JPH08336521A - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置

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JPH08336521A
JPH08336521A JP7167876A JP16787695A JPH08336521A JP H08336521 A JPH08336521 A JP H08336521A JP 7167876 A JP7167876 A JP 7167876A JP 16787695 A JP16787695 A JP 16787695A JP H08336521 A JPH08336521 A JP H08336521A
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JP
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winding
ray
scanner
iron core
voltage
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JP7167876A
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English (en)
Inventor
Jun Takahashi
順 高橋
Keishin Hatakeyama
敬信 畠山
Tatsu Saito
達 斉藤
Tomoyuki Uchiyama
倫行 内山
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
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Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】連続的に回転するスキャナ回転部に電源からX
線管側へ電力を供給する手段を備えたX線CT装置にお
いて、該電力供給手段に非接触給電手段を具備させるこ
とにより、その保守点検を容易にすると共に、装置全体
の信頼性を向上する。 【構成】スキャナ回転部8に設けられた電源1からX線
管5側へ電力を供給する手段として、インバータ2の出
力側に接続されると共にスキャナの固定枠8aに配置さ
れ、複数の巻線に分割された第一の巻線20aと、この
第一の巻線20aに対向して配置され、高電圧変圧器3
の入力側に接続され、複数の巻線に分割された第二の巻
線20bとを組み合わせてなる電磁誘導送電手段19を
設けたものである。 【効果】これにより、電磁誘導作用によって非接触で所
要の電力を供給することができ、電力供給部の摩耗や腐
食を防止し、電力供給手段の保守点検を容易にすると共
に、装置全体の信頼性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検体の診断部位にX
線を照射しその透過X線像を検出して断層像を再構成し
画像として表示するX線CT装置に関し、特に連続的に
回転するスキャナ回転部に電源からX線管側へ電力を供
給する手段を備えたものにおいて、該電力供給手段の保
守点検を容易とすると共に、信頼性を向上させることが
できるX線CT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のX線CT装置は、図7に示
すように、直流電圧を発生する電源1と、この電源1か
らの直流電圧を交流に変換するインバータ2と、このイ
ンバータ2からの交流電圧を昇圧する高電圧変圧器3及
びこの高電圧変圧器3の出力電圧を整流する高電圧整流
器4並びにこの高電圧整流器4からの直流電圧を供給さ
れてX線を放射するX線管5さらにこのX線管5から放
射されたX線が被検体6を透過した透過X線量分布を検
出すると共にその検出信号を増幅するX線検出部7を有
し上記X線管5とX線検出部7とを対向させて被検体6
の周りに回転させる回転枠8aとから成るスキャナ回転
部8と、回転枠8aに搭載されたX線検出部7からの出
力信号を処理して診断部位の断層像を再構成する画像処
理装置9と、この画像処理装置9からの出力信号を入力
して断層像を表示する画像表示装置10とを備え、上記
電源1からX線管5へ電力を供給する手段及びX線検出
部7から画像処理装置9へ検出信号を送る手段としてス
キャナ回転部8の回転枠8aとスキャナの固定枠(図示
せず)との間に設けられた複数組のスリップリング11
a〜11cとブラシ12a〜12cとの組み合わせによ
る伝送手段を用いて成っていた。なお、図7において、
電源1は、商用の交流電源13と、この交流電源13の
電圧を直流電圧に変換するコンバータ14と、このコン
バータ14の出力電圧を平滑化するコンデンサ15とか
ら成る。また、X線検出部7は、被検体6を透過した透
過X線量分布を検出する検出器16と、この検出器16
からの検出信号を増幅するプリアンプ17とから成る。
さらに、符号18は、上記インバータ2の出力電圧を高
電圧変圧器3の漏れインダクタンスと共に共振を起こさ
せ十分な電力を得るための共振用コンデンサである。
【0003】上記スキャナ回転部8に設けられた複数組
のスリップリング11a〜11cとブラシ12a〜12
cとの組み合わせによる伝送手段は、X線管5とX線検
出部7を高速で一方向へ連続回転させ短時間で複数の断
層像を計測しうるようにするためのものであるが、第一
及び第二のスリップリング11a,11bと第一及び第
二のブラシ12a,12bとで電源1からのX線発生用
の電力を電源1から高電圧変圧器3へ送り、第三のスリ
ップリング11cと第三のブラシ12cとでX線検出部
7からの検出信号を画像処理装置9へ送るようになって
いる。そして、上記スキャナ回転部8の具体的な構造
を、図8に示す。回転枠8aは中心部に被検体挿入用の
開口部19が形成された回転板8bを有し、この回転板
20の一側面に高電圧変圧器3と高電圧整流器4とX線
管5とX線検出部7とが搭載され、回転板8bと同心に
設けられた胴部8cの周りに複数個のスリップリング1
1a〜11cが平行に巻き付けられており、これらのス
リップリング11a〜11cに対して回転枠8aを支持
する固定枠部分(図示省略)に設けられた複数個のブラ
シ12a〜12cがそれぞれ摺接されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のX線CT装置においては、図8に示すように、スキ
ャナ回転部8において、電源1からのX線発生用の電力
を供給する第一及び第二のスリップリング11a,11
bと第一及び第二のブラシ12a,12bとが機械的な
摺接により電力を供給していたので、上記スリップリン
グ11a,11bとブラシ12a,12bとの間に大電
流が流れることによって、その接触部分に摩耗や腐食が
生じるものであった。すなわち、上記回転枠8aに搭載
されている高電圧変圧器3は、出力側に百数十kVもの
高電圧を発生させるもので、入力側との絶縁のために内
部に十分な絶縁距離を設けてあり、このために、数μH
〜数十μHの漏れインダクタンスがある。また、上記第
一及び第二のスリップリング11a,11bと第一及び
第二のブラシ12a,12bとを介して流れる電流は、
最大約400Aにもなる。このような状態で、上記回転
枠8aが回転するときにスリップリング11a,11b
と固定枠に設けられたブラシ12a,12bとの間に小
さな間隙が生じると、上記漏れインダクタンスの影響で
電流は流れ続けようとし、上記間隙にアークが発生して
局所的に高温になることがあった。そして、この高温に
よって上記スリップリング11a,11bやブラシ12
a,12bが摩耗したり腐食することがあった。従っ
て、従来は、上記スリップリング11a,11bの研磨や
ブラシ12a,12bの交換などの保守点検を、例え
ば、1〜2ケ月毎に定期的に行わなければならず、保守
点検に多くの労力と費用とを要するものであった。ま
た、上記保守点検が適切に行われない場合は、X線CT
装置全体の信頼性が低下することがあった。
【0005】そこで、本発明は、このような問題点に対
処し、連続回転方式のX線CT装置において、電源から
X線管側へ電力を供給する電力供給手段の保守点検を容
易とすると共に信頼性を向上することができるX線CT
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、直流電圧を発生する電源と、該電源か
らの直流電圧を交流に変換するインバータと、該インバ
ータからの交流電圧を昇圧する高電圧変圧器と、該高電
圧変圧器の出力電圧を整流する整流器、該整流器からの
直流電圧を供給されてX線を放射するX線管と、該X線
管から放射され被検体を透過した透過X線量分布を検出
すると共にその検出信号を増幅するX線検出部と、前記
X線管と前記X線検出部とを対向させて被検体の周りに
回転させるスキャナ回転部と、該スキャナ回転部のX線
検出部からの出力信号を処理して診断部位の断層像を再
構成する画像処理装置と、該画像処理装置からの出力信
号を入力して断層像を表示する画像表示装置と、前記ス
キャナ回転部には電源からX線管側へ電力を供給する手
段とを備えて成るX線CT装置において、前記電力供給
手段が、前記インバータの出力側に接続され、かつ前記
スキャナの固定枠に配置された第一の巻線と、前記高電
圧変圧器の入力側に接続され、かつ前記スキャナ回転部
の回転枠に前記第一の巻線に対向して配置された第二の
巻線との組み合わせから成り、前記第一の巻線により生
成された主磁束が前記第二の巻線により形成される主要
導磁器に導かれるように構成したものである。
【0007】さらに、本発明では、前記スキャナの固定
枠と前記スキャナ回転部の回転枠との間に、前記第一の
巻線を収容する第一の鉄心と、前記第二の巻線を収容す
る第二の鉄心とを対向して配置したものである。
【0008】さらに、本発明では、前記の第一の巻線,
第二の巻線,第一の鉄心,第二の鉄心のうち少なくとも
一つを複数に分割して配置したものである。
【0009】さらに、本発明では、前記第一の巻線また
は第二の巻線の複数に分割した巻線を並列に接続したも
のである。
【0010】さらに、本発明では、前記第一の巻線また
は第二の巻線の複数に分割した巻線を直列に接続したも
のである。
【0011】
【作用】このように構成されたX線CT装置は、スキャ
ナ回転部において電源からX線管側へ電力を供給する電
力供給手段として、第一の巻線と第二の巻線とを組み合
わせてなる電磁誘導送電手段を設けたことにより、従来
のスリップリングとブラシとの機械的な摺接によること
なく、電磁誘導作用によって非接触で所要の電力を供給
するように動作する。これにより、従来のような電力供
給部分の摩耗や腐食を防止し、電力供給手段の保守点検
を容易にすると共に信頼性を向上することができる。
【0012】次に、本発明では前記第一の巻線により生
成される主磁束が前記第二の巻線により形成される主要
導磁路に導かれるように磁気回路を構成しているので、
前記第一の巻線で発生された磁束は第一の鉄心及び第二
の鉄心を直接経由して第二の巻線の部分に導かれ、第二
の巻線に効率良く誘導電流を誘起することができる。
【0013】また、本発明では、巻線及び鉄心を複数に
分割したことにより、鉄心を分割して製作することが可
能となるので、個別に加工することができ、かつ組立て
においても第一の鉄心と第二の鉄心との間の隙間をでき
るだけ狭く調整することが可能となるので、電磁誘導送
電手段全体として磁気抵抗の小さい磁気回路を作ること
が可能となる。
【0014】また、本発明では第一の巻線または第二の
巻線を複数に分割して、分割した巻線を並列に接続して
いるが、この場合には、巻線を並列に接続することによ
り漏れインダクタンスの低減が可能となり、その結果と
して装置の高周波化を図ることができ、高電圧変圧器を
小形化することができる。
【0015】また、本発明では第二の巻線を複数に分割
して直列に接続しているが、この場合には第二の巻線の
出力電圧が巻線の分割数に応じて逓倍されるので高電圧
となる。その結果、次段の高電圧変圧器の入力電圧が高
くなるので、その分だけ高電圧変圧器の巻数比を小さく
することができ、高電圧変圧器を小形化することができ
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明によるX線CT装置の実
施例を示す全体構成のブロック図である。このX線CT
装置は、被検体の診断部位にX線を放射し、その透過X
線量分布を検出して、断層像を再構成し、画像として表
示するもので、図1に示すように、電源1と、インバー
タ2と、高電圧変圧器3と、高電圧整流器4と、X線管
5と、X線検出部7と、画像処理装置9と、画像表示装
置10とを有し、上記電源1からX線管5側へ電力を供
給する手段としてスキャナ回転部8に電磁誘導送電手段
19を備え、さらにX線検出部7から画像処理装置9へ
検出信号を送る手段としてスキャナ回転部8に設けられ
たスリップリング11cとブラシ12cとの組み合わせ
による伝送手段を用いて成る。
【0017】上記電源1は、直流電圧を発生するもの
で、図1においては商用の交流電源13と、この交流電
源13の電圧を所望の直流電圧に変換するコンバータ1
4と、このコンバータ14の出力電圧を平滑化するコン
デンサ15とから成っている。なお、この電源1は直流
電圧を発生するものであればよく、上記の構成に限ら
ず、例えばバッテリであってもよい。インバータ2は、
上記電源1から出力された直流電圧を高周波の交流に変
換するものである。また、高電圧変圧器3は、上記イン
バータ2から出力された交流電圧を昇圧するものであ
る。さらに、高電圧整流器4は、上記高電圧変圧器3の
出力電圧を直流の高電圧に変換(整流)するものであ
る。そして、以上の電源1とインバータ2と高電圧変圧
器3と高電圧整流器4とで、X線高電圧装置が構成され
る。
【0018】X線管5は、上記高電圧整流器4から出力
された直流高電圧を供給されて、被検体6に向けてX線
を放射するものである。そして、この被検体6を透過し
たX線は、X線検出部7へ入射する。このX線検出部7
は、上記X線管5から放射され被検体6を透過した透過
X線量分布を検出すると共にその検出信号を増幅するも
ので、上記の透過X線量分布を検出する検出器16と、
この検出器16からの検出信号を増幅するプリアンプ1
7とから成る。
【0019】また、画像処理装置9は、上記X線検出部
7からの出力信号を入力して処理し、被検体6の診断部
位の断層像を再構成するものである。さらに、画像表示
装置10は、上記画像処理装置9からの出力信号を入力
して断層像を表示するもので、例えばテレビモニタから
成る。なお、図1において、符号18は、上記インバー
タ2の出力電圧を高電圧変圧器3の漏れインダクタンス
とで共振を起こさせ十分な電力を得るための共振コンデ
ンサである。
【0020】そして、上記高電圧変圧器3と高電圧整流
器4とX線管5とX線検出部7とが、スキャナ回転部8
の回転枠8aに搭載されており、上記X線管5とX線検
出部7とが、被検体6を挟んで対向した状態で該被検体
6の周りに回転するようになっている。なお、回転枠8
aは、図8に示すと同様に、中心部に被検体挿入用の開
口部19が形成された回転板8bを有し、この回転板8
bの一側面には高電圧変圧器3と高電圧整流器4とX線
管5とX線検出部7が搭載され、また回転枠8aの胴部
8cの周りには検出信号伝送用のスリップリング11c
が設けられている。スリップリング11cに対向してス
キャナの固定枠(図示せず)にブラシ12cが設けられ
ている。
【0021】ここで、本発明においては、図1に示すよ
うに、電源1からX線管5側へ電力を供給する手段とし
てスキャナの固定枠部分とスキャナ回転部8の回転枠8
aとの間に電磁誘導送電手段19が設けられている。こ
の電磁誘導送電手段19は電磁誘導作用によって非接触
状態で所要の電力を供給するもので、その一端はインバ
ータ2の出力側に接続され、他端は高電圧変圧器3の入
力側に接続されている。この電磁誘導送電手段19は2
つの巻線を組み合わせたものである。第一の巻線20a
はインバータ2の出力側に接続され、かつスキャナの固
定枠に配置されている。第二の巻線20bは高電圧変圧
器3の入力側に接続され、かつ回転枠8a上に第一の巻
線20aと対向して配置されている。
【0022】次に、上記電磁誘導送電手段19の具体的
な構造を、図2を参照して説明する。図2(a)はスキ
ャナの固定枠21と回転枠22との位置関係を示す断面
図である。図2(b)は図2(a)において破線で囲ん
で示した電磁誘導送電手段19の部分を拡大して示す斜
視図である。先ず、上記回転枠22は、固定枠21の内
側にて軸方向にある距離だけ離して設けられた軸受23
a,23bによって回転可能に保持されている。固定枠
21の内周面と回転枠22の外周面にはそれぞれ対向し
て第一の鉄心24aと第二の鉄心24bが配置されてい
る。各々の鉄心は一体でも良いが、複数に分割されてい
ても良い。また、一方の鉄心が一体で、他方の鉄心が分
割されているという組み合わせでも良い。第一の鉄心2
4aに設けた溝にはインバータ2の出力側に接続された
第一の巻線20aが嵌め込み固定される。第二の鉄心2
4bに設けた溝にも同様に高電圧変圧器3の入力側に接
続された第二の巻線20bが嵌め込み固定される。この
とき、第一の巻線20aも、第二の巻線20aも第一の
鉄心24a,第二の鉄心24bの分割に合わせて小巻線に
分割されている。
【0023】上記の分割された小巻線は各々並列に接線
される。そして、上記それぞれの小巻線はスキャナの固
定枠22又は回転枠22の周上に適当な間隔をおいて配
列される(図5(a)参照)。この状態で、図2(b)
に示すように、それぞれの第一の巻線20aは、上記軸
受23a,23bの間にて固定枠21に配置された分割
された巻線と同数の別個の大きさの円弧形で断面がE字
形の鉄心に数ターン(図2(b)ではターン数が1の場
合について示した。)巻き付け、上記第一の巻線20a
で発生する磁束が上記各鉄心を介して第二の巻線20b
に鎖交するように図る。一方、第二の巻線20bは、同
じく軸受24a,24bの間にて上記第一の巻線20a
に対向して回転枠22にそれぞれ分割された巻線と同数
の別個の適当な大きさの円弧形で断面がE字形の鉄心に
数ターン巻かれている。このような構造にすることによ
って、対向する第一の巻線20a及び第二の巻線20
b、及び互いに対向する円弧状で断面がE字形の第一の
鉄心24aと同じく円弧状で断面がE字形の第二の鉄心
24bとで外鉄型の変圧器のような機構を実現する。な
お、それぞれの鉄心は殆ど隙間なく配列しても良いし、
電力変換効率をやや低下しても構わない場合には、ある
程度の間隔を設ける方法を採用することもあり得る。
【0024】電磁誘導送電手段を上記の如く構成するこ
とにより、図1においてインバータ2から供給された交
流電流が第一の巻線20aに流れると、図2(b)に示
すように、対向する第一の巻線20a及び第二の巻線2
0b、及び対向する円弧形で断面がE字形の第一の鉄心
24aと同じく円弧形で断面がE字形の第二の鉄心24
bとで構成された外鉄型の変圧器のような構成におい
て、磁気回路に磁束φが発生する。すると、磁束φに鎖
交している第二の巻線20bに電圧が誘起され、この第
二の巻線20bから図1に示す高電圧変圧器3に交流電
力を供給することができる。
【0025】図3は本発明の第二の実施例の要部を示し
たもので、図2と同様な表示のしかたをしている。この
実施例での電磁誘導送電手段19は第一の実施例と同じ
原理に従うものであるが、対向する第一の巻線20a及
び第二の巻線20b、及び対向する円弧形で断面がコの
字形の第一の鉄心24aと第二の鉄心24bとで構成さ
れる磁気回路において、内鉄型の変圧器と同様の磁束の
流れを作る方法とすることを特徴とするものである。こ
の実施例においても第一の鉄心24a及び第二の鉄心2
4bは複数に分割された場合と単一の場合とがあり得
る。
【0026】次に、図5を用いて巻線及び鉄心の分割に
ついて説明する。図5(a)は、第一の巻線20a,第
一の鉄心24aを複数に分割し、これに合わせて第二の
巻線20b,第二の鉄心24bも複数に分割した場合で
ある。このとき、分割した巻線はそれぞれ並列に接続し
ている。図5(b)は、第一の巻線20aと第一の鉄心
24aを複数に分割し、第二の巻線20bと第二の鉄心
24bは単体としたものである。図5(c)は、第一の
巻線20aと第一の鉄心24aを複数に分割し、第二の
巻線20bは単体とし、第二の鉄心24bを複数に分割
したものである。以上述べた如く、巻線と鉄心の分割に
ついては各種のバリエーションが考えられるが、本発明
で重要なことは上記第一の巻線20aで発生する磁束
が、上記各鉄心を介して第二の巻線20bに鎖交するよ
うに構成されていることである。また、E字形鉄心を用
いる方法はコの字形鉄心を使用する場合と比較して、鉄
心を励磁させるための電流(励磁電流)を小さくできる
方法として有効である。
【0027】上記第一及び第二の実施例のような構成と
して鉄心を分割すれば、それぞれの鉄心の大きさは小さ
くすることができ、製作上の寸法精度も向上させること
ができる。さらに、電磁誘導の電力変換効率は第一の鉄
心24aと第二の鉄心24bとの間隔を如何に小さくで
きるかでほぼ決定するため、それぞれの鉄心の位置を微
調整できる機構(図示省略)等を設けて、最適な間隔を
保って回転部を回転させれば、電力変換効率の向上も図
ることができる。また、第一の巻線20aまたは第二の
巻線20bの小巻線を並列に接続する場合には、漏れイ
ンダクンスを低減することも可能となり、インバータ2
の高周波化に対応することもできる。
【0028】また、上記第一及び第二の実施例では、固
定枠21の内周側と回転枠22の外周側に鉄心を設けた
場合のものを説明したが、本発明ではこれに限られず、
固定枠21と回転枠22の対向する各々の部分に巻線を
嵌め込むための溝を設け、それらの溝に第一の巻線20
a及び第二の巻線20bを嵌め込んでも良い。このと
き、固定枠21や回転枠22は軟鋼板等で製作しておけ
ば磁気回路として構成させることができる。
【0029】図4は、本発明の第三の実施例を示したも
のである。この実施例では、電磁誘導送電手段19は、
固定枠21と回転枠22のフランジ状部分に設けられて
いる。図4(b)に拡大図が示してあるが、図2の実施
例と比較した場合、円筒状の構成が円板状の構成に変わ
った以外はほぼ同じ構成である。鉄心間の隙間寸法精度
に関しては、本実施例の方が第一,第二実施例よりも良
くなるものと考えられる。その他の点での効果は、第
一,第二実施例と同じ効果が得られる。
【0030】なお、以上に示した実施例においては、対
向する鉄心24a,24bとの間には、二つ軸受23
a,23bで回転可能に支持されたスキャナの回転部8
がスムーズに回転しうる程度の小さな隙間が形成されて
いる。上記磁気回路に発生した磁束φの漏れ磁束が殆ど
生じないで、磁気回路の磁気抵抗が小さく、さらに上記
磁束φを確実に第二の巻線20bと鎖交するようにする
ためには、上記隙間はできるだけ小さくするのが望まし
い。そこで、上記二つの鉄心24a,24bの端面同士
が接触していても回転枠22の回転動作に支障がなく、
かつ摩耗の心配がない場合は、上記の隙間は形成しなく
てもよい。
【0031】また、各鉄心24a,24bはスキャナ固
定枠21、あるいはスキャナの回転枠22の円周上に配
置されるため、上記鉄心の断面積は比較的大きくできる
ため動作磁束密度が低く、鉄損は殆ど問題にならない。
従って、各鉄心24a,24bの材質は、鉄に限らず、珪
素鋼板,フェライト、その他の強磁性体又は常磁性体な
どを用いることも考えられるが、特に低損失の素材を選
択する必要はない。
【0032】また、以上の説明では、第一の巻線20a
と第二の巻線20bのターン数は同じとしたが、ターン
数の比を変化させれば、インバータ2や高電圧変圧器3
を含めた回路設計における自由度を増やすことができ
る。例えば、第二の巻線20bを第一の巻線20aより
も多く巻けば、電磁誘導送電手段19の出力側の電圧が
入力側よりも高くなり、その分高電圧変圧器3の巻数比
を小さくできる。その結果、高電圧変圧器3の小型化や
漏れインダクタンス、あるいは浮遊容量を減少させるこ
とも可能となる。
【0033】その他に、上記実施例においては、分割し
た巻線を並列接続することにしたが、場合によっては直
列に接続することも考えられる。これは、例えば第二の
巻線20bを直列接続すると、上述したようにターン数
を変化させた場合と同じく、高電圧変圧器3の巻数比を
小さく設計できるという効果が生まれる。
【0034】さらに、上記実施例では、鉄心の断面の形
状としてコの字形もしくはE字形とすることにしたが、
第一の巻線20aで発生した磁束が、第一の鉄心24a
及び第二の鉄心24bを介して第二の巻線20bに鎖交
するようにすれば、上記形状にかかわらず、他の形状に
することも可能である。例えば、図6のように漏れ磁束
を低減するために第二の鉄心24bが第一の鉄心24a
を包み込むような形状とすることは有効な手段である。
また、第一の巻線20aと第二の巻線20bには巻線に
発生する渦電流損を低減するためにリッツ線(Litz wir
e)を用いることも電力変換効率を向上するためには有
効である。
【0035】さらに、図1においては、インバータ2の
出力側に共振用のコンデンサ18を接続したものを示し
たが、このコンデンサ18は、高電圧変圧器3の漏れイ
ンダクタンスの影響で高周波の電流が高電圧変圧器3の
巻線に十分流れないことを改善する目的で挿入してあ
り、上記に限らず、第二の巻線20bと高電圧変圧器3
との間に挿入してもよいし、あるいは上記の改善が必要
ない場合には挿入しなくてもよい。
【0036】また、図1においては、スキャナ回転部8
のX線検出器7から検出信号を画像処理装置9へ送る手
段は、図4に示す従来例と同様にスリップリング11c
とブラシ12cとを用いたものとしたが、これに限ら
ず、上述の電磁誘導送電手段19と同様に、巻線20
a,20bを組み合わせて電磁誘導作用を利用して伝送
してもよいし、あるいは光,電波などを利用してもよ
い。
【0037】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されたので、
スキャナ回転部において電源からX線管側へ電力を供給
する電力供給手段として、第一の巻線と第二の巻線とを
組み合わせて成る電磁誘導送電手段を設けたことによ
り、従来のようなスリップリングとブラシとの機械的な
摺接によることなく、電磁誘導作用によって非接触的に
電力を供給することができる。これにより、従来のよう
な電力供給部分の摩耗や腐食の問題がなくなるので、電
力供給手段の保守点検が容易になると共に、装置全体の
信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるX線CT装置の実施例を示す全体
構成のブロック図である。
【図2】電磁誘導送電手段の具体的な構造の要部を示す
図である。
【図3】本発明の第二の実施例の要部を示す図である。
【図4】本発明の第三の実施例の要部を示した図であ
る。
【図5】本発明の要部である電磁誘導送電手段の第一の
巻線と第二の巻線,第一の鉄心と第二の鉄心の分割及び
その組み合わせを示した図である。
【図6】本発明での漏れ磁束の低減対策構造例を示した
ものである。
【図7】従来のX線CT装置を示す全体構成のブロック
図である。
【図8】従来例によるスキャナ回転部の具体的な構造を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 電源 2 インバータ 3 高電圧変圧器 8 スキャナ回転部 8a,22 スキャナ回転部の回転枠 11a〜11c スリップリング 12a〜12c ブラシ 19 電磁誘導送電手段 20a 第一の巻線 20b 第二の巻線 21 スキャナの固定枠 24a 第一の鉄心 24b 第二の鉄心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 倫行 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分工場日立研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電圧を発生する電源と、該電源からの
    直流電圧を交流に変換するインバータと、該インバータ
    からの交流電圧を昇圧する高電圧変圧器と、該高電圧変
    圧器の出力電圧を整流する整流器、該整流器からの直流
    電圧を供給されてX線を放射するX線管と、該X線管か
    ら放射され被検体を透過した透過X線量分布を検出する
    と共にその検出信号を増幅するX線検出部と、前記X線
    管と前記X線検出部とを対向させて被検体の周りに回転
    させるスキャナ回転部と、該スキャナ回転部のX線検出
    部からの出力信号を処理して診断部位の断層像を再構成
    する画像処理装置と、該画像処理装置からの出力信号を
    入力して断層像を表示する画像表示装置と、前記スキャ
    ナ回転部には電源からX線管側へ電力を供給する手段と
    を備えて成るX線CT装置において、前記電力供給手段
    が、前記インバータの出力側に接続され、かつ前記スキ
    ャナの固定枠に配置された第一の巻線と、前記高電圧変
    圧器の入力側に接続され、かつ前記スキャナ回転部の回
    転枠に前記第一の巻線に対向して配置された第二の巻線
    との組み合わせから成り、前記第一の巻線により生成さ
    れた主磁束が前記第二の巻線により形成される主要導磁
    器に導かれるように構成されたことを特徴とするX線C
    T装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のX線CT装置において、前
    記スキャナの固定枠と前記スキャナ回転部の回転枠との
    間に、前記第一の巻線を収容する第一の鉄心と、前記第
    二の巻線を収容する第二の鉄心とを対向して配置したこ
    とを特徴とするX線CT装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のX線CT装置にお
    いて、前記第一の巻線,第二の巻線,第一の鉄心,第二
    の鉄心のうち少なくとも一つを複数に分割して配置した
    ことを特徴とするX線CT装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のX線CT装置において、前
    記第一の巻線または第二の巻線の複数に分割した巻線を
    並列に接続したことを特徴とするX線CT装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載のX線CT装置において、前
    記第一の巻線または第二の巻線の複数に分割した巻線を
    直列に接続したことを特徴とするX線CT装置。
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