JPH08335723A - 熱・電気変換装置 - Google Patents

熱・電気変換装置

Info

Publication number
JPH08335723A
JPH08335723A JP7162999A JP16299995A JPH08335723A JP H08335723 A JPH08335723 A JP H08335723A JP 7162999 A JP7162999 A JP 7162999A JP 16299995 A JP16299995 A JP 16299995A JP H08335723 A JPH08335723 A JP H08335723A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
elements
container
heat pipe
electrically connected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7162999A
Other languages
English (en)
Inventor
Michio Takaoka
道雄 高岡
Masataka Mochizuki
正孝 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP7162999A priority Critical patent/JPH08335723A/ja
Publication of JPH08335723A publication Critical patent/JPH08335723A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱電冷却あるいは熱電発電の効率を向上させ
る。 【構成】 n型素子4とp型素子3とをそれぞれの一端
部で電気的に連結するとともに、これらの各素子3,4
の他端部に電極2a,2b,2c,2dをそれぞれ取り
付け、p型素子3からn型素子4に向けて電流を流すこ
とにより、これらの素子3,4の連結端部側で発熱さ
せ、かつ他端部側で吸熱するよう構成した熱・電気変換
装置において、前記各素子3,4の互いに電気的に連結
された端部が、凝縮性流体10をコンテナ8の内部に封
入したヒートパイプ6の内部に露出した状態で該ヒート
パイプ6に連結されるとともに、これらの素子3,4と
前記コンテナ8との間に電気的な絶縁部7が介在され、
さらに前記凝縮性流体10が電気的な絶縁性を備えた流
体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気エネルギを熱エ
ネルギに変換し、あるいはその反対に熱エネルギを電気
エネルギに変換する熱・電気変換装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】所定の導体あるいは半導体を挟んでその
両側に、これとは異なる種類の導体あるいは半導体を接
合して回路を構成し、その回路に直流を流す、一方の接
合部で熱を吸収し、他方の接合部で熱を発生する。この
ような現象は、ペルチェ効果として広く知られている。
【0003】また上記のように異種導体あるいは半導体
を接合した接合部のうち、一方の温度を高温に保ち、か
つ他方の接合部を低温に保つと、それらの接合部の温度
差に応じた熱起電力が発生する。このような現象は、ゼ
ーベック効果として広く知られている。
【0004】前者のペルチェ効果を利用した熱・電気変
換装置では、耐熱あるいは機械的な寿命特性に優れ、し
かも小型軽量で可動部がないから、振動や騒音がなく、
信頼性の高い装置とすることができ、極めて広範な分野
で応用することができる。また後者のゼーベック効果を
利用した熱発電装置も同様であって、発電効率が改善さ
れれば、その用途は極めて広くなる。
【0005】上記のペルチェ効果やゼーベック効果は、
接合された導体あるいは半導体の絶対熱電率に差がある
ことによって生じるので、絶対熱電率の大きい素材を使
用することが好ましく、従来ではセラミックを素材とし
たn型半導体およびp型半導体が使用されている。また
これらの半導体を単に一対だけ使用したのでは、得られ
る冷熱あるいは熱起電力が小さいので、通常、多数のn
型半導体およびp型半導体を電気的には直列に接続し、
また熱的には並列に接続している。そしてその接続のた
めの材料として絶対熱電率がほぼ零の金属板を使用する
のが一般的である。
【0006】ここで前者のペルチェ効果を利用した熱・
電気変換装置の基本的な構造を図示すれば、図3のとお
りである。この装置は、熱電冷却装置であって、n型熱
電素子31とp型熱電素子32とが用いられており、こ
れらの熱電素子31,32の一端部は金属板である電極
33によって電気的に接続されている。またn型熱電素
子31の他方の端部には、マイナス電極34が取り付け
られ、さらにp型熱電素子32の他方の端部にはプラス
電極35が取り付けられている。各熱電素子31,32
を連結している電極33の表面には、熱伝導性グリース
層36を介して金属製(例えばアルミ製)のヒートシン
ク37が取り付けられている。またマイナス電極34お
よびプラス電極35は、同一平面状に並べられており、
その表面に両者に共通する電気絶縁層38が設けられ、
さらにその電気絶縁層38の表面に導電性グリース層3
9を介して金属製のヒートシンク40が取り付けられて
いる。したがって各電極33,34,35および熱電素
子31,32の絶対熱電率αc ,αn ,αp の間には、
αn <αc <αp の関係があるから、プラス電極35か
らマイナス電極34に直流を流すと、プラス電極35お
よびマイナス電極34側でペルチェ吸熱が生じ、また各
熱電素子31,32を連結している電極33側でペルチ
ェ発熱が生じる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように半導体が
セラミックからなるのに対して電極が金属製であるか
ら、両者を接合するには、適宜の接着剤層を介在させる
必要がある。またセラミックと金属との熱膨張率が大き
く異なっているので、両者の間の熱整合性を取るために
これらの間にメタライズ層を介在させる必要がある。
【0008】さらに上述した熱・電気変換装置では、各
接合部の温度差を維持する必要があるので、それらの接
合部からの放熱や吸熱を確実に行わせるためにヒートシ
ンクを用いている。このヒートシンクとしては、熱伝導
性や加工の容易性などの点で金属が使用されるが、その
ために電極との間に絶縁層を設ける必要がある。
【0009】このように従来の熱・電気変換装置におい
ては、各接合部とそれに対応して設けてあるヒートシン
クとの間に接着剤層や絶縁層などの高熱抵抗体が介在さ
れているので、それらの部分での放熱や吸熱の効率が悪
く、装置全体としての効率が悪化する不都合があった。
【0010】特に熱電冷却装置においては、発熱する接
合部からの放熱を促進して吸熱効率を高くする必要があ
るが、多数のフィンを設けたヒートシンクによる放熱で
は、上記の高熱抵抗体により熱伝導が阻害されるうえ
に、充分広い放熱面積を確保することが難しいから、更
に他の冷却手段を採用する必要がある。そこで例えば送
風や冷水による強制冷却を行うことが考えられるが、こ
のようにすると、送風ファンやポンプの駆動に多大のエ
ネルギを消費してしまうので、システム全体としての効
率が低下し、実用に耐え得ないものとなってしまう。
【0011】この発明は上記の事情を背景としてなされ
たものであって、効率良く熱・電気変換を行うことので
きる装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載した発明は、n型素子とp型素子
とをそれぞれの一端部で電気的に連結するとともに、こ
れらの各素子の他端部に電極をそれぞれ取り付け、p型
素子からn型素子に向けて電流を流すことにより、これ
らの素子の連結端部側で発熱させ、かつ他端部側で吸熱
するよう構成した熱・電気変換装置において、前記各素
子の互いに電気的に連結された端部を、凝縮性流体をコ
ンテナの内部に封入したヒートパイプの内部に露出した
状態で該ヒートパイプに連結するとともに、これらの素
子と前記コンテナとの間に電気的な絶縁部を介在させ、
さらに前記凝縮性流体を電気的な絶縁性を備えた流体と
したことを特徴とするものである。
【0013】またこの熱・電気変換装置では、前記各素
子の一端部を、導電性の金属板によって電気的に連結
し、その金属板を前記ヒートパイプの内部に露出した状
態で前記コンテナに取り付けることができる。
【0014】また請求項3に記載した発明では、n型素
子とp型素子とをそれぞれの一端部で電気的に連結する
とともに、これらの各素子の他端部に電極をそれぞれ取
り付け、各素子の連結した端部と電極を取り付けた端部
との間に温度差を与えることにより、熱起電力得る熱・
電気変換装置において、前記各素子の互いに電気的に連
結された端部を、凝縮性流体をコンテナの内部に封入し
たヒートパイプの内部に露出した状態で該ヒートパイプ
に連結するとともに、これらの素子と前記コンテナとの
間に電気的な絶縁部を介在させ、さらに前記凝縮性流体
を電気的な絶縁性を備えた流体したことを特徴とするも
のである。
【0015】さらにこの熱・電気変換装置においても、
前記各素子の一端部を、導電性の金属板によって電気的
に連結し、その金属板を前記ヒートパイプの内部に露出
した状態で前記コンテナに取り付けることができる。
【0016】そして請求項5に記載した発明は、n型素
子とp型素子とをそれぞれの一端部で電気的に連結する
とともに、これらの各素子の他端部に電極をそれぞれ取
り付けた熱・電気変換装置において、前記各素子の互い
に電気的に連結された端部と、電極を取り付けた他方の
端部との少なくともいずれか一方を、凝縮性流体をコン
テナの内部に封入したヒートパイプの内部に露出した状
態で該ヒートパイプに連結するとともに、これらの素子
と前記コンテナとの間に電気的な絶縁部を介在させ、さ
らに前記凝縮性流体を電気的な絶縁性を備えた流体とし
たことを特徴とするものである。
【0017】
【作用】請求項1に記載した発明では、各電極を直流電
源に接続することにより、p型素子とn型素子との間に
電流が流れ、素子同士の連結部分あるいは素子と電極と
の連結部分でペルチェ吸熱やペルチェ発熱が生じる。発
熱の生じる素子同士の連結端部は、ヒートパイプの内部
に挿入されて作動流体の流動する空間に露出しているか
ら、発生した熱によって作動流体が蒸発し、その蒸気が
温度および圧力の低い箇所に流動した後に放熱して凝縮
する。すなわちペルチェ発熱による熱を作動流体が放熱
箇所に運び、またその場合、発熱箇所と作動流体との間
に介在する部材がなく、もしあったとしても金属電極で
あるから、効率良く熱伝達が生じて放熱を行うことがで
きる。その結果、熱効率が向上する。また作動流体は電
気絶縁性を備えており、また各素子とヒートパイプコン
テナとの間に絶縁部が介在されているから、短絡や漏電
などの不都合が防止される。
【0018】また請求項3に記載した発明では、各素子
の連結部と電極を取り付けた部分とに温度差を与えるこ
とにより、電極から熱起電力が取り出される。その場
合、素子同士の連結部を加熱するための熱は、ヒートパ
イプを介して供給される。すなわちヒートパイプの所定
箇所を加熱すると、その内部の作動流体が蒸発し、その
蒸気が素子同士の連結部に到達してここで放熱かつ凝縮
するので、この作動流体によって運ばれた熱によって前
記連結部が加熱される。その結果、前記連結部と電極と
を取り付けた端部との間で温度差が生じるので、電極間
に熱起電力が生じる。その場合、作動流体と素子同士の
連結部との間には介在物がなく、もしあったとしても金
属電極であるから、効率のよい熱伝達が生じ、素子同士
の連結部を必要充分に継続して加熱することができる。
また作動流体は電気絶縁性を備えており、また各素子と
ヒートパイプコンテナとの間に絶縁部が介在されている
から、短絡や漏電などの不都合が防止される。
【0019】そして請求項5に記載した発明では、素子
同士の連結部あるいは素子と電極との連結部の少なくと
もいずれか一方がヒートパイプの内部に露出させられて
作動流体と直接接触するように構成されているので、こ
れらの箇所に対する熱伝達が効率よく行われ、また絶縁
部および作動流体によって外部に対する電気的な絶縁性
が保持される。
【0020】
【実施例】つぎに、この発明を実施例に基づいて説明す
る。図1はこの発明にかかる熱電冷却装置を模式的に示
しており、絶縁性の基板1のうえに、複数枚の金属電極
板2a,2b,2c,2dが互いに一定の間隔をあけて
配置されている。図1の左端の電極板2aがプラス電極
であって直流電源のプラス極に導通されている。また図
1の右端の電極板2dがマイナス極であって直流電源の
マイナス電極に導通されている。
【0021】上記のプラス電極板2aの上面には、半導
体からなるp型熱電素子3が電気的に導通した状態で取
り付けられている。またマイナス電極板2dの上面に
は、半導体からなるn型熱電素子4が電気的に導通した
状態で取り付けられている。さらにこれらの電極板2
a,2dの中間に配置されている電極板2b,2cの上
面にはn型熱電素子4とp型熱電素子3とが、n型熱電
素子4をプラス電極板2a側に配置し、p型熱電素子3
をマイナス電極板2d側に配置した状態で取り付けられ
ている。すなわち、p型熱電素子3とn型熱電素子4と
はプラス電極板2a側からp型−n型−p型の順序に配
列されている。
【0022】これらの熱電素子3,4のうち隣接する電
極板2a,2b,2c,2d上に取り付けられているp
型熱電素子3とn型熱電素子4とは、それぞれの上端部
に電気的に導通した状態で取り付けた連結用電極板5に
よって、それぞれ電気的に連結されている。したがっ
て、各熱電素子3,4は電気的に直列に接続されてい
る。
【0023】ここで上記の熱電素子3,4について説明
すると、これらは絶対熱電率の大きいセラミック複合材
料を素材として形成されており、例えばp型熱電素子と
しては、Bi2Sb8Te15 、Bi を添加したGe Te 、A
g Sb Te2、Cr Si2、MnSi1.73などを使用するこ
とができる。またn型熱電素子としてBi Te2Se 、P
を添加したIn As 、Co Si などを採用することがで
きる。さらに、p型熱電素子あるいはn型熱電素子とし
てBi2Te3、Pb Te 、Ga Pを添加したSi−Ge 、
Si −Ge 、Fe Si2などを採用することができる。さ
らには、コバルトとアンチモンとの化合物であってコバ
ルトの一部をパラジウムで置換した素材を使用すること
ができる。
【0024】また上記の熱電素子の製造方法について簡
単に説明すると、上記の各熱電素子3,4は小さいブロ
ック状の素子片として使用されるから、先ず添加元素を
含む出発材料を粉末化し、あるいは溶解混合して得たイ
ンゴットを粉砕して粉末化し、その後、バインダーを加
えて造粒する。得られた粉粒体をふるい分けして、粒径
を揃え、これを所定のダイスに入れて、冷間プレスして
圧粉体を得る。つぎにその圧粉体を真空中で加熱し、バ
インダーを除去するための脱脂と焼結とを連続して行
う。しかる後、大気中で加熱して熱処理を施し、所定の
特性を与える。さらに必要に応じてスライシングして所
定の形状の素子片を得る。
【0025】なお、膜状の熱電素子として使用する場合
には、真空蒸着やプラズマCVDあるいは印刷などの手
法を使って上記の各熱電素子を形成することもできる。
またp型熱電素子3とn型熱電素子4とを接合する場
合、それらの粉末材料を同一のダイス中に入れ、それを
加圧して成形するとともに焼結すれば、前記の連結用電
極板5を用いずに、各熱電素子3,4を接合することが
できる。
【0026】上記の図1に示す装置では、連結用電極板
5の上側に平板状のヒートパイプ6が設けられている。
このヒートパイプ6は底面部7を電気的な絶縁性のある
セラミック板によって形成し、他の部分を金属製とした
中空直方体状のコンテナ8を有しており、そのセラミッ
ク製の底板部7が、前記の連結用電極板5の上面に密着
して取り付けられている。またこの底板部7のうち連結
用電極板5に対応する箇所には、連結用電極板5の上面
に至る貫通孔9が形成されている。すなわち、この貫通
孔9の底面側の開口部を連結用電極板5によって密閉し
た構造となっている。
【0027】そしてこのコンテナ8の内部には、真空脱
気した後に凝縮性の流体が作動流体10として所定量封
入されている。この作動流体10は蒸発潜熱として熱を
輸送するために蒸発および凝縮を繰り返し行うものであ
って、電気的な絶縁性のある流体が採用されている。具
体的には、目的温度範囲で蒸発および凝縮するフロン
(商品名)が採用されている。したがって、このヒート
パイプ6においては、その内部に前記連結用電極板5が
露出しており、その連結用金属板5に作動流体10が直
接接触するよう構成されている。なおコンテナ8のうち
金属部分の外面には複数の放熱フィン11が取り付けら
れている。
【0028】なお、図1に示す構成では、コンテナ8の
セラミック製底面部7に金属製の連結用電極板5を密着
させて取り付けることになるが、その電極板5はセラミ
ック板7に融着させれば良い。またセラミック製底面部
7と電極板5との熱整合性をもたせる場合には、電極板
5の表面にサーメットを形成して傾斜組成化すればよ
い。このような傾斜組成は各熱電素子3,4と電極板2
a,2b,2c,2d,5との間においても採用するこ
とができる。
【0029】つぎに上記の熱電冷却装置の作用について
説明すると、プラス電極板2aからマイナス電極板2d
側に直流電流を流すと、基板1側でペルチェ吸熱が生
じ、またヒートパイプ6側でペルチェ発熱が生じる。す
なわち、電極板2a,2b,2c,2dの絶対熱電率
は、p型熱電素子3の絶対熱電率とn型熱電素子4の絶
対熱電率との間にあってほぼ零であるから、電極板2
a,2b,2cからp型熱電素子3に向けて電流が流れ
ることにより、これらの接合部で吸熱が生じる。またn
型熱電素子4から電極板2b,2c,2dに向けて電流
が流れることにより、これらの接合部においても吸熱が
生じる。さらに連結用電極板5も金属製であるから、p
型熱電素子3からこれらの電極板5に向けて電流が流れ
ると、それらの接合部で発熱が生じ、さらにこれらの電
極板5からn型熱電素子4に電流が流れることにより、
これらの接合部で発熱が生じる。その結果、基板1が冷
却される。
【0030】一方、連結用電極板5は発熱によって温度
が高くなり、それに伴って、ヒートパイプ6においては
底面部7側とフィン11を設けてある上側の部分との間
で温度差が生じ、その結果、内部に封入されている作動
流体10が加熱されて蒸発する。その蒸気はフィン11
を設けてある箇所すなわち温度および圧力の低い箇所に
向けて流動し、コンテナ8の内面に接触してここで放熱
かつ凝縮する。
【0031】このようにしてコンテナ8およびフィン1
1に伝達された熱は、フィン11から外気に放出され
る。そして凝縮した作動流体は、重力によって底面部7
側に還流する。作動流体がこのように連続して蒸発およ
び凝縮を繰り返すことにより、ペルチェ発熱によって生
じた熱がヒートパイプ6を介して外部に放出される。
【0032】その場合、作動流体10が発熱箇所である
連結用電極板5に直接接触しているから、両者の間での
熱抵抗は極めて小さく、効率よくヒートパイプ6に熱が
伝達される。またヒートパイプ6は、作動流体10の蒸
発潜熱として熱を輸送するものであるから、その見掛け
上の熱伝導率は、銅などの金属に比べても数十倍ないし
百数十倍も高い値であり、この点でも効率よく放熱を行
うことができる。またその熱伝導率がきわめて高いため
に、ヒートパイプを大型化するとともにフィン11を多
数設けたとしても、連結用電極板5からフィン11まで
の間の熱抵抗がきわめて小さく、したがって熱抵抗を増
大させずに放熱面積を拡大することが可能である。
【0033】したがって図1に示す電熱冷却装置によれ
ば、ペルチェ発熱によって生じた熱を効率よく外部に放
出し、連結用電極板5側の温度を下げることができるた
め、冷却効率を従来になく向上させることができる。ま
たペルチェ発熱によって生じた熱の放出に特別な駆動力
を使用しないので、この点でもエネルギ効率を従来にな
く向上させることができる。なお、図1に示す構造で
は、連結用電極板5に接触している底面部7や作動流体
10は電気的な絶縁性を備えているから、短絡や漏電な
どの問題は生じない。
【0034】図2はこの発明の他の実施例を示す図であ
り、ここに示す装置は、熱電発電装置として構成したも
のである。すなわち上述した各熱電素子3,4を挟んだ
上下両側に平板型のヒートパイプ6,16が設けられて
いる。上側のヒートパイプ6は図1に示す構造と同じで
あり、これに対して図2の下側のヒートパイプ16は、
前記基板1に替えて設けられており、上面部17をセラ
ミック製とし、他の部分を金属製とした中空直方体状の
コンテナ18に、電気的な絶縁性のあるフロンなどの凝
縮性流体を作動流体20として封入したものである。
【0035】そのセラミック製上面部17のうち、電極
板2a,2b,2c,2dに対応する位置には、内外に
貫通した貫通孔19が形成されており、この貫通孔19
の上面側の開口部を、各電極板2a,2b,2c,2d
が密閉している。この電極板2a,2b,2c,2dの
上面部17に対する取り付け構造は、前述した連結用電
極板5のセラミック製底面部7に対する取り付け構造と
同じである。また、コンテナ18のうち金属製の部分の
外面に多数のフィンが21取り付けられている。図2に
示す装置では、図2での左右両側の電極板2a,2dが
所定の負荷22に接続されている。
【0036】そして図2に示す装置は、下側のヒートパ
イプ16に外部から熱Qを与え、また上側のヒートパイ
プ6から所定の冷却部に放熱させるように設定されてい
る。したがって下側のヒートパイプ16においては、入
熱のある箇所と金属板2a,2b,2c,2dとの間で
温度差が生じるので、入熱によって加熱蒸発した作動流
体20が低温部分である電極板2a,2b,2c,2d
に向けて流動し、電極板2a,2b,2c,2dに接触
して放熱かつ凝縮する。すなわち作動流体20が電極板
2a,2b,2c,2dに対して熱を運んでこれらを加
熱する。その場合、作動流体20は、直接、電極板2
a,2b,2c,2dに接触して熱を伝達するから、電
極板2a,2b,2c,2dが効率よく加熱される。
【0037】一方、上側のヒートパイプ6においては、
底面部7に取り付けてある電極板5とフィン11を取り
付けてある部分との間に温度差が生じ、その結果、作動
流体10の蒸発が生じ、その蒸気が温度の低い部分に流
れた後、放熱して凝縮する。すなわち図1に示す装置に
おけると同様に、作動流体10が電極板5から直接熱を
奪って外部に放出し、電極板5を冷却する。その場合も
熱抵抗が小さいので、効率よく冷却されることは上記の
実施例と同様である。
【0038】したがって図2に示す構成では、各熱電素
子3,4の下側の電極板2a,2b,2c,2dとの接
合部が加熱され、かつ上側の電極板5との接合部が加熱
されるから、ゼーベック効果によって熱起電力が電極板
2a,2dの間に発生する。そしてこの装置における加
熱および除熱は、ヒートパイプ6,16を介して行わ
れ、しかも電極板2a,2b,2c,2d,5と作動流
体20,10とが直接接触するよう構成されているか
ら、熱的な効率が極めて良好であり、したがって発電効
率を実用に供し得る程度に高くすることが可能となる。
また、電極板2a,2b,2c,2d,5がコンテナ1
8,8や作動流体20,10に接触するとしても、コン
テナ18,8の電極板側の部分はセラミック製として電
気的には絶縁性としてあり、また作動流体20,10も
絶縁性のものを使用しているから、短絡や漏電などによ
る効率の低下を防止することができる。
【0039】なお、上記の実施例では、p型の熱電素子
とn型の熱電素子とを接合するために金属製の電極板5
を使用したが、これらの熱電素子の接合は、焼結などの
方法によって直接接合して行ってもよい。また上記の実
施例では、上側にヒートパイプを設けた例および上下両
側にヒートパイプを設けた例を示したが、この発明にお
いては、下側にのみヒートパイプを設けた構成としても
よい。さらにこの発明における装置では、n型熱電素子
およびp型熱電素子を一列に配列する以外に、多数列に
これらの素子を配列して電気的には直列に接続し、かつ
熱的には並列に接続して構成してもよく、その配列数は
特には限定されない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の熱・電気
変換装置では、ヒートパイプによって熱電素子の接合部
の加熱あるいは除熱を行うように構成し、しかも熱電素
子の接合部をそのヒートパイプの内部に露出させ、かつ
これらの熱電素子とコンテナとの間を電気的に絶縁し、
さらに作動流体を絶縁性のものとしたから、熱電素子の
両端側の接合部を、熱的に効率よく加熱あるいは除熱し
てその温度差を良好な状態に維持でき、しかも外部動力
を必要とせず、したがって装置全体としての熱効率を従
来になく高くすることができる。
【0041】特に請求項1および請求項2に記載した発
明では、通電によってペルチェ発熱の生じる接合部から
効率よく除熱できるので、充分実用に供し得る効率の熱
電冷却装置を得ることができる。また請求項3および請
求項4に記載した発明では、熱電素子の接合部の間に必
要充分な温度差を設定できるので、熱効率の良好な熱電
発電装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を模式的に示す断面図であ
る。
【図2】この発明の他の実施例を模式的示す断面図であ
る。
【図3】熱電装置の一般的な構成を原理的に示す図であ
る。
【符号の説明】
2a,2b,2c,2d,5…電極板、 3…p型熱電
素子、 4…n型熱電素子、 6,16…ヒートパイ
プ, 7…底面部、 8,18…コンテナ、 9,19
…貫通孔、 10,20…作動流体、 17…上面部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n型素子とp型素子とをそれぞれの一端
    部で電気的に連結するとともに、これらの各素子の他端
    部に電極をそれぞれ取り付け、p型素子からn型素子に
    向けて電流を流すことにより、これらの素子の連結端部
    側で発熱させ、かつ他端部側で吸熱するよう構成した熱
    ・電気変換装置において、 前記各素子の互いに電気的に連結された端部が、凝縮性
    流体をコンテナの内部に封入したヒートパイプの内部に
    露出した状態で該ヒートパイプに連結されるとともに、
    これらの素子と前記コンテナとの間に電気的な絶縁部が
    介在され、さらに前記凝縮性流体が電気的な絶縁性を備
    えた流体であることを特徴とする熱・電気変換装置。
  2. 【請求項2】 前記各素子の一端部が、導電性の金属板
    によって電気的に連結され、その金属板が前記ヒートパ
    イプの内部に露出した状態で前記コンテナに取り付けら
    れていることを特徴とする請求項1に記載の熱・電気変
    換装置。
  3. 【請求項3】 n型素子とp型素子とをそれぞれの一端
    部で電気的に連結するとともに、これらの各素子の他端
    部に電極をそれぞれ取り付け、各素子の連結した端部と
    電極を取り付けた端部との間に温度差を与えることによ
    り、熱起電力得る熱・電気変換装置において、 前記各素子の互いに電気的に連結された端部が、凝縮性
    流体をコンテナの内部に封入したヒートパイプの内部に
    露出した状態で該ヒートパイプに連結されるとともに、
    これらの素子と前記コンテナとの間に電気的な絶縁部が
    介在され、さらに前記凝縮性流体が電気的な絶縁性を備
    えた流体であることを特徴とする熱・電気変換装置。
  4. 【請求項4】 前記各素子の一端部が、導電性の金属板
    によって電気的に連結され、その金属板が前記ヒートパ
    イプの内部に露出した状態で前記コンテナに取り付けら
    れていることを特徴とする請求項3に記載の熱・電気変
    換装置。
  5. 【請求項5】 n型素子とp型素子とをそれぞれの一端
    部で電気的に連結するとともに、これらの各素子の他端
    部に電極をそれぞれ取り付けた熱・電気変換装置におい
    て、 前記各素子の互いに電気的に連結された端部と、電極を
    取り付けた他方の端部との少なくともいずれか一方が、
    凝縮性流体をコンテナの内部に封入したヒートパイプの
    内部に露出した状態で該ヒートパイプに連結されるとと
    もに、これらの素子と前記コンテナとの間に電気的な絶
    縁部が介在され、さらに前記凝縮性流体が電気的な絶縁
    性を備えた流体であることを特徴とする熱・電気変換装
    置。
JP7162999A 1995-06-06 1995-06-06 熱・電気変換装置 Pending JPH08335723A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7162999A JPH08335723A (ja) 1995-06-06 1995-06-06 熱・電気変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7162999A JPH08335723A (ja) 1995-06-06 1995-06-06 熱・電気変換装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08335723A true JPH08335723A (ja) 1996-12-17

Family

ID=15765280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7162999A Pending JPH08335723A (ja) 1995-06-06 1995-06-06 熱・電気変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08335723A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19980064197A (ko) * 1997-12-16 1998-10-07 사쿠라기 시로 열전소자 및 열전냉각장치
JP2008021931A (ja) * 2006-07-14 2008-01-31 Denso Corp 熱電変換装置
GB2443657A (en) * 2006-11-08 2008-05-14 4Energy Ltd Thermoelectric refrigerating device
WO2009031698A1 (ja) * 2007-09-07 2009-03-12 Sumitomo Chemical Company, Limited 熱電変換モジュール及びその評価方法
WO2010113257A1 (ja) * 2009-03-31 2010-10-07 富士通株式会社 熱電変換モジュール及びその修復方法
CN102540472A (zh) * 2011-11-22 2012-07-04 北京凯普林光电科技有限公司 一种将多路分立半导体激光耦合入单根光纤的耦合系统
KR101306862B1 (ko) * 2011-03-08 2013-09-12 주식회사 엠아이서진 차량용 열전발전 시스템
JP2014086454A (ja) * 2012-10-19 2014-05-12 Toyota Motor Corp 熱電発電装置
CN104677159A (zh) * 2013-11-27 2015-06-03 旭德科技股份有限公司 散热基板
WO2017207129A1 (de) * 2016-06-02 2017-12-07 Mahle International Gmbh Thermoelektrisches modul

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19980064197A (ko) * 1997-12-16 1998-10-07 사쿠라기 시로 열전소자 및 열전냉각장치
JP2008021931A (ja) * 2006-07-14 2008-01-31 Denso Corp 熱電変換装置
CN101573569B (zh) 2006-11-08 2012-07-18 4能量有限公司 热电制冷装置
GB2443657A (en) * 2006-11-08 2008-05-14 4Energy Ltd Thermoelectric refrigerating device
WO2008056154A1 (en) * 2006-11-08 2008-05-15 4Energy Limited Thermoelectric refrigerating device
WO2009031698A1 (ja) * 2007-09-07 2009-03-12 Sumitomo Chemical Company, Limited 熱電変換モジュール及びその評価方法
JP2009065044A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Sumitomo Chemical Co Ltd 熱電変換モジュール及びその評価方法
WO2010113257A1 (ja) * 2009-03-31 2010-10-07 富士通株式会社 熱電変換モジュール及びその修復方法
US8685758B2 (en) 2009-03-31 2014-04-01 Fujitsu Limited Thermoelectric conversion module and method of restoring the same
KR101306862B1 (ko) * 2011-03-08 2013-09-12 주식회사 엠아이서진 차량용 열전발전 시스템
CN102540472A (zh) * 2011-11-22 2012-07-04 北京凯普林光电科技有限公司 一种将多路分立半导体激光耦合入单根光纤的耦合系统
JP2014086454A (ja) * 2012-10-19 2014-05-12 Toyota Motor Corp 熱電発電装置
CN104677159A (zh) * 2013-11-27 2015-06-03 旭德科技股份有限公司 散热基板
WO2017207129A1 (de) * 2016-06-02 2017-12-07 Mahle International Gmbh Thermoelektrisches modul
CN109196669A (zh) * 2016-06-02 2019-01-11 马勒国际有限公司 热电模块
CN109196669B (zh) * 2016-06-02 2019-12-10 马勒国际有限公司 热电模块

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Adams et al. Active peltier coolers based on correlated and magnon-drag metals
US3635037A (en) Peltier-effect heat pump
WO2004061982A1 (ja) 熱電変換材料を利用した電子部品の冷却装置
TWI443882B (zh) 熱電轉換組件及其製造方法
CN104810466A (zh) 热电模块和包括热电模块的热转换装置
CN101587934A (zh) 薄膜式热电转换组件及其制造方法
JP2006527912A (ja) 冷却される機能素子によって形成された少なくとも1つの熱源、少なくとも1つの吸熱源、および熱源と吸熱源の間に置かれて熱伝導材料から作られた少なくとも1つの中間層を備えるデバイス、および特にそのようなデバイスで使用される熱伝導材料
JPH08335723A (ja) 熱・電気変換装置
JP4131029B2 (ja) 熱電変換モジュール
US7825324B2 (en) Spreading thermoelectric coolers
KR20210017784A (ko) 열전장치
US9947853B2 (en) Thermoelectric device
US7584622B2 (en) Localized refrigerator apparatus for a thermal management device
JP2021529431A (ja) 熱電素子
AU2018220031A1 (en) Thermoelectric device
KR102343090B1 (ko) 열전 모듈
JPH09129937A (ja) 熱・電気変換装置
JP2011082272A (ja) 熱電冷却装置
KR102405457B1 (ko) 열전 모듈
KR20190115967A (ko) 열전소자
CN113964263A (zh) 一种特殊连接方式的多层热电半导体模块
CA2910958A1 (en) Thermoelectric device
KR950002256Y1 (ko) 전자부품용 냉각기
KR102793796B1 (ko) 열전장치
Chowdhury et al. Site-specific and on-demand high heat-flux cooling using superlattice based thin-film thermoelectrics