JPH08336164A - 画像情報生成方法、画像表示方法及び画像表示システム - Google Patents

画像情報生成方法、画像表示方法及び画像表示システム

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JPH08336164A
JPH08336164A JP7163023A JP16302395A JPH08336164A JP H08336164 A JPH08336164 A JP H08336164A JP 7163023 A JP7163023 A JP 7163023A JP 16302395 A JP16302395 A JP 16302395A JP H08336164 A JPH08336164 A JP H08336164A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ランダムドットステレオグラム等を生成する
手法において、生成される画像の品質を向上させるこ
と。 【構成】 副画素単位の一方の注視点画像情報S1と、
副画素単位で設定される注視点間距離L1とに基づい
て、副画素単位の他方の注視点画像S2が求められる。
そして画素内の副画素の画像情報を平均する等により、
各画素(例えばP1、P2)の画像情報が求められる。
本発明によれば注視点間距離を副画素単位で制御できる
ため、滑らかな傾斜形状の虚像を生成する立体視画像が
得られ、特に有限個数の画素を有する表示装置に画像表
示する場合に大きな効果を有する。基本パターン画像か
らモディファイ画像を次々に求めてゆく場合には、画像
情報が同一となる領域を画素の非整数倍の大きさにする
ことにより良い効果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、立体視可能な画像情報
を生成する方法、該画像情報を用いた画像表示方法及び
画像表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、立体視可能な画像情報の生成
手法として、ランダムドットステレオグラム(RD
S)、カラーフィールドステレオグラム等の手法が知ら
れている。ランダムドットステレオグラム手法では、基
本(ベース)パターン画像から、隣接する複数のモディ
ファイ画像が生成される。この時、基本パターン画像
は、画素(ピクセル、ドット)単位で所定色・所定輝度
の画像をランダムに配置することで形成される。一方、
カラーフィールドステレオグラム手法でも基本パターン
画像から隣接する複数のモディファイ画像が生成される
が、基本パターン画像は、所定形状の模様等を画素単位
で描くことで形成される。
【0003】以上の何れの手法においても、生成される
虚像の奥行き感は、左目注視点と右目注視点との距離に
より決められる。例えば図12(A)に示す交差法によ
る立体視においては、注視点間距離が大きいほど虚像の
奥行き値は小さくなる(画面に向かって奥側にゆくほど
奥行き値が大きくなるとした場合)。即ち図12(A)
において、C1は、右目注視点にある画素Aと左目注視
点にある画素B1により生成される虚像であり、C2
は、画素Aと、左目注視点にある画素B2により生成さ
れる虚像である。そして、A、B2間の距離はA、B1
間よりも大きいため、虚像C2の奥行き値はC1よりも
小さくなる。一方、図12(B)に示す平行法による立
体視においては上記交差法の場合と逆の関係となる。即
ち図12(B)において、F1は、左目注視点にある画
素Dと右目注視点にある画素E1により生成される虚像
であり、F2は、画素Dと、右目注視点にある画素E2
により生成される虚像である。そして、D、E2間の距
離はD、E1間よりも大きいため、虚像F2の奥行き値
はF1よりも大きくなる。このように、ランダムドット
ステレオグラム手法等においては、注視点間距離の大き
さを制御することで、奥行き感が作り出され、立体視可
能な画像が生成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の手
法では、注視点間距離の大きさは画素単位でしか制御で
きず、その大きさは画素寸法の整数倍に限られていた。
このため、とり得る奥行き値は離散値となり、得られる
虚像が奥行き方向に階層状(階段状)になるという問題
が生じていた(図6(A)参照)。この問題は、例えば
高解像度の印刷機により印刷する等の前提で画像を作る
場合には、それほど大きなものとはならない。しかしな
がら、得られた画像を、有限個数の画素を有する表示装
置(テレビ、ディスプレイ等)に表示する場合等には、
この階段状の形状が目立ち、見る者に不自然な感覚を与
える。従って、この問題を如何にして解決するかが技術
的課題となる。
【0005】本発明は、以上のような課題に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、ランダムド
ットステレオグラム手法等で生成される画像の品質を向
上できる画像情報生成方法、画像表示方法及び画像表示
システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】上記課題を解決
するために請求項1の発明は、左目用及び右目用の注視
点画像情報の一方と、奥行き情報により大きさが決まる
注視点間距離とに基づいて、前記一方とは異なる他方の
注視点画像情報を求め立体視可能な画素単位の画像情報
を生成する画像情報生成方法であって、副画素単位の前
記一方の注視点画像情報と、副画素単位で設定される注
視点間距離とに基づいて、副画素単位の前記他方の注視
点画像情報を求めるステップと、副画素単位の前記他方
の注視点画像情報から画素単位の画像情報を求めるステ
ップとを含むことを特徴とする。
【0007】また請求項11の発明は、左目用及び右目
用の注視点画像情報の一方と、奥行き情報により大きさ
が決まる注視点間距離とに基づいて、前記一方とは異な
る他方の注視点画像情報を求め立体視可能な画素単位の
画像情報を生成し、有限個数の画素を有する表示装置に
表示する画像表示システムであって、副画素単位の前記
一方の注視点画像情報と、副画素単位で設定される注視
点間距離とに基づいて、副画素単位の前記他方の注視点
画像情報を求める手段と、副画素単位の前記他方の注視
点画像情報から画素単位の画像情報を求める手段とを含
むことを特徴とする。
【0008】請求項1又は11の発明によれば、副画素
単位で設定される注視点間距離に基づいて、副画素単位
の他方の注視点画像情報が求められ、画素単位の画像情
報に変換される。従って注視点間距離を副画素単位で制
御でき、より正確で滑らかな傾斜形状の虚像を生成する
立体視画像を得ることが可能となる。なお本発明は、ラ
ンダムドットステレオグラム・カラーフィールドステレ
オグラム手法のみならず、種々の立体視用画像情報生成
方法に適用できる。
【0009】また請求項2の発明は、基本パターン画像
情報と、奥行き情報により大きさが決まる注視点間距離
とに基づいて、隣接した複数のモディファイ画像情報を
形成し立体視可能な画素単位の画像情報を生成する画像
情報生成方法であって、画素単位の前記基本パターン画
像情報を副画素単位の画像情報に変換するステップと、
副画素単位の基本パターン画像情報、副画素単位の第
(N−1)のモディファイ画像情報(Nは整数)の少な
くとも1つと、副画素単位で設定される注視点間距離と
に基づいて、第Nのモディファイ画像情報を生成するス
テップと、得られた副画素単位の各モディファイ画像情
報から画素単位の画像情報を求めるステップとを含むこ
とを特徴とする。
【0010】請求項2の発明によれば、基本パターン画
像情報、第(N−1)モディファイ画像、副画素単位の
注視点間距離等に基づいて、副画素単位の第Nのモディ
ファイ画像が次々に求められ、画素単位の画像情報に変
換される。これにより、基本パターン画像に基づいた立
体視用画像の生成が可能になると共に、より正確で滑ら
かな傾斜形状の虚像を生成する立体視画像が得られる。
なお副画素単位の画像情報から画素単位の画像情報を得
る手法としては、平均値を求める手法以外にも、変換の
際にγ補正を併せて行う等の種々の手法を採用できる。
【0011】請求項3の発明は、請求項1又は2のいず
れかにおいて、前記画素単位の画像情報を求めるステッ
プにおいて、該画素に含まれる副画素の画像情報の平均
値を前記画素単位の画像情報とすることを特徴とする。
【0012】請求項3の発明によれば、画素の画像情報
を、該画素に含まれる全副画素の画像情報の平均値とし
て得ることができ、例えば有限個数の画素を有する表示
装置への画像表示等が可能となる。
【0013】請求項4の発明は、請求項2又は3のいず
れかにおいて、前記基本パターン画像情報が副画素単位
の画像情報から構成されており、前記画素単位の画像情
報を求めるステップにおいて、副画素単位の基本パター
ン画像情報から画素単位の画像情報を求めることを特徴
とする。
【0014】請求項4の発明によれば、基本パターン画
像情報は、初めから副画素単位の画像情報から構成され
ており、副画素単位の画像情報へと変換する処理が必要
なくなる。
【0015】請求項5の発明は、請求項2乃至4のいず
れかにおいて、前記基本パターン画像情報が、画素単位
又は副画素単位でランダムに画像を配置することで形成
されることを特徴とする。
【0016】請求項5の発明によれば、正確で滑らかな
傾斜形状の虚像を生成するランダムドットステレオグラ
ム画像を得ることができる。
【0017】請求項6の発明は、請求項2乃至4のいず
れかにおいて、前記基本パターン画像情報が、所定形状
の模様を画素単位又は副画素単位に描くことで形成され
ることを特徴とする。
【0018】請求項6の発明によれば、正確で滑らかな
傾斜形状の虚像を生成するカラーフィールドステレオグ
ラム画像を得ることができる。
【0019】請求項7の発明は、請求項4乃至6のいず
れかにおいて、画像情報が同一となる領域の縦または横
の寸法の少なくとも一方が画素の寸法の非整数倍となる
ように前記基本パターン画像情報が形成されることを特
徴とする。
【0020】請求項7の発明によれば、γ補正が正しく
なされていない表示装置等においても、均一な明るさの
画像表示を行うことが可能となる。
【0021】請求項8の発明は、請求項4乃至6のいず
れかにおいて、画像情報が同一となる領域が常に画素の
境界にまたがるように前記基本パターン画像情報が形成
されることを特徴とする。
【0022】請求項8の発明によれば、γ補正が正しく
なされていない表示装置等においても、均一な明るさの
画像表示を行うことが可能となる。
【0023】請求項9の発明は、請求項1乃至8のいず
れかの画像情報生成方法で生成された画像情報を、有限
個数の画素を有する表示装置に表示することを特徴とす
る。
【0024】請求項9の発明によれば、有限個数の画素
を有する表示装置に対して、正確で滑らかな傾斜形状の
虚像を生成する立体視画像を表示することが可能とな
る。
【0025】請求項10の発明は、請求項9において、
動画像の前記画像情報を前記表示装置に表示することを
特徴とする。
【0026】請求項10の発明によれば、立体視可能な
動画像を得ることができると共に、表示物の方向等に依
存して虚像が階段状になる等の事態が生じるのを有効に
防止できる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面を
用いて説明する。
【0028】(第1の実施例)図1には、本実施例によ
り生成されたランダムドットステレオグラム(以下、R
DSと呼ぶ)画像の一例が示される。このRDSの画像
は図1に示すように基本パターン画像及び隣り合う複数
(第1〜第4)のモディファイ画像から成る。基本パタ
ーン画像では、画素単位でランダムに画像が配置されて
おり(異なる色又は輝度の画素がランダムに並ぶ)、こ
のため、この基本パターン画像に基づき生成されるモデ
ィファイ画像においても、画素単位でランダムに画像が
配置されている。このようなRDS画像を生成するため
には、例えば図2に示すように、まず表現したい3次元
形状を用意する。そして、この3次元形状から奥行き情
報を求める。例えば図2では、球10、立方体12の奥
行きは、壁14よりも手前に配置されており、従って得
られる奥行き情報もそれを表すものとなる。即ち本実施
例では、画面に向かって手前側にあるものの奥行き値を
例えば小さくし、奥側にあるものの奥行き値を例えば大
きくしている(この逆でも構わない)。但し奥行き情報
を求める場合に、必ずしも図2に示すような3次元形状
を用意する必要はなく、所定のプログラム等を用いて直
接に奥行き情報を生成してもよい。
【0029】RDSでは、図1に示すように、奥行き情
報と、あらかじめ用意された基本パターン画像とからモ
ディファイ画像を次々に生成する。図3には、基本パタ
ーン画像からモディファイ画像を求める場合の従来の手
法が示される。今、仮に基本パターン画像の横幅が80
画素であったとする。モディファイ画像の画像情報を求
める場合には、まず奥行き値を参照し、この値から注視
点間距離を求める。RDSにおいては、奥行き値により
注視点間距離の大きさが決まり、例えば平行法(図12
(B)参照)においては、より奥側にあるもの(奥行き
値が大きいもの)では注視点間距離が大きくなり、より
手前側にあるもの(奥行き値が小さいもの)では注視点
間距離が小さくなる(交差法ではこれと逆の関係にな
る)。図3に示すように第1のモディファイ画像の第1
の画素の奥行き値は0で、これに対する注視点間距離L
1が80画素であった場合、図3に示すように80画素
分だけ左の位置にある画像情報C1が読み出される。こ
れにより第1のモディファイ画像の第1の画素の画像情
報(色、輝度等)はC1となる。次に第2の画素の奥行
き値を参照すると−1で、注視点間距離は79画素であ
る。この結果、79画素分だけ左側にある画像情報C3
が読み出され、これにより第2の画素の画像情報はC3
となる。また第3の画素の注視点間距離L3は78画素
であるため、第3の画素の画像情報はC5となる。同様
に第4、第5、第6の画素の画像情報は各々C4、C
5、C7となり、このようにして第1のモディファイ画
像の画素の画像情報が求められ、第2、第3のモディフ
ァイ画像等についても順次求められる。
【0030】上記から明らかなように従来の手法におい
ては、注視点間距離の大きさは画素単位でしか制御でき
なかった。そして注視点間距離の大きさを画素単位でし
か制御できないと、これに伴い虚像までの距離のとり得
る値も制限される。例えば図3において、第1の画素の
奥行き値を−0.5とし、これに対応する注視点間距離が7
9.5画像である場合を考える。この場合、実際にとり得
る注視点間距離L1の値は79画素または80画素の何
れかとなる。従って基本パターン画像の第1の画素の画
像情報C1或いは第2の画素の画像情報C2の何れかが
第1のモディファイ画像の第1の画素の画像情報として
選択される。このことは、結局、奥行き値を−1〜0の
範囲で変化させても、虚像までの距離は、奥行き値0,
−1のいずれかに対応する値にしかならないことを意味
する。このように、虚像までの距離のとり得る値が離散
的であるために、得られる虚像が階段状に見える(図6
(A)参照)という問題が発生する。
【0031】本実施例では上記問題を解決するために、
図4に示すように、まず、画素単位で表される画像(基
本パターン画像)を副画素単位の画像に変換する。例え
ば図4では、正方形形状の1画素が16個の正方形の副
画素に分割される。但し、1画素をどのような形に分割
するかは全く任意であり、分割数を図4の場合よりも増
加・減少させたり、あるいは正方形以外の図形例えば長
方形・ひし形等に分割しても構わない。
【0032】次に基本パターン画像からのモディファイ
画像の生成を、従来手法のように画素単位ではなく、図
5に示すように副画素単位で設定される注視点間距離に
基づいて行う。例えば図5において、基本長を80画素
とした場合に、注視点間距離L1、L2、L3の大きさ
は79.75画素となる。このように本実施例によれば、注
視点間距離を副画素単位、例えば0.25画素単位で制御で
きる。そして第1のモディファイ画像は、基本パターン
画像と、副画素単位の注視点間距離とに基づいて生成さ
れる(例えば副画素S2の画像情報は、S2から注視点
間距離L1だけ離れた位置にある副画素S1の画像情報
と同一になる)。
【0033】同様にして第N(Nは整数)のモディファ
イ画像は、第(N−1)のモディファイ画像(あるいは
基本パターン画像)と、副画素単位の注視点間距離とに
基づいて生成される。このように本実施例によれば注視
点間距離が副画素単位となるため、従来例に比べて、よ
り正確で滑らかな傾斜形状の虚像を生成する立体視画像
が得られる。即ち従来例で1ずつの単位でしか変化でき
なかった虚像までの距離を、本実施例では例えば0.25の
単位で変化させることができ、これにより従来例で階段
状(複数の円盤)に見えてしまう画像を(図6
(A))、滑らかに見せることができる(図6
(B))。この結果、画質を格段に向上できる。
【0034】さて本実施例においては、1画素の中にあ
る副画素の画像情報(色、輝度)は多くの場合、図5の
P2,P4に示すようにお互いに異なったものになる。
しかしながら本実施例により得られた画像情報は、有限
個数の画素を有する表示装置に表示する必要等があるた
め、画素単位の情報に戻す必要がある。そこで本実施例
では、1画素内にある副画素の画像情報の例えば平均値
(加重平均値)を求め、これをその画素の画像情報とし
ている。従来例においては、左目注視点にある画素の画
像情報と右目注視点にある画素の画像情報とは同一とな
っていたが、本実施例によるとこれらは多くの場合、異
なるものとなる。例えば図5において画素P1と画素P
2の画像情報は異なり、P2の方が暗くなる。しかし左
目、右目注視点の画像情報が画素単位で異なっていて
も、人間の視覚に対してはこれらが同一である場合と同
等の効果を与えることができ、立体視に悪影響を与える
ことがほとんどない。
【0035】なお、以上では、基本パターン画像が画素
単位で構成されているとして主に説明を行った。しかし
ながら本発明はこれに限らず、基本パターン画像を図7
に示すように副画素単位で構成してもかまわない。この
場合には、最終的な画像情報を得る際に、基本パターン
画像についても、各画素を構成する副画素の画像情報を
平均する処理等が必要となる。
【0036】(第2の実施例)第2の実施例は、基本パ
ターン画像の形成に改良を加え、これにより画質の向上
を図る実施例である。
【0037】上記第1の実施例の手法により画像を生成
すると、完成された画像は、図8に示すようオリジナル
領域と、非オリジナル領域とから構成されることにな
る。ここでオリジナル領域とは、基本パターン画像が単
純に繰り返されている領域である。例えば図1におい
て、第1のモディファイ画像の領域の奥行き値が全て0
である場合には、第1のモディファイ画像は基本パター
ン画像と同一になる。従ってこの場合には基本パターン
画像及び第1のモディファイ画像の領域は共にオリジナ
ル領域となる。一方、第2のモディファイ画像の領域に
立方体等の表示物が存在すると、第2のモディファイ画
像は基本パターン画像と異なったものとなり、従ってこ
の領域の一部又は全部は非オリジナル領域となる。
【0038】このようにオリジナル領域と非オリジナル
領域とが混在する画像を、γ補正が正しくなされていな
い表示装置に表示すると、オリジナル領域と非オリジナ
ル領域の明るさ等に差が生じ、画質が低下するという問
題が生じる。その理由について以下に説明する。
【0039】CRT等の表示装置では、画面上の画素の
表示輝度はその画素に対する入力値に比例せず、図9
(A)に示すような特性を持つ。そこで、通常は、図9
(B)に示すように画素の表示輝度が入力値に比例する
ように補正処理を行う。この補正処理はγ補正と呼ばれ
る。入力値と表示輝度の関係には個体差があり、また経
時変化も存在する。従って表示装置のγ補正が常に正し
く行われているとは限らず、例えば入力値・表示輝度曲
線が上に凸になったり(図10(A)のV)、下に凸と
なる場合(図10(A)のW)が起こり得る。例えば、
今、入力値・表示輝度曲線が上に凸になっている場合を
考える。また基本パターン画像が、副画素単位(図7参
照)で構成されておらず、画素単位で構成されている場
合を考える。この場合には、オリジナル領域(基本パタ
ーン画像及びこれと同一画像の領域)では、副画素の画
像情報を平均する処理等は行われておらず、画素の画像
情報は元の画像情報のままとなる。一方、非オリジナル
領域においては、第1の実施例で説明したように、副画
素の画像情報を平均する処理等が行われており、画素の
画像情報は複数の画像情報が混ざった状態となってい
る。
【0040】例えば図5のピクセルP2において、表示
輝度が暗い方の画像情報をC1とし、明るい方の画像情
報をC2とすると、C1の副画素は4個あり、C2の副
画素は12個ある。従って画素P2の画像情報をC3と
して、画像情報C1、C2、C3に対する表示装置の表
示輝度をそれぞれb1、b2、b3とすると、 b3=(4・b1+12・b2)/16 となるはずである。これは図10(B)において、n=
12、m=4の場合に相当する。即ち表示装置の表示輝
度は図10(B)に示すb3とならなければならない。
ところが、この時、表示装置のγ補正が正しく行われて
おらず入力値・表示輝度曲線が上に凸(Vの場合)にな
っていると、表示装置の表示輝度はb3ではなくb4と
なり、明るい表示となってしまう。逆に入力値・表示輝
度曲線が下に凸の場合(Wの場合)には、暗い表示とな
ってしまう。
【0041】一方、オリジナル領域においては、図5の
基本パターン画像に示されるように画素内は全て同じ画
像情報となるため上記のような明るさの変化は生じな
い。例えばオリジナル領域において、C1の画素が4
個、C2の画素が12個存在する時、表示装置上のC1
の画素はb1の表示輝度で、C2の画素はb2の表示輝
度で表示される。従って人間の目は、これらの表示輝度
b1とb2が4対12で混ざったもの、即ち図10
(B)のb3の表示輝度を感じることになる。一方、非
オリジナル領域にある画素P2からはb4の表示輝度出
力がなされ、従って非オリジナル領域の方が明るい表示
となる。
【0042】本実施例では、以上の問題を解決するため
に、図11に示すように、画像情報が同一となる領域の
大きさが画素の大きさの非整数倍となるように基本パタ
ーン画像を生成する。図11の例では、画像情報同一領
域の大きさは1.25P×1.25P(Pは画素の一辺の長さ)
となり、画素の大きさの非整数倍である。これにより、
非オリジナル領域のみならず、オリジナル領域でも画像
情報が混ざった状態となり、両者は、混合による表示輝
度変化の影響を同等に受けることになる。この結果、オ
リジナル領域と非オリジナル領域との間の表示輝度の差
はなくなり、画質の向上を図れる。
【0043】なお図7に示すように画像情報同一領域が
常に画素の領域にまたがるように基本パターン画像を形
成すれば、必ずしも画素情報同一領域を画素の非整数倍
の大きさとする必要はない。
【0044】なお、本発明は上記第1、第2の実施例に
限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々
の変形実施が可能である。
【0045】例えば上記実施例においては、RDSを主
に例にとり説明を行ったが、本発明は、RDSのみなら
ずカラーフィールドステレオグラム等の他の立体視用画
像情報生成方法にも適用できる。ここでカラーフィール
ドステレオグラムでは、所定形状の模様等を画素単位で
描いた基本パターン画像が用いられる。この時、本発明
においては、基本パターン画像を副画素単位で描くこと
も可能である。またRDS、カラーフィールドステレオ
グラム以外でも、少なくとも、左目(又は右目)注視点
の画像情報と、注視点間距離とに基づいて、右目(又は
左目)注視点の画像情報を決定する方式の立体視用画像
情報生成方法であれば、本発明を適用できる。この場
合、注視点間距離を副画素単位で設定すると共に、副画
素単位で得られた右目(又は左目)注視点の画像情報を
画素単位の画像情報に変換することで、上記実施例と同
等の効果を得ることができる。
【0046】また上記実施例では、副画素単位の画像情
報を画素単位の画像情報に変換する際に平均値を求める
手法を採用した。しかしながら本発明はこれに限られる
ものではなく、例えば、これらの変換の際にγ補正を併
せて行う等の種々の手法を採用できる。
【0047】また本発明の画像情報生成方法は、得られ
た画像情報を有限個数の画素を有する表示装置に表示し
た場合に特に大きな効果を奏するが、これ以外にも有効
な用途はある。例えばパーソナルコンピュータ等におい
て本発明の方法で画像情報を生成する、あるいは生成さ
れた画像情報を通信(パソコン通信等)により配送する
用途等である。コンピュータ上で画像情報を生成する場
合には、画像表示のためのビットマップメモリ等の特性
を利用する場合が多い。このような場合には、ビットマ
ップメモリ等の有する性質により、最終的に生成される
画像情報を画素単位としなければならないという制約が
生じる。また画像情報を通信等で配送する場合には画像
情報のデータ量を少なくする必要があり、このため最終
的に生成される画像情報を所定単位、例えば画素単位と
しなければならないという制約が生じる。本発明によれ
ば、このような制約下においても、品質の高い立体視用
画像を提供できる。
【0048】また本発明によれば、生成された画像情報
により動画を表現することも可能である。従来の手法に
より動画を表現した場合には、表示物の方向等に依存し
て図6(A)に示すような階段状の形状が出現したり、
消えたりという事態が生じるが、本発明によればこのよ
うな事態も防止できる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、注視点間距離を副画素
単位で制御できるため、正確な奥行き感を表現でき、滑
らかな傾斜形状の虚像を生成する立体視画像を生成でき
る。これにより得られる画像の品質を大幅に向上でき
る。そして、本発明によれば、左目、右目注視点の画素
単位の画像情報が異なる場合が生じるが、人間の視覚に
対してはこれらが同一である場合と同等の効果を与える
ことができ、立体視に悪影響を与えることがほとんどな
い。
【0050】また本発明によれば、γ補正が正しくなさ
れていない画像表示装置等に対しても、全体が均等な明
るさとなる画像表示が可能となり、得られる画像の品質
を更に向上させることができる。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により得られる画像の一例を示す図であ
る。
【図2】画像生成の際に必要な3次元形状及び奥行き情
報について説明するための図である。
【図3】RDS手法について説明するための図である。
【図4】画素と副画素との関係について説明するための
図である。
【図5】第1の実施例の画像情報生成方法について説明
するための図である。
【図6】図6(A)、(B)は、従来手法の問題点につ
いて説明するための図である。
【図7】副画素単位で構成される基本パターン画像につ
いて説明するための図である。
【図8】オリジナル領域と非オリジナル領域の配置の一
例を示す図である。
【図9】図9(A)、(B)は、γ補正について説明す
るための図である。
【図10】図10(A)、(B)は、γ補正が正しくな
されていない表示装置に画像を表示する場合に生じる問
題について説明するための図である。
【図11】第2の実施例で生成された基本パターン画像
の一例を示す図である。
【図12】図12(A)、(B)は、交差法、平行法に
ついて説明するための図である。
【符号の説明】
10 球 12 立方体 14 壁

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左目用及び右目用の注視点画像情報の一
    方と、奥行き情報により大きさが決まる注視点間距離と
    に基づいて、前記一方とは異なる他方の注視点画像情報
    を求め立体視可能な画素単位の画像情報を生成する画像
    情報生成方法であって、 副画素単位の前記一方の注視点画像情報と、副画素単位
    で設定される注視点間距離とに基づいて、副画素単位の
    前記他方の注視点画像情報を求めるステップと、 副画素単位の前記他方の注視点画像情報から画素単位の
    画像情報を求めるステップとを含むことを特徴とする画
    像情報生成方法。
  2. 【請求項2】 基本パターン画像情報と、奥行き情報に
    より大きさが決まる注視点間距離とに基づいて、隣接し
    た複数のモディファイ画像情報を形成し立体視可能な画
    素単位の画像情報を生成する画像情報生成方法であっ
    て、 画素単位の前記基本パターン画像情報を副画素単位の画
    像情報に変換するステップと、 副画素単位の基本パターン画像情報、副画素単位の第
    (N−1)のモディファイ画像情報(Nは整数)の少な
    くとも1つと、副画素単位で設定される注視点間距離と
    に基づいて、第Nのモディファイ画像情報を生成するス
    テップと、 得られた副画素単位の各モディファイ画像情報から画素
    単位の画像情報を求めるステップとを含むことを特徴と
    する画像情報生成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のいずれかにおいて、 前記画素単位の画像情報を求めるステップにおいて、各
    画素に含まれる副画素の画像情報の平均値を前記画素単
    位の画像情報とすることを特徴とする画像情報生成方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3のいずれかにおいて、 前記基本パターン画像情報が副画素単位の画像情報から
    構成されており、前記画素単位の基本パターン画像情報
    を求めるステップにおいて、副画素単位の基本パターン
    画像情報から画素単位の画像情報を求めることを特徴と
    する画像情報生成方法。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至4のいずれかにおいて、 前記基本パターン画像情報が、画素単位又は副画素単位
    でランダムに画像を配置することで形成されることを特
    徴とする画像情報生成方法。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至4のいずれかにおいて、 前記基本パターン画像情報が、所定形状の模様を画素単
    位又は副画素単位に描くことで形成されることを特徴と
    する画像情報生成方法。
  7. 【請求項7】 請求項4乃至6のいずれかにおいて、 画像情報が同一となる領域の縦または横の寸法の少なく
    とも一方が画素の寸法の非整数倍となるように前記基本
    パターン画像情報が形成されることを特徴とする画像情
    報生成方法。
  8. 【請求項8】 請求項4乃至6のいずれかにおいて、 画像情報が同一となる領域が常に画素の境界にまたがる
    ように前記基本パターン画像情報が形成されることを特
    徴とする画像情報生成方法。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかの画像情報生
    成方法で生成された画像情報を、有限個数の画素を有す
    る表示装置に表示することを特徴とする画像表示方法。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 動画像の前記画像情報を前記表示装置に表示することを
    特徴とする画像表示方法。
  11. 【請求項11】 左目用及び右目用の注視点画像情報の
    一方と、奥行き情報により大きさが決まる注視点間距離
    とに基づいて、前記一方とは異なる他方の注視点画像情
    報を求め立体視可能な画素単位の画像情報を生成し、有
    限個数の画素を有する表示装置に表示する画像表示シス
    テムであって、 副画素単位の前記一方の注視点画像情報と、副画素単位
    で設定される注視点間距離とに基づいて、副画素単位の
    前記他方の注視点画像情報を求める手段と、 副画素単位の前記他方の注視点画像情報から画素単位の
    画像情報を求める手段とを含むことを特徴とする画像表
    示システム。
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EP1560059A4 (en) * 2002-10-30 2006-08-16 Semiconductor Energy Lab DISPLAY UNIT AND ELECTRONIC EQUIPMENT

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