JPH08339932A - 磁 心 - Google Patents
磁 心Info
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- JPH08339932A JPH08339932A JP7144804A JP14480495A JPH08339932A JP H08339932 A JPH08339932 A JP H08339932A JP 7144804 A JP7144804 A JP 7144804A JP 14480495 A JP14480495 A JP 14480495A JP H08339932 A JPH08339932 A JP H08339932A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 環状の中空ケース2と、中空ケース2の内部
に収納され、かつ、磁性リボン3を巻回した環状磁心1
とを有し、環状磁心1の一方の側面12と中空ケース2
の天板10とを接着剤Sで接着した。 【効果】 中空ケースに対して環状磁心を確実に固定で
き、かつ、接着剤が硬化する際の透磁率の変化を防止ま
たは抑制できる。
に収納され、かつ、磁性リボン3を巻回した環状磁心1
とを有し、環状磁心1の一方の側面12と中空ケース2
の天板10とを接着剤Sで接着した。 【効果】 中空ケースに対して環状磁心を確実に固定で
き、かつ、接着剤が硬化する際の透磁率の変化を防止ま
たは抑制できる。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、例えば、トランス、チョ
ーク、コイル等のように、中空ケースの内部に環状磁心
を固定した磁心に関する。
ーク、コイル等のように、中空ケースの内部に環状磁心
を固定した磁心に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】図4は従来の磁心、例えばコモン
モードチョークコイルAの分解斜視図、図5はコモンモ
ードチョークコイルAの組立状態を示す縦断面図であ
る。コモンモードチョークコイルAは別個に形成した環
状磁心100と中空ケース101とを有する。環状磁心
100は薄厚の磁性リボン100Aを環状に巻回したも
のであり、その両端を固定してある。また、中空ケース
101は絶縁材により成形したものであり、本体102
と蓋103とに分割構成されている。なお、109は切
り板109である。
モードチョークコイルAの分解斜視図、図5はコモンモ
ードチョークコイルAの組立状態を示す縦断面図であ
る。コモンモードチョークコイルAは別個に形成した環
状磁心100と中空ケース101とを有する。環状磁心
100は薄厚の磁性リボン100Aを環状に巻回したも
のであり、その両端を固定してある。また、中空ケース
101は絶縁材により成形したものであり、本体102
と蓋103とに分割構成されている。なお、109は切
り板109である。
【0003】そして、予め本体102の内面と蓋103
の内面とに接着剤108を塗布した後、環状磁心100
を本体102に内に収納してから蓋103を閉める。す
ると、接着剤108が硬化して環状磁心100の両側面
104,105と本体102及び蓋103とが接着固定
される。なお、中空ケース101には導線(図示せず)
が巻かれ、コモンモードチョークコイルAが完成する。
の内面とに接着剤108を塗布した後、環状磁心100
を本体102に内に収納してから蓋103を閉める。す
ると、接着剤108が硬化して環状磁心100の両側面
104,105と本体102及び蓋103とが接着固定
される。なお、中空ケース101には導線(図示せず)
が巻かれ、コモンモードチョークコイルAが完成する。
【0004】上記構成のコモンモードチョークコイルA
を、例えばスイッチング電源(図示せず)の回路中に取
付けて導線に電流を流すと、環状磁心100の内部に磁
束が発生してノイズを除去する機能を果たす。従って、
環状磁心100の磁気特性、具体的には透磁率がコモン
モードチョークコイルAの機能を左右する。
を、例えばスイッチング電源(図示せず)の回路中に取
付けて導線に電流を流すと、環状磁心100の内部に磁
束が発生してノイズを除去する機能を果たす。従って、
環状磁心100の磁気特性、具体的には透磁率がコモン
モードチョークコイルAの機能を左右する。
【0005】しかし、中空ケース101に対して環状磁
心100の両側面104,105を接着する構成を有す
る上記コモンモードチョークコイル用コアでは、その磁
心の材質によっては環状磁心100が本来備えている磁
気特性、特に透磁率が変化、具体的には低下してしま
い、コモンモードチョークコイルAの機能が低下すると
いう問題があり、そのためコモンモードチョークコイル
としての適用範囲が限定されることもあった。
心100の両側面104,105を接着する構成を有す
る上記コモンモードチョークコイル用コアでは、その磁
心の材質によっては環状磁心100が本来備えている磁
気特性、特に透磁率が変化、具体的には低下してしま
い、コモンモードチョークコイルAの機能が低下すると
いう問題があり、そのためコモンモードチョークコイル
としての適用範囲が限定されることもあった。
【0006】
【発明の目的】本発明は、中空ケースに対して環状磁心
を確実に固定でき、かつ、磁気特性、特に透磁率の変化
(低下)を防止、または抑制することのできる磁心を提
供することを目的としている。
を確実に固定でき、かつ、磁気特性、特に透磁率の変化
(低下)を防止、または抑制することのできる磁心を提
供することを目的としている。
【0007】
【発明の概要】上記目的を達成するため請求項1に係る
磁心は、環状の中空ケースと、この中空ケースに収納さ
れ、かつ、その断面が角型に形成された環状磁心とを有
し、前記環状磁心の両側面のうち、何れか一方の側面と
前記中空ケースの内面とが接着されていることを特徴と
する。
磁心は、環状の中空ケースと、この中空ケースに収納さ
れ、かつ、その断面が角型に形成された環状磁心とを有
し、前記環状磁心の両側面のうち、何れか一方の側面と
前記中空ケースの内面とが接着されていることを特徴と
する。
【0008】請求項2に係る磁心は、請求項1に記載し
た環状磁心が、組織の少なくとも50%が1000オン
グストローム以下の平均粒径を有する微結晶粒からなる
微結晶磁性合金であることを特徴とする。
た環状磁心が、組織の少なくとも50%が1000オン
グストローム以下の平均粒径を有する微結晶粒からなる
微結晶磁性合金であることを特徴とする。
【0009】請求項3に係る磁心は、請求項2に記載し
た微結晶磁性合金が、一般式: (Fe1-aMa)100-X-Y-Z-b CuXSiYBZM´b (ただし、MはCo及び/又はNiであり、M´はN
b,W,Ta,Zr,Hf,Ti及びMoからなる群か
ら選ばれた少なくとも1種の元素であり、a,x,y,
z及びbはそれぞれ0≦a≦0.5、0.1≦x≦3、
0≦y≦30、0≦z≦25、5≦y+z≦30及び
0.1≦b≦30を満たす。(但し、x、y、z、bは
原子%を表す))により表される組成を有し、かつ、微
結晶粒が主としてbcc構造の鉄固溶体からなることを
特徴とする。
た微結晶磁性合金が、一般式: (Fe1-aMa)100-X-Y-Z-b CuXSiYBZM´b (ただし、MはCo及び/又はNiであり、M´はN
b,W,Ta,Zr,Hf,Ti及びMoからなる群か
ら選ばれた少なくとも1種の元素であり、a,x,y,
z及びbはそれぞれ0≦a≦0.5、0.1≦x≦3、
0≦y≦30、0≦z≦25、5≦y+z≦30及び
0.1≦b≦30を満たす。(但し、x、y、z、bは
原子%を表す))により表される組成を有し、かつ、微
結晶粒が主としてbcc構造の鉄固溶体からなることを
特徴とする。
【0010】請求項4に係る磁心は、請求項1乃至請求
項3のうち、何れか一の請求項に記載した環状磁心の内
周面または外周面のうち、何れか一方と前記中空ケース
の内面とを接着したものであることを特徴とする。な
お、本発明において接着は好ましくは接着剤により接着
される。
項3のうち、何れか一の請求項に記載した環状磁心の内
周面または外周面のうち、何れか一方と前記中空ケース
の内面とを接着したものであることを特徴とする。な
お、本発明において接着は好ましくは接着剤により接着
される。
【0011】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る磁心を具体的
に説明する。図1は本発明を適用したコモンモードチョ
ークコイルBの分解斜視図、図2はコモンモードチョー
クコイルBの組立状態の縦断面図、図3はコモンモード
チョークコイルBの完成状態を示す斜視図である。
に説明する。図1は本発明を適用したコモンモードチョ
ークコイルBの分解斜視図、図2はコモンモードチョー
クコイルBの組立状態の縦断面図、図3はコモンモード
チョークコイルBの完成状態を示す斜視図である。
【0012】コモンモードチョークコイルBは別個に形
成した環状磁心1と環状の中空ケース2とを有する。環
状磁心1は例えば磁性リボン3に所定の張力を付与しな
がら環状に巻回し、その両端をテープやスポット溶接等
の手段により固定する方法、或いはリング状の磁性薄体
を積層する方法によって得られたもので、幅方向の断面
形状が略方形である。磁性リボン3の厚さは通常20μ
m程度に設定される。
成した環状磁心1と環状の中空ケース2とを有する。環
状磁心1は例えば磁性リボン3に所定の張力を付与しな
がら環状に巻回し、その両端をテープやスポット溶接等
の手段により固定する方法、或いはリング状の磁性薄体
を積層する方法によって得られたもので、幅方向の断面
形状が略方形である。磁性リボン3の厚さは通常20μ
m程度に設定される。
【0013】ここで、磁性リボン3或いは磁性薄体の材
料としては、遷移金属中のFe,Co,Ni等の強磁性
元素単体、あるいは強磁性元素同士の合金、特性改善を
図るために加えられる非強磁性元素と強磁性元素との合
金、フェライト、パーマロイ、アモルファス合金等を例
示できる。
料としては、遷移金属中のFe,Co,Ni等の強磁性
元素単体、あるいは強磁性元素同士の合金、特性改善を
図るために加えられる非強磁性元素と強磁性元素との合
金、フェライト、パーマロイ、アモルファス合金等を例
示できる。
【0014】アモルファス合金としては、Fe−B,F
e−B−C,Fe−B−Si,Fe−B−Si−C,F
e−B−Si−Cr,Fe−Cr−B−Si,Fe−N
i−Mo−B等のFe系、Co−B,Co−Fe−Si
−B,Co−Fe−Ni−Mo−B−Si,Co−Fe
−Ni−B−Si,Co−Fe−Mn−Ni,Co−F
e−Mn−Ni−B,Co−Mn−Ni−B−Si等の
Co系等を例示できる。
e−B−C,Fe−B−Si,Fe−B−Si−C,F
e−B−Si−Cr,Fe−Cr−B−Si,Fe−N
i−Mo−B等のFe系、Co−B,Co−Fe−Si
−B,Co−Fe−Ni−Mo−B−Si,Co−Fe
−Ni−B−Si,Co−Fe−Mn−Ni,Co−F
e−Mn−Ni−B,Co−Mn−Ni−B−Si等の
Co系等を例示できる。
【0015】また、アモルファス合金からなる磁性リボ
ン3を巻回して環状磁心1を形成し、この環状磁心1を
不活性ガス雰囲気中において450〜750℃で5分〜
24時間保持して熱処理を施すことにより、環状磁心1
を組織の少なくとも50%が1000オングストローム
以下の平均粒径を有する微結晶粒からなる微結晶磁性合
金となしてもよい。本発明では特にFe系の微結晶磁性
合金が好ましい。
ン3を巻回して環状磁心1を形成し、この環状磁心1を
不活性ガス雰囲気中において450〜750℃で5分〜
24時間保持して熱処理を施すことにより、環状磁心1
を組織の少なくとも50%が1000オングストローム
以下の平均粒径を有する微結晶粒からなる微結晶磁性合
金となしてもよい。本発明では特にFe系の微結晶磁性
合金が好ましい。
【0016】更に、微結晶磁性合金の他の例としては、
一般式: (Fe1-aMa)100-X-Y-Z-b CuXSiYBZM´b (ただし、MはCo及び/又はNiであり、M´はN
b,W,Ta,Zr,Hf,Ti及びMoからなる群か
ら選ばれた少なくとも1種の元素であり、a,x,y,
z及びbはそれぞれ0≦a≦0.5、0.1≦x≦3、
0≦y≦30、0≦z≦25、5≦y+z≦30及び
0.1≦b≦30を満たす。(但し、x、y、z、bは
原子%を表す))により表される組成を有するものが例
示でき、組織の少なくとも50%が1000オングスト
ローム以下、好ましくは50〜500オングストローム
以下の平均粒径を有する微結晶粒からなることが好まし
い。この微結晶粒は主としてbcc構造の鉄固溶体から
なる。
一般式: (Fe1-aMa)100-X-Y-Z-b CuXSiYBZM´b (ただし、MはCo及び/又はNiであり、M´はN
b,W,Ta,Zr,Hf,Ti及びMoからなる群か
ら選ばれた少なくとも1種の元素であり、a,x,y,
z及びbはそれぞれ0≦a≦0.5、0.1≦x≦3、
0≦y≦30、0≦z≦25、5≦y+z≦30及び
0.1≦b≦30を満たす。(但し、x、y、z、bは
原子%を表す))により表される組成を有するものが例
示でき、組織の少なくとも50%が1000オングスト
ローム以下、好ましくは50〜500オングストローム
以下の平均粒径を有する微結晶粒からなることが好まし
い。この微結晶粒は主としてbcc構造の鉄固溶体から
なる。
【0017】上記組成の微結晶磁性合金を用いれば、組
織の大半が微細結晶粒からなる軟磁気特性に優れたFe
基軟磁性合金が得られて低磁歪となり、透磁率その他の
磁気特性が一層優れている。
織の大半が微細結晶粒からなる軟磁気特性に優れたFe
基軟磁性合金が得られて低磁歪となり、透磁率その他の
磁気特性が一層優れている。
【0018】環状の中空ケース2は絶縁材、例えば、フ
ッ素樹脂、ポリエステル樹脂等により成形したもので、
幅方向に沿って分割構成した本体4と蓋5とを備えてい
る。また、必要に応じて本体4と蓋5の内方に仕切り板
14を設ける場合もある。本体4は円板状の底板6と、
この底板6の外周縁に沿って立設した環状の外周板7
と、底板6の内周縁に沿って立設した環状の内周板8と
を有する。外周板7と内周板8とは略同一高さに設定し
てある。なお、仕切り板14を設ける場合には、仕切り
板14を挿入し易いように内周板8の内周面における正
反対の位置に、高さ方向に沿って二つの取付溝9を設け
ることもできる。
ッ素樹脂、ポリエステル樹脂等により成形したもので、
幅方向に沿って分割構成した本体4と蓋5とを備えてい
る。また、必要に応じて本体4と蓋5の内方に仕切り板
14を設ける場合もある。本体4は円板状の底板6と、
この底板6の外周縁に沿って立設した環状の外周板7
と、底板6の内周縁に沿って立設した環状の内周板8と
を有する。外周板7と内周板8とは略同一高さに設定し
てある。なお、仕切り板14を設ける場合には、仕切り
板14を挿入し易いように内周板8の内周面における正
反対の位置に、高さ方向に沿って二つの取付溝9を設け
ることもできる。
【0019】蓋5は環状の天板10と、天板10の外周
に設けた外周縁部11と、天板10の内周に設けた内周
縁部12とを有する。外周縁部11は外周板8に対応
し、内周縁部12は内周板7に対応する位置に設けてあ
る。そして、蓋5を本体4の上部に被せると、図2に示
すように蓋5と本体4とに取り囲まれた空間に環状の収
納部Cが形成される。この収納部Cの内径は、収納しよ
うとする環状磁心1の内径以下に設定され、収納部Cの
外径は環状磁心1の外径以上に設定されることは勿論で
ある。
に設けた外周縁部11と、天板10の内周に設けた内周
縁部12とを有する。外周縁部11は外周板8に対応
し、内周縁部12は内周板7に対応する位置に設けてあ
る。そして、蓋5を本体4の上部に被せると、図2に示
すように蓋5と本体4とに取り囲まれた空間に環状の収
納部Cが形成される。この収納部Cの内径は、収納しよ
うとする環状磁心1の内径以下に設定され、収納部Cの
外径は環状磁心1の外径以上に設定されることは勿論で
ある。
【0020】中空ケース2は、蓋5を本体4に被せた状
態で天板10の内面と底板6の内面との距離が、環状磁
心1の幅方向の寸法よりも広くなるように設定されてい
る。なお、蓋5の内周には取付溝9に対応する取付溝1
3を設ける場合もあり、この時、仕切り板14は絶縁材
により成形されている。
態で天板10の内面と底板6の内面との距離が、環状磁
心1の幅方向の寸法よりも広くなるように設定されてい
る。なお、蓋5の内周には取付溝9に対応する取付溝1
3を設ける場合もあり、この時、仕切り板14は絶縁材
により成形されている。
【0021】本発明の磁心を製造するには、先ず蓋5の
天板10の内面に接着剤Sを塗布した後、環状磁心1の
一方の側面15を天板10の内面に当接させた状態で接
着剤Sを硬化させ、蓋5と環状磁心1とを接着する。接
着剤としては、例えばポリサルファイド系,シリコーン
系,変性シリコーン系,ポリウレタン系,アクリル系,
ブチルゴム系の接着剤が使用できる。
天板10の内面に接着剤Sを塗布した後、環状磁心1の
一方の側面15を天板10の内面に当接させた状態で接
着剤Sを硬化させ、蓋5と環状磁心1とを接着する。接
着剤としては、例えばポリサルファイド系,シリコーン
系,変性シリコーン系,ポリウレタン系,アクリル系,
ブチルゴム系の接着剤が使用できる。
【0022】この際、蓋5を環状磁心1の上方に位置さ
せた状態にして乾燥させるほうが望ましい。それは、環
状磁心1よりも蓋5の方が軽量であり、接着剤Sに対す
る圧縮荷重が少なく環状磁心1の内周面または外周面へ
と接着剤Sがはみ出すことを抑制できるからである。な
お、接着剤Sは環状磁心1の一方の側面15に塗布して
おいてもよい。更に、接着剤Sは円周方向の全域に塗布
してもよいし、所定間隔おきに塗布してもよい。
せた状態にして乾燥させるほうが望ましい。それは、環
状磁心1よりも蓋5の方が軽量であり、接着剤Sに対す
る圧縮荷重が少なく環状磁心1の内周面または外周面へ
と接着剤Sがはみ出すことを抑制できるからである。な
お、接着剤Sは環状磁心1の一方の側面15に塗布して
おいてもよい。更に、接着剤Sは円周方向の全域に塗布
してもよいし、所定間隔おきに塗布してもよい。
【0023】環状磁心1と蓋5とを接着したら、環状磁
心1を本体4内に進入させて図2のように蓋5を本体4
に被せれば、外周縁部11と外周板8とが当接し、内周
縁部12と内周板7とが当接する。この状態において、
環状磁心1の他方の側面18は底板6の内面に当接して
いない。
心1を本体4内に進入させて図2のように蓋5を本体4
に被せれば、外周縁部11と外周板8とが当接し、内周
縁部12と内周板7とが当接する。この状態において、
環状磁心1の他方の側面18は底板6の内面に当接して
いない。
【0024】その後、仕切り板14を取付溝9,13へ
差し込むとともに、図3のように中空ケース2へ導線1
6,17を巻くことによりコモンモードチョークコイル
Bが完成する。導線16,17は仕切り板14により隔
離されているから互いに接触することはない。
差し込むとともに、図3のように中空ケース2へ導線1
6,17を巻くことによりコモンモードチョークコイル
Bが完成する。導線16,17は仕切り板14により隔
離されているから互いに接触することはない。
【0025】そして、コモンモードチョークコイルBを
例えばスイッチング電源(図示せず)の回路中に取り付
け、導線16,18に電流を流して環状磁心1の内部に
磁束を発生させれば、回路中に発生するノイズを除去す
る機能を発揮する。
例えばスイッチング電源(図示せず)の回路中に取り付
け、導線16,18に電流を流して環状磁心1の内部に
磁束を発生させれば、回路中に発生するノイズを除去す
る機能を発揮する。
【0026】ここで、本出願人は上記構成のコモンモー
ドチョークコイルBにおいて、中空ケース2に対する環
状磁心1の固定力(接着力)の確認と、環状磁心1の接
着態様と透磁率との関係を確認するため以下のような実
験を行った。
ドチョークコイルBにおいて、中空ケース2に対する環
状磁心1の固定力(接着力)の確認と、環状磁心1の接
着態様と透磁率との関係を確認するため以下のような実
験を行った。
【0027】(実験例、比較例)まず、下記に示す磁性
リボンを巻回して複数の環状磁心を形成した。 磁性リボンの材質=アモルファスリボン(組成原子%F
e75.6Si13.8B7.2Cu1Nb2.4 、幅15mm) 外径=37mm 内径=23mm 次に、複数の環状磁心をそれぞれ下記の条件で熱処理
し、微結晶磁性合金となした。
リボンを巻回して複数の環状磁心を形成した。 磁性リボンの材質=アモルファスリボン(組成原子%F
e75.6Si13.8B7.2Cu1Nb2.4 、幅15mm) 外径=37mm 内径=23mm 次に、複数の環状磁心をそれぞれ下記の条件で熱処理
し、微結晶磁性合金となした。
【0028】熱処理時の雰囲気=窒素フロー 熱処理時の温度=550℃ 熱処理時の時間=1時間 そして、熱処理後の複数の環状磁心の透磁率をそれぞれ
測定した後、複数の環状磁心と複数の中空ケース(材質
PBT樹脂)とを、接着剤(Si系接着剤[東レダウコ
ーニングシリコーン株式会社製]商品名SE9185)
を用いて「表1」に示す各種の接着態様で固定し、本発
明の磁心を製造した。この磁心について接着剤の硬化後
の環状磁心の透磁率を測定した。
測定した後、複数の環状磁心と複数の中空ケース(材質
PBT樹脂)とを、接着剤(Si系接着剤[東レダウコ
ーニングシリコーン株式会社製]商品名SE9185)
を用いて「表1」に示す各種の接着態様で固定し、本発
明の磁心を製造した。この磁心について接着剤の硬化後
の環状磁心の透磁率を測定した。
【0029】また、各中空ケースを約1mの高さから木
板上に3回落下させ、落下試験前後の環状磁心の透磁率
の変化を測定した。更に、落下試験後に環状磁心が中空
ケースの接着箇所から脱落しているか否かの確認を行っ
た。各実験の結果は「表1」の通りである。
板上に3回落下させ、落下試験前後の環状磁心の透磁率
の変化を測定した。更に、落下試験後に環状磁心が中空
ケースの接着箇所から脱落しているか否かの確認を行っ
た。各実験の結果は「表1」の通りである。
【0030】
【表1】
【0031】上記実験の結果から、実施例1(検体
1)、実施例2(検体2)、比較例2(検体4)の接着
態様においては、接着剤の硬化前後で環状磁心の透磁率
の変化率(低下)が小さいが、比較例1(検体3)の接
着態様では接着剤の硬化前後で環状磁心の透磁率の変化
率(低下)が大きいことが分かる。また、実施例1(検
体1)、実施例2(検体2)の接着態様は、落下試験前
後で透磁率の変化率も小さく、かつ、環状磁心の脱落も
発生していない。
1)、実施例2(検体2)、比較例2(検体4)の接着
態様においては、接着剤の硬化前後で環状磁心の透磁率
の変化率(低下)が小さいが、比較例1(検体3)の接
着態様では接着剤の硬化前後で環状磁心の透磁率の変化
率(低下)が大きいことが分かる。また、実施例1(検
体1)、実施例2(検体2)の接着態様は、落下試験前
後で透磁率の変化率も小さく、かつ、環状磁心の脱落も
発生していない。
【0032】従って、コモンモードチョークコイルBの
環状磁心1の接着部位を、検体1または検体2の接着態
様と同一にしておけば、環状磁心1が本来備えている透
磁率をほとんどそのまま維持できる。また、仮に使用者
がコモンモードチョークコイルBを誤って落下させてし
まった場合でも、透磁率の変化が少ないし、環状磁心1
が接着部位から脱落することがなく安定したノイズ除去
機能を発揮する。
環状磁心1の接着部位を、検体1または検体2の接着態
様と同一にしておけば、環状磁心1が本来備えている透
磁率をほとんどそのまま維持できる。また、仮に使用者
がコモンモードチョークコイルBを誤って落下させてし
まった場合でも、透磁率の変化が少ないし、環状磁心1
が接着部位から脱落することがなく安定したノイズ除去
機能を発揮する。
【0033】また、本来の透磁率を維持できれば、高周
波電流を流して透磁率が低下したとしてもなおコモンモ
ードチョークコイルとしての機能は確保でき、その適用
範囲が広い。
波電流を流して透磁率が低下したとしてもなおコモンモ
ードチョークコイルとしての機能は確保でき、その適用
範囲が広い。
【0034】また、比較例2(検体4)の接着態様にお
いての接着剤の硬化前後の透磁率の変化が小さいが、使
用者が万一コモンモードチョークコイルを落下した場合
の安全性を考慮して比較例2(検体4)を採用しないほ
うがよい。
いての接着剤の硬化前後の透磁率の変化が小さいが、使
用者が万一コモンモードチョークコイルを落下した場合
の安全性を考慮して比較例2(検体4)を採用しないほ
うがよい。
【0035】また、一方の側面12に塗布した接着剤1
0が硬化する前に環状磁心1の内周面または外周面に多
少はみ出したとしても、環状磁心1の透磁率やコモンモ
ードチョークコイルBの機能には殆ど影響しない。
0が硬化する前に環状磁心1の内周面または外周面に多
少はみ出したとしても、環状磁心1の透磁率やコモンモ
ードチョークコイルBの機能には殆ど影響しない。
【0036】また、中空ケース2に対する環状磁心1の
他の接着態様としては、天板10と一方の側面12とを
接着剤10で接着せずに、底板6の内面と環状磁心1の
他方の側面18とを接着剤により固定してコモンモード
チョークコイルを構成しても同様の効果を得られる。
他の接着態様としては、天板10と一方の側面12とを
接着剤10で接着せずに、底板6の内面と環状磁心1の
他方の側面18とを接着剤により固定してコモンモード
チョークコイルを構成しても同様の効果を得られる。
【0037】更に、一方の側面12または他方の側面1
8のうち、何れか一方の側面を接着し、かつ、環状磁心
1の内周面と内周板7、または環状磁心1の外周面と外
周板8のうち、何れか一方を接着剤により接着したコモ
ンモードチョークコイルを構成してもよい(検体4に相
当)。
8のうち、何れか一方の側面を接着し、かつ、環状磁心
1の内周面と内周板7、または環状磁心1の外周面と外
周板8のうち、何れか一方を接着剤により接着したコモ
ンモードチョークコイルを構成してもよい(検体4に相
当)。
【0038】なお、本実施例において中空ケースの幅方
向における分割位置や、分割体の相互の形状は任意に設
定できることは勿論である。更に、本実施例は他のコイ
ル、チョーク、トランス、バラン等にも適用することが
できる。
向における分割位置や、分割体の相互の形状は任意に設
定できることは勿論である。更に、本実施例は他のコイ
ル、チョーク、トランス、バラン等にも適用することが
できる。
【0039】
【発明の効果】以上のように請求項1乃至請求項4の発
明に係る磁心は、中空ケースに対して環状磁心を確実に
接着固定できるし、かつ、接着剤の硬化時、或いは落下
による透磁率の変化を防止または抑制でき、環状磁心が
本来備えている透磁率を維持でき電子部品としての機能
特性が安定する効果を得られる。
明に係る磁心は、中空ケースに対して環状磁心を確実に
接着固定できるし、かつ、接着剤の硬化時、或いは落下
による透磁率の変化を防止または抑制でき、環状磁心が
本来備えている透磁率を維持でき電子部品としての機能
特性が安定する効果を得られる。
【0040】また、本来の透磁率を維持できれば、高周
波電流を流して透磁率が低下したとしてもなお電子部品
としての機能を確保でき、その適用範囲が広い。
波電流を流して透磁率が低下したとしてもなお電子部品
としての機能を確保でき、その適用範囲が広い。
【図1】本発明の実施例に係るコモンモードチョークコ
イルの分解斜視図。
イルの分解斜視図。
【図2】本発明の実施例に係るコモンモードチョークコ
イルの組立状態を示す縦断面図。
イルの組立状態を示す縦断面図。
【図3】本発明の実施例に係るコモンモードチョークコ
イルに導線を巻いた状態を示す斜視図。
イルに導線を巻いた状態を示す斜視図。
【図4】従来のコモンモードチョークコイルの分解斜視
図。
図。
【図5】従来のコモンモードチョークコイルの組立状態
を示す縦断面図。
を示す縦断面図。
1 環状磁心 2 中空ケース 3 磁性リボン 12 側面 10 接着剤 B コモンモードチョークコイル(磁心)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01F 17/06 4230−5E H01F 17/06 F 27/26 M 27/24 1/14 Z 27/26 27/24 Q
Claims (4)
- 【請求項1】 環状の中空ケースと、この中空ケースに
収納され、かつ、その断面が角型に形成された環状磁心
とを有し、前記環状磁心の両側面のうち、何れか一方の
側面と前記中空ケースの内面とが接着されていることを
特徴とする磁心。 - 【請求項2】 前記環状磁心は、組織の少なくとも50
%が1000オングストローム以下の平均粒径を有する
微結晶粒からなる微結晶磁性合金である請求項1記載の
磁心。 - 【請求項3】 前記微結晶磁性合金が、 一般式: (Fe1-aMa)100-X-Y-Z-b CuXSiYBZM´b (ただし、MはCo及び/又はNiであり、M´はN
b,W,Ta,Zr,Hf,Ti及びMoからなる群か
ら選ばれた少なくとも1種の元素であり、a,x,y,
z及びbはそれぞれ0≦a≦0.5、0.1≦x≦3、
0≦y≦30、0≦z≦25、5≦y+z≦30及び
0.1≦b≦30を満たす。(但し、x、y、z、bは
原子%を表す))により表される組成を有し、かつ、微
結晶粒が主としてbcc構造の鉄固溶体からなる請求項
2記載の磁心。 - 【請求項4】 前記環状磁心の内周面または外周面のう
ち、何れか一方と前記中空ケースの内面とを接着したも
のである請求項1乃至請求項3のうち、何れか一の請求
項に記載の磁心。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7144804A JPH08339932A (ja) | 1995-06-12 | 1995-06-12 | 磁 心 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7144804A JPH08339932A (ja) | 1995-06-12 | 1995-06-12 | 磁 心 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08339932A true JPH08339932A (ja) | 1996-12-24 |
Family
ID=15370858
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7144804A Pending JPH08339932A (ja) | 1995-06-12 | 1995-06-12 | 磁 心 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08339932A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002203729A (ja) * | 2000-04-17 | 2002-07-19 | Tokyo Seiden Kk | 低騒音・低損失リアクトル |
| WO2008132810A1 (ja) * | 2007-04-17 | 2008-11-06 | Kabushiki Kaisha Toshiba | インダクタンス素子とその製造方法、およびそれを用いたスイッチング電源 |
| JP2016181620A (ja) * | 2015-03-24 | 2016-10-13 | 三菱電機株式会社 | カレントトランス用磁心、カレントトランスおよび電力量計 |
| WO2018155514A1 (ja) * | 2017-02-22 | 2018-08-30 | 日立金属株式会社 | 磁心ユニット、カレントトランスおよびそれらの製造方法 |
| JP2022063373A (ja) * | 2020-10-12 | 2022-04-22 | 日立金属株式会社 | 磁心ユニットと、それを用いたノイズフィルタ |
-
1995
- 1995-06-12 JP JP7144804A patent/JPH08339932A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002203729A (ja) * | 2000-04-17 | 2002-07-19 | Tokyo Seiden Kk | 低騒音・低損失リアクトル |
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| US7847662B2 (en) | 2007-04-17 | 2010-12-07 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Inductance element, method for manufacturing the same, and switching power supply using the same |
| JP2016181620A (ja) * | 2015-03-24 | 2016-10-13 | 三菱電機株式会社 | カレントトランス用磁心、カレントトランスおよび電力量計 |
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| CN110352464B (zh) * | 2017-02-22 | 2021-02-19 | 日立金属株式会社 | 磁芯单元、电流互感器和它们的制造方法 |
| JP2022063373A (ja) * | 2020-10-12 | 2022-04-22 | 日立金属株式会社 | 磁心ユニットと、それを用いたノイズフィルタ |
| JP2024180547A (ja) * | 2020-10-12 | 2024-12-26 | 株式会社プロテリアル | 磁心ユニットと、それを用いたノイズフィルタ |
| JP2025122225A (ja) * | 2020-10-12 | 2025-08-20 | 株式会社プロテリアル | 磁心ユニットと、それを用いたノイズフィルタ |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040317 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040324 |
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| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040804 |