる。燃料電池12または二次電池22に
異常を検出した場合には、燃料電池12または二次電池
22からの出力を値0とする等の調整をするから、より
適正に燃料電池12および二次電池22を運転すること
ができる。燃料電池12または二次電池22に異常を検
出したときでも、燃料電池12および二次電池22が同
時に異常を生じない限り、出力が低下するものの電気自
動車5を駆動することができる。
【0092】もとより、燃料電池12からの出力と二次
電池22からの出力とによりモータ30を駆動すること
ができる。しかも、燃料電池12からの出力と二次電池
22からの出力とを独立に扱うことができる。このた
め、例えば、燃料電池12を運転効率のより良い条件で
定常運転し、モータ30の出力変動に対しては、二次電
池22で対応するといった運転や、その逆の運転等の幅
の広い運転が可能となる。また、DC/DCコンバータ
が不要なので、従来例のDC/DCコンバータを備える
モータ駆動装置に比してエネルギ効率を高めることがで
きる。モータ30の各ティース35に第1コイル36と
第2コイル38とが捲回されているから、これらがトラ
ンスとして作用し、燃料電池12からの出力により二次
電池22を充電することができる。しかも、二次電池2
2の充電は、燃料電池12からの出力によりモータ30
を駆動しながら、あるいはモータ30は駆動せずに行な
うことができる。さらに、ブレーキペダル55が踏まれ
たときには、回生エネルギにより二次電池22を充電す
ることができる。
【0093】なお、実施例の電気自動車5では、燃料電
池側トルク指令値Tm1をモータ出力Pmの移動平均
(移動平均出力Pmave)から求めたが、移動平均出
力Pmaveに二次電池22の充電容量に係る補正を加
える構成(例えば、二次電池充電容量SOCから目標二
次電池充電容量を減じたものを補正項として移動平均出
力Pmaveに加える構成)や、燃料電池側トルク指令
値Tm1をモータ出力Pmの重み付き移動平均から求め
る構成、燃料電池側トルク指令値Tm1をモータ出力P
mの相乗平均から求める構成等としてもよい。
【0094】また、実施例の電気自動車5では、閾値T
r1および閾値Tr2を燃料電池12から出力可能な最
大出力および最小出力として設定したが、燃料電池12
を効率よく運転可能な出力範囲の上限値および下限値と
して設定する構成も好適である。この構成とすれば、燃
料電池12をより効率よく運転することができる。な
お、燃料電池12を効率よく運転可能な出力範囲は、予
め実験などにより定めておくことができる。また、閾値
Tr1および閾値Tr2は、こうした燃料電池12から
出力可能な範囲の上下限値や効率よく運転可能な出力範
囲の上下限値に限られるものではなく、燃料電池12の
特性に応じて自由に定められるものである。
【0095】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、例えば、モータ駆動装置10を自動車以外の移動車
両に搭載する構成やモータ駆動装置10を移動車両以外
の駆動機器に搭載する構成など、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲内において、種々なる態様で実施し得ることは
勿論である。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように本発明のモータ駆動
装置によれば、第1直流電圧発生手段からの直流電圧と
第2直流電圧発生手段からの直流電圧と基づいてモータ
を駆動することができる。しかも、第1変換手段および
第2変換手段が第1直流電圧発生手段からの直流電圧お
よび第2直流電圧発生手段からの直流電圧を独立に変換
し、モータが第1コイルおよび第2コイルにより独立に
駆動可能であるから、第1直流電圧発生手段からの出力
と第2直流電圧発生手段からの出力とを独立に扱うこと
ができる。また、DC/DCコンバータを備えないの
で、従来例のDC/DCコンバータを備えるモータ駆動
装置に比してエネルギ効率を高めることができる。
【0097】モータ駆動装置において、第2コイルを、
第1コイルが発生する磁界により交番する誘導電圧を生
じるよう配置し、第2直流電圧発生手段を充放電可能な
二次電池とし、第2変換手段を、第2コイルが生じる誘
導電圧を所定の直流電圧に変換しうるものとすれば、第
1直流電圧発生手段からの出力に基づき第1コイルに生
じる交番する磁界により第2コイルに生じる誘導電圧
を、第2変換手段で所定の直流電圧に変換し、二次電池
を充電することができる。しかも、二次電池の充電は、
第1直流電圧発生手段による直流電圧に基づいてモータ
を駆動しながら、あるいはモータを停止した状態で行な
うことができる。この結果、第1直流電圧発生手段が、
例えば燃料電池のように運転状態を急変できないものな
どであっても、モータへの出力の変動を、二次電池から
の出力および二次電池への充電を調整することより吸収
するといった制御も可能となる。また、この構成のモー
タ駆動装置において、モータを外部から仕事が与えられ
たときには発電機として作動するものとすれば、その仕
事を第2コイルにより第2の所定相数の交番する交流電
圧として取り出し、第2変換手段で所定の直流電圧に変
換することにより二次電池を充電することができる。し
かも、第1直流電圧発生手段からの出力による充電と重
畳的に行なうことができる。
【0098】本発明の電気自動車によれば、車両の運転
状態に基づいて燃料電池からの出力と二次電池からの出
力とによりモータを駆動することができる。しかも、第
1変換手段および第2変換手段が燃料電池からの直流電
圧および二次電池からの直流電圧を独立に変換し、モー
タが第1コイルおよび第2コイルにより独立に駆動可能
であるから、燃料電池からの出力と二次電池からの出力
とを独立に扱うことができる。また、DC/DCコンバ
ータを備えないので、従来例のDC/DCコンバータを
備える電気自動車に比してエネルギ効率を高めることが
できる。
【0099】本発明の電気自動車において、制御手段が
目標値演算手段と燃料電池出力指令値演算手段と二次電
池出力指令値演算手段と変換制御手段とを備えるものと
すれば、モータへの出力の主たる出力を燃料電池でまか
ない、二次電池を補助的に運転することができる。しか
も、燃料電池出力指令値は、目標値の所定時間内の推移
に基づいて演算されるから、燃料電池からの出力変動を
小さくすることができる。
【0100】本発明の電気自動車において、燃料電池出
力指令値演算手段を、演算された燃料電池出力指令値が
第1の所定範囲内にないとき、演算結果に拘わらず第1
の所定範囲内の所定値を燃料電池出力指令値とする手段
とすれば、燃料電池の出力指令値を第1の所定範囲内で
制御することができる。例えば、第1の所定範囲を燃料
電池の能力範囲に設定すれば、燃料電池の能力範囲外の
出力指令値が設定されるといった不都合を回避すること
ができ、第1の所定範囲を燃料電池の運転効率が比較的
高い範囲に設定すれば、燃料電池をより効率よく運転す
ることができる。
【0101】本発明の電気自動車において、二次電池出
力指令値演算手段を、演算された二次電池出力指令値が
第2の所定範囲内にないとき、演算結果に拘わらず第2
の所定範囲内の所定値を二次電池出力指令値とする手段
とすれば、二次電池の出力指令値を第2の所定範囲内で
制御することができる。
【0102】本発明の電気自動車において、燃料電池状
態検出手段を備え、燃料電池出力指令値演算手段を、燃
料電池状態検出手段により検出された運転状態が第3の
所定範囲内にないとき、演算結果に拘わらず第3の所定
値を燃料電池出力指令値とする手段とすれば、燃料電池
の運転状態が第3の所定範囲内にないときには燃料電池
出力指令値を第3の所定値とする制御、例えば、燃料電
池の運転状態が定常運転状態として許容する範囲内にな
いときには燃料電池出力指令値を値0とする制御等をす
ることができる。この結果、予定されていない状態の燃
料電池から出力を得るのを防止することができる。
【0103】本発明の電気自動車において、二次電池状
態検出手段を備え、二次電池出力指令値演算手段を、二
次電池状態検出手段により検出された運転状態が第4の
所定範囲内にないとき、演算結果に拘わらず第4の所定
値を二次電池出力指令値とする手段とすれば、二次電池
の運転状態が第4の所定範囲内にないときには二次電池
出力指令値を第4の所定値とする制御、例えば、二次電
池の状態が適正な状態として定めた範囲内にないときに
は二次電池出力指令値を値0とするといった制御等をす
ることができる。この結果、予定されていない状態の二
次電池から出力を得るのを防止することができる。
【0104】本発明の電気自動車において、燃料電池状
態検出手段を備え、燃料電池出力指令値演算手段を、燃
料電池を起動してから燃料電池状態検出手段により検出
された運転状態が所定状態になるまで、演算結果に拘わ
らず第5の所定値を燃料電池出力指令値とする手段とす
れば、燃料電池の起動直後から定常運転状態に至るまで
は、燃料電池出力指令値を第5の所定値とするといった
制御をすることができる。この結果、燃料電池をより適
正に運転することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例であるモータ駆動装置
10の概略を示したブロック図である。
【図2】モータ30の構造の概略を示す説明図である。
【図3】燃料電池と二次電池の出力の関係を示すグラフ
である。
【図4】本発明の好適な一実施例であるモータ駆動装置
10Bを搭載した電気自動車5の概略を示すブロック図
である。
【図5】電気自動車5の電気的な構成をECU60を中
心として例示するブロック図である。
【図6】電気自動車5のECU60により実行されるト
ルク制御ルーチンの前半部の一例を示すフローチャート
である。
【図7】電気自動車5のECU60により実行されるト
ルク制御ルーチンの後半部の一例を示すフローチャート
である。
【図8】運転状態指示値CとモータスピードNmとモー
タトルク指令値Tmとの関係の一例を示すマップであ
る。
【図9】燃料電池側トルク指令値Tm1および二次電池
側トルク指令値Tm2を設定する様子を例示する説明図
である。
【図10】電気自動車5のECU60により実行される
起動時処理ルーチンの一例を示すフローチャートであ
る。
【図11】電気自動車5のECU60により実行される
燃料電池異常チェックルーチンの一例を示すフローチャ
ートである。
【図12】電気自動車5のECU60により実行される
二次電池異常チェックルーチンの一例を示すフローチャ
ートである。
【図13】従来例のモータ駆動装置110の概略を示す
ブロック図である。
【図14】燃料電池112および二次電池122の出力
特性の一例を示したグラフである。
【符号の説明】
5…電気自動車 10…モータ駆動装置 10B…モータ駆動装置 12…燃料電池 12T…温度センサ 12V…燃料電池電圧計 22…二次電池 22S…充電容量計 22V…二次電池電圧計 30…モータ 30N…モータスピードセンサ 32…ステータ 34…スロット 35…ティース 39…ロータ 40…制御装置 42…CPU 44…ROM 46…RAM 48…入出力ポート 50…燃料供給装置 52…ブロワ 53…アクセルペダル 54…アクセルポジションセンサ 55…ブレーキペダル 56…ブレーキポジションセンサ 58…スピードセンサ 59…表示装置 60…ECU 62…CPU 63…ROM 64…RAM 66…入力処理回路 67…出力処理回路 68…定電圧電源回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02P 7/63 302 H02P 7/63 302J

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電圧を発生する第1直流電圧発生手
    段と、 該第1直流電圧発生手段により発生した直流電圧を第1
    の所定相数の交番する交流電圧に変換する第1変換手段
    と、 前記第1直流電圧発生手段と異なる特性を備え、直流電
    圧を発生する第2直流電圧発生手段と、 該第2直流電圧発生手段により発生した直流電圧を第2
    の所定相数の交番する交流電圧に変換する第2変換手段
    と、 前記第1変換手段に接続され該第1変換手段から供給さ
    れる交流電圧により交番する磁界を発生する第1コイル
    と、前記第2変換手段に接続され該第2変換手段から供
    給される交流電圧により交番する磁界を発生する第2コ
    イルとを有するモータと、 前記第1変換手段および前記第2変換手段の変換を制御
    して前記モータを駆動制御する制御手段とを備えたモー
    タ駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のモータ駆動装置であっ
    て、 前記モータは、前記第2コイルを、前記第1コイルが発
    生する磁界により交番する誘導電圧を生じるよう配置し
    てなり、 前記第2直流電圧発生手段は、充放電可能な二次電池で
    あり、 前記第2変換手段は、前記第2直流電圧発生手段により
    発生した直流電圧を前記第2の所定相数の交番する交流
    電圧に変換する直交変換と、前記第2コイルが生じる前
    記誘導電圧を所定の直流電圧に変換する交直変換とを切
    り換えて行なう手段であるモータ駆動装置。
  3. 【請求項3】 燃料電池と、充放電可能な二次電池とを
    備え、該燃料電池から生じる電気エネルギにより駆動す
    る電気自動車であって、 前記燃料電池から出力された直流電圧を第1の所定相数
    の交番する交流電圧に変換する第1変換手段と、 前記二次電池から出力された直流電圧を第2の所定相数
    の交番する交流電圧に変換する直交変換と、該第2の所
    定相数の交番する交流電圧を所定の直流電圧に変換する
    交直変換とを切り換えて行なう第2変換手段と、 前記第1変換手段に接続され該第1変換手段から供給さ
    れる交流電圧により交番する磁界を発生する第1コイル
    と、該第1コイルが発生する磁界により交番する誘導電
    圧を生じるよう配置され前記第2変換手段に接続されて
    該第2変換手段から供給される交流電圧により交番する
    磁界を発生可能な第2コイルとを有するモータと、 車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、 該検出された運転状態に基づいて、前記第1変換手段お
    よび前記第2変換手段の変換を制御して前記モータを駆
    動制御する制御手段とを備えた電気自動車。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の電気自動車であって、 前記制御手段は、 前記運転状態検出手段により検出された運転状態に基づ
    いて前記モータからの出力の目標値を演算する目標値演
    算手段と、 該演算された目標値の所定時間内の推移に基づいて、前
    記燃料電池からの出力の指令値である燃料電池出力指令
    値を演算する燃料電池出力指令値演算手段と、 該演算された燃料電池出力指令値と前記目標値とに基づ
    いて、前記二次電池からの出力の指令値である二次電池
    出力指令値を演算する二次電池出力指令値演算手段と、 前記演算された燃料電池出力指令値および二次電池出力
    指令値に基づいて前記第1変換手段および前記第2変換
    手段の変換を制御する変換制御手段とを備えた電気自動
    車。
  5. 【請求項5】 前記燃料電池出力指令値演算手段は、前
    記演算された燃料電池出力指令値が第1の所定範囲内に
    ないとき、該演算結果に拘わらず前記第1の所定範囲内
    の所定値を前記燃料電池出力指令値とする手段である請
    求項4記載の電気自動車。
  6. 【請求項6】 前記二次電池出力指令値演算手段は、前
    記演算された二次電池出力指令値が第2の所定範囲内に
    ないとき、該演算結果に拘わらず前記第2の所定範囲内
    の所定値を前記二次電池出力指令値とする手段である請
    求項4または5記載の電気自動車。
  7. 【請求項7】 請求項4ないし6いずれか記載の電気自
    動車であって、 前記燃料電池の運転状態を検出する燃料電池状態検出手
    段を備え、 前記燃料電池出力指令値演算手段は、前記燃料電池状態
    検出手段により検出された運転状態が第3の所定範囲内
    にないとき、前記演算結果に拘わらず第3の所定値を前
    記燃料電池出力指令値とする手段である電気自動車。
  8. 【請求項8】 請求項4ないし7いずれか記載の電気自
    動車であって、 前記二次電池の運転状態を検出する二次電池状態検出手
    段を備え、 前記二次電池出力指令値演算手段は、前記二次電池状態
    検出手段により検出された運転状態が第4の所定範囲内
    にないとき、前記演算結果に拘わらず第4の所定値を前
    記二次電池出力指令値とする手段である電気自動車。
  9. 【請求項9】 請求項4ないし8いずれか記載の電気自
    動車であって、 前記燃料電池の運転状態を検出する燃料電池状態検出手
    段を備え、 前記燃料電池出力指令値演算手段は、前記燃料電池を起
    動してから前記燃料電池状態検出手段により検出された
    運転状態が所定状態になるまで、前記演算結果に拘わら
    ず第5の所定値を前記燃料電池出力指令値とする手段で
    ある電気自動車。
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