JPH08336902A - X線機器用部材 - Google Patents
X線機器用部材Info
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- JPH08336902A JPH08336902A JP7170396A JP17039695A JPH08336902A JP H08336902 A JPH08336902 A JP H08336902A JP 7170396 A JP7170396 A JP 7170396A JP 17039695 A JP17039695 A JP 17039695A JP H08336902 A JPH08336902 A JP H08336902A
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- ray
- ray equipment
- woven fabric
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- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 X線機器用部材において、特定の強化繊維織
物を用いたFRPを含む部材とすることにより、軽量化
をはかりつつ、X線写真にFRP中の織物の目が出ない
ようにする。 【構成】 複数層の強化繊維材に樹脂が含浸されてなる
繊維強化プラスチックをX線透過部に用いたX線機器用
部材において、少なくとも1層の強化繊維材が、単糸の
糸幅が3〜16mm、糸幅/厚み比が20以上の扁平な
強化繊維糸をたて糸とよこ糸の少なくとも一方とする強
化繊維織物であって、前記たて糸とよこ糸の少なくとも
一方は織物の状態で繊維が並行しており、かつ、カバー
ファクターが95〜100%である扁平糸織物からなる
ことを特徴とするX線機器用部材。
物を用いたFRPを含む部材とすることにより、軽量化
をはかりつつ、X線写真にFRP中の織物の目が出ない
ようにする。 【構成】 複数層の強化繊維材に樹脂が含浸されてなる
繊維強化プラスチックをX線透過部に用いたX線機器用
部材において、少なくとも1層の強化繊維材が、単糸の
糸幅が3〜16mm、糸幅/厚み比が20以上の扁平な
強化繊維糸をたて糸とよこ糸の少なくとも一方とする強
化繊維織物であって、前記たて糸とよこ糸の少なくとも
一方は織物の状態で繊維が並行しており、かつ、カバー
ファクターが95〜100%である扁平糸織物からなる
ことを特徴とするX線機器用部材。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線機器用部材に関
し、とくに繊維強化プラスチック(以下、FRPとも言
う。)を用いた、天板やフイルム密着板、フイルムカセ
ッテ等のX線機器用部材に関する。
し、とくに繊維強化プラスチック(以下、FRPとも言
う。)を用いた、天板やフイルム密着板、フイルムカセ
ッテ等のX線機器用部材に関する。
【0002】
【従来の技術】FRPは、軽量でありながら優れた機械
的特性を有しており、かつ、とくに炭素繊維やアラミド
繊維を強化繊維としたFRPは優れたX線透過性を有し
ていることから、各種X線機器用部材において、X線透
過性が要求される部位に用いる材料として注目され始め
ている。
的特性を有しており、かつ、とくに炭素繊維やアラミド
繊維を強化繊維としたFRPは優れたX線透過性を有し
ていることから、各種X線機器用部材において、X線透
過性が要求される部位に用いる材料として注目され始め
ている。
【0003】FRPは、通常、複数層の強化繊維材に樹
脂が含浸され、成形されたものに構成されるが、成形
前、成形時の取扱い易さ、型への沿わせ易さ、成形後の
FRPとして優れた特性が得られること等の面から、強
化繊維材として織物の形態にした強化繊維織物が多用さ
れている。
脂が含浸され、成形されたものに構成されるが、成形
前、成形時の取扱い易さ、型への沿わせ易さ、成形後の
FRPとして優れた特性が得られること等の面から、強
化繊維材として織物の形態にした強化繊維織物が多用さ
れている。
【0004】この強化繊維織物の強化繊維糸に炭素繊維
糸やアラミド繊維糸を用いてFRPに成形すると、良好
なX線の透過性を有し、弱いX線で必要な部位を透過さ
せることができるので、人体への被爆量を低減できる。
糸やアラミド繊維糸を用いてFRPに成形すると、良好
なX線の透過性を有し、弱いX線で必要な部位を透過さ
せることができるので、人体への被爆量を低減できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
弱いX線を使うと、FRP中の、強化繊維が存在しない
樹脂部を透過したX線と、強化繊維存在部を透過したX
線との強度の差(強度の比率)が大きくなり、X線フイ
ルムに撮影される写真に、FRP中の織物の目が出やす
くなる。織物の目が写るのを防止するには、織物のカバ
ーファクターを100%近くに上げ、強化繊維が存在し
ない樹脂部を無くせばよいが、従来の強化繊維織物では
このような高いカバーファクターを得るのが困難であっ
た。
弱いX線を使うと、FRP中の、強化繊維が存在しない
樹脂部を透過したX線と、強化繊維存在部を透過したX
線との強度の差(強度の比率)が大きくなり、X線フイ
ルムに撮影される写真に、FRP中の織物の目が出やす
くなる。織物の目が写るのを防止するには、織物のカバ
ーファクターを100%近くに上げ、強化繊維が存在し
ない樹脂部を無くせばよいが、従来の強化繊維織物では
このような高いカバーファクターを得るのが困難であっ
た。
【0006】本発明は、このような現状に着目し、とく
にX線機器用部材のX線の透過性が要求される部位にお
いて、該部位を特定の強化繊維織物を用いたFRPを含
む部材から構成することにより、目標とする軽量化をは
かりつつ、X線写真に織物の目が出ないようにすること
を目的とする。
にX線機器用部材のX線の透過性が要求される部位にお
いて、該部位を特定の強化繊維織物を用いたFRPを含
む部材から構成することにより、目標とする軽量化をは
かりつつ、X線写真に織物の目が出ないようにすること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
X線機器用部材は、複数層の強化繊維材に樹脂が含浸さ
れてなる繊維強化プラスチックをX線透過部に用いたX
線機器用部材において、少なくとも1層の強化繊維材
が、単糸の糸幅が3〜16mm、糸幅/厚み比が20以
上の扁平な強化繊維糸をたて糸とよこ糸の少なくとも一
方とする強化繊維織物であって、前記たて糸とよこ糸の
少なくとも一方は織物の状態で繊維が並行しており、か
つ、カバーファクターが95〜100%である扁平糸織
物からなることを特徴とするものからなる。カバーファ
クターは、好ましくは98〜100%である。
X線機器用部材は、複数層の強化繊維材に樹脂が含浸さ
れてなる繊維強化プラスチックをX線透過部に用いたX
線機器用部材において、少なくとも1層の強化繊維材
が、単糸の糸幅が3〜16mm、糸幅/厚み比が20以
上の扁平な強化繊維糸をたて糸とよこ糸の少なくとも一
方とする強化繊維織物であって、前記たて糸とよこ糸の
少なくとも一方は織物の状態で繊維が並行しており、か
つ、カバーファクターが95〜100%である扁平糸織
物からなることを特徴とするものからなる。カバーファ
クターは、好ましくは98〜100%である。
【0008】上記たて糸とよこ糸の少なくとも一方を、
上記扁平な強化繊維糸を複数積層した形態とすることも
できる。このようにすれば、目付の大きな織物が可能と
なり、より繊維体積含有率の大きなFRPの成形が可能
となる。
上記扁平な強化繊維糸を複数積層した形態とすることも
できる。このようにすれば、目付の大きな織物が可能と
なり、より繊維体積含有率の大きなFRPの成形が可能
となる。
【0009】また、強化繊維糸としては、X線透過性の
面から、とくに炭素繊維糸およびアラミド繊維糸が好ま
しい。中でも、良好なX線透過性に加え、高弾性率、高
強度特性を有する炭素繊維糸が好ましい。この扁平な強
化繊維糸は、通常、マルチフィラメント糸の形態とされ
る。
面から、とくに炭素繊維糸およびアラミド繊維糸が好ま
しい。中でも、良好なX線透過性に加え、高弾性率、高
強度特性を有する炭素繊維糸が好ましい。この扁平な強
化繊維糸は、通常、マルチフィラメント糸の形態とされ
る。
【0010】このような扁平な強化繊維糸からなる織物
の織糸には、実質的に撚りがなく繊維が並行しているこ
とが必要である。ここで「実質的に撚りがない」とは、
糸長1m当たりに1ターン以上の撚りがない状態をい
う。つまり、現実的に無撚の状態をいう。織物の状態で
実質的に撚りがないことが必要である。そのためには、
無撚の扁平な強化繊維糸のボビンを横取り解舒させ、解
舒撚りが入らないようにたて糸およびよこ糸供給を行っ
て織物にする。
の織糸には、実質的に撚りがなく繊維が並行しているこ
とが必要である。ここで「実質的に撚りがない」とは、
糸長1m当たりに1ターン以上の撚りがない状態をい
う。つまり、現実的に無撚の状態をいう。織物の状態で
実質的に撚りがないことが必要である。そのためには、
無撚の扁平な強化繊維糸のボビンを横取り解舒させ、解
舒撚りが入らないようにたて糸およびよこ糸供給を行っ
て織物にする。
【0011】織糸に撚りがあると、その撚りがある部分
で糸幅が狭く集束して分厚くなり、織糸間に実質的に強
化繊維の存在しない空隙部が生じたり、製織された織物
の表面に凹凸が発生したりしやすくなる。上記のような
空隙部はカバーファクターを低下させる原因になり、目
標とするカバーファクターの達成が困難になる。また、
上記のような凹凸は、製織された織物に外力が作用した
際に撚り部分に応力が集中し、FRP等に成形した場合
の強度特性を不均一にするおそれがある。また、X線機
器用部材では、後述の如く直接X線フイルムに接する部
位も多いことから、表面の平滑性が要求される。織物の
凹凸が大きいと、FRPに成形した際に望ましい表面平
滑性が得られなくなる。
で糸幅が狭く集束して分厚くなり、織糸間に実質的に強
化繊維の存在しない空隙部が生じたり、製織された織物
の表面に凹凸が発生したりしやすくなる。上記のような
空隙部はカバーファクターを低下させる原因になり、目
標とするカバーファクターの達成が困難になる。また、
上記のような凹凸は、製織された織物に外力が作用した
際に撚り部分に応力が集中し、FRP等に成形した場合
の強度特性を不均一にするおそれがある。また、X線機
器用部材では、後述の如く直接X線フイルムに接する部
位も多いことから、表面の平滑性が要求される。織物の
凹凸が大きいと、FRPに成形した際に望ましい表面平
滑性が得られなくなる。
【0012】扁平な強化繊維糸単糸の糸幅は3〜16m
mの範囲とされる。この範囲の糸幅が製織し易く、糸厚
みとの関係から、最適な扁平状態が得やすい。糸幅/糸
厚み比は、20以上とされる。20未満では、100%
に近いカバーファクターを得ようとすると、織糸のクリ
ンプを極小に抑えることが難しくなる。
mの範囲とされる。この範囲の糸幅が製織し易く、糸厚
みとの関係から、最適な扁平状態が得やすい。糸幅/糸
厚み比は、20以上とされる。20未満では、100%
に近いカバーファクターを得ようとすると、織糸のクリ
ンプを極小に抑えることが難しくなる。
【0013】このような最適な扁平状態の、実質的に撚
りがない織糸からなる強化繊維織物は、織糸の繊度を大
きくしても、各織糸の交錯部におけるクリンプは極めて
小さく抑えられ、FRPや炭素繊維強化プラスチック
(CFRP)にした際に所望の表面平滑性が容易に得ら
れる。また、クリンプが小さいので、高い強度特性が得
られる。
りがない織糸からなる強化繊維織物は、織糸の繊度を大
きくしても、各織糸の交錯部におけるクリンプは極めて
小さく抑えられ、FRPや炭素繊維強化プラスチック
(CFRP)にした際に所望の表面平滑性が容易に得ら
れる。また、クリンプが小さいので、高い強度特性が得
られる。
【0014】また、クリンプが極めて小さく抑えられる
ので、織物目付を高く設定でき、かつ、織糸の扁平状態
を確保した状態にてカバーファクターを100%近く
に、設定することが可能となる。したがって、FRPに
おいて、強化繊維が存在しない樹脂部を実質的に無くし
て、透過X線により撮影される写真に織物の目が出ない
ようにすることが可能となる。
ので、織物目付を高く設定でき、かつ、織糸の扁平状態
を確保した状態にてカバーファクターを100%近く
に、設定することが可能となる。したがって、FRPに
おいて、強化繊維が存在しない樹脂部を実質的に無くし
て、透過X線により撮影される写真に織物の目が出ない
ようにすることが可能となる。
【0015】さらに、織物の形態で各織糸が扁平な状態
に維持されているから、樹脂の含浸性が極めてよい。し
たがって、均一な特性のFRPが得られ、目標とする強
度が均一に、かつ、容易に得られる。
に維持されているから、樹脂の含浸性が極めてよい。し
たがって、均一な特性のFRPが得られ、目標とする強
度が均一に、かつ、容易に得られる。
【0016】ここで、カバーファクターCf(%)と
は、織糸間に形成される空隙部の大きさに関係する要素
で、織物上に面積S1 の領域を設定したとき、面積S1
内において織糸に形成される空隙部の面積をS2 とする
と、次式で定義される値をいう。 カバーファクターCf=[(S1 −S2 )/S1 ]×1
00
は、織糸間に形成される空隙部の大きさに関係する要素
で、織物上に面積S1 の領域を設定したとき、面積S1
内において織糸に形成される空隙部の面積をS2 とする
と、次式で定義される値をいう。 カバーファクターCf=[(S1 −S2 )/S1 ]×1
00
【0017】本発明の強化繊維織物は、薄い扁平な強化
繊維糸からなるたて糸やよこ糸を用いている。従って、
目抜け度の小さな、すなわちカバーファクターが大きな
織物となる。このようなカバーファクターの大きな強化
繊維織物を用いてFRPを成形すると、前述の如くX線
写真に織物の目が出なくなるとともに、均一な成形品が
得られ、樹脂中にボイドが入ったり、応力が集中するよ
うな繊維分布むらが発生しない。
繊維糸からなるたて糸やよこ糸を用いている。従って、
目抜け度の小さな、すなわちカバーファクターが大きな
織物となる。このようなカバーファクターの大きな強化
繊維織物を用いてFRPを成形すると、前述の如くX線
写真に織物の目が出なくなるとともに、均一な成形品が
得られ、樹脂中にボイドが入ったり、応力が集中するよ
うな繊維分布むらが発生しない。
【0018】なお、上記のような扁平糸自身の作成方法
としては、たとえば、強化繊維糸の製造工程において、
複数の強化繊維からなる繊維束をロール等で所定の幅に
拡げ、扁平な形状にしてそのまま保持するか、あるいは
元に戻らないようにサイジング剤等で形態を保持させれ
ばよい。とくに、扁平形状を良好に保持するためには、
扁平糸に0.1〜1.5重量%程度の小量のサイジング
剤を付着させておくことが好ましい。
としては、たとえば、強化繊維糸の製造工程において、
複数の強化繊維からなる繊維束をロール等で所定の幅に
拡げ、扁平な形状にしてそのまま保持するか、あるいは
元に戻らないようにサイジング剤等で形態を保持させれ
ばよい。とくに、扁平形状を良好に保持するためには、
扁平糸に0.1〜1.5重量%程度の小量のサイジング
剤を付着させておくことが好ましい。
【0019】前記扁平な強化繊維をたて糸およびよこ糸
とする織物とする場合には、織物目付が100〜350
g/m2 であることが好ましい。また、扁平な強化繊維
糸をたて糸とよこ糸の少なくとも一方とする織物であっ
て、該たて糸とよこ糸の少なくとも一方が、扁平な強化
繊維糸が複数積層されてなる織物とする場合には、織物
目付が200〜700g/m2 であることが好ましい。
扁平な織糸であるため、このように複数積層した状態で
織成しても、クリンプは小さく抑えられる。そして、積
層により織物の繊維密度を高めることができる。
とする織物とする場合には、織物目付が100〜350
g/m2 であることが好ましい。また、扁平な強化繊維
糸をたて糸とよこ糸の少なくとも一方とする織物であっ
て、該たて糸とよこ糸の少なくとも一方が、扁平な強化
繊維糸が複数積層されてなる織物とする場合には、織物
目付が200〜700g/m2 であることが好ましい。
扁平な織糸であるため、このように複数積層した状態で
織成しても、クリンプは小さく抑えられる。そして、積
層により織物の繊維密度を高めることができる。
【0020】さらに、補助糸を用いた織物の形態とする
こともできる。補助糸としては、繊度が2,000デニ
ール以下の細い繊維からなる扁平な織糸を使用すること
が好ましく、さらに好ましくは50〜600デニールで
ある。補助糸は、繊度が大きいとクリンプが大きくな
り、また、繊度が小さいと製織や取扱いに際して切断し
易い。この補助糸は、並行する扁平な織糸を一体に保持
することを目的に使用され、炭素繊維やガラス繊維など
の無機繊維、ポリアラミド繊維、ビニロン繊維、ポリエ
ステル繊維などの有機繊維が使用でき、種類に関しては
特に限定はない。
こともできる。補助糸としては、繊度が2,000デニ
ール以下の細い繊維からなる扁平な織糸を使用すること
が好ましく、さらに好ましくは50〜600デニールで
ある。補助糸は、繊度が大きいとクリンプが大きくな
り、また、繊度が小さいと製織や取扱いに際して切断し
易い。この補助糸は、並行する扁平な織糸を一体に保持
することを目的に使用され、炭素繊維やガラス繊維など
の無機繊維、ポリアラミド繊維、ビニロン繊維、ポリエ
ステル繊維などの有機繊維が使用でき、種類に関しては
特に限定はない。
【0021】ここで、織物の繊維密度とは、次式で定義
される値をいう。 織物の繊維密度(g/m3 )=[織物目付(g/
m2 )]/[織物厚さ(mm)] なお、織物目付(g/m2 )および織物厚さ(mm)
は、それぞれJIS R7602に準拠して測定した値
である。
される値をいう。 織物の繊維密度(g/m3 )=[織物目付(g/
m2 )]/[織物厚さ(mm)] なお、織物目付(g/m2 )および織物厚さ(mm)
は、それぞれJIS R7602に準拠して測定した値
である。
【0022】また、強化繊維織物の織組織は特に限定は
しないが、FRP成形後の反りの問題や織物形態でのカ
バーファクターの面から綾組織であることが好ましい。
平組織の場合には、FRPに成形した際に反りは生じな
いが、カバーファクターが小さくなり易い。朱子組織の
場合には、カバーファクターは大きくとれるものの、F
RPに成形した際に反りが生じやすい。この点綾組織で
は、FRP成形後に反りが生じないばかりか、カバーフ
ァクターも容易に大きくとれる。
しないが、FRP成形後の反りの問題や織物形態でのカ
バーファクターの面から綾組織であることが好ましい。
平組織の場合には、FRPに成形した際に反りは生じな
いが、カバーファクターが小さくなり易い。朱子組織の
場合には、カバーファクターは大きくとれるものの、F
RPに成形した際に反りが生じやすい。この点綾組織で
は、FRP成形後に反りが生じないばかりか、カバーフ
ァクターも容易に大きくとれる。
【0023】上述のような強化繊維織物からなる強化繊
維材が複数層積層され、該強化繊維材に樹脂が含浸さ
れ、FRPからなるX線機器用部材に成形される。X線
機器用部材は、このFRP自身のみから構成されてもよ
く、X線透過部位のみにFRPを用いた構成としてもよ
い。
維材が複数層積層され、該強化繊維材に樹脂が含浸さ
れ、FRPからなるX線機器用部材に成形される。X線
機器用部材は、このFRP自身のみから構成されてもよ
く、X線透過部位のみにFRPを用いた構成としてもよ
い。
【0024】対象とするX線機器用部材としては、例え
ば天板、フイルム密着板、フイルムカセットが挙げられ
る。このうち、とくに天板にあっては、FRPが発泡体
からなる芯材の両面に設けられたサンドイッチ構造材に
構成することが好ましい。発泡体としては、例えば、発
泡ポリウレタン、発泡アクリル、発泡ウレタンを用いる
ことができる。
ば天板、フイルム密着板、フイルムカセットが挙げられ
る。このうち、とくに天板にあっては、FRPが発泡体
からなる芯材の両面に設けられたサンドイッチ構造材に
構成することが好ましい。発泡体としては、例えば、発
泡ポリウレタン、発泡アクリル、発泡ウレタンを用いる
ことができる。
【0025】なお、本発明に係るFRP成形に使用する
マトリクス樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ポリイミド樹脂、フ
ェノール樹脂等の熱硬化性樹脂が挙げられる。これらの
熱硬化性樹脂は、織物に含浸された状態ではBステージ
である。また、マトリクス樹脂として、ナイロン樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、
ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂、ビスマ
レイミド樹脂等の熱可塑性樹脂も使用することができ
る。
マトリクス樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ポリイミド樹脂、フ
ェノール樹脂等の熱硬化性樹脂が挙げられる。これらの
熱硬化性樹脂は、織物に含浸された状態ではBステージ
である。また、マトリクス樹脂として、ナイロン樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、
ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂、ビスマ
レイミド樹脂等の熱可塑性樹脂も使用することができ
る。
【0026】本発明に係るX線機器用部材においては、
そのFRP成形に用いられる強化繊維織物を特定の扁平
糸織物としたので、良好な機械的特性や軽量化は勿論の
こと、表面平滑性に優れ、かつ、X線写真を撮影した際
にFRP中の織物の目が写らない優れた部材を実現でき
る。したがって、このような優れた特性を有するFRP
は、X線透過性が要求される各種のX線機器用部材、例
えば、天板やフイルム密着板、フイルムカセッテ等のX
線機器用部材に適用できる。
そのFRP成形に用いられる強化繊維織物を特定の扁平
糸織物としたので、良好な機械的特性や軽量化は勿論の
こと、表面平滑性に優れ、かつ、X線写真を撮影した際
にFRP中の織物の目が写らない優れた部材を実現でき
る。したがって、このような優れた特性を有するFRP
は、X線透過性が要求される各種のX線機器用部材、例
えば、天板やフイルム密着板、フイルムカセッテ等のX
線機器用部材に適用できる。
【0027】
【実施例】以下に、本発明に係るX線機器用部材につい
て、図面を参照して各々具体的に説明する。図1は、天
板1、フイルム密着板2を用いて人体3の必要部位のX
線写真を撮影する装置を示している。図において、4は
高電圧発生器、5はX線発生管、6はX線絞り、7はX
線グリッド、8はフイルム(密着板)の挿入・取出機
構、9はイメージインテンシファイア、10は撮像管、
11はX線モニタ、12は操作盤を、それぞれ示してい
る。
て、図面を参照して各々具体的に説明する。図1は、天
板1、フイルム密着板2を用いて人体3の必要部位のX
線写真を撮影する装置を示している。図において、4は
高電圧発生器、5はX線発生管、6はX線絞り、7はX
線グリッド、8はフイルム(密着板)の挿入・取出機
構、9はイメージインテンシファイア、10は撮像管、
11はX線モニタ、12は操作盤を、それぞれ示してい
る。
【0028】図2は天板1を示しており、この天板1の
裏面側に、後述のフイルム密着板2やフイルムカセッテ
が設けられる。天板1には、X線透過性はもちろんのこ
と、人体3を支持できるだけの強度等が要求される。し
たがって、この天板1の構成に、本発明に係るFRPを
用いれば、良好なX線透過性を確保しつつ、天板1を透
過したX線により撮影されるフイルムにFRP中の織物
の目が出ないようにすることができる。そして、とくに
この天板1には、前述したようなサンドイッチ構造のF
RPが好適であり、該構造を採用することにより、必要
な強度特性についても容易に確保することができる。
裏面側に、後述のフイルム密着板2やフイルムカセッテ
が設けられる。天板1には、X線透過性はもちろんのこ
と、人体3を支持できるだけの強度等が要求される。し
たがって、この天板1の構成に、本発明に係るFRPを
用いれば、良好なX線透過性を確保しつつ、天板1を透
過したX線により撮影されるフイルムにFRP中の織物
の目が出ないようにすることができる。そして、とくに
この天板1には、前述したようなサンドイッチ構造のF
RPが好適であり、該構造を採用することにより、必要
な強度特性についても容易に確保することができる。
【0029】図3は、フイルム密着板2を示しており、
該密着板2内にX線写真用フイルムが装着される。とく
にX線源に対向する側に設けられた、つまりX線透過性
が要求される側に設けられた表蓋21を本発明に係るF
RPで構成することにより、X線写真にFRP中の織物
の目が出ないようにすることができる。
該密着板2内にX線写真用フイルムが装着される。とく
にX線源に対向する側に設けられた、つまりX線透過性
が要求される側に設けられた表蓋21を本発明に係るF
RPで構成することにより、X線写真にFRP中の織物
の目が出ないようにすることができる。
【0030】このフイルム密着板2は、図4に概略構成
を示すように、X線源に対向する側に設けられた表蓋2
1と、裏蓋22との間にX線写真用フイルム23を内挿
する基本構成を有している。表蓋21のフイルム23押
え面は、フイルム23を良好に密着させるために中央部
がフイルム23側に隆出している。この隆出構造は、例
えば図5に示すように、FRP成形用の織物24の積層
枚数を、中央部程多くなるようにすることにより容易に
達成できる。
を示すように、X線源に対向する側に設けられた表蓋2
1と、裏蓋22との間にX線写真用フイルム23を内挿
する基本構成を有している。表蓋21のフイルム23押
え面は、フイルム23を良好に密着させるために中央部
がフイルム23側に隆出している。この隆出構造は、例
えば図5に示すように、FRP成形用の織物24の積層
枚数を、中央部程多くなるようにすることにより容易に
達成できる。
【0031】本発明に係る強化繊維織物は特定の扁平糸
を用いているので、織物状態での織糸のクリンプが極め
て小さく、FRPに成形した際の表面平滑性が良いの
で、上記表蓋21のフイルム当接面の表面平滑性を向上
することもでき、フイルム23を所望の密着状態にて装
着することが可能になる。
を用いているので、織物状態での織糸のクリンプが極め
て小さく、FRPに成形した際の表面平滑性が良いの
で、上記表蓋21のフイルム当接面の表面平滑性を向上
することもでき、フイルム23を所望の密着状態にて装
着することが可能になる。
【0032】図6は、X線用のフイルムカセッテ31を
示している。このフイルムカセッテ31は、X線源に対
向する側に設けられた表蓋32と、表蓋32に対向して
箱体を形成するとともに表蓋32にヒンジ33によって
開閉自在に取り付けた箱状の裏蓋34を有している。3
5はクッション材であり、フイルム36は増感紙37と
表蓋32との間に装着される。この表蓋32も、フイル
ム側中央部がふくらんでいることが好ましい。
示している。このフイルムカセッテ31は、X線源に対
向する側に設けられた表蓋32と、表蓋32に対向して
箱体を形成するとともに表蓋32にヒンジ33によって
開閉自在に取り付けた箱状の裏蓋34を有している。3
5はクッション材であり、フイルム36は増感紙37と
表蓋32との間に装着される。この表蓋32も、フイル
ム側中央部がふくらんでいることが好ましい。
【0033】このフイルムカセッテ31の表蓋32に
も、X線透過性が要求されるから、この部位を本発明に
係るFRPで構成できる。そして、該FRPは、特定の
扁平糸織物を有しているので、そのカバーファクターが
極めて高く、X線写真撮影した際に、織物の目が写るこ
とが防止される。また、成形されたFRPの表面平滑性
が良いので、フイルムの密着性も良好である。
も、X線透過性が要求されるから、この部位を本発明に
係るFRPで構成できる。そして、該FRPは、特定の
扁平糸織物を有しているので、そのカバーファクターが
極めて高く、X線写真撮影した際に、織物の目が写るこ
とが防止される。また、成形されたFRPの表面平滑性
が良いので、フイルムの密着性も良好である。
【0034】なお、上記各実施例では、X線機器用部材
として、天板、フイルム密着板、フイルムカセッテを示
したが、本発明は、これら以外であっても、X線の透過
性が要求される部位を有する各種X線機器用部材であれ
ば、任意の部材に適用できる。
として、天板、フイルム密着板、フイルムカセッテを示
したが、本発明は、これら以外であっても、X線の透過
性が要求される部位を有する各種X線機器用部材であれ
ば、任意の部材に適用できる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のX線機器
用部材によるときは、特定の扁平糸織物を用いて成形し
たFRPを含む構成としたので、軽量化や高強度化を達
成しつつ、X線写真にFRP中の織物の目が写らないよ
うにすることができ、さらに、良好な表面平滑性により
フイルムの密着性を高めることができる。
用部材によるときは、特定の扁平糸織物を用いて成形し
たFRPを含む構成としたので、軽量化や高強度化を達
成しつつ、X線写真にFRP中の織物の目が写らないよ
うにすることができ、さらに、良好な表面平滑性により
フイルムの密着性を高めることができる。
【図1】本発明の対象となるX線機器用部材の一例を示
すX線写真撮影装置の概略構成図である。
すX線写真撮影装置の概略構成図である。
【図2】図1の天板部の斜視図である。
【図3】図1のフイルム密着板の拡大斜視図である。
【図4】図3のフイルム密着板の概略構成図である。
【図5】図4のフイルム密着板の表蓋の概略構成図であ
る。
る。
【図6】本発明の一実施例に係るフイルムカセッテの縦
断面図である。
断面図である。
【符号の説明】 1 天板 2 フイルム密着板 3 人体 21 表蓋 22 裏蓋 23 フイルム 24 織物 31 フイルムカセッテ 32 表蓋 33 ヒンジ 34 裏蓋 35 クッション材 36 フイルム 37 増感紙
Claims (11)
- 【請求項1】 複数層の強化繊維材に樹脂が含浸されて
なる繊維強化プラスチックをX線透過部に用いたX線機
器用部材において、少なくとも1層の強化繊維材が、単
糸の糸幅が3〜16mm、糸幅/厚み比が20以上の扁
平な強化繊維糸をたて糸とよこ糸の少なくとも一方とす
る強化繊維織物であって、前記たて糸とよこ糸の少なく
とも一方は織物の状態で繊維が並行しており、かつ、カ
バーファクターが95〜100%である扁平糸織物から
なることを特徴とするX線機器用部材。 - 【請求項2】 前記カバーファクターが98〜100%
である、請求項1のX線機器用部材。 - 【請求項3】 前記たて糸とよこ糸の少なくとも一方は
前記扁平な強化繊維糸が複数積層されてなる、請求項1
又は2のX線機器用部材。 - 【請求項4】 前記強化繊維糸が炭素繊維糸からなる、
請求項1ないし3のいずれかに記載のX線機器用部材。 - 【請求項5】 織物目付が100〜700g/m2 であ
る、請求項4のX線機器用部材。 - 【請求項6】 前記強化繊維糸がアラミド繊維糸からな
る、請求項1ないし3のいずれかに記載のX線機器用部
材。 - 【請求項7】 前記強化繊維織物が綾組織されてなる、
請求項1ないし6のいずれかに記載のX線機器用部材。 - 【請求項8】 天板である、請求項1ないし7のいずれ
かに記載のX線機器用部材。 - 【請求項9】 前記繊維強化プラスチックが、発泡体か
らなる芯材の両面に設けられたサンドイッチ構造材に構
成されている、請求項8のX線機器用部材。 - 【請求項10】 フイルム密着板である、請求項1ない
し7のいずれかに記載のX線機器用部材。 - 【請求項11】 フイルムカセッテである、請求項1な
いし7のいずれかに記載のX線機器用部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17039695A JP3356362B2 (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | X線機器用天板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17039695A JP3356362B2 (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | X線機器用天板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08336902A true JPH08336902A (ja) | 1996-12-24 |
| JP3356362B2 JP3356362B2 (ja) | 2002-12-16 |
Family
ID=15904158
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17039695A Expired - Fee Related JP3356362B2 (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | X線機器用天板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3356362B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005313613A (ja) * | 2004-03-29 | 2005-11-10 | Toray Ind Inc | 繊維強化樹脂製サンドイッチパネル |
| JP2007514461A (ja) * | 2003-10-16 | 2007-06-07 | カリプソー メディカル テクノロジーズ インコーポレイテッド | 放射線治療システム及び他の用途に用いる患者支持システム |
| JP2012082418A (ja) * | 2010-10-08 | 2012-04-26 | Boeing Co:The | 有機繊維を有する透明複合材料 |
-
1995
- 1995-06-13 JP JP17039695A patent/JP3356362B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007514461A (ja) * | 2003-10-16 | 2007-06-07 | カリプソー メディカル テクノロジーズ インコーポレイテッド | 放射線治療システム及び他の用途に用いる患者支持システム |
| JP2005313613A (ja) * | 2004-03-29 | 2005-11-10 | Toray Ind Inc | 繊維強化樹脂製サンドイッチパネル |
| JP2012082418A (ja) * | 2010-10-08 | 2012-04-26 | Boeing Co:The | 有機繊維を有する透明複合材料 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3356362B2 (ja) | 2002-12-16 |
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