JPH08336852A - 未発泡部を有する合成樹脂発泡成形品の製造方法 - Google Patents

未発泡部を有する合成樹脂発泡成形品の製造方法

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JPH08336852A
JPH08336852A JP7144528A JP14452895A JPH08336852A JP H08336852 A JPH08336852 A JP H08336852A JP 7144528 A JP7144528 A JP 7144528A JP 14452895 A JP14452895 A JP 14452895A JP H08336852 A JPH08336852 A JP H08336852A
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Japan
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synthetic resin
cavity
mold
resin material
expandable
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JP7144528A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Iwamatsu
康之 岩松
Toshinori Sakata
利範 阪田
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Kyocera Chemical Corp
Original Assignee
Toshiba Chemical Corp
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Publication date
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Publication of JPH08336852A publication Critical patent/JPH08336852A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C44/00Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
    • B29C44/02Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles for articles of definite length, i.e. discrete articles
    • B29C44/04Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles for articles of definite length, i.e. discrete articles consisting of at least two parts of chemically or physically different materials, e.g. having different densities
    • B29C44/0415Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles for articles of definite length, i.e. discrete articles consisting of at least two parts of chemically or physically different materials, e.g. having different densities by regulating the pressure of the material during or after filling of the mould, e.g. by local venting

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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 合成樹脂発泡成形品が肉厚でかつ一部に未発
泡部を有し、表面が円滑であり、しかもヒケ等の表面欠
陥や反りあるいは捩じれ等の変形もない、合成樹脂発泡
成形品の製造方法を提供すること。 【構成】 発泡性合成樹脂材料がガス・カウンタープレ
ッシャー成形装置のキャビティ内へ導入され、キャビテ
ィ内に流延される。キャビティ内に流延した発泡性合成
樹脂材料の一部の領域は、金型に設けられた突設部によ
り他の領域に比べて薄肉となっている。そのため、発泡
性合成樹脂材料の一部の領域は他の領域に先がけて冷却
され、未発泡のまま硬化される。次いで、キャビティ内
は減圧されて、発泡性合成樹脂材料の他の領域を発泡さ
せ硬化させる。こうして、減圧により発泡した肉厚の他
の領域で強度等は維持されていながら一部に未発泡部を
有する合成樹脂発泡成形品が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、未発泡部を有する合成
樹脂発泡成形品の製造方法に係り、特にガス・カウンタ
ープレッシャー成形方法において発泡性合成樹脂組成物
の一部の領域を未発泡とし、発泡性合成樹脂組成物の他
の領域を発泡することを特徴とした未発泡部を有する合
成樹脂発泡成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば射出成形等の成形方法によ
り製造された合成樹脂発泡成形品の肉厚が厚くなると、
製造された肉厚の合成樹脂発泡成形品においては、ゲー
トシーリング後の冷却過程における不均一な内部収縮に
よるヒケ等の表面欠陥や成形後の内部応力の緩和あるい
は収縮による反りあるいは捩じれ等の変形が発生し、製
造された肉厚の合成樹脂発泡成形品は歪んだものとな
る。
【0003】そこで、製造された肉厚の合成樹脂発泡成
形品にヒケ等の表面欠陥や反りあるいは捩じれ等の変形
を発生させない成形方法として、低発泡射出成形方法が
開発された。
【0004】しかしながら、低発泡射出成形方法におい
ては、合成樹脂材料の発泡成形に伴う問題が発生する。
こうした問題として、例えば金型表面の転写性の問題が
挙げられる。
【0005】すなわち、低発泡射出成形方法において
は、発泡性合成樹脂材料が発泡しつつ金型のキャビティ
表面を流延するため発泡による気泡が金型のキャビティ
表面に押し付けられて潰れ、その結果、製造される合成
樹脂発泡成形品の表面に流れ模様が生成する。さらに、
発泡性合成樹脂材料が成形機シリンダ内で発泡するのを
防止するために発泡性合成樹脂材料の温度を低く保つ必
要があり、そのため合成樹脂発泡成形品の表面にウェル
ドラインが発生する。
【0006】そこで、低発泡射出成形方法における金型
表面の転写性等の問題を解消し、合成樹脂発泡成形品の
表面に発生する流れ模様あるいはウェルドラインを防止
する方法として、例えば特開平05−269778にみ
られるガス・カウンタープレッシャー成形方法が開発さ
れた。
【0007】ガス・カウンタープレッシャー成形方法
は、加圧した金型のキャビティ内に発泡性合成樹脂組成
物を導入して流延させ、次いで金型のキャビティ内を減
圧することにより発泡性合成樹脂組成物を金型のキャビ
ティ内で発泡させ、所定の合成樹脂発泡成形品を製造す
る方法である。したがって、製造された合成樹脂発泡成
形品の表面は円滑であり、しかもヒケ等の表面欠陥や反
りあるいは捩じれ等の変形が発生しない。
【0008】近年、コストダウンあるいは軽量化等の要
請が高まり、従来合成樹脂で製造されていなかった製品
にまで樹脂化の波はおしよせてきている。
【0009】例えば、釘が打ち付けられているパチンコ
台の板は従来木製であるが、コストダウンあるいは軽量
化等の要請により合成樹脂製品に切り替える動きがあ
る。
【0010】パチンコ台の板は、釘を打ち付ける必要上
剛性を高く保たなければならず、したがって肉厚を最低
でも3〜6mmとしなければならない。このため、パチ
ンコ台の板を製造するにあたっては、前述したガス・カ
ウンタープレッシャー成形方法の適用が好ましく、実際
ガス・カウンタープレッシャー成形方法において、肉厚
でも表面が円滑であり、しかもヒケ等の表面欠陥や反り
あるいは捩じれ等の変形もない板状の合成樹脂発泡成形
品が得られている。
【0011】しかしながら、一般に、パチンコでは音お
よび光により遊戯中の雰囲気を盛り上げており、そのた
めパチンコ台の裏面から例えば明滅する光をあてて表面
に透過させ、演出効果を高めることは常套手段となって
いる。つまり、パチンコ台の板にあっては、光透過性は
要求される基本的かつ重要な特性となっている。したが
って、パチンコ台の板にあっては、少なくともその一部
が光を乱反射させずに透過させるものでなければならな
い。
【0012】すなわち、肉厚で、かつ光を乱反射させず
に透過させる透明部を有する合成樹脂発泡成形品の製造
が要求されているのである。
【0013】前述したように、ガス・カウンタープレッ
シャー成形方法は合成樹脂によりパチンコ台の板等を製
造するについては最も好ましい方法である。しかし、ガ
ス・カウンタープレッシャー成形方法では合成樹脂発泡
成形品の表面に発生する発泡による流れ模様等の荒れを
防止する観点から、金型のキャビティ表面にスキン層が
形成された後に内部発泡を行っている。つまり、製造さ
れた合成樹脂発泡成形品の内部には気泡が生成してお
り、この気泡は有色の合成樹脂材料を使用して合成樹脂
発泡成形品を製造した場合には何等問題とならなかった
が、透明の合成樹脂材料を使用して合成樹脂発泡成形品
を製造した場合には合成樹脂発泡成形品の内部に白く気
泡が確認でき、そのため製造された合成樹脂発泡成形品
のどの点においても光を乱反射させずに透過させること
が不可能であった。
【0014】すなわち、ガス・カウンタープレッシャー
成形方法においては、光を透過させる透明部を有する合
成樹脂発泡成形品を製造することができないという問題
があった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の問題を解消すべくなされたもので、一部に未発泡
部を有し、表面が円滑であり、しかもヒケ等の表面欠陥
や反りあるいは捩じれ等の変形もない、合成樹脂発泡成
形品の製造方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の透明部を有する
合成樹脂発泡成形品の製造方法は、加圧した金型のキャ
ビティ内に発泡性合成樹脂組成物を導入して流延させ、
前記金型のキャビティ内を減圧することにより前記発泡
性合成樹脂組成物を前記金型のキャビティ内で発泡させ
るガス・カウンタープレッシャー成形方法において、前
記金型のキャビティ内に流延した前記発泡性合成樹脂組
成物の一部の領域を前記金型のキャビティ内を減圧して
も発泡しない程度にまで硬化させ、しかる後に前記金型
のキャビティ内を減圧することにより前記発泡性合成樹
脂組成物の他の領域を発泡させることを特徴としてい
る。
【0017】本発明において使用される金型としては、
例えばコールドホビング法や電鋳法あるいは放電加工法
等で製造され、所望の製品が成形可能な金型が使用され
る。また、発泡性合成樹脂材料が供給される際の金型温
度は、通常40〜70℃である。さらに、金型に設置さ
れたゲート数は、成形する製品の形状、大きさ等で適宜
選択され、1つであっても、また複数設けられてもよ
い。
【0018】加圧された金型のキャビティ内の圧力は、
通常10〜15Kg/cm2 とすることが好ましく、加
圧ガスとしては、例えば窒素ガスあるいはエア(空気)
等が使用できる。
【0019】発泡性合成樹脂材料を供給するノズル部
は、オープンノズルに限定されるものではなく例えばニ
ードルノズルスライドノズル機械式開閉ノズル等も使用
でき、また、発泡性合成樹脂材料がノズル部から射出さ
れる射出圧力は、通常80〜120MPa程度とするこ
とが好ましい。
【0020】本発明による合成樹脂としては、一般の多
くの熱可塑性樹脂、例えばポリプロピレン、ポリスチレ
ン、アクリロニトリル−スチレン共重合体等が使用でき
るがこれらに限定されるものではない。
【0021】また、合成樹脂に添加する発泡剤として
は、例えばアゾジカルボンアミド、ジニトロペンタメチ
レンテトラミン、4,4−オキシビスベンゼンスルホニ
ルヒドラジド等が使用できる。
【0022】合成樹脂と合成樹脂に添加する発泡剤との
組み合わせおよび混合比は、合成樹脂発泡成形品に要求
される特性等により適宜決定されるものであるが、通
常、合成樹脂に添加する発泡剤の量は、1.5〜2.5
wt%とすることが望ましい。ガス・カウンタープレッ
シャー成形装置のキャビティ内へ導入される発泡性合成
樹脂材料の温度は、発泡性合成樹脂材料がキャビティ内
に流延できる範囲内で適宜決定される。
【0023】本発明においては、発泡性合成樹脂材料を
発泡させるにはフルショット法あるいはショートショッ
ト法等が適用でき、特にフルショットカウンタープレッ
シャー法あるいはUSMフォームプロセス等の使用が好
ましい。
【0024】本発明においては、合成樹脂発泡成形品の
形状は板状のものに限られず、例えば半球状のものでも
よい。また、合成樹脂発泡成形品の肉厚も特に限定され
ないが、通常は5〜10mm程度で良好な合成樹脂発泡
成形品が得られる。さらに、合成樹脂発泡成形品の未発
泡とする領域は任意の形状と肉厚が選択可能である。ま
た、本発明においては、キャビティ内に流延した発泡性
合成樹脂材料の一部の領域を他の領域に先立って発泡し
ない程度にまで硬化すればよいので、その硬化方法は冷
却によるものだけに限定されるものではなく、例えば紫
外線の照射等により硬化することも可能である。
【0025】
【作用】本発明においては、発泡性合成樹脂材料がガス
・カウンタープレッシャー成形装置のキャビティ内へ導
入され、キャビティ内に流延される。キャビティ内に流
延した発泡性合成樹脂材料の一部の領域は、金型に設け
られた突設部により他の領域に比べて薄肉となってい
る。そのため、発泡性合成樹脂材料の一部の領域は他の
領域に先がけて冷却され、未発泡のまま硬化される。次
いで、キャビティ内は減圧されて発泡性合成樹脂材料の
他の領域を発泡させ硬化させる。こうして、減圧により
発泡した肉厚の他の領域で強度等は維持されていながら
一部に未発泡部を有する合成樹脂発泡成形品が得られ
る。
【0026】
【実施例】以下に、本発明による未発泡部を有する合成
樹脂発泡成形品の製造方法の一実施例について、詳細に
説明する。
【0027】図1は、本発明によるガス・カウンタープ
レッシャー成形装置1の概略図であり、図2はガス・カ
ウンタープレッシャー成形装置1の金型3をゲート部4
側より見た正面図である。
【0028】これらの図において、ガス・カウンタープ
レッシャー成形装置1は合成樹脂発泡成形品に所定の形
状を付与するキャビティ5を構成する金型2および金型
3、金型2に軸対称的に突設された4つの突設部6、発
泡性合成樹脂材料を供給するオープンノズル7、供給さ
れた発泡性合成樹脂材料をキャビティ5内へ導入するた
めのランナ部8およびスプルー部9とからその主要部が
構成されている。
【0029】また、10は金型2および金型3の気密性
を高めるためのOリングであり、11は金型2および金
型3との金型分離面である。キャビティ5の外形は40
0×430×3〜5mm、突設部6の外形は140×1
5×2mmであり、キャビティ5内の容積は850cm
3 である。また、スプルー部9の形状は長さ55mm、
オープンノズル7側の太さは5mmφでオープンノズル
7の反対側の太さは7mmφである。さらに、ランナ部
8は断面が10×7×10mmの台形であり、ゲート4
の形状は長さ130mm、断面は最大が13mmφであ
り最小が4mmφである。なお、以下の実施例におい
て、各図に共通する部分には、同一符号を付して重複す
る説明は省略することとする。
【0030】次に、本発明によるガス・カウンタープレ
ッシャー成形方法を、図3及び図4に示したパチンコ台
の板12を成形する場合を例に詳細に説明する。
【0031】はじめに、ABS樹脂(エスチレンABS
490、新日鉄化学)に発泡剤(アゾジカルボンアミ
ド)を2wt%の割合で添加した発泡性合成樹脂材料を
230℃まで加熱し、流動状態とした。この発泡性合成
樹脂材料をスプルー部9と密着したオープンノズル7よ
り射出圧力200MPa、射出率967cm3 /sec
でガス・カウンタープレッシャー成形装置1のキャビテ
ィ5内へランナ部8およびスプルー部9を通して4つの
ゲート4より925cm3 導入し、発泡性合成樹脂材料
を流延させた。このとき、キャビティ5内の圧力はエア
により10kg/cm2 程度に保たれ、金型2および金
型3の間の型締力は約100t、金型温度は約60℃に
調整されている。図1におけるキャビティ5の厚みは5
mm、突設部6の厚みは2mmであるから、突設部6に
より規定された未発泡とする領域の厚さは3mmであ
る。後述するように、本実施例と同様の成形条件におい
ては、板厚が3mmのときオープンノズル7より発泡性
合成樹脂材料を射出開始後6.7秒後に発泡性合成樹脂
材料が軟化温度以下に達して硬化することが確かめられ
ている。
【0032】実施例では、未発泡とする領域の板厚が3
mmであり、他の領域の板厚が5mmであるので、オー
プンノズル7より発泡性合成樹脂材料を射出して6.7
秒経過し、突設部6により規定された一部の領域で発泡
性合成樹脂材料が軟化温度以下に達して未発泡のまま硬
化した後に、キャビティ5内の圧力を3kg/cm2
度まで減圧して、他の領域においてのみ発泡性合成樹脂
材料を発泡させた。したがって、発泡性合成樹脂材料の
一部の領域、すなわち板厚が3mmの領域では他の領
域、すなわち板厚が5mmの領域に先立って未発泡のま
ま硬化が起こり、その後に減圧しても硬化部ではもはや
発泡は起こらないため気泡が生じず、透明状態となる。
こうして、減圧により発泡した肉厚の他の領域で強度等
は維持されていながら一部に未発泡部を有する合成樹脂
発泡成形品が得られる。
【0033】図3は、こうして製造されたパチンコ台の
板12の斜視図であり、図4は図3におけるA−B面で
切断した場合の断面図である。
【0034】図3および図4から明らかなように、突設
部6により規定され、他の領域に先立って発泡性合成樹
脂材料の軟化点以下に到達して未発泡のまま硬化した未
発泡部である穴部13は、発泡による気泡が存在しない
ため、光を乱反射させずに透過させる透明部となってい
る。一方、減圧により発泡した他の領域は、内部に多く
の気泡を有するため全体的に白色となっている。
【0035】したがって、本発明の合成樹脂発泡成形品
の製造方法では、ガス・カウンタープレッシャー成形方
法によりながらも一部の領域は未発泡として気泡を発生
させないために、一部の領域で透明部を有する合成樹脂
発泡成形品を得ることが可能となる。なお、パチンコ台
の板12においては、発泡した他の領域は肉厚であるた
め強度等は維持されており、表面も円滑であり、しかも
ヒケ等の表面欠陥や反りあるいは捩じれ等の変形もな
く、ガス・カウンタープレッシャー成形方法の利点はそ
のまま発揮されている。
【0036】実施例においては、未発泡とする領域を他
の領域より薄肉とし、他の領域に先がけて冷却、硬化さ
せることで気泡の発生を抑え、次いで減圧して結果とし
て透過性の穴部13を有するパチンコ台の板12を製造
した。そのため、板厚ごとに発泡性合成樹脂材料がキャ
ビティ5内で示す温度と時間との関係を解析しておくこ
とは必須要件である。
【0037】一例として、板厚を一定としたとき、オー
プンノズル7より射出した発泡性合成樹脂材料がキャビ
ティ5内で示す温度と時間との関係を解析した結果を示
す。なお、発泡性合成樹脂材料の流動解析には、MOL
DFLOW(熱可塑性樹脂流動解析ソフト、MOLDF
LOW社製)を使用し、この結果から、前述したパチン
コ台の板12の製造でオープンノズル7より発泡性合成
樹脂材料を射出してから減圧するまでの時間が決定され
た。
【0038】図5は、図1におけるガス・カウンタープ
レッシャー成形装置1を用いて製造され内部が未発泡で
ある板14を示している。図5における板14を製造す
るにあたっては、スプルー部9の形状を長さ30mm、
オープンノズル7側の太さを1.5mmφ、オープンノ
ズル7の反対側の太さを2.5mmφとし、ランナ部8
の形状を長さ10mm、太さを2.5mmφとしてい
る。また、ゲート4の形状は長さ2mm、断面は5×1
mmであり、キャビティ5の外形は50×50の正方形
で、かつキャビティ5の厚みを1、2、3、4、5mm
としている。ただし、他の成形条件は図1における条件
と同一である。
【0039】さて、上記発泡性合成樹脂材料の軟化温度
は約150℃であるが、板14の板厚を1mmとした場
合、図6に示されたように発泡性合成樹脂材料が軟化温
度であり、硬化が始まる約150℃に達する時間は、オ
ープンノズル7より発泡性合成樹脂材料を射出してから
約1.2秒後である。
【0040】同様にして、板14の板厚をそれぞれ2m
mあるいは3mmとした場合、図7および図8に示され
たように発泡性合成樹脂材料が軟化温度であり硬化が始
まる約150℃に達する時間は、オープンノズル7より
発泡性合成樹脂材料を射出してからそれぞれ約3.1秒
後、6.7秒後である。また、板14の板厚をそれぞれ
4mmあるいは5mmとした場合には、図9および図1
0に示されたように発泡性合成樹脂材料が軟化温度であ
り硬化が始まる約150℃に達する時間は、オープンノ
ズル7より発泡性合成樹脂材料を射出してからそれぞれ
10秒以上であり、板厚を4mmとした方が板厚を5m
mとしたときに比べて早い時間で到達している。
【0041】したがって、板厚のある組、例えば(5m
m、3mm)を選択したとき、板厚3mmの領域を透明
にするためには、板厚3mmのときにオープンノズル7
より射出した発泡性合成樹脂材料が、軟化温度であり硬
化が始まる約150℃に達するまでの時間約6.7秒後
の間から、板厚5mmのときにオープンノズル7より射
出した発泡性合成樹脂材料が、軟化温度であり硬化が始
まる約150℃に達するまでの間において減圧すればよ
いことが理解できる。このとき、透明にする領域が軟化
温度であり硬化が始まる温度に到達した後、ただちに減
圧することが好ましいので、板厚の組(5mm、3m
m)を選択した場合には、オープンノズル7より射出し
てから約6.7秒後に減圧することになる。また、例え
ば板厚のある組、例えば(5mm、2mm)を選択した
とき、同様にして板厚2mmの領域を透明にするために
は、オープンノズル7より発泡性合成樹脂材料を射出し
てから約3.1秒後に減圧する。
【0042】こうして、ある領域を未発泡とする場合に
ついて、オープンノズル7より発泡性合成樹脂材料を射
出してから減圧するまでの時間が適宜決定される。
【0043】なお、オープンノズル7より発泡性合成樹
脂材料を射出してから軟化温度であり硬化が始まる温度
に到達するまでの時間は、合成樹脂材料、発泡剤の種類
とそれらの混合比、発泡性合成樹脂材料の加熱温度、金
型温度、板厚等に依存して変動するが、上述したよう
に、各条件の下で板厚を一定としてオープンノズル7よ
り射出した発泡性合成樹脂材料が示す温度と時間との関
係を解析することで、ある条件の下で、板厚のある組を
選択した場合に最適な減圧に至るまでの最適時間が決定
できる。
【0044】また、実施例では、本発明を未発泡部が透
明となる合成樹脂発泡成形品の製造に適用したが、未発
泡部は気泡が発生していないため緻密であり硬度等が高
くなることから、本発明は例えば一部に不透明な高硬度
の領域を有する合成樹脂発泡成形品の製造にも適用可能
である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
発泡性合成樹脂材料の一部の領域を未発泡のまま他の領
域に先がけて硬化させて気泡の発生を抑え、次いで他の
領域で発泡して硬化させたために肉厚の合成樹脂発泡成
形品の一部に未発泡部を有し、表面が円滑であり、しか
もヒケ等の表面欠陥や反りあるいは捩じれ等の変形もな
い、合成樹脂発泡成形品の製造方法を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるガス・カウンタープレッシャー成
形装置1の概略図。
【図2】ガス・カウンタープレッシャー成形装置1の金
型3をゲート部4側より見た正面図。
【図3】本発明により製造されたパチンコ台の板12の
斜視図。
【図4】図3におけるパチンコ台の板12をA−B面で
切断した場合の断面図。
【図5】本発明によりにより製造された透明な板14を
示す図。
【図6】図5における板14の肉厚が1mmのとき、オ
ープンノズル7より射出した発泡性合成樹脂材料がキャ
ビティ5内で示した温度と時間との関係を示す図。
【図7】図5における板14の肉厚が2mmのとき、オ
ープンノズル7より射出した発泡性合成樹脂材料がキャ
ビティ5内で示した温度と時間との関係を示す図。
【図8】図5における板14の肉厚が3mmのとき、オ
ープンノズル7より射出した発泡性合成樹脂材料がキャ
ビティ5内で示した温度と時間との関係を示す図。
【図9】図5における板14の肉厚が4mmのとき、オ
ープンノズル7より射出した発泡性合成樹脂材料がキャ
ビティ5内で示した温度と時間との関係を示す図。
【図10】図5における板14の肉厚が5mmのとき、
オープンノズル7より射出した発泡性合成樹脂材料がキ
ャビティ5内で示した温度と時間との関係を示す図。
【符号の説明】
1……ガス・カウンタープレッシャー成形装置1 2……金型 3……金型 4……ゲート 5……キャビティ 6……突設部 7……オープンノズル 8……ランナ部 9……スプルー部 10……Oリング 11……金型2および金型3との金型分離面 12……パチンコ台の板 13……穴部 14……透明板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧した金型のキャビティ内に発泡性合
    成樹脂組成物を導入して流延させ、前記金型のキャビテ
    ィ内を減圧することにより前記発泡性合成樹脂組成物を
    前記金型のキャビティ内で発泡させるガス・カウンター
    プレッシャー成形方法において、 前記金型のキャビティ内に流延した前記発泡性合成樹脂
    組成物の一部の領域を前記金型のキャビティ内を減圧し
    ても発泡しない程度にまで硬化させ、しかる後に前記金
    型のキャビティ内を減圧することにより前記発泡性合成
    樹脂組成物の他の領域を発泡させることを特徴とする未
    発泡部を有する合成樹脂発泡成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記発泡性合成樹脂組成物の一部の領域
    の硬化は、前記発泡性合成樹脂組成物を軟化温度以下に
    保持して行うことを特徴とする請求項1に記載の未発泡
    部を有する合成樹脂発泡成形品の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記加圧した金型のキャビティ内への前
    記発泡性合成樹脂組成物の導入は、前記金型に設置され
    た複数のゲートから行うことを特徴とする請求項1ある
    いは2のいずれか1に記載の未発泡部を有する合成樹脂
    発泡成形品の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009107276A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Canon Inc 熱可塑性樹脂の射出成形方法
JP2009172780A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Sekisui Chem Co Ltd 発泡射出成形品の製造方法
JP2013226841A (ja) * 2013-07-04 2013-11-07 Canon Inc 熱可塑性樹脂の射出成形方法

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