JPH08334047A - エンジンのアイドル回転数制御方法 - Google Patents

エンジンのアイドル回転数制御方法

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JPH08334047A
JPH08334047A JP14089795A JP14089795A JPH08334047A JP H08334047 A JPH08334047 A JP H08334047A JP 14089795 A JP14089795 A JP 14089795A JP 14089795 A JP14089795 A JP 14089795A JP H08334047 A JPH08334047 A JP H08334047A
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JP
Japan
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engine
idle speed
learning value
correction
control
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JP14089795A
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English (en)
Inventor
Hiroya Ookumo
浩哉 大雲
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 経時的な劣化或いは製造公差等のばらつきに
起因してアイドル回転数制御弁(ISC弁)による空気
流量特性が正規の状態から外れている場合でも、正規状
態でのアイドル回転数制御と同等の制御性能を得ると共
に、エンジン負荷増大時のエンジン回転数の上昇過多或
いは低下、エンジン負荷増大直後の回転変動を防ぐ。 【構成】アイドル時、エンジン状態が予め設定した学習
値更新条件に適合したとき目標アイドル回転数NSETと
エンジン回転数NEとの比較結果に応じ設定されるフィ
ードバック補正量DFに基づき学習値DLを更新し、該学
習値DLに応じて設定され該学習値DLに対し減少関数的
な修正係数kで、上記フィードバック補正量DF及びエ
ンジン負荷条件に応じて設定される各種増量補正量D
P,DAC,DDを修正し、エンジン温度TWに基づいて設
定される基本制御量DTWを、上記学習値DL、修正後の
各種補正量DP´,DAC´,DD´及びフィードバック補
正量DFにより補正してアイドル回転数制御弁に対する
出力デューティDutyを設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、経時的な劣化或いは製
造公差のばらつき等に起因するアイドル回転数制御弁に
よる空気流量特性の変化を学習補正するエンジンのアイ
ドル回転数制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンのアイドル回転数を最適
な状態に維持する方法として、例えば特開昭59−65
540号に開示されているように、スロットル弁の上流
側と下流側とをバイパスするバスパス通路にデューティ
ソレノイド、ロータリソレノイド、リニアソレノイド、
或いはステップモータ式等のアイドル回転数制御(IS
C)弁を介装し、このISC弁に対する駆動信号のデュ
ーティ比やステップ数等を、アイドル時において、目標
アイドル回転数と実際のエンジン回転数との比較結果に
応じてフィードバック制御することで、このISC弁の
弁開度によりISC弁の通過空気量を調整して、アイド
ル時のエンジン回転数が目標アイドル回転数に収束する
ように制御する方法が多く採用されている。
【0003】ところで、上記ISC弁がデューティソレ
ノイド、ロータリソレノイド、或いはリニアソレノイド
式の場合、このISC弁の弁開度を設定するデューティ
比に対応する出力デューティDuty(例えばDuty
=100%で全開)と通過空気流量Qとは、図8に実線
で示すように、出力デューティDutyを大きく設定す
るに従って通過空気流量Qが増加する比例関係にあり、
この流量特性に従って、アイドル運転時の基本デューテ
ィ(アイドル運転時の基準空気量に相当する値)や、エ
ンジン負荷条件の増加要因に対する各種増量補正量(パ
ワステ補正、エアコン補正、Dレンジ補正、大気圧補正
等)、及び回転数フィードバック中のフィードバック補
正量の変化量(PI制御の比例値、積分値)等が決定さ
れる。
【0004】上記ISC弁の通過空気流量Qは、走行距
離が長くなるに従ってISC弁内やバイパス通路内にカ
ーボン、ブローバイ等が付着して経時的に劣化するた
め、図5の実線で示す正規の状態から次第に低下する。
このISC弁による空気流量特性の変化の度合いは、図
5に破線で示すようにパワーステアリングポンプ駆動負
荷、エアコンコンプレッサ駆動負荷等のエンジン負荷の
増加のないエンジン定常運転領域(Qo近辺)で特に顕
著に現れる。劣化により出力デューティDutyに対す
るISC弁の通過空気量Qが減少すると、始動時、ない
しアイドル運転時の、特にオープンループ制御時、空気
流量が不足し、始動不良や回転低下(ひどい場合にはエ
ンスト)が生じる不都合がある。また、経時的な汚れに
よる劣化の影響のみならず、製造公差等による空気流量
のばらつきによっても、出力デューティDutyに対し
ISC弁の通過空気量が正規の値(設計値)よりも少な
い場合には、上述と同様の不都合を招き、多い場合には
回転の吹き上がり等を招く不都合がある。
【0005】これに対処するに、例えば特開昭60−2
12648号公報に開示されているように、回転数フィ
ードバック制御におけるフィードバック補正量の定常的
な偏差量を学習して学習補正量(学習値)を設定し、そ
の学習補正量で、冷却水温に基づいて設定した基本デュ
ーティを、上記フィードバック補正量及び各種増量補正
量と共に補正してISC弁に対する出力デューティDu
tyを設定する、いわゆる学習制御が採用されている。
ここで、上記学習制御における学習補正量は、通常、単
一の学習値であり、アイドル状態下においてパワーステ
アリングポンプ駆動負荷、エアコンコンプレッサ駆動負
荷等のエンジン負荷の増加がなく、エンジン回転数が目
標アイドル回転数に略収束しているエンジン定常運転時
にのみ、そのときのフィードバック補正量により更新さ
れる。従って、この学習制御によれば、図8に破線で示
すように、劣化或いは製造公差等のばらつきによりIS
C弁の空気流量特性が実線の正規の特性から変化したと
き、実線の正規の特性となるよう同図の(D2−D1)
に相当する値を学習補正値とし出力デューティDuty
を一律にシフトさせることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、劣化或いは製
造公差等のばらつきによって生じるISC弁の実際の空
気流量特性の変化は、図5に実線で示す正規の流量特性
に対して、同図に一点鎖線で示すように一律に変化する
ものではなく、同図に破線で示すように、エンジン定常
運転領域での流量特性は大きく低下するが、エンジン負
荷の増加に伴って通過空気流量Qが増加するに従い、次
第に空気流量特性の低下、すなわち、出力デューティD
utyに対する通過空気流量Qの低下が薄らいでくる。
従って、図5に破線で示す劣化或いは製造公差等のばら
つきによるISC弁の空気流量特性はエンジン負荷が増
加されるに従い、実線で示す正規のISC弁の空気流量
特性に比べて勾配が大きくなり、例えば実際の通過空気
流量Qはデューティ比1%の増加に対して大きな変化を
示すことになり、同図に示すように、例えば、アイドル
時における回転数オープンループ制御時、パワーステア
リングポンプ駆動、エアコンコンプレッサ駆動等により
エンジン負荷が増大したとき、本来得ようとする空気流
量QHに対応し学習補正値を加味した出力デューティD
uty=D4を出力すると、ΔQだけ過補正されてしま
い、必要以上にエンジン回転数が上昇することになる。
【0007】また、アイドル時における回転数フィード
バック制御時においても、フィードバック補正には遅れ
があるので、エンジン負荷が増加されるとエンジン回転
数がフィードバック補正により目標アイドル回転数に収
束するまでの間、上述の過補正に起因して、図7に実線
で示すように、エンジン回転数が一時的に吹き上がりを
生じ、次いで、目標アイドル回転数NSETに収まるよう
(図5の出力デューティDutyがD4からD3へ移行
するように)、回転数フィードバックされるため、その
間の回転変動が大きくなり回転ハンチングが生じてしま
う。
【0008】また、製造公差等のばらつきにより、出力
デューティDutyに対しISC弁の通過空気流量が図
6に実線で示す正規の値よりも大きい場合は、同図に破
線で示すようにエンジン定常運転領域での空気流量特性
の増加が大きく、エンジン負荷の増加に伴って通過空気
流量Qが増大するに従い空気流量特性の増加傾向が薄ら
ぐ。このため、製造公差等のばらつきにより空気流量特
性が正規の状態より増加している場合は、アイドル時に
おける回転数オープンループ制御時にエンジン負荷が増
大したとき、得ようとする空気流量QHに対応し学習補
正値を加味した出力デューティDuty=D4´を出力
すると、逆にΔQだけ補正不足となり、エンジン回転数
の低下により必要とするエンジン回転数が得られない。
さらに、アイドル時における回転数フィードバック制御
時には、エンジン負荷が増加されると、上述の補正不足
に起因してエンジン回転数が一時的に低下し、次いで、
目標アイドル回転数NSETに収まるよう(図6の出力デ
ューティDutyがD4´からD3´へ移行するよう
に)、回転フィードバックされるため、同様に、その間
の回転変動が大きくなって回転ハンチングを生じる。
【0009】本発明は、上記事情に鑑み、経時的な劣化
或いは製造公差等のばらつきに起因してISC弁による
空気流量特性が正規の状態から外れている場合でも、そ
の空気流量特性に対応してISC弁に対する制御量を補
正し、正規状態でのアイドル回転数制御と同等の制御性
能を得ることができ、アイドル回転数オープンループ制
御においてエンジン負荷が増大したときのエンジン回転
数の上昇過多或いは低下と、アイドル回転数フィードバ
ック制御時におけるエンジン負荷増加直後の回転ハンチ
ングとの少なくとも一方を抑制することが可能なエンジ
ンのアイドル回転数制御方法を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、スロットル弁をバイパスするバイパス通路に
介装したアイドル回転数制御弁を制御してアイドル回転
数を目標アイドル回転数に収束させるエンジンのアイド
ル回転数制御方法において、エンジン温度に基づいて上
記アイドル回転数制御弁に対する基本制御量を設定し、
目標アイドル回転数と現アイドル回転数とを比較してフ
ィードバック補正量を設定すると共に、エンジン負荷条
件に基づいて各種増量補正量を設定し、アイドル時にお
けるエンジン状態が予め設定した学習値更新条件に適合
したとき上記フィードバック補正量に基づいて上記アイ
ドル回転数制御弁に対する学習値を更新し、該学習値に
基づいて該学習値に対し減少関数的な値を有する修正係
数を設定し、該修正係数により上記フィードバック補正
量及び上記各種増量補正量の少なくとも一方を修正し、
上記基本制御量を、上記学習値で補正すると共に少なく
とも一方が修正された上記フィードバック補正量及び上
記各種増量補正量で補正して上記アイドル回転数制御弁
に対する制御量を設定することを特徴とする。
【0011】
【作 用】本発明では、アイドル時のエンジン状態が予
め設定した学習値更新条件に適合したとき目標アイドル
回転数と現アイドル回転数との比較結果に応じ設定され
るフィードバック補正量に基づき学習値を更新し、該学
習値に応じて設定された該学習値に対し減少関数的な修
正係数で、上記フィードバック補正量及びエンジン負荷
条件に応じて設定される各種増量補正量の少なくとも一
方を修正し、エンジン温度に基づいて設定される基本制
御量を、上記学習値、少なくとも一方が修正された上記
フィードバック補正量及び各種増量補正量により補正し
てアイドル回転数制御弁に対する制御量が設定される。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。図3に本発明のアイドル回転数制御を採用する
エンジン1の全体概略図を示す。このエンジン1は水平
対向多気筒エンジンで、シリンダブロック1aの左右バ
ンクに設けたシリンダヘッド2の気筒毎に設けた吸気ポ
ート2aと排気ポート2bとが、吸気マニホルド3と排
気マニホルド4とを介して各々集合されている。この吸
気マニホルド3の集合部にはエアーチャンバ11を介し
て吸気管5が連通され、この吸気管5の上記エアーチャ
ンバ11の上流側にスロットル弁10が介装され、更に
この吸気管5の空気取入れ口にエアクリーナ9が介装さ
れている。又、上記排気マニホルド4の集合部が排気管
6を介してマフラ7に連通されていると共に、この排気
管6の上記集合部に触媒コンバータ8が介装されてい
る。
【0013】又、上記吸気管5には、上記スロットル弁
10をバイパスし、このスロットル弁10の上流側と下
流側とを連通するバイパス通路12が接続されており、
このバイパス通路12に後述する制御装置31から出力
される所定デューティ比の駆動パルス信号により制御さ
れるデューティソレノイド式、ロータリソレノイド式、
或いはリニアソレノイド式のISC(アイドル回転数制
御)弁13が介装されている。更に、上記吸気マニホル
ド3の下流端にインジェクタ14が気筒毎に配設されて
いる。更に、上記シリンダヘッド2に、その先端を各気
筒の燃焼室に露呈する点火プラグ15aが取付けられ、
この点火プラグ15aに連設する点火コイル15bがイ
グナイタ16に接続されている。
【0014】次に、センサ類の配置について説明する。
上記エンジン1のクランクシャフト1bにクランクロー
タ21が連設され、このクランクロータ21の外周に、
所定クランク角に対応する突起(或いはスリット)を検
出する電磁ピックアップ等からなるクランク角センサ2
2が対設されている。さらに、上記シリンダヘッド2の
カムシャフト1cに連設するカムロータ23に、このカ
ムロータ23の外周に形成された気筒判別用突起を検出
する同じく電磁ピックアップ等からなる気筒判別用のカ
ム角センサ24が対設されている。
【0015】又、上記エンジン1のシリンダブロック1
aにノックセンサ25が固設され、このシリンダブロッ
ク1aの左右バンクを連通する冷却水通路1dには冷却
水温センサ26が臨まされている。更に、上記吸気管5
の上記エアクリーナ9の直下流に吸入空気量センサ27
が臨まされ、又、上記スロットル弁10にスロットル開
度センサとスロットル全閉でONするアイドルスイッチ
とを内蔵したスロットルセンサ28が連設されている。
更に、上記排気マニホルド4の上記触媒コンバータ8の
上流にO2センサ29が臨まされている。
【0016】又、上記インジェクタ14、上記点火プラ
グ15a、及び、ISC弁13に対する燃料噴射制御、
点火時期制御、アイドル回転数制御等は、図4に示す制
御装置31により実行される。
【0017】この制御装置31は、CPU32、ROM
33、RAM34、バックアップRAM35、及びI/
Oインターフェース36がバスライン37を介して互い
に接続されるマイクロコンピュータを中心として構成さ
れており、その他、安定化電圧を各部に供給する定電圧
回路38、上記I/Oインターフェース36の出力ポー
トからの信号によりアクチュエータ類を駆動する駆動回
路39等の周辺回路が組み込まれている。
【0018】上記定電圧回路38は、ECUリレー40
のリレー接点を介してバッテリ41に接続されており、
ECUリレー40のリレーコイルがイグニッションスイ
ッチ42を介して上記バッテリ41に接続されている。
又、上記定電圧回路38は、上記イグニッションスイッ
チ42がONされ、上記ECUリレー40の接点が閉と
なったとき、上記バッテリ41の電圧を安定化して制御
装置31の各部に供給する。更に、上記バックアップR
AM35には、バッテリ41が上記定電圧回路38を介
して直接接続されており、上記イグニッションスイッチ
42のON/OFFに拘らず常時バックアップ用電源が
供給されている。
【0019】又、上記I/Oインターフェース36の入
力ポートには、バッテリ41が接続されて、バッテリ電
圧がモニタされると共に、センサ類として吸入空気量セ
ンサ27、スロットルセンサ28、ノックセンサ25、
冷却水温センサ26、車速センサ30、O2センサ2
9、クランク角センサ22、カム角センサ24が接続さ
れると共に大気圧センサ48等が接続されている。更
に、この入力ポートには、スイッチ類としてパワーステ
アリングを転舵したときにONするパワステスイッチ4
6、エアコンのON・OFFを操作するエアコンスイッ
チ47等が接続されている。
【0020】一方、上記I/Oインターフェース36の
出力ポートには、イグナイタ16が接続され、更に、上
記駆動回路39を介して、ISC弁13及びインジェク
タ14の各コイルが接続されている。なお、上記ROM
33には、通常の制御プログラムに加え、マップ、テー
ブル等の各種固定データ等が格納され、バックアップR
AM35には後述する学習値DLが格納される。
【0021】次に、上記制御装置31により実行される
アイドル回転数制御処理について図1〜図2のフローチ
ャートに示すアイドル回転数制御ルーチンに従って説明
する。このアイドル回転数制御ルーチンはイグニッショ
ンスイッチ42をONした後、スロットル弁10が全閉
状態のとき、所定時間毎に実行される。まず、ステップ
S1で、各種制御パラメータを読込む。この制御パラメ
ータとしては、エンジン回転数Ne、冷却水温Tw、車
速Vs、スロットル開度Th、大気圧Pa、及びパワス
テスイッチ46、エアコンスイッチ47等のON/OF
F動作等がある。
【0022】そして、ステップS2で、現エンジン運転
状態がアイドル状態下にありアイドル回転数をフィード
バック制御するか否かを、車速センサ30で検出した車
速Vs、エンジン始動後時間等から判断し、Vs≠0の
ときは減速走行中であり、またエンジン始動から設定時
間に達するまでは始動時或いは始動後制御への移行期間
であるため、ステップS3へ分岐し、フィードバック補
正量DFを0としてオープンループ制御とし、ステップ
S10へジャンプし、ステップS10以下でISC弁1
3に対する制御量を演算し、ISC弁13の開度を制御
する。尚、このステップS10以下のルーチンについて
は、後で詳述する。
【0023】一方、上記ステップS2で、現在のエンジ
ン運転状態がアイドル状態且つ始動から設定時間以上経
過しており回転数フィードバック制御が選択されるとき
には、ステップS4へ進み、ステップS4以下でアイド
ル回転数をフィードバック制御する。まず、ステップS
4では、エンジン回転数Neと、エンジン温度を代表す
る冷却水温Twに基づいてテーブル参照などにより設定
した目標アイドル回転数NSETとを比較する。そして、
Ne=NSETであり現エンジン回転数Neが目標アイド
ル回転数NSETに収束しているときはステップS5へ進
み、又、Ne≠NSETのときはステップS7へ進む。
【0024】上記ステップS5では、エンジン状態に基
づき学習更新条件を判断する。この学習更新条件は、例
えば冷却水温TWが設定値以上の暖機完了状態で、パワ
ステスイッチ46、エアコンスイッチ47などにより検
出されるパワーステアリングポンプ駆動、エアコンコン
プレッサ駆動等によるエンジン負荷条件が全てOFF
の、エンジン定常運転領域(例えば、図5及び図6の通
過空気流量Qo近辺に相当する領域)にある場合に、学
習更新条件成立と判断する。又、それ以外の場合には、
学習更新条件不成立と判断して、ステップS10へジャ
ンプする。
【0025】そして、上記ステップS5で学習更新条件
成立と判断される場合は、ステップS6へ進み、前回の
ルーチン実行時に設定したフィードバック補正量DFを
学習値DLに加算して学習値DLを更新後、フィードバッ
ク補正量DFをクリアし、ステップS10へ進む。尚、
上記学習値DLは、加重平均化処理した値で更新するよ
うにしても良く、上記バックアップRAM35にストア
され、イニシャルセット値は0である。
【0026】又、上記ステップS4で、Ne≠NSETと
判断されてステップS7へ分岐すると、エンジン回転数
Neと目標アイドル回転数NSETとを比較し、Ne>NS
ETのときはステップS8へ進み、Ne<NSETのときは
ステップS9へ進む。
【0027】上記ステップS8では、前回のフィードバ
ック補正量DFを、設定値DAに後述する修正係数kを乗
算した減量値で減算して、今回のフィードバック補正量
DFを設定した後、ステップS10へ進む。又、ステッ
プS9では、前回のフィードバック補正量DFに、設定
値DBに上記修正係数kを乗算した増量値を加算して、
今回のフィードバック補正量DFを設定した後、ステッ
プS10へ進む。
【0028】尚、本実施例ではフィードバック補正量D
Fを上記設定値(積分成分)DA,DBによって積分制御
により設定し、この設定値DA,DBを修正係数kにより
修正してフィードバック補正量DF、すなわちフィード
バック速度(本ルーチンは前述のように所定時間毎に実
行されるのでフィードバック速度とも定義できる)を修
正するようにしているが、フィードバック補正量DFを
比例積分制御(PI制御)により設定する場合は、上記
修正係数kにより比例成分と積分成分との少なくとも一
方を修正する。また、上記修正係数kは、後述するステ
ップS11において上記学習値DLに基づいて設定され
る変数であり、イニシャルセット値は1.0である。
【0029】そして上記ステップS3,S5,S6,S
8,或いはS9から、ステップS10へと進むと、冷却
水温TWに基づき演算、或いはテーブルを補間計算付き
で参照して基本デューティDTWを設定する。次いで、ス
テップS11で、上記学習値DLを読込み、この学習値
に基づいてテーブルを補間計算付で参照して修正係数k
を設定する。
【0030】この修正係数kは、下表に示すように、学
習値DLに対し減少関数的な値に設定され、学習値DLが
0のときにはk=1.0に、学習値DLが大きいときに
は減少、学習値DLが小さいときには増加される。 尚、上記の表中に示す値は一例であり、実験等により最
適値を求めROM33の一連のアドレスにテーブルとし
て格納しておく。また、上記修正係数kは学習値DLに
よる計算式k=f(DL)により求めるようにしても良
い。
【0031】次いで、ステップS12へ進み、パワース
テアリング転舵によりパワステスイッチ46がONのパ
ワーステアリングポンプ駆動負荷の増大に伴いISC弁
13に対する制御量を増大させるためのパワステ補正量
DP、エアコンスイッチ47がONのエアコンコンプレ
ッサ駆動時の負荷増大に伴いISC弁13に対する制御
量を増大させるためのエアコン補正量DAC、自動変速機
搭載車においてセレクトレバーがDレンジにセットされ
たときに制御量を増大補正するためのDレンジ補正量D
D等のエンジン負荷条件に基づいて設定される各種増量
補正量、および大気に基づき設定される気圧補正量DHA
を、それぞれ上記修正係数kを乗算して修正し、各補正
量DP′,DAC′,DD′,DHA′…を設定する。
【0032】ここで、上記修正係数kは、学習値DLが
0でISC弁13の空気流量特性が正規の状態にあると
きにはk=1.0に設定されるので、該修正係数kによ
る上記フィードバック補正量DF、各種増量補正量DP,
DAC,DD…、及び気圧補正量DHAに対する補正は実質
的に行われないが、学習値DLが中心値1.0より大き
いときには、その増大、すなわち正規の状態(図5の実
線の状態)から経時的な劣化或いは製造公差等のばらつ
きによりISC弁13の空気流量特性が低下するに従い
(図5の破線の状態)、修正係数kは小さい値に設定さ
れて、上記フィードバック補正量DF、各種増量補正量
DP,DAC,DD…、及び気圧補正量DHAが減少補正され
ることになる。
【0033】また、学習値DLが中心値1.0より小さ
いときには、その減少、すなわち製造公差等のばらつき
によって正規の状態(図6の実線の状態)よりISC弁
13の空気流量特性が増大するに従い(図6の破線の状
態)、修正係数kが大きい値に設定されて、上記フィー
ドバック補正量DF、各種増量補正量DP,DAC,DD
…、及び気圧補正量DHAが増大補正されることになる。
【0034】そして、ステップS13で、上記基本デュ
ーティDTWを、上記学習値DL、フィードバック補正量
DF、及び各補正量DP′,DAC′,DD′,DHA′…に
より補正して、ISC弁13に対する制御量として出力
デューティDutyを設定し、ステップS14で、この
出力デューティDutyをセットしてルーチンを抜け
る。
【0035】その結果、上記出力デューティDutyに
対応するデューティ比の駆動パルス信号がISC弁13
に出力されてISC弁13の弁開度によりISC弁13
による通過空気流量が制御され、アイドル時にはエンジ
ン回転数NEが目標アイドル回転数NSETに収束するよう
制御される。
【0036】従って、図5に示すように、ISC弁13
による空気流量特性が実線の正規状態から、経時的な劣
化或いは製造公差等のばらつきにより破線のように低下
したとき、アイドル状態下でのパワーステアリングポン
プ駆動、エアコンコンプレッサ駆動等によるエンジン負
荷の増加がないエンジン定常運転領域(図5の通過空気
流量QO近辺に相当する領域)において、エンジン回転
数が目標アイドル回転数に収束している定常状態のと
き、エンジン回転数NEと目標アイドル回転数NSETとの
比較結果に応じて設定されているフィードバック補正量
DFに応じて、空気流量特性の低下が学習値DLによって
学習されてISC弁13に対する制御量、すなわち出力
デューティDutyに反映され、エンジン負荷のなくエ
ンジン回転数NEが目標アイドル回転数NSETに収束して
いる定常状態下においては、上記各種増量係数DP,DA
C,DD、及びフィードバック補正量DFはいずれも0な
いし0付近であり、上記修正係数kの影響を受けること
なく正規状態と同様の制御性能が得られる。
【0037】そして、ISC弁13による空気流量特性
が低下した状態下で、アイドル回転数のオープンループ
制御時において、パワーステアリングポンプ駆動、エア
コンコンプレッサ駆動等によりエンジン負荷が増大した
とき、上述のように、ISC弁13の空気流量特性が低
下するに従い小さい値に設定される修正係数kにより各
種増量補正量DP,DAC,DD、及び気圧補正量DHAが減
少補正されることで、この減少分によってISC弁13
に対する出力デューティDuty、すなわち制御量の過
多が防止されて、単に学習補正のみを採用した場合のエ
ンジン負荷増大の過補正が抑制され、また、上記修正係
数kによってISC弁13による空気流量特性の低下の
度合いに応じて適正な減少補正が行われるため、空気流
量特性の低下の度合いに関わらず確実にオープンループ
制御の際のエンジン負荷増大時におけるエンジン回転数
の上昇過多を確実に防止するこができるのである。
【0038】さらに、アイドル回転数のフィードバック
制御時には、エンジン負荷が増大したとき、上記各種増
量補正量DP,DAC,DD、及び気圧補正量DHAと共にフ
ィードバック補正量DFも上記修正係数kにより減少補
正され、この場合においてもこれらの減少分によって制
御量過多が防止され、特に、フィードバック補正量DF
が、空気流量特性の低下度合いに応じて設定される修正
係数kによって減少補正されることで、フィードバック
速度が実質的に減速されてエンジン負荷増大直後の一時
的な回転数の吹き上がりが抑制され、エンジン回転数N
Eの目標アイドル回転数NSETへの収束性が向上し、図7
に一点鎖線で示すように、アイドル回転数フィードバッ
ク制御の際のエンジン負荷増大時の回転変動が抑制され
る。
【0039】一方、図6に示すように、製造公差等によ
るばらつきによりISC弁13の空気流量特性が実線の
正規の状態から外れ、破線のように増加しているとき、
エンジン負荷のなくエンジン回転数NEが目標アイドル
回転数NSETに収束している定常状態下においては、上
記各種増量係数DP,DAC,DD、及びフィードバック補
正量DFはいずれも0ないし0付近であり、上記修正係
数kの影響を受けることなく正規状態と同様の制御性能
が得られる。
【0040】そして、ISC弁13による空気流量特性
が増加した状態下で、アイドル回転数のオープンループ
制御時において、パワーステアリングポンプ駆動、エア
コンプレッサ駆動等によりエンジン負荷が増大したと
き、上述のように、ISC弁13の空気流量特性の増加
に従い大きい値に設定される修正例数kより各種増量補
正量DP,DAC,DD、及び気圧補正量DHAが増加補正さ
れることで、この増加分によってISC弁13に対する
出力デューティDuty、すなわち制御量の不足が防止
されて、単に学習補正のみを採用した場合のエンジン負
荷増加時の補正不が抑制され、また、上記修正係数kに
よってISC弁13による空気流量特性の増加の度合い
に応じて適性な増加補正が行われるため、空気流量特性
の増加の度合いに関わらず確実にオープンループ制御の
際のエンジン負荷増大時におけるエンジン回転数の低下
を確実に防止することができるのである。
【0041】さらに、アイドル回転数のフィードバック
制御時には、エンジン負荷が増大したとき、上記各種増
量補正量DP,DAC,DD、及び気圧補正量DHAと共にフ
ィードバック補正量DFも上記修正係数kにより増加補
正され、この場合においてもこれらの増加分によって制
御量不足が防止され、特に、フィードバック補正量DF
が、空気流量特性の増加度合いに応じて設定される修正
係数kによって増加補正されることで、フィードバック
速度が実質的に増速されてエンジン負荷増大直後の一時
的な回転数の低下が抑圧され、同様に、アイドル回転数
フィードバック制御の際のエンジン負荷増大時の回転変
動が抑制される。
【0042】尚、本実施例では、大気圧補正を取り入
れ、気圧補正量DHAも上記修正係数kにより修正して、
ISC弁13に対する制御量としての出力デューティD
utyを設定しているので、より制御性が向上する。ま
た、本発明は本実施例に限定されることなく、ISC弁
としてステップモータ式のものを用いても良いことは勿
論である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ア
イドル時のエンジン状態が予め設定した学習値更新条件
に適合したとき目標アイドル回転数と現アイドル回転数
との比較結果に応じ設定されるフィードバック補正量に
基づき学習値を更新し、該学習値に応じて設定され該学
習値に対し減少関数的な修正係数で、上記フィードバッ
ク補正量及びエンジン負荷条件に応じて設定される各種
増量補正量の少なくとも一方を修正し、エンジン温度に
基づいて設定される基本制御量を、上記学習値、少なく
とも一方が修正された上記フィードバック補正量及び各
種増量補正量により補正してアイドル回転数制御弁に対
する制御量が設定されるので、学習値更新条件に適合す
るエンジン定常運転領域において経時的な劣化或いは製
造公差等のばらつきに起因するアイドル回転数制御弁に
よる空気流量特性の正規の状態からの変化が学習値によ
って学習され、この学習値によって空気流量特性の変化
に対応してアイドル回転数制御弁に対する制御量が補正
されるため、正規状態でのアイドル回転数制御と同等の
制御性能を得ることができる。
【0044】そして、学習値に対し減少関数的な修正係
数でエンジン負荷条件に応じて設定される各種増量補正
量を補正して、アイドル回転数制御弁に対する制御量の
設定に用いた場合には、経時的な劣化或いは製造公差等
のばらつきによりアイドル回転数制御弁による空気流量
特性が低下するに従い、学習により学習値が増加され、
これに対応して修正係数が小さい値に設定されて、上記
各種増量補正量が減少補正されるので、エンジン負荷が
増大したとき、アイドル回転数制御弁に対する制御量の
設定に用いられる各種増量補正量の減少分によって制御
量の過多が防止されて、単に学習補正のみを採用した場
合のエンジン負荷増大時の過補正が抑制され、また、上
記修正係数によって空気流量特性の低下の度合いに応じ
て適正な減少補正が行われるため、空気流量特性の低下
の度合いに関わらず確実にアイドル回転数オープンルー
プ制御におけるエンジン負荷増大時のエンジン回転数の
上昇過多を確実に防止することができる。また、製造公
差等のばらつきにより正規の状態からアイドル回転数制
御弁による空気流量特性が増加しているときには、学習
により学習値が減少され、逆に修正係数が大きい値に設
定され、各種増量補正量が増加補正されるので、エンジ
ン負荷の増大時、各種増量補正量の上記修正係数による
増加分によって制御量の不足が防止され、エンジン負荷
増大時の補正不足が抑制され、空気流量特性の増大の度
合いに関わらず確実にアイドル回転数オープンループ制
御におけるエンジン負荷増大時のエンジン回転数の低下
を確実に防止することができる。
【0045】また、上記修正係数で、目標アイドル回転
数と現アイドル回転数との比較結果に応じ設定されるフ
ィードバック補正量を補正して、アイドル回転数制御弁
に対する制御量の設定に用いた場合には、経時的な劣化
或いは製造公差等のばらつきによりアイドル回転数制御
弁の空気流量特性が低下しているとき、学習により学習
値が増大され、これに応じて修正係数が小さい値に設定
され、フィードバック補正量が、空気流量特性の低下の
度合いに応じて設定される修正係数によって減少補正さ
れることで、フィードバック速度が実質的に減速されて
空気流量特性低下時のエンジン負荷増大直後の一時的な
回転数の吹き上がりが抑制され、アイドル回転数フィー
ドバック制御の際のエンジン負荷増大時の回転変動が抑
制される。さらに、製造公差等のばらつきによりアイド
ル回転数制御弁の空気流量特性が増加しているときに
は、学習により学習値が減少され、これに応じて修正係
数が逆に大きい値に設定され、フィードバック補正量
が、空気流量特性の増加の度合いに応じて設定される修
正係数によって増加補正されることで、フィードバック
速度が実質的に増速されて空気流量特性増加時のエンジ
ン負荷増大直後の一時的な回転数の低下が抑制され、同
様に、アイドル回転数フィードバック制御の際のエンジ
ン負荷増大時の回転変動が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】アイドル回転数制御ルーチンを示す説明図
【図2】アイドル回転数制御ルーチンを示す説明図(続
き)
【図3】エンジンの全体概略図
【図4】制御装置の回路構成図
【図5】経時的な劣化或いは製造公差等によるばらつき
によるアイドル制御弁の空気流量特性の低下を示す説明
【図6】製造公差等によるばらつきによるアイドル制御
弁の空気流量特性の増加を示す説明図
【図7】アイドル時にエンジン負荷が増加したときのエ
ンジン回転数の変化を示す説明図
【図8】従来例に関し、アイドル回転数制御弁による空
気流量特性を示す説明図
【符号の説明】
1 エンジン 10 スロットル弁 12 バイパス通路 13 アイドル回転数制御弁 31 制御装置 TW 冷却水温(エンジン温度) DTW 基本制御量 NE エンジン回転数 NSET 目標アイドル回転数 DF フィードバック補正量 DL 学習値 DP,DAC,DD 各種増量補正量 k 修正係数 DP´,DAC´,DD´ 修正後の各種増量補正量 Duty 出力デューティ(制御量)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スロットル弁をバイパスするバイパス通
    路に介装したアイドル回転数制御弁を制御してアイドル
    回転数を目標アイドル回転数に収束させるエンジンのア
    イドル回転数制御方法において、 エンジン温度に基づいて上記アイドル回転数制御弁に対
    する基本制御量を設定し、 目標アイドル回転数と現アイドル回転数とを比較してフ
    ィードバック補正量を設定すると共に、エンジン負荷条
    件に基づいて各種増量補正量を設定し、 アイドル時におけるエンジン状態が予め設定した学習値
    更新条件に適合したとき上記フィードバック補正量に基
    づいて上記アイドル回転数制御弁に対する学習値を更新
    し、 該学習値に基づいて該学習値に対し減少関数的な値を有
    する修正係数を設定し、 該修正係数により上記フィードバック補正量及び上記各
    種増量補正量の少なくとも一方を修正し、 上記基本制御量を、上記学習値で補正すると共に少なく
    とも一方が修正された上記フィードバック補正量及び上
    記各種増量補正量で補正して上記アイドル回転数制御弁
    に対する制御量を設定することを特徴とするエンジンの
    アイドル回転数制御方法。
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