JPH08338059A - 雨水浸透施設および雨水浸透施設構築用ブロック - Google Patents

雨水浸透施設および雨水浸透施設構築用ブロック

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JPH08338059A
JPH08338059A JP8082185A JP8218596A JPH08338059A JP H08338059 A JPH08338059 A JP H08338059A JP 8082185 A JP8082185 A JP 8082185A JP 8218596 A JP8218596 A JP 8218596A JP H08338059 A JPH08338059 A JP H08338059A
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rainwater infiltration
infiltration facility
rainwater
facility
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Haruomi Tada
東臣 多田
Tetsuo Kono
徹夫 河野
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    • Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02A20/40—Protecting water resources

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雨水浸透施設の構造や施工が比較的簡単なも
のを提供する。 【解決手段】 地表から掘り下げた縦穴内に、コンクリ
ートからなる雨水浸透施設構築用ブロック4であって、
少なくとも一面に開口する凹部25を形成したものを複
数個敷き並べて雨水浸透施設1とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、雨水浸透施設お
よび雨水浸透施設の構築用ブロックに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自然の水循環の円滑化のため、近時、雨
水やその他路面上の水(以下、単に雨水という)を一時
的に地面下に貯留してその雨水を地中へ浸透させる雨水
浸透施設が設置されており、かかる雨水浸透施設として
各種の構造のものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の雨水
浸透施設においては、その構造が複雑であってその施工
も煩雑なものとなっている。
【0004】この発明は、このような事情に基づいてな
されたもので、雨水浸透施設の構造や施工が比較的簡単
なものを提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、地表から掘り下げた縦穴内
に、コンクリートからなるブロックであって、少なくと
も一面に開口する凹部を形成したものを複数個敷き並べ
たことを特徴とする雨水浸透施設である。
【0006】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の雨水浸透施設において、前記ブロックの肉厚部を形
成するコンクリートは骨材同士の間に空隙を残して接合
されて透水性が付与されたものであることを特徴とする
雨水浸透施設である。
【0007】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは2記載の雨水浸透施設において、前記縦穴の底部に
はクラッシャラン層を設置したものとし、前記ブロック
の上面にクッション層を介して透水性平板を設置してあ
ることを特徴とする雨水浸透施設である。
【0008】また、請求項4記載の発明は、請求項1か
ら3のいずれかに記載の雨水浸透施設において、前記ブ
ロックを複数段に積層してあることを特徴とする雨水浸
透施設である。
【0009】また、請求項5記載の発明は、請求項1か
ら4のいずれかに記載の雨水浸透施設において、前記ブ
ロックのうちの少なくとも一部は互いに間隔をおいて敷
き並べてあることを特徴とする雨水浸透施設である。
【0010】また、請求項6記載の発明は、コンクリー
トからなるブロックであって、そのブロックには少なく
とも一面に開口する凹部を形成するとともに、そのブロ
ックの肉厚部を形成するコンクリートは骨材同士の間に
空隙を残して接合されて透水性が付与されたものである
ことを特徴とする雨水浸透施設構築用ブロックである。
また、請求項7記載の発明は、請求項6記載の雨水浸
透施設構築用ブロックにおいて、前記凹部はブロックの
対向する二面に開口するものとしてあることを特徴とす
る雨水浸透施設構築用ブロックである。
【0011】また、請求項8記載の発明は、請求項6記
載の雨水浸透施設構築用ブロックにおいて、前記凹部を
ブロックの一面に開口するものとし、そのブロックで開
口が位置する前記一面に対向する面には前記凹部の底部
を形成する肉厚部を位置させてあることを特徴とする雨
水浸透施設構築用ブロックである。
【0012】また、請求項9記載の発明は、請求項6記
載の雨水浸透施設構築用ブロックにおいて、前記ブロッ
クの肉厚部を形成するコンクリートの空隙率を10〜2
5%の範囲内に設定するとともに、前記ブロックにおけ
る前記凹部の容積率を20〜50%の範囲内に設定して
あることを特徴とする雨水浸透施設構築用ブロックであ
る。
【0013】また、請求項10記載の発明は、請求項7
記載の雨水浸透施設構築用ブロックにおいて、前記ブロ
ックを形成するコンクリートの空隙率を10〜25%の
範囲内に設定するとともに、前記ブロックにおける前記
凹部の横断面積の割合を20〜50%の範囲内に設定し
てあることを特徴とする雨水浸透施設構築用ブロックで
ある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、まず、図1および図2によ
り第1の実施の形態の雨水浸透施設を説明する。
【0015】図において、1は雨水浸透施設を示す。こ
の雨水浸透施設1においては、地表から地盤2を掘削し
てその縦穴の底面2aを平坦にし、この底面2a上には
十分に締め固めた10〜20cm程の厚さのクラッシャラン層
3が平坦に形成されている。
【0016】そして、このクラッシャラン層3の上面3
a上には、本願発明にかかる雨水浸透施設構築用ブロッ
ク(以下、単にブロックという)4が互いに密接させて
多数個敷き並べて据え置かれている。
【0017】この実施の形態のブロック4は、全体外形
が直方体状であって、その外形を形成する肉厚部4bの
中には直方体の互いに対向する面間を連絡する角穴状の
連通部4aが形成されている(図4参照。なお、図4に
示す実施の形態において用いているブロックはこの実施
の形態のものと同一である)。
【0018】この連通部4aは、本願発明でいう凹部に
該当するものであって、ブロック4の外形に基づく全体
体積中での連通部4aの容積の割合(容積率)は20%〜5
0%の範囲内で設定されたものである。
【0019】また、この連通部4aが開口する面と平行
の断面(図1に示す断面であり、横断面という)におい
て、矩形に現われるブロック4の外形による全体の断面
積の概ね40%の面積が連通部4aの断面積である。な
お、このような連通部4aの断面積の比率はブロック4
の全体の断面積に対して20%〜50%の範囲内で適宜に設定
することができる。
【0020】そして、このような形状のブロック4は、
次のような材料を用いて透水性能を具備したものとして
形成されたものである。
【0021】すなわち、これらのブロック4は、粒径2
〜8mmの砂利 1600〜1800kgと、普通ポルトランドセメン
ト 300〜400kgと、補助結合剤 10〜20kgと、水 100〜12
0kgとを、コンクリート用ミキサに投入して十分に撹拌
混練する。なお、前記の砂利はこの発明でいう骨材に該
当するものである。また、このようなブロック4の形成
に用いるセメントとしては、前記に限らず,高炉セメン
ト等のその他のセメントを使用することもできる。
【0022】十分に混練されたこれらの材料はコンクリ
ート用ミキサから取り出して直ちにブロック用型枠投入
して強い振動を加えながら圧縮し、できた成形物を55℃
程度の蒸気養生室において1日程度促進養生を行なう。
【0023】その後、その成形物を屋外でさらに2週間
以上養生させて十分に固化させて得られたものであり、
この実施の形態のブロック4についての強度試験の結果
は500〜1000 N/cm2 である。
【0024】このようにして得られたブロック4の肉厚
部4bを拡大した模式図で示すと図2のようである。
【0025】すなわち、かかるブロック4の肉厚部4b
においては、肉厚部4bを形成する砂利粒5の表面全体
が補助結合剤を含んだセメントペーストでコーテイング
された状態となっており、かかるセメントペーストを介
して砂利粒5同士が固着されるが、各砂利粒5間の空間
6には余分のセメントだまりがほとんど存在しない状態
となっており、空間6は互いに連続したものとなってい
る。
【0026】したがって、このブロック4においては、
肉厚部4b中の空隙6に雨水を貯留することができ、ま
た、この空隙6を経由して雨水が移動することができ
る。
【0027】この実施の形態のブロック4の肉厚部4b
では、肉厚部4bの体積中における前記砂利粒5間の空
隙6の体積の割合である,空隙率は、概ね20%程度であ
る。
【0028】なお、このようなブロック4の空隙率は、
雨水の貯留量とブロック4の強度とを勘案して 10〜25%
の範囲内で適宜に設定することができるが、前記の透水
性能の確保を重視する場合には空隙率を17%〜25%の範囲
内に設定することが好ましい。
【0029】このようなブロック4の上面4cは、前記
クラッシャラン層3の上面3aが平坦であるので、全体
としてきわめて平坦であり、これらのブロック4の上面
4c上には、透水性を有するクッション層7が形成され
ている。
【0030】この実施の形態において、クッション層7
は前記ブロック4の上面4c上に敷かれた透水シート7
aとこの透水シート7a上に厚さ1〜2cm程度で形成され
た砂層7bとからなるものである。
【0031】この実施の形態における透水シート7aは
透水性を有する不織布からなるシート材であって、前記
砂層7bの砂がブロック4の透水孔として機能する空隙
6に侵入して閉塞するのを防止するものであり、砂層7
bはブロック4上に設置する透水性平板8の設置のため
のクッションとして機能するものである。
【0032】なお、このような透水性平板8の設置のた
めのクッション層7としては、透水性平板8を形成する
骨材としての砂利の粒径と同一の粒径(例えば、粒径2m
m〜8mm程度)の砂利を用いることとしてもよく、その場
合には、ブロック4の空隙6の開口径より砂利の粒径が
大きいため、空隙6を閉塞するおそれがなく、前記透水
シート7aの設置を省略することとしてもよい。また、
クッション層7としては、砂と砂の重量の10%〜25%のセ
メントとを乾燥状態のまま混合した,いわゆるカラモル
タルを用いてもよい。
【0033】そして、このようなクッション層7上に据
え置いて設置される透水性平板8は、前記ブロック4と
同様にして製造されたコンクリート製のものであり、前
記肉厚部4bの空隙6と同様に骨材間に形成されて内在
する空間を経由して雨水を表面側から下面側に通過させ
ることができるものである。
【0034】このような透水性平板8は、図1からあき
らかなように、前記ブロック4同士の隣接線11から変
位した位置に透水平板8同士の隣接線12を配置してあ
るが、これは、ブロック4の据え置かれたクラッシャラ
ン層3が損傷した際にも透水性平板8の表面による路面
に凹凸を生じることを軽減するためである。
【0035】このような構造の雨水浸透施設1において
は、雨水は、透水性平板8の内部や透水性平板8同士の
隣接線12を経てクッション層7に達し、そのクッショ
ン層7を浸透してブロック4に到達する。
【0036】ブロック4に到達した雨水は、ブロック4
の空隙6や隣接線11を経由してクラッシャラン層3の
上面3a上に貯留され、クラッシャラン層3を経由して
地盤2への浸透が行なわれる。
【0037】このようにして、この雨水浸透施設1にお
いて、前記各ブロック4は、透水性平板8の下方で雨水
の貯留量を増加させるので、透水性平板8の施工された
場所の路面上にみずたまりを形成することがほとんど無
い。
【0038】そして、透水性の悪い地盤2であっても時
間をかけて雨水を浸透させることができ、雨水浸透施設
1の地盤2に局部的に雨水浸透性能の異なる部分が存在
する場合であっても貯留されている雨水は雨水浸透性能
の大きい部分から地盤2に浸透することができ、地盤2
による雨水浸透能力に対する影響がすくない。
【0039】さらに、この雨水浸透施設1は、前記ブロ
ック4を並べて据え置くものであるので、雨水浸透施設
1の施工が簡単である上、雨水を浸透させる地盤2の面
積を大きく設定することも自由に行えるので、効果的に
雨水を地盤2に浸透させることができる。
【0040】次に、図3から図5により、雨水浸透施設
の第2の実施の形態を説明する。
【0041】この実施の形態の雨水浸透施設21は、ブ
ロック4を4段に積層してある点,クラッシャラン層3
が形成されていない点,舗装としての透水性平板8を用
いていない点および排水管23が設置されている点で前
記の実施の形態と主に相違する。
【0042】以下においては、主にこれらの相違点につ
いて説明することとし、前記の実施の形態と共通する点
については、図中に同一の参照番号を付与して説明を省
略する。
【0043】すなわち、この実施の形態の雨水浸透施設
21においては、地盤2を掘削して縦穴の底面2aを平
坦に整えて、その底面2a上に直接前記実施の形態と同
様のブロック4を4段に重ねて積層し、その積層された
ブロック4の上面に砂利層22を設けて路面を形成した
ものである。
【0044】このようにブロック4を複数段に積層する
ことにより、単位面積あたりでの雨水の貯留量が増大す
る。したがって、このようにブロック4の積層段数を適
宜に設定することにより貯留量をきわめて簡単に設定す
ることができる利点がある。
【0045】そして、このようにブロック4を複数段に
積層した雨水浸透施設21においては、ブロック4に到
達した雨水量が過大である場合に、底面2a上に貯留す
る雨水の液面が上昇するので、並べて据え置かれた多数
のブロック4群全体の一側に開口した一端を臨ませて排
水管23を設置し、この排水管23から過剰な分の雨水
の排水を行なう。
【0046】この際、各ブロック4が前記したように透
水性を有するものであるので、各ブロック4に貯留され
ている雨水は、各ブロック4の肉厚部4bを通過して,
あるいは隣接線11を経て排水管23に到達することが
でき、この雨水浸透施設1全体として貯留する雨水量を
調整することができる。
【0047】この実施の形態においては、ブロック4の
連通部4aを水平方向に向けた姿勢で積層したものであ
るので、これらの積層されたブロック4全体の上面に直
接砂利層22を形成することができる一方で,雨水の流
入等に伴って連通部4a内に泥や砂等が侵入するおそれ
がある。
【0048】そのため、この実施の形態においては、前
記と同様の透水シート7aで積層した多数のブロック4
群の全体の立ち面を覆い、泥や砂等の侵入を防止してい
る。
【0049】なお、このようにブロック4を地中深くに
埋設する雨水浸透施設21においては、ブロック4の連
通部4aを上下方向に向けた姿勢で埋設することとすれ
ば、前記した透水シート7aの使用を省略することも可
能である。
【0050】また、前記図4に相当する,図5に示すよ
うに、別形状の雨水浸透施設構築用ブロック(以下、非
連通型ブロックという)24を用いることとしても、透
水シート7aの使用を省略することができる。
【0051】すなわち、非連通型ブロック24は、前記
ブロック4と同一の材料を用いて同様に形成されたもの
であって、その形状のみが相違するものである。
【0052】非連通型ブロック24は、前記ブロック4
と同一の外形寸法を有する直方体状であるが、前記ブロ
ック4で肉厚部4bの中に形成されていた連通部4a
が、この非連通型ブロック24においてはブロックの対
向する二面間を連通しておらず、一方の面側に肉厚部4
bを形成することにより閉塞されて他方の一面側にのみ
開口した凹部25として形成されたものである。
【0053】この非連通型ブロック24において、前記
凹部25の形状は、前記ブロック4について示した図4
と同様に角穴状であり、非連通型ブロック24の外形に
基づく全体体積中での凹部25の容積の割合(容積率)
は前記ブロック4と同様に20%〜50%の範囲内で設定され
たものである。
【0054】また、この凹部25の横断面において、非
連通型ブロック24の断面積の概ね40%の面積が凹部2
5の断面積であり、凹部25の断面積の比率が非連通型
ブロック24の全体の断面積に対して20%〜50%の範囲内
で適宜に設定することができることも前記と同様であ
る。
【0055】したがって、このような非連通型ブロック
24においても、前記ブロック4と概ね同様に肉厚部4
b内の空隙6および凹部25内の空間に雨水を貯留する
ことができ、また、肉厚部4bを通じて雨水が移動する
ことができる。
【0056】このような非連通型ブロック24は、前記
雨水浸透施設21の地盤2で形成された側壁に沿って前
記凹部25の開口が内向きとなるように配置される。
【0057】これにより、各非連通型ブロック24は凹
部25の底部を形成する肉厚部4bが地盤2の側壁側に
位置するので、この肉厚部4bを通じての雨水の浸透は
可能であるが、地盤2の側壁側からの泥や砂等の凹部2
5内への侵入が防止される。
【0058】なお、かかる非連通型ブロック24の凹部
25を地盤2の側壁側に向けて配置しても、その非連通
型ブロック24の内側に配置された,各ブロック4の連
通部4aへの泥や砂の侵入は、前記凹部25の底部とな
る肉厚部4bにより防止されることとなり、いずれにし
ても、多数の各ブロック4等で形成された内部空間が泥
や砂により閉塞することを防止することが可能であり、
前記のように透水シート7aの設置を省略することがで
きる。
【0059】以上説明した各雨水浸透施設1,21にお
いては、いずれも前記ブロック4を用いたものとして説
明したが、これらを構成するブロックとしてはこれに限
らず各種の形状のものを使用することができ、例えば、
図6および図7に示すような形状のブロック31として
もよい。
【0060】また、場合によりブロックは不透水性のも
のを用いてもよく、その場合には雨水浸透施設に貯留さ
れた雨水の地盤への浸透や移動は各ブロックの隣接線1
1等を経由して行なわれる。
【0061】図6および図7に示した変形例のブロック
31においては、ブロック31の全体外形が直方体形状
である点で前記のブロック4と同様であるが、連通部4
aの形状が円筒状であり、ブロック31の両端に位置す
る連通部4aは他のブロック31に密接して配置するこ
とによって円筒形状の連通部4aを形成するものである
点で前記のブロック4とは相違する。
【0062】なお、このような変形例のブロック31に
ついても、その製造方法は前記したブロック4と概ね同
様であり、ブロック31の強度や連通部4aの断面積の
比率および肉厚部4bにおける空隙率は概ね同様の範囲
で適宜に設定すれば良い。
【0063】このような変形例のブロック31にあって
も前記ブロック4と同様に機能することができるので、
前記した各雨水浸透施設1,21は概ね同様に作用する
ことができるのはいうまでもない。
【0064】次に、図8に示す第3の実施の形態につい
て説明する。
【0065】この実施の形態において、雨水浸透施設3
5を構成するコンクリート製のブロック36は不透水性
のものであり、各ブロック36間の垂直方向の隣接線1
1の位置を積層状態の上段と下段との間でずらしてある
点で前記の各実施の形態と相違する。
【0066】この雨水浸透施設35においても、透水性
平板8上の雨水は隣接線12からクッション層7の砂層
7bおよび透水シート7aを経て積層状態にあるブロッ
ク36の上面に達し、上下段の隣接線11を通じてクラ
ッシャラン層3から地盤2に浸透される。
【0067】この雨水浸透施設35において、上下段の
ブロック36間に形成される隣接線11をずらして積層
状態としてあるのは、地表からの局部荷重を分散させて
クラッシャラン層3に分担させ、局部荷重によってクラ
ッシャラン層3が局部的に変形することを軽減するため
である。
【0068】次に図9および図10に示す第4の実施の
形態について説明する。
【0069】この実施の形態の雨水浸透施設41を構成
するコンクリート製のブロック42も不透水性のもので
あり、雨水浸透施設41を構成するこれらのブロック4
2の積層構造が前記の各実施の形態とは相違する。
【0070】すなわち、この実施の形態において、ブロ
ック42は上中下段の3段に積層されており、その内の
中段部分は図10に示すように、各ブロック42間に間
隙空間43を設けて概ね格子状となるように配置されて
いる。
【0071】そのため、この雨水浸透施設41において
は、各ブロック42を敷き並べた状態に積層した場合よ
り間隙空間43に起因して貯水量が増大している。
【0072】なお、このような各ブロック42の積層状
態は、不透水性のブロックに限らず透水性を有するブロ
ックにも適用することができ、その場合にも貯水量を増
大することができる。
【0073】以上説明した各実施の形態の雨水浸透施設
1,21,35,41は、ぞれぞれいずれも他の雨水処
理施設とは独立に設置して,いわゆるオンサイト型の雨
水浸透施設を構成することとしてもよいが、図11ある
いは図12に示すように他の雨水処理施設と関連させ
て、システムを構成する要素設備としてもよい。
【0074】図11において、比較的小規模に形成され
た雨水浸透施設45は、前記したいずれかの実施の形態
と同様のものであって、貯留量が小さく、この雨水浸透
施設45からのオーバーフロー水は、大規模な雨水処理
施設である雨水貯留槽46に導かれるようになってい
る。
【0075】このようなシステムを構成しておくことに
より、降雨時に雨水が一時に雨水貯留槽46に集中的に
集合することが緩和され、都市型洪水の発生が抑制さ
れ,雨水貯留槽46の規模を小さくすることが可能とな
る。
【0076】また、図12は、前記したいずれかの実施
の形態と同様の雨水浸透施設を大規模に構成して、これ
を遊水施設47とするものである。
【0077】本願の雨水浸透施設により遊水施設47を
構成する場合、他所からの雨水が流入することに伴い、
流入する雨水に土砂や塵埃が混入しており、これがその
まま遊水施設47に流入すると、各ブロック間の隣接線
11や透水性ブロックの場合の空隙6が閉塞され、雨水
浸透機能が低下するので、遊水施設47の上流側に沈砂
池48を設けておくことが好ましい。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、地表から掘り下げた縦穴内に、少なくとも
一面に開口する凹部を形成したブロックを複数個敷き並
べて雨水浸透施設を構成するので、雨水浸透施設の構造
や施工が比較的簡単である。
【0079】また、請求項2記載の発明によれば、雨水
浸透施設を構成するブロックの肉厚部が骨材同士の間に
空隙を有するので、雨水浸透施設の構造や施工がきわめ
て簡単であるうえ貯水量が増大する。
【0080】また、請求項3記載の発明によれば、前記
底部上にクラッシャラン層を設置したものとして、正確
に平坦とした上で、前記複数個のブロックを敷並べて設
置するので、これらのブロックの上面をきわめて平坦な
状態とすることができる。
【0081】そして、このように平坦とされたブロック
の上面にクッション層を介して透水性平板を設置するの
で、透水性平板の表面がきわめて平坦で良好な状態に施
工することが容易であり、透水性平板の下方に前記ブロ
ックが配置されているので雨水の貯留量が多く、多量の
雨水があった場合にも透水性平板の上面にみずたまりを
生じる事態を軽減することができる。
【0082】また、請求項4記載の発明によれば、かか
る雨水浸透施設による雨水の貯留量は段数に応じて設定
することができ、前記ブロックを複数段に積層させると
いう簡単な方法により対応するので、雨水浸透施設の構
造や施工が容易である。
【0083】また、請求項5記載の発明によれば、前記
ブロックのうちの少なくとも一部は互いに間隔をおいて
敷き並べてあるので、その分雨水浸透施設の容量が増大
する。
【0084】また、請求項6記載の発明によれば、コン
クリートからなるブロックには少なくとも一面に開口す
る凹部が形成されており、しかも、その肉厚部を形成す
るコンクリートは骨材同士の間に空隙を残して接合され
て透水性が付与されたものであるので、そのブロックが
その外形により占有する体積中での空間の割合が高く、
その空間内に多量の雨水を貯留することができる。
【0085】そのため、かかるブロックを単に設置する
ことにより雨水浸透施設の機能を発揮するので、雨水浸
透施設の構造や施工が比較的簡単となる。
【0086】そのうえ、ブロックを形成する肉厚部が透
水性を有するので、そのブロックがその外形により占有
する空間内に貯留する雨水は、ブロックの肉厚部を通じ
て自由に移動することができ、施工部分のうちで貯留さ
れた雨水が浸透されにくい地盤部分上に貯留されている
雨水は、雨水を効率よく浸透する地盤部分に自動的に移
動することとなり、施工現場の地盤構造等による雨水浸
透能力への影響が少ない。
【0087】また、請求項7記載の発明によれば、かか
る雨水浸透施設構築用ブロックにおいて、前記凹部はブ
ロックの対向する二面に開口するものとしてあるので、
そのブロックの外形により占有する空間内に貯留された
雨水の移動が一層容易であり、雨水をさらに効率よく浸
透する地盤部分に自動的に移動することができる。
【0088】また、請求項8記載の発明によれば、かか
る雨水浸透施設構築用ブロックにおいて、前記凹部をブ
ロックの一面に開口するものとし、そのブロックで開口
が位置する前記一面に対向する面には前記凹部の底部を
形成する肉厚部を位置させてあるので、ブロックがその
外形により占有する体積中での空間の割合を高い状態と
したまま、前記凹部内への泥や砂等の侵入,あるいは侵
入した泥や砂等の移動を抑制することができるので、前
記機能を長期に渡って確保することができる。
【0089】また、請求項9記載の発明によれば、ブロ
ックの肉厚部を形成するコンクリートの空隙率を10〜
25%の範囲内に設定するとともに、ブロックにおける
前記凹部の容積率を20〜50%の範囲内に設定してあ
るので、そのブロックは大きな機械的強度を有し、路面
からの荷重や土圧等に十分に対抗することができ、雨水
浸透施設の施工に際して格別な配慮をせずにすみ、雨水
浸透施設の構造や施工が比較的簡単となる。
【0090】また、請求項10記載の発明によれば、前
記凹部を対向する二面に開口したブロックにおいて、ブ
ロックの肉厚部を形成するコンクリートの空隙率を10
〜25%の範囲内に設定するとともに、ブロックにおけ
る前記凹部の横断面積の割合を20〜50%の範囲内に
設定してあるので、そのブロックは大きな機械的強度を
有して、雨水浸透施設の構造や施工が比較的簡単であ
り、同時に、雨水の移動が一層容易であり、雨水を効率
よく浸透する地盤部分に自動的に移動することが容易で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の雨水浸透施設の垂直断面図
である。
【図2】ブロックの肉厚部の拡大した模式図である。
【図3】第2の実施の形態の雨水浸透施設の垂直断面図
である。
【図4】図3のA−A線に沿う断面図である。
【図5】非連通型ブロックを用いて形成した雨水浸透施
設の図4相当の断面図である。
【図6】変形例の雨水浸透施設構築用ブロックの縦断面
図である。
【図7】図6のB−B線に沿う断面図である。
【図8】図1に相当する第3の実施の形態の垂直断面図
である。
【図9】図1に相当する第4の実施の形態の垂直断面図
である。
【図10】図9のC−C線に沿う断面図である。
【図11】雨水貯留槽に連なるシステムを構成する雨水
浸透施設の説明図である。
【図12】上流側に沈砂池を設けた遊水施設の説明図で
ある。
【符号の説明】
1,21,31,35,41 雨水浸透施設 2 地盤 3 クラッシャラン層 4,24,31,36,42 雨水浸透施設構築用ブロ
ック 4a 連通部(凹部) 4b 肉厚部 5 砂利粒(骨材) 6 空隙 7 クッション層 8 透水性平板 25 凹部 43 間隙空間

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地表から掘り下げた縦穴内に、コンクリ
    ートからなるブロックであって、少なくとも一面に開口
    する凹部を形成したものを複数個敷き並べたことを特徴
    とする雨水浸透施設。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の雨水浸透施設において、
    前記ブロックの肉厚部を形成するコンクリートは骨材同
    士の間に空隙を残して接合されて透水性が付与されたも
    のであることを特徴とする雨水浸透施設。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の雨水浸透施設に
    おいて、前記縦穴の底部にはクラッシャラン層を設置し
    たものとし、前記ブロックの上面にクッション層を介し
    て透水性平板を設置してあることを特徴とする雨水浸透
    施設。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の雨水
    浸透施設において、前記ブロックを複数段に積層してあ
    ることを特徴とする雨水浸透施設。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の雨水
    浸透施設において、前記ブロックのうちの少なくとも一
    部は互いに間隔をおいて敷き並べてあることを特徴とす
    る雨水浸透施設。
  6. 【請求項6】 コンクリートからなるブロックであっ
    て、そのブロックには少なくとも一面に開口する凹部を
    形成するとともに、そのブロックの肉厚部を形成するコ
    ンクリートは骨材同士の間に空隙を残して接合されて透
    水性が付与されたものであることを特徴とする雨水浸透
    施設構築用ブロック。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の雨水浸透施設構築用ブロ
    ックにおいて、前記凹部はブロックの対向する二面に開
    口するものとしてあることを特徴とする雨水浸透施設構
    築用ブロック。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の雨水浸透施設構築用ブロ
    ックにおいて、前記凹部をブロックの一面に開口するも
    のとし、そのブロックで開口が位置する前記一面に対向
    する面には前記凹部の底部を形成する肉厚部を位置させ
    てあることを特徴とする雨水浸透施設構築用ブロック。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の雨水浸透施設構築用ブロ
    ックにおいて、前記ブロックの肉厚部を形成するコンク
    リートの空隙率を10〜25%の範囲内に設定するとと
    もに、前記ブロックにおける前記凹部の容積率を20〜
    50%の範囲内に設定してあることを特徴とする雨水浸
    透施設構築用ブロック。
  10. 【請求項10】 請求項7記載の雨水浸透施設構築用ブ
    ロックにおいて、前記ブロックを形成するコンクリート
    の空隙率を10〜25%の範囲内に設定するとともに、
    前記ブロックにおける前記凹部の横断面積の割合を20
    〜50%の範囲内に設定してあることを特徴とする雨水
    浸透施設構築用ブロック。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10317471A (ja) * 1997-05-21 1998-12-02 Toa Doro Kogyo Kk 地面地中構造
JP2001098505A (ja) * 1999-07-27 2001-04-10 Shikoku Res Inst Inc 貯留型浸透ブロック
JP2018084106A (ja) * 2016-11-25 2018-05-31 株式会社コクカコーポレーション 雨水浸透貯留槽の構築方法

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