JPH083357A - 生分解性樹脂発泡体並びにその製造方法並びにその製造装置 - Google Patents

生分解性樹脂発泡体並びにその製造方法並びにその製造装置

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JPH083357A
JPH083357A JP6157928A JP15792894A JPH083357A JP H083357 A JPH083357 A JP H083357A JP 6157928 A JP6157928 A JP 6157928A JP 15792894 A JP15792894 A JP 15792894A JP H083357 A JPH083357 A JP H083357A
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biodegradable resin
mold
valve
water
acetate
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JP6157928A
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English (en)
Inventor
Motoyasu Nakanishi
幹育 中西
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Suzuki Sogyo Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Sogyo Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C44/00Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
    • B29C44/34Auxiliary operations
    • B29C44/3403Foaming under special conditions, e.g. in sub-atmospheric pressure, in or on a liquid
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1701Component parts, details or accessories; Auxiliary operations using a particular environment during moulding, e.g. moisture-free or dust-free
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
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    • B29K2995/006Bio-degradable, e.g. bioabsorbable, bioresorbable or bioerodible

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生分解性樹脂発泡体を製造するにあたり必要
な高発泡化技術、成形技術を提供する。 【構成】 本発明の生分解性樹脂発泡体Bは生分解性樹
脂をアセテートまたはこれを含むものにより構成したこ
とを特徴とする。また本発明の製造方法は、アセテート
またはこれを含むものから成る生分解性樹脂と実質的な
水分とを少なくとも原料として投入し、これを加熱加圧
状態とした後、急激に解放し、発泡させ、その後成形型
Aにより所定の形状に成形することにより構成されるこ
とを特徴とする。更に本発明の製造装置は、圧力調整室
(チャンバ5)と通気性の成形型Aと、減圧タンクT1
と、アセテートまたはこれを含むものから成る生分解性
樹脂を注入する注入機Sとを具えて成ることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂に代わって脚
光を浴びてきた生分解性樹脂に関するものであって、特
に生分解性樹脂としてアセテートまたはこれを含むもの
を適用し、更にこの生分解性樹脂を発泡化し、その用途
の拡大を図った生分解性樹脂発泡体並びにその製造方法
並びにその製造装置に係るものである。
【0002】
【発明の背景】一般に通常の合成樹脂は、量産性、成形
性及び耐久性に優れているため多岐の分野にわたって使
用されており、なかでも合成樹脂の発泡体は、軽量で緩
衝性が高いことから近時急速な消費拡大を遂げ、ガラス
製品などの壊れやすい物の保護ケース、運搬物の梱包用
緩衝材、飲食用容器、更には断熱材や防音材等、種々の
用途に用いられている。一方、これに伴い合成樹脂製品
の廃棄される量も莫大なものとなっており、これに起因
する種々の問題が発生している。
【0003】すなわち合成樹脂は焼却されると大量の有
害ガスを発生して大気を汚染し、焼却されずにそのまま
廃棄されると酸化や光やオゾンによる分解が起こらない
ため、長年そのままの形状を維持し、環境を汚染する。
また合成樹脂は分子間結合力が非常に強いため、焼却し
た場合には高熱を発して焼却炉の炉壁を損傷させ、焼却
炉の使用寿命を短かくしてしまう。
【0004】このようなことから最近において生分解性
樹脂が注目されてきており、その開発が盛んに行われて
いる。この生分解性樹脂は、土中や水中の微生物等によ
り分解されるため、廃棄物対策として非常に有効なもの
であって、特にデンプン系高分子を配合して成る生分解
性樹脂の開発が進められている。
【0005】そしてこのような生分解性樹脂の加工技術
に関しては、現在フィルム材としての加工技術が実用化
されつつあるが、発泡化についても実現できればその用
途が非常に広がり、生分解性樹脂の有利点をより活用す
ることができる。一方、合成樹脂を発泡化する技術とし
ては、例えばスチレンビーズを成形型の中に投入し、水
蒸気を加えた後減圧して発泡ビーズ群を得る方法や、押
出機の中に例えばスチレン樹脂を有機溶剤などの発泡剤
と共に投入し、樹脂が押し出されたときの減圧作用によ
り発泡化させる方法等が知られている。
【0006】しかしながら生分解性樹脂は、その軟化点
ないし融点と発泡剤の発泡化温度との関係等に起因し、
通常の合成樹脂に対して使用される従来の化学発泡技術
では高発泡化させることが困難である。従って生分解性
樹脂の高発泡化、成形技術をめぐり、以下のような種々
の問題点が存在していた。
【0007】まず第一の問題点として例えば射出成形機
を用いて通常の合成樹脂と同様にして発泡体を製造しよ
うとすると、シリンダ内で加熱加圧されて流動状になっ
た生分解性樹脂はシリンダのノズルから押し出されて減
圧されたときに生分解性樹脂中の水分が気化膨張する
が、気化膨張した水分はその後降温して湯気状態で漂っ
たり、成形型や成形体の外郭部分に触れて結露し、水滴
化する。一方、デンプン系高分子を配合して成る生分解
性樹脂は吸湿性が大きくて軟化膨潤しやすく、ましてや
成形体の外郭部分における発泡した各セルの膜は非常に
薄いので、水滴が触れると直ちに吸水して軟化する。こ
の結果各発泡セルが潰れて当該個所が収縮し、また発泡
時において生分解性樹脂から蒸発した水分の再付着によ
っても発泡セルが潰れ、その結果、形くずれが起こる。
そしてこれが乾燥して固化した場合には、発泡セルが実
質ない固形状のものとなるため、所望の緩衝性能が得ら
れないという問題点が存在していた。またほとんど水分
を吸収しない吸湿性の小さな生分解性樹脂を使用して発
泡体を製造する場合にあっても、これに上記吸湿性の大
きな生分解性樹脂あるいは吸湿性の大きな添加剤等が含
まれる場合には、上記問題点が生ずるし、このような問
題点が生じないとしても成形体に付着した水分を別途除
去、乾燥する作業が必要となる。
【0008】また第二の問題点として生分解性樹脂は加
圧状態から解放されるや否や発泡を開始してしまうが、
生分解性樹脂が加熱されて流動状となっているときの粘
度が大きいため、生分解性樹脂が成形型の奥まで入り込
みにくく、このため生分解性樹脂の一部はシリンダから
押し出されて成形型の内面に到達する前に発泡してしま
い、この結果、成形型の隅部や入り組んだ個所において
は、本来、奥に達して発泡すべき部分が途中で発泡して
その手前に溜まり、これによって奥部に空隙が形成さ
れ、この状態で続いて押し出された生分解性樹脂が前方
の発泡部分を背面から押圧し、これにより当該部分が押
し潰されてしまう。このように一旦発泡してもその部分
が後方より押し潰されてしまうと、所望の形状の発泡体
が得られないし、また充分な緩衝性能を有するものが得
られないという問題点も存在していた。
【0009】更に第三の問題点として加熱加圧されて流
動状となった生分解性樹脂が解放されると、生分解性樹
脂中の水分が気化膨張して発泡するが、そのとき発泡体
は気化熱を奪われるため、発泡体の温度は100℃程度
に降下する。そしてこのように温度が低下すると発泡体
は若干収縮し、その状態で固化してしまう。またこのよ
うな発泡体全体が集積され、成形されるため、固化後の
発泡体には空洞や鬆が発生し、不連続な境界が形成され
るため、緩衝材としては不適切なものとなるという問題
点も存在していた。
【0010】更にまた第四の問題点として、生分解性樹
脂の存する加熱加圧状態の雰囲気を減圧状態の雰囲気と
するにあたっては、減圧ポンプ等を用いることとなる
が、減圧雰囲気とするまでには相当の時間を要し、この
ため減圧作用が緩慢になるほか、水分が充分に排出され
ない場合には、成形型及び成形体に付着した水分を別途
除去、乾燥する作業が必要となる。このような水分の付
着を防止するためには、大型の減圧ポンプ等を用いて減
圧排気に要する時間を短くすることが考えられるが、こ
の場合は装置の製造コストの上昇を招くこととなる。ま
た、射出成形機におけるシリンダのノズルから密閉雰囲
気下に配置された成形型内に射出する際には射出抵抗が
増大するため、射出成形機としてより大型のものが必要
とされ、この場合も装置の製造コストの上昇を招くこと
となる。特に、形状精度の高い発泡体を得るためには成
形型の隅々まで生分解性樹脂を行きわたるようにするこ
とが必要であり、そのためには射出中の成形型の雰囲気
を加圧状態とすることが有利であるが、この場合は射出
抵抗が更に大きくなり、上記の問題が顕著に現れてしま
う。
【0011】
【開発を試みた技術的事項】本発明は、このような背景
に基づいてなされたものであり、その目的とするところ
は、生分解性樹脂を発泡化するにあたり、発泡化に寄与
した後の水分の残留付着を防止し、均質な発泡体を得る
ことのできる生分解性樹脂発泡体の製造方法を提供する
こと、微細に均一に発泡させることのできる生分解性樹
脂発泡体の製造方法を提供すること、生分解性樹脂につ
いて所望形状で均質な発泡体を得ることのできる生分解
性樹脂発泡体の製造方法を提供すること、撥水性を有す
る生分解性樹脂発泡体の製造方法を提供すること、空洞
や鬆が生じたとしても、相互壁が極力接着関連させて不
連続境界の発生を防止した生分解性樹脂発泡体の製造方
法を提供すること、空洞や鬆が生じたとしても相互壁が
極力接着関連された生分解性樹脂発泡体を提供するこ
と、装置の製造コストの上昇を招かずに、適切なタイミ
ングで成形型の雰囲気を急激に減圧排気することができ
て、品質の優れた発泡体を得ることができる生分解性樹
脂発泡体の製造装置を提供すること、及び装置の製造コ
ストの上昇を招かずに、生分解性樹脂を成形型に少ない
注入抵抗で容易に注入することができ、形状精度の高い
発泡体を得ることができる生分解性樹脂発泡体の製造装
置を提供することにある。そしてこのような目的の下、
生分解性樹脂における高発泡化技術及び生分解性樹脂発
泡体を所望の形状に成形する成形技術の開発を試みたも
のである。
【0012】
【発明の構成】
【目的達成の手段】すなわち請求項1記載の生分解性樹
脂発泡体は、加熱加圧状態の雰囲気中に存する水分が閉
じ込められた流動状の生分解性樹脂を急激に解放し、こ
れにより生ずる水分の気化膨張力を利用して製造される
生分解性樹脂発泡体において、前記生分解性樹脂はアセ
テートまたはこれを含むものから成ることを特徴として
成るものである。
【0013】また請求項2記載の生分解性樹脂発泡体
は、前記要件に加え、前記生分解性樹脂は生分解性樹脂
であるアセテートと、このアセテートの軟化点以下の融
点を有する生分解性樹脂とにより構成されていることを
特徴として成るものである。
【0014】更にまた請求項3記載の生分解性樹脂発泡
体は、前記請求項2記載の要件に加え、前記アセテート
の軟化点以下の融点を有する生分解性樹脂は、ポリカプ
ロラクトンまたはこれを含むものから成ることを特徴と
して成るものである。
【0015】更にまた請求項4記載の生分解性樹脂発泡
体は、前記要件に加え、前記生分解性樹脂には多価アル
コール類及びその誘導体が添加されていることを特徴と
して成るものである。
【0016】更にまた請求項5記載の生分解性樹脂発泡
体の製造方法は、前方に狭窄開口を有するシリンダ内に
アセテートまたはこれを含むものから成る発泡体用生分
解性樹脂原料を投入し、アセテートまたはこれを含むも
のから成る生分解性樹脂を前記狭窄開口に向けて押送す
る間に昇温させて流動状とするとともに、流動状となっ
た前記生分解性樹脂をシリンダ内からその前方に位置す
る通気性の成形型内に押し出すことでシリンダ内の加熱
加圧状態から急激に解放し、発泡化させ、更にこれを前
記成形型の型形状に応じた形状に成形することにより構
成されることを特徴として成るものである。
【0017】更にまた請求項6記載の生分解性樹脂発泡
体の製造方法は、前記請求項5記載の要件に加え、前記
流動状となった前記生分解性樹脂を成形型内に押し出す
にあたっては、その押出開始前から、または押出開始後
において、成形型の置かれる雰囲気を減圧または通風雰
囲気としたことを特徴として成るものである。
【0018】更にまた請求項7記載の生分解性樹脂発泡
体の製造方法は、前記請求項5または6記載の要件に加
え、前記流動状となった前記生分解性樹脂を成形型内に
押し出すにあたっては、前記狭窄開口に対して設けられ
るノズルを出発状態において成形型の奥部側に位置させ
ておき、前記生分解性樹脂を押し出しながら前記ノズル
を成形型に対して相対的に後退させるようにしたことを
特徴として成るものである。
【0019】更にまた請求項8記載の生分解性樹脂発泡
体の製造方法は、前記請求項5または7記載の要件に加
え、前記流動状となった前記生分解性樹脂を成形型内に
押し出すにあたっては、押し出している間は前記成形型
内の雰囲気を加圧状態としておき、押出完了後は前記成
形型内の雰囲気を急激に減圧するようにしたことを特徴
として成るものである。
【0020】更にまた請求項9記載の生分解性樹脂発泡
体の製造方法は、前記請求項5、6、7または8記載の
要件に加え、前記流動状となった前記生分解性樹脂を成
形型内に押し出すにあたっては、前記狭窄開口から前記
生分解性樹脂を霧化状態で成形型内に射出するようにし
たことを特徴として成るものである。
【0021】更にまた請求項10記載の生分解性樹脂発
泡体の製造方法は、前記請求項5、6、7、8または9
記載の要件に加え、前記発泡体用生分解性樹脂原料は、
水分とアセテートまたはこれを含むものから成る生分解
性樹脂とにより構成されていることを特徴として成るも
のである。
【0022】更にまた請求項11記載の生分解性樹脂発
泡体の製造方法は、前記請求項5、6、7、8または9
記載の要件に加え、前記発泡体用生分解性樹脂原料は、
吸湿性の微粒子状物質に水分を吸収させ、更にこれを前
記生分解性樹脂に添加したものであることを特徴として
成るものである。
【0023】更にまた請求項12記載の生分解性樹脂発
泡体の製造方法は、前記請求項5、6、7、8または9
記載の要件に加え、前記発泡体用生分解性樹脂原料は、
水分とアセテートまたはこれを含むものから成る生分解
性樹脂との撥水性物質とにより構成されていることを特
徴として成るものである。
【0024】更にまた請求項13記載の生分解性樹脂発
泡体の製造方法は、前記請求項5、6、7、8、9、1
0、11または12記載の要件に加え、前記発泡化した
前記生分解性樹脂を前記成形型の型形状に応じた形状に
成形するにあたっては、前記成形型内に押し出された発
泡化した前記生分解性樹脂の全部を一体形状に成形する
ようにしたことを特徴として成るものである。
【0025】更にまた請求項14記載の生分解性樹脂発
泡体の製造方法は、前記請求項5、、6、7、8、9、
10、11、12または13記載の要件に加え、前記生
分解性樹脂は生分解性樹脂であるアセテートと、このア
セテートの軟化点以下の融点を有する生分解性樹脂とに
より構成されていることを特徴として成るものである。
【0026】更にまた請求項15記載の生分解性樹脂発
泡体の製造方法は、前記請求項14記載の要件に加え、
前記アセテートの軟化点以下の融点を有する生分解性樹
脂はポリカプロラクトンまたはこれを含むものから成る
ことを特徴として成るものである。
【0027】更にまた請求項16記載の生分解性樹脂発
泡体の製造方法は、前記請求項5、6、7、8、9、1
0、11、12、13、14または15記載の要件に加
え、前記生分解性樹脂には多価アルコール類及びその誘
導体が添加されていることを特徴として成るものであ
る。
【0028】更にまた請求項17記載の生分解性樹脂発
泡体の製造装置は、開閉且つ密閉可能な圧力調整室と、
この圧力調整室内に配置した通気性の成形型と、前記圧
力調整室に連結された急速減圧用の減圧タンクと、前記
成形型に加熱加圧状態の雰囲気中に存する水分が閉じ込
められた流動状のアセテートまたはこれを含むものから
成る生分解性樹脂を注入するための注入機とを具えて成
ることを特徴として成るものである。
【0029】更にまた請求項18記載の生分解性樹脂発
泡体の製造装置は、前記請求項17記載の要件に加え、
前記圧力調整室には排気用バルブが接続されていること
を特徴として成るものである。
【0030】更にまた請求項19記載の生分解性樹脂発
泡体の製造装置は、前記請求項17または18記載の要
件に加え、前記圧力調整室にはコンプレッサが連結され
ていることを特徴として成るものである。
【0031】更にまた請求項20記載の生分解性樹脂発
泡体の製造装置は、前記請求項17または18記載の要
件に加え、前記圧力調整室には加圧タンクが連結されて
いることを特徴として成るものである。
【0032】更にまた請求項21記載の生分解性樹脂発
泡体の製造装置は、開閉且つ密閉可能な圧力調整室と、
この圧力調整室内に配置した通気性の成形型と、前記圧
力調整室に減圧用バルブを介して連結された急速減圧用
の減圧タンクと、前記圧力調整室に接続された排気用バ
ルブと、前記圧力調整室に連結されたコンプレッサと、
前記各バルブの開閉を制御するバルブ制御器と、前記成
形型に加熱加圧状態の雰囲気中に存する水分が閉じ込め
られた流動状のアセテートまたはこれを含むものから成
る生分解性樹脂を注入するための注入機とを具えて成
り、前記バルブ制御器は、注入機による成形型への前記
生分解性樹脂の注入開始時またはその前にコンプレッサ
の加圧動作を開始させ、注入途中からはコンプレッサの
加圧動作を停止させるとともに排気用バルブを開き、注
入後は排気用バルブを閉じるとともに減圧用バルブを開
くよう構成されていることを特徴として成るものであ
る。
【0033】更にまた請求項22記載の生分解性樹脂発
泡体の製造装置は、開閉且つ密閉可能な圧力調整室と、
この圧力調整室内に配置した通気性の成形型と、前記圧
力調整室に減圧用バルブを介して連結された急速減圧用
の減圧タンクと、前記圧力調整室に接続された排気用バ
ルブと、前記圧力調整室に加圧用バルブを介して連結さ
れた加圧タンクと、前記各バルブの開閉を制御するバル
ブ制御器と、前記成形型に加熱加圧状態の雰囲気中に存
する水分が閉じ込められた流動状のアセテートまたはこ
れを含むものから成る生分解性樹脂を注入するための注
入機とを具えて成り、前記バルブ制御器は、注入機によ
る成形型への前記生分解性樹脂の注入開始時またはその
前に加圧用バルブを開き、注入途中からは加圧用バルブ
を閉じるとともに排気用バルブを開き、注入後は排気用
バルブを閉じるとともに減圧用バルブを開くよう構成さ
れていることを特徴として成るものである。
【0034】更にまた請求項23記載の生分解性樹脂発
泡体の製造装置は、開閉且つ密閉可能な圧力調整室と、
この圧力調整室内に配置した通気性の成形型と、前記圧
力調整室に減圧用バルブを介して連結された急速減圧用
の減圧タンクと、前記圧力調整室に接続された排気用バ
ルブと、前記各バルブの開閉を制御するバルブ制御器
と、前記成形型に加熱加圧状態の雰囲気中に存する水分
が閉じ込められた流動状のアセテートまたはこれを含む
ものから成る生分解性樹脂を注入するための注入機とを
具えて成り、前記バルブ制御器は、注入機による成形型
への前記生分解性樹脂の注入途中から排気用バルブを開
き、注入後は排気用バルブを閉じるとともに減圧用バル
ブを開くよう構成されていることを特徴として成るもの
である。
【0035】更にまた請求項24記載の生分解性樹脂発
泡体の製造装置は、開閉且つ密閉可能な圧力調整室と、
この圧力調整室内に配置した通気性の成形型と、前記圧
力調整室に減圧用バルブを介して連結された急速減圧用
の減圧タンクと、前記圧力調整室に加圧用バルブを介し
て連結された加圧タンクと、前記各バルブの開閉を制御
するバルブ制御器と、前記成形型に加熱加圧状態の雰囲
気中に存する水分が閉じ込められた流動状のアセテート
またはこれを含むものから成る生分解性樹脂を注入する
ための注入機とを具えて成り、前記バルブ制御器は、注
入機による成形型への前記生分解性樹脂の注入開始時ま
たはその前に加圧用バルブを開き、注入後は加圧用バル
ブを閉じるとともに減圧用バルブを開くよう構成されて
いることを特徴として成るものである。
【0036】更にまた請求項25記載の生分解性樹脂発
泡体の製造装置は、前記請求項17、18、19、2
0、21、22、23または24記載の要件に加え、前
記注入機は前方に狭窄開口を有するシリンダと、このシ
リンダ内に投入されるアセテートまたはこれを含むもの
から成る発泡体用生分解性樹脂原料を押送し、昇温させ
て流動状となったアセテートまたはこれを含むものから
成る生分解性樹脂を前記狭窄開口から成形型内に押し出
すための押送機構と、前記狭窄開口と成形型とを相対的
に進退させ、流動状となった前記生分解性樹脂を狭窄開
口から成形型内に押し出しながら、狭窄開口を成形型に
対して相対的に後退させる移動機構を具えていることを
特徴として成るものである。そしてこれら各請求項記載
の発明の構成を手段として前記目的を達成しようとする
ものである。
【0037】
【発明の作用】請求項1〜4記載の生分解性樹脂発泡体
は、生分解性樹脂をアセテートまたはこれを含むものに
より構成し、更に請求項2記載の生分解性樹脂発泡体に
あっては、生分解性樹脂を生分解性樹脂であるアセテー
トと、このアセテートの軟化点以下の融点を有する生分
解性樹脂とにより構成している。これによりアセテート
の軟化点以下の融点を有する低融点生分解性樹脂は直ち
に固化することはなく、主成分生分解性樹脂であるアセ
テートに対して接着剤として機能する。従って空洞や鬆
が生じたとしても相互壁が極力接着関連された生分解性
樹脂発泡体を得ることができる。特にアセテートの軟化
点以下の融点を有する低融点生分解性樹脂としてポリカ
プロラクトンまたはこれを含むものを用いれば、上記接
着剤としての機能は充分に発揮され、更に前記生分解性
樹脂に可塑剤である多価アルコール類及びその誘導体を
添加した場合には、生分解性樹脂中の水分の沸点が上昇
するため、発泡セルは緻密且つ均一となる。
【0038】請求項5記載の生分解性樹脂発泡体の製造
方法は、昇温され、流動状となったアセテートまたはこ
れを含むものから成る生分解性樹脂を加熱加圧状態から
急激に解放するとともに、更に通気性の成形型内に押し
出し、所定の形状に成形するといった構成をとる。これ
により前記生分解性樹脂中に含有される水分は加圧によ
って沸点が上昇するため、シリンダ内では液体として存
在し、加熱加圧状態から急激に解放された後は、前記水
分は瞬間的に蒸発し、前記生分解性樹脂は発泡化され
る。またこのとき生じた水蒸気は成形型が通気性を有す
ることから外部に放散され、製造された生分解性樹脂発
泡体に付着することもない。
【0039】請求項6記載の生分解性樹脂発泡体の製造
方法は、成形型の置かれる雰囲気を前記生分解性樹脂の
押出開始前から、または押出開始後において減圧または
通風雰囲気とする構成をとる。これにより成形型内の水
分は気化膨張後、降温して湯気状態で漂ったり、成形型
や生分解性樹脂発泡体の外部部分に触れて結露、水滴化
することもなく、外部に排除される。従って残留水分の
除去、乾燥作業等は不要となる。
【0040】請求項7記載の生分解性樹脂発泡体の製造
方法は、狭窄開口に対して設けられるノズルを出発状態
において成形型の奥部側に位置させておき、前記生分解
性樹脂を押し出しながら成形型に対して相対的に後退さ
せるという構成をとる。これにより前記生分解性樹脂は
成形型の奥側から順次充填され、このため成形型内の細
部及び隅々に到達するタイミングと発泡のタイミングと
の差が小さくなるか、あるいは実質的に無くなる。この
結果、成形型内の細部及び隅々まで発泡セルが行きわた
り、このため発泡セルの押し潰れを極力未然に防ぐこと
ができるので所望形状で均質な生分解性樹脂発泡体が得
られる。
【0041】請求項8記載の生分解性樹脂発泡体の製造
方法は、前記生分解性樹脂を成形型内に押し出している
間は、成形型内の雰囲気を加圧状態としておき、押出完
了後は急激に減圧するという構成をとる。これにより前
記生分解性樹脂は水分が閉じ込められた状態で成形型内
に押し出され、減圧後、水分が瞬間的に蒸発して前記生
分解性樹脂を発泡化させる。従って前記生分解性樹脂が
成形型内の隅々に至った状態で発泡するので、所望形状
で均質な生分解性樹脂発泡体が得られる。
【0042】請求項9記載の生分解性樹脂発泡体の製造
方法は、前記生分解性樹脂を霧化状態で狭窄開口から成
形型内に射出するという構成をとる。これにより霧化状
態の前記生分解性樹脂が成形型内の隅々まで行きわたる
とともに、加熱加圧状態から急激に解放されて今まで内
部に閉じ込められていた水分が一気に蒸発しようとして
膨張拡大し、蒸発した水分は通気性の成形型外に放散さ
れる一方、霧化状態の前記生分解性樹脂が各々発泡して
集合し、発泡セルが押し潰されることなく所望の形状で
均質な生分解性樹脂発泡体が得られる。
【0043】請求項10〜12記載の生分解性樹脂発泡
体の製造方法は、前記発泡体用生分解性樹脂原料を水分
とアセテートまたはこれを含むものから成る生分解性樹
脂、吸湿性の微粒子状物質に水分を吸収させたものと前
記生分解性樹脂または水分と前記生分解性樹脂と撥水性
物質とにより構成している。これにより所望の発泡化が
期待でき、またあらかじめ水分を吸収させた吸湿性の微
粒子状物質を前記生分解性樹脂に添加しておけば、微粒
子は前記生分解性樹脂との相溶性、分散性が水分の直接
添加よりは高く、発泡時には微粒子中の水分がその微粒
子を基点として発泡し得るので、結果として微細且つ均
一に発泡した生分解性樹脂発泡体が得られる。更に撥水
性物質として、加熱加圧状態からの解放時に全部蒸発し
ないような沸点をもつ物質、例えば天然の脂肪酸ポリマ
を用いることにより、撥水性物質が発泡セルの各膜を覆
うため、得られた生分解性樹脂発泡体は撥水性を有し、
残留水分の除去、乾燥作業が容易となる。
【0044】請求項13記載の生分解性樹脂発泡体の製
造方法は、成形型内に押し出された発泡化した前記生分
解性樹脂の全部を一体形状に成形するという構成をと
る。これにより比較的体積の大きい生分解性樹脂発泡体
を形成できるほか、種々の形状の生分解性樹脂発泡体を
形成することが可能となる。
【0045】請求項14〜16記載の生分解性樹脂発泡
体の製造方法は、前記請求項1〜4記載の生分解性樹脂
発泡体で述べたのと同様の作用が奏せられる。
【0046】請求項17記載の生分解性樹脂発泡体の製
造装置によれば、圧力調整室内に配置した通気性の成形
型に注入機により加熱加圧状態の雰囲気中に存する水分
が閉じ込められた流動状のアセテートまたはこれを含む
ものから成る生分解性樹脂を注入し、その後、減圧タン
クを圧力調整室に連通させると、前記生分解性樹脂が加
熱加圧状態から急激に解放されて今まで内部に閉じ込め
られていた水分が一気に蒸発しようとして膨張拡大し、
また減圧タンクにより適切なタイミングで急激に減圧で
きるので水分は通気性の成形型の外部に急激に放散さ
れ、成形型内に水分が残留するおそれがない。従って成
形型内には成形型に応じた形状の前記生分解性樹脂によ
る均一な生分解性樹脂発泡体が形成されるほか、残留水
分の除去、乾燥作業も不要となる。
【0047】請求項18記載の生分解性樹脂発泡体の製
造装置によれば、注入機による前記生分解性樹脂の注入
途中から排気用バルブにより圧力調整室を開放すると、
成形型が通気性であるため前記生分解性樹脂の注入抵抗
が緩和され、注入を容易に行うことができる。従って注
入機の大型化を防止することができる。
【0048】請求項19記載の生分解性樹脂発泡体の製
造装置によれば、圧力調整室にコンプレッサを連結して
いるので、注入機による前記生分解性樹脂注入の際に
は、まずコンプレッサにより圧力調整室を加圧状態とし
ておくと確実に水分が閉じ込められた状態で前記生分解
性樹脂を注入することができ、次いで排気用バルブによ
り圧力調整室を開放すると注入抵抗が緩和されるため、
前記生分解性樹脂を成形型の隅々まで容易に行きわたる
ようにすることができる。
【0049】請求項20記載の生分解性樹脂発泡体の製
造装置によれば、圧力調整室に加圧タンクを連結して成
るので、注入機による注入の際に適切なタイミングで圧
力調整室を急激に加圧状態とすることができる。
【0050】請求項21記載の生分解性樹脂発泡体の製
造装置によれば、減圧用バルブ及び排気用バルブの開閉
とコンプレッサの加圧動作を制御するバルブ制御器を設
けているので、注入機によるアセテートまたはこれを含
むものから成る生分解性樹脂の注入のタイミングに合わ
せて、圧力調整室を確実に加圧、排気、減圧の各状態に
制御することができる。
【0051】請求項22記載の生分解性樹脂発泡体の製
造装置によれば、減圧用バルブ、排気用バルブ、加圧用
バルブの開閉を制御するバルブ制御器を設けているの
で、注入機によるアセテートまたはこれを含むものから
成る生分解性樹脂の注入のタイミングに合わせて、圧力
調整室を確実に加圧、排気、減圧の各状態に制御するこ
とができる。
【0052】請求項23記載の生分解性樹脂発泡体の製
造装置によれば、減圧用バルブ、排気用バルブの開閉を
制御するバルブ制御器を設けているので、注入機による
アセテートまたはこれを含むものから成る生分解性樹脂
の注入のタイミングに合わせて、圧力調整室を確実に排
気、減圧の各状態に制御することができる。
【0053】請求項24記載の生分解性樹脂発泡体の製
造装置によれば、減圧用バルブ、加圧用バルブの開閉を
制御するバルブ制御器を設けているので、注入機による
アセテートまたはこれを含むものから成る生分解性樹脂
の注入のタイミングに合わせて、圧力調整室を確実に加
圧、減圧の各状態に制御することができる。
【0054】請求項25記載の生分解性樹脂発泡体の製
造装置によれば、前記請求項7記載の生分解性樹脂発泡
体の製造方法で述べたのと同様の作用が奏せられる。
【0055】
【実施例】以下本発明の生分解性樹脂発泡体並びにその
製造方法並びにその製造装置について図面に基づいて具
体的に説明する。なお説明にあたっては、まず本発明の
生分解性樹脂発泡体の構成について説明し、次いで本発
明の製造方法の種々の実施例を個々の実施例で用いる製
造装置の構成と共に説明し、次いで成形型内の圧力調整
メカニズムに特徴を有する本発明の製造装置の種々の実
施例について説明し、更にこの製造装置を使用しての本
発明の他の製造方法について説明した後、最後に成形空
間の容積を可変できるようにした製造装置の実施例並び
に製造方法の実施例について言及する。
【0056】(1)請求項1〜4記載の生分解性樹脂発
泡体の実施例 請求項1〜4記載の本発明の生分解性樹脂発泡体Bは、
水分の気化膨張力を利用して生分解性樹脂を発泡させる
ことによって得られるものであって、生分解性樹脂とし
てアセテートまたはこれを含むものを用い、更に請求項
2記載の生分解性樹脂発泡体Bにあっては、生分解性樹
脂(主成分生分解性樹脂)であるアセテートと、このア
セテートの軟化点以下の融点を有する生分解性樹脂(低
融点生分解性樹脂)とから成る生分解性樹脂により形成
している。
【0057】一般に生分解性樹脂とは、生物学的作用に
基づき物性を低下する樹脂材料を意味し、これには樹脂
自体が完全に分解するタイプと、分解しにくい樹脂とブ
レンドし、崩壊性を付与したタイプとがある。前者のタ
イプには微生物による生産物、天然高分子の利用品、石
油系原料からの生成品等があり、後者のタイプにはデン
プンとのブレンド体、脂肪族ポリエステルとのブレンド
体等がある。これらの生分解機構としては、リパーゼ、
アミラーゼ、セルラーゼ、プロテアーゼ等の酵素による
分解、活性汚泥中等の微生物による分解、森林や耕作地
等の自然環境における土壌による分解等、種々の態様が
ある。
【0058】更に具体的には、ポリヒドロキシ酪酸及び
その誘導体、プルラン、セルロース−キトサン混合体、
セルロースやアミロースや木粉のエステル化合物、ポリ
エステル−ナイロン共重合体、ポリエステル共重合体、
デンプンとポリエチレンとのブレンド体をはじめ、ポリ
ビニルアルコール、ポリエーテル、ポリウレタン、ポリ
アミド等が挙げられる。これらはほとんどが低融点を有
し、水の存在下に分解促進されるものである。
【0059】そして本発明では、セルロースのエステル
化合物であるアセテートを生分解性樹脂として、または
その一部として使用する。そしてこのようなアセテー
ト、またはこれを含む生分解性樹脂は、自然界では微生
物の持つ酵素によって分解され、再び植物や微生物に栄
養源として取り込まれるものであって、国内では帝人ア
セテート等がその製造、販売にあたっている。
【0060】また請求項2または3に記載するアセテー
トの軟化点以下の融点を有する低融点生分解性樹脂は、
発泡体の成形時において、空洞や鬆を生じたとしても、
相互壁を極力接着関連させるものであり、例えばポリカ
プロラクトンまたはこれを含むものを好ましくは用いる
ことができる。またこのような低融点生分解性樹脂の市
販品としては、例えば日本ユニカー株式会社販売の「ト
ーン」(商品名)がある。この「トーン」は、ポリカプ
ロラクトンから成り、化学合成された脂肪族ポリエステ
ルであって、完全分解型生分解性樹脂である。
【0061】また本発明においては、必要に応じてこれ
らの生分解性樹脂に多価アルコール類及びその誘導体を
添加することも可能である。特にグリコール類を好まし
くは用いることができる。多価アルコール類及びその誘
導体を添加すると、生分解性樹脂中の水分の沸点が上昇
するため、また多価アルコール類及びその誘導体自体は
可塑剤であるため、発泡セルが緻密且つ均一になる。こ
のような多価アルコール類及びその誘導体としては、グ
リセリン、ポリエチレングリコール等が挙げられる。
【0062】またこのような生分解性樹脂に水分を存在
させる手段としては、特に限定されないが、発泡用の生
分解性樹脂ペレットを成形するときにあらかじめ適度の
水分を含有させるようにしてもよいし、あるいは生分解
性樹脂の粒体に水分を積極的に含水させる前処理工程を
設けてもよい。また生分解性樹脂と共に水分そのものを
ホッパ内に直接添加してもよいし、ニーダを介してシリ
ンダ内に供給してもよく、実質的に生分解性樹脂と水分
とが供給されればよい。また発泡用ペレットのようにあ
らかじめ水分を吸収させた吸湿性の微粒子状物質、例え
ばタルク(滑石)やシリカを生分解性樹脂に添加してお
けば、微粒子は樹脂との相溶性、分散性が水分の直接添
加よりは高いため、また発泡時には微粒子中の水分がそ
の微粒子を起点として発泡し得るので、結果として微細
且つ均一に発泡した発泡体が得られる。
【0063】本発明の生分解性樹脂発泡体Bは、加熱加
圧状態の雰囲気中に存する水分が閉じ込められた流動状
の生分解性樹脂を水分の気化膨張力を利用して発泡させ
ると、発泡体は気化熱を奪われるため、温度が100℃
程度に降下する。このとき請求項2記載の生分解性樹脂
発泡体Bにあっては、主成分生分解性樹脂であるアセテ
ートは固化するが、アセテートの軟化点以下の融点を有
する低融点生分解性樹脂は直ちに固化することはなく、
言わば主成分生分解性樹脂に対して接着剤としての機能
を発揮するようになる。従って本発明の生分解性樹脂発
泡体の成形時に空洞や鬆が生じたとしても、相互壁が極
力接着関連されるから、品質の良好な生分解性樹脂発泡
体Bが得られる。
【0064】また本発明の生分解性樹脂発泡体Bにおけ
る発泡体用生分解性樹脂原料を水分と前記生分解性樹脂
と撥水性物質とにより構成する場合には生分解性樹脂を
撥水性物質と実質的な水分との存在下で加熱加圧状態に
置くために、例えばあらかじめ生分解性樹脂に撥水性物
質を添加し且つ水分含有させておき、これを例えば注入
機たる射出成形機に投入するようにしてもよい。撥水性
物質としては、シリコーン系化合物、フッ素系化合物、
ワックス類あるいは高級脂肪酸のポリマなどが用いられ
るが、この実施例では天然の高級脂肪酸のポリマとワッ
クス類とを主成分とする商品名「シグマコート」(株式
会社シグマ技術研究所製造:東燃株式会社販売)を用い
る。撥水性物質を生分解性樹脂に添加する方法として
は、例えば前記撥水性物質(商品名「シグマコート」)
を水で希釈するとともに、加熱してエマルジョンを生成
し、このエマルジョンとして添加することができる。こ
のようにすれば生分解性樹脂に撥水性物質及び水分を同
時に含有させることができる。また生分解性樹脂に対し
て撥水性物質及び水分を含有させる工程は、別々に行っ
てもよく、例えば水分を含んだ生分解性樹脂に撥水性物
質を混合するなどの方法を採用することもできる。また
このような本発明の生分解性樹脂発泡体Bは、緩衝材と
しての用途に限定されるものではなく、断熱材や防音材
等、従来の発泡スチロールと同様の用途に用いることが
可能である。
【0065】(2)請求項5、6、10、11、13記
載の製造方法の実施例 次に本発明の製造方法の種々の実施例を個々の実施例で
用いる製造装置の構成と共に説明する。まず本発明の実
施例で用いる製造装置について図1を参照しながら説明
する。図中、符号1に示すものは筒状容器状のシリンダ
であり、その後端部上方には発泡体用生分解性樹脂原料
投入用のホッパ11が設けられる。このシリンダ1の先
端部には、前方に狭窄開口1aが形成されるとともに、
シリンダ1の周囲には加熱用のヒータ13が配置されて
いる。
【0066】前記シリンダ1内には、前後方向に伸びる
スクリュー2がその内壁に近接して配設されており、こ
のスクリュー2の後端はシリンダ1の後端開口部より後
方側に延び出して、スクリュー2を回転させるための油
圧モータ21に接続されている。更に油圧モータ21の
後部には、射出シリンダ22内に摺動自在に配置された
ピストン23が取り付けられており、従って油圧により
ピストン23、油圧モータ21及びスクリュー2が一体
となって前後方向に移動するとともに、スクリュー2は
油圧モータ21により回転する。
【0067】こうしていわゆるインラインスクリュー式
射出成形機である注入機Sが構成され、この注入機Sの
先端には、通気性の成形型Aが配置されており、この成
形型Aは、前記狭窄開口1aに連通するキャビティ31
が形成された固定側金型3と、コア41が形成された可
動側金型4とから構成されている。この実施例ではキャ
ビティ31はほぼ三角錐状を成し、またコア41はキャ
ビティ31の形状より成形品の肉厚分だけ小さいほぼ三
角錐状を成しており、両金型3、4を型締めしたときに
後述の図3に示す生分解性樹脂発泡体Bが得られるよう
に互いに直交する三面構造空間が形成されるようになっ
ている。
【0068】そして前記成形型Aには型締め機構40が
組み合わせて設けられ、この型締め機構40は、例えば
可動側金型4を固定側金型3と対向しつつ接離するよう
にガイドするタイバー42、43や可動側金型4を接離
動作させるための作動機構44などから構成される。
【0069】前記成形型Aは、ほぼ全体において内外を
連通する無数の網組織状の孔を有する多孔質材から成っ
ている。この多孔質材としては、発泡金属があるほか、
空隙を形成し得る充填材を添加して焼結成形した金属ま
たはセラミックス等の焼結物、更には金網、パンチング
メタル等をプレス成形し、それらを積層して成るもの等
を使用することができ、簡易な構造としては、一枚板の
パンチングメタルを所定の形状に成形したものも使用で
きる。ここで多孔質材の孔が大きいと、蒸気の排出効率
及び通風効率が良いが、あまり大きくすると発泡後の成
形体の表面に孔による凸凹が強く出て表面が粗れる。こ
のため多孔質材の孔の大きさは、成形体の用途に応じた
表面の平滑性が得られる範囲内であって、通気抵抗があ
まり大きくならない範囲に設定され、好適なものとして
は孔径、孔数、孔ピッチ等の設定が容易で且つ構造が簡
易であることなどから上述のようにパンチングメタルを
用いたものを挙げることができる。
【0070】前記成形型A及び型締め機構40は、気密
構造の圧力調整室たるチャンバ5内に配置されており、
このチャンバ5は、一面の壁部が固定側金型3の背面に
接合されているとともに、生分解性樹脂の成形体を取り
出すためのドア(図示せず)が設けられている。前記チ
ャンバ5には減圧用バルブV1 及び減圧ポンプP1 を具
えた減圧用配管L1 が接続されるとともに、チャンバ5
内を減圧状態から大気圧に開放させるために大気圧開放
バルブV0 を具えた大気圧開放管L0 が接続されてい
る。
【0071】以上のような構成の製造装置を用いて本発
明の製造方法を説明すると、まず成形型Aを型締めして
おくとともに、減圧用バルブV1 を閉じてチャンバ5内
を大気圧状態にしておき、図1に示すようにホッパ11
内に水分と生分解性樹脂の粒体10とを供給し、スクリ
ュー2によりシリンダ1内を前方に押送させる。生分解
性樹脂の粒体10は、押送される間に、スクリュー2の
回転に伴う剪断力及びヒータ13によるシリンダ1の内
壁からの加熱により軟化点または融点程度の温度に昇温
され、スクリュー2の先端側におけるシリンダ1の内部
空間に流動状になって溜まる。
【0072】このとき当該内部空間は加熱加圧状態とな
っているため、生分解性樹脂の粒体10に含まれていた
水分は、流動状の生分解性樹脂から蒸発することなくそ
の中に閉じ込められた状態となっている。続いてスクリ
ュー2の回転を止め、射出シリンダ22内のピストン2
3を稼働して図2(a)に示すようにスクリュー2を前
進させ、流動状の生分解性樹脂を狭窄開口1aから成形
型A内の成形空間R内に一気に注入する。
【0073】これによって、生分解性樹脂は加熱加圧状
態から急激に大気圧下にさらされることとなるので、こ
れに閉じ込められていた水分が瞬間的に蒸発して発泡す
る。生分解性樹脂内にはこの水蒸気の膨張する力が働く
が、その最外郭は成形型Aに接しているためキャビティ
31及びコア41の形状に規制され、こうして例えば図
3に示すように全体が一体の形状に成形された生分解性
樹脂発泡体Bが得られる。
【0074】この際、成形型A内外付近において、水分
は気化膨張の後、降温して湯気状態で漂ったり、成形型
Aや成形体の外郭部分に触れて結露、水滴化しようとす
る。そこで成形型A内へ生分解性樹脂が押し出された直
後に図2(b)に示すように減圧用バルブV1 を開いて
減圧ポンプP1 によりチャンバ5内を例えばゲージ圧力
にて750mmHg程度にまで減圧排気する。この場合
水蒸気の一部は水滴化する前に減圧用配管L1 内に吸い
込まれ、また成形型Aや成形体たる生分解性樹脂発泡体
Bの外郭において結露、水滴化しかかった水分も減圧に
より気化、除去されることとなる。
【0075】所定時間減圧排気を行った後、減圧用バル
ブV1 を閉じ、大気圧開放バルブV0 を開いて大気圧開
放管L0 より空気をチャンバ5内に導入してこの中を大
気圧に戻した後、図2(c)に示すようにスクリュー2
を回転させながら後退させ、これにより再度流動状とな
った生分解性樹脂がスクリュー2の先端側におけるシリ
ンダ1の内部空間に溜まり始め、次の射出に備える。こ
の間に成形型A内の成形空間R内では、成形後の生分解
性樹脂発泡体Bの冷却固化も完了するので成形型Aを型
開きして生分解性樹脂発泡体Bを取り出し、再び型締め
して次の操作を行う。
【0076】ここで成形型Aは少なくともその一部を連
続多孔質性のもので構成して通気性を得るようにしてい
るため、膨張の際発生するガス圧を適宜成形型A外に逃
すことができて、発泡した生分解性樹脂を自らのガス圧
で押し潰すことがないため、全体として均一に発泡した
成形体が得られ、均質な緩衝材として使用できるほか、
生分解性樹脂の押出終了直後にチャンバ5内を減圧排気
して既述のように発泡化に寄与した後の水分を強制的に
取り除いているので、残留水分の除去、乾燥作業は不要
であり、作業効率を向上させる。
【0077】またこの実施例では請求項11に記載する
ように吸湿性の微粒子状物質に例えばあらかじめ水分を
吸収させ、これを先述のように生分解性樹脂中に分散し
て得た発泡体用生分解性樹脂原料を発泡グレードとして
用いることもできる。この場合には、注入機Sから押し
出される流動状の生分解性樹脂中には、水分が微粒子に
担持されて高い均一性で分散し、水分はこの微粒子を起
点として発泡するので微細で均一に発泡させることがで
きる。
【0078】以上において、本発明を実施する装置とし
ては例えば図4に示すように、チャンバ5を可動側分割
部51及び固定側分割部52に分割して、可動側分割部
51が可動側金型4と一体になって可動できるように構
成してもよく、このように構成すれば、成形型A及びチ
ャンバ5を同時に開閉できるので生分解性樹脂発泡体B
の取り出しが容易である。
【0079】チャンバ内の減圧排気のタイミングは、生
分解性樹脂が狭窄開口1aから押し出される前、押し出
しの途中、押し出しの完了後のいずれであってもよく、
また成形型Aを取り巻く雰囲気を減圧排気する代わり
に、例えば図5に示すように成形型Aを通風ダクトD内
に配置し、この中に設けられた例えば吸込ファンfによ
り通風ダクトD内を通風し、これにより成形型A内の水
分を排除して水分との接触を抑えるようにしてもよい。
【0080】ここで狭窄開口1aは開放されており、ま
たシリンダ1の原料供給側のホッパ11も開放されてお
り、原料や溶融樹脂によりある程度の密閉性が確保され
るものの、シリンダ1内の密閉性が低いと加圧が不充分
になり、生分解性樹脂の軟化点ないし融点と加圧下の水
の沸点との兼ね合いで射出前のシリンダ1内にて一部の
水分が気化し、発泡するおそれがあり、また狭窄開口1
aから鼻垂れ状態で発泡することもある。そこで本実施
例では、狭窄開口1aに対しシャットオフバルブを付設
したノズルを設けたり、原料供給側のホッパ11を密閉
したり、更には原料供給口にロータリーバルブを付設す
るなどして密閉性を高めることが好ましい。また例えば
ポリエチレングリコールなどの不揮発性の溶質を水に溶
かし、この水溶液を添加するようにして、これにより水
の沸点より上昇させ、射出前のシリンダ1内で生ずる発
泡を抑制するようにしてもよい。
【0081】以上における吸湿性の微粒子状物質を添加
する方法においては、生分解性樹脂発泡体Bの製造プロ
セスは注入機Sたる射出成形機などから成形型A内に押
し出す方法に限らず、密閉した加熱容器内に成形型Aを
配置して、あらかじめ前記微粒子状物質を生分解性樹脂
内に分散させたものを入れておき、加熱容器内に加熱水
蒸気を供給した後、加熱容器内を急激に減圧するように
してもよい。なお吸湿性の微粒子状物質の性状は丸形の
粉末に限られるものではなく、細片状や棒状のものであ
ってももちろん構わない。
【0082】なお本実施例では、必ずしも生分解性樹脂
に吸湿性の微粒子物質を添加しなくともよく、この場合
はあらかじめ生分解性樹脂に含水させておいてもよい
し、大気圧下における平衡水分を含む生分解性樹脂を用
いてもよく、あるいは生分解性樹脂と水分とをそれぞれ
独立にホッパ11内に投入するようにしてもよい。
【0083】(3)請求項7記載の製造方法、請求項2
5記載の製造装置の実施例 請求項7記載の製造方法の実施例の説明に先立ち、この
実施例において使用する請求項25記載の製造装置につ
いて図6を参照しながら説明する。なお製造装置の基本
的構成については、前述の図1に示す製造装置と同様で
あるのでここではその詳細は省略し、相違する部分につ
いてのみの説明とする。
【0084】すなわち図6に示す実施例の場合には、狭
窄開口1aに対し、更に長尺なノズル12が設けられる
ものであって、これに伴いヒータ13の設置個所もシリ
ンダ1の周囲に設けるほか、このノズル12にも内蔵し
ておくようにすることももちろん可能である。また固定
側金型3の前面(注入機S側の面)の壁部には前記ノズ
ル12が挿通できるようにキャビティ31から連通する
挿通孔32が形成される。
【0085】また本実施例では、前記成形型A及び型締
め機構40は移動台6の上に載置して固定されており、
この移動台6は、ガイドレール61に沿って転動する車
輪62、63を具えている。前記移動台6の後端部(図
6中、左端部)には枠板部64が取り付けられ、この枠
板部64はこれの前方に位置するとともに、油圧シリン
ダ65内を移動するピストン66に連結されている。油
圧シリンダ65は図示しない支承台などに固定され、ピ
ストン66に油圧を与えることにより移動台6を移動さ
せる。この実施例ではこれら移動台6、ガイドレール6
1、車輪62、63、枠板部64、油圧シリンダ65及
びピストン66により移動機構60が構成されている。
ただし本実施例では、油圧シリンダ65及びピストン6
6を設けずに移動台6が生分解性樹脂の押出圧力により
フリーな状態で動くようにしてもよいが、この場合には
図6に同時に示すように例えば界磁電流の調整部71が
接続された電磁石による制動機構7を例えば車輪62に
配設して、移動台6の後退速度を制御するようにしても
よい。
【0086】以上のような構成の製造装置を用いて請求
項7記載の本発明の製造方法を説明すると、まず成形型
Aを型締めしておくとともに、図6に示すように狭窄開
口1aに対して設けたノズル12の先端が成形型Aの奥
側に位置するように移動台6を前進位置に設定してお
く。この位置設定は、例えばガイドレール61にストッ
パを設けておくことにより行うことができる。そして図
6に示すようにホッパ11内に水分と生分解性樹脂の粒
体10を供給し、スクリュー2によりシリンダ1内を前
方に押送させる。生分解性樹脂の粒体10は、押送され
る間にスクリュー2の回転に伴う剪断力及びヒータ13
によるシリンダ1の内壁からの加熱により軟化点または
融点程度の温度に昇温され、スクリュー2の先端側にお
けるシリンダ1の内部空間に流動状になって溜まる。
【0087】このとき当該内部空間は加熱加圧状態とな
っているため、生分解性樹脂の粒体10に含まれていた
水分は、流動状の生分解性樹脂から蒸発することなくそ
の中に閉じ込められた状態となっている。続いてスクリ
ュー2の回転を止め、射出シリンダ22内のピストン2
3を稼働して図7(a)に示すようにスクリュー2を前
進させ、流動状の生分解性樹脂をノズル12から成形型
A内の成形空間R内に一気に注入する。
【0088】これによって生分解性樹脂は加熱加圧状態
から急激に大気圧下にさらされることとなるので、閉じ
込められていた水分が瞬間的に蒸発して発泡するととも
に、油圧シリンダ65の油圧により成形型Aが後方側
(図7中、左側)へ後退し、この結果、生分解性樹脂は
成形型Aの奥側から順次押し出されながら発泡していく
こととなる。成形型Aの後退速度は、油圧シリンダ65
における油圧制御により調整されるが、その速度があま
り速いと成形型Aの手前側に押し出される生分解性樹脂
の量が多過ぎて、予定より手前側で発泡してしまうし、
逆にその速度が遅過ぎると成形型Aの奥側で発泡した発
泡セルが後続の生分解性樹脂の押し出しにより押し潰さ
れてしまうので、これらの兼ね合いを考慮して生分解性
樹脂が奥側から適量ずつ押し出されるように成形型Aの
後退速度を決定することが望ましい。そして生分解性樹
脂内には水蒸気の膨張する力が働くが、その最外郭は成
形型Aに接しているためキャビティ31の形状に規制さ
れる一方、水蒸気は成形型Aの多孔質部分を通って外部
に放散され、このようにして全体が一つに成形された生
分解性樹脂発泡体Bが得られる。一方、図7(c)に示
すようにスクリュー2を回転させながら後退する間に再
度流動状となった生分解性樹脂がスクリュー2の先端側
におけるシリンダ1の内部空間に溜まり始め、次の射出
に備える。この間に成形型A内のキャビティ31内で
は、成形後の生分解性樹脂発泡体の冷却固化も完了する
ので成形型Aを型開きして生分解性樹脂発泡体Bを取り
出し、再び型締めして次の操作を行う。
【0089】そして上述の実施例では、ノズル12を、
はじめ成形型Aの奥側に位置させておいて、生分解性樹
脂を成形型A内に押し出しながらノズル12を後退させ
ているため、生分解性樹脂がこれから詰まっていく成形
型Aの型内面とノズル12の押出口とが接近した状態で
生分解性樹脂が押し出されることとなり、従って本来発
泡すべき位置の型内面において押し出される。このため
生分解性樹脂が成形型A内の隅々まで入り込んだ状態で
発泡が完了するため、発泡セルが型内面から浮いた位置
に溜まって後方から生分解性樹脂の押圧により無理に押
し込まれて潰されるという不具合を緩和あるいは回避す
ることができ、従って一旦発泡した発泡セルの押し潰し
を抑えることができるので所望の形状で均質な生分解性
樹脂発泡体Bを得ることができ、この結果充分な緩衝性
能を得ることができる。
【0090】以上において成形型Aとノズル12とを相
対的に進退させるにあたっては、成形型A側を進退自在
に構成する代わりに注入機S側を進退自在に構成しても
よく、あるいは両方を進退自在に構成してもよいし、ノ
ズル12が気密性を保持しつつ伸縮する構成を採用して
もよい。そして成形型Aとノズル12との相対的移動の
速度を例えば油圧シリンダなどにより制御すれば、発泡
密度(充填度合)を制御することができ、従って例えば
成形型Aの表面を硬く、内層を柔らかくするといったこ
ともできる。
【0091】ここでノズル12については、生分解性樹
脂が霧状に噴射されるようにその押出口の口径をかなり
小さくしてもよく、このようにすれば更に複雑な形状の
成形型Aにも対応できるという利点がある。そしてまた
本実施例では、図8に示すように成形型Aやその型締め
機構40を気密構造のチャンバ5内に収納配置するとと
もに、減圧ポンプP1 及び減圧用バルブV1 を具えた減
圧用配管L1 と、大気圧開放バルブV0 を具えた大気圧
開放管L0 とをチャンバ5に接続し、減圧ポンプP1
よりチャンバ5内を減圧するようにすれば、生分解性樹
脂から発生した水蒸気が成形型Aの周囲から強制的に外
部に放出されるため、気化膨張して発泡に寄与した後の
水分の残留付着が防止できるという利点がある。ただし
この場合、チャンバ5内を減圧する代わりに通風するよ
うにしても同様の効果が得られる。なおこの場合、チャ
ンバ5は成形型Aのみを囲むように構成され、型締め機
構40はチャンバ5外に配置されるような構成とするこ
とも可能である。
【0092】(4)請求項8記載の製造方法の実施例 請求項8記載の製造方法の実施例の説明に先立ち、この
実施例において使用する製造装置について図9を参照し
ながら説明する。なお製造装置の基本的構成については
前述の図1に示す製造装置と同様であるので、ここでは
その詳細は省略し、相違する部分についてのみの説明と
する。
【0093】すなわち図9に示す製造装置の場合には、
チャンバ5に対し加圧用配管L3 及び減圧開放管L4
接続されるものであって、図1に示す製造装置において
設けられている減圧用配管L1 、減圧用バルブV1 、減
圧ポンプP1 は排除された構成となっている。また前記
加圧用配管L3 はチャンバ5内を加圧するために加圧用
バルブV3 を介してコンプレッサCに接続されている。
一方、減圧開放管L4は図1に示す製造装置における大
気圧開放管L0 に相当するものであり、減圧開放バルブ
4 を介して大気に開放される。
【0094】以上のような構成の製造装置を用いて請求
項8記載の本発明の製造方法を説明すると、まず成形型
Aを型締めしておくとともに、コンプレッサCにより圧
力調整室たるチャンバ5内を加圧状態にしておき、図9
に示すようにホッパ11内に水分と生分解性樹脂の粒体
10を供給し、スクリュー2によりシリンダ1内を前方
に押送させる。生分解性樹脂の粒体10は、押送される
間にスクリュー2の回転に伴う剪断力及びヒータ13に
よるシリンダ1の内壁からの加熱により軟化点または融
点程度の温度に昇温され、スクリュー2の先端側におけ
るシリンダ1の内部空間に流動状になって溜まる。
【0095】このとき当該内部空間は加熱加圧状態とな
っているため、生分解性樹脂の粒体10に含まれていた
水分は、流動状の生分解性樹脂から蒸発することなくそ
の中に閉じ込められた状態となっている。続いてスクリ
ュー2の回転を止め、射出シリンダ22内のピストン2
3を稼働して図10(a)に示すようにスクリュー2を
前進させ、流動状の生分解性樹脂を狭窄開口1aから成
形型A内の成形空間R内に一気に注入する。
【0096】ここでチャンバ5内は加圧状態になってい
るため、成形型Aの多孔質部分を介してチャンバ5内に
連通している成形型Aのキャビティ31及びコア41も
加圧状態であり、その圧力を狭窄開口1aから注入され
る生分解性樹脂の温度例えば170℃における水蒸気圧
より高い圧力例えば10kgf/cm2 程度に設定して
おくことにより、生分解性樹脂は、その中に水分が閉じ
込められたまま前記成形空間R内に押し出される。
【0097】そして前記成形空間R内に生分解性樹脂が
充填された後、図10(b)に示すように減圧開放バル
ブV4 を一気に開いてチャンバ5内を大気に開放する
と、生分解性樹脂は加熱加圧状態から急激に大気圧下に
さらされることとなるので、これに閉じ込められていた
水分が瞬間的に蒸発して発泡する。生分解性樹脂内には
この水蒸気の膨張する力が働くが、その最外郭は成形型
Aに接しているためキャビティ31及びコア41の形状
に規制される一方、水蒸気は成形型Aの多孔質部分を通
ってチャンバ5内に放散されるとともに、生分解性樹脂
内部には気泡100(発泡セル)が形成され、こうして
例えば図3に示すように全体が一体形状に成形された生
分解性樹脂発泡体Bが得られる。
【0098】一方、図10(c)に示すようにスクリュ
ー2を回転させながら後退する間に再度流動状となった
生分解性樹脂がスクリュー2の先端側におけるシリンダ
1の内部空間に溜まり始め、次の射出に備える。この間
に成形型A内の成形空間R内では、成形後の生分解性樹
脂発泡体Bの冷却固化も完了するので、成形型Aを型開
きして生分解性樹脂発泡体Bを取り出し、再び型締めし
て次の操作を行う。
【0099】そして上述の方法では、流動状の生分解性
樹脂が狭窄開口1aから成形空間R内に押し込まれるま
ではキャビティ31及びコア41により形成される成形
空間R内は加圧状態とされているため、発泡が起こるこ
とがなく、その後、成形空間R内が急激に減圧されて発
泡が起こるため、型どおりのしかも均質な生分解性樹脂
発泡体Bを得ることができ、良質な緩衝材として使用で
きる。
【0100】すなわち上述の方法は、狭窄開口1aから
押し出された生分解性樹脂の発泡のタイミングをチャン
バ5内を加圧状態から減圧することで調整しているので
あるが、この減圧のタイミング、つまり発泡のタイミン
グについては生分解性樹脂が成形空間R内にすべて充填
された後に限られるものではなく、成形空間R内に押し
込んでいる途中で減圧させるようにしてもよい。このタ
イミングは例えば狭窄開口1aからの押出速度や生分解
性樹脂の加熱温度などにより適宜設定すればよい。
【0101】そしてまたチャンバ5内を減圧するにあた
っては、大気圧または大気圧より低いかあるいは大気圧
より高くてもよいが、大気圧より低い圧力に減圧すれば
大きな圧力差が得られるので、発泡セルが大きくなって
高発泡化ができるとともに、水蒸気がチャンバ5外に排
出されるので、気化膨張して発泡に寄与した後の水分の
残留付着が防止されるという利点がある。
【0102】以上において、本発明を実施するための装
置としては、例えば図11に示すようにチャンバ5を可
動側分割部51及び固定側分割部52に分割して、可動
側分割部51が可動側金型4と一体になって可動できる
ように構成してもよく、このように構成すれば、成形型
A及びチャンバ5を同時に開閉できるので、生分解性樹
脂発泡体Bの取り出しが容易である。
【0103】(5)請求項9記載の製造方法の実施例 請求項9記載の製造方法の実施例の説明に先立ち、この
実施例において使用する製造装置について図12を参照
しながら説明する。なお製造装置の基本的構成について
は前述の図1に示す製造装置と同様であるので、ここで
はその詳細は省略し、相違する部分についてのみの説明
とする。
【0104】すなわち図12に示す製造装置の場合に
は、図1に示す製造装置においてほぼ三角錐状としたキ
ャビティ31を一例として方形状とし、図1に示す製造
装置において、これより成形品の肉厚分だけ小さいほぼ
三角錐状としたコア41を一例として方形状の一面に小
さな方形状の凸部を有する形状としている。またここで
狭窄開口1aの口径は、加熱加圧状態の流動状物を狭窄
開口1aから霧化状態でキャビティ31とコア41とに
より形成される成形空間Rに射出するために従来の一般
の射出成形機のノズルよりも小径とすることが必要であ
る。すなわち従来の一般の射出成形機のノズルの口径は
例えば2〜5mmとされているが、この実施例では、例
えば狭窄開口1aの口径を1mm程度の小径なものとし
ている。
【0105】以上のような構成の製造装置を用いて請求
項9記載の本発明の製造方法を説明すると、まず成形型
Aを型締めしておき、ホッパ11内に水分と生分解性樹
脂の粒体10を供給し、図13(a)に示すようにスク
リュー2によりシリンダ1内を前方に押送させる。生分
解性樹脂の粒体10は、押送される間にスクリュー2の
回転に伴う剪断力及びヒータ13によるシリンダ1の内
壁からの加熱により軟化点または融点程度の温度に昇温
され、スクリュー2の先端側におけるシリンダ1の内部
空間に流動状物になって溜まる。このとき当該内部空間
は加熱加圧状態となって生分解性樹脂の粒体10に含ま
れていた水分はその流動状物から蒸発することなくその
中に閉じ込められた状態となっている。
【0106】続いて図13(b)に示すようにスクリュ
ー2の回転を止め、射出シリンダ22内のピストン23
を稼働してスクリュー2を前進させ、流動状物を狭窄開
口1aから成形型A内のキャビティ31とコア41とに
より形成される成形空間R内に霧化状態で一気に噴射す
る。
【0107】ここで霧化状態で噴射するためには、上述
のように狭窄開口1aの口径を従来一般のものよりも小
径とした上、スクリュー2による流動状物の射出速度
と、当該流動状物の押出前後の圧力差を適宜調整すれば
よい。なお霧化状態とするために必要な狭窄開口1aの
口径は流動状物の押出速度によっても変動するので、必
ずしも上述のように1mm程度に限定されるものではな
い。
【0108】一方、成形型Aの外部は大気に開放されて
いるので、通気性の成形型Aの多孔質部分を介してその
成形空間Rも大気圧となっている。従って霧化状態で成
形空間R内に一気に射出された生分解性樹脂は加熱加圧
状態から急激に大気圧下にさらされることとなるので、
これに閉じ込められていた水分が瞬間的に蒸発して発泡
する。生分解性樹脂内にはこの水蒸気の膨張する力が働
くが、その最外郭は成形型Aにおけるキャビティ31と
コア41の内壁に接し規制されている。そして水蒸気は
成形型Aの多孔質部分を通って外部に放散される。一
方、生分解性樹脂内部の各粒子ごとに発泡が行われて気
泡100(発泡セル)が形成され、これら粒子が絡み合
い、融着し合って全体が一つに成形された生分解性樹脂
発泡体Bが得られる。
【0109】次いで図13(c)に示すようにスクリュ
ー2を回転させながら後退させると、その間に再度流動
状となった生分解性樹脂がスクリュー2の先端側におけ
るシリンダ1の内部空間に溜まり始め、次の射出に備え
る。この間に成形型A内の成形空間R内では、成形後の
生分解性樹脂発泡体Bの冷却固化も完了するので、成形
型Aを型開きして生分解性樹脂発泡体Bを取り出し、再
び型締めして次の操作を行う。
【0110】そして上述の方法では、流動状の生分解性
樹脂が狭窄開口1aから霧化状態で大気圧下の成形空間
R内に射出されるので、霧化状態の生分解性樹脂がキャ
ビティ31とコア41とにより形成される成形空間R内
の隅々まで充填されるとともに、この霧化状態の生分解
性樹脂を構成する粒子が各々発泡して集合する。このた
め生分解性樹脂が成形型A内の隅々まで入り込んだ状態
で発泡が完了するので、成形型Aの形状が複雑であって
も発泡セルが型内面から浮いた位置に溜まって後方から
生分解性樹脂の押圧により無理に押し込まれて潰される
という不具合を緩和あるいは回避することができ、従っ
て一旦発泡した発泡セルの押し潰しを抑えることができ
るので所望の形状で均質な生分解性樹脂発泡体Bを得る
ことができ、この結果充分な緩衝性能を得ることができ
る。
【0111】本実施例においては、成形型Aの外部を通
風雰囲気としてもよく、この場合は水蒸気が成形型Aの
外に強制的に放出されるので、気化膨張して発泡に寄与
した後の水分の残留付着が防止されるという利点があ
る。
【0112】なお成形型Aをチャンバ5の内部に配置し
て成形型Aの外部雰囲気を大気圧以下に減圧してもよ
く、この場合は大きな圧力差が得られるので、より高発
泡化させることができるとともに、水蒸気の強制放出作
用がより大きくなって成形型Aにおける結露が抑えられ
る。
【0113】また本実施例では狭窄開口1aに対してノ
ズル12を設けることも可能であり、この場合、ノズル
12は一本に限定されず、例えば図14に示すように複
数のノズル12を設けてもよいし、場合によっては図1
5に示すようにシリンダ1の先端に多数の微細な噴射孔
14を具えたシャワー部15を設けてもよい。更に図示
しないが、ランナー、ゲートを経由して成形型A内に生
分解性樹脂が導入される場合には、ランナーやゲートの
口径を小さくするなどして、生分解性樹脂が霧化状態で
成形型A内に導入されるようにすればよい。
【0114】更に本実施例では、図16に示すように互
いに気密な複数の減圧室53、54、55に分割された
チャンバ5を成形型Aを取り囲むように設けるととも
に、各室に対応する減圧開放管L4 をそれぞれを設け、
各減圧開放管L4 による減圧の程度を変化させることに
より、霧化状態の生分解性樹脂が成形空間Rの奥から効
率良く順次に充填されるように充填状態を調整するよう
にしてもよい。この場合、チャンバ5は、例えば成形型
Aと同時に開閉できるように構成される。
【0115】(6)請求項12記載の製造方法の実施例 請求項12記載の製造方法の実施例の説明に先立ち、こ
の実施例において使用する製造装置について簡単に触れ
ておく。すなわち図17に示すものがこの製造装置であ
って、その基本的構成は前述の図1に示す製造装置と同
様であって、図1に示す製造装置において設けたチャン
バ5を省略した構成となっている。
【0116】以上のような構成の製造装置を用いて請求
項12記載の本発明の製造方法を説明すると、まず成形
型Aを型締めしておくとともに、図17に示すようにホ
ッパ11内に撥水性物質と実質的な水分とを含有した生
分解性樹脂の粒体10を供給し、スクリュー2によりシ
リンダ1内を前方に押送させる。生分解性樹脂の粒体1
0は押送される間にスクリュー2の回転に伴う剪断力及
びヒータ13によるシリンダ1の内壁からの加熱により
軟化点または融点程度の温度、例えば170℃に昇温さ
れて流動状となり、その流動状物質がスクリュー2の先
端側におけるシリンダ1の内部空間に溜まる。
【0117】このとき当該内部空間は加熱加圧状態とな
って、生分解性樹脂の粒体10に含まれていた水分は流
動状の生分解性樹脂から蒸発することなくその中に閉じ
込められた状態となっている。続いてスクリュー2の回
転を止め、射出シリンダ22内のピストン23を稼働し
て図18(a)に示すようにスクリュー2を前進させ、
流動状の生分解性樹脂を狭窄開口1aから成形型A内の
成形空間R内に一気に注入する。
【0118】これによって、生分解性樹脂は加熱加圧状
態から急激に大気圧下にさらされることとなるので、こ
れに閉じ込められていた水分が瞬間的に蒸発して発泡す
る。一方、前記撥水性物質は沸点が水より高いため、そ
のほとんどが生分解性樹脂中の発泡セルの表面に被膜と
して残る。生分解性樹脂内にはこの水蒸気の膨張する力
が働くが、その最外郭は成形型Aにおけるキャビティ3
1及びコア41の内壁に接し、規制されており、こうし
て例えば図19に示すように全体が一体形状に成形され
た生分解性樹脂発泡体Bが得られる。その後、図18
(b)に示すようにスクリュー2を回転させながら後退
させ、これにより再度流動状となった生分解性樹脂がス
クリュー2の先端側におけるシリンダ1の内部空間に溜
まり始め、次の射出に備える。この間に成形型A内の成
形空間R内では、成形後の生分解性樹脂発泡体Bの冷却
固化も完了するので成形型Aを型開きして生分解性樹脂
発泡体Bを取り出し、再び型締めして次の操作を行う。
【0119】そして上述の方法では、撥水性物質が生分
解性樹脂の成形体の発泡セルの各膜を覆うため、成形体
に水分が付着したとしても、その水分の除去、乾燥作業
は容易となる。更に撥水性物質として天然の脂肪酸ポリ
マを用いているのでこれも生分解性であり、従って生分
解性樹脂発泡体Bの構成成分全体が生分解性となるため
好適である。
【0120】ここで本発明では図20に示すように成形
型Aを可動側分割部51と固定側分割部52に分割可能
な気密構造のチャンバ5内に配置し、生分解性樹脂を狭
窄開口1aから押し出す前からあるいは押し出し後、所
定のタイミングで例えば1秒後に減圧用バルブV1 を開
いて減圧ポンプP1 により減圧用配管L1 を介して減圧
するようにしてもよいし、図5に示すように成形型Aを
通風ダクトD内に配置して吸込ファンfにより強制的に
通風してもよく、このようにすれば水分が成形型Aから
強制的に除去されるので、残留水分の除去、乾燥作業は
不要となる。なお図20中、符号L0 に示すものは大気
圧開放管、V0 は大気圧開放バルブである。
【0121】以上において本発明では、生分解性樹脂の
粒体10、水分及び撥水性物質を別個のホッパ11内に
投入してもよいし、あるいはまたシリンダ1に別途の注
入口を設けてここから水分または撥水性物質を直接注入
するようにしてもよい。更にまた本発明では成形型Aに
より一つの成形体をバッチ式に得るのではなく、口金か
連続的に押し出して口金形状に合致した適宜の断面形状
を有する連続の棒状体として得るようにしてもよい。こ
の場合、それらの複数本をその後に接合したり、押し出
され発泡しつつある複数本を縒り合わせて相互に融着さ
せたりして、太物の連続棒状体を得るようにしてもよ
い。
【0122】更にまた本発明は、狭窄開口1の前方に成
形型Aを配置する代わりに通気性の筒状体を接続し、こ
こから押し出されて筒状に成形された成形体を複数用意
して、例えば並行状に接着剤により接合して一つの成形
体とする場合にも適用できる。
【0123】そしてまた本発明は射出成形機などを用い
た押出発泡法に限らず、密閉した加熱容器内に通気性の
成形型Aを配置して、撥水性物質を含有した所定量の生
分解性樹脂を成形型A内に入れておき、加熱容器内に加
熱水蒸気を供給した後、加熱容器内を減圧する方法など
に適用してもよいし、更に生分解性樹脂を発泡させる工
程とそれを用いて成形する工程とを別々に行うようにし
てもよい。
【0124】次に成形型A内の圧力調整メカニズムに特
徴を有する本発明の製造装置の種々の実施例並びにこの
製造装置を使用しての本発明の他の製造方法について説
明する。 (7)請求項17記載の製造装置の実施例 図21に示すものが請求項17記載の本発明の製造装置
であって、その基本的構成については前述した図1に示
す製造装置と同様であるので、その詳細は省略するが、
本実施例では狭窄開口1aの口径、あるいはこの狭窄開
口1aにノズル12を設ける場合のそのノズル12の口
径は6mm程度とするのが望ましい。またノズル12を
設ける場合はシャットオフバルブを付設したノズル12
を使用することが推奨される。
【0125】以下前述した図1に示す製造装置との相違
する部分を中心に本発明の製造装置の構成を具体的に説
明する。まず注入機Sの先端には圧力調整室たるチャン
バ5が設けられている。この実施例ではチャンバ5は、
いわゆる射出成形機における金型を利用して構成されて
おり、狭窄開口1aに連通するキャビティ31が形成さ
れた固定側金型3とコア41が形成された可動側金型4
とから構成されており、固定側金型3、可動側金型4は
それぞれ射出成形機の型締め機構40における固定側ダ
イプレート40A、可動側ダイプレート40B上に装着
される。キャビティ31は例えば方形状であって、同じ
く方形状のコア41と共に成形空間Rを構成し、この成
形空間Rには通気性の成形型Aが配置されている。この
実施例の成形型Aの成形空間Rは例えばコーナーアング
ルとしての断面がL字形の方形状を成しており、チャン
バ5内に配置された位置決め杆30によりその位置が固
定されている。なおこの成形型Aの成形空間Rの形状は
特に限定されず、種々の形状の成形型Aをあらかじめ用
意しておいて適宜交換して使用することも可能である。
またこの実施例ではチャンバ5及び型締め機構40が大
気に開放された状態で配置されている。
【0126】チャンバ5には減圧用配管L1 が接続され
るとともに、その途中に減圧用バルブV1 が設けられ、
この減圧用バルブV1 を介して急速減圧用の減圧タンク
1が連結され、この減圧タンクT1 には更に減圧ポン
プP1 が接続されている。減圧タンクT1 の内部はあら
かじめ減圧ポンプP1 により所定の圧力、例えば真空下
に近く減圧されており、減圧用バルブV1 が開かれたと
きにチャンバ5の室内と連通するようになっている。な
お減圧タンクT1 はチャンバ5の室内と連通したときに
当該室内を急激に減圧できるに充分な容量を有する必要
がある。
【0127】以上の装置によれば、例えば次のようにし
て生分解性樹脂発泡体Bが形成される。まずチャンバ5
を型締め機構40により型締めしてその室内を例えば大
気圧の状態で密閉する。次いで前述の本発明の製造方法
に従い流動状となった生分解性樹脂を狭窄開口1aから
成形型A内に一気に注入する。注入後、減圧用バルブV
1 を開いて減圧タンクT1 をチャンバ5と連通させ、チ
ャンバ5の室内を例えばゲージ圧で750mmHg程度
にまで急激に減圧すると、これまで生分解性樹脂に閉じ
込められていた水分が瞬間的に蒸発して発泡するととも
に、水蒸気が成形型Aの通気孔から減圧タンクT1 内に
一気に排出される。このとき生分解性樹脂内にはこの水
蒸気の膨張する力が働くが、その最外郭は成形型A内の
キャビティ31及びコア41の内壁に接しているため発
泡部分はこれらにより形成される成形空間Rの形状に規
制され、所定の形状の生分解性樹脂発泡体Bが形成され
る。
【0128】次いで減圧用バルブV1 を閉じて、減圧タ
ンクT1 とチャンバ5との連通を遮断した後、スクリュ
ー2を回転させながら後退させるとその間に再度流動状
となった生分解性樹脂がスクリュー2の先端側における
シリンダ1の内部空間に溜まり始め、次の注入に備え
る。そしてこれと同時に減圧ポンプP1 を稼働して、再
び減圧タンクT1 内部を初期状態の圧力に減圧する。こ
の間に成形型A内では成形後の生分解性樹脂発泡体Bの
冷却固化も完了するので、可動側金型4を固定側金型3
から離れる方向に移動させる型開きをして生分解性樹脂
発泡体Bを取り出し、再び型締めをして次の操作を行
う。
【0129】(8)請求項18記載の製造装置の実施例 図22に示すものが請求項18記載の本発明の製造装置
である。この実施例では、圧力調整室たるチャンバ5に
接続された減圧用配管L1 における減圧用バルブV1
チャンバ5との間の部分には排気用配管L2 が接続さ
れ、排気用配管L2 の途中には排気用バルブV2 が設け
られ、排気用配管L2 の出口は例えば大気圧下に開放さ
れている。そして図23のタイムチャートに示すように
注入機Sによる成形型Aへの生分解性樹脂の注入途中か
ら排気用バルブV2 を開いてチャンバ5内を例えば大気
圧下に開放し、注入した後、排気用バルブV2 を閉じる
とともに、減圧用バルブV1 を開いて減圧タンクT1
チャンバ5に連通させて急激に減圧状態とするようにし
たほか、前記請求項16記載の製造装置の実施例と同様
の構成である。ここで排気用バルブV2 の開く時期は生
分解性樹脂の注入が開始された後、その注入が終了する
までの間であればよく、特に一義的に定まるものではな
い。具体的には成形型Aの形状、チャンバ5の大きさ、
生分解性樹脂を注入する際におけるシリンダ1内の加圧
の程度等の諸条件を総合的に勘案して決定される。
【0130】なお排気用配管L2 の出口を大気圧下に開
放したが、これに限られるものではなく、例えば減圧ポ
ンプP1 等を設けて減圧下で強制的に排気するようにし
てもよいし、大気圧下で通風雰囲気にしてもよい。なお
この注入抵抗の緩和に関し、前記請求項17記載の製造
装置の実施例においては、型締め機構40の作動機構4
4により固定側金型3と可動側金型4との接離のタイミ
ングを注入時に多少とも空気の出入り可能な状態で一旦
待機させ、生分解性樹脂の注入終了と同時に密閉状態に
型締めし、これに続いて減圧用バルブV1 を開くように
しても対処することができる。そしてこの場合には、型
締め機構40の作動機構44の動作と減圧用バルブV1
の開閉との連動を図る制御及び制御器が必要となる。ま
た加圧動作を行い、排気用バルブV2 を付設しない後述
の他の実施例においてもこれに準じて対処することがで
きるものである。
【0131】(9)請求項19記載の製造装置の実施例 図24、25に示すものが請求項19記載の本発明の製
造装置である。まず図24に示す実施例では、圧力調整
室たるチャンバ5には加圧用配管L3 が接続されるとと
もに、その途中に加圧用バルブV3 が設けられ、この加
圧用バルブV3を介してコンプレッサCが連結され、注
入機Sによる成形型Aへの生分解性樹脂の注入開始の時
点またはその前から加圧用バルブV3 を開いてコンプレ
ッサCによりチャンバ5内を加圧状態とし、注入した
後、加圧用バルブV3 を閉じてコンプレッサCによる加
圧動作を停止するとともに、減圧用バルブV1 を開いて
減圧タンクT1 をチャンバ5内に連通させて急激に減圧
状態とするようにしたほかは、請求項16記載の製造装
置の実施例と同様の構成である。
【0132】ここでチャンバ5内の加圧の程度は、生分
解性樹脂が狭窄開口1aから成形型A内に注入される際
の温度における飽和水蒸気圧より高い圧力であればよ
く、例えば生分解性樹脂の注入温度が170℃の場合は
10kg/cm2 程度である。なお後述する実施例のよ
うにチャンバ5に加圧タンクT3 ではなく、コンプレッ
サCが加圧用バルブV3 を介して取り付けられる場合に
は、この加圧用バルブV3 は制御せずに開放のままと
し、あるいは加圧用バルブV3 を付設することを省略し
て同様に機能させることが可能である。そしてこれは以
下の他の実施例においても同様である。
【0133】一方、図25に示す実施例では、圧力調整
室たるチャンバ5に加圧用配管L3が接続されるととも
に、その途中に加圧用バルブV3 が設けられ、この加圧
用バルブV3 を介してコンプレッサCが連結され、図2
6のタイムチャートに示すように注入機Sによる成形型
Aへの生分解性樹脂の注入開始の時点から加圧用バルブ
3 を開いてコンプレッサCによりチャンバ5内を加圧
状態とし、注入途中から加圧用バルブV3 を閉じてコン
プレッサCによる加圧動作を停止するとともに、排気用
バルブV2 を開いてチャンバ5内を例えば大気圧下に開
放し、注入した後、排気用バルブV2 を閉じるととも
に、減圧用バルブV1 を開いて減圧タンクT1 をチャン
バ5に連通させて急激に減圧状態とするようにしたほか
は、請求項18記載の製造装置の実施例と同様の構成で
ある。
【0134】(10)請求項20記載の製造装置の実施
例 図27、28に示すものが請求項20記載の本発明の製
造装置である。まず図27に示す実施例では、圧力調整
室たるチャンバ5に加圧用配管L3 が接続されるととも
に、その途中に加圧用バルブV3 が設けられ、この加圧
用バルブV3 を介して加圧タンクT3 が連結され、この
加圧タンクT3 にはコンプレッサCが連結されている。
注入機Sによる成形型Aへの生分解性樹脂の注入開始の
時点またはその前から加圧用バルブV3 を開いて加圧タ
ンクT3 をチャンバ5内に連通させて急激に加圧状態と
し、注入した後、加圧用バルブV3 を閉じて加圧タンク
3 の連通を遮断し、減圧用バルブV1 を開いて減圧タ
ンクT1 をチャンバ5内に連通させて急激に減圧状態と
するようにしたほか、請求項17記載の製造装置の実施
例と同様の構成である。
【0135】一方、図28に示す実施例では、圧力調整
室たるチャンバ5に加圧用配管L3が接続されるととも
に、その途中に加圧用バルブV3 が設けられ、この加圧
用バルブV3 を介して加圧タンクT3 が連結され、更に
加圧タンクT3 にコンプレッサCが接続されている。注
入機Sによる成形型Aへの生分解性樹脂の注入開始の時
点またはその前から加圧タンクT3 をチャンバ5内に連
通させて急激に加圧状態とし、注入途中から加圧用バル
ブV3 を閉じて加圧タンクT3 の連通を遮断するととも
に、排気用バルブV2 を開いてチャンバ5内を例えば大
気圧下に開放し、注入した後、排気用バルブV2 を閉じ
るとともに、減圧用バルブV1 を開いて減圧タンクT1
をチャンバ5内に連通させて急激に減圧状態とするよう
にしたほかは、請求項18記載の製造装置の実施例と同
様の構成である。
【0136】(11)請求項21記載の製造装置の実施
例 図29に示すものが請求項21記載の本発明の製造装置
である。この実施例では、通気性の成形型Aが配置され
た圧力調整室たるチャンバ5に減圧用配管L1と加圧用
配管L3 がそれぞれ接続され、減圧用配管L1 には急速
減圧用の減圧タンクT1 が接続され、加圧用配管L3
はコンプレッサCが接続されている。減圧用配管L1
途中には減圧用バルブV1 が設けられ、この減圧用バル
ブV1 とチャンバ5との間の部分には排気用配管L2
接続され、この排気用配管L2 の途中には排気用バルブ
2 が設けられている。この排気用配管L2 の出口側は
例えば大気圧下に開放されている。そしてコンプレッサ
Cの加圧動作と排気用バルブV2 及び減圧用バルブV1
の開閉を制御するバルブ制御器8が設けられている。ま
た符号Sに示すものは成形型Aに水分が閉じ込められた
加熱加圧状態の流動状の生分解性樹脂を注入するための
注入機である。
【0137】またこの実施例では加圧用配管L3 の途中
にも加圧用バルブV3 が設けられており、この加圧用バ
ルブV3 はコンプレッサCのオン・オフに連動して開閉
されるようになっている。この場合、例えばバルブ制御
器8により加圧用バルブV3の開閉制御をも行うように
してもよい。ただしコンプレッサCをバルブ制御器8に
より直接オン・オフすることにより加圧動作を制御でき
るので、この加圧用バルブV3 は必ずしも必要ではな
い。また加圧用バルブV3 を特に制御せず常に開いてお
いてもよい。なおバルブには流路に方向性のあるものが
多いので、特にチャンバ5に加圧用バルブV3 と減圧用
バルブV1 または排気用バルブV2 を同時に付設する場
合には、方向性のないバルブを用いるか、加圧や減圧が
減殺されないようバルブの用い方によって配慮すること
が必要である。この点はその他の実施例においても同様
である。
【0138】バルブ制御器8は、例えば生分解性樹脂の
注入開始時を基準として動作されるタイマにより構成さ
れ、例えば図26に示したタイムチャートに従って各バ
ルブの開閉を制御する。例えばスタートボタンがオンさ
れることにより注入機Sによる成形型Aへの生分解性樹
脂の注入動作が開始されると、その前からすでに開いて
いた加圧用バルブV3 が更にタイマによって設定された
一定時間だけ継続して開かれるとともに、この間、加圧
用バルブV3 が開かれると同時にオン状態とされていた
コンプレッサCによりチャンバ5内は加圧雰囲気とさ
れ、成形型Aに注入された生分解性樹脂は成形型Aの通
気孔を介して加圧状態に維持され、水分が確実に閉じ込
められた状態となる。
【0139】次に注入動作が完了する前の途中において
加圧用バルブV3 が閉じられると同時にコンプレッサC
がオフ状態とされてその加圧動作が停止されるととも
に、排気用バルブV2 が一定時間だけ開かれる。従って
加圧状態で注入されつつあった生分解性樹脂は途中から
大気下に解放されるため注入抵抗が緩和され、成形型A
内の隅々まで生分解性樹脂が行きわたるようになる。な
お加圧用バルブV3 を閉じると同時にコンプレッサCを
オフ状態として排気用バルブV2 を開く時点は、必ずし
も一義的に定まるものではなく、成形型Aの形状、チャ
ンバ5の容量、加圧や排気の程度等によって適宜調整さ
れる。
【0140】そして注入が完了した後において、排気用
バルブV2 が閉じられると同時に減圧用バルブV1 が一
定時間だけ開かれる。従って注入後においては、減圧タ
ンクT1 がチャンバ5に連通されて成形型A内の成形空
間Rの雰囲気が急速に減圧され、生分解性樹脂に閉じ込
められていた水分が一気に蒸発して生分解性樹脂発泡体
Bが形成される。そして一定時間が経過すると減圧用バ
ルブV1 が閉じられる。
【0141】(12)請求項22記載の製造装置の実施
例 図30に示すものが請求項22記載の本発明の製造装置
である。この実施例では、図29に示した請求項21記
載の製造装置の実施例において、加圧用バルブV3 とコ
ンプレッサCとの間に加圧タンクT3 を追加したほかは
同様の構成である。
【0142】(13)請求項23記載の製造装置の実施
例 図示は省略するが、図29や図30に示した請求項21
または22記載の実施例において、コンプレッサCや加
圧タンクT3 及び加圧用バルブV3 を設けずにバルブ制
御器8により、注入機Sによる成形型Aへの生分解性樹
脂の注入途中から排気用バルブV2 を開き、注入後は排
気用バルブV2 を閉じるとともに、減圧用バルブV1
開くように制御するというものである。
【0143】(14)請求項24記載の製造装置の実施
例 図示は省略するが、図29や図30に示した請求項21
または22記載の実施例において、排気用バルブV2
設けずに、バルブ制御器8により、注入機Sによる成形
型Aへの生分解性樹脂の注入開始時またはその前に加圧
用バルブV3 を開き、注入後は加圧用バルブV3 を閉じ
るとともに、減圧用バルブV1 を開くように制御すると
いうものである。
【0144】(15)その他の製造装置の実施例 図31に示すように、成形型Aとその型締め機構4
0の全体を囲むようにチャンバ5を設けるようにしても
よい。なおこの場合、チャンバ5のうち注入機S側の側
板35をダイプレートに兼用するようにしてもよい。 また図32に示すように、成形型Aを取り囲むよう
にチャンバ5を設け、このチャンバ5を、可動側分割部
51と固定側分割部52に分割して、可動側分割部51
が可動側金型4と一体になって可動できるように構成し
てもよい。この場合は複雑な形状の生分解性樹脂発泡体
Bも成形型Aとチャンバ5との同時開閉により容易に取
り出すことができる。 更に図33に示すように、成形型Aを取り囲むよう
にチャンバ5を設け、このチャンバ5の側板35Aを固
定側ダイプレート40Aに固定し、チャンバ5の反対側
の側板35Bを可動側ダイプレート40Bに固定し、型
締め機構を二重に装備するように構成してもよい。
【0145】 この他、チャンバ5内の圧力状態が適
正であるか否かを適宜検出するために、チャンバ5には
圧力計を設けてもよい。 またチャンバ5の加圧時における過度の加圧を防止
するためにチャンバ5に圧力センサを設け、加圧用バル
ブV3 として流量可変バルブを用いて、圧力センサによ
り圧力が一定値を超えたことを検出したときには加圧用
バルブV3 の流量を制限するようにしてもよい。
【0146】 更に生分解性樹脂発泡体Bの生産性の
向上を図るために、減圧タンクT1 や加圧タンクT3
それぞれ複数設けて、順次使用するようにしてもよい。
すなわち減圧タンクT1 や加圧タンクT3 を一旦チャン
バ5に連通させると圧力が変化するため、次の生分解性
樹脂発泡体Bの製造のために圧力を初期の状態に戻すこ
とが必要とされるが、減圧ポンプP1 やコンプレッサC
では圧力が初期状態に戻るまでに一定の時間を要するた
め、待ち時間が長くなる。そこで複数の減圧タンクT3
等を設けて交互に使用することにすれば、一方の減圧タ
ンクT3 等を使用している最中に他方の減圧タンクT3
等を初期状態に戻す操作を行うことができるので、待ち
時間が不要となり、生分解性樹脂発泡体Bの製造プロセ
スを迅速に繰り返して遂行することが可能となる。
【0147】(16)請求項14〜16記載の製造方法
の実施例 請求項14記載の製造方法は請求項2記載の生分解性樹
脂発泡体Bに、請求項15記載の製造方法は請求項3記
載の生分解性樹脂発泡体Bに、請求項16記載の製造方
法は請求項4記載の生分解性樹脂発泡体Bに、それぞれ
対応しているものであって、請求項14記載の製造方法
にあっては、生分解性樹脂を生分解性樹脂であるアセテ
ートと、このアセテートの軟化点以下の融点を有する生
分解性樹脂とにより構成したことを特徴としている。
【0148】また請求項15記載の製造方法にあって
は、前記アセテートの軟化点以下の融点を有する生分解
性樹脂をポリカプロラクトンまたはこれを含むものによ
り構成したこと、そして請求項16記載の製造方法にあ
っては、前記生分解性樹脂に多価アルコール類及びその
誘導体を添加したことをそれぞれ特徴としている。
【0149】なおこれらの詳細については前記(1)項
ですでに説明しているのでここでは省略し、またこれら
を発泡体用生分解性樹脂原料として使用する点を除き、
すでに述べた本発明の製造方法と同様の構成を有するの
で、ここではその詳細は省略する。そして請求項14〜
16記載の製造方法を実施するにあたっては、一例とし
て前述の本発明の製造装置が使用されるのである。
【0150】以上述べた内容が本発明の生分解性樹脂発
泡体並びにその製造方法並びにその製造装置の構成とな
るわけであるが、更なる生分解性樹脂発泡体Bの品質向
上を目的として成形空間Rの雰囲気を瞬時に減圧でき、
しかも大容量の減圧を可能とする次のような構成の製造
方法及び製造装置の実施例を採用することも可能であ
る。
【0151】すなわち図34に示すものが当該製造装置
の一実施例であり、注入機Sの前方先端には成形型Aが
設けられている。この成形型Aは、狭窄開口1aに連通
するキャビティ31が形成された固定側金型3と、コア
41が形成された可動側金型4とから構成されており、
固定側金型3、可動側金型4はそれぞれ成形型Aの開閉
機構における固定側ダイプレート40A、可動側ダイプ
レート40Bに対して装着される。キャビティ31は例
えば方形状であって、コア41と共に成形型Aの成形空
間Rを構成している。固定側金型3には注入口81と、
気密解除用の連通孔82と、気密保持用のOリング83
が設けられている。
【0152】成形型Aの成形空間Rは成形型Aの開閉機
構によって固定側金型3と可動側金型4とが型締めされ
たときに密閉されるようになっている。そして開閉機構
により成形型Aの可動側金型4が、開放位置O1 、気密
閉鎖位置O2 、気密解除位置O3 、開放位置O1 の各位
置を順次とり得るようになっている。この開閉機構は例
えば固定側金型3と可動側金型4とが対向しつつ接離す
るように、固定側ダイプレート40Aと可動側ダイプレ
ート40Bをガイドするタイバー42、43、可動側ダ
イプレート40Bと共に可動側金型4を接離動作させる
ための作動機構44等から構成されている。そして成形
型A及び開閉機構は一例として大気圧下に開放された状
態で配置されている。
【0153】そしてこのような製造装置を使用しての製
造方法について以下説明する。まず成形型Aを開閉機構
により型締めして成形空間Rを例えば大気圧の状態で密
閉する。次いでホッパ11内に例えば水分と生分解性樹
脂の粒体10とを供給して、スクリュー2によりシリン
ダ1内を前方に押送する。生分解性樹脂の粒体10は押
送される間にスクリュー2の回転に伴う剪断力及びヒー
タ13によるシリンダ1の内壁からの加熱により軟化点
または融点程度の温度に昇温され、スクリュー2の先端
側におけるシリンダ1の内部空間に流動状物になって溜
まる。このとき当該内部空間は加熱加圧状態となって、
生分解性樹脂の粒体10に含まれていた水分はその流動
状物から蒸発することなく、その中に無理やり閉じ込め
られた状態となっている。
【0154】続いてスクリュー2の回転を停止し、射出
シリンダ22内のピストン23を駆動してスクリュー2
を前進させ、流動状物を狭窄開口1aから注入口81を
介して成形空間R内に一気に注入する。注入後、開閉機
構により成形型Aの可動側金型4を気密解除位置O3
移動させると、連通孔82を介して成形空間R内が例え
ば大気圧に急激に減圧され、これまで生分解性樹脂中に
閉じ込められていた水分が瞬間的に蒸発して発泡すると
ともに、水蒸気が連通孔82から外部に排出される。こ
のとき生分解性樹脂内にはこの水蒸気の膨張する力が働
くが、その最外郭はキャビティ31とコア41とにより
区画された成形空間Rに規制されるため、所定の形状の
生分解性樹脂発泡体Bが形成される。
【0155】次いでスクリュー2を回転させながら後退
させると、その間に再度流動状となった生分解性樹脂が
スクリュー2の先端側におけるシリンダ1の内部空間に
溜まり始め、次の注入に備える。この間に成形空間R内
では成形後の生分解性樹脂発泡体Bの冷却固化も完了す
るので、開閉機構により可動側金型4を開放位置O1
移動させて生分解性樹脂発泡体Bを取り出し、再び可動
側金型4を気密閉鎖位置O2 に戻して次の成形操作を行
う。
【0156】図35に当該製造装置の他の実施例を示
す。この実施例は、図34の製造装置において注入機S
を用いず、成形型Aを加熱する加熱手段9を設けたほか
は同様の構成である。加熱手段9は、例えばヒータ91
により構成され、固定側金型3の外部に配置されてい
る。なお符号92に示すものは加熱用電源である。
【0157】そしてこのような製造装置を使用しての製
造方法について以下説明する。まず成形型Aの可動側金
型4を開閉機構により開放位置O1 に移動させる。この
状態で生分解性樹脂をキャビティ31とコア41により
形成される成形空間R内に配置する。そして開閉機構に
より可動側金型4を気密閉鎖位置O2 にまで移動させ、
成形空間R内を気密状態とする。この状態で加熱手段9
により成形型Aを加熱して、生分解性樹脂を流動状態と
する。成形空間R内は、加熱加圧状態となって生分解性
樹脂中に含まれていた水分は蒸発することなく、その中
に無理やり閉じ込められた状態となっている。次いで開
閉機構により成形型Aの可動側金型4を気密解除位置O
3 に移動させると、連通孔82を介して成形空間R内が
例えば大気圧に急激に減圧され、これまで生分解性樹脂
中に閉じ込められていた水分が瞬間的に蒸発し、そのと
きの水分の気化膨張力によって、この生分解性樹脂が発
泡するとともに、水蒸気が連通孔82から外部に排出さ
れ、所定の形状の生分解性樹脂発泡体Bが形成される。
成形空間R内の生分解性樹脂発泡体Bが冷却固化した
ら、開閉機構により可動側金型4を開放位置O1 に移動
させて生分解性樹脂発泡体Bを取り出し、再び上記と同
様の成形操作を行う。
【0158】またこのような当該製造装置としては、以
上の実施例に限定されるものではなく、前記(15)項
で述べたその他の製造装置の実施例の構成をはじめ、種
々の改変を可能とする。
【0159】更に上記実施例と同一の思想に係る他の製
造方法及び製造装置の実施例として次のような実施例が
挙げられる。すなわち図36に示すものが当該製造装置
の一実施例である。図中、符号5に示すものはチャンバ
であり、このチャンバ5はいわゆる射出成形機における
金型を利用して構成されており、狭窄開口1aに連通す
るキャビティが形成された固定側金型m1 と可動側金型
2 とから構成されており、固定側金型m1 、可動側金
型m2 はそれぞれ射出成形機の型締め機構における固定
側ダイプレート40A及び可動側ダイプレート40Bに
対して装着される。キャビティは例えば方形状であっ
て、チャンバ5内に室内を形成し、この室内には前記成
形型2に対応する通気性の押圧型Nが配置されている。
【0160】この通気性の押圧型Nは、前記成形型Aと
同様に水蒸気を通過させる多数の通気孔を有するもので
あり、例えば発泡金属、空隙を形成し得る充填材を添加
するなどして焼結成形した金属またはセラミックス等の
焼結物、金網、多数の孔を設けたパンチングメタル等に
より構成することができる。またこの押圧型Nは、分割
された上型n1 と下型n2 とから構成されており、これ
らの上型n1 と下型n2 はそれぞれ移動機構60aと6
0bとにより発泡位置O4 と押圧位置O5 との間を移動
可能になっている。
【0161】チャンバ5の室内は、金型Mの型締め機構
によって固定側金型m1 と可動側金型m2 とが型締めさ
れたとき密閉されるようになっている。そしてチャンバ
5及びその型締め機構は例えば大気圧下に開放された状
態で配置されている。またチャンバ5には減圧用配管L
1 が接続されるとともに、その途中に減圧用バルブV1
が設けられ、更に減圧ポンプP1 が接続されている。な
お必要に応じて減圧用バルブV1 と減圧ポンプP1 との
間に急速減圧用の減圧タンクを連結してもよい。
【0162】そしてこのような製造装置を使用してのそ
の製造方法について以下説明する。まず減圧用バルブV
1 を閉じてチャンバ5内を気密にした状態で、且つ押圧
型Nの上型n1 と下型n2 とを発泡位置O4 に位置させ
た状態で、狭窄開口1aから押圧型N内に溶融状態の生
分解性樹脂を注入する。そして注入後、減圧用バルブV
1 を開いてチャンバ5の室内を減圧すると、これまで生
分解性樹脂中に閉じ込められていた水分が瞬間的に蒸発
して発泡するとともに、水蒸気が押圧型Nの通気孔から
減圧用バルブV1 を介して外部に排出される。このとき
生分解性樹脂内にはこの水蒸気の膨張する力が働くが、
その最外郭は押圧型Nに接しているため、発泡部分は押
圧型Nの発泡位置O4 における形状に規制される。発泡
後、速やかに移動機構60aと60bとにより押圧型の
上型n1 と下型n2 とを押圧位置O5 に移動させて成形
空間Rを縮小し、初期発泡状態より圧縮させて成形す
る。従って初期発泡において生じた空洞や鬆が圧縮され
ることにより消失し、品質の優れた生分解性樹脂発泡体
Bが得られる。なお発泡後、速やかに成形空間Rを縮小
する際には、固化冷却が進んだ状態では相互壁の融着が
期待しにくくなるため、成形空間R内に未だ水蒸気が存
在するなどして相互壁の融着等が期待できるタイミング
を種々試行して確認し、より堅固な強度が得られるタイ
ミングで圧縮するのが望ましい。
【0163】また前記図34及び図35に示す製造装置
を使用しても上記図36に示す製造装置及び製造方法の
説明で述べた構成を加味することができる。すなわち成
形型Aの可動側金型4を開放位置O1 、気密閉鎖位置O
2 、気密解除位置O3 、開放位置O1 の順でこれら各位
置に移動させた前記図34に示す実施例に代えて開放位
置O1 、気密閉鎖位置O2 、気密解除位置O3 、押圧位
置O5 、開放位置O1の順でこれら各位置に移動させる
ようにすることも可能である(なお図示の実施例では気
密閉鎖位置O2 と押圧位置O2 とは実質的に同一の位置
となっている)。
【0164】従って発泡直後、速やかに開閉機構により
成形型Aの可動側金型4を押圧位置O5 に移動させて成
形空間Rを縮小し、生分解性樹脂発泡体Bを初期発泡状
態より圧縮させて成形するのである。そしてこのような
構成をとれば、成形型Aの開閉機構により可動側金型4
を押圧位置O5 に移動させて成形空間Rを縮小し、生分
解性樹脂発泡体Bを初期発泡状態より圧縮して成形する
ので、初期発泡において生じた空洞や鬆が消失し、品質
の優れた生分解性樹脂発泡体Bが得られる。また気密解
除位置O3 に移動させて連通孔82を介して成形空間R
内を例えば大気圧下に開放するので、成形空間R内を瞬
時に且つ大容量で減圧雰囲気とすることができ、生分解
性樹脂発泡体Bに水分が付着することもなく、残留水分
の除去、乾燥作業は不要となる。
【0165】また上記実施例において、成形型Aの可動
側金型4が気密解除位置O3 と押圧位置O5 と開放位置
1 とをとり得るようにし、成形型Aの開閉機構により
可動側金型4が開放位置O1 、気密解除位置O3 、押圧
位置O5 、開放位置O1 の各位置に順次に移動されるよ
うにすることも可能である。すなわちこのような構成を
とれば、成形型Aの開閉機構により可動側金型4を気密
解除位置O3 に移動し、この気密解除位置O3 において
注入機Sにより成形型Aの注入口81から成形空間R内
に水分が閉じ込められた加熱加圧状態の流動状の生分解
性樹脂を注入する。このとき成形空間R内は連通孔82
を介して例えば大気圧雰囲気とされているので、加圧状
態が解放され、そのときの水分の気化膨張力により生分
解性樹脂発泡体Bが形成される。この発泡直後、速やか
に開閉機構により可動側金型4を押圧位置O5 に移動さ
せて成形空間Rを縮小し、生分解性樹脂発泡体Bを初期
発泡状態より圧縮させて成形する。このように直接気密
解除位置O3 において生分解性樹脂を成形空間Rに注入
しても上記構成の製造装置と同様の作用効果が奏される
のである。
【0166】また前記図35に示す実施例においても上
記構成を適用すれば、発泡直後、速やかに開閉機構によ
り成形型Aの可動側金型4を押圧位置O5 に移動させる
と成形空間Rが縮小し、初期発泡状態より圧縮されて成
形された生分解性樹脂発泡体Bが得られる。この生分解
性樹脂発泡体Bが冷却固化したら、開閉機構により可動
側金型4を開放位置O1 に移動させて生分解性樹脂発泡
体Bを取り出し、再び上記と同様の成形操作を行う。こ
のような構成とすることによっても、前記製造装置と同
様の作用効果が発揮される。
【0167】
【発明の効果】本発明の生分解性樹脂発泡体並びにその
製造方法並びにその製造装置は、以上述べたような構成
を有することによって成るものであり、このような構成
を有することによって以下のような効果が発揮される。
請求項1〜4記載の生分解性樹脂発泡体Bは、生分解性
樹脂をアセテートまたはこれを含むものにより構成し、
更に請求項2記載の生分解性樹脂発泡体Bにあっては、
生分解性樹脂を生分解性樹脂であるアセテートと、この
アセテートの軟化点以下の融点を有する生分解性樹脂と
により構成している。これによりアセテトの軟化点以下
の融点を有する低融点生分解性樹脂は直ちに固化するこ
とはなく、主成分生分解性樹脂であるアセテートに対し
て接着剤として機能する。従って空洞や鬆が生じたとし
ても相互壁が極力接着関連された生分解性樹脂発泡体B
を得ることができる。特にアセテートの軟化点以下の融
点を有する低融点生分解性樹脂としてポリカプロラクト
ンまたはこれを含むものを用いれば、上記接着剤として
の機能は充分に発揮され、更に前記生分解性樹脂に可塑
剤である多価アルコール類及びその誘導体を添加した場
合には、生分解性樹脂中の水分の沸点が上昇するため、
発泡セルは緻密且つ均一となる。
【0168】請求項5記載の生分解性樹脂発泡体の製造
方法は、昇温され、流動状となった生分解性樹脂を加熱
加圧状態から急激に解放するとともに、更に通気性の成
形型内に押し出し、所定の形状に成形するといった構成
をとる。これにより前記生分解性樹脂中に含有される水
分は加圧によって沸点が上昇するため、シリンダ1内で
は液体として存在し、加熱加圧状態から急激に解放され
た後は、前記水分は瞬間的に蒸発し、生分解性樹脂は発
泡化される。またこのとき生じた水蒸気は成形型が通気
性を有することから外部に放散され、製造された生分解
性樹脂発泡体Bに付着することもない。
【0169】請求項6記載の生分解性樹脂発泡体の製造
方法は、成形型Aの置かれる雰囲気を前記生分解性樹脂
の押出開始前から、または押出開始後において減圧また
は通風雰囲気とする構成をとる。これにより成形型A内
の水分は気化膨張後、降温して湯気状態で漂ったり、成
形型Aや生分解性樹脂発泡体Bの外部部分に触れて結
露、水滴化することもなく、外部に排除される。従って
残留水分の除去、乾燥作業等な不要となる。
【0170】請求項7記載の生分解性樹脂発泡体の製造
方法は、狭窄開口1aに対して設けられるノズル12を
出発状態において成形型Aの奥部側に位置させておき、
前記生分解性樹脂を押し出しながら成形型Aに対して相
対的に後退させるという構成をとる。これにより前記生
分解性樹脂は成形型Aの奥側から順次充填され、このた
め成形型A内の細部及び隅々に到達するタイミングと発
泡のタイミングとの差が小さくなるか、あるいは実質的
に無くなる。この結果、成形型A内の細部及び隅々まで
発泡セルが行きわたり、このため発泡セルの押し潰れを
極力未然に防ぐことができるので所望形状で均質な生分
解性樹脂発泡体Bが得られる。
【0171】請求項8記載の生分解性樹脂発泡体の製造
方法は、前記生分解性樹脂を成形型A内に押し出してい
る間は、成形型A内の雰囲気を加圧状態としておき、押
出完了後は急激に減圧するという構成をとる。これによ
り前記生分解性樹脂は水分が閉じ込められた状態で成形
型A内に押し出され、減圧後、水分が瞬間的に蒸発して
前記生分解性樹脂を発泡化させる。従って前記生分解性
樹脂が成形型A内の隅々に至った状態で発泡するので、
所望形状で均質な生分解性樹脂発泡体Bが得られる。
【0172】請求項9記載の生分解性樹脂発泡体の製造
方法は、前記生分解性樹脂を霧化状態で狭窄開口1aか
ら成形型内に射出するという構成をとる。これにより霧
化状態の前記生分解性樹脂が成形型A内の隅々まで行き
わたるとともに、加熱加圧状態から急激に解放されて今
まで内部に閉じ込められていた水分が一気に蒸発しよう
として膨張拡大し、蒸発した水分は通気性の成形型A外
に放散される一方、霧化状態の前記生分解性樹脂が各々
発泡して集合し、発泡セルが押し潰されることなく所望
の形状で均質な生分解性樹脂発泡体Bが得られる。
【0173】請求項10〜12記載の生分解性樹脂発泡
体の製造方法は、前記発泡体用生分解性樹脂原料を水分
とアセテートまたはこれを含むものから成る生分解性樹
脂、吸湿性の微粒子状物質に水分を吸収させたものと前
記生分解性樹脂または水分と前記生分解性樹脂と撥水性
物質とにより構成している。これにより所望の発泡化が
期待でき、またあらかじめ水分を吸収させた吸湿性の微
粒子状物質を前記生分解性樹脂に添加しておけば、微粒
子は前記生分解性樹脂との相溶性、分散性が水分の直接
添加よりは高く、発泡時には微粒子中の水分がその微粒
子を起点として発泡し得るので、結果として微細且つ均
一に発泡した生分解性樹脂発泡体Bが得られる。更に撥
水性物質として、加熱加圧状態からの解放時に全部蒸発
しないような沸点をもつ物質、例えば天然の脂肪酸ポリ
マを用いることにより、撥水性物質が発泡セルの各膜を
覆うため、得られた生分解性樹脂発泡体Bは撥水性を有
し、残留水分の除去、乾燥作業が容易となる。
【0174】請求項13記載の生分解性樹脂発泡体の製
造方法は、成形型A内に押し出された発泡化した前記生
分解性樹脂の全部を一体形状に成形するという構成をと
る。これにより比較的体積の大きい生分解性樹脂発泡体
Bを形成できるほか、種々の形状の生分解性樹脂発泡体
Bを形成することが可能となる。
【0175】請求項14〜16記載の生分解性樹脂発泡
体の製造方法は、前記請求項1〜4記載の生分解性樹脂
発泡体Bで述べたのと同様の効果が奏せられる。
【0176】請求項17記載の生分解性樹脂発泡体の製
造装置によれば、圧力調整室内に配置した通気性の成形
型Aに注入機Sにより加熱加圧状態の雰囲気中に存する
水分が閉じ込められた流動状のアセテートまたはこれを
含むものから成る生分解性樹脂を注入し、その後、減圧
タンクT1 を圧力調整室に連通させると、前記生分解性
樹脂が加熱加圧状態から急激に解放されて今まで内部に
閉じ込められていた水分が一気に蒸発しようとして膨張
拡大し、また減圧タンクT1 により適切なタイミングで
急激に減圧できるので水分は通気性の成形型Aの外部に
急激に放散され、成形型A内に水分が残留するおそれが
ない。従って成形型A内には成形型Aに応じた形状の前
記生分解性樹脂による均一な生分解性樹脂発泡体Bが形
成されるほか、残留水分の除去、乾燥作業も不要とな
る。
【0177】請求項18記載の生分解性樹脂発泡体の製
造装置によれば、注入機Sによる前記生分解性樹脂の注
入途中から排気用バルブV2 により圧力調整室を開放す
ると、成形型Aが通気性であるため生分解性樹脂の注入
抵抗が緩和され、注入を容易に行うことができる。従っ
て注入機Sの大型化を防止することができる。
【0178】請求項19記載の生分解性樹脂発泡体の製
造装置によれば、圧力調整室にコンプレッサCを連結し
ているので、注入機Sによる前記生分解性樹脂注入の際
には、まずコンプレッサCにより圧力調整室を加圧状態
としておくと確実に水分が閉じ込められた状態で前記生
分解性樹脂を注入することができ、次いで排気用バルブ
2 により圧力調整室を開放すると注入抵抗が緩和され
るため、前記生分解性樹脂を成形型Aの隅々まで容易に
行きわたるようにすることができる。
【0179】請求項20記載の生分解性樹脂発泡体の製
造装置によれば、圧力調整室に加圧タンクT3 を連結し
て成るので、注入機Sによる注入の際に適切なタイミン
グで圧力調整室を急激に加圧状態とすることができる。
【0180】請求項21記載の生分解性樹脂発泡体の製
造装置によれば、減圧用バルブV1及び排気用バルブV
2 の開閉とコンプレッサCの加圧動作を制御するバルブ
制御器8を設けているので、注入機Sによるアセテート
またはこれを含むものから成る生分解性樹脂の注入のタ
イミングに合わせて、圧力調整室を確実に加圧、排気、
減圧の各状態に制御することができる。
【0181】請求項22記載の生分解性樹脂発泡体の製
造装置によれば、減圧用バルブV1、排気用バルブ
2 、加圧用バルブV3 の開閉を制御するバルブ制御器
8を設けているので、注入機Sによるアセテートまたは
これを含むものから成る生分解性樹脂の注入のタイミン
グに合わせて、圧力調整室を確実に加圧、排気、減圧の
各状態に制御することができる。
【0182】請求項23記載の生分解性樹脂発泡体の製
造装置よれば、減圧用バルブV1 、排気用バルブV2
開閉を制御するバルブ制御器8を設けているので、注入
機Sによるアセテートまたはこれを含むものから成る生
分解性樹脂の注入のタイミングに合わせて、圧力調整室
を確実に排気、減圧の各状態に制御することができる。
【0183】請求項24記載の生分解性樹脂発泡体の製
造装置よれば、減圧用バルブV1 、加圧用バルブV3
開閉を制御するバルブ制御器8を設けているので、注入
機Sによるアセテートまたはこれを含むものから成る生
分解性樹脂の注入のタイミングに合わせて、圧力調整室
を確実に加圧、減圧の各状態に制御することができる。
【0184】請求項25記載の生分解性樹脂発泡体の製
造装置によれば、前記請求項7記載の生分解性樹脂発泡
体の製造方法で述べたのと同様の効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生分解性樹脂発泡体の製造方法を実施
するにあたり使用する製造装置の一例を示す骨格的縦断
側面図である。
【図2】同上製造方法を段階的に示す説明図である。
【図3】本発明の生分解性樹脂発泡体を示す斜視図であ
る。
【図4】同上製造方法を実施するにあたり使用する他の
製造装置を示す骨格的縦断側面図である。
【図5】同上更に他の製造装置を示す骨格的縦断側面図
である。
【図6】本発明の他の製造方法を実施するにあたり使用
する製造装置の一例を示す骨格的縦断側面図である。
【図7】同上製造方法を段階的に示す説明図である。
【図8】同上製造方法を実施するにあたり使用する他の
製造装置を示す骨格的縦断側面図である。
【図9】本発明の更に他の製造方法を実施するにあたり
使用する製造装置の一例を示す骨格的縦断側面図であ
る。
【図10】同上製造方法を段階的に示す説明図である。
【図11】同上製造方法を実施するにあたり使用する他
の製造装置を示す骨格的縦断側面図である。
【図12】本発明の更に他の製造方法を実施するにあた
り使用する製造装置の一例を示す骨格的縦断側面図であ
る。
【図13】同上製造方法を段階的に示す説明図である。
【図14】狭窄開口に対して設けるノズルの他の実施例
を示す斜視図である。
【図15】シリンダの先端にシャワー部を設けた実施例
を示す斜視図である。
【図16】同上製造方法を実施するにあたり使用する他
の製造装置を示す骨格的縦断側面図である。
【図17】本発明の更に他の製造方法を実施するにあた
り使用する製造装置の一例を示す骨格的縦断側面図であ
る。
【図18】同上製造方法を段階的に示す説明図である。
【図19】本発明の生分解性樹脂発泡体の他の実施例を
示す斜視図である。
【図20】同上製造方法を実施するにあたり使用する他
の製造装置を示す骨格的縦断側面図である。
【図21】本発明の生分解性樹脂発泡体の製造装置の一
例を示す骨格的縦断側面図である。
【図22】同上他の実施例を示す骨格的側面図である。
【図23】同上製造装置を使用する場合の注入、排気、
減圧の各タイミングを示すタイムチャートである。
【図24】同上製造装置の更に他の実施例を示す骨格的
側面図である。
【図25】同上製造装置の更に他の実施例を示す骨格的
側面図である。
【図26】同上製造装置を使用する場合の注入、加圧、
排気、減圧の各タイミングを示すタイムチャートであ
る。
【図27】同上製造装置の更に他の実施例を示す骨格的
側面図である。
【図28】同上製造装置の更に他の実施例を示す骨格的
側面図である。
【図29】同上製造装置の更に他の実施例を示す骨格的
側面図である。
【図30】同上製造装置の更に他の実施例を示す骨格的
側面図である。
【図31】同上製造装置の更に他の実施例を示す骨格的
縦断側面図である。
【図32】同上製造装置の更に他の実施例を示す骨格的
縦断側面図である。
【図33】同上製造装置の更に他の実施例を示す骨格的
縦断側面図である。
【図34】成形空間の雰囲気を瞬時に減圧でき、しかも
大容量の減圧を可能とした製造装置の一実施例を示す骨
格的縦断側面図である。
【図35】同上他の実施例を示す骨格的縦断側面図であ
る。
【図36】同上更に他の実施例を示す骨格的縦断側面図
である。
【符号の説明】
1 シリンダ 1a 狭窄開口 2 スクリュー 3 固定側金型 4 可動側金型 5 チャンバ 6 移動台 7 制動機構 8 バルブ制御器 9 加熱手段 10 生分解性樹脂の粒体 11 ホッパ 12 ノズル 13 ヒータ 14 噴射孔 15 シャワー部 21 油圧モータ 22 射出シリンダ 23 ピストン 30 位置決め杆 31 キャビティ 32 挿通孔 35 側板 35A 側板 35B 側板 40 型締め機構 40A 固定側ダイプレート 40B 可動側ダイプレート 41 コア 42 タイバー 43 タイバー 44 作動機構 51 可動側分割部 52 固定側分割部 53 減圧室 54 減圧室 55 減圧室 60 移動機構 60a 移動機構 60b 移動機構 61 ガイドレール 62 車輪 63 車輪 64 枠板部 65 油圧シリンダ 66 ピストン 71 調整部 81 注入口 82 連通孔 83 Oリング 91 ヒータ 92 加熱用電源 100 気泡 A 成形型 B 生分解性樹脂発泡体 C コンプレッサ D 通風ダクト f 吸込ファン L0 大気圧開放管 L1 減圧用配管 L2 排気用配管 L3 加圧用配管 L4 減圧開放管 M 金型 m1 固定側金型 m2 可動側金型 N 押圧型 n1 上型 n2 下型 O1 開放位置 O2 気密閉鎖位置 O3 気密解除位置 O4 発泡位置 O5 押圧位置 P1 減圧ポンプ R 成形空間 S 注入器 T1 減圧タンク T3 加圧タンク V0 大気圧開放バルブ V1 減圧用バルブ V2 排気用バルブ V3 加圧用バルブ V4 減圧開放バルブ

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱加圧状態の雰囲気中に存する水分が
    閉じ込められた流動状の生分解性樹脂を急激に解放し、
    これにより生ずる水分の気化膨張力を利用して製造され
    る生分解性樹脂発泡体において、前記生分解性樹脂はア
    セテートまたはこれを含むものから成ることを特徴とす
    る生分解性樹脂発泡体。
  2. 【請求項2】 前記生分解性樹脂は生分解性樹脂である
    アセテートと、このアセテートの軟化点以下の融点を有
    する生分解性樹脂とにより構成されていることを特徴と
    する請求項1記載の生分解性樹脂発泡体。
  3. 【請求項3】 前記アセテートの軟化点以下の融点を有
    する生分解性樹脂は、ポリカプロラクトンまたはこれを
    含むものから成ることを特徴とする請求項2記載の生分
    解性樹脂発泡体。
  4. 【請求項4】 前記生分解性樹脂には多価アルコール類
    及びその誘導体が添加されていることを特徴とする請求
    項1、2または3記載の生分解性樹脂発泡体。
  5. 【請求項5】 前方に狭窄開口を有するシリンダ内にア
    セテートまたはこれを含むものから成る発泡体用生分解
    性樹脂原料を投入し、アセテートまたはこれを含むもの
    から成る生分解性樹脂を前記狭窄開口に向けて押送する
    間に昇温させて流動状とするとともに、流動状となった
    前記生分解性樹脂をシリンダ内からその前方に位置する
    通気性の成形型内に押し出すことでシリンダ内の加熱加
    圧状態から急激に解放し、発泡化させ、更にこれを前記
    成形型の型形状に応じた形状に成形することにより構成
    されることを特徴とする生分解性樹脂発泡体の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記流動状となった前記生分解性樹脂を
    成形型内に押し出すにあたっては、その押出開始前か
    ら、または押出開始後において、成形型の置かれる雰囲
    気を減圧または通風雰囲気としたことを特徴とする請求
    項5記載の生分解性樹脂発泡体の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記流動状となった前記生分解性樹脂を
    成形型内に押し出すにあたっては、前記狭窄開口に対し
    て設けられるノズルを出発状態において成形型の奥部側
    に位置させておき、前記生分解性樹脂を押し出しながら
    前記ノズルを成形型に対して相対的に後退させるように
    したことを特徴とする請求項5または6記載の生分解性
    樹脂発泡体の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記流動状となった前記生分解性樹脂を
    成形型内に押し出すにあたっては、押し出している間は
    前記成形型内の雰囲気を加圧状態としておき、押出完了
    後は前記成形型内の雰囲気を急激に減圧するようにした
    ことを特徴とする請求項5または7記載の生分解性樹脂
    発泡体の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記流動状となった前記生分解性樹脂を
    成形型内に押し出すにあたっては、前記狭窄開口から前
    記生分解性樹脂を霧化状態で成形型内に射出するように
    したことを特徴とする請求項5、6、7または8記載の
    生分解性樹脂発泡体の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記発泡体用生分解性樹脂原料は、水
    分とアセテートまたはこれを含むものから成る生分解性
    樹脂とにより構成されていることを特徴とする請求項
    5、6、7、8または9記載の生分解性樹脂発泡体の製
    造方法。
  11. 【請求項11】 前記発泡体用生分解性樹脂原料は、吸
    湿性の微粒子状物質に水分を吸収させ、更にこれを前記
    生分解性樹脂に添加したものであることを特徴とする請
    求項5、6、7、8または9記載の生分解性樹脂発泡体
    の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記発泡体用生分解性樹脂原料は、水
    分とアセテートまたはこれを含むものから成る生分解性
    樹脂との撥水性物質とにより構成されていることを特徴
    とする請求項5、6、7、8または9記載の生分解性樹
    脂発泡体の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記発泡化した前記生分解性樹脂を前
    記成形型の型形状に応じた形状に成形するにあたって
    は、前記成形型内に押し出された発泡化した前記生分解
    性樹脂の全部を一体形状に成形するようにしたことを特
    徴とする請求項5、6、7、8、9、10、11または
    12記載の生分解性樹脂発泡体の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記生分解性樹脂は生分解性樹脂であ
    るアセテートと、このアセテートの軟化点以下の融点を
    有する生分解性樹脂とにより構成されていることを特徴
    とする請求項5、6、7、8、9、10、11、12ま
    たは13記載の生分解性樹脂発泡体の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記アセテートの軟化点以下の融点を
    有する生分解性樹脂はポリカプロラクトンまたはこれを
    含むものから成ることを特徴とする請求項14記載の生
    分解性樹脂発泡体の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記生分解性樹脂には多価アルコール
    類及びその誘導体が添加されていることを特徴とする請
    求項5、6、7、8、9、10、11、12、13、1
    4または15記載の生分解性樹脂発泡体の製造方法。
  17. 【請求項17】 開閉且つ密閉可能な圧力調整室と、こ
    の圧力調整室内に配置した通気性の成形型と、前記圧力
    調整室に連結された急速減圧用の減圧タンクと、前記成
    形型に加熱加圧状態の雰囲気中に存する水分が閉じ込め
    られた流動状のアセテートまたはこれを含むものから成
    る生分解性樹脂を注入するための注入機とを具えて成る
    ことを特徴とする生分解性樹脂発泡体の製造装置。
  18. 【請求項18】 前記圧力調整室には排気用バルブが接
    続されていることを特徴とする請求項17記載の生分解
    性樹脂発泡体の製造装置。
  19. 【請求項19】 前記圧力調整室にはコンプレッサが連
    結されていることを特徴とする請求項17または18記
    載の生分解性樹脂発泡体の製造装置。
  20. 【請求項20】 前記圧力調整室には加圧タンクが連結
    されていることを特徴とする請求項17または18記載
    の生分解性樹脂発泡体の製造装置。
  21. 【請求項21】 開閉且つ密閉可能な圧力調整室と、こ
    の圧力調整室内に配置した通気性の成形型と、前記圧力
    調整室に減圧用バルブを介して連結された急速減圧用の
    減圧タンクと、前記圧力調整室に接続された排気用バル
    ブと、前記圧力調整室に連結されたコンプレッサと、前
    記各バルブの開閉を制御するバルブ制御器と、前記成形
    型に加熱加圧状態の雰囲気中に存する水分が閉じ込めら
    れた流動状のアセテートまたはこれを含むものから成る
    生分解性樹脂を注入するための注入機とを具えて成り、
    前記バルブ制御器は、注入機による成形型への前記生分
    解性樹脂の注入開始時またはその前にコンプレッサの加
    圧動作を開始させ、注入途中からはコンプレッサの加圧
    動作を停止させるとともに排気用バルブを開き、注入後
    は排気用バルブを閉じるとともに減圧用バルブを開くよ
    う構成されていることを特徴とする生分解性樹脂発泡体
    の製造装置。
  22. 【請求項22】 開閉且つ密閉可能な圧力調整室と、こ
    の圧力調整室内に配置した通気性の成形型と、前記圧力
    調整室に減圧用バルブを介して連結された急速減圧用の
    減圧タンクと、前記圧力調整室に接続された排気用バル
    ブと、前記圧力調整室に加圧用バルブを介して連結され
    た加圧タンクと、前記各バルブの開閉を制御するバルブ
    制御器と、前記成形型に加熱加圧状態の雰囲気中に存す
    る水分が閉じ込められた流動状のアセテートまたはこれ
    を含むものから成る生分解性樹脂を注入するための注入
    機とを具えて成り、前記バルブ制御器は、注入機による
    成形型への前記生分解性樹脂の注入開始時またはその前
    に加圧用バルブを開き、注入途中からは加圧用バルブを
    閉じるとともに排気用バルブを開き、注入後は排気用バ
    ルブを閉じるとともに減圧用バルブを開くよう構成され
    ていることを特徴とする生分解性樹脂発泡体の製造装
    置。
  23. 【請求項23】 開閉且つ密閉可能な圧力調整室と、こ
    の圧力調整室内に配置した通気性の成形型と、前記圧力
    調整室に減圧用バルブを介して連結された急速減圧用の
    減圧タンクと、前記圧力調整室に接続された排気用バル
    ブと、前記各バルブの開閉を制御するバルブ制御器と、
    前記成形型に加熱加圧状態の雰囲気中に存する水分が閉
    じ込められた流動状のアセテートまたはこれを含むもの
    から成る生分解性樹脂を注入するための注入機とを具え
    て成り、前記バルブ制御器は、注入機による成形型への
    前記生分解性樹脂の注入途中から排気用バルブを開き、
    注入後は排気用バルブを閉じるとともに減圧用バルブを
    開くよう構成されていることを特徴とする生分解性樹脂
    発泡体の製造装置。
  24. 【請求項24】 開閉且つ密閉可能な圧力調整室と、こ
    の圧力調整室内に配置した通気性の成形型と、前記圧力
    調整室に減圧用バルブを介して連結された急速減圧用の
    減圧タンクと、前記圧力調整室に加圧用バルブを介して
    連結された加圧タンクと、前記各バルブの開閉を制御す
    るバルブ制御器と、前記成形型に加熱加圧状態の雰囲気
    中に存する水分が閉じ込められた流動状のアセテートま
    たはこれを含むものから成る生分解性樹脂を注入するた
    めの注入機とを具えて成り、前記バルブ制御器は、注入
    機による成形型への前記生分解性樹脂の注入開始時また
    はその前に加圧用バルブを開き、注入後は加圧用バルブ
    を閉じるとともに減圧用バルブを開くよう構成されてい
    ることを特徴とする生分解性樹脂発泡体の製造装置。
  25. 【請求項25】 前記注入機は前方に狭窄開口を有する
    シリンダと、このシリンダ内に投入されるアセテートま
    たはこれを含むものから成る発泡体用生分解性樹脂原料
    を押送し、昇温させて流動状となったアセテートまたは
    これを含むものから成る生分解性樹脂を前記狭窄開口か
    ら成形型内に押し出すための押送機構と、前記狭窄開口
    と成形型とを相対的に進退させ、流動状となった前記生
    分解性樹脂を狭窄開口から成形型内に押し出しながら、
    狭窄開口を成形型に対して相対的に後退させる移動機構
    を具えていることを特徴とする請求項17、18、1
    9、20、21、22、23または24記載の生分解性
    樹脂発泡体の製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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